JP4578588B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のレンズからの各光学像を撮像する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平1−94775号公報には、密着型イメージセンサの発明が開示されている。この密着型イメージセンサは、2次元的に結像する屈折率分布型アレイレンズと、これにより結像した撮像画像を受ける2次元撮像素子アレイ(2次元CCD素子)とを備えている。
特開平5−11102号公報には、円柱状に形成されたサファイア結晶で軸中心から径方向に屈折率分布を有する屈折率分布型レンズをアレイ状に配列することが開示されている。
特開昭61−7817号公報には、屈折率分布型レンズを1列のアレイ状に配列し、開口角、有効径、視野半径を制限して像の重なりをコントロールすることが開示されている。
特開昭59−216115号公報には、等倍結像アレイに変倍用球面レンズを備え、この球面レンズが単一の像を合成するように中心から外周に向かって、曲率、屈折率または焦点距離を順次変えることが開示されている。
近年、物体の三次元画像(立体画像)を再生する装置の研究開発が行われていると共に、物体を撮影して当該物体の三次元画像を再生する撮像装置の研究開発が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
物体を撮影して物体の奥行き方向(深さ方向)の画像データを生成するには、レンズの位置を複数回変更して物体を撮影し、奥行き方向即ち複数のピント位置(フォーカス位置)について前記物体の画像データを生成する手法がある。
しかし、レンズを移動させてレンズの位置を変更する手法では、それぞれの撮像時刻に時間差が生じるので、静止した物体の画像である静止画像の場合はよいが、動く物体の画像である動画像の場合は好ましくない。
本発明の目的は、同一の撮像対象について複数のピント位置に対応する画像データを同時に生成することが可能な撮像装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、複数のレンズと、前記複数のレンズからの各光学像を撮像して画像データを生成する撮像手段であって、同一の撮像対象について前記複数のレンズからの各光学像を同時に撮像する撮像手段とを有し、前記複数のレンズは焦点距離またはピント位置がそれぞれ異なる。
本発明の撮像装置では、好適には、前記複数のレンズは、同一面上にアレイ状に設けてあり、前記複数のレンズは、それぞれ屈折率分布型レンズである。
本発明の撮像装置では、より好適には、アレイ状に設けられた前記複数のレンズは、対向する一方の側に配列されたレンズから他方の側に配列されたレンズへとピント位置が順に異なる。
【0005】
本発明の撮像装置では、好適には、前記撮像手段は、前記複数のレンズからの各光学像が重ならないように撮像面に結像される固体撮像素子であり、前記撮像装置は、前記固体撮像素子からの画像データに基づいて画像処理を行う画像処理回路を有する。
本発明の撮像装置では、より好適には、前記画像処理回路は、前記撮像面に結像された光学像に対応する画像データを、前記複数のレンズからの各光学像に対応する画像データに分割して画像処理を行う。
前記画像処理回路は、前記各光学像に対応する画像データから前記撮像対象の空間周波数成分を求め、前記空間周波数成分に基づいて前記撮像対象までの距離を求めてもよい。
前記画像処理回路は、前記複数のレンズからの各光学像に対応する画像データを画像処理して前記撮像対象の三次元画像データを生成してもよい。
【0006】
撮像手段は、焦点距離またはピント位置が異なる複数のレンズからの各光学像を撮像して画像データを生成する。
前記複数のレンズにより、ピントが合う被写体の位置であるピント位置(フォーカス位置)が異なる複数の光学像を、同一の撮像対象について同時に得ることができる。
