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JP4587549B2 - 1−ハロゲノ−3−1−メントキシプロパン−2−オール - Google Patents

1−ハロゲノ−3−1−メントキシプロパン−2−オール Download PDF

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JP4587549B2
JP4587549B2 JP2000322287A JP2000322287A JP4587549B2 JP 4587549 B2 JP4587549 B2 JP 4587549B2 JP 2000322287 A JP2000322287 A JP 2000322287A JP 2000322287 A JP2000322287 A JP 2000322287A JP 4587549 B2 JP4587549 B2 JP 4587549B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷感剤や清涼改善剤などとして有用3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの合成中間体として有用な3−l−メントキシプロパン誘導体、および当該誘導体を簡単な操作で、安全に且つ高収率で得るための製造法に関するものである。本発明の3−l−メントキシプロパン誘導体を中間体として用いることによって純度の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを得ることができる。
【0002】
【従来の技術】
3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールは、特公昭61−48813号公報などに記載されているように公知の化合物である。3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールは、安全性に優れ、しかも皮膚や粘膜上でl−メントール様の冷感作用を付与する性質を有し、その一方でl−メントールとは異なり無臭であり、それ自体では匂いを有していない。そのため、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを用いる場合は、製品に付与された香気に対して全く影響を及ぼすことなく、製品に冷感作用を付与することができる。そこで、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの前記した特性を活かして、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを、歯磨粉、チューインガムのような口腔用組成物、シャーベット、ハードキャンデーのような飲食品に配合され、更には化粧料(特開平60−25908号公報、特開昭63−208505号公報)、アイパック剤(特開昭62−96403号公報)、頭髪化粧料(特開昭62−192312号公報)のような香粧品、その他消炎鎮痛剤用エアゾール組成物(特開昭63−264522号)などに配合することが提案されている。
【0003】
従来、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの製造方法としては、(i)l−メントールを金属ナトリウムまたは水素化ナトリウムによってナトリウム塩にした後、これにハロゲン化アリルを反応させ、3−l−メントキシプロパン−1−エンを製造し、それを有機過酸物を用いて酸化して酸化物にし、次いで加水分解する方法(特公昭61−48813号公報);(ii)ベンジルグリシジルエーテルに、ルイス酸の存在下でl−メントールを付加させて1−ベンジルオキシ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造し、それをパラジウム−炭素触媒の存在下に水素化分解してベンジル基を脱離する方法(特開平7−82200号公報)が知られている。
【0004】
しかしながら、上記(i)の従来法では、金属ナトリウムまたは水素化ナトリウムを使用して1−メントールのナトリウム塩を調製するため、爆発の危険や水素ガスの発生の問題がある。しかも、中間体である3−l−メントキシプロパン−1−エンの酸化を有機過酸物を用いて行うことから、その点でも爆発の危険があり、工業的に有利な方法であるとは言えず、また経済性の点でも改良の余地があった。
また、上記(ii)の従来法は、光学活性体の合成を目的とした製造法であるため、高価なベンジルグリシジルエーテルを使用する必要がある。しかも、最終的に得られる3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールには、副生成物として2−l−メントキシプロパン−1,3−ジオールが10%程度も混在しているために、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどによる精製・分取が必要であり、純度の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを大量に得ることが困難である。
【0005】
また、上記した従来法とは別に、(iii)エピクロロヒドリンなどの1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、水溶液中で塩基と第4級アンモニウム塩の存在下にl−メントールを付加反応させて、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの合成中間体となる1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを合成する方法が提案されている[仏国特許2479822号公報(1981年)]。しかしながら、エピクロロヒドリンなどの1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンは、酸または塩基の存在下では不安定で分解し易いことが知られている[「化学大辞典」第292頁、東京化学同人発行(1989年)]。そのため1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンを塩基の存在下に反応させるこの方法による場合は、反応が長時間になると1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンが分解してしまうことから、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを大量に合成することが困難であり、工業的に且つ経済的に有利な方法であるとはいえない。
【0006】
さらに、エピクロロヒドリンとアルコールの反応としては、(iv)エピルクロルヒドリンとアリルアルコールとを酸性触媒存在下で反応させて、光学活性グリセロール誘導体である1−アリルオキシ−3−クロル−2−プロパノールを製造する方法が提案されている(特開平2−221号公報)。しかしながら、この(iv)の従来法では、反応に用いられるアルコールは、1級のアリルアルコールのみであり、2級アルコールへの適応についての報告されておらず、ましてメントールとの付加反応については報告されていない。
【0007】
