JP4568597B2 - 免震基礎ブロックおよびこれを用いた免震基礎構造 - Google Patents
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Description
そこで、近年における建造物の構造は、地震等により建造物に作用する振動そのものを軽減することが可能な免震構造に移行している。このような免震構造においては、地盤からの振動を減衰させる免震装置が配設されている。一般的に免震装置としては、地盤と建造物の間に減衰手段を配設したものが広く知られている。
すなわち、平板と、該平板の上下面のうち少なくとも一方の面に振動を減衰する複数の突条体が起立して配設されてなる免震基礎ブロックであって、前記突条体は、弾性係数が異なる複数種類の突条体片により形成されていて、前記突条体片は、弾性係数ごとに異なる長さ寸法に形成されていると共に、前記突条体を地盤面に向けた状態で設置した際における前記平板からの前記突条体片の突出高さがそれぞれ一致する長さ寸法に形成されていることを特徴とする免震基礎ブロックである。
これにより、効率的な免震基礎を構築することができるため、施工コストを低減させることが可能になる。
これにより、突条体どうしの間隙部分に間詰め材を充填させることができるので、上載荷重を間詰め材に分散させることができる。なお、間詰め材は突条体の変形を拘束することのないような材質および充填がなされているのはもちろんである。
また、以上に説明したうちのいずれかの免震基礎ブロックを複数個用い、前記突条体が地盤から上方向に起立するように設置され、前記突条体の上部に平滑面が形成され、該平滑面の上に建造物の基礎が構築されていることを特徴とする免震基礎構造である。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本実施の形態における免震基礎ブロックの底面を上側にした状態における斜視図である。図2は、突出部の拡大側面図である。
本実施の形態における免震基礎ブロック10は、平板12と、平板12の下面に所要間隔をあけて複数列となるように配設された、複数の突条体片14からなる突条体16を有している。
平板12には、板の厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔18が所要間隔をあけて配設されている。また、平板12の側壁部(外周縁部)には、隣接する免震基礎ブロック10、10どうしを互いに凹凸嵌合により連結する連結部20が形成されている。連結部20は、平板12の各外周辺において略中央部分にそれぞれ設けられている。
また、地震等により振動が生じた場合において、弱い振動の際には、主に弾性係数の小さい突条体片14の変形により振動を減衰させ、強い振動の際には、弾性係数の大きい突条体片14の変形により振動を減衰させることができ、広範囲の振動に対して確実かつ、効果的に減衰させることができる。
このように連結部20が設けられているので、所定の大きさに形成されている免震基礎ブロック10を互いに連結させながら適宜数量を配設することにより所望の面積の免震基礎を容易に構築することができる。
第1の実施形態においては、弾性係数および長さの異なる複数種類の材料からなる突条体片14を用いて突条体16を形成した形態について説明したが、本実施形態においては、ある一つの突条体16自体は同じ弾性係数および長さを有する突条体片14により形成されているものの、突条体16の配設エリアに応じて、突条体片14の弾性係数および長さを変更させる形態について説明する。
本実施の形態における突条体16は、図3に示すように平板12を外周縁部分から中央部分にかけて外周エリア(A1)と中間エリア(A2)と中央エリア(A3)の3つのエリアに区分し、中央エリア(A3)から外周エリア(A1)に向かって、突条体16を形成する突条体片14の弾性係数を徐々に小さく(e1<e2<e3)し、また、長さを徐々に長く(l1>l2>l3)なるように設けられている。同一エリア内においては、突条体片14の弾性係数および長さは等しくなるように設けられている。このような突条体16にする方が、突条体16の形成が容易なるため、免震基礎ブロック10の製造コストを下げることができるため好都合である。
まず、免震基礎50を構築する範囲よりも若干広範囲にわたって原地盤Gを床均しする(ステップ1)。床均しの後は、必要に応じて基礎砕石や均しコンクリートを施すこともある。要は、免震基礎ブロック10を配設する面を平滑にすることができれば良い。床均しの後、突条体16を下側にした状態で配設し、隣接する免震基礎ブロック10の連結部20a、20bどうしを互いに凹凸嵌合させて連結する(ステップ2)。隣接する平板12が平坦面となるように免震基礎ブロック10を配設して連結させた後、貫通孔18から発泡スチロール等の間詰め材30を突条体16の周りに充填する(ステップ3)。間詰め材30の充填が完了したら、貫通孔18を閉塞手段40により閉塞する(ステップ4)。貫通孔18の閉塞はキャップやコーキング材等の公知の閉塞手段40が用いられる。
さらに、間詰め材30を充てんする場合においては、突条体16の上側面に配設する平板に間詰め材充てん用の貫通孔を設けておくのはいうまでもない。
さらにまた、平板12の材料は、上載荷重に対する耐力を有する材料であれば、合成樹脂に限定されるものではなく、コンクリートや木材、ゴム、金属等により形成されていてもよい。
さらに、免震基礎ブロック10に設けられている突条体16をすべて同一材料により形成した突条体片14により構成した、簡易な構造の免震基礎ブロック10とすることもできる。この場合、突条体片14の径寸法をある一つの突条体16内において、または、免震基礎ブロック10内において複数段階に変更すれば、多様な振動パターンに対して効果的に振動を減衰させる作用効果は十分得ることができる。
また、より簡易な免震基礎ブロック10としては、突条体片14を単一材料により形成し、かつ、突条体片14の径寸法や長さをも均一にする形態とすることも可能である。
12 平板
14 突条体片
16 突出部
18 貫通孔
20 連結部
30 間詰め材
40 閉塞手段
50 免震基礎
Claims (6)
- 平板と、
該平板の上下面のうち少なくとも一方の面に振動を減衰する複数の突条体が起立して配設されてなる免震基礎ブロックであって、
前記突条体は、弾性係数が異なる複数種類の突条体片により形成されていて、
前記突条体片は、弾性係数ごとに異なる長さ寸法に形成されていると共に、前記突条体を地盤面に向けた状態で設置した際における前記平板からの前記突条体片の突出高さがそれぞれ一致する長さ寸法に形成されていることを特徴とする免震基礎ブロック。 - 前記平板は所定の大きさおよび形状に形成されたユニット板状に形成され、該平板の外周縁部には、隣接する平板どうしを連結するための連結部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の免震基礎ブロック。
- 前記平板には、該平板の板厚方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の免震基礎ブロック。
- 請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の免震基礎ブロックを複数個用い、前記突条体を地盤に対向させて設置され、前記平板上に建造物が構築されていることを特徴とする免震基礎構造。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の免震基礎ブロックを複数個用い、前記突条体が地盤から上方向に起立するように設置され、前記突条体の上部に平滑面が形成され、該平滑面の上に建造物の基礎が構築されていることを特徴とする免震基礎構造。
- 前記突条体の周囲には間詰め材が充てんされていることを特徴とする請求項4または5記載の免震基礎構造。
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