[go: up one dir, main page]

JP4525198B2 - ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。 - Google Patents

ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。 Download PDF

Info

Publication number
JP4525198B2
JP4525198B2 JP2004179991A JP2004179991A JP4525198B2 JP 4525198 B2 JP4525198 B2 JP 4525198B2 JP 2004179991 A JP2004179991 A JP 2004179991A JP 2004179991 A JP2004179991 A JP 2004179991A JP 4525198 B2 JP4525198 B2 JP 4525198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
noise
dark
current offset
charge accumulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004179991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006005663A (ja
Inventor
豊 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2004179991A priority Critical patent/JP4525198B2/ja
Priority to US11/133,285 priority patent/US8009207B2/en
Priority to EP05011158A priority patent/EP1601185B1/en
Publication of JP2006005663A publication Critical patent/JP2006005663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525198B2 publication Critical patent/JP4525198B2/ja
Priority to US13/067,968 priority patent/US9438831B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、画像データのノイズを除去するノイズ除去装置、およびノイズ除去プログラムに関する。
また、本発明は、このノイズ除去装置を搭載した電子カメラに関する。
一般に、電子カメラにおいて長秒時撮影を行うと、画像データに固定パターンノイズが現れる。この種のノイズを除去する装置として、特許文献1の従来装置が知られている。
この従来装置では、まず、通常に撮像された画像データと、シャッタを閉じて撮像した暗黒画像データとを用意する。従来装置は、この画像データから暗黒画像データを画素単位に減算することにより、固定パターンノイズを同相除去する。
特開2000−125204号公報(請求項1,2など)
ところで、長秒時撮影された暗黒画像データには、固定パターンノイズの他に、ランダムノイズも含まれる。上述した従来装置の減算処理では、このランダムノイズを逆相にして、画像データに加算してしまうため、画像データのノイズを逆に増やしてしまうという問題点があった。
さらに、従来装置では、暗黒画像データを得るために、画像データと等しい電荷蓄積時間が必要となる。すなわち、10分間の長秒時撮影を行った場合には、条件の等しい暗黒画像データを得るため、更に10分間の電荷蓄積時間を必要とする。その間、電子カメラを用いた撮影は一切できなくなり、貴重なシャッターチャンスを逃すといった問題が生じる。
また、従来装置では、暗黒画像データを一時記憶するために、メモリの消費量が増えるといった問題点もあった。
そこで、本発明では、長秒時撮影のノイズ除去において、ランダムノイズの増加しない技術を提供することを目的とする。
また、本発明では、暗黒画像データの電荷蓄積時間を短縮するための技術を提供することを目的とする。
また、本発明では、画像データのノイズ発生箇所を、電荷蓄積時間を短縮した暗黒画像データから推測する技術を提供することを目的とする。
《請求項1》
請求項1のノイズ除去装置は、画像記憶部、暗電流オフセット部、ノイズ検出部、およびノイズ除去部を備える。
画像記憶部は、被写界を撮像素子で撮像して得た画像データを記憶する。
暗電流オフセット部は、遮蔽状態の撮像素子で撮像して得た暗黒画像データから、暗電流によるレベル上昇分を示す暗電流オフセット値を算出し、その暗電流オフセット値を暗黒画像データから減算する
