JP4612338B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Description
心電計と共に使われる磁気共鳴イメージング装置に関する。
グ装置が知られている。核磁気共鳴現象は生体に対して無害であるため、磁気共鳴イメー
ジング装置は特に医療用として有用であり、脳腫瘍の診断などに用いられる。この核磁気
共鳴現象とは、一様な静磁場が印加された物体において、物体を構成する原子の原子核の
スピン方向が揃い、静磁場の強度に比例した周波数(共鳴周波数)の電磁波を吸収、放出
する現象である。磁気共鳴イメージング装置は、特定の核種(主に水素原子)に対して核
磁気共鳴現象を利用することで、撮影対象物の任意の断層面を任意の厚さで画像化するこ
とができる。
めに、静磁場とは別に空間的および時間的に変動する傾斜磁場を撮影対象物に対して印加
する。傾斜磁場を印加することによって、撮影対象物に印加される磁場は場所によって異
なることとなり、撮影対象物を構成する各原子の共鳴周波数は場所によって変化する。し
たがって、傾斜磁場を印加して共鳴周波数を検出し、この共鳴周波数の高周波信号を調べ
ることで、撮影対象物のどの位置にどのような原子が存在するかを検知し、磁気共鳴イメ
ージを作成することができる。
ら採取した心電信号(ECG信号)を測定することがしばしばある。このような測定が必
要になるのは、被検体が、常に生体情報を取得する必要がある危篤患者である場合や、あ
るいは心臓の鼓動のような生理現象に撮影データの取得を同期させる場合である。後者の
場合については、心電同期撮影法と呼ばれており、これは、例えばマグネテイツク・レゾ
ナンス・イン・メデイスン、第6巻,第275から第286ページ(1988年)における、“タイ
ム・レゾルブド・マグネテイツク・レゾナンス・アンジオグラフイー”(“Time−Reso
lved Magnetic Resonance Angiography,"Magnetic Resonance in Medici
ne, Vol. 6,pp275−286,1988)と題する文献に述べられている。
イメージング装置では、撮影の間に前述した傾斜磁場発生のスイッチングのオン及びオフ
に応じた誘導起電力が発生することにより、この干渉が主としてが生じる。このようなノ
イズ信号は、心電波形に同期した撮影を行うためのトリガが、正確に得られない原因とな
るものである。
方法がある。生体電位信号と比べ、ノイズ信号は高い周波数成分をもつことが多い。した
がって、取得したノイズの重畳する生体電位信号の一定閾値以上の周波数成分の信号を無
視することにより、比較的低い周波数成分として現れる生体電位信号を取得することがで
きる。
時を避けて生体電位信号を処理する方法も用いられている。このような方法によれば、傾
斜磁場のスイッチングのノイズのない生体電位信号をもとに処理を行うことができる。
られる。特許文献1の方法によれば、磁気共鳴イメージング装置によって作成される電磁
界に応じてフィルタ係数を調整することにより、生体電位信号に重畳していると想定され
るノイズ信号が再現される。この再現されたノイズ信号を生体電位信号から減算すること
により出力信号が作成され、この出力信号を使って、出力信号が最小になるようにフィル
タの係数が調整される。
分は100Hz程度であるので、この近傍に遮断周波数がある低域フィルタが選定される
。このとき、使用される撮影のシーケンスによっては、傾斜磁場のスイッチングによって
100Hz程度で干渉が生じることがあり、ろ波の有効性が制限されるという欠点がある
。
法の主な欠点は、傾斜磁場のスイッチングの間は生体電位信号が得られず、心電信号にお
ける心拍数の測定のような連続測定を行うのが難しいことである。更に、生体活動の動画
像を作成するための撮影のような高速撮影を行いたい場合、傾斜磁場の動作は生体活動の
動作と比べると、略連続であると言える。したがって、磁気共鳴イメージングの走査の間
に生体電位信号を取得するための期間がないという欠点がある。
。適応型フィルタでは、電磁場の変化に関連させて算出した雑音基準信号の複数のフィル
タを撮影中、継続的に調整することにより、ノイズ成分を得ている。ノイズ信号は被検体
の体形や、心電電極及び心電電極からのケーブルの位置によっても変化するため、係数は
一定に定められない。したがって、この係数を最適化するための調整が必要であり、この
調整に時間を要してしまうという欠点がある。
