[go: up one dir, main page]

JP4528755B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP4528755B2
JP4528755B2 JP2006246793A JP2006246793A JP4528755B2 JP 4528755 B2 JP4528755 B2 JP 4528755B2 JP 2006246793 A JP2006246793 A JP 2006246793A JP 2006246793 A JP2006246793 A JP 2006246793A JP 4528755 B2 JP4528755 B2 JP 4528755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling mode
evaporator
mode
refrigerating room
refrigerator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006246793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008039370A (ja
Inventor
勉 佐久間
一寿 谷口
功博 吉岡
勝久 天生
好文 野口
恵造 塚本
宣博 菊地
稔 天明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp
Toshiba Home Appliances Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp, Toshiba Home Appliances Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006246793A priority Critical patent/JP4528755B2/ja
Publication of JP2008039370A publication Critical patent/JP2008039370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4528755B2 publication Critical patent/JP4528755B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

本発明は、冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器との2つの蒸発器を備える冷蔵庫に関するものである。
近年、例えば家庭用の冷蔵庫にあっては、冷蔵室用と冷凍室用との2個の蒸発器を設けるようにしたものが供されている。この種の冷蔵庫に組込まれる冷凍サイクルにおいては、第1のキャピラリチューブ及び冷蔵室用蒸発器を有する冷媒流路と、第2のキャピラリチューブ及び冷凍室用蒸発器を有する冷媒流路とが並列接続されると共に、それら冷媒流路を切替えるための切替弁が設けられる。
そして、前記切替弁を切替え制御することによって、凝縮器からの冷媒を第1のキャピラリチューブを通して冷蔵室用蒸発器に流して圧縮機に戻す冷蔵室冷却モードと、凝縮器からの冷媒を第2のキャピラリチューブを通して冷凍室用蒸発器に流して圧縮機に戻す冷凍室冷却モードとが交互に切替えられるようになっている。これにより、冷蔵室及び冷凍室が交互に冷却されるようになっている。尚、冷蔵室冷却モードにおいては冷蔵室用ファンが駆動され、冷凍室冷却モードにおいては冷凍用送風ファンが駆動される。
ところで、この種の冷蔵庫では、冷蔵室及び冷凍室の双方を効率的に冷却するためには、冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器に流れる冷媒量が適切となるように制御することが必要となる。通常の場合、冷蔵室用蒸発器に比べて冷凍室用蒸発器の温度が十分に低いので、冷媒は、低温の冷凍室用蒸発器側に滞留しやすく、このため、冷凍室冷却モードから冷蔵室冷却モードに切替えられた際に、切替え当初は冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量が不足してしまう事情がある。この場合、その後時間経過と共に冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量は適正値に近づいていくが、冷蔵室冷却モードの初期における冷媒量の不足は、冷却効率の低下を招くことになる。
そこで、この種の冷蔵庫において、冷凍室冷却モードから冷蔵室冷却モードに移行する前に、切替弁を全閉にして双方の冷媒流路を遮断した状態で圧縮機を駆動するポンプダウンモードを、一定時間実行することが考えられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。このポンプダウンモードの実行により、冷凍室用蒸発器に滞留していた冷媒を回収し、次の冷蔵室冷却モードの開始時には、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を十分に確保することができる。尚、冷蔵室冷却モードに移行する前に、切替弁を全開にして双方の冷媒流路に冷媒を流す同時冷却運転を一定時間実行することも考えられている。
特開2003−214745号公報 特開2002−277083号公報
しかし、例えば冷凍室内への負荷投入直後や、冷凍室の扉の頻繁な開閉によって、冷凍室の温度が高くなった場合、或いは、冷蔵室の扉の開放によって冷蔵室用ファンが停止し冷蔵室用蒸発器の温度が低くなった場合など、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の十分な温度差が維持できなくなるケースがある。このような状況において、上記したポンプダウンモードや同時冷却運転を実行すると、冷蔵室用蒸発器に必要量以上の冷媒が流れる虞がある。冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量が過多になると、冷蔵室用蒸発器の冷媒の一部が気化せずに圧縮機に戻ってしまういわゆる液バック現象が生じ、冷却効率が大幅に低下したり、無駄な電力を消費してしまう問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、冷蔵室用と冷凍室用との2個の蒸発器を設け、冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードとを交互に実行するようにしたものにあって、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷蔵室及び冷凍室の効率の良い冷却を行うことができる冷蔵庫を提供するにある。
冷蔵室用と冷凍室用との2個の蒸発器を設け、冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードとを交互に実行するようにした冷蔵庫にあっては、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が十分にある通常時においては、冷蔵室冷却モードに移行する前に冷媒流路を遮断した全閉モードで圧縮機を駆動するポンプダウンモード、及び/又は、冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に冷媒を流す同時冷却モードを実行することによって、冷蔵室用蒸発器に対する冷媒不足を解消することができる。
これに対し、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が比較的小さい状態で、通常時と同様にポンプダウンモード及び/又は同時冷却モードを実行すると、冷蔵室冷却モードに移行した際に冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒が過多になってしまう問題が生ずる。本発明者等は、そのような問題点に着目し、冷蔵室冷却モードに移行するにあたり、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が小さい状況であるかどうかを直接的或いは間接的に検出し、その状況では、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行を縮減して冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を少なく抑えるように構成することにより、上記問題点を解決したのである。
