JP4563949B2 - マスクパターン被覆材料 - Google Patents
マスクパターン被覆材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4563949B2 JP4563949B2 JP2006062916A JP2006062916A JP4563949B2 JP 4563949 B2 JP4563949 B2 JP 4563949B2 JP 2006062916 A JP2006062916 A JP 2006062916A JP 2006062916 A JP2006062916 A JP 2006062916A JP 4563949 B2 JP4563949 B2 JP 4563949B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mask pattern
- compound
- mask
- derivatives
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
Description
そこで我々は、高屈折、高透明、高照射耐性でしかも薬液処理で剥離可能なマスク被覆材料として、有機の架橋基を有するシリカ材料を提案する。
また、マスクパターン被覆材料は、好ましくは、シリコーンポリマーを架橋するための架橋剤を含有してもよいし、シリコーンポリマーとして酸の存在下で架橋可能なポリシルセスキオキサン樹脂を用いてもよいし、シラノール基の脱水縮合による架橋を行っても良い。シラノール架橋の場合は200℃以上の加熱だけで反応が進行するので、必ずしも酸は必要ではない。
さらに、本発明は、マスクパターン上に、このマスクパターン被覆材料を用いてマスクパターンを形成する工程と、その後の加熱工程とを含んでなるマスクパターン被覆膜の製造方法を提供する。
マスクパターンは、特に限定されないが、屈折率1.3〜1.6を有するクロムもしくはその酸化物、又は屈折率2.0〜2.5のモリブデンシリサイドを含む材料から形成されていることが好ましい。
露光波長は、例えば、KrF、ArF、F2等のレーザ光であり、本発明のマスクパタ
ーン被覆膜は、この露光波長に透明で、かつ露光波長における屈折率が1.55〜1.68の範囲であるものが好ましい。
ポリシルセスキオキサン樹脂は、好ましくは、下記一般式(2)で示される。
架橋剤を添加する場合のシリコーンポリマーは、必ずしも架橋基を有する必要はなく、好ましくは、ヒドロキシ基を有するものが挙げられる。
本発明で使用可能な架橋剤の具体例を列挙すると、メチロール基とアルコキシメチル基とアシロキシメチル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基で置換されたメラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物又はウレア化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、アジド化合物、又はアルケニルエーテル基などの二重結合を含む化合物を挙げることができる。
本発明における架橋剤の配合量は、ベースポリマーが架橋基を有していない場合、全ベースポリマー100重量部に対して5〜50重量部が好ましく、特に10〜40重量部が好ましい。5重量部未満であるとレジストとミキシングを起こす場合があり、50重量部を超えると反射防止効果が低下したり、架橋後の膜にひび割れが入ることがある。なお、全ベースポリマーの量には、架橋することによりシリコーンポリマーの一部となる架橋剤の量を含める。また、ベースポリマーとして、透明性向上の目的でゾル・ゲル法で作成した他のポリマーを含有させる場合があり、これも全ベースポリマーの量に含まれる。
加水分解反応における水の量は、モノマー1モル当たり0.2〜10モルを添加することが好ましい。この時に、触媒を用いることもでき、酢酸、プロピオン酸、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、マロン酸、フタル酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸、酒石酸、塩酸、硫酸、硝酸、スルホン酸、メチルスルホン酸、トシル酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの酸、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウムなどの塩基、トリアルコキシモノ(アセチルアセトナート)チタン、トリアルコキシモノ(アセチルアセトナート)ジルコニウムなどの金属キレート化合物を挙げることができる。
架橋基にエポキシ基を含有するものは、酸触媒による縮合反応時に開環してアルコール体にすることもできる。
溶媒としては、例えば、シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert―ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類、γ―ブチルラクトン等のラクトン類、トルエン、キシレン、アニソール、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロノナン、シクロデカンなどのアルカン、ジメチルスルホキシド、ジメチルサルフェート、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
i.)下記一般式(P1a−1)、(P1a−2)、(P1a−3)又は(P1b)のオニウム塩、
ii.)下記一般式(P2)のジアゾメタン誘導体、
iii.)下記一般式(P3)のグリオキシム誘導体、
iv.)下記一般式(P4)のビススルホン誘導体、
v.)下記一般式(P5)のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル、
vi.)β−ケトスルホン酸誘導体、
vii.)ジスルホン誘導体、
viii.)ニトロベンジルスルホネート誘導体、
ix.)スルホン酸エステル誘導体
