JP4453110B2 - カレンダー装置を備えた電子時計 - Google Patents
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Description
本発明は、日付を有する回転表示板である日板を用いるカレンダー装置を備えた電子時計に関する。
背景技術
従来のカレンダー付腕時計に搭載されているカレンダー機構は、時刻表示輪列機構に連動した周知の日駆動輪列を構成する日回シ車(24時間で1回転する)で日板を駆動しているので、日付は約2時間くらいの送り時間を掛けて切り替わる。
従来からアナログ表示式のウォッチで、日板の送りと安定化のためにゼネバ機構を用いることが提案されている。例えば、特公平6−27880号による提案である。しかし、これに開示された技術は、連続的に駆動される指針輪列によって、連続的に駆動されるゼネバ車を設け、このゼネバ車により、日板を送る日回シ車を間欠的に回転させるものであった。
しかしながら、上記のような従来の提案では、ゼネバ車の回転はあくまでも指針輪列の回転速度ペースに基づくものであるため、回転速度が遅く、日板の送りに10分から20分という長時間を要するものであった。このため、ゼネバ車のフランジ部分による日回シ車の回転規制が外れ、ゼネバ車の送リ歯による日回シ車の駆動が行われる上記の長期間の間に、外部からの衝撃等による日板の誤動作が発生することがあった。
また、他方で、従来の日板の回転規制は躍制レバーにより位置決めされている。この躍制レバーによって日板に加わる押圧力は、日付の切り替わり時に日板が駆動されて徐々に大きくなって、躍制レバーに設けた山形の頂点を乗り越える状態が押圧力のピーク値となっている。
日駆動輪列を介して回転する日回シ車で日板を駆動する方式では、日回シ車の回転トルクが非常に大きいので、日板に加わる躍制レバーの押圧力の変化は何等問題なく日板の切り替え動作は行なわれる。
しかし、上記いずれの場合にも、日付の切り替わり時間が長いので、日付と日付の間の無表示領域が出ている時間が長くその間は、現在の日付が読み取り難いという欠点があった。
そこで、日板の送り時間を短縮して日付を読み取りやすくする方法が数多く提案されている。その中の一つとして24時間で1回転する日回シ車を構成する日送リ爪を瞬間的に作動させて日板を瞬時に送る提案があるが、日回シ車の構造が複雑でコスト的に高く、また日回シ車と日板回りの断面配置寸法が厚くなりムーブメントが厚くなるなどの欠点を有している。
さらに従来から使用されている24時間で1回転する日回シ車を搭載したカレンダー機構に対して、日板(表示車)を駆動させる専用の日送り用変換機(日ステップモーター)と、日ステップモーターを駆動制御する電子回路と、輪列と、駆動車で表示車(日板)を駆動させる提案である。
すなわち、実開平4−124494号公報に記載の実施例には、電子回路からの駆動パルスによりステップモーターを駆動し、輪列を介して駆動車に回転を伝達し、表示車を駆動し、電子回路の制御により駆動終了時に前記駆動パルスとは逆方向のパルスを出力し、駆動車と表示車の左右のバックラッシュが均等になるようにするもので、日板の送り時間を短縮して日付を読み取りやすくする開示がある。
しかしながら、日ステップモーターを構成する回転子から日板までを減速輪列で構成したカレンダー機構では次のような欠点を有している。
すなわち、日板は日ステップモーターを構成する回転子の磁気的な保持力によって位置決めをされているので、外乱(腕を振った軽衝撃も含む)を受けた場合に日板の慣性力が生じて日板に連動している減速輪列を介して回転子まで回転させてしまい日板が静的な安定位置からズレる恐れがある。
また、日板から回転子に至るまでの減速輪列の各段数における噛み合いバックラッシュの総和分が外乱により回転し、日付が文字板に配設してある日窓(図示せず)からズレてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、日板修正が短時間の間に行われ、外部からの衝撃に強い、カレンダーの送り装置を備えた電子時計を提供することを目的とする。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明のうちの一方の態様では、カレンダーの日付を表示する回転表示板である日付を有する電子時計において、24時間毎に日板駆動信号を発する24時間スイッチと、この信号を受けた制御回路により始動する日板送り用変換機と、日板安定用ゼネバ車と、このフランジ部及び日板の日歯車と係合する日回シ車とを備えて、前記日送り用変換機からの動力を受けて動作する日送り機構と、を有するカレンダー送り装置を設けることにより、日板送り用変換機でゼネバ車を日付の更新時に急速に回転し、日付の変更時間を短縮するとともに、外部衝撃等による日板の誤動作を減少させるものである。
