JP4518200B2 - アクティブマトリクス装置、スイッチング素子の製造方法、電気光学表示装置、および電子機器 - Google Patents
アクティブマトリクス装置、スイッチング素子の製造方法、電気光学表示装置、および電子機器 Download PDFInfo
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Description
一般に、アクティブマトリクス装置では、スイッチング素子としてTFTが用いられている。TFTは、その半導体層にa−Si薄膜やp−Si薄膜が用いられるが、これらは光導電性を有しているため、光が入射すると、光リークが生じ、TFTのオフ抵抗が低下したり、TFTの閾値がシフトしたりするおそれがある。
そこで、特許文献1にかかるアクティブマトリクス装置(電気光学表示装置用バックプレーン)では、前述したようなTFTに代えてメカニカルなスイッチング素子を用いている。このようなメカニカルなスイッチング素子は光リークが生じない。そのため、遮光層を設ける必要がなく、開口率を大きくすることができる。また、メカニカルなスイッチング素子は、TFTのような温度による特性変動を生じないため、優れたスイッチング特性を有する。
しかしながら、かかるアクティブマトリクス装置では、各スイッチング素子が基板上に設けられているが、各スイッチング素子に備えられた片持ばりが板状をなし、その板面が基板の板面に平行となっているため、片持ばりの板面の面積分だけ開口率が低下してしまう。そのため、かかるアクティブマトリクス装置は、メカニカルなスイッチング素子を用いることによる効果(開口率の向上)を十分に発揮することができなかった。
仮に、開口率を大きくするために片持ばりの板面の面積を小さくすると、片持ばりとアクチュエータ電極との対向面積の減少に伴って、これらの間に生じる静電引力も小さくなってしまうため、スイッチング素子の駆動電圧を大きくする必要がある。
本発明のアクティブマトリクス装置は、基板の一方の面側に設けられた複数の画素電極と、
前記各画素電極に対応して設けられ、前記画素電極に接続された固定電極と、片持ち支持され、その自由端側が前記固定電極に対し接触/離反するように変位可能に設けられた可動電極と、前記可動電極に静電ギャップを介して設けられた駆動電極とを備えるスイッチング素子と、
前記各可動電極に接続された第1の配線と、
前記各駆動電極に接続された第2の配線とを有し、
前記複数の画素電極は、前記複数のスイッチング素子に対し前記基板の厚さ方向にて異なる位置に設けられ、前記各画素電極は、平面視したときに、対応する前記スイッチング素子を包含するように設置され、
前記各スイッチング素子は、前記可動電極と前記駆動電極との間に電圧を印加することにより、前記可動電極と前記駆動電極との間に静電引力を生じさせ、これにより、前記可動電極を変位させて、前記可動電極と前記固定電極とを接触させ、前記第1の配線と前記画素電極とを導通状態とするように構成され、
前記固定電極、前記可動電極および前記駆動電極は、前記基板の板面に沿った方向で互いに異なる位置に配置され、前記可動電極は、前記基板の板面に沿った方向で前記固定電極側に変位するように構成され、
前記固定電極、前記可動電極、および前記駆動電極は、それぞれ、薄板状をなし、その板面が前記基板の板面に対しほぼ直角となるように設置され、前記固定電極と前記可動電極との間および前記駆動電極と前記可動電極との間にそれぞれ光を透過させるものであり、
前記基板上には、その板面に垂直な壁面を備える絶縁層が設けられ、
前記駆動電極および前記固定電極は、それぞれ、前記絶縁層の前記壁面上に設けられ、
前記可動電極の自由端側の端部には、前記固定電極の電極面と略平行な平坦面を有する突起が形成されていることを特徴とする。
これにより、省電力化を図りつつ、開口率をより向上させることができるアクティブマトリクス装置を提供することができる。
これにより、基板を平面視したときに、スイッチング素子と画素電極とが重なる領域の面積を小さくすることができる。その結果、開口率を向上させることができる。
これにより、スイッチング素子の構造を簡単なものとすることができる。また、駆動電極が可動電極の固定端側に対向するため、可動電極が駆動電極側に変位(曲げ変形)したときに、可動電極が元の状態に復帰しようとする反力が大きい。そのため、駆動電極と可動電極との固着を確実に防止することができる。
これにより、可動電極と駆動電極との固着を防止することができる。
本発明のアクティブマトリクス装置では、前記可動電極と前記固定電極との対向面のうちの少なくとも一方の面上には、前記可動電極と前記駆動電極との接触を阻止するように突起が形成されていることが好ましい。
これにより、より確実かつ簡単に、可動電極と駆動電極とが離間した状態のまま、可動電極と固定電極とを接触させることができる。
これにより、スイッチング素子の各部の劣化を防止することができる。そのため、長期にわたり優れたスイッチング特性を発揮することができる。
これにより、マトリクス状に配列された複数の画素電極に対応して複数のスイッチング素子を配列することができる。
前記基板の一方の面側に、前記基板の板面に垂直な壁面を備える段差部を形成する工程と、
前記壁面上に第1の電極を形成する工程と、
前記第1の電極を覆うように、絶縁性を有する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層を介して前記第1の電極に対向するように、前記絶縁層上に第2の電極を形成する工程と、