撮像手段は、同一の撮像対象について前記複数のレンズからの各光学像を同時に撮像して画像データを生成する。これにより、静止した物体のみならず、動く物体についても、異なるピント位置に対応する画像データを同時に生成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置の一例を示す概略ブロック図である。
【0008】
この撮像装置100は、ピント位置がそれぞれ異なる複数のレンズ10と、前記複数のレンズ10からの各光学像を撮像して画像データS20を生成する撮像手段の一例である固体撮像素子20と、前記画像データS20に基づいて画像処理を行う画像処理回路30と、画像処理回路30で生成された画像データS40を記憶するメモリ40と、タイミング信号発生回路50と、同期信号発生回路60とを有する。
固体撮像素子20は、同一の撮像対象について前記複数のレンズ10からの各光学像を同時に撮像する。
タイミング信号発生回路50は、固体撮像素子20および画像処理回路30に種々のタイミング信号S50を供給する。
同期信号発生回路60は、水平同期信号および垂直同期信号などの同期信号S60を画像処理回路30に供給すると共に、タイミング信号発生回路50との間で種々の信号S55を送受する。
【0009】
また、撮像装置100は、不図示の中央処理装置(CPU)とROMとRAMとを有する。
前記中央処理装置は撮像装置100全体の制御を司り、固体撮像素子20、画像処理回路30、メモリ40、タイミング信号発生回路50および同期信号発生回路60を制御する。前記中央処理装置を画像処理回路30に設けてもよい。
前記複数のレンズ10は、焦点距離がそれぞれ異なる構成としてもよい。
【0010】
撮像対象からの光信号は、入射光として複数のレンズ10に供給される。
複数のレンズ10は、前記撮像対象からの光信号を屈折させ、光信号S10として固体撮像素子20の撮像面20Aに供給する。光信号S10は、前記複数のレンズ10の通過光に対応する。
固体撮像素子20の撮像面20Aには、前記複数のレンズ10からの前記撮像対象の各光学像が重ならないように結像される。
画像処理回路30は、前記撮像面20Aに結像された光学像に対応する画像データS20を、前記複数のレンズ10からの各光学像に対応する画像データS40に分割して画像処理する。
画像処理回路30は、画像データS20に基づいて画像処理して生成したデータS30を出力端子70に出力する。出力データS30としては、画像データS40としてもよく、前記撮像対象までの距離データとしてもよい。
【0011】
図2は、図1の撮像装置100において、複数のレンズ10と固体撮像素子20の構成例を示す説明図である。
固体撮像素子20はシリコン基板などの半導体基板25に形成されている。
複数のレンズ10は同一面上にアレイ状に設けてあり、前記複数のレンズ10は屈折率分布型レンズ10A〜10Lからなる。
前記複数のレンズ10は、固体撮像素子20の撮像面20A上に配置されて複数のレンズ10の出射端面は撮像面20Aに接しており、前記複数のレンズ10を通過した通過光は撮像面20Aに供給される。
半導体基板25には、固体撮像素子20からの画像データS20を取り出す不図示の出力端子が設けてあり、当該出力端子からの画像データS20は画像処理回路30に供給されるようになっている。
固体撮像素子20は、一例として1/2インチのCCD(Charge Coupled Device )撮像素子を用いてもよく、この場合は撮像面20Aの横方向(水平方向)の大きさLH=7.2mm以上であり、撮像面20Aの縦方向(垂直方向)の大きさLV=5.4mm以上である。
各屈折率分布型レンズ10A〜10Lの直径Dは一例として1.8mmとしてもよく、レンズ長(レンズの厚さ)Zは一例として約3.6mmとしてもよく、この場合、屈折率分布型レンズを縦3列、横4列として12個設けることができる。
【0012】
図3は、図2中の複数のレンズ10のうち屈折率分布型レンズ10A〜10Dと、固体撮像素子20が形成された半導体基板25との関係を説明する説明図である。