ノイズ検出部は、暗電流オフセットを除去した暗黒画像データを取得し、暗黒画像データから、予め定められた閾値を超えるノイズ位置を検出する。
ノイズ除去部は、画像データにおけるノイズ位置に対して、周辺の画素値を置換してノイズ除去を実施する。
《請求項2》
請求項2のノイズ除去装置は、請求項1に記載のノイズ除去装置において、暗黒画像データは、画像データに比べて、撮像素子の電荷蓄積時間が短縮して設定される。一方、ノイズ検出部は、電荷蓄積時間の短縮比率に応じて閾値を低く設定することにより、電荷蓄積時間の延長により視認可能となるノイズ位置を、電荷蓄積時間を短縮した暗黒画像データから推定する。
《請求項3》
請求項3のノイズ除去装置は、請求項1に記載のノイズ除去装置において、暗黒画像データは、画像データに比べて、撮像素子の電荷蓄積時間が短縮して設定される。一方、ノイズ検出部は、電荷蓄積時間の短縮比率に応じて暗黒画像データの信号レベルを増幅して電荷蓄積時間の延長により現れるノイズ分を模擬する。ノイズ検出部は、この増幅後の暗黒画像データを閾値判定することによりノイズ位置を推定する。
《請求項4》
請求項4のノイズ除去装置は、請求項3に記載のノイズ除去装置において、ノイズ検出部は、暗黒画像データから暗電流オフセット分を減算した後に、暗黒画像データの信号レベルを増幅する。
《請求項5》
請求項5のノイズ除去プログラムは、コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像記憶部、暗電流オフセット部、ノイズ検出部、およびノイズ除去部として機能させることを特徴とする。
《請求項6》
請求項6の電子カメラは、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のノイズ除去装置と、撮像素子と、撮像素子を遮蔽する遮蔽機構と、撮像素子を制御して被写界の画像データを生成し、かつ遮蔽機構を駆動して撮像素子を遮蔽して暗黒画像データを生成する制御部とを備える。
《請求項7》
請求項7の電子カメラは、撮像素子と、撮像素子を遮蔽する遮蔽機構と、撮像素子を制御して被写界の画像データを生成し、遮蔽機構を駆動して撮像素子を遮蔽して暗黒画像データを生成する制御部と、暗黒画像データから、暗電流によるレベル上昇分を示す暗電流オフセット値を算出し、その暗電流オフセット値を暗黒画像データから減算する暗電流オフセット部と、暗電流オフセットを除去した暗黒画像データを取得し、この暗黒画像データから閾値を超えるノイズ位置を検出するノイズ検出部と、ノイズ位置のデータを、画像データに関連付けて記録する記録部とを備える。
(請求項1)
請求項1のノイズ除去装置は、遮蔽状態の撮像素子で撮像された暗黒画像データを取り込む。この暗黒画像データは、画像本来の情報はなく、主として次の三種類のノイズを含む。
(1)固定パターンノイズ
(2)ランダムノイズ
(3)暗電流オフセット
これらノイズの内、暗電流オフセットは、直流成分に近く、推定が容易である。例えば、暗黒画像データの平均信号レベルを求めることによって、暗電流オフセットを推定できる。また例えば、撮像素子の温度と電荷蓄積時間との条件から、暗電流オフセットを推定することもできる。さらに、撮像素子にダミー受光素子を設け、このダミー受光素子の出力から暗電流オフセットを推定することもできる。
そこで、ノイズ除去装置は、このように推定可能な暗電流オフセットを、暗黒画像データから取り除く。その結果、暗黒画像データには、主として、固定パターンノイズおよびランダムノイズが残存する。
この内、固定パターンノイズは、画素単位にほぼ一定のノイズが生じる。そのため、固定パターンノイズは、電荷蓄積時間にほぼ比例して増加する。
一方、ランダムノイズは、ノイズ発生がランダムで一定しない。そのため、ランダムノイズの平均レベルは、電荷蓄積時間に直に比例しない。(例えば、完全なランダムノイズであれば、ランダムノイズの平均レベルは電荷蓄積時間の平方根に比例する。)
そのため、電荷蓄積時間が長くなるに従って、固定パターンノイズとランダムノイズとの信号レベルがどんどん乖離する。したがって、この乖離した信号レベルの間に適当な閾値を設けることによって、『局所的に大きく発生する固定パターンノイズ』と、『画面全体に一様なバラツキ幅で発生するランダムノイズ』とを切り分けることができる。
このような処理を経ることにより、本装置では、固定パターンの発生箇所(ノイズ位置)を正確に検出する。
さらに、本装置では、求めたノイズ位置について、通常撮影の画像データ側に局所的なノイズ除去を施す。その結果、従来のように画像データにランダムノイズが加算されてしまうといった弊害は一切起こらず、良質なノイズ除去結果を得ることが可能になる。
(請求項2)
