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JP4541023B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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JP4541023B2
JP4541023B2 JP2004129297A JP2004129297A JP4541023B2 JP 4541023 B2 JP4541023 B2 JP 4541023B2 JP 2004129297 A JP2004129297 A JP 2004129297A JP 2004129297 A JP2004129297 A JP 2004129297A JP 4541023 B2 JP4541023 B2 JP 4541023B2
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Description

本発明は、洗濯・脱水と乾燥を同一回転槽内で行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来のドラム式の洗濯乾燥機は図11に示すような構成であった。以下、その構成について説明する。
図11に示すように、筐体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の水槽3を設け、洗濯・脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。水槽3の内部には、洗濯または乾燥対象物4(以下、衣類という)を収容する円筒状で横軸型の回転槽5を回転可能に配設し、駆動モータ6により回転軸6aを回転させて回転駆動する。
回転槽5の内壁には、衣類を撹拌する複数のバッフル(図示せず)が設けられ、回転槽5の周壁には小孔5aを多数設けている。前記筐体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。水槽3および回転槽5の前面側にも同様の開口部3a、5bを有し、この水槽3の開口部3aはベローズ8によって筐体1の開口部1aと水密に連結されている。水槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10を介して排水ホース11に連結され、その先端部は機外に導出されている。
送風機12は、ヒータ13によって加熱された温風を給気口14から回転槽5内に送風供給するものであり、水槽3の反開口部側と回転槽5との隙間にはラビリンスシール構成19を有している。循環ダクト15は、回転槽5および水槽3を通過した湿った乾燥用空気の除湿を行うもので、一端を水槽3の下部の排気口16に接続し、他端を送風機12に接続している。給水弁17は、水道の蛇口等に接続された給水ホース18からの給水を制御する。
上記構成において、洗濯運転を行う場合は、扉7を開いて回転槽5内へ衣類4および洗剤を入れて運転を開始する。
まず、給水弁17が洗濯水側の給水口を開き、水槽3および回転槽5内に所定量の水が供給されると、駆動モータ6が作動し、回転槽5が回転駆動され洗浄動作を行う。所定時間後、駆動モータ6が停止して排水弁10が開き、汚れた水が回転槽5および水槽3から排水され、排水ホース11を介して機外の排水場所へ排水される。
次に、上記と同様に水槽3および回転槽5に水が供給され、すすぎ動作を行う。すすぎ動作が終了すると排水弁10が開いて排水された後、回転槽5が駆動モータ6により高速で回転駆動されることにより、衣類4の脱水が行われる。
以上のように洗濯運転が終了すると、乾燥運転が開始する。
乾燥工程では駆動モータ6により低速で回転槽5を回転駆動させ衣類4を撹拌しながら、ヒータ13で加熱された空気は温風となり、送風機12により矢印aの方向に送風され、給気口14から回転槽5内へ送り込まれる。この温風は、衣類4の水分を奪った後、回転槽5の小孔5aから水槽3内を通過して排気口16を経て循環ダクト15へ至る。
このとき給水弁17が冷却水側の給水口を開いており、循環ダクト15内には冷却水が注水されている。衣類4の水分を奪って湿気を含んだ温風がこの循環ダクト15内を通過
するとき、冷却水により冷却されて水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて矢印に示すように再び送風機12へ戻る。この冷却水および結露水は排水弁10を介して機外へ排水される。この送風機12、ヒータ13、給気口14、回転槽5、水槽3、排気口16、循環ダクト15の循環経路で温風を循環させることにより、回転槽5内の衣類4を乾燥させることができる。