図中の符号S1A〜S1Dは、屈折率分布型レンズ10A〜10Dの中心軸(光軸)方向のピントが合う被写体の位置であるピント位置(即ちフォーカス位置)Ao〜Doから屈折率分布型レンズ10A〜10Dに入射する入射光の通路をそれぞれ表している。屈折率分布型レンズ10A〜10Dは、半導体基板25上に1列に配置されている。
屈折率分布型レンズ10A〜10Dは、ピント位置(フォーカス位置)がそれぞれ異なる。
屈折率分布型レンズ10A〜10Dの撮像対象側のフォーカス位置Ao〜Doでは、屈折率分布型レンズ10Aから屈折率分布型レンズ10Dへとフォーカス位置が順に異なる。
屈折率分布型レンズ10A〜10Dにおいて、屈折率分布型レンズ10Aのフォーカス位置Aoは半導体基板25から最も遠く、次に屈折率分布型レンズ10Bのフォーカス位置Boが半導体基板25から遠く、次に屈折率分布型レンズ10Cのフォーカス位置Coが半導体基板25から遠く、屈折率分布型レンズ10Dのフォーカス位置Doが半導体基板25に最も近い。
屈折率分布型レンズ10Aの光軸上のフォーカス位置Aoに点光源を配置した場合、屈折率分布型レンズ10Aを通過した通過光は、撮像面20A上に焦点を結ぶようになっている。
同様にして屈折率分布型レンズ10B〜10Dの光軸上のフォーカス位置Bo〜Doに点光源を配置した場合も、屈折率分布型レンズ10B〜10Dを通過した通過光は、それぞれ撮像面20A上に焦点を結ぶようになっている。
【0013】
同様にして、図2中の複数のレンズ10において、屈折率分布型レンズ10E〜10Hは、半導体基板25上に1列に配置されている。
屈折率分布型レンズ10E〜10Hは、ピント位置(フォーカス位置)がそれぞれ異なる。
屈折率分布型レンズ10E〜10Hにおいて、屈折率分布型レンズ10Eのフォーカス位置は半導体基板25から最も遠く、次に屈折率分布型レンズ10Fのフォーカス位置が半導体基板25から遠く、次に屈折率分布型レンズ10Gのフォーカス位置が半導体基板25から遠く、屈折率分布型レンズ10Hのフォーカス位置が半導体基板25に最も近い。
フォーカス位置Ao〜Doの場合と同様にして、屈折率分布型レンズ10E〜10Hの光軸上のフォーカス位置Eo〜Hoに点光源を配置した場合も、屈折率分布型レンズ10E〜10Hを通過した通過光は、それぞれ撮像面20A上に焦点を結ぶようになっている。
【0014】
同様にして、図2中の複数のレンズ10において、屈折率分布型レンズ10I〜10Lは、半導体基板25上に1列に配置されている。
屈折率分布型レンズ10I〜10Lは、ピント位置(フォーカス位置)がそれぞれ異なる。
屈折率分布型レンズ10I〜10Lにおいて、屈折率分布型レンズ10Iのフォーカス位置は半導体基板25から最も遠く、次に屈折率分布型レンズ10Jのフォーカス位置が半導体基板25から遠く、次に屈折率分布型レンズ10Kのフォーカス位置が半導体基板25から遠く、屈折率分布型レンズ10Lのフォーカス位置が半導体基板25に最も近い。
フォーカス位置Ao〜Doの場合と同様にして、屈折率分布型レンズ10I〜10Lの光軸上のフォーカス位置Io〜Loに点光源を配置した場合も、屈折率分布型レンズ10I〜10Lを通過した通過光は、それぞれ撮像面20A上に焦点を結ぶようになっている。
【0015】
図2中の複数のレンズ10において、屈折率分布型レンズ10Aのフォーカス位置Aoが最も遠く、屈折率分布型レンズ10Lのフォーカス位置Loが最も近い。
屈折率分布型レンズ10Dのフォーカス位置Doは、屈折率分布型レンズ10Eのフォーカス位置Eoよりも遠い。
屈折率分布型レンズ10Hのフォーカス位置Hoは、屈折率分布型レンズ10Iのフォーカス位置Ioよりも遠い。
【0016】
図4は、図1の撮像装置100とフォーカス位置Ao〜Loと撮像対象(Object)との関係を示す説明図である。
符号Ao〜Loは、撮像装置100の屈折率分布型レンズ10A〜10Lの各フォーカス位置(ピント位置)を示す。フォーカス位置Ao〜Loは段階的に異なっている。基準となるフォーカス位置Oは、撮像装置100の前面または対物レンズの位置に対応させてもよい。複数のレンズ10を構成する屈折率分布型レンズ10A〜10Lはそれぞれ画角θを有する。