請求項2のノイズ除去装置は、暗黒画像データの電荷蓄積時間を短縮する。通常、固定パターンノイズは電荷蓄積時間にほぼ比例して増加する。そのため、電荷蓄積時間を短縮すれば、その短縮比率にほぼ比例する形で、固定パターンノイズの信号レベルは下がる。そこで、本装置は、信号レベルの低下に追従するように閾値を低下させていく。その結果、電荷蓄積時間を短縮した暗黒画像データであっても、固定パターンノイズのノイズ位置を的確に検出することが可能になる。
このように暗黒画像データの電荷蓄積時間が柔軟に短縮できるため、電子カメラ側の撮影不可能な時間を短縮することが可能となり、一段と使い勝手のよい電子カメラが実現する。
(請求項3)
請求項3のノイズ除去装置は、暗黒画像データの電荷蓄積時間を短縮する。通常、固定パターンノイズは電荷蓄積時間にほぼ比例して増加する。そのため、電荷蓄積時間の短縮比率に比例して、暗黒画像データ中の固定パターンノイズは小さくなる。そこで、本装置は、この暗黒画像データを増幅することで、固定パターンノイズのレベル低下を補う。その結果、電荷蓄積時間を短縮して作成した暗黒画像データであっても、固定パターンノイズのノイズ位置を的確に検出することが可能になる。
このように暗黒画像データの電荷蓄積時間が柔軟に短縮可能となるため、電子カメラ側の撮影不可能な時間を短縮することが可能となり、一段と使い勝手のよい電子カメラが実現する。
(請求項4)
請求項4のノイズ除去装置は、暗黒画像データから暗電流オフセット分を減算した後、暗黒画像データの信号レベルを増幅する。この動作では、暗電流オフセットを予め減算することによって、増幅前の暗黒画像データのレベルを下げることができる。
したがって、増幅後に暗黒画像データが飽和レベルに達するおそれが少なく、ランダムノイズと固定パターンノイズのレベル差を増幅後も明確に保つことができる。その結果、飽和の影響を受けずに、固定パターンノイズのノイズ位置を正確に検出することが可能になる。
(請求項5)
請求項5のノイズ除去プログラムをコンピュータで実行することにより、コンピュータを請求項1ないし請求項4のいずれか1項のノイズ除去装置として機能させることができる。
(請求項6)
請求項6の電子カメラは、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のノイズ除去装置を搭載する。したがって、上述したノイズ除去を電子カメラ内で実行することができる。
(請求項7)
請求項7の電子カメラは、固定パターンノイズのノイズ位置を検出する。このように検出されたノイズ位置のデータは、画像データに関連付けて記録保存される。
したがって、撮像時の画像データをそのまま保存しておいて、後からノイズ位置に基づくノイズ除去を実施することが可能になる。
特に、このような動作では、ノイズ位置をデータ記録すれば足りるため、暗黒画像データを併せて記録するよりも、記録サイズを格段に節約できる。その結果、記録媒体の記録可能コマ数を増大させることが可能になる。
《第1の実施形態》
第1の実施形態は、請求項1,3,4,6,7に対応する実施形態である。
図1は、第1の実施形態における電子カメラ11の構成を示す図である。
この電子カメラ11には撮影レンズ12が装着される。この撮影レンズ12の像空間には、シャッタ13、および撮像素子14が配置される。このシャッタ13および撮像素子14は、制御部15によって制御される。
この撮像素子14から出力される画像データは、暗電流オフセット回路16を介して、画像データ記憶回路17に記録される。
一方、この撮像素子14から出力される暗黒画像データ(後述)は、暗電流オフセット回路16を介して、増幅部18に与えられる。この増幅部18の増幅倍率は、ゲイン設定回路22によって調整される。暗時白点検出回路19は、この増幅部18の出力を閾値判定して、閾値を超える固定パターンノイズを抽出する。この暗時白点検出回路19の閾値は、閾値設定回路32によって調整される。アドレス出力回路20は、抽出されたノイズの位置を画面座標(アドレス情報)に変換して出力し、アドレス記憶回路21に一時記憶する。暗時白点補正回路23は、アドレス記憶回路21から取得したノイズ位置に従って、画像データ記憶回路17内の画像データに局所的なノイズ除去を施す。カードインターフェース24は、画像データやノイズ位置などをメモリカード25に記録保存する。
[発明との対応関係]
以下、発明と本実施形態との対応関係について説明する。なお、ここでの対応関係は、参考のために一解釈を例示するものであり、本発明を徒らに限定するものではない。
請求項記載の画像記憶部は、画像データ記憶回路17に対応する。
請求項記載の暗電流オフセット部は、暗電流オフセット回路16に対応する。
請求項記載のノイズ検出部は、増幅部18、ゲイン設定回路22、閾値設定回路32、暗時白点検出回路19、アドレス出力回路20、およびアドレス記憶回路21に対応する。
請求項記載のノイズ除去部は、暗時白点補正回路23に対応する。
請求項記載の撮像素子は、撮像素子14に対応する。
請求項記載の遮蔽機構は、シャッタ13に対応する。
請求項記載の制御部は、制御部15に対応する。
請求項記載の記録部は、カードインターフェース24に対応する。
[ノイズ除去の動作説明]
図2は、電子カメラ11のノイズ除去処理を説明する流れ図である。
図3は、暗黒画像データの処理経過を示す図である。
以下、図2に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS1: ユーザーのレリーズ操作に応じて、制御部15は、シャッタ13を開き、撮影レンズ12による被写体像を撮像素子14の撮像面に結像させる。この状態で、制御部15は、撮像素子14に光電変換および電荷蓄積を実施させることにより、電荷蓄積時間Taの画像データを生成する。撮像素子14は、この画像データを画面走査順に出力する。
ステップS2: 暗電流オフセット回路16は、この画像データに含まれるOB画素(有効画面の周囲に設けられた遮光ダミー画素)の出力から、暗電流による信号レベルの上昇分を検出し、暗電流オフセットとする。暗電流オフセット回路16は、この暗電流オフセットを画像データから減算することにより、長秒時撮影に伴う黒レベルの浮き上がりを抑える。このように処理された画像データは、画像データ記憶回路17に一時記憶される。
ステップS3: 次に、制御部15は、電荷蓄積時間Taに基づいて、長秒時撮影のノイズ除去を実施するか否かを判定する。
もしも、電荷蓄積時間Taが所定時間よりも短く、固定パターンノイズが無視できる程度と判定された場合、通常の撮影処理のルーチンを実行する。
一方、電荷蓄積時間Taが所定時間よりも長く、固定パターンノイズが無視できない程度と判定された場合、ノイズ除去を実施するためにステップS4以降に動作を移行する。
ステップS4: 制御部15は、電荷蓄積時間Taや温度に基づいて、電荷蓄積時間Tbを決定する。この電荷蓄積時間Tbは、電荷蓄積時間Taと固定パターンノイズの発生状況がほぼ比例関係に保たれる「下限側の電荷蓄積時間」を予め実験的に求めた値である。
制御部15は、シャッタ13を閉じて遮光状態を維持したまま、撮像素子14による電荷蓄積を実施させ、電荷蓄積時間Tbの暗黒画像データを生成する。
図3(A)は、このようにして撮像素子14で生成される暗黒画像データである。
ステップS5: 暗電流オフセット回路16は、この暗黒画像データから暗電流オフセットを求め、求めた暗電流オフセットを暗黒画像データから減算する。
図3(B)は、このようにして暗電流オフセットを減算した暗黒画像データである。
ステップS6: ゲイン設定回路22は、制御部15から電荷蓄積時間Ta,Tbを取得し、下式に基づいて増幅倍率を決定して、増幅部18に設定する。
増幅倍率=(Ta/Tb)α
なお、比例定数αは、暗時白点検出回路19のデフォルトの増幅倍率である。
増幅部18は、設定された増幅倍率に従って、暗黒画像データを増幅する。
図3(C)は、このように増幅された暗黒画像データを示す。
ステップS7: 閾値設定回路32は、電荷蓄積時間Ta,Tbや温度に基づいて、閾値RNを決定する。この閾値RNは、電荷蓄積時間Taにおいて暗黒画像データに発生するランダムノイズの値のバラツキ上限を実験的に求めた値である。
なお、ランダムノイズは画面内で一様に発生する。一方、白点状の固定パターンノイズは画面内の特定画素に限って発生する。このような特徴から、暗黒画像データのヒストグラム分布から信号レベルの高い順に、予め定められた限定数(例えば100個)を抽出した場合の最後の信号レベルを閾値RNとしてもよい。
閾値設定回路32は、このように決定された閾値RNを暗時白点検出回路19に設定する。暗時白点検出回路19は、設定された閾値RNを用いて、増幅後の暗黒画像データを閾値判定し、閾値RNを超えるノイズを抽出する。
アドレス出力回路20は、暗時白点検出回路19で抽出されたノイズの位置を、画面座標を示すアドレス情報に変換して出力する。このアドレス情報は、アドレス記憶回路21に一時記憶される。
ステップS8: ここで、電子カメラ11がRAW記録モードに設定されている場合、ステップS9に動作が移行する。一方、それ以外の場合、ステップS10に動作が移行する。
ステップS9: カードインターフェース24は、画像データ記憶回路17内の画像データ(すなわちRAWデータ)と、アドレス記憶回路21内のノイズ位置の情報とを関連付けて、メモリカード25に記録保存する。
なお、RAWデータ内の所定のデータエリア内に、ノイズ位置の座標値を圧縮したデータや、ノイズ位置を示すマップ情報(マスク画像)の圧縮データを格納することが好ましい。
このようなRAWデータは、コンピュータ上での後処理(いわゆる現像処理)において、ノイズ位置に基づくノイズ除去処理が可能になる。
このようにして、電子カメラ11はRAWデータの記録処理を完了する。
ステップS10: 暗時白点補正回路23は、アドレス記憶回路21からノイズ位置を示すアドレス情報を読み出す。暗時白点補正回路23は、読み出したアドレス情報に従って、画像データ記憶回路17内の画像データから、ノイズ位置の近傍画素値を読み出す。暗時白点補正回路23は、これら近傍画素値についてノイズ除去演算(例えば、加重平均演算やメディアン演算など)を実施し、ノイズ除去後の画素値を作成する。暗時白点補正回路23は、このノイズ除去後の画素値を、ノイズ位置の画素値に置き換える。
このような処理を、アドレス記憶回路21に記録されるノイズ位置毎に実施することにより、画像データ記憶回路17内の画像データから固定パターンノイズが除去される。
ステップS11: 電子カメラ11は、このノイズ除去後の画像データに対して、色補間処理、色座標変換などの処理を実施する。このような処理の後、カードインターフェース24は、画像データをメモリカード25に記録保存する。
[第1の実施形態の効果など]
以上説明したように、第1の実施形態では、暗黒画像データから暗電流オフセットを取り除くことにより、図3(B)に示すように、暗黒画像データには、主として固定パターンノイズとランダムノイズとが残存する。次に、図3(C)に示す閾値判定により、一様なバラツキ幅に収まるランダムノイズを切り分けて、局所的に発生する固定パターンノイズを検出する。
このように検出された固定パターンノイズのノイズ位置について、画像データのノイズ除去を実施することにより、画像データに含まれる固定パターンノイズを除去することが可能になる。
また、従来装置とは異なり、画像データは、暗黒画像データに含まれるランダムノイズの影響を受けない。その結果、ランダムノイズの増加は起こらず、良質なノイズ除去結果を得ることができる。
さらに、第1の実施形態では、暗黒画像データの電荷蓄積時間Tbを短縮することで、暗黒画像データの撮像にかかる待ち時間を短縮することができる。
このとき、第1の実施形態では、電荷蓄積時間の短縮比率(Tb/Ta)を打ち消すように、暗黒画像データを増幅する。その結果、電荷蓄積時間Tbが短縮されていてもノイズ位置の検出を正確に行うことができる。
なお、第1の実施形態では、暗黒画像データから暗電流オフセットを予め減算することにより、増幅前に信号レベルを小さくする。したがって、増幅後に暗黒画像データが飽和するおそれが少なく、ノイズ位置の検出が一段と正確になる。
また、第1の実施形態では、RAW記録モードの設定時に、検出したノイズ位置と、RAWデータとを関連付けて記録する。その結果、RAWデータの後処理において、ノイズ位置を用いたノイズ除去が実施可能になる。
さらに、ノイズ位置のデータサイズは、暗黒画像データのデータサイズよりも格段に小さい。したがって、ノイズ位置の情報を付加しても、RAWデータの記録サイズはさほど増えない。そのため、暗黒画像データをRAWデータと併せて記録する場合に比べれば、記録媒体の撮像可能コマ数を増大させることができる。
また、第1の実施形態では、暗黒画像データをパイプライン式に順次処理し、ノイズ位置を検出する。したがって、暗黒画像データを一時格納するためのメモリスペースは不要となる。したがって、メモリ使用量を節約することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第2の実施形態》
第2の実施形態は、請求項1,2,6,7に対応する実施形態である。
図4は、第2の実施形態における電子カメラ31の構成を示す図である。
電子カメラ31の構成上の特徴点は、増幅部18をデフォルトの増幅倍率αに固定し、閾値設定回路32を用いて、暗時白点検出回路19の閾値を積極的に増減調整する点である。なお、その他の構成については、第1の実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
図5は、電子カメラ31のノイズ除去処理を説明する流れ図である。
以下、図5に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS21〜S25: 第1の実施形態のステップS1〜S5と同じ。
ステップS26: 閾値設定回路32は、制御部15から電荷蓄積時間Ta,Tbを取得し、下式を用いて短縮比率に比例した閾値を求めて、暗時白点検出回路19に設定する。
閾値=RN(Tb/Ta)β
なお、比例定数βは、ノイズ除去効果の主観評価に基づいて実験的に定める補正係数である。比例定数RNは、デフォルトの閾値である。
ステップS27: 暗時白点検出回路19は、設定された閾値を用いて、暗黒画像データを閾値判定し、閾値を超えるノイズを抽出する。抽出されたノイズの位置は、アドレス出力回路20でアドレス情報に変換された後、アドレス記憶回路21に一時記憶される。
ステップS28〜S31: 第1の実施形態のステップS8〜S11と同じ。
以上の動作によっても、第1の実施形態に近い作用効果を得ることができる。
