JP4582438B2 - セメントクリンカの焼成方法及び焼成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒状のセメント原料を焼成して粒状のセメントクリンカを製造するセメントクリンカの焼成方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クリンカの焼成には、ロータリーキルンが使用されている(例えば非特許文献1)。この種の従来の装置は図9に示す如く構成されている。同図中1はサスペンションプレヒーターからなる予熱装置であり、2は仮焼炉(助燃炉ともいう)、3はロータリーキルン、4は焼成用バーナー、5はグレートクーラー、6はクーラー抽気ダクトであり、6aはクーラー排気排出路である。
【0003】
予熱装置1は4段階にサイクロン1a〜1dが使用され、第1段階サイクロン1aと第2段階サイクロン1bとの間の排ガス流路に原料投入口7が設けられ、ここに投入された原料がサイクロン1a〜1cを順に通って排ガスによって予熱され、仮焼炉2の下側胴部2aに投入される。
【0004】
仮焼炉2にはクーラー抽気ダクト6を通してクーラー5からの加熱空気が燃焼用2次空気として導入されるとともに燃料注入口8から燃料が注入されて内部で燃焼させ、これによって原料を仮焼する。仮焼された原料は最終段階のサイクロン1dに送られて排ガスと分離され、ロータリーキルン3内に送り込まれる。この時の原料温度は1100℃程度となっている。
【0005】
ロータリーキルン3は直径3〜5m、長さ60〜90mの円筒状をなし、これを傾斜させてローラーで受け、1〜3rpmの低速度で回転させ、下端からクーラー5によって加熱された空気を燃焼用2次空気として導入するとともにバーナー4から燃料を注入して燃焼させ、これによってロータリーキルン3内を攪拌されながら流下してくる原料が焼成されるとともにロータリーキルン3の回転によって造粒され、キルン下端のクリンカ排出口からクーラー5内に排出される。この時のクリンカ温度は1450℃程度となっている。
【0006】
クーラー5では、冷却用空気が下面側から上面側に透過される水平移動床9が複数段配置に備えられ、下側から透過される冷却用空気によって冷却され、最下流部に備えたクラッシャー10によって砕かれ、排出口から排出されるようになっている。排出される製品温度は100℃程度となっている。
【0007】
また、クーラー5から仮焼炉2に送られる空気は750〜800℃程度の部分が使用され、300〜350℃程度の冷却排気は集塵機に送られて大気中に放出される。
【0008】
【非特許文献1】
株式会社内田老鶴圃発行「JME材料科学 セメントの化学」
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来のロータリーキルンを使用したセメントクリンカの製法及び装置では、バーナーより吹き込まれた燃料は広い空間内で1600℃前後の高温度のフレームを形成し、発生した熱量の主体はキルン内壁の耐火物を加熱し、高温度となった壁面と原料が接触することにより原料に伝達されるため、伝熱は緩慢であり、キルン内壁の温度は常に原料よりも高温度となる。その結果キルンは長大な構造となり、建設のために広大なスペースを要し、建設コストも高くなるとともにキルン外壁から放散される熱量の損失も大きいという問題があった。
【0010】
また、キルン内壁面には原料が環状に付着し、これが原料の円滑な流れを阻害し、過度に加熱されて時折崩落し、大塊と同時に多くの微粒が排出される。このように粒径が不揃いな製品は、偏流、閉塞等の支障を来たし、このため、クリンカクーラーとして熱交換効率の高い縦型充填層方式を採用できないという欠陥があった。
【0011】
また、従来のグレートクーラーの場合、クリンカ温度は下流に移動するにつれて低下し、クリンカの出入り口温度をそれぞれ1450℃、100℃前後と想定すると、キルン2次空気として回収される冷却空気温度が1100℃前後、仮焼炉2次空気温度が750℃前後となる。これらの冷却領域で使用される空気量の割合は全冷却空気の70%前後に相当し、所要2次空気を充足するので、クリンカ冷却の最終段階で使用される残余の冷却空気(約30%程度)は排ガスとしてプロセス外部に排出され、熱量の損失となるとともに集塵のための設備投資が必要になるという問題がある。
【0012】
本発明は、上述の如き従来の問題に鑑み、従来に比べ、熱消費量が少なくて焼成コストが低く、排ガス量が少なくて二酸化炭素排出量が減少されるとともに排ガス処理コストが低くなり、建設スペースも削減でき、低コストで建設できるセメントクリンカの焼成方法及び焼成装置の提供を目的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、回転中心軸を横向きにした短筒状をなし、その原料投入口側を細くしたテーパ状に形成したロータリーキルンと、上部に投入されたクリンカが堆積されて下方に移動されるようにした縦型充填層を形成するクリンカ内に冷却用空気を吹き込むとともに上端に排気筒を有する縦型の冷却塔とを使用し、
前記ロータリーキルン内部温度を1250℃以上の温度に保ち、略10〜30rpm程度の高速で回転させつつ焼成するとともに、該ロータリーキルンから排出されるクリンカを前記排気筒内に投入させ、
該クリンカと共にロータリーキルンから排出される微粉状物を冷却排気及びロータリーキルンからの排ガスとともに仮焼炉に送り込み、
該仮焼炉によって仮焼された原料と共にロータリーキルン内に戻すようにしたセメントクリンカの焼成方法にある。
【0014】
このように構成することにより、全長が数メートル程度の長さのロータリーキルによってセメントクリンカの焼成が可能となり、場所を取らず、より少ない設備費で効率よくセメントクリンカの焼成が可能となる。
【0015】
また、キルンを従来に比べて高速で回転させることにより、原料各成分、燃料及び炉内の酸素は回転により激しく混合されるので、燃料の燃焼速度、燃料と原料間の熱伝達率、原料各成分間の化学反応速度が著しく改善されると共に、造粒能力も公知の造粒機と同等の水準まで向上し粒径の整った製品が得られ、クリンカクーラーとして縦型充填層方式が採用可能となってシステム全体の熱回収効率が改善される。
【0016】
更に、冷却塔で使用された冷却用空気の殆ど全てが仮焼及び原料の予熱用として使用されることとなって熱交換率がよくなり、単位生産量当たりの消費熱量を従来に比べて少なくすることができ、コスト減に寄与するとともに排出される二酸化炭素量も減少する。
【0018】
請求項2に記載の発明の特徴は、上記請求項1の構成に加え、仮焼炉によって仮焼されて燃焼ガスとともに排出される仮焼原料を最終サイクロンによって燃焼ガスから分離してロータリーキルン内に送り込む仮焼原料供給路に燃料供給路を連通させ、前記仮焼原料内に焼成用燃料を混合させてロータリーキルン内に供給するようにしたことにある。
【0019】
このように構成することにより、仮焼された原料内に燃料が混入されるため、燃料の発生熱は壁面を介することなく原料に直接伝達されるため、従来のように焼成帯の雰囲気温度を維持するために必要とされた高温度の燃焼フレームは存在せず窒素酸化物の発生量が低減する。
【0020】
また、炉壁の温度が原料の温度を上回ることは無いので、原料が環状に付着して異常に成長したり崩落したりする事による操業上の支障は回避され、キルン外表面温度も低下し、これとキルン表面積の減少とが相侯って、放散による熱損失も低減しキルン自体の熱効率が向上する。キルンの熱効率の向上は燃焼排ガス量の減少をもたらし、同時にプレヒータ排ガスの持ち去り顕熱の削減となる。
【0021】
請求項3に記載の発明の特徴は、原料を予熱する予熱装置と、該予熱装置によって予熱された原料を仮焼する仮焼炉と、該仮焼炉によって仮焼された原料が投入されて焼成されるロータリーキルンと、該ロータリーキルンのクリンカ排出口から排出されるクリンカを送風によって冷却する冷却装置とを備えてなるセメントクリンカの焼成装置において、
前記ロータリーキルンは、回転中心軸を横向きにした短筒状をなし、内部温度を1250℃以上の温度に保ち、略10〜30rpm程度の高速で回転させつつ焼成できるようにするとともに、
前記冷却装置は、上部に投入されたクリンカが堆積されて下方に移動される縦型の充填層が形成される筒状の冷却塔と、該冷却塔内に冷却用空気を供給する送風装置とを備え、前記冷却塔の上端部に縦向きの冷却用空気排気筒を備え、
該排気筒の側面に前記ロータリーキルンの排ガス口兼用のクリンカ排出口を連通させるとともに、前記排気筒を仮焼炉の下端に連通させたことにある。
【0022】
このように構成することにより、ロータリーキルンの長さを従来に比べて極端に短くでき、場所を取らず、より少ない設備費で焼成装置を製造できる。
【0023】
また、冷却塔で使用された冷却用空気の殆ど全てが仮焼及び原料の予熱用として使用されることとなって熱効率がよくなり、単位生産量当たりの消費熱量を従来に比べて少なく、低コストでセメントクリンカが焼成可能な装置が得られる。
【0025】
請求項4に記載の発明の特徴は、上記請求項3の構成に加え、冷却塔の胴部中間高さ位置に、該冷却塔内の高温のクリンカ内を通過した冷却用空気の一部を取り出す熱風取り出し流路を備え、該熱風取り出し流路を仮焼炉及びロータリーキルンの原料投入口側に連通させ、該熱風取り出し流路を通して仮焼炉及びロータリーキルンに燃焼用2次空気を供給するようにしたことにある。
【0026】
このように構成することにより、燃料を燃焼させるための空気を全て冷却塔内で加熱された空気を使用でき、熱効率が向上する。
【0027】
請求項5に記載の発明の特徴は、上記請求項3又は4の構成に加え、冷却塔は、下端部に排出口を有する固定下層部と、該固定下層部の上端に回転自在に結合させた回転上層部とを有し、前記回転上層部と固定下層部との中間部分及び固定下層部の下端部分に、気密保持層を備えたことにある。
【0028】
このように上層部が回転することにより、キルンから投入されるクリンカは円周方向に均等に分配され、回転上層部と固定下層部との間では粒子相互間に作用する剪断力により軽度の固着物が解砕され、さらに円周方向の混合が促進される。
【0029】
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項5の構成に加え、回転上層部及び固定下層部には、その内周面に沿って内側に突出させた水平環状部と、該水平環状部の環状中心から放射状に配置した放射状部とを互いに連通させた下向き樋状の配風路を有するヘッダユニットを備え、前記下層部側のヘッダユニットに外気を導入する送風機からの送風路を連通させ、且つ前記下層部側ヘッダユニットと上層部側ヘッダユニットを連通する縦向きの連通管を備えたことにある。
【0030】
このように構成することにより、各ヘッダユニットは各層内の断面積を変化させるものであるため、この層内通過断面積の変化はクリンカの自重による圧密現象を防止する上で効果的であり、これにより層内で閉塞する危険性が回避される。
【0031】
更に、このようにクリンカの円滑な流れが保たれることによって冷却空気の流れも均等になり、円滑な操業が可能となり理論上の高い熱回収効率が達成される。
【0032】
請求項7に記載の発明の特徴は、上記請求項5又は6の構成に加え、回転上層部の下端に漏斗状の絞り部を設け、該絞り部を固定下層部の上端に挿入させ、該絞り部の漏斗状の下側背面空間に熱風取り出し流路の先端を連通開口させたことにある。
【0033】
このように構成することにより、冷却塔内で高温のセメントクリンカにくぐらせて加熱された空気を燃焼用2次空気として取り出すための構成が簡略化される。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図1〜図8について説明する。
【0035】
図1は本発明に係る装置の一例の概略構成を示している。この装置は、縦型の冷却塔20からなる冷却装置を1基、ロータリーキルン21,21を左右対称に配置に2基、各ロータリーキルン21,21に対応させた2基のサスペンションプレヒーターからなる予熱装置22,22、及び1基の仮焼炉23を使用している。左右のロータリーキルン21,21及び予熱装置22,22は同一構造のものを互いに対称に配置しているものであり、同一部分には同一符号を付して一方側の説明を省略する。
【0036】
冷却塔20は最下部に配置されており、その頂面中央に直立配置の排気筒24が連通されている。排気筒24の上端側両側部にロータリーキルン21の排気口を兼ねたクリンカ排出口56が連通開口され、ロータリーキルン21内で焼成されたクリンカが排気筒24を通して冷却塔20内投入されるようになっている。
【0037】
冷却塔20は縦型の円筒状をしており、上部の回転上層部34と下部の固定下層部35とから構成されている。回転上層部34外周面には、これを支持するための車輪36が取り付けられ、該車輪を固定下層部35の上端外周にフランジ状に形成した支持棚37上のレール38上を走行できるようにしており、駆動装置39によって回転上層部34を回転させるようになっている。
【0038】
回転上層部34の下端には下向き先細り形状をしたテーパ筒部34aからなる絞り部が突設され、これが固定下層部35の上端内に挿入されている。このテーパ筒部34aの先端には直型の短筒部34bが一体に備えられている。
【0039】
冷却塔20の固定下層部35内に送風機40により冷却用空気が送り込まれるようになっており、回転上層部34及び固定下層部35内には、冷却空気を配分する上下のヘッダユニット41A,41Bが備えられている。この各ヘッダユニット41A,41Bはそれぞれ、回転上層部34及び固定下層部35のそれぞれの中間高さ位置に冷却塔内壁に沿って環状突設させた水平環状部42と、該環状の中心部分から放射状に配置して水平環状部42に連通させた放射状部43とからなる配風路をもって構成されている。これらの各部分は下側が開放した下向きの樋状をなしている。
【0040】
両ヘッダユニット41A,41B間は、縦向きの連通管44によって連通されている。この連通管44は、下端が下ヘッダユニット41Aの放射状部43の中心部に連通され、上端が上ヘッダユニット41Bの放射状部43の中心部内に開口されている。
【0041】
固定下層部35の水平環状部42に送風機40からの送風路が連通されており、送風機40送り込まれる冷却空気は、下側の水平環状部から放射状部に入り、その中心から連通管44を通って上側の放射状部43の中心に導入され、上側の環状部に送られるようになっており、各ヘッダユニットの下向きの開放部からクリンカ内に送風されるようになっている。
【0042】
固定下層部35の下部には冷風配管45が横断する配置に挿入されており、この配管に冷風を送ることによってクリンカの最終的冷却がなされるようになっている。冷却塔20の固定下層部底部には漏斗状のクリンカ繰出口46が形成され、その下には回転円盤からなる排出装置47が備えられている。
【0043】
連通管44内には流量調整弁48が備えられ、上下のヘッダユニット41A,41Bからの冷却空気吐出割合を調節できるようになっている。
【0044】
ロータリーキルン21は、短筒状をした回転ドラムによって構成され、中心軸を水平配置とし、図2に示すように、原料入口側端部がそれ自体公知の中空トラニオンジャーナルと球面座を有する滑り軸受50で支えられ、一方出口側端部は図6に示すように、十分な剛性を有するリング状のタイヤ51と2基のローラー52で支えられている。またタイヤ51とキルン胴体間は板バネ53を介して接続されている。そして、ローラー52を駆動装置にて回転させることによってロータリーキルン21が10〜30rpmの速度で回転されるようになっている。尚、キルンが大型である場合には図7に示すようにガースギア駆動機構54によって胴部を直接駆動させるようにすることが好ましい。
【0045】
このロータリーキルン21は一端側を原料投入口55、他端側をクリンカ排出口56とし、この排出口56が前述したように冷却塔20からの排気筒24内に連通開口されている。また、ロータリーキルン21は、原料投入口側に先端側を先細り状にしたテーパ部57を有し、排出口側に両端に渡って等径の直筒状部58を有している。直筒状部58の出口側に径を細くした段部59が形成されている。
【0046】
尚、原料投入口側にテーパ部57を形成した理由は、粉末を含む原料の回転方向の分級性能をより向上せしめること及び装置の表面積をより削減せしめることにあるが、図8(a)に示すようにテーパ部57を設けることなく全体を直筒状部58aとしてもよく、また、図8(b)に示すように両端にアール部58bを設けた直筒状部58cとしてもよい。
【0047】
ロータリーキルン21の原料投入口55には、予熱装置22における最終段階サイクロン22dの原料流下路60の下端が挿入されているとともに、燃焼用2次空気導入路61が連通開口されている。この空気導入路61には、大気中に開放可能な大気取り入れ口62が形成されている。この大気取り入れ口62は開閉弁63によって開閉されるようになっている。また、原料流下路60には燃料注入路64が連通され、流下中の原料に燃料が混合されるようになっている。
【0048】
一方、空気導入路61には、冷却塔20内に導入されて加熱状態のクリンカa内を潜り抜けて加熱された冷却排気の一部を導入するようになっており、後述する冷却排気バイパス流路72に連通されている。また、流量調整弁65が設けられ、バイパス流路72からの空気導入量を調整できるようにしている。
【0049】
仮焼炉23は、燃焼室23aの下端に排気筒24の上端が連通されており、排気筒24を通して冷却塔20内からの冷却排気及びロータリーキルン21内からの燃焼排気が導入されるようになっている。また、燃焼室23aには、燃料供給路70及び予熱装置22の第3段階サイクロン22cからの原料流下路71が連通されている。更に燃焼室23aには、冷却塔20の固定下層部35の上端部に連通させた冷却排気バイパス流路72が連通され、この冷却排気が燃焼室23a内における燃焼用2次空気として送り込まれるようになっている。
【0050】
冷却排気パイパス流路72は、その上流側端部72aが前述した冷却塔20の固定下層部35の上端に挿入されたテーパ筒34aの下側に連通開口され、下流側端部72bが燃焼室23に連通開口されている。このバイパス流路72には流量調整弁74が備えられ、仮焼炉23に送り込まれる2次空気量を調整できるようにしている。
【0051】
仮焼炉23の上室23bには仮焼された原料を燃焼排気とともに最終段階サイクロン22dに送り込む排ガス流路73が連通されている。
【0052】
尚、図中22aは第1段階サイクロン、22bは第2段階サイクロンであり、25は原料注入口、26は排ガス吸引機である。
【0053】
次に、上記装置を使用したセメントクリンカの焼成工程について説明する。
【0054】
予熱装置22の原料注入口25から排ガス流路に注入された原料は、高温の排ガスと接触して予熱されつつ、サイクロン22a,22b,22cに順次送られ、第3段階のサイクロン22cから原料流下路71を通って仮焼炉23に送り込まれる。
【0055】
仮焼炉23の燃焼室23a内は、ロータリーキルン21からの燃焼排ガス及び冷却塔20からの冷却排気の混合ガスと燃料及びバイパス流路72を通して冷却塔で予熱された燃焼用2次空気が送り込まれて燃焼状態にあり、ここで原料が仮焼される。尚、冷却塔20から排気筒24を通って上昇される冷却排気は、ロータリーキルン内の燃焼用2次空気に使用され、仮焼炉23内に送り込まれる。
【0056】
仮焼炉23で仮焼された原料は排ガスとともに排ガス流路73を通って最終段階のサイクロン22dに送り込まれ、ここで排ガスと分離され、原料流下路60を通ってロータリーキルン21の原料投入口55に送り込まれる。この原料流下路60内で燃料注入路64から注入される燃料(例えば粉炭)が混合されてロータリーキルン21内投入される。
【0057】
ロータリーキルン21内では、原料に混入されている燃料が燃焼される。この時ロータリーキルン21内の原料温度が1450℃程度、ロータリーキルン21内雰囲気温度を1250℃程度の温度になるように燃料注入量及びロータリーキルン回転速度、大気取り入れ口62からの冷風取り入れ量を調整する。ロータリーキルン21内での燃焼は燃焼用2次空気導入路61を通して、冷却塔20内で加熱された空気が燃焼用2次空気として供給される。尚、装置の運転開始時には大気取り入れ口62から補助バーナー(図示せず)を挿入して燃焼させる。
【0058】
ロータリーキルン21は10〜30rpm程度で高速回転されており、原料はロータリーキルン内壁に沿って上昇落下を繰り返し、テーパ部57から直筒状部58に移動しつつ焼成及び造粒される。
【0059】
キルン21が高速度で回転することによって多くの利点が生ずる。即ち、原料各成分、燃料及び炉内の酸素は回転により激しく混合されるので、燃料の燃焼速度、燃料と原料間の熱伝達率、原料各成分間の化学反応速度が著しく改善されると共に、造粒能力も公知の造粒機と同等の水準まで向上し粒径の整った製品が得られ、クリンカクーラーとして縦型充填層方式のものが採用可能となってシステム全体の熱回収効率が改善される。
【0060】
キルンの所有内容積は従来の1/5以下となり、燃料の発生熱は壁面を介することなく原料に直接伝達されるため、従来のように焼成帯の雰囲気温度を維持するために必要とされた高温度の燃焼フレームは存在せず窒素酸化物の発生量が低減する。炉壁の温度が原料の温度を上回ることは無いので、原料が環状に付着して異常に成長したり崩落したりする事による操業上の支障は回避される。キルン外表面温度も低下し、これとキルン表面積の減少とが相俟って、放散による熱損失も低減しキルン自体の熱効率が向上する。キルンの熱効率の向上は燃焼排ガス量の減少をもたらし、同時にプレヒータ排ガスの持ち去り顕熱の削減となって二重の効果が得られる。
【0061】
このようにして焼成されたセメントクリンカは直径10〜20mm程度の粒状となってクリンカ排出口56から排気筒24内に投入される。
【0062】
排気筒24内は、冷却塔20からの冷却排気が高速で吹上げられているため、造粒されていない粉状物はこの上昇する噴流によって吹き上げられ、ロータリーキルン21内に戻されるか又は仮焼炉23に送られる。
【0063】
冷却塔20内は、順次落下されてくるクリンカaを固定下層部35の底部から回転上層部34の中腹部辺りまで堆積させ、この堆積量が維持されるように下端の排出装置46を作動させ、これによって冷却塔20内にクリンカ粒の縦型充填層を形成させる。
【0064】
尚、回転上層部34と固定下層部35間及び固定下層部35下部は、冷却空気の吹き抜けを防止する気密保持層h1,h2となっており、それぞれ上下層部間の結合部分及び下層部下端のクリンカ排出口56からの冷却空気の吹き抜け防止が可能なクリンカ堆積高さが形成されるように設定されている。また、両気密保持層h1,h2の上側が、それぞれ冷却空気が通過する冷却層h3,h4となっている。
【0065】
この冷却塔20からなる縦型充填層式クーラーにおいてはキルン2次空気温度をクリンカ入口温度1450℃近辺まで高めることが可能であり、また中間から抽出される仮撚炉2次空気温度も900℃以上に設定可能である。このことは所要冷却空気量の削減をもたらし廃ガスは排出されないので、そのための熱損失はなく、排ガスの処理設備も不要である。
【0066】
またクーラーは水平に回転する機能を具備した上層部と、下部にクリンカ排出機能を具備し固定された下層部との2段の縦型充填層により構成されているため、クリンカは上層部の頂点にキルン出口から直接投入され、ヘッダユニットや絞り部によって通過断面積の縮小、拡大を繰り返しつつ重力によって徐々に下層部に移動し、排出機を介し生産量に応じて取り出される。
【0067】
上下各冷却層の下部には、内壁面に沿って下部に開口を有する放射状の連通管で接続されている。上下それぞれのヘッダユニットは、上下に開口を有し圧力制御弁を具備した垂直管で接続されている。下層部のヘッダに送り込まれた冷却空気は各ヘッダ及び連通管の下部開口部からクリンカ層内に分散して上昇する。仮撚炉のための2次空気は上下層接続部の空間から抽出され、キルンのための2次空気は上層の頂部から取り出されるほか、仮撚炉のための抽気の一部が分配される。
【0068】
上層部が回転することにより、キルンから投入されるクリンカは円周方向に均等に分配され、回転上層部と固定下層部との間では粒子相互間に作用する剪断力により軽度の固着物が解砕され、さらに円周方向の混合が促進される。層内通過断面積の変化はクリンカの自重による圧密現象を防止する上で効果的であり、これにより層内で閉塞する危険性が回避される。このようにクリンカの円滑な流れが保たれることによって冷却空気の流れも均等になり、円滑な操業が可能となり理論上の高い熱回収効率が達成される。
【0069】
【発明の効果】
上述のように構成することにより、本発明に係るセメントクリンカの焼成方法及び焼成装置においては、単位製造量当たりの消費熱量が650kcal/kgclと、従来に比べて大幅に減少し、製造コストが削減されるとともに排出される二酸化炭素量が少なくなって環境汚染を減少させることができる。また、従来に比べて小型のキルンによりセメントクリンカの焼成及び造粒が可能となり、設備が簡略化されて場所を取らず、その製造コストも低くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の概略図である。
【図2】同上の要部の拡大断面図である。
【図3】同上の冷却塔部分を示す拡大断面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【図5】図3中のB−B線断面図である。
【図6】ロータリーキルンの支持部分を示す断面図である。
【図7】ロータリーキルンの他の駆動機構を示す断面図である。
【図8】(a)、(b)は、それぞれロータリーキルンの他の例を示す断面図である。
【図9】従来のロータリーキルンを使用したセメントクリンカ焼成装置の概略図である。
【符号の説明】
a セメントクリンカ
20 冷却塔
21 ロータリーキルン
22 予熱装置
23 仮焼炉
23a 燃焼室
24 排気筒
34 回転上層部
35 固定下層部
34a テーパ筒
34b 等径筒部
36 車輪
37 支持棚
38 レール
40 送風機
41A,41B ヘッダユニット
42 水平環状部
43 放射状部
44 連通管
45 冷風配管
46 クリンカ繰出口
47 排出装置
48 流量調整弁
50 滑り軸受
51 タイヤ
52 ローラー
53 板バネ
54 ガースギア駆動機構
55 原料投入口
56 クリンカ排出口
57 テーパ部
58 直筒状部
58a,58c 直筒状部
58b アール部
59 段部
60 原料流下路
61 燃焼用2次空気導入路
62 大気取り入れ口
63 開閉弁
64 燃料注入路
65 流量調整弁
70 燃料注入路
71 原料流下路
72 冷却排気バイパス流路
72a 上流側端部
72b 下流側端部
73 排ガス流路
74 流量調整弁
Claims (7)
- 回転中心軸を横向きにした短筒状をなし、その原料投入口側を細くしたテーパ状に形成したロータリーキルンと、上部に投入されたクリンカが堆積されて下方に移動されるようにした縦型充填層を形成するクリンカ内に冷却用空気を吹き込むとともに上端に排気筒を有する縦型の冷却塔とを使用し、
前記ロータリーキルン内部温度を1250℃以上の温度に保ち、略10〜30rpm程度の高速で回転させつつ焼成するとともに、該ロータリーキルンから排出されるクリンカを前記排気筒内に投入させ、
該クリンカと共にロータリーキルンから排出される微粉状物を冷却排気及びロータリーキルンからの排ガスとともに仮焼炉に送り込み、
該仮焼炉によって仮焼された原料と共にロータリーキルン内に戻すことを特徴としてなるセメントクリンカの焼成方法。 - 仮焼炉によって仮焼されて燃焼ガスとともに排出される仮焼原料を最終サイクロンによって燃焼ガスから分離してロータリーキルン内に送り込む仮焼原料供給路に燃料供給路を連通させ、前記仮焼原料内に焼成用燃料を混合させてロータリーキルン内に供給する請求項1に記載のセメントクリンカの焼成方法。
- 原料を予熱する予熱装置と、該予熱装置によって予熱された原料を仮焼する仮焼炉と、該仮焼炉によって仮焼された原料が投入されて焼成されるロータリーキルンと、該ロータリーキルンのクリンカ排出口から排出されるクリンカを送風によって冷却する冷却装置とを備えてなるセメントクリンカの焼成装置において、
前記ロータリーキルンは、回転中心軸を横向きにした短筒状をなし、内部温度を1250℃以上の温度に保ち、略10〜30rpm程度の高速で回転させつつ焼成できるようにするとともに、
前記冷却装置は、上部に投入されたクリンカが堆積されて下方に移動される縦型の充填層が形成される筒状の冷却塔と、該冷却塔内に冷却用空気を供給する送風装置とを備え、前記冷却塔の上端部に縦向きの冷却用空気排気筒を備え、
該排気筒の側面に前記ロータリーキルンの排ガス口兼用のクリンカ排出口を連通させるとともに、前記排気筒を仮焼炉の下端に連通させたことを特徴としてなるセメントクリンカの焼成装置。 - 冷却塔の胴部中間高さ位置に、該冷却塔内の高温のクリンカ内を通過した冷却用空気の一部を取り出す熱風取り出し流路を備え、該熱風取り出し流路を仮焼炉及びロータリーキルンの原料投入口側に連通させ、該熱風取り出し流路を通して仮焼炉及びロータリーキルンに燃焼用2次空気を供給するようにしてなる請求項3に記載のセメントクリンカの焼成装置。
- 冷却塔は、下端部に排出口を有する固定下層部と、該固定下層部の上端に回転自在に結合させた回転上層部とを有し、前記回転上層部と固定下層部との中間部分及び固定下層部の下端部分に、気密保持層を備えてなる請求項3又は4に記載のセメントクリンカの焼成装置。
- 回転上層部及び固定下層部には、その内周面に沿って内側に突出させた水平環状部と、該水平環状部の環状中心から放射状に配置した放射状部とを互いに連通させた下向き樋状の配風路を有するヘッダユニットを備え、前記下層部側のヘッダユニットに外気を導入する送風機からの送風路を連通させ、且つ前記下層部側ヘッダユニットと上層部側ヘッダユニットを連通する縦向きの連通管を備えてなる請求項5に記載のセメントクリンカの焼成装置。
- 回転上層部の下端に漏斗状の絞り部を設け、該絞り部を固定下層部の上端に挿入させ、該絞り部の漏斗状の下側背面空間に熱風取り出し流路の先端を連通開口させてなる請求項5又は6に記載のセメントクリンカの焼成装置。
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