JP4472090B2 - ケーブル固定具、ケーブル固定具を備えた自転車及びケーブル固定具を用いた固定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車の基体フレームにケーブルを沿わせるように固定するケーブル固定具、ケーブル固定具を備えた自転車及びケーブル固定具を用いた固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車には、ブレーキや変速機を操作するためのワイヤが設けられており、運転に支障をきたさないように、これらのワイヤをフレームに固定しておくのが普通である。
【0003】
また、電動自転車では、電動モータと該電動モータを駆動する電池、電動モータを起動するスイッチをリード線で接続しており、ワイヤに加えて、これらのリード線もやはりフレームに固定しておく必要がある。
【0004】
従来、ワイヤやリード線(以下、ケーブルと総称する)を固定するためには、図12に示す固定具50を車体フレーム51に予め固着しておき、この固定具50の挿通孔52にケーブル53を人の手で順次挿通して、ケーブルをフレーム51に固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、ケーブルを固定具の挿通孔に順次挿通させていかなければならず、作業性が悪い。また、ケーブルを挿通孔に挿通させるだけであり、ケーブルを固定する機能を有していなかった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべく、ケーブルの固定作業を容易にし、且つケーブルを強固に固定することができるケーブル固定具、ケーブル固定具を備えた自転車及びケーブル固定具を用いた固定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、二輪車の基体フレームにケーブルを沿わせるようにして固定するケーブル固定具において、前記基体フレームに固定され、前記ケーブルが挿通する挿通孔と、前記挿通孔に連なり前記ケーブルを外部から前記挿通孔内に引き入れるためのスリットとを有する固定具本体と、前記固定具本体に着脱可能に装着される閉止体と、を有し、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記スリットを閉止するとともに前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを固定するようにし、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを前記挿通孔側部内壁側に押圧して前記ケーブルを固定するようにしたことを特徴とする。
【0008】
上記構成により、ケーブルをスリットを介して挿通孔内に引き入れることができる。これにより、ケーブルを仮固定することが可能となる。そして、このような仮固定状態で、閉止体を挿通孔内に嵌入すると、閉止体の側面でケーブルが固定されることになる。このように、本発明によれば、従来例のようにケーブルを挿通孔に順次挿通する必要がなく、固定作業が極めて容易となる。ここで、「固定」とは、閉止体の側面と挿通孔側部内壁との間でケーブルを強固に固定する場合と、挿通孔内でケーブルが隙間を保持して緩やかに挿通した状態で固定されている場合をも含む。このように挿通孔にケーブルを緩やかに挿通した状態であっても、ケーブルを基体フレームに固定する意義は十分に果たされている。また、「二輪車」とは、電動自転車、電動でない自転車、及びバイクを総称する用語を意味する。
【0009】
ここで、固定具本体及び閉止体は、それぞれ合成樹脂から成る場合もある。
【0010】
また、基体フレームに固着される基板に、固定具本体が着脱可能に装着するように構成してもよい。このような構成の場合は、収納するケーブル数の異なる固定具本体を複数種準備しておけば、ケーブル数の変更等に対しても対処することが可能となる。
【0011】
また、前記基体フレームの外周面の形状は、円弧状に湾曲しており、前記固定具本体は、中央部に前記挿通孔を有する筒状であって、且つ、前記基体フレームの外周面に沿うように全体が円弧状に湾曲した形状とされていると共に、前記挿通孔は断面が横長の円弧状であり、前記挿通孔内に複数の前記ケーブルが横並び状態で収納固定するようにしてもよい。
【0012】
また、閉止体がスリットに嵌まり込むガイド部を有していてもよく、ガイド部に連なり固定具本体の外部に露出した操作部を有していてもよい。前者の構成であれば、閉止体を固定具本体に装着する際、ガイド部がスリットに案内されるため、閉止体の押し込み操作の操作性が向上する。後者の構成であれば、操作部を把持して閉止体を固定具本体に装着することができるため、操作性が更に向上する。
【0013】
また、挿通孔の内壁には、奥行き方向に延びる案内溝を形成し、閉止体には案内溝に嵌まり込む凸部を形成するようにしてもよい。このような構成でれば、閉止体の挿入操作を円滑に行うことが可能となる。
【0014】
また、挿通孔の上部内壁又は下部内壁の少なくとも何れか一方には、ケーブルを固定する係止突起を形成するようにしてもよい。このような構成であれば、ケーブルの仮固定状態での固定力が向上する。また、ケーブルが係止突起によりロックされる際のロック感が得られるため、ケーブルの仮固定状態を明確に把握することが可能となる。
【0015】
また、固定具本体に形成される係合溝の一端を閉塞するのが好ましく、このようにすれば、固定具本体が基板から抜け落ちることが防止される。
【0016】
また、閉止体が固定具本体から抜け落ちるのを防止するため、固定具本体に閉止体の抜け落ち防止用ストッパーを設けるのが好ましい。
【0017】
また、本発明は、自転車の基体フレームに固定され、ケーブルが挿通する挿通孔と、前記挿通孔に連なり前記ケーブルを外部から前記挿通孔内に引き入れるためのスリットとを有する固定具本体と、前記固定具本体に着脱可能に装着される閉止体と、を有し、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記スリットを閉止するとともに前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを固定するようにし、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを前記挿通孔側部内壁側に押圧して前記ケーブルを固定するようにしたことを特徴とする自転車である。
また、本発明は、二輪車の基体フレームにケーブルを沿わせるようにして固定するケーブル固定方法において、前記ケーブルが挿通する挿通孔と前記挿通孔に連なり前記ケーブルを外部から前記挿通孔内に引き入れるためのスリットとを有する固定具本体と、前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入される閉止体とを準備し、前記固定具本体を前記基体フレームに固定し、次いで、前記ケーブルを前記スリットを介して前記挿通孔内に引き入れて収納し、次いで、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記スリットを閉止するとともに前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを固定するようにし、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを前記挿通孔側部内壁側に押圧して前記ケーブルを固定することを特徴とする。このような方法によれば、極めて容易にケーブルを固定することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態によって本発明が限定されない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明に係るケーブル固定具を備えた電動自転車の簡略化した構造図である。車体のメインパイプ1の下面には、その軸方向に間隔をあけて複数(本実施の形態では3つ)のケーブル固定具2が配設されており、このケーブル固定具2によって複数(本実施の形態では4つ)のケーブル3がメインパイプ1に固定されている。ここで、「ケーブル」とは、ワイヤ及びリード線を総称する用語を意味するものとする。ワイヤはブレーキや変速機を操作するためのものであり、リード線は例えばパワーユニット内のコントローラと電池とを接続するためのものである。
【0020】
図2は図1の矢符Aの方向から見たメインパイプ1の平面図であり、図3はケーブル固定具2の分解斜視図であり、図4は図2のX−X矢視断面図であり、図5はメインパイプ1の下端側から見たケーブル固定具2の正面図であり、図6は図5のY−Y矢視断面図であり、図7はメインパイプ1の上端側から見たケーブル固定具2の背面図である。なお、図3、図4、図5及び図7においては、図解の容易化を図るため図1とは上下を逆にした状態で描いている。これらの図面を参照して、ケーブル固定具2の具体的な構造を以下に説明する。ケーブル固定具2は、メインパイプ1に溶接等により固定された金属製の基板5と、基板5に着脱可能に装着される合成樹脂製の固定具本体6と、固定具本体6に着脱可能に装着される合成樹脂製の閉止体7とを有する。基板5は断面が円弧状の基部5aを有し、この基部5aの両側部は内方側に湾曲して係合部5b,5cを構成している。この係合部5b,5cは後述するように固定具本体6の係合溝6g,6hに係合可能である。
【0021】
固定具本体6は、大略的には横長の偏平な角筒状であって、且つ、メインパイプ1の外周面に沿うように全体が湾曲した形状となっている。この固定具本体6は、円弧状の下部6aと、円弧状の上部6bと、側部6c,6dとから構成される。円弧状下部6aと円弧状上部6bとは、同心状である。これら下部6aと上部6bと側部6c,6dとにより規定される空間は、ケーブル挿通孔6eを構成する。ケーブル挿通孔6eは、図4にも明確に示すように断面が横長の円弧状である。このケーブル挿通孔6eには、4本のケーブル3(具体的には2本のワイヤと、2本のリード線)が収納固定される。また、上部6bの幅方向中央部付近には、直線状のスリット6fが形成されている。このスリット6fの間隔は、ケーブル3の外径より若干大きく設定されている。従って、ケーブル3をスリット6fを介してケーブル挿通孔6e内に引き入れることができる。即ち、このスリット6fはケーブル取入れ口としての機能を果たす。
【0022】
また、側部6c,6dには、固定具本体6の奥行き方向(図4の紙面に垂直方向)に延びる係合溝6g,6hが形成されており、この係合溝6g,6hに基板の係合部5b,5cが係合可能である。これにより、基板5に対して、固定具本体6を挿入方向10(メインパイプ1の上端から下端に向かう方向)に挿入すれば、固定具本体6を基板5に装着できる。
【0023】
こうして、固定具本体6は、基板5に着脱可能に装着することが可能となっている。
【0024】
なお、係合溝6g,6hの挿入方向10後端側(図3の背面側)の端部は、閉塞されている(図6及び図7参照)。これにより、固定具本体6が基板5に装着された状態を安定して維持することができ、固定具本体6が経時変化で塑性変形しても基板5から抜け落ちることはない。なぜなら、固定具本体6が基板5から自然に抜け落ちるのは、固定具本体6が基板5に沿って斜め下方にずれ落ちていくことを意味するが、上記構成のように係合溝6g,6hの一端部が閉塞されていると、固定具本体6がそれ以上斜め下方にずれ落ちることはないからである。また、下部6aの挿入方向10先端側(図3の前面側)の端部には、閉止体7の抜け落ち防止用のストッパー6iが立設されている。
【0025】
閉止体7は、固定具本体の上部6bの上面を覆う湾曲した平板状の操作部7aと、操作部7aに連なり前記スリット6fに嵌まり込むガイド部7bと、ガイド部7bに連なりスリット6fを閉止する閉止部7cとから構成されている。操作部7aは固定具本体6の外側に露出するため、閉止体7を固定具本体6に装着する際に、この操作部7aを手で把持すれば閉止体7の挿入操作が容易となる。また、閉止部7cは大略的には方形体状であり、その奥行き長さは固定具本体6の奥行き長さとほぼ等しい。従って、閉止部7cにより、スリット6fをほぼ全長に亘って閉止することができる。また、閉止部7cの縦長L1(図3及び図5参照)はケーブル挿通孔6eの縦長M1(図3及び図5参照)とほぼ等しく設定されている。これにより、閉止部7cがケーブル挿通孔6eにぴったりと嵌り込み、スリット6fを完全に閉止した状態とすることができる。
【0026】
更に、閉止部7cは、スリット6fの閉止機能の他に、既に仮固定されているケーブル3を閉止部7cの側面で押圧して図4の左右方向に押し込む機能をも有している。これにより、ケーブルが一層強固に固定され得ることになる。なお、固定具本体6に閉止体7を装着するに際しては、ガイド部7bをスリット6fに沿って挿入方向10に押し込めばよい。こうして、閉止体7は、固定具本体6に着脱可能に装着することが可能となっている。
【0027】
なお、上記したように固定具本体6にはストッパー6iが設けられているため、閉止体7が固定具本体6に装着された状態を安定して維持することができ、閉止体7や固定具本体6が経時変化で塑性変形しても閉止体7は固定具本体6から抜け落ちることはない。
【0028】
次に、上記構成のケーブル固定具2を用いてケーブル3を固定する方法について説明する。先ず、ケーブル固定操作に先立って、メインパイプ1の下面の所定位置に、基板5を溶接により予め固着しておく。次いで、固定具本体6を基板5に装着する。具体的には、固定具本体6の係合溝6g,6hを基板2の係合部5b,5cに係合させ、固定具本体6を挿入方向10にスライドさせる。
【0029】
次いで、4本のケーブル3(具体的には2本のワイヤと、2本のリード線)を固定具本体6に収納する。具体的に説明すると、ケーブル3のうちの何れか1本のケーブルをスリット6fを介してケーブル挿通孔6e内に取り入れる。他のケーブルも同様に1本づつスリット6fを介してケーブル挿通孔6e内に取り入れる。これにより、少なくともケーブル3は固定具本体6に収納された状態にあり、仮固定された状態となる。このように、本発明に係るケーブル固定具2によれば、ケーブル3を仮固定状態とすることができるため、固定作業が容易に行えるというメリットがある。
【0030】
なお、4本のケーブル3は、図4に示すようにケーブル挿通孔6eの左側空間に2本、ケーブル挿通孔6eの右側空間に2本、収納配置する。
【0031】
次いで、閉止体7を固定具本体6に装着してケーブル3を本固定する。即ち、閉止体7の閉止部7cをケーブル挿通孔6e内に嵌め込むと共に、ガイド部7bをスリット6fに挿入し、次いで、閉止体7を挿入方向10にスライドさせる。このとき、操作部7aを手で把持すれば、閉止体7の挿入操作が容易である。そして、閉止体7が固定具本体6に押し込まれると、閉止部7cの側面が仮固定されていたケーブル3を側方に押圧する。即ち、図4における左側空間に収納されている2本のケーブル3は左側に押圧され、図4における右側空間に収納されている2本のケーブル3は右側に押圧される。これにより、ケーブル3が強固に固定されることになる。そして、閉止体7が固定具本体6に装着されると、ケーブル3は仮固定から本固定されることになる。
【0032】
こうして、本発明に係るケーブル固定具2を使用することにより、従来例のように各ケーブル固定具毎にケーブルを挿通孔に挿通する作業がなくなり、作業性の向上を図ることができる。また、閉止部7cによってケーブル3を押圧するように構成されているため、ケーブル3の固定力の向上を図ることができる。
【0033】
また、固定具本体6は基板5に着脱可能であるため、挿通孔6eの大きさの異なる複数種の固定具本体6を準備しておけば、収納するケーブル数の変更等があっても、その変更するケーブル数に応じた固定具本体6を基板5に装着すれば、ケーブルを固定することが可能となり、ケーブル固定具の用途が広がる。
【0034】
(実施の形態2)
図8は実施の形態2に係るケーブル固定具本体の断面図である。本実施の形態2は、実施の形態1に類似し対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施の形態2は、実施の形態1の操作部7aが省略されているとともに、固定具本体6の下部6aの幅方向中央部付近には、奥行き方向(図8の紙面に垂直方向)に延びる案内溝20が形成されており、閉止体7の閉止部7cには案内溝20に嵌り込む凸部21が形成されている。凸部21は案内溝20の全長に亘って延在していてもよく、また、案内溝20の一部の長さのものであってもよい。
【0035】
このような構成のケーブル固定具にあっては、案内溝20に沿って凸部21がスライド可能であるため、閉止体7を固定具本体6に装着する際の操作が容易である。
【0036】
(実施の形態3)
図9は実施の形態3に係るケーブル固定具本体の断面図である。本実施の形態3は、実施の形態2に類似し対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施の形態3は、実施の形態2のガイド7bが省略されている。このような構成のケーブル固定具であっても、ケーブルを固定することが可能である。
【0037】
(実施の形態4)
図10は実施の形態4に係るケーブル固定具本体の断面図である。本実施の形態4は、実施の形態1に類似し対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施の形態4は、実施の形態1における基板5に代えて、基板30が用いられる。この基板30は、一対の係合爪31a,31bを有している。一方、ケーブル固定具本体6の下部6aには、係合溝6g,6hに代えて、前記係合爪31a,31bが係合する係合溝32が形成されている。このような構成の基板30を用いても、固定具本体を着脱可能に基板に装着することが可能である。
【0038】
(実施の形態5)
図11は実施の形態5に係るケーブル固定具本体の断面図である。本実施の形態5では、ケーブル挿通孔6e内に上下一対の係止突起40が、左側空間側及右側空間側にそれぞれ配設されている。この係止突起40により、ケーブル3をケーブル挿通孔6e内に収納する際の仮固定の効果が向上する。また、ケーブル3を係止突起40を越えて側方に導くと、ロック感が生じるため、仮固定位置に収納できたことを感覚的に知ることができるという効果も奏する。
【0039】
なお、上記の例では、係止突起40は上下一対設けられたが、上下何れか一方のみ設けるようにしてもよい。
【0040】
(その他の事項)
(1)上記実施の形態1〜5では、閉止体7の側面と挿通孔6eの側部内壁との間でケーブル3を強固に固定するようにしたが、挿通孔6e内でケーブル3が隙間を保持して緩やかに挿通した状態としてもよく、このようにケーブル3が挿通孔6eを緩やかに挿通する状態であっても、ケーブル3をメインパイプ1に固定する意義は十分に果たされている。なお、閉止体7の側面で挿通孔6e内に収納されているケーブル3を挿通孔側部内壁側に押圧してケーブル3を固定するのが、ケーブル固定力強化の観点からは望ましい。
(2)上記実施の形態1〜5では、基板5又は30を介して固定具本体6をメインパイプ1に固定するようにしたが、固定具本体6をメインパイプ1に直接固定するようにしてもよい。
【0041】
(3)上記実施の形態1〜5では、ケーブル固定具2はメインパイプ1に設けられていたが、例えばチエーンステーに設けるようにしてもよい。
【0042】
(4)上記実施の形態では、電動自転車におけるケーブル固定具について説明したが、電動でない自転車やバイクにおけるケーブル固定具にも本発明は好適に実施することができる。
【0043】
(5)なお、本発明は上記実施の形態1〜5に限定されるものではなく、実施の形態1〜5を適宜組み合わせた構造の固定具であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、以下の効果を奏する。
【0045】
(1)従来例のようにケーブルを挿通孔に順次挿通する必要がなく、固定作業が極めて容易となる。
【0046】
(2)ケーブルをスリットを介して挿通孔内に引き入れることにより、ケーブルを仮固定することが可能となる。
【0047】
(3)更に、閉止体を固定具本体の挿通孔内に嵌入することにより、ケーブルを固定するようにしたので、確実にケーブルを固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル固定具を備えた電動自転車の簡略化した構造図である。
【図2】図2は図1の矢符Aの方向から見たメインパイプの裏側平面図である。
【図3】実施の形態1に係るケーブル固定具の分解斜視図である。
【図4】図2のX−X矢視断面図である。
【図5】メインパイプの下端側から見た実施の形態1に係るケーブル固定具の正面図である。
【図6】図5のY−Y矢視断面図である。
【図7】メインパイプの上端側から見た実施の形態1に係るケーブル固定具の背面図である。
【図8】実施の形態2に係るケーブル固定具本体の断面図である。
【図9】実施の形態3に係るケーブル固定具本体の断面図である。
【図10】実施の形態4に係るケーブル固定具本体の断面図である。
【図11】実施の形態5に係るケーブル固定具本体の断面図である。
【図12】従来のケーブル固定具の構造図である。
【符号の説明】
1: メインパイプ
2: ケーブル固定具
3: ケーブル
5: 基板
5b,5c: 係合部
6: 固定具本体
6e: ケーブル挿通孔
6f: スリット
6g,6h: 係合溝
6i: ストッパー
7: 閉止体
7a: 操作部
7b: ガイド部
7c: 閉止部
40: 係止突起
Claims (12)
- 二輪車の基体フレームにケーブルを沿わせるようにして固定するケーブル固定具において、
前記基体フレームに固定され、前記ケーブルが挿通する挿通孔と、
前記挿通孔に連なり前記ケーブルを外部から前記挿通孔内に引き入れるためのスリットとを有する固定具本体と、
前記固定具本体に着脱可能に装着される閉止体と、を有し、
前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記スリットを閉止するとともに前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを固定するようにし、
前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを前記挿通孔側部内壁側に押圧して前記ケーブルを固定するようにしたことを特徴とするケーブル固定具。 - 前記固定具本体及び前記閉止体が、それぞれ合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1記載のケーブル固定具。
- 前記基体フレームに固着された基板に、前記固定具本体が着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項1記載のケーブル固定具。
- 前記基体フレームの外周面の形状は、円弧状に湾曲しており、
前記固定具本体は、中央部に前記挿通孔を有する筒状であって、且つ、前記基体フレームの外周面に沿うように全体が円弧状に湾曲した形状とされていると共に、前記挿通孔は断面が横長の円弧状であり、前記挿通孔内に複数の前記ケーブルが横並び状態で収納固定されることを特徴とする請求項1又は3記載のケーブル固定具。 - 前記閉止体が、前記スリットに嵌まり込むガイド部を有していることを特徴とする請求項1又は3記載のケーブル固定具。
- 前記閉止体が、前記ガイド部に連なり前記固定具本体の外部に露出した操作部を有することを特徴とする請求項5記載のケーブル固定具。
- 前記挿通孔の内壁には、奥行き方向に延びる案内溝が形成されており、前記閉止体には前記案内溝に嵌まり込む凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載のケーブル固定具。
- 前記挿通孔の上部内壁又は下部内壁の少なくとも何れか一方には、前記ケーブルを固定する係止突起が形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載のケーブル固定具。
- 前記基板には奥行き方向に延びる係合爪が形成されており、前記固定具本体の外側側面には奥行き方向に延び前記係合爪に係合可能な係合溝が形成され、前記係合溝の奥行き方向両端のうち一端は開口し他端は閉塞されており、前記固定具本体が前記基板に装着された状態では係合溝の前記閉塞部が前記係合爪の一端面と当接して、前記固定具本体の装着状態が保持されていることを特徴とする請求項3記載のケーブル固定具。
- 前記固定具本体の奥行き方向両端のうち前記閉止体の挿入方向側の先端部には、前記閉止体の先端が当接して前記閉止体の抜け落ちを防止する抜け落ち防止用ストッパーが立設されていることを特徴とする請求項1、3又は9の何れかに記載のケーブル固定具。
- 自転車の基体フレームに固定され、ケーブルが挿通する挿通孔と、
前記挿通孔に連なり前記ケーブルを外部から前記挿通孔内に引き入れるためのスリットとを有する固定具本体と、
前記固定具本体に着脱可能に装着される閉止体と、を有し、
前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記スリットを閉止するとともに前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを固定するようにし、
前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを前記挿通孔側部内壁側に押圧して前記ケーブルを固定するようにしたことを特徴とする自転車。 - 二輪車の基体フレームにケーブルを沿わせるようにして固定するケーブル固定方法において、
前記ケーブルが挿通する挿通孔と前記挿通孔に連なり前記ケーブルを外部から前記挿通孔内に引き入れるためのスリットとを有する固定具本体と、前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入される閉止体とを準備し、
前記固定具本体を前記基体フレームに固定し、次いで、前記ケーブルを前記スリットを介して前記挿通孔内に引き入れて収納し、次いで、前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記スリットを閉止するとともに前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを固定し、
前記閉止体を前記固定具本体の前記挿通孔内に嵌入することにより、前記閉止体の側面で前記挿通孔内に収納されている前記ケーブルを前記挿通孔側部内壁側に押圧して前記ケーブルを固定することを特徴とするケーブル固定方法。
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