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JP4523489B2 - 内部欠陥検査方法および内部欠陥検査装置 - Google Patents

内部欠陥検査方法および内部欠陥検査装置 Download PDF

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本発明は、被検体について、例えば鋳造物における鋳巣のような空洞状の内部欠陥を検査する技術に関し、特にX線CT装置で対象物を撮像して得られるX線CTデータなどの空間離散データに基づいて内部欠陥を検査する技術に関する。
工業製品では、中実部分の内部に意図しない空洞を生じたり、あるいは意図的に空洞を含ませたりする場合があり、前者の空洞は製品の性能を低下させる内部欠陥となることがある。そのような内部欠陥の代表的な例としては、鋳造物における鋳巣がある。鋳巣は、鋳造物の強度などに悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、鋳造条件を調整して鋳巣の発生を減らしたり、鋳型の鋳造方案の形状を変えて鋳巣の発生位置をコントロールしたりといった対策が採られている。これらの対策は、設計の段階で試作と検査を繰り返し、最適な条件を探索して決定されるのが一般的である。このため鋳造物の製造分野では、微小な鋳巣も精度よく検査できるようにすることが重要となる。
鋳巣などの内部欠陥を検査する手法としては、破壊検査が古くよりある。破壊検査では、被検体を切断してその断面を観察したり、被検体をサイコロ状に切断した切断片を秤量したりする。このような破壊検査は、多くの手間ひまを要し、また精度もあまり高くなかった。その上、破壊検査した被検体については強度試験など他の試験を行えなくなり、内部欠陥が及ぼす性能への影響を正確に評価することができなかった。
これに対し近年、空間離散データを利用した内部欠陥の非破壊検査が行われるようになってきた。空間離散データとは、空間離散的な要素で被検体の空間的な形状・構造を記述するデータであり、その代表的な一つがX線CTデータである。X線CTデータは、その要素が「セル(またはボクセル)」と呼ばれ、このセルを空間離散的に配列するデータ形式の2次元または3次元のビットマップデータである。そしてX線CTデータにおけるセルは、被検体における対応部分での密度に対応する値(一般に「セル値」ないし「CT値」と呼ばれる)を持っている。すなわちX線CTデータは、被検体の密度状態を体現している。したがってX線CTデータを利用すると、中実部分の内部に空洞として存在する鋳巣などの内部欠陥を中実部分の密度と空洞の密度の違いとして検出することができ、内部欠陥の非破壊検査が可能となる。こうした空間離散データによる内部欠陥の非破壊検査技術については例えば特許文献1〜特許文献6に開示の例が知られている。
特開平7−12759号公報 特開2004−34144号公報 特開2004−12407号公報 特表2003−530546号公報 特開2005−77324号公報 特開2005−56087号公報
空間離散データ、例えばX線CTデータが表している被検体の密度状態から内部欠陥を検出するには、適切な閾値を設定し、その閾値に対するCT値や密度値の関係から欠陥を検出するという手法が基本となる。しかし、こうした手法にはアーチファクト(虚像)に関する問題がある。
すなわちX線CTデータでは、X線の透過能力限界近傍で発生するアーチファクト、X線ビーム幅と被検体の形状の組み合わせに起因する部分体積効果によるアーチファクト、検出器特性のばらつきに起因するリング状のアーチファクトなどの様々なアーチファクトを生じ、これらのアーチファクトによりX線CTデータにおけるCT値が局所的に実際のそれから乖離する現象を伴う。そしてアーチファクトによるCT値の局所的乖離現象が存在するX線CTデータでは、アーチファクトの影響でCT値が小さくなっている部分も誤って欠陥として検出してしまう可能性があり、そのような誤検出があると、内部欠陥検査の精度を低下させることになる。
本発明は、以上のような事情を背景になされたものであり、被検体について断層撮像を行って得られるX線CTデータなどのような空間離散データを利用して内部欠陥を検出するについて、アーチファクトに起因する擬似的な欠陥と実際の欠陥とを判別することで誤った欠陥検出を有効に防止し、より高精度な欠陥検査を可能とする内部欠陥検査方法の提供を第1の目的とし、そのための内部欠陥検査装置の第2の目的としている。
