JP4476409B2 - Electronics - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータにより駆動される被駆動部材の回転位置情報の検出機能を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、アクチュエータにより駆動される被駆動部材の回転位置情報を検出して、被駆動部材の駆動状態を制御する電子機器として、年月日や曜日といった暦情報やセンサーを用いてセンシングされた環境情報などといった時刻以外の情報を表示する電子時計がある。このような電子時計では、時刻以外の情報を表示する部材を駆動するための駆動源が搭載され、さらには、所定の情報を正確に表示するために、表示部材の動作や位置などを検出するための検出手段が必要になる。そして、その表示部材の位置や動作状態を検出するために、駆動源から表示部材に動力伝達を行う減速機構などの歯車の軸に接点バネを設け、その接点バネを回路基板の接点パターンに摺動させて接点スイッチを構成することで、情報表示部材の位置情報や駆動状態を検出して駆動源の駆動を制御している。
【0003】
このような従来の電子時計800を、図18、図19および図20を用いて説明する。
【0004】
表輪列530の一部分に、表輪列530の回転位置を検出する24時接点532が設けられている。24時間車550が24時接点バネ552を有する。24時接点バネ552は2つの24時接点バネ端子552aおよび552bを有する。回路ブロック534には、24時接点バネ端子552aおよび552bの先端部の回転する軌跡に沿った円周部分の一部分に対応して24時接点バネ端子用パターン(図示せず)が設けられている。24時接点バネ552は回路ブロック534の24時接点バネ端子用パターン(図示せず)と接触可能に配置されている。24時間車550は筒車554と噛み合い、1日に1回転する。
【0005】
筒車554は12時間に1回転し、筒車554に取り付けた時針(図示せず)により「時」を表示する。日回し車106は地板112に回転可能に組込まれている。日回し車106は日送り減速輪列560を構成する。超音波モータ132の超音波ロータ102の超音波カナ102bは、日回し車106の日回し歯車106aと噛み合う。超音波ロータ102を含む超音波モータ132は日送りモータ562を構成する。日送りつめ108が日回し車106に設けられ、日回し車106の回転により、同時に回転する。31枚の日車歯110aを有する日車110が地板112に回転可能に組込まれている。「1」から「31」の数字(図示せず)が日車110の表示面110cに設けられている。日車押さえ118が日車110を回転可能に支持する。
【0006】
この電子時計800は日ジャンパ116を備えている。日ジャンパ116の規正部116aが日車歯110aを規正する。日回し車106は日回し車接点バネ556を有する。
【0007】
日回し車接点バネ556は、は、2つの日回し車接点バネ端子556aおよび556bを有する。回路ブロック534には、日回し車接点バネ端子556aおよび556bの先端部の回転する軌跡に沿った円周部分の一部分に対応して日回し車接点バネ端子用パターン(図示せず)が設けられている。日回し接点バネ556は、回路ブロック534の日回し車接点バネ端子用パターン(図示せず)と接触可能に配置されている。日回し車接点バネ556は、日送り接点564を構成する。
【0008】
ここで、午前零時の時点で24時接点バネ552は回路ブロック534の24時接点バネ端子用パターン(図示せず)と接触する。このとき24時接点バネ552が出力する検出信号により、回路ブロック534は超音波モータ132の超音波ロータ102を回転させる。超音波ロータ102の回転により、日回し車106が回転し、日送りつめ108により日車110を回転させる。これにより、日付の表示を変えることができる。日車110が360°/31、すなわち1/31回転だけ回転すると、日回し車接点バネ556が回路ブロック534の日回し車接点端子用パターン(図示せず)と接触する。このときに日回し車接点バネ556が出力する検出信号により、回路ブロック534は超音波モータ132の超音波ロータ102の回転を停止させる。
【0009】
このような電子時計が、特開平10―300868に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子時計800における日車などのように、被駆動部材を駆動する歯車に設けられた接点バネと回路ブロックに設けられたパターンとで摺動式スイッチを構成して被駆動部材の回転位置を検出するという従来の方法では、接点バネを回路ブロックに回転摺動させるという原理上、不安定になりやすい。そこで、安定した回転位置検出を実現するために、良好な摺動状態を得るため接点のバネ力を大きくして十分な接触圧を確保する必要がある。しかし、接点のバネ力を大きくするという方法は、逆に接点部分の磨耗を促進させ、初期的には安定した回転位置検出が実現できるが、摩耗の増大により、長期的な信頼性が得られない。このように、摺動式スイッチでは信頼性が低く、精度の良い回転検出が実現できないという課題を有している。また、高精度なバネ力管理で解決しようとしてコスト高になる、という課題も同時に有していた。
【0011】
そこで、本発明では、高性能と高い信頼性を兼ね備えた電子機器を安価に提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載するように、アクチュエータと、前記アクチュエータを駆動するための駆動回路と、前記駆動回路に電力を供給する電源と、前記アクチュエータにより駆動される被駆動部材と、前記被駆動部材に設けられた凸部と、前記凸部の移動範囲内に設けられ前記被駆動部材の動作により前記凸部に接した際に少なくとも一部が弾性変形して前記被駆動部材に負荷を与える弾性変形部材と、前記被駆動部材の負荷の変動に伴う前記アクチュエータの駆動電流の大きさの変化を基に、前記被駆動部材の位置情報を検出するための電流変化検出手段と、から構成されている電子機器であることを特徴とする。
【0013】
この請求項1の発明によれば、アクチュエータの駆動電流の変化として被駆動部材の回転位置情報を検出できるので、摺動式の接点スイッチにおける信頼性上の課題や検出精度の問題、さらにはコスト的な課題が解決でき、高性能と高い信頼性をもった安価な電子機器が実現できる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記電流変化検出手段は、前記駆動回路と前記電源との間、または前記アクチュエータと前記駆動回路との間に挿入される電流検出用抵抗と、前記電流検出用抵抗の端子間電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路の出力波形を入力して所定のパルスに変換する信号処理回路と、を有する電子機器であることを特徴とする。
【0015】
この請求項2に記載の発明によれば、被駆動部材の回転位置情報を、電流検出用抵抗と電圧検出回路と信号処理回路から構成されるシンプルな電流変化検出手段で検知できるため、請求項1に記載の発明による効果に加えて、さらに安価に電子機器を提供できる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子機器において、凸部を、被駆動部材の動作方向に沿って等間隔に複数設けられている電子機器であることを特徴としている。
【0017】
この請求項3の発明によれば、被駆動部材に動作方向に沿って等間隔に複数の凸部を設けているため、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、より高い分解能を有する回転位置検出ができ、高精度に被駆動部材を制御できる電子機器が実現できる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器において、第一の凸と、第一の凸部とは形状が異なる第二の凸部と、を含む2種類以上の形状の凸部を被駆動部材の動作方向に沿って等間隔に設けた電子機器であることを特徴とする。
【0019】
この請求項4の発明によれば、2種類以上の凸部を被駆動部材に設けたため、被駆動部材の駆動時にアクチュエータの駆動電流が2種類以上の変化を示すため、被駆動部材の絶対位置の検出が可能になり、被駆動部材の制御に関して位置の累積誤差がなくなり、請求項3に記載の発明の効果に加えて、さらに精度の高い電子機器が提供できる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子機器において、第一の凸部と第二の凸部は、被駆動部材からの張り出し高さが互いに異なるように構成した電子機器であることを特徴としている。
【0021】
この請求項5の発明によれば、第一の凸部と第二の凸部とが被駆動部材からの張り出し高さがことなるため、アクチュエータの駆動電流の変化量に大きな差が生まれるため、被駆動部材の絶対位置の検出に関して、請求項4の発明よりさらに高い精度で検出できるようになる。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の電子機器において、第一の凸部と第二の凸部は、被駆動部材の動作方向の幅が互いに異なるように構成した電子機器であることを特徴とする。
【0023】
この請求項6の発明によれば、弾性変形部材の変形にともなう被駆動部材の負荷を大幅に増加させずに、アクチュエータの駆動電流に2種類以上の変化を発生させることができ、アクチュエータに対する負担が増大せずに、請求項4の発明と同様の効果が得られ、高精度かつ小型な電子機器が実現できる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明は、請求項3から請求項6のいずれか1つに記載の電子機器において、弾性変形部材は、被駆動部材が停止しているときに、隣接する2つの凸部と接触して被駆動部材の動作方向の動きを拘束するための拘束部を有する構成の電子機器であることを特徴としている。
【0025】
この請求項7の発明によれば、被駆動部材が停止している時に、衝撃などによって生じる位置ズレを防止する効果が得られる。その他、電流変化検出手段と弾性変形部材に設けた拘束部の形状とによる2つの手段で被駆動部材の位置決めが可能になり、非常に高精度な制御ができ、かつ信頼性に優れる電子機器を提供できる。なお、請求項3から請求項6のいずれか1つの発明による効果も同様に得られる。
【0026】
また、請求項8に記載の発明は、請求項3から請求項7のいずれか1つに記載の電子機器において、アクチュエータの動力は被駆動部材に設けられた凸部を介して被駆動部材に伝達されるように構成した電子機器であることを特徴としている。
【0027】
この請求項8の発明によれば、アクチュエータの動力を効率用よく被駆動部材に伝達できるので、より小さなアクチュエータで対応でき、請求項3から請求項7のいずれか1つに記載の発明による効果に加えて、電子機器をより小型化できるという効果が得られる。
【0028】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の電子機器におけるアクチュエータに、逆圧電効果を利用した圧電アクチュエータである構成の電子機器であることを特徴としている。
【0029】
この請求項9の発明によれば、圧電アクチュエータは体積当たりの発生力が非常に大きいため、非常に大きな被駆動部材を駆動でき、形状自由度が高い電子機器が提供できる。さらには、圧電アクチュエータによる構成とすることで、被駆動部材をダイレクト駆動でき、電子機器がさらに小型化できる。この圧電アクチュエータとしては、特定の動きをする駆動源、リニア型モータ、回転型モータの形態がある。