また、別の従来法として、(v)エピハロヒドリンとアルコール類を酸触媒の存在下に反応させた後、アルカリ処理により閉環させてグリシジルエーテルとし、これを加水分解した後に、反応混合物を強塩基性化合物と弱酸性化合物より生成される塩の存在下で100〜230℃に加熱してグリセリンエーテルを製造する方法が提案されている(特開2000−212114号公報)。しかしながら、この方法による場合は、グリシジルエーテルの加水分解物中に含まれる有機ハロゲンを分解するために、反応混合物を100〜230℃、特に150〜200℃という高温下で、強塩基性化合物と弱酸性化合物より生成した塩の存在下に加熱する必要があり、効率のよい方法ではない。しかも、この方法で用いられるとしているアルコール類は、一般式:R−(OA)p−OH(式中、Rは炭素数1〜36の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、pは0〜100の数を示す)で表される1級アルコールであり、2級アルコールを用いることは開示がなく、ましてメントールの使用は全く開示されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、純度の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを、簡単な操作で、安全で且つ収率よく製造できる方法を提供することである。
そして、本発明の目的は、純度の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを得るのに有用な合成中間体を提供することである。
そして、本発明の目的は、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを得るのに有用な中間体の効率のより製造法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討を行ってきた。その結果、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、ルイス酸の存在下にl−メントールを付加反応させることによって、新規な化合物である1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造することができた。そして、さらに検討を重ねたところ、この新規な1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールは、化学的に安定でそれ自体で保存可能であること、該1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを相間移動触媒の存在下に塩基によって更にエポキシ化すると、やはり3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを得るための中間体である1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンが高い反応速度で且つ高収率で得られること、そしてその1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを加水分解することによって目的とする3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールが、簡単に、収率よく、しかも高純度で得られることを見出して、それらの知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0010】
すなわち、本発明は、
(1) 下記の一般式(II);
【0011】
【化5】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールである。
【0012】
そして、本発明は、
(2) 下記の一般式(IIa);
【0013】
【化6】
Figure 0004587549
で表される1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールである。
【0014】
さらに、本発明は、
(3) 下記の一般式(I);
【0015】
【化7】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、三フッ化ホウ素エーテルコンプレックス、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛および塩化第二鉄から選ばれる少なくとも1種のルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下記の一般式(II);
【0016】
【化8】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造することを特徴とする1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの製造方法である。
【0017】
本発明の1−ハロゲノ−3−1−メントキシプロパン−2−オールを中間体として経て3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを製造するに当っては、下記の工程が採用される。
まず、下記の一般式(I);
【0018】
【化9】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、ルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下記の一般式(II);
【0019】
【化10】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される本発明の1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造し、次いで、それを相間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、下記の化学式(III);
【0020】
【化11】
Figure 0004587549
で表される1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを製造し、更にそれを加水分解して下記の化学式(IV);
【0021】
【化12】
Figure 0004587549
で表される3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを製造する。
【0022】
上記において、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、l−メントールを付加させる際に用いるルイス酸としては、三フッ化ホウ素エーテルコンプレックス、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛および塩化第二鉄から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
【0023】
また、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの製造方法としては、下記の一般式(II);
【0024】
【化13】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される本発明の1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを、相間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、下記の化学式(III);
【0025】
【化14】
Figure 0004587549
