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JP4595270B2 - 記憶装置およびそれを用いた画像処理装置 - Google Patents

記憶装置およびそれを用いた画像処理装置 Download PDF

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JP4595270B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば領域成長法というアルゴリズムを用いた画像信号処理に適用可能な記憶装置およびそれを用いた画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像信号処理手法の一つとして、領域成長法というアルゴリズムが従来から知られている。
この領域成長法は、注目している小領域とそれに隣接する小領域が、濃淡値や色など互いに同じ特徴をもっている場合に、それらを一つの領域に統合する処理を順次実行することにより、特徴が等しい領域を少しずつ成長させ、最終的に画像全体の領域分割を行う手法である。
この領域成長法のアルゴリズムは、画像認識や画像処理の分野で一般的に使われる技術で、主にオブジェクト抽出やエッジ検出などに使われる。
【0003】
図26および図27は、従来のコンピュータを使った領域成長のアルゴリズム例を説明するための図であって、図26はそのフローチャート、図27は画素配列を示す図である。
【0004】
この従来のアルゴリズムでは、まず、フラグを0に設定する初期化を行い(ST1)、隣接画素の相関フラグ演算を全画面に対して行う(ST2)。
たとえば図27に示すように、黒印のポイントを中心に相関の高い画素を抽出する。
次に、指定したポイントに「1」のフラグを立てる(ST3)。
隣り合ったセル同士のフラグが「1」と「0」で隣接画素の相関演算結果が「1」ならば「0」を「1」の変更する(ST4)。
次に、フラグ「1」の数をカウントする。
そして、前回のカウント数と今回のカウント数が等しいか否かを判別する(ST5)。
ステップST5において、前回のカウント数と今回のカウント数が等しくないと判別すると、ステップ4の処理に戻り、等しくなったという判別結果が得られるまで、ステップST4〜ST6の処理を繰り返す。
【0005】
また、図27の白い四角は相関スイッチがオンを示し、黒い四角は相関スイッチがオフを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の信号処理方法では、ループ演算を何度も繰り返し行う必要があったため、CPUの処理能力に大きな負担となっていた。
すなわち、従来のコンピュータ使った領域成長では、アルゴリズムのCPUに対する負荷は非常に重く、リアルタイムに処理を行うことが困難であった。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、領域成長のアルゴリズムを非常に簡単なハードウエアによって高速に実現することが可能な記憶装置およびそれを用いた画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点によれば、所定データを記憶する記憶装置であって、隣接データ間の相関データが書き込まれる少なくとも一つのメモリセルと、フラグノードを有し、セット信号を受けてまたは転送された相関があること示すフラグデータを受けて上記フラグノードに当該フラグデータを保持可能なフラグセルと、上記メモリセルに隣接データ間で、所定の相関関係があることを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を形成する少なくとも一つのデータ転送手段とを含むメモリユニットを有する。
【0009】
また、本発明の第1の観点では、上記フラグセルのフラグノードを所定のタイミングでリセットする手段を有する。
【0010】
また、本発明の第1の観点では、上記データ転送手段は、上記メモリセルに隣接データ間で、所定の相関関係がないことを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を遮断状態に保持する。
【0011】
また、本発明の第1の観点では、上記データ転送手段は、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて、当該記憶データレベルに応じて導通状態が制御されるトランスファーゲートを含む。
【0012】
また、本発明の第1の観点では、上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位側に接続され、第2端子が転送先ノード側に接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む。
【0013】
また、本発明の第1の観点では、上記フラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転するインバータを含み、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と転送先ノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御される。
【0014】
また、本発明の第1の観点では、上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位に接続され、第2端子が上記フラグセルのフラグノードに接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む。
【0015】
また、本発明の第1の観点では、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される。
【0016】
また、本発明の第1の観点では、上記フラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転するインバータを含み、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1、第2、第3、および第4のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と転送先ノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第3および第4のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、上記第3のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第4のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される。
【0017】
本発明の第2の観点によれば、画像データを記憶する記憶装置であって、隣接画素の相関データが書き込まれる少なくとも一つのメモリセルと、フラグノードを有し、セット信号を受けてまたは転送された相関があること示すフラグデータを受けて上記フラグノードに当該フラグデータを保持可能で、かつ、上記フラグデータを外部の処理回路に出力可能なフラグセルと、上記メモリセルに隣接画素間で、所定の相関関係があることを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を形成する少なくとも一つのデータ転送手段とを含むメモリユニットを有する。
【0018】
また、本発明の第2の観点では、上記フラグセルのフラグノードを所定のタイミングでリセットする手段を有する。
【0019】
また、本発明の第2の観点では、上記相関データは、画像の空間方向の相関データを含む。
【0020】
また、本発明の第2の観点では、上記相関データは、画像の時間方向の相関データを含み、画像の時間方向の相関データを記憶するメモリセルと、当該メモリセルの記憶データに応じてフラグデータの転送経路の形成処理を行うデータ転送手段とを含む。
【0021】
また、本発明の第2の観点では、上記相関データは、画像データの階層構造に対応する相関データを含む。
【0022】
また、本発明の第2の観点では、上記データ転送手段は、上記メモリセルに隣接データ間で、所定の相関関係がないことを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を遮断状態に保持する。
【0023】
また、本発明の第2の観点では、上記データ転送手段は、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて、当該記憶データレベルに応じて導通状態が制御されるトランスファーゲートを含む。
【0024】
また、本発明の第2の観点では、上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位側に接続され、第2端子が転送先ノード側に接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む。
【0025】
また、本発明の第2の観点では、上記フラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転させるインバータを含み、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と転送先ノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御される。
【0026】
また、本発明の第2の観点では、上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位に接続され、第2端子が上記フラグセルのフラグノードに接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む。
【0027】
また、本発明の第2の観点では、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される。
【0028】
また、本発明の第2の観点では、上記フラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転するインバータを含み、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1、第2、第3、および第4のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と転送先ノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第3および第4のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、上記第3のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第4のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される。
【0029】
本発明の第3の観点によれば、画像データを記憶する記憶装置であって、隣接画素の相関データが書き込まれる少なくとも一つのメモリセルと、フラグノードを有し、セット信号を受けてまたは転送された相関があること示すフラグデータを受けて上記フラグノードに当該フラグデータを保持可能で、かつ、上記フラグデータを外部の処理回路に出力可能なフラグセルと、上記メモリセルに隣接画素間で、所定の相関関係があることを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を形成する少なくとも一つのデータ転送手段とを含む複数のメモリユニットがマトリクス状に配置され、一のメモリユニットの上記データ転送手段は、当該一のメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードと隣接するメモリセルユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置されている。
【0030】
また、本発明の第3の観点では、上記フラグセルのフラグノードを所定のタイミングでリセットする制御手段を有する。
【0031】
また、本発明の第3の観点では、上記制御手段は、上記各メモリユニットの各メモリセルに相関データを書き込み、上記各メモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードをリセットした後、注目するメモリユニットのフラグセルにセット信号を供給する。
【0032】
また、本発明の第3の観点では、上記メモリユニットは、当該メモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードとマトリクスの行方向に隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置された第1のデータ転送手段と、当該メモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードとマトリクスの列方向に隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置された第2のデータ転送手段とを含む。
【0033】
また、本発明の第3の観点では、上記相関データは、画像の空間方向の相関データを含む。
【0034】
また、本発明の第3の観点では、上記メモリユニットの少なくとも一つは、当該メモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードとマトリクスの行方向に隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置された第1のデータ転送手段と、当該メモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードとマトリクスの列方向に隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置された第2のデータ転送手段と、当該メモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードとマトリクスの斜め向に隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置された第3のデータ転送手段とを含む。
【0035】
また、本発明の第3の観点では、上記相関データは、画像の時間方向の相関データを含み、画像の時間方向の相関データを記憶するメモリセルと、当該メモリセルの記憶データに応じてフラグデータの転送経路の形成処理を行うデータ転送手段とを含む。
【0036】
また、本発明の第3の観点では、上記相関データは、画像データの階層構造に対応する相関データを含む。
【0037】
また、本発明の第3の観点では、上記データ転送手段は、上記メモリセルに隣接データ間で、所定の相関関係がないことを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を遮断状態に保持する。
【0038】
また、本発明の第3の観点では、上記データ転送手段は、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて、当該記憶データレベルに応じて導通状態が制御されるトランスファーゲートを含む。
【0039】
また、本発明の第3の観点では、上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位側に接続され、第2端子が隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード側に接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む。
【0040】
また、本発明の第3の観点では、上記各メモリユニットのフラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転させるインバータを含み、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御される。
【0041】
また、本発明の第3の観点では、上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位に接続され、第2端子が上記フラグセルのフラグノードに接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む。
【0042】
また、本発明の第3の観点では、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される。
【0043】
また、本発明の第3の観点では、上記各メモリユニットのフラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転するインバータを含み、上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1、第2、第3、および第4のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と隣接するメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に直列に接続され、上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第2のトランジスタは、自段のフラグセルの上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第3および第4のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、上記第3のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、上記第4のトランジスタは、上記隣接するメモリユニットのフラグセルのインバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御される。
【0044】
本発明の第4の観点によれば、注目している小領域とそれに隣接する小領域が、互いに同じ特徴をもっている場合に、それらを一つの領域に統合する処理を順次実行することにより、特徴が等しい領域を少しずつ成長させ、最終的に画像全体の領域分割を行う画像処理装置であって、隣接画素間の相関演算を行い、隣接画素間に相関関係があるか否かを示す相関データを出力する相関演算手段と、上記相関演算手段により出力された隣接画素の相関データが書き込まれる少なくとも一つのメモリセルと、フラグノードを有し、セット信号を受けてまたは転送された相関があること示すフラグデータを受けて上記フラグノードに当該フラグデータを保持可能で、かつ、上記フラグデータを外部の処理回路に出力可能なフラグセルと、上記メモリセルに隣接画素間で、所定の相関関係があることを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を形成する少なくとも一つのデータ転送手段とを含むメモリユニットを有する記憶装置とを含む。
【0045】
本発明の第5の観点によれば、注目している小領域とそれに隣接する小領域が、互いに同じ特徴をもっている場合に、それらを一つの領域に統合する処理を順次実行することにより、特徴が等しい領域を少しずつ成長させ、最終的に画像全体の領域分割を行う画像処理装置であって、隣接画素間の相関演算を行い、隣接画素間に相関関係があるか否かを示す相関データを出力する相関演算手段と、上記相関演算手段により出力された隣接画素の相関データが書き込まれる少なくとも一つのメモリセルと、フラグノードを有し、セット信号を受けてまたは転送された相関があること示すフラグデータを受けて上記フラグノードに当該フラグデータを保持可能で、かつ、上記フラグデータを外部の処理回路に出力可能なフラグセルと、上記メモリセルに隣接画素間で、所定の相関関係があることを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を形成する少なくとも一つのデータ転送手段とを含む複数のメモリユニットがマトリクス状に配置された記憶装置とを有し、上記記憶装置の一のメモリユニットの上記データ転送手段は、当該一のメモリユニットのフラグセルにおけるフラグノードと隣接するメモリセルユニットのフラグセルにおけるフラグノード間に配置されている。
【0046】
本発明によれば、まず、各メモリユニットのメモリセルに全画素分の相関値のデータを書き込む。
次に、メモリセルに全画素分の相関値のデータが書き込まれたならば、全メモリユニットのフラグセルのフラグノードをリセットする。
これにより、全メモリユニットのフラグセルのフラグノードのデータがたとえば論理「0」にリセットされ、これに伴い、全てのフラグ出力が「0」にリセットされる。
このリセット動作によって、領域成長処理の準備動作が完了する。
その後、たとえばポインティング装置から指定された位置(アドレス)の注目メモリユニットのフラグセルにセット信号を供給し、フラグノードにたとえば論理「1」のフラグデータをセットする。
そして、注目メモリユニットを中心として、メモリセルに接続されたトランスファーゲート等のデータ転送手段を介して次々と注目メモリユニットの「1」レベルが伝わっていくこととなる。「1」レベルが伝達された各メモリユニットのフラグセルがらは、データ「1」がフラグ出力として処理回路にに出力される。
ここで、このメモリセルに接続されたトランスファーゲート等のデータ転送手段がオフの状態であれば、この領域成長の処理はそこで止まり処理は終了する。
【0047】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る記憶装置を適用した画像処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
本画像処理装置は、動画像を表示して、ポインティング装置で入力されたポイントのオブジェクトを領域成長のアルゴリズムを用いて抽出し、抽出したオブジェクトの色を変える装置である。
【0048】
本画像処理装置1は、図1に示すように、ラインメモリ2、相関演算器3、フレームメモリ4、領域成長回路5、ポインティング装置6、画像合成器7、および表示装置8を有している。
【0049】
ラインメモリ2は、次段の相関演算器3において相関演算を行うために、入力動画像信号SMIから隣接画像データを取り出すために相関演算器3の入力段に配置されている。
たとえば、ラスタスキャン順に入力された画像データから画像の上下のデータを取り出すためには、少なくとも2ライン分のラインメモリを必要とする。
【0050】
相関演算器3は、ラインメモリ2に保持された隣接画像データの画素間の相関演算を行い、その結果を信号S3として領域成長回路5に出力する。
画像の相関演算としては、隣接画素差分があるしきい値以下という判定、または、色の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)のデータを使って差分を求めた値をしきい値処理しても、また、単純な隣接画素の一致判定による等の態様が可能である。
【0051】
ここで、相関演算器3の画像相関演算の具体的な処理の例について、図2に関連付けて説明する。
【0052】
図2は、相関演算を説明するための図であって、画像データの位置関係を示す図である。
ここでは、図2における画素Aと画素Bの相関演算について述べる。
【0053】
相関演算の簡単な例としては、画素Aと画素Bの差分絶対値を求め、求めた差分絶対値が所定のしきい値X以上であれば論理「1」、しきい値X以下であれば倫理「0」の演算結果とするというものである。
これを式で表すと次のようになる。
【0054】
【数1】
|A−B|>X
【0055】
また、さらに簡単な例としては、画素Aと画素Bの一致をみる方法、すなわち単純に隣接画素の一致判定を行う方法もある。
この場合は、隣接画素が一致する場合は論理「1」、不一致の場合は論理「0」の演算結果を得る。
これをハードウェアで実現する場合には、排他的論理和(EOR)回路によって、簡単に実現できる。
【0056】
また、高度なアルゴリズムとしては、正規化した後に差分絶対値を求める方法やsobelの方法などが適用可能である。
【0057】
ここまでは、注目画素Aと右に隣接する画素Bとの相関演算の方法について述べたが、左の画素Cおよび上下の画素D,Eについて同様の相関演算を行う必要がある。
この上下の相関演算を行うためにラインメモリ2が必要となる。上述したように、たとえば、ラスタスキャン順に入力された画像データから画像の上下のデータを取り出すためには、少なくとも2ライン分のラインメモリを必要とする。
【0058】
フレームメモリ4は、実際に領域成長回路5において領域成長の処理が行えるのは、1フレーム部の相関演算が終了した後となることから、表示装置8の時間調整のために1フレーム分、入力された動画像信号SMIを遅延させて、時間調整を行って画像合成器7に入力させる。
【0059】
領域成長回路5は、所定容量のメモリを有し、相関演算器3による隣接画素の相関演算の結果である“1”または“0”データを、メモリの所定のアドレスに書き込み、たとえば1フレーム分の相関データを書き込んだ後、ポインティング装置6により入力された位置(アドレス)から領域成長の処理を開始してオブジェクトの抽出を行って、画像合成器7に出力する。
抽出されたオブジェクトは、画像合成器7で、1フレーム分遅延された画像データと合成され、表示装置8に出力されて表示される。
【0060】
以下に、領域成長回路5の具体的な構成例について、図面に関連付けて詳細に説明する。
【0061】
図3は、本発明に係る基本的な領域成長回路であって、左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路を示すブロック構成図である。
【0062】
領域成長回路5Aは、図3に示すように、メモリアレイ部51、メモリ制御回路52、Xデコーダ53、およびYデコーダ54を有している。
【0063】
メモリアレイ部51は、たとえばSRAMにより構成されたメモリセルMがm×n(図3の例では、8×16)のマトリクス状に配置され、同一列の互いに隣接する2つのメモリセルMを含むメモリユニットMUがm×m(図3の例では、8×8)のマトリクス状に配置されている。M個×N個の配置数は、入力される画像データの大きさ分とすることが望ましい。
同一行に配置された16個のメモリセルMはXデコーダ53により駆動される同一のワード線WL0〜WL7にそれぞれ接続されている。同様に、同一列に配置された8個のメモリセルMはYデコーダ54により駆動されるビット線対BL0,/BL0〜BL15,/BL15にそれぞれ接続されている。
【0064】
具体的には、ワード線WL0には、第1行に配置されたメモリセルM111,M112、M121,M122、M131,M132、M141,M142、M151,M152、M161,M162、M171,M172、M181,M182が接続されている。
ワード線WL1には、第2行に配置されたメモリセルM211,M212、M221,M222、M231,M232、M241,M242、M251,M252、M261,M262、M271,M272、M281,M282が接続されている。
ワード線WL2には、第3行に配置されたメモリセルM311,M312、M321,M322、M331,M332、M341,M342、M351,M352、M361,M362、M371,M372、M381,M382が接続されている。
ワード線WL3には、第4行に配置されたメモリセルM411,M412、M421,M422、M431,M432、M441,M442、M451,M452、M461,M462、M471,M472、M481,M482が接続されている。
ワード線WL4には、第5行に配置されたメモリセルM511,M512、M521,M522、M531,M532、M541,M542、M551,M552、M561,M562、M571,M572、M581,M582が接続されている。
ワード線WL5には、第6行に配置されたメモリセルM611,M612、M621,M622、M631,M632、M641,M642、M651,M652、M661,M662、M671,M672、M681,M682が接続されている。
ワード線WL6には、第7行に配置されたメモリセルM711,M712、M721,M722、M731,M732、M741,M742、M751,M752、M761,M762、M771,M772、M781,M782が接続されている。
ワード線WL7には、第8行に配置されたメモリセルM811,M812、M821,M822、M831,M832、M841,M842、M851,M852、M861,M862、M871,M872、M881,M882が接続されている。
【0065】