上記従来の構成では、矢印dから送風機12により矢印aの方向に送風された温風は100%衣類4の乾燥に使用されることなく矢印b及びcの方向に分かれ、矢印cの方向へ流れる温風はラビリンスシール構成19を通過して直接排気口16を経て循環ダクト15へ至る。そのため、給気口14から回転槽5内へ送り込まれる温風の量は、衣類の量が増すに従って通風抵抗が増加することに起因して低減する。すなわち衣類の量が増加するに従って衣類に接触する温風の量が少なくなり乾燥性能が劣るという課題があった。
また、ラビリンスシール構成19は、水槽3に対する回転槽5の回転時における特に脱水時の偏心量を考慮されて、停止時で3mmから5mmの隙間を有して、通風回路を迷路状にすることにより、通風抵抗を増加させて空気の通過量を極力低減させ、乾燥効率向上に寄与するものである。
そこで、回転槽の開口部の内周部に壁部材を設けた洗濯乾燥機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、より効率よく衣類の乾燥が行えることが分かっている。
特開2004−8683号公報
しかしながら、上述したような通風回路構成では、衣類の量が増加するに従って回転槽内に流入する温風量が激減するため、乾燥性能が劣るという課題があり、この衣類量増加時の乾燥性能向上が不可欠であった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、送風機12により矢印dの方向に送風された温風は衣類4の量が増加しても100%衣類4の乾燥に使用されるため乾燥性能に優れた洗濯乾燥機を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、筐体内に弾性支持され下部に排気口を有する水槽と、前面側に洗濯物の出し入れのための開口部、背面部の側壁に給気口、円筒状の周壁に多数の小孔を有し前記水槽内に回転可能に設けられ前記洗濯物を収容する横軸型の回転槽と、前記水槽の外面に設けられ、一端より前記回転槽の前記小孔を通過して前記水槽の前記排気口から排出された空気を導入する供給風路と、前記水槽の背面に設けられ、一端が前記水槽の背面部の側壁と前記回転槽の背面部の側壁の間に連通し、他端が前記供給風路の他端に連通した送風路と、前記送風路に設けられ、温風を前記水槽内へ供給する送風装置と、可撓変形可能な弾性体で前記回転槽と略同心軸となる環状に且つ先端部が根元部に比べて薄くなるように形成され前記送風装置の停止時に前記送風路内に延出した先端が前記回転槽と所定間隔を維持するように前記水槽取り付けられたシール部材を具備し、前記シール部材は、乾燥工程での前記送風路内への送風時に、前記送風に伴う風圧を受けて前記シール部材の先端が前記回転槽の背面部の側壁に当接して、前記送風路からの送風を、前記シール部材の環状領域内に位置する前記給気口を介して前記回転槽内へ導くようにしたものである。
これにより、衣類の量に左右されることも少なく、乾燥性能及び耐久性能に優れた洗濯
乾燥機を実現することができる。
本発明の洗濯乾燥機は、乾燥工程時において、送風装置により温風が送風路を通過する際に、その風圧によってシール部材を被シール部側へ弾性変形させ、その先端部を前記回転槽の背面部の側壁に当接させるもので、これにより、前記シール部材がシール機能を発揮するため、温風の直接的排気口への流出を防止し、給気口より水槽内への流入量を確保して衣類の乾燥性能を向上する。
しかも、前記シール部材の先端部を根元部に比べて薄くなるように形成することにより、シール部材が被シール部へ確実に密着し、温風の回転槽内への流入量を確保するため、温風を確実に衣類に接触させることができ、乾燥性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
また洗浄工程及び濯ぎ行程においては、送風装置は稼働しないため、シール部材への風圧は発生せず、その結果、被シール部との隙間を確保することができ、回転によるシール部材の摩擦による摩耗が無く、シール部材の耐久性を向上させることができる。また擦れ音がしないことから低騒音運転が可能となる。
さらに、乾燥工程時においてシール部材と被シール部との間に堆積したリント(糸くず)を洗浄行程、濯ぎ行程で除去することができるので、乾燥性能及び耐久性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
請求項1に記載の発明は、筐体内に弾性支持され下部に排気口を有する水槽と、前面側に洗濯物の出し入れのための開口部、背面部の側壁に給気口、円筒状の周壁に多数の小孔を有し前記水槽内に回転可能に設けられ前記洗濯物を収容する横軸型の回転槽と、前記水槽の外面に設けられ、一端より前記回転槽の前記小孔を通過して前記水槽の前記排気口から排出された空気を導入する供給風路と、前記水槽の背面に設けられ、一端が前記水槽の背面部の側壁と前記回転槽の背面部の側壁の間に連通し、他端が前記供給風路の他端に連通した送風路と、前記送風路に設けられ、温風を前記水槽内へ供給する送風装置と、可撓変形可能な弾性体で前記回転槽と略同心軸となる環状に且つ先端部が根元部に比べて薄くなるように形成され前記送風装置の停止時に前記送風路内に延出した先端が前記回転槽と所定間隔を維持するように前記水槽取り付けられたシール部材を具備し、前記シール部材は、乾燥工程での前記送風路内への送風時に、前記送風に伴う風圧を受けて前記シール部材の先端が前記回転槽の背面部の側壁に当接して、前記送風路からの送風を、前記シール部材の環状領域内に位置する前記給気口を介して前記回転槽内へ導くようにしたものである。