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態では、電子カメラ内でノイズ除去を実施する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図2または図5に示すノイズ除去処理をプログラム化してもよい(請求項5に対応)。このノイズ除去プログラムをコンピュータ上で実行することにより、コンピュータをノイズ除去装置として機能させることができる。
また、上述した実施形態では、暗黒画像データから暗電流オフセットを減算した後に、ノイズ位置検出の閾値判定を実施している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、暗黒画像データから暗電流オフセットを減算する代わりに、暗電流オフセットに見合った分だけ閾値を上昇させてもよい。
なお、上述した第1の実施形態では、暗黒画像データから暗電流オフセットを減算した後に増幅を行っている。これによって,白点ノイズが増幅時に飽和するといった現象を回避し、ノイズ位置の的確な検出が可能になる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。飽和などの非線形な現象が無ければ、暗黒画像データをまず増幅し、増幅後の暗黒画像データから、増幅した暗電流オフセットを減算すればよい。
以上説明したように、本発明は、長秒時撮影の画像からノイズを除去する装置やプログラムに利用可能な技術である。
第1の実施形態における電子カメラ11の構成を示す図である。 電子カメラ11のノイズ除去処理を説明する流れ図である。 暗黒画像データの処理経過を示す図である。 第2の実施形態における電子カメラ31の構成を示す図である。 電子カメラ31のノイズ除去処理を説明する流れ図である。
符号の説明
11 電子カメラ
12 撮影レンズ
13 シャッタ
14 撮像素子
15 制御部
16 暗電流オフセット回路
17 画像データ記憶回路
18 増幅部
19 暗時白点検出回路
20 アドレス出力回路
21 アドレス記憶回路
22 ゲイン設定回路
23 暗時白点補正回路
24 カードインターフェース
25 メモリカード
31 電子カメラ
32 閾値設定回路

Claims (7)

  1. 被写界を撮像素子で撮像して得た画像データを記憶する画像記憶部と、
    遮蔽状態の前記撮像素子で撮像して得た暗黒画像データから、暗電流によるレベル上昇分を示す暗電流オフセット値を算出し、当該暗電流オフセット値を暗黒画像データから減算する暗電流オフセット部と、
    前記暗電流オフセットを除去した前記暗黒画像データを取得し、前記暗黒画像データから、予め定められた閾値を超えるノイズ位置を検出するノイズ検出部と、
    前記画像データにおける前記ノイズ位置に対して、周辺の画素値を置換してノイズ除去を実施するノイズ除去部と
    を備えたことを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 請求項1に記載のノイズ除去装置において、
    前記暗黒画像データは、前記画像データに比べて、前記撮像素子の電荷蓄積時間が短縮して設定され、
    前記ノイズ検出部は、
    前記電荷蓄積時間の短縮比率に応じて前記閾値を低く設定することにより、前記電荷蓄積時間の延長により視認可能となる前記ノイズ位置を、前記電荷蓄積時間を短縮した前記暗黒画像データから推定する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  3. 請求項1に記載のノイズ除去装置において、
    前記暗黒画像データは、前記画像データに比べて、前記撮像素子の電荷蓄積時間が短縮して設定され、
    前記ノイズ検出部は、
    前記電荷蓄積時間の短縮比率に応じて前記暗黒画像データの信号レベルを増幅して前記電荷蓄積時間の延長により現れるノイズ分を模擬し、増幅後の前記暗黒画像データを閾値判定することにより前記ノイズ位置を推定する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  4. 請求項3に記載のノイズ除去装置において、
    前記ノイズ検出部は、前記暗黒画像データから暗電流オフセット分を減算した後に、前記暗黒画像データの信号レベルを増幅する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  5. コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像記憶部、暗電流オフセット部、ノイズ検出部、およびノイズ除去部として機能させるためのノイズ除去プログラム。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のノイズ除去装置と、
    撮像素子と、
    前記撮像素子を遮蔽する遮蔽機構と、
