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JP4577823B2 - 電動車輌のコンタクタ制御装置、コンタクタ制御方法、そのプログラム及びコンピュータ可読記録媒体 - Google Patents

電動車輌のコンタクタ制御装置、コンタクタ制御方法、そのプログラム及びコンピュータ可読記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電動車輌のコンタクタ制御装置、コンタクタ制御方法、そのプログラム及びコンピュータ可読記録媒体に関する。
近年、電気自動車(「PEV」:Pure Electric Vehicle)や、ハイブリッド車輌(「HEV」:Hybrid Electric Vehicle)等の電動車輌において、エネルギー密度の高いニッケル−金属水素化物電池(以下、「ニッケル−水素電池」と称する。)等の二次電池を用いた電源装置が、モータの動力源及び各種負荷の駆動源として用いられている。電動車輌に用いる電源装置は、100V〜350V程度の総電圧を必要とする。電源装置を構成する最小単位である単電池(セル)の出力電圧は1.2V程度であるため、通常、複数個(例えば100個)の単電池を直列接続することによって所望の総電圧を得る。
電源装置とモータとの間には、電源の接続及び遮断を行うためのコンタクタ(リレー)が設けられている。例えば、PEVにおいて運転者がイグニションキーを操作することによってイグニションがオンとなり電源が投入された場合、コンタクタは導通状態となり、電源装置とモータとを接続し、モータを回転駆動する。また、イグニションがオフとなった場合、コンタクタは電源装置とモータとを遮断し、モータは停止する。
コンタクタは、可動接点と固定接点とを有し、さらに可動接点を動作させるためのコンタクタコイルを有する。一般的には、PEVやHEVにおけるコンタクタは、コンタクタコイルに補機バッテリと呼ばれる比較的出力電圧の低い補助電源の電圧を印加することによって、コンタクタの導通状態と遮断状態を切り替える。
しかしながら、補機バッテリは着脱可能な様態で電動車輌に設置されており、保守目的等で取り外されたり、交換されることがある。適合しない補機バッテリを装着した場合等において定格を上回る補助電源電圧が長時間コンタクタコイルに印加されると、コンタクタコイルが異常に発熱して破損する可能性がある。このようなコンタクタの異常や破損は、電動車輌全体の動作不良の要因となる。
特許文献1に、従来例のコンタクタ制御装置が開示されている。図11及び図12を参照して、従来例のコンタクタ制御装置について説明する。図11は、従来例の電動車輌の構成を示す図である。図11において、電動車輌は、複数の二次電池からなる組電池1と、組電池1の高圧側に一端が接続された第1のコンタクタ2と、組電池1の低圧側に一端が接続された第2のコンタクタ3と、組電池1の低圧側のラインに設けられた電流検出装置4と、組電池1、第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3及び電流検出装置4に接続された制御部115と、第1のコンタクタ2の他端及び第2のコンタクタ3の他端を接続する平滑用のコンデンサ6と、コンデンサ6の両端に接続されたインバータ7と、インバータに接続されたモータ8とを有する。
第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3は、夫々可動接点と固定接点とを有し、さらに可動接点を動作させるためのコンタクタコイルを有する。各コンタクタコイルは一端を接地し、他端を制御部115に接続し、制御部115を介して補助電源電圧入力端子(以下、「Vsub端子」と記す。)から、図示しない補機バッテリからの補助電源電圧を印加されることによって可動接点を可動し、接点間の導通状態及び遮断状態を切り替える。
インバータ7は、例えば、複数個のトランジスタ及びダイオードから構成される。インバータ7は、直流電源を交流に変換して、モータ8の各相に組電池1から供給される電源電圧を順次印加することによって、モータ8を回転駆動する。
平滑用コンデンサ6は、インバータ7に印加される電圧の変動を抑え、安定した電圧を供給するために設けられる。
電流検出装置4は、組電池1の低圧側のラインに流れる電流を検出し、制御部115に出力する。
制御部115は、電流検出装置4が検出した電流値と組電池1の電圧値を入力する。また、図示しない電動車輌のアクセル、ブレーキ、シフトレバー等から車輌操作のための操作信号を入力し、各信号に応じて、第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3を制御する。第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の制御は、Vsub端子から入力した図示しない補機バッテリの補助電源電圧を第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の各コンタクタコイルに印加してコンタクタの接点間の導通状態及び遮断状態を切り替えることによって行う。
制御部115は、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3に印加する補助電源電圧が、コンタクタコイルの定格によって定められる連続印加可能電圧より高い場合に、コンタクタコイルへの電圧の印加を強制的に停止して、コンタクタを遮断状態とする。
図12を参照して、制御部115の動作について説明する。図12は、コイル印加電圧の変化(a)に対するコンタクタ動作の変化(b)を示すタイミング図である。図12に示す例において、コンタクタコイルへの連続印加可能電圧は16Vとする。
図12(a)に示すように、時刻T2〜T3、時刻T4〜T5、及び時刻T6以降の期間は、コイル印加電圧がコンタクタコイルへの連続印加可能電圧である16Vを上回る。したがって、図12(b)に示すように、制御部115は、時刻T2〜T3、時刻T4〜T5、及び時刻T6以降の期間で、コンタクタを遮断状態(OPEN)に切り替える。
以上のようにして従来例のコンタクタ制御装置は、コンタクタコイルの異常な発熱を抑え、コンタクタの破損を防ぐ。
特開平10−224901号公報
しかしながら、従来例のコンタクタ制御装置は、緊急時の代替品として、あるいは、保守目的で、定格電圧がコンタクタコイルの連続印加可能電圧より少しでも高い補機バッテリを接続した場合、コンタクタが導通状態にならず、電動車輌が停止して動作できない、という問題がある。
また、定格に見合う補機バッテリを接続している場合でも、補機バッテリの出力電圧変動によって電圧値の上昇が頻発した場合には、車輌停止が頻発する、という問題がある。
本発明の電動車輌のコンタクタ制御装置、コンタクタ制御方法、そのプログラム及びコンピュータ可読記録媒体は、上記問題を解決するためになされたものであり、コイル印加電圧がコンタクタコイルの連続印加可能電圧より高い場合でも、印加可能な制限時間が経過するまではコンタクタの導通状態を保つとともに、印加可能な制限時間が経過した場合にはコンタクタを強制的に遮断状態とするよう制御する、柔軟かつ安全なコンタクタ制御装置、コンタクタ制御方法、そのプログラム及びコンピュータ可読記録媒体を実現することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明は、1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、一端が前記組電池の一端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第1のコンタクタコイルを備えた第1のコンタクタと、一端が前記組電池の他端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第2のコンタクタコイルを備えた第2のコンタクタとを有し、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタを介して組電池から車輌負荷に電源を供給するとともに、補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへ印加される電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御する電動車輌のコンタクタ制御装置であって、記補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへの電圧が第1の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、第1の基準電圧以下の場合にカウンタをクリアせずにカウント動作を停止する第1のタイマ部を有し、前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記補助電源からの電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成されていることを特徴とする電動車輌のコンタクタ制御装置である。
第1のタイマ部は、初期値から開始して、カウンタを一定時間毎に一定値ずつインクリメント又はデクリメントすることにより、コイル印加電圧が第1の基準電圧より高い時間をカウントする。コイル印加電圧が第1の基準電圧以下の場合はカウントせず、カウンタを停止する。第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった場合、コンタクタコイルの温度が正常範囲以上に上昇したと判断する。この時、制御部は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にすることにより、組電池から車輌負荷への電圧供給経路を遮断し、車輌を停止させる。第1の所定カウント値は、コンタクタコイルの定格によって異なるが、コンタクタコイルが異常に発熱しない程度の時間となるよう設定することが好ましい。
この発明によれば、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第1の基準電圧よりも上昇した場合においても、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電動車輌のコンタクタ制御装置において、さらに、第2のタイマ部を有し、前記第2のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするよう構成されていることを特徴とする。
第2のタイマ部は、初期値から開始して、カウンタを一定時間毎に一定値ずつインクリメント又はデクリメントすることにより、前記補助電源からの印加電圧が前記第1のカウンタクリア電圧以下の場合、つまり、コイル印加電圧が十分低い値である時間をカウントする。第1のカウンタクリア電圧は、第1の基準電圧以下の任意の値が設定されて良い。第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった場合、コンタクタコイル温度が十分に下がったと判断し、第1のタイマ部のカウンタをクリアする。第2の所定カウント値は、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで下がるのに十分長い時間となるよう設定することが好ましい。
この発明によれば、第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった場合は、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで十分下がったと判断し、第1のタイマ部のカウンタをクリアする。これにより、コンタクタコイル温度が安全な温度であるにも拘らず第1のタイマ部によってコンタクタの遮断が起こることを防止する。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の電動車輌のコンタクタ制御装置において、さらに、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、前記第3のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧よりも高い値に設定された第2の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、前記第4のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアし、前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成されており、前記第3の所定カウント値は、前記補助電源からの電圧が連続して前記第2の基準電圧よりも高い場合に、前記第1のタイマ部のカウンタが前記第1の所定カウント値となるよりも前に第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるように設定されていることを特徴とする。
第3のタイマ部は、初期値から開始して、カウンタを一定時間毎に一定値ずつインクリメント又はデクリメントすることにより、コイル印加電圧が第1の基準電圧よりも高い値に設定された第2の基準電圧より高い時間をカウントする。コイル印加電圧が第2の基準電圧以下の場合はカウントしない。第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった場合、コンタクタコイル温度が正常範囲以上に上昇したと判断する。この時、制御部は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にすることにより、組電池から車輌負荷への電圧供給経路を遮断し、車輌を停止させる。
また、第3の所定カウント値は、コンタクタコイル温度が異常に発熱せず、かつ、第1のタイマ部が第1の所定カウント値によってカウントする時間より短い時間を設定されている。
第4のタイマ部は、初期値から開始して、カウンタを一定時間毎に一定値ずつインクリメント又はデクリメントすることにより、コイル印加電圧が第2のカウンタクリア電圧以下の場合、つまり、コイル印加電圧が十分低い値である時間をカウントする。第2のカウンタクリア電圧は、第2の基準電圧以下の任意の値が設定されて良い。第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった場合、コンタクタコイル温度が十分に下がったと判断し、第3のタイマ部のカウンタをクリアする。
第4の所定カウント値は、第2の基準電圧が第1の基準電圧よりも高い場合、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで下がるのに十分長く、かつ、第2のタイマ部が第2の所定カウント値によってカウントする時間よりも長い時間を設定することが好ましい。また、第2の基準電圧が第1の基準電圧よりも低い場合、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで下がるのに十分長く、かつ、第2のタイマ部が第2の所定カウント値によってカウントする時間よりも短い時間を設定することが好ましい。
この発明によれば、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を設けることにより、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第2の基準電圧よりも上昇した場合においても、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。また、第1の基準電圧と異なる第2の基準電圧を設けることにより、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができる。
請求項4に記載の発明では、1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、一端が前記組電池の一端に接続された第1のコンタクタと、一端が前記組電池の他端に接続された第2のコンタクタと、前記第1のコンタクタの他端と前記第2のコンタクタの他端との間に接続されたコンデンサと、を有し、前記コンデンサの両端から車輌負荷に電源を供給する電動車輌において、第1のタイマ部を有し、補助電源から電圧を入力して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御するコンタクタ制御装置であって、前記第1のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が第1の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成され、さらに、第2のタイマ部を有し、前記第2のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするよう構成され、さらに、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、前記第3のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧とは異なる第2の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、前記第4のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアし、前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第1の基準電圧よりも上昇した場合においても、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。
また、第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった場合は、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで十分下がったと判断し、第1のタイマ部のカウンタをクリアする。これにより、コンタクタコイル温度が安全な温度であるにも拘らず第1のタイマ部によってコンタクタの遮断が起こることを防止する。
さらに、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を設けることにより、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第2の基準電圧よりも上昇した場合においても、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。また、第1の基準電圧と異なる第2の基準電圧を設けることにより、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、一端が前記組電池の一端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第1のコンタクタコイルを備えた第1のコンタクタと、一端が前記組電池の他端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第2のコンタクタコイルを備えた第2のコンタクタを有し、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタを介して組電池から車輌負荷に電源を供給するとともに、補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへ印加される電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御するコンタクタ制御装置がコンタクタを制御する電動車輌のコンタクタ制御方法であって、第1のタイマ部に、前記補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへの電圧が第1の基準電圧より高い場合に前記第1のタイマ部をカウント動作させ、第1の基準電圧以下の場合にカウンタをクリアせずにカウント動作を停止させるステップ、及び前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記補助電源からの電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップ、を有することを特徴とする電動車輌のコンタクタ制御方法である。
この発明によれば、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第1の基準電圧よりも上昇した場合においても、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の電動車輌のコンタクタ制御方法において、さらに、前記コンタクタ制御装置が第2のタイマ部を有し、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第2のタイマ部をカウント動作させるステップ、前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第2のタイマ部のカウンタがクリアされるステップ、及び前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、を有することを特徴とする。
この発明によれば、第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった場合は、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで十分下がったと判断し、第1のタイマ部のカウンタをクリアする。これにより、コンタクタコイル温度が安全な温度であるにも拘らず第1のタイマ部によってコンタクタの遮断が起こることを防止する。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の電動車輌のコンタクタ制御方法において、さらに、前記コンタクタ制御装置が第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧よりも高い値に設定された第2の基準電圧より高い場合に前記第3のタイマ部をカウント動作させるステップ、前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第4のタイマ部をカウント動作させるステップ、前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第4のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、及び前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップをし、前記第3の所定カウント値は、前記補助電源からの電圧が連続して前記第2の基準電圧よりも高い場合に、前記第1のタイマ部のカウンタが前記第1の所定カウント値となるよりも前に第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるように設定されていることを特徴とする。
この発明によれば、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を設けることにより、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第2の基準電圧よりも上昇した場合においても、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。また、第1の基準電圧と異なる第2の基準電圧を設けることにより、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができる。
請求項8に記載の発明では、1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、一端が前記組電池の一端に接続された第1のコンタクタと、一端が前記組電池の他端に接続された第2のコンタクタと、前記第1のコンタクタの他端と前記第2のコンタクタの他端との間に接続されたコンデンサと、を有し、前記コンデンサの両端から車輌負荷に電源を供給する電動車輌において、第1のタイマ部を有し、補助電源から電圧を入力して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御するコンタクタ制御装置がコンタクタを制御する方法であって、前記補助電源からの電圧が第1の基準電圧より高い場合に前記第1のタイマ部をカウント動作させるステップ、及び前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップを有し、さらに、前記コンタクタ制御装置が第2のタイマ部を有し、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第2のタイマ部をカウント動作させるステップ、前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第2のタイマ部のカウンタがクリアされるステップ、及び前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするステップを有し、さらに、前記コンタクタ制御装置が第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧とは異なる第2の基準電圧より高い場合に前記第3のタイマ部をカウント動作させるステップ、前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第4のタイマ部をカウント動作させるステップ、前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第4のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、及び前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップを有することを特徴とする。
この発明によれば、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第1の基準電圧よりも上昇した場合においても、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。
また、第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった場合は、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで十分下がったと判断し、第1のタイマ部のカウンタをクリアする。これにより、コンタクタコイル温度が安全な温度であるにも拘らず第1のタイマ部によってコンタクタの遮断が起こることを防止する。
さらに、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を設けることにより、補機バッテリの電圧変動が頻発し、コイル印加電圧が第2の基準電圧よりも上昇した場合においても、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるまではコンタクタを遮断状態とせず、車輌停止回数を抑制できる。また、第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった場合は、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態とするため、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐことができる。また、第1の基準電圧と異なる第2の基準電圧を設けることにより、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができる。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに請求項5乃至請求項8のいずれかの請求項に記載の電動車輌のコンタクタ制御方法を実行させることを特徴とするプログラムである。この発明によれば、柔軟かつ安全に電動車輌のコンタクタを制御することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ可読記録媒体である。この発明によれば、柔軟かつ安全に電動車輌のコンタクタを制御することができる。
本発明に係る電動車輌のコンタクタ制御装置、コンタクタ制御方法、そのプログラム及びコンピュータ可読記録媒体によれば、コイル印加電圧が連続印加可能電圧より高い場合でも、制限時間が経過するまではコンタクタの導通状態を保つとともに、印加可能な制限時間が経過した場合にはコンタクタを強制的に遮断状態とするよう制御する、柔軟かつ安全なコンタクタ制御装置を実現することができるという効果を奏する。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1における電動車輌のコンタクタ制御装置及びコンタクタ制御方法について説明する。図1は、本実施の形態における電動車輌のコンタクタ制御装置の構成を示す図である。図1において、電動車輌は、複数の二次電池からなる組電池1と、組電池1の高圧側に一端が接続された第1のコンタクタ2と、組電池1の低圧側に一端が接続された第2のコンタクタ3と、組電池1の低圧側のラインに設けられた電流検出装置4と、組電池1、第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3及び電流検出装置4に接続された制御部5と、第1のコンタクタ2の他端及び第2のコンタクタ3の他端を接続する平滑用のコンデンサ6と、コンデンサ6の両端に接続されたインバータ7と、インバータに接続されたモータ8とを有する。
組電池1は、定格が1.2Vの電圧である二次電池(例えば、ニッケル−水素電池等)を複数個(例えば、250個)直列接続して構成される、総電圧300Vの電源である。
第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3は、夫々可動接点と固定接点とを有し、さらに可動接点を動作させるためのコンタクタコイルを夫々有する。各コンタクタコイルは一端を接地し、他端を制御部5に接続し、制御部5を介して補助電源電圧入力端子(以下、「Vsub端子」と記す。)から、図示しない補機バッテリからの補助電源電圧を印加されることによって可動接点を可動し、接点間の導通状態及び遮断状態を切り替える。
第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の各コンタクタコイルは、定格が12Vであり、コンタクタコイルへ印加する電圧(以下「コイル印加電圧」と記す。)が16V以下であればコンタクタコイルに連続して電圧を印加することができるが、コイル印加電圧が16Vより高い場合は印加可能な第1の制限時間を10分とする。第1の制限時間を超えて16Vより高い電圧をコンタクタコイルに印加した場合、コンタクタコイルが異常に発熱してコンタクタが破損する虞がある。本実施の形態において、第1の基準電圧(以下、「Vref1」と記す。)を16Vとする。
インバータ7は、例えば、複数個のトランジスタ及びダイオードから構成される。インバータ7は、直流電源を交流に変換して、モータ8の各相に組電池1から供給される電源電圧を順次印加することによって、モータ8を回転駆動する。
平滑用コンデンサ6は、インバータ7に印加される電圧の変動を抑え、安定して電圧を供給するために設けられる。
電流検出装置4は、組電池1の低圧側のラインに流れる電流を検出し、制御部5に出力する。
制御部5は、第1の制限時間タイマ10を有する。制御部5は、電流検出装置4が検出した電流値と組電池1の電圧値を入力する。また、図示しない電動車輌のアクセル、シフトレバー及びブレーキ等から車輌操作のための操作信号を入力し、各信号に応じて、第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3を制御する。第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の制御は、Vsub端子から入力した図示しない補機バッテリの補助電源電圧を第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の各コンタクタコイルに印加して、コンタクタの接点間の導通状態及び遮断状態を切り替えることによって行う。
また、制御部5は、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3のコイル印加電圧を測定し、コイル印加電圧がVref1より高くなった場合に第1の制限時間タイマ10のカウンタをインクリメントする。コイル印加電圧がVref1以下の場合は、第1の制限時間タイマ10のカウンタはインクリメントされない。第1の制限時間タイマ10のカウンタは、例えば、車輌の電源起動時等の所定のタイミングでクリアされる。第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1に達した時、制御部5は、組電池1の低圧側に接続された第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態とし、コンタクタコイルが異常に発熱してコンタクタが破損することを防止する。
第1の所定カウント値X1は、第1の制限時間タイマ10のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1に達するまでの時間が第1の制限時間である10分以下(例えば、10分)となるように設定される。
また、本実施の形態において、制御部5はマイクロコンピュータであり、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3制御、及び、第1の制限時間タイマ10の機能はコンピュータ可読記録媒体に記憶されたプログラムによって行う。
以上のように構成された本実施の形態の電動車輌のコンタクタ制御装置におけるコンタクタ制御方法について、図2及び図3を参照しつつ説明する。図2の(a)は、コイル印加電圧の変化(波形200)を、図2の(b)は、波形200に対する第1の制限時間タイマ10のカウンタの変化(波形201)を、図2の(c)は、波形200に対する第2のコンタクタの動作の変化(波形202)を夫々示す。
時刻T1において、コイル印加電圧が上昇し始め(点P1)、時刻T2においてVref1(16V)を上回る(点P2)。この時、制御部5は、第1の制限時間タイマ10のカウンタをインクリメントする(点P3)。
時刻T3において、例えば、補機バッテリが交換される等の要因により、コイル印加電圧は急落し、Vref1(16V)を下回る(点P4)。この時、制御部5は、第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを停止する(点P5)。
時刻T4において、コイル印加電圧は再度上昇し、Vref1(16V)を上回る(点P6)。この時、制御部5は、第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを再開する(点P7)。
時刻T5において、コイル印加電圧はVref1(16V)を下回り(点P8)、制御部5は第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを停止する(点P9)。その後、時刻T6において、コイル印加電圧はVref1(16V)を再度上回り(点P10)、制御部5は第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを再開する(点P11)。
時刻T7において、第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1に達し(点P12)、制御部5は、第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態(OPEN)にする(点P13)。
コンタクタコイル温度は、コイル印加電圧がVref1(16V)を上回る度に徐々に上昇する。しかし、第1の制限時間タイマ10のカウンタが所定カウント値X1に達した時にコンタクタが遮断状態となる。そのため、異常な発熱温度にまで上昇することはなく、コンタクタが破損することはない。
図3は、本実施の形態におけるコンタクタ制御方法を説明するフローチャート図である。
まず、コイル印加電圧がVref1(16V)よりも高いか否かを調べる(S300)。コイル印加電圧がVref1(16V)よりも高い場合、第1の制限時間タイマ10のカウンタをインクリメントし(S301)、コイル印加電圧がVref1(16V)以下である場合、S302に進む。
次に、第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1以上であるか否かを調べる(S302)。第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1以上である場合、第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態とする(S303)。第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1より小さい場合は、何もしない。
制御部5は、以上のステップS300〜S303を、所定時間(例えば、100ms)毎に繰り返すことで、コイル印加電圧の変化を監視し、コンタクタコイルの異常な発熱を防止することができる。
本実施の形態の電動車輌のコンタクタ制御装置及びコンタクタ制御方法によれば、コイル印加電圧がVref1より高い時にカウントする第1の制限時間タイマを設ける。第1の制限時間タイマのカウンタが所定カウント値に達した時にコンタクタを強制的に遮断状態とする。これにより、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐとともに、コイル印加電圧の上昇が頻発した場合においても車輌停止の発生を抑制することができる。
《実施の形態2》
図4〜図6を参照して、本発明の実施の形態2における電動車輌のコンタクタ制御装置及びコンタクタ制御方法について説明する。図4は、実施の形態2における電動車輌のコンタクタ制御装置の構成を示す図である。実施の形態2における電動車輌は、図1に示す実施の形態1の制御部5に代えて制御部45を有する点においてのみ実施の形態1とは異なる。それ以外の点においては、実施の形態1と同様であり、同一または均等な構成要素については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
制御部45は、第1の制限時間タイマ40及び第1のサスペンド時間タイマ41を有する。制御部45は、電流検出装置4が検出した電流値と組電池1の電圧値を入力する。また、図示しない電動車輌のアクセル、シフトレバー及びブレーキ等から車輌操作のための操作信号を入力し、各信号に応じて、第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3を制御する。第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の制御は、Vsub端子から入力した図示しない補機バッテリの補助電源電圧を第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3のコンタクタコイルに印加して、コンタクタの接点間の導通状態及び遮断状態を切り替えることによって行う。
また、制御部45は、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3のコイル印加電圧を測定し、コイル印加電圧がVref1(16V)より高い場合に第1の制限時間タイマ40のカウンタをインクリメントし、コイル印加電圧がVref1以下の場合は、第1の制限時間タイマ40のカウンタはインクリメントされない。コイル印加電圧がサスペンド時間タイマカウンタクリア電圧(以下、「Vclr」と記す)より高い場合に第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをクリアし、コイル印加電圧がVclr以下の場合に第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをインクリメントする。第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1に達した時、第1の制限時間タイマ40のカウンタはクリアされる。第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1に達した時、制御部45は、組電池1の低圧側に接続された第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態とし、コンタクタコイルが異常に発熱してコンタクタが破損することを防止する。なお、Vclrは、Vref1以下の任意の値が設定されて良いが、Vref1よりも若干低めに設定されることが好ましい。本実施の形態において、Vclrは15Vとする。
第1の所定カウント値X1は、第1の制限時間タイマ40のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1に達するまでの時間が第1の制限時間である10分以下(例えば、10分)となるように設定される。また、第2の所定カウント値Y1は、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1に達するまでの時間が、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで下がるのに十分長い時間(例えば、2分)となるように設定される。
また、本実施の形態において、制御部45はマイクロコンピュータであり、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の制御、第1の制限時間タイマ40の機能、及び、第1のサスペンド時間タイマ41の機能はコンピュータ可読記録媒体に記憶されたプログラムによって行う。
以上のように構成された本実施の形態の電動車輌のコンタクタ制御装置におけるコンタクタ制御方法について、図5〜図7を参照しつつ説明する。まず、第1のサスペンド時間タイマ41によって第1の制限時間タイマ40のカウンタがクリアされない場合について図5を参照しつつ説明する。図5の(a)は、コイル印加電圧の変化(波形500)を、図5の(b)は、波形500に対する第1の制限時間タイマ40のカウンタの変化(波形501)を、図5の(c)は、波形500に対する第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタの変化(波形502)を、図5の(d)は、波形500に対する第2のコンタクタの動作の変化(波形503)を夫々示す。
時刻T1において、コイル印加電圧が上昇し始め(点P1)、時刻T1´において、Vclr(15V)を上回る(点P55)。この時、制御部45は、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをクリアする(点P56)。
時刻T2において、コイル印加電圧がVref1(16V)を上回る(点P2)。この時、制御部45は、第1の制限時間タイマ40のカウンタをインクリメントする(点P3)。
時刻T3において、例えば、補機バッテリが交換される等の要因により、コイル印加電圧は急落し、Vref1(16V)及びVclr(15V)を下回る(点P4)。この時、制御部45は、第1の制限時間タイマ40のカウンタを一時停止する(点P5)。また、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンをインクリメントする(点P50)。
時刻T4において、コイル印加電圧は再度上昇し、Vclr(15V)及びVref1(16V)を上回る(点P6)。この時、制御部45は、第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを再開し(点P7)、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをクリアする(点P51)。
時刻T5において、コイル印加電圧はVref1(16V)及びVclr(15V)を下回り(点P8)、制御部45は第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを停止する(点P9)。また、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタがインクリメントされる(点P52)。その後、時刻T6において、コイル印加電圧はVclr(15V)及びVref1(16V)を再度上回り(点P10)、制御部45は第1の制限時間タイマ10のカウンタのインクリメントを再開し(点P11)、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをクリアする(点P53)。
時刻T7において、第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1に達し(点P12)、制御部45は、第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態(OPEN)にする(点P13)。
コンタクタコイル温度は、コイル印加電圧がVref1(16V)を上回る度に徐々に上昇する。しかし、第1の制限時間タイマ10のカウンタが第1の所定カウント値X1に達した時にコンタクタが遮断状態となる。そのため、異常な発熱温度にまで上昇することはなく、コンタクタが破損することはない。
次に、第1のサスペンド時間タイマ41によって第1の制限時間タイマ40のカウンタがクリアされる場合について図6を参照しつつ説明する。図6の(a)は、コイル印加電圧の変化(波形600)を、図6の(b)は、波形600に対する第1の制限時間タイマ40のカウンタの変化(波形601)を、図6の(c)は、波形600に対する第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタの変化(波形602)を、図6の(d)は、波形600に対する第2のコンタクタの動作の変化(波形603)を夫々示す。
時刻T1〜T5の期間では、図6のコイル印加電圧は、図5に示した第1のサスペンド時間タイマ41によって第1の制限時間タイマ40のカウンタがクリアされない場合と同様であるので、説明は省略する。
時刻T5以降、コイル印加電圧がVclr(15V)及びVref1(16V)以下の状態が続くため、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタがインクリメントされ続け、時刻T5´において、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1に達する(点P60)。この時、制御部45は、第1の制限時間タイマ40のカウンタをクリアする(点P61)。
コンタクタコイル温度は、コイル印加電圧がVref1(16V)を上回る度に徐々に上昇するが、Vclr(15V)以下の時間が長い場合、やがて安全な温度にまで下がる。第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1に達した時に、第1の制限時間タイマ40のカウンタをクリアすることで、コイル印加電圧が十分低い状態で所定時間が経過した場合は、コンタクタコイル温度が十分に下がったと判断し、コンタクタの導通状態を維持する。これにより、電動車輌の停止回数を抑えることができる。
図7は、本実施の形態におけるコンタクタ制御方法を説明するフローチャート図である。
まず、コイル印加電圧がVclr(15V)より高いか否かを調べる(S700)。Vclr(15V)より高い場合、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをクリアする(S701)。Vclr(15V)以下の場合、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタをインクリメントし(S702)、S703に進む。
次に、コイル印加電圧がVref1(16V)より高いか否かを調べる(S703)。コイル印加電圧がVref1(16V)より高い場合、第1の制限時間タイマのカウンタをインクリメントする(S704)。Vref1(16V)以下の場合は、S705に進む。
次に、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1以上であるか否かを調べる(S705)。第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1以上である場合、第1の制限時間タイマ40のカウンタをクリアする(S706)。S705において、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1より小さい場合は、S707に進む。
次に、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1以上であるか否かを調べる(S707)。第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1以上である場合、第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態とする(S708)。S707において、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1より小さい場合は、何もしない。
制御部45は、以上のステップS700〜S708を、所定時間(例えば、100ms)毎に繰り返すことで、コイル印加電圧の変化を監視し、コンタクタコイルの異常な発熱を防止することができる。
本実施の形態の電動車輌のコンタクタ制御装置及びコンタクタ制御方法によれば、コイル印加電圧がVref1より高い時にカウンタをインクリメントする第1の制限時間タイマと、コイル印加電圧がVclr以下の場合にカウンタをインクリメントする第1のサスペンド時間タイマとを設ける。第1の制限時間タイマのカウンタが第1の所定カウント値に達した時にコンタクタを強制的に遮断状態とするとともに、第1のサスペンド時間タイマのカウンタが第2の所定カウント値に達した時に第1の制限時間タイマのカウンタをクリアする。これにより、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐとともに、コイル印加電圧の上昇が頻発した場合においても車輌停止の発生をさらに抑制することができる。
《実施の形態3》
図8〜図10を参照して、本発明の実施の形態3における電動車輌のコンタクタ制御装置及びコンタクタ制御方法について説明する。図8は、実施の形態3における電動車輌のコンタクタ制御装置の構成を示す図である。図8に示す実施の形態3における電動車輌は、図5に示す実施の形態2の制御部45に代えて制御部85を有する点においてのみ実施の形態2とは異なる。それ以外の点においては、実施の形態1と同様であり、同一または均等な構成要素については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3のコンタクタコイルは、定格が12Vであり、コンタクタコイルへ印加する電圧(以下「コイル印加電圧」と記す。)が16V以下であればコンタクタコイルに連続して電圧を印加することができるが、コイル印加電圧が16Vより高くかつ18V以下の場合は印加可能な第1の制限時間を10分とし、コイル印加電圧が18Vより高い場合は印加可能な第2の制限時間を1分とする。第1の制限時間を超えて16Vより高くかつ18V以下の電圧をコンタクタコイルに印加した場合、あるいは、第2の制限時間を超えて18Vより高い電圧をコンタクタコイルに印加した場合は、コンタクタコイルが異常に発熱してコンタクタが破損する虞がある。本実施の形態において、第1の基準電圧(Vref1)を16V、第2の基準電圧(以下、「Vref2」と記す)を18Vとする。
制御部85は、図4に示す実施の形態2における第1の制限時間タイマ40及び第1のサスペンド時間タイマ41に加えて、さらに、第2の制限時間タイマ80及び第2のサスペンド時間タイマ81を有する。制御部85は、電流検出装置4が検出した電流値と組電池1の電圧値を入力する。また、図示しない電動車輌のアクセル、シフトレバー及びブレーキ等から車輌操作のための操作信号を入力し、各信号に応じて、第1のコンタクタ2、第2のコンタクタ3を制御する。第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の制御は、Vsub端子から入力した図示しない補機バッテリの補助電源電圧を第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3のコンタクタコイルに印加して、コンタクタの接点間の導通状態及び遮断状態を切り替えることによって行う。
また、制御部85は、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3のコイル印加電圧を測定し、コイル印加電圧がVref1(16V)より高い場合に第1の制限時間タイマ40のカウンタをインクリメントし、コイル印加電圧がVref1以下の場合は、第1の制限時間タイマ40のカウンタはインクリメントされない。コイル印加電圧がVref2(18V)より高い場合に第2の制限時間タイマ80のカウンタをインクリメントし、コイル印加電圧がVref2以下の場合は、第2の制限時間タイマ80のカウンタはインクリメントされない。コイル印加電圧がサスペンド時間タイマカウンタクリア電圧(Vclr)より高い場合に第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをクリアし、コイル印加電圧がVclr以下の場合に第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをインクリメントする。第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1に達した時、第1の制限時間タイマ40のカウンタはクリアされる。第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタが第4の所定カウント値Y2に達した時、第2の制限時間タイマ80のカウンタはクリアされる。なお、Vclrは、Vref1及びVref2以下の任意の値が設定されて良いが、Vref1及びVref2よりも若干低めに設定されることが好ましい。本実施の形態において、Vclrは15Vとする。
制御部85は、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1に達した時、又は、第2の制限時間タイマ80のカウンタが第3の所定カウント値X2に達した時に、組電池1の低圧側に接続された第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態とし、コンタクタコイルが異常に発熱してコンタクタが破損することを防止する。
第1の所定カウント値X1は、第1の制限時間タイマ40のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1に達するまでの時間が第1の制限時間である10分以下(例えば、10分)となるように設定される。また、第2の所定カウント値Y1は、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタが第2の所定カウント値Y1に達するまでの時間が、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで下がるのに十分長い時間(例えば、2分)となるように設定される。
同様に、第3の所定カウント値X2は、第2の制限時間タイマ80のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第2の制限時間タイマ80のカウンタが第3の所定カウント値X2に達するまでの時間が第2の制限時間である1分以下(例えば、1分)となるように設定される。また、第4の所定カウント値Y2は、第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタが連続的にインクリメントされた場合、第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタが第4の所定カウント値Y2に達するまでの時間が、コンタクタコイル温度が安全な温度にまで下がるのに十分長い時間(例えば、4分)となるように設定される。
また、本実施の形態において、制御部85はマイクロコンピュータであり、第1のコンタクタ2及び第2のコンタクタ3の制御、第1の制限時間タイマ40の機能、第1のサスペンド時間タイマ41の機能、第2の制限時間タイマ80の機能、及び、第2のサスペンド時間タイマ81の機能はコンピュータ可読記録媒体に記憶されたプログラムによって行う。
以上のように構成された本実施の形態の電動車輌のコンタクタ制御装置におけるコンタクタ制御方法について、図9及び図10を参照しつつ説明する。図9の(a)は、コイル印加電圧の変化(波形900)を、図9の(b)は、波形900に対する第1の制限時間タイマ40のカウンタの変化(波形901)を、図9の(c)は、波形900に対する第1のサスペンド時間タイマ41のカウンタの変化(波形902)を、図9(d)のは、波形900に対する第2の制限時間タイマ80のカウンタの変化(波形903)を、図9の(e)は、波形900に対する第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタの変化(波形904)を、図9の(f)は、波形900に対する第2のコンタクタの動作の変化(波形905)を夫々示す。
時刻T1において、コイル印加電圧が上昇し始め(点P1)、時刻T1´において、Vclr(15V)を上回る(点P55)。この時、制御部85は、第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをクリアする(点P56及び点105)。
時刻T2において、コイル印加電圧はVref1(16V)を上回る(点P2)。この時、制御部85は、第1の制限時間タイマ40のカウンタをインクリメントする(点P3)。また、コイル印加電圧は、さらに上昇を続け、時刻T2´において、Vref2(18V)を上回る(点P90)。この時、制御部85は、第2の制限時間タイマ80のカウンタをインクリメントする(点P91)。
時刻T3において、例えば、補機バッテリが交換される等の要因により、コイル印加電圧は急落し、Vref2(18V)、Vref1(16V)及びVclr(15V)を下回る(点P4)。この時、制御部85は、第1の制限時間タイマ40及び第2の制限時間タイマ80のカウンタのインクリメントを停止する(点P5及び点P92)。また、第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをインクリメントする(点P50及び点P97)。
時刻T4において、コイル印加電圧は再度上昇し、Vclr(15V)、Vref1(16V)及びVref2(18V)を上回る(点P6)。この時、制御部85は、第1の制限時間タイマ40及び第2の制限時間タイマ80のカウンタのインクリメントを再開する(点P7及び点P93)。また、第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをクリアする(点P51及び点P98)。
時刻T4´において、第2の制限時間タイマ80のカウンタは、第3の所定カウント値X2に達し(点P94)、制御部85は、第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態(OPEN)とする(点P101)。
時刻T5において、コイル印加電圧はVref2(18V)、Vref1(16V)及びVclr(15V)を再度下回り(点P8)、制御部85は第1の制限時間タイマ40及び第2の制限時間タイマ80のカウンタのインクリメントを停止する(点P9及び点P95)。また、第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタがインクリメントされる(点P52及び点P99)。その後、時刻T6において、コイル印加電圧はVclr(15V)、Vref1(16V)及びVref2(18V)を再度上回り(点P10)、制御部85は第1の制限時間タイマ40及び第2の制限時間タイマ80のカウンタのインクリメントを再開し(点P11及び点P96)、第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをクリアする(点P53及び点P100)
時刻T7において、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1に達する(点P12)。制御部85は、既に時刻T4´において第2のコンタクタ3を遮断状態(OPEN)にしているため、ここでは何もしない。
コンタクタコイル温度は、コイル印加電圧がVref1(16V)及びVref2(18V)を上回る度に徐々に上昇するが、第1の制限時間タイマ40のカウンタが第1の所定カウント値X1に達した時、あるいは、第2の制限時間タイマ80のカウンタが第3の所定カウント値X2に達した時に、コンタクタが遮断状態となるため、コンタクタコイル温度は異常な温度にまで上昇することはなく、コンタクタの破損を防ぐことができる。また、Vref1及びVref2を設けることにより、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができる。
次に、図7及び図10を参照しつつ、本実施の形態におけるコンタクタ制御方法を説明する。既述の図7についての説明は省略する。図10は、本実施の形態におけるコンタクタ制御方法を説明するためのフローチャート図である。
図10において、まず、コイル印加電圧がVclr(15V)より高いか否かを調べる(S1000)。Vclr(15V)より高い場合、第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをクリアする(S1001)。Vclr(15V)以下の場合、第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタをインクリメントし(S1002)、S1003に進む。
次に、コイル印加電圧がVref2(18V)より高いか否かを調べる(S1003)。コイル印加電圧がVref2(18V)より高い場合、第2の制限時間タイマのカウンタをインクリメントする(S1004)。Vref2(18V)以下の場合は、S1005に進む。
次に、第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタが第4の所定カウント値Y2以上であるか否かを調べる(S1005)。第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタが第4の所定カウント値Y2以上である場合、第2の制限時間タイマ80のカウンタをクリアする(S1006)。S1005において、第2のサスペンド時間タイマ81のカウンタが第4の所定カウント値Y2より小さい場合は、S1007に進む。
次に、第2の制限時間タイマ80のカウンタが第3の所定カウント値X2以上であるか否かを調べる(S1007)。第2の制限時間タイマ80のカウンタが第3の所定カウント値X2以上である場合、第2のコンタクタ3を強制的に遮断状態とする(S1008)。S1007において、第2の制限時間タイマ80のカウンタが第3の所定カウント値X2より小さい場合は、何もしない。
制御部85は、図7に示したS700〜S708、及び図10に示したS1000〜S1008を、所定時間(例えば、100ms)毎に繰り返すことで、コイル印加電圧の変化を監視し、コイル印加電圧の大小に応じて、適切な制限時間で第2のコンタクタを遮断状態とし、コンタクタコイルの異常な発熱を防止することができる。
本実施の形態の電動車輌のコンタクタ制御装置及びコンタクタ制御方法によれば、コイル印加電圧がVref1より高い時にカウンタをインクリメントする第1の制限時間タイマと、コイル印加電圧がVref2より高い時にカウンタをインクリメントする第2の制限時間タイマと、コイル印加電圧がVclr以下の場合にカウンタをインクリメントする第1のサスペンド時間タイマ及び第2のサスペンド時間タイマとを設ける。第1の制限時間タイマのカウンタが第1の所定カウント値に達した時、あるいは、第2の制限時間タイマ部のカウンタが第2の所定カウント値に達した時に、コンタクタを強制的に遮断状態とするとともに、第1のサスペンド時間タイマ部のカウンタが第2の所定カウント値に達した時に第1の制限時間タイマ部のカウンタをクリアし、第2のサスペンド時間タイマ部のカウンタが第4の所定カウント値に達した時に第2の制限時間タイマ部のカウンタをクリアする。これにより、コンタクタコイルの異常な発熱を防ぐとともに、コイル印加電圧の上昇が頻発した場合においても車輌停止の発生をさらに抑制することができる。第1の基準電圧値(Vref1)及び第2の基準電圧値(Vref2)の2つの基準電圧値を用いることにより、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができる。
なお、上記した本発明の各実施の形態において、第1の制限時間タイマ部のカウンタが第1の所定カウント値X1に達した時、あるいは、第2の制限時間タイマ部のカウンタが第3の所定カウント値X2に達した時、制御部は、第2のコンタクタを遮断状態としたが、これ代えて、第1のコンタクタを遮断状態としても、第1のコンタクタ及び第2のコンタクタの両方を遮断状態としても同様の効果が得られる。安全面上、組電池1の低圧側に接続された第2のコンタクタを遮断状態とすることが好ましい。
また、Vclrは、第1のサスペンド時間タイマ41及び第2のサスペンド時間タイマ81の両方のタイマをクリアするための共通の基準電圧として設けたが、第1のサスペンド時間タイマ41と第2のサスペンド時間タイマ81の夫々に第1のサスペンド時間タイマカウンタクリア電圧(Vclr1)と第2のサスペンド時間タイマカウンタクリア電圧(Vclr2)とが設けられても良い。
本実施の形態において、第1の制限時間タイマ部は、第2のコンタクタの状態に拘らず、コイル印加電圧がVref1よりも高い場合は常にカウンタをインクリメントし続ける構成である。しかし、この構成に限らず、第2のコンタクタが遮断状態(OPEN)である場合はクリアされる構成としても同様の効果を奏する。同様に、第2の制限時間タイマ部は、第2のコンタクタの状態に拘らず、コイル印加電圧がVref2よりも高い場合は常にカウンタをインクリメントし続ける構成である。しかし、この構成に限らず、第2のコンタクタが遮断状態(OPEN)である場合はクリアされる構成としても同様の効果を奏する。
また、本実施の形態において、第1のサスペンド時間タイマ部は、第2のコンタクタの状態及び第1の制限時間タイマ部のカウンタに拘らず、コイル印加電圧がVclr以下の場合は常にカウンタをインクリメントし続ける構成である。しかし、この構成に限らず、第2のコンタクタが遮断状態(OPEN)である場合、及び/又は、第1の制限時間タイマ部のカウンタが初期値である場合はクリアされる構成としても同様の効果を奏する。同様に、第2のサスペンド時間タイマ部は、第2のコンタクタの状態及び第2の制限時間タイマ部のカウンタに拘らず、コイル印加電圧がVclr以下の場合は常にカウンタをインクリメントし続ける構成である。しかし、この構成に限らず、第2のコンタクタが遮断状態(OPEN)である場合、及び/又は、第2の制限時間タイマ部のカウンタが初期値である場合はクリアされる構成としても同様の効果を奏する。
また、本実施の形態において、Vref1及びVref2の2つの基準電圧を用いてコイル印加電圧の変化を監視したが、本発明はこの数字に限定されるものではなく、3つ以上の基準電圧を用いても、より精度良くコイル印加電圧の変化に対応した信頼性の高い電源制御を行うことができることは言うまでもない。また、各基準電圧や各制限時間はコンタクタコイルの定格電圧によって異なる値に設定する必要があるため、本実施の形態におけるVref1、Vref2、Vclr、第1の制限時間及び第2の制限時間の各値は、説明を簡易にするための一例であり、本発明はこの数値に限定されるものではない。
本発明は、例えば、電気自動車及びハイブリッド車輌等の電動車輌のコンタクタ制御装置として利用することができる。
本発明の実施の形態1におけるコンタクタ制御装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるコイル印加電圧の変化に対する、第1の制限時間タイマ部のカウンタの変化及びコンタクタ動作の変化を示すタイミング図 本発明の実施の形態1におけるコンタクタ制御装置の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態2におけるコンタクタ制御装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2におけるコイル印加電圧の変化に対する、第1の制限時間タイマ部のカウンタの変化、第2の制限時間タイマ部のカウンタの変化及びコンタクタ動作の変化を示すタイミング図 本発明の実施の形態2における別のコイル印加電圧の変化に対する、第1の制限時間タイマ部のカウンタの変化、第2の制限時間タイマ部のカウンタの変化及びコンタクタ動作の変化を示すタイミング図 本発明の実施の形態2におけるコンタクタ制御装置の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態3におけるコンタクタ制御装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3におけるコイル印加電圧の変化に対する、第1の制限時間タイマ部のカウンタの変化、第1のサスペンド時間タイマ部のカウンタの変化、第2の制限時間タイマ部のカウンタの変化、第2のサスペンド時間タイマ部のカウンタの変化及びコンタクタ動作の変化を示すタイミング図 本発明の実施の形態3におけるコンタクタ制御装置の動作を説明するフローチャート 従来例におけるコンタクタ制御装置の構成を説明するブロック図 従来例におけるコイル印加電圧の変化に対するコンタクタ動作の変化を示すタイミング図
符号の説明
1 組電池
2 第1のコンタクタ
3 第2のコンタクタ
4 電流検出装置
5、45、85 制御部
6 コンデンサ
7 インバータ
8 モータ
10、40 第1の制限時間タイマ部
41 第1のサスペンド時間タイマ部
80 第2の制限時間タイマ部
81 第2のサスペンド時間タイマ部

Claims (10)

  1. 1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、
    一端が前記組電池の一端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第1のコンタクタコイルを備えた第1のコンタクタと、
    一端が前記組電池の他端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第2のコンタクタコイルを備えた第2のコンタクタとを有し、
    前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタを介して組電池から車輌負荷に電源を供給するとともに、補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへ印加される電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御する電動車輌のコンタクタ制御装置であって、
    記補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへの電圧が第1の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、第1の基準電圧以下の場合にカウンタをクリアせずにカウント動作を停止する第1のタイマ部を有し、
    前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記補助電源からの電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成されている
    ことを特徴とする電動車輌のコンタクタ制御装置。
  2. さらに、第2のタイマ部を有し、
    前記第2のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、
    前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動車輌のコンタクタ制御装置。
  3. さらに、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、
    前記第3のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧よりも高い値に設定された第2の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、
    前記第4のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、
    前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアし、
    前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成されており、
    前記第3の所定カウント値は、前記補助電源からの電圧が連続して前記第2の基準電圧よりも高い場合に、前記第1のタイマ部のカウンタが前記第1の所定カウント値となるよりも前に第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるように設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動車輌のコンタクタ制御装置。
  4. 1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、
    一端が前記組電池の一端に接続された第1のコンタクタと、
    一端が前記組電池の他端に接続された第2のコンタクタと、
    前記第1のコンタクタの他端と前記第2のコンタクタの他端との間に接続されたコンデンサと、
    を有し、前記コンデンサの両端から車輌負荷に電源を供給する電動車輌において、
    第1のタイマ部を有し、補助電源から電圧を入力して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御するコンタクタ制御装置であって、
    前記第1のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が第1の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、
    前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするよう構成され、
    さらに、第2のタイマ部を有し、
    前記第2のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、
    前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするよう構成され、
    さらに、第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、
    前記第3のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧とは異なる第2の基準電圧より高い場合にカウント動作を行い、
    前記第4のタイマ部は、前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合にカウント動作を行い、前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合にカウンタがクリアされ、
    前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアし、
    前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にする
    よう構成されている
    ことを特徴とする電動車輌のコンタクタ制御装置。
  5. 1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、
    一端が前記組電池の一端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第1のコンタクタコイルを備えた第1のコンタクタと、
    一端が前記組電池の他端に接続されるとともに可動接点を動作させるための第2のコンタクタコイルを備えた第2のコンタクタを有し、
    前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタを介して組電池から車輌負荷に電源を供給するとともに、補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへ印加される電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御するコンタクタ制御装置がコンタクタを制御する電動車輌のコンタクタ制御方法であって、
    第1のタイマ部に、前記補助電源から前記第1のコンタクタコイル及び第2のコンタクタコイルへの電圧が第1の基準電圧より高い場合に前記第1のタイマ部をカウント動作させ、第1の基準電圧以下の場合にカウンタをクリアせずにカウント動作を停止させるステップ、及び
    前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記補助電源からの電圧を制御して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップ、を有する
    ことを特徴とする電動車輌のコンタクタ制御方法。
  6. さらに、前記コンタクタ制御装置が第2のタイマ部を有し、
    前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第2のタイマ部をカウント動作させるステップ、
    前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第2のタイマ部のカウンタがクリアされるステップ、及び
    前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の電動車輌のコンタクタ制御方法。
  7. さらに、前記コンタクタ制御装置が第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、
    前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧よりも高い値に設定された第2の基準電圧より高い場合に前記第3のタイマ部をカウント動作させるステップ、
    前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第4のタイマ部をカウント動作させるステップ、
    前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第4のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、
    前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、及び
    前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップをし、
    前記第3の所定カウント値は、前記補助電源からの電圧が連続して前記第2の基準電圧よりも高い場合に、前記第1のタイマ部のカウンタが前記第1の所定カウント値となるよりも前に第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となるように設定されていることを特徴とする請求項6に記載の電動車輌のコンタクタ制御方法。
  8. 1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、
    一端が前記組電池の一端に接続された第1のコンタクタと、
    一端が前記組電池の他端に接続された第2のコンタクタと、
    前記第1のコンタクタの他端と前記第2のコンタクタの他端との間に接続されたコンデンサと、
    を有し、前記コンデンサの両端から車輌負荷に電源を供給する電動車輌において、
    第1のタイマ部を有し、補助電源から電圧を入力して前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの導通状態及び遮断状態を制御するコンタクタ制御装置がコンタクタを制御する方法であって、
    前記補助電源からの電圧が第1の基準電圧より高い場合に前記第1のタイマ部をカウント動作させるステップ、及び
    前記第1のタイマ部のカウンタが第1の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップを有し、
    さらに、前記コンタクタ制御装置が第2のタイマ部を有し、
    前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧以下である第1のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第2のタイマ部をカウント動作させるステップ、
    前記補助電源からの電圧が前記第1のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第2のタイマ部のカウンタがクリアされるステップ、及び
    前記第2のタイマ部のカウンタが第2の所定カウント値となった時に、前記第1のタイマ部のカウンタをクリアするステップを有し、
    さらに、前記コンタクタ制御装置が第3のタイマ部及び第4のタイマ部を有し、
    前記補助電源からの電圧が前記第1の基準電圧とは異なる第2の基準電圧より高い場合に前記第3のタイマ部をカウント動作させるステップ、
    前記補助電源からの電圧が前記第2の基準電圧以下である第2のカウンタクリア電圧以下の場合に前記第4のタイマ部をカウント動作させるステップ、
    前記補助電源からの電圧が前記第2のカウンタクリア電圧より高い場合に前記第4のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、
    前記第4のタイマ部のカウンタが第4の所定カウント値となった時に、前記第3のタイマ部のカウンタをクリアするステップ、及び
    前記第3のタイマ部のカウンタが第3の所定カウント値となった時に、前記第1のコンタクタ及び前記第2のコンタクタの少なくとも1つを強制的に遮断状態にするステップを有することを特徴とする電動車輌のコンタクタ制御方法。
  9. コンピュータに請求項5乃至請求項8のいずれかの請求項に記載の電動車輌のコンタクタ制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
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