かかる構成とすることにより、送風と連動するシール装置が得られ、乾燥工程において送風路の温風を回転槽内に導くことができ、信頼性の高い洗濯乾燥機が得られる。また洗浄工程及び濯ぎ行程においては、送風装置を停止しているため、シール部材への風圧および熱変形作用は発生せず、シール部材と被シール部との隙間を確保し、回転によるシール部材の摩擦による摩耗が無く、シール部材の耐久性を向上させることができる。また擦れ音がしないことから低騒音運転が可能となる。また、乾燥工程時においてシール部材と被シール部との間に堆積したリントを洗浄行程、濯ぎ行程で除去することができるので乾燥性能及び耐久性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
また、前記シール部材の先端部を根元部に比べて薄くなるように形成することにより、シール部材が被シール部へ確実に密着し、温風の回転槽内への流入量を確保するため、温
風を確実に衣類に接触させることができ、乾燥性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、前記シール部材を、温風の熱で前記シール部材の先端が回転槽側へ近づくように熱膨張率の異なる少なくとも2層以上の材料より構成したものである。
かかる構成とすることにより、乾燥工程時において送風装置により温風が送風路を通過する際に風圧および温風温度によりシール部材を被シール部側へ可撓変形させ、シール機能を発揮させるため、温風は、直接排気口へ流れず、給気口より水槽内へ入り、衣類の乾燥を行うこととなり、乾燥性能を向上することができる。しかも、異なる熱膨張率の変形特性を利用してわずかな風量、温度上昇が生じてもシール材の可撓変形を生じ易くし、これによってシール機能を発揮させ、温風を確実に衣類に接触させるので乾燥性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、前記シール部材の先端部と根元部の間に、肉厚が交互に変わる肉厚変化部もしくは伸縮可能な蛇腹形状部を形成したものである。
かかる構成とすることにより、シール部材の可撓特性をより良好なものとし、衣類の量に左右されることなく、わずかな風量による風圧でも変形し、確実なシール機能によって乾燥性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
請求項4に記載の発明は、前記送風路における被シール部側に、前記シール部材の先端部が当接する凹部を形成したものである。
かかる構成とすることにより、シール部材と被シール部との接触面積(シール面積)を増加させ、温風の洩れを防止して温風を確実に衣類に接触させることができ、乾燥性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の外観斜視図で、図2は筐体1の側面1b方向から見た断面図を示す。図3、図4は、図2の送風路部の拡大図であり、それぞれ送風装置の停止時及び稼働時を示す。
図1乃至図4に示すように、筐体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の水槽3が設けられ、洗濯・脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する。前記水槽3の内部には、洗濯物(以下衣類と称する)4を収容する円筒状で横軸型の回転槽5を回転可能に設けている。この回転槽5は、回転軸6aを有しており、この回転軸6aを介して駆動モータ6により回転駆動される。前記筐体1の前面には、前記衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。また、前記水槽3および回転槽5の前面側にも、衣類4の出し入れのための開口部3a、5bを有し、この水槽3の開口部3aは、ベローズ8によって筐体1の開口部1aと水密に連結されている。さらに、前記水槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、この排水口9は、排水弁10に連結されている。
送風路20内に位置し、送風装置21を構成する送風機12は、前記筐体1の側面1bと背面1cが成す隅部空間に位置するように、前記水槽3の背面部に設けられている。前記送風機12は、前記水槽3の背面に設けた送風路20と連通し、この送風路20から入った空気を矢印bの方向に送風して給気口14から回転槽5内に供給する。また、前記水槽3の外面には、該水槽3の背面下部の排気口16と連通する循環ダクト(本発明の供給
風路に相当)15が設けられており、前記回転槽5および水槽3を通過して排気口16から出てきた空気を、矢印dのように循環ダクト15へ導出する。
前記送風路20より回転槽5の回転軸6aから離れる方向の部位においては、前記回転軸6aを有する回転槽5の面と送風路20を介して向かい合う水槽3の面に、環状に形成されたシール部材22が設けられている。このシール部材22は、送風装置21が稼働したときにおいて、その風圧および後述する温風による熱変形作用を受け可撓変形して気体の通過を防止するもので、前記回転軸6aを軸に前記回転槽5と略同心円状に配置されている。
ここで、洗浄工程や濯ぎ行程のように送風装置21が停止している場合、前記シール部材22は図3に示す如く被シール部である回転槽5壁面との間に3mmから5mmの隙間Aを有している。乾燥工程時においては、前記送風装置21が稼働時するので、気体の通過を防止するシール機能を満たす為にシール部材と被シール部材との間の隙間は塞がれる。
前記シール部材22は、前記送風機12による風圧および熱変形作用を受けて可撓変形するように、例えばゴム材のような柔らかい弾性体から形成されており、図3の断面で示すように、根元部から先端部に向かって薄くなるように形成されていると共に、先端と根元の中間部には、その肉厚が厚く、薄くを交互に繰り返す肉厚変化部22aが形成されている。この肉厚変化部22aにより、前記シール部材22は、小さな風圧によっても可撓変形を行い易くなっている。この構成は、肉厚変化部22aに限らず、やや肉厚が薄い一様の肉厚の蛇腹状であってもよい。さらに、前記シール部材22は、熱膨張係数の異なる少なくとも2層の材料で構成されており、反回転槽5(水槽3内面)側にその膨張係数の大きい材料を使用し、温風を受けたときに、その熱で膨張し、シール部材22の先端を回転槽5側へ近づき易くしている。このためのシール部材22の構成として、使用する材料は2層に限らずそれ以上であってもよい。
なお、前記送風路20は、前記送風機12が洗浄時の水の影響を受けないようにその開口位置等について配慮されていることは言うまでもない。
次に、上記構成における洗濯乾燥機の動作について説明する。
洗浄工程では、排水弁10を閉じた状態で水槽3内に所定の水位(図示せず)に達するまで給水を行い、駆動モータ6により衣類4と洗浄水の入った回転槽5を回転させて洗浄を行う。
このとき送風装置21は稼働していないので、シール部材22と被シール部との間には隙間があり、両者が接触することなく洗浄工程は終了する。したがって、前記シール部材22の摩耗あるいは前記両者の接触による摩擦音等の発生も無いため、シール部の長寿命化がはかれ、またシール部材22の耐久性の向上や低騒音化がはかれるものである。
また、洗浄後の濯ぎ工程では、前記洗浄工程と同様に水槽3内に給水され、回転槽5を回転させて衣類4の濯ぎを行う。
この場合においても、前記シール部材22と被シール部との関係は、前記洗浄工程と同様であり、耐久性の向上や低騒音化がはかれるものである。
さらに、脱水工程では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った回転槽5を高速回転して脱水する。このとき、前記回転槽5が偏心状態
で運転されても、前記シール部材22と被シール部との隙間は確保されるため、同様に耐久性の向上や低騒音化がはかれるものである。
また、乾燥工程では、送風機12が作動し、ヒータ13により加熱された温風が送風路20を通って給気口14から回転槽5内に送風される。この状態において、前記回転槽5は、駆動モータ6により低速で回転駆動され、衣類4は上下に撹拌される。
ここで、前記水槽3側に固定されたシール部材22は、その先端が送風路20内に延出しているため、前記送風装置21により温風が送風路20を通過すると、その送風圧力を受け、肉厚変化部22aを主体に撓み、その先端部が図4に示す如く被シール部側である回転槽5の側壁に密着し、送風路20からの送風を給気口14へ導く。このシール部材22先端と回転槽5側壁との当接は、シール部材22が環状に形成されているため、前記回転槽5の側壁に設けられた全ての給気口14をその環状領域内にして送風路20からの風を回転槽5内に導く。したがって、前記温風は直接排気口16へ流れず必ず給気口14より水槽3内へ入り、衣類4の乾燥を行うため、乾燥性能が向上する。そして、給気口14から回転槽5内へ送り込まれた温風は、衣類4の水分を奪った後、回転槽5の小孔5aから水槽3内を通過して排気口16を経て循環ダクト15へ至る。