また、日板の送り開始を検出する検出機構と、この検出機構からの信号を受けて、一定時間を計数するカウンタ回路と、この出力に基づいて、日板送り用変換機を停止して日板安定用ゼネバ車の回転を停止する制御回路とを設ければ、カウンタ回路により、ゼネバ車の停止位置を定位置とすることができ、日板の安定を確実にすることができる。
また、日板安定用ゼネバ車の送リ歯は、前記日回シ車に対して、日板安定時に、反対側の領域に位置させれば、日板の安定を一層確実とでき、日板正転の場合と逆転の場合との日板の動作を同じ感覚のものとできるため使い易い。
また、日板送り用変換機の始動から、日板安定用ゼネバ車の送リ歯が、少なくとも日回シ車の歯に当接するまでの間、前記日板送り用変換機を早送り回転する制御回路を設ければ、負荷なしの間の時間を縮めてさらに日付の変更時間を短縮することができる。また、早送り回転以外の部分で、日板送りの動作の確認を容易とすることもできる。
また、カレンダーの修正時には、前記日板送り用変換機の始動から、停止までの間、日板送り用変換機を早送り回転する制御回路を設ければ、早い動作の修正操作が可能となる。
また、日板安定用ゼネバ車の送リ歯と前記日回シ車の歯との当接を、前記カウンタ回路のカウンタ数で判定すれば、カウンタ回路以外の特別の当接検出機構を省略できる。
また、日板安定用ゼネバ車の送リ歯と前記日回シ車の歯との当接を前記日板の送り開始を検出する検出機構からの信号で検出すれば、確実なタイミングでの動作を行うことができる。
また、前記日板の送り開始を検出する検出機構を、日板上に設けたパターンとこれを検出するフォトセンサとを備えたものとすれば、素早く、感度よい検出機構とできる。
また、前記日板の送り開始を検出する検出機構を、前記日板送り用変換機の駆動回路の負荷検出回路を備えたものとすれば、簡単な構成とすることができる。
さらに、前記日板安定用ゼネバ車の送リ歯の日板安定時の位置を、前記日板送り用変換機の正転時の回転速度と逆転時の回転速度との比に応じた、日板の正転、逆転時の修正始動時間が均等に近い位置とすれば、日板の動作を、正転、逆転にかかわらず、同じ始動期間とすることができ、使い易くできる。
さらに、上記目的を達成するために本発明のうちの他方の態様では、カレンダーの日付を表示する回転表示板である日板を有する電子時計において、日板を駆動させる日送り用変換機(日ステップモーター)と、日送り用変換機の回転力を前記日板へ伝達する減速輪列と、前記日板を間欠駆動するために前記減速輪列の一部に配設した日板間欠回転駆動装置と、前記日板が非駆動状態では日板の回転規制を行ない、前記日板が駆動時には日板の回転規制を解除する位置に作動する躍制レバーとで構成したカレンダーの日板制御装置を備えることにより、日板修正が短時間に行われるとともに、耐衝撃のあるものとする。
前記躍制レバーを、日板が非駆動状態では日板の歯部に係合して回転規制を行ない、前記日板が駆動時には日板の歯部から離間して前記日板への押圧力を無負荷にするものとすれば、強い耐衝撃性を持たせることができる。
前記日板間欠回転駆動装置を、日板に常時噛み合って配置された日回シ車と、該日回シ車に間欠的に噛み合う送リ歯を備えた日中間車と、躍制レバーと係合して躍制レバーを揺動回転させる偏心カムとから構成し、前記日中間車と前記偏心カムのその回転中心を同一とすれば、躍制レバーの揺動を確実にできる。
また、偏心カムと送リ歯の間に、日中間車軸の軸を受ける軸受を配設し、躍制レバーと、偏心カムと、日回シ車と噛み合う日板の歯部を、同一平面上に配設すれば、日板の短時間修正、耐衝撃のための具体的な機構を薄型に実現できる。
この他方の発明の態様の構成によれば、日板非駆動状態(通常運針状態)では日躍制部が日板の回転規制をしているので、日板は一定の静止安定状態で停止しており、また日板駆動状態(日付切り替え状態)では日躍制部が日板の回転規制を解除した後に日板を回転させるので、日ステップモーターに加わる日板の回転負荷トルクが小さくて良いので安定した動作状態を維持したカレンダー付電子時計とすることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係るカレンダー送り装置を備えた電子時計の構成概念図である。
図2は、図1に示した電子時計の回路構成を示すブロック図である。
図3は、本発明に係る電子時計に使用する検出パターンの概念図である。
図4は、本発明に係る電子時計に使用するフォトセンサ機構の回路図である。
図5は、図2の電子時計の回路で発生する信号の波形図である。
図6は、本発明に係る図1と図2で説明した電子時計を時計上面側から観たムーブメントの部分配置関係図である。
図7は、図6とは異なる時計下面側から観た図6に対応するムーブメントの部分配置関係図である。
図8は、図6の日板送り用変換機、日輪列、日板に添った断面図で(a)と(b)とに便宜上一点鎖線のA−A線で分割している。
図9は、図6のゼネバ車周辺を時計の下面側から観て拡大した関係説明図である。
図10は、日中間車の1回転分でゼネバ車等の日板間欠回転駆動装置の回転に伴う日板の回転方向のガタ量と、日板の歯部に働く日躍制部の押圧力の変化を示す説明図である。
図11は、図2に対応する、本発明に係る別の実施の形態を示す回路構成のブロック図である。
図12は、図11の回路構成で発生する信号の波形図である。
図13は、図2に対応する、本発明に係るさらに別の実施の形態を示す回路構成のブロック図である。
図14は、図13の回路構成で発生する信号の波形図である。
図15は、図13に対応する、本発明に係るさらに別の実施の形態を示す回路構成のブロック図である。
図16は、図13及び図15に対応する、本発明に係るさらに他の実施の形態を示す回路構成のブロック図である。
図17は、図2に対応する、本発明に係るさらに別の実施の形態を示す回路構成のブロック図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るカレンダー送り装置を備えた電子時計の構成概念図である。図2は、図1に示した電子時計の回路構成を示すブロック図である。図1と図2において、水晶振動子1を発振させる発振回路2の信号は、分周回路3で1Hzまで分周され、波形整形回路(1)4(図1では省略図示せず)で波形整形され、ここではステップモータからなる変換機(1)6を駆動する駆動回路(1)5へ送られる。駆動回路(1)5の信号は、変換機(1)6を1秒ごとに駆動する。変換機(1)6からの回転力は、指針輪列7に伝達され、秒針8、分針9を回転させる。さらに、指針輪列の一部である時輪列7aは、時針10を回転させ、24時間に一回転するスイッチ車11を回転させて、24時間スイッチ12を24時間ごとにONとする。
この24時間スイッチ12からの日板70を駆動するための信号である日板駆動信号24SWは、制御回路20に入力される。
制御回路20は、信号24SWを受けて、日板70を駆動するための指令信号(日板駆動信号)BMCを波形整形回路(2)13(図1では省略)へ与える。波形整形回路(2)13は分周回路3の信号を受けて、日板駆動信号BMCに基づいて整形を開始し、駆動信号MOTBとして、駆動回路(2)50へ送り、駆動回路(2)50は、ここではステップモータからなる変換機(2)51を駆動し、変換機(2)51は、日輪列52を駆動する。この日輪列52によって、日板70は駆動される。ここでは、日輪列52により日送り機構が構成されている。
また、制御回路20は、日板駆動信号BMCを出力するとともに、フォトセンサ機構80の駆動信号LDを出力する。
フォトセンサ機構80は、フォトセンサ(ホトセンサ)81とそのための検出回路82とから構成されている。フォトセンサは、発光部81aと受光部81bからなる。
日板70は裏面に、送り開始を検出するための非反射部からなる検出パターン71を印刷等により、形成している。フォトセンサ機構80は、この日板70の裏面の検出パターン71の境界を日板70の動作に応じて読み取り、その検出信号SDを制御回路20に出力する。
カウンタ回路90は、検出信号SDを受けて、上記の駆動信号MOTBのカウントを始め、一定時間計数の後、カウント・アップ信号CUPを制御回路20に与える。これによって、制御回路20は、日板駆動信号BMCの出力を停止する。
図1において、指針修正輪列100と時差修正輪列120とは、時輪列7aに接続されている。図1において、リューズ130は、裏回り機構135により0段位置、1段位置、2段位置をとることを模式的に示しており、スイッチ制御回路45に、それぞれの位置に応じて信号を送る。
次に検出パターン71の一実施の形態を図3に基づいて説明する。
図3は日板裏面の検出パターンを示す概念図である。
黒色の部分は非反射部71a、白色の部分は反射部71bである。
nとn+1とは、日付表示1日分の間隔を示している。
フォトセンサ81の検出部中央下に、日板70上の検出パターン71のnとn+1の線の中央(点線で示す)が、日板70の安定時(通常時)には停止している。このnとn+1に相当する非反射部が、31日の日付分日板70上に配設されている。矢印cは日板の回転方向を示す。
図2の中央左には、日板裏面の検出パターン71とフォトセンサ81の位置関係を概念的に示している。
図4は、フォトセンサ81と検出回路82とからなるフォトセンサ機構80の内部回路を示す回路図である。