【0030】
より具体的には、請求項10に記載されているように、交番電圧を印加することで振動波を発生する圧電振動子と、圧電振動子が発生する振動エネルギによって駆動される移動体とから超音波モータが構成でき、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の電子機器において、圧電アクチュエータのうち、特に超音波モータで被駆動部材を駆動する構成の電子機器であることを特徴とする。
【0031】
この請求項10に記載の発明によれば、圧電式であって大きな発生力が得られるとともに、回転型アクチュエータ、すなわち圧電モータが容易に構成できるため、請求項9と同様の効果に加えて、アクチュエータとしての使い勝手や制御性が増し、より高性能な電子機器を実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
図1から図10を用いて、本発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0033】
実施の形態1の電子機器は、電子時計100であり、図1は電子時計100の平面図であり、この図1により電子時計100の全体構成を説明する。電子時計100は、時刻情報以外の情報として暦情報の1つである日付を表示する機能を持っており、本発明における被駆動部材としての日車10と、日車10を駆動するためのものであって本発明におけるアクチュエータとしての超音波モータ20と、日車10の回転位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ40と、超音波モータの駆動回路60と、超音波モータ20の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70と、電流変化検出回路70の出力信号に基いて超音波モータを制御するための制御回路80と、時刻の表示を行う時刻表示部(図示せず)や日車10や超音波モータ20をはじめとする電子時計100を構成する部材や要素を組み付けるための地板50と、電源としての電池90から構成されている。なお、ここでは時刻情報を表示する時計表示部の構成は周知のものであるため、図示および説明は省略する。
【0034】
さらに、超音波モータ20の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70は、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71と、駆動電流を電流検出用抵抗71の端子間電圧として検出するための電圧検出回路72と、電圧検出回路72の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るための信号処理回路73とから構成されている。
【0035】
信号処理回路73の出力信号に基いて、制御回路80は駆動回路60に制御信号を出力し、超音波モータ20の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車10により表示する。なお、図示していないが、日車10の表面には1から31の数字が印刷されており、電子時計100の文字盤(図示せず)に設けられた日窓から日付情報をユーザーに提供する。
【0036】
図2は、電子時計100の縦断面図であり、日車10と日車10の位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ40との関係を説明するものである。日車10は、地板50の外径より少し小さい直径を有するリング状の板であって、その下面には日車10の位置情報や動作状態を検知するために設けられた部材であって、超音波モータ20の駆動負荷である日車の負荷を変動させる働きをもつ半球状の凸部30が設けられている。
【0037】
この半球状の凸部30は、日車10の移動方向、すなわち円周方向にわたり等間隔で31個設けられている。日車10の下面には、負荷発生バネ40が配置されている。この負荷発生バネ40は、日車10とほぼ同形状のリング状の金属板であって、周方向の一部が切断されており、その端部に日車方向にカギ状に曲げられたバネ部40aが設けられている。そして、地板50の上に、全体としてはリング状の金属板である負荷発生バネ40と、日車10が重ねて配置されている。負荷発生バネ40のバネ部40aの下部には、地板50に掘り込み部51が設けられ、バネ部40aのたわみ変形を逃がせるようになっている。
【0038】
超音波モータ20により、日車10が駆動され、周方向に等間隔で設けられた凸部30が、負荷発生バネ40の表面を摺りながら移動する。凸部30がバネ部40aを通過する際に、凸部30に押されバネ部40aは下方に弾性変形してたわむ。その時のバネ部40aの弾性変形に伴うバネ力によって、超音波モータ20にかかる日車10の負荷が増大する。凸部30がバネ部40aを通過し終わると、日車10の負荷は低下して、一定の負荷に戻る。この凸部30がバネ部40aを乗り越え通過することで起こる負荷変動に基いて発生する超音波モータ20の駆動電流の変化を検出することで、凸部30の数である31箇所の位置を検知する。
【0039】
ここでは、本発明における被駆動部材が日付情報を表示するための日車10であって、その表面に31個の凸部を設けたが、凸部の数量は被駆動部材の種類やその目的により異なる。また、日付情報を日車で表示する場合でも、31個でなくても、62個設けて、より精度よく検出してもよい。
【0040】
図3は、電子時計100の縦断面図であり、超音波モータ20と日車10の構造を説明する図である。超音波モータ20は、アルミニウム合金の円盤形状の振動体21と、振動体21の下面に接着されて振動体21に振動を励振させるための円盤形状の圧電素子22と、振動体21に発生する振動を抑制しないように振動の節である中心で支持する軸26と、軸26を固定して超音波モータ20を地板に組み付ける支持板27と、本発明の移動体としてのロータ24と、ロータ24を振動体21に所定の圧力で圧接させるための加圧バネ25とから構成される。
【0041】
振動体21の表面上には、振動から駆動力を取出すための突起23が設けられている。
【0042】
ロータ24は加圧バネ25により突起23に圧接され、振動体21の振動に伴う突起23の力がロータ24に摩擦により伝達される。これにより、ロータ24が回転する。圧電素子22の表面からのリード線28aおよび28bと、圧電素子22の裏面から振動体21、軸26を介して支持板27から取り出されるリード線28cは、駆動回路60に接続される。ロータ24は、振動体21を支持する軸26を案内として回転する。また、ロータ24の上部に設けたピボットで、加圧バネ25を受ける。この加圧バネ25は、日車押さえ95に一体的に設けられている。
【0043】
ロータ24の外周には歯形24aが形成されており、日車10の内周側に設けられた歯形10aと噛み合い、超音波モータ20の動力が日車10に伝達される。また、日車10は、日車押さえ95により上下方向の動きを規制される。そのため、日車10の下面に設けられた凸部30が負荷発生バネ40のバネ部40aを通過する際にも、バネ部40aの方が下方にたわみ、日車10の方は一定の高さ位置を保って動く。
【0044】
図4は、日車10の位置検出方法を説明する図であり、図4(a)は電流変化検出回路の構成図であり、図4(b)は電流変化検出回路の動作を説明する図である。超音波モータ20の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70は、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71と、駆動電流を電流検出用抵抗71の端子間電圧として検出するためのものであって本発明の電圧検出回路としての差動アンプ72と、差動アンプ72の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るためのものであって本発明における信号処理回路としてのコンパレータ73とから構成されている。
【0045】
コンパレータ73の比較電圧レベルは、電池90の端子間に配された抵抗73aおよび73bにより抵抗分割で作り出される。コンパレータ73の出力信号ならびにCPU81の命令に基いて、制御回路80は駆動回路60に制御信号を出力し、超音波モータ20の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車10により表示する。
【0046】
超音波モータ20の駆動電流は、駆動する負荷、すなわち電子時計100では日車10の負荷の大きさにより変化する。超音波モータ20は、上述のごとく、圧電素子22の圧電効果によって振動体21に発生する振動から摩擦によってロータ24に動力を伝達している。駆動の負荷が増大すると、振動体21の突起23とロータ24の間のすべり量が増大して、回転数が落ちる。ここで、負荷が大きくすべり量が大きいと、ロータ24からの作用、すなわち振動の抑制が小さくなり、振動体21の振幅は増大する。
【0047】
超音波モータ20の駆動電流は、振動体21の振動振幅に比例するため、負荷が増大すれば増大し、逆に負荷が減少すれば低下する。そのため、日車10に設けられた凸部30の動作軌跡に負荷発生バネ40が設ける構成とすることで、超音波モータ20に駆動電流に変動を発生させることができ、上述のような凸部30の配置で、日車10の位置が検知できるのである。
【0048】
具体的には、図4(b)に示すように、日車10の下面に周方向にわたり等間隔で設けられた31個の凸部30の1つ1つが、負荷発生バネ40のバネ部40aを乗り越え通過する際に、バネ部40aのバネ力により日車10の負荷が増大する。負荷が増大すると、超音波モータ20の駆動電流、すなわち電池90から駆動回路60に流れる電流が増大する。
【0049】
そこで、図4(b)の上段に示すように、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71の両端に入力端子が接続された差動アンプ72の出力には、1つ凸部30がバネ部40aを通過するたび毎に変動が発生する。この差動アンプ72の出力信号を、コンパレータ73に入力すると、この変動を捕らえるように比較電圧が設定されているので、(図中のしきい値)コンパレータ73は凸部30がバネ部40aを通過するたびに、1つのパルスを発生する(図4(b)の下段)。
【0050】
このコンパレータ73が出力するパルスが制御回路80に入力されることで、制御回路は所定の量だけ日車10が回転したことを認識して、駆動回路60に停止命令を出し、超音波モータ20を停止させる。ここで、コンパレータ73が出力して制御回路80が受け取るパルスは、凸部30が31個設けられているため、1パルスで日車10が1日分の差動量を意味している。なお、電子時計100においては、超音波モータ20の駆動命令は、CPU81が時刻表示部(図示せず)の信号をもとに夜中の零時を判断し、CPU81が制御回路80に日車10を動かす命令を発し、制御回路80が駆動回路60を起動させ、超音波モータ20が回転する構成をとっている。
【0051】
つぎに、図5から図8を基に、電子時計100に用いている超音波モータ20の構造、動作原理について詳細を説明する。超音波モータ20の構造については、先に図3をもとに説明しているので、ここでは、その構成部品、動作原理ならびに駆動回路60の構成を説明する。図5は超音波モータ20の一構成要素である圧電素子22および振動体21の構成を説明する上面概略図であり、図6は圧電素子22および振動体21の構成を説明する縦断面図であり、図7は圧電素子22の電極構造図であり、図8は超音波モータ20の動作を説明する概略図である。
