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JP4592657B2 - 梯子用フック - Google Patents

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JP4592657B2 JP2006224135A JP2006224135A JP4592657B2 JP 4592657 B2 JP4592657 B2 JP 4592657B2 JP 2006224135 A JP2006224135 A JP 2006224135A JP 2006224135 A JP2006224135 A JP 2006224135A JP 4592657 B2 JP4592657 B2 JP 4592657B2
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Description

本発明は、電線等の架線工事や修理工事等の高所作業に使用される梯子の頂部にフックを取り付けた梯子用フックに関するものである。
従来の梯子用フックとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。この梯子用フックは、基端側脚部と先端側脚部と屈曲部とで略逆U字状に形成したフック本体の基端側脚部を梯子の支柱の頂部に取り付け可能とすると共に、この基端側脚部の下端部にフック本体の開口部を閉鎖するストッパー片の基端部を枢着して、バネにより、ストッパー片の一端部側が常時フックの内方にのみ回動可能にフック閉鎖状態を保持するようにし、ストッパー片の他端部に、ストッパー片を前記バネの付勢力に抗しフック内方側に回動させてフック閉鎖状態を解除する解除ロープを連結してなるもので、使用にあたって、フックを空中に張架されたストランド等に掛け、梯子が倒れるのを防止しながら作業が行なえるようにしたある。
実開昭61−11898号公報
上記特許文献1の梯子用フックにあっては、ストッパー片をフックの内方側へ回動させるため、ストッパー片の先端部にストランド等が引っ掛かり、フックの取り外しが困難となる等の不都合を生じ、作業性が悪くなるといった問題がある。
本発明は、ストッパー片の先端部にストランド等が引っ掛かるようなことがなく、フックの取り外しが容易で、作業性を向上できるようにした梯子用フックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の梯子用フック1は、基端側脚部3と先端側脚部4と屈曲部5とで略逆U字状に形成したフック本体2の基端側脚部3を梯子Aの支柱頂部に取付け可能とし、先端側脚部4の下端部にはフック本体2の開口部6を閉じるストッパー片7の基端部を枢着し、基端側脚部3の下端部には、フック本体2の開口部6に臨む一端側にストッパー係止部8を有し且つ他端側にストッパー解除用ロープ9を取り付けた揺動レバー10を枢着してなる梯子用フックであって、ストッパー片7は、バネ14によって、常時は先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8から下方へ離脱してフック本体2の開口部6を開放可能な姿勢に保持されていて、その先端部7aがストッパー係止部8対し上方より係止されることによって、フック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢に保持され、揺動レバー10は、バネ16により水平姿勢に保持されていて、ストッパー解除用ロープ9を下方へ引っ張ることにより、ストッパー片7の先端部7aをストッパー係止部8から下方へ離脱させて、フック本体2の開口部6を開放させるようにしたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の梯子用フックにおいて、フック本体2の開口部6に臨む前記ストッパー係止部8の端面8oはテーパ面に形成されていて、ストッパー係止部8から下方へ離脱した状態にあるストッパー片7の先端部7aをそのテーパ面8oに沿って押し上げることにより、揺動レバー10がバネ16に抗して揺動してストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8に係止するようになっていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の梯子用フックにおいて、フック本体2の基端側脚部にはフック取付金具11を設け、このフック取付金具11によってフック本体2の基端側脚部3を梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付けるようにしたことを特徴とする。
