JP4491123B2 - 椅子の背もたれ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製の背もたれ板を、金属製の背杆に取り付けるようにした椅子の背もたれ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の椅子の背もたれ取付構造の代表的なものでは、合成樹脂製の背もたれ板の左右に筒状部を設け、この筒状部に、椅子の後部左右両側に設けた上方を向く金属パイプ製の背杆を嵌合するとともに、背もたれ板と背杆とをリベットをもって固定することにより、背もたれ板を背杆に取り付けるようになっている(例えば、実開昭59−21260号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の背もたれ取付構造によると、背もたれ板を背杆にがたつくことがないように取り付けるには、背杆を筒状部に圧入しなければならないため、背もたれ板の取り付け及び取り外しが困難であるという問題がある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、合成樹脂製の背もたれ板を、容易に、しかも確実に背杆に取り付け及び取り外しができるようにするとともに、背もたれ及び背杆の破損のおそれを防止しうるようにした椅子の背もたれ取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)椅子の後両側部に設けた金属製の背杆を、合成樹脂製の背もたれ板の両側下部に設けた筒状部に嵌合して、前記背もたれ板を前記背杆に取り付けるようにした椅子の背もたれ取付構造において、前記筒状部の内周面の前後に、前記背杆の外周面と当接しかつ前後方向に対峙する1対の当接部を、また同じく内周面の左右に、前記背杆の外周面と当接しない非当接部をそれぞれ設け、かつ前記筒状部と背杆とを、前記1対の当接部のうち一方の前記当接部の中央に設けた取付孔を通して前記背杆に設けた着脱可能な止着手段をもって固定する。
【0006】
(2) 上記(1)項において、筒状部の内周面の上部に、内方に突出し、かつ背杆の上端に当接しうるストッパーを設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を備える椅子の正面図、図2は、同じく側面図を示す。
【0008】
(1)は、図2に示すように、金属の丸パイプ材を、側面から見て、倒立後向L字状に折曲してなる左右1対の前脚で、その後端部には、金属の丸パイプからなる後脚(2)の上部が、溶接により固着されている。
【0009】
左右の前脚(1)及び後脚(2)の上部同士は、座席(3)を支持するための左右方向の連結杆(4)(4)によって連結されている。
【0010】
左右の後脚(2)の上部に固着された連結金具(5)には、金属の丸パイプからなる背杆(6)の下部が適宜支持されている。左右の背杆(6)の上部には、背もたれ板(7)が取り付けられ、また同じく外周面の後側には、図3及び図4に示すように、止着手段をなすねじ(8)が螺合しうる雌ねじ孔(9)が設けられている。
【0011】
背もたれ板(7)は、硬質合成樹脂材料により射出成形したもので、その左右両側下部には、下方が開口して、背杆(6)の上部を下方より挿入しうる上下方向を向く筒状部(10)が形成されている。
【0012】
図4及び図5に示すように、筒状部(10)の内周面の前後には、内方に突出し、かつ背杆(6)の外周面に当接しうる当接部(11)が、また同じく内周面の左右には、背杆(6)の外周面との間に隙間(A)が形成されるように凹んで、背杆(6)の外周面に当接しない非当接部(12)が、それぞれ上下方向に沿って設けられている。図3及び図4に示すように、筒状部(10)の後側の下部には、ねじ挿通用の取付孔(10a)が穿設されている。
【0013】
前後方向に対峙する当接部(11)(11)の間隔は、背杆(6)の外径とほぼ同一とするか、もしくは背杆(6)が圧入されうる程度に背杆(6)の外径より僅かに小としておくのがよい。
【0014】
背もたれ板(7)を背杆(6)に取り付けた状態においては、前後の当接部(11)が背杆(6)の外周面に当接することによって、着座者の後向荷重による背もたれ板(7)のがたつきを抑えることができるとともに、その荷重に対して十分に耐えることができる。
【0015】
なお、当接部(11)の背杆(6)に当接する当接面は、背杆(6)が筒状部(10)内において左右方向に妄りにがたつくことがないように、円弧状にするのが好ましい。
【0016】
ねじ(8)は、取付孔(10a)へ挿通して、雌ねじ孔(9)に螺合させることによって、筒状部(10)から背杆(6)が抜け出ることがないように固定している。
【0017】
ねじ(8)に代えて、筒状部(10)に背杆(6)を抜け止め固定しうるように、筒状部(10)及び背杆(6)に係脱可能なクリップまたはピン等を使用してもよい。
【0018】
背杆(6)の外周面と非当接部(12)との間に、隙間(A)が設けられているため、筒状部(10)が容易に弾性変形でき、背杆(6)を筒状部(10)に容易に嵌入することができる。すなわち、背杆(6)を筒状部(10)に嵌入すると、前後の当接部(11)の間隔が拡がるように、筒状部(10)が前後方向に弾性変形しうるため、背杆(6)を容易に筒状部(10)に嵌入することができる。
【0019】
また、隙間(A)によって、筒状部(10)が弾性変形し易くなることにより、筒状部(10)に作用する衝撃荷重を吸収することができ、筒状部(10)の亀裂の発生等を防止することができる。
【0020】
筒状部(10)の内周面の上部には、図3及び図5に示すように、内方に突出して、背杆(6)の上端に当接しうる複数のストッパー(13)が設けられている。
【0021】
背杆(6)を筒状部(10)に嵌入したとき、取付孔(10a)と雌ねじ孔(9)とが合致する位置において、ストッパー(13)は、背杆(6)の上端に当接して、背杆(6)のそれ以上の嵌挿を阻止し、背もたれ板(7)の背杆(6)に対する上下方向の位置決めをなしている。
【0022】
上述のように、背もたれ板(7)は、両側部に形成した筒状部(10)に背杆(6)を嵌合して、ねじ(8)を締結することによって、容易に背杆(6)に取り付けられ、またねじ(8)を外すことにより、容易に背杆(6)から取り外すことができる。
【0023】
本発明は、上記実施形態に限定されるものでない。上記実施形態においては、背杆(6)を金属の丸パイプからなるものとし、かつ筒状部(10)の内形を、背杆(6)の外形に合わせてほぼ円形としたが、それに代えて、背杆(6)を、角管または楕円管等の異形管とし、かつ筒状部(10)の内形を背杆(6)の外形に合わせるようにしても、上記と同様の効果を奏することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1記載の発明によると、筒状部の内周面の前後に、背杆の外周面と当接しかつ前後方向に対峙する一対の当接部を、また同じく内周面の左右に、背杆の外周面と当接しない非当接部を、それぞれ設けたことにより、筒状部への背杆の嵌入を容易にし、かつ着座者の後向き荷重による背もたれ板のがたつきを抑えることができるとともに、その荷重に対して十分に耐えることができる。
【0025】
また、筒状部が弾性変形し易くなることにより、筒状部に作用する衝撃荷重や、筒状部と背杆との熱膨張の差を吸収することができ、筒状部の亀裂の発生等を防止することができる。
【0026】
1対の当接部のうち一方の当接部の中央に設けた取付孔を通して背杆に設けた着脱自在な止着手段をもって筒状部と背杆とを固定することにより、筒状部を背杆に確実に抜け止め固定することができ、また、止着手段を外すことによって、背もたれ板を簡単に背杆から取り外すことができるので、廃棄時の材料の分別のための分解、及び補修等を容易におこなうことができる。
【0027】
(b) 請求項2記載の発明によると、筒状部を背杆に対して簡単に位置決めすることができ、背もたれ板の取り付けを容易におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を備える椅子の正面図である。
【図2】 同じく、椅子の側面図である。
【図3】 同じく、図1におけるIII−III線に沿う拡大縦断側面図である。
【図4】 同じく、図3におけるIV−IV線に沿う拡大横断平面図である。
【図5】 同じく、図3におけるV−V線に沿う拡大横断平面図である。
【符号の説明】
(1)前脚
(2)後脚
(3)座席
(4)連結杆
(5)連結金具
(6)背杆
(7)背凭れ板
(8)ねじ(止着手段)
(9)雌ねじ孔
(10)筒状部
(10a)取付孔
(11)当接部
(12)非当接部
(13)ストッパー
(A)隙間
Claims (2)
- 椅子の後両側部に設けた金属製の背杆を、合成樹脂製の背もたれ板の両側下部に設けた筒状部に嵌合して、前記背もたれ板を前記背杆に取り付けるようにした椅子の背もたれ取付構造において、
前記筒状部の内周面の前後に、前記背杆の外周面と当接しかつ前後方向に対峙する1対の当接部を、また同じく内周面の左右に、前記背杆の外周面と当接しない非当接部をそれぞれ設け、かつ前記筒状部と背杆とを、前記1対の当接部のうち一方の前記当接部の中央に設けた取付孔を通して前記背杆に設けた着脱可能な止着手段をもって固定したことを特徴とする椅子の背もたれ取付構造。 - 筒状部の内周面の上部に、内方に突出し、かつ背杆の上端に当接しうるストッパーを設けた請求項1記載の椅子の背もたれ取付構造。
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