【0052】
振動体21は円盤状の金属であって、本実施の形態ではアルミニウム合金で作製されている。振動体21の表面に設けられた6本の突起23は圧電素子22の圧電効果によって振動体21に発生させた振動エネルギをロータ24の動力に変換するためのものである。図5に示すように、円盤形状の振動体21に接着された円盤形状の圧電素子22には12等分割された電極221が設けられている。図中の+、−は圧電素子22の厚み方向の分極方向を示しており、+、+、−、−、+、+、−、−と2つずつ分極処理の方向が反転している。
【0053】
突起23は、振動体21の表面上に、圧電素子22の電極221の境界の1つおきの位置に配置され、合計6本の突起23が設けられている。また、電極221は1つおきに電極221aおよび221bに分けられ2組のグループを構成している。圧電素子22のリード線28aおよび28bは、それぞれ電極221aおよび221bに接続されている。
【0054】
図7を用いて、具体的な圧電素子22の電極構造を説明する。圧電素子22の一方の表面上には、円周方向に12等分した大きさの電極221が設けられており、1つおきに2組の電極221aと221bに分けられている。さらに、電極221aおよび電極221bは、それぞれ内周側と外周側に形成された短絡用電極223aおよび223bでそれぞれ6つずつ短絡されて2つの組を形成している。さらに、圧電素子22の裏面側には、全面の電極222が形成されている。
【0055】
圧電素子22は、この全面電極222の側を、振動体21に接着する。なお、電極222へのリードは振動体21および振動体21を支持する軸26を通して支持板27からリード線28cで取り出される。リード線28a、28b、およびリード線28cは、それぞれ駆動回路60に接続されている。圧電素子22の電極は真空蒸着法で形成されている。
【0056】
ここで、図8を用いて動作原理を説明する。
【0057】
圧電素子22の電極221のうち、電極221aと全面電極222の間に、圧電素子22を接着した振動体21の共振周波数近傍の交番電圧を印加することにより、圧電効果により振動体21には円周方向に3波長分の屈曲定在波振動は発生する。これは、221aの電極は6枚であり、その分極処理の方向が交互に反転しているためである。
【0058】
また、電極221aの代わりに電極221bを用いると、振動体21には同様の屈曲定在波振動が発生する。しかし、発生する屈曲定在波振動の位置は、空間的に1/4波長分ずれ、振動体21の表面に設けられた突起23との相対的な位置関係がかわる。どちらの場合も、突起23は屈曲定在波振動の腹と節の中間に位置し、弓なり状の軌跡を描いて運動を行い、その上側から圧接されるロータ24は突起23から一方向の力を受けて回転する。
【0059】
また、その突起23の弓なり状の運動の向きが、電極221aを用いる場合と221bを用いる場合とで反対方向になるので、ロータ24の回転方向の切り換えが可能になる(図aと図bの比較)。また、ロータ24は、突起23と大きな摩擦が働くように、摩擦係数の大きなエンジニアリングプラスチックでできている。
【0060】
次に、図9を用いて駆動回路60について詳細に説明する。
【0061】
図9は電子時計100に用いている超音波モータ20の駆動回路60の構成図である。
【0062】
超音波モータ20の駆動回路60は、圧電素子22が接着された振動体21を用いて自励発振回路を構成したもので、振動体21を自励発振させて駆動するものである。圧電素子22の2組の電極221aおよび221bのそれぞれに対して、出力端子が接続されたドライブ用の2つのバッファ61aおよび61bを備えている。
【0063】
圧電素子22の裏面に設けられた全面電極222からの出力信号を振動体21を介してインバータ62に入力される。インバータ62は、圧電素子22および振動体21の振動情報を増幅して、制限抵抗64を介して2つのバッファ61aおよび61bに入力される。
【0064】
インバータ62の入出力端子に対して帰還抵抗63が並列接続され、この帰還抵抗63は、インバータ62の動作点を電池90の電圧の1/2レベルに保たせている。また、一端を設置するとともに他端をバッファ61a、61bの入力端子および制限抵抗64に接続したコンデンサ66は、制限抵抗64とフィルタ回路を構成する。また、一端を設置するとともに他端をインバータ62の入力端子および圧電素子22の全面電極222(振動体21)に接続したコンデンサ65を備えている。
【0065】
ここで、コンデンサ66と制限抵抗64から構成されるフィルタ回路とコンデンサ66により、回路内の移相量が決定され、自励発振の発振ポイントが決まる。なお、インバータ62およびバッファ61a、61bは、それぞれ入出力端子の他に制御端子を有しており、制御端子へ入力されるH/L信号により能動状態と非能動状態にコントロールできるトライ・ステート構成をとっている。
【0066】
具体的には、制御端子にLレベルの信号が入力されると、出力端子は高インピーダンス状態になり、インバータやバッファとしての機能を果たさなくなる(非能動状態)。逆にHレベルの信号が制御端子に入力されると、インバータ62は反転増幅器としての機能を果たし、バッファ61aおよび61bは非反転増幅器としての機能を果たす。
【0067】
この超音波モータ20は、圧電素子22に設けられた2組の電極221aと221bのどちらを用いて振動体21を励振するかによって回転方向を切り換える。したがって、2つのバッファ61aと61bのどちらを能動状態にするのかで回転方向が切り換わる。より具体的には、バッファ61aあるいは61bのどちらか一方とインバータ62を能動状態にすることで超音波モータ20が自励振駆動で駆動される。
【0068】
また、制御回路80は起動/停止信号発生手段82と切換回路83とから構成される。
【0069】
起動/停止信号発生手段82は、CPU81からの命令と電流変化検出回路70からの信号に基づいて起動/停止信号を発生する。切換回路83は、起動/停止信号からインバータ62およびバッファ61a、61bの各制御端子へ入力すべきH/L信号を生成する。
【0070】
以上、説明したように、本発明を適用した電子機器である電子時計100では、被駆動部材としての日車10の回転位置検出を超音波モータ20の駆動電流の変化として検知できるように構成したので、非常に信頼性が高く、高精度な制御を実現している。また、駆動電流の変化として日車10の位置を検出できたため、コストも非常に安くすることができる。
<実施の形態2>
図10および図11を用いて、本発明の実施の形態2について詳細に説明する。
【0071】
実施の形態2の電子機器は、電子時計200であって、図10は電子時計200の平面図、図11は電子時計200の縦断面図である。電子時計200は、電子時計100と同様に暦情報の1つである日付を表示する機能を持っており、本発明における被駆動部材としての日車210と、日車210を駆動するためのものであって本発明におけるアクチュエータとしての超音波モータ220と、日車210の回転位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ240と、超音波モータの駆動回路60と、超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70と、電流変化検出回路70の出力信号に基いて超音波モータを制御するための制御回路80と、時刻の表示を行う時刻表示部(図示せず)や日車210や超音波モータ220をはじめとする電子時計200を構成する部材や要素を組み付けるための地板250と、電源としての電池90から構成されている。なお、ここでは時刻情報を表示する時計表示部の構成は周知のものであるため、図示および説明は省略する。
【0072】
さらに、超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70は、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71と、駆動電流を電流検出用抵抗71の端子間電圧として検出するための電圧検出回路72と、電圧検出回路72の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るためのもの信号処理回路73とから構成されている。信号処理回路73の出力信号に基いて、制御回路80は駆動回路60に制御信号を出力し、超音波モータ220の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車210により表示する。なお、図示していないが、日車210の表面には1から31の数字が印刷されており、電子時計200の文字盤(図示せず)に設けられた日窓から日付情報をユーザーに提供する。
【0073】
電子時計200で用いている超音波モータ220は、電子時計100で用いた超音波モータ20とほぼ同様であるが、日車210との位置関係の問題からロータ224の形状のみを変更している。日車210は、地板250の上に載せられており、高さ方向の位置は、日車押さえ295により規制される。超音波モータ220のロータ224の外周には歯形224aが形成されており、日車210の内周側に設けられた歯形210aと噛み合い、超音波モータ220の動力が日車210に伝達される。
【0074】
ここで、電子時計200は、日車210の位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ240の形態、および日車210の位置情報や動作状態を検知するために日車210に設けられたものであって超音波モータ220の駆動負荷である日車の負荷を変動させる働きをもつ凸部230に特徴があって、電子時計100と異なっている。
【0075】
日車210は、地板250の外径より少し小さい直径を有するリング状の板であって、リング状の板の内周側に歯形形状の凸部230が等間隔で31個、一体的に設けられている。また、本発明における弾性変形部材として、地板250に一端を支持固定されたバネ部材242とバネ部材242の他端に接続された金属製の摺動部材241とからなる負荷発生バネ240が備えられている。なお、バネ部材242はコイルバネを使用しているが、板バネでもよい。摺動部材241の材質は、特に金属でなくてもよく、摩耗や弾性変形し難い硬さがあればよくプラスチックなどの材質でも対応できる。
【0076】
ここで、摺動部材241は、超音波モータ220により日車210が駆動されるときの凸部230先端の軌跡よりも日車側に位置するように配置されており、凸部230の通過によって摺動部材241を介してバネ部材242と縮ませる。それにより、日車210の負荷は一時的に増大して、本発明におけるアクチュエータとしての超音波モータ220の駆動電流が一時的に変化する。この駆動電流の変化を検出することで、日車の位置を凸部230の数である31等分で検出できる。
【0077】
なお、位置のみならず、機能的にはエンコーダと全く同じであり、この発明により回転数など回転情報全般を検出することができる。電子時計200では、日車210の位置検出機能としては、31分割の分解能であるが、凸部230の数を増やせば、分解能は更に高まり、位置検出精度が向上する。
【0078】
電子時計200では、超音波モータ220を駆動するための駆動回路60、超音波モータの駆動電流の変化を検知するためのものであって電流検出用抵抗71と電圧検出回路としての差動アンプ72と信号処理回路としてのコンパレータ73とから構成される電流検出回路70、制御回路80は、電子時計100と同じものを用いており、日車210の位置検出方法や超音波モータ220の制御方法は全く同じなので、説明は省略する。
【0079】
以上、説明したように、本発明を適用した電子時計200では、歯形形状の凸部230をリング形状の日車210の内周側に設け、地板に固定したバネ部材242と摺動部材241とからなる負荷発生バネ240とを用いた構成とすることで、電子時計100と同様の効果が得られる。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3について、電子機器である電子時計300を、図12及び図13を用いて説明する。
【0080】
図12は、電子時計300の平面図である。電子時計300は、電子時計100および電子時計200と同様に、日付情報を表示する機能を有し、本発明に係わる被駆動部材としての日車310を超音波モータ220で駆動してユーザーに日付情報を提供する。ここで、電子時計300の基本構成は電子時計200と同様であるが、日車310の位置検出機能に特徴があり、より日付表示の信頼性を高めるための構成になっている。
【0081】
すなわち電子時計300は、本発明における情報表示部材としての日車310と、日車310を駆動するためのものであって本発明におけるアクチュエータとしての超音波モータ220と、日車210の位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ340と、超音波モータの駆動回路60と、超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路370と、電流変化検出回路370の出力信号に基いて超音波モータを制御するための制御回路380と、時刻の表示を行う時刻表示部(図示せず)や日車310や超音波モータ220をはじめとする電子時計300を構成する部材や要素を組み付けるための地板350と、電源としての電池90から構成されている。
【0082】
超音波モータ220は、電子時計200で用いたものと同じである。なお、ここでは時刻情報を表示する時計表示部の構成は周知のものであるため、図示および説明は省略する。さらに、超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路370は、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71と、駆動電流を電流検出用抵抗71の端子間電圧として検出するための電圧検出回路72と、電圧検出回路72の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るためのもの信号処理回路373とから構成されている。なお、日車310は、地板350の上に載せられており、高さ方向の位置は、電子時計200と同じ日車押さえ95(図示せず)により規制される。超音波モータ220のロータ224の外周には歯形224aが形成されており、日車310の内周側に設けられた歯形(図示せず)と噛み合い、超音波モータ220の動力が日車310に伝達される。
【0083】
ここで、ロータ224と噛み合う日車310の歯形は、電子時計200の場合とまったく同じである。信号処理回路373の出力信号に基いて、制御回路380は駆動回路60に制御信号を出力し、超音波モータ220の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車310により表示する。なお、図示していないが、日車310の表面には1から31の数字が印刷されており、電子時計300の文字盤(図示せず)に設けられた日窓から日付情報をユーザーに提供する。
【0084】
電子時計300の特徴は、本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ340と作用することで日車310の位置情報および動作状態を検知するためのものであって、日車310の位置情報や動作状態を検知するために日車310に設けられたものであって超音波モータ220の駆動負荷である日車の負荷を変動させる働きをもつ凸部330および凸部331に特徴がある。すなわち、等間隔で配置された凸部330のなかに1つだけ丈の異なる凸部331を混ぜたことが電子時計200とは異なり、この凸部331により、日車331の原点位置を検出できることになる。
【0085】
日車310は、地板350の外径より少し小さい直径を有するリング状の板であって、リング状の板の内周側には、30個の歯形形状の凸部330と1つの凸部331の合計31個が等間隔で一体的に設けられている。凸部331は、凸部330に対して、日車310の周方向の幅は同じで、日車310から突出する方向の丈が高い形状を成している。また、本発明における弾性変形部材として、地板に一端を支持固定されたバネ部材342とバネ部材242の他端に接続された金属製の摺動部材341とからなる負荷発生バネ340が備えられている。なお、バネ部材342はコイルバネを使用しているが、板バネでもよい。摺動部材341の材質は、特に金属でなくてもよく、摩耗や弾性変形し難い硬さがあればよくプラスチックなどの材質でも対応できる。
【0086】
すなわち、負荷発生バネ340の構成は、電子時計200と同じであって、バネ部材342のバネ定数が若干ことなるのみである。ここで、摺動部材341は、超音波モータ220により日車310が駆動されるときの凸部330先端の軌跡よりも日車側に位置するように配置されており、凸部330および凸部331の通過によって摺動部材341を介してバネ部材342と縮ませる。それにより、日車310の負荷は一時的に増大して、本発明におけるアクチュエータとしての超音波モータ220の駆動電流が一時的に変化する。
【0087】
ここで、凸部331は凸部330よりも丈が高く、その分だけ負荷発生バネ340のバネ部材342のたわみ量が大きくなる。それに伴い、超音波モータ220から見た日車310の負荷は3段階に変動する。その結果、超音波モータ220の駆動電流が3段階に変化する。すなわち、日車310を駆動し始めて、まだ凸部330が負荷発生バネ340と接触するまでは、負荷が小さいので超音波モータ220の駆動電流は小さい。
【0088】
続いて、凸部330が負荷発生バネ340を変形させながら乗り越えるとき、負荷が増して駆動電流が一時的に増大する。しかし、丈の高い凸部331が負荷発生バネ340を乗り越える際に、負荷が最大になり、駆動電流も最大になる。そして、凸部331と日車310の表面に刻印する数字との位置関係を管理して製造しているため、日車310の位置を31箇所/周で検出できるとともに、凸部331の存在により日車310の原点位置を認識できることになる。たとえば、日車の表面に刻印された数字のうち『1』の位置がどこにあるかを、CPU381が知りたいときには、日車310を一周駆動すれば、駆動電流が最大になる場所が一箇所あるため、それにより所望の位置を認識できる。
【0089】
つぎに、図13を用いて電子時計300に用いている日車310の回転位置の検出方法を説明する。図13(a)は電流変化検出回路370の構成図であり、図13(b)は電流変化検出回路370の動作を説明する図である。
【0090】
超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路370は、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71と、駆動電流を電流検出用抵抗71の端子間電圧として検出するためのものであって本発明の電圧検出回路としての差動アンプ72と、差動アンプ72の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るためのものであって本発明における信号処理回路としての並列に設けられた2つのコンパレータ373aおよび373bとから構成されている。コンパレータ373aおよび373bの比較電圧レベルは、それぞれ電池90の端子間に配された抵抗374a、375aおよび抵抗374b、375bにより抵抗分割で作り出される。
【0091】
ここで、コンパレータ373aおよび373bは、凸部330と凸部331のどちらが負荷発生バネ340を乗り越えたかを識別するためのものであって、コンパレータ373aとコンパレータ373bの比較電圧レベルに差を設けている。すなわち、図13(b)に示すように、30個の凸部330が負荷発生バネを乗り越えるときに発生する駆動電流の増加に対して、差動アンプ72の出力電圧はコンパレータ373aの比較電圧(図中のしきい値)より高いため、コンパレータ373aはパルス信号を出力する。しかし、コンパレータ373bに設定されている比較電圧は、その時の差動アンプ72の出力電圧より高いため、コンパレータ373bはパルス信号を発生しない。
【0092】
ところが、凸部331が負荷発生バネを乗り越えるときに限って、駆動電流の増加は非常に大きくなり、差動アンプ72の出力電圧はコンパレータ373bの比較電圧を上回り、コンパレータ373bはコンパレータ373aとともに出力パルスを発生する。この2つのコンパレータ373a、373bの出力が制御回路380に入力され、コンパレータ373aのみからパルスを受け取った場合は、日車が1日分駆動されたことを制御回路は検知し、コンパレータ373bからも同時にパルスを受け取った時には、日車310を1日分駆動されたことに加えて、日車310が原点の位置にあるという情報をCPU381に送信する。
【0093】
CPU381の命令に基いて、制御回路380は駆動回路60に制御信号を出力し、超音波モータ220の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車310により表示する。制御回路380は、電流変化検出回路370からの情報により、日車310の原点位置をCPU381に認識させる。
【0094】
以上、述べてきたように、電子時計300によれば、日車310の31箇所、すなわち表示の1日分ごとの分解能で日車310の位置検出を行えるとともに、日車310の原点位置も検出が可能になる。原点位置を検知できるという機能は、万が一、日付の表示が衝撃や一時的なトラブルが発生したとき、実際の日付と表示がズレてしまっていないか、を確認して自己補正できることを意味する。すなわち、表示部がCPU381の日付情報とがズレを起こしていないかを常に監視できるため、安いコストで非常に高い信頼性が得られる。
<実施の形態4>
図14を用いて、本発明を適用した実施の形態4について詳細に説明する。図14は、実施の形態4の電子機器である電子時計400の平面図である。
【0095】
電子時計400は、電子時計200の信頼性、情報表示の正確さをさらに向上させたものである。電子時計400は、時刻情報以外の情報として暦情報の1つである日付を表示する機能を持っており、本発明における被駆動部材としての日車410と、日車410を駆動するためのものであって本発明におけるアクチュエータとしての超音波モータ220と、日車410の回転位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ440と、超音波モータの駆動回路60と、超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70と、電流変化検出回路70の出力信号に基いて超音波モータを制御するための制御回路80と、時刻の表示を行う時刻表示部(図示せず)や日車410や超音波モータ220をはじめとする電子時計400を構成する部材や要素を組み付けるための地板450と、電源としての電池90から構成されている。
【0096】
なお、ここでは時刻情報を表示する時計表示部の構成は周知のものであるため、図示および説明は省略する。さらに、超音波モータ220の駆動電流を検知するための電流変化検出回路70は、電池90と駆動回路60の間に挿入された電流検出用抵抗71と、駆動電流を電流検出用抵抗71の端子間電圧として検出するための電圧検出回路72と、電圧検出回路72の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るためのもの信号処理回路73とから構成されている。
【0097】
信号処理回路73の出力信号に基いて、制御回路80は駆動回路60に制御信号を出力し、超音波モータ220の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車410により表示する。なお、図示していないが、日車410の表面には1から31の数字が印刷されており、電子時計400の文字盤(図示せず)に設けられた日窓から日付情報をユーザーに提供する。
【0098】
なお、上述の電流変化検出回路70は、電子時計200で用いているものと同じであって、電圧検出回路としては差動アンプ72で構成され、信号処理回路としてはコンパレータ73から構成されている。また、超音波モータ220に関しても、電子時計200で用いたものと同じであって、日車410に設けられた歯形(図示せず)と超音波モータ220のロータ224に設けられた歯形224aとが噛み合って動力が伝達される。
【0099】
ここで、電子時計400は、日車410の回転位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ440の形態に特徴がある。日車410の位置情報や動作状態を検知するために、リング状の板である日車410の内周側には、歯形形状の凸部430が、日車410の周方向に渡って等間隔に31個、一体的に設けられている。負荷発生バネ440は、この凸部の通過によって変形を生じて、日車410の負荷、さらには、超音波モータ220の駆動電流を1周で31回、変動させる。
【0100】
ここで、本発明における弾性変形部材としては、地板450に一端を支持固定された長手方向に湾曲した板バネ442と板バネ442の他端に一体的に設けられた拘束部材441からなる負荷発生バネ440を備えていることが、特徴となっている。拘束部材441は楔形をしており、日車410が駆動されていない時に、日車410の内周に設けられた凸部430のうちの隣接した2つに板バネ442のバネ力で圧接され、日車410の回転方向の移動を拘束する。日車410が動作すると、凸部430を乗り越え、日車410の負荷が増大して駆動電流を増大させる。この楔形の拘束部441は、動作中も常に凸部430と接触状態にあって摺動しながら揺動する。また、日車410の回転位置の検出方法に関しては、電子時計200と全く同様なので、ここでは説明を省略する。
【0101】
これにより、電子時計400では、本発明における弾性変形部材として、地板450に一端を支持固定された長手方向に湾曲した板バネ442と板バネ442の他端に一体的に設けられた楔形の拘束部材441からなる負荷発生バネ440を用いることで、日車410の回転位置情報を容易に検出できることに加えて、日車の非動作期間にはその位置を拘束できるため、電子時計を使用中に落下させてしまったり、大きな衝撃が加わったときに発生しうる日車410の日付表示ズレを防止する効果が得られ、信頼性が非常に高まる。
<実施の形態5>
図15を用いて、本発明を適用した実施の形態5について詳細に説明する。図15は、実施の形態5の電子機器である電子時計600の縦断面図であって、日車610と日車610の回転位置情報および動作状態を検知するために必要となる本発明における弾性変形部材としての負荷発生バネ640との関係を説明するものである。
【0102】
電子機器600は、日車610の位置をアクチュエータの駆動電流の変化として検出するためのものであって、日車610に設けた凸部630および631と、凸部630および631の通過によって弾性変形して日車610の負荷を変動させる負荷発生バネ640に特徴があり、以下に説明する。
【0103】
電子時計600は、基本的には電子機器100と同様の構成をとっており、日車610は同じく超音波モータ20により駆動される。日車610は、地板650の外径より少し小さい直径を有するリング状の板であって、その下面には日車610の位置情報や動作状態を検知するために設けられた部材であって、610日車の負荷を変動させる働きをもつ半球状の凸部630および631が設けられている。ここで、凸部630に対して、凸部631は日車610からの突出量が小さい半球状をなしており、日車610の下面には30個の凸部630と1つの凸部631の合計31個が周方法にわたって等間隔で一体的に設けられている。また、負荷発生バネ640は、地板650の表面に設けられた掘り込み部651に埋め込まれるように配置されている。
【0104】
負荷発生バネ640は、地板650に設けられた掘り込み部651に支持固定されたバネ部材642とバネ部材642に接続された拘束部材641とから構成されている。この拘束部材641は、ほぼ台形断面をもつ部材で、日車610が停止しているときは、合計31個の凸部630および631のうちの隣接する2つに、バネ部材642のバネ力により圧接される。これにより、日車610が停止しているときの動きを拘束して、表示ズレを防止する。
【0105】
ここで、負荷発生バネ640を凸部631が通過するときが、日車610が1周するときに一度だけあり、このときの超音波モータ20の駆動電流は増加する。さらに、30個設けられている凸部630が負荷発生バネ640を通過するときは、さらに大きな駆動電流の増加が起こる。これにより、日車610の位置を1周あたり31の分解能で位置検出が可能となり、加えて日車610の原点検出が得られる。さらに、衝撃などの外乱によって起りうる日車610のズレを防止する効果が同時に得られる。
【0106】
なお、日車610の位置検出方法およびその原点の検出方法は、実施の形態3における電子時計300のものと同じものを用いており、原点の位置を検出するときの凸部631の作用に対するパルスを出力するのがコンパレータ373aで、逆にコンパレータ373bが通常の位置検出のためのパルスを発生する。すなわち、2つのコンパレータ373aと373bの役割が逆になっており、それに対応するために制御回路380も、パルスが1つのときが日車610の原点で、パルスが2つのときが通常の1日分の日車動作の完了を認識するように変更されている。
【0107】
これによれば、本発明を適用した電子機器である電子時計600は、日車610の31箇所、すなわち表示の1日分ごとの分解能で日車610の位置検出を行えるとともに、日車610の原点位置も検出が可能になる。原点位置を検知できるという機能は、万が一、日付の表示が衝撃や一時的なトラブルが発生したとき、実際の日付と表示がズレてしまっていないか、を確認して自己補正できることを意味する。すなわち、表示部がCPU381の日付情報とがズレを起こしていないかを常に監視できるため、安いコストで非常に高い信頼性が得られる。さらには、日車610が衝撃などによって位置がズレないように、位置ズレ防止機能を備えており、日付表示に関して2重の策により信頼性をさらに高めており、高精度な電子時計になっている。
<実施の形態6>
図16および図17を用いて、本発明を適用した実施の形態6について詳細に説明する。
【0108】
まず、図16は、実施の形態6の電子機器である電子時計700の平面図である。
【0109】
電子時計700は、時刻情報以外の情報として暦情報の1つである日付を表示する機能を持っており、本発明における被駆動部材としての日車710と、日車710を駆動するためのものであって本発明における圧電アクチュエータとしての矩形板の圧電振動子720と、圧電振動子720をその長手方向にはスライド可能に地板750に固定支持するための支持枠722と、圧電振動子720により駆動される日回し車790と、日回し車790の上面に接合された8本の歯をもつ歯車板791と、圧電振動子720に設けたられた摺動材チップ721と、摺動材チップ721を介して圧電振動子720を日回し車790に所定の圧力で圧接するために地板に固定された加圧バネ723と、リング状の日車710の内周に設けられたもので、日車710の負荷を変化させる機能と日回し車790に設けられた歯車板791の歯と噛み合って圧電振動子720の動力を日車710に伝達するための機能を同時に果たす31個の凸部730と、日車710が停止しているときは隣接する2つの凸部と接して日車710の位置を拘束する拘束部材741と一端を地板750に固定支持される湾曲した板バネ742とが一体的になっている負荷発生バネ740と、凸部730が負荷発生バネ740を乗り越えるときに生じる圧電振動子720の駆動電流の変化を検知するための電流変化検出回路770と、電流変化検出回路770の出力信号に基いて超音波モータを制御するための制御回路780と、時刻の表示を行う時刻表示部(図示せず)や日車710や圧電振動子720をはじめとする電子時計700を構成する部材や要素を組み付けるための地板750と、電源としての電池90から構成されている。
【0110】
なお、ここでは時刻情報を表示する時計表示部の構成は周知のものであるため、図示および説明は省略する。
【0111】
ここで、圧電振動子720の駆動電流を検知するための電流変化検出回路770は、電池90と駆動回路760の間に挿入された電流検出用抵抗771と、駆動電流を電流検出用抵抗771の端子間電圧として検出するための電圧検出回路772と、電圧検出回路772の出力波形を波形整形して所定のパルス信号を作るためのもの信号処理回路773とから構成されている。信号処理回路773の出力信号に基いて、制御回路780は駆動回路760に制御信号を出力し、圧電振動子720の起動/停止や駆動状態をコントロールすることで、所定の日付情報を日車710により表示する。なお、図示していないが、日車710の表面には1から31の数字が印刷されており、電子時計700の文字盤(図示せず)に設けられた日窓から日付情報をユーザーに提供する。
【0112】
なお、ここでは、上述の電子時計で用いたように、電圧検出回路772としては差動アンプを用いており、信号処理回路773としてはコンパレータで構成している。その検出方法も、電子機器200と同じであり、説明は省略する。
【0113】
電子時計700は、本発明における圧電アクチュエータとしての圧電振動子720を用いていること、さらには圧電振動子720の動力を日回し車790を介して日車710に伝達していることが特徴である。さらには、日回し車790の動力を日回し車790と一体的に回転動作する歯車板791が、日車710の負荷を変動させるために設けられた凸部730と噛み合うことで駆動されることが特徴となっている。
【0114】
次に、図17を用いて、圧電振動子720の詳細を説明する。
【0115】
図17は、本発明における圧電アクチュエータとしての矩形板の圧電振動子720の構成図である。この圧電振動子720は共振タイプのアクチュエータであって、2枚の圧電素子で構成される。その第1層の圧電素子731の一面全部に電極732を形成し(図17(a))、第2層の圧電素子734には、十文字にほぼ等分割された4つの電極を形成しており、対角の電極同士を短絡して2組の電極群735、736を構成する(図17(c))。さらに、2枚の圧電素子731および734を接合する面には、双方ともに一面全部の電極733(GND用電極)を形成し、接着剤で接合している(図17(b))。また、本実施の形態では、これら電極は真空蒸着法により形成しているが、スパッタ法や印刷法などを用いてもよい。
【0116】
この矩形板の圧電振動子720は、交番電圧を圧電素子の電極に印加して、縦振動と屈曲振動を同時に発生させてアクチュエータとして用いる。矩形板の圧電振動子720の形状は、縦振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数が接近するように決定されており、その共振点近傍の周波数の交番電圧を印加することで、縦振動と屈曲振動の共振点のずれに基づいて縦振動と屈曲振動の変位に位相差が生まれ、矩形板の圧電振動子720の側面に楕円軌跡の変位が得られる(図17(d))。そして、このような振動を発生する矩形板の圧電振動子720を地板750に支持された加圧バネ723により日回し車790に圧接させることで、摩擦を介して日回し車790に駆動力が得られる。ここで、日回し車790と接触する部位には、耐摩耗性に優れるセラミックスの摺動材チップ721が接着されている。
【0117】
圧電素子731は縦振動を励振させるためのものであって、圧電素子734は屈曲振動を励振させるためのものである。圧電素子734に設けられた2組の電極群735および736はどちらか一方を使用し、電極群735を用いて励振される屈曲振動と電極群736を用いて励振される屈曲振動とは、互いに発生する振動変位の方向が逆転する。すなわち、圧電素子734の2組の電極群735と736の選択により、圧電振動子720に発生する楕円軌跡の変位方向が逆転する。日回し車790さらには日車710の回転方向は、電極群735および736の切換えにより決定している。なお、電子時計700では圧電アクチュエータとして矩形板の圧電振動子720を用いるが、円盤形状などの圧電振動子でも構成可能であり、その方式も限定されず単一の振動を用いた方式などでも構成できる。
【0118】
これにより、圧電アクチュエータとして矩形板の圧電振動子720を用いて、日回し車790を介して、位置検出用の凸部730によって動力伝達するような構成とした電子時計700は、簡単に日車710の回転位置検出ができることに加えて、単位体積あたりの出力が大きい圧電振動子720の適用により小型化できている。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、アクチュエータの駆動電流の変化として被駆動部材の回転位置情報を検出できるので、摺動式の接点スイッチにおける信頼性上の課題や検出精度の問題、さらにはコスト的な課題が解決でき、高性能と高い信頼性をもった安価な電子機器が実現できる。
【0120】
また、請求項2に記載の発明によれば、被駆動部材の位置情報を、電流検出用抵抗と電圧検出回路と信号処理回路から構成されるシンプルな電流変化検出手段で検知できるため、請求項1に記載の発明による効果に加えて、さらに安価に電子機器を提供できる。
【0121】
また、請求項3に記載の発明によれば、被駆動部材に動作方向に沿って等間隔に複数の凸部を設けているため、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、より高い分解能を有する位置検出ができ、高精度に情報を表示できる電子機器が実現できる。
【0122】
また、請求項4に記載の発明によれば、2種類以上の凸部を被駆動部材に設けたため、被駆動部材の駆動時にアクチュエータの駆動電流が2種類以上の変化を示すため、被駆動部材の絶対位置の検出が可能になり、被駆動部材の制御に関して位置の累積誤差がなくなり、請求項3に記載の発明の効果に加えて、さらに精度の高い電子機器が提供できる。
【0123】
たま、請求項5に記載の発明によれば、第一の凸部と第二の凸部とが被駆動部材からの張り出し高さがことなるため、アクチュエータの駆動電流の変化量に大きな差が生まれるため、被駆動部材の絶対位置の検出に関して、請求項4の発明よりさらに高い精度で検出できるようになる。
【0124】
また、請求項6に記載の発明によれば、弾性変形部材の変形にともなう被駆動部材の負荷を大幅に増加させずに、アクチュエータの駆動電流に2種類以上の変化を発生させることができ、アクチュエータに対する負担が増大せずに、請求項6の発明と同様の効果が得られ、高精度かつ小型な電子機器が実現できる。
【0125】
また、請求項7に記載の発明によれば、被駆動部材が停止している時に、衝撃などによって生じる表示ズレを防止する効果が得られる。その他、電流変化検出手段と弾性変形部材に設けた拘束部の形状とによる2つの手段で被駆動部材の位置決めが可能になり、非常に高精度かつ信頼性に優れる電子機器を提供できる。なお、請求項3から請求項6のいずれか1つの発明による効果も同様に得られる。
【0126】
また、請求項8に記載の発明によれば、アクチュエータの動力を効率用よく被駆動部材に伝達できるので、より小さなアクチュエータで対応でき、請求項3から請求項7のいずれか1つに記載の発明による効果に加えて、電子機器をより小型化できるという効果が得られる。
【0127】
また、請求項9に記載の発明によれば、圧電アクチュエータは体積当たりの発生力が非常に大きいため、非常に大きな被駆動部材を駆動でき、形状自由度が高い電子機器が提供できる。さらには、圧電アクチュエータによる構成とすることで、被駆動部材をダイレクト駆動でき、電子機器がさらに小型化できる。この圧電アクチュエータとしては、特定の動きをする駆動源、リニア型モータ、回転型モータの形態がある。
【0128】
また、請求項10に記載の発明によれば、圧電式であって大きな発生力が得られるとともに、回転型アクチュエータ、すなわち圧電モータが容易に構成できるため、請求項9と同様の効果に加えて、アクチュエータとしての使い勝手や制御性が増し、より高性能な電子機器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態1である電子時計100の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1である電子時計100の縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1である電子時計100の縦断面図である。
【図4】電子時計100に係る日車10の位置検出方法を説明する図であり、(a)は電流変化検出回路の構成図、(b)は電流変化検出回路の動作を説明する図である。
【図5】電子時計100に係る超音波モータ20の圧電素子22および振動体21の構成を説明する上面概略図である。
【図6】電子時計100に係る超音波モータ20の圧電素子22および振動体21の構成を説明する縦断面図である。
【図7】電子時計100に係る超音波モータ20の圧電素子22の電極構造図である。
【図8】電子時計100に係る超音波モータ20の動作を説明する図である。
【図9】電子時計100に係る超音波モータ20の駆動回路60の構成図である
【図10】本発明を適用した実施の形態2である電子時計200の平面図である。
【図11】本発明の実施の形態2である電子時計200の縦断面図である。
【図12】本発明を適用した実施の形態3である電子時計300の平面図である。
【図13】本発明の実施の形態3である電子時計300に用いている日車310の位置検出方法を説明する図であり、(a)は電流変化検出回路370の構成図であり、(b)は電流変化検出回路370の動作を説明する図である。
【図14】本発明を適用した実施の形態4である電子時計400の平面図である。
【図15】本発明を適用した実施の形態5である電子時計600の縦断面図である。
【図16】本発明を適用した実施の形態6である電子時計700の平面図である。
【図17】電子時計700に係る圧電振動子720の構成図である。
【図18】従来の電子機器の1例である電子時計800のシステムを表すブロック図である。
【図19】従来の電子時計800の平面図である。
【図20】従来の電子時計800の縦断面図である。
【符号の説明】
10,210,310,410,610,710 日車
20,220 超音波モータ
30,230,330,331,430,630,631,730 凸部
40,240,340,440,640,740 負荷発生バネ
40a バネ部
50,250,350,450,650,750 地板
51,651 掘り込み部
60,760 駆動回路
70,370,770 電流変化検出回路
71,771 電流検出用抵抗
72,772 電圧検出回路
73,773 信号処理回路
80,380,780 制御回路
81,381 CPU
90 電池
100,200,300,400,600,700 電子時計
241,341 摺動部材
242,342,442,642,742 バネ部材
441,641,741 拘束部材
720 圧電振動子
721 摺動チップ
722 支持枠
723 加圧バネ
790 日回し車
791 歯車板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic apparatus having a function of detecting rotational position information of a driven member driven by an actuator.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an electronic device that detects rotational position information of a driven member driven by an actuator and controls the driving state of the driven member, an environment sensed using calendar information such as date and day of the week and sensors There are electronic clocks that display information other than time, such as information. Such an electronic timepiece is equipped with a drive source for driving a member that displays information other than the time, and further detects the operation and position of the display member in order to accurately display predetermined information. Detection means is required. In order to detect the position and operating state of the display member, a contact spring is provided on the shaft of a gear such as a speed reduction mechanism that transmits power from the drive source to the display member, and the contact spring is slid on the contact pattern of the circuit board. By configuring the contact switch to move, the position information and the driving state of the information display member are detected to control the driving of the driving source.