因するノイズが生体電位信号に混入しても十分にノイズを除去することができる磁気共鳴
イメージング装置を提供することにある。
除去することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。
メージング装置は、被検体Pを載せる寝台部1と、静磁場を発生させる静磁場発生部2と
、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部3と、高周波信号を送受信する送受
信部4と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部5と、被検体
Pの心時相を表す信号としてのECG信号を計測する心電計測部6とを備えている。
る静磁場電源102とを備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空間)の軸
方向(Z軸方向)に静磁場を発生させる。なお、この磁石101にはシムコイル114が
設けられている。このシムコイル114には、ホスト計算機106の制御下で、シムコイ
ル電源115から静磁場均一化のための電流が供給される。寝台部100は、被検体Pを
載せた天板7を磁石101の開口部に挿入、退避する。
ニット103は、互いに直交するX、Y及びZ軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組
(種類)のx,y,zコイル103x、103y、103zを備える。傾斜磁場発生部3
はまた、x,y,zコイル103x、103y、103zに電流を供給する傾斜磁場電源
104を備える。この傾斜磁場電源104は、後述するシーケンサ105の制御のもと、
x,y,zコイル103x、103y、103zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電
流を供給する。
パルス電流を制御することにより、物理軸である3軸X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成し
て、互いに直交するスライス方向傾斜磁場Gs、位相エンコード方向傾斜磁場Ge、およ
び読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Grの各論理軸方向を任意に設定・変更
することができる。スライス方向、位相エンコード方向、および読出し方向の各傾斜磁場
は、静磁場Hoに重畳される。
07と、このRFコイル107に接続された送信器108T及び受信器108Rとを備え
る。この送信器108T及び受信器108Rは、シーケンサ105の制御のもとで動作す
る。送信器108Tは、核磁気共鳴(NMR)を起こさせるためのラーモア周波数のRF
電流パルスをRFコイル107に供給する。受信器108Rは、RFコイル107が受信
したエコー信号(高周波信号)を取り込み、これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、
低周波増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、A/D変換してエコー信
号に応じたデジタル量のエコーデータ(原データ)を生成する。
算機106、演算ユニット110、記憶ユニット111、表示器112及び入力器113
を備える。この内、ホスト計算機106はシーケンサ105及び信号プロセッサ230に
パルスシーケンスを送信するとともに、装置全体を統括的に制御する。また入力器113
からの入力を受け付け、装置各部に必要な情報を伝達したり、記憶ユニット111や表示
器112へ情報を出力したりする。
れてきたパルスシーケンスを記憶し、このパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源1
04、送信器108T、受信器108Rの動作を制御するとともに、受信器108Rが出
力したエコーデータを一旦入力し、これを演算ユニット110に転送するように構成され
ている。ここで、パルスシーケンスは、一連のシーケンスにしたがって傾斜磁場電源、送
信器108T、受信器108Rを動作させるための情報である。その情報にはx,y,z
コイル103x、103y、103z、RFコイル107に印加するパルス電流の強度、
印加時間、印加タイミングなどに関する情報が含まれる。
05を通して入力し、その内部メモリ上のフーリエ空間(k空間または周波数空間とも言
う)にエコーデータを配置し、このエコーデータを各組毎に2次元又は3次元のフーリエ
