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JP4573410B2 - トランスミッションのオイルガタープレート - Google Patents

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JP4573410B2
JP4573410B2 JP2000243122A JP2000243122A JP4573410B2 JP 4573410 B2 JP4573410 B2 JP 4573410B2 JP 2000243122 A JP2000243122 A JP 2000243122A JP 2000243122 A JP2000243122 A JP 2000243122A JP 4573410 B2 JP4573410 B2 JP 4573410B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミッションケースの内部に配置されて被潤滑部に重力でオイルを供給するトランスミッションのオイルガタープレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
オートマチックトランスミッションは変速用の油圧クラッチや油圧ブレーキに作動油を供給するオイルポンプを備えており、トランスミッションの各被潤滑部は前記オイルポンプが吐出した作動油の一部を潤滑油として利用することにより潤滑される。一方、油圧制御系を持たないマニュアルトランスミッションでは、ギヤがはね上げたオイルを樋状のオイルガタープレートで被潤滑部に供給して潤滑するのが一般的である。かかるオイルガタープレートは、例えば特開平8−210476号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トランスミッションの被潤滑部を潤滑するオイル中に金属粉等の異物が混入すると摺動部を傷める可能性があるため、オイルから異物を除去する手段が必要となる。油圧制御系を備えたオートマチックトランスミッションでは油路にフィルターを設置することで異物を除去することが可能である。また油圧制御系を持たないマニュアルトランスミッションではマグネットによる異物の除去が行なわれるが、マグネットではアルミ粉等の非磁性体の異物を除去できないうという問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、オイル中の異物を効果的に除去することが可能なトランスミッションのオイルガタープレートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ミッションケースの内部に配置されてトランスミッションの被潤滑部に重力でオイルを供給するための、トランスミッションのオイルガタープレートであって、ミッションケースの内部で回転する、トランスミッションの一部のギヤがはね上げたオイルを捕捉可能な上流側の第1オイル通路と、その第1オイル通路よりも低位置に在って該第1オイル通路に段部を介して接続された下流側の第2オイル通路とを備え、第1オイル通路に捕捉されて該第1オイル通路を重力で流下するオイルが前記段部を経て第2オイル通路に流下するようにしたものにおいて、第2オイル通路は、底壁および一対の側壁を有する断面溝形に形成されていて、その第2オイル通路の一部に前記底壁よりも低い底面を有する異物溜めを形成し、第2オイル通路の途中を絞るように一方の前記側壁から下流側に伸びるガイド壁を前記底壁に立設すると共に、そのガイド壁の上端を前記側壁の上端よりも低く形成し、前記ガイド壁と、このガイド壁の下流側を該底壁まで切り込んで形成された連通口とで、第2オイル通路と異物溜めとを連通させる連通部を構成して、該ガイド壁にガイドされるオイルを、該オイルに含まれる異物と共に該連通口から前記異物溜めに流入させるようにし、さらに前記底壁には、前記異物溜め内の上澄みオイルを乗り越えさせて異物溜めより下流側の第2オイル通路に流出させるための堰を、前記ガイド壁との間に間隔をおいて立設すると共に、該堰の上端を前記側壁の上端よりも低く且つ前記底壁よりも高く形成し、前記異物溜めは、その四方が前記堰と前記一方の側壁と前記ガイド壁とで区画されることを特徴とするトランスミッションのオイルガタープレートが提案される。
【0006】