[0003]
Such a conventional
[0004]
A 24-
[0005]
The
[0006]
This
[0007]
The date driving wheel
[0008]
Here, at the time of midnight, the 24-
[0009]
Such an electronic timepiece is disclosed in JP-A-10-300868.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, like the date wheel in the
[0011]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an electronic device having both high performance and high reliability at a low cost.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is driven by an actuator, a drive circuit for driving the actuator, a power supply for supplying power to the drive circuit, and the actuator. A driven member, and a convex portion provided on the driven member; Provided within the movement range of the convex part By the operation of the driven member When in contact with the convex part At least partly elastically deformed And applying a load to the driven member An elastically deformable member; Accompanying fluctuations in the load of the driven member Of the drive current of the actuator Large Based on the change, the driven member location information It is an electronic device comprised of a current change detecting means for detecting.
[0013]
According to the first aspect of the present invention, since the rotational position information of the driven member can be detected as a change in the driving current of the actuator, there are problems in reliability, detection accuracy, and cost in the sliding contact switch. It is possible to solve a general problem and to realize an inexpensive electronic device having high performance and high reliability.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, in the electronic device according to the first aspect, the current change detection means is inserted between the drive circuit and the power supply, or between the actuator and the drive circuit. An electric current detection resistor, a voltage detection circuit that detects a voltage between terminals of the current detection resistor, and a signal processing circuit that inputs an output waveform of the voltage detection circuit and converts it into a predetermined pulse. It is a device.
[0015]
According to the second aspect of the present invention, since the rotational position information of the driven member can be detected by a simple current change detecting means including a current detection resistor, a voltage detection circuit, and a signal processing circuit. In addition to the effect of the invention described in
[0016]
The invention described in claim 3 is the electronic apparatus according to
[0017]
According to the third aspect of the invention, since the driven member is provided with a plurality of convex portions at equal intervals along the operation direction, in addition to the effect of the invention according to the first or second aspect, An electronic device capable of detecting a rotational position having high resolution and controlling a driven member with high accuracy can be realized.
[0018]
Moreover, the invention according to claim 4 is the electronic device according to claim 3, wherein the electronic device according to claim 3 includes two or more types including a first protrusion and a second protrusion having a shape different from that of the first protrusion. It is an electronic apparatus in which convex portions having a shape are provided at equal intervals along the operation direction of the driven member.
[0019]
According to the fourth aspect of the present invention, since two or more types of convex portions are provided on the driven member, the driving current of the actuator exhibits two or more types of changes when the driven member is driven. In addition to the effect of the invention according to claim 3, an electronic device with higher accuracy can be provided.
[0020]
According to a fifth aspect of the present invention, in the electronic device according to the fourth aspect, the first convex portion and the second convex portion are configured such that the protruding heights from the driven member are different from each other. It is a device.
[0021]
According to the invention of claim 5, since the first protrusion and the second protrusion have a protruding height from the driven member, a large difference is generated in the amount of change in the drive current of the actuator. With respect to detection of the absolute position of the driven member, detection can be performed with higher accuracy than in the invention of claim 4.
[0022]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided the electronic device according to the fourth aspect, wherein the first convex portion and the second convex portion are configured such that the widths in the operation direction of the driven member are different from each other. It is a device.
[0023]
According to the sixth aspect of the present invention, it is possible to generate two or more types of changes in the drive current of the actuator without significantly increasing the load on the driven member due to the deformation of the elastically deformable member, and the burden on the actuator. Thus, the same effect as that of the invention of claim 4 can be obtained, and a highly accurate and small electronic device can be realized.
[0024]
According to a seventh aspect of the present invention, in the electronic device according to any one of the third to sixth aspects, the elastically deformable member includes two adjacent ones when the driven member is stopped. It is an electronic device having a configuration that includes a restraining portion that is in contact with the convex portion and restrains the movement of the driven member in the operation direction.
[0025]
According to the seventh aspect of the invention, it is possible to obtain an effect of preventing a positional shift caused by an impact or the like when the driven member is stopped. In addition, it is possible to position the driven member by two means based on the current change detection means and the shape of the restraining portion provided on the elastically deformable member. Can be provided. The effect of any one of claims 3 to 6 can be obtained in the same manner.
[0026]
According to an eighth aspect of the present invention, in the electronic device according to any one of the third to seventh aspects, the power of the actuator is applied to the driven member via a convex portion provided on the driven member. The electronic device is configured to be transmitted.
[0027]
According to the eighth aspect of the present invention, since the power of the actuator can be efficiently transmitted to the driven member, it is possible to cope with a smaller actuator, and the effect of the present invention according to any one of the third to seventh aspects. In addition, the effect that the electronic device can be further reduced in size can be obtained.
[0028]
The invention according to claim 9 is an electronic apparatus having a configuration in which the actuator in the electronic apparatus according to any one of
[0029]
According to the ninth aspect of the invention, since the piezoelectric actuator has a very large generating force per volume, it is possible to drive a very large driven member and provide an electronic apparatus having a high degree of freedom in shape. Furthermore, by adopting a configuration using a piezoelectric actuator, the driven member can be directly driven, and the electronic device can be further downsized. Examples of the piezoelectric actuator include a drive source that performs a specific movement, a linear motor, and a rotary motor.
[0030]
More specifically, as described in
[0031]
According to the invention described in
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<
The first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
[0033]
The electronic device according to the first embodiment is an
[0034]
Further, the current
[0035]
Based on the output signal of the
[0036]
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the
[0037]
Thirty-one hemispherical
[0038]
The
[0039]
Here, the driven member in the present invention is a
[0040]
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the
[0041]
On the surface of the vibrating
[0042]
The
[0043]
A tooth profile 24 a is formed on the outer periphery of the
[0044]
4A and 4B are diagrams for explaining a position detection method of the
[0045]
The comparison voltage level of the
[0046]
The drive current of the
[0047]
Since the drive current of the
[0048]
Specifically, as shown in FIG. 4B, each of the 31
[0049]
Therefore, as shown in the upper part of FIG. 4B, the output of the
[0050]
When the pulse output from the
[0051]
Next, the structure and operation principle of the
[0052]
The vibrating
[0053]
The
[0054]
A specific electrode structure of the
[0055]
The
[0056]
Here, the principle of operation will be described with reference to FIG.
[0057]
Of the
[0058]
When the
[0059]
In addition, since the direction of the bow-like movement of the
[0060]
Next, the
[0061]
FIG. 9 is a configuration diagram of the
[0062]
The
[0063]
An output signal from a full-
[0064]
A
[0065]
Here, the phase shift amount in the circuit is determined by the filter circuit composed of the
[0066]
Specifically, when an L level signal is input to the control terminal, the output terminal is in a high impedance state and does not function as an inverter or a buffer (inactive state). Conversely, when an H level signal is input to the control terminal, the
[0067]
The
[0068]
The
[0069]
The start /
[0070]
As described above, the
<Embodiment 2>
The second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIG. 10 and FIG.
[0071]
The electronic device according to the second embodiment is an
[0072]
Furthermore, the current
[0073]
The
[0074]
Here, the
[0075]
The
[0076]
Here, the sliding
[0077]
Not only the position but also the function is exactly the same as that of the encoder, and the present invention can detect general rotation information such as the number of rotations. In the
[0078]
In the
[0079]
As described above, in the
<Embodiment 3>
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 12 and 13 for an
[0080]
FIG. 12 is a plan view of the
[0081]
That is, the
[0082]
The
[0083]
Here, the tooth profile of the
[0084]
The feature of the
[0085]
The
[0086]
That is, the configuration of the
[0087]
Here, the height of the
[0088]
Subsequently, when the
[0089]
Next, a method for detecting the rotational position of the
[0090]
The current
[0091]
Here, the comparators 373a and 373b are for identifying which of the
[0092]
However, only when the
[0093]
Based on the instruction of the
[0094]
As described above, according to the
<Embodiment 4>
Embodiment 4 to which the present invention is applied will be described in detail with reference to FIG. FIG. 14 is a plan view of an
[0095]
The
[0096]
In addition, since the structure of the clock display part which displays time information here is a well-known thing, illustration and description are abbreviate | omitted. Furthermore, the current
[0097]
Based on the output signal of the
[0098]
The above-described current
[0099]
Here, the
[0100]
Here, as the elastic deformation member in the present invention, a load generation comprising a
[0101]
Thereby, in the
<Embodiment 5>
A fifth embodiment to which the present invention is applied will be described in detail with reference to FIG. FIG. 15 is a longitudinal sectional view of an
[0102]
The
[0103]
The
[0104]
The
[0105]
Here, the
[0106]
Note that the position detection method of the
[0107]
According to this, an
<Embodiment 6>
A sixth embodiment to which the present invention is applied will be described in detail with reference to FIGS. 16 and 17.