即ち、本発明の第1の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前にポンプダウンモードを実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段を備えるものにあって、冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断する判断手段を設けると共に、前記切替制御手段を、前記判断手段により前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断されたときに、前記ポンプダウンモードの実行時間を通常時よりも短縮する或いはポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行するように構成したところに特徴を有する(請求項1の発明)。
本発明の第2の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に同時冷却モードを実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段を備えるものにあって、冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断する判断手段を設けると共に、前記切替制御手段を、前記判断手段により前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断されたときに、前記同時冷却モードの実行時間を通常時よりも短縮する或いは同時冷却モードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行するように構成したところに特徴を有する(請求項2の発明)。
これらによれば、判断手段により冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断された場合には、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が比較的小さい状況となるので、そのときに、ポンプダウンモードの実行を縮減(実行時間の短縮又は実行を省略)する、或いは、同時冷却モードの実行を縮減(実行時間の短縮又は実行を省略)することにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。これにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができる。
本発明の第3の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に同時冷却モード及びポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段を備えるものにあって、冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断する判断手段と、この判断手段により前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断されたときに、前記同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードでの圧縮機の回転数を通常より低下させて実行する圧縮機制御手段とを設けたところに特徴を有する(請求項3の発明)。
これによれば、判断手段により冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断された場合には、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が比較的小さい状況となるので、そのときに、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードが、圧縮機の回転数を通常より低下させて実行されることにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。これにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができる。
本発明においては、上記した判断手段を、冷凍室内の温度を検出する冷凍室温度センサ、冷蔵室用蒸発器部分の温度を検出する冷蔵室除霜センサ、又は、冷凍室用蒸発器部分の温度を検出する冷凍室除霜センサの検出に基づいて、冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断するように構成することができる(請求項4の発明)。これにより、冷凍室及び冷蔵室の冷却状態や、各蒸発器の温度状態をより高い精度で判断することが可能となる。
本発明の第4の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に同時冷却モード及びポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段を備えるものにおいて、冷蔵室の扉が開放されて冷蔵室用ファンが停止したときには、所定時間が経過するまで或いは冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまでは、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行時間を通常時よりも短縮する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードでの圧縮機の回転数を通常より低下させて実行する制御手段を設けたところに特徴を有する(請求項5の発明)。
これによれば、冷蔵室の扉が開放されて冷蔵室用ファンが停止したときには、冷蔵室用蒸発器の低温が維持されて冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が比較的小さい状況となるので、その場合に、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行を縮減して冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。これにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができる。
本発明の第5の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に同時冷却モード及びポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備えるものにおいて、冷蔵室冷却モードの実行中における圧縮機の負荷が上昇傾向である場合に、冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまでは、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行時間を通常時よりも短縮する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードでの圧縮機の回転数を通常より低下させて実行する制御手段を設けたところに特徴を有する(請求項6の発明)。
これによれば、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量が過多となっていわゆる液バック現象が生じているときには、冷蔵室冷却モードの実行中における圧縮機の負荷が上昇傾向となるため、その場合に、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行を縮減することで冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。これにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができる。
ところで、冷蔵庫の据付時の使用開始当初や停電復帰後といった電源投入後、さらには、蒸発器(冷凍室用蒸発器)に対する除霜運転後においても、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の十分な温度差が維持できておらず、冷蔵室用蒸発器に必要量以上の冷媒が流れる虞がある。この場合、特に夏場の使用開始時においては、圧縮機にかかる負荷量が大きくなり、制御基板の温度上昇を招く虞がある。
そこで、本発明の第6の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に同時冷却モード及びポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備えるものにおいて、電源投入後及び/又は除霜運転終了後に、冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまで、又は、前記冷凍室の温度が設定温度以下となるまで、又は、冷蔵室冷却モードの実行時間が所定時間経過するまでは、前記同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行する制御手段を設けたところに特徴を有する(請求項7の発明)。
これによれば、電源投入後及び/又は除霜運転終了後においては、冷凍室(冷凍室用蒸発器)の温度が比較的高く、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が比較的小さい状況となるので、その場合に、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行を省略して冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。これにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができる。
また、通常の運転時においては、冷蔵室冷却モードの実行時に、冷凍室用蒸発器における冷媒の熱交換が行われない事情があるが、このとき冷凍室用蒸発器の表面の温度は、十分な低温にあるので、冷凍用送風ファンを駆動することにより、冷凍貯蔵物あるいは製氷皿に対して冷風を供給して一定の冷却に寄与させることができる。ところが、この冷蔵室冷却モードの実行時における冷凍用送風ファンの駆動は、冷凍室用蒸発器の温度上昇を招くことになる。
本発明の第7の冷蔵庫は、冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に同時冷却モード及びポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段を備えると共に、前記冷蔵室冷却モードの実行時においても冷凍用送風ファンを駆動するように制御する冷凍用送風ファン制御手段を備えたものにおいて、前記冷凍用送風ファン制御手段を、電源投入後及び/又は除霜運転終了後に、冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまで、又は、冷凍室の温度が設定温度以下となるまで、又は、冷蔵室冷却モードの実行時間が所定時間経過するまでは、冷蔵室冷却モードの実行中における冷凍用送風ファンの運転を停止するように構成したところに特徴を有する(請求項8の発明)。
これによれば、電源投入後及び/又は除霜運転終了後においては、冷凍室(冷凍室用蒸発器)の温度が比較的高く、冷凍室用蒸発器と冷蔵室用蒸発器との間の温度差が比較的小さい状況となるので、その場合に、冷凍用送風ファン制御手段により、冷蔵室冷却モードの実行中における冷凍用送風ファンの運転が停止されることにより、冷凍室用蒸発器の温度上昇を抑えることができ、冷蔵室用蒸発器に必要量以上の冷媒が流れることを抑制することができる。これにより、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができる。
本発明の冷蔵庫によれば、冷蔵室用と冷凍室用との2個の蒸発器を設け、冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードとを交互に実行するようにしたものにあって、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量が過多になる虞があるときには、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行を縮減して流れる冷媒量を少なく抑えるように構成したので、冷蔵室用蒸発器に流れる冷媒量を適切に制御することができ、ひいては冷蔵室及び冷凍室の効率の良い冷却を行うことができるという優れた効果を奏する。
(1)第1の実施例
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図4を参照しながら説明する。まず、図2は本実施例に係る冷蔵庫の本体1の構成を示している。この冷蔵庫本体1は、断熱箱体2内を、断熱仕切壁2a,2b,2cにより上下に仕切ることにより、上段から順に、冷蔵室3、製氷室4、野菜室5、冷凍室6が設けられている。図示はしないが、前記製氷室4は、切替室と共に左右に並んで設けられている。
前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の扉7が設けられ、製氷室4、野菜室5、冷凍室6の前面部には、引出し式の扉8、9、10が夫々設けられている。前記扉8の背面部には、貯氷容器11が連結され、扉9、10の背面部には、貯蔵容器12、13が夫々連結されている。前記冷蔵室3内には、該冷蔵室3内の温度を検出するための冷蔵室温度センサ14が設けられており、前記冷凍室6内には、該冷凍室6内の温度を検出するための冷凍室温度センサ15が設けられている。
前記野菜室5の背壁部には、冷蔵室用蒸発器室16及び冷凍室用蒸発器室17が、前後2段に重なるように設けられている。そして、前記冷蔵室用蒸発器室16内には、前記冷蔵室3及び野菜室5を冷却するための、冷蔵室用蒸発器18及び冷蔵用送風ファン19が設けられている。また、前記冷凍室用蒸発器室17内には、冷凍室6及び製氷室4を冷却するための、冷凍室用蒸発器20及び冷凍用送風ファン21が設けられている。尚、詳しく図示はされていないが、冷蔵室用蒸発器18及び冷蔵用送風ファン19と、冷凍室用蒸発器20及び冷凍用送風ファン21とは、左右にずれた位置に設けられている。また、蒸発器20の下方には、図示しない除霜用ヒータが設けられている。
これにて、前記冷蔵用送風ファン19が駆動されると、冷蔵室用蒸発器18により生成された冷気が、冷蔵室用蒸発器室16の上部から送風ダクト22を通して複数の吹出口から冷蔵室3内に供給され、更に、野菜室5内に供給された後、冷蔵室用蒸発器室16の下部に戻されるといった循環を行うようになっている。こうして、冷蔵室3及び野菜室5内は、例えば3℃〜5℃の冷蔵温度帯に冷却されるようになっている。
また、冷凍用送風ファン21が駆動されると、冷凍室用蒸発器20により生成された冷気が、冷凍室用蒸発器室17の上部から、図示しないダクト等を通って製氷室4及び冷凍室6に供給され、冷凍室用蒸発器室17の下部に戻されるといった循環を行うようになっている。こうして、冷凍室6及び製氷室4は、例えば−18℃以下の冷凍温度帯に冷却されるようになっている。
この冷蔵庫本体1内には、冷凍サイクル23が組込まれる。このとき、冷蔵庫本体1の下端部背面側には、機械室24が設けられ、この機械室24内に、圧縮機25及び凝縮器26(図3にのみ図示)、それらを冷却するための冷却ファン27(図3、図4参照)などが配設されている。尚、前記圧縮機25は、例えばインバータ制御により可変速で駆動されるようになっているが、通常時においては、例えば回転数が、インバータの運転周波数で40Hzの一定値で駆動される。
図3は、前記冷凍サイクル23の構成を示している。この冷凍サイクル23は、前記圧縮機25、前記凝縮器(コンデンサ)26、1つの入口28aと第1及び第2の2つの出口28b及び28cを有する三方弁からなる切替弁28、この切替弁28の第1出口28bに接続される第1のキャピラリチューブ29、前記冷凍室用蒸発器20、アキュームレータ30、逆止弁31を順に冷媒パイプにより閉ループに接続すると共に、前記切替弁28の第2出口28cと、前記逆止弁31と圧縮機25との接続点との間に、第2のキャピラリチューブ32及び前記冷蔵室用蒸発18を接続して構成されている。
これにて、前記切替弁28が第1出口28b側に切替えられているときには、圧縮機25の駆動により冷媒が凝縮器26を通った後、第1のキャピラリチューブ29を通って冷凍室用蒸発器20に供給された後、アキュームレータ30、逆止弁31を順に通って圧縮機25に戻されるようになっている(冷凍室冷却モード)。これに対し、切替弁28が第2出口28c側に切替えられると、圧縮機25の駆動により冷媒が凝縮器26を通った後、第2のキャピラリチューブ32を通って冷蔵室用蒸発器18に供給され、圧縮機25に戻されるようになっている(冷蔵室冷却モード)。
またこのとき、本実施例では、切替弁28は、第1及び第2の出口28b及び28cの双方を閉じて冷媒流路を遮断することもできるようになっている(全閉モード)。この切替弁28の全閉モードにおいて前記圧縮機25を駆動する運転状態をポンプダウンモードという。更に本実施例では、切替弁28は、第1及び第2の出口28b及び28cの双方を開放させて、冷蔵室用蒸発器18及び冷凍室用蒸発器20の双方に冷媒を流すことも可能とされている(同時冷却モード)。次に述べるように、この切替弁28は制御装置33により制御されるようになっており、これらから冷媒流路切替手段が構成されている。
さて、図4に示すように、冷蔵庫本体1には、マイコン等から構成される制御装置33が設けられている。この制御装置33には、前記冷蔵室温度センサ14及び冷凍室温度センサ15からの信号が入力されると共に、冷蔵室除霜センサ34及び冷凍室除霜センサ35からの信号が入力され、更には、前記冷蔵室3の扉7の開閉を検知するための冷蔵室ドアスイッチ36、冷凍室6の扉10の開閉を検知するための冷凍室ドアスイッチ37からの信号が入力されるようになっている。尚、図3に示すように、前記冷蔵室除霜センサ34は、冷蔵室用蒸発器18の近傍の配管に添設され、冷凍室除霜センサ35は、冷凍室用蒸発器20近傍のアキュームレータ30に添設されるようになっている。
また、制御装置33は、予め記憶された運転制御プログラムに従い、それら入力信号に基づいて、前記圧縮機25、切替弁28、冷蔵用送風ファン19、冷凍用送風ファン21、冷却ファン27等を制御するようになっている。
このとき、前記冷蔵用送風ファン19は、冷蔵室用蒸発器18に冷媒が流されているとき(冷蔵室冷却モード)にオンされることに加えて、冷凍室冷却モードの実行時にもオンされ、もって冷蔵室用蒸発器18の着霜を抑制するようになっている(うるおい運転)。そして、冷蔵用送風ファン19は、冷蔵室3の扉7が開放されているときには停止されるようになっている。前記冷凍用送風ファン21は、冷凍室用蒸発器20に冷媒が流されているときにオンされる。前記冷却ファン27は、圧縮機25が駆動されてオンされているときにオンされる。
後の作用説明でも述べるように、制御装置33は、そのソフトウエア的構成により、前記切替弁28の切替えにより、冷蔵室用蒸発器18に冷媒を流して冷蔵室3及び野菜室5を冷却する冷蔵室冷却モードと、冷凍室用蒸発器20に冷媒を流して冷凍室6及び製氷室4を冷却する冷凍室冷却モードとを交互に切替えながら冷却運転を実行するようになっている(コントロール運転)。これにて、冷蔵室3(及び野菜室5)と冷凍室6(及び製氷室4)とが交互に冷却されながら、全ての室3〜6内の温度が設定温度付近に維持されるのである。
この場合、制御装置33は、冷蔵室3及び冷凍室6の各々について、設定温度(目標)に対して所定温度幅のON温度及びOFF温度を設定し、基本的には、前記冷蔵室温度センサ14及び冷凍室温度センサ15の検出温度などに基づいて切替弁28を切替えるように構成されている。
具体的には、冷蔵室3については、例えばON温度が5℃、OFF温度が2℃に設定され、冷凍室6については、例えばON温度が−18℃、OFF温度が−21℃に設定される。そして、モードが切替えられる条件としては、(1)冷却中の室の検出温度がOFF温度に達したとき、(2)前回のモード切替から一定時間(例えば10分)以上が経過し且つ非冷却中の室の検出温度がON温度に上昇したとき、(3)前回のモード切替から所定時間(例えば60分)が経過したとき、のいずれかの場合とされる。両室の検出温度が双方ともOFF温度以下であるときには、圧縮機25がオフされる。
また、本実施例では、通常時(後述する冷凍室除霜センサ35の検出温度が−20℃未満の場合)においては、制御装置33は、冷凍室冷却モードの実行後に、冷蔵室冷却モードの実行の要求があった際に、同時冷却モード及びポンプダウンモードを所定時間ずつ(例えば5分及び60秒)実行し、その上で冷蔵室冷却モードに移行させる切替制御手段として機能するようになっている。この同時冷却モード及びポンプダウンモードを実行することによって、冷蔵室冷却モードに移行した際の冷蔵室用蒸発器18に対する冷媒不足を解消することができるようになっている。
そして、本実施例では、同時冷却モード及びポンプダウンモードを実行するにあたり、制御装置33は、冷凍室6の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断し、設定温度よりも高い場合に、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行時間を通常よりも短縮する、或いは、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を中止して冷蔵室冷却モードに移行させるようになっている。
具体的には、本実施例では、冷凍室除霜センサ35の検出温度に基づいて冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との温度差の大小を判定し、冷凍室除霜センサ35の検出温度が、第1の閾値例えば−20℃未満であれば、通常の同時冷却モード及びポンプダウンモードを実行し、検出温度が、第1の閾値(−20℃)以上であり且つ第2の閾値(例えば−12℃)未満であるときには、同時冷却モード及びポンプダウンモードを短縮し(例えば1分及び30秒)、第2の閾値(−12℃)以上であるときには、同時冷却モード及びポンプダウンモードを中止するようになっている。従って、本実施例では、冷凍室除霜センサ35及び制御装置33が判断手段として機能する。
次に、上記構成の作用について、図1も参照して述べる。図1のフローチャートは、制御装置33が実行する、上記モードの切替制御に関する処理手順を示している。即ち、冷蔵庫本体1の電源が投入されると、ステップS1にて、コントロール運転が実行され、例えば冷凍室冷却モードの実行により冷凍室6(及び製氷室4)が冷却される。或いはこの時点で、両室の検出温度が双方ともOFF温度以下であるときには、圧縮機25がオフされる。次のステップS2では、冷蔵室3側の冷却要求があるかどうかが判断される。
この場合、冷凍室冷却モードの実行中(一定時間経過後)に、冷蔵室温度センサ14が、ON温度以上を検出したとき、あるいは、冷凍室冷却モードが終了した時点で、冷蔵室温度センサ14の検出温度がOFF温度を超えていたときに、冷蔵室3側の冷却要求があると判断される(Yes)。冷却要求があると判断された場合には(ステップS2にてYes)、ステップS3にて、まず、冷凍室除霜センサ35の検出温度が、−20℃未満かどうかが判断される。
冷凍室除霜センサ35の検出温度が−20℃未満であるときには(ステップS3にてYes)、次のステップS4にて、通常の実行時間で同時冷却モード(例えば5分)が実行され、引続き、ステップS5にて、通常の実行時間でポンプダウンモード(例えば60秒)が実行される。そして、ステップS6にて、冷蔵室冷却モードが実行される。ステップS7では、冷蔵室温度センサ14の検出温度が設定温度(OFF温度)に達したか、あるいは、冷凍室6側の冷却要求があるか(冷凍室温度センサ15がON温度以上を検出したか)どうかが判断される。少なくともいずれかがあった場合に(ステップS7にてYes)、ステップS1のコントロール運転に戻る。
ここで、上記冷凍室冷却モードの実行(ステップS1)により、冷凍室用蒸発器20を冷媒が流れてその温度が低下し、冷凍室除霜センサ35の検出温度が−30℃程度まで低下する。一方、この間においては、冷蔵室用蒸発器18には冷媒が流れず、冷蔵室除霜センサ34の検出温度は、0〜3℃程度であり、冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との温度差は、30deg程度となる。
この状態から冷蔵室3側の冷却要求があった場合、まず同時冷却モードが実行されることにより(ステップS4)、冷媒が両蒸発器18,20に流れ両室3,6が冷却される。但し、冷媒は、温度の低い冷凍室用蒸発器20側に流れやすく、冷蔵室用蒸発器18に流れにくいものとなり、また、その冷媒循環量は安定したものではない。そこで、切替弁28を閉じるポンプダウンモードが所定時間実行されることにより(ステップS5)、冷凍室用蒸発器20内の冷媒が回収され、次に冷蔵室冷却モードが実行された際の、冷蔵室用蒸発器18を流れる冷媒量を適正として、冷蔵室3を効率的に冷却することができるのである。
ところが、上記冷凍室冷却モードの実行中に、冷凍室6内に負荷(貯蔵物)が投入されたり、冷凍室6の扉10が頻繁に開閉(長時間開放)されて冷凍室6内の温度が比較的高くなった場合など、冷凍室用蒸発器20の温度が比較的高い(両蒸発器18,20の温度差が比較的小さくなった)状態のまま、同時冷却モードに移行すると、冷媒が冷蔵室用蒸発器18にも流れやすくなり、冷蔵室用蒸発器18の冷媒循環量が多くなる。そして、ポンプダウンモードの実行後、冷蔵室冷却モードに移行すると、冷蔵室用蒸発器18を流れる冷媒が過多となって、いわゆる液バック現象が生じ、冷蔵室3の冷却能力の低下や消費電力量の増大を招く虞がある。
そこで、本実施例では、上記ステップS3にて、冷凍室除霜センサ35の検出温度が比較的高いもの(−20℃以上)であった場合には(ステップS3にてNo)、ステップS8にて、冷凍室除霜センサ35の検出温度が、例えば−12℃未満であるかどうかが判断される。検出温度が、−20℃以上、−12℃未満であった場合には(ステップS8にてYes)、ステップS9にて、同時冷却モードが、1分と短縮された時間で実行され、ステップS10にて、ポンプダウンモードについても、30秒と短縮された時間で実行される。
この後、上記ステップS6、S7と同様に、ステップS11にて、冷蔵室冷却モードが実行され、ステップS12では、冷蔵室温度センサ14の検出温度が設定温度(OFF温度)に達したか、あるいは、冷凍室6側の冷却要求があるか(冷凍室温度センサ15がON温度以上を検出したか)どうかが判断され、少なくともいずれかがあった場合に(Yes)、ステップS1のコントロール運転に戻る。