    前記撮像素子を制御して被写界の画像データを生成し、前記遮蔽機構を駆動して前記撮像素子を遮蔽して前記暗黒画像データを生成する制御部と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  7. 撮像素子と、
    前記撮像素子を遮蔽する遮蔽機構と、
    前記撮像素子を制御して被写界の画像データを生成し、前記遮蔽機構を駆動して前記撮像素子を遮蔽して暗黒画像データを生成する制御部と
    前記暗黒画像データから、暗電流によるレベル上昇分を示す暗電流オフセット値を算出し、当該暗電流オフセット値を暗黒画像データから減算する暗電流オフセット部と、
    前記暗電流オフセットを除去した前記暗黒画像データを取得し、前記暗黒画像データから、予め定められた閾値を超えるノイズ位置を検出するノイズ検出部と、
    前記ノイズ位置のデータを、前記画像データに関連付けて記録する記録部と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
JP2004179991A 2004-05-24 2004-06-17 ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。 Expired - Lifetime JP4525198B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004179991A JP4525198B2 (ja) 2004-06-17 2004-06-17 ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。
US11/133,285 US8009207B2 (en) 2004-05-24 2005-05-20 Noise reduction device for reducing noise in image using blackout image, electronic camera, program, and method
EP05011158A EP1601185B1 (en) 2004-05-24 2005-05-23 Noise reduction device and method using a shaded image in an electronic camera
US13/067,968 US9438831B2 (en) 2004-05-24 2011-07-12 Noise reduction device for reducing noise in image using blackout image, electronic camera, program, and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004179991A JP4525198B2 (ja) 2004-06-17 2004-06-17 ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006005663A JP2006005663A (ja) 2006-01-05
JP4525198B2 true JP4525198B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=35773670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004179991A Expired - Lifetime JP4525198B2 (ja) 2004-05-24 2004-06-17 ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525198B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4898637B2 (ja) * 2007-11-15 2012-03-21 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP4465002B2 (ja) 2007-11-16 2010-05-19 オリンパス株式会社 ノイズ低減システム、ノイズ低減プログラム及び撮像システム。
JP4952548B2 (ja) * 2007-11-30 2012-06-13 ソニー株式会社 ノイズ検出装置、撮像装置、およびノイズ検出方法
US7924330B2 (en) 2007-12-20 2011-04-12 Aptina Imaging Corporation Methods and apparatuses for double sided dark reference pixel row-wise dark level non-uniformity compensation in image signals
