JP4609154B2 - Printing device - Google Patents
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Description
本発明は、被印字媒体上に印字情報に基づいて印字およびそのオーバーコートを行う印字装置に関するものである。 The present invention relates to a printing apparatus that performs printing and overcoat on a printing medium based on printing information.
近年においては、デジタルカメラ等の撮像装置の普及に伴って、画像情報を写真のような状態に印字することができる印字装置の需要が高まっている。このような印字装置には、印字ヘッドを記録媒体に対して主走査方向に移動させることにより行単位で印字を行うシリアル印字装置が存在する。そして、実際の印字においては、各行の印字を行うと共に、印字を写真のような光沢のある傷に強い状態に仕上げるため、各行の印字毎に印字ラインをアクリル系樹脂等のコート樹脂でオーバーコートしている。 In recent years, with the widespread use of imaging devices such as digital cameras, there is an increasing demand for printing devices that can print image information in a photo-like state. Such a printing apparatus includes a serial printing apparatus that performs printing in line units by moving a print head in a main scanning direction with respect to a recording medium. In actual printing, each line is printed, and the print line is overcoated with a coating resin such as an acrylic resin for each line printing in order to finish printing with a glossy scratch like a photograph. is doing.
そして、オーバーコートを平滑なオーバーコートに仕上げるための様々な提案がされている。
例えば、特許文献1には、各行単位のインク領域とオーバーコート領域を有するインクリボンで各行の印字を行うと共に、各行の印字毎に印字ラインをコート樹脂でオーバーコートしたときに発生するバンディング部の印字品質を他の部分と同程度に向上させることができる印字装置が開示されている。
Various proposals for finishing the overcoat into a smooth overcoat have been made.
For example,
しかしながら、特許文献1に記載されている印字装置では、各行の印字毎に印字ラインをオーバーコートするために、全てのサーマルヘッドの印字ドットを動作させるのでサーマルヘッドに負荷がかかるという問題がある。また、サーマルヘッドの印字ドットの使用数を変更すると全面がオーバーコートされず傷が付き易いという問題もある。
However, the printing apparatus described in
また、オーバーコートを平滑なオーバーコートに仕上げることを目的にしているため、逆に印刷物の風合いや質感を出し難いという問題もある。 Moreover, since the overcoat is intended to be finished into a smooth overcoat, there is also a problem that it is difficult to produce the texture and texture of the printed matter.
以上のような状況に鑑み、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、各行の印字毎に印字ラインを全てオーバーコートする際に、サーマルヘッドにかかる負荷を軽減し、印刷物の風合いや質感を出すことが可能な印字装置を提供することを目的とする。 In view of the above situation, the present invention has been made to solve the above-described problems, and reduces the load on the thermal head when all the print lines are overcoated for each line print. An object of the present invention is to provide a printing apparatus capable of producing the texture and texture of printed matter.
前記目的を達成するために請求項1に係る印字装置は、複数の発熱素子列を有するサーマルヘッドと、リボンフィルム上でインク層及びインク層に連続してオーバーコート層が形成されたインクリボンとを備え、サーマルヘッドを介してインク層を被印字媒体に熱転写して被印字部を印字した後、オーバーコート層を被印字媒体上の被印字部に被覆して熱転写するものを対象として、特に、前記オーバーコート層は、前記被印字部に対して2以上の所定回数分に渡って熱転写可能な長さに形成され、前記サーマルヘッドの発熱素子列を介して前記被印字部を印字するに必要な印字ドット数を前記所定回数で分割するとともに、その分割された印字ドット数に応じて発熱素子列の発熱駆動を所定回数行うことにより、前記オーバーコート層を被印字部に熱転写することを特徴とする。
In order to achieve the above object, a printing apparatus according to
また、請求項2に係る印字装置は、請求項1に記載の印字装置において、前記インク層は、前記サーマルヘッドの発熱素子により印字される被印字部の1ライン分に対応する長さに形成され、前記オーバーコート層は、前記被印字部の複数ライン分に対応する長さに形成されるとともに、1ライン分毎に異なる厚さで形成されていることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the printing apparatus according to the first aspect, the ink layer is formed to have a length corresponding to one line of a portion to be printed printed by the heating element of the thermal head. The overcoat layer is formed to have a length corresponding to a plurality of lines of the print portion, and is formed to have a different thickness for each line.