上記構成によれば、異物を含むオイルがオイルガタープレートの断面溝形の第2オイル通路を被潤滑部に向けて流れるとき、第2オイル通路の途中を絞るように形成したガイド壁によって異物が1か所に集められ、その異物はガイド壁の下流側を第2オイル通路の底壁まで切り込んで形成した連通口を通って確実に異物溜めに流入する。ガイド壁の上端は、第2オイル通路の側壁の上端よりも低く形成されているため、ガイド壁で第2オイル通路を絞ったことによりオイルの油面が上昇しても、そのオイルはガイド壁を乗り越えて異物溜めに流入し、第2オイル通路の側壁を乗り越えて溢れることはない。そして異物溜めの底面は第2オイル通路の底壁よりも低く形成されているため、異物溜めに流入した重量の大きい異物は、異物溜めの底面に沈み、上澄みのオイルが堰を乗り越えて異物溜めから下流側の第2オイル通路に流出し、従って、一旦、異物溜めに流入した異物が再び第2オイル通路に流出することが防止され、オイル中の異物を確実に除去することができる。しかも磁性体、非磁性体に関わらず、どのような異物でも捕集することができる。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記異物溜めの底面をミッションシャフトを支持するミッションケースのボス部の上面に沿うように湾曲させ、連通口から遠い側の異物溜めの底面を最も低く形成したことを特徴とするトランスミッションのオイルガタープレートが提案される。
【0008】
上記構成によれば、異物溜めの底面がミッションケースのボス部の上面に沿うように湾曲しており、連通口から遠い側の異物溜めの底面が最も低くなっているので、異物溜めに流入した異物は連通口から遠い側の最も低い部分に保持され、再び第2オイル通路に流出することが確実に防止される。
【0009】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1又は2の構成に加えて、前記第2オイル通路の、前記堰よりも下流部には、オイルをトランスミッションのメインシャフトの軸端部に向けて排出するためのメインシャフト用オイル排出口を設けたことを特徴とするトランスミッションのオイルガタープレートが提案される。
【0010】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜3の何れかの構成に加えて、前記第2オイル通路の、前記連通口よりも上流部には、オイルをトランスミッションの他のギヤに向けて排出するためのギヤ用オイル排出口を設け、更に前記第1オイル通路には、オイルをトランスミッションのシンクロ機構に向けて排出するためのシンクロ機構用オイル排出口を設けたことを特徴とするトランスミッションのオイルガタープレートが提案される。
【0011】
尚、実施例のカウンタシャフトScは本発明のミッションシャフトに対応する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1はマニュアルトランスミッションの縦断面図(図2の1−1線断面図)、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図1の3−3線断面図、図4および図5はオイルガタープレートの斜視図である。
【0014】
図1に示すように、自動車用の前進5速、後進1速のマニュアルトランスミッションTは、一体に締結されたクラッチケース11およミッションケース12を備える。クラッチケース11およミッションケース12間には、メインシャフトSmと、カウンタシャフトScと、ディファレンシャルギヤDとが回転自在に支持され、更にリバースシャフトSrが回転不能に支持される。クラッチケース11の内部には図示せぬクラッチが収納されており、このクラッチを介してエンジンの駆動力がメインシャフトSmに伝達される。
【0015】
メインシャフトSmには、メイン1速ギヤ13およびメイン2速ギヤ14が固設され、メイン3速ギヤ15、メイン4速ギヤ16およびメイン5速ギヤ17が相対回転自在に支持される。カウンタシャフトScには、前記メイン1速ギヤ13およびメイン2速ギヤ14にそれぞれ噛合するカウンタ1速ギヤ18およびカウンタ2速ギヤ19が相対回転自在に支持され、前記メイン3速ギヤ15、メイン4速ギヤ16およびメイン5速ギヤ17にそれぞれ噛合するカウンタ3速ギヤ20、カウンタ4速ギヤ21およびカウンタ5速ギヤ22が固設される。
【0016】
カウンタ1速ギヤ18およびカウンタ2速ギヤ19は1速−2速シンクロ機構23を介してカウンタシャフトScに選択的に結合される。メイン3速ギヤ15およびメイン4速ギヤ16は3速−4速シンクロ機構24を介してメインシャフトSmに結合される。メイン5速ギヤ17は5速シンクロ機構25を介してメインシャフトSmに選択的に結合される。
【0017】
リバースシャフトSrには、リバースアイドルギヤ26が軸方向摺動自在に支持されており、リバースアイドルギヤ26はメインシャフトSmに固設したメインリバースギヤ27および1速−2速シンクロ機構23に固設したカウンタリバースギヤ28に噛合可能である。そしてカウンタシャフトScに固設したファイナルドライブギヤ29が、ディファレンシャルケース30に設けたファイナルドリブンギヤ31に噛合する。
【0018】
而して、1速−2速シンクロ機構23でカウンタ1速ギヤ18をカウンタシャフトScに締結すると1速変速段が確立され、1速−2速シンクロ機構23でカウンタ2速ギヤ19をカウンタシャフトScに締結すると2速変速段が確立され、3速−4速シンクロ機構24でメイン3速ギヤ15をメインシャフトSmに締結すると3速変速段が確立され、3速−4速シンクロ機構24でメイン4速ギヤ16をメインシャフトSmcに締結すると4速変速段が確立され、5速シンクロ機構25でメイン5速ギヤ17をメインシャフトSmに締結すると5速変速段が確立される。
【0019】
上記1速変速段〜5速変速段が確立しているとき、リバースアイドルギヤ26は図示位置にあってメインリバースギヤ27およびカウンタリバースギヤ28の連結は絶たれているが、リバースアイドルギヤ26をリバースシャフトSrに沿って右動させてメインリバースギヤ27およびカウンタリバースギヤ28に噛合させると、後進変速段が確立される。
【0020】
次に、図2〜図5を併せて参照しながらオイルガタープレートGの構造を説明する。
【0021】
合成樹脂で一体成形されたオイルガタープレートGはトランスミッションTの上部空間に配置されており、ファイナルドリブンギヤ31がはね上げたオイルを上流側において受け止めて重力で下流側に流し、メインシャフトSmの3速−4速シンクロ機構24、メインシャフトSmの軸端部、カウンタシャフトScの軸端部、カウンタシャフトScのカウンタ4速ギヤ21、カウンタシャフトScのカウンタ5速ギヤ55等にオイルを供給して潤滑するとともに、オイルに含まれる異物を捕集する機能を有する。
【0022】
オイルガタープレートGは上流側の第1オイル通路41と、この第1オイル通路41に段部42を介して接続された下流側の第2オイル通路43とを備えており、第1オイル通路41に設けた係止用突起44,45をミッションケース12の被係止部(図示せず)に係止し、かつ第2オイル通路43に設けた係止用突起46をミッションケース12の被係止部12a(図1参照)に係止することにより支持される。
【0023】
第1オイル通路41はS字状に湾曲した底壁47と、この底壁47の両側縁から立ち上がる一対の側壁48,49とを有する溝形断面を有しており、一方の側壁48に前記係止用突起44が形成され、他方の側壁49に前記係止用突起45が形成される。第1オイル通路41の下流端に形成された第1オイル排出口50の近傍における一方の側壁51は前記一方の側壁48から途切れており、両側壁51,48間に位置するように底壁47から分流板52が立設される。第1オイル排出口50から排出されたオイルはメインシャフトSmの3速−4速シンクロ機構24を潤滑する。分流板52は、ガイドプレートGの第1オイル通路41を流れるオイルの一部を第1オイル排出口50に導き、オイルの残部を第2オイル通路43に導くように機能する。
【0024】
第1オイル通路41に段部42を介して接続された第2オイル通路43は、底壁53,54と、この底壁53,54の両側縁から立ち上がる一対の側壁55,56とを有しており、その一方の側壁55に前記係止用突起46が形成される。両底壁53,54は一対の側壁55,56よりも低い堰57によって分離されているが、それら両底壁53,54の高さは段差を持たずに滑らかに連なっている。上流側の底壁53に臨む他方の側壁56には第2オイル排出口58および第3オイル排出口59が形成され、また底壁53には第4オイル排出口60が形成される。第2オイル排出口58および第3オイル排出口59から排出されたオイルはカウンタ4速ギヤ21およびカウンタ5速ギヤ22を潤滑し、第4オイル排出口60から排出されたオイルはカウンタシャフトScの軸端部を潤滑する。
【0025】
底壁53の下流側の一側部には、その底壁53よりも一段低い底面61aを有する異物溜め61が形成される。底壁53と異物溜め61との間には、第3オイル排出口59の下流側の側壁56から伸びるガイド壁62が形成されており、このガイド壁62によって異物溜め61の上流側の流路幅が絞られている。そしてガイド壁62の下流端に異物溜め61に連なる連通口63が形成される。連通口63の下端は底壁53と同じ高さまで切り込まれている。異物溜め61は平面視で台形状に形成されており、その2辺が側壁56により区画され、他の1辺がガイド壁62により区画され、他の1辺が堰57により区画される。堰57の下流側に連なる底壁54の末端に、両側壁55,56の端部間に挟まれた第5オイル排出口64が形成される。第5オイル排出口64から排出されたオイルは、メインシャフトSmの軸端部を潤滑する。
【0026】
図2および図3に示すように、ミッションケース12の底部には、メインシャフトSmの軸端をボールベアリング(図示せず)を介して支持する凹部12bと、カウンタシャフトScの軸端をボールベアリング65(図3参照)を介して支持する凹部12cと、ディファレンシャルギヤDをローラベアリング66(図1参照)を支持する凹部12dとが形成されており、オイルガタープレートGの異物溜め61の底面61aはカウンタシャフトScを支持する凹部12cの外周に形成された環状のボス部12eの上面に沿うように湾曲して形成される。そして異物溜め61の湾曲した底面61aのうち、第2オイル通路43の底面53から最も離れた部分が最も深くなっている(図3のa部参照)。
【0027】
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0028】
ミッションケース12の内部で回転する大径のファイナルドリブンギヤ31(図1参照)がはね上げたオイルはオイルガタープレートGの第1オイル通路41の上流部に捕捉され、そこから第1オイル通路41に沿って重力で流下する。第1オイル通路41を流下するオイルの一部は分流板52によって進路を曲げられ、第1オイル排出口50から排出されてカウンタシャフトScの3速−4速シンクロ機構24を潤滑する。分流板52によって進路を曲げられなかったオイルの残部は段部42を経て第2オイル通路43を流下し、その過程で第2〜第4オイル排出口58,59,60から排出され、それぞれカウンタ4速ギヤ21、カウンタ5速ギヤ22およびカウンタシャフトScの軸端部を潤滑する。
【0029】
第2〜第4オイル排出口58,59,60から排出されなかったオイルの残部は第2オイル通路43を更に流下し、ガイド壁62にガイドされて流路幅を狭められることにより、そのオイルに含まれる金属粉等の異物が一か所に集められる。そしてガイド壁62が途切れたところに異物溜め61への連通口63が形成されており、かつガイド壁62の下流側は堰57が設けられているため、異物を含むオイルは連通口63から異物溜め61に流入する。そして重量の大きい異物が異物溜め61の底面に沈み、上澄みのオイルが堰57を乗り越えて第2オイル通路43の下流部に流入し、そこから第5オイル排出口64を経て排出されたオイルがメインシャフトSmの軸端部を潤滑する。
【0030】
異物溜め61の底面61aは第2オイル通路43の底壁53,54よりも一段低く形成されており、かつ四方を側壁56、ガイド壁62および堰57で囲まれているため、異物溜め61に一旦捕集された異物は再度外部に流出することはない。またガイド壁62で第2オイル通路43の流路幅を絞ったためにオイルの液面が上昇しても、ガイド壁62の上縁は側壁55の上縁よりも低く形成されているため、オイルはガイド壁62を乗り越えて異物溜め61に流入し、側壁55から溢れることはない。
【0031】
また異物溜め61の底面61aをカウンタシャフトScを支持する凹部12cのボス部12eの上面に沿うように湾曲させ、第2オイル通路43の底面53から最も離れた部分を最も深くしたので(図3のa部参照)、一旦捕集した異物の再流出を一層確実に防止することができる。しかもマグネットによる異物の捕集と異なり、異物溜め61により捕集される異物は磁性体に限定されないため、アルミ粉等の非磁性体の異物でも確実に捕集することができる。
【0032】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0033】
例えば、実施例では異物溜め61をオイルガタープレートGの下流端近傍に設けているが、それをオイルガタープレートGの任意の位置に設けることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、異物を含むオイルがオイルガタープレートの断面溝形の第2オイル通路を被潤滑部に向けて流れるとき、第2オイル通路の途中を絞るように形成したガイド壁によって異物が1か所に集められ、その異物はガイド壁の下流側を第2オイル通路の底壁まで切り込んで形成した連通口を通って確実に異物溜めに流入する。ガイド壁の上端は第2オイル通路の側壁の上端よりも低く形成されているため、ガイド壁で第2オイル通路を絞ったことによりオイルの油面が上昇しても、そのオイルはガイド壁を乗り越えて異物溜めに流入し、第2オイル通路の側壁を乗り越えて溢れることはない。そして異物溜めの底面は、第2オイル通路の底壁よりも低く形成されているため、異物溜めに流入した重量の大きい異物は、異物溜めの底面に沈み、上澄みのオイルが堰を乗り越えて異物溜めから下流側の第2オイル通路に流出し、従って、一旦、異物溜めに流入した異物は再び第2オイル通路に流出することが防止され、オイル中の異物を確実に除去することができる。しかも磁性体、非磁性体に関わらず、どのような異物でも捕集することができる。
【0035】
また請求項2に記載された発明によれば、異物溜めの底面がミッションケースのボス部の上面に沿うように湾曲しており、連通口から遠い側の異物溜めの底面が最も低くなっているので、異物溜めに流入した異物は連通口から遠い側の最も低い部分に保持され、再び第2オイル通路に流出することが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マニュアルトランスミッションの縦断面図(図2の1−1線断面図)
【図2】 図1の2−2線矢視図
【図3】 図1の3−3線断面図
【図4】 オイルガタープレートの斜視図
【図5】 オイルガタープレートの斜視図
【符号の説明】
12 ミッションケース
12e ボス部
21,22 ギヤ
24 シンクロ機構
41 第1オイル通
43 第2オイル通
50 シンクロ機構用オイル排出口
53 底壁
54 底壁
55 側壁
56 側壁
57 堰
58,59 ギヤ用オイル排出口
61 異物溜め
61a 底面
62 ガイド壁
63 連通口
64 メインシャフト用オイル排出口
Sc カウンタシャフト(ミッションシャフト)
Sm メインシャフト

Claims (4)

  1. ミッションケース(12)の内部に配置されてトランスミッション(T)の被潤滑部に重力でオイルを供給するための、トランスミッションのオイルガタープレートであって、
    ミッションケース(12)の内部で回転する、トランスミッション(T)の一部のギヤ(31)がはね上げたオイルを捕捉可能な上流側の第1オイル通路(41)と、その第1オイル通路(41)よりも低位置に在って該第1オイル通路(41)に段部(42)を介して接続された下流側の第2オイル通路(43)とを備え、第1オイル通路(41)に捕捉されて該第1オイル通路(41)を重力で流下するオイルが前記段部(42)を経て第2オイル通路(43)に流下するようにしたものにおいて、
    第2オイル通路(43)は、底壁(53,54)および一対の側壁(55,56)を有する断面溝形に形成されていて、その第2オイル通路(43)の一部に前記底壁(53,54)よりも低い底面(61a)を有する異物溜め(61)を形成し、
    第2オイル通路(43)の途中を絞るように一方の前記側壁(56)から下流側に伸びるガイド壁(62)を前記底壁(53,54)に立設すると共に、そのガイド壁(62)の上端を前記側壁(55,56)の上端よりも低く形成し、
    前記ガイド壁(62)と、このガイド壁(62)の下流側を前記底壁(53,54)まで切り込んで形成された連通口(63)とで、第2オイル通路(43)と異物溜め(61)とを連通させる連通部を構成して、該ガイド壁(62)にガイドされるオイルを、該オイルに含まれる異物と共に該連通口(63)から前記異物溜め(61)に流入させるようにし、
    さらに前記底壁(53,54)には、前記異物溜め(61)内の上澄みオイルを乗り越えさせて異物溜め(61)より下流側の第2オイル通路(43)に流出させるための堰(57)を、前記ガイド壁(62)との間に間隔をおいて立設すると共に、該堰(57)の上端を前記側壁(55,56)の上端よりも低く且つ前記底壁(53,54)よりも高く形成し
    前記異物溜め(61)は、その四方が前記堰(57)と前記一方の側壁(56)と前記ガイド壁(62)とで区画されることを特徴とする、トランスミッションのオイルガタープレート。
  2. 前記異物溜め(61)の底面(61a)をミッションシャフト(Sc)を支持するミッションケース(12)のボス部(12e)の上面に沿うように湾曲させ、連通口(63)から遠い側の異物溜め(61)の底面(61a)を最も低く形成したことを特徴とする、請求項1に記載のトランスミッションのオイルガタープレート。
  3. 前記第2オイル通路(43)の、前記堰(57)よりも下流部には、オイルをトランスミッション(T)のメインシャフト(Sm)の軸端部に向けて排出するためのメインシャフト用オイル排出口(64)を設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のトランスミッションのオイルガタープレート。
  4. 前記第2オイル通路(43)の、前記連通口(63)よりも上流部には、オイルをトランスミッション(T)他のギヤ(21,22)に向けて排出するためのギヤ用オイル排出口(58,59)を設け、更に前記第1オイル通路(41)には、オイルをトランスミッション(T)のシンクロ機構(24)に向けて排出するためのシンクロ機構用オイル排出口(50)を設けたことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のトランスミッションのオイルガタープレート。
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