JP4524959B2 - 充填バルブ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、容器の内部を密封した状態で液体の充填を行う充填装置に係り、特に、PETボトルやボトル缶等キャップで再封できる容器あるいはびん等のような肩部を有するボトル型の容器(以下、第1種容器と呼ぶ)と、トップオープン缶のように大きい開口を有する肩部のない容器(以下、第2種容器と呼ぶ)とに兼用可能な兼用型充填装置に設けられた充填バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
充填装置は一般に、バルブボディの内部に形成された充填液通路と、この充填液通路を開閉する液バルブとを有する充填バルブを備えており、前記液バルブを開放して充填液通路から容器内に充填液を注入するようになっている。この充填装置によって、例えば、炭酸ガス入り飲料を容器内に充填する場合には、容器の上端開口部を密閉する必要があるため、前記充填バルブのバルブボディに円筒状の昇降部材を嵌合させ、さらに、この昇降部材に、容器の上端開口部を案内するセンタリングガイドと、その上端開口部を密封するパッキンとを取付け、このパッキンを容器の上端開口部全周に圧着させ容器内を密封した状態にして、前記炭酸ガス飲料を充填するようにしている。
【0003】
肩部を有するボトル型の第1種容器は、通常、リフタ昇降式の充填装置によって容器を昇降させて充填を行い、肩部のないトップオープン缶等の第2種容器はリフタレスタイプの充填装置によって充填を行うようになっているので、充填装置の兼用が困難であり、一般には、これら第1種容器と第2種容器とは、それぞれ専用の充填装置を用いて充填を行っている。
【0004】
また、肩部を有するボトル型の第1種容器と、肩部のないトップオープン缶等の第2種容器とは、口部(上端開口部)の口径が異なっているので、前記のような容器の口部を密封して充填を行うタイプの充填装置を、これら両タイプの容器に兼用するためには、容器内を密封するためのパッキンおよびセンタリングガイドと、これらパッキンおよびセンタリングガイドが取り付けられている円筒状の昇降部材とを交換しなければならない。
【0005】
そこで、前記のような口径の異なる容器に兼用するために、円筒状の部材に、肩部を有するボトル型の第1種容器の口部と当接する第1パッキンと、肩部を有しないトップオープン缶等の第2種容器の口部と当接する第2パッキンを設けた兼用型充填バルブが提案された(USP3,455,350)。この発明の構成では、型替時には、パッキンの取り付けられている円筒状部材を交換する必要はなく、ベントチューブだけを交換するだけでよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の発明の構成では、肩部のないトップオープン缶等の第2種容器に充填をする場合、特に、薄肉の缶に充填をする場合には、缶用のパッキンによってシールされている缶の口径と充填バルブ側の口径とが大幅に違っているので、充填バルブからの力と容器からの力のバランスが崩れてうまくシールすることができないという問題がある。また、確実にシールするためにパッキンを強い力で容器に押し付けると、容器が変形してしまうという問題が発生する。
【0007】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、型替をせずにボトル型の第1種容器とトップオープン缶等の第2種容器とに兼用可能な充填バルブであり、しかも、充填時における容器側の力と充填バルブ側の力を均衡させることができる充填バルブを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る充填バルブは、大径部とその下方の小径部を有するとともに内部に充填液通路が形成されたバルブボディと、前記充填液通路を開閉する充填液バルブと、前記バルブボディの大径部と小径部にそれぞれ昇降可能に嵌合される大径部と小径部とを有する容器口パッキンユニットと、バルブボディの大径部と容器口パッキンユニットの大径部との間をシールする第1シール部材と、バルブボディの小径部と容器口パッキンユニットの小径部との間をシールする第2シール部材と、容器口パッキンユニットに設けられて供給される容器の口部と当接するパッキンと、前記容器口パッキンユニットを下方に付勢する付勢手段とを備えており、肩部を有する第1種容器に充填する際には、前記充填液バルブを開放するとともにバルブボディの小径部と容器口パッキンユニットの小径部とを嵌合させ、第2シール部材でバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールし、かつ、肩部を有しない第2種容器に充填する際には、前記充填液バルブを開放するとともに、第2シール部材でバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールさせずに第1シール部材のみでバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールするようにしたものである。
【0009】
また、請求項2に記載の充填バルブは、前記バルブボディの大径部と小径部との間に、この小径部よりも小さい径を有する第2小径部を形成するとともに、前記第2種容器に充填する際には、前記第2シール部材を第2小径部の高さに位置させることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1(a)は本発明の一実施の形態に係る充填バルブの縦断面図、図(b)は図(a)の左側面図であり、この充填バルブ(全体として符号1で示す)のバルブボディ2は、下部寄りに大径部2aが形成され、さらに、この大径部2aの下方に小径部2bが設けられている。このバルブボディ2の内部に充填液通路4が形成されており、図示しない充填液タンクから給液管6を介して送られた充填液が、この充填液通路4を通って容器BまたはC(後に説明する図2参照)内に充填される。
【0011】
前記バルブボディ2内に、前記充填液通路4を開閉する液バルブ8が設けられている。この液バルブ8は、充填液通路4内に昇降可能に挿入されたロッド10の下端に形成された弁体12と、前記充填液通路4の下部内面に設けられた弁座14とによって構成されている。この弁体12が弁座14に着座する部分の外周面には、シール部材12aが嵌着されて液密を保持するようになっている。前記弁体12を有するロッド10は、バルブボディ2の上部に設けられたエアシリンダ16によって昇降する。
【0012】
前記ロッド10の上部にピストン18が設けられ、バルブボディ2の上端に固定されたシリンダハウジング20内に摺動自在に嵌合して、シリンダハウジング20内の空間を上下の圧力室22、24に区画している。これら両圧力室22、24は、それぞれエア通路26、27を介してエア圧力源(図示せず)に接続されており、圧力室22、24内に圧力エアを導入し、または、大気に開放できるようになっている。上方の圧力室22に圧力エアを導入したときには、ピストン18とともにロッド10が下降して弁体12が弁座14に着座することにより前記充填液通路4を閉じ、下方の圧力室24にエアを導入したときには、ロッド10が上昇して弁体12が弁座14から離座して充填液通路4を開放する。なお、バルブボディ2内の充填液通路4側と上方のエアシリンダ16との間にダイヤフラム28が介装されて遮断されている。また、前記弁体12が設けられたロッド10の外面には、充填液通路4内を通過する充填液の流れを整流する整流板30が取り付けられている。
【0013】
バルブボディ2の下部に形成された大径部2aおよび小径部2bの外周に、円筒状の容器口パッキンユニット32が嵌合している。この容器口パッキンユニット32は、上部に形成された大径部32aとその下方の小径部32bとを有しており、この大径部32aの内面がバルブボディ2の大径部2aの外面に常時嵌合し、小径部32bの内面はバルブボディ2の小径部2bの外面に嵌合可能になっている。容器口パッキンユニット32の大径部32aの内面には第1シール部材34が嵌着され、前記バルブボディ2の大径部2aの外面との間の気密を保持している。また、容器口パッキンユニット32の小径部32bの内面に第2のシール部材36が嵌着され、この小径部32bがバルブボディ2の小径部2bに嵌合しているときには、これら両者2b、32bの間の気密を保持するようになっている。
【0014】
容器口パッキンユニット32の下面には、この充填バルブ1を備えた充填装置によって充填される第1種容器(ボトル型容器)Bの口径とほぼ一致する径を有するボトル用の容器口パッキン(第1パッキン)38と、第2種容器(オープン缶等の缶型容器)Cの口径とほぼ一致する缶用の容器口パッキン(第2パッキン)40とが取り付けられている。この容器口パッキンユニット32は、バルブボディ2に取り付けられた昇降用エアシリンダ(昇降手段)42によって昇降できるようになっており、容器BまたはC内に充填を行うときには、この昇降用エアシリンダ42によって容器口パッキンユニット32を下降させて、容器口パッキン38または40を容器BまたはCの口部に密着させてこの容器B、C内を密封する。
【0015】
前記バルブボディ2の内部には、小径部の下端面に開口する二本の気体通路44、46が設けられている(図1(a)およびバルブボディ2の小径部2bの横断面を示す図1(c)参照)。一方の気体通路44はカウンタ通路であり、開閉弁48を介して、図示しない充填液タンクのヘッドスペース(貯留された充填液の上部空間)に接続されている。また、他方の気体通路46はスニフト通路であり、開閉弁50を介して、図示しないスニフトチャンバーに接続されている。この実施の形態の充填バルブ1は、バルブボディ2の壁面内を通るカウンタ通路44を設けて、充填液タンクのヘッドスペースに接続させているので、従来の充填バルブが備えていたベントチューブをなくすことができ、型替の際にアタッチメントを交換する必要がなくなった。
【0016】
また、バルブボディ2内には、前記小径部2bの下端面に開口する二本の気体通路44、46と別の第3の気体通路52が形成されている。この第3の気体通路52の一端は、前記バルブボディ2の大径部2aの下端面(大径部2aと小径部2bとの間の段部)に開口しており、開閉弁54によって開閉できるようになっている。この第3の気体通路52は、ボトル型の第1種容器Bに充填を行う際には大気に開放され、トップオープン缶等の第2種容器Cに充填を行う際には、前記開閉弁54を閉じて密閉する。また、充填装置の洗浄を行う際にはCIP回路に接続される。
【0017】
以上の構成に係る充填バルブ1の作動について説明する。先ず、炭酸飲料等の充填液を加圧充填するガス詰め充填を行う場合について説明する。ガス詰め充填の場合には、図示しない充填液タンク内に充填液を収容し、その上部の空間に加圧ガスを封入する。
【0018】
この充填装置では、前記充填バルブ1の下方に容器B、またはCが供給される時点では、容器口パッキンユニット32は昇降用エアシリンダ42によって上昇した位置にあり、容器BまたはCが供給された後にこの容器口パッキンユニット32が下降される。肩部を有するボトル型の第1種容器Bに充填を行う場合には、この第1種容器Bは口部Baの径が小さいので、容器口パッキンユニット32の下面の内周側に取り付けられているボトル用の第1パッキン38が、容器Bの口部Baに圧着されて容器B内を密封する。
【0019】
このようにボトル型の第1種容器Bに充填をする場合には、図2(a)に示すように、前記容器口パッキンユニット32の小径部32bがバルブボディ2の先端の小径部2bに嵌合した状態になっている。従って、バルブボディ2の小径部2bの外面と大径部2aの下端面および、容器口パッキンユニット32の大径部32aの内面と小径部32bとの間の段部とによって囲まれた空間56が形成され、第1シール部材34および第2シール部材36によって密封されているが、この空間56内は、第3の気体通路(別の気体通路)52を介して大気に連通しており、容器口パッキンユニット32は自由に動くことができる。
【0020】
前記のように容器口パッキン38によって容器B内を密封した後、カウンタ通路44およびスニフト通路46の開閉弁48、50を開放する。充填液タンク内の加圧ガスが、カウンタ通路44から容器B内に導入されるとともに、容器B内のエアがスニフト通路46を介して排出される。スニフト通路46の開閉弁50を閉じ、容器B内の圧力が充填液タンク内の圧力と等しくなったのち、エアシリンダ16を作動させてロッド10およびこのロッド10と一体の弁体12を上昇させ、弁体12を弁座14から離座させて液バルブ8を開放する。