等が挙げられる。
具体的には、アルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。
アリールオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。
(P1a−1)と(P1a−2)は、光酸発生剤、熱酸発生剤の両方の効果があるが、(P1a−3)は熱酸発生剤として作用する。
基を示す。R104aとR104bは、独立してそれぞれ炭素数3〜7の2−オキソアルキル基を示す。K-は、非求核性対向イオンを表す。)
としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、へキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、1,4−シクロへキシレン基、1,2−シクロへキシレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,4−シクロオクチレン基、1,4−シクロヘキサンジメチレン基等が挙げられる。
R104aとR104bとしては、2−オキソプロピル基、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソシクロヘプチル基等が挙げられる。K-は式(P1
a−1)、(P1a−2)及び(P1a−3)で説明したものと同様のものを挙げることができる。
ハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1−トリクロロエチル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル基、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基が挙げられる。
ハロゲン化アリール基としてはフルオロフェニル基、クロロフェニル基、1,2,3,4,5−ペンタフルオロフェニル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
炭素数2〜6のアルケニレン基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は更に炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルコキシ基、ニトロ基、アセチル基、又はフェニル基で置換されていてもよい。R111は、炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は置
換のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基、フェニル基、又はナフチル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は、更に炭素数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基;炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はアセチル基で置換されていてもよいフェニル基;炭素数3〜5のヘテロ芳香族基;又は塩素原子、フッ素原子で置換されていてもよい。)
R111のアルキル基としては、R101a〜R101cと同様のものが、アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプレニル基、1−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、ジメチルアリル基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、7−オクテニル基等が、アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペンチロキシメチル基、ヘキシロキシメチル基、ヘプチロキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペンチロキシエチル基、ヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル基、メトキシヘキシル基、メトキシヘプチル基等が挙げられる。
酸発生剤の添加量は、ベースポリマー100重量部に対して好ましくは0.1〜50重量部、より好ましくは0.5〜40重量部である。0.1重量部より少ないと酸発生量が少なく、架橋反応が不十分な場合があり、50重量部を超えると透過率が低下したりする場合がある。
界面活性剤の例としては、特に限定されるものではないが、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレインエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノール等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノバルミテート、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノバルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのノニオン系界面活性剤、エフトップEF301、EF303、EF352(トーケムプトダクツ社)、メガファックF171、F172、F173(大日本インキ化学工業社)、フロラードFC430、FC431、FC4430(住友スリーエム社)、アサヒガードAG710、サーフロンS−381、S―382、SC101、SC102,SC103、SC104、SC105、SC106、サーフィノールE1004、KH−10、KH−20、KH−30、KH−40(旭硝子社)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマ−KP−341、X−70−092、X−70−093(信越化学工業社)、アクリル酸系又はメタクリル酸系ポリフローNo.75,No.95(共栄社油脂化学工業社)が挙げられる。また、特開平9−43838号公報、特開2001−125259号公報に示されるパーフルオロアルキルエーテル基を持つ界面活性剤が挙げられる。 これらは単独あるいは2種以上の組み合わせで用いることができる。
図1は、本発明のパターン形成方法に関する説明図であり、マスクへの入射光a、マスクパターンからマスク被覆膜への回折光b、マスク被覆膜から空気への回折光cを示す。
図1に示すように、まずCrやMoSi、SiO2等のマスクパターン上にマスクパターン被覆膜となるシリコーン有機層を形成する。図1では、石英基板1を用い、マスクを投影露光装置に装着した状態を示してあるので、マスクパターン2の下方に本発明の被覆膜3が形成されているが、スピンコートで本発明の被覆膜を形成する場合は、マスクパターンの情報に位置することになる。この時シリコーン有機剤を塗布し、第一弾のベークによって溶媒を揮発させる。第一弾のベークは溶媒を蒸発させるだけの低温のベークで、50〜140℃の範囲で、時間は10秒〜30分である。この段階で塗布不良が発生した場合、有機溶媒によって剥離することが出来る。有機溶媒は、シリコーン材料の溶解に用いた溶媒と同じ溶媒が好ましく用いることが出来る。
図2に示すように、従来の方法では微細化の進行と共にマスクからの回折光の角度は大きくなり、特にマスクの厚みよりもパターンサイズの横幅の方が小さくなると、回折光が十分に輻射されなくなる。回折光を輻射するためには、回折光の角度を小さくする必要があるが、このために屈折率の高い膜でマスクパターンを覆うことが効果的である。
マスクパターンがMoSi膜などの位相シフトパターンである場合、マスク被覆膜でパターンの直上で平坦化されていると、マスクパターンによって付けられた位相差が無くなってしまい、位相差によって向上したコントラストが低下してしまう問題がある。これに対しては、回折光のコントラストが低下する程度にマスク被覆膜の膜厚を上げてやる必要がある。この時、200nm以上、好ましくは300nm以上の膜厚が必要である。ちなみに適用するマスクが位相シフトマスクではなく、Cr等を遮蔽膜として用いるバイナリーマスクの場合、膜厚の制限は特にない。
合成例1
テトラヒドロフラン200g、純水100gに2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン40gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。前記反応液にジエチルエーテル200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、シリコーンポリマー1を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を求めた。
テトラヒドロフラン200g、純水100gに2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン20g、シクロペンチルトリエトキシシラン25gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。
前記反応液にジエチルエーテル200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、シリコーンポリマー2を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を求めた。
テトラヒドロフラン200g、純水100gにメチルトリメトキシシラン40gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。前記反応液にジエチルエーテル200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、シリコーンポリマー3を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を求めた。
テトラヒドロフラン200g、純水100gにシクロペンチルトリメトキシシラン40gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。前記反応液にジエチルエーテル200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、シリコーンポリマー4を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を求めた。
テトラヒドロフラン200g、純水100gにシクロヘキシルトリメトキシシラン40gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。前記反応液にジエチルエーテル200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、シリコーンポリマー5を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を求めた。
シリコンウェハーにAR−19(シプレイ社製)を82nmの膜厚で製膜した基盤上に信越化学工業社製ArFエキシマレジストSAIL−G28をスピンコーティングし、ホットプレートを用いて100℃で60秒間ベークし、レジストの厚みを200nmにした。これをArFエキシマレーザーステッパー(ニコン社、NSR−S307E、NA−0.85、σ0.93、2/3輪帯照明)を用いて露光し、露光後直ちに110℃で60秒間ベークし、2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液で30秒間現像を行って、ポジ型のパターンを得た。
波長193nmでの透過率6%、膜厚80nmのMoSi膜を作成した6025マスク基板上に、前記マスク被覆材料1〜5を塗布し、100℃で60秒、次いで200℃で60秒ベークして約800nm膜厚のマスク被覆膜を作成した。マスクパターンとしては、1/4縮小のウェハー上のパターンでピッチ160nm固定で、70〜90nmの間で2nm刻みのライン幅が形成されているマスクを用いた。