請求項1に係る印字装置では、オーバーコート層が、被印字部に対して2以上の所定回数分に渡って熱転写可能な長さに形成され、サーマルヘッドの発熱素子列を介して被印字部を印字するに必要な印字ドット数を所定回数で分割するとともに、その分割された印字ドット数に応じて発熱素子列の発熱駆動を所定回数行うことにより、オーバーコート層を被印字部に熱転写するので、オーバーコート印字時にサーマルヘッドに加えられる負荷を軽減することができる。また、光の乱反射により被印字部に視覚上の違いが現れ、従来とは異なる質感を得ることができる。
In the printing apparatus according to
請求項2に係る印字装置では、インク層が、サーマルヘッドの発熱素子により印字される被印字部の1ライン分に対応する長さに形成され、オーバーコート層は、被印字部の複数ライン分に対応する長さに形成されるとともに、1ライン分毎に異なる厚さで形成されているので、光の乱反射により印刷物の風合いや質感にさらに一層の変化をつけることができる。
In the printing apparatus according to
本発明の第1実施形態を図1乃至図18に基づいて以下に説明する。本第1実施形態に係る印字装置は、例えば1行単位や2行単位等の行単位で印字を行うシリアル印字装置であり、図4に示すように、被印字媒体1に対して平行に配置された一対のガイド軸2・2と、ガイド軸2・2に移動自在に支持されたキャリッジ3とを有している。キャリッジ3は、図示しないキャリッジ搬送機構に連結されており、キャリッジ搬送機構は、キャリッジ3を矢符方向Y1(主走査方向)に進退移動させるように図5のキャリッジ駆動モータ16や搬送ベルト等を備えている。
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. The printing apparatus according to the first embodiment is a serial printing apparatus that performs printing in line units such as one line unit or two line units, and is arranged in parallel to the
上記のキャリッジ3の上面には、リボンカセット4が着脱可能に装着されている。リボンカセット4は、長方体形状の箱体5と、箱体5に収容されたカラー印字用のインクリボン6とを有している。インクリボン6は、図6に示すように、イエロ色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)のインクを熱転写可能に備えたインク層領域6a〜6cと、コート樹脂(OK)を熱転写可能に備えた3枚のオーバーコート層領域6d(1枚目)、6e(2枚目)、6f(3枚目)とを一定の領域長Lでこの順に繰り返して有している。尚、インクリボン6は、必要に応じてブラック色のインク層領域が加えられることもある。また、オーバーコート層領域は、3Lの長さを有するオーバーコート層領域6dのみでもよい。さらに、オーバーコート層領域は何枚あってもよい。
A
また、図4に示すように、箱体5は、被印字媒体1に対向する前面側に形成された凹形状の嵌合部5aと、インクリボン6の送り出し側位置においてキャリッジ3側の下面から上面にかけて貫通して形成された一対の貫通部5b・5bと、後部側の下面に形成され、リボンカセット4の種類を示すように複数の凹部5cを組み合わせた標識部5dとを有している。嵌合部5aには、サーマルヘッド7が嵌合されていると共に、一対のガイド部材11a・11bが両端部に配置されている。また、貫通部5b・5bには、インクリボン6の終端や色の検出に使用される色検出用センサ8の発光素子8aと受光素子8bとがそれぞれ嵌合されており、貫通部5b・5b同士が対向する側壁には、発光素子8aから受光素子8bに対して検出光を進行させるように開口部5e・5eが形成されている。また、標識部5dには、各凹部5cの有無を検出する標識検出用センサ9が対向配置されている。そして、これらのサーマルヘッド7、色検出用センサ8および標識検出用センサ9は、キャリッジ3にそれぞれ設けられており、リボンカセット4と共に矢符方向Y1(主走査方向)に進退移動する。
As shown in FIG. 4, the
上記のリボンカセット4に備えられた未使用のインクリボン6は、箱体5に回転自在に設けられた送出リール10aに巻回されている。インクリボン6は、貫通穴5b・5b間を通過して一方のガイド部材11a方向に曲折され、両ガイド部材11a・11b間でサーマルヘッド7と被印字媒体1との間に位置された後、先端部が巻取リール10bに接続されている。そして、巻取リール10bは箱体5およびキャリッジ3を貫設された後、図5のリール駆動モータ12に接続されており、リール駆動モータ12は、サーマルヘッド7(キャリッジ3)の移動速度に同期した巻取速度でインクリボン6を巻取リール10bに巻き取らせる。
The
上記のサーマルヘッド7は、インクリボン6の移動方向の上流側の端部を回動中心として回動可能にキャリッジ3に軸支されている。そして、サーマルヘッド7は、印字時において図示二点鎖線に示すように先端部の記録面を被印字媒体1に当接するように回動される一方、印字開始位置への復帰時において図示実線に示すように記録面を被印字媒体1から離隔するように回動される。サーマルヘッド7の記録面には、図6に示すように、多数の発熱素子7aがインクリボン6の幅方向(副走査方向)に一列や千鳥状に配設されている。
The
上記の各発熱素子7aは、サーマルヘッド7内に設けられた図示しない電力供給部からオンオフを繰り返すパルス電圧の形態で電力をそれぞれ独立して供給可能にされている。電力供給部は、各発熱素子7aに対応してパルス電圧を出力可能な出力端子と、各出力端子におけるパルス電圧の出力時間を印加時間データt0〜t63に基づいて設定する出力時間設定部とを有している。そして、電力供給部からパルス電圧が印加される各発熱素子7aは、パルス電圧の印加時間に応じた電力(エネルギ)で発熱し、この発熱量に対応した溶融量でインクリボン6のインク層を溶融させて被印字媒体1に熱転写させる。従って、例えば図10(c)の実線で示すように、第1供給時間Q1の電力量で発熱素子7aが発熱したときには、図10(d)に示すように、第1ドット径d1の画素15(ドット)が被印字媒体1に形成されるのに対し、図10(c)の点線で示すように、第1供給時間Q1よりも長い第2供給時間Q2の電力量で発熱したときには、インク層の溶融量が増加するため、図10(d)に示すように、第1ドット径d1よりも大きな第2ドット径d2の画素15が被印字媒体1に形成される。
Each of the
上記のサーマルヘッド7によりインク層が熱転写される被印字媒体1は、図4に示すように、搬送ローラ13の駆動ローラ13aと従動ローラ13bとに挟持されている。搬送ローラ13は、進退移動するキャリッジ3やリボンカセット4等と干渉しないように配置されている。また、搬送ローラ13の駆動ローラ13aは、図示しない搬送機構に連結されている。搬送機構は、図5のロール駆動モータ14を備えており、ロール駆動モータ14を正回転および逆回転させることによって、被印字媒体1を副走査方向に任意の移動量で送り出すと共に引き戻し可能になっている。
The
上記のような構成を有した印字装置は、図5に示すように、制御装置21で動作が制御されている。制御装置21は、中央制御装置(以下CPUという)と、読み出し専用メモリ(以下ROMという)と、読み書き自在メモリ(以下RAMという)とを内蔵している。また、制御装置21は、入力装置としてのキーボード22と、文字等の表示時や印字時に使用されるキャラクタジェネレータ用メモリ(以下CG−ROMという)23と、表示装置としての液晶ディスプレイ(以下LCDという)24と、リール駆動モータ12等の駆動モータ群26に駆動電力を供給するモータ駆動回路25と、サーマルヘッド7と、色検出用センサ8等を含むセンサ類27と、印字装置の駆動用の電源28と、パーソナルコンピュータやデジタルカメラ等の画像処理装置とで画像情報を送受信可能な図示しない通信部等とに接続されている。
The operation of the printing apparatus having the above-described configuration is controlled by a
上記のキーボード22は、ひらがなやカタカナ等を入力するための複数のキー22aの他に、例えば実行キーや取消しキーなどの編集キー22bを備えている。そして、キーボード22は、各種キー22a・22bを介して入力されたデータ等の信号を制御装置21との間で送受信する。また、モータ駆動回路25は、駆動モータ群26の各駆動モータ12・14・16を駆動するための回路であり、制御装置21から入力されたモータ制御信号に基づいて例えばキャリッジ3を主走査方向に所定量搬送したり、搬送ローラ13の回動により被印字媒体1を副走査方向に所定量搬送したり、巻取リール10bの回転によりインクリボン6を所定量搬送する。
The
また、センサ類27は、インクリボン6の色検出や終端検出等の他に、リボンカセット4の装着の有無、被印字媒体1の種類等を検出し、その検出信号を制御装置21に送出する。CG−ROM23は、文字等の表示時や印字時にそのイメージデータを発生するためのキャラクタジェネレータであって、文字等を示すデータをイメージデータに変換して制御装置21に送出する。LCD24は、キーボード22や図示しない画像処理装置から入力されたキャラクタやマーク、写真等の画像情報をイメージデータとして複数行に渡ってその画面上に表示する。
The
また、制御装置21に内蔵されたRAMには、表示バッファや印字バッファ等として機能する各種のデータ記憶領域が形成されている。尚、印字バッファは、被印字媒体1の1行分(1ライン分)の画像情報を少なくとも記憶するように設定されており、インクリボン6がイエロ色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)のインク領域6a〜6cを有する場合には、各インク領域6a〜6cに対応した印字バッファがそれぞれ確保される。一方、制御装置21に内蔵されたROMには、駆動モータ群26の駆動制御ルーチンや画像情報をLCD24に表示させる表示制御ルーチン、ディザ法等による疑似階調で記録する際に必要な疑似階調ルーチン、後述する図7の印字制御ルーチン等の各種のプログラムが記憶されている。
In addition, various data storage areas that function as a display buffer, a print buffer, and the like are formed in the RAM built in the
さらに、上記のROMには、図10(a)に示すように、オーバーラップ領域W1(図11参照)用の第1濃度データ群D1の濃度データ0〜32と、非オーバーラップ領域W2(図11参照)用の第2濃度データ群D2の濃度データ0〜63とを対応付けたDDデータテーブルが格納されていると共に、図10(b)に示すように、第1および第2濃度データ群D1・D2の濃度データ0〜32・0〜63と、各発熱素子7aへのパルス電圧の印加時間を設定する印加時間データt0〜t63とを対応付けるDTデータテーブルが格納されている。尚、これらのDDデータテーブルやDTデータテーブルは、必ずしもROMに格納されている必要はなく、例えばハードディスク等の外部記憶装置に記録されていても良い。
Further, in the ROM, as shown in FIG. 10A, the
上記の構成において、印字装置の動作を図7および図8のフローチャートに基づいて説明する。尚、フローチャート中のステップは、Sと略記する。 In the above configuration, the operation of the printing apparatus will be described with reference to the flowcharts of FIGS. The steps in the flowchart are abbreviated as S.