【0021】
充填液タンクから充填液がバルブボディ2内の充填液通路4を通って容器B内に充填されるとともに、容器B内のガスは、カウンタ通路44から排出されて充填液タンク内に戻される。この充填バルブ1の給液管6には、図示しないフローメータが設けられており、所定量の充填液が充填されると、エアシリンダ16の作動によって液バルブ8が閉じられ充填が終了する。また、カウンタ通路44の開閉弁48も閉じる。充填終了後、さらに、スニフト通路46の開閉弁50を開き、後に容器口パッキン38を容器Bから離したときに充填液が急激に発泡しないように、容器Bのヘッドスペース内から圧力ガスを徐々に放出して大気圧と同圧にする。その後、昇降用エアシリンダ42によって容器口パッキンユニット32を上昇させて第1パッキン38を容器Bから離し、この容器Bを充填装置から排出する。
【0022】
また、第2図(b)に示すように、トップオープン缶等の肩部のない第2種容器Cにガス詰め充填を行う場合には、充填バルブ1の下方に容器Cが供給された後、昇降用エアシリンダ42を作動させて容器口パッキンユニット32を下降させ、その下面の外周側に取り付けられている缶等の第2種容器用の容器口パッキン40を、容器Cの口部Caに圧着させて容器C内を密封する。このときには、容器口パッキンユニット32の小径部32bはバルブボディ2の小径部2bに嵌合しない状態になっている。以後の工程は前記ボトル型の第1種容器Bの場合と同様である。
【0023】
前記のようにガス詰め充填を行う場合に、例えば、図2(a)のようにバルブボディ2の小径部2bと容器口パッキンユニット32の小径部32bとを嵌合させた状態で缶等の第2種容器Cに充填を行うと、缶Cの口径に対して、第2シール部材36の摺動部の径が狭いので、充填バルブ1側からの圧力よりも缶C側からの圧力が大きくなるため、必要以上の力でパッキン40を缶Cの口部Caに押し付けておかないと容器口パッキン40からガスが漏れてしまう。しかしながら強い力で缶Cを押し付けると薄肉の缶Cの場合には、カウンター圧が作用する前に変形してしまう。
【0024】
また、逆に、図2(b)のように容器口パッキンユニット32の小径部32bがバルブボディ2の小径部2bに嵌合していない状態でボトル型の第1種容器Bにガス詰め充填を行おうとすると、容器Bの口径に対して第1シール部材34の摺動部の径(バルブボディ2の大径部2aの外径または容器口パッキンユニット32の大径部32aの内径)が大きいため、充填バルブ1からの力が容器B側からの力よりも大幅に大きく、容器Bに必要以上の力がかかることになり、それを受けるパッキン38に大きな負荷がかかるという問題が発生する。さらに、図2(a)の状態で第2シール部材36が無い場合にも、同様に、第1パッキン38に大きな負荷がかかってしまう。
【0025】
これに対して本実施の形態に係る充填バルブ1では、バルブボディ2の大径部2aの外径(容器口パッキンユニット32の大径部32aの内径)とトップオープン缶等の第2種容器Cの口径とをほぼ一致させ、また、バルブボディ2の小径部2bの外径(容器口パッキンユニット32の小径部32bの内径)とボトル型の第1種容器Bの口径とをほぼ一致させているので、ガス詰め充填時における荷重バランスをほぼ均等にすることができる。従って、缶等の第2種容器が変形したり、ボトル型の第1種容器B用の容器口パッキン38が損傷するおそれがない。
【0026】
前記充填バルブ1は、ガス詰め充填を行う場合だけでなく、ノンガス充填にも適用することができる。この場合には、容器口パッキンユニット32を昇降用エアシリンダ42によって下降させ、容器口パッキン38または40を容器BまたはCの口部BaまたはCaに密着させた後、液バルブ8を開放する。充填液タンクの液面上の空間は大気圧になっており、充填液が容器BまたはC内に充填されるとともに、容器BまたはC内のエアがカウンタ通路44を介して充填液タンクの上部空間に排出される。なお、ノンガス充填の場合には、必ずしも容器口パッキン38または40によって容器BまたはCの口部BaまたはCaを密封する必要はない。
【0027】