得られたレジストパターンを次のように評価した。結果を表1に示す。
測長SEM(日立製作所社製S−9380)を用いて、70〜90nmのラインパターンの寸法を測長し、横軸にマスク寸法、縦軸にレジスト寸法を求め、マスク寸法に対するレジスト寸法の傾きマスクエラーエンハンスメントファクター(MEEF)を求めた。
結果を表2に示す。
次に、前記方法で作成した埋めこみ基板を、濃度5%の硫酸過酸化水素水で40℃で10分間処理し、マスク被覆膜の剥離を行った。剥離後の基板の断面を観察した結果を図4に示す。
図3では、ホールの底までマスク被覆膜が埋め込まれていることが示され、図4ではホールの底までマスク被覆膜が剥離されていることが示される。
2 パターン
3 被覆膜
a マスクへの入射光
b マスクパターンからマスク被覆膜への回折光
c マスク被覆膜から空気への回折光
d マスクから空気への回折光
Claims (7)
- シリコーンポリマーを含有し、露光波長に透明で、かつ露光波長における屈折率が1.55〜1.68の範囲である、マスク基板上に形成されたパターンを被覆するためのマスクパターン被覆材料であって、上記シリコーンポリマーが、架橋可能なポリシルセスキオキサン樹脂であるマスクパターン被覆材料。
- 上記ポリシルセスキオキサン樹脂が、下記一般式(1)に示される珪素化合物を重合して得られる請求項1に記載のマスクパターン被覆材料。
- 上記ポリシルセスキオキサン樹脂が、下記一般式(2)で示される請求項1又は請求項2に記載のマスクパターン被覆材料。
- さらに、上記シリコーンポリマーを架橋するための架橋剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載のマスクパターン被覆材料。
- 上記架橋剤が、メチロール基とアルコキシメチル基とアシロキシメチル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基で置換されたメラミン化合物と、グアナミン化合物と、グリコールウリル化合物と、グリコールウレア化合物と、エポキシ化合物と、イソシアネート化合物と、アジド化合物と、アルケニルエーテル化合物とからなる群から選ばれる請求項4に記載のマスクパターン被覆材料。
- さらに、有機溶媒と酸発生剤を含有してなる請求項1〜5のいずれかに記載のマスクパターン被覆材料。
- マスクパターン上に、請求項1〜6のいずれかに記載のマスクパターン被覆材料を用いてマスクパターンを形成する工程と、その後の加熱工程とを含んでなるマスクパターン被覆膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006062916A JP4563949B2 (ja) | 2005-10-21 | 2006-03-08 | マスクパターン被覆材料 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005306501 | 2005-10-21 | ||
JP2006062916A JP4563949B2 (ja) | 2005-10-21 | 2006-03-08 | マスクパターン被覆材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007140444A JP2007140444A (ja) | 2007-06-07 |
JP4563949B2 true JP4563949B2 (ja) | 2010-10-20 |
Family
ID=38203330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006062916A Active JP4563949B2 (ja) | 2005-10-21 | 2006-03-08 | マスクパターン被覆材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4563949B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8809458B2 (en) * | 2006-12-01 | 2014-08-19 | Kaneka Corporation | Polysiloxane composition |
KR20120069006A (ko) * | 2010-11-02 | 2012-06-28 | 삼성전기주식회사 | 포토마스크 |
CN103365112A (zh) * | 2012-03-30 | 2013-10-23 | 富士胶片株式会社 | 曝光装置及曝光方法、图案膜的制造方法 |
US10732500B2 (en) | 2015-07-28 | 2020-08-04 | Lg Chem, Ltd. | Photomask, laminate comprising photomask, photomask preparation method, pattern forming apparatus using photomask and pattern forming method using photomask |
KR102042872B1 (ko) | 2015-07-28 | 2019-11-08 | 주식회사 엘지화학 | 포토마스크, 상기 포토마스크를 포함하는 적층체, 상기 포토마스크의 제조방법 및 상기 포토마스크를 이용하는 패턴형성방법 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5950444A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-23 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 微細加工用ホトマスク |
JP2003335982A (ja) * | 2002-05-20 | 2003-11-28 | Nippon Paint Co Ltd | フォトマスクコート剤及びフォトマスクの表面保護コート形成方法 |
JP2004220032A (ja) * | 2003-01-15 | 2004-08-05 | Asml Netherlands Bv | 過フルオロポリエーテル液ペリクルおよび過フルオロポリエーテル液を使用したマスクのクリーニング方法 |
JP2007114536A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Dainippon Printing Co Ltd | フォトマスクおよびその製造方法、並びにパターン転写方法 |
-
2006
- 2006-03-08 JP JP2006062916A patent/JP4563949B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5950444A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-23 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 微細加工用ホトマスク |
JP2003335982A (ja) * | 2002-05-20 | 2003-11-28 | Nippon Paint Co Ltd | フォトマスクコート剤及びフォトマスクの表面保護コート形成方法 |
JP2004220032A (ja) * | 2003-01-15 | 2004-08-05 | Asml Netherlands Bv | 過フルオロポリエーテル液ペリクルおよび過フルオロポリエーテル液を使用したマスクのクリーニング方法 |
JP2007114536A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Dainippon Printing Co Ltd | フォトマスクおよびその製造方法、並びにパターン転写方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007140444A (ja) | 2007-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4369203B2 (ja) | 反射防止膜材料、反射防止膜を有する基板及びパターン形成方法 | |
US9805943B2 (en) | Polymer for resist under layer film composition, resist under layer film composition, and patterning process | |
JP4638380B2 (ja) | 反射防止膜材料、反射防止膜を有する基板及びパターン形成方法 | |
JP3981825B2 (ja) | パターン形成方法及び下層膜形成材料 | |
JP4013057B2 (ja) | パターン形成方法及び下層膜形成材料 | |
JP4553113B2 (ja) | 多孔質膜形成用組成物、パターン形成方法、及び多孔質犠性膜 | |
JP4496432B2 (ja) | フォトレジスト下層膜形成材料及びパターン形成方法 | |
US7303855B2 (en) | Photoresist undercoat-forming material and patterning process | |
JP4388429B2 (ja) | レジスト下層膜材料ならびにパターン形成方法 | |
JP4666166B2 (ja) | レジスト下層膜材料及びパターン形成方法 | |
JP5741518B2 (ja) | レジスト下層膜材料及びパターン形成方法 | |
JP5415982B2 (ja) | レジスト下層膜材料、パターン形成方法 | |
JP4482763B2 (ja) | フォトレジスト下層膜形成材料及びパターン形成方法 | |
KR100971842B1 (ko) | 포토레지스트 하층막 형성 재료 및 패턴 형성 방법 | |
JP4826805B2 (ja) | フォトレジスト下層膜材料、フォトレジスト下層膜基板及びパターン形成方法 | |
JP4623309B2 (ja) | レジスト下層膜材料並びにそれを用いたパターン形成方法 | |
US20040247900A1 (en) | Antireflective film material, and antireflective film and pattern formation method using the same | |
JP2006293298A (ja) | フォトレジスト下層膜形成材料及びパターン形成方法 | |
JP4220361B2 (ja) | フォトレジスト下層膜形成材料およびパターン形成方法 | |
KR20070053634A (ko) | 에칭 마스크용 규소 함유막 형성용 조성물, 에칭 마스크용규소 함유막, 및 이를 이용한 기판 가공 중간체 및 피가공기판의 가공 방법 | |
JP5579553B2 (ja) | レジスト下層膜材料、レジスト下層膜形成方法、パターン形成方法 | |
JP4515987B2 (ja) | 反射防止膜材料、及びパターン形成方法 | |
JP2005221534A (ja) | 珪素含有レジスト下層膜材料及びパターン形成方法 | |
JP4780323B2 (ja) | エッチングマスク用ケイ素含有膜形成用組成物、エッチングマスク用ケイ素含有膜、及び、これを用いた基板加工中間体及び被加工基板の加工方法 | |
JP4563949B2 (ja) | マスクパターン被覆材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100326 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100702 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100729 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4563949 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |