JP4456745B2 - 作業床 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物の天井等の高いところを構築する際の足場となる作業床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物内部の天井部等を構築する際の足場となる作業床として、図27に示すように、パイプやアングル等の枠材によって枠組みされた作業台70に支柱71を取り付けると共に、支柱71の下端に小径の車輪72を設けて構成されていて、作業者によって建物内部を移動自在とされる移動式の作業床73がある。
【0003】
この作業床73にあっては、作業床73の上面、すなわち床面を高くしようとする場合、支柱71を取り付けた作業台70と同様に構成された作業台70を、前記作業台70上に積み重ねていくことによって、作業床73の床面を高くするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の作業床73にあっては、枠組みされた一定高さの作業台70を作業台70上に積み重ねることによって、作業床73の床面を高くするようにしているので、作業床73の床面の高さは大まかにしか変更できず、種種の天井高さ等(作業対象部の高さ)に応じて作業床73の床面の高さを比較的細かく変えるということができなく、床面の高さの自由度が低いものであると共に、高い位置での作業台70の取り付け作業は効率の悪いものであるという問題がある。
【0005】
また、従来のものにあっては、図28に示すように、支柱71が横方向に多数本並んでおり、支柱71間の間隔が狭く、建物内の床面に邪魔物がある場合、その邪魔物を跨いで移動するということが困難であり、邪魔物をどけなくては、移動できないということがあって、不便であると共に、作業床73の床の下側の、建物内の床面上を物置場として使えないという不便さもあった。
【0006】
また、小径の車輪72を使用しているので、建物内の床面に溝又は突部等があると移動が困難なものであった。
本発明は、前記問題点を解消した作業床を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、四角形の頂点に位置するように立設配置される少なくとも4本の支柱2を備え、各支柱は、該支柱を構成する支柱構成体同志を長さ方向上下に連結可能として構成され、連結される一方の支柱構成体から他方の支柱構成体にわたって長さ方向上下に移動できるように各支柱に上下移動自在に嵌合される移動体を備えると共に、この移動体を支柱に対して固定するためのピンを挿通するピン挿通孔を支柱構成体に長さ方向に適宜間隔をおいて多数形成し、移動体同志をビームによって連結することで構成される床枠を備え、この床枠上に床が形成可能とされ、前記各支柱構成体の上端側には吊り枠が着脱自在に取付固定可能とされ、この吊り枠と、該吊り枠と前記移動体との間に設けられる揚重機とを有する昇降手段によって前記床枠を支柱に対して昇降可能としていることを特徴とする。
【0008】
また、前記昇降手段の揚重機がレバーホイストによって構成されているのがよい。
また、各支柱は長さの異なる複数本の支柱構成体を組み合わせることで構成されるのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図15は、作業床1の第1の実施の形態を示しており、この作業床1は、建物内部(室内)の天井部等の高いところの作業対象部を構築する等の作業をする際に使用されるものであり、作業者によって前後左右及び斜め方向に自由に移動自在とされる移動作業床である。
【0010】
図1及び図2において、作業床1は、少なくとも4本の支柱2と、これら支柱2に取り付けられた作業台3と、各支柱2の下端に設けられた車輪4とを備えて主構成されている。
支柱2は、1本又は複数本の支柱構成体2Aから構成されており、上下方向からみて四角形(矩形)の前後左右の頂点に位置するように(上下方向からみて四角形を呈するように)配置されている。
【0011】
支柱構成体2Aは、図3及び図4に示すように、上下方向に配置された4本のパイプ材等からなる主材5を互いに前後左右に間隔をおいて平行に、且つ、上下方向からみて四角形の頂点に位置するように(上下方向からみて四角形を呈するように)配置され、前後左右に隣り合う主材5同志をパイプ材等からなる連結材6によって相互に連結して主構成されている。
【0012】
連結材6は主材5間の上端側から下端側に亘って適宜間隔をおいて多数配置されている。
また、支柱構成体2Aの前後面には、上下方向に亘るプレート7が連結材6の外面側に配置されていて、該連結材6に溶接等によって固定されている。
このプレート7には、連結材6間に位置するピン挿通孔8が所定ピッチで上下方向に多数貫通形成されている。
【0013】
また、前後のプレート7に形成されるピン挿通孔8は上下方向において対応した位置に形成され、前後のプレート7のピン挿通孔8にピン9が挿通可能とされている(図11参照)。
また、支柱構成体2Aの各主材5の上端部には、図6に示すように、ナット10が固定され、各主材5の下端部には、先端側が下方突出状となるように且つ軸心回りに回転自在にボルト11が挿通されたボルトホルダ12が溶接等によって固定されている。
【0014】
図7にも示すように、このボルト11の外周面側には、軸心方向のキー溝13が先端から形成されており、このボルト11には、キー溝13に嵌合する突部14を有する回転体15が先端側からボルト11の軸部に外嵌されている。
そして、回転体15によってボルト11を軸心回りに回転させて、ボルト11をナット10のネジ孔に螺合させることで、支柱構成体2A同志が長さ方向に相互に連結可能とされている。
【0015】
この支柱構成体2Aは、長さの異なる数種のもの(例えば、長さL=1000mm、1400mm、2000mm)が用意されており、これらを作業対象部の高さに応じて適宜選択的に組み合わせる(使い分けする)ことで、支柱2の全長が変更調整できるようになっている。
ここで、支柱構成体2Aの寸法について、代表的なものを例示すると、主材5は外径が42.7mmで厚み2.3mmのパイプ材が使用されると共に、前後左右の主材5の中心間の距離が143.3mmとされ、また、支柱構成体2Aの長さLが2000mmのものにおいて、連結材6は最上端から2番目と、最下端から2番目の連結材6間が200mmピッチで配置され、最上端及び最下端の連結材6は2番目の連結材6との距離が150mmで支柱構成体2Aの端部から50mmの位置に設けられており、ピン挿通孔8は内径40mmの孔が200mmピッチで形成されている。
【0016】
車輪4は、大径(例えば、直径が800mm)のものが採用されており、移動する際に、建物内の床面16に溝等があっても良好に移動できるように考慮されている。
この車輪4は支柱2の下端部に取り付けられた車輪ホルダ17に取り付けられている。
【0017】
車輪ホルダ17は、図5に示すように、スラストベアリング18を有し、このスラストベアリング18の上面に、主材5上端部とナット10とからなるナット構造体と同様の構成のナット構造体19が設けられ、このナット構造体19に回転体15を介して主材5の下端側のボルト11が螺合されることで(図7に示す呼応増と同様の構造で)、車輪ホルダ17が支柱2の下端に取付固定されている。
【0018】
また、スラストベアリング18の下面側には、支持ブラケット20が固定され、この支持ブラケット20の下部に軸受21及び支軸22を介して車輪4が横軸回りに回転自在に取り付けられている。
したがって、車輪4はスラストベアリング18によって上下軸回りに回転自在とされている。
【0019】
作業台3は、床枠24と、床25等とから構成されている。
床枠24は、図8〜図10に示すように、各支柱2に上下方向移動自在に嵌合された移動体26と、前後左右に隣り合う移動体26同志を連結する連結ビーム27と、移動体26に連結された延長ビーム28とを備えて構成されている。
移動体26は、主要部が四角筒状に形成され(例えば、厚さ4.5mmの□200mmの筒体で形成されている)、図11に示すように、支柱2に上下移動自在に外嵌されており、前記支柱2のピン挿通孔8に挿通されるピン9を移動体26に貫通することで、移動体26の支柱2に対する上下移動が規制されるように構成されている。
【0020】
移動体26に形成された、ピン9を挿通するピン挿通孔31は上下方向に長い長孔とされ、移動体26の上部の前後壁に上下一対形成されている。
各移動体26の左右側面及び前後方向内方側の面の、ピン挿通孔31よりも下方側には、十字形となるように配置された縦リブ32及び横リブ33が、それぞれ上下に固定されており、このリブ32,33に接合フランジ34が固定されている。
【0021】
また、各移動体26の左右両側の上側の縦リブ32は上方に延長され、この延長部分にフックを引っ掛ける吊り孔35が形成されている。
連結ビーム27及び延長ビーム28は、図10に示すように、上弦材36と、下弦材37と、これら上弦材36と下弦材37とを連結する垂直材38及び斜材39とから構成されている。
【0022】
連結ビーム27の上弦材36及び下弦材37の両端部に、接合フランジ40が固定され、延長ビーム28の上弦材36及び下弦材37の片側に、接合フランジ40が固定されている。
連結ビーム27は、前後左右に隣り合う移動体26間に配置され、連結ビーム27の上下の接合フランジ40を、移動体26の上下の接合フランジ34に接当させてボルト・ナットによって両接合フランジ40,34を相互に固定することにより、移動体26同志が相互に連結されている。
【0023】
また、延長ビーム28は移動体の左右方向外方側に配置され、延長ビーム28の上下の接合フランジ40を、移動体26の上下の接合フランジ34に接当させてボルト・ナットによって両接合フランジ40,34を相互に固定することにより、延長ビーム28が移動体26に連結されている。
床25は、床枠24上に、前後方向の根太29を左右方向に間隔をおいて配置し、この根太29の上に、木製、樹脂製、金属製等の板材等からなる床材30が多数枚張られることで構成されている。
【0024】
なお、根太29はビーム27にクランプ材によって固定され、床材30はクランプ材によって根太29に固定されている。また、本実施の形態の作業床1では、作業台3は、例えば、前後方向長さが5000mm乃至6000mmで、左右幅が10000mm乃至12000mmの寸法に形成され、床面の高さは5000mm以下に設定されるが、これに限定されることはない。
【0025】
また、作業台3の少なくとも四隅には支持柱41が、床25の上方側に突出状に立設され、前後左右で隣り合う支持柱41間には、手すり42が設けられている。
また、支柱2同志及び支柱2と床枠24とは管材43によって連結される。
また、前記作業床1には、支柱2に対して作業台3を昇降させる昇降手段46が備えられている。
【0026】
この昇降手段46は、図12及び図13に示すように、支柱構成体2Aの上端側に載置されてボルトによって固定される吊り枠47と、レバーホイスト48(揚重機)と、レバーホイスト48のチェーン49の端部に取り付けられて吊り枠47に引っ掛けられるフック50と、レバーホイスト48に取り付けられて移動体26の吊り孔35に引っ掛けられるフック51等を備えていて、レバーによってチェーンを巻き上げて、移動体26を上昇(又は下降)させることにより、作業台3を上昇(又は下降)させることができるようになっている。
【0027】
なお、揚重機として手動式のレバーホイスト48を例示したが、電動モータや油圧モータ等によってチェーンを巻き上げるものであってもよく、ウインチ又はホイストで構成されていてもよい。
前記構成の作業床1を組み立てるには、先ず、建物内の床面等上で、四角形の頂点に位置するように移動体26を配置し、移動体26同志を連結ビーム27で連結すると共に、移動体26に延長ビーム28を連結して、床枠24を組み立てる。
【0028】
次に、床枠24上に根太29を固定すると共に、根太29上に床板30を張って床25を形成し、支持柱41及び手すり42を取り付ける。
次に、1本の支柱構成体2Aを各移動体26に上方から挿通し、建物内の床面上に立設する。
次に、昇降手段46の吊り枠47を各支柱構成体2Aの上端に取り付けると共に、レバーホイスト48のフック51を移動体26の吊り孔35に引っ掛け、さらに、チェーン49の端部のフック50を吊り枠47に引っ掛ける。
【0029】
次に、チェーン49を巻き上げることによって、作業台3を支柱構成体2Aに対して上昇させるのであるが、作業員の人数によって上昇の方法が若干異なる。
作業員が4人いるときには、4ヶ所のレバーホイスト48のチェーン49を巻き上げることにより、作業台3は平行に上昇させることができるが、2人で作業を行うときには、作業台3を片側ずつ上昇させる。
【0030】
すなわち、図14に示すように、先ず、作業台3の片側を所定高さ上昇させ、この上昇させた側の移動体26のピン挿通孔31及び支柱構成体2Aのピン挿通孔8にピン9を挿通させて支柱構成体2Aに対して固定する。
次に、作業台3の他の片側を所定高さ上昇させ、この上昇させた側の移動体26のピン挿通孔31及び支柱構成体2Aのピン挿通孔8にピン9を挿通させて支柱構成体2Aに対して固定する。
【0031】
これを繰り返すことで支柱構成体2Aの上端側まで、作業台3を上昇させる。
また、作業台3を支柱構成体2Aの上端側まで上昇させる間に、各支柱構成体2Aの下端に車輪4を取り付ける。
この車輪4を取り付けるには、通常、一ヶ所ずつ行われ、図15に示すように、作業台3を所定距離上昇させたところで、車輪4を取り付けるところの支柱構成体2Aの近傍に仮柱44を立てて、該仮柱44を床枠24に固定し、次いで、支柱構成体2Aを上方に移動させ、車輪4を車輪ホルダ17に付けた状態で支柱構成体2Aの下方に配置し、支柱構成体2Aの下端に車輪ホルダ17を取り付ける。
【0032】
なお、仮柱44は車輪4取り付け後、取り外される。
この要領で、他の支柱構成体2Aに車輪4を取り付ける。
作業台3を支柱構成体2Aの上端側まで上昇させると、吊り枠47を取り外し、車輪4が取り付けられた支柱構成体2Aの上に他の支柱構成体2Aを連結する。
【0033】
このとき、天井の高さに応じて、同じ長さ又は他の長さの支柱構成体2Aが選択的に連結される。
支柱構成体2Aを連結すると、前記と同じ要領で作業台3を上昇させ、ピン9により、所望高さの位置で、作業台3を固定する。
前記構成のものにあっては、床枠24の組立作業及び床25の形成作業等が建物内の床面上で行え、組立効率がよい。
【0034】
また、移動体26を支柱2に対して固定するためのピン9を挿通するピン挿通孔8を支柱構成体2Aに長さ方向に適宜間隔をおいて多数形成してあるので、建物内部の天井部等の作業対象部の高さに応じて、比較的自由に作業床1の床25高さを設定でき、作業対象部の高さに応じた作業床1の床25面高さの設定の自由度が高いものである。
【0035】
また、これに加えて、長さの異なる複数種の支柱構成体2Aを組み合わせて支柱2を構成することにより、建物内の天井部等の作業対象部の高さに応じた作業床面高さの設定の自由度がさらに高まる。
また、支柱2間の間隔が広く、作業床1の床25下部分の、建物内の床面上を物置場として使用でき便利であると共に、建物内の床面上に邪魔物45があっても、それを跨ぐように移動でき、便利である。
【0036】
なお、作業床1を解体するには、前記と逆の動作によって行われる。
図16〜図24は、第2の実施の形態を示しており、この実施の形態における作業床1は、図23に示すように、体育館等の建物の床53の略全面に対応する作業台3(例えば、前後方向18000mmで左右方向18000mmの寸法に形成される)が構築されるものであり、したがって、支柱2の下端には、車輪は設けられておらず、移動不能な作業床1である。
【0037】
この第2の実施の形態に係る作業床1は、四角形の頂点に位置するように前後左右に配置された4本の支柱2の他、左右同じ側にある前後の支柱2間に2本の支柱2が介在されていて、計8本の支柱2が設けられている。
支柱構成体2Aは、前記第1の実施の形態と略同様に構成されているが、ピン挿通孔8が形成されたプレート7は左右の両側面に設けられていて、ピン9は左右方向に挿通される。
【0038】
また、支柱構成体2Aの主材5同志は、斜材52によっても相互に連結されている。
また、この実施の形態では、支柱構成体2Aの主材5の端部には、それぞれプレート23が固着され、このプレート23同志をボルト・ナットによって連結することにより支柱構成体2A同志が連結されるように構成されている。
【0039】
なお、前記第1の実施の形態と同様の連結構造によって連結するようにしてもよい。
移動体26は、パイプ材及び型鋼等を枠組みすることで構成され、図17〜図19に示すように、アングル等から構成されていて、上下方向からみて四角形の頂点に位置するように配置された前後左右の4本の縦材54を有し、各縦材54の内側に支柱構成体2Aの主材5が位置するように、該支柱構成体2Aに上下方向移動自在に外嵌される。
【0040】
左右方向で隣合う縦材54同志は、それぞれパイプ材等からなる左右方向の横材55によって連結されている。
この横材55は上下一対配置されており、各横材55の端部には、接合フランジ34が固定されている。
また、この上下の横材55同志はパイプ材等からなる補強材57によって連結されている。
【0041】
前後方向で隣合う縦材54同志は、それぞれアングル等からなる横材56によって連結されている。
この横材56は、前記横材55間に配置され、上下一対設けられていて、前記前後の横材55同志をも連結している。
また、左右方向で隣合う縦材54同志の下部はアングル等からなる補強材58によって連結されている。
【0042】
また、各縦材54の下端には、孔60が形成されたL字プレート59が固定されている。
また、上側の左右各横材56には、プレート61が設けられ、このプレート61にピン9が挿通されて、支柱2に対する移動体26の上下移動を規制するピン挿通孔31が形成されている。
【0043】
このプレート61は、補強部材62によって、縦材54に連結されている。
連結ビーム27及び延長ビーム28は、図21及び図22に示すように、上弦材36及び下弦材37はそれぞれ一対設けられていて、四角形を呈するように配置され、各上弦材36及び下弦材37のそれぞれの端部に、前記移動体26の接合フランジ34に連結される接合フランジ40が固定されている。
【0044】
その他の構成は、前記第1の実施の形態と略同様である。
この第2の実施の形態のものにあっても、作業床1を組み立てるのに、前記第1の実施の形態と略同様にして行われる。
すなわち、建物の床面16上に移動体26を配置し、前後方向において同じ位置にある左右の移動体26同志(左右方向で隣合う移動体26同志)を連結ビーム27によって連結する。
【0045】
この場合、前後方向で隣合う移動体26同志は連結ビーム27によっては連結されない。
そして、この連結ビーム27上に、前後方向の根太29を左右方向に適宜間隔をおいて配置して連結ビーム27及び延長ビーム28に固定し、この根太29上に床材30を張り、支持柱41及び手すり42を取り付ける。
【0046】
次に、各移動体26に支柱構成体2Aを挿通し、昇降手段46を各支柱構成体2Aの上端と移動体26との間に設け、各昇降手段46によって各移動体26を上昇させて、作業台3を平行に上昇させ、所定距離上昇させたところで、ピン挿通孔8、31にピン9を挿通して支柱構成体2Aに対して作業台3を固定し、昇降手段46を取り外して支柱構成体2Aを連結し、この連結した各支柱構成体2Aの上端と移動体26との間に設け、ピン9を抜いて、また作業台3を上昇させるといった手順を繰り返して、床高さを所望の高さに設定する。
【0047】
この第2の実施の形態では、例えば、図24に示すように、建物の床面16上で作業台3を組んだ状態から、一回目で作業台3を約1.5M上昇させ、2回目〜4回目まで作業台3を約2.2M上昇させるようにしている。
図25及び図26は、支柱構成体2A同志の他の連結構造を示すものである。
この連結構造は、支柱構成体2Aの端部に、4本の主材5が溶接等によって固定される1枚のプレート63を設け、このプレート63の、前後左右で隣り合う主材5間にボルト挿通孔64を形成し、プレート63同志をボルト・ナットによって連結固定することで、支柱構成体2A同志を連結するようにしたものである。
【0048】
この構造であると、支柱構成体2A同志の結合が強いので、作業床1の床面を高くする場合(支柱2を長くする場合)に採用される。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、作業床は、四角形の頂点に位置するように立設配置される少なくとも4本の支柱2を備え、各支柱は、該支柱を構成する支柱構成体同志を長さ方向上下に連結可能として構成され、連結される一方の支柱構成体から他方の支柱構成体にわたって長さ方向上下に移動できるように各支柱に上下移動自在に嵌合される移動体を備えると共に、この移動体を支柱に対して固定するためのピンを挿通するピン挿通孔を支柱構成体に長さ方向に適宜間隔をおいて多数形成し、移動体同志をビームによって連結することで構成される床枠を備え、この床枠上に床が形成可能とされ、前記各支柱構成体の上端には吊り枠が着脱自在に取付固定可能とされ、この吊り枠と、該吊り枠と前記移動体との間に設けられる揚重機とを有する昇降手段によって前記床枠を支柱に対して昇降可能としているので、建物内の床面上で、移動体にビームを連結して床枠を組み立てると共に床枠上に床を形成し、その後、昇降手段によって支柱に対して床枠を上昇させることにより、作業床を構築することができ、床枠の組立作業及び床の形成作業等が建物内の床面上で行え、組立効率がよい。
【0050】
また、移動体を支柱に対して固定するためのピンを挿通するピン挿通孔を支柱構成体に長さ方向に適宜間隔をおいて多数形成してあって、ピンを挿通するピン挿通孔を選択すること、またそれに加えて、複数本の支柱構成体を連結することで支柱の長さが変えられることにより、建物内部の天井部等の作業対象部の高さに応じて、比較的自由に作業床の床高さを設定でき、作業対象部の高さに応じた作業床の床面高さの設定の自由度が高いものである。
【0051】
また、ビーム長さを長く採ることにより、支柱間の間隔の広い作業床を構成でき、これによって、作業床の床下部分の、建物内床面上を物置場として使用でき便利である。
また、支柱を、長さの異なる複数種の支柱構成体を組み合わせて構成することにより、建物内の天井部等の作業対象部の高さに応じた作業床面高さの設定の自由度がさらに高まるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る作業床の正面図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る作業床の側面図である。
【図3】 (a)は第1の実施の形態に係る支柱構成体の正面図であり、(b)は第1の実施の形態に係る支柱構成体の側面図である。
【図4】 第1の実施の形態に係る支柱構成体の平面図である。
【図5】 第1の実施の形態に係る車輪の正面図である。
【図6】 第1の実施の形態に係る支柱構成体同志の連結部分及び車輪と支柱構成体との連結部分の断面図である。
【図7】 図6のA−A線矢示断面図である。
【図8】 第1の実施の形態に係る作業台の平面図である。
【図9】 図8のB部の拡大図である。
【図10】 図9のC−C線矢示断面図である。
【図11】 第1の実施の形態に係る支柱構成体と移動体との連結部分の平面断面図である。
【図12】 第1の実施の形態に係る作業床を建物内部の床面上で組み立てた状態の正面図である。
【図13】 第1の実施の形態に係る作業床を建物内部の床面上で組み立てた状態の側面図である。
【図14】 作業台を上げるときの作用状態を示す正面図である。
【図15】 車輪を取り付けるときの作業床の正面図である。
【図16】 第2の実施の形態に係る支柱構成体の側面図である。
【図17】 第2の実施の形態に係る支柱構成体と移動体との連結部分の平面図である。
【図18】 第2の実施の形態に係る移動体の側面図である。
【図19】 第2の実施の形態に係る移動体の正面図である。
【図20】 図19のD−D線矢示断面図である。
【図21】 ビームの正面図である。
【図22】 ビームの側面図である。
【図23】 第2の実施の形態に係る作業床の平面図である。
【図24】 第2の実施の形態に係る作業台を上昇させる手順を示した正面図である。
【図25】 支柱構成体同志の連結構造を示す正面図である。
【図26】 図25のE−E線矢示図である。
【図27】 従来の作業床を示す側面図である。
【図28】 従来の作業床を示す正面図である。
【符号の説明】
2 支柱
2A 支柱構成体
8 ピン挿通孔
9 ピン
24 床枠
25 床
26 移動体
27 ビーム
46 昇降手段
Claims (3)
- 四角形の頂点に位置するように立設配置される少なくとも4本の支柱(2)を備え、各支柱(2)は、該支柱(2)を構成する支柱構成体(2A)同志を長さ方向上下に連結可能として構成され、連結される一方の支柱構成体(2A)から他方の支柱構成体(2A)にわたって長さ方向上下に移動できるように各支柱(2)に上下移動自在に嵌合される移動体(26)を備えると共に、この移動体(26)を支柱(2)に対して固定するためのピン(9)を挿通するピン挿通孔(8)を支柱構成体(2A)に長さ方向に適宜間隔をおいて多数形成し、移動体(26)同志をビーム(27)によって連結することで構成される床枠(24)を備え、この床枠(24)上に床(25)が形成可能とされ、前記各支柱構成体(2A)の上端側には吊り枠(47)が着脱自在に取付固定可能とされ、この吊り枠(47)と、該吊り枠(47)と前記移動体(26)との間に設けられる揚重機(48)とを有する昇降手段(46)によって前記床枠(24)を支柱(2)に対して昇降可能としていることを特徴とする作業床。
- 前記昇降手段(46)の揚重機(48)がレバーホイストによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業床。
- 各支柱(2)は長さの異なる複数本の支柱構成体(2A)を組み合わせることで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業床。
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