前記充填バルブ1では、容器口パッキンユニット32にボトル型の第1種容器B用の第1パッキン38と、トップオープン缶等の第2種容器C用の第2パッキン40とを設けているので、両種類の容器B、Cに適用することができ、しかも、充填液タンクのヘッドスペースに接続されたカウンタ通路44を設けてベントチューブを不要にしたので、第1種容器Bと第2種容器Cとに兼用する場合に、型替用のアタッチメントを交換する必要がない。また、第1種容器Bと第2種容器Cの両方を、容器を昇降させる機構をもたないリフタレスタイプの充填装置で充填することが可能である。従って、容器昇降機構が不要であり、しかも、充填区間を広く取ることができるので、コスト安であるとともに高速化を図ることができる。
【0028】
図3は第2の実施の形態に係る充填バルブを示すもので、この実施の形態の構成では、バルブボディ2の大径部2aと小径部2bとの間に、この小径部2bよりもさらに小径の第2小径部2cを設けている。一方、容器口パッキンユニット32は、前記バルブボディ2の大径部2aに対応する大径部32aと、小径部2bに対応する小径部32bを有しており、前記第1の実施の形態の構成と同様である。なお、その他の部分についても、第1の実施の形態と同一または相当するの部分には同一の符号を付して説明する。
【0029】
この実施の形態の構成では、ボトル型の第1種容器Bの場合には、容器口パッキンユニット32の小径部32bに装着されている第2シール部材36を、バルブボディ2の下端の小径部2bの外周に密着させて充填を行うが、トップオープン缶等の第2種容器Cの場合には、前記第2シール部材36を第2の小径部2cの外周に位置させて充填を行うようになっている。前記第1の実施の形態では、第2種容器Cへの充填の際には、容器口パッキンユニット32を大きく下降させて、容器口パッキンユニット32の小径部32bがバルブボディ2の小径部2bに嵌合しないようにしていたが、この実施の形態の場合には、第2シール部材36を、バルブボディ2の最も小径な第2小径部2cの外周に位置させることにより、小径部2b、32b同士をシールしないようにしている。従って、第1の実施の形態の構成よりも容器口パッキンユニット32のストロークを小さくすることができる。
【0030】
また、容器口パッキンユニット32の下端部には、ねじ部32cによって着脱可能なパッキン保持部材60を介してパッキン38または40が取り付けられている。そして、この図3に示すように、オープン缶等の第2種容器Cに充填をする際には第2パッキン40だけを取り付けたパッキン保持部材60を容器口パッキンユニット32に装着し、ボトル型の第1種容器Bに充填をする際には小径の第1パッキン38(図1参照)だけを取り付けたパッキン保持部材60を容器口パッキンユニット32に装着する。なお、第1の実施の形態と同様に、第1および第2パッキン38、40双方をパッキン保持部材60に取り付けておき、パッキン保持部材60を交換することなくボトル型の第1種容器Bとオープン缶等の第2種容器Cに兼用しても良いことは勿論である。また、第1の実施の形態の第1パッキン38と第2パッキン40の両者を含むような半径方向の幅の広い単一の環状パッキンを取り付けるようにしても良い。
【0031】
さらに、前記第1の実施の形態では、バルブボディ2の大径部2aの内面側に液バルブ8の弁座14を設けているが、この実施の形態では、バルブボディ2の下端に位置している小径部2bの内面に弁座14を形成している。このように液バルブ8をバルブボディ2の最も下方に設けているので、充填液の流下する高さが低くなり、充填時の泡立ちを防止することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る充填バルブは、大径部とその下方の小径部を有するとともに内部に充填液通路が形成されたバルブボディと、前記充填液通路を開閉する充填液バルブと、前記バルブボディの大径部と小径部にそれぞれ昇降可能に嵌合される大径部と小径部とを有する容器口パッキンユニットと、バルブボディの大径部と容器口パッキンユニットの大径部との間をシールする第1シール部材と、バルブボディの小径部と容器口パッキンユニットの小径部との間をシールする第2シール部材と、容器口パッキンユニットに設けられて供給される容器の口部と当接するパッキンと、前記容器口パッキンユニットを下方に付勢する付勢手段とを備え、肩部を有する第1種容器に充填する際には、前記充填液バルブを開放するとともにバルブボディの小径部と容器口パッキンユニットの小径部とを嵌合させ、第2シール部材でバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールし、かつ、肩部を有しない第2種容器に充填する際には、前記充填液バルブを開放するとともに、第2シール部材でバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールさせずに第1シール部材のみでバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールするようにしたので、バルブボディと容器口パッキンユニットの大径部の径と小径部の径を、それぞれ第2種容器の口径と第1種容器の口径に近づけることができ、ガス詰め充填時における容器側と充填バルブ側の力をほぼ均等にすることができる。また、部品の交換をすることなく、第1種容器と第2種容器とに兼用することができる。
【0033】
また、請求項2に記載の発明に係る充填バルブは、前記バルブボディの大径部と小径部との間に、この小径部よりも小さい径を有する第2小径部を形成するとともに、前記第2種容器に充填する際には、前記第2シール部材を第2小径部の高さに位置させるようにしたので、第2種容器に充填を行う際の容器口パッキンユニットのストロークを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(a)は本発明の一実施の形態に係る充填バルブの縦断面図、図(b)は、図(a)の左側面図、図(c)はバルブボディの小径部の横断面図である。
【図2】図(a)は肩部を有する第1種容器に充填する場合を示す説明図、図(b)は肩部のない第2種容器に充填する場合を示す説明図である。
【図3】第2の実施の形態に係る充填バルブの縦断面図である。
【符号の説明】
B 第1種容器(ボトル)
C 第2種容器(缶)
2 バルブボディ
2a バルブボディの大径部
2b バルブボディの小径部
32 容器口パッキンユニット
32a 容器口パッキンユニットの大径部
32b 容器口パッキンユニットの小径部
34 第1シール部材
36 第2シール部材
38 第1パッキン
40 第2パッキン
42 付勢手段(昇降用エアシリンダ)
44 気体通路(カウンタ通路)
46 気体通路(スニフト通路)
52 別の気体通路(第3の気体通路)
Claims (2)
- 大径部とその下方の小径部を有するとともに内部に充填液通路が形成されたバルブボディと、前記充填液通路を開閉する充填液バルブと、前記バルブボディの大径部と小径部にそれぞれ昇降可能に嵌合される大径部と小径部とを有する容器口パッキンユニットと、バルブボディの大径部と容器口パッキンユニットの大径部との間をシールする第1シール部材と、バルブボディの小径部と容器口パッキンユニットの小径部との間をシールする第2シール部材と、容器口パッキンユニットに設けられて供給される容器の口部と当接するパッキンと、前記容器口パッキンユニットを下方に付勢する付勢手段とを備え、
肩部を有する第1種容器に充填する際には、前記充填液バルブを開放するとともにバルブボディの小径部と容器口パッキンユニットの小径部とを嵌合させ、第2シール部材でバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールし、かつ、肩部を有しない第2種容器に充填する際には、前記充填液バルブを開放するとともに、第2シール部材でバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールさせずに第1シール部材のみでバルブボディと容器口パッキンユニット間をシールすることを特徴とする充填バルブ。 - 前記バルブボディの大径部と小径部との間に、この小径部よりも小さい径を有する第2小径部を形成するとともに、前記第2種容器に充填する際には、前記第2シール部材を第2小径部の高さに位置させることを特徴とする請求項1に記載の充填バルブ。
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