図5に示すように、印字装置の電源28がオン状態にされて制御装置21が作動された後、この制御装置21に対してキーボード22から印字開始信号が入力されると、制御装置21は、ROMに格納された図7の印字制御ルーチンを読み出して1ライン印字処理を実行する(S1)。
As shown in FIG. 5, when a printing start signal is input from the
即ち、先ず、図4に示すように、リボンカセット4における標識部5dの凹部5cを検出した標識検出用センサ9からの検出信号を取り込み、この検出信号に基づいて凹部5cの組み合わせを認識することによって、リボンカセット4の種類を特定する。この結果、例えば図6に示すように、リボンカセット4がイエロ色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)からなる3色のインク層領域6a〜6cとオーバーコート層領域6d、6e、6fを有したインクリボン6を収容していると判明した場合には(S11)、各インク層領域6a〜6cとオーバーコート層領域6d、6e、6fに対応した印字バッファをそれぞれ確保する。そして、これらの印字バッファにCG−ROM23や画像処理装置から入力された各色成分の画像情報である印字データを1ライン分以上それぞれ格納する。
That is, first, as shown in FIG. 4, the detection signal from the
次に、読出対象の印字バッファを特定し(S12)、図9に示すように、この印字バッファからサーマルヘッド7の印字範囲H1分の印字データを読み出す(S13)。尚、印字範囲H1とは、サーマルヘッド7の発熱素子7aでインク層を被印字媒体1に熱転写する部分であり、印字範囲H1の両端部には、上側オーバーラップ範囲Hwおよび下側オーバーラップ範囲Hw’が設定されている。また、以降の説明においては、サーマルヘッド7の全発熱素子7aが存在する領域を全ヘッド範囲H0(最終オーバーコート範囲H3)、下側オーバーラップ範囲Hw’側の印字範囲H1内から上側オーバーラップ範囲Hw側の全ヘッド範囲H0の一端までの範囲を中間オーバーコート範囲H2と称する。
Next, a print buffer to be read is specified (S12), and as shown in FIG. 9, print data for the print range H1 of the
印字範囲H1分の印字データを読み出すと、現在の1ライン分の印字が1行目の印字であるか否かを判定し(S14)、1行目である場合には(S14、YES)、下側オーバーラップ範囲Hw’の発熱素子7aをオーバーラップ用の印加時間で発熱駆動すると共に、残りの印字範囲H1の発熱素子7aを非オーバ−ラップ用の印加時間で発熱駆動する。そして、図1に示すように、1行目の印字ライン31における1列分の画素15を被印字媒体1に形成する(S15)。
When the print data for the print range H1 is read, it is determined whether or not the current print for one line is the first line print (S14), and if it is the first line (S14, YES), The
即ち、印字範囲H1分の印字データを下側オーバーラップ範囲Hw’用の印字データと、この範囲Hw’を除いた非オーバーラップ範囲用の印字データとに区分した後、図10(a)に示すように、下側オーバーラップ範囲Hw’の印字データについては、DDデータテーブル中の第1濃度データ群D1から各印字データに対応する濃度データ0〜32を求める。一方、非オーバーラップ範囲の印字データについては、DDデータテーブル中の第2濃度データ群D2から各印字データに対応する濃度データ0〜63を求める。この後、図10(b)に示すように、濃度データ0〜63に対応する印加時間データt0〜t63をDTデータテーブルから求め、各印加時間データt0〜t63をサーマルヘッド7に出力する。
That is, after the print data for the print range H1 is divided into print data for the lower overlap range Hw ′ and print data for the non-overlap range excluding this range Hw ′, FIG. As shown, for the print data in the lower overlap range Hw ′,
次に、図10(c)に示すように、サーマルヘッド7が印字範囲H1内の各発熱素子7aに対して印加時間データt0〜t63に応じた印加時間でパルス電圧を印加する。これにより、各発熱素子7aがそれぞれの印加時間に応じた電力量で発熱してインク層を溶融させることによって、図10(d)に示すように、ドット径の異なる画素15(ドット)が被印字媒体1に形成される。この結果、図11に示すように、印字ライン31の非オーバーラップ領域W2に形成されたドット径D6・D7の画素15と同一の印字データであっても、下側オーバーラップ領域W1’においては、第1濃度データ群D1の濃度データ0〜32を基にした小さなドット径D4の画素15が形成されることになる。
Next, as shown in FIG. 10C, the
一方、現在の印字ライン31の印字が1行目の印字でない場合には(S14、NO)、現在の印字が最終行であるか否かを判定する(S16)。最終行でない場合には(S16、NO)、図9に示すように、上側オーバーラップ範囲Hwおよび下側オーバーラップ範囲Hw’の発熱素子7aをオーバーラップ用の印加時間で発熱駆動すると共に、残りの印字範囲H1の発熱素子7aを非オーバ−ラップ用の印加時間で発熱駆動することによって、図2に示すように、2行目等の中間行の印字ライン31における1列分の画素15を被印字媒体1に形成する(S17)。一方、最終行である場合には(S16、YES)、図9に示すように、上側オーバーラップ範囲Hwの発熱素子7aをオーバーラップ用の印加時間で発熱駆動すると共に、残りの印字範囲H1の発熱素子7aを非オーバ−ラップ用の印加時間で発熱駆動することによって、図3に示すように、最終行の印字ライン31における1列分の画素15を被印字媒体1に形成する(S18)。
On the other hand, when the
上記のようにS15やS17、S18を実行することによって、サーマルヘッド7により印字範囲H1における1列分の画素15を被印字媒体1に形成すると、例えば図1に示すように、1ライン分の印字が終了したか否かを判定する(S19)。1ライン分の印字が終了していなければ(S19、NO)、S13から再実行し、読出対象の印字バッファから次の印字範囲H1分の印字データを読み出し、サーマルヘッド7を主走査方向に移動する共に、この移動に同期してインクリボン6を搬送することによって、所定ピッチ離れた部位に次の1列分の画素15を形成する。
By executing S15, S17, and S18 as described above, when the
そして、このような動作を繰り返すことによって、1列分の画素15を所定ピッチ毎に順に形成していき、1ライン分の印字が終了した場合には(S19、YES)、サーマルヘッド7を印字開始位置に復帰させると共に、各インク層領域6a〜6cに対応した全ての印字バッファの印字が終了したか否かを判定する(S20)。全ての印字バッファの印字が終了していなければ(S20、NO)、S12を再実行し、次の読出対象の印字バッファを特定し、この印字バッファにおける印字を行う。一方、全ての印字バッファの印字が終了した場合には(S20、YES)、イエロ色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)からなる3色の画素を重畳した1ライン分の印字ライン31が完了しているため、本ルーチンを終了して図7の第1印字制御ルーチンにリターンする。
Then, by repeating such an operation, the
次に、1ライン印字処理で印字された印字ライン31が最終行の印字であるか否かを判定する(S2)。最終行の印字ライン31でない場合には(S2、NO)、中間オーバーコート処理を行う(S3)。即ち、インクリボン6が3枚のオーバーコート層領域6d(1枚目)、6e(2枚目)、6f(3枚目)で構成されていることを確認した後、図12の中間オーバーコート処理ルーチンに進み、中間オーバーコートデータの作成処理を行う(S21)。中間オーバーコートデータの作成処理は、図13に示す中間オーバーコートデータの作成処理ルーチンによって行われる。先ず、これから作成するオーバーコートデータが1枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S24)。1枚目のオーバーコートデータである場合は(S24、YES)、例えば、図14(A)のaに示す1枚目用の中間オーバーコードデータ6gの作成を行う(S25)。尚、作成されるオーバーコードデータに使用される元データは、予め印刷装置にそなえられているオーバーコート層領域に対応したオーバーコードデータが使用される。或は、キーボード22から入力してもよい。
Next, it is determined whether or not the
そして、図12の中間オーバーコート処理ルーチンに戻りオーバーコート印字を行う(S22)。このとき、図9に示すように、サーマルヘッド7における中間オーバーコート範囲H2内の発熱素子7aで、図14(A)のaに示す1枚目用の中間オーバーコードデータ6gで使用する発熱素子7aを発熱させながらサーマルヘッド7を主走査方向に移動させる(S22)。そして、1枚目用の中間オーバーコードデータ6gが図14(B)に示す被印字部+aのように印字されて印字が終了すると、3回のオーバーコード印字が完了したか否かを判定する(S23)。ここでは、1回目(1枚目)のオーバーコード印字であるので(S23、NO)、S21の中間オーバーコートデータの作成処理に戻る。
Then, returning to the intermediate overcoat processing routine of FIG. 12, overcoat printing is performed (S22). At this time, as shown in FIG. 9, the
続いて、図13に示す中間オーバーコートデータの作成処理ルーチンに戻り、これから作成するオーバーコートデータが1枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S24)。ここでは既に1枚目は作成されているので(S24、NO)、S26に進みこれから作成するオーバーコートデータが2枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S26)。2枚目のオーバーコートデータである場合は(S26、YES)、例えば、図14(A)のbに示す2枚目用の中間オーバーコードデータ6hの作成を行う(S27)。
Subsequently, the process returns to the intermediate overcoat data creation processing routine shown in FIG. 13, and it is determined whether or not the overcoat data to be created is the first overcoat data (S24). Here, since the first sheet has already been created (S24, NO), the process proceeds to S26, where it is determined whether or not the overcoat data to be created is the second overcoat data (S26). When it is the second overcoat data (S26, YES), for example, the
そして、図12の中間オーバーコート処理ルーチンに戻りオーバーコート印字を行う(S22)。このとき、1枚目と同様に、図9に示すように、サーマルヘッド7における中間オーバーコート範囲H2内の発熱素子7aで、図14(A)のbに示す2枚目用の中間オーバーコードデータ6hで使用する発熱素子7aを発熱させながらサーマルヘッド7を主走査方向に移動させる(S22)。そして、2枚目用の中間オーバーコードデータ6hが図14(B)に示す被印字部+a+bのように印字されて印字が終了すると、3回のオーバーコード印字が完了したか否かを判定する(S23)。ここでは、2回目(2枚目)のオーバーコード印字であるので(S23、NO)、S21の中間オーバーコートデータの作成処理に戻る。
Then, returning to the intermediate overcoat processing routine of FIG. 12, overcoat printing is performed (S22). At this time, as in the first sheet, as shown in FIG. 9, the intermediate over cord for the second sheet shown in FIG. The
続いて、図13に示す中間オーバーコートデータの作成処理ルーチンに戻り、これから作成するオーバーコートデータが1枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S24)。ここでは既に1枚目は作成されているので(S24、NO)、S26に進みこれから作成するオーバーコートデータが2枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S26)。2枚目のオーバーコートデータも既に作成されているので(S26、NO)、S28に進み、例えば、図14(A)のcに示す3枚目用の中間オーバーコードデータ6kの作成を行う(S28)。
Subsequently, the process returns to the intermediate overcoat data creation processing routine shown in FIG. 13, and it is determined whether or not the overcoat data to be created is the first overcoat data (S24). Here, since the first sheet has already been created (S24, NO), the process proceeds to S26, where it is determined whether or not the overcoat data to be created is the second overcoat data (S26). Since the overcoat data for the second sheet has already been created (S26, NO), the process proceeds to S28, and for example, the
そして、図12の中間オーバーコート処理ルーチンに戻りオーバーコート印字を行う(S22)。このとき、1枚目、2枚目と同様に、図9に示すように、サーマルヘッド7における中間オーバーコート範囲H2内の発熱素子7aで、図14(A)のcに示す3枚目用の中間オーバーコードデータ6kで使用する発熱素子7aを発熱させながらサーマルヘッド7を主走査方向に移動させる(S22)。そして、3枚目用の中間オーバーコードデータ6kによって、図14(B)に示す被印字部+a+b+cのように被印字部6rの全面が印字されて印字が終了すると、3回のオーバーコード印字が完了したか否かを判定する(S23)。ここでは、3回目(3枚目)のオーバーコード印字であるので(S23、YES)、図7に示す印字制御ルーチンに戻る。この際、中間オーバーコート範囲H2は、下側オーバーラップ範囲Hw’近傍の印字範囲H1内から上側オーバーラップ範囲Hw側の全ヘッド範囲H0の一端までの領域に設定されている。これにより、中間オーバーコート範囲H2内の発熱素子7aをそれぞれのオーバーコートデータによって発熱させてコート樹脂を溶融させると、図1に示すように、現在の印字ライン31の下側オーバーラップ領域W1’と非オーバーラップ領域W2の一部とを除いた部分が中間オーバーコート範囲H2のコート層32で覆われることになる(S3)。
Then, returning to the intermediate overcoat processing routine of FIG. 12, overcoat printing is performed (S22). At this time, similarly to the first and second sheets, as shown in FIG. 9, the
図7に示す印字制御ルーチンに戻ると、被印字媒体1を副走査方向に搬送し、現在の印字ライン31の下側オーバーラップ領域W1’と次の印字ライン31の上側オーバーラップ領域W1とが重なるように設定する(S4)。そして、S1から再実行し、次行の1ライン分の印字を行うと共に、上述の中間オーバーコート処理を行う。これにより、図2に示すように、例えば1行目と2行目の関係のように隣接する印字ライン31間において、先に印字される一方の印字ライン31の下側オーバーラップ領域W1’と、後に印字される他方の印字ライン31の上側オーバーラップ領域W1とが重複したバンディング部33は、両オーバーラップ領域W1’・W1の画素15が被印字媒体1に直接的に形成された後、他方の印字ライン31の中間オーバーコート処理によるコート層32で覆われた状態になる。
Returning to the print control routine shown in FIG. 7, the
従って、従来のように、先に印字される一方の印字ライン31のコート層32に、後に印字される他方の印字ライン31の画素15が形成される場合のような転写性の低下等による不具合が生じることはない。また、バンディング部33は、図11に示すように、非オーバーラップ領域W2よりも小さなドット径の画素15からなるため、単位面積当たりの画素数が非オーバーラップ領域W2よりも多くても、画像全体として見たときに濃度差が目立つことはない。この結果、バンディング部33における印字品質が他の部分と同程度に向上したものになる。
Therefore, as in the prior art, a problem due to a decrease in transferability or the like when the
この後、1ライン印字処理や中間オーバーコート処理を繰り返して実行することによって、各行の印字ライン31を印字ライン31で被覆しながら順次形成し、図3に示すように、印字ライン31が最終行の印字となったときに(S2,YES)、最終オーバーコート処理を行う。即ち、インクリボン6が3枚のオーバーコート層領域6d(1枚目)、6e(2枚目)、6f(3枚目)で構成されていることを確認した後、図15の最終オーバーコート処理ルーチンに進み、最終オーバーコートデータの作成処理を行う(S29)。最終オーバーコートデータの作成処理は、図16に示す最終オーバーコートデータの作成処理ルーチンによって行われる。先ず、これから作成するオーバーコートデータが1枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S32)。1枚目のオーバーコートデータである場合は(S32、YES)、例えば、図17(A)のaに示す1枚目用の最終オーバーコードデータ6mの作成を行う(S33)。
Thereafter, by repeating the one-line printing process and the intermediate overcoat process, the
そして、図15の最終オーバーコート処理ルーチンに戻りオーバーコート印字を行う(S30)。このとき、図9に示すように、サーマルヘッド7における最終オーバーコート範囲H3(全ヘッド範囲H0)内の発熱素子7aで、図17(A)のaに示す1枚目用の最終オーバーコードデータ6mで使用する発熱素子7aを発熱させながらサーマルヘッド7を主走査方向に移動させる(S30)。そして、1枚目用の最終オーバーコードデータ6mが図17(B)に示す被印字部+aのように印字されて印字が終了すると、3回のオーバーコード印字が完了したか否かを判定する(S31)。ここでは、1回目(1枚目)のオーバーコード印字であるので(S31、NO)、S29の最終オーバーコートデータの作成処理に戻る。
Then, returning to the final overcoat processing routine of FIG. 15, overcoat printing is performed (S30). At this time, as shown in FIG. 9, the final overcode data for the first sheet shown in a of FIG. 17A is generated by the
続いて、図16に示す最終オーバーコートデータの作成処理ルーチンに戻り、これから作成するオーバーコートデータが1枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S32)。ここでは既に1枚目は作成されているので(S32、NO)、S34に進みこれから作成するオーバーコートデータが2枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S34)。2枚目のオーバーコートデータである場合は(S34、YES)、例えば、図17(A)のbに示す2枚目用の最終オーバーコードデータ6nの作成を行う(S35)。
Subsequently, the process returns to the final overcoat data creation processing routine shown in FIG. 16, and it is determined whether or not the overcoat data to be created is the first overcoat data (S32). Here, since the first sheet has already been created (S32, NO), the process proceeds to S34, where it is determined whether or not the overcoat data to be created is the second overcoat data (S34). If it is the second overcoat data (S34, YES), for example, the
そして、図15の最終オーバーコート処理ルーチンに戻りオーバーコート印字を行う(S30)。このとき、1枚目と同様に、図9に示すように、サーマルヘッド7における最終オーバーコート範囲H3内の発熱素子7aで、図17(A)のbに示す2枚目用の最終オーバーコードデータ6nで使用する発熱素子7aを発熱させながらサーマルヘッド7を主走査方向に移動させる(S30)。そして、2枚目用の最終オーバーコードデータ6nが図17(B)に示す被印字部+a+bのように印字されて印字が終了すると、3回のオーバーコード印字が完了したか否かを判定する(S31)。ここでは、2回目(2枚目)のオーバーコード印字であるので(S31、NO)、S29の最終オーバーコートデータの作成処理に戻る。
Then, returning to the final overcoat processing routine of FIG. 15, overcoat printing is performed (S30). At this time, as in the first sheet, as shown in FIG. 9, the final overcode for the second sheet shown in FIG. The
続いて、図16に示す最終オーバーコートデータの作成処理ルーチンに戻り、これから作成するオーバーコートデータが1枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S32)。ここでは既に1枚目は作成されているので(S32、NO)、S34に進みこれから作成するオーバーコートデータが2枚目のオーバーコートデータであるか否かを判定する(S34)。2枚目のオーバーコートデータも既に作成されているので(S34、NO)、S36に進み、例えば、図17(A)のcに示す3枚目用の最終オーバーコードデータ6pの作成を行う(S36)。
Subsequently, the process returns to the final overcoat data creation processing routine shown in FIG. 16, and it is determined whether or not the overcoat data to be created is the first overcoat data (S32). Here, since the first sheet has already been created (S32, NO), the process proceeds to S34, where it is determined whether or not the overcoat data to be created is the second overcoat data (S34). Since the second overcoat data has already been created (S34, NO), the process proceeds to S36, for example, the
そして、図15の最終オーバーコート処理ルーチンに戻りオーバーコート印字を行う(S30)。このとき、1枚目、2枚目と同様に、図9に示すように、サーマルヘッド7における最終オーバーコート範囲H3内の発熱素子7aで、図17(A)のcに示す3枚目用の最終オーバーコードデータ6pで使用する発熱素子7aを発熱させながらサーマルヘッド7を主走査方向に移動させる(S30)。そして、3枚目用の最終オーバーコードデータ6pによって、図17(B)に示す被印字部+a+b+cのように被印字部6rの全面が印字されて印字が終了すると、3回のオーバーコード印字が完了したか否かを判定する(S31)。ここでは、3回目(3枚目)のオーバーコード印字であるので(S31、YES)、図7に示す印字制御ルーチンに戻る。このようにして印字ライン31の全体をコート層32で被覆する(S5)。そして、このようにして1行目から最終行までの各印字ライン31の表面のみをコート層32で被覆した仕上がり状態の印字画像を得る。
Then, returning to the final overcoat processing routine of FIG. 15, overcoat printing is performed (S30). At this time, similarly to the first and second sheets, as shown in FIG. 9, the
以上詳細に説明した通り、本第1実施形態に係る印字装置では、インクリボン6に備えられた3枚分のオーバーコート層領域6d、6e、6fが、被印字部6rに対して3回に渡って熱転写可能な長さに形成されている。そして、サーマルヘッド7の発熱素子7aの列を介して被印字部6rをオーバーコート印字するために必要な印字ドット数を、オーバーコート層領域6d、6e、6fの3枚分で分割する。そして、その分割された印字ドット数に応じて発熱素子7aの列に対する発熱駆動を3回に渡って行うことにより、オーバーコート層が被印字部6rに熱転写されるので、オーバーコート印字時にサーマルヘッド7に加えられる負荷を1回で全オーバーコートを施すのに対して3分の1に軽減することができる。また、光の乱反射により被印字部6rに視覚上の違いが現れ、従来とは異なる質感を得ることができる。
As described above in detail, in the printing apparatus according to the first embodiment, the three
次に、本発明の第2実施形態を図18に基づいて以下に説明する。本第2実施形態に係る印字装置は、第1実施形態に係る印字装置と構成及び動作は同様であるが、使用されるインクリボン6のオーバーコート層領域6d、6e、6fの厚みにおいて、第1実施形態の印字装置に使用されているインクリボン6のオーバーコート層領域6d、6e、6fの厚みが全て同じであるのに対し、第2実施形態の印字装置に使用されているインクリボン6のオーバーコート層領域6d、6e、6fの厚みは、少なくとも一つは異なるように形成されている。上述したように、本第2実施形態に係る印字装置と第1実施形態に係る印字装置とは、構成及び動作が同様であるのでその構成及び動作の説明は省略してポイントのみを説明する。符号は同一機能のものは同一の符号を使用する。
Next, a second embodiment of the present invention will be described below based on FIG. The printing apparatus according to the second embodiment has the same configuration and operation as the printing apparatus according to the first embodiment, but the thickness of the
ポイントは、図18に示すように1ライン分の被印字部6rに対して分割印字するオーバーコート層領域6d、6e、6fの厚みがそれぞれ異なっていることである。これによって、光の乱反射が調整できる。例えば、オーバーコート層領域を多分割にすることによって艶消しが実現できる。更に、オーバーコート層領域の分割のパターンの作成の調整によって部分的な艶消しや光沢付けも可能である。
The point is that, as shown in FIG. 18, the thicknesses of the
以上説明した通り、本第2実施形態に係る印字装置では、イエロ色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)からなる3色のインク層領域6a〜6cが、サーマルヘッド7の発熱素子7aにより印字される被印字部6rの1ライン分に対応する領域長Lに形成され、オーバーコート層は、被印字部6rの複数ライン分に対応する長さに形成されるとともに、1ライン分毎に異なる厚さで形成されているので、光の乱反射により印刷物の風合いや質感にさらに一層の変化をつけることができる。
As described above, in the printing apparatus according to the second embodiment, the three
尚、本発明は前記第1実施形態、第2実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。 The present invention is not limited to the first and second embodiments, and various improvements and modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
例えば、第1実施形態、第2実施形態では、被印字媒体1に印字された被印字部6rにオーバーコート印字をするために、インクリボン6に備えられた3枚分のオーバーコート層領域6d、6e、6fを全て使用してオーバーコート印字をしているが、オーバーコート層領域6d、6e、6fの内、2枚のオーバーコート層領域を使用してオーバーコート印字を行ってもよい。
For example, in the first embodiment and the second embodiment, the
また、第1実施形態では、図6に示すように、多数の発熱素子7aがインクリボン6の幅方向(副走査方向)に一列や千鳥状に配設されているが、この多数の発熱素子7aを被印字媒体1の幅方向(主走査方向)一杯に配設し、1ライン分のインク領域6a〜6cとオーバーコート層領域6d〜6fを繰り返し備えるインクリボン6を副走査方向から供給して、所謂、ラインプリンタ方式で印字を行ってもよい。そして、前記オーバーコート層領域6d〜6fは、1ライン毎に異なる厚さで形成してもよい。
In the first embodiment, as shown in FIG. 6, a large number of
更に、第1実施形態では、図6に示すように、多数の発熱素子7aがインクリボン6の幅方向(副走査方向)に一列や千鳥状に配設されているが、この多数の発熱素子7aを被印字媒体1の幅方向(主走査方向)一杯に配設し、被印字部6rの1ページ分に対応するインク領域6a〜6cとオーバーコート層領域6d〜6fを繰り返し備えるインクリボン6を副走査方向から供給して、所謂、ページプリンタ方式で印字を行ってもよい。そして、前記オーバーコート層領域6d〜6fは、1ページ分毎に異なる厚さで形成してもよい。
Furthermore, in the first embodiment, as shown in FIG. 6, a large number of
1.被印字媒体
6.インクリボン
6a〜6c.インク領域
6d〜6f.オーバーコート層領域
6r.被印字部
7.サーマルヘッド
7A.発熱素子
15.画素(ドット)
L.領域長
1. 5. Medium to be printed
L. Area length
Claims (2)
前記オーバーコート層は、前記被印字部に対して2以上の所定回数分に渡って熱転写可能な長さに形成され、
前記サーマルヘッドの発熱素子列を介して前記被印字部を印字するに必要な印字ドット数を前記所定回数で分割するとともに、その分割された印字ドット数に応じて発熱素子列の発熱駆動を所定回数行うことにより、前記オーバーコート層を被印字部に熱転写することを特徴とする印字装置。 A thermal head having a plurality of heating element arrays and an ink ribbon on which an ink layer and an overcoat layer are continuously formed on the ribbon film are provided, and the ink layer is thermally transferred to the print medium via the thermal head. Then, after printing the print portion, in the printing apparatus that coats the print portion on the print medium with the overcoat layer and thermally transfers it,
The overcoat layer is formed to a length that allows thermal transfer over a predetermined number of times of 2 or more with respect to the print portion,
The number of print dots required for printing the print portion via the heat generating element array of the thermal head is divided by the predetermined number of times, and the heat generating element array is preliminarily driven according to the divided number of print dots. The printing apparatus is characterized in that the overcoat layer is thermally transferred to the printing portion by performing the number of times.
前記オーバーコート層は、前記被印字部の複数ライン分に対応する長さに形成されるとともに、1ライン分毎に異なる厚さで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。 The ink layer is formed to have a length corresponding to one line of a printed portion printed by the heating element of the thermal head,
2. The printing according to claim 1, wherein the overcoat layer is formed to have a length corresponding to a plurality of lines of the portion to be printed and has a different thickness for each line. apparatus.
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