ここで、前記送風路20を流れる温風は、前記回転槽5内の衣服4の量に影響して多少その風圧が変化するが、前記シール部材22の可撓変形は、定められた衣服4の量範囲であれば十分その圧力に追従してシール効果を発揮するよう前記材料、肉厚変化部22aの肉厚等が設定されている。
さらに、この乾燥工程においては、給水弁17における冷却水側の給水口が開いており、循環ダクト15内には冷却水が注水されている。したがって、前記衣類4の水分を奪って湿気を含んだ温風は、この循環ダクト15内を通過するとき、冷却水により冷却されて水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて矢印dに示すように再び送風機12へ戻る。一方、前記冷却水および結露水は、排水弁10を介して機外へ排水される。
このように、前記送風機12、ヒータ13、給気口14、回転槽5、水槽3、排気口16、循環ダクト15の循環経路で温風を循環させることにより、回転槽5内の衣類4を乾燥させることができる。
また、前記シール部材22は、その断面が根元部から先端部に向かって薄くなっていることや一部に肉厚変化部22aを設けていることから、衣類4の量に左右されることなく、わずかな風量による風圧で変形し被シール部へ密着する。さらに熱膨張率の異なる少なくとも2層以上の材料でシール部材22を構成しているので、衣類4の量に影響してわずかな風量となった場合においても、空気の温度上昇に伴いその先端部が被シール部側へ熱膨張変形し、密着するため、乾燥効率の向上がはかれるものである。
上記実施の形態1によれば、乾燥工程時において送風装置21により温風が送風路20を通過する際に、その風圧および温風温度によりシール部材22を被シール部側へ可撓変形させるもので、前記シール部材22の可撓変形によりシール機能を発揮させるため、温風は直接排気口16へ流れず、給気口14より水槽3内へ導かれ、衣類4の乾燥を行う。その結果、衣類4等の乾燥性能が向上する。
また洗浄工程及び濯ぎ行程においては、送風装置21が稼働しないため、シール部材22への風圧は発生しない。その結果、シール部材22と被シール部との隙間は確保され、回転槽5の回転に伴う摩擦によってシール部材22が無意味に摩耗することがなく、シール部材22の耐久性を向上させることができる。また擦れ音がしないことから低騒音運転
が可能となる。また、乾燥工程時にシール部材と被シール部との間に体積したリントを洗浄行程、濯ぎ行程で除去することができ、乾燥性能及び耐久性能に優れた洗濯乾燥機を実現することができる。
なお、本実施の形態1では、ヒータ13および送風機12を駆動モータ6の下部に設置しているが駆動モータ6の上部に設置しても良い。
また本実施の形態1では乾燥用空気の加熱にヒータを使用し、除湿に給水口からの冷却水を使用しているが、冷媒圧縮機を使用した加熱及び除湿(冷却)を行うヒートポンプサイクルを使用しても良い。
(実施の形態2)
図5および図6は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機を示すものであり、先の実施の形態1と同一の構成要件については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態は、被シール部側である回転槽5の側壁に、前記シール部材22の先端部が当接する凹部23を設けた点で実施の形態1と相違する。
かかる構成によって、シール部材22と被シール部で形成されるシール面積を増加させ、シール性を一層向上させることができる。
したがって、シール部材22の被シール部への密着性をより確実なものとし、矢印bで示す如くより多量の温風を衣類4に接触させることができるので、より乾燥性能の向上がはかれるものである。
(実施の形態3)
図7および図8は、本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機を示すものであり、先の実施の形態1および実施の形態2と同一の構成要件については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態は、シール部材122を、回転槽5の側壁側に設けた点で先の実施の形態と相違する。
これにより、洗濯行程時の洗浄作用や脱水行程時において高速回転する回転槽5の遠心力を利用し、シール部材122に付着したリント(図示せず)を除去することができ、シール部材122と被シール部の高い密着度が継続して維持でき、乾燥性能の信頼性が向上するものである。
(実施の形態4)
図9および図10は、本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機を示すものであり、先の実施の形態1乃至実施の形態3と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態は、図9に示す如く、回転軸6aを有する回転槽5の面と送風路20を介して向かい合う水槽3の面との間に、先のシール部材22に加えてラビリンスシール機構19を設けたものである。