で表される1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを製造し、更にそれを加水分解して下記の化学式(IV);
【0026】
【化15】
Figure 0004587549
で表される3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールにする方法が挙げられる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について詳細に説明する。
3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを製造するための方法は、以下に示す反応にしたがって行われる。
【0030】
【化16】
Figure 0004587549
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
【0031】
すなわち、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)に、有機溶媒中で、ルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、新規な1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を製造する。次いで、該1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を、相間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を製造し、それを加水分解することによって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)が得られる。
【0032】
1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)におけるハロゲン原子Xとしては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、そのため1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンの具体例としては、1,2−エポキシ−3−フルオロプロパン(エピフルオロヒドリン)、1,2−エポキシ−3−クロロプロパン(エピクロルヒドリン)、1,2−エポキシ−3−ブロモプロパン(エピブロムヒドリン)、1,2−エポキシ−3−ヨードプロパン(エピヨードヒドリン)などを挙げることができる。それらのうちでも、本発明では、ハロゲン原子Xが塩素原子または臭素原子である1,2−エポキシ−3−クロロプロパン(エピクロルヒドリン)または1,2−エポキシ−3−ブロモプロパン(エピブロムヒドリン)が好ましく用いられ、1,2−エポキシ−3−クロロプロパン(エピクロルヒドリン)がより好ましく用いられる。
原料化合物である1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)およびl−メントールは、市販品をそのまま用いることができる。
【0033】
1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)への1−メントールの付加反応は、有機溶媒中でルイス酸の存在下に行うことが必要である。ルイス酸を用いずにブレンステッド酸(プロトン酸)、グリニヤール試薬または塩基を用いた場合は、付加体(1−ハロゲノ−3−1−メントキシプロパン又は1,2−エポキシ−3−1−メントキシプロパン)は生成しないか、或いはその収率が低い。
1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)への1−メントールの付加反応に当たっては、l−メントールを有機溶媒に溶解した溶液に、ルイス酸を添加して溶解させた後、ここに1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)を有機溶媒に溶解した溶液を滴下して反応させる方法などが好ましく採用される。
1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)とl−メントールの使用割合は、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)の1モルに対し、1−メントールが約0.8〜2モルであるのが好ましく、約0.9〜1.3モルであるのがより好ましい。
また、ルイス酸の使用量は、通常の付加反応における触媒量と同程度にすればよく、一般には、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)1モルに対して約0.01〜0.1モルであることが好ましい。
【0034】
ルイス酸の具体例としては、三フッ化ホウ素エーテルコンプレックス、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化第二鉄などを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。それらのうちでも、塩化アルミニウムおよび/または三フッ化ホウ素エーテルコンプレックスが操作性が良好で且つ経済的に安価である点から好ましく用いられる。
【0035】
有機溶媒としては、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)へのl−メントールの付加反応に悪影響を及ばさない有機溶媒が用いられ、具体例としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒;石油エーテル系溶媒などを挙げることができ、それらの1種または2種以上を用いることができる。それらのうちでも、ヘプタンおよび/またはトルエンが操作性が良好で且つ経済的に安価である点から好ましく用いられる。
有機溶媒の使用量は、通常、l−メントール1容量部に対して約0.5〜5容量部であることが好ましく、約1〜3容量部であることがより好ましい。
【0036】
1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)へのl−メントールの付加反応は、窒素ガスまたはアルゴンガスなどのような不活性ガス雰囲気下で行ことが、付加反応の円滑な進行のために好ましい。
また、l−メントールとルイス酸を溶解した有機溶媒溶液に1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)を溶解した有機溶媒溶液を滴下して付加反応を行うに当たっては、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)を溶解した有機溶媒溶液の滴下時間は、通常約0.5〜10時間とすることが好ましく、約1.5〜3時間とすることがより好ましい。
付加反応の温度としては、好ましくは約60〜130℃、より好ましくは約65〜120℃の温度が採用され、前記温度に保ちながら1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)の有機溶媒溶液の滴下終了後に約0.5〜15時間、好ましくは約1〜5時間反応させることによって、1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を円滑に製造することができる。
【0037】
前記した付加反応により得られる1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)は、従来にない新規な化合物であり、安定で、通常油状を呈し、保存可能である。
そのため、前記付加反応により得られる1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)は、例えば蒸留、カラムクロマトグラフィー処理などによって精製処理するか又は精製処理を行わずに保存しておき、1,2−エポキシ−3−1−メントキシプロパンや3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の製造時に保存容器から取り出して用いるようにしてもよい。或いは、上記の付加反応によって生成した1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を、必要に応じて冷却した後、精製などの後処理を施すことなく、そのまま次のエポキシ化反応に直接使用してもよい。
【0038】
上記の付加反応で得られる1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を、相間移動触媒の存在下に、塩基によってエポキシ化して、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を製造する。
このエポキシ化反応で用いる塩基としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩および/またはアルコキシド類が用いられる。具体例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。そのうちでも、水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムが好ましく用いられる。
塩基は、水溶液の形態で反応系に添加することが好ましい。塩基の水溶液の濃度は40%以上、特に45〜55%の高濃度であることがエポキシ化反応が良好に進行することから好ましい。
塩基の使用量は、1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)1モルに対し、約1.0〜5.0モル、特に約1.5〜3.0モルであることが好ましい。
【0039】
前記のエポキシ化反応に用いる相間移動触媒としては、第4級アンモニウム塩が好適に用いられ、具体例としては、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムアイオダイド、テトラブチルアンミニウムアイオダイド、トリメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライドなどの工業的に容易に入手できる第4級アンモニウム塩を挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。そのうちでも、トリメチルベンジルアンモニウムクロライドが、エポキシ化反応を良好に進行させ、且つ経済的に安価であることから好ましく用いられる。
相間移動触媒の使用量は、1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)1モルに対し、約0.01〜0.2モル、特に約0.02〜0.05モルであることが好ましい。
【0040】
前記のエポキシ化反応は、有機溶媒中で行うことが好ましい。有機溶媒としては、エポキシ化反応に悪影響を及ばさない溶媒、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,3−ジオキソランなどのエーテル系溶媒;石油エーテル系溶媒などを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。そのうちでも、トルエンおよび/またはヘプタンがエポキシ化反応を円滑に進行させ、しかも操作性が良好で且つ経済的に安価であることから好ましく用いられる。
有機溶媒の使用量は、1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)1容量部に対して、約1〜10容量部、特に約2〜5容量部であることが好ましい。
【0041】
前記のエポキシ化反応は、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下に行うことがことが好ましい。
エポキシ化反応の温度としては、好ましくは約40〜100℃、特に約50〜80℃の温度が採用され、前記の温度を保ちながら約0.5〜6時間、好ましくは約1〜4時間反応させることによって、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を円滑に製造することができる。
【0042】
前記のエポキシ化反応により得られる1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)は、油状を呈し、保存可能である。そのため、前記エポキシ化反応により得られる1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)は、例えば蒸留、カラムクロマトグラフィー処理などによって精製処理するか又は精製処理を行わずに保存しておき、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の製造時に保存容器から取り出して用いるようにしてもよい。或いは、上記のエポキシ化反応によって生成した1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を、必要に応じて冷却した後、精製などの後処理を施すことなく、そのまま3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の製造に直接使用してもよい。
【0043】
上記のエポキシ化反応で得られる1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を加水分解することによって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)が生成する。
1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)の加水分解は、酸性触媒の存在下で行うことが好ましい。酸性触媒としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸などの鉱酸;酢酸、トリフロロ酢酸、トリクロロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸などの有機酸などを挙げることができる。そのうちでも、硫酸および/または過塩素酸が、加水分解をより円滑に進行させ且つ経済的に安価であることから好ましく用いられる。
酸性触媒の使用量は、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)1モルに対して、約0.02〜0.2当量、特に約0.05〜0.15当量であることが好ましい。
酸性触媒は、水溶液の形態で反応系に添加することが好ましく、酸性触媒の水溶液の濃度は1〜15%程度であるのが好ましい。
【0044】
前記の加水分解反応は、有機溶媒中で行うことが好ましい。、有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソプロピルケトン、メチルtert−ブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒;ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,3−ジオキソランなどのエーテル系溶媒などを挙げることができ、それらの1種または2種以上を用いることができる。そのうちでも、アセトンが経済的に安価であることから好ましく用いられる。
有機溶媒の使用量は、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)1容量部に対して、約1〜10容量部、特に約2〜5容量部であることが好ましい。
【0045】
前記の加水分解反応の温度は、約20〜100℃、特に約50〜80℃であることが好ましく、前記温度を保ちながら、約0.5〜5時間、好ましくは約1〜3時間程度反応させることによって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)が生成する。3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)を含む反応生成物から3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の回収は通常の方法によって行うことができる。何ら限定されるものではないが、例えば、反応に親水性有機溶媒を用いた場合は、反応生成物に必要に応じて水を加えて、反応に用いた親水性有機溶媒を留去した後に、反応混合物にアルカリ水溶液とヘキサン、ブタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系有機溶媒を加えて使用した酸性触媒の中和と、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の有機溶媒による抽出を行い、溶媒を留去することによって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)を濃縮物として回収することができる。3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の精製は、蒸留、カラムクロマトグラフィーによる処理により行うことができる。
【0046】
上記により得られる3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)は、上記した冷感作用、清涼作用、無臭性、安全性などの特性を活かして、香粧品、トイレタリー製品、入浴剤、飲食品、医薬品などの各種用途に用いられ、例えば、全身用ローション、アフターシェーブローション、育毛ローションなどの各種ローション類;ウォッシングクリーム、バニシングクリーム、クレンジングクレンジング、コールドクリーム、乳液、化粧水、パック、メイク落とし、リップクリームなどの皮膚化粧料;パッブ剤、貼付剤、鼻充血除去剤、制汗剤;シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナーなどのヘアケア商品;ヘアートニック、ヘアークリーム、ヘアースプレーなどの頭髪化粧品;香水、コロン類;入浴剤、ボディシャンプー、石鹸;シェービングフォームおよびジェル;洗剤、ソフトナー類;室内芳香剤;歯磨き;口腔洗浄剤;軟膏;清涼飲料、ガム、キャンディー、アイスクリーム、シャーベット、ゼリー、タブレット、トローチなどの飲食品などを挙げることができる。
【0047】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明について具体的に説明するが、本発明は以下の例によって何ら限定されるものではない。
なお、以下の例において、物性の測定(分析)に用いた装置は次の通りである。
【0048】
(1)化学純度:
ガスクロマトグラフ;HEWLETT PACKARD社製「HP6890」カラム;ジーエルサイエンス社製「NEUTRABOND−1」(内径×長さ=0.25mm×30m)
(2)核磁気共鳴スペクトル:
1H−NMR;ブルッカー社製「DRX−500型」(500MHz)
(3)赤外吸収スペクトル(IR);
機器:ニコレジャパン(株)製「Nicolet AVATAR 360」
測定方法:NaClフィルム法
(4)質量スペクトル(MS):
M−80質量分析計:(株)日立製作所製(イオン化電圧20eV)
(5)旋光度計;
日本分光(株)製「DIP−360」
【0049】
《実施例1》[1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの合成]
(1) 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量500ml)内に、l−メントール(高砂香料工業株式会社製)136.7g(0.8763mol)およびn−ヘプタン295mlを加えて室温で溶解した。次いで、無水塩化アルミニウム3.5g(26.88mmol)を加えて撹拌下に溶解した後、70℃まで加温した。この溶液の中へ、エピクロルヒドリン61g(0.6572mol)を同温度で2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で7時間反応させた。その後、反応混合物を室温まで冷却した。
(2) 上記(1)で得られた反応混合物を水で洗浄した後、10%炭酸ナトリウム水溶液で更に洗浄し、n−ヘプタンを留去して油状物を得た。この油状物を減圧下で蒸留することにより、沸点78〜99℃/600Pa(4.5mmHg)で未反応のl−メントール57.2g(0.37mol)を回収し、更に沸点98℃/35Pa(0.26mmHg)〜121℃/25Pa(0.19mmHg)で1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オール117g(化学純度97.8%)を無色透明の油状物として得た(エピクロルヒドリンに基づく収率70%)。
【0050】
(3) 上記(2)で得られた1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの分析結果は、以下のとおりであった。
○[α]D 25:−73.7゜(c=1.05, EtOH)
○MS(m/e,%):248(M+),165,163,139,138,123,109,97,95,83,81,71,69,57,55,53,43,41,29,27
○IR(neat,cm-1):3422,2955,2922,2869,1456,1385,1370,1344,1180,1114,1067,1050,1011,991,974,922,845,753
1H−NMR(CDCl3;δppm):0.78(3H,d,J=6.9),0.81〜0.88(2H,m),0.90(3H,d,J=7.0),0.93(3H,d,J=6.5),0.96〜1.01(1H,m),1.20〜1.26(1H,m),1.30〜1.40(1H,broud),1.61〜1.66(2H,m),2.09(1H,m),2.14(1H,m),2.52(1H,d,J=5.9),3.09(1H,dt,J=10.6,4.1),3.44(1H,dd,J=9.4,5.2),3.60(1H,dd,J=11.0,5.6),3.73(1H,dd,J=9.4,5.2),3.91〜3.97(1H,m)
【0051】
《実施例2〜5および比較例1〜4》[1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの合成]
(1) 実施例2〜5として、下記の表1に示すルイス酸を実施例1におけるのと同じ量(26.88mmol)で用い、それ以外は実施例1と同じ条件で反応を行って、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造したところ、その収率は表1に示すように、いずれも65%以上であった。
(2) 一方、比較例1〜3として、ルイス酸の代わりに下記の表1に示すブレンステッド酸(プロトン酸)[硫酸(H2SO4)(比較例1)、リン酸(85%H3PO4)(比較例2)、p−トルエンスルホン酸(1水和物)(比較例3)]を、また比較例4として、ルイス酸の代わりにグリニャール試薬(エチルマグネシウムクロリド;EtMgCl)を、実施例1におけるのと同じ量(26.88mmol)で使用し、それ以外は実施例1と同じ条件で反応を行って、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造したところ、その収率は表1に示す通りであった。
【0052】
《比較例5》[1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの合成]
窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量300ml)内に、l−メントール10g(64.1mmol)およびトルエン50mlを加えて室温で溶解した後、氷冷して内温5℃以下にし、そこに60%水素化ナトリウム2.82g(70.5mmol)を加えて100℃まで加温した。この溶液中に、エピクロルヒドリン5.93g(64.1mmol)をトルエン20mlに溶解した溶液を1時間かけて滴下し、滴下終了後、同温度で3時間反応させたが、付加体(1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールまたは1,2−エポキシ−3−1−メントキシプロパン)は何ら生成していなかった。
【0053】
【表1】
Figure 0004587549
【0054】
上記の表1における実施例1〜5の結果から明らかなように、ルイス酸[塩化アルミニウム(AlCl3)、臭化亜鉛(ZnBr2)、塩化鉄(FeCl3)、塩化亜鉛(ZnCl2)、三フッ化ホウ素エーテルコンプレックス((C252O・BF3)]を用いて反応を行うと、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを65%以上の高収率で得ることが出来た。
一方、比較例1〜3の結果にみるように、触媒としてルイス酸の代わりにブレンステッド酸(プロトン酸)[硫酸(H2SO4)(比較例1)、リン酸(85%H3PO4)(比較例2)、p−トルエンスルホン酸(1水和物)(比較例3)]を用いて反応させた場合には、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールが生成したが、その収率は、それぞれ9.6%、14.8%および4.0%であり、実施例1〜5に比べて著しく低かった。
また、比較例4の結果にみるように、触媒としてルイス酸の代りにグリニャール試薬[エチルマグネシウムクロリド(EtMgCl)]を用いて反応させた場合には、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールは生成したが、その収率は32.9%であり、実施例1〜5に比べて大幅に低かった。
さらに、比較例5の結果から明らかなように、エピクロルヒドリンへの1−メントールの付加反応を塩基(水素化ナトリウム)を用いて行っても、付加体(1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールまたは1,2−エポキシ−3−1−メントキシプロパン)は生成しなかった。
上記の結果から明らかなように、エピクロルヒドリンなどの1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンへの1−メントールの付加反応をルイス酸の存在下で行う本発明の方法による場合は、新規化合物である1−ハロゲノ−3−1−メントキシプロパン−2−オールを高収率で円滑に得ることができる。
【0055】
《実施例6》[1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンの合成]
(1) 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量200ml)内に、実施例1で得られた1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オール50g(化学純度97.8%、0.1968mol)、トルエン75ml、50%水酸化ナトリウム水溶液31.49g(0.3936mol)および塩化ベンジルトリメチルアンモニウム50%水溶液1.46g(4.26mmol)を加えた後、75℃で2時間反応させた。反応終了後に、有機層を水で洗浄した後、溶媒(トルエン)を回収して油状物を得た。この油状物を減圧下で蒸留することにより、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン34.6g(化学純度98.25%)[沸点:75〜80℃/10.7Pa(0.08mmHg)]を無色透明の油状物として得た(1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールに基づく収率97.0%)。
【0056】
(2) 上記(1)で得られた1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンの分析結果は次のとおりであった。
○[α]D 25:−90.95゜(c=1.05,EtOH)
○MS(m/e,%):212(M+),155,138,127,123,109,95,81,71,69,67,57,55,43,41,31,29,27
○IR(neat,cm-1):3050,2960,2925,2875,1460,1370,1095,910,845,765
1H−NMR(CDCl3;δppm):0.78(3H,d,J=6.9),0.81〜0.88(2H,m),0.90(3H,d,J=7.0),0.92(3H,d,J=6.6),0.95〜1.00(1H,m),1.24(1H,m),1.36(1H,m),1.59〜1.67(2H,m),2.08(1H,m),2.14(1H,m),2.38(1H,broad),3.06〜3.12(1H,m),3.38〜3.44(1H,m),3.57〜3.66(2H,m),3.71〜3.75(1H,dd),3.90〜3.96(1H,m)
【0057】
《実施例7および比較例6》[1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンの合成]
(1) 実施例7として、実施例6と同様にして、相間移動触媒として塩化ベンジルトリメチルアンモニウムを用いて、反応時間を変えて、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンの合成を行ったところ、各反応時間ごとの1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの転化率および1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンへの選択率は下記の表2に示すとおりであった。
(2) 比較例6として、相間移動触媒(塩化ベンジルトリメチルアンモニウム)を加えることなく、それ以外は実施例6と同様にして、反応時間を変えて、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンの合成を行ったところ、各反応時間ごとの1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの転化率および1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンへの選択率は下記の表2に示すとおりであった。
【0058】
【表2】
Figure 0004587549
【0059】
上記の表2の結果から明らかなように、相間移動触媒を用いて反応を行った実施例7では、反応時間4時間で、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの転化率が100%に達し、また1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンへの選択率が98.2%と極めて高いものであった。
それに対して、相間移動触媒を添加せずに反応を行った比較例6では、反応2時間以降の転化率の減速が著しく、反応時間9時間で、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの転化率が漸く99.4%であり、しかも同反応時間での1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンへの選択率は96.9%へと低下していた。
それらの結果から、1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンへのエポキシ化反応を相間移動触媒を用いて行う本発明の方法は極めて有効な方法であることがわかる。
【0060】
《実施例8》[3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの合成]
(1) 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量3リットル)内に、l−メントール(高砂香料工業株式会社製)300g(1.923mol)およびトルエン616mlを加えて室温で溶解した後、無水塩化アルミニウム20.5g(0.154mol)を加えて撹拌下に溶解し、それを116℃まで加温した。この溶液の中へ、エピクロルヒドリン178g(1.923mol)をトルエン366mlに溶解した溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で1時間反応させた後、反応混合物を50℃まで冷却した。
(2) 窒素雰囲気下に、上記(1)で得られた50℃まで冷却した反応混合物に、50%水酸化ナトリウム水溶液354g(3.846mol)と塩化ベンジルトリメチルアンモニウム50%水溶液14.4gを加えた後、75℃で2時間反応させた。反応終了後に、水513gで洗浄した後、溶媒を留去し、油状物を得た。このものを減圧下で蒸留することによって、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン250g[沸点:125〜140℃/1200Pa(9mmHg)]を無色透明の油状物として得た(エピクロルヒドリンに基づく収率61.3%)
【0061】
(3) 窒素気流下に、反応フラスコ(容量3リットル)内に、上記(2)で得られた1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン245g(1.156mol)、アセトン500ml、3%硫酸水235gを加えて撹拌下に溶解した後、2時間加熱還流した。次に、水1000ml加えた後、減圧下アセトンを留去した。その後、3%水酸化ナトリウム溶液800mlおよびトルエン850mlを加えて分液後、溶媒を留去し、油状物を得た。この油状物を減圧下で蒸留することによって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール250g(化学純度98.7%)[沸点:120〜140℃/40Pa(0.3mmHg)]を無色透明の油状物として得た。
【0062】
【発明の効果】
本発明の方法による場合は、不安定で爆発などの危険のある金属ナトリウム、水素化ナトリウム、過酸化物などを使用することなく、冷感剤や清涼改善剤などとして有用な3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを、簡単な操作で、安全に、且つ高収率および高純度で製造することができ、工業的に有利な方法である。
さらに、本発明による場合は、金属ナトリウム、水素化ナトリウム、過酸化物などを使用することなく、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、ルイス酸の存在下にl−メントールを付加させることによって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを製造するための新規な中間体である1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを、簡単な操作で、安全に、且つ高収率および高純度で製造することができる。
また、本発明による場合は、該新規な中間体である1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを相間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化するという簡単な操作で、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール用の中間体である1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを、安全に、且つ高収率および高純度で製造することができる。
そして、本発明の新規な1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールは、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを製造するための中間体として有用である。

Claims (3)

  1. 下記の一般式(II);
    Figure 0004587549
    (式中、Xはハロゲン原子を示す。)
    で表される1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール。
  2. 下記の化学式(IIa);
    Figure 0004587549
    で表される1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オール。
  3. 下記の一般式(I);
    Figure 0004587549
    (式中、Xはハロゲン原子を示す。)
    で表される1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、三フッ化ホウ素エーテルコンプレックス、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛および塩化第二鉄から選ばれる少なくとも1種のルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下記の一般式(II);
    Figure 0004587549
    (式中、Xはハロゲン原子を示す。)
    で表される1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造することを特徴とする1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの製造方法。
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