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JP4480033B2 - 固体撮像素子および電子情報機器 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体光を受光する受光部としてのフォトダイオードで光電変換された信号電荷を電圧変換部に転送し、電圧変換部で変換された電圧に応じた信号を順次読み出すMOS型イメージセンサなどの固体撮像素子および、この固体撮像素子を撮像部に用いたデジタルカメラやカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
近年、従来の固体撮像素子として、MOS(Metal Oxide Semiconductor)を用いたMOS型イメージセンサが、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサと並んで広く利用され始めている。その理由として、MOS型イメージセンサは、従来のIC(集積回路)製造技術を利用して製造することが可能であり、イメージセンサを駆動する周辺回路と同一チップ上に搭載することによって小型化および高速化を図ることが可能であるということが挙げられる。また、MOS型イメージセンサは、CCD型イメージセンサに比べて、構造自体もシンプルであり、かつ、高い駆動電圧を必要としないという利点もある。
このMOS型イメージセンサは、CCD型イメージセンサと異なり、フォトダイオードから信号を読み出すために、1画素部につき、被写体光を受光する受光部としてのフォトダイオードと、このフォトダイオードからの信号電荷を信号電圧に変換する電圧変換部と、信号読出回路を構成する複数個のトランジスタを設ける必要がある。具体的には、例えば、一般的なMOS型イメージセンサでは、複数個のトランジスタとして、フォトダイオードから電圧変換部に信号電荷を電荷転送する電荷転送トランジスタと、この電圧変換部に蓄積された信号電荷を電荷転送前にリセットするためのリセットトランジスタと、この電圧変換部に蓄積された信号電荷を信号として増幅して読み出すアンプトランジスタ(増幅トランジスタ)と、読み出し画素部が選択されて、アンプトランジスタにより増幅された信号を信号線に出力させる選択トランジスタというように、1画素部につきフォトダイオードおよび電圧変換部と4つのトランジスタとが必要とされている。このことは、画素部の縮小化を困難にする要因となるため、最近では、電圧変換部を複数の画素部で共有する構成や、さらに、選択トランジスタを取り除いて回路駆動を行う構成など、1画素部当たりのトランジスタ数を減らすことによって画素部の縮小化に対する特性劣化を抑える提案も為されている。
このような各トランジスタおよびフォトダイオードなどを単位毎(例えば画素部毎)に素子分離するための素子分離層としては、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)が用いられており、さらに、微細化が進んだ現在では一般的にSTI(Shallow Trench Isolation)が素子分離層として用いられている。
上述した一般的なMOS型イメージセンサでは、Si基板−Si酸化膜界面から発生する不要な電荷(暗電流)がフォトダイオードへ流れ込むことを抑制するため、フォトダイオード表面に表面拡散層を設けて埋め込み型フォトダイオード構造とすることが行われている。しかしながら、素子分離層−Si基板界面にも多くの欠陥が存在し、ノイズとして、この部分から発生する信号電荷も多く存在する。
この素子分離層−Si基板界面から発生する電荷がフォトダイオードへ流れ込むことを抑制するために、例えば特許文献1には、STIにより形成された素子分離部の側壁から底面を取り囲むようにフォトダイオードとは逆極性(またはトランジスタのソース・ドレイン領域と反対導電型)を有する高濃度半導体層を形成し、フォトダイオードへの不要電子の拡散を防ぐ画素部構造が提案されている。これを図9(a)および図9(b)に示している。
図9(a)は、特許文献1に開示されている従来の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、図9(b)は、そのD−D’線部分の縦断面図である。
図9(a)および図9(b)に示すように、従来の固体撮像素子の画素部100は、p型半導体層101の表層部にn型不純物が注入されたn型層のフォトダイオード102が形成されており、このフォトダイオード102の表面側にp型表面拡散層103が形成されて埋め込み型フォトダイオード構造とされている。
これらのフォトダイオード102と電圧変換部104との間のp型半導体層101上にはSi酸化膜からなるゲート絶縁膜105を介して電荷転送トランジスタ110の転送ゲート電極106が設けられている。
この画素部100の周辺には、隣接する各フォトダイオード102間を素子分離するためにSTIによる素子分離絶縁膜107が設けられている。D−D’線部分のD側では、素子分離絶縁膜107の側面から底面を囲むようにp型表面拡散層108が設けられ、その下に素子分離絶縁膜107よりも深くp型拡散層109が設けられている。
また、D−D’線部分のD’側では、素子分離絶縁膜107および電圧変換部104の側面から底面を囲むように、素子分離絶縁膜107よりも深くp型拡散層109が設けられている。このように、素子分離絶縁膜107の側面から底面をp型表面拡散層108で囲むことによって、素子分離絶縁膜107からフォトダイオード102へリーク電流が流れ込むことが阻止されるとされている。
また、例えば特許文献2には、隣接する各フォトダイオード間を素子分離する素子分離部(またはトランジスタ間を素子分離する素子分離部)を不純物注入拡散層として形成し、素子分離絶縁膜とフォトダイオードとの対向面を減らした注入分離構造も提案されている。この場合、図9(a)および図9(b)の特許文献1のようにフォトダイオード102の周囲(4辺)にSTIによる素子分離絶縁膜107を設け、その素子分離絶縁膜107の周りを半導体層で覆った場合に比べて、フォトダイオードの電荷転送トランジスタ側の2辺にSTIによる素子分離絶縁膜を設け、その素子分離絶縁膜の周りを半導体層で覆い、フォトダイオード間側の2辺の素子分離は注入分離構造のみで行っているので、STIによる素子分離絶縁膜が少ない分だけ暗電流をより少なくできる。これを図10(a)および図10(b)に示している。
図10(a)は、特許文献2に開示されている従来の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、図10(b)は、そのE−E’線部分の縦断面図である。
図10(a)および図10(b)に示すように、従来の固体撮像素子の画素部200は、図8の場合と同様に、p型半導体層201の表層部にn型不純物が注入されたn型層のフォトダイオード202が形成されており、このフォトダイオード202の表面側にはp型表面拡散層203が形成されて埋め込み型フォトダイオード構造とされている。
これらのフォトダイオード202と電圧変換部204との間のp型半導体層201上にはSi酸化膜からなるゲート絶縁膜205を介して電荷転送トランジスタ210の転送ゲート電極206が設けられている。
E−E’線部分のE’側では、画素部200の周辺には、隣接する各フォトダイオード202間を素子分離するためにSTIによる素子分離絶縁膜207が設けられており、素子分離絶縁膜207および電圧変換部204の側面から底面を囲むように、素子分離絶縁膜207よりも深くp型拡散層209が設けられている。
E−E’線部分のE側では、画素部200の周辺には、隣接する各フォトダイオード202間を素子分離するために不純物注入拡散により形成されたp型表面拡散層208が設けられ、その側面から底面を囲むように、p型表面拡散層208よりも深くp型拡散層209が設けられている。このように素子分離部をp型表面拡散層208により形成することによって、STIによる素子分離絶縁膜207により基板にかかるストレスを小さくしてリーク電流を抑制することができるとされている。
さらに、例えば特許文献3には、素子分離をLOCOSまたはSTIにより行うのではなく、Si基板上に厚膜の酸化膜を形成し、その下に注入拡散層を設けて素子分離を行うことにより、暗電流の発生を防ぐ構造が提案されている。これを図11(a)および図11(b)に示している。
図11(a)は、特許文献3に開示されている従来の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、図11(b)は、そのF−F’線部分の縦断面図である。
図11(a)および図11(b)に示すように、従来の固体撮像素子の画素部300は、図9および図10の場合と同様に、p型半導体層301の表層部にn型不純物が注入されたn型層のフォトダイオード302が形成されており、このフォトダイオード302の表面側にp型表面拡散層303が形成されて埋め込み型フォトダイオード構造とされている。
これらのフォトダイオード302と電圧変換部304との間のp型半導体層301上にはSi酸化膜からなるゲート絶縁膜305を介して電荷転送トランジスタ310の転送ゲート電極306が設けられている。この画素部300の周辺には、隣接する各フォトダイオード302間を素子分離するためにSi基板部上に厚膜の絶縁膜307が設けられており、その下に不純物注入によりp型表面拡散層308が設けられている。このように素子分離部をp型表面拡散層308と厚膜の絶縁膜307により形成することによって、絶縁層が基板内に深く埋め込まれず、素子分離部周囲の半導体基板部に結晶欠陥やダメージ、界面準位が発生することが抑制され、これらに起因するノイズを低減することができるとされている。
また、フォトダイオード302の周囲4辺を厚膜の絶縁膜307で囲んでいることにより、その上に転送ゲート電極306が設けられているから、p型半導体層301と転送ゲート電極306との距離が絶縁膜307の厚さ分だけ離れて、転送ゲート電極306によって隣の画素部のフォトダイオード302にクロストークしにくい。この場合、p型半導体層301の表層部上には薄いゲート絶縁膜305を介して転送ゲート電極306が設けられている。
特開2004−253729号 特開2002−270808号 特開2005−347325号
しかしながら、上記特許文献2では、STIによる素子分離絶縁膜207を取り囲むようにフォトダイオード202の極性とは逆極性の注入分離用半導体層を形成しているものの、素子分離絶縁膜207がフォトダイオード202の周辺の一辺いっぱいまで配置されているため、素子分離絶縁膜207とフォトダイオード202との対向面が大きく、注入分離用半導体層を多少通過して、素子分離絶縁膜207とSi基板界面で生じる不要電荷がフォトダイオード202側に流れ込む。なお、上記特許文献1では、素子分離絶縁膜107がフォトダイオード102の周辺部に配置されているため、素子分離絶縁膜107からの不要電荷がフォトダイオード102側に流れ込む度合いは上記特許文献2の場合よりも顕著である。
また、特許文献3に提案されているような注入拡散層のみにより素子分離(注入分離)を行う場合、周辺回路部の素子分離部とは別のプロセスで画素領域の素子分離部を形成する必要があるため、工程が非常に複雑になる上、プロセスコストも高くなる。さらに、Si基板部上に形成された厚膜の酸化膜307とチャネル部の酸化薄膜(ゲート絶縁膜305)との間に段差が生じるため、転送ゲート電極306の形成が困難となるという懸念がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、工程を複雑化せず転送ゲート電極の形成を困難化せずに、素子分離絶縁膜からの発生電荷がフォトダイオードに流れ込んで蓄積されることを抑制して、ノイズをより低減させることができる固体撮像素子および、この固体撮像素子を撮像部に用いたデジタルカメラなどの電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、入射光を信号電荷に変換する複数の受光素子が二次元状に配置され、該受光素子で光電変換された信号電荷を電荷転送素子により電圧変換部に転送し、該電圧変換部で変換された信号電圧に応じて増幅した信号を読み出す固体撮像素子において、該受光素子と該電荷転送素子から画素部が構成され、平面視で正方形または矩形の一つの角部分を残すように、該正方形または矩形の隣接辺部に対して該電荷転送素子の制御電極が斜め方向に掛け渡たされており、該角部分および該制御電極の領域を除く部分に該受光素子が配置され、該角部分または該角部分を含む領域に電圧変換部が配置されており、 隣接する素子間を素子分離する素子分離部として、平面視正方形または矩形の角部分から、該電荷転送素子の制御電極の電圧変換部側端面以外の該電圧変換部の周りを取り囲む両側および、該両側から、該電荷転送素子の制御電極下の途中まで延びているかまたは、該制御電極下を経て該制御電極の受光素子側端面下から該受光素子の周辺部分に突出した突出部として配置されている素子分離絶縁膜と、該素子分離絶縁膜の終端部とその端部が重なり、該受光素子の周囲を囲む、該受光素子および該電圧変換部とは反対導電型の素子分離半導体層とを有し、該突出部の突出寸法は該制御電極の幅寸法または該幅寸法よりも短い寸法であるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、本発明の固体撮像素子は、入射光を信号電荷に変換する複数の受光素子が二次元状に配置され、該受光素子で光電変換された信号電荷を電荷転送素子により電圧変換部に転送し、該電圧変換部で変換された信号電圧に応じて増幅した信号を読み出す固体撮像素子において、隣接する素子間を素子分離する素子分離部として、該電圧変換部の周辺部分の両側から該電荷転送素子のチャネル部分および該受光素子を囲むように素子分離絶縁膜と素子分離半導体層とが互いの端部が重なるように設けられ、該素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、該電圧変換部の周辺部分の両側からそれぞれ該電荷転送素子の制御電極の両側下にそれぞれ配置されているかまたは、該電圧変換部の周辺部分の両側から該制御電極の両側下を経て該受光素子の周辺部分にそれぞれ突出した突出部として配置されているものであり、そのことにより上記目的が達成される。この本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、前記制御電極の受光素子側端面下に配置されているかまたは、該制御電極の受光素子側端面下から前記受光素子の周辺部分に突出した前記突出部として配置されている。さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記電荷転送素子の制御電極の両側が、前記素子分離絶縁膜と前記素子分離半導体層の幅方向全部または該幅方向一部までに掛け渡たされている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記角部分が互いに隣接するように前記画素部が二つ配置され、該二つの画素部の各角部分が一体的に連結され、該各角部分を連結した領域を一つの電圧変換部とし、該二つの画素部が一つの電圧変換部を共有している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記角部分が互いに隣接するように前記画素部が四つ配置され、該四つの画素部の各角部分が一体的に連結され、該各角部分を連結した領域を一つの電圧変換部とし、該四つの画素部が一つの電圧変換部を共有している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記角部分が互いに隣接するように前記画素部が四つ配置され、該四つの画素部のうちの一方の二つの画素部の各角部分同士と他方の二つの画素部の各角部分同士とがそれぞれ一体的に連結され、該各角部分を連結した領域の一方および他方を一方および他方の電圧変換部とし、該一方の二つの画素部が一方の電圧変換部を共有し、該他方の二つの画素部が他方の電圧変換部を共有し、該一方および他方の電圧変換部間に前記素子分離絶縁膜が配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜の少なくとも前記終端部は、前記制御電極下に生じる電界が該制御電極下から前記電圧変換部の方向に生じている領域内に位置している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜は、前記領域内において面積的にプロセス限界で最小に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜の前記終端部が、前記制御電極下に生じる電界が、少なくとも、該制御電極下から該受光素子の方向に生じている領域分だけ該受光素子側端面に対して離れて配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記受光素子側端面に対向した前記素子分離絶縁膜の前記終端部の位置が、前記制御電極の受光素子側端面と平面視で一致するかまたは、該制御電極の受光素子側端面よりも該制御電極下の内部に位置するように製造された場合に、前記突出部がプロセスマージンに伴う突出距離を有するかまたは該突出距離よりも短く突出している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における制御電極の受光素子側端面と、前記素子分離絶縁膜および前記素子分離半導体層の重なり部分とが斜めに交わっており、該素子分離絶縁膜の両終端部がそれぞれ、該制御電極の受光素子側端面の両先端位置よりも該制御電極側にそれぞれ位置している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離半導体層は、前記素子分離絶縁膜の前記終端部の側面および底面を覆うように互いの端部が重なって設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離半導体層は、前記制御電極の受光素子側端面下から突出している場合に、該突出した部分を含む、該制御電極下の素子分離絶縁膜の一部の側面および底面を覆うように互いの端部が重なって設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記素子分離半導体層が前記素子分離絶縁膜との互いの端部が重なる部分は、前記制御電極下に生じる電界が該制御電極下から前記受光素子の方向に生じている領域を少なくとも含んでいる。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離半導体層は、前記素子分離絶縁膜の端部に対してこれよりも広い幅で前記終端部同士が重なっている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における注入分離半導体層は、前記受光素子および前記電圧変換部とは反対導電型の半導体層からなる表面拡散層と、該表面拡散層の側面から底面を覆うように形成され、該表面拡散層と同一導電型の半導体層からなる周囲拡散層とを有している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記受光素子から前記電圧変換部に転送された信号電荷が該電圧変換部で電圧変換され、電圧変換された信号電圧に応じた信号を読み出す信号読出回路がさらに設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における信号読出回路は、前記受光素子毎に設けられているか、または複数の該受光素子で共有されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における信号読出回路は、前記電圧変換部を所定電圧にリセット可能とするリセットトランジスタと、リセット後に前記受光素子から信号電荷が該電圧変換部に転送されて電圧変換された信号電圧に応じた信号を出力するアンプトランジスタと、該アンプトランジスタからの出力信号を所定タイミングで読み出す選択トランジスタとのうちの少なくとも該リセットトランジスタおよび該アンプトランジスタを有している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光素子はフォトダイオードであり、前記電荷転送素子の制御電極は、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離部は、隣接する受光素子間、該電荷転送素子間、および該受光素子と該電荷転送素子間を素子分離する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離部は、前記受光素子および前記電荷転送素子と、前記信号読出回路の各構成素子とのうちの互いに隣接する素子間を素子分離する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜は、前記信号読出回路および前記電荷転送素子を駆動させる駆動回路が設けられた周辺駆動回路領域において該駆動回路を構成する素子を互いに素子分離するための素子分離絶縁膜と同じ材料を用いて同一の方法により同時に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜として、前記信号読出回路および前記電荷転送素子を駆動させる駆動回路が設けられた周辺駆動回路領域において該駆動回路を構成する素子を互いに素子分離するための素子分離絶縁膜とは異なり、画素部領域専用に当該素子分離絶縁膜よりも厚膜の絶縁膜が形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における素子分離絶縁膜は、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)またはSTI(Shallow Trench Isolation)による絶縁膜である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記電荷転送素子の制御電極と隣接する隣の受光素子との間で前記表面拡散層および前記周囲拡散層による分離幅が、0.1μm以上0.5μm以下に設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、隣接する前記電荷転送素子の制御電極間で前記表面拡散層および前記周囲拡散層による分離幅が、0.1μm以上0.5μm以下、より好ましくは0.1μm以上0.3μm以下に設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における二つの画素部が、異なる読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A,Bの場合において、共通の前記電圧変換部に対して前記電荷転送素子の制御電極が別々に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における四つの画素部が、互いに異なる読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A、B、C、Dの場合において、共通の前記電圧変換部に対して前記電荷転送素子の各制御電極が別々に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記一方の二つの画素部と前記他方の二つの画素部間に跨って隣接する二つの画素部が、同一読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A,A’の場合において、前記電荷転送素子の制御電極が連続して形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記一方の二つの画素部と前記他方の二つの画素部間に跨って隣接する二つの画素部がそれぞれ、同一読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A,A’と、該同一読み出し期間とは異なる同一読み出し期間に電荷転送される隣接画素部B,B’の場合に、該隣接画素部A,A’において、異なる電圧変換部にそれぞれ電荷転送するべく前記電荷転送素子の制御電極が連続して共通に形成されており、該隣接画素部B,B’において、該異なる電圧変換部にそれぞれ電荷転送するべく該電荷転送素子の制御電極とは別の電荷転送素子の制御電極が連続して共通に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における表面拡散層および周囲拡散層は、前記電荷転送素子の制御電極形成前に不純物注入が行われている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における表面拡散層は、前記電荷転送素子の制御電極形成後に該制御電極を突き抜けるように不純物注入が行われている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における表面拡散層の不純物濃度は、前記電荷転送素子の制御電極下に設けられた同一導電型の半導体層の不純物濃度よりも高く設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光素子を構成する半導体層は、前記電荷転送素子の制御電極形成前に不純物注入が行われている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光素子と前記電荷転送素子の制御電極とが平面視で重なり部分を有している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光素子を構成する半導体層は、前記電荷転送素子の制御電極形成後に不純物注入が行われている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における受光素子が前記電荷転送素子の制御電極をセルフアライメントとして形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記受光素子から前記電圧変換部への電荷転送時に、前記表面拡散層のポテンシャルは、該電荷転送素子の制御電極下に設けられた前記表面拡散層と同一導電型の半導体層のポテンシャルよりも高く設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記素子分離絶縁膜の少なくとも前記終端部は、前記制御電極下に生じる電界が該制御電極の受光素子側端面下側から前記電圧変換部の方向に生じている領域内に位置している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記制御電極下に生じる電界によるポテンシャルの山の頂上が前記制御電極の受光素子側端面下に位置している。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記固体撮像素子を撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、受光素子の端面に対向した素子分離絶縁膜の端部が、電荷転送素子の制御電極の受光素子側端面よりも制御電極下の内側に配置されているかまたは、この制御電極の受光素子側端面下から受光素子の周辺部分に突出した突出部として配置されている。または、素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、電圧変換部の周辺部分の両側からそれぞれ電荷転送素子の制御電極の両側下にそれぞれ配置されているかまたは、電圧変換部の周辺部分の両側から制御電極の両側下を経て受光素子の周辺部分にそれぞれ突出した突出部として配置されている。これにより、特許文献3のように工程を複雑化せず転送ゲート電極の形成を困難化せずに、素子分離絶縁膜が受光素子の周囲に配置されている従来構造(特許文献1,2)に比べて、素子分離絶縁膜とSi基板界面で生じる不要電荷が受光素子側に流れ込むことを大幅に防ぐことが可能となる。
ここで、特許文献1,2の課題について更に説明する。
特許文献1に提案されているように、STIによる素子分離絶縁膜107を取り囲むようにフォトダイオード102の極性とは逆極性の注入分離用の半導体層を形成する方法では、転送ゲート電極106以外の素子分離部絶縁膜107から発生する電荷によるノイズを防ぐことはできるものの、転送ゲート電極106下の部分では、転送劣化が生じるために高濃度な注入分離用の半導体層を形成することができないという問題がある。
また、特許文献2に提案されているように、フォトダイオード102間については注入拡散層により素子分離(注入分離)を行う方法でも、電荷転送トランジスタ210間の素子分離にはSTIによる素子分離絶縁膜207を設けているため、転送ゲート電極206の下部に存在する素子分離絶縁膜207から発生する電荷によるノイズは防ぐことができない。
この課題を解決するために、本発明にあっては、素子分離絶縁膜の少なくとも端部は、電荷転送素子の制御電極下に生じる電界が、制御電極下から電圧変換部の方向に生じている領域内に位置している。または、素子分離絶縁膜の端部が、制御電極下に生じる電界が、少なくとも、制御電極下から受光素子の方向に生じている領域分だけ受光素子の端面に対して離れて配置されている。
さらに詳細に説明する。隣接する素子間を素子分離する素子分離部として、電圧変換部の周辺部分の両側からそれぞれ電荷転送素子のチャネル部分および受光素子を囲むように素子分離絶縁膜と素子分離半導体層とが互いの端部が重なるように設けられている。二次元アレイ状に配置された複数のフォトダイオード(受光素子)のうちの隣接フォトダイオード間(および/またはトランジスタ間)が、素子分離絶縁膜と、これに端部同士が連結される素子分離半導体層とによって素子分離されている。素子分離半導体層は、フォトダイオードとは反対導電型の注入分離用の半導体層からなる表面拡散層と、素子分離絶縁膜の側面を含めて素子分離絶縁膜の底面よりも深く形成され、表面拡散層と同一導電型の半導体層からなる周囲拡散層とによって構成されている。
この素子分離絶縁膜の端面部分は、電荷転送素子としての電荷転送トランジスタの制御電極としての転送ゲート電極下にあってフォトダイオード側と反対側から延びて形成されており、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極下に存在する素子分離絶縁膜の終端位置(端部または端面)が、フォトダイオードの端面に対して、転送ゲート電極のフォトダイオード側端面よりも転送ゲート電極下の内側に配置されている。したがって、フォトダイオードの極性と同極性(同一導電型)の半導体層からなる電圧変換部とフォトダイオードとを、周辺回路(信号読出回路やこれを駆動する駆動回路)の素子分離部と同一の分離部によって分離することが可能となる。また、従来技術に比べて素子分離絶縁膜とフォトダイオードとの対向面が大幅に減らされ、さらに、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極下の素子分離絶縁膜において不要電荷が発生しても、電界の方向が電圧変換部側を向いていれば、その不要電荷はフォトダイオードに蓄積されにくいため、ノイズを低減することが可能となる。さらに、電圧変換部を共有する画素部構造においても、極力、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極下における素子分離絶縁膜の表面積を減らして、フォトダイオードと素子分離絶縁膜との対向面を減らすことが可能となる。
以上により、本発明によれば、素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、電圧変換部の周辺部分の両側からそれぞれ電荷転送素子の制御電極の両側下にそれぞれ配置されているかまたは、電圧変換部の周辺部分の両側から制御電極の両側下を経て受光素子の周辺部分にそれぞれ突出した突出部として配置されているため、従来のように工程を複雑化せず転送ゲート電極の形成を困難化せずに、素子分離絶縁膜が受光素子の周囲に配置されている従来構造に比べて、素子分離絶縁膜とSi基板界面で生じる不要電荷が受光素子側に流れ込むことを大幅に防ぐことができる。
さらに、電荷転送素子の制御電極下の素子分離絶縁膜において不要電荷が発生しても、電界の方向が電圧変換部側を向いていれば、その不要電荷は受光素子に蓄積されにくいため、ノイズを低減することができる。さらに、受光素子側の制御電極の端面から素子分離絶縁膜までの距離が所定距離だけ確保されていれば、受光素子と制御電極とに平面視で重なりを持たせた構造とすることが可能となり、暗電流を防ぎつつ、電荷転送効率を高めることができる。また、受光素子面積を広くして飽和電荷量の増加も見込むことができる。さらに、電圧変換部を共有する画素部構造においても、極力、制御電極下の素子分離絶縁層の表面積を減らして、受光素子と素子分離絶縁膜との対向面を減らすことができるため、ノイズをより低減することができる。
以下に、本発明の固体撮像素子の実施形態1〜4について、これらを撮像部に用いた電子情報機器の実施形態5について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態1では、信号電荷検出部としての電圧変換部は画素部と1対1であって、電圧変換部が複数の画素部で共有されておらず、素子分離絶縁膜がSTIによって形成され、フォトダイオードがn型半導体層からなり、フォトダイオードの配置に対して斜めに電荷転送トランジスタの転送ゲート電極が配置された事例について説明する。なお、STIからなる素子分離絶縁膜は、画素部領域を動作させるために図示しない駆動回路が設けられた周辺回路領域において駆動回路を構成するトランジスタを分離するための素子分離絶縁膜と同じ材料を用いて同一の方法により形成することができる。または、この素子分離絶縁膜は、周辺回路領域に設けられる素子分離絶縁膜とは異なり、画素領域専用に厚膜の絶縁膜を形成してもよい。この画素領域専用の素子分離絶縁膜は、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)、STI(Shallow Trench Isolation)またはSi(シリコン)基板上に形成された厚膜の絶縁膜などを用いることができる。さらに、図1では、レイアウトを簡易的に示すため、各画素部毎に信号の読出用に設けられているリセットトランジスタ、アンプトランジスタ(増幅トランジスタ)および選択トランジスタなどの各トランジスタ部(信号読出回路)は、ここでは図示していないが(図8でその一例を後述する)、実際には、電荷転送トランジスタ以外のトランジスタ領域も、STIからなる素子分離絶縁膜により取り囲まれて素子分離され、かつ、各2次元アレイ状に配置される複数の画素部が均等になるようにレイアウト(マトリクス状に配置)されて設けられている。
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、図1(b)は、図1(a)の部分拡大図であり、図1(c)は、図1(b)のA−A’線部分の縦断面図である。
図1(a)〜図1(c)に示すように、本実施形態1の固体撮像素子における画素部1は、受光素子としてのフォトダイオード12と電荷転送素子としての電荷転送トランジスタから構成され、平面視で正方形または矩形の一つの角部分を残すように、正方形または矩形の隣接辺部に対して電荷転送トランジスタの制御電極としての転送ゲート電極16が斜め方向に掛け渡たされており、その角部分および転送ゲート電極16の領域を除く部分にフォトダイオード12が配置され、この角部分に電圧変換部14が配置されている。電荷転送トランジスタの転送ゲート電極16の長手方向両側が、素子分離絶縁膜17と素子分離半導体層(表面拡散層18と周囲拡散層19)の幅方向全部または幅方向一部(ここでは幅方向一部としている)までに掛け渡たされている。
p型半導体層11の表層部にn型不純物が注入された受光部としてのn型層のフォトダイオード12が形成されており、このフォトダイオード12の表面部にp型表面拡散層13が設けられて埋め込み型フォトダイオード構造とされている。
このフォトダイオード12は、被写体からの入射光を受光して信号電荷に光電変換するものであり、ここでは示していないが、撮像領域内に複数のフォトダイオード12が二次元アレイ状に配置されている。
これらのフォトダイオード12と電圧変換部14との間のp型半導体層11上にはSi酸化膜からなるゲート絶縁膜15を介して電荷転送トランジスタの転送ゲート電極16が設けられている。この電荷転送トランジスタにより、フォトダイオード12で被写体光が受光されて光電変換された信号電荷が転送ゲート電極16下のp型半導体層11を通って電圧変換部14に電荷転送されるようになっている。この電圧変換部14で変換された信号電圧に応じて、図示しないアンプトランジスタにより増幅されて、図示しない選択トランジスタで選択されて信号線に読み出される。
この電圧変換部14では、フォトダイオード12と同じ導電型(極性)のn型半導体層で構成されており、フォトダイオード12で受光されて光電変換された信号電荷を信号電圧に変換するようになっている。
素子分離部としては、フォトダイオード12や各トランジスタの間を素子分離するために設けられ、電圧変換部14の周りを取り囲んでゲート電極16下の途中まで延びている素子分離絶縁膜17と、素子分離絶縁膜17の端部とその端部が重なり、フォトダイオード12の周囲を囲むと共に、これらのフォトダイオード12および電圧変換部14とは反対導電型のp型半導体層からなる表面拡散層18と、この表面拡散層18と同一導電型のp型半導体層からなる周囲拡散層19とが形成されている。この素子分離部として、電圧変換部14の周辺部分の両側からそれぞれ、電荷転送トランジスタのチャネル部分およびフォトダイオード12の周囲を囲むように2本の素子分離絶縁膜17の各端部と、素子分離半導体層(表面拡散層18と周囲拡散層19)の両端部とが互いの端部をそれぞれ重ねて設けられている。
A−A’線部分のA’側では、画素部の周囲の一部に画素部間を素子分離するためにSTIによる素子分離絶縁膜17が設けられており、これらの素子分離絶縁膜17および電圧変換部14の側面から底面を囲んで覆うように、素子分離絶縁膜17よりも深くp型拡散層19が設けられている。また、A−A’線部分のA側では、隣接する各フォトダイオード12間を素子分離するために不純物注入拡散により形成され、平面視でフォトダイオード12の周囲を囲むp型表面拡散層18が設けられ、ここでは図示していないが、その側面から底面を囲んで覆うようにp型拡散層19が設けられている。フォトダイオード12は、転送ゲート電極16とゲート絶縁膜15を介して下方に接する面(p型半導体層11;チャネル部との面)を除いて自らを取り囲むように形成された表面拡散層18と、STI層からなる素子分離絶縁膜17の下部まで延びて覆っているp型拡散層19により素子分離されている。
図1(b)に示す本実施形態1の画素部構造は、図5に示した画素部構造と比較して、素子分離絶縁膜17の終端部が転送ゲート電極16下の途中まで形成されており、転送ゲート電極16下に存在する素子分離絶縁膜17の終端位置Gが、フォトダイオード12に対して、転送ゲート電極16のフォトダイオード12側端面16aよりも距離G1だけ、転送ゲート電極16下の内側に配置されている。即ち、素子分離絶縁膜17は、転送ゲート電極16の側端面16aからフォトダイオード12の周囲側には突出していない。転送ゲート電極16下からフォトダイオード12側には、素子分離絶縁膜17の終端部分と重なるように表面拡散層18とその底側にp型拡散層19が形成されて素子分離されている。
ここで、従来技術について再び簡単に説明する。図10(a)に示した従来の画素部構造例のように、転送ゲート電極206の側端面からフォトダイオード202の周辺側いっぱいまで素子分離絶縁膜207が突出している領域X1がある場合、その分、フォトダイオード202と対向しているSTI界面があり、STI界面で発生する不要電荷がフォトダイオード202側に流れ込んでノイズを発生させてしまうという問題が生じる。また、図10(a)に示した従来の画素部構造例のように、転送ゲート電極206の側端面からフォトダイオード202の周辺側の一辺いっぱいまで素子分離絶縁膜207が突出している領域X1を、フォトダイオード202と逆極性のp型層208、209により、素子分離絶縁膜207の側面および底面を取り囲んだとしても、転送ゲート電極206下では転送劣化が発生するため、不純物濃度が濃いp型拡散層を形成することができない。したがって、フォトダイオード202側の転送ゲート電極206の側端面付近でSTI界面から発生された電荷がフォトダイオード202側に流れ込むことを防ぐことは困難となる。