また、ビット線対BL0,/BL0には、第1列に配置されたメモリセルM111、M211、M311、M411、M511、M611、M711、M811が接続されている。
ビット線対BL1,/BL1には、第2列に配置されたメモリセルM112、M212、M312、M412、M512、M612、M712、M812が接続されている。
ビット線対BL2,/BL2には、第3列に配置されたメモリセルM121、M221、M321、M421、M521、M621、M721、M821が接続されている。
ビット線対BL3,/BL3には、第4列に配置されたメモリセルM122、M222、M322、M422、M522、M622、M722、M822が接続されている。
ビット線対BL4,/BL4には、第5列に配置されたメモリセルM131、M231、M331、M431、M531、M631、M731、M831が接続されている。
ビット線対BL5,/BL5には、第6列に配置されたメモリセルM132、M232、M332、M432、M532、M632、M732、M832が接続されている。
ビット線対BL6,/BL6には、第7列に配置されたメモリセルM141、M241、M341、M441、M541、M641、M741、M841が接続されている。
ビット線対BL7,/BL7には、第8列に配置されたメモリセルM142、M242、M342、M442、M542、M642、M742、M842が接続されている。
ビット線対BL8,/BL8には、第9列に配置されたメモリセルM151、M251、M351、M451、M551、M651、M751、M851が接続されている。
ビット線対BL9,/BL9には、第10列に配置されたメモリセルM152、M252、M352、M452、M552、M652、M752、M852が接続されている。
ビット線対BL10,/BL10には、第11列に配置されたメモリセルM161、M261、M361、M461、M561、M661、M761、M861が接続されている。
ビット線対BL11,/BL11には、第12列に配置されたメモリセルM162、M262、M362、M462、M562、M662、M762、M862が接続されている。
ビット線対BL12,/BL12には、第13列に配置されたメモリセルM171、M271、M371、M471、M571、M671、M771、M871が接続されている。
ビット線対BL13,/BL13には、第14列に配置されたメモリセルM172、M272、M372、M472、M572、M672、M772、M872が接続されている。
ビット線対BL14,/BL14には、第15列に配置されたメモリセルM181、M281、M381、M481、M581、M681、M781、M881が接続されている。
ビット線対BL15,/BL15には、第16列に配置されたメモリセルM182、M282、M382、M482、M582、M682、M782、M882が接続されている。
【0066】
そして、各メモリユニットMUは、同一列の互いに隣接する2つのメモリセルMと、1つのフラグセルFCLと、各々のメモリセルMの記憶データに応じてフラグセルFCLのフラグデータを行方向、列方向に隣接するメモリユニットMUのフラグセルFCLに伝達するデータ転送手段としての2つのトランスファーゲートTGにより構成されている。
【0067】
具体的には、第1行に配置されたメモリユニットMU11は、メモリセルM111,M112、フラグセルFCL11、およびトランスファーゲートTG111,TG112により構成されている。
メモリユニットMU12は、メモリセルM121,M122、フラグセルFCL12、およびトランスファーゲートTG121,TG122により構成されている。
メモリユニットMU13は、メモリセルM131,M132、フラグセルFCL13、およびトランスファーゲートTG131,TG132により構成されている。
メモリユニットMU14は、メモリセルM141,M142、フラグセルFCL14、およびトランスファーゲートTG141,TG142により構成されている。
メモリユニットMU15は、メモリセルM151,M152、フラグセルFCL15、およびトランスファーゲートTG151,TG152により構成されている。
メモリユニットMU16は、メモリセルM161,M162、フラグセルFCL16、およびトランスファーゲートTG161,TG162により構成されている。
メモリユニットMU17は、メモリセルM171,M172、フラグセルFCL17、およびトランスファーゲートTG171,TG172により構成されている。
メモリユニットMU18は、メモリセルM181,M182、フラグセルFCL18、およびトランスファーゲートTG181,TG182により構成されている。
【0068】
第2行に配置されたメモリユニットMU21は、メモリセルM211,M212、フラグセルFCL21、およびトランスファーゲートTG211,TG212により構成されている。
メモリユニットMU22は、メモリセルM221,M222、フラグセルFCL22、およびトランスファーゲートTG221,TG222により構成されている。
メモリユニットMU23は、メモリセルM231,M232、フラグセルFCL23、およびトランスファーゲートTG231,TG232により構成されている。
メモリユニットMU24は、メモリセルM241,M242、フラグセルFCL24、およびトランスファーゲートTG241,TG242により構成されている。
メモリユニットMU25は、メモリセルM251,M252、フラグセルFCL25、およびトランスファーゲートTG251,TG252により構成されている。
メモリユニットMU26は、メモリセルM261,M262、フラグセルFCL26、およびトランスファーゲートTG261,TG262により構成されている。
メモリユニットMU27は、メモリセルM271,M272、フラグセルFCL27、およびトランスファーゲートTG271,TG272により構成されている。
メモリユニットMU28は、メモリセルM281,M282、フラグセルFCL28、およびトランスファーゲートTG281,TG282により構成されている。
【0069】
以下同様にして、第8行に配置されたメモリユニットMU81は、メモリセルM811,M812、フラグセルFCL81、およびトランスファーゲートTG811,TG812により構成されている。
メモリユニットMU82は、メモリセルM821,M822、フラグセルFCL82、およびトランスファーゲートTG821,TG822により構成されている。
メモリユニットMU83は、メモリセルM831,M832、フラグセルFCL83、およびトランスファーゲートTG831,TG832により構成されている。
メモリユニットMU84は、メモリセルM841,M842、フラグセルFCL84、およびトランスファーゲートTG841,TG842により構成されている。
メモリユニットMU85は、メモリセルM851,M852、フラグセルFCL85、およびトランスファーゲートTG851,TG852により構成されている。
メモリユニットMU86は、メモリセルM861,M862、フラグセルFCL86、およびトランスファーゲートTG861,TG862により構成されている。
メモリユニットMU87は、メモリセルM871,M872、フラグセルFCL87、およびトランスファーゲートTG871,TG872により構成されている。
メモリユニットMU88は、メモリセルM881,M882、フラグセルFCL88、およびトランスファーゲートTG881,TG882により構成されている。
【0070】
図4は、本発明に係る領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの具体的な構成例を示す回路図である。
なお、図4の例では、図3のメモリマトリクス構成のうち、簡単化のため2×2のメモリユニットMU11,MU12,MU21,MU22のみを示している。以下では、これらメモリユニットMU11,MU12,MU21,MU22の具体的な回路構成についてのみ説明する。その他のメモリユニットも同様に構成される。
【0071】
メモリユニットMU11は、SRAMからなるメモリセルM111,M112、フラグセルFCL11、およびトランスファーゲートTG111,TG112により構成されている。
【0072】
メモリセルM111は、pチャネルMOS(PMOS)トランジスタPT111a,PT112a、およびnチャネルMOS(NMOS)トランジスタNT111a〜114aを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT111aとNMOSトランジスタNT111aが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT112aとNMOSトランジスタNT112aが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT111aとNMOSトランジスタNT111aのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1aが構成され、第1の記憶ノードND1aは、PMOSトランジスタPT112aのゲート、NMOSトランジスタNT112aのゲート、トランスファーゲートTG111、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT113aを介してビット線BL0に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT113aのゲートはワード線WL0に接続されている。
PMOSトランジスタPT112aとNMOSトランジスタNT112aのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2aが構成され、第2の記憶ノードND2aは、PMOSトランジスタPT111aのゲート、NMOSトランジスタNT111aのゲート、トランスファーゲートTG111、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT114aを介して反転ビット線/BL0に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT114aのゲートはワード線WL0に接続されている。
【0073】
メモリセルM112は、PMOSトランジスタPT111b,PT112b、およびNMOSトランジスタNT111b〜114bを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT111bとNMOSトランジスタNT111bが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT112bとNMOSトランジスタNT112bが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT111bとNMOSトランジスタNT111bのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1bが構成され、第1の記憶ノードND1bは、PMOSトランジスタPT112bのゲート、NMOSトランジスタNT112bのゲート、トランスファーゲートTG112、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT113bを介してビット線BL1に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT113bのゲートはワード線WL0に接続されている。
PMOSトランジスタPT112bとNMOSトランジスタNT112bのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2bが構成され、第2の記憶ノードND2bは、PMOSトランジスタPT111bのゲート、NMOSトランジスタNT111bのゲート、トランスファーゲートTG112、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT114bを介して反転ビット線/BL1に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT114bのゲートはワード線WL0に接続されている。
【0074】
メモリユニットMU11のフラグセルFCL11は、PMOSトランジスタPT113,NMOSトランジスタNT115、およびバッファBF111により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT113とNMOSトランジスタNT115が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT113のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT115のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT113とNMOSトランジスタNT115のドレイン同士の接続点によりフラグノードND11が構成され、フラグノードND11がトランスファーゲートTG111,TG112に接続されている。また、フラグノードND11に設定される信号は、バッファBF111を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0075】
トランスファーゲートTG111は、PMOSトランジスタPT114aとNMOSトランジスタNT116aのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL11のフラグノードND11に接続され、他方の入出力端子が次行の隣接するメモリユニットMU21のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT114aのゲートがメモリセルM111の第2の記憶ノードND2aに接続され、NMOSトランジスタ116aのゲートがメモリセルM111の第1の記憶ノードND1aに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG111は、メモリセルM111に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL11のフラグノードND11のフラグデータを次行のメモリユニットMU21のフラグセルに転送し、あるいは、次行のメモリユニットMU21のフラグセルのフラグノードのフラグデータをフラグセルFCL11のフラグノードND11に転送する。
【0076】
トランスファーゲートTG112は、PMOSトランジスタPT114bとNMOSトランジスタNT116bのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL11のフラグノードND11に接続され、他方の入出力端子が次列の隣接するメモリユニットMU12のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT114bのゲートがメモリセルM112の第2の記憶ノードND2bに接続され、NMOSトランジスタ116bのゲートがメモリセルM112の第1の記憶ノードND1bに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG112は、メモリセルM112に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL11のフラグノードND11のフラグデータを次列のメモリユニットMU12のフラグセルに転送し、あるいは、次列のメモリユニットMU12のフラグセルのフラグノードのフラグデータをフラグセルFCL11のフラグノードND11に転送する。
【0077】
メモリユニットMU12は、SRAMからなるメモリセルM121,M122、フラグセルFCL21、およびトランスファーゲートTG121,TG122により構成されている。
【0078】
メモリセルM121は、PMOSトランジスタPT121a,PT122a、およびNMOSトランジスタNT121a〜124aを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT121aとNMOSトランジスタNT121aが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT122aとNMOSトランジスタNT122aが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT121aとNMOSトランジスタNT121aのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1cが構成され、第1の記憶ノードND1cは、PMOSトランジスタPT122aのゲート、NMOSトランジスタNT122aのゲート、トランスファーゲートTG121、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT123aを介してビット線BL2に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT123aのゲートはワード線WL0に接続されている。
PMOSトランジスタPT122aとNMOSトランジスタNT122aのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2cが構成され、第2の記憶ノードND2cは、PMOSトランジスタPT121aのゲート、NMOSトランジスタNT121aのゲート、トランスファーゲートTG121、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT124aを介して反転ビット線/BL2に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT124aのゲートはワード線WL0に接続されている。
【0079】
メモリセルM122は、PMOSトランジスタPT121b,PT122b、およびNMOSトランジスタNT121b〜124bを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT121bとNMOSトランジスタNT121bが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT122bとNMOSトランジスタNT122bが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT121bとNMOSトランジスタNT121bのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1dが構成され、第1の記憶ノードND1dは、PMOSトランジスタPT122bのゲート、NMOSトランジスタNT122bのゲート、トランスファーゲートTG122、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT123bを介してビット線BL3に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT123bのゲートはワード線WL0に接続されている。
PMOSトランジスタPT122bとNMOSトランジスタNT122bのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2dが構成され、第2の記憶ノードND2dは、PMOSトランジスタPT121bのゲート、NMOSトランジスタNT121bのゲート、トランスファーゲートTG122、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT124bを介して反転ビット線/BL3に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT124bのゲートはワード線WL0に接続されている。
【0080】
メモリユニットMU12のフラグセルFCL12は、PMOSトランジスタPT123,NMOSトランジスタNT125、およびバッファBF121により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT123とNMOSトランジスタNT125が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT123のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT125のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT123とNMOSトランジスタNT125のドレイン同士の接続点によりフラグノードND12が構成され、フラグノードND12がトランスファーゲートTG121,TG122に接続されている。また、フラグノードND12に設定される信号は、バッファBF121を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0081】
トランスファーゲートTG121は、PMOSトランジスタPT124aとNMOSトランジスタNT126aのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL12のフラグノードND12に接続され、他方の入出力端子が次行の隣接するメモリユニットMU22のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT124aのゲートがメモリセルM121の第2の記憶ノードND2cに接続され、NMOSトランジスタ126aのゲートがメモリセルM121の第1の記憶ノードND1cに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG121は、メモリセルM121に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL12のフラグノードND12のフラグデータを次行のメモリユニットMU22のフラグセルに転送し、あるいは、次行のメモリユニットMU22のフラグセルのフラグノードのフラグデータをフラグセルFCL12のフラグノードND12に転送する。
【0082】
トランスファーゲートTG122は、PMOSトランジスタPT124bとNMOSトランジスタNT126bのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL12のフラグノードND12に接続され、他方の入出力端子が次列の隣接するメモリユニットMU13のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT124bのゲートがメモリセルM122の第2の記憶ノードND2dに接続され、NMOSトランジスタ126bのゲートがメモリセルM122の第1の記憶ノードND1dに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG122は、メモリセルM121に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL12のフラグノードND12のフラグデータを次列のメモリユニットMU13のフラグセルに転送し、あるいは、次列のメモリユニットMU13のフラグセルのフラグノードのフラグデータをフラグセルFCL12のフラグノードND12に転送する。
【0083】
メモリユニットMU21は、SRAMからなるメモリセルM211,M212、フラグセルFCL21、およびトランスファーゲートTG211,TG212により構成されている。
【0084】
メモリセルM211は、PMOSトランジスタPT211a,PT212a、およびNMOSトランジスタNT211a〜214aを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT211aとNMOSトランジスタNT211aが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT212aとNMOSトランジスタNT212aが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT211aとNMOSトランジスタNT211aのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1eが構成され、第1の記憶ノードND1eは、PMOSトランジスタPT212aのゲート、NMOSトランジスタNT212aのゲート、トランスファーゲートTG211、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT213aを介してビット線BL0に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT213aのゲートはワード線WL1に接続されている。
PMOSトランジスタPT212aとNMOSトランジスタNT212aのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2eが構成され、第2の記憶ノードND2eは、PMOSトランジスタPT211aのゲート、NMOSトランジスタNT211aのゲート、トランスファーゲートTG211、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT214aを介して反転ビット線/BL0に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT214aのゲートはワード線WL1に接続されている。
【0085】
メモリセルM212は、PMOSトランジスタPT211b,PT212b、およびNMOSトランジスタNT211b〜214bを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT111bとNMOSトランジスタNT111bが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT212bとNMOSトランジスタNT212bが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT211bとNMOSトランジスタNT211bのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1fが構成され、第1の記憶ノードND1fは、PMOSトランジスタPT212bのゲート、NMOSトランジスタNT212bのゲート、トランスファーゲートTG212、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT213bを介してビット線BL1に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT213bのゲートはワード線WL1に接続されている。
PMOSトランジスタPT212bとNMOSトランジスタNT212bのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2fが構成され、第2の記憶ノードND2fは、PMOSトランジスタPT211bのゲート、NMOSトランジスタNT211bのゲート、トランスファーゲートTG212、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT214bを介して反転ビット線/BL1に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT214bのゲートはワード線WL1に接続されている。
【0086】
メモリユニットMU21のフラグセルFCL21は、PMOSトランジスタPT213,NMOSトランジスタNT215、およびバッファBF211により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT213とNMOSトランジスタNT215が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT213のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT215のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT213とNMOSトランジスタNT215のドレイン同士の接続点によりフラグノードND21が構成され、ノードND21がトランスファーゲートTG211,TG212に接続されている。また、ノードND21に設定される信号は、バッファBF211を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0087】