請求項4は、請求項3に記載の梯子用フックにおいて、フック取付金具11は、上下水平片17a,17bと垂直片17cとでコ字形を成し、上下水平片17a,17bにフック本体2の基端側脚部3を嵌挿して回転不能に取り付けるフック受金17と、このフック受金17の垂直片17cと連結し、梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付ける取付ブラケット18とからなり、取付ブラケット18は、フック受金17の垂直片17cに連結される第1板部22aとこれの一端部から垂直に連成される第2板部22bとでL字状に形成され、梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合するL字状本体22と、第2板部22bの先端部に基端部が枢着された回動板24とからなるもので、L字状本体22を梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合すると共に、回動板24を、L字状本体22の第1板部22aと対向する側で梯子支柱Pの側面部cに当てがって梯子支柱Pを掴持した状態で、第1板部22aの先端部と回動板24の遊端部とを締付ボルト25で締結することにより、梯子支柱Pの頂部に掴持固定されるようになっていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の梯子用フック1は、基端側脚部3と先端側脚部4と屈曲部5とで略逆U字状に形成したフック本体2の基端側脚部3を梯子Aの支柱頂部に取付け可能とし、先端側脚部4の下端部に、フック本体2の開口部6を閉じるストッパー片7の基端部を枢着し、基端側脚部3の下端部には、フック本体2の開口部6に臨む一端側にストッパー係止部8を有し且つ他端側にストッパー解除用ロープ9を取り付けた揺動レバー10を枢着してなるフックであって、揺動レバー10の取付構造とストッパー片7の取付構造とがフック本体2の基端側脚部3と先端側脚部4とに分かれているため、夫々取付構造が簡単となって、部品の交換がし易くなる。
そして、このフック1では、ストッパー片7は、バネ14によって、常時は先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8から下方へ離脱してフック本体2の開口部6を開放可能な姿勢に保持されていて、その先端部7aがストッパー係止部8対し上方より係止されることによって、フック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢に保持され、揺動レバー10は、バネ16により水平姿勢に保持されていて、ストッパー解除用ロープ9を下方へ引っ張ることにより、ストッパー片7の先端部7aをストッパー係止部8から下方へ離脱させてフック本体2の開口部6を開放させるようにしたから、ストランドSへのフック1の引っ掛け操作、及びストランドSからのフック1の取り外し操作が簡単容易であると共に、フック1の取り外し時にストッパー片7の先端部7aにストランドSが引っ掛かるようなことがなく、作業性の向上を図ることができる。
また、ストッパー片7がフック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢では、ストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8対し上方より係止される状態であって、ストッパー片7とストッパー係止部8とが完全に接触しているので、細いストランドSでも、フック本体2がストランドSから外れることがなく、作業の安全性を確保できる。
請求項2に係る発明によれば、フック本体2の開口部6に臨むストッパー係止部8の端面8oがテーパ面に形成されていて、ストッパー係止部8から下方へ離脱した状態にあるストッパー片7の先端部7aをテーパ面8oに沿って押し上げることにより、揺動レバー10がバネ16に抗して揺動し、ストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8に係止するようになっているから、ストランドSへのフック1の引っ掛け操作、及びストランドSからのフック1の取り外し操作が一層簡単容易となる。
請求項3に係る発明によれば、フック本体2の基端側脚部にフック取付金具11を設けて、このフック取付金具11によりフック本体2の基端側脚部3を梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付けるようにしているから、梯子A側が破損したりして使用できなくなった場合は、そのフック1を取り外して新しい梯子Aに付け替えることができ、またフック1側が破損した場合は、そのフック1を取り外し修理したり、新しいフック1を取り付けることができる。
請求項4に係る発明によれば、フック取付金具11は、上下水平片17a,17bと垂直片17cとでコ字形を形成したフック受金17と、このフック受金17の垂直片17cと連結し、梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付ける取付ブラケット18とからなり、取付ブラケット18は、フック受金17の垂直片17cに連結される第1板部22aとこれの一端部から垂直に連成される第2板部22bとでL字状に形成され、梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合するL字状本体22と、第2板部22bの先端部に基端部が枢着された回動板24とからなるもので、L字状本体22を梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合すると共に、回動板24を、L字状本体22の第1板部22aと対向する側で梯子支柱Pの側面部cに当てがって梯子支柱Pを掴持した状態で、第1板部22aの先端部と回動板24の遊端部とを締付ボルト25で締結して、梯子支柱Pの頂部に掴持固定されるようになっているから、梯子支柱Pへのフック1の取付け及び取り外しを容易且つ迅速に行なうことができる。
以下に本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明すると、図1は本発明に係る梯子用フックの使用状態を示す斜視図で、フック本体閉鎖姿勢を示し、図2はフック本体が開放可能な姿勢にある状態を示す斜視図であり、図3の(a) は梯子用フックの正面図、(b) は平面図、(c) は底面図、(d) は側面図であり、図4は梯子の支柱に取り付けた状態の梯子用フックの正面図である。また、図5及び図6は使用時のフックの動作を示す説明図であり、図7はフックの取付状態を示す斜視図である。
これらの図において、1は梯子用フックで、基端側脚部3と先端側脚部4と屈曲部5とで略逆U字状に形成されたフック本体2を有する。このフック本体1は、基端側脚部3がフック取付金具11を介して梯子Aの支柱Pの頂部に着脱自在に取り付け可能となっており、先端側脚部4の下端部にはフック本体2の開口部6を閉じるストッパー片7の基端部が支軸12によって枢着され、基端側脚部3の下端部には、フック本体2の開口部6に臨む一端側にストッパー係止部8を有し且つ他端側のロープ取付部10oにストッパー解除用ロープ9を取り付けた揺動レバー10が支軸15により枢着されている。またフック本体2の屈曲部5側にはゴム、合成樹脂等の弾性を有する絶縁性のカバー13が被着されている。
梯子Aは、両側一対の支柱P,Pと両P,P間に一定間隔おきに横架された複数の踏杆N(図4参照)とからなるもので、支柱Pは、例えば図3の(b) に示すように、底壁部aと両側壁部b,bとで横断面コ字形を成すアルミ押出型材よりなる溝形材を、その溝開口部cを外側に向けて配置され、この支柱Pの頂部端面には合成樹脂製の端部キャップKが固着されている(図7参照)。梯子用フック1は、両支柱P,Pの上端部に夫々取り付けられる。尚、梯子Aは、複数の梯子を伸縮自在に連結した伸縮梯子でもよい。
上記フック1の構造を更に詳しく説明すると、ストッパー片7は、バネ14によって、常時は図4の実線図示のように、先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8から下方へ離脱してフック本体2の開口部6を開放可能な姿勢に保持されていて、図1及び図3の(a) の実線図示のように、その先端部7aがストッパー係止部8に対し上方より係止されることによって、フック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢に保持されるようになっている。このストッパー片7は、常時はバネ14によって図4の実線で示す位置に保持されるが、同図の仮想線図示のように下向き垂直姿勢と上向き垂直姿勢との間の略180°の範囲で回動可能である。
揺動レバー10は、常時は図1、図3の(a) 及び図4に実線で示すように水平姿勢に保持されているが、ストッパー解除用ロープ9を下方へ引っ張ることにより、バネ16に抗して図3の(a) の時計回りに揺動し、ストッパー係止部8がフック本体2の基端側脚部3の下端部前側面に当接してストッパー片先端部7aの回転軌道の外へ退避し、それによりストッパー片先端部7aをストッパー係止部8から下方へ離脱させて、フック本体2の開口部6を開放させるようになっている。この揺動レバー10は、図3の(a) に実線で示す水平姿勢では、後端側にある当接片10aがフック本体2の基端側脚部3の下端部後側面に当接するから、ストッパー片7の先端部7aがストッパー係止部8に係止されたフック本体閉鎖姿勢でストッパー片7に下向きの大きな荷重がかかっても、揺動レバー10は揺動せず、ストッパー片7のフック本体閉鎖姿勢を維持することができる。
図4から分かるように、フック本体2の開口部6に臨むストッパー係止部8の端面8oはテーパ面に形成されていて、同図4の実線図示のようにストッパー係止部8から下方へ離脱した状態にあるストッパー片7の先端部7aをそのテーパ面8oに沿って押し上げることにより、揺動レバー10がバネ16に抗して揺動して、同図4の仮想線図示のようにストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8に係止するようになっている。
フック取付金具11は、図1〜図3及び図7に示すように、上下水平片17a,17bと垂直片17cとでコ字形を成し、上下両水平片17a,17bにフック本体2の基端側脚部3を嵌挿して回転不能に取り付けるフック受金17と、このフック受金17の垂直片17cと連結し、梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付ける取付ブラケット18とからなるもので、フック本体2の基端側脚部3のフック受金17への嵌挿部には、ナイロンその他の合成樹脂で断面を正方形その他の多角形に形成した回転止め部材20が固着され、フック受金17の角形嵌挿孔19を回転止め部材20に合致する形状としており、そして回転止め部材20の下面とフック受金17の下水平片17bとの間にコイルバネ21が介装されていて、常時フック受金17と回転止め部材20との嵌合が保持されている。
フック取付金具11の取付ブラケット18は、図7から分かるように、フック受金17の垂直片17cに連結される第1板部22aとこれの一端部から垂直に連成される第2板部22bとでL字状に形成されていて、梯子Aの支柱Pの隣り合う二側面部、例えば図3の(b) 及び図7に示すように底壁部aと一方の側壁部bとの二側面部に外側から嵌合するL字状本体22と、第2板部22bの先端部に基端部が支軸23によって枢着された回動板24とから構成されるもので、L字状本体22を梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合すると共に、回動板24を、L字状本体22の第1板部22aと対向する側で梯子支柱Pの側面部c(図3の(b) 及び図7では溝開口部c)に当てがって梯子支柱Pを掴持した状態で、第1板部22aの先端部と回動板24の遊端部とを締付用の蝶ボルト25で締結することによって、梯子Aの支柱Pの頂部に掴持固定されるようになっている。
L字状本体22には第1板部22aの先端部に、蝶ボルト25が螺合するナット部26が設けられ、回動板24の遊端部には蝶ボルト25を挿通するボルト挿通孔27が設けられている。また、L字状本体22の第1板部22aは、フック受金17の垂直片17cにビス28とナット29で連結される。
上記のように構成される梯子用フック1を梯子Aの支柱Pに取り付けるには、図7に示すように、フック本体2の基端側脚部3に設けたフック取付金具11の取付ブラケット18を開放状態とする、つまり取付ブラケット18の回動板24をその支軸23を中心に外側へ開放回動した状態とし、斯かる状態からフック1を梯子支柱Pの頂部に持ち来して図7の矢印のようにそのまま下ろし、取付ブラケット18のL字状本体22を梯子支柱Pの二側面部a,bに嵌合させ、しかる後に回動板24を閉じるように回動して梯子支柱Pの側面部c(溝開口部)を覆うようにすることによって、支柱Pの頂部を掴持した状態で、回動板24の遊端部にあるボルト挿通孔27からL字状本体22の第1板部22a先端部にあるナット部26に蝶ボルト25でねじ込んで締結すればよい。
この場合、梯子支柱Pの頂部端面に固着されているキャップKは、支柱Pよりも僅かに径大で、キャップKの下面側周縁部が支柱Pの外周縁より若干突出した状態にあるため、フック取付金具11の取付ブラケット18で支柱Pの頂部を掴持した時に、L字状本体22の上端縁及び回動板24の上端縁がキャップKの下面側周縁部に当接するようになり、従ってキャップKが支柱Pの頂部端面に強固に固着されている限り、梯子用フック1の使用時にフック取付金具11の取付ブラケット18が支柱Pの頂部から抜け出るようなことがない。
次に、上記のように構成される梯子用フック1の使用方法について図5及び図6を参照しながら説明する。
図5の(a) は、ストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8から下方へ少しだけ離脱して、ストッパー片7が下り傾斜状態でフック本体2の開口部6を開放し得る姿勢に保持されている初期状態を示す。
しかして、フック1を空中に張架されたストランドSに引っ掛けるには、フック1を、図5の(a) に示すようにストランドSよりも上方でストッパー片7がストランドSの真上に位置する状態とし、斯かる状態からそのまま梯子Aを下げてフック1を下方へ移動させると、同図の(b) に示すように、ストッパー片7がストランドSにより押し上げられて支軸12を中心に上向きに回動する。この回動中に、ストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のテーパ面8oに沿って押し上がることにより、そのテーパ作用で、揺動レバー10がバネ16に抗して揺動して、ストッパー片7の先端部7aがストッパー係止部8を通過した後、ストランドSはフック1から離れて、図5の(c) に示すようにフック本体2の屈曲部5に当たり、これによってフック本体2がストランドSに引っ掛かった状態となる。
こうしてストランドSをフック本体2の屈曲部5に引っ掛けた時、ストッパー片7は、バネ14の付勢力で初期状態に戻ろうとして、図5の(c) の仮想線図示状態から時計回りに回動するから、同図の実線で示すように、先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8に対し上方より係止して、フック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖位置に保持され、従ってこのフック本体閉鎖位置でフック1を上向きに移動させてストランドSをストッパー片7に衝当させても、ストッパー片7は、その閉鎖状態を維持することができる。
また、ストランドSが図5の(d) に示すように上下に間隔をおいて複数(例えば2つ)存在する時は、図5の(b) に示すように上段側のストランドSによってストッパー片7を押し上げた後、フック1をそのまま下げてゆくと、下段側のストランドSが、図5の(c)
に示す状態にあるストッパー片7を、図5の(d) に示すように押し上げた後、ストッパー片7は図5の(c) に示すようにフック本体2の開口部6を閉鎖した状態(フック本体閉鎖位置)となる。
上記のようにストッパー片7がフック本体閉鎖位置にあってフック本体2の開口部6が閉鎖された状態から、この閉鎖状態を解除する時は、ストッパー解除用ロープ9を下方へ引っ張ればよく、その状態を図6の(a) ,(b) に示す。即ち、図6の(a) に仮想線で示すようにストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8に係止した状態から、ストッパー解除用ロープ9を下向きに引っ張ると、図4から分かるように、揺動レバー10が支軸15を中心に時計回りに揺動して、ストッパー係止部8がストッパー片先端部7aの回動軌跡の外側へ退避し、それによりストッパー片7は、図6の(a) の仮想線図示のような初期状態に戻る。尚、ストッパー片7が初期状態に戻ったら、ストッパー解除用ロープ9は放したままでよい。
しかして、ストッパー片7が初期状態のまま、梯子Aを持ち上げて、フック1を上方へ移動させると、図6の(b) に示すようにストランドSはストッパー片7を押し下げて、ストッパー片7から下方へ抜け出し、図5の(a) に示す状態となる。ストランドSがストッパー片7から下方へ抜け出した後、ストッパー片7は、揺動レバー10のストッパー係止部8から下方へ少しだけ離脱して、ストッパー片7が下り傾斜状態でフック本体2の開口部6を開放し得る姿勢に保持されている初期状態に戻る。
以上説明した実施形態の梯子用フック1は、基端側脚部3と先端側脚部4と屈曲部5とで略逆U字状に形成したフック本体2の基端側脚部3を梯子Aの支柱頂部に取付け可能とし、先端側脚部4の下端部に、フック本体2の開口部6を閉じるストッパー片7の基端部を枢着し、基端側脚部3の下端部には、フック本体2の開口部6に臨む一端側にストッパー係止部8を有し且つ他端側にストッパー解除用ロープ9を取り付けた揺動レバー10を枢着してなるフックであって、揺動レバー10の取付構造とストッパー片7の取付構造とがフック本体2の基端側脚部3と先端側脚部4とに分かれているため、夫々取付構造が簡単で、部品の交換がし易くなる。
そして、このフック1では、ストッパー片7は、バネ14によって、常時は先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8から下方へ離脱してフック本体2の開口部6を開放可能な姿勢に保持されていて、その先端部7aがストッパー係止部8対し上方より係止されることによって、フック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢に保持され、揺動レバー10は、バネ16により水平姿勢に保持されていて、ストッパー解除用ロープ9を下方へ引っ張ることにより、ストッパー片7の先端部7aをストッパー係止部8から下方へ離脱させてフック本体2の開口部6を開放させるようにしたもので、フック1を空中に張架されたストランドSに引っ掛ける時は、ストッパー片7がストランドSの真上にある状態から梯子Aを下げてフック1を下方へ動かすだけで、ストッパー片7がストランドSにより押し上げられて上向きに回動し、この回動中にストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のテーパ面8oに沿って押し上がることにより、揺動レバー10がバネ16に抗して揺動し、ストッパー片7の先端部7aがストッパー係止部8を通過した後、ストランドSがフック1から離れてフック本体2の屈曲部5に当たり、フック本体2がストランドSに引っ掛かった状態となり、またストッパー片7がフック本体2の開口部6を閉鎖した状態から、この閉鎖状態を解除する時には、ストッパー解除用ロープ9を下方へ引っ張ればよいから、ストランドSへのフック1の引っ掛け操作、及びストランドSからのフック1の取り外し操作が簡単容易であると共に、フック1の取り外し時にストッパー片7の先端部7aにストランドSが引っ掛かるようなことがなく、作業性の向上を図ることができる。
また、このフック1は、ストッパー片7がフック本体2の開口部6を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢では、ストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8対し上方より係止される状態であって、ストッパー片7とストッパー係止部8とが完全に接触しているので、細いストランドSでも、フック本体2がストランドSから外れることがなく、作業の安全性を確保できる。
この実施形態では、フック本体2の開口部6に臨むストッパー係止部8の端面8oをテーパ面に形成して、ストッパー係止部8から下方へ離脱した初期状態にあるストッパー片7の先端部7aをそのテーパ面8oに沿って押し上げることにより、揺動レバー10がバネ16に抗して揺動してストッパー片7の先端部7aが揺動レバー10のストッパー係止部8に係止するようにしているが、フック本体2の開口部6に臨むストッパー係止部8の端面をテーパにしない場合は、ストッパー片7が初期状態の時にフック1をストランドSに引っ掛ける時に、ストッパー解除用ロープ9を引っ張って、揺動レバー10のストッパー係止部8を非係止位置に退避させるようにすればよい。但し、この実施形態のように、ストッパー係止部8の端面をテーパにすることにより、ストランドSへのフック1の引っ掛け操作、及びストランドSからのフック1の取り外し操作が一層簡単容易となる。
また、この実施形態のフック1では、フック本体2の基端側脚部にフック取付金具11を設けて、このフック取付金具11によりフック本体2の基端側脚部3を梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付けるようにしているから、梯子A側が破損したりして使用できなくなった場合は、そのフック1を取り外して新しい梯子Aに付け替えることができ、またフック1側が破損した場合は、そのフック1を取り外し修理したり、新しいフック1を取り付けることができる。
そして、このフック取付金具11は、上下水平片17a,17bと垂直片17cとでコ字形を成し、上下水平片17a,17bにフック本体2の基端側脚部3を嵌挿して回転不能に取り付けるフック受金17と、このフック受金17の垂直片17cと連結し、梯子Aの支柱P頂部に着脱自在に取り付ける取付ブラケット18とからなり、取付ブラケット18は、フック受金17の垂直片17cに連結される第1板部22aとこれの一端部から垂直に連成される第2板部22bとでL字状に形成され、梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合するL字状本体22と、第2板部22bの先端部に基端部が枢着された回動板24とからなるもので、L字状本体22を梯子支柱Pの隣り合う二側面部a,bに嵌合すると共に、回動板24を、L字状本体22の第1板部22aと対向する側で梯子支柱Pの側面部cに当てがって梯子支柱Pを掴持した状態で、第1板部22aの先端部と回動板24の遊端部とを締付ボルト25で締結することにより、梯子支柱Pの頂部に掴持固定されるようになっているから、梯子支柱Pへのフック1の取付け及び取り外しを容易且つ迅速に行なうことができる。
本発明に係る梯子用フックの使用状態を示す斜視図で、フック本体閉鎖姿勢を示す。 フック本体が開放可能な姿勢にある状態のフックを示す斜視図である。 (a) は梯子用フックの正面図、(b) は平面図、(c) は底面図、(d) は側面図である。 梯子の支柱に取り付けた状態の梯子用フックの正面図である。 使用時のフックの動作を示す説明図である。 使用時のフックの動作を示す説明図である。 フックの取付状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 梯子用フック
2 フック本体
3 基端側脚部
4 先端側脚部
5 屈曲部
6 フック本体の開口部
7 ストッパー片
8 ストッパー係止部
9 ストッパー解除用ロープ
10 揺動レバー
11 フック取付金具

Claims (4)

  1. 基端側脚部と先端側脚部と屈曲部とで略逆U字状に形成したフック本体の基端側脚部を梯子の支柱頂部に取付け可能とし、先端側脚部の下端部にはフック本体の開口部を閉じるストッパー片の基端部を枢着し、基端側脚部の下端部には、フック本体の開口部に臨む一端側にストッパー係止部を有し且つ他端側にストッパー解除用ロープを取り付けた揺動レバーを枢着してなる梯子用フックであって、ストッパー片は、バネによって、常時は先端部が揺動レバーのストッパー係止部から下方へ離脱してフック本体の開口部を開放可能な姿勢に保持されていて、その先端部がストッパー係止部に対し上方より係止されることによって、フック本体の開口部を閉鎖するフック本体閉鎖姿勢に保持され、揺動レバーは、バネにより水平姿勢に保持されていて、ストッパー解除用ロープを下方へ引っ張ることにより、ストッパー片の先端部をストッパー係止部から下方へ離脱させて、フック本体の開口部を開放させるようにしたことを特徴とする梯子用フック。
  2. フック本体の開口部に臨む前記ストッパー係止部の端面はテーパ面に形成されていて、ストッパー係止部から下方へ離脱した状態にあるストッパー片の先端部をそのテーパ面に沿って押し上げることにより、揺動レバーがバネに抗して揺動してストッパー片の先端部が揺動レバーのストッパー係止部に係止するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の梯子用フック。
  3. フック本体の基端側脚部にはフック取付金具を設け、このフック取付金具によってフック本体の基端側脚部を梯子の支柱頂部に着脱自在に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梯子用フック。
  4. フック取付金具は、上下水平片と垂直片とでコ字形を成し、上下水平片にフック本体の基端側脚部を嵌挿して回転不能に取り付けるフック受金と、このフック受金の垂直片と連結し、梯子の支柱頂部に着脱自在に取り付ける取付ブラケットとからなり、取付ブラケットは、フック受金の垂直片に連結される第1板部とこれの一端部から垂直に連成される第2板部とでL字状に形成され、梯子支柱の隣り合う二側面部に嵌合するL字状本体と、第2板部の先端部に基端部が枢着された回動板とからなるもので、L字状本体を梯子支柱の隣り合う二側面部に嵌合すると共に、回動板を、L字状本体の第1板部と対向する側で梯子支柱の側面部に当てがって梯子支柱を掴持した状態で、第1板部の先端部と回動板の遊端部とを締付ボルトで締結することにより、梯子支柱の頂部に掴持固定されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載の梯子用フック。
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