このラビリンスシール機構19は、前記シール部材22の内側領域に位置し、前記回転槽5の回転軸6aと同心円状に設けられている。
これにより、シール部材22によるシール機能とラビリンスシール機構19によるシール機能の相乗効果により、より一層シール効果を高めることができ、矢印bで示す如く温風をより確実に回転槽5内に導き、より多くの温風を衣類4に接触させ、乾燥性能を向上させることができる。
なお、前記ラビリンスシール機構19は、図10に示す如く、シール部材22の外側に設けることも可能である。
また、上記各実施の形態においては、シール部材22を送風路20内の温風による風圧および熱膨張変形を利用してその先端を送風路20内に突出させる構成としたが、かかる構成に限らず、送風装置21の運転あるいは乾燥工程への切換え操作に連動してシール部材を突出させる機構手段等を設けてもよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、乾燥工程において衣類の量に影響されることなく安定した温風量を、衣類へ接触させる送風機能を有するため、衣類の量が多い場合でも乾燥性能を確保し、乾燥時間を短縮することができるので、乾燥、除湿を行う洗濯乾燥機さらには、回転槽内で乾燥を行う乾燥装置等に有用である。
本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の外観斜視図 同実施の形態1における洗濯乾燥機の内部構成を示す縦断面図 同実施の形態1における洗濯乾燥機の非シール状態を示す送風路部の拡大断面図 同実施の形態1における洗濯乾燥機のシール状態を示す送風路部の拡大断面図 本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機の非シール状態を示す送風路部の要部拡大断面図 同実施の形態2における洗濯乾燥機のシール状態を示す送風路部の要部拡大断面図 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の非シール状態を示す送風路部の拡大断面図 同実施の形態3における洗濯乾燥機のシール状態を示す送風路部の拡大断面図 本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機のラビリンスシール構造との組合せのシール状態を示す縦断面図 同実施の形態4における洗濯乾燥機のラビリンスシール構造との異なる組合せのシール状態を示す縦断面図 従来の洗濯乾燥機の内部構成を示す縦断面図
1 筐体
2 サスペンション
3 水槽
4 衣類
5 回転槽
6 駆動モータ
6a 回転軸
14 給気口
20 送風路
21 送風装置
22 シール部材
22a 肉厚変化部
23 凹部
122 シール部材
A 隙間

Claims (4)

  1. 筐体内に弾性支持され下部に排気口を有する水槽と、前面側に洗濯物の出し入れのための開口部、背面部の側壁に給気口、円筒状の周壁に多数の小孔を有し前記水槽内に回転可能に設けられ前記洗濯物を収容する横軸型の回転槽と、前記水槽の外面に設けられ、一端より前記回転槽の前記小孔を通過して前記水槽の前記排気口から排出された空気を導入する供給風路と、前記水槽の背面に設けられ、一端が前記水槽の背面部の側壁と前記回転槽の背面部の側壁の間に連通し、他端が前記供給風路の他端に連通した送風路と、前記送風路に設けられ、温風を前記水槽内へ供給する送風装置と、可撓変形可能な弾性体で前記回転槽と略同心軸となる環状に且つ先端部が根元部に比べて薄くなるように形成され前記送風装置の停止時に前記送風路内に延出した先端が前記回転槽と所定間隔を維持するように前記水槽取り付けられたシール部材を具備し、前記シール部材は、乾燥工程での前記送風路内への送風時に、前記送風に伴う風圧を受けて前記シール部材の先端が前記回転槽の背面部の側壁に当接して、前記送風路からの送風を、前記シール部材の環状領域内に位置する前記給気口を介して前記回転槽内へ導くようにした洗濯乾燥機。
  2. 前記シール部材を、温風の熱で前記シール部材の先端が回転槽側へ近づくように熱膨張率の異なる少なくとも2層以上の材料より構成した請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記シール部材の先端部と根元部の間に、肉厚が交互に変わる肉厚変化部もしくは伸縮可能な蛇腹形状部を形成した請求項1または2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記送風路における被シール部側に、前記シール部材の先端部が当接する凹部を形成した請求項1乃至3のいずれか一項に記載の洗濯乾燥機。
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