24時間スイッチ12からの信号24SWによって制御回路20からフォトセンサ機構80の駆動信号LDが、フォトセンサ81の検出回路82のFET82a及び82bを駆動すると、フォトセンサ81の発光部81aにレベルVDDから抵抗82cを通してレベルVSSへ電流が流れ、光Bが出力される。この光Bは、日板70の裏面で反射された場合、受光部81bに至るが、光は受光部81bを起動して、レベルVDDから検出抵抗82d、FET82bを通してレベルVSSへの電流を流し、検出抵抗82dによって、コンパレータ82eには、Hレベルの信号PHが与えられ、これをインバータ82fで反転して、検出回路82はLレベルの検出信号SDとして出力する。もし、光Bが、日板70で非反射面に当り、反射されない場合、受光部81bは起動せず、検出信号SDはHレベルである。
図5は、図2の電子時計の回路で発生する信号を示す波形図である。
日板駆動信号24SWが、Hレベルとなると、制御回路20からの日板駆動信号BMCがHレベルとなる。
波形整形回路(2)13で作成された変換機(2)51のための駆動信号MOTBが出力され、変換機(2)51が回転を始め、日輪列52を回転し始める。
フォトセンサ機構80ではその後、日板70が動き始めると、日板70の検出パターン71の非反射部から反射部へフォトセンサ81の検出部が移動し、検出信号SDをLレベルとする。
検出信号SDがLレベルとなった時点で、カウンタ回路90は、駆動信号MOTBのカウントを始め、ある一定カウント後、カウントアップ信号CUPを出力し、日板駆動信号BMCをLレベルとする。検出信号SDは、日板70の回転が止まると検出パターン71の非反射部がフォトセンサ81の下に来るので(例えば図3のn+1の部分)Hレベルに戻る。
次に変換機(2)51と、ここでの日送り機構としての日輪列52と、日板70の配置関係を説明する。
図6は、時計の上面側(裏蓋側)から観たムーブメントの部分配置関係図である。
ここで、さらに上記の実施の形態における機械的な構成と動作を詳細に説明する。
図7は日送り用変換機(日ステップモーター)の一部と、日輪列(日駆動輪列機構)を、図6とは異なる下面側から観たムーブメントの部分関係図で、配置を説明するためにずらして表現している。
図7では日中間車(3)55、日回シ車57、偏心カム55b、日板70の駆動力伝達経路を分かりやすくするために、日中間車(3)55と日回シ車57の構成部分を分割して表示している。すなわち図中の日中間車(3)55から偏心カム55bへ、また日回シ伝エ歯車57aから日回シ歯車57bへ引かれた一点鎖線の矢印は駆動伝達経路を示したもので、偏心カム55bは日中間車軸55cと一体に回転することにより、また日回シ歯車57bは日回シ伝エ歯車57aと一体に回転することにより駆動力が伝達されることを示している。
図8は、図6の変換機(2)51から、日輪列52及び日板70に添った断面図であり、図8の(a)と(b)とに、便宜上一点鎖線のA−A線で分割している。以下、図6乃至図8に基づいて説明する。
日ロータ51cと日輪列52は基本的に地板200と輪列受150とに支持されている。変換機(2)51の日コイル51a、日ステータ51bも、ネジ締結(図示せず)により地板に保持されている。
日回シ車57は、中受152に植設したピン152aに保持され日板押エ151との間で挟持されている。
なお、210は回路基板、212は回路支持板、213は文字板である。214は文字板受リングである。
日中間車(3)55を構成する日中間車軸55cは、中受152を貫通して下ホゾが軸受部に、上ホゾは輪列受150の軸受部に軸支され、中受152の下面側には中胴付き部55mが最大径で形成されていて、その外周には2面のカット部が設けられている。
さらに中胴付き部55mの下部には日中間車(2)54の回転力を受ける日中間歯車55aが圧入固定されていて、さらにその下部にはゼネバ車56が圧入固定されている。日中間車軸55cの下ホゾより文字板213側に突き出た下軸部には、偏心カム55bのDカット穴が係合し回転力が伝わるような2面のカット部55dが形成されている。
偏心カムは、輪列受と地板の軸受部で軸支されている日中間車軸の下ホゾ側の軸先端部に係合しているので、日板を回転規制している躍制レバーの押圧力の影響(例えば、躍制レバーが日板の歯部に係合して加わる押圧力の反力が、偏心カムを介して日中間車軸への偶力となって日中間車軸の軸受部に働き、軸受部の摩擦力が増加して日中間車(3)55を駆動する日ステップモーターの回転力に影響を与えること)が少なく安定した日板の制御機構を提供できる。
日中間車軸55cの最大径に形成した2面カット部と、下軸部の2面カット部のカット方向は同方向に形成されている。これは日中間車軸55cに日中間爪(ゼネバ車)56を圧入する際に、下軸部の2面カット部と送リ歯(フィンガー部)56bの位置がほぼ一致するように、アッセンブリーする時に最大径に形成した2面カット部を治具で合わせ、その位置にフィンガー部56bが簡単に合わせられるようになっている。これはフィンガー部56bと偏心カム55bの位置関係を一致させ日板間欠回転駆動装置と躍制レバー58の動作を同期させるためで、日板駆動時の日躍制部58bによる日板70への押圧力を解除するものである。さらにフィンガー部56bの位置に合わせて下軸部の2面カット部に文字板213側から偏心カム55bを組み込む際に、フィンガー部56bの位置が確認できるようなのぞき穴200d(図7を参照)を地板200に形成し誤組立(偏心カム55bは平面的に2状態の組立位置があり逆組み込みを行うと、日板駆動時に日躍制部58bの日板70への押圧力が解除できなくなる)を防止している。
地板200と輪列受150の断面中空部には他の輪列機構(図示せず)を軸支する中受152が配設されていて、中受152には日回シ車軸152aが植設されている。日回シ車57は文字板213側から日回シ伝エ歯車57a側が日回シ車軸152bに向くように組み込まれ、日回シ車57の日回シ歯車57b側に配設した日板押エ151により挟持されている。
日回シ歯車57bと日板70の歯部70aの噛み合い位置、偏心カム55b、躍制レバー58は地板200と日板押エ151の中空部に配設している薄板状の裏板216の厚さ内に配設されている。
日ステータ51b、日中間車(3)55の上面側や、地板200と中受152の断面的中空部に配設されている巻真スペーサ211には日中間車(2)54の組み込み時の倒れ防止をするガイド穴211aが形成されている。
24時間スイッチ12が入ると、制御回路20から、変換機(2)51のための駆動信号BMCが出て、駆動回路(2)50により、変換機(2)51が駆動される。この実施の形態での変換機(2)51は、日コイル51a、日ステータ51b、日ローター51cからなるステップモータである。この日ローター51cの回転は、日中間車(1)53、日中間車(2)54、日中間車(3)55へと減速されながら伝達される。日中間車(3)55は、歯車55aと、フランジ部56aと送リ歯(日中間爪)56bからなるゼネバ車56とが、日中間車軸55cに一体に固定されて、構成されている。日中間車(3)55の日中間車軸55cには、地板200に対して日中間爪56bすなわちここではゼネバ車56と反対側に偏心カム55bが係合している。偏心カム55bのDカット穴が、日中間車軸55cのDカット部と係合している。
ゼネバ車56は通常、変換機(2)51からの回転力により一日につき一回転して、その送リ歯56bは、日回シ車57の日回シ伝エ歯車57aを駆動し、これと一体の日回シ歯車57bが日板70の日歯車70aを一日に一回送る。通常はゼネバ車56のフランジ部56aと、日回シ伝エ歯車57aの2つの歯が接触するよう配置されており、日回シ車57は、回転を阻止されている。ここでの日輪列52は、日中間車(1)53から、日回シ車57に至る輪列である。
躍制レバー58は躍制レバーピン59を回転中心として地板200に支持されており、偏心カム55bは、この躍制レバー58の躍制レバー作動部58aの切込み形状をしたフォーク部58eと係合して、日歯車70aの間に入り込んだ日躍制部58bを支持する躍制バネ部58cの撓みを変えるとともに、日躍制部58bを日歯車70aから離す動作を行う。日躍制部58bと剛体部58dを延伸させた部分は、シャーリングで形成され切り離される。躍制レバー58は、日躍制部58b、躍制バネ部58cを一体に形成している。送リ歯56bが、日回シ車57を送るとき、この撓みを小さく、また、日躍制部58bを離して、日板70の送りエネルギーを少なくしている。この送り時の躍制レバー58の動作位置は、図7上に点線で示している。
図7中の躍制レバー58の形状を実線で示した状態は、通常運針中の日板70非駆動状態を示し、このとき日躍制部58bの切断部は躍制バネ部58cが弾性変形して開いている。二点鎖線で示す状態は午前0時周辺の日付切り替わりの日板70の駆動状態を示したもので、切断部はシャーリングされた時と同じように閉じた状態となっている。
上述のように、24時間スイッチ12が入るたびに変換機(2)51が作動し、日輪列52により、日板70を一日分送る。
なお、日付を表示する回転板である日板70は薄板状リングの表面に1〜31の日付70bが印刷され、その内周側に62歯(2歯/1日分の送り量)を有する歯部70aが一体で形成されている。
通常運針状態(日付切り替え時間帯以外)では、日回シ伝エ歯車57aはゼネバ車56のフランジ部56aの側面に2歯を係合して回転規制され、日板70は日回シ歯車57bの2歯に日板70の日歯車70aの1歯が係合して回転が規制されている。
日付切り替え時には送リ歯56bとゼネバ車56の両脇の肩部の一方とが日回シ伝エ歯車57bの2歯を送ることにより日板70を2歯分回転させる。
偏心カム55bは回転中心となる丸穴形状が2辺にカットされたDカットを有する。
偏心カム55bのDカット穴は日中間車軸55cのDカット部に係合している。
図9は、ゼネバ車56、躍制レバー58、日回シ車57、日板70の配置及びゼネバ車56の作動を説明する関係説明図である。図9は、図6及び図7の一部を示しているが、図6と異なる、または図7と同じ時計の下面側(文字板側)から観た図である。図6、図7と同じ要素には同じ符号を付している。
ゼネバ車56は点線で示されている。符号Jは、ゼネバ車56の送リ歯56bの通常時の停止位置を示している。変換機(2)51が24時間スイッチ12からの信号24SWによって、駆動を開始するまでは、このJ位置に停止している。変換機(2)51の日ローター51cが回転を開始すると日輪列52の一部であるゼネバ車56も矢印Dの方向(正転方向)に回転を始め、Kの位置に至って、日回シ伝エ歯車57aの歯と、ゼネバ車のフランジ部56aとの係合が外れ、日回シ車57は送り状態に入る。一方で、日中間車(3)55の日中間車軸55cに係合している偏心カム55bも回転して躍制レバー58を躍制レバーピン59を中心に回転し、日躍制部58bによる日歯車70aの押え力を弱める。その後、ゼネバ車の送リ歯56bは、日回シ車57の日回シ伝エ歯車57aの歯と当接し、日回シ車57を矢印Eの方向へ送る。日板70も、日回シ車の日回シ歯車57bが日歯車70aを駆動して、矢印Fの方向へ回転を始める。また一方で、躍制レバー58の日躍制部58bは、日歯車70aから一時的に離れる。この日板70の送りはじめに、前述のように、日板裏面の検出パターン71をフォトセンサ機構80が検出し、検出信号SDを出力し、カウンタ回路90が、駆動信号MOTBをカウントし始める。
送リ歯56bは、日回シ伝エ歯車57aを完全に2歯分送り、日歯車70aも2歯分送られ、日板70は、一日分送られる。その後、躍制レバーの日躍制部58bは、日歯車70aの間に再び入り込み日歯車70aを躍制する。送リ歯56bは、L位置に至り、送り状態が終了する。
さらに、ゼネバ車56は回転を続け、カウンタ回路90があらかじめ設定された数までカウントすると、カウントアップ信号CUPを出力する。これによって、前述のように駆動信号BMCは停止され、変換機(2)51も停止して、ゼネバ車56の回転も止まる。
これによって、送リ歯56bは、再びJ位置に戻って待機状態に入る。図8から分かるとおり、J位置は、日回シ車57に対して、反対側の領域にある。これにより、日板70の安定を確実とできる。
修正時に、日板70を矢印Gの方向に逆転修正する場合には、ゼネバ車56は、矢印Dと反対方向に、日回シ車57は、矢印Eと反対方向に回転し、同様に逆転送りが行われる。
点線Mは、逆転修正を考慮した場合の送リ歯56bの日板安定時の停止待機位置を示している。ステップモータを用いる変換機においては、正転時(通常送りと修正も含め)の速度は、逆転時の速度より速いのが一般である。一般には、この比が2:1である変換機が多い。このような場合に、修正始動時間の差をなくして使用者が使い易い機構とするため、変換機の正転時の回転速度と逆転時の回転速度との比に応じた位置に、送リ歯56bを、停止させるのが望ましい。点線Mは、正転時の回転速度と逆転時の回転速度との比が2:1の場合、の送リ歯56bの停止位置を示している。この停止位置の実現は、図1及び図2のカウンタ回路90のカウント数の設定により行うことができる。
次に図10により日回シ車57、日板70を間欠回転駆動させる送リ歯56bの動作と躍制レバー58の作動タイミングの関係を説明する。
図10の横軸は日中間車(3)55の1回転分の動作を示す。縦軸は日中間車(3)55の回転を一定量変化させて算出したグラフである。実線で示す線は、日板間欠回転駆動装置の回転に伴う日板70の回転方向のガタ量の変化である。太線の破線で示す線は、日板70の日歯車70aに働く躍制レバー58の日躍制部58bの押圧力の変化を表したグラフである。
図10の「回転方向→」とは日中間車(3)55の正回転方向であり、前記図9のJ位置は横軸の左右の端点、K位置は実線上のP1、L位置はP2である。
躍制レバー58の作動は、J位置では日板70の日歯車70aに日躍制部58bが一定の押圧力で働いている状態である。
図10の左端の状態から日中間車(3)55が回転すると偏心カム55bが同期して回転し躍制レバー58を作動する。躍制レバー58が動作すると日躍制部58bの押圧力は徐々に減少(図10の太線の破線で示す右斜め下に向かっている斜線状態)し、P1の前では日躍制部58bは日板70の日歯車70aから遠ざかる(図10のJ1点)。
さらに躍制レバー58は、偏心カム55bが送リ歯56bの通常運針状態の停止位置J位置から半回転した位置まで回転すると、日躍制部58bは日板70の日歯車70aの回転軌跡範囲から完全に離れ日板への押圧力は解放されることになる(躍制レバー58は図7で示す二点鎖線の状態が最大揺動範囲である)。
この状態では、日板70は日回シ歯車57bとのみ噛み合って回転規制(日板70の日歯車70aと日回シ歯車57bには多少のバックラッシュ量がある状態)を受ける事になる。
日中間車(3)55の回転がP2を経過すると躍制レバー58は偏心カム55bの回転により徐々に動作し日躍制部58bが再度日板70の日歯車70aに接触(図10のJ2点)し押圧力も増加しJ点に向かって押圧力の復元(図10の太線の破線で示す右斜め上に向かっている斜線状態)が図られる。
このようにして日中間車(3)55により日回シ車57aが回転し日板70の回転が開始する状態では日板70に働く日躍制部58bの押圧力は完無の状態となるので日板70を回転させるために変換機(2)(日ステップモーター)51が受ける日板の回転負荷トルクは小さくて良いので通常時刻表示用のステップモーターと同じような安定した日駆動機構が得られる。
次に、駆動回路(2)50の負荷を検出して、カウンタ回路90を始動する実施の形態を図11及び図12に従って説明する。
図11は、図2に対応する電子時計の回路構成の別の実施の形態を示すブロック図である。各構成要素の符号は、図2に対応している。
図11は、図2のフォトセンサ機構80に代えて、負荷検出回路91を設けた例を示している。図12は、図9の回路構成で発生する各信号の波形図を示す。
図11と図12において、制御回路121は、24時間スイッチ12からの日板駆動信号24SWを受けて、日板駆動信号BMCを波形整形回路(2)13へ出力する。波形整形回路(2)13は、分周回路3からの信号を取り込んで、駆動信号MOTBの出力を開始する。駆動回路(2)50は、変換機(2)51、日輪列52、日板70と駆動するが、日板70の回転が始まると、負荷が大きくなる。負荷の変化を負荷検出回路91で検出し、負荷検出信号HDを出力する。この負荷検出回路91は、負荷がある量以上となると、信号HDを通常のHレベルからLレベルへと変化させる。この負荷検出信号HDの変化に基づき、カウンタ回路90が、駆動信号MOTBのカウントを開始し、設定された一定数に達すると、カウントアップ信号CUPを制御回路121に出力し、制御回路121は、日板駆動信号BMCを停止する。これにより、駆動信号MOTBも停止する。
この実施の形態では、フォトセンサ機構80に代えて簡単な負荷検出回路91を設け、カウンタ回路90の設定数を適切に設定することにより、ゼネバ車の停止位置を制御できる。
上述のように、日板の動きによる検出パターンの変化、駆動回路の負荷のような機械的な変化に基づく変化をとらえてカウンタ回路を動作することにより、ゼネバ車の送リ歯は、一定停止位置に正しく戻し、保持することができる。
次に、負荷が大きくなるのは、日板70を送る時間のみでこの前後での変換機(2)51の回転時には、負荷が小さいことに着目し、変換機(2)51の速度を変える実施の形態を説明する。図8において、日板送り変換機(2)51の始動から、日板安定用ゼネバ車56の送リ歯56bが、日回シ車57bの日回シ伝エ歯車57aの歯に当接するまでの間は、日板70は回転を始めておらず、日板回転のための負荷は小さい。また、日板の回転終了後、送リ歯56bが、日回シ伝エ歯車57aの歯から外れると、再び、日板回転のための負荷は小さくなる。
図13は、図2の電子時計の回路構成に対応する別の実施の形態を示すブロック図である。各構成要素の符号は、図2のそれに対応している。
図13は、図2のフォトセンサ機構80の検出信号SDを、波形整形回路(3)213にも加えたものである。
図14は、図13の回路構成で発生する各信号の波形図を示す。
図13と図14において、制御回路220は、24時間スイッチ12からの日板駆動信号24SWを受けて、日板駆動信号BMCを波形整形回路(3)213へ出力する。波形整形回路(3)213は、分周回路3からの信号を取り込んで、駆動信号MOTBの出力を開始する。駆動回路(2)50、変換機(2)51、日輪列52を通じて日板70が回転を始めるまで、駆動信号MOTBは、早送りパルスである。日板70が回転を始めると、フォトセンサ機構80によって日板裏面の検出パターン71の変化を検出し、検出信号SDは、Lレベルとなり、波形整形回路(3)213に入り、駆動信号MOTBのパルスを、遅いパルスに切り替える。一方、カウンタ回路90は、検出信号SDを受けて信号MOTBのパルスを拾ってカウントを開始する。
その後、日板70の送りが終了し、フォトセンサ機構80からの検出信号SDが再びHレベルに戻ると、波形整形回路(3)213は、これを受けて駆動信号MOTBを早送りパルスに戻す。カウンタ回路90は、駆動信号MOTBのパルスのカウントを続け、一定数に達した時に、カウントアップ信号CUPを出力し、制御回路220は、これを受けて、日板駆動信号BMCの出力を停止する。このように、日板70を送る(日板が回転する)前後において、早送りが行われるため、余分な負荷を駆動回路(2)50に掛けることなく、日付の変更時間を短縮することができるとともに、また、日板70が回転する時間は遅いパルスのため、日板送り動作の確認を容易とするようにすることができる。