変換に付して実空間の画像データに再構成する。また演算ユニット110は、必要に応じ
て、画像に関するデータの合成処理、差分演算処理などを行うことができる。
理が施された画像データを保管することができる。表示器112は演算ユニット110の
出力を受けて画像を表示する。また入力器113は、術者が希望する撮影条件、パルスシ
ーケンス、画像合成や差分演算に関する情報をホスト計算機106に入力するためのもの
である。
出するECGセンサ117と、このセンサ信号にデジタル化処理を施して信号プロセッサ
230に出力するECGユニット200と、このデジタル信号のノイズ除去を行いゲーテ
ィングパルスを検出し、ホスト計算機106およびシーケンサ105に出力する信号プロ
セッサ230を備える。この心電計測部6により出力される信号は、イメージングスキャ
ンを実行するときにシーケンサ105で使用される。これにより、心電同期法による同期
タイミングを適切に設定でき、この同期タイミングに基づく心電同期法のイメージングス
キャンを行ってデータ収集できるようになっている。
て以下に示す。ECGユニット200は、ECGセンサ117によって検出されたECG
信号を取り込んで増幅させるECGアンプ210と、ECGアンプによって増幅された電
気信号を取り込んでデジタル化処理を行うA/D変換機220とから構成される。
32、傾斜磁場ノイズ除去部233、ゲーティングパルス作成部234とから構成される
。サンプルノイズデータ作成部231は、ECG波形に重畳される傾斜磁場ノイズ波形成
分と、シーケンサ105から出力されるノイズ測定用のパルスシーケンスとの関係を、サ
ンプルノイズデータとしてメモリに記憶する。サンプルノイズデータの具体的な内容、お
よび取得方法については後述する。
プルノイズデータと、シーケンサ105から得られる撮影用のパルスシーケンスを取得し
、そのパルスシーケンスを実行した時に現れると期待される傾斜磁場ノイズ成分を作成す
る。
ズ成分を、傾斜磁場ノイズ成分が重畳したECG信号から減算することによってノイズ成
分の少ないECG信号を得る。ここで傾斜磁場ノイズ除去部は、上述したノイズ除去手段
の他に、従来のノイズ除去フィルターを備えていてもよい。これらのフィルターはそれぞ
れ選択、又は併用が可能であってもよい。得られたECG信号は、図2のゲーティングパ
ルス作成部234に送信される。
ゲーティングパルスを作成する。このゲーティングパルスはシーケンサ105及びホスト
計算機106に送信され、心電同期撮影に用いられる。
いて詳しく説明する。傾斜磁場のスイッチングが行われると、磁場が大きく変化するため
、ECG信号の測定系との間で電磁誘導が起こり、ECG信号にノイズが重畳される。発
生するノイズと、傾斜磁場コイル103への印加電流Iとの間の関係は図3のようなモデ
ルとして示すことができる。
タ302及び303で構成されるモデルを示す図である。第1のインダクタ302は電流
Iが流れているとする。また、第2のインダクタ303に流れる電流をiとする。
以下の式においてVは第2のインダクタ303の両端間に生じる起電力である。また、M
は二つのインダクタにおける相互インダクタンスであり、Lは第2のインダクタのインダ
クタンスである。
3であり、第2のインダクタ303は、被検体Pに接触する電極と、この電極からECG
ユニット200へと接続するケーブルからなるECGセンサ117と、被検体Pからなる
回路であると仮想することができる。また、パルスシーケンスによって電流Iが決定され
、電圧Vが傾斜磁場ノイズ成分を表すと仮想できる。
れば、傾斜磁場ノイズとしてECG信号に現れるノイズは、傾斜磁場コイルユニット10
3に印加する電流量を時系列で表した関数Iの導関数で表される。しかし、実際には、図
3に示されるような簡単のモデルでは、ECG信号に重畳されるノイズを正確に表すこと
は難しい。
タをサンプリングし、それぞれのノイズ測定用パルスシーケンスと対応するノイズとの関
係を求める。具体的にはノイズ測定用のパルスシーケンスのスルーレート及び立ち上がり
/下がり時間を変えて、そこから得られるノイズを測定する。上述した電磁誘導の関係か
ら、スルーレートはノイズの振幅に比例し、立ち上がり/下がり時間はノイズの時間方向
の幅に比例する。したがって、スルーレート及び立ち上がり/下がり時間を変えた複数の
パルスシーケンスを用いてノイズ測定を行うことによって、それぞれの比例関係に対する
比例係数を求めることができる。
ル103x、103y、103zのそれぞれにおいてこれらの計算を行うことにより、サ
ンプルノイズデータを作成する。サンプルノイズデータはこの比例係数、サンプリングさ
れたノイズデータ及びこのノイズのサンプリングの際のパルスシーケンスから構成される
。このように構成されたサンプルノイズデータを参照することにより、傾斜磁場ノイズ作
成部232は、任意のパルスシーケンスによってECG信号に重畳するノイズを計算によ
って求めることができる。
るスルーレート及び立ち上がり/下がり時間とそれに伴うノイズの振幅及び時間方向の幅
との関係を、適当なフィッティングを用いることにより、関数として表してもよい。この
場合、この関数もサンプルノイズデータを構成することとなる。
説明する、サンプルノイズデータ作成のための傾斜磁場ノイズ波形成分は、サンプルノイ
ズデータ作成部231により傾斜磁場ノイズ波形成分と心電信号成分が重畳されたECG
信号から求められる。前述したように、パルスシーケンスによってはECG波形成分と傾
斜磁場ノイズ波形成分の周波数が近くなるため、双方の信号の分別は難しいので、心電同
期を用いてノイズのサンプリングを行う。
ないタイミングにおいて、ノイズ測定用のパルスシーケンス420を適切に動作させる。
このようにしてECG信号を測定することにより、サンプルノイズデータ作成部231は
傾斜磁場ノイズ431が重畳されたECG信号430を得る。
シーケンス420を参照することで傾斜磁場ノイズ波形成分431を取得することができ
る。このような測定を傾斜磁場コイルユニットを構成するコイル103x、103y、1
03zのそれぞれに対して求める。これにより、どんな撮影用のパルスシーケンスに対す
る傾斜磁場ノイズでも再現することが可能となる。
に行うものとする。プレ撮影は従来、撮影を予定している被検体Pの部位の位置合わせを
行うためなどに行われるものであり、例えば特開平8−289888号公報に示されてい
る。
動作をステップ毎に整理して説明する。まず、サンプルノイズデータ作成部231が、サ
ンプルノイズデータを取得するための動作を図5を用いて説明する。
定する。撮影位置が決定すると、ステップS12として、傾斜磁場コイルユニット103
のスイッチングを行わない状態でECGセンサ117が取得したECG信号をもとに、ゲ
ーティングパルス作成部234がゲーティングパルスを作成する。ここで、ゲーティング
パルスとは大きな心電波形成分を避けたタイミングでパルスシーケンスを実行させるため
のパルスデータである。
れる。シーケンサ105は取得したゲーティングパルスに基づき、ノイズ測定用のパルス
シーケンスを傾斜磁場電源104に送信し、傾斜磁場コイルを動作させる。したがって、
大きな心電波形成分と傾斜磁場ノイズ成分が重畳しないタイミングで傾斜磁場コイルユニ
ット103からの磁場が変化する。また、ノイズ測定用のパルスシーケンスはサンプルノ
イズデータ作成部にも送信される。
、サンプルノイズデータ作成部231が取得する。そしてステップS15として、サンプ
ルノイズデータ作成部231は、取得したECG信号と、シーケンサ105から取得した
ノイズ測定用のパルスシーケンスに基づきサンプルノイズデータを作成し、内蔵されるメ
モリに記憶する。
及び立ち上がり/下がり時間を変えてサンプリングを行うかどうかの判断を行う。サンプ
リングを何回行うかについては、適切な回数が予め設定されていてもよいし、取得したデ
ータに応じて適切な回数を自動的に算出されることによって決定されてもよい。さらにサ
ンプリングを行う必要がある場合には、ステップS11にもどり、スルーレート及び立ち
上がり/下がり時間の異なるパルスシーケンスでのサンプリングが行われる。十分なサン
プルが取得されている場合にはサンプルノイズデータの取得は完了となる。
では、1心拍周期内でのシーケンスの実行による撮影を複数回行う場合(第1の動作例)
と、複数心拍中に連続してパルスシーケンスを実行し、シーケンス終了の後にECG信号
を用いた処理を行う場合(第2の動作例)の2通りについて説明する。
う場合を、図6を用いて説明する。まず、心電同期撮影が開始されると、ステップS21
として、ゲーティングパルス作成部234が傾斜磁場ノイズ除去部233から送信される
ECG信号を監視し、R波成分を検出すると、シーケンサ105へゲーティングパルスを
送信する。
た、行われる予定の撮影用のパルスシーケンスを、シーケンサ105から取得する。
成部231によって記憶されているサンプルノイズデータのうち、ステップS22におい
