JP4576759B2 - 直交周波数分割信号復調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割(OFDM:Orthogonal Frequancy Division Multiprexing)方式によるデジタル放送などに適用されるOFDM復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地上デジタル放送方式、例えば、地上デジタルラジオ放送、地上デジタルテレビジョン放送などの変調方式として、多数の交流搬送波を用い、各搬送波を位相変調(PSK)方式や直交振幅変調(QAM)方式で信号を変調する直交周波数分割(OFDM)方式が提案されている。OFDM方式が提案されている理由としては、OFDM信号がマルチパスの影響を受けにくいことが挙げられる。例えば、都市部などの建築物が多い地域で地上デジタル放送を受信する場合や、移動体受信装置が地上デジタル放送を受信する場合などにも、OFDM信号はマルチパスの影響を受けにくい。
【0003】
このデジタル放送における変調回路や復調回路は、機能の高度化や複雑化、安定性の向上などの面から、最近では盛んにデジタル回路による実装が行われている。このような用途、とりわけ受信器においては、受信した変調信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換することが必要となる。
【0004】
アナログ信号をデジタル信号へ変換するにあたって、アナログデジタル変換回路(以下、A/D変換回路とする。)が用いられる。A/D変換回路では供給される信号の最小レベルと最大レベルがあらかじめ定義されており、この最小レベルと最大レベルとの差はダイナミックレンジと呼ばれている。A/D変換回路は、供給された信号をこのダイナミックレンジの範囲内でデジタル信号とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、A/D変換回路へ供給される信号の振幅が過大であるときや過小であるときには、復調装置は受信した信号を正確に復調することが困難となる。
【0006】
例えば、信号に対してQAM方式による変調がなされている場合には、送信側では所定の位置に信号点をマッピングしている。このとき、A/D変換回路へ供給される信号の振幅が過大である場合には、各信号点の間隔が、図7(A)に示すように、図7(B)に示す送信側で仮定しているコンスタレーションと比較して大きくなってしまい、復調装置は信号を正確に復調することができなくなる。一方、A/D変換回路へ供給される信号の振幅が過小である場合には、各信号点の間隔が、図7(C)に示すように、図7(B)に示す送信側で仮定しているコンスタレーションと比較して小さくなってしまい、復調装置は信号を正確に復調することができなくなる。
【0007】
さらにまた、A/D変換回路へ供給される信号の振幅が過大である場合には、A/D変換回路にて供給された信号がクリップされて歪みが発生する。OFDM信号は、多数の搬送波が直交している信号であるが、上記クリップが発生すると各搬送波のエネルギーが他の搬送波に漏れ、直交性が損なわれる。この結果、OFDM信号は品質が低下し、伝送誤りが発生することとなる。また、A/D変換回路へ供給される信号の振幅が過小である場合には量子化雑音が大きくなる。このときにもOFDM信号は品質が低下し、伝送誤りが発生することとなる。
【0008】
そこで、図8に示すように、A/D変換回路110の前に、自動レベル制御(Automatic Level Control;ALC)回路111を備えることで、A/D変換回路110へ供給されるアナログ信号を常に一定の振幅としている。ALC回路111は、レベル検出回路112と電圧制御増幅(VCA)回路113とを備えている。レベル検出回路112は、VCA回路113から供給された信号の振幅を検出して所定の振幅との差分を検出し、この差分を直流電圧としてVCA回路113に供給する。そして、VCA回路113は、この直流電圧に基づいて増幅率を制御しながら、A/D変換回路112に供給する信号のレベルを常に一定にしている。
【0009】
しかしながら、ALC回路111は、A/D変換回路110に供給される前の信号の振幅を調節することができるものの、A/D変換回路110から供給された信号に歪みが生じたときに、この歪みを解消することはできない。したがって、例えば、A/D変換回路110の変換特性が不安定であるなどの理由で、A/D変換回路110から供給された信号に歪みが生じたときには、復調装置は信号を正確に復調することが困難となる。
【0010】
本発明はこのような従来の実情を鑑みて考案されたものであり、A/D変換回路から供給された信号の歪みを解消することが可能である直交周波数分割信号復調装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る直交周波数分割信号復調装置は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequancy Division Multiprexing)方式による変調がなされたOFDM信号を復調する直交周波数分割信号復調装置であって、上記OFDM信号の周波数を変換した中間周波数信号を、フィードバックされる直流電圧に応じた増幅率で増幅する電圧制御増幅手段と、上記電圧制御増幅手段によって増幅された中間周波数信号を、アナログ信号からデジタル信号へ変換するアナログデジタル変換手段と、上記アナログデジタル変換手段から供給されたデジタル信号に基づいて、上記電圧制御増幅手段によって増幅された中間周波数信号の振幅値を検出する振幅検出手段と、第1の入力ポートから入力された基準振幅値と、上記振幅検出手段に接続された第2の入力ポートから入力された振幅値とを比較し、当該比較の結果、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも大きく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が所定の閾値よりも大きい場合には、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも大きいことを示す第1のフラグを出力する第1の出力ポートと、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも大きく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が0よりも大きく上記閾値よりも小さい場合には、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が0よりも大きく上記閾値よりも小さいことを示す第2のフラグを出力する第2の出力ポートと、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも小さく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも大きく0よりも小さい場合には、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも大きく0よりも小さいことを示す第3のフラグを出力する第3の出力ポートと、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも小さく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも小さい場合には、上記振幅値が上記基準振幅値よりも小さく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも小さいことを示す第4のフラグを出力する第4の出力ポートとを備えるデジタル比較回路と、第1端に電源が接続され、上記デジタル比較回路の第4の出力ポートに接続された第2端から上記第4のフラグが入力された場合には、上記電源から印加される所定の電圧を第3端から出力し、上記第2端から第4のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持する第1の充電用バッファと、上記第1の充電用バッファの第3端に一端が接続された第1の抵抗素子と、第1端に電源が接続され、上記デジタル比較回路の第3の出力ポートに接続された第2端から第3のフラグが入力された場合には、上記電源から印加される所定の電圧を第3端から出力し、上記第2端から第3のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持する第2の充電用バッファと、上記第2の充電用バッファの第3端に一端が接続された第2の抵抗素子と、第1端が接地され、上記デジタル比較回路の第2の出力ポートに接続された第2端から第2のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持し、上記第2端から第2のフラグが入力された場合には、上記第1端と第3端との間のインピーダンス値を、上記第2端から第2のフラグが入力されない場合における上記第1端と第3端との間のインピーダンス値よりも低い値とする第1の放電用バッファと、上記第1の放電用バッファの第3端に一端が接続された第3の抵抗素子と、第1端が接地され、上記デジタル比較回路の第1の出力ポートに接続された第2端から第1のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持し、上記第2端から第1のフラグが入力された場合には、上記第1端と第3端との間のインピーダンス値を、第2端から第1のフラグが入力されない場合における上記第1端と第3端との間のインピーダンス値よりも低い値とする第2の放電用バッファと、上記第2の放電用バッファの第3端に一端が接続された第4の抵抗素子と、一端が接地され、更に上記第1の抵抗素子の他端、上記第2の抵抗素子の他端、上記第3の抵抗素子の他端、及び上記第4の抵抗素子の他端に、他端が接続されたコンデンサと、上記第1の抵抗素子の他端、上記第2の抵抗素子の他端、上記第3の抵抗素子の他端、上記第4の抵抗素子の他端、及び上記コンデンサの他端に接続され、上記コンデンサに蓄積された電荷の変化に応じた直流電圧を上記電圧制御増幅手段にフィードバックするための出力端とを備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した復調装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
第1の実施の形態
まず、本発明の第1の実施の形態について、図1及び図2を用いて説明する。ここでは、OFDM方式によるデジタルテレビジョン放送の復調装置(OFDM復調装置)について説明する。図1は、OFDM復調装置のブロック構成図である。
【0015】
図1に示すように、OFDM復調装置1は、アンテナ2と、チューナ3と、電圧制御増幅(VCA)回路4と、アナログデジタル(A/D)変換回路5と、デジタル直交復調回路6と、FFT(Fast Fourier Transform)演算回路7と、ウィンドウ同期回路8と、イコライザ9と、デマッピング回路10と、エラー訂正回路11と、振幅検出回路12と、振幅制御信号生成回路13とを備えている。
【0016】
放送局から放送されたデジタルテレビジョン放送の放送波は、OFDM復調装置1のアンテナ2により受信され、無線周波数(RF)信号としてチューナ3へ供給される。アンテナ2により受信されたRF信号は、チューナ3により中間周波数(IF)信号に周波数変換され、VCA回路4へ供給される。
【0017】
VCA回路4は、チューナ3から供給されたIF信号を増幅してA/D変換回路5に供給する。VCA回路4は、電力供給回路13から供給される直流電圧に応じて増幅率を制御しながら、IF信号を増幅する。
【0018】
A/D変換回路5は、VCA回路4から供給されたIF信号をデジタル信号に変換し、デジタル直交復調回路6に供給する。また、A/D変換回路5から供給されるデジタル信号は、後述する振幅検出回路12へも供給される。
【0019】
デジタル直交復調回路6は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を供給する。このデジタル直交復調回路6から供給されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算される前のいわゆる時間領域の信号である。このことから、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。このOFDM時間信号領域は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャンネル信号)とを含んだ復素信号となる。デジタル直交復調回路6により供給されるOFDM時間領域信号は、FFT演算回路7及びウィンドウ同期回路8に供給される。
【0020】
FFT演算回路7は、OFDM時間領域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されているデータを抽出して供給する。このFFT演算回路7から供給される信号は、FFTされた後のいわゆる周波数領域の信号である。このことから、以下、FFT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
【0021】
FFT演算回路7は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サンプル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシンボルからガードインターバルの分範囲を除き、抜き出した有効シンボル長の範囲のOFDM時間領域信号に対してFFT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、OFDMシンボルの境界から、ガードインターバルの終了位置までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲のことをFFTウィンドウと呼ぶ。
【0022】
このようにFFT演算回路7から供給されたOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信号と同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャンネル信号)とからなる復素信号となっている。この復素信号は、例えば、16QAM方式や64QAM方式等で直交振幅変調された信号である。OFDM周波数領域信号は、イコライザ9に供給される。
【0023】
ウィンドウ同期回路8は、供給されたOFDM時間領域信号を有効シンボル期間分延長させて、ガードインターバル部分とこのガードインターバルの複写元となる信号との相関性を求め、この相関性が高い部分に基づきOFDMシンボルの境界位置を算出し、その境界位置を示すウィンドウ同期信号Wsyncを発生する。FFTウィンドウ同期回路8は、発生したウィンドウ同期信号WsyncをFFT演算回路7に供給する。
【0024】
イコライザ9は、スキャッタードパイロット信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域信号の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅等化がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング回路10に供給される。
【0025】
デマッピング回路10は、イコライザ9により振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数領域信号を、例えば、16QAM方式に従ってデマッピングを行ってデータの復号をする。デマッピング回路10により復号されたデータは、エラー訂正回路11に供給される。
【0026】
エラー訂正回路11は、供給されたデータに対して、例えば、ビタビ復号やリード−ソロモン符号を用いたエラー訂正を行う。エラー訂正が行われたデータは、例えば後段のMPEG復号回路等に供給される。
【0027】
振幅検出回路12は、A/D変換回路5から供給されたデジタル信号に基づいて、VCA回路4によって増幅されたIF信号の振幅を検出して、この検出結果を振幅制御信号生成回路13に供給する。
【0028】
振幅制御信号生成回路13は、振幅検出回路12によって検出されたIF信号の振幅と所定の振幅との差分を検出し、この差分を直流電圧に変換してVCA回路4に供給する。なお、この直流電圧が、VCA回路の増幅率を制御する振幅制御信号となる。
【0029】
つぎに、VCA回路4、振幅検出回路12、及び振幅制御信号生成回路13により、A/D変換回路5へ供給するIF信号の振幅を調節する方法について説明する。
【0030】
本実施の形態では、図2に示すように、振幅検出回路12が、二乗回路21、及びローパスフィルタ22を備えており、振幅制御信号生成回路13が、減算回路23、累積加算回路24、及びデジタルアナログ(D/A)変換回路25を備えている。
【0031】
この振幅検出回路12及び振幅制御信号生成回路13の動作、並びにVCA回路4の動作は、以下に説明する通りとなる。
【0032】
振幅検出回路12では、先ず、A/D変換回路5から供給されたデジタル信号が、二乗回路21へ供給される。二乗回路21は、A/D変換回路5から供給された信号を二乗する。二乗回路21によって二乗された信号は、ローパスフィルタ22へ供給される。
【0033】
次に、ローパスフィルタ22が、二乗回路21から供給された信号を平均化する。ローパスフィルタ22によって平均化された信号は、A/D変換回路5を通過した信号の実効値を表す。このローパスフィルタ22によって平均化された信号は、振幅制御信号生成回路13に供給される。
【0034】
なお、ここでは、振幅を検出するためにA/D変換回路5から供給されたデジタル信号を二乗しているが、振幅を求めるためには、A/D変換回路5から供給されたデジタル信号を2n(但しnは自然数)乗した後に、ローパスフィルタによって平均化すれば良い。また、A/D変換回路5から供給されたデジタル信号の絶対値をとった後に、ローパスフィルタによって平均化することによっても、振幅を求めることが可能となる。
【0035】
振幅制御信号生成回路13では、先ず、減算回路23が、振幅検出回路12によって検出された振幅Xと所定の振幅Yとの差分X−Yを求める。減算回路23は、この差分X−Yに基づいた信号を累積加算回路24に供給する。
【0036】
次に、累積加算回路24が、減算回路23から供給された信号に基づいて、差分X−Yを累積加算する。累積加算回路24は、累積加算した結果に基づいた信号を、D/A変換回路25に供給する。
【0037】
次に、D/A変換回路25が、累積加算回路24から供給された信号を直流電圧へ変換する。D/A変換回路25は、この直流電圧をVCA回路4に供給する。
【0038】
そして、VCA回路4は、振幅制御信号生成回路13から供給された直流電圧に基づいて増幅率を制御しながら、チューナ3から供給されるIF信号を増幅してA/D変換回路5へ供給する。詳述すると、VCA回路4は、チューナ3から供給されるIF信号が入力される端子と、振幅制御信号生成回路13から供給される直流電圧が入力される制御端子とを有している。VCA回路4は、この制御端子から供給される直流電圧に応じて、A/D変換回路5から供給されるデジタル信号の歪みが解消されるように増幅率を制御しながら、IF信号を増幅している。
【0039】
以上説明したように、本発明を適用したOFDM復調装置1は、A/D変換回路5から供給されたデジタル信号に基づいて、VCA回路4の増幅率を決定している。したがって、A/D変換回路5による利得のばらつきが原因となってA/D変換回路5から供給される信号に歪みが生じているときにも、この歪みを解消することが可能となり、A/D変換回路5による変換特性を安定にすることができる。
【0040】
また、本発明を適用したOFDM復調装置1は、振幅の誤差をA/D変換回路5の前段に設けられたVCA回路4に対して帰還することによって、A/D変換回路5から供給される信号の歪みを解消しているため、広いダイナミックレンジを有するOFDM信号がA/D変換されたときに発生する歪みを、解消することが可能となる。
【0041】
第2の実施の形態
つぎに、本発明の第2の実施の形態について、図3を参照しながら説明する。
【0042】
本実施の形態で説明するOFDM復調装置は、振幅制御信号生成回路30以外の部分は、第1の実施の形態で説明したOFDM復調装置1と同様であるので、その説明を流用する。ここでは、振幅制御信号生成回路30について説明する。
【0043】
図3に示すように、振幅制御信号生成回路30は、減算回路31と、累積加算回路32と、パルス幅変調(PWM;pulse width modulation)回路33と、ローパスフィルタ34とを備える。
【0044】
以上説明した振幅制御信号生成回路30の動作及びVCA回路4の動作は、以下に説明する通りとなる。
【0045】
振幅制御信号生成回路30では、振幅検出回路12によって検出された信号が、先ず減算回路31に供給される。
【0046】
減算回路31は、振幅検出回路12によって検出された振幅Xと所定の振幅Yとの差分X−Yを求める。減算回路31は、この差分X−Yに基づいた信号を累積加算回路32に供給する。
【0047】
次に、累積加算回路32は、減算回路31から供給された信号に基づいて、差分X−Yを累積加算する。累積加算回路32は、この累積加算した結果に基づいた信号をPWM回路33に供給する。
【0048】
PWM回路33は、累積加算回路32から供給された信号に基づいたパルスデューティの信号を生成する。PWM回路33によって生成される信号は、ローパスフィルタ34に供給される。
【0049】
ローパスフィルタ34は、PWM回路33から供給された信号を平均化する。ローパスフィルタ34は、この平均化した信号を直流電圧に変換してVCA回路4に供給する。
【0050】
そして、VCA回路4は、振幅制御信号生成回路30から供給された直流電圧に基づいて増幅率を制御しながら、チューナ3から供給されるIF信号を増幅してA/D変換回路5へ供給する。VCA回路4は、この制御端子から供給される直流電圧に応じて、A/D変換回路5から供給されるデジタル信号の歪みが解消されるように増幅率を制御しながら、IF信号を増幅している。
【0051】
第3の実施の形態
つぎに、本発明の第3の実施の形態について、図4を参照しながら説明する。
【0052】
本実施の形態で説明するOFDM復調装置は、振幅制御信号生成回路40以外の部分は、第1の実施の形態で説明したOFDM復調装置1と同様であるので、その説明を流用する。ここでは振幅制御信号生成回路40について説明する。
【0053】
図4に示すように、振幅制御信号生成回路40は、デジタル比較回路41と、充放電回路42とを備えている。
【0054】
デジタル比較回路41は、振幅検出回路12から供給された振幅Xと、所定の振幅Yとを比較する。デジタル比較回路41は、第1のポート43と第2のポート44とを備えている。第1のポート43は、X>Yであるときににフラグを出力する。また、第2のポート44は、X<Yであるときにフラグを出力する。なお、X=Yであるときには、どちらのポートもフラグを出力しない。
【0055】
充放電回路42は、充電用バッファ50と、放電用バッファ51と、第1及び第2の抵抗52,53と、コンデンサ54と、入力用電源55とを備えている。なお、充電用バッファ50及び放電用バッファ51は、いわゆるスリーステートバッファである。充電用バッファ50は、入力が入力用電源55と接続しており、出力が第1の抵抗52を介してコンデンサ54と接続しており、制御入力が第2のポート44と接続している。この充電用バッファ50に、第2のポート44からのフラグが入力されたときには、第1の抵抗52を介してコンデンサ54と電源55とが接続する。また、放電用バッファ51は、入力が接地されており、出力が第2の抵抗53を介してコンデンサ54と接続しており、制御入力が第1のポート43と接続している。この放電用バッファ51に、第1のポート43からのフラグが入力されたときには、第2の抵抗53を介してコンデンサ54が接地される。
【0056】
以上説明した振幅制御信号生成回路40及びVCA回路4の動作は、以下に述べる通りとなる。
【0057】
先ず、デジタル比較回路41が、振幅検出回路12から供給された振幅Xと所定の振幅Yとを比較する。
【0058】
ここで、X>Yであるときには、第1のポート43がフラグを出力し、放電用バッファ51の制御入力にフラグが入力される。このとき、第2のポート44はフラグを出力せず、充電用バッファ50はハイインピーダンスとなる。すなわち、コンデンサ54は第2の抵抗53を介して接地する。したがって、コンデンサ54と第2の抵抗53とで決定される時定数により、コンデンサ54に蓄積された電圧が減少する。すなわち、コンデンサ54は放電する。コンデンサ54に蓄積された電圧が減少すると、充放電回路42からVCA回路4へ供給される直流電圧が減少する。
【0059】
一方、X<Yであるときには、第2のポート44がフラグを出力し、充電用バッファ50の制御入力にフラグが入力される。このとき、第1のポート43はフラグを出力せず、放電用バッファ51はハイインピーダンスとなる。すなわち、コンデンサ54は第1の抵抗52を介して入力用電源55と接続する。したがって、第1の抵抗52を介して入力用電源55からコンデンサ54に対して電圧が供給され、コンデンサ54に蓄積されている電圧が増加する。すなわち、コンデンサ54は充電される。コンデンサ54に蓄積された電圧が増加すると、充放電回路42からVCA回路4へ供給される直流電圧が増加する。
【0060】
そして、VCA回路4は、振幅制御信号生成回路40から供給された直流電圧に基づいて増幅率を制御しながら、チューナ3から供給されるIF信号を増幅してA/D変換回路5へ供給する。VCA回路4は、制御端子から供給される直流電圧に応じて、A/D変換回路5から供給されるデジタル信号の歪みが解消されるように増幅率を制御しながら、IF信号を増幅している。
【0061】
第4の実施の形態
つぎに、本発明の第4の実施の形態について、図5を参照しながら説明する。本実施の形態で説明するOFDM復調装置は、振幅制御信号生成回路60以外の部分は、第1の実施の形態で説明したOFDM復調装置1と同様であるので、その説明を流用する。ここでは振幅制御信号生成回路60について説明する。
【0062】
図5に示すように、振幅制御信号生成回路60は、デジタル比較回路61と、充放電回路62とを備えている。
【0063】
デジタル比較回路61は、振幅検出手段12から供給された振幅Xと、所定の振幅Yとを比較する。デジタル比較回路61は、第1のポート63と第2のポート64とを備えている。第1のポート63は、X=Yであるときにフラグを出力する。また、第2のポート64は、X<Yであるときにフラグを出力する。なお、X>Yであるときには、どちらのポートもフラグを出力しない。
【0064】
充電用回路62は、バッファ70と、抵抗71と、コンデンサ72とを備えている。バッファ70はいわゆるスリーステートバッファであり、入力が第2のポート64と接続しており、出力が抵抗71を介してコンデンサ72と接続しており、制御入力が第1のポート63と接続している。このバッファ70は、第1のポート63からフラグが入力されることによって、ハイインピーダンスとなる。
【0065】
以上説明した振幅制御信号生成回路60及びVCA回路4の動作は、以下に述べる通りとなる。
【0066】
先ず、デジタル比較回路61が、振幅検出回路12から供給された振幅Xと所定の振幅Yとを比較する。
【0067】
ここで、X>Yであるときには、第1のポート63及び第2のポート64ともにフラグを出力しない。第1のポート63からフラグが出力されないために、バッファ70はハイインピーダンスとはならない。また、第2のポート64からは電圧が供給されない。したがって、コンデンサ72と抵抗71とで決定される時定数によりコンデンサ72に蓄積された電圧が減少する。すなわち、コンデンサ72は放電する。コンデンサ72に蓄積された電圧が減少すると、充放電回路62からVCA回路4へ供給される直流電圧が減少する。
【0068】
一方、X<Yであるときには、第2のポート64がフラグを出力する。したがって、バッファ70から供給される電圧の量が増加し、抵抗71を介してコンデンサ72に電圧が供給され、コンデンサ72に蓄積されている電圧が増加する。すなわち、コンデンサ72は充電される。コンデンサ72に蓄積された電圧が増加すると、充放電回路62からVCA回路4へ供給される直流電圧が増加する。
【0069】
また、X=Yであるときには、第1のポート63がフラグを出力して、バッファ70をハイインピーダンスとする。バッファ70がハイインピーダンスとなるために、コンデンサ72に蓄積されている電圧の量は増減しない。したがって、VCA回路4へ供給される直流電圧は維持される。
【0070】
そして、VCA回路4は、振幅制御信号生成回路60から供給された直流電圧に基づいて増幅率を制御しながら、チューナ3から供給されるIF信号を増幅してA/D変換回路5へ供給する。VCA回路4は、制御端子から入力される電圧に応じて、A/D変換回路5から供給されるデジタル信号の歪みが解消されるように増幅率を制御しながら、IF信号を増幅している。
【0071】
第5の実施の形態
つぎに、本発明の第5の実施の形態について、図6を参照しながら説明する。
【0072】
本実施の形態で説明するOFDM復調装置は、振幅制御信号生成回路80以外の部分は、第1の実施の形態で説明したOFDM復調装置1と同様であるので、その説明を流用する。ここでは振幅制御信号生成回路80について説明する。
【0073】
図6に示すように、振幅制御信号生成回路80は、デジタル比較回路81と、充放電回路82とを備えている。
【0074】
デジタル比較回路81は、振幅検出手段12から供給された振幅Xと、所定の振幅Yとを比較する。デジタル比較回路81は、第1〜第4のポート83〜86を備えている。第1のポート83は、X−Y>k(kはしきい値。但し、k>0とする。)であるときにフラグを出力する。第2のポート84は、k≧X−Y>0であるときにフラグを出力する。第3のポート85は、0>X−Y≧−kであるときにフラグを出力する。第4のポート86は、−k>X−Yであるときにフラグを出力する。なお、X−Y=0であるときには、いずれのポートもフラグを出力しない。
【0075】
充放電回路82は、第1及び第2の充電用バッファ90,91と、第1及び第2の放電用バッファ92,93と、第1〜第4の抵抗94〜97と、入力用電源98と、コンデンサ99とを備えている。第1及び第2の充電用バッファ90,91と、第1及び第2の放電用バッファ92,93とは、いわゆるスリーステートバッファである。第1の充電用バッファ90は、入力が入力用電源98と接続しており、出力が第1の抵抗94を介してコンデンサ99と接続しており、制御入力が第4のポート86と接続している。第2の充電用バッファ91は、入力が入力用電源98と接続しており、出力が第2の抵抗95を介してコンデンサ99と接続しており、制御入力が第3のポート85と接続している。第1の放電用バッファ92は、入力が接地しており、出力が第3の抵抗96を介してコンデンサ99と接続しており、制御入力が第2のポート84と接続している。第2の放電用バッファ93は、入力が接地しており、出力が第4の抵抗97を介してコンデンサ99と接続しており、制御入力が第1のポート83と接続している。
【0076】
以上説明した振幅制御信号生成回路80及びVCA回路4の動作は、以下に述べる通りとなる。
【0077】
先ず、デジタル比較回路81が、振幅検出回路12から供給された振幅Xと所定の振幅Yとを比較する。
【0078】
ここで、X−Y>kであるときには、第1のポート83がフラグを出力し、第2の放電用バッファ93にフラグが入力される。このとき、第2〜第4のポート84〜86はいずれもフラグを出力せず、第1及び第2の充電用バッファ90,91、第1の放電用バッファ92はそれぞれハイインピーダンスとなる。すなわち、コンデンサ99は第4の抵抗97を介して接地する。したがって、コンデンサ99と第4の抵抗97とで決定される時定数により、コンデンサ99に蓄積された電圧が減少する。すなわち、コンデンサ99は放電する。コンデンサ99に蓄積された電圧が減少すると、充放電回路82からVCA回路4へ供給される直流電圧が減少する。
【0079】
また、k≧X−Y>0であるときには、第2のポート84がフラグを出力し、第1の放電用バッファ92にフラグが入力される。このとき、第1、第3、第4のポート83,85,86はいすれもフラグを出力せず、第1及び第2の充電用バッファ90,91、第2の放電用バッファ93はそれぞれハイインピーダンスとなる。すなわち、コンデンサ99は第3の抵抗96を介して接地する。したがって、コンデンサ99と第3の抵抗96とで決定される時定数により、コンデンサ99に蓄積された電圧が減少する。すなわち、コンデンサ99は放電する。コンデンサ99に蓄積された電圧が減少すると、充放電回路82からVCA回路4へ供給される直流電圧が減少する。
【0080】
このとき、コンデンサ99から放電される電圧は、コンデンサ99が第3の抵抗96を介して接地したときと比較して、第4の抵抗97を介して接地したときの方が多くなるように設定されている。
【0081】
一方、0>X−Y≧−kであるときには、第3のポート85がフラグを出力し、第2の充電用バッファ91にフラグが入力される。このとき、第1、第2、第4のポート83,84,86はいずれもフラグを出力せず、第1の充電用バッファ90、第1及び第2の放電用バッファ92,93はそれぞれハイインピーダンスとなる。すなわち、コンデンサ99は、第2の抵抗95を介して入力用電源98と接続する。したがって、第2の抵抗95を介して入力用電源98からコンデンサ99に対して電圧が供給され、コンデンサ99に蓄積されている電圧が増加する。すなわち、コンデンサ99は充電される。コンデンサ99に蓄積された電圧が増加すると、充放電回路82からVCA回路4へ供給される直流電圧が増加する。
【0082】
また、X−Y<−kであるときには、第4のポート86がフラグを出力し、第1の充電用バッファ90にフラグが入力される。このとき、第1〜第3のポート83〜85はいずれもフラグを出力せず、第2の充電用バッファ91、第1の放電用バッファ92及び第2の放電用バッファ93は、それぞれハイインピーダンスとなる。すなわち、コンデンサ99は、第1の抵抗94を介して入力用電源98と接続する。したがって、第1の抵抗94を介して入力用電源98からコンデンサ99に対して電圧が供給され、入力用電源98からコンデンサ99に蓄積されている電圧が増加する。すなわち、コンデンサ99は充電される。コンデンサ99に蓄積された電圧が増加すると、充放電回路82からVCA回路4へ供給される直流電圧が増加する。
【0083】
このとき、コンデンサ99に充電される電圧は、コンデンサ99が抵抗95を介して入力用電源98と接続しているときと比較して、抵抗94を介して入力用電源98と接続しているときの方が多くなるように設定されている。
【0084】
そして、VCA回路4は、振幅制御信号生成回路80から供給された直流電圧に基づいて増幅率を制御しながら、チューナ3から供給されるIF信号を増幅してA/D変換回路5へ供給する。VCA回路4は、制御端子から供給される直流電圧に応じて、A/D変換回路5から出力するデジタル信号の歪みが解消されるように増幅率を制御しながら、IF信号を増幅している。
【0085】
ところで、この充放電回路82では、コンデンサ99から放電される電圧は、コンデンサ99が第3の抵抗96を介して接地したときと比較して、第4の抵抗97を介して接地したときの方が多くなるように設定されている。また、この充放電回路82では、コンデンサ99に充電される電圧は、コンデンサ99が抵抗95を介して入力用電源98と接続しているときと比較して、抵抗94を介して入力用電源98と接続しているときの方が多くなるように設定されている。
【0086】
以上説明したように充放電回路82を設定する方法としては、例えば第1〜第4の抵抗94〜97の抵抗値をそれぞれ変える方法が挙げられる。コンデンサ99から放電される電圧量が、コンデンサ99が第3の抵抗96を介して接地したときと比較して第4の抵抗97を介して接地したときの方が多くなるように設定するためには、第3の抵抗96の抵抗値を第4の抵抗97の抵抗値よりも小さくすれば良い。また、コンデンサ99に充電される電圧量が、コンデンサ99が入力用電源98と接続しているときと比較して、入力用電源98と接続しているときの方が多くなるように設定するためには、第2の抵抗95の抵抗値よりも第1の抵抗94の抵抗値を小さくすれば良い。
【0087】
以上説明した振幅制御信号生成回路80は、デジタル比較回路81にしきい値kが設定されており、このしきい値kを利用してXとYとの差分を段階分けして、それぞれの段階に応じてフラグを出力することで、コンデンサ99に充電する電圧の量又はコンデンサ99から放電する電圧の量を段階的に変化させている。
振幅制御信号生成回路80では、X−Yの差分を、kより大、0より大且つk以下、0、−k以上且つ0未満、−k未満の5段階に分けている。ここで、X−Y>kのときには第1のポート83からフラグを出力して、コンデンサ99からの放電量が所定の量となるように設定している。また、k≧X−Y>0のときには第2のポート84からフラグを出力して、コンデンサ99からの放電量がX−Y>kのときと比較して少なくなるように設定している。さらに、−k<X−Y<0のときには第3のポート85からフラグを出力して、コンデンサ99への充電量が所定の量となるように設定している。さらにまた、X−Y≦−kのときには第4のポート86からフラグを出力して、コンデンサ99への充電量が−k<X−Y<0のときと比較して多くなるように設定している。なお、X−Y=0のときは、どのポートからもフラグは出力されず、コンデンサ99に対する充電及び放電はなされない。
【0088】
すなわち、振幅制御信号生成回路80を備えたOFDM復調装置は、X−Yの値に応じてコンデンサ99への充電量及びコンデンサ99からの放電量を段階的に変化させ、コンデンサ99への充電及びコンデンサ99からの放電を効率良く行っている。したがって、振幅制御信号生成回路80は、VCA回路4へ供給される直流電圧を高速に制御し、A/D変換回路5から供給されるデジタル信号の歪みを高速に解消することができる。
【0089】
【発明の効果】
本発明を適用したOFDM復調装置は、アナログデジタル変換手段から供給された信号に基づいて、電圧制御増幅手段の増幅率を決定している。したがって、アナログデジタル変換手段による利得のばらつきが原因となってアナログデジタル変換手段から供給される信号に歪みが生じているときにも、この歪みを解消することが可能となり、アナログデジタル変換手段による変換特性が安定なものとなる。
【0090】
また、本発明を適用したOFDM復調装置は、振幅の誤差をアナログデジタル変換手段の前段に設けられた電圧制御増幅手段に対して帰還することによって、アナログデジタル変換手段がら供給される信号の歪みを解消しているため、広いダイナミックレンジを有するOFDM信号がデジタル信号へ変換されたときに発生する歪みを、解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したOFDM復調装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同OFDM復調装置の第1の実施の形態を示しており、振幅制御信号生成回路が減算回路、累積加算回路、及びD/A変換回路からなるOFDM復調装置を示すブロック図である。
【図3】同OFDM復調装置の第2の実施の形態を示しており、振幅制御信号生成回路が減算回路、累積加算回路、PWM回路、及びローパスフィルタからなるOFDM復調装置を示すブロック図である。
【図4】同OFDM復調装置の第3の実施の形態を示しており、振幅制御信号生成回路がデジタル比較回路、及び充放電回路からなるOFDM復調装置を示すブロック図である。
【図5】同OFDM復調装置の第4の実施の形態を示しており、振幅制御信号生成回路がデジタル比較回路、及び充放電回路からなる他のOFDM復調装置を示すブロック図である。
【図6】同OFDM復調装置の第5の実施の形態を示しており、振幅制御信号生成回路がデジタル比較回路、及び充放電回路からなるさらに他のOFDM復調装置を示すブロック図である。
【図7】A/D変換回路に供給されるIF信号の振幅が不適切であるときに、受信信号を復調した状態を示す模式図である。
【図8】従来のOFDM復調装置における振幅制御方法を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 OFDM復調回路、2 アンテナ、3 チューナ、4 VCA回路、5 A/D変換回路、6 デジタル直交復調回路、7 FFT演算回路、8 ウィンドウ同期回路、9 イコライザ、10 デマッピング回路、11 エラー訂正回路、12 振幅検出回路、13 振幅制御信号生成回路
Claims (1)
- 直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequancy Division Multiprexing)方式による変調がなされたOFDM信号を復調する直交周波数分割信号復調装置であって、
上記OFDM信号の周波数を変換した中間周波数信号を、フィードバックされる直流電圧に応じた増幅率で増幅する電圧制御増幅手段と、
上記電圧制御増幅手段によって増幅された中間周波数信号を、アナログ信号からデジタル信号へ変換するアナログデジタル変換手段と、
上記アナログデジタル変換手段から供給されたデジタル信号に基づいて、上記電圧制御増幅手段によって増幅された中間周波数信号の振幅値を検出する振幅検出手段と、
第1の入力ポートから入力された基準振幅値と、上記振幅検出手段に接続された第2の入力ポートから入力された振幅値とを比較し、当該比較の結果、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも大きく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が所定の閾値よりも大きい場合には、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも大きいことを示す第1のフラグを出力する第1の出力ポートと、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも大きく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が0よりも大きく上記閾値よりも小さい場合には、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が0よりも大きく上記閾値よりも小さいことを示す第2のフラグを出力する第2の出力ポートと、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも小さく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも大きく0よりも小さい場合には、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも大きく0よりも小さいことを示す第3のフラグを出力する第3の出力ポートと、上記第2の入力ポートから入力された振幅値が上記基準振幅値よりも小さく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも小さい場合には、上記振幅値が上記基準振幅値よりも小さく、かつ、上記振幅値から上記基準振幅値を差し引いた差が上記閾値よりも小さいことを示す第4のフラグを出力する第4の出力ポートとを備えるデジタル比較回路と、
第1端に電源が接続され、上記デジタル比較回路の第4の出力ポートに接続された第2端から上記第4のフラグが入力された場合には、上記電源から印加される所定の電圧を第3端から出力し、上記第2端から第4のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持する第1の充電用バッファと、
上記第1の充電用バッファの第3端に一端が接続された第1の抵抗素子と、
第1端に電源が接続され、上記デジタル比較回路の第3の出力ポートに接続された第2端から第3のフラグが入力された場合には、上記電源から印加される所定の電圧を第3端から出力し、上記第2端から第3のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持する第2の充電用バッファと、
上記第2の充電用バッファの第3端に一端が接続された第2の抵抗素子と、
第1端が接地され、上記デジタル比較回路の第2の出力ポートに接続された第2端から第2のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持し、上記第2端から第2のフラグが入力された場合には、上記第1端と第3端との間のインピーダンス値を、上記第2端から第2のフラグが入力されない場合における上記第1端と第3端との間のインピーダンス値よりも低い値とする第1の放電用バッファと、
上記第1の放電用バッファの第3端に一端が接続された第3の抵抗素子と、
第1端が接地され、上記デジタル比較回路の第1の出力ポートに接続された第2端から第1のフラグが入力されない場合には、ハイインピーダンスの状態を維持し、上記第2端から第1のフラグが入力された場合には、上記第1端と第3端との間のインピーダンス値を、第2端から第1のフラグが入力されない場合における上記第1端と第3端との間のインピーダンス値よりも低い値とする第2の放電用バッファと、
上記第2の放電用バッファの第3端に一端が接続された第4の抵抗素子と、
一端が接地され、更に上記第1の抵抗素子の他端、上記第2の抵抗素子の他端、上記第3の抵抗素子の他端、及び上記第4の抵抗素子の他端に、他端が接続されたコンデンサと、
上記第1の抵抗素子の他端、上記第2の抵抗素子の他端、上記第3の抵抗素子の他端、上記第4の抵抗素子の他端、及び上記コンデンサの他端に接続され、上記コンデンサに蓄積された電荷の変化に応じた直流電圧を上記電圧制御増幅手段にフィードバックするための出力端と
を備える直交周波数分割信号復調装置。
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