JP4527369B2 - データ埋め込み装置及びデータ抽出装置 - Google Patents
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Description
れている。
前記音声符号毎に、音声符号に前記データを埋め込むか否かを判定する埋め込み判定手段と、
前記埋め込み判定手段によって前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込む埋め込み手段と
を含むデータ埋め込み装置である。
前記音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定する抽出判定手段と、
前記抽出判定手段によってデータが埋め込まれていると判定されたフレームの音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する抽出手段と
を含むデータ抽出装置である。
データを埋め込むべき音声符号毎に、その音声符号に前記データを埋め込むか否かを判定する埋め込み判定手段と、
前記埋め込み判定手段によって前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込む埋め込み手段と、
データを抽出すべき音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定する抽出判定手段と、
前記抽出判定手段によってデータが埋め込まれていると判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する抽出手段と
を含むデータ埋め込み/抽出装置である。
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段とを含むデータ埋め込み装置である。
前記埋め込み対象データと前記エラー検出用データとからデータブロックを構成するブロック構成手段と、
前記データブロックを他のデータに埋め込む埋め込み手段と
を含むデータ埋め込み装置である。
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段と、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データが埋め込まれた他のデータをネットワークを介してデータ受信装置に送信する手段と
を含むデータ送信装置である。
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置である。
抽出された埋め込み対象のデータ及びエラー検出用データを含むデータブロックを復元する復元手段と、
復元されたデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置である。
るデータに埋め込まれている第1のデータブロックを抽出する抽出手段と、
抽出された複数の第1のデータブロックを結合し、埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを含む第2のデータブロックを復元する復元手段と、
復元された第2のデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置である。
受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ受信装置である。
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段と、
前記他のデータをネットワークを介して当該他のデータを受信すべき装置へ送信する手段と、
データをネットワークを介して受信する手段と、
受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データの送信元の装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、を備え、
前記埋め込み手段は、前記再送要求を送信するためのデータを受け取り、所定の再送要求を前記他のデータに埋め込む通信装置である。
。
最初に、本発明の第1の発明に係るデータ埋め込み・抽出技術について説明する。
近年主流の音声符号化方式の一つとして、CELP(Code Excited Linear Prediction)方式がある。このCELP方式で符号化された音声符号に任意の情報を埋め込む方法として、本願出願人が既に特許出願したデータ埋め込み・抽出に係る技術(特願2002−26958号(以下、「基本技術」と称する)がある。基本技術の特徴は以下の通りである。・符号化データのフォーマットの変更なく、任意データの埋込みが可能
・再生音質への影響を小さく抑えながら、任意のデータを埋め込むことが可能
・再生音質への影響を考慮しながら埋込みデータ量を調整可能。
・CELP方式がベースであれば特定の方式に限定されることなく、幅広い方式に適用可能。
