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JP4524449B2 - シロアリ捕獲器ならびにこれを用いたシロアリ検出方法およびシロアリ駆除方法 - Google Patents

シロアリ捕獲器ならびにこれを用いたシロアリ検出方法およびシロアリ駆除方法 Download PDF

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JP4524449B2
JP4524449B2 JP2001123431A JP2001123431A JP4524449B2 JP 4524449 B2 JP4524449 B2 JP 4524449B2 JP 2001123431 A JP2001123431 A JP 2001123431A JP 2001123431 A JP2001123431 A JP 2001123431A JP 4524449 B2 JP4524449 B2 JP 4524449B2
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ant
termites
trap
food
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右文 大園
誠 桜井
誠悦 安芸
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumika Enviro Science Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumika Enviro Science Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロアリを誘引して、シロアリの検出および駆除の少なくとも一方を行うシロアリ捕獲器ならびにこれを用いたシロアリ検出方法およびシロアリ駆除方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家屋等の構造物をシロアリの被害から保護するために、シロアリの存在する可能性のある領域、あるいは、シロアリによる被害を予防することが必要な領域に殺虫剤を散布する方法が行われている。しかし、構造物の特定の領域におけるシロアリの被害をくい止めるために、シロアリの存在する可能性のある領域に殺虫剤を散布する方法では、殺虫剤に直接触れるシロアリを駆除できるのみであり、群れを構成する膨大な数のシロアリを駆除することができない。また、殺虫剤の散布によりシロアリの被害を予防する方法では、散布された殺虫剤の生物学的活性が経時的に失われることに伴い、シロアリの侵入を阻止する効力も経時的に失われるという問題点がある。さらに、環境への影響等を考慮すると大量の殺虫剤を散布することは好ましくない。
【0003】
特表2000−503844号公報には、容器内部にシロアリを集めて、その容器に殺蟻性を有するエサ(毒性餌)を配置し、該毒性餌を前記容器内部に集まったシロアリの巣に持ち帰らせることにより、少量の毒性餌を用いてシロアリを駆除するシステムおよびその使用方法が開示されている。
【0004】
上記公報に開示されているシステムでは、毒性餌をシロアリの巣に持ち帰らせる通路を形成するために、まず、容器内部にシロアリを集めるためのエサ(要撃材)を配置してシロアリを集める必要がある。ここで、容器内部にシロアリの天敵であるアリが存在すると、該アリにより容器内部にシロアリが集まることが妨害される。すなわち、アリはシロアリを集める際の障害となるため、容器内部にシロアリを効果的に集めるにはアリを排除する必要がある。
【0005】
そこで、上記公報には、シロアリの天敵であるアリが容器内部に侵入することを防止するために、図5に示すように、容器37の側壁に形成された開口部35を要撃材(エサ)39により覆う構成が開示されている。前記の構成は、シロアリ自身により形成された穴を通ってのみ容器37の内部へ侵入(アクセス)することができるようにするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公報に開示されている構成では、要撃材39の周りに集まったアリを積極的に排除することができないため、シロアリにより要撃材39に穴が形成される前および後のいずれにおいても、要撃材39の周りのアリによりシロアリが排除されるという問題点がある。
【0007】
また、容器の側壁に形成された開口部35は要撃材39により覆われているため、シロアリにより要撃材39に穴が形成されるまで、シロアリは容器39の内部へ入ることができない。このため、最初から入り口が形成されているものに比べて容器の内部にシロアリを集める効率が悪いという問題点もある。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、シロアリ用エサからシロアリの天敵であるアリを排除して、シロアリを効率よくシロアリ用エサに集めることができるシロアリ捕獲器ならびにこれを用いた効果的なシロアリ検出方法およびシロアリ駆除方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のシロアリ捕獲器は、上記の課題を解決するために、側壁にシロアリが通過可能な大きさの開口部が少なくとも1つ形成されている、シロアリの検出および駆除の少なくとも一方を行うシロアリ捕獲器であって、前記シロアリ捕獲器の内部には、シロアリ用エサが配置されるシロアリ用エサ配置部と、アリ用エサが配置されるアリ用エサ配置部とを備えていることを特徴としている。
【0010】
上記の構成により、アリ用エサ配置部のアリ用エサによりシロアリの天敵であるアリを誘引し、シロアリ用エサ配置部からアリを排除することができる。このため、アリの存在によりシロアリ捕獲器の内部へシロアリが入ることが阻害されたり、シロアリ捕獲器の内部のシロアリが排除されたりすることを防止できる。これにより、シロアリをより確実にシロアリ用エサ配置部に誘引することができるため、シロアリの検出ならびに駆除を効果的に行うことが可能となる。
【0011】
上記したように、アリはシロアリの天敵であるため、アリの存在がシロアリ捕獲器の内部にシロアリを誘引し、捕獲することの妨げとなり、ひいては、シロアリの検出ならびに駆除の妨げとなる。すなわち、シロアリ捕獲器の内部からシロアリ用エサ配置部にアリが存在すると該アリによりシロアリ用エサ配置部にシロアリが集まることが妨害される。このため、シロアリをシロアリ捕獲器の内部へ効果的に誘引し、捕獲するためには、シロアリ用エサ配置部からアリを排除する必要がある。
【0012】
そこで、本発明のシロアリ捕獲器の内部には、アリを誘引するためのアリ用エサが配置されるアリ用エサ配置部が設けられている。このため、アリ用エサ配置部にアリの好むアリ用エサを配置することにより、開口部を介してシロアリ捕獲器の内部に入ったアリをアリ用エサ配置部に誘引し、シロアリ用エサ配置部から排除することが可能となる。
【0013】
すなわち、本発明のシロアリ捕獲器の付近にシロアリおよびアリが存在する場合には、シロアリのみならずアリも開口部を介してシロアリ捕獲器の内部に入ることとなるが、シロアリ捕獲器の内部では、シロアリとアリとは、それぞれ、シロアリ用エサとアリ用エサとに誘引される。このため、シロアリ捕獲器の内部のシロアリとアリとは、それぞれシロアリ用エサ配置部とアリ用エサ配置部とに分かれて存在することとなる。
【0014】
これにより、シロアリ用エサ配置部からアリを排除できるため、アリによる妨害を受けることなくシロアリ用エサ配置部へシロアリを誘引し、捕獲することが可能となる。
【0015】
従って、本発明のシロアリ捕獲器の内部に入ったアリをシロアリ用エサ配置部から排除して、シロアリ用エサ配置部にシロアリを効果的に誘引することができるため、多くのシロアリを捕獲し、シロアリの検出および駆除の少なくとも一方を効果的に行うことが可能となる。
【0016】
本発明のシロアリ捕獲器は、上記シロアリ用エサ配置部と上記アリ用エサ配置部とが、アリが通過可能な大きさの空隙が形成されている内壁により分離されている構成であってもよい。
【0017】
上記の構成により、シロアリ用エサ配置部のシロアリとアリ用エサ配置部のアリとをより確実に分離することが可能となる。
【0018】
すなわち、シロアリ捕獲器の内部の内壁には、アリが通過可能な大きさの空隙が設けられているため、開口部からシロアリ捕獲器の内部に入ったアリは、アリ用エサに誘引されてアリ用エサ配置部に移動することとなる。そして、シロアリ捕獲器の内部のアリ用エサ配置部とシロアリ用エサ配置部とは内壁により分離されているため、アリ用エサ配置部のアリによるシロアリ用エサ配置部のシロアリへの影響をより確実に防ぐことができる。
【0019】
従って、アリによってシロアリ捕獲器の内部からシロアリが排除されることをより確実に防止し、より効果的にシロアリの捕獲を行うことができる。
【0020】
本発明のシロアリ捕獲器は、地中に配置されているときに、上記開口部の外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置していることが好ましい。
【0021】
上記の構成により、シロアリ捕獲器の内部に開口部を介して土砂や水等が入ることを抑制することが可能となる。
【0022】
シロアリ捕獲器を用いて地中に棲息するシロアリを捕獲するためには、シロアリ捕獲器を地中に配置する必要があり、シロアリ捕獲器を地中に配置する際や、地中に配置された後に、側壁に形成されている開口部を介してシロアリ捕獲器の内部に土砂等が入ることとなる。シロアリ捕獲器の内部に土砂等が入ると、上記シロアリ用エサ配置部に配置されるシロアリ用エサが土砂等により覆われてその取り出しや交換が困難になるという問題が生じる。
【0023】
そこで、本発明のシロアリ捕獲器の側壁の開口部は、シロアリ捕獲器が地中に配置されているときに、外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置するように形成されている。例えば、側壁の内面側から外面側に向かって、斜め下方向に開口部を形成することにより、外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置するように開口部を形成することができる。これにより、開口部を介して、シロアリ捕獲器の内部に土砂や水等が入ることを抑制できる。
【0024】
すなわち、側壁の開口部は、その外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置しているため、開口部の土砂や、水等はシロアリ用エサ配置部の側壁の外面側に排出される。これにより、シロアリ用エサ配置部に配置されるシロアリ用エサが土砂等により覆われることが防止されるため、その取り出しや交換等を容易に行うことできる。
【0025】
従って、開口部を介してシロアリ捕獲器の内部へ土砂や水等が入ることによりシロアリ捕獲器のシロアリ用エサが土砂等により覆われることが抑制されるため、シロアリ用エサの取り出し、交換を容易に行うことができる。
【0026】
本発明のシロアリ捕獲器は、上記側壁の外面側に鍔部が形成されている構成であってもよい。
【0027】
上記の構成により、地中に配置する際にシロアリ捕獲器を容易に所定の深さに配置することができる。
【0028】
シロアリ捕獲器を用いて地中のシロアリの検出および駆除のいずれか一方を行う場合には、シロアリ捕獲器は、地表面に形成された穴に挿入されて地中に配置される。ここで、前記穴の深さがシロアリ捕獲器の長手方向の長さよりも大きい場合には、シロアリ捕獲器の上端が地表面よりも低くなり、シロアリ捕獲器の全体が土砂等により容易に覆われるため好ましくない。そこで、シロアリ捕獲器の一端が地表面と略一致するように、穴の深さを調整することが必要となる。
【0029】
そこで、本発明のシロアリ捕獲器は、シロアリ捕獲器を地中に設置する場合に、シロアリ捕獲器を地表面に支持するために、その側壁の外面側に鍔部が形成されている。これにより、前記の穴の深さが、シロアリ捕獲器の長手方向の長さよりも大きい場合にも、穴の深さを調整することなく所定の深さに配置することができる。
【0030】
すなわち、地表面に鍔部の外径よりも直径が小さい穴を形成することにより、前記の穴の深さがシロアリ捕獲器の長手方向の長さよりも大きい場合においても、鍔部によりシロアリ捕獲器が地表面に支持されることとなる。これにより、シロアリ捕獲器の上端が地表面よりも低くなることを防ぐことができる。このため、穴の深さを調整することなく、シロアリ捕獲器を地中の所定の深さに配置することが可能となる。
【0031】
例えば、シロアリ捕獲器を地中に配置した際に上端となる側壁の外面側に鍔部を形成することにより、容易にシロアリ捕獲器の上端が地表面と略一致するように配置できる。また、その上端が地表面と略一致するように配置することにより、シロアリ捕獲器が土砂などにより覆われること、ならびに地表面上の障害となることを防止することができる。
【0032】
従って、その側壁の外面側に鍔部が形成されていることにより、地表面に形成する穴の深さを調整することなく、シロアリ捕獲器を地中の所定の深さに配置することが可能となる。
【0033】
本発明のシロアリ捕獲器は、地中において腐敗または腐食に耐え、かつ抗シロアリ性の材料からなることが好ましい。
【0034】
上記の構成により、シロアリ捕獲器が長期間地中に配置されている場合において、シロアリ捕獲器が腐食、腐敗やシロアリによる害を被ることが防止される。従って、長期間継続してシロアリの捕獲を行うことができる。また、目標とする使用期間によっては、その使用期間中は腐敗または腐食に耐えかつ耐シロアリ性を保持しているが、使用期間終了後は土壌中で分解する、いわゆる生分解性の材料を使用することもできる。
【0035】
本発明のシロアリ検出方法は、上記の課題を解決するために、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、上記シロアリ用エサ配置部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第2のステップと、上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、シロアリ用エサ配置部のシロアリの存在を確認する第4のステップとを含むことを特徴としている。
【0036】
上記の構成により、シロアリ用エサ配置部からシロアリの天敵であるアリが排除されるため、アリにより、シロアリ用エサ配置部へシロアリが集まることが阻害されたり、シロアリ用エサ配置部のシロアリが排除されたりすることが防がれる。これにより、シロアリはシロアリ用エサ配置部に効果的に誘引されることとなるため、シロアリをより効果的に検出することが可能となる。
【0037】
本発明のシロアリ駆除方法は、上記の課題を解決するために、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、上記シロアリ用エサ配置部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第2のステップと、上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、上記シロアリ用エサ配置部のシロアリの存在を確認する第4のステップと、前記第4のステップにおいてシロアリの存在が確認された後に、上記シロアリ用エサ配置部に殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第5のステップとを含むことを特徴としている。
【0038】
上記の構成により、シロアリ用エサ配置部からシロアリの天敵であるアリを排除できるため、アリの存在により、シロアリ用エサ配置部へシロアリが集まることが阻害されたり、シロアリ用エサ配置部のシロアリが排除されたりすることを防ぐことができる。
【0039】
これにより、シロアリ用エサによりシロアリを効果的に誘引し、多くのシロアリに殺蟻性のシロアリ用エサを持ち帰らせてシロアリを効果的に駆除することが可能となる。
【0040】
また、例えばシロアリによって建築物が被害を被っていたり、蟻道が確認できる等、設置するシロアリ捕獲器周辺にシロアリの棲息が予め確認できている場合には、第1のステップ、第2のステップおよび第4のステップを省略し、上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、上記シロアリ用エサ配置部に殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第5のステップとにより本発明のシロアリ駆除方法を実施してもよい。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0042】
本実施の形態のシロアリ捕獲器の斜視図を図2に示す。図2(a)は蓋2側からの斜視図であり、(b)は本体7の底部17側からの斜視図である。同図に示すように、本実施の形態のシロアリ捕獲器は、本体7の側壁6には複数の開口部5が形成されており、本体7の長手方向の一端には、蓋2および本体7の外径よりも大きな外径を有するフランジ1が取り付けられており、本体7の他端は底部17となっている。
【0043】
図1に、本実施の形態のシロアリ捕獲器の内部構造を説明する、その一部が図2(a)のA−A’に沿ってとり除かれた斜視図を示す。同図を用いて本実施の形態のシロアリ捕獲器の内部構造を以下に説明する。
【0044】
同図に示すように、本実施の形態のシロアリ捕獲器は、フランジ(鍔部)1と、蓋2と、アリ用エサ台(アリ用エサ配置部)4と、本体(シロアリ用エサ配置部)7と、中芯(シロアリ用エサ配置部)8とを備えて構成されている。
【0045】
本実施の形態のシロアリ捕獲器は、その本体7の内部にアリ用エサ台4と中芯8とを備えており、アリ用エサ台4および中芯8は、それぞれ、アリ用エサ10およびシロアリ用エサ9を配置するものである。そして、本体7の側壁6および底部17により画定される本体7の内部は、開口部5を介して外部に通じている。
【0046】
シロアリ捕獲器が地中に配置(埋設)されると、地中に棲息するシロアリおよびアリは、開口部5を介して本体7の内部に入る。本体7の内部のアリ用エサ台4には、アリを誘引するアリ用エサ10が配置されており、中芯8にはシロアリを誘引するシロアリ用エサ9が配置されている。従って、本体7の内部に入ったアリはアリ用エサ10に誘引されてアリ用エサ台4に移動する。
【0047】
このため、本実施の形態のシロアリ捕獲器は、開口部5から本体7の内部に侵入したアリをアリ用エサ台4に誘引し、中芯8に配置されているシロアリ用エサ9から排除することができる。これにより、シロアリ用エサ9の周りのアリを排除して、シロアリ用エサ9によるシロアリの誘引をより効果的に行うことができる。
【0048】
すなわち、本体7内部のアリは、アリ用エサ10に誘引されてアリ用エサ台4に移動し、該アリはアリ用エサ台4の底部3によって本体7のシロアリ用エサ9と分離されている。このため、シロアリの天敵であるアリにより、シロアリ用エサ9にシロアリが集まることが妨害されたり、シロアリ用エサ9からシロアリが排除されたりすることはない。従って、アリによる妨害や排除を受けることなく本体7内部のシロアリをシロアリ用エサ9に誘引することができるため、アリ用エサ台4を有しないものよりも効果的に本体7の内部にシロアリを誘引し、捕獲(検出)することが可能となる。
【0049】
なお、本実施の形態のシロアリ捕獲器は、地中において腐敗または腐食に耐え、かつ抗シロアリ性の材料からなることが好ましい。このような材料を用いることにより、シロアリ捕獲器の腐敗やシロアリによる被害を防止できるため、長期間継続してシロアリを捕獲し、シロアリの駆除を行うことが可能となる。
【0050】
シロアリ捕獲器の材料として用いられる、地中において腐敗または腐食に耐え、かつ抗シロアリ性の材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂等の樹脂材料;アルミニウム、鉄、ステンレス、ブリキ等の金属材料;陶器、磁器、土器等の鉱物材料等を挙げることができる。
【0051】
また、シロアリ捕獲器の材料として用いられる生分解性樹脂として、生分解性ポリ乳酸、生分解性脂肪族ポリエステル、生分解性ポリウレタン等を挙げることができる。
【0052】
つづいて、本実施の形態のシロアリ捕獲器の分解正面図を図3(a)、(b)に示す。同図に示すように、本実施の形態のシロアリ捕獲器は、フランジ1と、蓋2と、アリ用エサ台4と、本体7と、中芯8とを備えて構成されている。
【0053】
フランジ1は、空間部11が形成されているいわゆるドーナツ型の形状をした円板であり、その内径(空間部11の直径)は、蓋2の外径より小さく、アリ用エサ台4の底部(内壁)3の外径より大きく、かつその外径は本体7の外径よりも大きい。このため、本体7の一端が取り付けられているフランジ1により、本体7の側壁6の外面側を取り囲む突起を形成することができる。地中に配置する際にシロアリ捕獲器はフランジ1により支持されるため、本体7を地中の所定の深さに容易に配置することができる。
【0054】
ここで、本体7にフランジ1が取り付けられていない場合は、例えば、深さが本体7の長手方向の長さよりも大きい穴に本体7を挿入すると、本体7の上端が地表面よりも低く位置することとなる。本体7に取り付けられる蓋2の位置が地表面よりも低いと、蓋2が土砂等により覆われて地中に埋まるため、前記穴の深さを調整する必要が生じる。
【0055】
これに対して、地表面に、その深さが本体7の長手方向よりも大きく、かつ、その直径が本体7の外径よりも大きくかつフランジ1の外径よりも小さい穴を形成し該穴に本体7を挿入すると、フランジ1によりシロアリ捕獲器は地表面に支持される。したがって、本体7のフランジ1が取り付けられている一端を地表面と略同一の高さとすることができるため、地表面において障害とならず、かつ蓋2を容易に開閉することができる位置にシロアリ捕獲器を配置することが可能となる。すなわち、穴の深さを調整することなく、シロアリ捕獲器を、容易に地中の所定の深さに配置することが可能となる。
【0056】
フランジ1は容易に外れないように本体7に取り付けられていればよく、その取り付け方法は限定されない。また、フランジ1は、シロアリ捕獲器が地中に配置されているときに上となる側の端に取り付けられることが好ましい。これにより、本体7の一端を地表面と略同一の高さとすることができるため、地表面において障害とならず、かつ蓋2を容易に開閉することができる位置にシロアリ捕獲器を配置することができる。なお、本実施の形態においては、フランジ1と本体7とを別体として形成しているが、両者を一体として形成してもよい。
【0057】
蓋2は本体7の長手方向の一端に取り外し可能な状態で取り付けられ、本体7の内部に土砂や水等が入る事を防止するものである。また、例えば、子供のいたずら等により蓋2が開けられることを防止するため、シロアリ捕獲器は、蓋2を本体7にロックする機構を備えていることが好ましい。また、蓋2は専用の道具を用いてのみ開閉できるものであることがさらに好ましい。これにより、専用の道具を有する者のみが蓋2を開閉できるため、例えば、子供のいたずら等により蓋2が開けられることを確実に防止することができる。
【0058】
また、蓋2には、本体7に取り付けられた状態において本体7の内部側となる面にボス部12が備えられている。このボス部12はアリ用エサ台4を蓋2に取り付けるためのものである。
【0059】
アリ用エサ台4は、アリを誘引するアリ用エサを配置するものである。アリ用エサ台4は、底部3と蓋2のボス部12と嵌合するボス受け部13とを備えている。蓋2のボス部12と、アリ用エサ台4の底部3の蓋2側の面に設けられているボス受け部13との嵌合により、蓋2にアリ用エサ台4が着脱可能に固定される。また、蓋2とアリ用エサ台4との間には、アリが通過可能な隙間(間隙)が形成されるように固定される。上記したように蓋2とアリ用エサ台4とは着脱可能であるため、蓋2からアリ用エサ台4を外してアリを誘引するアリ用エサの交換、追加等を容易に行うことができる。
【0060】
アリ用エサ台4は、本体7の内径よりもその直径が小さい略円形の底部3を備えており、アリ用エサ台4に配置されるアリ用エサは、底部3によって本体7の内部のシロアリ用エサ9と分離される。底部3の直径は、アリが底部3と本体7の側壁の内面との間にアリが通過できる隙間(間隙)が形成される大きさであればよい。なお、底部3は本体7の内部をアリが移動できる形状とすればよく、例えば、底部3をその一部にアリが通過することができる切欠き部を有する形状としてもよい。
【0061】
上記したように、蓋2とアリ用エサ台4との間、および底部3と本体7との間には、アリが通過可能な隙間が存在するため、開口部5を介して外部から本体7の内部に入ったアリは、前記隙間を通って、アリ用エサ台4に移動することができる。
【0062】
このように、開口部5から本体7の内部に入ったアリが、アリ用エサ台4に配置されるアリ用エサ10に誘引されて、アリ用エサ台4に移動することにより、本体7の内部のアリをアリ用エサ台4に集めることができる。これにより、本体7の中芯8に配置されるシロアリ用エサ9(図1参照)からアリが排除されるため、シロアリを、シロアリ用エサ9に効果的に集めることができる。
【0063】
なお、本実施の形態においては、アリ用エサ台4は蓋2に固定されている構成としたが、これに限られず、アリ用エサ10に誘引された本体7内部のアリが、アリ用エサ台4のアリ用エサに移動できるように形成されているものであればよい。
【0064】
なお、上記アリ用エサ10は、アリを誘引できるものであれば良く、その種類は特に限定されないが、例えば、砂糖、糖蜜、果糖、蛹粉、魚粉、オキアミ、ピーナツ油、大豆油、乾燥酵母等が挙げられ、これらの2種以上の混合物であってもよい。また、アリに対する誘引力を高めるために、さらに、誘引物質、例えば、バニラエッセンス、エチルアルコール、フェロモン等を加えてもよい。
【0065】
また、上記アリ用エサ10には、後述する殺蟻成分が含有されていてもよく、該殺蟻成分が含有されている場合にはアリの駆除もあわせて行うことができる。
【0066】
本体7は側壁6と底部17とを備えており、その形状は略円筒状である。側壁6には、シロアリが通過することが可能な大きさの複数の開口部5が形成されており、底部17には、本体7の内部から水を抜くための、図示しない水抜き用穴が形成されている。開口部5の大きさは、シロアリが通過できる大きさであればよく特に限定されない。
【0067】
なお、本体7の内部に開口部5から土砂や水等が入ることを防ぐために、側壁6の開口部5は、シロアリ捕獲器が地中に配置されているときに開口部5の外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置するように形成されていることが好ましい。開口部5の形状については後に説明する。
【0068】
本体7の内部には、シロアリの検出および駆除の少なくとも一方を行うために、非殺蟻性または殺蟻性のシロアリ用エサ9が配置される(図1参照)。ここで、非殺蟻性のシロアリ用エサ9は通常、該エサ中に殺蟻成分を実質的に含有していないものであり、殺蟻性のシロアリ用エサ9は通常、該エサ中に少なくとも本発明のシロアリ駆除方法を達成するために必要な量または濃度の殺蟻成分を含有するものである。
【0069】
具体的には、シロアリを検出する際には本体7の内部に非殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置してシロアリを誘引し、シロアリを駆除する際には、殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置し、該殺蟻性のシロアリ用エサ9をシロアリの巣に持ち帰らせる。なお、本体7の内部に非殺蟻性のシロアリ用エサ9および殺蟻性のシロアリ用エサ9を同時に配置し、シロアリの検出および駆除を同時に行うこととしてもよい。
【0070】
また、例えばシロアリによって建築物が被害を被っていたり、蟻道が確認できる等、設置するシロアリ捕獲器周辺にシロアリの棲息が予め確認できている場合には、本体7の内部に最初から殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置し、シロアリの駆除を行ってもよい。
【0071】
中芯8は、本体7の内部から取り出し可能にするためのものであり、殺蟻性または非殺蟻性のシロアリ用エサ9を本体7の内部へ配置したり、該シロアリ用エサ9を本体7の内部から取り出したりする際に用いられる。すなわち、本体7の内部にシロアリ用エサ9を配置するためには、中芯8にシロアリ用エサ9を配置して本体7へ挿入すればよく、シロアリ用エサ9の配置されている中芯8を本体7の内部から取り出すことにより本体7のシロアリ用エサ9を取り出すことができる。つまり、中芯8によりシロアリ用エサ9を本体7へ配置すること、ならびに本体7から取り出すことが容易になる。
【0072】
なお、本実施の形態の中芯8は上方に位置する中芯8aと下方に位置する中芯8bとから構成されており、中芯8aは中芯8bに分離可能な状態で重ねられている。また、中芯8は、中芯8aのみをつかむことと、中芯8aおよび中芯8bの両方をつかむこととがいずれも可能となるように重ねられている。このため、本体7から中芯8aのみを取り出すことも、中芯8aおよび中芯8bを同時に取り出すこともできる。
【0073】
従って、中芯8a、中芯8bのいずれにもシロアリ用エサ9を配置している場合には、本体7の内部から中芯8aのみを取り出してシロアリ用エサ9の一部を取り出すことと、中芯8a、中芯8bの両方を取り出してシロアリ用エサ9の全部を取り出すこととを任意に行うことができる。
【0074】
例えば、シロアリを検出する際には、中芯8aおよび中芯8bのいずれにも非殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置しておき、シロアリが検出されたら、本体7から中芯8aのみを取り出し、中芯8aに配置されている非殺蟻性のシロアリ用エサ9を殺蟻性のシロアリ用エサ9に取り替えることができる。これにより、中芯8bに配置している非殺蟻性のシロアリ用エサ9のシロアリの状態を乱すことなく、本体7の内部に殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置し、本体7の内部のシロアリに殺蟻性のシロアリ用エサ9を与えることが可能となる。
【0075】
本体7の内部に配置されるシロアリ用エサ9は、シロアリの食するセルロースを含有する材料を用いて作ることができ、例えば、木材、濾紙、未晒紙、和紙、再生紙等のパルプ含有紙、あるいはメチルセルロース、オキシプロピルメチルセルロース、オキシブチルメチルセルロース等のセルロースエーテル等を挙げることができる。なお、シロアリ用エサ9には保湿剤を含ませてもよい。これにより、湿気に誘引される種類のシロアリを効果的に誘引することができる。
【0076】
シロアリ用エサ9としては、その目的に応じて非殺蟻性または殺蟻性のものが用いられる。非殺蟻性のシロアリ用エサ9は地中のシロアリを本体7の内部に誘引することを目的とし、殺蟻性のシロアリ用エサ9はシロアリの巣に殺蟻成分を持ち帰らせることを目的とするものである点で異なる。しかし、いずれもシロアリに摂食させるものであるため、殺蟻成分の有無を除き同じものを用いることができる。
【0077】
シロアリ用エサ9を殺蟻性のシロアリ用エサ9とするために用いられる殺蟻成分としては、遅効性のものが好ましい。遅効性の殺蟻成分を用いることにより、殺蟻性のシロアリ用エサ9を摂食したシロアリは死ぬ前に移動できるため、死ぬ前に巣に戻り殺蟻成分を他のシロアリに伝播させることができる。さらに、本体7の外部に移動した後に死ぬこととなるため、本体7の内部がシロアリの死骸により汚染されて、本体7の内部にシロアリが集まることが阻害されることを防ぐことができる。
【0078】
つづいて、側壁6の開口部5について、図4を用いて説明する。図4(a)は開口部5が形成されている側壁6の外面側からの正面図であり、図4(b)は開口部5が形成されている側壁6の断面図である。同図に示すように、本実施の形態のシロアリ捕獲器の開口部5は、地中に配置されているときに、開口部5の外面側開口端下部5aが内面側開口端下部5bよりも下方に位置するように形成されている。具体的には、開口部5の下側の面は側壁6の内面側から外面側に向かって、斜め下方向に形成されている。
【0079】
例えば、外面側開口端上部5cと内面側開口端上部5dとが同じ高さに位置し、開口部5の内面側の本体7の長手方向の幅が3mm、外面側の本体7の長手方向の幅が5mmとなるように開口部5を形成することにより、開口部5の外面側開口端下部5aは内面側開口端下部5bよりも2mmほど下方に位置する。側壁6の厚さが3mmであるとすると、開口部5の下側の面は、側壁6の内面側から外面側に向かって、側壁6の厚み方向に対して下向きに約30度の傾斜を有することとなる。
【0080】
このため、土砂や水等は開口部5の下側の面を伝って側壁6の外面側に排出される。これにより、開口部5の土砂や水等が本体7の内部に入ることが抑制されるため、本体7の内部に配置されるシロアリ用エサ9(図1参照)が土砂等により覆われることが防がれる。従って、本体7からシロアリ用エサ9を取り出すことが容易になる。
【0081】
本実施の形態のシロアリ検出方法は、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ検出方法であって、上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、本体7の内部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置する第2のステップと、アリ用エサ台4にアリを誘引するアリ用エサ10を配置する第3のステップと、前記第1のステップ、第2のステップおよび前記第3のステップの後に、本体7の内部のシロアリの存在を確認する第4のステップとを含む方法である。
【0082】
シロアリ捕獲器を配置する第1のステップにおいては、シロアリ捕獲器を地中に配置するために、地表面に適当な大きさの穴を形成して、この穴にシロアリ捕獲器を配置する。
【0083】
ここで、シロアリ捕獲器を配置するために地表面に形成される穴の直径は、本体7の外径よりも大きくフランジ1(図1参照)の外径よりも小さい。これにより、フランジ1が地表面に引っかかるため、本体7のフランジ1が取り付けられている一端を地表面に位置させて、本体7を所定の深さに配置することが可能となる。
【0084】
すなわち、本体7の長手方向の長さよりもその深さが大きい穴を形成した場合にも、本体7の蓋2が取り付けられる側の一端を地表面の高さと略同一にすることができる。これにより、本体7の一部が地表面から突出して歩行者等の障害となることがなく、かつ蓋2が地中に埋まることを防ぐことができる。
【0085】
なお、第1のステップにおいては、地表面に形成した穴にシロアリ捕獲器を配置した後に、側壁6に形成された開口部5を土砂により覆うために、前記穴に土砂を充填する。
【0086】
本体7にシロアリを誘引するシロアリ用エサ9を配置する第2のステップにおいては、シロアリ用エサ9としてシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサ9を用いる。これにより、シロアリ捕獲器が配置された地点の付近にシロアリが棲息する場合には、シロアリ用エサ9により誘引されたシロアリを第4ステップにおいて検出することができる。
【0087】
シロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサ9としては、上記したシロアリの食するセルロースを含有する材料を用いることができ、例えば、木材、濾紙、未晒紙、和紙、再生紙等のパルプ含有紙、あるいはメチルセルロース、オキシプロピルメチルセルロース、オキシブチルメチルセルロース等のセルロースエーテル等を挙げることができる。なお、シロアリ用エサ9には保湿剤を含ませてもよい。これにより、湿気に誘引される種類のシロアリを効果的に誘引できる。
【0088】
アリ用エサ台4にアリを誘引するアリ用エサ10を配置する第3のステップにおいて、開口部5を介して本体7の内部に入ったアリをアリ用エサ台4に誘引し、本体7の内部のシロアリ用エサ9から排除することができる。なお、アリを誘引するアリ用エサ10としては、上記した砂糖、糖蜜、果糖、蛹粉、魚粉、オキアミ、ピーナツ油、大豆油、乾燥酵母等が挙げられ、これらの2種以上の混合物であってもよい。また、アリに対する誘引力を高めるために、さらに、誘引物質、例えば、バニラエッセンス、エチルアルコール、フェロモン等を加えてもよい。
【0089】
上記第1のステップ、上記第2のステップおよび上記第3のステップにより、本体7の内部にシロアリを効果的に集めることができる。従って、シロアリ捕獲器が配置された地点付近にシロアリが棲息する場合には、本体7内部のシロアリの存在を確認する第4のステップにおいて、シロアリが検出される。
【0090】
すなわち、シロアリ捕獲器が配置された地点付近にシロアリが棲息する場合には、該シロアリは本体7内部のシロアリ用エサ9により誘引されて、開口部5を介して本体7の内部に入る。また、シロアリ捕獲器が配置された地点付近にアリが棲息している場合であっても、開口部5を介して本体7の内部に入ったアリは、アリ用エサ10に誘引されてアリ用エサ台4に移動する。
【0091】
これにより、シロアリ用エサ9からアリが排除されるため、シロアリの天敵であるアリによりシロアリが排除されることがなくなり、シロアリを効果的に本体7の内部に集めて、検出を効果的に行うことができる。
【0092】
本実施の形態のシロアリ駆除方法は、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、本体7の内部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置する第2のステップと、アリ用エサ台4にアリを誘引するアリ用エサ10を配置する第3のステップと、前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、本体7の内部のシロアリの存在を確認する第4のステップと、前記第4のステップにおいてシロアリの存在が確認された後に、本体7の内部に殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置する第5のステップとを含むシロアリ駆除方法である。
【0093】
第1のステップないし第4のステップは、上記したシロアリ検出方法と同様にして行うことができる。
【0094】
シロアリ駆除方法の第4のステップにおいてシロアリが検出されたということは、シロアリの巣(コロニー)からシロアリ捕獲器へ蟻道(通路)が形成されたことを意味する。従って、第4のステップにおいてシロアリが検出された後に本体7の内部にシロアリ用エサ9として殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置することにより、検出されたシロアリに殺蟻性のシロアリ用エサ9を摂食させて、前記検出されたシロアリに殺蟻性のシロアリ用エサ9を蟻道を通ってシロアリの巣まで持ち帰らせることができる。
【0095】
シロアリにより巣に持ち帰られたシロアリ用エサ9は、巣の仲間とのシロアリ間のエサの交換、糞食、グルーミング等により他のシロアリに伝播され、巣の内部で共有される。このため、第5のステップにおいて、本体7内部に配置された殺蟻性のシロアリ用エサ9も同様に他のシロアリに伝播され、巣の内部で共有される。
【0096】
すなわち、第4ステップにおいてシロアリが検出された後に、第5ステップにおいて本体7内部にシロアリ用エサ9として殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置することにより、殺蟻性のシロアリ用エサ9はシロアリにより蟻道を介してシロアリの巣に輸送されることとなる。
【0097】
また、シロアリ捕獲器の本体7を地中に配置した状態のまま、蓋2を空けて本体7の内部に殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置することにより、本体7の内部に通じる蟻道を破壊することなく、本体7の内部に殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置することができる。このため、本体7の内部の殺蟻性のシロアリ用エサ9には、ステップ4において検出されたシロアリ以外のシロアリも集まり、殺蟻性のシロアリ用エサ9を摂食し巣に持ち帰ることとなる。
【0098】
これにより、殺蟻性のシロアリ用エサ9を多くのシロアリに摂食させて、巣の内部で共有させることにより、多くのシロアリに殺蟻性のシロアリ用エサ9を与えることができる。このため、シロアリ捕獲器が配置された地点の付近に棲息するシロアリの棲息数を抑制すること、すなわち、シロアリを駆除することができる。
【0099】
第5のステップにおいて、殺蟻性のシロアリ用エサ9を本体7の内部に配置する方法としては、第2のステップにおいて本体7の内部に配置されたシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサ9に加えて殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置する方法、シロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサ9の一部または全部を殺蟻性のシロアリ用エサ9に取り替える方法のいずれにより行ってもよい。
【0100】
また、第5のステップは、第4のステップにおいてシロアリが検出された後に行われるため、シロアリが棲息しない場合において本体7の内部に殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置することが防止される。これにより、シロアリが棲息しない場合に不必要に殺蟻成分を環境に流出させる事態を避けることができる。
【0101】
第5のステップにおいて本体7の内部に配置される殺蟻性のシロアリ用エサ9に用いられる殺蟻成分としては、シロアリに対し殺蟻活性を示すものであれば使用できるが、遅効性のものが好ましい。遅効性の殺蟻成分を用いることにより、殺蟻性のシロアリ用エサ9を摂食したシロアリは、死ぬ前に移動することができるため、巣に戻り殺蟻性のシロアリ用エサ9を他のシロアリに伝播させることができる。さらに、シロアリは本体7の外部に移動した後に死ぬこととなるため、本体7の内部がシロアリの死骸により汚染されて、本体7の内部の殺蟻性のシロアリ用エサ9にシロアリが集まることが阻害されることを防ぐことができる。
【0102】
また、例えばシロアリによって建築物が被害を被っていたり、蟻道が確認できる等、設置するシロアリ捕獲器周辺にシロアリの棲息が予め確認できている場合には、第1のステップ、第2のステップおよび第4のステップを省略し、上記シロアリ捕獲器の本体7の内部に殺蟻性のシロアリ用エサ9を配置するステップと、アリ用エサ台4にアリを誘引するアリ用エサ10を配置するステップにより本発明のシロアリ駆除方法を実施することもできる。
【0103】
以上のように、本発明のシロアリ捕獲器は、アリ用エサ台4のアリ用エサ10によりシロアリの天敵であるアリを誘引し、本体7の内部のシロアリ用エサ9からアリを排除することができる。このため、アリの存在により、シロアリ捕獲器の内部へシロアリが入ることが阻害されたり、シロアリ捕獲器の内部のシロアリが外部へ排除されたりするこを防ぐことができ、シロアリをより確実に本体7の内部のシロアリ用エサ9に集めることができる。従って、本発明のシロアリ捕獲器を用いることにより、シロアリの検出、駆除または検出および駆除を効果的に行うことができる。
【0104】
【発明の効果】
本発明のシロアリ捕獲器は、以上のように、シロアリ用エサが配置されるシロアリ用エサ配置部と、アリ用エサが配置されるアリ用エサ配置部とを備えている構成である。
【0105】
それゆえ、シロアリ捕獲器の内部に入ったアリをシロアリ用エサ配置部から排除することができる。これにより、効果的にシロアリを捕獲できるシロアリ捕獲器を提供することができるという効果を奏する。
【0106】
本発明のシロアリ捕獲器は、上記シロアリ用エサ配置部と上記アリ用エサ配置部とは、アリが通過可能な大きさの空隙が形成されている内壁により分離されている構成であってもよい。
【0107】
これにより、シロアリ用エサ配置部のシロアリとアリ用エサ配置部のアリとをより確実に分離することができるため、より効果的にシロアリを捕獲することができるという効果を奏する。
【0108】
本発明のシロアリ捕獲器は、シロアリ捕獲器が地中に配置されているときに、上記開口部の外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置していることが好ましい。
【0109】
これにより、開口部の土砂や水等はシロアリ用エサ配置部の側壁の外面側に排出される。従って、シロアリ捕獲器の内部への土砂や水等の侵入が抑制されるため、シロアリ用エサの取り出しや、交換を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0110】
本発明のシロアリ捕獲器は、上記側壁の外面側に鍔部が形成されている構成であってもよい。
【0111】
これにより、鍔部によりシロアリ捕獲器が地表に支持されるため、穴の深さを調整することなくシロアリ捕獲器を地中の所定の深さに配置できるという効果を奏する。
【0112】
本発明のシロアリ捕獲器は、地中において腐敗または腐食に耐え、かつ抗シロアリ性の材料からなる構成であることが好ましい。
【0113】
これにより、シロアリ捕獲器を長期間にわたり地中に配置する場合においても、腐食、腐敗やシロアリによる被害が防止される。従って、シロアリの検出または駆除の少なくとも一方を、長期間行うことができるという効果を奏する。
【0114】
本発明のシロアリ検出方法は、以上のように、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、上記シロアリ用エサ配置部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第2のステップと、上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、シロアリ用エサ配置部のシロアリの存在を確認する第4のステップとを含む構成である。