[0108]
First, FIG. 16 is a plan view of an
[0109]
The
[0110]
In addition, since the structure of the clock display part which displays time information here is a well-known thing, illustration and description are abbreviate | omitted.
[0111]
Here, the current
[0112]
Here, as used in the above-described electronic timepiece, a differential amplifier is used as the
[0113]
The
[0114]
Next, details of the
[0115]
FIG. 17 is a configuration diagram of a rectangular plate
[0116]
The rectangular
[0117]
The
[0118]
Accordingly, the
[0119]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the rotational position information of the driven member can be detected as a change in the driving current of the actuator. It can solve the problem of accuracy and cost, and can realize inexpensive electronic equipment with high performance and high reliability.
[0120]
According to the second aspect of the present invention, since the position information of the driven member can be detected by a simple current change detecting means including a current detection resistor, a voltage detection circuit, and a signal processing circuit. In addition to the effect of the invention described in
[0121]
According to the invention described in claim 3, since the driven member is provided with a plurality of convex portions at equal intervals along the operation direction, in addition to the effect of the invention described in
[0122]
According to the fourth aspect of the present invention, since two or more types of convex portions are provided on the driven member, the driving current of the actuator exhibits two or more types of changes when the driven member is driven. In addition to the effects of the invention according to claim 3, an electronic device with higher accuracy can be provided.
[0123]
In addition, according to the fifth aspect of the present invention, since the protruding height from the driven member differs between the first convex portion and the second convex portion, there is a large difference in the change amount of the driving current of the actuator. As a result, the absolute position of the driven member can be detected with higher accuracy than the invention of claim 4.
[0124]
Further, according to the invention described in claim 6, it is possible to generate two or more kinds of changes in the driving current of the actuator without significantly increasing the load of the driven member accompanying the deformation of the elastically deformable member, The effect similar to that of the invention of claim 6 can be obtained without increasing the burden on the actuator, and a highly accurate and small electronic device can be realized.
[0125]
According to the seventh aspect of the invention, an effect of preventing a display shift caused by an impact or the like when the driven member is stopped can be obtained. In addition, the driven member can be positioned by two means based on the current change detecting means and the shape of the restraining portion provided on the elastically deformable member, so that an electronic apparatus having very high accuracy and excellent reliability can be provided. The effect of any one of claims 3 to 6 can be obtained in the same manner.
[0126]
According to the invention described in claim 8, since the power of the actuator can be efficiently transmitted to the driven member, it is possible to cope with a smaller actuator, and according to any one of claims 3 to 7. In addition to the effect of the invention, an effect that the electronic device can be further reduced in size can be obtained.
[0127]
According to the ninth aspect of the present invention, since the piezoelectric actuator has a very large generating force per volume, an extremely large driven member can be driven and an electronic device having a high degree of freedom in shape can be provided. Furthermore, by adopting a configuration using a piezoelectric actuator, the driven member can be directly driven, and the electronic device can be further downsized. Examples of the piezoelectric actuator include a drive source that performs a specific movement, a linear motor, and a rotary motor.
[0128]
Further, according to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of an
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the
4A and 4B are diagrams for explaining a position detection method for the
5 is a schematic top view illustrating the configuration of the
6 is a longitudinal sectional view for explaining the configuration of the
7 is an electrode structure diagram of the
8 is a diagram for explaining the operation of the
9 is a configuration diagram of a
FIG. 10 is a plan view of an
FIG. 11 is a longitudinal sectional view of an
12 is a plan view of an
FIG. 13 is a diagram for explaining a position detection method for a
FIG. 14 is a plan view of an
FIG. 15 is a longitudinal sectional view of an
FIG. 16 is a plan view of an
17 is a configuration diagram of a
FIG. 18 is a block diagram showing a system of an
19 is a plan view of a conventional
20 is a longitudinal sectional view of a conventional
[Explanation of symbols]
10, 210, 310, 410, 610, 710
20,220 Ultrasonic motor
30, 230, 330, 331, 430, 630, 631, 730
40, 240, 340, 440, 640, 740 Load generating spring
40a Spring part
50, 250, 350, 450, 650, 750
51,651 digging section
60,760 drive circuit
70, 370, 770 Current change detection circuit
71,771 Resistance for current detection
72,772 voltage detection circuit
73,773 signal processing circuit
80, 380, 780 control circuit
81,381 CPU
90 batteries
100, 200, 300, 400, 600, 700 Electronic watch
241,341 sliding member
242,342,442,642,742 spring member
441, 641, 741 Restraint member
720 Piezoelectric vibrator
721 Sliding tip
722 Support frame
723 Pressure spring
790 day turning car
791 Gear plate
Claims (10)
前記アクチュエータを駆動するための駆動回路と、
前記駆動回路に電力を供給する電源と、
前記アクチュエータにより駆動される被駆動部材と、
前記被駆動部材に設けられた凸部と、
前記凸部の移動範囲内に設けられ前記被駆動部材の動作により前記凸部に接した際に少なくとも一部が弾性変形して前記被駆動部材に負荷を与える弾性変形部材と、
前記被駆動部材の負荷の変動に伴う前記アクチュエータの駆動電流の大きさの変化を基に、前記被駆動部材の位置情報を検出するための電流変化検出手段と、
を有することを特徴とする電子機器。An actuator,
A drive circuit for driving the actuator;
A power supply for supplying power to the drive circuit;
A driven member driven by the actuator;
A convex portion provided on the driven member;
An elastically deformable member that is provided within a movement range of the convex portion and at least partially elastically deforms and applies a load to the driven member when contacting the convex portion by the operation of the driven member ;
A current change detecting means for detecting position information of the driven member based on a change in the magnitude of the driving current of the actuator in accordance with a change in the load of the driven member;
An electronic device comprising:
前記駆動回路と前記電源との間、または前記アクチュエータと前記駆動回路との間に挿入される電流検出用抵抗と、
前記電流検出用抵抗の端子間電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電圧検出回路の出力波形を入力して所定のパルスに変換する信号処理回路と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。The current change detecting means includes
A current detection resistor inserted between the drive circuit and the power supply or between the actuator and the drive circuit;
A voltage detection circuit for detecting a voltage between terminals of the current detection resistor;
A signal processing circuit that inputs an output waveform of the voltage detection circuit and converts the waveform into a predetermined pulse;
The electronic apparatus according to claim 1, further comprising:
前記被駆動部材の動作方向に沿って等間隔に複数の凸部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。In the driven member,
A plurality of convex portions are provided at equal intervals along the operation direction of the driven member.
The electronic device according to claim 1, wherein the electronic device is an electronic device.
第一の凸部と、第一の凸部とは形状が異なる第二の凸部と、を含む2種類以上
の形状の凸部が前記被駆動部材の動作方向に沿って等間隔に設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。In the driven member,
Two or more types of convex portions including a first convex portion and a second convex portion having a shape different from the first convex portion are provided at equal intervals along the operation direction of the driven member. ing,
The electronic device according to claim 3.
前記被駆動部材からの張り出し高さが互いに異なる、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。The first convex portion and the second convex portion are:
The protruding heights from the driven member are different from each other.
The electronic device according to claim 4.
前記被駆動部材の動作方向の幅が互いに異なる、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。The first convex portion and the second convex portion are:
The widths of the driven members in the operation direction are different from each other.
The electronic device according to claim 4.
前記被駆動部材が停止しているときに、隣接する2つの凸部と接触して前記被
駆動部材の動作方向の動きを拘束するための拘束部を有する、
ことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1つに記載の電子機器。The elastic deformation member is
When the driven member is stopped, the driven member has a restraining portion that comes into contact with two adjacent convex portions to restrain the movement of the driven member in the operation direction.
The electronic device according to any one of claims 3 to 6, wherein
前記凸部を介して前記被駆動部材に伝達される、
ことを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1つに記載の電子機器。The power of the actuator is transmitted to the driven member via the convex portion provided on the driven member.
The electronic apparatus according to claim 3, wherein the electronic apparatus is an electronic device.
逆圧電効果を利用した圧電アクチュエータである、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の電子機器。The actuator is
A piezoelectric actuator that uses the reverse piezoelectric effect,
The electronic device according to claim 1, wherein the electronic device is an electronic device.
交番電圧を印加することで振動波を発生する圧電振動子と、
圧電振動子が発生する振動エネルギによって駆動される移動体と、
を有する超音波モータである、
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。The piezoelectric actuator is
A piezoelectric vibrator that generates a vibration wave by applying an alternating voltage; and
A moving body driven by vibration energy generated by the piezoelectric vibrator;
An ultrasonic motor having
The electronic apparatus according to claim 9.
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