JP4610722B2 - ガスタービンの蒸気冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンの燃焼器等の高温部品に排熱回収ボイラからの蒸気または補助経路からの流体を導入して温度制御するガスタービンの蒸気冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エネルギー資源の有効利用と経済性の観点から、発電設備(発電プラント)では様々な高効率化が図られている。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたタービン発電プラント(複合発電プラント)もその一つである。複合発電プラントでは、ガスタービンからの高温の排気ガスが排熱回収ボイラに送られ、排熱回収ボイラ内で過熱ユニットを介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに送って蒸気タービンで仕事をするようになっている。
【0003】
ガスタービンの燃焼器等の高温部品は空気により冷却されていたが、近年の燃焼温度の高温化にともない蒸気により冷却されるようになってきている。複合発電プラントにおいても、燃焼器等の高温部品を蒸気によって冷却するガスタービンを適用し、蒸気タービンと組み合わせて高効率な発電プラントが計画されている。例えば、排熱回収ボイラからの蒸気(中圧蒸気)を燃焼器にバイパスさせて冷却蒸気を燃焼器に導き、温度や圧力等に基づいて冷却蒸気の量を調節して所望量の冷却蒸気を燃焼器に供給するようにしている。そして、冷却後の蒸気は蒸気タービン側に回収している。このため、効率の良い冷却システムが構築された複合発電プラントとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスタービンの蒸気冷却装置は、燃焼器に供給される冷却蒸気の量を調節することで所望量の冷却蒸気を供給しているので、予め決められた流量設定通りに冷却蒸気の量を制御することは可能である。しかし、何らかの異常により、冷却蒸気の量が設定通りであっても燃焼器の出口温度が上昇した場合(計画通りに冷却されない場合)、トリップやランバック等のインターロック機能により燃焼器を保護するようになっている。このため、何らかの異常により燃焼器の出口温度が上昇した場合には、プラント全体の効率が低下してしまうのが現状であった。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、高温部品の出口側の温度が上昇してもインターロック機能を用いることなく高温部品を保護することができるガスタービンの蒸気冷却装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のガスタービンの蒸気冷却装置の構成は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、排熱回収ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導入する蒸気導入路と、蒸気導入路に備えられ排熱回収ボイラからの蒸気をガスタービンの高温部品の冷却のためにバイパスする蒸気冷却路と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を検出する発生蒸気圧力検出手段と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の蒸気の流量を制御する発生蒸気圧力制御弁と、蒸気冷却路に設けられ蒸気冷却路に導入される蒸気量を制御する蒸気量制御弁と、高温部品の後流側における蒸気冷却路に備えられ高温部品を冷却した後の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段と、ガスタービンの状態に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出値が設定値になるように発生蒸気圧力制御弁の開閉制御を行うと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力制御弁及び蒸気量制御弁の開閉制御を行う制御手段とを備えたガスタービンの蒸気冷却装置において、
前記排熱回収ボイラの高圧ドラムからの蒸気が導入される補助蒸気導入路が蒸気冷却路につなげられ、補助蒸気導入路に補助蒸気圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて補助蒸気導入路の流量を制御して蒸気冷却路の流量を確保するように補助蒸気圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられていることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するための本発明のガスタービンの蒸気冷却装置の構成は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、排熱回収ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