て読み出されたパルスシーケンスを実行した時の傾斜磁場ノイズの再現に必要な情報を読
み出す。
信されたサンプルノイズデータと、行われる予定である撮影用のパルスシーケンスから、
ECG信号に重畳すると予測される傾斜磁場ノイズを導出する。導出した傾斜磁場ノイズ
は傾斜磁場ノイズ除去部233へと送信され、記憶される。
定時間経過の後に、ステップS22において読み出されたパルスシーケンスを実行する。
(ステップS25−1)
パルスシーケンスが実行されている間、傾斜磁場ノイズ除去部233は、A/D変換部
220から送信される傾斜磁場ノイズが重畳しているECG信号から、ステップS24に
おいて記憶されている傾斜磁場ノイズを減算してゲーティングパルス作成部234に送信
する。このようにして、ゲーティングパルス作成部にはノイズ成分の少ないECG信号が
送信される。ゲーティイングパルス作成部234は、このノイズ成分の少ないECG信号
を監視する。(ステップS25−2)
ステップS26として、ゲーティイングパルス作成部234がR波を検出した場合は、
ゲーティングパルスをシーケンサ105へ送信し、ステップS27へ進む。また、シーケ
ンス終了まで検出されなかった場合はステップS28へ進む。
なかったことを認知し、所定の対応を行う。ここでは、ECG信号のR波に重ならない時
相での撮影を目的としているものとする。したがって、ここで検出されたR波は不整脈等
の原因によるとして撮りなおしを行う。この場合、もう一度同じパルスシーケンスを実行
するため再びステップS21に戻り、シーケンサ105は次回の実行予定のパルスシーケ
ンスを前回と同じシーケンスに設定する。
受信機108Rによって受信されるデータは、制御・演算部5によって記憶され、所定の
処理を施されることとなる。
を判断する。撮影を行う場合はステップS21に戻り、行わない場合には終わりとなる。
出された場合の動作を説明しているが、これに限られない。本実施例によれば、ノイズが
除去されたECG波形が常に監視可能であるので、撮影したい心時相の時点や長さに応じ
て、種々の心電同期撮影に応じた対応が可能である。また、R波の検出が不整脈によるも
のでなく、心拍数とシーケンス設定との不整合である場合には、撮影を一時停止してオペ
レーターにその旨を通知するなどしてもよい。
4がR波成分を検出した後、傾斜磁場ノイズ作成部232が1心拍分のパルスシーケンス
に対応する傾斜磁場ノイズを導出する事としたがこれに限られない。あらかじめパルスシ
ーケンスが決められていて、撮影を進める過程で変動しないような場合には、まず傾斜磁
場ノイズ作成部232が、その撮影で行われる予定であるパルスシーケンスの全てに対し
て傾斜磁場ノイズを導出し、その後に、パルスの検出と、ステップS25−1、S25−
2〜ステップS29でのループを繰り返して撮影を実行するものとしてもよい。
ス終了の後にECG信号を用いた処理を行う場合を図7を参照して説明する。
心拍分にわたる撮影用のパルスシーケンスを、シーケンサ105から取得する。
成部231によって記憶されているサンプルノイズデータのうち、ステップS31におい
て読み出されたパルスシーケンスを実行した時の傾斜磁場ノイズの再現に必要な情報を読
み出す。
信されたサンプルノイズデータと、行われる予定である撮影用のパルスシーケンスから、
ECG信号に重畳すると予測される傾斜磁場ノイズを導出する。導出した傾斜磁場ノイズ
は傾斜磁場ノイズ除去部233へと送信され、記憶される。
たパルスシーケンスを実行する。この実行によって受信機108Rが得たデータは図1の
制御・演算部5の内蔵されるメモリに順次記憶される。(ステップS34−1)
パルスシーケンスが実行されている間、傾斜磁場ノイズ除去部233は、A/D変換部
220から送信される傾斜磁場ノイズが重畳しているECG信号から、ステップS33に
おいて記憶されている傾斜磁場ノイズを減算してゲーティングパルス作成部234に送信
する。このようにして、ゲーティングパルス作成部にはノイズ成分の少ないECG信号が
送信される。図1の制御・演算部5は、このノイズ成分の少ないECG信号をもとにR波
を検出するための情報を取得する。この情報はノイズが除去されたECG信号そのもので
もよいし、ECG信号のR波に基づいて作成されたパルス信号でもよい。この情報はステ
ップS34−2で得たデータと時系列的に対応づけて制御・演算部5に内蔵されるメモリ
に順次記憶される。(ステップS34−2)
ステップS35では、受信機108Rによって受信されるデータ及び信号プロセッサ2
30によって得られたデータが、制御・演算部5によって所定の処理を施されることとな
り、終わりとなる。
十分にノイズを除去することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することができる
。本実施例では、傾斜磁場のスイッチングに起因してECG信号に重畳するノイズを、基
準ノイズ信号と傾斜磁場コイルへのパルスシーケンス情報とをもとに再現することができ
る。したがって再現したノイズを取得したECG波形から減算することにより、心電成分
に近い信号を抽出することができる。つまり、取得したECG波形の心電成分がどのよう
な波形であってもノイズ成分のみを十分に除去することができ、また、任意のパルスシー
ケンスに対してノイズ成分のみを十分に除去することができる。
グは、心電同期を用いて行っている。したがって、心電成分の変動の少ない時点でのノイ
ズのサンプリングが可能である。サンプリングしたノイズ成分は傾斜磁場に起因するノイ
ズに近い信号である。また、ECGセンサと被検体からなる回路においてノイズのサンプ
リングを行っているため、ECGセンサの電極の位置の違いや、被検体毎の個体差に対応
することができる。したがって傾斜磁場ノイズの再現の信頼性が高い。これにより心電成
分に近い信号を抽出することができる。
一定に定められず、フィルタ係数の調整のために一定の時間を必要とした。しかし、本実
施例において、そのような時間は必要としないため、どのようなシーケンスにも素早く対
応することができる。したがって、迅速かつ確実な診断ができ、被検体及び術者の負担を
軽減することができる。
2 静磁場発生部
3 傾斜磁場発生部
4 送受信部
5 制御・演算部
6 心電計測部
7 天板
101 磁石
102 静磁場電源
103 傾斜磁場コイルユニット
104 傾斜磁場電源
105 シーケンサ
106 ホスト計算機
107 RFコイル
108T 送信機
108R 受信機
110 演算ユニット
111 記憶ユニット
112 表示器
113 入力器
114 シムコイル
115 シムコイル電源
117 ECGセンサ
200 ECGユニット
210 ECGアンプ
220 A/D変換機
230 信号プロセッサ
231 サンプルノイズデータ作成部
232 傾斜磁場ノイズ作成部
233 傾斜磁場ノイズ除去部
234 ゲーティングパルス作成部
410 心電波形成分
420 パルスシーケンス
430 ECG波形
431 傾斜磁場ノイズ波形成分
Claims (3)
- 被検体の生体電位を検出して生体電位信号を出力する生体電位検出手段と共に用いられ、静磁場中におかれた前記被検体に対して、所望のパルスシーケンスの実行に基づいて高周波パルス及び傾斜磁場パルスを前記被検体に加え、前記被検体から発生する磁気共鳴信号を検出して、前記被検体の磁気共鳴画像を収集する磁気共鳴イメージング装置において、
ノイズ測定用のパルスシーケンスの実行により前記被検体から測定された生体電位信号に基づき、前記ノイズ測定用のパルスシーケンスと生体電位信号に重畳するノイズ成分との関係をノイズデータとして記憶するノイズデータ作成記憶手段と、
撮影用のパルスシーケンスの実行により前記被検体から測定される生体電位信号に重畳するノイズ成分を、前記ノイズデータと前記撮影用のパルスシーケンスから推定する推定手段と、
前記推定されたノイズ成分を前記撮影用のパルスシーケンスの実行により測定された前記生体電位信号から除去するノイズ除去手段と、
を含み、
前記ノイズデータは、
生体電位信号に重畳するノイズ成分を表す情報と、前記傾斜磁場パルスのスルーレート及び立ち上がり/下がり時間の関係の情報を含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 前記ノイズデータ作成記憶手段は、
前記生体電位の変化が少ない期間での前記ノイズ測定用のパルスシーケンスの実行により前記被検体から測定された生体電位信号に基づき、前記ノイズデータを作成する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記ノイズデータ作成記憶手段は、
前記被検体の位置決めを行うための撮影時に前記ノイズデータを作成する手段を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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