固体撮像素子20の撮像面20Aには、屈折率分布型レンズ10A〜10Lに対応する光学像A〜Lが結像される。人形11と樹木12は被写体の例である。
撮像装置100は、撮像対象の一例である人形11の光学像と、撮像対象の一例である樹木12の光学像と、地表15の光学像とを撮像して光信号S10を電気信号に変換し、画像データS20を生成する。
【0017】
図5は、図1の撮像装置100の屈折率分布型レンズ10A〜10Lの出射端面に結像される光学像A〜Lを説明する説明図である。
屈折率分布型レンズ10A〜10Lの入射端面には、撮像対象からの光がそれぞれ入射する。
屈折率分布型レンズ10A〜10Lの出射端面には、屈折率分布型レンズ10A〜10L中を通過した通過光による光学像A〜Lがそれぞれ結像され、各光学像A〜Lは撮像面20Aに供給される。
各光学像A〜Lには、人形11の光学像と、樹木12の光学像と、地表15の光学像とが含まれている。但し、図5では地表15の光学像(光像)は省略して描いている。
そして、固体撮像素子20の撮像面20Aには、屈折率分布型レンズ10A〜10Lを通過した通過光による12個の光学像A〜Lが結像される。
【0018】
図6は、図1の撮像装置100の固体撮像素子20の撮像面20Aを説明する説明図であり、図5に対応している。
撮像面20Aは、12個の屈折率分布型レンズ10A〜10Lからの光学像A〜Lに対応して12個の撮像領域A1 〜L1 に区分されており、撮像領域A1 〜L1 には光学像A〜Lが重ならないようにそれぞれ結像される。図6の各撮像領域A1 〜L1 には、人形11の光学像と樹木12の光学像とが結像されている。
但し、図6では地表15の光学像は省略して描いている。
各撮像領域A1 〜L1 は、撮像面20Aを縦方向に約1/3ずつに区分し、横方向に約1/4ずつに区分して形成されている。
固体撮像素子20からの画像データS20を入力する画像処理回路30では、撮像面20Aに結像された光学像に対応する画像データS20を、複数のレンズ10からの各光学像A〜Lに対応する画像データに分割して画像処理する。
画像処理回路30は、撮像領域A1 〜L1 の各光学像に対応する画像データS40等を生成し、撮像領域A1 〜L1 毎に画像処理を行う。
【0019】
画像処理回路30は、画像データS40から人形11の空間周波数成分を求め、前記空間周波数成分から前記人形11までの距離を算出する。
また、画像データS40から樹木12の空間周波数成分を求め、前記空間周波数成分から前記樹木12までの距離を算出する。
なお、画像処理回路30では、空間周波数成分に基づいて撮像対象に対してピントが合っているか否かを検出することができる。
画像処理回路30では、撮像対象11,12の空間周波数成分を、分割された前記複数(12個)の画像データについて求め、フォーカス位置が隣接する画像データに応じて前記空間周波数成分を比較し、撮像対象11,12までの距離を求めてもよい。
【0020】
前記人形11の光学像は撮像領域K1 においてピントが合っており、前記人形11の距離がフォーカス位置Koの距離であることを、画像処理回路30は人形11の空間周波数成分に基づいて検出してもよい。
また、画像処理回路30は、前記人形11が、フォーカス位置Koに隣接するフォーカス位置Loの距離から、フォーカス位置Koに隣接するフォーカス位置Joの距離までの範囲内にあることを、画像処理回路30は人形11の空間周波数成分に基づいて検出してもよい。
【0021】
前記樹木12の光学像は撮像領域B1 〜E1 においてピントが合う部分があり、樹木12の距離がフォーカス位置Co〜DoまたはBo〜Eoの距離であることを、画像処理回路30は樹木12の空間周波数成分に基づいて検出してもよい。
また、画像処理回路30は、前記樹木12が、フォーカス位置Boに隣接するフォーカス位置Loの距離から、フォーカス位置Eoに隣接するフォーカス位置Foの距離までの範囲内にあることを、画像処理回路30は樹木12の空間周波数成分に基づいて検出してもよい。