導入する蒸気導入路と、蒸気導入路に備えられ排熱回収ボイラからの蒸気をガスタービンの高温部品の冷却のためにバイパスする蒸気冷却路と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を検出する発生蒸気圧力検出手段と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の蒸気の流量を制御する発生蒸気圧力制御弁と、蒸気冷却路に設けられ蒸気冷却路に導入される蒸気量を制御する蒸気量制御弁と、高温部品の後流側における蒸気冷却路に備えられ高温部品を冷却した後の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段と、ガスタービンの状態に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出値が設定値になるように発生蒸気圧力制御弁の開閉制御を行うと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力制御弁及び蒸気量制御弁の開閉制御を行う制御手段とを備えたガスタービンの蒸気冷却装置において、
前記排熱回収ボイラの中圧ドラムから中圧蒸気タービンへの蒸気導入路から分岐されて蒸気冷却路が設けられ、高圧ドラムからの蒸気が導入される補助蒸気導入路が蒸気冷却路につなげられ、蒸気冷却路の分岐部の後流側の蒸気導入路に中圧ドラム圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とすると共に、補助蒸気導入路に補助蒸気圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の流量を規制して蒸気冷却路の流量を確保するように中圧ドラム圧力制御弁の開閉制御を行なうと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて補助蒸気導入路の流量を制御して蒸気冷却路の流量を確保するように補助蒸気圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の第1実施形態例に係るガスタービンの蒸気冷却装置を備えた複合発電プラントの冷却系統を表す概略系統を示してある。
【0013】
図に示すように、ガスタービン1からの排気ガスが排熱回収ボイラ2に送られるようになっており、排熱回収ボイラ2には、高圧ドラム3、高圧過熱器4及び中圧ドラム5、中圧過熱器6、再熱器7が備えられている。高圧ドラム3で発生した蒸気は高圧蒸気導入路8により高圧過熱器4を経て高圧蒸気タービン9に送られる。中圧ドラム5の蒸気は中圧蒸気導入路10により中圧過熱器6及び再熱器7を順次経て中圧蒸気タービン11へ送られる。
【0014】
高圧蒸気タービン9の出口蒸気は再熱器7の入口側の中圧蒸気導入路10に合流し、再熱器7を通過した蒸気は中圧蒸気タービン11へ送られる。中圧過熱器6と再熱器7の間における中圧蒸気導入路10には中圧ドラム圧力制御弁12が設けられ、中圧ドラム圧力制御弁12の開閉制御により中圧ドラム5の蒸気圧力が所定状態に調整される。尚、図中の符号で20は復水器である。
【0015】
中圧過熱器6と中圧ドラム圧力制御弁12の間における中圧蒸気導入路10からは蒸気冷却路14が分岐して設けられ、蒸気冷却路14はガスタービン1の高温部品である燃焼器13を経て再熱器7の下流側の中圧蒸気導入路10に合流している。つまり、燃焼器13には、蒸気冷却路14から中圧ドラム5の出口蒸気(例えば300 ℃) が冷却蒸気となって供給され、冷却に使用された蒸気(例えば560 ℃〜600 ℃) は再熱器7の出口蒸気と合流して中圧蒸気タービン11に導かれる。燃焼器13の出口側の蒸気冷却路14には蒸気量制御弁としての制御弁15が設けられ、中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15の開閉により燃焼器13に導かれる蒸気量が調節される。尚、制御弁15は燃焼器13の入口側の蒸気冷却路14に設けられることもある。燃焼器13と制御弁15の間における蒸気冷却路14には冷却後蒸気温度検出手段としての出口温度検出手段T2が設けられ、出口温度検出手段T2の検出情報に基づいて中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15が開閉制御される(制御手段)。
【0016】
中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15は、冷却蒸気の圧力や温度、中圧ドラム5の圧力等に基づいて開閉制御され、所定量の蒸気が蒸気冷却路14に供給されるようになっている。即ち、蒸気冷却路14から中圧ドラム5の出口蒸気(例えば300 ℃) が冷却蒸気となって燃焼器13に供給され、燃焼器13の冷却が行われる。燃焼器13に導かれる蒸気量は中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15により調節され、所望量の蒸気が燃焼器13に供給される。燃焼器13を冷却した後の蒸気は中圧蒸気タービン11にに回収されるようになっている。このため、効率の良い冷却システムが構築された複合発電プラントとなる。
【0017】
また、中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15が所定の状態に制御されて冷却蒸気の量が計画通り供給されている時に、何らかの異常により、燃焼器13の出口側の温度が上昇したことが出口温度検出手段T2で検出された場合、温度上昇に応じて中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15が制御されて冷却蒸気量が増加される。つまり、出口温度検出手段T2で検出された温度に応じて中圧ドラム圧力制御弁12が閉側に制御されて蒸気冷却路14に供給される冷却蒸気の量が増加され、制御弁15が開側に制御されて蒸気冷却路14を流通する冷却蒸気の量が増加される。中圧ドラム圧力制御弁12及び制御弁15の開閉制御は、温度上昇の度合いに応じて開閉量を増したり、中圧ドラム圧力制御弁12を強制的に全閉状態にしたり、制御弁15を強制的に全開状態にすることが実施される。
【0018】
これにより、何らかの異常により燃焼器13に供給される冷却蒸気の温度が上昇して損傷等の虞が生じた場合に、燃焼器13に送られる冷却蒸気の流量を増加して燃焼器13を保護することが可能になる。従って、燃焼器13の出口側の温度が上昇してもインターロック機能を用いることなく燃焼器13を保護することができる蒸気冷却装置となる。
【0019】
本発明の第2実施形態例を図2乃至図5に基づいて説明する。図2には本発明の第2実施形態例に係るガスタービンの蒸気冷却装置を備えた複合発電プラントの概略構成、図3、図4には発生蒸気圧力制御弁の制御ブロック、図5には蒸気量制御弁の制御ブロックを示してある。
【0020】
図2に示すように、ガスタービン101からの排気ガスが排熱回収ボイラ102に送られるようになっており、排熱回収ボイラ102には、高圧ドラム103及び第1高圧過熱器104、第2高圧過熱器105が備えられていると共に、中圧ドラム106、中圧過熱器107及び再熱器108が備えられている。高圧ドラム103で発生した蒸気は第1高圧過熱器104、第2高圧過熱器105を経て高圧側蒸気導入路109から高圧蒸気タービン110に送られる。高圧蒸気タービン110の排気蒸気は再熱器108を経て蒸気導入路111から中圧蒸気タービン112に送られる。そして、中圧蒸気タービン112の排気蒸気は低圧蒸気タービン113に送られ、復水器114で復水されて排熱回収ボイラ102側に回収される。一方、中圧ドラム106の蒸気は蒸気導入路としての中圧側蒸気導入路115から中圧過熱器107及び再熱器108を順次経て中圧蒸気タービン112に送られる。
【0021】
中圧側蒸気導入路115から分岐して蒸気冷却路としての蒸気流路116が設けられ、蒸気流路116はガスタービン101の高温部品である燃焼器117を経てバイパスし、中圧蒸気タービン112の入口側における蒸気導入路111に合流している。燃焼器117の出口側における蒸気流路116には蒸気量制御弁201が設けられ、蒸気量制御弁201の開閉により蒸気流路116の蒸気量が調整される。尚、蒸気量制御弁201は燃焼器117の入口側における蒸気流路116に設けられることもある。また、第2高圧過熱器105の後流側の高圧側蒸気導入路109から分岐して高圧蒸気流路118が設けられ、高圧蒸気流路118はガスタービン101の前側における蒸気流路116に合流している。高圧蒸気流路118には中圧給水ポンプからの給水が導入される補助流体流路119が合流している。
【0022】
蒸気流路116の分岐部の後流側における中圧側蒸気導入路115には第1流量制御弁120が設けられ、第1流量制御弁120の開閉により中圧側蒸気導入路115を流通する蒸気量が調整される。また、補助流体流路119の合流部の前流側における高圧蒸気流路118には第2流量制御弁121が設けられ、第2流量制御弁121の開閉により高圧蒸気流路118から蒸気流路116に導入される高圧蒸気の流量が調整される。即ち、蒸気流路116の蒸気の温度が調整される。更に、補助流体流路119には補助流体圧力制御弁としての第3流量制御弁122が設けられ、第3流量制御弁122の開閉により高圧蒸気流路118に適宜量の中圧給水が導入されて高圧蒸気流路118内の蒸気が減温され、蒸気流路116に導入される高圧蒸気の温度が所定温度に制御される。
【0023】
高圧蒸気流路118の合流部とガスタービン101との間における蒸気流路116には温度検出手段T1が設けられ、温度検出手段T1によりガスタービン101に導入される蒸気の温度が検出される。蒸気流路116の燃焼器117の入口側と出口側の蒸気圧力差を検出する差圧検出手段P1が設けられ、差圧検出手段P1により燃焼器117を流通する蒸気の差圧、即ち、流量が検出される。また、補助流体流路119の合流部の後流側における高圧蒸気流路118には補助蒸気温度検出手段としての第2温度検出手段T3が設けられ、第2温度検出手段T3により高圧蒸気流路118の蒸気温度が検出される。尚、図中の符号で、P2は蒸気流路116の燃焼器117の入口側の蒸気圧力を検出する入口圧力検出手段、P3は蒸気流路116の燃焼器117の出口側の蒸気圧力を検出する出口圧力検出手段、T2は蒸気流路116の燃焼器117の出口側の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段としての出口温度検出手段である。また、燃焼器117の入口側には燃焼器117の車室圧を検出する車室圧検出手段P4が設けられている。
【0024】
温度検出手段T1、差圧検出手段P1及び第2温度検出手段T3、入口圧力検出手段P2、出口圧力検出手段P3、出口温度検出手段T2及び車室圧検出手段P4の検出情報は制御手段125に入力される。また、制御手段125にはガスタービン1の出力MWが入力される。制御手段125からは、第1流量制御弁120、第2流量制御弁121、第3流量制御弁122及び蒸気量制御弁201に開閉指令が出力される。
【0025】
差圧検出手段P1の検出情報に応じて(差圧に応じて)第1流量制御弁120を開閉させることにより、中圧蒸気タービン112側への蒸気の流通が規制されて燃焼器117を流通する蒸気流量が適正に制御される。また、差圧検出手段P1及び温度検出手段T1の検出情報に応じて第2流量制御弁121を開閉させると共に、第2温度検出手段T3の検出情報に応じて第3流量制御弁122を開閉させることにより、燃焼器117を流通する蒸気量が適正流量を保った状態で適正に制御される。また、車室圧検出手段P4の検出情報に応じて蒸気量制御弁201を開閉させることにより、燃焼器117を流通する蒸気流量が適正に制御される。
【0026】
この時、燃焼器117を流通する蒸気量が適正を保っているにも拘らず何らかの異常により蒸気温度が上昇した場合(燃焼器117が計画通り冷却されない場合)、出口温度検出手段T2の検出情報に応じて、第1流量制御弁120、第2流量制御弁121、第3流量制御弁122及び蒸気量制御弁201が開閉され、蒸気流路116の蒸気量が増やされて燃焼器117を流通する蒸気温度の過上昇が防止される。
【0027】
つまり、制御手段125では、燃焼器117の必要冷却蒸気量が演算されると共に必要冷却蒸気量に見合った差圧が演算され、差圧検出手段P1の検出値が演算された差圧となるように第1流量制御弁120に開閉指令を出力する。これにより、燃焼器117には必要冷却蒸気量が供給される。また、制御手段125では、ガスタービン101の必要蒸気温度が演算されると共に温度検出手段T1の検出値が演算された温度となるように第2流量制御弁121に開閉指令を出力する。このとき、制御手段125では、蒸気流路116に導入される蒸気温度(第2温度検出手段T3の検出情報及び温度検出手段T1の検出情報)に基づいて第3流量制御弁122に開閉指令が出力され、中圧給水の量が適宜制御されて高圧蒸気流路118の蒸気温度が所定温度に減温される。また、制御手段125では、燃焼器117の車室圧に応じて蒸気量制御弁201に開閉指令を出力する。
【0028】
温度制御により燃焼器117を流通する蒸気流量が増減すると、差圧検出手段P1の検出情報により第1流量制御弁120が開閉制御され、規定の蒸気流量が確保されているが、負荷変動等により中圧蒸気の発生遅れ等が生じ、蒸気流路116を流通する蒸気の絶対流量が不足した場合は、温度制御に優先して、差圧検出手段P1の検出値が演算された差圧となるように第2流量制御弁121が開閉制御され、高圧蒸気を導入することで蒸気流量を確保する(バックアップ制御)。即ち、第2流量制御弁121には差圧制御においても開閉指令が出力され、温度制御による開度指令と、差圧制御による開度指令の高い値を選択して第2流量制御弁121の開度として制御されるようになっている。
【0029】
上述した蒸気制御装置では、温度の低い中圧ドラム106側の発生蒸気と、温度の高い高圧ドラム103の発生蒸気とを混合し、混合した蒸気流量及び蒸気温度を適切に制御して燃焼器117に導入している。また、混合を最適に行うため、中圧側蒸気導入路115に設けられた第1流量制御弁120の開閉により蒸気流量が制御され、高圧蒸気流路118に設けられた第2流量制御弁121の開閉により高圧蒸気流量を調整して蒸気温度が制御されている。また、中圧蒸気が不足した場合には、バックアップ制御により第2流量制御弁121を開閉して高圧蒸気を流量確保のために導入するようにしている。更に、燃焼器117の車室圧に応じて蒸気量制御弁201を開閉して蒸気流路116を流通する蒸気の流量が制御されている。このため、燃焼器117に導かれる蒸気流量を適切に制御することが可能になる。
【0030】
図3乃至図5に基づいて第1流量制御弁120、第2流量制御弁121及び蒸気量制御弁201の制御状況を詳細に説明する。図3には第1流量制御弁120の制御ブロック構成、図4には第2流量制御弁121の制御ブロック構成、図5には蒸気量制御弁201の制御ブロック構成を示してある。
【0031】
図3に示すように、制御手段125の演算手段141には、温度検出手段T1、入口圧力検出手段P2、出口圧力検出手段P3及び出口温度検出手段T2の検出情報が入力される。また、変換演算手段142にはガスタービン101の出力MWが入力され、変換演算手段142では出力MWが、要求されるバックアップ用蒸気流量として変換されて加算手段151に入力される。一方、出口温度検出手段T2の検出情報に基づいて温度に応じたバイアスが関数手段150で演算されて加味され、温度に応じて加味されたバイアス値が加算手段151でガスタービン101の出力MWに加算される。ガスタービン101の出力MWとバイアス値とが加算された情報が変換演算手段142に入力され、変換演算手段142でバイアス値が加算された出力MWが、要求される冷却蒸気流量として変換されて演算手段141に入力される。
【0032】
具体的に要求される冷却蒸気流量は、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度が高くになるにしたがって多くなるようにバイアス値が設定されている。即ち、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度が高くになるにしたがって第1流量制御弁120が閉側に作動されて蒸気流路116に送られる蒸気量が多くなるように制御される。演算手段141では入力情報を差圧相当値に変換して加算手段143に出力し、加算手段143には差圧検出手段P1の検出情報が入力される。加算手段143では、演算手段141からの差圧相当値の情報と差圧検出手段P1の検出情報との差を求め、PI演算手段144では求められた差分を0側情報の開度指令として、0側情報を選択手段152に送る。選択手段152には全閉指令(最小開度、例えば3%乃至5%の開度)が指令手段153から1側情報として送られている。
【0033】
選択手段152は通常はオフにされ、比較手段154からの指令があった際にオンになる。即ち、選択手段152は、オンになることで0側情報から1側情報に出力指令が切り換えられるようになっており、オフの場合、0側情報の開度指令(ガスタービン101の出力MW及び蒸気流路116の状況に応じた開度指令)が第1流量制御弁120に出力され、オンの場合、1側情報の開度指令(全閉指令)が第1流量制御弁120に出力される。比較手段154には出口温度検出手段T2の検出情報が入力され、比較手段154の結果が選択手段152に送られる。比較手段154で出口温度検出手段T2の検出情報が所定値(上限値)を越えているとされた場合、比較手段154から選択手段152にオン信号が出され、選択手段152が1側情報の開度指令に切り換えられる。
【0034】
従って、第1流量制御弁120は、ガスタービン101の出力MW及び蒸気流路116の状況の検出情報に基づいて蒸気流路116の蒸気量が所定流量となるように開閉が制御されると共に、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度に応じて、燃焼器117の出口側の温度が高くなった際には温度上昇分蒸気流路116の蒸気量が増加するように閉側に制御される。更に、第1流量制御弁120は、出口温度検出手段T2の検出情報が所定値(上限値)を越えた場合には全閉指令(最小開度指令)により全閉状態とされ、中圧ドラム106からの蒸気が蒸気流路116に全量送られる。
【0035】
図4に示すように、制御装置125の演算手段141には、温度検出手段T1、入口圧力検出手段P2、出口圧力検出手段P3及び出口温度検出手段T2の検出情報が入力される。また、第2変換演算手段145にはガスタービン101の出力MWが入力され、第2変換演算手段145では出力MWが、要求されるバックアップ用蒸気流量として変換されて加算手段162に入力される。一方、出口温度検出手段T2の検出情報に基づいて温度に応じたバイアスが関数手段161で演算されて加味され、温度に応じて加味されたバイアス値が加算手段162でガスタービン101の出力MWに加算される。ガスタービン101の出力MWとバイアス値とが加算された情報が演算手段141に入力され、第2変換演算手段145でバイアス値が加算された出力MWが、要求される冷却蒸気流量として変換されて演算手段141に入力される。
【0036】
そして、演算手段141では入力情報が差圧相当値に変換され加算手段143に出力され、加算手段143には差圧検出手段P1の検出情報が入力される。加算手段143では、演算手段141からの差圧相当値の情報と差圧検出手段P1の検出情報との差を求め、PI演算手段144では求められた差分を開度指令として演算する。
【0037】
具体的に要求される冷却蒸気流量は、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度が高くになるにしたがって多くなるようにバイアス値が設定されている。即ち、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度が高くになるにしたがって第2流量制御弁121が開側に作動されて高圧蒸気流路118から蒸気流路116に送られる蒸気量が多くなるように制御される。
【0038】
従って、第2流量制御弁121は、ガスタービン101の出力MW及び蒸気流路116の状況の検出情報に基づいて蒸気流路116の蒸気量が所定流量となるように開閉が制御されると共に、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度に応じて、燃焼器117の出口側の温度が高くなった際には温度上昇分蒸気流路116の蒸気量が増加するように開側に制御される。
【0039】
図5に示すように、制御装置125の加算手段210には指令手段211からの指令情報と車室圧検出手段P4の検出情報が入力される。加算手段210からの情報は加算手段212で出口圧力検出手段P3の検出情報が加算される。これらの情報に基づいてPI演算手段213では蒸気量制御弁201の開度指令が演算される。PI演算手段213では求められた開度指令を0側情報として、0側情報を選択手段214に送る。選択手段152には全開指令が指令手段215から1側情報として送られている。
【0040】
選択手段215は通常はオフにされ、比較手段216からの指令があった際にオンになる。即ち、選択手段215は、オンになることで0側情報から1側情報に出力指令が切り換えられるようになっており、オフの場合、0側情報の開度指令(車室圧力及び燃焼器117の出口側圧力に応じた開度指令)が蒸気量制御弁201に出力され、オンの場合、1側情報の開度指令(全開指令)が蒸気量制御弁201にに出力される。比較手段216には出口温度検出手段T2の検出情報が入力され、比較手段216の結果が選択手段214に送られる。比較手段216で出口温度検出手段T2の検出情報が所定値(上限値)を越えているとされた場合、比較手段216から選択手段215にオン信号が出され、選択手段214が1側情報の開度指令に切り換えられる。
【0041】
従って、燃焼器117の出口側の温度が上昇して出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度が所定値(上限値)を越えた場合には、蒸気量制御弁201が全開となって冷却用蒸気が増量される。これにより、所定量に冷却蒸気量が制御されているにも拘らず冷却蒸気温度が上昇して所定値(上限値)を越えた場合も、冷却蒸気量が増量されるようになっている。
【0042】
このため、燃焼器117の出口側の温度が高くなった際には、出口温度検出手段T2で検出される蒸気温度が高くになるにしたがって冷却用蒸気が増量されると共に、出口温度検出手段T2の検出情報が所定値(上限値)を越えた場合には、中圧ドラム106からの蒸気が蒸気流路116に全量送られると共に蒸気量制御弁201が全開となって冷却用蒸気が増量される。これにより、所定量に冷却蒸気量が制御されているにも拘らず冷却蒸気温度が上昇しても、燃焼器117が保護されるようになっている。
【0043】
従って、何らかの異常により燃焼器117に供給される冷却蒸気の温度が上昇して損傷等の虞が生じた場合に、燃焼器117に送られる冷却蒸気の流量を増加して燃焼器117を保護することが可能になる。従って、燃焼器117の出口側の温度が上昇してもインターロック機能を用いることなく燃焼器117を保護することができる蒸気冷却装置となる。
【0044】
燃焼器117の出口側の温度が高くなった際における第1流量制御弁120及び第2流量制御弁121の開閉制御は、例えば、第1流量制御弁120の閉動作により中圧ドラム106からの蒸気を蒸気流路116に送り、第1流量制御弁120を全閉状態にしても燃焼器117の出口側の温度が高い場合に第2流量制御弁121を開動作させて高圧蒸気流路118側からの蒸気量を増量するようになっている。そして、燃焼器117の出口側の温度が所定値(上限値)を越えた場合に蒸気量制御弁201を全開にして冷却用蒸気を増量する。尚、第1流量制御弁120及び第2流量制御弁121の開閉制御の状況は、設備の能力等により適宜設定され、所定流量の確保と所定温度の確保が両立できるように他の制御弁との開閉と組み合わせて実施される。また、蒸気量制御弁201の開閉制御は、燃焼器117の出口側の温度が所定値(上限値)を越える前に上昇した温度に応じて適宜開閉し、所定値(上限値)を越えたときに全開にするようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明のガスタービンの蒸気冷却装置は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、排熱回収ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導入する蒸気導入路と、蒸気導入路に備えられ排熱回収ボイラからの蒸気をガスタービンの高温部品の冷却のためにバイパスする蒸気冷却路と、蒸気冷却路に設けられ蒸気冷却路に導入される蒸気量を制御する蒸気量制御弁と、高温部品の後流側における蒸気冷却路に備えられ高温部品を冷却した後の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段と、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために蒸気量制御弁の開閉制御を行うと共に蒸気冷却路に流入する蒸気流量を所定状態に制御する制御手段とを備えたので、冷却後蒸気温度が高くなった際には高温部品に導かれる蒸気流量を増量するように蒸気量制御弁を制御することで冷却蒸気量が増量して高温部品の保護が可能になる。この結果、高温部品の出口側の温度が上昇してもインターロック機能を用いることなく高温部品が保護され、高温部品の破損等を防止することができる。
【0046】
また、本発明のガスタービンの蒸気冷却装置は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、排熱回収ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導入する蒸気導入路と、蒸気導入路に備えられ排熱回収ボイラからの蒸気をガスタービンの高温部品の冷却のためにバイパスする蒸気冷却路と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を検出する発生蒸気圧力検出手段と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の蒸気の流量を制御する発生蒸気圧力制御弁と、蒸気冷却路に設けられ蒸気冷却路に導入される蒸気量を制御する蒸気量制御弁と、高温部品の後流側における蒸気冷却路に備えられ高温部品を冷却した後の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段と、ガスタービンの状態に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出値が設定値になるように発生蒸気圧力制御弁の開閉制御を行うと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力制御弁及び蒸気量制御弁の開閉制御を行う制御手段とを備えたので、冷却後蒸気温度が高くなった際には高温部品に導かれる蒸気流量を増量するように発生蒸気圧力制御弁及び蒸気量制御弁を制御することで冷却蒸気量を増量して高温部品の保護が可能になる。この結果、高温部品の出口側の温度が上昇してもインターロック機能を用いることなく高温部品が保護され、高温部品の破損等を防止することができる。
【0047】
また、中圧ドラムから中圧蒸気タービンへの蒸気導入路から分岐されて蒸気冷却路が設けられ、蒸気冷却路の分岐部の後流側の蒸気導入路に中圧ドラム圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の流量を規制して蒸気冷却路の流量を確保するように中圧ドラム圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられているので、中圧ドラムからの蒸気を蒸気冷却路に送ることができる。
【0048】
また、高圧ドラムからの蒸気が導入される補助蒸気導入路が蒸気冷却路につなげられ、補助蒸気導入路に補助蒸気圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて補助蒸気導入路の流量を制御して蒸気冷却路の流量を確保するように補助蒸気圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられているので、高圧ドラムからの蒸気を蒸気冷却路に送ることができる。
【0049】
また、中圧ドラムから中圧蒸気タービンへの蒸気導入路から分岐されて蒸気冷却路が設けられ、高圧ドラムからの蒸気が導入される補助蒸気導入路が蒸気冷却路につなげられ、蒸気冷却路の分岐部の後流側の蒸気導入路に中圧ドラム圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とすると共に、補助蒸気導入路に補助蒸気圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の流量を規制して蒸気冷却路の流量を確保するように中圧ドラム圧力制御弁の開閉制御を行なうと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて補助蒸気導入路の流量を制御して蒸気冷却路の流量を確保するように補助蒸気圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられているので、中圧ドラムからの蒸気及び高圧ドラムからの蒸気及び補助蒸気を蒸気冷却路に送ることができる。
【0050】
また、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段により蒸気温度が上限値を越えたことが検出されたときに蒸気流量制御弁を全開に制御する機能が備えられているので、蒸気温度が上限値を越えたときには最大量を蒸気冷却路に通すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係るガスタービンの蒸気冷却装置を備えた複合発電プラントの冷却系統を表す概略系統図。
【図2】本発明の第2実施形態例に係るガスタービンの蒸気冷却装置を備えた複合発電プラントの概略構成図。
【図3】発生蒸気圧力制御弁の制御ブロック図。
【図4】発生蒸気圧力制御弁の制御ブロック図。
【図5】蒸気量制御弁の制御ブロック図。
【符号の説明】
1,101 ガスタービン
2,102 排熱回収ボイラ
3,103 高圧ドラム
4 高圧過熱器
5,106 中圧ドラム
6,107 中圧過熱器
7,108 再熱器
8,109 高圧蒸気導入路
9,110 高圧蒸気タービン
10,115 中圧蒸気導入路
11,112 中圧蒸気タービン
12 中圧ドラム圧力制御弁
13,117 燃焼器
14,蒸気冷却路
15 蒸気流量制御弁
20,114 復水器
116 蒸気流路
118 高圧蒸気流路
119 補助流体流路
120 第1流量制御弁
121 第2流量制御弁
122 第3流量制御弁
125 制御手段
141 演算手段
142 変換演算器
143,151、162,210,212 加算手段
144,213 PI演算手段
145 第2変換演算手段
150,161 関数手段
152,214 選択手段
153,215 指令手段
154,216 比較手段
Claims (2)
- ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、排熱回収ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導入する蒸気導入路と、蒸気導入路に備えられ排熱回収ボイラからの蒸気をガスタービンの高温部品の冷却のためにバイパスする蒸気冷却路と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を検出する発生蒸気圧力検出手段と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の蒸気の流量を制御する発生蒸気圧力制御弁と、蒸気冷却路に設けられ蒸気冷却路に導入される蒸気量を制御する蒸気量制御弁と、高温部品の後流側における蒸気冷却路に備えられ高温部品を冷却した後の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段と、ガスタービンの状態に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出値が設定値になるように発生蒸気圧力制御弁の開閉制御を行うと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力制御弁及び蒸気量制御弁の開閉制御を行う制御手段とを備えたガスタービンの蒸気冷却装置において、
前記排熱回収ボイラの高圧ドラムからの蒸気が導入される補助蒸気導入路が蒸気冷却路につなげられ、補助蒸気導入路に補助蒸気圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて補助蒸気導入路の流量を制御して蒸気冷却路の流量を確保するように補助蒸気圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられていることを特徴とするガスタービンの蒸気冷却装置。 - ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、排熱回収ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導入する蒸気導入路と、蒸気導入路に備えられ排熱回収ボイラからの蒸気をガスタービンの高温部品の冷却のためにバイパスする蒸気冷却路と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を検出する発生蒸気圧力検出手段と、排熱回収ボイラで発生する蒸気圧力を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の蒸気の流量を制御する発生蒸気圧力制御弁と、蒸気冷却路に設けられ蒸気冷却路に導入される蒸気量を制御する蒸気量制御弁と、高温部品の後流側における蒸気冷却路に備えられ高温部品を冷却した後の蒸気温度を検出する冷却後蒸気温度検出手段と、ガスタービンの状態に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力検出手段の検出値が設定値になるように発生蒸気圧力制御弁の開閉制御を行うと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気冷却路に流入する蒸気流量を調整するために発生蒸気圧力制御弁及び蒸気量制御弁の開閉制御を行う制御手段とを備えたガスタービンの蒸気冷却装置において、
前記排熱回収ボイラの中圧ドラムから中圧蒸気タービンへの蒸気導入路から分岐されて蒸気冷却路が設けられ、高圧ドラムからの蒸気が導入される補助蒸気導入路が蒸気冷却路につなげられ、蒸気冷却路の分岐部の後流側の蒸気導入路に中圧ドラム圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とすると共に、補助蒸気導入路に補助蒸気圧力制御弁を設けて発生蒸気圧力制御弁とし、制御手段には、冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて蒸気導入路の流量を規制して蒸気冷却路の流量を確保するように中圧ドラム圧力制御弁の開閉制御を行なうと共に冷却後蒸気温度検出手段の検出情報に基づいて補助蒸気導入路の流量を制御して蒸気冷却路の流量を確保するように補助蒸気圧力制御弁の開閉制御を行なう機能が備えられていることを特徴とするガスタービンの蒸気冷却装置。
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