するための固定符号帳(雑音符号帳)との2種類で構成される。この場合、適応符号帳のインデックス(ピッチラグ符号)と、固定符号帳のインデックス(固定符号帳符号)とがパラメータ符号としてそれぞれ求められる。このとき、各音源ベクトルの振幅調整のための利得(ゲイン符号(適応符号帳ゲイン及び固定符号帳ゲイン))もパラメータ符号として求められる。抽出された各パラメータ符号は、多重部で、図4に示すような標準フォーマットに準拠する形式で1つに多重され、音声符号として復号器側へ伝送される。
但し、Srp:再生信号、R:音源信号、H:LPC合成フィルタ、gp:適応符号語ゲイン、P:適応符号語、gc:固定符号語ゲイン、C:固定符号語である。
小さいので、この音源符号語のインデックス(ピッチラグ符号又は固定符号帳符号)を、埋め込み対象パラメータとして、埋め込み対象の任意のデータ系列に置き換える。このようにして、データの埋め込み処理が行われる。これによって、データの置き換え(埋め込み)による音質への影響を小さく抑えることができる。また、閾値の制御によって、再生音質への影響を考慮しながら埋込みデータ量を調整することができる。
。 このように、抽出処理部は、抽出制御部によるスイッチS2の切換制御によって、抽出処理のオン/オフをフレーム毎に制御する。抽出制御部は、上記した埋め込み制御部と同じ構成を持つ。従って、埋め込み処理と抽出処理は、常に同期して動作する。
以上のように、基本技術では、背景雑音環境下において、埋め込み判定性能が低下し、埋め込み区間の誤判定による音質劣化を引き起こす可能性がある。また、これを回避しようとした場合には、データ埋め込み性能が大幅に低下してしまう。
次に、第1の発明の概要について説明する。図12は、第1の発明に係るデータ埋め込み部の構成例を示す図であり、図13は、第1の発明に係るデータ抽出部の構成例を示す図である。
(A)データ埋め込み/抽出の制御パラメータ(判定パラメータ)としてLSP符号、ピッチラグ符号、固定符号、ゲイン符号の複数のパラメータ(符号化パラメータ)を使用する。
(B)ピッチラグ符号、固定符号、LSP符号の複数のパラメータ符号に対してデータ埋め込みを行う。
(C)データ埋め込みを行った後の過去のパラメータ符号を用いて、データ埋め込み/抽出の判定制御を行う。
図12に示すような、第1の発明に係る埋め込み処理部10は、図6に示すような符号器の埋め込み処理部として適用される。埋め込み処理部10は、所定の制御パラメータ(判定パラメータ)を用いて、所定のパラメータ符号(埋め込み対象パラメータ)にデータを埋め込むか否かを判定する埋め込み制御部11と、埋め込み制御部11による制御に従ってパラメータ符号と埋め込みデータ系列との一方を選択するスイッチ12と、埋め込み制御部11に過去の判定パラメータを与えるための遅延素子群13とを備えている。
図13に示すような、第1の発明に係る抽出処理部20は、図6に示すような復号器の抽出処理部として適用される。抽出処理部20は、所定の制御パラメータ(判定パラメータ)を用いて、所定のパラメータ符号(抽出対象パラメータ)からデータを抽出するか否かを判定する抽出制御部21と、抽出処理部21による制御に応じて埋め込みデータの切り出し/切り出し停止を選択するスイッチ22と、抽出制御部21に過去の判定パラメータを与えるための遅延素子群23とを備えている。
が開状態になると、各入力端子IT21〜IT23から入力される各パラメータ符号は対応する各出力端子OT21〜OT23のみから出力される状態となる。スイッチ22(各スイッチS21,S22,S23)の開閉動作は、抽出制御部21によって制御される。
次に、第1の発明の作用を、その特徴毎に説明する。
第1の発明では、特徴(A)として、音源信号の寄与度を表すゲインに加え、信号の周波数概形を現すLSP、ピッチ周期を表すピッチラグ、再生信号レベルでの信号パワー等のパラメータを、埋め込み/抽出の判定閾値として用いる。これによって、背景雑音環境下において、基本技術よりもさらに正確な埋め込み判定が可能となる。特にLSPは音声特有のフォルマント特性を表わすパラメータであり、背景雑音による影響を受けにくく、埋め込み判定パラメータとして最も適している。
第1の発明では、特徴(B)として、判定パラメータとして使用される少なくとも一つの
パラメータを含む複数のパラメータ符号にデータを埋め込む。これによって、フレーム当りのデータ埋め込み量が増加する。従って、背景雑音環境下での埋め込み頻度の低下による埋め込み伝送レートの低下を抑制することができる。
第1の発明では、特徴(C)として、埋め込み処理を行った後の過去のパラメータ符号を埋め込み/抽出の判定パラメータとして用いる。これによって、埋め込み側と抽出側の同期を保障することができる。また、抽出の制御用パラメータを追加することなく、送信側で埋め込んだデータを受信側で正常に抽出することができる。
次に、図面を参照して、本発明の第1の発明の実施例について説明する。実施例の構成は例示であり、第1の発明は、実施例の構成に限定されない。
図14は、第1の発明の第1実施例の構成例を示す図である。第1の実施例として、ITU-T G.729の音声符号化方式(G.729方式)に対し、第1の発明に係る埋め込み方式を適用した場合の符号器30(データ埋め込み側)について説明する。
図15は、G.729方式の諸元を示す表(表1)と、伝送パラメータと量子化ビット割当を示す表(表2)とを示す図である。G.729では、フレーム長10ms(80サンプル)の入力信号を80ビットで符号化する。G.729は、基本的にCELP方式をベースとしている。特徴としては、固定符号帳として4本のパルスで構成される代数符号帳を用いている。したがって、伝送パラメータは、LSP、ピッチラグ、代数符号(代数符号帳インデックス)、及びゲインである。
図16は、G.729方式の音声符号の構成、及び実施例における埋め込み対象パラメータの説明図である。第1実施例では、代数符号SCB#COD(34bit(17+17bit))と、ピッチラグ符号LAG#COD(13bit(8+5bit))と、18bitで構成されるLSP符号LSP#CODの一部(5bit)を埋め込み対象として、データの埋め込みが行われる。
第1実施例では、会話音声品質への影響が小さい非音声区間のフレームが埋め込み対象フレームと規定され、この埋め込み対象フレームにデータが埋め込まれる。非音声区間の検出には、VAD(Voice Active Detector)技術を適用することができる。VADは、入力信号から求められる複数のパラメータを分析して、その区間(信号)が音声区間か非音声区間であるかを判定する技術である(例えば、特許文献3及び4より周知)。
さらに、符号器30は、符号器と復号器の同期を保障するために、埋め込み処理が施された後の伝送パラメータを用いて状態更新を行う。具体的には、図14に示すように、埋め込みが施された後の伝送パラメータ(LSP#COD’(n)、LAG#COD’(n)、SCB#COD’(n))がG.729符号器31へ入力されて音源信号が生成され、適応符号帳及びLPC合成フィルタ(例えば図3参照)のメモリ更新が行われる。状態更新は、G.729規格本来の処理と同じである。また、この過程で生成される再生信号LOCAL#OUT#SIG(n)は、前述したように、次フレームの埋め込み制御用パラメータとして埋め込み制御部33へ向けて出力される。
図17は、第1の発明の第2実施例の構成例を示す図である。第2実施例は、ITU-T G.729音声符号化方式に第1の発明の埋め込み方式を適用した場合の復号器(データ抽出側)の例である。第2実施例では、第1実施例によってG.729音声符号に埋め込まれたデータの抽出を行う。以下、データ抽出処理について図16を用いて順に説明する。
図18は、基本技術に係る方法と第1の発明に係る方法とのデータ埋め込み性能を比較した結果を示す図である。図18では、音声符号/復号方式として、G.729が適用されて
いる。
次に、本発明の第2の発明に係るデータ埋め込み技術について説明する。第2の発明は、マルチメディアコンテンツ(静止画、動画、オーディオ、音声等)などのディジタルデータ系列に対して、その一部を別の任意のデータと置き換えることにより実現されるデータ埋め込み技術に関する。
次に、第2の発明の経緯について説明する。
近年、広く普及している携帯電話や、徐々に普及しつつあるインターネット電話では、回線を有効利用するため、音声は符号化により圧縮され、音声符号として送受信される。このような音声符号化技術において、低ビットレートでも音声品質が優れている符号化方式として、符号励振線形予測(Code Excited Linear Prediction:CELP)方式が知られている。ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication sector)のG.729方式、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のAMR(Adaptive Multi Rate)方式のような、多くの音声符号化規格で、CELPをベースとした符号化方式が採用されている。
上述したように、近年、画像・音声といったマルチメディアコンテンツなどのディジタルデータ系列に任意のデータを埋め込む「データ埋め込み技術」が注目を集めている。データ埋め込み技術は、人間の知覚の特性を利用し、マルチメディアコンテンツ自体に、品質に影響を与えることなく別の任意の情報を埋め込む技術である。データ埋め込み技術に
ついては、図1を用いて説明した通りである。
る符号化方式では、伝送パラメータがしばらくの間(数〜数十フレーム程度)正常値に戻らない。
シーケンス番号が適用される場合には、送信側でデータブロックの1単位ごとに0,1,3…と連続した番号を付加して送信し、受信側でその番号をチェックすることで、データの連続性をチェックする。例えば、受信されたシーケンス番号が0,1,2,4…という順番であった場合には、“3”というシーケンス番号のデータブロックが消失したことがわかる。
ンス番号推移の連続性は保たれる。このため、ブロック消失があったことを検出できない。
チェックサムとは、ブロック内のデータをビットごとに分割し、各ビットを数値とみなして合計を取ったものである。例えば、“1011”という4bitのデータがあった場合、チェックサムは、1+0+1+1=3より、3となる。送信側は、このチェックサムをデータに付加して送信し、受信側では、送られてきたチェックサムと、データから計算したチェックサムとを比較し、エラーの有無を調査する。例えば、上の例の4bitデータのうち、伝送路エラーによって上位1bitが“1”から“0”に反転した場合(つまり、“0011”となった場合)には、送られてきたチェックサムが“3”であるのに対し、受信側で計算するチェックサムは“2”となる。従って、伝送路でデータにエラーが生じたことを検出できる。
CRCは、生成多項式と呼ばれる予め定められた多項式を用いた誤り検出アルゴリズムである。具体的には、データ多項式をP(x)、生成多項式をG(x)、生成多項式の最高次数をnとした場合、CRC符号は、P(x)・xn÷G(x)の余りとして定義される。つまり、CRC符号は、生成多項式より1次少ない多項式となる。なお、ここで除算を行う際に生じる減算には排他的論理和を用いる。送信側は、CRC符号をデータに付加して送信する。受信側では送られてきたデータと生成多項式とを用いてCRC符号を計算し、送られてきたCRC符号と比較する。このようにして、エラーの有無を調査する。以下にCRC符号算出の一例を示す。
P’(x)・xn÷G(x)=(x3+x+1)・x3÷(x3+1)=x3+x 余りx
より、“010”となる。そして、このCRC符号C(x)をデータに付加して送信する。
比較して、エラーをチェックする。例えば、送信中に伝送路エラーが生じて、上位1bitが反転したデータ(すなわち、“0011”) を受信した場合、受信側で計算されるCRC符号は、
P’(x)・xn÷G(x)=(x+1)・x3÷(x3+1)=x+1 余り x+1
より、CRC符号は“011”となり、送られてきたCRC符号と異なる。これによって、エラーがあったことを検出することができる。同様に、チェックサムでは検出できない上位2bitの反転の場合(“0111”)についても求めてみると、
P’(x)・xn÷G(x)=(x2+x+1)・x3÷(x3+1)=x2+x+1 余り x2+x+1
より、CRC符号は“111”となり、やはり送られてきたCRC符号と異なる。このため、エラーを検出することができる。
次に、第2の発明の概要を説明する。第2の発明は、データ転送速度を維持したままエラー検出能力を高める手段として、埋め込みデータとエラー検出信号とで、1フレームに対するデータ埋め込みが可能なビット数より大きいデータブロック(以降、「大ブロック(第2のデータブロック)」と呼ぶ)を構成し、大ブロックを1フレーム毎の埋め込みサイズ
に合わせて「小ブロック(第1のデータブロック)」に分割して送受信を行うことを特徴とする。
以下、図面を参照して第2の発明の実施例について説明する。実施例の構成は例示であり、第2の発明は、実施例の構成に限定されない。
第2の発明の具体的な実施方法として、第2の発明をG.729符号化方式に対して適用した例を以下に示す。図31は、実施例1の構成図を示し、図32に実施例1におけるデータブロックの構成の一例を示す。以下に各処理について詳細に説明する。
以上のように、実施例1によれば、埋め込みデータにシーケンス番号やCRC符号といったエラー検出信号を付加することで、伝送路などで生じるエラーを検出することが可能である。そして、エラーが生じた場合には、再送要求がデータ送信側に送られ、データの再送が行われる。これによって、確実にデータを送受信することが可能となる。
図33は、第2の発明の実施例2による音声CODEC140及び150の構成例を示す図である。各音声CODEC140,150は、実施例1(図31)におけるデータ埋め込み部102,データブロック構成部103,データブロック復元部113の代わりにデータ埋め込み部102A,データブロック構成部103A,データブロック復元部113Aを備え、且つデータ抽出部111とデータブロック復元部113Aとの間に小ブロック検証部115が挿入されている点で、実施例1と異なる。
込み部102Aに通知する。
ームの音声符号に対する埋め込み処理を行わず、音声符号器101からの複数のパラメータ符号で音声符号を生成し、データ受信側に送信する。
実施例1では、実際にエラーを検出した際、どの小ブロックがエラーを生じているのかが判断できないため、大ブロックを構成する小ブロックの全てを再送する必要がある。つまり、たとえエラーが1bitのみのような軽微なものであっても、音声符号5フレーム分のデータを再送しなければならず、再送ペナルティーが大きい。
ンス番号4bit、CRC符号8bit、パリティービット5bit(1bit×5frame)を付加する。このため、データ本体に153bitを割り当てることができる。つまり、30.6bit/frameの割合でデータの送受信を行うことができる。即ち、エラー検出なしとした場合の34bit/frameと比較して、10%の転送速度の低下に抑えることができる。更に、パリティービットで検出可能な軽微なエラーの場合などであれば、エラーに対する再送ペナルティーを実施例1に比べて抑えることができる。
上述した第1の発明と第2の発明とは、それぞれの発明の目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。例えば、第2の発明において、第1の発明において説明した埋め込み判定パラメータ及び埋め込み対象パラメータを適用することができる。即ち、第1の発明における埋め込み処理部や抽出処理部を、第2の発明におけるデータ埋め込み部やデータ抽出部に組み込むことができる。
上述した実施形態は、次の発明を開示する。以下に示す発明は、適宜組み合わせることが可能である。
(付記1)
人の音声生成過程に基づく音声符号化方式で符号化された音声符号に埋め込み対象のデータを埋め込むデータ埋め込み装置であって、
前記音声符号毎に、音声符号に前記データを埋め込むか否かを判定する埋め込み判定手段と、
前記埋め込み判定手段によって前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込む埋め込み手段と
を含むデータ埋め込み装置。
(付記2)
前記埋め込み判定手段は、前記音声符号化方式で規定されたフレーム毎に、そのフレームが音声区間のフレームか非音声区間のフレームかを判定し、
前記埋め込み手段は、非音声区間のフレームと判定されたフレームの音声符号に対して前記埋め込み処理を行う
付記1記載のデータ埋め込み装置。
(付記3)
音声符号に埋め込まれているデータを抽出する埋め込みデータ抽出装置であって、
前記音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定する抽出判定手段と、
前記抽出判定手段によってデータが埋め込まれていると判定されたフレームの音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する抽出手段と
を含むデータ抽出装置。
(付記4)
前記抽出判定手段は、前記音声符号に対する音声符号化方式で規定されたフレーム毎に、そのフレームが音声区間のフレームか非音声区間のフレームかを判定し、
前記抽出手段は、非音声区間のフレームと判定されたフレームの音声符号に対して前記抽出処理を行う
付記3記載のデータ抽出装置。
(付記5)
音声符号に対するデータの埋め込み処理及び抽出処理を行うデータ埋め込み/抽出装置であって、
データを埋め込むべき音声符号毎に、その音声符号に前記データを埋め込むか否かを判
定する埋め込み判定手段と、
前記埋め込み判定手段によって前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込む埋め込み手段と、
データを抽出すべき音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定する抽出判定手段と、
前記抽出判定手段によってデータが埋め込まれていると判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する抽出手段と
を含むデータ埋め込み/抽出装置。
(付記6)
音声符号に埋め込み対象のデータを埋め込むデータ埋め込み方法であって、
前記音声符号毎に、音声符号に前記データを埋め込むか否かを判定し、
前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込む
ことを含むデータ埋め込み方法。
(付記7)
前記音声符号に対する音声符号化方式で規定されたフレーム毎に、そのフレームが音声区間のフレームか非音声区間のフレームかを判定し、
非音声区間のフレームと判定されたフレームの音声符号に対して前記埋め込み処理を行う
付記6記載のデータ埋め込み方法。
(付記8)
音声符号に埋め込まれているデータを抽出する埋め込みデータ抽出方法であって、
前記音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定し、
データが埋め込まれていると判定されたフレームの音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する
ことを含むデータ抽出方法。
(付記9)
前記音声符号の音声符号化方式で規定されたフレーム毎に、そのフレームが音声区間のフレームか非音声区間のフレームかを判定し、
非音声区間のフレームと判定されたフレームの音声符号に対して前記抽出処理を行う
付記8記載のデータ抽出方法。
(付記10)
人の音声生成過程に基づく音声符号化方式で符号化された音声符号に対するデータの埋め込み処理及び抽出処理を行うデータ埋め込み/抽出方法であって、
データを埋め込むべき音声符号毎に、その音声符号に前記データを埋め込むか否かを判定し、
前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込み、
データを抽出すべき音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定し、
データが埋め込まれていると判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、埋め込み対象パラメータ符号として規定された2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する
ことを含むデータ埋め込み/抽出方法。
(付記11)
埋め込み対象データに対するエラー検出用データを作成する作成手段と、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段と、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データが埋め込まれた他のデータをネットワークを介してデータ受信装置に送信する手段と
を含むデータ送信装置。
(付記12)
データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置。
(付記13)
データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する抽出手段と、
抽出された埋め込み対象のデータ及びエラー検出用データを含むデータブロックを復元する復元手段と、
復元されたデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置。
(付記14)
データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている第1のデータブロックを抽出する抽出手段と、
抽出された複数の第1のデータブロックを結合し、埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを含む第2のデータブロックを復元する復元手段と、
復元された第2のデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置。
(付記15)
データ送信装置からネットワークを介してデータを受信する手段と、
受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ受信装置。
(付記16)
埋め込み対象データに対するエラー検出用データを作成する作成手段と、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段と、
前記他のデータをネットワークを介して当該他のデータを受信すべき装置へ送信する手段と、
データをネットワークを介して受信する手段と、
受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データの送信元の装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、を備え、
前記埋め込み手段は、前記再送要求を送信するためのデータを受け取り、所定の再送要求を前記他のデータに埋め込む
通信装置。
(付記17)
データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出し、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックし、
前記チェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する
ことを含むデータ抽出方法。
(付記18)
データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出し、
抽出された埋め込み対象のデータ及びエラー検出用データを含むデータブロックを復元し、
復元されたデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックし、
前記チェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する
ことを含むデータ抽出方法。
(付記19)
データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている第1のデータブロックを抽出し、
抽出された複数の第1のデータブロックを結合し、埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを含む第2のデータブロックを復元し、
復元された第2のデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックし、
前記チェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する
ことを含むデータ抽出方法。
(付記20)
通信装置が、
埋め込み対象データに対するエラー検出用データを作成し、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込み、
前記他のデータをネットワークを介して当該他のデータを受信すべき装置へ送信し、
データをネットワークを介して受信し、
受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出し、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックし、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データの送信元の装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力し、
前記再送要求を送信するためのデータに応じて、所定の再送要求を前記他のデータに埋め込む
ことを含むデータ埋め込み及び抽出方法。
11,34 埋め込み制御部(埋め込み判定手段)
12,SW1 スイッチ(埋め込み手段)
13,35 遅延素子
20,42 抽出処理部(データ抽出装置)
21,44 抽出制御部(抽出判定手段)
22,SW2 スイッチ(抽出手段)
23,45 遅延素子
30 符号器(データ送信装置)
31 G.729符号器
33 多重部
40 復号器(データ受信装置)
41 分離部
43 G.729復号器
100 符号器(データ送信装置)
101 音声符号器
102,102A データ埋め込み部(埋め込み手段)
103,103A データブロック構成部(作成手段)
104 大ブロック構成部
105 小ブロック構成部
110 復号器(データ受信装置)
111 データ抽出部(抽出手段)
112 音声復号器
113,113A データブロック復元部(復元手段)
114 データブロック検証部(チェック手段)
115 小ブロック検証部(第2チェック手段)
120,130,140,150 音声CODEC(データ埋め込み/抽出装置)
Claims (6)
- 音声符号に埋め込み対象のデータを埋め込むデータ埋め込み装置であって、
前記音声符号毎に、音声符号に前記データを埋め込むか否かを判定する埋め込み判定手段と、
前記埋め込み判定手段によって前記データを埋め込むと判定された音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、2以上のパラメータ符号に前記データを埋め込む埋め込み手段とを含み、
前記埋め込み判定手段は、データ埋め込みを行った過去の前記パラメータ符号により、埋め込みの判定を行うことを特徴とするデータ埋め込み装置。 - 音声符号に埋め込まれているデータを抽出する埋め込みデータ抽出装置であって、
前記音声符号毎に、音声符号にデータが埋め込まれているか否かを判定する抽出判定手段と、
前記抽出判定手段によってデータが埋め込まれていると判定されたフレームの音声符号を構成する複数のパラメータ符号のうち、2以上のパラメータ符号に夫々埋め込まれているデータを抽出する抽出手段とを含み、
前記抽出判定手段は、データ埋め込みを行った過去の前記パラメータ符号により、抽出の判定を行うことを特徴とするデータ抽出装置。 - 埋め込み対象データに対するエラー検出用データを作成する作成手段と、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段とを含み、
前記埋め込み手段は、前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データからなるデータブロックを複数の小ブロックに分割し、前記小ブロックをそれぞれ個別に送信される複数の前記他のデータに埋め込むことを特徴とするデータ埋め込み装置。 - データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置。 - 埋め込み対象データに対するエラー検出用データを作成する作成手段と、
前記埋め込み対象データ及び前記エラー検出用データを他のデータに埋め込む埋め込み手段と、
前記他のデータをネットワークを介して当該他のデータを受信すべき装置へ送信する手段と、
データをネットワークを介して受信する手段と、
受信されるデータに埋め込まれている埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを抽出する手段と、
抽出された埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データの送信元の装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、を備え、
前記埋め込み手段は、前記再送要求を送信するためのデータを受け取り、所定の再送要求を前記他のデータに埋め込む
通信装置。 - データ送信装置からネットワークを介して受信されるデータに埋め込まれている第1のデータブロックを抽出する抽出手段と、
抽出された複数の第1のデータブロックを結合し、埋め込み対象のデータ,及びこの埋め込み対象のデータに対するエラー検出用データを含む第2のデータブロックを復元する復元手段と、
復元された第2のデータブロックに含まれる埋め込み対象のデータとエラー検出用データとを用いて当該埋め込み対象のデータに対するエラーの有無をチェックするチェック手段と、
前記チェック手段によるチェックの結果、埋め込み対象のデータにエラーがない場合には、当該埋め込み対象のデータを出力し、当該埋め込み対象のデータにエラーがある場合には、前記データ送信装置へ当該埋め込み対象のデータの再送要求を送信するためのデータを出力する手段と、
を含むデータ抽出装置。
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