また、上記冷凍室除霜センサ35の検出温度が、−12℃以上であった場合には(ステップS8にてNo)、ステップS13にて、同時冷却モード及びポンプダウンモードが中止される。そして、ステップS14にて、冷蔵室冷却モードが実行され、ステップS15では、冷蔵室温度センサ14の検出温度が設定温度(OFF温度)に達したか、あるいは、冷凍室6側の冷却要求があるか(冷凍室温度センサ15がON温度以上を検出したか)どうかが判断され、少なくともいずれかがあった場合に(Yes)、ステップS1のコントロール運転に戻る。
このように本実施例によれば、冷凍室除霜センサ35の検出温度が比較的高い場合には、冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との間の温度差が比較的小さいと判断し、同時冷却モード及びポンプダウンモードを通常時よりも時間を短縮して実行する、或いは中止するように構成した。これにより、冷蔵室冷却モードに移行した際の、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量が過多となることを未然に防止することができる。これにより、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができるという優れた効果を奏する。
尚、上記第1の実施例では、冷凍室除霜センサ35の検出温度が比較的高い場合に、同時冷却モード及びポンプダウンモードを通常時よりも時間を短縮して実行する、或いは中止するようにした(ステップS9、S10、S13)が、これに代えて、それら同時冷却モード及びポンプダウンモードを、圧縮機25の回転数を通常より低下させて実行するように構成しても良い。これによっても、同様の作用・効果を得ることができる。
また、上記第1の実施例では、冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との間の温度差の判断に、冷凍室除霜センサ35の検出温度のみを用いるようにしたが、冷蔵室温度センサ14及び冷凍室温度センサ15の検出温度を用いる、或いはそれらと冷凍室除霜センサ35の検出温度とを組合せて判断を行うようにしても良い。これによれば、判断の精度をより高めることができる。
(2)第2の実施例
図5は、本発明の第2の実施例を示すものであり、以下、上記第1の実施例と異なる点についてのみ述べる。この第2の実施例では、制御装置33は、圧縮機25の回転数を、庫内温度設定値、並びに、冷蔵室温度センサ14及び冷凍室温度センサ15の検出温度に基づいて設定し、設定された回転数(インバータの運転周波数で例えば30〜70Hz)で駆動するように制御する。
そして、制御装置33は、冷蔵室冷却モードの実行時に、例えば一定時間毎に圧縮機25の入力電力(負荷)を監視し、入力値(デューティ)が増加傾向にある(設定基準値よりも大きい)場合に、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量が過多となっていわゆる液バック現象が生じているものと判断し、その際に、その後の所定回数(1回又は複数回)の冷蔵室冷却モードの実行が完了するまでは、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を中止して、冷蔵室冷却モードに移行するように制御を行う。
即ち、ステップS21では、コントロール運転が実行され、次のステップS22では、冷蔵室3側の冷却要求があるかどうかが判断される。冷却要求があると判断された場合には(ステップS22にてYes)、ステップS23にて、前回の冷蔵室冷却モードの実行時において、圧縮機25の入力が増大傾向にあると判定された(ステップS31,S37を通った)かどうかが判断される。増大傾向にあると判断されなかった場合には(ステップS23にてNo)、次のステップS24にて、通常の実行時間で同時冷却モード(例えば5分)が実行される。引続き、ステップS25にて、通常の実行時間でポンプダウンモード(例えば60秒)が実行される。この後、ステップS26にて、冷蔵室冷却モードが実行される。
そして、この冷蔵室冷却モードの実行時においては、温度センサ14の検出温度等に基づいて圧縮機25の回転数(インバータの運転周波数)を適宜設定しながら圧縮機25が駆動制御される(ステップS27)。また、このときには、圧縮機25の入力設定基準値が合わせて設定される(ステップS28)。冷蔵室冷却モードの実行が終了すると(ステップS29にてYes)。次のステップS30にて、冷蔵室冷却モードの実行時における圧縮機25の入力値が、上記ステップS28にて設定された入力設定基準値よりも大きかったかどうかが判断される。
ここで、冷蔵室冷却モードの実行中における圧縮機25の入力値(負荷)が上昇傾向(設定基準値よりも大きい)となっていることは、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量が過多となっていわゆる液バック現象が生じているものと判断できる。圧縮機25の入力値が、設定基準値よりも大きくなかった場合には(ステップS30にてNo)、ステップS21のコントロール運転に戻る。圧縮機25の入力値が、設定基準値よりも大きかった場合には(ステップS30にてYes)、ステップS31にて圧縮機25の入力が増大傾向にあると判定された上で、ステップS21に戻る。
そして、上記ステップS23において、前回の冷蔵室冷却モードの実行時において、圧縮機25の入力が増大傾向にあると判定された場合には(ステップS23にてYes)、上記した同時冷却モード及びポンプダウンモードが中止され、ステップS32にて、そのまま冷蔵室冷却モードに移行される。その後は、ステップS33〜S37にて、上記ステップS27〜S31と同様の処理が実行される。
このような第2の実施例によれば、前回の冷蔵室冷却モードの実行中において、圧縮機25の入力値が上昇傾向となっているかどうかによって、いわゆる液バック現象が生じているかどうかを判断し、圧縮機25の入力値が上昇傾向となっていた場合に、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を中止して冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を少なく抑えるようにした。これにより、上記第1の実施例と同様に、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができものである。
尚、この第2の実施例では、前回の冷蔵室冷却モードにおいて圧縮機25の入力値の増加傾向が判定されたときに、次回の冷蔵室冷却モードに移行する前の同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を中止するようにしたが、1回の圧縮機25の入力値の増加傾向の判定があった際に、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行の中止を、所定回数(2回或いは3回)の冷蔵室冷却モードが完了するまで継続したり、或いは所定時間について行ったりしても良い。実行の中止に代えて、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行時間を短縮するようにしても良い。それらモードを圧縮機25の回転数を低下させて実行しても良いことは勿論である。
ところで、上記各実施例では、冷凍室6(冷凍室用蒸発器20)の温度や、圧縮機25の入力値に基づいて、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を減縮するようにしたが、次のような構成に代える、或いは付加することが可能である。即ち、冷蔵室3の扉7が開放されて冷蔵用送風ファン19が停止したときには、冷蔵室用蒸発器18の低温が維持されるため、この冷蔵用送風ファン19の停止が頻繁に(長時間)行われると、冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との間の温度差が比較的小さくなる事情がある。
そこで、冷蔵室ドアスイッチ36の検出に基づき、冷蔵室3の扉7が開放されることが頻繁に(長時間)行われたかどうかを判断し、冷蔵用送風ファン19の停止が長い時間行われた場合には、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を縮減して冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。これにより、やはり、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制することができる。
また、上記各実施例においては、通常時において、冷蔵室冷却モードに移行する前に同時冷却モードとポンプダウンモードとの双方を実行するようにしたが、いずれか一方を実行するものであっても本発明を適用することができる。さらには、同時冷却モードとポンプダウンモードの双方を実行する場合でも、いずれか一方のモードにおいて、短縮、中止、圧縮機25回転数の低下の制御を行うようにしても良い。
(3)第3の実施例
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第3の実施例について述べる。尚、この第3の実施例においても、冷蔵庫本体1のハードウエア構成等については、上記第1及び第2の実施例と共通するので、同一部分については同一符号を付して新たな図示や詳しい説明を省略し、以下、上記第1、第2の実施例と異なる点を中心に説明する。
上述のように、制御装置33は、冷凍室用蒸発器20に冷媒が流されている冷凍室冷却モードの実行時において、前記冷凍用送風ファン21を駆動させるように制御するのであるが、この第3の実施例では、通常の冷却運転時において、制御装置33は、冷蔵室冷却モードの実行時においても、冷凍用送風ファン21を駆動させるようになっている。従って、制御装置33が、冷凍用送風ファン制御手段として機能する。また、この制御により、冷蔵室冷却モードの実行時でも、このとき冷凍室用蒸発器20の表面の温度は、十分な低温にあるので、冷凍用送風ファン21を駆動することにより、冷凍室6及び製氷室4(図示しない製氷皿)に対して冷風を供給して一定の冷却に寄与させることができる。
また、制御装置33は、上記第1の実施例と同様に、通常の冷却運転時には、冷蔵室温度センサ14及び冷凍室温度センサ15の検出温度及び時間などに基づいて切替弁28を切替え制御し、冷凍室冷却モードの実行後に、冷蔵室冷却モードの実行の要求があった際に、同時冷却モード及びポンプダウンモードを所定時間ずつ(例えば5分及び60秒)実行し、その上で冷蔵室冷却モードに移行させるようになっている。これと共に、上記第1の実施例では説明しなかったが、制御装置33は、冷凍室冷却モードの実行時間の積算値が所定時間(例えば10時間)に達する毎に、除霜運転を実行するようになっている。
ここで、除霜運転について簡単に述べておく。図示はしないが、冷凍室用蒸発器20部分には、該冷凍室用蒸発器20の表面に付着した霜を加熱により融かすための除霜用ヒータが設けられており、この除霜用ヒータも制御装置33により通電制御されるようになっている。制御装置33は、冷凍室冷却モードの実行時間の積算値が所定時間(例えば10時間)に達すると、プリクール運転を実行した後、除霜運転を実行する。そのうちプリクール運転は、まず、冷凍室6,4の設定温度を低温側に例えば3deg シフトした状態で、圧縮機25を高回転数で連続的に駆動して冷凍室冷却モードを実行して冷凍室6,4を強制的に冷却し、その後、冷蔵室冷却モードに切替えて冷蔵室3,5を強制冷却することにより行われる。
除霜運転は、圧縮機25や各ファン19,21,27を停止した状態で、前記除霜ヒータに通電することにより実行され、冷凍室除霜センサ35が所定温度(例えば10℃)以上の温度を検出すること基づいて終了される。尚、上記したように、冷蔵室用蒸発器18に関しては、着霜がほとんどないため、特に加熱により霜を溶かす必要はないが、この冷蔵室用蒸発器18部分についても除霜用のヒータを設けて同様に加熱しても良い。
そして、本実施例では、後のフローチャート説明でも述べるように、制御装置33は、そのソフトウエア的構成により、据付時及び停電後の電源投入時、及び、除霜運転終了後に、冷蔵室冷却モードを所定回数(例えば3回)実行する、冷凍室除霜センサ35の検出温度が設定温度(例えば−20℃)以下となる、冷蔵室冷却モードの実行時間が所定時間(例えば60分)経過する、のいずれかの条件を満たすまでは、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を中止して、そのまま冷蔵室冷却モードに移行するように制御を行うようになっている。この場合、冷凍室6の温度が設定温度以下となったことを、冷凍室除霜センサ35の検出温度により判断するようにしている。
また、これと共に、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を中止して冷蔵室冷却モードに移行した際には、その冷蔵室冷却モードの実行中における冷凍用送風ファン21の運転を停止するようになっている。
図6のフローチャートは、電源投入時あるいは除霜運転終了後に、制御装置33が実行する、モードの切替制御に関する処理手順を示している。即ち、電源投入あるいは除霜運転終了があった場合には(ステップS41にてYes)、次のステップS42にて、冷蔵室3側の冷却要求があるかどうかが判断される。冷蔵室3がON温度を越えていたとき、あるいは、冷凍室冷却モードの実行時間が40分以上継続したときに、冷蔵室3側の冷却要求があると判断される。
冷蔵室3側の冷却要求があった場合には(ステップS42にてYes)、次のステップS43にて、冷蔵室冷却モードが所定回数(例えば3回)行われたかどうかが判断される。冷蔵室冷却モードが未だ所定回数行われていない場合には(ステップS43にてNo)、次のステップS44にて、冷凍室除霜センサ35の検出温度が設定温度(例えば−20℃)以下であるかどうかが判断される。冷凍室除霜センサ35の検出温度が設定温度に満たない場合には(ステップS43にてNo)、次のステップS45にて、冷蔵室冷却モードの累積実行時間が所定時間(例えば60分)に至ったかどうかが判断される。
このとき、ステップS43〜45のいずれかの条件を満たしている場合には(ステップS43〜45のいずれかでYes)、まず、同時冷却モードが実行され(ステップS46)、次にポンプダウンモードが所定時間実行される(ステップS47)。そして、冷蔵室冷却モードに移行される(ステップS48)。このときの冷蔵室冷却モードの実行時においては、冷凍用送風ファン21が駆動されるようになる(ステップS49)。その後は、通常の冷却運転が実行される(ステップS50)。尚、電源投入時あるいは除霜運転終了後でないと判断される場合にも(ステップS41にてNo)、通常の冷却運転が実行される(ステップS50)。
これに対し、上記ステップS43〜45のいずれの条件にも該当しない場合には(ステップS45にてNo)、次のステップS51にて、同時冷却モード及びポンプダウンモードが省略された状態で、冷蔵室冷却モードに移行される。但し、このときには、冷蔵室冷却モードの実行時であっても、冷凍用送風ファン21は停止される。この後、冷凍室6側の冷却要求があるかどうかが判断され(ステップS52)、あった場合には(Yes)、冷凍室冷却モードに移行する(ステップS53)。この後は、上記ステップS42からの処理が繰返される。
このような制御により、冷蔵庫本体1の据付時の使用開始当初や停電復帰後といった電源投入後、さらには、冷凍室用蒸発器20に対する除霜運転後において、冷凍室6(冷凍室用蒸発器20)の温度が比較的高く、冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との間の十分な温度差が維持できていない場合には、同時冷却モード及びポンプダウンモードの実行を省略して冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を少なく抑えることができる。
冷蔵室冷却モードを所定回数(例えば3回)実行する、冷凍室除霜センサ35の検出温度が設定温度(例えば−20℃)以下となる、冷蔵室冷却モードの実行時間が所定時間(例えば60分)経過する、のいずれかの条件を満たすことにより、冷凍室用蒸発器20と冷蔵室用蒸発器18との間の十分な温度差が得られたものと考えられ、ポンプダウンモード及び同時冷却運転を実行することにより、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができる。特に夏場の使用開始時においても、圧縮機25にかかる負荷量を抑えて、制御基板の温度上昇を抑えることができる。
また、同時冷却モード及びポンプダウンモードが省略されて冷蔵室冷却モードに移行された場合には、冷蔵室冷却モードの実行時であっても、冷凍用送風ファン21の運転を停止するようにした。これにより、冷凍室用蒸発器20に対する送風に起因する無駄な温度上昇を抑えることができ、冷蔵室用蒸発器18に必要量以上の冷媒が流れることを抑制することができる。
ちなみに、図7は、本発明者らが、電源投入後に冷蔵室冷却モードの実行が3回完了するまで、冷凍用送風ファン21の運転を停止する制御を実施した場合(a)と、そのような制御を行わず冷蔵室冷却モードの実行中に冷凍用送風ファン21の運転を行った場合(b)との、冷蔵室3(冷蔵室温度センサ14の検出温度)及び冷凍室6(冷凍室温度センサ15の検出温度)の温度変化の様子を調べた試験結果を示している。
この結果からも、本実施例の冷凍用送風ファン21の制御により、冷蔵室冷却モードの実行中における冷凍室6の温度上昇を抑えて、温度変動の幅が小さくなることが理解できる。尚、図中、4回目及び5回目の冷蔵室冷却モードにおいて、冷凍用送風ファン21の運転の停止は、製氷室4における製氷の停止(水切れあるいは満杯)を検知したことに基づくものである。
このように本実施例によっても、上記第1及び第2実施例と同様に、冷蔵室用蒸発器18に流れる冷媒量を適切に制御することができ、冷却効率を高めることができると共に、いわゆる液バック現象を抑制して無駄な電力消費等も防止することができ、信頼性を高めることができるという優れた効果を得ることができるものである。
尚、上記第3の実施例においては、3つの条件のいずれにも該当しない場合に同時冷却モード及びポンプダウンモードを省略するようにしたが、上記3つの条件のうち、1つ又は2つを条件とするようにしてもよい。所定回数、設定温度、所定時間といった条件の具体的数値としても、一例を挙げたものに過ぎず、変更が可能であることは勿論である。
また、同時冷却モード及びポンプダウンモードの両方を省略することに変えていずれか一方のみを省略するようにしても良い。この場合、冷凍用送風ファン21の制御を伴わないものであっても良い。更には、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの省略を伴わずに、冷凍用送風ファン21の制御を行うように構成しても良い。
その他、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、例えば冷蔵庫本体における各室の構成(配置)や、2つの蒸発器を設ける位置などの構成についても、様々な変更が可能である。また、上記した設定温度やON温度、OFF温度等の温度や、モードの実行時間等の時間、圧縮機25の駆動周波数などの具体的な数値としても、あくまでも一例を示したに過ぎず、適宜変更することができる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の第1の実施例を示すもので、モード切替制御に関する処理手順を示すフローチャート 冷蔵庫の全体構成を概略的に示す縦断側面図 冷凍サイクルの構成を示す図 要部の電気的構成を示すブロック図 本発明の第2の実施例を示す図1相当図 本発明の第3の実施例を示す図1相当図 冷凍用送風ファンの停止制御を実施した場合(a)と、実施しなかった場合(b)とにおける、冷蔵室及び冷凍室の温度変化を調べた試験結果を示す図
符号の説明
図面中、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室、6は冷凍室、7は扉、14は冷蔵室温度センサ、15は冷凍室温度センサ、18は冷蔵室用蒸発器、19は冷蔵用送風ファン、20は冷凍室用蒸発器、21は冷凍用送風ファン、23は冷凍サイクル、25は圧縮機、28は切替弁(切替制御手段)、33は制御装置(切替制御手段、判断手段)、35は冷凍室除霜センサ、36は冷蔵室ドアスイッチを示す。

Claims (8)

  1. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、冷媒流路を遮断する全閉モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記全閉モードにおいて前記圧縮機を駆動するポンプダウンモードを実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断する判断手段を設けると共に、
    前記切替制御手段は、前記判断手段により前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断されたときに、前記ポンプダウンモードの実行時間を通常時よりも短縮する或いはポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行するように構成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、前記冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に流す同時冷却モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記同時冷却モードを実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断する判断手段を設けると共に、
    前記切替制御手段は、前記判断手段により前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断されたときに、前記同時冷却モードの実行時間を通常時よりも短縮する或いは同時冷却モードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行するように構成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、前記冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に流す同時冷却モードと、冷媒流路を遮断する全閉モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記同時冷却モード及び前記全閉モードにおいて前記圧縮機を駆動するポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断する判断手段と、
    この判断手段により前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いと判断されたときに、前記同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードでの前記圧縮機の回転数を、通常より低下させて実行する圧縮機制御手段とを設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記判断手段は、前記冷凍室内の温度を検出する冷凍室温度センサ、前記冷蔵室用蒸発器部分の温度を検出する冷蔵室除霜センサ、又は、前記冷凍室用蒸発器部分の温度を検出する冷凍室除霜センサの検出に基づいて、前記冷凍室の温度が設定温度よりも高いかどうかを判断することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    この冷蔵室用蒸発器からの冷気を前記冷蔵室内に供給する冷蔵室用ファンと、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、前記冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に流す同時冷却モードと、冷媒流路を遮断する全閉モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記同時冷却モード及び前記全閉モードにおいて前記圧縮機を駆動するポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    前記冷蔵室の扉が開放されて前記冷蔵室用ファンが停止したときには、所定時間が経過するまで或いは冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまでは、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行時間を通常時よりも短縮する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードでの前記圧縮機の回転数を通常より低下させて実行する制御手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、前記冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に流す同時冷却モードと、冷媒流路を遮断する全閉モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記同時冷却モード及び前記全閉モードにおいて前記圧縮機を駆動するポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    前記冷蔵室冷却モードの実行中における前記圧縮機の負荷が上昇傾向である場合に、冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまでは、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードの実行時間を通常時よりも短縮する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行する、又は、同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードでの前記圧縮機の回転数を通常より低下させて実行する制御手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、前記冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に流す同時冷却モードと、冷媒流路を遮断する全閉モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記同時冷却モード及び前記全閉モードにおいて前記圧縮機を駆動するポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    電源投入後及び/又は除霜運転終了後に、冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまで、又は、前記冷凍室の温度が設定温度以下となるまで、又は、冷蔵室冷却モードの実行時間が所定時間経過するまでは、前記同時冷却モード及び/又はポンプダウンモードを実行せずに冷蔵室冷却モードに移行する制御手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  8. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、
    冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、
    この冷凍室用蒸発器からの冷気を前記冷凍室内に供給する冷凍用送風ファンと、
    圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと、前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍室冷却モードと、前記冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器の双方に流す同時冷却モードと、冷媒流路を遮断する全閉モードとを切替える冷媒流路切替手段と、
    前記冷凍用送風ファンを前記冷蔵室冷却モードの実行時においても駆動するように制御する冷凍用送風ファン制御手段と、
    前記冷蔵室冷却モードを実行するにあたり、その前に前記同時冷却モード及び前記全閉モードにおいて前記圧縮機を駆動するポンプダウンモードを順に実行した上で、冷蔵室冷却モードに移行するように前記冷媒流路切替手段を制御する切替制御手段とを備える冷蔵庫であって、
    前記冷凍用送風ファン制御手段は、電源投入後及び/又は除霜運転終了後に、冷蔵室冷却モードを所定回数実行するまで、又は、前記冷凍室の温度が設定温度以下となるまで、又は、冷蔵室冷却モードの実行時間が所定時間経過するまでは、前記冷蔵室冷却モードの実行中における前記冷凍用送風ファンの運転を停止するように構成されていることを特徴とする冷蔵庫。
JP2006246793A 2006-07-14 2006-09-12 冷蔵庫 Expired - Fee Related JP4528755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006246793A JP4528755B2 (ja) 2006-07-14 2006-09-12 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006194233 2006-07-14
JP2006246793A JP4528755B2 (ja) 2006-07-14 2006-09-12 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008039370A JP2008039370A (ja) 2008-02-21
JP4528755B2 true JP4528755B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=39174582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006246793A Expired - Fee Related JP4528755B2 (ja) 2006-07-14 2006-09-12 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4528755B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5927409B2 (ja) * 2011-09-08 2016-06-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
CN104457396A (zh) * 2014-11-19 2015-03-25 珠海格力电器股份有限公司 换热器防冻结方法及系统
JP2016200376A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
JP7186662B2 (ja) * 2019-04-26 2022-12-09 三菱電機エンジニアリング株式会社 ショーケース
JP7597633B2 (ja) 2021-04-19 2024-12-10 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000266444A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2001221556A (ja) * 1999-11-30 2001-08-17 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2002267312A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Toshiba Corp 冷凍冷蔵庫
JP2002277083A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2005127659A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1183212A (ja) * 1997-09-02 1999-03-26 Daikin Ind Ltd 冷凍装置の運転制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000266444A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2001221556A (ja) * 1999-11-30 2001-08-17 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2002267312A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Toshiba Corp 冷凍冷蔵庫
JP2002277083A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2005127659A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008039370A (ja) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100332292B1 (ko) 냉장고의 냉각운전 제어장치
EP1182410B1 (en) Refrigerator and method of controlling the same
JP4954484B2 (ja) 冷却貯蔵庫
US20100089094A1 (en) Cooling storage
RU2465522C2 (ru) Холодильный аппарат и способ управления холодильным аппаратом
KR101668302B1 (ko) 냉장고
JP4528755B2 (ja) 冷蔵庫
JP5105276B2 (ja) 冷蔵庫
KR102401782B1 (ko) 냉장고 및 그의 제어방법
KR102367222B1 (ko) 냉장고 및 그의 제어방법
JP2013200084A (ja) 冷却貯蔵庫
JP2004003867A (ja) 冷蔵庫
JP2022043157A (ja) 冷蔵庫
JP5443935B2 (ja) 冷蔵庫
KR102617277B1 (ko) 냉장고 및 그의 제어방법
JP5722160B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP5491798B2 (ja) 冷蔵庫
JP5870237B2 (ja) 冷蔵庫
JP2001255050A (ja) 冷蔵庫
JP4103384B2 (ja) 冷蔵庫
JP2009068820A (ja) 冷蔵庫
KR102422100B1 (ko) 냉장고 및 냉장고의 제어 방법
JP7478541B2 (ja) 冷蔵庫
JP6060380B2 (ja) ファンモータ駆動装置およびファンモータ駆動装置を備えた冷蔵庫
KR102589265B1 (ko) 냉장고 및 그의 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4528755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees