JP4557496B2 - 軌陸作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路及び軌道(鉄道用レール)上を走行可能な軌陸作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
軌陸作業車は、鉄道レールに沿って設置されたトロリ線や鉄道設備の工事・点検等の作業を行うために用いられ、トラックをベースとして構成されており、車体の前後左右の4ヵ所にタイヤ車輪(道路走行用車輪)を有して道路走行可能な車体に、軌道(以下、鉄道レール)を走行するため車体の前後左右の4ヵ所に取り付けられた鉄輪(軌道走行用車輪)と、軌道に乗り入れる際に乗り入れ作業を容易化する転車台とを備えて構成されているものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
上記構成の軌陸作業車を用いて、軌道上の高所作業を行う場合には、まず、ブーム及び作業台を格納した状態で道路上を走行して作業現場近くの踏切まで移動し、踏切上において鉄道レールを横切るように車両を停車させ、転車台を張り出し作動させて車体を持ち上げ支持し、この状態で車体を鉄道レールと平行になるように旋回させる。そして、軌道走行用の鉄輪を張り出し作動させた後に、車体を支持していた転車台を格納して、鉄輪の踏面を鉄道レールに載せる。これにより、軌陸作業車は、鉄輪を用いて鉄道レール上を走行(軌道走行)が可能となり、作業現場に移動することができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−202120号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の軌陸作業車において、車体前方に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動及び伸縮動自在に取り付けられて車体の後方に延びて格納されるように構成されたブームと、ブームの先端部に設けられて車体の後部位置に格納されるように構成された作業台と、転車台、旋回台及びブームに駆動力を供給するパワーユニットと、旋回台に起伏動及び伸縮動自在に設けられたブームと、ブームの先端部に設けられた作業者搭乗用の作業台とを備えて構成されているものがある。転車台の作動、旋回台の旋回動及びブームの起伏動及び伸縮動等は、一般に油圧モータや油圧シリンダ等といった油圧アクチュエータにより行われるようになっている。これら油圧アクチュエータに対する油圧の供給は、油圧ポンプにより行われている。
【0006】
軌陸作業車においては、油圧ポンプを車体に搭載されたエンジンにより駆動したり、電気モータにより駆動したりするようになっている。エンジンによる駆動としては、例えば、車体上に高所作業車を構成するトラック車両において車両走行用に用いるエンジンとは異なるエンジンを搭載して、このエンジンにより油圧ポンプを駆動するように構成されているもの(すなわち、エンジン駆動パワーユニット)がある。一方、電気モータによる駆動としては、車体上に配設したバッテリからの電力供給を受けて駆動される電気モータを搭載して、この電気モータにより油圧ポンプを駆動するように構成されているもの(すなわち、電動パワーユニット)がある。なお、近年これらパワーユニットにおいては、例えば防音材を用いるなどして騒音を抑え、住宅街や夜間等の作業環境に配慮している。
【0007】
ここで、上記のような(低騒音の)パワーユニットに車体に取り付ける場合、高所作業時において、できるだけ広いブームの作業範囲を確保できる位置に取り付けることが要求されていた。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、車体上の前部に旋回台を配しブームを後方格納する軌陸作業車において、ブーム作業範囲を良好に確保できるようにパワーユニットを配置した軌陸作業車を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の軌陸作業車は、前部に運転キャビンを有して道路走行可能な車体と、車体に取り付けられて、軌道上を走行するための軌道走行用車輪(例えば、本実施例における鉄輪4)と、車体上の前部に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動及び伸縮動自在に設けられ、車体の後方に延びて格納されるように構成されたブームと、ブームの先端部に設けられ、車体の後部位置に格納されるように構成された作業台と、旋回台およびブームを駆動させるための駆動力を供給するパワーユニット(例えば、本実施例におけるエンジン駆動パワーユニット20、電動パワーユニット30)とを備え、ブーム及び作業台が格納された状態において、旋回台は、ブームが枢結された上部が車体上に取り付けられた下部よりも前方に位置するように斜め前方に傾斜して構成され、パワーユニットは、運転キャビンと旋回台との間であって格納状態のブームと反対側の車体上のスペース内に配置されるとともに、旋回台の上部よりも低い大きさである。
【0010】
このような構成によれば、運転キャビンと旋回台の間にパワーユニットを配置するため、旋回台の旋回作動を妨げるおそれがなく、(特に作業台の揚程が低い場合において)ブームの後方作業半径を十分にとることができ、ブーム作業範囲を良好に確保することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。まず、本出願における第1の発明について、図1〜図3を用いて説明する。本出願の第1の発明に係る軌陸作業車1の一例を図1に示している。この軌陸作業車1は、前部に運転キャビン2aを有したトラック車両を有して構成されており、車体2の前後左右の4ヵ所に取り付けられたタイヤ車輪(道路走行用車輪)3をタイヤ車輪用エンジン(図示せず)により駆動して道路上を走行することができる。さらに、車体2の前後左右の4ヵ所には、鉄輪(鉄道走行用車輪)4が車体2に揺動自在に支持された鉄輪支持部材4aに回転自在に取り付けられている。
【0014】
鉄輪支持部材4aは、鉄輪張出格納用油圧シリンダ5の伸縮作動により揺動作動するようになっており、この鉄輪支持部材4aを揺動作動させることにより鉄輪4を下方に張り出したり車体2に格納したりすることができるようになっている。また、前後の各々において、左右の鉄輪4,4間は、鉄道用のレールR(軌道)の幅に合わせてピッチが変えられるようになっている。軌陸作業車1は、鉄輪4を張り出した状態で車体2をレールRに載置し、図示していない鉄輪駆動用油圧モータ(油圧モータ)により鉄輪4を駆動してレールRを走行することができる。
【0015】
なお、このような油圧モータによる駆動に代えて、鉄輪4をフリー回転可能に構成して、車体2の後部に取り付けられたタイヤ車輪3(後輪)をレールRに接触させた状態でこれを駆動し、走行駆動力を得るようにしてもよい。
【0016】
車体2の下部中央には、軌道作業車1をレールRに載せ換え移動するための転車台6が取り付けられている。転車台6は、転車台張出格納用油圧シリンダ7の伸縮作動により下方に張り出したり上方に格納したりできるようになっている。
さらに、手動(人力)により、車体2を転車台6に対して水平旋回できるようになっている。なお、車体旋回用油圧モータを備え、車体2を転車台6に対して水平旋回できるように構成してもよい。
【0017】
車体2の前後左右の4ヵ所には、車体2の幅方向に拡幅自在で上下方向に伸縮自在なアウトリガジャッキ9が設けられ、高所作業時には図示しないジャッキシリンダによりアウトリガジャッキ9を車体幅方向に拡幅伸長させ、下方に張り出させて車体2を持ち上げ支持する。
【0018】
車体2上の前部には、車体2に対して旋回動が自在である旋回台10が取り付けられ、旋回モータ(油圧モータ)(図示せず)11により駆動されている。この旋回台10の上部には、基端部が枢結されて、起伏シリンダ12により起伏動が自在であり且つ内蔵されている伸縮シリンダ13(図示せず)により入れ子式に伸縮動が自在であるブーム14が取りつけられている。
【0019】
ブーム14の先端部には、上下に揺動自在に垂直ポスト15(図示略)が取り付けられている。この垂直ポスト15は、レベリング機構により、ブーム14の起伏角度の如何に拘わらず、常に鉛直上方を向くようにレベリング制御が行われる。この垂直ポスト15には、水平旋回自在(首振り自在)である作業者搭乗用の作業台16が取り付けられている。
【0020】
なお、作業現場への移動時や高所作業を行わないときには、ブーム14は、車体2の後方を向くように旋回台10を旋回動させた後、縮小動及び倒伏動させ、車体2の後方に延びて作業台16が車体2の後部に位置する状態であるとする。また、高所作業を行うときには、この格納状態からブーム14の起仰動及び伸長動を行い、作業台16を所望の高所に移動して作業を行うことができるようになっている。
【0021】
このような構成の軌陸作業車1において、車体2上の前方である運転キャビン2aと旋回台10との間(図1(a)においてハッチングが施されている部分)に、エンジン駆動パワーユニット20が配設されている。エンジン駆動パワーユニット20は、図1(b)に示すように給気用と排気用の開口部を備えた防音カバー21で外周を覆い、図1(c)に示すように防音カバー21の内部にはエンジン22と、このエンジン22により駆動される油圧ポンプ23と、ラジエータ24等が収納され、該ユニットからの発生騒音をできる限り抑えた低騒音ユニットとして構成されている。エンジン22により油圧ポンプ23が駆動されると、オイルタンク25からの作動油が油圧ポンプ23により吐出され、この作動油が図示しない制御バルブにより制御されて油圧アクチュエータ、すなわち鉄輪4に係る鉄輪張出格納用油圧シリンダ5及び鉄輪駆動用油圧モータ、転車台6に係る転車台張出格納用油圧シリンダ7、アウトリガジャッキ9に係るジャッキシリンダ、旋回台10に係る旋回モータ11、ブーム14に係る起伏シリンダ12、伸縮シリンダ13等に供給されて各作動が制御されるようになっている。
【0022】
このように構成された軌陸作業車1においては、図2(a)に示すように作業台16が車体2上の後方に位置するため、車体2の全長から外側に突出することがなく、ブーム14の格納時における軌陸作業車の外径寸法を小さくすることができる。また、図2(b)に示すように、旋回台10を車体2の前部に配し、ブーム14を車体後方の車体2上に延びるように構成していることから、ブーム14の(車体2の)後方作業半径を十分にとることができ、作業範囲を広く確保することができる。
【0023】
以上のような構成の軌陸作業車1を用いて、レールR上の張架線やトロリ線等の鉄道設備の工事や点検等を行う場合には、まず、タイヤ車輪3を駆動して作業現場近くの踏切まで道路上を走行して移動する。このような道路走行中では、鉄輪4及び転車台6は車体2に格納されている状態である。
【0024】
作業現場近くの踏切に到着すると、軌陸作業車1をレールRを横切るようにして停車して、エンジン駆動パワーユニット20のエンジン22を駆動して油圧ポンプ23より所定の圧油を各油圧アクチュエータに給排する。そして、転車台6を張り出し作動させてこれにより車体2を支持する。次に、手動(人力)で車体2を転車台6に対して水平旋回させ、鉄輪4をレールR上に位置させる。ここで、左右の鉄輪4,4のピッチがレールRとの幅と異なっている場合には、レールRの幅に合わせて左右の鉄輪4,4のピッチを固定する。そして、鉄輪4を張り出し作動させるとともに転車台6を車体2に格納して鉄輪4をレールR上に載置する。
【0025】
続いて、鉄道駆動用モータにより鉄輪4を回転駆動して、レールR上を走行して作業現場まで移動する。作業現場に到着すると車両を停車させ、車体2の前後左右に配設されたアウトリガジャッキ9を接地させる(すなわち、アウトリガジャッキ9に接地反力が作用するまでに下方に伸長作動させる)ことにより車体2を安定支持させる。そして、旋回台4の旋回動やブーム5の起伏、伸縮作動を行って作業台10を所望高所に移動させ、作業台10に搭乗した作業者がレールR上の張架線やトロリ線等の鉄道設備の工事等を行う。
【0026】
作業終了後は、アウトリガジャッキ9を縮小作動させることにより車体2を下降させて再度レールR上に鉄輪4を載せ、レールR上を走行して踏切上まで移動し、鉄輪4を車体2に格納し、転車台6により車体2を支持及び旋回する。そして、転車台6を格納して、エンジン駆動パワーユニット20のエンジン22の駆動を停止させた後に、タイヤ車輪3を駆動して道路上を走行して別の目的地へと移動することができるようになっている。
【0027】
このような本出願に係る第1の発明は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記のように各油圧アクチュエータに作動油を供給するために、エンジン駆動パワーユニット20ではなく、電動パワーユニット30を用いてもよい。電動パワーユニット30は、良好な防音性能を有し、バッテリからの電力供給を受けて回転する電気モータと、この電気モータにより駆動される油圧ポンプ等から構成されている。電気モータにより油圧ポンプが駆動されると、オイルタンクからの作動油が油圧ポンプから吐出され、この作動油が制御バルブにより制御され油圧アクチュエータ、すなわち、転車台6に係る転車台張出格納用油圧シリンダ7、アウトリガジャッキ9に係るジャッキシリンダ、旋回台10に係る旋回モータ11、ブーム14に係る起伏シリンダ12、伸縮シリンダ13等に供給され、これらの各作動が制御される。
【0028】
なお、電動パワーユニット30の出力を補足するために、負荷の大きい作動を行う油圧アクチュエータ(例えば、鉄輪4に係る鉄輪張出格納用油圧シリンダ5及び鉄輪駆動用油圧モータ等)の作動を行わせる場合には、タイヤ車輪3の駆動源であるタイヤ車輪用エンジンの出力をパワーテイクオフ機構を介して取り出して油圧ポンプを駆動するように構成してもよい。
【0029】
上記のような構成の電動パワーユニット30の搭載位置は、上記エンジン駆動パワーユニット20と同様に、運転キャビン2aと旋回台10との間に配設される。なお、この電動パワーユニット30に電源供給するためのバッテリの搭載位置は、図3に示すように電動パワーユニット30の側方部(位置▲1▼,▲2▼)や、車体2の後部位置の1ヶ所もしくは2ヶ所(位置▲3▼,▲4▼)に配設されるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0030】
次に、本出願における第2の発明について、図4〜図6を用いて説明する。なお、第1の発明と同様の機能を有する構成要素については同一番号を付番している。この第2の発明の軌陸作業車50は、前部に運転キャビン2aを有したトラック車両を有して構成されており、車体2の前後左右の4ヵ所に取り付けられたタイヤ車輪(道路走行用車輪)3をタイヤ車輪用エンジン(図示せず)により駆動して道路上を走行することができる。さらに、車体2の前後左右の4ヵ所には、鉄輪(鉄道走行用車輪)4が車体2に揺動自在に支持された鉄輪支持部材4aに回転自在に取り付けられている。
【0031】
鉄輪支持部材4aは、鉄輪張出格納用油圧シリンダ5の伸縮作動により揺動作動するようになっており、この鉄輪支持部材4aを揺動作動させることにより鉄輪4を下方に張り出したり車体2に格納したりすることができるようになっている。また、前後の各々において、左右の鉄輪4,4間は、鉄道用レール(軌道)Rの幅に合わせてピッチが変えられるようになっている。軌陸作業車1は、鉄輪4を張り出した状態で車体2をレールRに載置し、図示していない鉄輪駆動用油圧モータ(油圧モータ)により鉄輪4を駆動してレールRを走行することができる。
【0032】
なお、このような油圧モータによる駆動に代えて、鉄輪4をフリー回転可能に構成して、車体2の後部に取り付けられたタイヤ車輪3(後輪)をレールRに接触させた状態でこれを駆動し、走行駆動力を得るようにしてもよい。
【0033】
車体2の下部中央には、軌道作業車1をレールRに載せ換え移動するための転車台6が取り付けられている。転車台6は、転車台張出格納用油圧シリンダ7の伸縮作動により下方に張り出したり上方に格納したりできるようになっている。さらに、手動(人力)により、車体2を転車台6に対して水平旋回できるようになっている。なお、車体旋回用油圧モータを備え、車体2を転車台6に対して水平旋回できるように構成してもよい。
【0034】
車体2の前後左右の4ヵ所には、車体2の幅方向に拡幅自在で上下方向に伸縮自在なアウトリガジャッキ9が設けられ、高所作業時には図示しないジャッキシリンダによりアウトリガジャッキ9を車体幅方向に拡幅伸長させ、下方に張り出させて車体2を持ち上げ支持する。
【0035】
車体2上の前部には、車体2に対して旋回動が自在である旋回台10が取り付けられ、旋回モータ(油圧モータ)(図示せず)11により駆動されている。この旋回台4の上部には、基端部が枢結されて、起伏シリンダ12により起伏動が自在であり且つ伸縮シリンダ13(図示せず)により入れ子式に伸縮動が自在であるブーム14が取りつけられている。
【0036】
ブーム14の先端部には、上下に揺動自在に垂直ポスト15(図示略)が取り付けられている。この垂直ポスト15は、レベリング機構により、ブーム14の起伏角度如何に拘わらず、常に鉛直上方を向くようにレベリング制御が行われる。この垂直ポスト15には、水平旋回自在(首振り自在)である作業者搭乗用の作業台16が取り付けられている。
【0037】
なお、作業現場への移動時や高所作業を行わないときには、ブーム14は、車体2の後方を向くように旋回台10を旋回動させた後、縮小動及び倒伏動させ、車体2の後方に延びて作業台16が車体2の後部に位置する状態であるとする。また、高所作業を行うときには、この格納状態からブーム14の起仰動及び伸長動を行い、作業台16を所望の高所に移動して作業を行うことができるようになっている。
【0038】
このような構成の軌陸作業車50の車体2上には、図4に示すように、ブーム14及び作業台16を車体2上に格納した状態において、車体2の後方でブーム14の左右いずれかの側方で(図4では車体幅方向右側に配置された例を示している)且つ作業台16の下方に位置するように、エンジン駆動パワーユニット20が配設されている。なお、エンジン駆動パワーユニット20について、第1の発明と同様の機能を有するものを用いているため、ここでの説明を省略する。
【0039】
このように構成された軌陸作業車50においては、エンジン駆動パワーユニット20が車体2後方にある旋回台10から離れた位置に配置されるため、ブーム14の長さを十分に得ることができる。特に、図5に示すように、車体2の後方におけるブーム14の作業範囲S(図中ハッチングが施されている部分)を良好に確保することが可能である。また、このエンジン駆動パワーユニット20は、ブーム14の格納時における、作業台16の下面の空きスペースに配置されるため(図4参照)、コンパクトな構成とすることができる。
【0040】
なお、各油圧アクチュエータに作動油を供給するために、エンジン駆動パワーユニット20ではなく、第1の発明と同様に、良好な防音性能を有する電動パワーユニット30を用いてもよい。電動パワーユニットについて、第1の発明と同様の機能を有するものを用いているため、ここでの説明を省略する。
【0041】
また、上記の電動パワーユニット30の出力を補足するために、負荷の大きい作動を行う油圧アクチュエータ(例えば、鉄輪4に係る鉄輪張出格納用油圧シリンダ5及び鉄輪駆動用油圧モータ等)の作動を行わせる場合には、タイヤ車輪3の駆動源であるタイヤ車輪用エンジンの出力をパワーテイクオフ機構を介して取り出して油圧ポンプを駆動するように構成してもよい。
【0042】
本出願に係る第2の発明において、上記のような構成の電動パワーユニット30の搭載位置は、エンジン駆動パワーユニット20と同様に、ブーム14及び作業台16を車体2上に格納した状態において、車体2の後方でブーム14の左右いずれかの側方で且つ作業台16の下方に位置するように配設される(図4参照)。
【0043】
上記のような構成の電動パワーユニット30の搭載位置は、上記エンジン駆動パワーユニット20と同様に、運転キャビン2aと旋回台10との間に配設される。なお、この電動パワーユニット30に電源供給するためのバッテリの搭載位置は、図6(a)に示すように、電動パワーユニット30が車体2の後部右側に取り付けられている場合には、電動パワーユニット30の前部(位置▲5▼)や車体2の後部左側(位置▲6▼)のいずれかの位置に配設されるのが好ましい。また、図6(b)に示すように電動パワーユニット30が車体2の後部左側に取り付けられている場合には、電動パワーユニット30の前部(位置▲7▼)や車体2の後部右側(位置▲8▼)のいずれかの位置に配設されるのが好ましい。
【0044】
なお、本出願に係る第1及び第2の発明において、上記の実施形態に限定されるものではなく、適宜改良可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の軌陸作業車は、前部に運転キャビンを有して道路走行可能な車体と、車体に取り付けられて、軌道上を走行するための軌道走行用車輪と、車体上の前部に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動及び伸縮動自在に設けられ、車体の後方に延びて格納されるように構成されたブームと、ブームの先端部に設けられ、車体の後部位置に格納されるように構成された作業台と、旋回台およびブームを駆動させるための駆動力を供給するパワーユニットとを備え、ブーム及び作業台が格納された状態において、旋回台は、ブームが枢結された上部が車体上に取り付けられた下部よりも前方に位置するように斜め前方に傾斜して構成され、パワーユニットは、運転キャビンと旋回台の間であって格納状態のブームと反対側の車体上のスペース内に配置されるとともに、旋回台の上部よりも低い大きさである。
【0046】
このような構成によれば、運転キャビンと旋回台の間にパワーユニットを配置するため、旋回台の旋回作動を妨げるおそれがなく、(特に作業台の揚程が低い場合において)ブームの後方作業半径を十分にとることができ、ブーム作業範囲を良好に確保することが可能である軌陸作業車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る第1の発明における軌陸作業車の(a)平面図、(b)側面図及び(c)背面図である。
【図2】本出願に係る第1の発明における軌陸作業車の作業範囲を説明する図である。
【図3】本出願に係る第1の発明における軌陸作業車のバッテリの配置場所を説明する図である。
【図4】本出願に係る第2の発明における軌陸作業車の(a)平面図、(b)側面図及び(c)背面図である。
【図5】本出願に係る第2の発明における軌陸作業車の作業範囲を説明する図である。
【図6】本出願に係る第2の発明における軌陸作業車のバッテリの配置場所を説明する図である。
【符号の説明】
1、50 軌陸作業車
2 車体
2a 運転キャビン
3 タイヤ車輪(道路走行用車輪)
4 鉄輪 (軌道走行用車輪)
6 転車台
10 旋回台
14 ブーム
16 作業台
20 エンジン駆動パワーユニット(パワーユニット)
30 電動パワーユニット (パワーユニット)
R レール
Claims (1)
- 前部に運転キャビンを有して道路走行可能な車体と、
前記車体に取り付けられて、軌道上を走行するための軌道走行用車輪と、
前記車体上の前部に旋回動自在に設けられた旋回台と、
前記旋回台に起伏動及び伸縮動自在に設けられ、前記車体の後方に延びて格納されるように構成されたブームと、
前記ブームの先端部に設けられ、前記車体の後部位置に格納されるように構成された作業台と、
前記旋回台および前記ブームを駆動させるための駆動力を供給するパワーユニットとを備え、
前記ブーム及び前記作業台が格納された状態において、前記旋回台は、前記ブームが枢結された上部が前記車体上に取り付けられた下部よりも前方に位置するように斜め前方に傾斜して構成され、
前記パワーユニットは、前記運転キャビンと前記旋回台との間であって格納状態の前記ブームと反対側の前記車体上のスペース内に配置されるとともに、前記旋回台の前記上部よりも低い大きさであることを特徴とする軌陸作業車。
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