そこで、本実施形態1では、図1(c)に示すように、転送ゲート電極16下の素子分離絶縁膜17をフォトダイオード12の端面12aに対して例えば所定距離G1だけ遠ざけるように、その素子分離絶縁膜17の終端位置Gを転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面16aよりも転送ゲート電極16下の内側に配置することによって、STI層からなる素子分離絶縁膜17とSi基板部の界面で電荷が発生したとしても、フォトダイオード12側への不要電荷の流れ込みを抑制することが可能となる。ただし、このような位置関係で、転送ゲート電極16と素子分離絶縁膜17とが配置された場合、隣接する各フォトダイオード12の一方から他方への流れ込み(クロストーク)を防ぐため、転送ゲート電極16と隣接する隣のフォトダイオード12との間で表面拡散層18および拡散層19による分離幅が十分確保されていることが好ましく、例えば0.1μm以上0.5μm以下とすることが好ましい。なお、STI層からなる素子分離絶縁膜17の幅は、プロセスマージンの観点からも0.1μm以上0.5μm以下、より好ましくは0.1μm以上0.3μm以下とすることが好ましい。
表面拡散層18は、転送ゲート電極16の形成後に不純物注入を行って形成すれば、余分な熱による不純物拡散が少なくなるため、好ましい。
図1(b)に示す画素部構造例において、転送ゲート電極16のフォトダイオード12の側端面16aよりも転送ゲート電極16下の内側に配置されている素子分離絶縁膜17の終端面17aの位置Gは、図2に示すように、図1(b)のA−A’線部分におけるポテンシャルグラフにおいて、画素部の電荷蓄積時に転送ゲート電極16下に存在するポテンシャルが位置Gから電圧変換部14側の方向に傾斜している領域G2内に配置されていることが好ましい。これは、この領域G2では、フォトダイオード12側と電圧変換部14との間に生じる電界Hが、フォトダイオード12側から電圧変換部14側の方向に向けて生じるため、電荷蓄積時にSTI−Si基板部界面で発生する不要電荷が電圧変換部14に流れ込み、フォトダイオード12への不要電荷の流れ込みをより防ぐことができるからである。なお、このポテンシャルグラフの山の頂上(位置G)よりも電圧変換部14側の領域に素子分離絶縁膜17の終端面17aがあればよい。
フォトダイオード12に蓄積された電荷を転送しやすくするため、フォトダイオード12を形成するための不純物注入を転送ゲート電極16の形成後に行い、図1(c)に示した画素部構造例のように、フォトダイオード12を転送ゲート電極16によるセルフアライメントにより形成することによって、フォトダイオード12と転送ゲート電極16との各端面位置を略揃え、転送ゲート電極16下のp型半導体層11の不純物濃度を薄くすることが好ましい。なお、このようなセルフアライメントのメリットとして、転送ゲート電極16のアライメントズレや、素子分離絶縁膜17の幅、表面拡散層18および拡散層19による分離幅などの線幅ズレが起きても、確実に、図2のポテンシャルグラフの山の頂上(位置G)の位置に転送ゲート電極16の端面16aを形成できる。即ち、転送ゲート電極16の端面16a下の位置に、このポテンシャルグラフの山の頂上(位置G)を形成する方が好ましい。これにより、素子分離絶縁膜17(STI)だけからではなく、ゲート酸化膜15のSi−SiO界面からの電荷も防ぐことができる。図2のポテンシャルグラフのように、ポテンシャルの山の頂上(位置G)が転送ゲート電極16下の中央位置にあるよりも、ポテンシャルの山の頂上(位置G)がその中央位置よりも転送ゲート電極16の端面16a側にある方が好ましく、ポテンシャルの山の頂上(位置G)が転送ゲート電極16の端面16a位置にあるのが最もよい。この場合に、電圧変換部14側から延びている素子分離絶縁膜17の少なくとも端部は、転送ゲート電極16下に生じる電界が転送ゲート電極16の受光素子側端面16a下側から電圧変換部14の方向に生じている領域内に位置している。
なお、本実施形態1では、フォトダイオード12は、転送ゲート電極16の形成後に不純物注入を行って形成することができる旨の説明をしたが、これに限らず、他の事例として、図3に示すように、フォトダイオード12を形成するための不純物注入工程を転送ゲート電極16の形成工程前に行い、転送ゲート電極16とフォトダイオード12に重なり部分Jを設け、即ち、転送ゲート電極16の側端面16aよりも電圧変換部14側(転送ゲート電極16下の内側)に、フォトダイオード12の端面12aが位置するように、フォトダイオード12で蓄積された電荷をより転送しやすくすることも可能である。この重なり部分Jは容易に調整できる。この構造においても、転送ゲート電極16下で素子分離絶縁膜17の端面17aとフォトダイオード12の端面12aとの間に所定距離G1があるため、フォトダイオード12の形成時のアライメントずれによる特性劣化に対するマージンを広げることができる。
(実施形態2)
本実施形態2では、異なる読み出し期間(異なる読み出しタイミング)A、Bで信号が読み出される隣接画素部により一つの電圧変換部が共有されている場合に本発明を適用した事例ついて説明する。
図4(a)、本発明の実施形態2に係る固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、図4(b)は、図4(a)のB−B’線部分の縦断面図である。なお、図4(a)および図4(b)では、図1(a)〜図1(c)と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付している。また、X=Yでもよいし、X、Yの値は異なっていてもよい。
図4(a)および図4(b)に示すように、本実施形態2の固体撮像素子における画素部2Aまたは2Bは、受光素子としてのフォトダイオード12と電荷転送素子としての電荷転送トランジスタから画素部が構成され、平面視で正方形または矩形の一つの角部分を残すように、正方形または矩形の隣接辺部に対して電荷転送そらんじスタの制御電極としての転送ゲート電極16が斜め方向に掛け渡たされており、この角部分および転送ゲート電極16の領域を除く部分にフォトダイオード12が配置され、この角部分を含む領域に電圧変換部14が配置されている。さらに、この角部分が互いに隣接するように画素部2Aおよび2Bが上下に二つ配置され、この二つの画素部2Aおよび2Bの各角部分が一体的に連結され、各角部分を連結した領域を一つの電圧変換部14とし、この二つの画素部2Aおよび2Bが一つの電圧変換部14を共有している。
また、この2画素部2(2A,2B)は、電圧変換部14を共有した二つの画素部(フォトダイオード12、12)が上下方向(または左右方向)に隣接配置された画素部構造であって、各転送ゲート電極16が互いに向かい合うため、読み出し期間が異なる画素部(読み出しタイミングが異なる画素部)であっても、図1や、後述する図5に示す画素部構造例に比べて、図4(b)に示すように、互いに隣接する各転送ゲート電極16間のp型半導体層18および19の不純物濃度をより濃くしておく必要がある。
なお、図4では、上下方向に配置された隣接画素部(フォトダイオード12、12)により電圧変換部14が共有された事例について説明したが、これに限らず、図5に示すように、斜め方向、例えば右上から左下(または左上から右下)に配置された二つの隣接画素部(フォトダイオード12、12)により電圧変換部14が共有されていてもよい。この場合にも、本発明の適用として、互いの転送ゲート電極16下の内側に素子分離絶縁膜17の終端部が存在するように配置されていればよい。このように、電圧変換部14を共有した二つの画素部(フォトダイオード12、12)が斜め方向に配置された画素部構造例においては、図1に示す画素部構造例の場合と同様に、各転送ゲート電極16が接近して向かい合わないため、転送ゲート電極16と隣接フォトダイオード12との間で表面拡散層18および拡散層19による分離幅を十分に確保しておく必要がある。
また、図4(a)および図5の二つの画素部は、固体撮像素子の撮像領域において上下左右にアレイ状に複数配列されている。また、隣接する電荷転送トランジスタの転送ゲート電極16間で表面拡散層および周囲拡散層による分離幅が、0.1μm以上0.3μm以下とすることが好ましい。
(実施形態3)
本実施形態3では、異なる読み出し期間(異なる読み出しタイミング)A、Bで信号が読み出される二組の隣接画素部によりそれぞれが一つの電圧変換部14が共有され、さらに、二つの同一読み出し期間(同一読み出しタイミング)AまたはBで信号が読み出される二組の隣接画素部において転送ゲート電極16が連続接続された事例について説明する。これは、前述した図4(a)の一組の隣接画素部(フォトダイオード12、12)が、二組、各転送ゲート電極16を隣接させるように配置し、上同士の各転送ゲート電極16を連結すると共に、下同士の各転送ゲート電極16を連結する場合である。
図6(a)は、本発明の実施形態3に係る固体撮像素子における画素構造例を示す上面図であり、図6(b)はそのC−C’部分の断面図である。
図6(a)および図6(a)に示すように、本実施形態3の固体撮像素子における画素部3A,3B,3A’または3B’は、受光素子としてのフォトダイオード12と電荷転送素子としての電荷転送トランジスタから画素部が構成され、平面視で正方形または矩形の一つの角部分を残すように、正方形または矩形の隣接辺部に対して電荷転送そらんじスタの制御電極としての転送ゲート電極16が斜め方向に掛け渡たされており、この角部分および転送ゲート電極16の領域を除く部分にフォトダイオード12が配置され、この角部分を含む領域に電圧変換部14が配置されている。さらに、角部分が互いに隣接するように画素部3A,3B,3A’および3B’が四つ配置され、四つの画素部3A,3B,3A’および3B’のうちの一方の二つの画素部3A,3Bの各角部分同士と他方の二つの画素部3A’または3B’の各角部分同士とがそれぞれ一体的に連結され、各角部分を連結した領域の一方および他方を一方および他方の電圧変換部14,14とし、一方の二つの画素部3Aまたは3Bが左側の一方の電圧変換部を共有し、他方の二つの画素部3A’または3B’が右側の他方の電圧変換部を共有し、一方および他方の電圧変換部14,14間に素子分離絶縁膜17が配置されている。
また、画素部3(3A,3B,3A’,3B’)は、同一読み出し期間(同一読み出しタイミング)Aで二つのフォトダイオード12、12からそれぞれ、連結した一つの転送ゲート電極16下の異なる通路をそれぞれ通して二つの電圧変換部14にそれぞれ電荷転送する。一つの転送ゲート電極16が二つの左右の画素部3A,3A’または3B,3B’に渡って接続されて連続しているため、素子分離絶縁膜17を転送ゲート電極16の内側に配置すると、注入拡散層(表面拡散層18)により素子分離を行うことができない。連続した転送ゲート電極16を分離すると、上述した手法で素子分離を行うことが可能であるが、転送ゲート電極16上にコンタクト部を設けるための面積を十分確保できない場合など、互いの転送ゲート電極16を素子分離することができない場合もある。その場合には、転送ゲート電極16の形成前に予め不純物濃度が濃い拡散層を形成しておいてもよい。ただし、この場合には、ゲート酸化膜形成時に不純物の拡散が生じて転送ゲート電極16下の半導体層11の不純物濃度が濃くなって転送劣化を招くという虞がある。このような転送劣化が生じる場合には、転送ゲート電極16の形成後に転送ゲート電極16越しに突き抜けるように不純物注入を行って注入拡散層(表面拡散層18)を形成して素子分離を行うことができる。
なお、図6に示す画素部構造例においては、フォトダイオード12から電圧変換部14への電荷転送時に、転送ゲート電極16に転送電圧が印加された場合に、表面拡散層18のポテンシャルも低くなって隣接画素部の電圧変換部14へ電荷が流れ込む虞もある。このため、フォトダイオード12から電圧変換部14への電荷転送時には、転送ゲート電極16下において、フォトダイオード12と電圧変換部14との間に存在するp型半導体層11のポテンシャルが表面拡散層18のポテンシャルよりも低くなるように設定する必要がある。
以上のように、上記実施形態1〜3によれば、2次元アレイ状に複数配置されたフォトダイオード12、電圧変換部14および複数のトランジスタを有する画素部において、素子分離絶縁膜17と、フォトダイオード12と逆極性の半導体層からなる表面拡散層18と、素子分離絶縁膜17の側端面を含めて底面よりも深く形成され、表面拡散層18と同一極性の半導体層からなる拡散層19により素子分離が行われ、素子分離絶縁膜17は、転送ゲート電極16下に存在する部分の終端位置Gが、フォトダイオード12の端面12aに対して、フォトダイオード12の側端面12aよりも転送ゲート電極16下の内側に配置されている。これによって、転送ゲート電極16によるフォトダイオード12から電圧変換部14への電荷転送劣化を起こさずに、素子分離絶縁膜17からフォトダイオード12への暗電流の流れ込みを防ぎ、よりノイズを抑制することができる。
(実施形態4)
上記実施形態1〜3では、フォトダイオード12間および各トランジスタ間を分離する素子分離絶縁膜17は、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極16下にあってフォトダイオード12側とは反対側に形成され、素子分離絶縁膜17の終端位置Gが、フォトダイオード12に対して、転送ゲート電極16下のフォトダイオード側端面よりも内側に配置されており、転送ゲート電極16下の素子分離絶縁膜17の終端位置Gからフォトダイオード12の周辺側には表面拡散層18と拡散層19が形成されている。さらに、素子分離絶縁膜17は、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極16下において、フォトダイオード12側と電圧変換部14との間に生じる電界Hが、フォトダイオード12側から電圧変換部14側の方向に向けて生じている領域G2内に終端部されていればよい。
これに対して、本実施形態4では、素子分離絶縁膜17からの発生電荷がフォトダイオード12側に流れ込んで蓄積されることを抑制して、ノイズをより低減させることができる本発明の目的を、上記実施形態1〜3の場合まではいかなくても、従来技術の引用文献2の場合に比べて大幅に達成できるためには、隣接する各フォトダイオード12間や、隣接するトランジスタ間、さらには、フォトダイオード12とトランジスタ間を素子分離するための素子分離部として、フォトダイオード12の矩形またが正方形の周囲4辺を囲むように、素子分離絶縁膜17と、この素子分離絶縁膜17の端部と端部同士が互いに重なった状態で、フォトダイオード12および電圧変換部14とは反対導電型の注入分利用の半導体層18とを有し、この素子分離絶縁膜17が、図1では三角形状の電圧変換部14の3辺のうち、外周の隣り合う2辺(周辺)、さらに、電荷転送手段としての電荷転送トランジスタの制御電極である転送ゲート電極16下からフォトダイオード12の周辺部分の2辺側にそれぞれ突出している。より具体的には、素子分離絶縁膜17が転送ゲート電極16のフォトダイオード端面下から突出して、その突出部は、素子分離絶縁膜17がフォトダイオード12の一辺全体に比べてはるかに短かい。さらには、素子分離絶縁膜17が転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面の位置かまたはこのフォトダイオード側端面よりも転送ゲート電極16下の内側に形成するように作製した場合に、アライメントマージンや形成マージンを含むプロセスマージン的に、素子分離絶縁膜17が転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面から突出していてもよく、突出寸法がプロセスマージンによる寸法(例えば転送ゲート電極16の幅)よりも短ければよい。
なお、本実施形態4では、その具体例として、フォトダイオード12の端面に対向した素子分離絶縁膜17の端部位置が、転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面16aと平面視で一致するかまたは、転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面16aよりも転送ゲート電極16下の内部に位置するように製造された場合に、突出部がプロセスマージンに伴う突出距離を有するかまたは該突出距離よりも短く突出している場合について説明したが、これに限らず、突出部の突出距離がフォトダイオード12の一辺の方向に対応する転送ゲート電極16の切断距離またはこの切断距離よりも短い距離であってもよい。また、突出部の突出寸法が転送ゲート電極16の幅寸法またはこの幅寸法よりも短い寸法であってもよい。さらに、突出部の突出寸法は素子分離絶縁膜17の幅寸法またはこの幅寸法よりも短い寸法であってもよい。さらに、本実施形態4の場合に、転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面16aと、素子分離絶縁膜17および素子分離半導体層の重なり部分とが斜めに交わっており、素子分離絶縁膜17の両端面がそれぞれ、転送ゲート電極16のフォトダイオード側端面16aの両先端位置よりも転送ゲート電極16側にそれぞれ位置していてもよい。
(実施形態5)
本実施形態5では、上記実施形態1〜3の少なくともいずれかの画素部が複数、2次アレイ状に撮像領域に配置された固体撮像素子を有する固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラ、ドアホンカメラ、車載カメラ、テレビジョン電話用カメラ、携帯電話用カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器について説明する。
本実施形態5の電子情報機器は、上記固体撮像装置(または固体撮像素子)を撮像部に用いて得た高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
ここで、上記実施形態2では、二つの画素部2A,2Bが、同じ電圧変換部14を共有している場合であるが、ここでは、例えば上記実施形態1の画素部1が4つ、同じ電圧変換部14を共有している場合に、他の複数のトランジスタとの接続関係について図7および図8を参照して説明する。
図7は、本発明の実施形態5に係る固体撮像素子における画素構造例を示す上面図である。
図7において、本実施形態5の4画素部のうちの1画素部は、受光素子としてのフォトダイオード12(PD)と電荷転送素子としての電荷転送トランジスタT1から構成され、平面視で正方形または矩形の一つの角部分を残すように、正方形または矩形の隣接辺部に対して電荷転送トランジスタT1の制御電極としての転送ゲート電極16が斜め方向に掛け渡たされており、この角部分および転送ゲート電極16の領域を除く部分にフォトダイオード12(PD)が配置されている。この角部分が互いに隣接するように画素部が四つ配置され、この四つの画素部の各角部分が一体的に連結され、各角部分を連結した領域を一つの電圧変換部14とし、この四つの画素部が一つの電圧変換部14を共有している。
図8は、本発明の実施形態5に係る電子情報機器に用いられる本発明の固体撮像素子において、4画素部が電圧変換部を共有した場合の要部構成例を示す回路図である。
図8においては、本実施形態5の電子情報機器に用いられる固体撮像素子における4画素部は、4つの画素部が1単位とされ、それぞれに対応する垂直方向に隣接する4つのフォトダイオード12としての各フォトダイオードPD−1〜PD−4と、各フォトダイオードPD−1〜PD−4からの信号電荷をそれぞれ電荷検出部としての電圧変換部14へ順次転送可能とする転送ゲート電極16を持つ転送手段としての転送トランジスタT1−1〜T1−4とからなる4つの画素部(複数の画素部、ここでは4つ)が設けられており、各転送トランジスタT1−1〜T1−4の両端のうち、フォトダイオード12(PD)側とは反対側が一つの電圧変換部14に共通接続されている。また、この4画素部は、さらに、電圧変換部14の電位をドレイン電圧Vddにリセットするリセット手段としてのリセットトランジスタT3と、電圧変換部14からの信号を増幅する増幅手段としての増幅トランジスタT2と、その増幅トランジスタT2の出力を読出信号線SIGに選択的に読み出す選択手段としての選択トランジスタT4とが設けられている。本実施形態4の4トランジスタ型のイメージセンサでは、この4画素部がマトリクス状に複数アレイ状に配置されて撮像領域を形成している。
転送トランジスタT1−1〜T1−4の転送ゲート電極16は、転送トランジスタ駆動線TX1〜TX4にそれぞれ接続されている。増幅トランジスタT2は、ドレイン電圧VDDと選択トランジスタT4との間に接続され、そのゲート電極は電荷検出部FDに接続されている。リセットトランジスタT3は、ドレイン電圧VDDと電圧変換部14との間に接続され、そのゲート電極はリセットトランジスタ駆動線RSTに接続されている。選択トランジスタT4は、増幅トランジスタT2と読出信号線SIGとの間に接続され、そのゲート電極は選択トランジスタ駆動線SELに接続されている。
読出信号線SIGは、負荷トランジスタT5を介して接地電圧端と接続されている。このような4画素部が複数マトリックス状に配列されており、読出信号線SIGは一方向(水平方向)に複数本設けられている。
上記構成において、まず、リセットトランジスタT3がオン状態とされることにより、電圧変換部14の電位がドレインVddにリセットされる。
その後、一番上の転送トランジスタT1−1がオン状態とされることにより、光電変換素子PD−1からの信号電荷が電荷検出部FDに転送される。
この電荷転送動作の前後における電圧変換部14Dの電位は、増幅トランジスタT2により増幅された後、選択トランジスタT4を介して読出信号線SIGに読み出される。
以下、同様にして、上から二番目のフォトダイオードPD−2、上から三番目のフォトダイオードPD−3および上から四番目のフォトダイオードPD−4に対して、信号電荷の電圧変換部14への転送、その電荷転送動作の前後における電圧変換部14の電位の増幅、および増幅された信号の読出信号線SIGへの読み出しが順次行われる。
この読み出された信号は、読出信号線SIGの末端に接続された負荷トランジスタT5により受けられて、信号Voutとして出力される。
なお、上記実施形態1〜5では、特に説明しなかったが、電圧変換部14は素子分離絶縁膜17と接しているが、素子分離絶縁膜17から電圧変換部14に不要電荷が流入したとしても、電圧変換部14は電荷を蓄積する部分ではなく、フォトダイオード12から電圧変換部14への電荷転送前にリセットトランジスタにより所定電位にリセットされるので、素子分離絶縁膜17による悪影響はない。
また、上記実施形態1〜5では、特に説明しなかったが、入射光を信号電荷に変換する複数の受光素子が二次元状に配置され、該受光素子で光電変換された信号電荷を電荷転送素子により電圧変換部に転送し、電圧変換部で変換された信号電圧に応じて増幅した信号を読み出す固体撮像素子において、隣接する素子間を素子分離する素子分離部として、電圧変換部の周辺部分の両側から電荷転送素子のチャネル部分および受光素子を囲むように素子分離絶縁膜と素子分離半導体層とが互いの端部が重なるように設けられ、受光素子の端面に対向した素子分離絶縁膜の端部が、該制御電極の受光素子側端面よりも制御電極下の内側に配置されているかまたは、該制御電極の受光素子側端面下から該受光素子の周辺部分に突出した突出部として配置されていればよい。または、素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、電圧変換部の周辺部分の両側からそれぞれ電荷転送素子の制御電極の両側下にそれぞれ配置されているかまたは、電圧変換部の周辺部分の両側から制御電極の両側下を経て受光素子の周辺部分にそれぞれ突出した突出部として配置されていればよい。これによって、従来技術のように工程を複雑化せず転送ゲート電極の形成を困難化せずに、素子分離絶縁膜からの発生電荷がフォトダイオードに流れ込んで蓄積されることを抑制して、ノイズをより低減させることができる本発明の目的を達成することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜5を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜5に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜5の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、被写体光を受光する受光部としてのフォトダイオードで光電変換された信号電荷を電圧変換部に転送し、電圧変換部で変換された電圧に応じた信号を順次読み出すMOS型イメージセンサなどの固体撮像素子および、この固体撮像素子を撮像部に用いたデジタルカメラなどの電子情報機器の分野において、素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、電圧変換部の周辺部分の両側からそれぞれ電荷転送素子の制御電極の両側下にそれぞれ配置されているかまたは、電圧変換部の周辺部分の両側から制御電極の両側下を経て受光素子の周辺部分にそれぞれ突出した突出部として配置されているため、従来のように工程を複雑化せず転送ゲート電極の形成を困難化せずに、素子分離絶縁膜が受光素子の周囲に配置されている従来構造に比べて、素子分離絶縁膜とSi基板界面で生じる不要電荷が受光素子側に流れ込むことを大幅に防ぐことができる。
さらに、電荷転送素子の制御電極下の素子分離絶縁膜において不要電荷が発生しても、電界の方向が電圧変換部側を向いていれば、その不要電荷は受光素子に蓄積されにくいため、ノイズを低減することができる。さらに、受光素子側の制御電極の端面から素子分離絶縁膜までの距離が所定距離だけ確保されていれば、受光素子と制御電極とに平面視で重なりを持たせた構造とすることが可能となり、暗電流を防ぎつつ、電荷転送効率を高めることができる。また、受光素子面積を広くして飽和電荷量の増加も見込むことができる。さらに、電圧変換部を共有する画素部構造においても、極力、制御電極下の素子分離絶縁層の表面積を減らして、受光素子と素子分離絶縁膜との対向面を減らすことができるため、ノイズをより低減することができる。
(a)は、本発明の実施形態1に係る固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図であり、(c)は、(b)のA−A’線部分の縦断面図である。 図1(b)のA−A’線部分におけるポテンシャルを示すグラフである。 本発明の実施形態1に係る他の固体撮像素子における画素部構造例を示す図1(b)と同様のA−A’線部分の縦断面図である。 (a)、本発明の実施形態2に係る固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、(b)は、(a)のB−B’線部分の縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る他の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図である。 (a)は、本発明の実施形態3に係る固体撮像素子における画素構造例を示す上面図であり、(b)はそのC−C’部分の断面図である。 本発明の実施形態4に係る固体撮像素子における画素構造例を示す上面図である。 本発明の実施形態5に係る電子情報機器に用いられる本発明の固体撮像素子において、4画素部が電圧変換部を共有した場合の要部構成例を示す回路図である。 (a)は、特許文献1に開示されている従来の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、(b)は、(a)のD−D’線部分の縦断面図である。 (a)は、特許文献2に開示されている従来の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、(b)は、(a)のE−E’線部分の縦断面図である。 (a)は、特許文献3に開示されている従来の固体撮像素子における画素部構造例を示す上面図であり、(b)は、(a)のF−F’線部分の縦断面図である。
符号の説明
1〜3、2A,2B、3A,3B、3A’,3B’ 画素部
11 転送ゲート電極下の半導体層
12、PD−1〜PD−4 フォトダイオード
12a 端面
13 フォトダイオード表面拡散層
14 電圧変換部
16 転送ゲート電極
16a 端面
17 素子分離絶縁膜
17a 端面
17b フォトダイオードの端面に対向している端部
18 表面拡散層
19 周囲拡散層
G 素子分離絶縁膜の終端位置
G1 転送ゲート電極下におけるフォトダイオードへのポテンシャル傾斜領域
G2 転送ゲート電極下における電圧変換部へのポテンシャル傾斜領域
T1−1〜T1−4 転送トランジスタ
T2 増幅トランジスタ
T3 リセットトランジスタ
T4 選択トランジスタ
T5 負荷トランジスタ

Claims (37)

  1. 入射光を信号電荷に変換する複数の受光素子が二次元状に配置され、該受光素子で光電変換された信号電荷を電荷転送素子により電圧変換部に転送し、該電圧変換部で変換された信号電圧に応じて増幅した信号を読み出す固体撮像素子において、
    該受光素子と該電荷転送素子から画素部が構成され、平面視で正方形または矩形の一つの角部分を残すように、該正方形または矩形の隣接辺部に対して該電荷転送素子の制御電極が斜め方向に掛け渡たされており、該角部分および該制御電極の領域を除く部分に該受光素子が配置され、該角部分または該角部分を含む領域に電圧変換部が配置されており、
    隣接する素子間を素子分離する素子分離部として、平面視正方形または矩形の角部分から、該電荷転送素子の制御電極の電圧変換部側端面以外の該電圧変換部の周りを取り囲む両側および、該両側から、該電荷転送素子の制御電極下の途中まで延びているかまたは、該制御電極下を経て該制御電極の受光素子側端面下から該受光素子の周辺部分に突出した突出部として配置されている素子分離絶縁膜と、該素子分離絶縁膜の終端部とその端部が重なり、該受光素子の周囲を囲む、該受光素子および該電圧変換部とは反対導電型の素子分離半導体層とを有し、該突出部の突出寸法は該制御電極の幅寸法または該幅寸法よりも短い寸法である固体撮像素子。
  2. 前記素子分離絶縁膜の幅方向全部または一部が、前記制御電極の受光素子側端面下に配置されているかまたは、該制御電極の受光素子側端面下から前記受光素子の周辺部分に突出した前記突出部として配置されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記電荷転送素子の制御電極の両側が、前記素子分離絶縁膜と前記素子分離半導体層の幅方向全部または該幅方向一部までに掛け渡たされている請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記角部分が互いに隣接するように前記画素部が二つ配置され、該二つの画素部の各角部分が一体的に連結され、該各角部分を連結した領域を一つの電圧変換部とし、該二つの画素部が一つの電圧変換部を共有している請求項1に記載の固体撮像素子。
  5. 前記角部分が互いに隣接するように前記画素部が四つ配置され、該四つの画素部の各角部分が一体的に連結され、該各角部分を連結した領域を一つの電圧変換部とし、該四つの画素部が一つの電圧変換部を共有している請求項1に記載の固体撮像素子。
  6. 前記角部分が互いに隣接するように前記画素部が四つ配置され、該四つの画素部のうちの一方の二つの画素部の各角部分同士と他方の二つの画素部の各角部分同士とがそれぞれ一体的に連結され、該各角部分を連結した領域の一方および他方を一方および他方の電圧変換部とし、該一方の二つの画素部が一方の電圧変換部を共有し、該他方の二つの画素部が他方の電圧変換部を共有し、該一方および他方の電圧変換部間に前記素子分離絶縁膜が配置されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  7. 前記素子分離絶縁膜の少なくとも前記終端部は、前記制御電極下に生じる電界が該制御電極下から前記電圧変換部の方向に生じている領域内に位置している請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  8. 前記素子分離絶縁膜は、前記領域内において面積的にプロセス限界で最小に形成されている請求項7に記載の固体撮像素子。
  9. 前記素子分離絶縁膜の前記終端部が、前記制御電極下に生じる電界が、少なくとも、該制御電極下から該受光素子の方向に生じている領域分だけ該受光素子側端面に対して離れて配置されている請求項1、2およびのいずれかに記載の固体撮像素子。
  10. 前記受光素子側端面に対向した前記素子分離絶縁膜の前記終端部の位置が、前記制御電極の受光素子側端面と平面視で一致するかまたは、該制御電極の受光素子側端面よりも該制御電極下の内部に位置するように製造された場合に、前記突出部がプロセスマージンに伴う突出距離を有するかまたは該突出距離よりも短く突出している請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  11. 前記制御電極の受光素子側端面と、前記素子分離絶縁膜および前記素子分離半導体層の重なり部分とが斜めに交わっており、該素子分離絶縁膜の両終端部がそれぞれ、該制御電極の受光素子側端面の両先端位置よりも該制御電極側にそれぞれ位置している請求項10に記載の固体撮像素子。
  12. 前記素子分離半導体層は、前記素子分離絶縁膜の前記終端部の側面および底面を覆うように互いの端部が重なって設けられている請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  13. 前記素子分離半導体層は、前記制御電極の受光素子側端面下から突出している場合に、該突出した部分を含む、該制御電極下の素子分離絶縁膜の一部の側面および底面を覆うように互いの端部が重なって設けられている請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  14. 前記素子分離半導体層が前記素子分離絶縁膜との互いの端部が重なる部分は、前記制御電極下に生じる電界が該制御電極下から前記受光素子の方向に生じている領域を少なくとも含んでいる請求項1、2、12および13のいずれかに記載の固体撮像素子。
  15. 前記素子分離半導体層は、前記素子分離絶縁膜の端部に対してこれよりも広い幅で前記終端部同士が重なっている請求項1、2および12〜14のいずれかに記載の固体撮像素子。
  16. 前記素子分離半導体層は、前記受光素子および前記電圧変換部とは反対導電型の半導体層からなる表面拡散層と、該表面拡散層の側面から底面を覆うように形成され、該表面拡散層と同一導電型の半導体層からなる周囲拡散層とを有している請求項1、2および12〜15のいずれかに記載の固体撮像素子。
  17. 前記受光素子から前記電圧変換部に転送された信号電荷が該電圧変換部で電圧変換され、電圧変換された信号電圧に応じた信号を読み出す信号読出回路がさらに設けられている請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  18. 前記信号読出回路は、前記受光素子毎に設けられているか、または複数の該受光素子で共有されている請求項17に記載の固体撮像素子。
  19. 前記信号読出回路は、前記電圧変換部を所定電圧にリセット可能とするリセットトランジスタと、リセット後に前記受光素子から信号電荷が該電圧変換部に転送されて電圧変換された信号電圧に応じた信号を出力するアンプトランジスタと、該アンプトランジスタからの出力信号を所定タイミングで読み出す選択トランジスタとのうちの少なくとも該リセットトランジスタおよび該アンプトランジスタを有している請求項17または18に記載の固体撮像素子。
  20. 前記受光素子はフォトダイオードであり、前記電荷転送素子の制御電極は、電荷転送トランジスタの転送ゲート電極である請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  21. 前記素子分離部は、隣接する受光素子間、該電荷転送素子間、および該受光素子と該電荷転送素子間を素子分離する請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  22. 前記素子分離部は、前記受光素子および前記電荷転送素子と、前記信号読出回路の各構成素子とのうちの互いに隣接する素子間を素子分離する請求項17〜19のいずれかに記載の固体撮像素子。
  23. 前記素子分離絶縁膜として、前記信号読出回路および前記電荷転送素子を駆動させる駆動回路が設けられた周辺駆動回路領域において該駆動回路を構成する素子を互いに素子分離するための素子分離絶縁膜とは異なり、画素部領域専用に当該素子分離絶縁膜よりも厚膜の絶縁膜が形成されている請求項17〜19および22のいずれかに記載の固体撮像素子。
  24. 前記素子分離絶縁膜は、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)またはSTI(Shallow Trench Isolation)による絶縁膜である請求項1、2および23のいずれかに記載の固体撮像素子。
  25. 前記電荷転送素子の制御電極と隣接する隣の受光素子との間で前記表面拡散層および前記周囲拡散層による分離幅が、0.1μm以上0.5μm以下に設定されている請求項16に記載の固体撮像素子。
  26. 隣接する前記電荷転送素子の制御電極間で前記表面拡散層および前記周囲拡散層による分離幅が、0.1μm以上0.3μm以下に設定されている請求項16または25に記載の固体撮像素子。
  27. 前記二つの画素部が、異なる読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A,Bの場合において、共通の前記電圧変換部に対して前記電荷転送素子の制御電極が別々に形成されている請求項に記載の固体撮像素子。
  28. 前記四つの画素部が、互いに異なる読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A、B、C、Dの場合において、共通の前記電圧変換部に対して前記電荷転送素子の各制御電極が別々に形成されている請求項5に記載の固体撮像素子。
  29. 前記一方の二つの画素部と前記他方の二つの画素部間に跨って隣接する二つの画素部が、同一読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A,A’の場合において、前記電荷転送素子の制御電極が連続して形成されている請求項6に記載の固体撮像素子。
  30. 前記一方の二つの画素部と前記他方の二つの画素部間に跨って隣接する二つの画素部がそれぞれ、同一読み出し期間に電荷転送される隣接画素部A,A’と、該同一読み出し期間とは異なる同一読み出し期間に電荷転送される隣接画素部B,B’の場合に、該隣接画素部A,A’において、異なる電圧変換部にそれぞれ電荷転送するべく前記電荷転送素子の制御電極が連続して共通に形成されており、該隣接画素部B,B’において、該異なる電圧変換部にそれぞれ電荷転送するべく該電荷転送素子の制御電極とは別の電荷転送素子の制御電極が連続して共通に形成されている請求項6に記載の固体撮像素子。
  31. 前記表面拡散層の不純物濃度は、前記電荷転送素子の制御電極下に設けられた同一導電型の半導体層の不純物濃度よりも高く設定されている請求項16、25および26のいずれかに記載の固体撮像素子。
  32. 前記受光素子と前記電荷転送素子の制御電極とが平面視で重なり部分を有している請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  33. 前記受光素子が前記電荷転送素子の制御電極をセルフアライメントとして形成されている請求項32に記載の固体撮像素子。
  34. 前記受光素子から前記電圧変換部への電荷転送時に、前記表面拡散層のポテンシャルは、該電荷転送素子の制御電極下に設けられた前記表面拡散層と同一導電型の半導体層のポテンシャルよりも高く設定されている請求項16、25、26および31のいずれかに記載の固体撮像素子。
  35. 前記素子分離絶縁膜の少なくとも前記終端部は、前記制御電極下に生じる電界が該制御電極の受光素子側端面下側から前記電圧変換部の方向に生じている領域内に位置している請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  36. 前記制御電極下に生じる電界によるポテンシャルの山の頂上が前記制御電極の受光素子側端面下に位置している請求項35に記載の固体撮像素子。
  37. 請求項1〜36のいずれかに記載の固体撮像素子を撮像部に用いた電子情報機器。
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