前記絶縁層の一部を除去して、前記第1の電極と前記第2の電極との間に静電ギャップを形成とするとともに、前記第2の電極を前記第1の電極に対し接触/離反するように変位可能とする工程とを有し、
前記第1の電極を前記駆動電極とし、前記第2の電極を前記可動電極とすることを特徴とする。
これにより、省電力化を図りつつ、高品位な画像を表示することができる。
本発明の電子機器は、本発明の電気光学表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、省電力化を図りつつ、高品位な画像を表示することができる。
<参考例>
図1は、参考例にかかるアクティブマトリクス装置を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示すアクティブマトリクス装置に備えられたスイッチング素子を説明するための拡大平面図、図4は、図3に示すスイッチング素子を説明するための斜視図、図5は、図3に示すスイッチング素子の作動を説明するための図である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中および図4中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1に示すアクティブマトリクス装置10は、複数の第1の配線11と、この複数の第1の配線11に交差するように設けられた複数の第2の配線12と、各第1の配線11と各第2の配線12との交点付近に設けられた複数のスイッチング素子1と、各スイッチング素子1に対応して設けられた複数の画素電極8とを有し、これらが基板50上に設けられている。
基板50には、例えば、ガラス基板、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)、石英基板、シリコン基板、ガリウム砒素基板等を用いることができる。
本参考例では、複数の第1の配線11と複数の第2の配線12は、互いに直交するように配列されている。そして、複数の第1の配線11は、行選択のためのものであり、複数の第2の配線12は、列選択のためのものである。すなわち、第1の配線11および第2の配線12のうち、一方がデータ線であり、他方が走査線である。このような複数の第1の配線11と複数の第2の配線12を用いて行選択および列選択を行うことにより、選択的に所望のスイッチング素子1を作動(可動電極5と駆動電極2との間に電圧を印加)させることができる。
このような各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料は、それぞれ、導電性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、Pd、Pt、Au、W、Ta、Mo、Al、Cr、Ti、Cuまたはこれらを含む合金等の導電性材料、ITO、FTO、ATO、SnO2等の導電性酸化物、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリピロール、PEDOT(poly−ethylenedioxythiophene)のようなポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリカルバゾール、ポリシランまたはこれらの誘導体等の導電性高分子材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、前述した導電性高分子材料は、通常、酸化鉄、ヨウ素、無機酸、有機酸、ポリスチレンサルフォニック酸などの高分子でドープされ導電性を付与された状態で用いられる。これらの中でも、各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料としては、それぞれ、Al、Au、Cr、Ni、Cu、Ptまたはこれらを含む合金を主とするものが好適に用いられる。これらの金属材料を用いると、電解あるいは無電解メッキ法を用いて、容易かつ安価に各第1の配線11および各第2の配線12を形成することができる。また、アクティブマトリクス装置10の特性を向上することができる。
そして、この第1の絶縁層41上には、後述するスイッチング素子1の各電極と接続するための端子61、62、63が設けられているとともに、これらの端子61、62、63を覆うように第2の絶縁層71が設けられている。
また、この第3の絶縁層72上には、前述した複数の第1の配線11が設けられているとともに、この複数の第1の配線を覆うように第4の絶縁層73が設けられている。
また、第2の絶縁層71には、端子61と第1の配線11との接続のための貫通電極111と、端子62と画素電極8との接続のための貫通電極部81と、端子63と第2の配線12との接続のための貫通電極部121とがそれぞれ貫通している。
また、第4の絶縁層73には、端子62と画素電極8との接続のための貫通電極部81が貫通している。
絶縁性を有する有機材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリビニルフェニレン、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)のようなアクリル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフッ素系樹脂、ポリビニルフェノールあるいはノボラック樹脂のようなフェノール系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテンなどのオレフィン系樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
各画素電極8は、前述した基板50の一方の面側に設けられ、アクティブマトリクス装置10を用いて後述する液晶パネル100を構築した際に、各画素を駆動させるための電圧を印加する一方の電極を構成するものである。
特に、複数の画素電極8は、複数のスイッチング素子1に対し基板50の厚さ方向にて異なる位置(上方)に設けられ、各画素電極8は、平面視したときに、対応するスイッチング素子1を包含するように設置されている。これにより、各画素電極8の面積を最大限大きくすることができ、開口率を向上させることができる。
封止層9の構成材料は、上記貫通孔を封止する機能を有するものであれば、特に限定されず、各種有機材料、各種無機材料を用いることができるが、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレン等の高分子材料を用いるのが好ましい。これにより、後述する液晶パネル100のように配光膜を兼ねることができる。
各スイッチング素子1は、図3および図4に示すように、対応する第2の配線12に電気的に接続された駆動電極2と、対応する画素電極8に電気的に接続された固定電極3と、対応する第1の配線11に電気的に接続された可動電極(スイッチ片)5とを有している。
駆動電極2は、薄板状をなし、その板面が基板50の板面に対しほぼ直角となるように設けられ、平面視にてL字状をなしていて、第1の配線11に沿って延びる部分と第2の配線に沿って延びる部分とを有している。
また、駆動電極2は、基板50および画素電極8のそれぞれに対し離間している。言い換えると、駆動電極2は、収納部13の底面および上面のそれぞれに対し離間している。
この駆動電極2は、可動電極5との間に電圧を印加する(電位差を生じさせる)ことにより、可動電極5との間(静電ギャップ)に静電引力を生じさせるものである。
このような駆動電極2は、前述した貫通電極部121および端子63を介して第2の配線12に電気的に接続されている。本参考例では、駆動電極2と端子63とが一体的に形成されている。
また、駆動電極2の厚さは、それぞれ、特に限定されないが、10〜1000nm程度とするのが好ましく、50〜500nm程度とするのがより好ましい。
また、固定電極3は、基板50の厚さ方向において、前述した駆動電極2とほぼ同位置に設けられている。
このような固定電極3は、前述した端子62および貫通電極部81を介して画素電極8に電気的に接続されている。
このような固定電極3の構成材料は、導電性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、前述した各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料と同様のものを用いることができる。
可動電極5は、薄板状をなし、その板面が基板50の板面に対しほぼ直角となるように設けられ、平面視にて主に第2の配線11に沿って延びていて、前述した駆動電極2および固定電極3に対向するように設けられている。
この可動電極5は、長手形状(すなわち帯状)をなし、その長手方向での第1の配線11側の端(図3にて左側の端)51が固定され、片持ち支持されている。これにより、可動電極5は、その自由端52側が駆動電極2および固定電極3側(下側)へ変位可能となっている。
この突起53は、可動電極5と駆動電極2との接触を阻止するように形成され、可動電極5と駆動電極2との固着を防止する固着防止手段を構成する。これにより、可動電極5と駆動電極2とが離間した状態のまま、可動電極5が固定電極3に接触することができる。
このような可動電極5の構成材料は、導電性を有するとともに、弾性変形可能なものであれば、特に限定されないが、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、シリコンカーバイトのようなシリコン材料、ステンレス鋼、チタン、アルミニウムのような金属材料、またはこれらの各材料の1種または2種以上を組み合わせた複合材料等が挙げられる。
収納部13内は、減圧状態としてもよいし、非酸化性のガスを充填してもよし、絶縁性の液体を充填してもよい。
また、このような収納部13は気密空間を形成している。これにより、スイッチング素子1の各部の劣化を防止することができる。そのため、長期にわたり優れたスイッチング特性を発揮することができる。また、可動電極5の外部からの影響を防止するため、スイッチング素子は1安定した駆動特性を発揮することができる。また、各スイッチング素子1毎に収納部13が設けられているので、スイッチング素子1間の影響も防止することができる。
そして、可動電極5と駆動電極2との間に電圧が印加されることにより、可動電極5と駆動電極2との間に静電引力を生じさせ、図5に示すように、可動電極5と固定電極3とを接触させて第1の配線11から画素電極8への通電を導通状態とする。
このように構成することで、前述したように各電極の電極面の面積(特に、可動電極5と駆動電極2との対向面の面積)を大きくしても、平面視での各電極の面積を抑えることができる。そのため、スイッチング素子1の駆動電圧を大きくすることなく、開口率を向上させることができる。すなわち、省電力化を図りつつ、メカニカルなスイッチング素子を用いる利点を最大限発揮させ、開口率をより向上させることができる。
しかも、固定電極3、可動電極5、および駆動電極2は、それぞれ、第1の配線11または第2の配線12に平行な方向に延在しているため、基板50を平面視したときに、スイッチング素子1と画素電極8とが重なる領域の面積を小さくすることができる。その結果、開口率を向上させることができる。
次に、図6ないし図8を参照しつつ、本参考例のアクティブマトリクス装置10の製造方法の一例を説明する。
図6ないし図8は、それぞれ、図1および図2に示すアクティブマトリクス装置の製造方法(各スイッチング素子の製造方法)を説明するための図である。なお、図6および図7は、それぞれ、左側が図3に対応する平面図を示し、右側が図2に対応する断面図を示しており、図8は、図2に対応する断面図を示している。また、以下の説明では、説明の便宜上、図6および図7中の右側の図中、および、図8中において、上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」と言う。
[A]
まず、基板50を用意し、この基板50上に、図6(a)に示すように、第1の絶縁膜41Aを形成する。
この第1の絶縁膜41Aは、後述する工程[F]により第1の絶縁層41となるものである。
有機絶縁材料またはその前駆体を含む溶液を基板50上へ塗布(供給)する方法としては、例えば、塗布法、印刷法等を用いることができる。
また、第1の絶縁膜41Aを無機材料で構成する場合、第1の絶縁膜41Aは、例えば、熱酸化法、CVD法、SOG法等により形成することができる。また、原材料にポリシラザンを用いることで、第1の絶縁膜41Aとして、シリカ膜、窒化珪素膜を湿式プロセスで成膜することが可能である。
−B1−
次に、図6(b)に示すように、第1の絶縁膜41A上に、溝411を形成する。これにより、第1の絶縁膜41Bが得られる。
ここで、溝411は、その底面が基板50に達しないような深さで形成する。
溝411の形成方法(第1の絶縁膜41Aの一部を除去する方法)としては、特に限定されず、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
その後、レジスト層を除去することにより、溝411が得られる。
なお、駆動電極2および固定電極3等は、それぞれ、例えば、導電性粒子を含有するコロイド液(分散液)、導電性ポリマーを含有する液体(溶液または分散液)等の液状材料を基板50上に供給して被膜を形成した後、必要に応じて、この被膜に対して後処理(例えば加熱、赤外線の照射、超音波の付与等)を施すことにより形成することもできる。
次に、図7(a)に示すように、第1の絶縁膜41B上に、導電性膜64を形成する。
この導電性膜64は、スイッチング素子1の各電極2、3、5および端子61、62、63となるべきものである。
この導電性膜64の構成材料は、前述したスイッチング素子1の各電極2、3、5の構成材料を用いることができる。
導電性膜64をシリコンを主材料として構成する場合、例えば、α―Si(アモルファスシリコン)材料やシリコンカーバイトをCVDで形成することができる。
次に、図7(b)に示すように、導電性膜64の一部(不要部分)を除去する。これにより、駆動電極2と固定電極3と可動電極5と端子61、62、63とが得られる。
導電性膜64の一部を除去する方法としては、特に限定されず、前述した工程−B1−と同様の方法を用いることができる。
次に、図8(a)に示すように、第2の絶縁膜71Aと第2の配線12と第3の絶縁膜72Aと第1の配線11と第4の絶縁膜73Aと画素電極8とをこの順で形成する。ここで、第2の絶縁層71の形成時に、第1の絶縁膜41Bの溝411部が埋められて、第1の絶縁膜41Cが得られる。
第2の配線12と第1の配線11と画素電極8との形成方法は、それぞれ、特に限定されず、前述した工程[A]および工程−B1−と同様の方法を用いることができる。
また、第2の絶縁膜71Aと第3の絶縁膜72Aと第4の絶縁膜73Aとの形成方法は、それぞれ、前述した工程[A]と同様の方法を用いることができる。
次に、画素電極8に形成された貫通孔(図示せず)を通じて、第1の絶縁膜41Cと第2の絶縁膜71Aと第3の絶縁膜72Aと第4の絶縁膜73Aとをウェットエッチングして、図8(b)に示すように、収納部13を形成する。これにより、第1の絶縁層41と第2の絶縁層71と第3の絶縁層72と第4の絶縁層73とが得られる。
その後、マスクを除去する。
次に、図8(c)に示すように、複数の画素電極8を覆うように封止層9を形成する。これにより、アクティブマトリクス装置10(スイッチング素子1)を得る。
以上説明したようにして、アクティブマトリクス装置10を製造することができる。
次に、本発明の実施形態を説明する。
図9は、本発明の実施形態にかかるアクティブマトリクス装置に備えられたスイッチング素子の概略構成を示す図、図10ないし図12は、それぞれ、図9に示すスイッチング素子の製造方法を説明するための図、図13は、図9に示すスイッチング素子の応用例の一例であるインバータ回路を示す図である。なお、図9(a)は、本発明の実施形態にかかるスイッチング素子の平面図、図9(b)は、図9(a)のB−B線断面図である。また、図10ないし図12は、それぞれ、図9(b)に対応する断面図を示している。
本実施形態のスイッチング素子は、その製造方法およびこれに伴う構成が異なる以外は、前述した参考例でのスイッチング素子と同様である。
このようなスイッチング素子1Aの主要部(すなわち駆動電極2と固定電極3と可動電極5Aとのそれぞれの主要部)は、基板50上に設けられた収納部13A内に収納されている。この収納部13Aは、基板50上に設けられた絶縁層41Dを基板50の厚さ方向に貫通するように形成されている。
第1の層412は、基板50の板面に垂直な壁面415を備え、この壁面415上には、駆動電極2が形成されている。また、第1の層412は、基板50の板面に垂直でかつ壁面415と平行な壁面416を備え、この壁面416上には、固定電極3が形成されている。なお、第1の層412と第2の層413と第3の層414とについては、後述する製造方法の説明にて詳述する。
可動電極5Aは、長手形状(すなわち帯状)をなし、その長手方向での一端(図9(a)にて左側の端)が固定され、片持ち支持されている。これにより、可動電極5Aは、その自由端側が駆動電極2および固定電極3側(下側)へ変位可能となっている。
スイッチング素子1Aの製造方法は、[1]基板50上に段差部を形成する工程と、[2]段差部の壁面上に第1の電極を形成する工程と、[3]第1の電極を覆うように絶縁層を形成する工程と、[4]絶縁層上に第2の電極を形成する工程と、[5]絶縁層の一部を除去する工程とを有し、第1の電極を駆動電極とし、第2の電極を可動電極とする。
[1]
まず、図10(a)に示すように、基板50上に、第1の層412を形成する。これにより、基板50の一方の面側に、基板50の板面に垂直な壁面415を備える段差部が形成される。
2−1
次いで、図10(b)に示すように、第1の層412を覆うように、第1の電極層65を形成する。
このとき、第1の電極層65は、壁面415、416上を覆うように形成される。
第1の電極層65の形成方法としては、前述した参考例のスイッチング素子1の製造方法における工程B2の導電性膜64の形成方法と同様の方法を用いることができる。
その後、図10(c)に示すように、第1の電極層65の一部を除去(パターンニング)して、第1の電極65Aを形成する。
第1の電極65Aは、駆動電極2と同一形状および同一寸法で形成されている。すなわち、本工程では、駆動電極2が形成される。また、本工程では、図示しないが、第1の電極層65をパターンニングすることで、固定電極3も形成される。
第1の電極層65の一部を除去する方法としては、前述した参考例のスイッチング素子1の製造方法における工程B3の導電性膜64の一部を除去する方法と同様の方法を用いることができ、特に、等方性エッチングを用いるのが好ましい。
このようにして、壁面415上に第1の電極65Aが形成される。
次に、図11(a)に示すように、第1の電極65Aを覆うように、絶縁性を有する絶縁層413Aを形成する。
絶縁層413Aは、その一部が後述する工程[5]において除去され、前述した第2の層413となるもの(犠牲層)である。
また、絶縁層413Aの厚さは、前述した駆動電極2と可動電極5Aとの間の距離(すなわち静電ギャップ)に対応したものとなっている。これにより、後述する工程[5]において、絶縁層413Aの一部を除去したときに、駆動電極2と可動電極5Aとの間の距離を絶縁層413Aの厚さで規定することができる。
また、本工程[3]では、後述する工程[5](犠牲層除去)に用いるエッチングに対し耐性を有する膜を形成しておき、その膜上に絶縁層413Aを形成するのが好ましい。これにより、後述する工程[5]において、第1の電極65Aや基板50等がエッチングされるのを防止することができる。
4−1
次に、図11(b)に示すように、絶縁層413A上に第2の電極層66を形成する。
第2の電極層66の形成方法としては、前述した参考例のスイッチング素子1の製造方法における工程B2の導電性膜64の形成方法と同様の方法を用いることができる。
その後、図11(c)に示すように、第2の電極層66の一部を除去して、第2の電極66Aを形成する。
第2の電極層66の一部を除去する方法としては、前述した参考例のスイッチング素子1の製造方法における工程B3の導電性膜64の一部を除去する方法と同様の方法を用いることができ、特に、異方性エッチングを用いるのが好ましい。
このようにして、絶縁層413Aを介して第1の電極65A(駆動電極2)に対向するように、絶縁層413A上に第2の電極66A(可動電極5A)が形成される。
また、図示しないが、第2の電極66Aは、絶縁層413Aを介して固定電極3にも対向するように形成されている。
5−1
次に、図12(a)に示すように、第3の層414を形成する。
第3の層414は、絶縁膜を形成し、その絶縁膜の一部を除去することで形成することができる。絶縁膜の形成方法としては、前述した参考例のスイッチング素子1の製造方法における工程[A]の第1の絶縁膜41Aの形成方法と同様の方法を用いることができる。また、絶縁膜の一部を除去する方法としては、前述した参考例のスイッチング素子1の製造方法における工程B1の溝411の形成方法と同様の方法を用いることができる。
次いで、図12(b)に示すように、絶縁層413Aの一部を除去する。このとき、絶縁層413Aのうち、第1の電極65A(駆動電極2)と第2の電極66A(可動電極5A)との間の部分、および、第2の電極66A(可動電極5A)の周囲の部分を除去する。
また、図示しないが、絶縁層413Aのうち、固定電極3と第2の電極66A(可動電極5A)との間の部分も除去される。
以上説明したようなスイッチング素子1Aの製造方法によれば、絶縁層413Aの厚さで可動電極5Aと駆動電極2との間の距離(すなわち静電ギャップ)の大きさを規定することができる。そして、絶縁層413Aの厚さはフォトリソグラフィーを用いて形成し得るラインまたはスペースの最小幅よりも小さくすることができる。そのため、静電ギャップを小さくすることができる。その結果、スイッチング素子1Aの駆動電圧を低減することができ、また、スイッチング素子1Aの設置スペースが小さく、スイッチング素子1Aを用いたアクティブマトリクス装置の設計自由度を高めることができる。また、絶縁層413Aの厚さはフォトリソグラフィーを用いて形成し得るラインまたはスペースの幅の寸法精度に比し高精度で規定することができる。そのため、前述したようにして製造されたスイッチング素子1Aは、可動電極5Aと駆動電極2との間の距離を高精度に規定することができ、その結果、素子ごとの静電ギャップのバラツキが少なく、安定したスイッチング特性を実現することができる。
次に、本発明の電気光学表示装置の一例として、前述したアクティブマトリクス装置10を備える液晶パネルを説明する。
図14は、本発明の電気光学表示装置を液晶パネルに適用した場合の実施形態を示す縦断面図である。
マイクロレンズ基板201は、凹曲面を有する複数(多数)の凹部(マイクロレンズ用凹部)205が設けられたマイクロレンズ用凹部付き基板(第1の基板)206と、かかるマイクロレンズ用凹部付き基板206の凹部205が設けられた面に樹脂層(接着剤層)207を介して接合された表層202とを有しており、また、樹脂層207では、凹部205内に充填された樹脂によりマイクロレンズ208が形成されている。
このアクティブマトリクス装置10のスイッチング素子1は、図示しない制御回路に接続され、画素電極8へ供給する電流を制御する。これにより、画素電極8の充放電が制御される。
配向膜60は、アクティブマトリクス装置10の画素電極8に接合されており、配向膜40は、液晶パネル用対向基板20の液晶層90にされている。ここで、配向膜60は、前述したアクティブマトリクス装置10の封止層9を兼ねている。
配向膜40、60は、特に限定されないが、通常、主として、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレン等の高分子材料で構成されたものである。前記高分子材料の中でも特に、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂が好ましい。配向膜40、60が、主として、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂で構成されたものであると、製造工程において簡便に高分子膜を形成できるとともに、耐熱性、耐薬品性などに優れた特性を有するものとなる。
このような配向膜は、その平均厚さが20〜120nmであるのが好ましく、30〜80nmであるのがより好ましい。
かかる液晶分子としては、ネマチック液晶、スメクチック液晶など配向し得るものであればいかなる液晶分子を用いても構わないが、TN型液晶パネルの場合、ネマチック液晶を形成させるものが好ましく、例えば、フェニルシクロヘキサン誘導体液晶、ビフェニル誘導体液晶、ビフェニルシクロヘキサン誘導体液晶、テルフェニル誘導体液晶、フェニルエーテル誘導体液晶、フェニルエステル誘導体液晶、ビシクロヘキサン誘導体液晶、アゾメチン誘導体液晶、アゾキシ誘導体液晶、ピリミジン誘導体液晶、ジオキサン誘導体液晶、キュバン誘導体液晶等が挙げられる。さらに、これらネマチック液晶分子にモノフルオロ基、ジフルオロ基、トリフルオロ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基などのフッ素系置換基を導入した液晶分子も含まれる。
液晶パネル用対向基板20側から入射した入射光Lは、マイクロレンズ用凹部付き基板206を通り、マイクロレンズ208を通過する際に集光されつつ、樹脂層207、表層202、ブラックマトリックス204の開口203、透明導電膜209、液晶層90、画素電極8、基板50を透過する。このとき、マイクロレンズ基板201の入射側に偏光膜80が設けられているため、入射光Lが液晶層90を透過する際に、入射光Lは直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方向は、液晶層90の液晶分子の配向状態に対応して制御される。したがって、液晶パネル100を透過した入射光Lを偏光膜70に透過させることにより、出射光の輝度を制御することができる。
なお、本発明の電気光学表示装置は、このような液晶パネルへの適用に限定されるものではなく、電気泳動表示装置、有機または無機EL表示装置等に適用することもできる。
次に、本発明の電子機器の例として、前述した液晶パネル100を備える電子機器を図15ないし図18に示す第1〜4の例に基づき説明する。
(第1の例)
図15は、本発明の電子機器の第1の例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
このパーソナルコンピュータ1100においては、表示ユニット1106が、前述の液晶パネル100と、図示しないバックライトとを備えている。バックライトからの光を液晶パネル100に透過させることにより画像(情報)を表示し得るものである。
図16は、本発明の電子機器の第2の例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206とともに、前述の液晶パネル100と、図示しないバックライトとを備えている。
図17は、本発明の電子機器の第3の例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ケースの内部には、回路基板1308が設置されている。この回路基板1308は、撮像信号を格納(記憶)し得るメモリが設置されている。
撮影者が液晶パネル100に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリに転送・格納される。
図18は、本発明の電子機器の第4の例である投射型表示装置(液晶プロジェクター))の光学系を模式的に示す図である。
同図に示すように、投射型表示装置300は、光源301と、複数のインテグレータレンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備えた色分離光学系(導光光学系)と、赤色に対応した(赤色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)240と、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)250と、青色に対応した(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)260と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラー面211および青色光のみを反射するダイクロイックミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム(色合成光学系)210と、投射レンズ(投射光学系)220とを有している。
なお、投射型表示装置300では、ダイクロイックプリズム210と投射レンズ220とで、光学ブロック200が構成されている。また、この光学ブロック200と、ダイクロイックプリズム210に対して固定的に設置された液晶ライトバルブ240、250および260とで、表示ユニット230が構成されている。
光源301から出射された白色光(白色光束)は、インテグレータレンズ302および303を透過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグレータレンズ302および303により均一にされる。光源301から出射される白色光は、その光強度が比較的大きいものであるのが好ましい。これにより、スクリーン320上に形成される画像をより鮮明なものとすることができる。また、投射型表示装置300では、耐光性に優れた液晶パネル100を用いているため、光源301から出射される光の強度が大きい場合であっても、優れた長期安定性が得られる。
ダイクロイックミラー305を透過した赤色光は、ミラー306で図18中下側に反射し、その反射光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶ライトバルブ240に入射する。
ダイクロイックミラー307で反射した緑色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液晶ライトバルブ250に入射する。
このように、光源301から出射された白色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバルブに導かれ、入射する。
同様に、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ250および260に入射し、それぞれの液晶パネル100で変調され、これにより緑色用の画像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライトバルブ250が有する液晶パネル100の各画素は、緑色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御され、液晶ライトバルブ260が有する液晶パネル100の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御される。
前記液晶ライトバルブ240により形成された赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ240からの赤色光は、面213からダイクロイックプリズム210に入射し、ダイクロイックミラー面211で図18中左側に反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出射面216から出射する。
また、前記液晶ライトバルブ260により形成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ260からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム210に入射し、ダイクロイックミラー面212で図18中左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過して、出射面216から出射する。
なお、本発明の電子機器は、図15のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図16の携帯電話機、図17のディジタルスチルカメラ、図18の投射型表示装置の他にも、例えば、テレビや、ビデオカメラ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、タッチパネルを備えた機器(例えば金融機関のキャッシュディスペンサー、自動券売機)、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電表示装置、超音波診断装置、内視鏡用表示装置)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータなどが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部、モニタ部として、前述した本発明の電気光学表示装置が適用可能なことは言うまでもない。
以上、本発明のアクティブマトリクス装置、電気光学表示装置および電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明のアクティブマトリクス装置、電気光学表示装置および電子機器では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、透過型の電気光学表示装置に本発明を適用した例を説明したが、本発明は、これに限定されず、LCOS(Liquid crystal on silicon)のような反射型の電気光学表示装置に適用することも可能である。
Claims (10)
- 基板の一方の面側に設けられた複数の画素電極と、
前記各画素電極に対応して設けられ、前記画素電極に接続された固定電極と、片持ち支持され、その自由端側が前記固定電極に対し接触/離反するように変位可能に設けられた可動電極と、前記可動電極に静電ギャップを介して設けられた駆動電極とを備えるスイッチング素子と、
前記各可動電極に接続された第1の配線と、
前記各駆動電極に接続された第2の配線とを有し、
前記複数の画素電極は、前記複数のスイッチング素子に対し前記基板の厚さ方向にて異なる位置に設けられ、前記各画素電極は、平面視したときに、対応する前記スイッチング素子を包含するように設置され、
前記各スイッチング素子は、前記可動電極と前記駆動電極との間に電圧を印加することにより、前記可動電極と前記駆動電極との間に静電引力を生じさせ、これにより、前記可動電極を変位させて、前記可動電極と前記固定電極とを接触させ、前記第1の配線と前記画素電極とを導通状態とするように構成され、
前記固定電極、前記可動電極および前記駆動電極は、前記基板の板面に沿った方向で互いに異なる位置に配置され、前記可動電極は、前記基板の板面に沿った方向で前記固定電極側に変位するように構成され、
前記固定電極、前記可動電極、および前記駆動電極は、それぞれ、薄板状をなし、その板面が前記基板の板面に対しほぼ直角となるように設置され、前記固定電極と前記可動電極との間および前記駆動電極と前記可動電極との間にそれぞれ光を透過させるものであり、
前記基板上には、その板面に垂直な壁面を備える絶縁層が設けられ、
前記駆動電極および前記固定電極は、それぞれ、前記絶縁層の前記壁面上に設けられ、
前記可動電極の自由端側の端部には、前記固定電極の電極面と略平行な平坦面を有する突起が形成されていることを特徴とするアクティブマトリクス装置。 - 前記固定電極、前記可動電極、および前記駆動電極は、それぞれ、前記第1の配線または前記第2の配線に平行な方向に延在している請求項1に記載のアクティブマトリクス装置。
- 前記固定電極は、前記可動電極の自由端側の端部に対向するように設置され、前記駆動電極は、前記固定電極よりも前記可動電極の固定端側の部分に対向するように設置されている請求項1または2に記載のアクティブマトリクス装置。
- 前記固定電極と前記可動電極と前記駆動電極とは、前記可動電極と前記駆動電極とが離間した状態のまま、前記可動電極が前記固定電極に接触するように配設されている請求項1ないし3のいずれかに記載のアクティブマトリクス装置。
- 前記可動電極と前記固定電極との対向面のうちの少なくとも一方の面上には、前記可動電極と前記駆動電極との接触を阻止するように突起が形成されている請求項4に記載のアクティブマトリクス装置。
- 前記各スイッチング素子毎に前記可動電極と前記駆動電極と前記固定電極とを収納する収納部を有し、該収納部が気密空間を形成している請求項1ないし5のいずれかに記載のアクティブマトリクス装置。
- 前記第1の配線は、前記基板に沿って互いに平行に複数設けられ、前記第2の配線は、前記各第1の配線に交差するとともに、前記基板に沿って互いに平行に複数設けられ、前記各スイッチング素子は、前記各第1の配線と前記各第2の配線との交点付近に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載のアクティブマトリクス装置。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のアクティブマトリクス装置に備えられたスイッチング素子の製造方法であって、
前記基板の一方の面側に、前記基板の板面に垂直な壁面を備える段差部を形成する工程と、
前記壁面上に第1の電極を形成する工程と、
前記第1の電極を覆うように、絶縁性を有する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層を介して前記第1の電極に対向するように、前記絶縁層上に第2の電極を形成する工程と、
前記絶縁層の一部を除去して、前記第1の電極と前記第2の電極との間に静電ギャップを形成とするとともに、前記第2の電極を前記第1の電極に対し接触/離反するように変位可能とする工程とを有し、
前記第1の電極を前記駆動電極とし、前記第2の電極を前記可動電極とすることを特徴とするスイッチング素子の製造方法。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載のアクティブマトリクス装置を備えることを特徴とする電気光学表示装置。
- 請求項9に記載の電気光学表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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