トランスファーゲートTG211は、PMOSトランジスタPT214aとNMOSトランジスタNT216aのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL21のフラグノードND21に接続され、他方の入出力端子が次行の隣接するメモリユニットMU31のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT214aのゲートがメモリセルM211の第2の記憶ノードND2eに接続され、NMOSトランジスタ216aのゲートがメモリセルM211の第1の記憶ノードND1fに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG211は、メモリセルM211に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL21のフラグノードND21のデータを次行のメモリユニットMU31のフラグセルに転送し、あるいは、次行のメモリユニットMU31のフラグセルのフラグノードのデータをフラグセルFCL21のフラグノードND21に転送する。
【0088】
トランスファーゲートTG212は、PMOSトランジスタPT214bとNMOSトランジスタNT216bのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL21のフラグノードND21に接続され、他方の入出力端子が次列の隣接するメモリユニットMU22のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT214bのゲートがメモリセルM212の第2の記憶ノードND2fに接続され、NMOSトランジスタ216bのゲートがメモリセルM212の第1の記憶ノードND1fに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG212は、メモリセルM212に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL21のフラグノードND21のデータを次列のメモリユニットMU22のフラグセルに転送し、あるいは、次列のメモリユニットMU22のフラグセルのフラグノードのデータをフラグセルFCL21のフラグノードND21に転送する。
【0089】
メモリユニットMU22は、SRAMからなるメモリセルM221,M222、フラグセルFCL22、およびトランスファーゲートTG221,TG222により構成されている。
【0090】
メモリセルM221は、PMOSトランジスタPT221a,PT222a、およびNMOSトランジスタNT221a〜224aを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT221aとNMOSトランジスタNT221aが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT222aとNMOSトランジスタNT222aが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT221aとNMOSトランジスタNT221aのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1gが構成され、第1の記憶ノードND1gは、PMOSトランジスタPT222aのゲート、NMOSトランジスタNT222aのゲート、トランスファーゲートTG221、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT223aを介してビット線BL2に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT223aのゲートはワード線WL1に接続されている。
PMOSトランジスタPT222aとNMOSトランジスタNT222aのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2gが構成され、第2の記憶ノードND2gは、PMOSトランジスタPT221aのゲート、NMOSトランジスタNT221aのゲート、トランスファーゲートTG221、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT224aを介して反転ビット線/BL2に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT224aのゲートはワード線WL1に接続されている。
【0091】
メモリセルM222は、PMOSトランジスタPT221b,PT222b、およびNMOSトランジスタNT221b〜224bを有している。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT221bとNMOSトランジスタNT221bが直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、負荷としてのPMOSトランジスタPT222bとNMOSトランジスタNT222bが直列に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT221bとNMOSトランジスタNT221bのドレイン同士の接続点により第1の記憶ノードND1hが構成され、第1の記憶ノードND1hは、PMOSトランジスタPT222bのゲート、NMOSトランジスタNT222bのゲート、トランスファーゲートTG222、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT223bを介してビット線BL3に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT223bのゲートはワード線WL1に接続されている。
PMOSトランジスタPT222bとNMOSトランジスタNT222bのドレイン同士の接続点により第2の記憶ノードND2hが構成され、第2の記憶ノードND2hは、PMOSトランジスタPT221bのゲート、NMOSトランジスタNT221bのゲート、トランスファーゲートTG222、およびアクセストランジスタとしてNMOSトランジスタNT224bを介して反転ビット線/BL3に接続されている。なお、アクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT224bのゲートはワード線WL1に接続されている。
【0092】
メモリユニットMU22のフラグセルFCL22は、PMOSトランジスタPT223,NMOSトランジスタNT225、およびバッファBF221により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT223とNMOSトランジスタNT225が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT223のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT225のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT223とNMOSトランジスタNT225のドレイン同士の接続点によりフラグノードND22が構成され、フラグノードND22がトランスファーゲートTG221,TG222に接続されている。また、フラグノードND22に設定される信号は、バッファBF221を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0093】
トランスファーゲートTG221は、PMOSトランジスタPT224aとNMOSトランジスタNT226aのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL22のフラグノードND22に接続され、他方の入出力端子が次行の隣接するメモリユニットMU32のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT124aのゲートがメモリセルM121の第2の記憶ノードND2gに接続され、NMOSトランジスタ226aのゲートがメモリセルM221の第1の記憶ノードND1gに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG221は、メモリセルM221に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL22のフラグノードND22のデータを次行のメモリユニットMU32のフラグセルに転送し、あるいは、次行のメモリユニットMU32のフラグセルのフラグノードのデータをフラグセルFCL22のフラグノードND12に転送する。
【0094】
トランスファーゲートTG222は、PMOSトランジスタPT224bとNMOSトランジスタNT226bのソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がフラグセルFCL22のフラグノードND22に接続され、他方の入出力端子が次列の隣接するメモリユニットMU23のフラグセルに接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT224bのゲートがメモリセルM222の第2の記憶ノードND2hに接続され、NMOSトランジスタ226bのゲートがメモリセルM222の第1の記憶ノードND1hに接続されている。
すなわち、トランスファーゲートTG222は、メモリセルM221に論理「1」の相関結果データが記憶された場合にフラグセルFCL22のフラグノードND22のフラグデータを次列のメモリユニットMU23のフラグセルに転送し、あるいは、次列のメモリユニットMU23のフラグセルのフラグノードのフラグデータをフラグセルFCL22のフラグノードND22に転送する。
【0095】
次に、領域成長の動作を、図5のフローチャートに関連付けて説明する。
【0096】
まず最初に、M×N個のメモリセルMに、相関演算器3において得られた、隣接画素の相関演算の結果である、論理「1」または「0」の演算結果を書き込む(ST11)。
このとき相関演算結果は、信号S3としてメモリ制御回路52に供給される。
メモリセルへのデータは、通常のSRAMと同様に、メモリ制御回路52とXデコーダ53とYデコーダ54を用いてメモリセルのアドレスが選択され、選択されたメモリセルMに書き込まれる。
【0097】
たとえばメモリユニットMU11のメモリセルM111にデータ「1」を書き込む場合には、Xデコーダ53によりワード線WL0の電圧が一定時間0Vから電源電圧VDD+α(αはアクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタのしきい値電圧以上)に設定される。
これにより、メモリユニットMU11のメモリセルM111のアクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT113aおよびNT114aが導通状態となる。第1の記憶ノードND1aがビット線BL0と接続され、第2のノードND2aが反転ビット線/BL0と接続される。なお、実際には、メモリユニットMU11と同一行に配置され、同一のワード線WL0に接続されている他のメモリユニットのアクセストランジスタも導通状態となる。
また、Yデコーダ54により、たとえば所定電位へのプリチャージ後、ビット線BL0が電源電圧VDDレベルに設定され、反転ビット線/BL0が接地レベル0Vに設定される。
その結果、ビット線BL0の電荷が第1の記憶ノードND1aに供給され、第2の記憶ノードND2aの電荷が放電される。
したがって、第1の記憶ノードDN1aの電位が電源電圧VDDレベルに上昇し、第2の記憶ノードND2aのレベルは接地レベルとなる。第1の記憶ノードND1aの電位が電源電圧VDDレベルに上昇することに伴い、PMOSトランジスタPT112aがカットオフし、NMOSトランジスタNT112aが導通状態となり、第2の記憶ノードND2aの電位が接地レベルに安定に保持される。
また、第2の記憶ノードND2aの電位が接地レベルとなることに伴い、PMOSトランジスタPT111aが導通状態となり、NMOSトランジスタNT111aがカットオフし、第1の記憶ノードND1aの電位が電源電圧VDDレベルの安定に保持される。
これにより、ワード線WL0の電圧が0Vに設定され、NMOSトランジスタNT113a,NT114aがカットオフした後も、第1の記憶ノードND1aにデータ「1」がラッチされたことになる。
第1の記憶ノードND1aに電源電圧VDDレベルのデータ「1」がラッチされ、第2の記憶ノードND2aが接地レベルに保持されることから、メモリユニットMU11のトランスファーゲートTG111のPMOSトランジスタPT114aとNMOSトランジスタNT116aが導通状態となり、トランスファーゲートTG111は、フラグセルFCL11のフラグノードND11のデータを次行のメモリユニットMU21のフラグセルに転送し、あるいは、次行のメモリユニットMU21のフラグセルのフラグノードのデータをフラグセルFCL11のフラグノードND11に転送する可能な状態となる。
【0098】
またたとえば、メモリユニットMU22のメモリセルM222にデータ「0」を書き込む場合には、Xデコーダ53によりワード線WL1の電圧が一定時間0Vから電源電圧VDD+α(αはアクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタのしきい値電圧以上)に設定される。
これにより、メモリユニットMU22のメモリセルM222のアクセストランジスタとしてのNMOSトランジスタNT223bおよびNT224bが導通状態となる。第1の記憶ノードND1hがビット線BL3と接続され、第2のノードND2hが反転ビット線/BL3と接続される。なお、実際には、メモリユニットMU22と同一行に配置され、同一のワード線WL1に接続されている他のメモリユニットのアクセストランジスタも導通状態となる。
また、Yデコーダ53により、たとえば所定電位へのプリチャージ後、ビット線BL3が接地レベル0Vに設定され、反転ビット線/BL3が電源電圧VDDレベルに設定される。
その結果、第1の記憶ノードND1hの電荷が放電され、反転ビット線/BL3の電荷が第2の記憶ノードND2hに供給される。
したがって、第1の記憶ノードDN1hのレベルは接地レベルとなり、第2の記憶ノードND2hの電位は電源電圧VDDレベルに上昇する。
第1の記憶ノードND1hの電位が接地レベルとなることに伴い、PMOSトランジスタPT222bが導通状態となり、NMOSトランジスタNT222bがカットオフし、第2の記憶ノードND2hの電位が電源電圧VDDレベルの安定に保持される。
また、第2の記憶ノードND1hの電位が電源電圧VDDレベルに上昇することに伴い、PMOSトランジスタPT221bがカットオフし、NMOSトランジスタNT221bが導通状態となり、第1の記憶ノードND1hの電位が接地レベルに安定に保持される。
これにより、ワード線WL1の電圧が0Vに設定され、NMOSトランジスタNT223b,NT224bがカットオフした後も、第1の記憶ノードND1hにデータ「0」がラッチされたことになる。
第1の記憶ノードND1hに接地レベルのデータ「0」がラッチされ、第2の記憶ノードND2aが電源電圧VDDレベルに保持されることから、メモリユニットMU22のトランスファーゲートTG222のPMOSトランジスタPT224bとNMOSトランジスタNT226bがカットオフし、トランスファーゲートTG222は、フラグセルFCL22のフラグノードND22のデータを次列のメモリユニットMU23のフラグセルに転送し、あるいは、次列のメモリユニットMU23のフラグセルのフラグノードのデータをフラグセルFCL22のフラグノードND22に転送することができない状態に保持される。
【0099】
次に、メモリセルに全画素分の相関値のデータが書き込まれたならば、図6(A)に示すように、全メモリユニットMU11〜MU88のフラグセルFCL11〜FCL88を構成するNMOSトランジスタのゲートに、ハイレベルでアクティブのリセット信号Rを供給する。
これにより、全メモリユニットMU11〜MU88のフラグセルFCL11〜FCL88のフラグノードND11〜ND88のデータが「0」にリセットされ、これに伴い、図6(C)に示すように、全てのフラグ出力OUTが「0」にリセットされる(ST12)。
このリセット動作によって、領域成長処理の準備動作が完了する。
【0100】
その後、ポインティング装置6から指定された位置(アドレス)の注目メモリユニットMUのフラグセルFCLを構成するPMOSトランジスタPTのゲートに、図6(B)に示すように、ローレベルでアクティブのセット信号/Sが供給される。
これにより、注目メモリユニットセルのフラグセルのフラグノードの電位のみが電源電圧VDDレベルと上昇し、データ「1」を出力可能となる(ST13)。
そして、注目メモリユニットを中心として、メモリセルに接続されたトランスファーゲートTGを介して次々と注目メモリユニットの「1」レベルが伝わっていくこととなる。「1」レベルが伝達された各メモリユニットのフラグセルがらは、データ「1」がフラグ出力OUTとして画像合成器7に出力される(ST14,ST15)。
ここで、このメモリセルに接続されたトランスファーゲートがオフの状態であれば、この領域成長の処理はそこで止まり処理は終了する。
【0101】
リセット後の動作を図4の回路に関連付けて具体的に説明する。
ここでは、簡単化のため、注目メモリユニットをMU11とし、メモリユニットMU11のメモリセルM111,M112、メモリユニットMU12のメモリセル121、およびメモリユニットMU21のメモリセルM212にデータ「1」が書き込まれ、メモリユニットMU12のメモリセル122、メモリユニットMU21のメモリセルM211、およびメモリユニットMU22のメモリセルM221,M222にデータ「0」が書き込まれているものとする。
【0102】
ポインティング装置6で注目メモリユニットとしてMU11が指定されると、ローレベルでアクティブのセット信号/Sが、メモリユニットMU11のフラグセルFCL11を構成するPMOSトランジスタPT113のゲートに供給される。これにより、PMOSトランジスタPT113が導通状態に保持され、フラグセルFCL11のフラグノードND11の電位が電源電圧VDDレベルに上昇し、フラグノードDN11におけるデータは、電源電圧VDDレベルの「1」に設定される。フラグノードND11のフラグデータ「1」は、バッファBF111を介しフラグ出力OUTとして画像合成器7に出力される。
そして、メモリユニットMU11のメモリセルM111およびM112には、電源電圧VDDレベルのデータ「1」がラッチされていることから、トランスファーゲートTG111およびTG112は導通状態に保持されている。
【0103】
したがって、フラグセルFCL11のフラグノードND11のフラグデータ「1」は、トランスファーゲートTG111を通して次行のメモリユニットMU21のフラグセルFCL21のフラグノードND21に転送される。これにより、メモリユニットMU21のフラグセルFCL21のフラグノードND21のフラグデータ「1」は、バッファBF211を介しフラグ出力OUTとして画像合成器7に出力される。
同様に、フラグセルFCL11のフラグノードND11のフラグデータ「1」は、トランスファーゲートTG112を通して次列のメモリユニットMU12のフラグセルFCL12のフラグノードND12に転送される。これにより、メモリユニットMU12のフラグセルFCL12のフラグノードND12のフラグデータ「1」は、バッファBF121を介しフラグ出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0104】
ここで、メモリユニットMU12のメモリセルM121にはデータ「1」がラッチされ、メモリセルM122にはデータ「0」がラッチされていることから、トランスファーゲートTG121は導通状態に保持され、トランスファーゲートTG122はカットオフの状態に保持される。
したがって、フラグセルFCL12のフラグノードND12のフラグデータ「1」は、トランスファーゲートTG121を通して次行のメモリユニットMU22のフラグセルFCL22のフラグノードND22に転送される。
これに対して、トランスファーゲートTG122はカットオフの状態に保持されいることから、次列のメモリユニットMU13にはフラグデータ「1」は転送されない。
【0105】
また、メモリユニットMU21のメモリセルM211にはデータ「0」がラッチされ、メモリセルM212にはデータ「1」がラッチされていることから、トランスファーゲートTG211はカットオフの状態に保持され、トランスファーゲートTG212は導通状態に保持される。
したがって、フラグセルFCL21のフラグノードND21のフラグデータ「1」は、トランスファーゲートTG211を通して次行のメモリユニットMU31には転送されない。
これに対して、フラグセルFCL21のフラグノードND21のデータ「1」は、トランスファーゲートTG212を通して次列のメモリユニットMU22のフラグセルFCL22のフラグノードND22に転送される。
これにより、メモリユニットMU22のフラグセルFCL22のフラグノードND22のデータ「1」は、バッファBF221を介しフラグ出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0106】
また、メモリユニットMU22のメモリセルM221にはデータ「0」がラッチされ、メモリセルM222にもデータ「0」がラッチされていることから、トランスファーゲートTG221,TG222はカットオフの状態に保持される。
したがって、フラグセルFCL22のフラグノードND22のデータ「1」は、トランスファーゲートTG221を通して次行のメモリユニットMU32には転送されない。
同様に、フラグセルFCL22のフラグノードND22のフラグデータ「1」は、トランスファーゲートTG222を通して次列のメモリユニットMU23には転送されない。
つまり、領域成長の処理はそこで止まり処理は終了する。
【0107】
以上は2×2のメモリユニットにおける領域成長の具体的な動作であるが、実際には、図7に示すように、さらに広い領域に対して領域成長処理が行われる。
図7において付した数字は、処理のステップ数を表している。
図7の例は、数字1を付したメモリユニットがポインティング装置6で指定されて、この注目メモリユニットを中心に上下左右に領域成長が行われる。次に、数字2を付したメモリユニットを中心に上下左右に領域成長が行われ、次に、数字3を付したメモリユニットを中心に上下左右に領域成長が行われる、という具合に、いわゆる放射状に領域成長が行われていく。
【0108】
以上説明したように、本実施形態によれば、同一列の互いに隣接する2つのメモリセルMと、1つのフラグセルFCLと、各々のメモリセルMの記憶データに応じてフラグセルFCLのフラグデータを行方向、列方向に隣接するメモリユニットMUのフラグセルFCLに伝達するデータ転送手段としての2つのトランスファーゲートTGを有し、フラグセルFCL11〜FCL88は、データのフラグノードND11〜ND88のレベルをポインティング装置6により指定されると、所定レベルのデータ、たとえば電源電圧VDDレベルのデータ「1」を設定し、フラグ出力OUTとして画像合成器7に出力する、メモリユニットMU11〜MU88がマトリクス状に配置されたメモリアレイ部51を有し、相関演算器3による隣接画素の相関演算の結果である“1”または“0”データを、メモリの所定のアドレスに書き込み、たとえば1フレーム分の相関データを書き込んだ後、ポインティング装置6により入力された位置(アドレス)から領域成長の処理を開始してオブジェクトの抽出を行って、画像合成器7に出力する領域成長回路5を設けたので、従来処理時間のかかると言われていた領域成長のアルゴリズムの飛躍的な高速化を図れ、リアルタイム動作をも可能となるという利点がある。
また、本回路構成は非同期回路で構成されているためクロックを必要とせず、低消費電力化を図ることもできる。
【0109】
なお、領域成長回路5の具体的な構成は、図4の構成に限定されるものではなく、種々の態様が可能であることはいうまでもない。また、上述した実施形態では、左右上下方向に領域成長が可能な回路として説明したが、本発明は、斜め方向にも領域成長が可能な回路構成、時間方向にも領域成長が可能な回路構成、および階層方向にも領域成長が可能な回路構成を採用できることは勿論である。
以下に、領域成長回路の他の構成例、並びに、斜め方向にも領域成長が可能な回路例、時間方向にも領域成長が可能な回路例、および階層方向にも領域成長が可能な回路例についての構成および主要部の機能を、図面に関連付けて順を追って説明する。
【0110】
図8は、本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第2の構成例を示す回路図である。
【0111】
図8の回路51Aが図4の回路51と異なる点は、各メモリユニットのデータ転送手段としてトランスファーゲートの代わり、メモリセルの第2の記憶ノードのラッチデータをゲートに受けて、電源電圧VDDレベルの信号を次行または次列のメモリユニットのフラグセルに供給するデータ転送回路DTCにより構成し、このデータ転送回路DTCの制御のために、各フラグセルFCLのバッファを直列接続された2つのインバータINVにより構成したことにある。
なお、図8において、図4と同一構成部分は同一符号を付している。
【0112】
メモリユニットMU11Aは、メモリセルM111,M112、データ転送回路DTC111,DTC112、およびフラグセルFCL11Aにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM111,M112の構成は、図4の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0113】
メモリユニットMU11AのフラグセルFCL11Aは、PMOSトランジスタPT113,NMOSトランジスタNT115、および直列に接続された2つのインバータINV111,INV112により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT113とNMOSトランジスタNT115が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT113のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT115のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT113とNMOSトランジスタNT115のドレイン同士の接続点によりフラグノードND11が構成され、フラグノードND11がインバータINV111の入力端子、およびデータ転送回路DTC111,DTC112に接続されている。また、インバータINV111の出力端子とインバータINV112との接続点により反転ノードND11Aが構成され、この反転ノードND11Aがデータ転送回路DTC111,DTC112に接続されている。
そして、ノードND11に設定される信号は、インバータINV111およびINV112を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0114】
データ転送回路DTC111は、PMOSトランジスタPT115a〜PT118aにより構成されている。
PMOSトランジスタPT115aとPT116aとが、電源電圧VDDの供給ライン(フラグデータのレベルに相当する電源電位)と次行のメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT117aとPT118aとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU11AのフラグセルFCL11AのフラグノードND11との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT116aとPT118aのゲートがメモリセルM111の第2の記憶ノードND2aに接続され、PMOSトランジスタPT115aのゲートがフラグセルFCL11Aの反転ノードND11Aに接続され、PMOSトランジスタPT117aのゲートが次行のメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21Aの反転ノードND21Aに接続されている。
【0115】
このような構成を有するデータ転送回路DTC111は、メモリセルM111に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2aにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU11Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND11には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND11Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT115aおよびPT116aが導通状態となり、次行のメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21にフラグデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC111は、メモリセルM111に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2aにデータ「0」がラッチされている場合であって、次行のメモリユニットMU21Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND21には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND21Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT117aおよびPT118aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU11AのフラグセルFCL11AのフラグノードND11に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21のフラグデータ「1」をフラグノードND11に転送する。
このように、データ転送回路DTC111は、図8の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0116】
データ転送回路DTC112は、PMOSトランジスタPT115b〜PT118bにより構成されている。
PMOSトランジスタPT115bとPT116bとが、電源電圧VDDの供給ラインと次列のメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT117bとPT118bとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU11AのフラグセルFCL11AのフラグノードND11との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT116bとPT118bのゲートがメモリセルM112の第2の記憶ノードND2bに接続され、PMOSトランジスタPT115bのゲートがフラグセルFCL11Aの反転ノードND11Aに接続され、PMOSトランジスタPT117bのゲートが次列のメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12Aの反転ノードND12Aに接続されている。
【0117】
このような構成を有するデータ転送回路DTC112は、メモリセルM112に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2bにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU11Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND11には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND11Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT115bおよびPT116bが導通状態となり、次列のメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12にフラグデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC112は、メモリセルM112に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2bにデータ「0」がラッチされている場合であって、次列のメモリユニットMU12Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND12には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND12Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT117bおよびPT118bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU11AのフラグセルFCL11AのフラグノードND11に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12のフラグデータ「1」をフラグノードND11に転送する。
このように、データ転送回路DTC112は、図8の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0118】
メモリユニットMU12Aは、メモリセルM121,M122、データ転送回路DTC121,DTC122、およびフラグセルFCL12Aにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM211,M212の構成は、図4の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0119】
メモリユニットMU12AのフラグセルFCL12Aは、PMOSトランジスタPT123,NMOSトランジスタNT125、および直列に接続された2つのインバータINV121,INV122により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT123とNMOSトランジスタNT125が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT123のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT125のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT123とNMOSトランジスタNT125のドレイン同士の接続点によりフラグノードND12が構成され、ノードND12がインバータINV121の入力端子、およびデータ転送回路DTC121,DTC122に接続されている。また、インバータINV121の出力端子とインバータINV122との接続点により反転ノードND12Aが構成され、この反転ノードND12Aがデータ転送回路DTC121,DTC122に接続されている。
そして、ノードND12に設定される信号は、インバータINV121およびINV122を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0120】
データ転送回路DTC121は、PMOSトランジスタPT125a〜PT128aにより構成されている。
PMOSトランジスタPT125aとPT126aとが、電源電圧VDDの供給ラインと次行のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT127aとPT128aとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT126aとPT128aのゲートがメモリセルM121の第2の記憶ノードND2cに接続され、PMOSトランジスタPT125aのゲートがフラグセルFCL12Aの反転ノードND12Aに接続され、PMOSトランジスタPT127aのゲートが次行のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22Aの反転ノードND22Aに接続されている。
【0121】
このような構成を有するデータ転送回路DTC121は、メモリセルM121に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2cにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU12Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND12には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND12Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT125aおよびPT126aが導通状態となり、次行のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22にフラグデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC121は、メモリセルM121に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2cにデータ「0」がラッチされている場合であって、次行のメモリユニットMU22Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND22Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT127aおよびPT128aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22のフラグデータ「1」をフラグノードND12に転送する。
このように、データ転送回路DTC121は、図8の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0122】
データ転送回路DTC122は、PMOSトランジスタPT125b〜PT128bにより構成されている。
PMOSトランジスタPT125bとPT126bとが、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU13AのフラグセルFCL13AのフラグノードND13との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT127bとPT128bとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT126bとPT128bのゲートがメモリセルM122の第2の記憶ノードND2dに接続され、PMOSトランジスタPT125bのゲートがフラグセルFCL12Aの反転ノードND12Aに接続され、PMOSトランジスタPT127bのゲートが図示しない次列のメモリユニットMU13AのフラグセルFCL13Aの反転ノードND13Aに接続されている。
【0123】
このような構成を有するデータ転送回路DTC122は、メモリセルM122に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2dにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU12Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND12には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND12Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT125bおよびPT126bが導通状態となり、図示しない次列のメモリユニットMU13AのフラグセルFCL13AのフラグノードND13に電荷を供給する。
すなわち、メモリユニットMU13AのフラグセルFCL13AのフラグノードND13にフラグデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC122は、メモリセルM122に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2dにデータ「0」がラッチされている場合であって、図示しない次列のメモリユニットMU13Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND13には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND13Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT127bおよびPT128bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU12AのフラグセルFCL12AのフラグノードND12に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU13AのフラグセルFCL13AのフラグノードND13のフラグデータ「1」をフラグノードND12に転送する。
このように、データ転送回路DTC122は、図8の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0124】
メモリユニットMU21Aは、メモリセルM211,M212、データ転送回路DTC211,DTC212、およびフラグセルFCL21Aにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM211,M212の構成は、図4の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0125】
メモリユニットMU21AのフラグセルFCL21Aは、PMOSトランジスタPT213,NMOSトランジスタNT215、および直列に接続された2つのインバータINV211,INV212により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT213とNMOSトランジスタNT215が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT213のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT215のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT213とNMOSトランジスタNT215のドレイン同士の接続点によりフラグノードND21が構成され、ノードND21がインバータINV211の入力端子、およびデータ転送回路DTC211,DTC212に接続されている。また、インバータINV211の出力端子とインバータINV212との接続点により反転ノードND21Aが構成され、この反転ノードND21Aがデータ転送回路DTC211,DTC212に接続されている。
そして、ノードND21に設定される信号は、インバータINV211およびINV212を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0126】
データ転送回路DTC211は、PMOSトランジスタPT215a〜PT218aにより構成されている。
PMOSトランジスタPT215aとPT216aとが、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU31AのフラグセルFCL31AのフラグノードND31との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT217aとPT218aとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT216aとPT218aのゲートがメモリセルM211の第2の記憶ノードND2eに接続され、PMOSトランジスタPT215aのゲートがフラグセルFCL21Aの反転ノードND21Aに接続され、PMOSトランジスタPT217aのゲートが図示しない次行のメモリユニットMU31AのフラグセルFCL31Aの反転ノードND31Aに接続されている。
【0127】
このような構成を有するデータ転送回路DTC211は、メモリセルM211に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2eにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU21Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND21には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND21Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT215aおよびPT216aが導通状態となり、図示しない次行のメモリユニットMU31AのフラグセルFCL31AのフラグノードND31に電荷を供給する。
すなわち、メモリユニットMU31AのフラグセルFCL31AのフラグノードND31にデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC211は、メモリセルM211に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2eにデータ「0」がラッチされている場合であって、図しない次行のメモリユニットMU31Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND31には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND31Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT217aおよびPT218aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU31AのフラグセルFCL31AのフラグノードND31のフラグデータ「1」をフラグノードND21に転送する。
このように、データ転送回路DTC211は、図8の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0128】
データ転送回路DTC212は、PMOSトランジスタPT215b〜PT218bにより構成されている。
PMOSトランジスタPT215bとPT216bとが、電源電圧VDDの供給ラインと次列のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT217bとPT218bとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT216bとPT218bのゲートがメモリセルM212の第2の記憶ノードND2fに接続され、PMOSトランジスタPT215bのゲートがフラグセルFCL21Aの反転ノードND21Aに接続され、PMOSトランジスタPT217bのゲートが次列のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22Aの反転ノードND22Aに接続されている。
【0129】
このような構成を有するデータ転送回路DTC212は、メモリセルM212に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2fにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU21Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND21には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND21Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT215bおよびPT216bが導通状態となり、次列のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22にデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC212は、メモリセルM212に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2fにデータ「0」がラッチされている場合であって、次列のメモリユニットMU22Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND22Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT217bおよびPT218bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU21AのフラグセルFCL21AのフラグノードND21に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22のフラグデータ「1」をフラグノードND21に転送する。
このように、データ転送回路DTC212は、図8の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0130】
メモリユニットMU22Aは、メモリセルM221,M222、データ転送回路DTC221,DTC222、およびフラグセルFCL22Aにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM221,M222の構成は、図4の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0131】
メモリユニットMU22AのフラグセルFCL22Aは、PMOSトランジスタPT223,NMOSトランジスタNT225、および直列に接続された2つのインバータINV221,INV222により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT223とNMOSトランジスタNT225が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT223のゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT225のゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT223とNMOSトランジスタNT225のドレイン同士の接続点によりフラグノードND22が構成され、ノードND22がインバータINV221の入力端子、およびデータ転送回路DTC221,DTC222に接続されている。また、インバータINV221の出力端子とインバータINV222との接続点により反転ノードND22Aが構成され、この反転ノードND22Aがデータ転送回路DTC221,DTC222に接続されている。
そして、ノードND22に設定される信号は、インバータINV221およびINV222を介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0132】
データ転送回路DTC221は、PMOSトランジスタPT225a〜PT228aにより構成されている。
PMOSトランジスタPT225aとPT226aとが、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU32AのフラグセルFCL32AのフラグノードND32との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT227aとPT228aとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT226aとPT228aのゲートがメモリセルM221の第2の記憶ノードND2gに接続され、PMOSトランジスタPT225aのゲートがフラグセルFCL22Aの反転ノードND22Aに接続され、PMOSトランジスタPT227aのゲートが図示しないメモリユニットMU32AのフラグセルFCL32Aの反転ノードND32Aに接続されている。
【0133】
このような構成を有するデータ転送回路DTC221は、メモリセルM221に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2gにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU22Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND22Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT225aおよびPT226aが導通状態となり、図示しない次行のメモリユニットMU32AのフラグセルFCL32AのフラグノードND32に電荷を供給する。
すなわち、メモリユニットMU32AのフラグセルFCL32AのフラグノードND32にデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC221は、メモリセルM221に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2gにデータ「0」がラッチされている場合であって、図示しない次行のメモリユニットMU32Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND32には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND32Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT227aおよびPT228aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU32AのフラグセルFCL32AのフラグノードND32のフラグデータ「1」をフラグノードND22に転送する。
このように、データ転送回路DTC221は、図8の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0134】
データ転送回路DTC222は、PMOSトランジスタPT225b〜PT228bにより構成されている。
PMOSトランジスタPT225bとPT226bとが、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU23AのフラグセルFCL23AのフラグノードND23との間に直列に接続されている。
また、PMOSトランジスタPT227bとPT228bとが、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT226bとPT228bのゲートがメモリセルM222の第2の記憶ノードND2hに接続され、PMOSトランジスタPT225bのゲートがフラグセルFCL22Aの反転ノードND22Aに接続され、PMOSトランジスタPT227bのゲートが図示しない次列のメモリユニットMU23AのフラグセルFCL23Aの反転ノードND23Aに接続されている。
【0135】
このような構成を有するデータ転送回路DTC222は、メモリセルM222に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2hにデータ「0」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU22Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND22Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT225bおよびPT226bが導通状態となり、図示しない次列のメモリユニットMU23AのフラグセルFCL23AのフラグノードND23に電荷を供給する。
すなわち、メモリユニットMU23AのフラグセルFCL23AのフラグノードND23にデータ「1」を転送する。
一方、データ転送回路DTC222は、メモリセルM222に論理「1」の相関結果データが記憶され、第2の記憶ノードND2hにデータ「0」がラッチされている場合であって、図示しない次列のメモリユニットMU23Aが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND23には電源電圧VDDレベルのフラグデータ「1」が設定されることから、反転ノードND23Aは、接地レベルの0Vとなる。その結果、PMOSトランジスタPT227bおよびPT228bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU22AのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に電荷を供給する。すなわち、メモリユニットMU23AのフラグセルFCL23AのフラグノードND23のフラグデータ「1」をフラグノードND22に転送する。