【0115】
それゆえ、シロアリ用エサ配置部からシロアリの天敵であるアリを排除し、シロアリのより効果的な検出が可能となるという効果を奏する。
【0116】
本発明のシロアリ駆除方法は、以上のように、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、上記シロアリ用エサ配置部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第2のステップと、上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、上記シロアリ用エサ配置部のシロアリの存在を確認する第4のステップと、前記第4のステップにおいてシロアリの存在が確認された後に、上記シロアリ用エサ配置部に殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第5のステップとを含む構成である。
【0117】
本発明のシロアリ駆除方法は、以上のように、上記のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置するステップと、上記シロアリ用エサ配置部に殺蟻性のシロアリ用エサを配置するステップとを含む構成である。
【0118】
それゆえ、シロアリ用エサ配置部からシロアリの天敵であるアリを排除できるため、シロアリ用エサ配置部にシロアリを効果的に集めることができる。このため、多くのシロアリに殺蟻性のシロアリ用エサを巣に持ち帰らせて、効果的にシロアリを駆除することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一構成例である実施の形態のシロアリ捕獲器の構造を説明する、その一部が図2(a)のA−A’に沿って破断された斜視図である。
【図2】本発明の一構成例である実施の形態のシロアリ捕獲器の斜視図であり、(a)は蓋側からの斜視図であり、(b)は本体底部側からの斜視図である。
【図3】本発明の一構成例である実施の形態のシロアリ捕獲器の分解正面図であり、(a)はフランジ、蓋、アリ用エサ台および本体の正面図であり、(b)は本体から取り出し可能になっている中芯の正面図である。
【図4】本発明の一構成例である実施の形態のシロアリ捕獲器の開口部の形状を説明する説明図であり、(a)は開口部が形成されている側壁の外面側からの正面図であり、(b)は開口部が形成されている側壁の断面図である。
【図5】従来のシロアリ捕獲器の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フランジ(鍔部)
3 底部(内壁)
4 アリ用エサ台(アリ用エサ配置部)
5 開口部
5a 外面側開口端下部
5b 内面側開口端下部
6 側壁
7 本体(シロアリ用エサ配置部)
8 中芯(シロアリ用エサ配置部)
9 シロアリ用エサ
10 アリ用エサ

Claims (8)

  1. 側壁にシロアリが通過可能な大きさの開口部が少なくとも1つ形成されている、シロアリの検出および駆除の少なくとも一方を行うシロアリ捕獲器であって、
    前記シロアリ捕獲器の内部には、シロアリ用エサが配置されるシロアリ用エサ配置部と、
    アリ用エサが配置されるアリ用エサ配置部とを備え
    前記シロアリ用エサ配置部と前記アリ用エサ配置部とが、アリが通過可能な大きさの空隙が形成されている内壁により分離されていることを特徴とするシロアリ捕獲器。
  2. 上記アリ用エサは、殺蟻成分を含有していることを特徴とする請求項1に記載のシロアリ捕獲器。
  3. 地中に配置されているときに、上記開口部の外面側開口端下部が内面側開口端下部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のシロアリ捕獲器。
  4. 上記側壁の外面側に鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のシロアリ捕獲器。
  5. 地中において腐敗または腐食に耐え、かつ抗シロアリ性の材料からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシロアリ捕獲器。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ検出方法であって、
    上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、
    上記シロアリ用エサ配置部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第2のステップと、
    上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、
    前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、シロアリ用エサ配置部のシロアリの存在を確認する第4のステップとを含むことを特徴とするシロアリ検出方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、
    上記シロアリ捕獲器を地中に配置する第1のステップと、
    上記シロアリ用エサ配置部にシロアリを誘引する非殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第2のステップと、
    上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置する第3のステップと、
    前記第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの後に、上記シロアリ用エサ配置部のシロアリの存在を確認する第4のステップと、
    前記第4のステップにおいてシロアリの存在が確認された後に、上記シロアリ用エサ配置部に殺蟻性のシロアリ用エサを配置する第5のステップとを含むことを特徴とするシロアリ駆除方法。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシロアリ捕獲器を用いたシロアリ駆除方法であって、
    上記アリ用エサ配置部にアリを誘引するアリ用エサを配置するステップと、
    上記シロアリ用エサ配置部に殺蟻性のシロアリ用エサを配置するステップとを含むことを特徴とするシロアリ駆除方法。
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