上記第1の目的のために本発明では、空間離散的な要素で被検体の空間的な形状を記述する空間離散データに基づいて前記被検体における内部欠陥を検査する内部欠陥検査方法において、複数の前記要素を含むサイズの第1の検出領域を前記空間離散データに設定する処理、欠陥検出対象とする第1の検出領域を前記空間離散データから抽出する処理、抽出された欠陥検出対象の第1の検出領域の特徴量を計測する処理、前記欠陥検出対象の第1の検出領域を細分化して前記第1の検出領域よりも少ない数の前記要素を含むサイズとした第2の検出領域を前記第1の検出領域に設定する処理、前記第2の検出領域の特徴量を計測する処理、前記第1の検出領域の特徴量と前記第2の検出領域の特徴量を用いて実際の欠陥と擬似的な欠陥を判別するための欠陥判別基準を設定する処理、および設定された欠陥判別基準に基づいて実際の欠陥と擬似的な欠陥を区別しつつ欠陥を検出する処理を含むことを特徴としている。
また本発明では、上記のような内部欠陥検査方法について、前記欠陥判別基準の設定に用いる前記特徴量として、前記第1、第2の各検出領域における前記要素が個々に有する値についての前記第1、第2の各検出領域における標準偏差を用いるようにしている。
また本発明では、上記のような内部欠陥検査方法について、前記欠陥判別基準は、前記第1の検出領域における前記標準偏差と前記第2の検出領域における前記標準偏差との差分をもとに設定するようにしている。
また本発明では、上記のような内部欠陥検査方法を実行するについて、当該方法を実行するための手順が記述されているコンピュータプログラムを介在させるものとしている。
また本発明では、上記第2の目的のために、空間離散的な要素で被検体の空間的な形状を記述する空間離散データに基づいて前記被検体における内部欠陥を検査する内部欠陥検査装置において、複数の前記要素を含むサイズの第1の検出領域を前記空間離散データに設定する検出領域設定手段、前記第1の検出領域を細分化して前記第1の検出領域よりも少ない数の前記要素を含むサイズとした第2の検出領域を前記第1の検出領域に設定する検出領域設定手段、前記第1、第2の各検出領域の特徴量を計測する特徴量計測手段、前記第1の検出領域の特徴量と前記第2の検出領域の特徴量を用いて実際の欠陥と擬似的な欠陥を判別するための欠陥判別基準を設定する欠陥判別基準設定手段、および設定された欠陥判別基準に基づいて実際の欠陥と擬似的な欠陥を区別しつつ欠陥を検出する欠陥検出手段を備えていることを特徴としている。
また本発明では、上記のような内部欠陥検査装置について、前記欠陥判別基準の設定に用いる前記特徴量として、前記第1、第2の各検出領域における前記要素が個々に有する値についての前記第1、第2の各検出領域における標準偏差を用いるようにしている。
また本発明では、上記のような内部欠陥検査装置について、前記欠陥判別基準は、前記第1の検出領域における前記標準偏差と前記第2の検出領域における前記標準偏差との差分をもとに設定するようにしている。
本発明では、所定サイズの第1の検出領域を空間離散データに設定するとともに、この第1の検出領域に、それを細分化した第2の検出領域を設定し、これら第1、第2の各検出領域それぞれの特徴量を用いて実際の欠陥と擬似的な欠陥を判別するための欠陥判別基準を設定し、この欠陥判別基準をもとに実際の欠陥と擬似的な欠陥を区別しつつ欠陥を検出できるようにしている。このため本発明によれば、例えばX線CTデータにおけるアーチファクトなどに起因する擬似的な欠陥と実際の欠陥とを精度よく判別することで誤検出を有効に防止することができ、より高精度な欠陥検査が可能となる。
以下、本発明を実施する上で好ましい形態について説明する。以下で説明する実施形態は、いずれも被検体を鋳造物とし、鋳造物における鋳巣など鋳造欠陥を内部欠陥としてX線CT装置によるX線CTデータを用いて検査する場合についての例である。
図1に第1の実施形態による内部欠陥検査装置について、その処理機能における構成を模式化して示す。本実施形態の内部欠陥検査装置は、図示を省略してあるコンピュータなどのハードウエア要素に、ソフトウェア要素であるコンピュータプログラムとして構成される内部欠陥検査手段1を実装して構成される。内部欠陥検査手段1は、空間離散データ入力手段2、検出領域設定手段3、密度分布データ作成手段4、特徴量計測手段5、欠陥判別基準設定手段6、欠陥検出手段7、検出結果出力手段8を含んでいる。
空間離散データ入力手段2は、空間離散データ、具体的にはX線CTデータを入力する。密度分布データ作成手段4は、入力されたX線CTデータについて密度分布データを作成する。検出領域設定手段3は、X線CTデータに対して第1の検出領域を設定し、また第1の検出領域に対してそれを細分化した第2の検出領域を設定する。特徴量計測手段5は、第1、第2の各検出領域のそれぞれについて特徴量を計測する。欠陥判別基準設定手段6は、特徴量計測手段5で計測した特徴量から、実際の欠陥とアーチファクトによる擬似的な欠陥を判別するための基準を求めて設定する。欠陥検出手段7は、欠陥判別基準設定手段6で設定された欠陥判別基準に基づいて判別するなどして欠陥の検出を行う。検出結果出力手段8は、欠陥検出結果を出力する。
以下では、内部欠陥検査装置における検査処理の内容を説明する。図2に、検査処理の流れを示す。検査処理は、データ入力処理101、第1の検出領域設定処理102、密度分布データ作成処理103、対象検出領域抽出処理104、第1の検出領域特徴量計測処理105、第2の検出領域設定処理106、第2の検出領域特徴量計測処理107、欠陥判別基準設定処理108、欠陥検出処理109、および欠陥検出結果出力処理110を含む。
データ入力処理101では、空間離散データ、具体的にはX線CTデータを空間離散データ入力手段2で入力する。
第1の検出領域設定処理102では、入力されたX線CTデータに対して、検出領域設定手段3により第1の検出領域を設定する。第1の検出領域は、欠陥検出処理を進める上での単位であり、所定のサイズを有する(所定数のセルを含む)領域として設定される。その所定のサイズは、密度分布データ作成処理の負担をできるだけ少なくするという、サイズを大きくする方向の条件と、適切な密度分布状態を得られるようにするという、サイズを小さくする方向の条件のトレードオフ関係から定められ、通常は数百セル程度のサイズとされる。
密度分布データ作成処理103では、第1の検出領域が設定されたX線CTデータについて、第1の検出領域をもとに密度分布データ作成手段4により密度分布データを作成する。密度分布データ作成手段4による密度分布データの作成には周知の手法を用いることができる。
対象検出領域抽出処理104では、密度分布データから欠陥の存在が推測される第1の検出領域の1つを処理105〜処理109までの処理の対象として抽出する。
第1の検出領域特徴量計測処理105では、抽出した第1の検出領域について特徴量を特徴量計測手段5で計測する。計測する特徴量には様々なものがあるが、実際の欠陥とアーチファクトによる擬似的な欠陥を区別しつつ欠陥を検出するという目的において必要な特徴量は、第1の検出領域におけるCT値(ないし密度)の平均値と標準偏差である。これらは、領域に含まれる各セルのCT値を適宜にサンプリングするなどして求める。
第2の検出領域設定処理106では、検出領域設定手段3により第1の検出領域に対して第2の検出領域を設定する。第2の検出領域は、実際の欠陥とアーチファクトによる擬似的な欠陥を区別しつつ欠陥検出を進める上での単位であり、所定のサイズを有する領域として第1の検出領域を細分化して設定される。その所定のサイズは、当該領域においてCT値の標準偏差を適切に求めることができるという、サイズを大きくする方向の条件と、当該領域におけるCT値の標準偏差にアーチファクトによる影響が適切に現れるという、サイズを小さくする方向の条件のトレードオフ関係から定められ、通常は数〜十数セル程度のサイズとされる。図3に、第1の検出領域と第2の検出領域の関係を模式化して示す。第1の検出領域Eは、X線CTデータDを埋め尽くすようにX線CTデータDを所定のサイズで分割して設定される。第2の検出領域SEは、対象検出領域抽出処理104で抽出された第1の検出領域Exに対してそれを細分化して設定される。
第2の検出領域特徴量計測処理107では、特徴量計測手段5により第2の検出領域の特徴量を計測する。計測する特徴量は、第1の検出領域の場合と同様に、第2の検出領域におけるCT値の平均値と標準偏差である。
欠陥判別基準設定処理108では、実際の欠陥とアーチファクトによる擬似的な欠陥を判別するための基準を欠陥判別基準設定手段6により求めて設定する。図4に、欠陥判別基準設定手段6による処理の内容をイメージ化して示す。欠陥判別基準設定処理では、第1の検出領域特徴量計測処理105で第1の検出領域Eについて求められている標準偏差σと第2の検出領域特徴量計測処理107で第2の検出領域SEijのそれぞれについて求められている標準偏差σijを用いて第2の検出領域SEijのそれぞれについて欠陥判別基準として閾値Sijを個別に設定する。具体的には、Sij=σ−σijとして閾値Sijを求め、これを第2の検出領域SEijのそれぞれに設定する。ここで、第2の検出領域SEは2次元方向で配列しており、第2の検出領域SEijとなるのが実際であるが、図で1つの一列についてだけ第2の検出領域SE(第2の検出領域SE、SE、…SE)、および標準偏差σ(σ、σ、…σ)として示している。
このように第1の検出領域Eを細分化した第2の検出領域SEijごとにSij=σ−σijとして閾値Sijを設定することにより、実際の欠陥とアーチファクトによる擬似的な欠陥とを精度よく区別し、アーチファクトによる擬似的な欠陥を誤って検出することを有効に防ぐことができる。このことを従来の手法との対比で説明する。
図4の例のように、鋳造欠陥Pが点在し、またライン状のアーチファクトFがX線Rの照射方向に沿うようにして発生している第1の検出領域Eについて従来の手法で欠陥を検出しようとすると、従来の手法では第1の検出領域Eについての平均CT値と標準偏差σをもとに欠陥の有無を判定していることから、アーチファクトFによる擬似的な欠陥を実際の欠陥と区別することができず、それも欠陥として検出してしまう。
これに対して、本発明の場合、第2の検出領域SEijそれぞれにおけるσijが鋳造欠陥PやアーチファクトFの存在により、図4中のA−A’線について図4の下側に示すσ((σ、σ、…σ)に見られるように変動する。そしてアーチファクトFが発生している第2の検出領域SEでは特に変動が大きくなる。したがって、第2の検出領域SEijのそれぞれにSij=σ−σijとして個別に設定する閾値Sijは、アーチファクトFの影響を受けている第2の検出領域SEijにおいて他の第2の検出領域SEijよりも小さくなる。このためアーチファクトFの影響を受けて平均CT値が小さくなっていても、閾値Sijが小さくなっていることから、当該第2の検出領域SEijにおける平均CT値の低下は欠陥によるものでないと判別することができ、アーチファクトFによる擬似的な欠陥を実際の欠陥として検出するのを避けることができる。
ここで、閾値Sijの算出をSij=kσ−kσijとするのも好ましい形態である。すなわちX線CTデータではある程度のノイズを避けられず、そのノイズの程度に応じてσやσijが影響を受ける。そこで、X線CTデータにおける実際のノイズに応じた定数kやkを計測σやσijに乗じてノイズの影響をキャンセルできるようにすることで、より精度よく欠陥判別を行うことができる。またアーチファクトが発生していない第1の検出領域Eについては、第2の検出領域設定処理106〜欠陥検出処理108までの処理を省略できるようにする形態とするのも好ましい。すなわちアーチファクトが発生していない第1の検出領域Eについては、従来における手法と同様に、第1の検出領域Eについての平均CT値と標準偏差をもとに欠陥を検出するようにしてもアーチファクトによる擬似的な欠陥の誤検出ということはないので、欠陥判別のための処理を省略するようにすることで、処理効率を高めることができる。
欠陥検出処理109では、欠陥判別基準設定処理108で設定された欠陥判別基準に基づいて実際の欠陥とアーチファクトによる擬似的な欠陥を区別しつつ欠陥の検出を行う。ただし、アーチファクトが発生していない第1の検出領域について処理106〜処理108までを省略した場合には、当該第1の検出領域についての平均CT値と標準偏差をもとに欠陥の検出を行う。
以上の対象検出領域抽出処理104〜欠陥検出処理109までの処理は、欠陥検出の対象とする第1の検出領域が複数ある場合にはその全てについて繰返し、それを終えたら 欠陥検出結果出力処理110において欠陥検出結果を所定の形式で出力する。図5に、欠陥とアーチファクトのあるX線CTデータについて、従来の手法と本発明による手法のそれぞれで欠陥検出した結果の出力表示例を示す。図5の(a)は、欠陥とアーチファクトのあるX線CT画像であり、図5の(b)は、従来の手法による欠陥検出結果の出力表示であり、図5の(c)は、本発明による欠陥検出結果の出力表示である。図5の(a)の中央部分にある黒い部分が鋳造欠陥であり、上下に黒と白の縞模様に見えるラインがアーチファクトである。この例では全面にわたってアーチファクトが発生している。図5の(b)と図5の(c)では欠陥として検出された部分が着色(図では灰色)で表示されている。図5の(b)ではアーチファクトの部分も欠陥として検出されているのに対し、図5の(c)では実際の鋳造欠陥の部分だけが欠陥として検出されている。
図6に示すのは、3次元のX線CTデータについて欠陥を検出した結果をレンダリング画像Rとして表示する場合の例である。レンダリング画像Rは、被検体の外形形状と濃い黒で表されている内部欠陥を表示している。欠陥の表示については、その大きさや形状、あるいは存在位置などの特徴量に応じて色別表示や拡大表示するようにする形態も可能である。またユーザが選択した領域内の欠陥だけを表示したり、あるいはユーザが選択した大きさ以上の欠陥だけを表示したりするような形態も可能である。このような選択的な表示については、その選択のための操作入力欄(図示を省略)を表示画面に設けるようにする。
以上では、X線CTデータを用いる場合について説明したが、空間離散データとして例えばMRIやPETなどによるデータを用いる場合にも本発明を適用することができる。
本発明は、X線CTデータのような空間離散データによる内部欠陥検査をより高精度で行うことを可能とするものであり、例えば鋳造物の鋳巣検査などの分野に広く適用することができる。
一実施形態による内部欠陥検査装置の処理機能における構成を模式化して示す図である。 図1の内部欠陥検査装置における処理の流れを示す図である。 第1の検出領域と第2の検出領域の関係を模式化して示す図である。 欠陥判別基準設定処理の内容をイメージ化して示す図である。 欠陥とアーチファクトのあるX線CTデータについての欠陥検出結果の出力表示例を示す図である。 3次元のX線CTデータについての欠陥検出結果をレンダリング画像として表示する場合の例を示す図である。
符号の説明
3 検出領域設定手段
5 特徴量計測手段
6 欠陥判別基準設定手段
7 欠陥検出手段
E 第1の検出領域
SE 第2の検出領域
P 欠陥

Claims (4)

  1. 製品を撮像して得られるX線CTデータに基づいて製品の内部欠陥判別用の閾値を検出する製品の内部の欠陥判別用閾値検出方法であって、
    領域設定手段によって、製品から得られる二次元のX線CTデータについてマトリックス状に区分された第1の検出領域を設定し、更にこの第1の検出領域を更に細かいマトリックス状に区分して第2の検出領域を設定し、
    特徴量算出手段によって、欠陥が推測されるとして抽出した上記第1の検出領域についてX線CTデータからこの領域の標準偏差である第1の標準偏差値σを求め、上記第2の検出領域(i、j)のX線CTデータからこの領域の標準偏差である第2の標準偏差値σ ij を求め、
    閾値検出手段によって、各第2の検出領域(i、j)毎の欠陥判別用閾値S ij を、S ij =σ−σ ij として検出するものとした、
    製品の内部欠陥判別用閾値検出方法。
  2. 上記製品は鋳造物とした請求項1の製品の内部欠陥判別用閾値検出方法。
  3. 製品を撮像して得られる二次元のX線CTデータに基づいて製品の内部欠陥判別用の閾値を検出する製品の内部欠陥判別用閾値検出装置であって、
    製品から得られる二次元のX線CTデータについてマトリックス状に区分された第1の検出領域を設定し、更にこの第1の検出領域を更に細かいマトリックス状に区分して第2の検出領域を設定する、領域設定手段と、
    欠陥が推測されるとして抽出した第1の検出領域について、X線CTデータからこの領域の標準偏差である第1の標準偏差値σを求め、上記第2の検出領域(i、j)のX線CTデータからこの領域の標準偏差である第2の標準偏差値σ ij を求める算出手段と、
    上記第1の標準偏差値σと第2の標準偏差値σ ij との差分S ij を求め、これを当該領域(i、j)の欠陥判別用閾値として検出する検出手段と、
    を備える製品の内部欠陥判別用閾値検出装置。
  4. 上記製品は鋳造物とした請求項1の製品の内部欠陥判別用閾値検出装置。
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