このように、データ転送回路DTC222は、図8の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0136】
以上のように、図8の領域成長回路のメモリアレイ部51Aは、各メモリユニットのデータ転送手段としてトランスファーゲートの代わり、メモリセルの第2の記憶ノードのラッチデータをゲートに受けて、電源電圧VDDレベルの信号を次行または次列のメモリユニットに転送し、あるいは、次行または次列のメモリユニットにおける電源電圧VDDレベルの信号を自身のフラグセルのフラグノードに転送することから、トランスファーゲートを用いた場合に比べて信号線の容量の影響を受けにくくなることから、さらに高速の領域成長を実現できる利点がある。
【0137】
図9は、本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第3の構成例を示す回路図である。
【0138】
図9の回路51Bが図8の回路51Aと異なる点は、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図9の回路51Bでは、図9中左から右方向、および上から下方向にのみ転送可能なように構成し、片方向の領域成長のアルゴリズムを可能にしたことにある。
なお、図9において、図8と同一構成部分は同一符号を付している。
【0139】
具体的には、メモリユニットMU11Bのデータ転送回路DTC111Bは、電源電圧VDDの供給ラインと次行のメモリユニットMU21BのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT115aおよびPT116aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU11BのフラグセルFCL11AのフラグノードND11との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT117aとPT118aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Bのデータ転送回路DTC111Bは、次行のメモリユニットMU21BのフラグセルFCL21AのフラグノードND21に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU11Bのデータ転送回路DTC112Bは、電源電圧VDDの供給ラインと次列のメモリユニットMU12BのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT115bおよびPT116bのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU11BのフラグセルFCL11AのフラグノードND11との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT117bとPT118bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Bのデータ転送回路DTC112Bは、次列のメモリユニットMU12BのフラグセルFCL12AのフラグノードND12に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
【0140】
同様に、メモリユニットMU12Bのデータ転送回路DTC121Bは、電源電圧VDDの供給ラインと次行のメモリユニットMU22BのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT125aおよびPT126aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU12BのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT127aとPT128aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Bのデータ転送回路DTC121Bは、次行のメモリユニットMU22BのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU12Bのデータ転送回路DTC122Bは、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU13BのフラグセルFCL13AのフラグノードND13との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT125bおよびPT126bのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU12BのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT127bとPT128bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Bのデータ転送回路DTC112Bは、図示しない次列のメモリユニットMU13BのフラグセルFCL13AのフラグノードND13に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
【0141】
メモリユニットMU21Bのデータ転送回路DTC211Bは、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU31BのフラグセルFCL31AのフラグノードND31との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT215aおよびPT216aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU21BのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT217aとPT218aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Bのデータ転送回路DTC211Bは、図示しない次行のメモリユニットMU31BのフラグセルFCL31AのフラグノードND31に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU21Bのデータ転送回路DTC212Bは、電源電圧VDDの供給ラインと次列のメモリユニットMU22BのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT215bおよびPT216bのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU21BのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT217bとPT218bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Bのデータ転送回路DTC212Bは、次列のメモリユニットMU22BのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
【0142】
メモリユニットMU22Bのデータ転送回路DTC221Bは、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU32BのフラグセルFCL32AのフラグノードND32との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT225aおよびPT226aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU22BのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT227aとPT228aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Bのデータ転送回路DTC221Bは、図示しない次行のメモリユニットMU32BのフラグセルFCL32AのフラグノードND32に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU22Bのデータ転送回路DTC222Bは、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU23BのフラグセルFCL23AのフラグノードND23との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT225bおよびPT226bのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU22BのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT227bとPT228bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Bのデータ転送回路DTC222Bは、図示しない次列のメモリユニットMU23BのフラグセルFCL23AのフラグノードND23に電荷を供給し、データ「1」を転送する機能のみを有する。
【0143】
以上のように、図9の回路51Bは、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図9中左から右方向、および上から下方向にのみ転送可能なように構成したので、アプリケーションに対応して片方向の領域成長のアルゴリズムを可能することができ、またこの場合、素子数の削減を図ることができる。
【0144】
図10は、本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第3の構成例を示す回路図である。
【0145】
図10の回路51Cが図8の回路51Aと異なる点は、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図10の回路51Cでは、図10中右から左方向、および下から上方向にのみ転送可能なように構成し、片方向の領域成長のアルゴリズムを可能にしたことにある。
なお、図10において、図8と同一構成部分は同一符号を付している。
【0146】
具体的には、メモリユニットMU11Cのデータ転送回路DTC111Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU11CのフラグセルFCL11AのフラグノードND11との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT117aとPT118aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと次行のメモリユニットMU21CのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT115aおよびPT116aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Cのデータ転送回路DTC111Cは、自身のメモリユニットMU11CのフラグセルFCL11AのフラグノードND11に、次行のメモリユニットMU21CのフラグセルFCL21AのフラグノードND21のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU11Cのデータ転送回路DTC112Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU11CのフラグセルFCL11AのフラグノードND11との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT117bとPT118bを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと次列のメモリユニットMU12CのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT115bおよびPT116bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Cのデータ転送回路DTC112Cは、自身のメモリユニットMU11CのフラグセルFCL11AのフラグノードND11に、次列のメモリユニットMU12CのフラグセルFCL12AのフラグノードND12のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
【0147】
同様に、メモリユニットMU12Cのデータ転送回路DTC121Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU12CのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT127aとPT128aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと次行のメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT125aおよびPT126aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Cのデータ転送回路DTC121Cは、自身のメモリユニットMU12CのフラグセルFCL12AのフラグノードND12に、次行のメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU12Cのデータ転送回路DTC112Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU12CのフラグセルFCL12AのフラグノードND12との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT117bとPT118bを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU13CのフラグセルFCL13AのフラグノードND13との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT125bおよびPT126bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Cのデータ転送回路DTC122Cは、自身のメモリユニットMU12CのフラグセルFCL12AのフラグノードND12に、次列のメモリユニットMU13CのフラグセルFCL13AのフラグノードND13のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
【0148】
メモリユニットMU21Cのデータ転送回路DTC211Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU21CのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT217aとPT218aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU31CのフラグセルFCL31AのフラグノードND31との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT215aおよびPT216aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Cのデータ転送回路DTC211Cは、自身のメモリユニットMU21CのフラグセルFCL21AのフラグノードND21に、次行のメモリユニットMU31CのフラグセルFCL31AのフラグノードND31のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU21Cのデータ転送回路DTC212Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU21CのフラグセルFCL21AのフラグノードND21との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT217bとPT218bを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと次列のメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT215bおよびPT216bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Cのデータ転送回路DTC212Cは、自身のメモリユニットMU21CのフラグセルFCL21AのフラグノードND21に、次列のメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
【0149】
メモリユニットMU22Cのデータ転送回路DTC221Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT227aとPT228aのみを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU32CのフラグセルFCL32AのフラグノードND32との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT225aおよびPT226aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Cのデータ転送回路DTC221Cは、自身のメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に、次行のメモリユニットMU32CのフラグセルFCL32AのフラグノードND32のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU22Cのデータ転送回路DTC222Cは、電源電圧VDDの供給ラインとメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22との間に直列に接続されるPMOSトランジスタPT227bとPT228bを有し、図8の回路のように、電源電圧VDDの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU23CのフラグセルFCL23AのフラグノードND23との間に直列に接続されたPMOSトランジスタPT225bおよびPT226bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Cのデータ転送回路DTC222Cは、自身のメモリユニットMU22CのフラグセルFCL22AのフラグノードND22に、次列のメモリユニットMU23CのフラグセルFCL23AのフラグノードND23のデータ「1」を転送する機能のみを有する。
【0150】
以上のように、図10の回路51Cは、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図10中右から左右方向、および下から上方向にのみ転送可能なように構成したので、アプリケーションに対応して片方向の領域成長のアルゴリズムを可能することができ、またこの場合、素子数の削減を図ることができる。
【0151】
図11は、本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第5の構成例を示す回路図である。
【0152】
図11の回路51Dが図8の回路51Aと異なる点は、ポインティング装置6で指定されたメモリユニットのフラグセルのフラグノードに設定し、領域成長のために隣接メモリユニットに転送していくデータを、正論理である電源電圧VDDレベルのデータ「1」の代わりに、負論理である負の電源電圧レベルVSS、たとえば接地レベル0Vのデータ「0」にしたことにある。
その結果、各メモリユニットMU11D,MU12D,MU21D,MU22Dのフラグセルとデータ転送回路の構成が図8と異なる。
なお、図11において、図8と同一構成部分は同一符号を付している。
【0153】
メモリユニットMU11Dは、メモリセルM111,M112、データ転送回路DTC111D,DTC112D、およびフラグセルFCL11Dにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM111,M112の構成は、図4および図8の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0154】
メモリユニットMU11DのフラグセルFCL11Dは、PMOSトランジスタPT113,NMOSトランジスタNT115、およびインバータINV111により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT113とNMOSトランジスタNT115が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT113のゲートはリセット信号/Rの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT115のゲートはセット信号Sの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT113とNMOSトランジスタNT115のドレイン同士の接続点によりフラグノードND11が構成され、ノードND11がインバータINV111の入力端子、およびデータ転送回路DTC111D,CRD112Dに接続されている。また、インバータINV111の出力端子により反転ノードND11Dが構成され、この反転ノードND11Dがデータ転送回路DTC111D,DTC112Dに接続されている。
そして、ノードND11に設定される信号は、インバータINV111を介してデータ「1」に相当する電源電圧VDDレベルの出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0155】
データ転送回路DTC111Dは、NMOSトランジスタNT117a〜NT120aにより構成されている。
NMOSトランジスタNT117aとNT118aとが、電源電圧VSSの供給ラインと次行のメモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT119aとNT120aとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU11DのフラグセルFCL11DのフラグノードND11との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT117aとPT119aのゲートがメモリセルM111の第1の記憶ノードND1aに接続され、NMOSトランジスタNT118aのゲートがフラグセルFCL11Dの反転ノードND11Dに接続され、NMOSトランジスタNT120aのゲートが次行のメモリユニットMU21DのフラグセルFCL2DAの反転ノードND21Dに接続されている。
【0156】
このような構成を有するデータ転送回路DTC111Dは、メモリセルM111に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1aにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU11Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND11には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND11Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT117aおよびPT118aが導通状態となり、次行のメモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND2Dの電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21にデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC111Dは、メモリセルM111に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1aにデータ「1」がラッチされている場合であって、次行のメモリユニットMU21Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND21には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND21Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT119aおよびNT120aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU11DのフラグセルFCL11DのフラグノードND11の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21のフラグデータ「0」をフラグノードND11に転送する。
このように、データ転送回路DTC111Dは、図11の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0157】
データ転送回路DTC112Dは、NMOSトランジスタNT117b〜NT120bにより構成されている。
NMOSトランジスタNT117bとNT118bとが、電源電圧VSSの供給ラインと次列のメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT119bとNT120bとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU11DのフラグセルFCL11DのフラグノードND11との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT117bとNT119bのゲートがメモリセルM112の第1の記憶ノードND1bに接続され、NMOSトランジスタNT118bのゲートがフラグセルFCL11Dの反転ノードND11Dに接続され、NMOSトランジスタPT120bのゲートが次列のメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12Dの反転ノードND12Dに接続されている。
【0158】
このような構成を有するデータ転送回路DTC112Dは、メモリセルM112に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1bにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU11Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND11には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND11Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT117bおよびNT118bが導通状態となり、次列のメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC112Dは、メモリセルM112に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1bにデータ「1」がラッチされている場合であって、次列のメモリユニットMU12Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND12には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND12Aは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT119bおよびNT120bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU11DのフラグセルFCL11DのフラグノードND11の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12のフラグデータ「0」をフラグノードND11に転送する。
このように、データ転送回路DTC112Dは、図11の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0159】
メモリユニットMU12Dは、メモリセルM121,M122、データ転送回路DTC121D,DTC122D、およびフラグセルFCL12Dにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM211,M212の構成は、図4および図8の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0160】
メモリユニットMU12DのフラグセルFCL12Dは、PMOSトランジスタPT123,NMOSトランジスタNT125、およびインバータINV121により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT123とNMOSトランジスタNT125が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT123のゲートはリセット信号/Rの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT125のゲートはセット信号Sの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT123とNMOSトランジスタNT125のドレイン同士の接続点によりフラグノードND12が構成され、ノードND12がインバータINV121の入力端子、およびデータ転送回路DTC121D,DTC122Dに接続されている。また、インバータINV121の出力端子により反転ノードND12Dが構成され、この反転ノードND12Dがデータ転送回路DTC121D,DTC122Dに接続されている。
そして、ノードND12に設定される信号は、インバータINV121を介してデータ「1」に相当する電源電圧VDDレベルの出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0161】
データ転送回路DTC121Dは、NMOSトランジスタNT127a〜NT130aにより構成されている。
NMOSトランジスタNT127aとNT128aとが、電源電圧VSSの供給ラインと次行のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT129aとPT130aとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT127aとNT129aのゲートがメモリセルM121の第1の記憶ノードND1cに接続され、NMOSトランジスタNT128aのゲートがフラグセルFCL12Dの反転ノードND12Dに接続され、NMOSトランジスタNT130aのゲートが次行のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22Dの反転ノードND22Dに接続されている。
【0162】
このような構成を有するデータ転送回路DTC121Dは、メモリセルM121に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1cにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU12Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND12には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND12Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT127aおよびNT128aが導通状態となり、次行のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC121Dは、メモリセルM121に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1cにデータ「1」がラッチされている場合であって、次行のメモリユニットMU22Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND22Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT129aおよびNT130aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22のフラグデータ「0」をフラグノードND12に転送する。
このように、データ転送回路DTC121Dは、図11の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0163】
データ転送回路DTC122Dは、NMOSトランジスタNT127b〜NT130bにより構成されている。
NMOSトランジスタNT127bとNT128bとが、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU13DのフラグセルFCL13DのフラグノードND13との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT129bとNT130bとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT127bとNT129bのゲートがメモリセルM122の第1の記憶ノードND1dに接続され、NMOSトランジスタNT128bのゲートがフラグセルFCL12Dの反転ノードND12Dに接続され、NMOSトランジスタNT130bのゲートが図示しない次列のメモリユニットMU13DのフラグセルFCL13Dの反転ノードND13Dに接続されている。
【0164】
このような構成を有するデータ転送回路DTC122Dは、メモリセルM122に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1dにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU12Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND12には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND12Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT127bおよびPT128bが導通状態となり、図示しない次列のメモリユニットMU13BのフラグセルFCL13BのフラグノードND13の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU13DのフラグセルFCL13DのフラグノードND13にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC122Dは、メモリセルM122に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1dにデータ「1」がラッチされている場合であって、図示しない次列のメモリユニットMU13Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND13には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND13Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT129bおよびPT130bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU12DのフラグセルFCL12DのフラグノードND12の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU13DのフラグセルFCL13DのフラグノードND13のフラグデータ「0」をフラグノードND12に転送する。
このように、データ転送回路DTC122Dは、図11の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0165】
メモリユニットMU21Dは、メモリセルM211,M212、データ転送回路DTC211D,DTC212D、およびフラグセルFCL21Dにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM211,M212の構成は、図4および図8の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0166】
メモリユニットMU21DのフラグセルFCL21Dは、PMOSトランジスタPT213,NMOSトランジスタNT215、およびインバータINV211により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT213とNMOSトランジスタNT215が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT213のゲートはりセット信号/Rの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT215のゲートはセット信号Sの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT213とNMOSトランジスタNT215のドレイン同士の接続点によりフラグノードND21が構成され、ノードND21がインバータINV211の入力端子、およびデータ転送回路DTC211D,DTC212Dに接続されている。また、インバータINV211の出力端子により反転ノードND21Dが構成され、この反転ノードND21Dがデータ転送回路DTC211D,DTC212Dに接続されている。
そして、ノードND21に設定される信号は、インバータINV211を介してデータ「1」に相当する電源電圧VDDレベルの出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0167】
データ転送回路DTC211Dは、NMOSトランジスタNT217a〜NT220aにより構成されている。
NMOSトランジスタNT217aとNT218aとが、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU31DのフラグセルFCL31DのフラグノードND31との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT219aとNT220aとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT217aとNT219aのゲートがメモリセルM211の第1の記憶ノードND1eに接続され、NMOSトランジスタNT218aのゲートがフラグセルFCL21Dの反転ノードND21Dに接続され、NMOSトランジスタNT220aのゲートが図示しない次行のメモリユニットMU31DのフラグセルFCL31Dの反転ノードND31Dに接続されている。
【0168】
このような構成を有するデータ転送回路DTC211Dは、メモリセルM211に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1eにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU21Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND21には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND21Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT217aおよびNT218aが導通状態となり、図示しない次行のメモリユニットMU31DのフラグセルFCL31DのフラグノードND31の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU31DのフラグセルFCL31DのフラグノードND31にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC211Dは、メモリセルM211に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1eにデータ「1」がラッチされている場合であって、図しない次行のメモリユニットMU31Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND31には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND31Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT219aおよびNT220aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU31DのフラグセルFCL31DのフラグノードND31のフラグデータ「0」をフラグノードND21に転送する。
このように、データ転送回路DTC211Dは、図11の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0169】
データ転送回路DTC212Dは、NMOSトランジスタNT218b〜NT220bにより構成されている。
NMOSトランジスタNT217bとNT218bとが、電源電圧VSSの供給ラインと次列のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT219bとNT220bとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT217bとNT219bのゲートがメモリセルM212の第1の記憶ノードND1fに接続され、NMOSトランジスタNT218bのゲートがフラグセルFCL21Dの反転ノードND21Dに接続され、NMOSトランジスタNT220bのゲートが次列のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22Dの反転ノードND22Dに接続されている。
【0170】
このような構成を有するデータ転送回路DTC212Dは、メモリセルM212に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1fにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU21Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND21には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND21Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT217bおよびNT218bが導通状態となり、次列のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC212Dは、メモリセルM212に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1fにデータ「0」がラッチされている場合であって、次列のメモリユニットMU22Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND22Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT219bおよびNT220bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU21DのフラグセルFCL21DのフラグノードND21の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22のフラグデータ「0」をフラグノードND21に転送する。
このように、データ転送回路DTC212Dは、図11の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0171】
メモリユニットMU22Dは、メモリセルM221,M222、データ転送回路DTC221D,DTC222D、およびフラグセルFCL22Dにより構成されている。
これらの構成要素のうち、メモリセルM221,M222の構成は、図4および図8の回路と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0172】
メモリユニットMU22DのフラグセルFCL22Dは、PMOSトランジスタPT223,NMOSトランジスタNT225、およびインバータINV221により構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT223とNMOSトランジスタNT225が直列に接続されている。PMOSトランジスタPT223のゲートはリセット信号/Rの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT225のゲートはセット信号Sの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT223とNMOSトランジスタNT225のドレイン同士の接続点によりフラグノードND22が構成され、ノードND22がインバータINV221の入力端子、およびデータ転送回路DTC221D,DTC22Dに接続されている。また、インバータINV221の出力端子により反転ノードND22Dが構成され、この反転ノードND22Dがデータ転送回路DTC221D,DTC222Dに接続されている。
そして、ノードND22に設定される信号は、インバータINV221を介してデータ「1」に相当する電源電圧VDDレベルの出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0173】
データ転送回路DTC221Dは、NMOSトランジスタNT227a〜NT230aにより構成されている。
NMOSトランジスタNT227aとNT228aとが、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU32DのフラグセルFCL32DのフラグノードND32との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT229aとNT230aとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT227aとNT229aのゲートがメモリセルM221の第1の記憶ノードND1gに接続され、NMOSトランジスタNT228aのゲートがフラグセルFCL22Dの反転ノードND22Dに接続され、NMOSトランジスタNT230aのゲートが図示しないメモリユニットMU32DのフラグセルFCL32Dの反転ノードND32Dに接続されている。
【0174】
このような構成を有するデータ転送回路DTC221Dは、メモリセルM221に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1gにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU22Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND22Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT227aおよびNT228aが導通状態となり、図示しない次行のメモリユニットMU32DのフラグセルFCL32DのフラグノードND32の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU32DのフラグセルFCL32DのフラグノードND32にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC221Dは、メモリセルM221に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1gにデータ「1」がラッチされている場合であって、図示しない次行のメモリユニットMU32Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND32には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND32Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT229aおよびNT230aが導通状態となり、自身のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU32DのフラグセルFCL32DのフラグノードND32のフラグデータ「0」をフラグノードND22に転送する。
このように、データ転送回路DTC221Dは、図11の左右方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0175】
データ転送回路DTC222Dは、NMOSトランジスタNT227b〜NT230bにより構成されている。
NMOSトランジスタNT227bとNT228bとが、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU23DのフラグセルFCL23DのフラグノードND23との間に直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT229bとNT230bとが、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22との間に直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT227bとNT229bのゲートがメモリセルM222の第1の記憶ノードND1hに接続され、NMOSトランジスタNT228bのゲートがフラグセルFCL22Dの反転ノードND22Dに接続され、NMOSトランジスタNT230bのゲートが図示しない次列のメモリユニットMU23DのフラグセルFCL23Dの反転ノードND23Dに接続されている。
【0176】
このような構成を有するデータ転送回路DTC222Dは、メモリセルM222に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1hにデータ「1」がラッチされている場合であって、メモリユニットMU22Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND22には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND22Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT227bおよびPT228bが導通状態となり、図示しない次列のメモリユニットMU23DのフラグセルFCL23DのフラグノードND23の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU23DのフラグセルFCL23DのフラグノードND23にフラグデータ「0」を転送する。
一方、データ転送回路DTC222Dは、メモリセルM222に論理「1」の相関結果データが記憶され、第1の記憶ノードND1hにデータ「1」がラッチされている場合であって、図示しない次列のメモリユニットMU23Dが領域成長の注目メモリユニットとして指定された場合には、フラグノードND23には電源電圧VSSレベルのフラグデータ「0」が設定されることから、反転ノードND23Dは、電源電圧VDDレベルとなる。その結果、NMOSトランジスタNT229bおよびNT230bが導通状態となり、自身のメモリユニットMU22DのフラグセルFCL22DのフラグノードND22の電荷を放電させる。すなわち、メモリユニットMU23DのフラグセルFCL23DのフラグノードND23のフラグデータ「0」をフラグノードND22に転送する。
このように、データ転送回路DTC222Dは、図11の上下方向で両方向にデータを転送する機能を有している。
【0177】
このような構成を有するメモリアレイ部51Dのメモリセルに全画素分の相関値のデータが書き込まれたならば、図12(A)に示すように、全メモリユニットMU11D〜MU22D(実際には、図3のように、多数のメモリユニットが配列される)のフラグセルFCL11D〜FCL22Dを構成するPMOSトランジスタのゲートに、ローレベルでアクティブのリセット信号/Rを供給する。
これにより、全メモリユニットMU11D〜MU22DのフラグセルFCL11〜FCL88のフラグノードND11〜ND22のデータが「0」にリセットされ、これに伴い、図12(C)に示すように、全てのフラグ出力OUTが「0」にリセットされる。
このリセット動作によって、領域成長処理の準備動作が完了する。
【0178】
その後、ポインティング装置6から指定された位置(アドレス)の注目メモリユニットMUのフラグセルFCLを構成するNMOSトランジスタNTのゲートに、図12(B)に示すように、ハイレベルでアクティブのセット信号Sが供給される。
これにより、注目メモリユニットセルのフラグセルのフラグノードの電位のみが電源電圧VSSレベルに下降し、データ「0」を出力可能となる。
そして、注目メモリユニットを中心として、メモリセルに接続されたデータ転送回路を介して次々と注目メモリユニットの「0」レベルが伝わっていくこととなる。「0」レベルが伝達された各メモリユニットのフラグセルがらは、インバータを介してデータ「1」がフラグ出力OUTとして画像合成器7に出力される。
ここで、メモリセルの第1の記憶ノードに接続されたデータ転送回路のNMOSトランジスタトランスファーゲートがオフの状態であれば、この領域成長の処理はそこで止まり処理は終了する。
【0179】
以上のように、図11の領域成長回路のメモリアレイ部51Dは、各メモリユニットのデータ転送手段としてトランスファーゲートの代わり、メモリセルの第1の記憶ノードのラッチデータをゲートに受けて、電源電圧VSSレベルの信号を次行または次列のメモリユニットに転送し、あるいは、次行または次列のメモリユニットにおける電源電圧VSSレベルの信号を自身のフラグセルのフラグノードに転送することから、トランスファーゲートを用いた場合に比べて信号線の容量の影響を受けにくくなることから、さらに高速の領域成長を実現できる利点がある。
さらに、回路動作としては負論理の動作となるように構成したことから、フラグセルのインバータを図8の回路に比べて1ヶ減らすことができるなど回路の小規模化を図れ、また、データ転送回路DTCをPMOSトランジスタの代わりに、NMOSトランジスタにより構成したことから回路の高速化も図れる利点がある。
【0180】
図13は、本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第6の構成例を示す回路図である。
【0181】
図13の回路51Eが図11の回路51Dと異なる点は、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図13の回路51Eでは、図13中左から右方向、および上から下方向にのみ転送可能なように構成し、片方向の領域成長のアルゴリズムを可能にしたことにある。
なお、図13において、図11と同一構成部分は同一符号を付している。
【0182】
具体的には、メモリユニットMU11Eのデータ転送回路DTC111Eは、電源電圧VSSの供給ラインと次行のメモリユニットMU21EのフラグセルFCL21EのフラグノードND21との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT117aおよびNT118aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU11EのフラグセルFCL11EのフラグノードND11との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT119aとNT120aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Eのデータ転送回路DTC111Eは、次行のメモリユニットMU21EのフラグセルFCL21EのフラグノードND21の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU11Eのデータ転送回路DTC112Eは、電源電圧VSSの供給ラインと次列のメモリユニットMU12EのフラグセルFCL12EのフラグノードND12との間に直列に接続されたPMOSトランジスタNT117bおよびNT118bのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU11EのフラグセルFCL11EのフラグノードND11との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT119bとNT120bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Eのデータ転送回路DTC112Eは、次列のメモリユニットMU12EのフラグセルFCL12EのフラグノードND12の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
【0183】
同様に、メモリユニットMU12Eのデータ転送回路DTC121Eは、電源電圧VSSの供給ラインと次行のメモリユニットMU22EのフラグセルFCL22EのフラグノードND22との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT127aおよびNT128aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU12EのフラグセルFCL12EのフラグノードND12との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT129aとNT130aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Eのデータ転送回路DTC121Eは、次行のメモリユニットMU22EのフラグセルFCL22EのフラグノードND22の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU12Eのデータ転送回路DTC122Eは、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU13EのフラグセルFCL13EのフラグノードND13との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT127bおよびNT128bのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU12EのフラグセルFCL12EのフラグノードND12との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT129bとNT130bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Eのデータ転送回路DTC122Eは、図示しない次列のメモリユニットMU13EのフラグセルFCL13EのフラグノードND13の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
【0184】
メモリユニットMU21Eのデータ転送回路DTC211Eは、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU31EのフラグセルFCL31EのフラグノードND31との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT217aおよびNT218aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU21EのフラグセルFCL21EのフラグノードND21との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT219aとNT220aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Eのデータ転送回路DTC211Eは、図示しない次行のメモリユニットMU31EのフラグセルFCL31EのフラグノードND31の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU21Eのデータ転送回路DTC212Eは、電源電圧VSSの供給ラインと次列のメモリユニットMU22EのフラグセルFCL22EのフラグノードND22との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT217bおよびNT218bのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU21EのフラグセルFCL21EのフラグノードND21との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT219bとNT220bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Eのデータ転送回路DTC212Eは、次列のメモリユニットMU22EのフラグセルFCL22EのフラグノードND22の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
【0185】
メモリユニットMU22Eのデータ転送回路DTC221Eは、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU32EのフラグセルFCL32EのフラグノードND32との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT227aおよびNT228aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU22EのフラグセルFCL22EのフラグノードND22との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT229aとNT230aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Eのデータ転送回路DTC221Eは、図示しない次行のメモリユニットMU32EのフラグセルFCL32EのフラグノードND32の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU22Eのデータ転送回路DTC222Eは、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU23EのフラグセルFCL23EのフラグノードND23との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT227bおよびNT228bのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU22EのフラグセルFCL22EのフラグノードND22との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT229bとNT230bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Eのデータ転送回路DTC222Eは、図示しない次列のメモリユニットMU23EのフラグセルFCL23EのフラグノードND23の電荷を放電させ、データ「0」を転送する機能のみを有する。
【0186】
以上のように、図13の回路51Eは、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図13中左から右方向、および上から下方向にのみ転送可能なように構成したので、アプリケーションに対応して片方向の領域成長のアルゴリズムを可能することができ、またこの場合、素子数の削減を図ることができる。
さらに、回路動作としては負論理の動作となるように構成したことから、フラグセルのインバータを図9の回路に比べて1ヶ減らすことができるなど回路の小規模化を図れ、また、データ転送回路DTCをPMOSトランジスタの代わりに、NMOSトランジスタにより構成したことから回路の高速化も図れる利点がある。
【0187】
図14は、本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第7の構成例を示す回路図である。
【0188】
図14の回路51Fが図11の回路51Dと異なる点は、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図14の回路51Fでは、図14中右から左方向、および下から上方向にのみ転送可能なように構成し、片方向の領域成長のアルゴリズムを可能にしたことにある。
なお、図14において、図11と同一構成部分は同一符号を付している。
【0189】
具体的には、メモリユニットMU11Fのデータ転送回路DTC111Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU11FのフラグセルFCL11FのフラグノードND11との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT119aとPT120aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと次行のメモリユニットMU21FのフラグセルFCL21FのフラグノードND21との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT117aおよびNT118aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Fのデータ転送回路DTC111Fは、自身のメモリユニットMU11FのフラグセルFCL11FのフラグノードND11に、次行のメモリユニットMU21FのフラグセルFCL21FのフラグノードND21のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU11Fのデータ転送回路DTC112Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU11FのフラグセルFCL11FのフラグノードND11との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT119bとNT120bを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと次列のメモリユニットMU12FのフラグセルFCL12FのフラグノードND12との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT117bおよびNT118bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU11Fのデータ転送回路DTC112Fは、自身のメモリユニットMU11FのフラグセルFCL11FのフラグノードND11に、次列のメモリユニットMU12FのフラグセルFCL12FのフラグノードND12のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
【0190】
同様に、メモリユニットMU12Fのデータ転送回路DTC121Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU12FのフラグセルFCL12FのフラグノードND12との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT129aとNT130aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと次行のメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT127aおよびNT128aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Fのデータ転送回路DTC121Fは、自身のメモリユニットMU12FのフラグセルFCL12FのフラグノードND12に、次行のメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU12Fのデータ転送回路DTC112Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU12FのフラグセルFCL12FのフラグノードND12との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT119bとNT120bを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU13FのフラグセルFCL13FのフラグノードND13との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT127bおよびNT128bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU12Fのデータ転送回路DTC122Fは、自身のメモリユニットMU12FのフラグセルFCL12FのフラグノードND12に、次列のメモリユニットMU13FのフラグセルFCL13FのフラグノードND13のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
【0191】
メモリユニットMU21Fのデータ転送回路DTC211Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU21FのフラグセルFCL21FのフラグノードND21との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT219aとNT220aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU31FのフラグセルFCL31FのフラグノードND31との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT217aおよびNT218aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Fのデータ転送回路DTC211Fは、自身のメモリユニットMU21FのフラグセルFCL21FのフラグノードND21に、次行のメモリユニットMU31FのフラグセルFCL31FのフラグノードND31のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU21Fのデータ転送回路DTC212Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU21FのフラグセルFCL21FのフラグノードND21との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT219bとNT220bを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと次列のメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT217bおよびNT218bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU21Fのデータ転送回路DTC212Fは、自身のメモリユニットMU21FのフラグセルFCL21FのフラグノードND21に、次列のメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
【0192】
メモリユニットMU22Fのデータ転送回路DTC221Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT229aとNT230aのみを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次行のメモリユニットMU32FのフラグセルFCL32FのフラグノードND32との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT227aおよびNT228aを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Fのデータ転送回路DTC221Fは、自身のメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22に、次行のメモリユニットMU32FのフラグセルFCL32FのフラグノードND32のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
メモリユニットMU22Fのデータ転送回路DTC222Fは、電源電圧VSSの供給ラインとメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22との間に直列に接続されるNMOSトランジスタNT229bとNT230bを有し、図11の回路のように、電源電圧VSSの供給ラインと図示しない次列のメモリユニットMU23FのフラグセルFCL23FのフラグノードND23との間に直列に接続されたNMOSトランジスタNT227bおよびNT228bを有していない。
すなわち、メモリユニットMU22Fのデータ転送回路DTC222Fは、自身のメモリユニットMU22FのフラグセルFCL22FのフラグノードND22に、次列のメモリユニットMU23FのフラグセルFCL23FのフラグノードND23のデータ「0」を転送する機能のみを有する。
【0193】
以上のように、図14の回路51Fは、データ転送回路のデータ転送方向を双方向ではなく、一方向、図14中右から左右方向、および下から上方向にのみ転送可能なように構成したので、アプリケーションに対応して片方向の領域成長のアルゴリズムを可能することができ、またこの場合、素子数の削減を図ることができる。
さらに、回路動作としては負論理の動作となるように構成したことから、フラグセルのインバータを図9の回路に比べて1ヶ減らすことができるなど回路の小規模化を図れ、また、データ転送回路DTCをPMOSトランジスタの代わりに、NMOSトランジスタにより構成したことから回路の高速化も図れる利点がある。
【0194】
これまで説明した領域成長回路におけるメモリアレイ部を、左右上下方向に領域成長が可能な回路として説明したが、たとえば図15に示すように、斜め方向にも領域成長が可能な回路構成も可能である。
これにより、斜め線なども領域成長のアルゴリズムで抽出できるようになる。
なお、図15のメモリアレイ部51Gにおいては、図4のメモリセルとトランスファーゲートを一つの単位とした組合わせ回路を符号MTを用いて転送制御回路として示している。
この場合、基本的には、各メモリユニットMUは、図4と同様に、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBに加えて、右斜め上方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTURと、右斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRとを有する。
したがって、各メモリユニットは、基本的には、4つのメモリセルと、これらに対応して配置される4つのトランスファーゲート(またはデータ転送回路)と、1つのフラグセルを有する。
また、実際には、図15において第1列(図15において最上列)の右斜め上方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTURは配置されない。
【0195】
図16は、図15に示す斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部を有する領域成長回路の構成例を示すブロック図である。
【0196】
図16に示すように、斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51Gでは、図3および図4等に示した上下左右方向に領域成長可能な回路構成のメモリアレイ部と異なり、一つのメモリユニットにおいては、最上列を除いて2組ではなく3組のビット線対を用い、ワード線に関しては全てのメモリユニットにおいて1本ではなく、隣接する2本のワード線を用いている。
【0197】
具体的には、メモリユニットMU12Gに着目すると、ビット線に関しては、右斜め上方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTURがビット線BL1および反転ビット線/BL1に接続され、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと右斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRとがビット線BL2および反転ビット線/BL2に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL3および反転ビット線/BL3に接続されている。
ワード線に関しては、右斜め上方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTURと左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRとがワード線WL1に接続され、斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRと上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBとがワード線WL0に接続されている。
【0198】
同様に、メモリユニットMU33Gに着目すると、ビット線に関しては、右斜め上方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTURがビット線BL3および反転ビット線/BL3に接続され、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと右斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRとがビット線BL4および反転ビット線/BL4に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL5および反転ビット線/BL5に接続されている。
ワード線に関しては、右斜め上方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTURと左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRとがワード線WL5に接続され、斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRと上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBとがワード線WL4に接続されている。
【0199】
また、最上列のメモリユニットMU11Gに着目すると、ビット線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと右斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRとがビット線BL0および反転ビット線/BL0に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL1および反転ビット線/BL1に接続されている。
ワード線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRとがワード線WL1に接続され、斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRと上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBとがワード線WL0に接続されている。
【0200】
同様に、最上列のメモリユニットMU31Gに着目すると、ビット線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと右斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRとがビット線BL0および反転ビット線/BL0に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL1および反転ビット線/BL1に接続されている。
ワード線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRとがワード線WL5に接続され、斜め下方向の隣接メモリユニットとデータ転送制御を行う転送制御回路MTBRと上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBとがワード線WL4に接続されている。
【0201】
また、斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51Gに採用されるフラグセルFCLは、フラグノードに接続された8個の入出力端子を有している。
【0202】
図17は、斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51Gに採用されるフラグセルFCLおよび転送制御回路MTUR,MTLR,MTBR,MTUBの具体的な構成例を示す回路図である。
なお、図17の場合は、メモリユニットMU33GのフラグセルFCL33Gおよび転送制御回路MTLRを例に示しているが、たのメモリユニットのフラグセルFCLおよび転送制御回路MTUR,MTLR,MTBR,MTUBも同様の構成を有することから、ここでは、これらの説明は省略する。
【0203】
フラグセルFCL33Gは、PMOSトランジスタPT333G,NMOSトランジスタNT335G、および直列に接続された2つのインバータINV331G,INV332Gにより構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT333GとNMOSトランジスタNT335Gが直列に接続されている。PMOSトランジスタPT333Gのゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT335Gのゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT333GとNMOSトランジスタNT335Gのドレイン同士の接続点によりフラグノードND33が構成されている。
そして、入力ノードND33が、左右方向の転送制御を行う転送制御回路MTLRと接続するための入出力端子TR、斜め右上方向の転送制御を行う転送制御回路MTURと接続するための入出力端子TUR、斜め右下方向の転送制御を行う転送制御回路MTBRと接続するための入出力端子TBR、上下方向の転送制御を行う転送制御回路MTUBと接続するための入出力端子TB、一つ上列のメモリユニットMU32Gの上下方向の転送制御を行う転送制御回路MTUBと接続するための入出力端子TU、斜め左上方向のメモリユニットMU22Gの斜め右下方向の転送制御を行う転送制御回路MTBRと接続するための入出力端子TUL、左隣りのメモリユニットMU23Gの左右方向の転送制御を行う転送制御回路MTLRと接続するための入出力端子TL、および斜め左下方向のメモリユニットMU24Gの斜め右上方向の転送制御を行う転送制御回路MTURと接続するための入出力端子TBLの8個の入出力端子を有している。
そして、ノードND33に設定される信号は、インバータINV331GおよびINV332Gを介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0204】
また、転送制御回路MTLR(MTUR,MTBR,MTUB)の構成は、図4のメモリセルとトランスファーゲートを合成した回路であり、PMOSトランジスタPT331G,PT332G、およびNMOSトランジスタNT331G〜NT334Gにより構成されるメモリセルM331G(SRAM)と、PMOSトランジスタPT334GとNMOSトランジスタNT336Gのソース・ドレイン同士を接続されたトランスファーゲートTG331Gにより構成されている。
また、転送制御回路MTLR(MTUR,MTBR,MTUB)は、自身のフラグセルFCL33Gの入出力端子と接続するための端子TQA、隣接のメモリユニットのフラグセルの入出力端子と接続するための端子TQB、ワード線WL5(WL4)と接続するための端子TWL、およびビット線対BL4,/BL4(BL3,/BL3、BL5,/BL5)と接続するための端子TBL1とTBL2の5個の端子を有している。
【0205】
具体的な領域拡張動作は、基本的には、図3および図4の回路と同様であることからここでの説明は省略する。
【0206】
また、データ転送手段として、トランスファーゲートを用いているが、これを図8〜図11、図13および図14の構成のゲートでメモリセルの記憶ノードのラッチデータをゲートに受けるデータ転送回路を適用できることはいうまでもない。この場合、トランスファーゲートを用いた場合に比べて信号線の容量の影響を受けにくくなることから、さらに高速の領域成長を実現できる利点がある。
【0207】
以上のように、図16の領域成長回路によれば、斜め線なども領域成長のアルゴリズムで抽出できるようになる。
【0208】
また、これまでは、領域成長回路におけるメモリアレイ部を、左右上下方向に領域成長が可能な回路、および斜め方向にも領域成長が可能な回路構成について、すなわち、これまでは、画像の空間方向の相関データに用いて領域成長の処理を行う例を説明してきた。
しかし、図18に示すように、現在画像と過去画像との相関関係を求め、すなわち、画像の時間方向に対しても相関値を求め、領域成長法によって相関の高い画像を時間方向に求めることができる領域成長回路を構成することも可能である。
【0209】
図19および図20は、画像の時間方向に対しても相関値を求め、領域成長法によって相関の高い画像を時間方向に求めることができる領域成長回路の構成例を示すブロック図で、図19は、現在画像用領域成長回路5Hを示し、図20は、過去画像用領域成長回路5Iを示す。
なお、これらの図は、説明をわかりやすくするために、現在、過去で分離しているが、実際のレイアウトを表すものではなく、また、デコーダやメモリ制御回路の共有も可能である。
【0210】
なお、図19および図20のメモリアレイ部51H,51Iにおいては、図15および図16の場合と同様に、図4のメモリセルとトランスファーゲートを一つの単位とした組合わせ回路を符号MTを用いて転送制御回路として示している。
この場合、基本的には、各メモリユニットMUは、図4と同様に、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBに加えて、時間方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTTを有する。
したがって、各メモリユニットは、基本的には、3つのメモリセルと、これらに対応して配置される3つのトランスファーゲート(またはデータ転送回路)と、1つのフラグセルを有する。
【0211】
図19に示すように、時間方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51Hでは、図3および図4等に示した上下左右方向に領域成長可能な回路構成のメモリアレイ部と同様に、一つのメモリユニットにおいては、2組のビット線対を用い、ワード線に関しては全てのメモリユニットにおいて2本のワード線を用いている。
【0212】
具体的には、メモリユニットMU12Hに着目すると、ビット線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと時間方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTとがビット線BL2および反転ビット線/BL2に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL3および反転ビット線/BL3に接続されている。
ワード線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRがワード線WL1に接続され、時間方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MT、および上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBが共通のワード線WL0に接続されている。
【0213】
同様に、メモリユニットMU33Hに着目すると、ビット線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと時間方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTとがビット線BL4および反転ビット線/BL4に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL5および反転ビット線/BL5に接続されている。
ワード線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRがワード線WL5に接続され、時間方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MT、および上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBが共通のワード線WL4に接続されている。
【0214】
また、時間方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51H,51Iに採用されるフラグセルFCLは、フラグノードに接続された5個の入出力端子を有している。
【0215】
図21は、時間方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51H,51Iに採用されるフラグセルFCLおよび転送制御回路MTLR,MTUB,MTTの具体的な構成例を示す回路図である。
なお、図21の場合は、メモリユニットMU33HのフラグセルFCL33Hおよび転送制御回路MTLRを例に示しているが、たのメモリユニットのフラグセルFCLおよび転送制御回路MTUB,MTTも同様の構成を有することから、ここでは、これらの説明は省略する。
【0216】
フラグセルFCL33Hは、PMOSトランジスタPT333H,NMOSトランジスタNT335H、および直列に接続された2つのインバータINV331H,INV332Hにより構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT333HとNMOSトランジスタNT335Hが直列に接続されている。PMOSトランジスタPT333Hのゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT335Hのゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT333HとNMOSトランジスタNT335Hのドレイン同士の接続点によりフラグノードND33が構成されている。
そして、入力ノードND33が、左右方向の転送制御を行う転送制御回路MTLRと接続するための入出力端子TR、時間方向の転送制御を行う転送制御回路MTTと接続するための入出力端子TT、上下方向の転送制御を行う転送制御回路MTUBと接続するための入出力端子TB、一つ上列のメモリユニットMU32Hの上下方向の転送制御を行う転送制御回路MTUBと接続するための入出力端子TU、左隣りのメモリユニットMU23Hの左右方向の転送制御を行う転送制御回路MTLRと接続するための入出力端子TLの5個の入出力端子を有している。
そして、ノードND33に設定される信号は、インバータINV331HおよびINV332GHを介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0217】
また、転送制御回路MTLR(MTUB,MTT)の構成は、図4のメモリセルとトランスファーゲートを合成した回路であり、PMOSトランジスタPT331H,PT332H、およびNMOSトランジスタNT331H〜NT334Hにより構成されるメモリセルM331H(SRAM)と、PMOSトランジスタPT334HとNMOSトランジスタNT336Hのソース・ドレイン同士を接続されたトランスファーゲートTG331Hにより構成されている。
また、転送制御回路MTLR(MTUB,MTT)は、自身のフラグセルFCL33Hの入出力端子と接続するための端子TQA、隣接のメモリユニットのフラグセルの入出力端子と接続するための端子TQB、ワード線WL4(WL5)と接続するための端子TWL、およびビット線対BL4,/BL4(BL5,/BL5)と接続するための端子TBL1とTBL2の5個の端子を有している。
【0218】
具体的な領域拡張動作は、基本的には、図3および図4の回路と同様であることからここでの説明は省略する。
【0219】
また、データ転送手段として、トランスファーゲートを用いているが、これを図8〜図11、図13および図14の構成のゲートでメモリセルの記憶ノードのラッチデータをゲートに受けるデータ転送回路を適用できることはいうまでもない。この場合、トランスファーゲートを用いた場合に比べて信号線の容量の影響を受けにくくなることから、さらに高速の領域成長を実現できる利点がある。
【0220】
以上のように、図19および図20の領域成長回路によれば、現在画像と過去画像との相関関係を求め、すなわち、画像の時間方向に対しても相関値を求め、領域成長法によって相関の高い画像を時間方向に求めることができる利点がある。
【0221】
さらに、これまでは、領域成長回路におけるメモリアレイ部を、左右上下方向に領域成長が可能な回路、および斜め方向にも領域成長が可能な回路構成、時間方向に領域成長が可能な回路構成について説明してきた。
しかし、図22に示すように、階層方向にも領域成長可能な領域成長回路を構成することも可能である。
【0222】
画像の一つの特性として、空間方向の解像度というパラメータがあるが、この解像度の異なる画像を複数枚用意する画像データの構造を階層構造またはピラミッド構造と呼ばれている。
ここでは、この階層構造と領域成長の処理を組み合わせた例について述べることにする。
階層構造は、図22に示すように、複数の異なった解像度の画像を用意する構造で、第1階層のデータのデータから次式のように、4画素x1〜x4の平均処理を行って第2の階層データy1を生成する。
【0223】
この第2階層の4画素y1〜y4の平均の処理を再度繰り返して第2の階層データz1を生成する構造で、縮小画像の生成や動きベクトル検出(ME)などの処理に用いられる。
【0224】
【数2】
y1=(x1+x2+x3+x4)/4
【0225】
【数3】
z1=(y1+y2+y3+y4)/4
【0226】
図23および図24は、階層方向に領域成長可能な領域成長回路の構成例を示すブロック図で、図23は、第1階層用領域成長回路5Jを示し、図24は、第2階層用領域成長回路5Kを示す。
なお、これらの図は、説明をわかりやすくするために、現在、過去で分離しているが、実際のレイアウトを表すものではなく、また、デコーダやメモリ制御回路の共有も可能である。
また、階層の数は2階層や3階層に限定するものでないことは勿論である。
【0227】
なお、図23および図24のメモリアレイ部51J,51Kにおいては、図15および図16の場合と同様に、図4のメモリセルとトランスファーゲートを一つの単位とした組合わせ回路を符号MTを用いて転送制御回路として示している。
この場合、基本的には、各メモリユニットMUは、図4と同様に、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRと、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBを有する。
したがって、各メモリユニットは、基本的には、2つのメモリセルと、これらに対応して配置される2つのトランスファーゲート(またはデータ転送回路)と、1つのフラグセルを有する。
【0228】
図23および図24に示すように、階層方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51J,51Kでは、図3および図4等に示した上下左右方向に領域成長可能な回路構成のメモリアレイ部と同様に、一つのメモリユニットにおいては、2組のビット線対を用い、ワード線に関しては全てのメモリユニットにおいて2本のワード線を用いている。
【0229】
具体的には、メモリユニットMU12Jに着目すると、ビット線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRがビット線BL2および反転ビット線/BL2に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL3および反転ビット線/BL3に接続されている。
ワード線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRがワード線WL1に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBが共通のワード線WL0に接続されている。
【0230】
同様に、メモリユニットMU33Jに着目すると、ビット線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRがビット線BL4および反転ビット線/BL4に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBがビット線BL5および反転ビット線/BL5に接続されている。
ワード線に関しては、左右方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTLRがワード線WL5に接続され、上下方向のデータ転送制御を行う転送制御回路MTUBが共通のワード線WL4に接続されている。
【0231】
また、階層方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51J,51Kに採用されるフラグセルFCLは、フラグノードに接続された8個または9個の入出力端子を有している。
【0232】
図25は、階層方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部51J,51Kに採用されるフラグセルFCLおよび転送制御回路MTLR,MTUB,の具体的な構成例を示す回路図である。
なお、図25の場合は、メモリユニットMU33JのフラグセルFCL33Jおよび転送制御回路MTLRを例に示しているが、たのメモリユニットのフラグセルFCLおよび転送制御回路MTUBも同様の構成を有することから、ここでは、これらの説明は省略する。
【0233】
フラグセルFCL33Jは、PMOSトランジスタPT333J,NMOSトランジスタNT335J、および直列に接続された2つのインバータINV331J,INV332Jにより構成されている。
電源電圧VDDの供給ラインと基準電圧(0V)VSSの供給ラインとの間に、PMOSトランジスタPT333JとNMOSトランジスタNT335Jが直列に接続されている。PMOSトランジスタPT333Jのゲートはセット信号/Sの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT335Jのゲートはリセット信号Rの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT333JとNMOSトランジスタNT335Jのドレイン同士の接続点によりフラグノードND33が構成されている。
そして、入力ノードND33が、左右方向の転送制御を行う転送制御回路MTLRと接続するための入出力端子TR、上下方向の転送制御を行う転送制御回路MTUBと接続するための入出力端子TB、一つ上列のメモリユニットMU32Jの上下方向の転送制御を行う転送制御回路MTUBと接続するための入出力端子TU、左隣りのメモリユニットMU23Jの左右方向の転送制御を行う転送制御回路MTLRと接続するための入出力端子TL、第1の階層データx1〜x4用の入出力端子TX1〜TX4の8個の入出力端子を第1階層用フラグセルは有している。
そてて、たとえば第2階層用フラグセルは、さらに第2の階層データy1用の入出力端子TY1を持ち、計9個の入出力端子を有している。
そして、ノードND33に設定される信号は、インバータINV331JおよびINV332Jを介して出力OUTとして画像合成器7に出力される。
【0234】
また、転送制御回路MTLR(MTUB)の構成は、図4のメモリセルとトランスファーゲートを合成した回路であり、PMOSトランジスタPT331J,PT332J、およびNMOSトランジスタNT331J〜NT334Jにより構成されるメモリセルM331J(SRAM)と、PMOSトランジスタPT334JとNMOSトランジスタNT336Jのソース・ドレイン同士を接続されたトランスファーゲートTG331Jにより構成されている。
また、転送制御回路MTLR(MTUB)は、自身のフラグセルFCL33Jの入出力端子と接続するめの端子TQA、隣接のメモリユニットのフラグセルの入出力端子と接続するめの端子TQB、ワード線WL4(WL5)と接続するための端子TWL、およびビット線対BL4,/BL4(BL5,/BL5)と接続するための端子TBL1とTBL2の5個の端子を有している。
【0235】
具体的な領域拡張動作は、基本的には、図3および図4の回路と同様であることからここでの説明は省略する。
【0236】
また、データ転送手段として、トランスファーゲートを用いているが、これを図8〜図11、図13および図14の構成のゲートでメモリセルの記憶ノードのラッチデータをゲートに受けるデータ転送回路を適用できることはいうまでもない。この場合、トランスファーゲートを用いた場合に比べて信号線の容量の影響を受けにくくなることから、さらに高速の領域成長を実現できる利点がある。
【0237】
以上のように、図23および図24の領域成長回路によれば、階層構造に適応可能で、縮小画像の生成や動きベクトル検出(ME)などの処理を実現できる利点がある。
【0238】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来処理時間のかかると言われていた領域成長のアルゴリズムの飛躍的な高速化を図れ、リアルタイム動作をも可能にするという利点がある。
また、本回路構成は非同期回路で構成されているためクロックを必要とせず、消費電力の面でも優れているという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記憶装置を適用した画像処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】相関演算を説明するための図であって、画像データの位置関係を示す図である。
【図3】本発明に係る基本的な領域成長回路であって、左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路を示すブロック構成図である。
【図4】本発明に係る領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの具体的な構成例を示す回路図である。
【図5】本発明に係る領域成長回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明に係る領域成長回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る領域成長動作を説明するための図である。
【図8】本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第2の構成例を示す回路図である。
【図9】本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第3の構成例を示す回路図である。
【図10】本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第4の構成例を示す回路図である。
【図11】本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第5の構成例を示す回路図である。
【図12】図11の回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第6の構成例を示す回路図である。
【図14】本発明に係る左右上下方向に領域成長が可能な領域成長回路におけるメモリアレイ部のメモリユニットの第7の構成例を示す回路図である。
【図15】本発明に係る斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る図15に示す斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部を有する領域成長回路の構成例を示すブロック図である。
【図17】斜め方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部に採用されるフラグセルおよび転送制御回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図18】画像の時間方向に対しても相関値を求め、領域成長法によって相関の高い画像を時間方向に求めることができる領域成長回路についての説明図である。
【図19】画像の時間方向に対しても相関値を求め、領域成長法によって相関の高い画像を時間方向に求めることができる領域成長回路の構成例を示す図であって、現在画像用領域成長回路の構成例を示すブロック図である。
【図20】画像の時間方向に対しても相関値を求め、領域成長法によって相関の高い画像を時間方向に求めることができる領域成長回路の構成例を示す図であって、過去画像用領域成長回路の構成例を示すブロック図である。
【図21】時間方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部に採用されるフラグセルおよび転送制御回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図22】画像データの階層構造についての説明図である。
【図23】階層方向に領域成長可能な領域成長回路の構成例を示す図であって、第1階層用領域成長回路の構成例を示すブロック図である。
【図24】階層方向に領域成長可能な領域成長回路の構成例を示す図であって、第2階層用領域成長回路の構成例を示すブロック図である。
【図25】階層方向にも領域成長が可能な回路構成のメモリアレイ部に採用されるフラグセルおよび転送制御回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図26】従来のコンピュータを使った領域成長のアルゴリズム例を説明するためのフローチャートである。
【図27】従来のコンピュータを使った領域成長のアルゴリズム例を説明するための画素配列を示す図である。
【符号の説明】
1…画像処理装置、2…ラインメモリ、3…相関演算器、4…フレームメモリ、5,5G〜5K…領域成長回路、6…ポインティング装置、7…画像合成器、8…表示装置51,51A〜51K…メモリアレイ部、52…メモリ制御回路、53…Xデコーダ、54…Yデコーダ、MU11〜MU88,MU11A〜MU22A,MU11B〜MU22B,MU11C〜MU22C,MU11D〜MU22D,MU11E〜MU22E,MU11F〜MU22F…メモリユニット、FCL11〜FCL88,FCL11A〜FCL22A,FCL11C〜FCL22C,FCL11E〜FCL22E,FCL11F〜FCL22F…フラグセル、TG111〜TG222…トランスファーゲート、DTC111〜DTC222,DTC111C〜GTC222C,DTC111D〜GTC222D,DTC111E〜GTC222E,DTC111F〜GTC222F…データ転送回路。

Claims (12)

  1. 注目している小領域とそれに隣接する小領域が、互いに同じ特徴をもっている場合に、それらを一つの領域に統合する処理を順次実行することにより、特徴が等しい領域を少しずつ成長させ、最終的に画像全体の領域分割を行う画像処理装置であって、
    隣接画素間の相関演算を行い、隣接画素間に相関関係があるか否かを示す相関データを出力する相関演算手段と、
    上記相関演算手段により出力された隣接画素の相関データが書き込まれる少なくとも一つのメモリセルと、
    フラグノードを有し、セット信号を受けてまたは転送された相関があること示すフラグデータを受けて上記フラグノードに当該フラグデータを保持可能で、かつ、上記フラグデータを外部の処理回路に出力可能なフラグセルと、
    上記メモリセルに隣接画素間で、所定の相関関係があることを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を形成する少なくとも一つのデータ転送手段と
    を含むメモリユニットを有する記憶装置と
    を含む画像処理装置。
  2. 上記フラグセルのフラグノードを所定のタイミングでリセットする手段
    を有する請求項記載の画像処理装置。
  3. 上記相関データは、画像の空間方向の相関データを含む
    請求項記載の画像処理装置。
  4. 上記相関データは、画像の時間方向の相関データを含み、
    画像の時間方向の相関データを記憶するメモリセルと、当該メモリセルの記憶データに応じてフラグデータの転送経路の形成処理を行うデータ転送手段とを含む
    請求項記載の画像処理装置。
  5. 上記相関データは、画像データの階層構造に対応する相関データを含む
    請求項記載の画像処理装置。
  6. 上記データ転送手段は、上記メモリセルに隣接データ間で、所定の相関関係がないことを示す相関データが記憶されている場合に、上記フラグセルのフラグノードに対するフラグデータの転送経路を遮断状態に保持する
    請求項記載の画像処理装置。
  7. 上記データ転送手段は、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて、当該記憶データレベルに応じて導通状態が制御されるトランスファーゲートを含む
    請求項記載の画像処理装置。
  8. 上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位側に接続され、第2端子が転送先ノード側に接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む
    請求項記載の画像処理装置。
  9. 上記フラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転させるインバータを含み、
    上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と転送先ノード間に直列に接続され、
    上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、
    上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御される
    請求項記載の画像処理装置。
  10. 上記データ転送手段は、第1端子が上記フラグデータレベルに相当する電源電位に接続され、第2端子が上記フラグセルのフラグノードに接続され、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御されるトランジスタを含む
    請求項記載の画像処理装置。
  11. 上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1および第2のトランジスタを含み、上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、
    上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、
    上記第2のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される
    請求項記載の画像処理装置。
  12. 上記フラグセルは、上記フラグノードのデータレベルを反転するインバータを含み、
    上記データ転送手段は、制御端子への入力データレベルに応じて第1端子と第2端子間の導通状態が制御される第1、第2、第3、および第4のトランジスタを含み、
    上記第1および第2のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と転送先ノード間に直列に接続され、
    上記第1のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、
    上記第2のトランジスタは、上記インバータの出力データを受けて、当該データのレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、
    上記第3および第4のトランジスタは上記フラグデータレベルに相当する電源電位と上記フラグセルのフラグノード間に直列に接続され、
    上記第3のトランジスタは、制御端子にメモリセルの記憶データを受けて当該記憶データレベルに応じて上記第1端子と第2端子間の導通状態が制御され、
    上記第4のトランジスタは、上記転送されるフラグデータの反転レベルのデータを受けた場合に上記第1端子と第2端子間が導通状態に制御される
    請求項記載の画像処理装置。
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