JP5187225B2 (ja) * 2009-02-23 2013-04-24 凸版印刷株式会社 撮影画像のバイアス成分推定方法、バイアス成分推定装置およびバイアス成分推定プログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06197285A (ja) * 1992-12-25 1994-07-15 Canon Inc 撮像装置
JP2001057656A (ja) * 1999-06-09 2001-02-27 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法並びにメモリ媒体
JP2002281390A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2003051991A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Sanyo Electric Co Ltd ディジタルカメラ
JP3931606B2 (ja) * 2001-09-20 2007-06-20 ソニー株式会社 撮像装置およびノイズ除去方法
JP2003204486A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2003333435A (ja) * 2002-03-08 2003-11-21 Canon Inc 補正処理装置、撮像装置、補正処理方法、補正処理コンピュータプログラム
JP2003348536A (ja) * 2002-05-29 2003-12-05 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006005663A (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9438831B2 (en) Noise reduction device for reducing noise in image using blackout image, electronic camera, program, and method
JP4534715B2 (ja) 撮像装置および画像処理プログラム
US7280141B1 (en) Fixed pattern noise subtraction in a digital image sensor
JP4743243B2 (ja) 撮像装置、黒レベルの調整方法およびプログラム
JP5561112B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置およびプログラム
US8040403B2 (en) Image capturing apparatus and dark current component cancel processing method
JP2003204486A (ja) 撮像装置
JP4525198B2 (ja) ノイズ除去装置、電子カメラ、およびノイズ除去プログラム。
JP5544285B2 (ja) 画像信号処理装置及び画像信号処理方法
JP2006005912A (ja) 撮像装置、ノイズ除去方法およびノイズ除去プログラム
JP5074564B2 (ja) 撮像装置、ノイズ除去方法およびノイズ除去プログラム
JP5137738B2 (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JPWO2005004467A1 (ja) 電子カメラの映像信号補正装置
JP4007802B2 (ja) 撮像装置
JP4424068B2 (ja) ノイズ除去装置、ノイズ除去プログラム、ノイズ除去方法、および電子カメラ
JP2006180270A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2008113132A (ja) 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP2007019577A (ja) 固体撮像装置
JP2009033550A (ja) 撮像装置
JP2001230976A (ja) 画像撮像装置、画像撮像方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5159506B2 (ja) 撮像装置、制御方法、およびプログラム
JP2003319267A (ja) デジタルカメラ
JP2008252714A (ja) 画像処理プログラムおよび電子カメラ
JP2007174500A (ja) 撮像装置
JP5137737B2 (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4525198

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term