また、画像処理回路30は、撮像対象11,12のピントが合っているフォーカス位置に隣接するフォーカス位置から、撮像対象11,12の奥行き方向の大きさを求めてもよい。
【0022】
アレイ状に設けられた前記複数のレンズ10は、対向する一方の側に配列されたレンズ10A,10E,10Iから他方の側に配列されたレンズ10D,10H,10Lへと前記フォーカス位置がそれぞれ順に異なる。
屈折率分布型レンズ10A〜10D,10E〜10H,10I〜10Lでは、前記フォーカス位置がそれぞれ隣接している。
このように屈折率分布型レンズ10A〜10Lを配置することで、屈折率分布型レンズ10A〜10D,10E〜10H,10I〜10Lに対応する撮像領域A1 〜D1 ,E1 〜H1 ,I1 〜L1 の各画像データの差などの演算を、シフトレジスタ等を用いて1撮像領域分だけずらして順繰りに行うことができ、画像処理を行う演算を簡単にすることができる。
【0023】
上述したように、撮像装置100はピント位置が異なる複数のレンズ10を備え、同一の撮像対象について複数のレンズ10からの各光学像を同時に撮像して画像データを生成するので、同一の物体について複数のフォーカス位置Ao〜Loに対応する画像データを固体撮像素子20内で同時に生成することができる。
したがって、静止した物体のみならず、動く物体についても、異なるフォーカス位置Ao〜Loに対応する画像データを同時に生成することができる。
撮像装置100では、複数のフォーカス位置Ao〜Loに対応する画像データを分離して画像処理し、合成することで、奥行きのある画像の画像データを生成することが可能である。
画像処理回路30では、撮像対象の三次元画像データを、前記複数のレンズ10に対応する画像データS40に基づいて生成してもよい。
撮像対象の三次元画像データを撮像装置100が生成する場合は、動く物体についての三次元画像データの精度を向上することができる。
撮像装置100では、前記複数のレンズ10を備えることで、レンズを移動させてレンズ位置を変更する必要がないので、光学系を簡単な構成とすることができると共に光軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0024】
屈折率分布型レンズ10A〜10Lの屈折率分布をそれぞれ異ならせることで、屈折率分布型レンズ10A〜10Lの焦点距離またはピント位置がそれぞれ異なるようにしてもよい。
また、屈折率分布型レンズ10A〜10Lのレンズ長をそれぞれ異ならせることで、屈折率分布型レンズ10A〜10Lの焦点距離またはピント位置がそれぞれ異なるようにしてもよい。
また、屈折率分布型レンズ10A〜10Lの光軸方向の取付け位置をそれぞれ異ならせてもよい。
【0025】
撮像面20Aに、縦3列、横4列の12個の屈折率分布型レンズを設ける場合について述べたが、さらに多くの屈折率分布型レンズを配列してもよく、一例として縦7列、横8列の56個の屈折率分布型レンズを配列してもよい。
屈折率分布型レンズの前方に、すなわち屈折率分布型レンズと撮像対象との間にさらにレンズを設けて、ピントの合う物体までの距離を変化させてもよい。
前記複数のレンズにそれぞれ対応して複数の固体撮像素子を設け、当該固体撮像素子のそれぞれは対応する前記複数のレンズからの光学像を撮像して画像データを生成する構成にしてもよい。
なお、上記実施形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0026】
【発明の効果】
本発明の撮像装置は、焦点距離またはピント位置が異なる複数のレンズを備え、同一の撮像対象について前記複数のレンズからの光学像を同時に撮像して画像データを生成するので、複数のピント位置に対応する画像データを同時に生成することが可能である。
したがって、静止した物体のみならず、動く物体についても、複数のフォーカス位置に対応する画像データを同時に生成することができ、動く物体の画像データの精度を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の一例を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の撮像装置100において、複数のレンズ10と固体撮像素子20の構成例を示す説明図である。
【図3】図2中の複数のレンズ10のうち屈折率分布型レンズ10A〜10Dと、固体撮像素子20が形成された半導体基板25との関係を説明する説明図である。
【図4】図1の撮像装置100とフォーカス位置Ao〜Loと撮像対象との関係を示す説明図である。
【図5】図1の撮像装置100の屈折率分布型レンズ10A〜10Lの出射端面に結像される光学像A〜Lを説明する説明図である。
【図6】図1の撮像装置100の固体撮像素子20の撮像面20Aを説明する説明図である。
【符号の説明】
10…複数のレンズ、10A〜10L…屈折率分布型レンズ、11…人形、12…樹木、15…地表、20…固体撮像素子、20A…撮像面、25…半導体基板、30…画像処理回路、40…メモリ、50…タイミング信号発生回路、60…同期信号発生回路、70…出力端子、100…撮像装置、A〜L…光学像、Ao〜Lo…ピント位置(フォーカス位置)、A1 〜L1 …撮像領域、LH…撮像面20Aの横方向の大きさ、LV…撮像面20Aの縦方向の大きさ、S10…光信号、S1A〜S1D…光の通路、S20,S40…画像データ、S50…タイミング信号、S60…同期信号、θ…画角。
Claims (5)
- 焦点距離またはピント位置がそれぞれ異なった複数のレンズと、
前記複数のレンズからの各光学像を重ならないように撮像面に結像し、画像データを生成する撮像手段であって、同一の撮像対象について前記複数のレンズからの各光学像を同時に撮像する撮像手段と、
前記撮像手段からの画像データに基づいて画像処理を行う画像処理回路と
を有し、
前記画像処理回路は、前記撮像面に結像された光学像に対応するデータを、前記複数のレンズからの各光学像に対応する画像データに分割して画像処理し、合成して前記撮像対象の画像データを生成し、
前記複数のレンズは、それぞれの出射端面を前記撮像面に当接させてアレイ状に設けられた複数の屈折率分布型レンズであり、
前記複数の屈折率分布型レンズは、屈折率分布がそれぞれ異なる
撮像装置。 - 焦点距離またはピント位置がそれぞれ異なった複数のレンズと、
前記複数のレンズからの各光学像を重ならないように撮像面に結像し、画像データを生成する撮像手段であって、同一の撮像対象について前記複数のレンズからの各光学像を同時に撮像する撮像手段と、
前記撮像手段からの画像データに基づいて画像処理を行う画像処理回路と
を有し、
前記画像処理回路は、前記撮像面に結像された光学像に対応するデータを、前記複数のレンズからの各光学像に対応する画像データに分割して画像処理し、合成して前記撮像対象の画像データを生成し、
前記複数のレンズは、それぞれの出射端面を前記撮像面に当接させてアレイ状に設けられた複数の屈折率分布型レンズであり、
前記複数の屈折率分布型レンズは、レンズ長がそれぞれ異なる
撮像装置。 - アレイ状に設けられた前記複数のレンズは、対向する一方の側に配列されたレンズから他方の側に配列されたレンズへとピント位置が順に異なる
請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 前記画像処理回路は、前記各光学像に対応する画像データから前記撮像対象の空間周波数成分を求め、前記空間周波数成分に基づいて前記撮像対象までの距離を求める
請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記画像処理回路は、前記各光学像に対応する画像データから前記撮像対象の空間周波数成分を求め、前記空間周波数成分に基づいて前記撮像対象の奥行き方向の大きさを求める
請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
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