図15は、図13に対応するさらに別の実施の形態を示すブロック図である。各構成要素の符号は、図11に対応している。この実施の形態では、フォトセンサ機構に代えて駆動回路(2)50の負荷の変化を検出する負荷検出回路391を加えたものである。
図15の回路構成で発生する信号は、検出信号SDがHDに代わるのみで、図12の波形図と同様である。図14上に(HD)として検出信号を示した。基本的に、図13と図14で示した実施の形態とその動作は同じである。
24時間スイッチ12の信号24SWを受けて、制御回路320は、日板駆動信号BMCを波形整形回路(3)213に出力し、波形整形回路(3)213は、駆動信号MOTBを出力する。駆動回路(2)50は、日板70の送りが始まると負荷が大きくなるので、これを負荷検出回路391が検出し、負荷検出回路391の検出信号HDはHレベルからLレベルに変化する。それまでの時間は、図13の実施の形態で示したと同様、信号MOTBは早送りパルスである。その後、波形整形回路(3)213からの駆動信号MOTBは、遅いパルスとなる。
日板70の送りが終了し、再び駆動回路(2)50の負荷が小さくなり、負荷検出回路391の検出信号HDがHに代わると、駆動信号MOTBは早送りパルスとなる。
図13と図14に基づいて説明したと同様、カウンタ回路90は、検出信号HDがHレベルからLレベルへ変化した時から、駆動信号MOTBのパルスをカウントし、一定数に達するとカウントアップ信号CUPを制御回路320に出力して、日板駆動信号BMCを停止する。この実施の形態でも、日板70を送る(日板が回転する)前後において早送りが行われるため、余分な負荷を駆動回路(2)50に掛けることなく、日付の変更時間を短縮することができる。また、日送り動作の確認を容易とするようにすることもできる。
図16は、図13及び図15の実施の形態に対応する別の実施の形態としての電子時計の回路構成を示すブロック図である。この実施の形態は、図13のフォトセンサ機構80または図15の負荷検出回路391とカウンタ回路90との機能をカウンタ回路(2)190により、置き換えたものである。この図16の回路構成において、発生する各信号の波形図は、図14と同様であるが、カウンタ回路(2)190は、信号HDと信号CUPを出力する。カウンタ回路(2)190は、駆動信号MOTBの発生開始(MOTBはこの時点では早送りパルスであるが)から、そのパルスをカウントし、日板送りが始まる手前までの、あらかじめ定められたカウント数に達すると当初Hレベルの信号HDをLレベルとして出力する。これに基づいて、駆動信号MOTBは、通常の遅いパルスに変化し、これをカウントする。このカウントが日板の送りが終了した後に対応するあらかじめ定められたカウント数に達すると、信号HDを再びHレベルに戻す。これによって、信号MOTBは再び早送りパルスとなる。その後、カウンタ回路(2)190は信号MOTBのカウントを継続し、これが、あらかじめ定められたカウント数に達するとカウントアップ信号CUPを出す。これを受けた制御回路320は日板駆動信号BMCの出力を停止する。
次に、カレンダー修正時に、日板送り用変換機(2)51の始動から停止までの間、変換機(2)51を早送り回転する実施の形態を示す。
図17は、図2に対応する電子時計の回路構成を示すブロック図であり、同様な各構成要素の符号は、図2に対応して付されている。波形整形回路(3)413と制御回路420と外部操作スイッチ131が、図2の構成と変わっている。
通常時における、日板70の更新(送り)は、すでに図2に基づいて説明した実施の形態と同じである。
修正のために、リューズ等によって作動する外部操作スイッチ131がONとされると、抵抗131aを介して電流が流れ、制御回路420にHレベルの信号が与えられる。これを受けて制御回路420は、修正信号SCを波形整形回路(3)413に出力する。これにより、日板駆動信号BMCが波形整形回路(3)413に与えられている間、波形整形回路(3)413に、その出力信号である駆動信号MOTB早送りパルスとする。これによって、修正動作は、迅速に行われる。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に係るカレンダー装置を備えた電子時計は、電子腕時計としてまた小型の携帯時計として適している。
Claims (4)
- カレンダーの日付を表示する回転表示板である日板を有する電子時計において、
24時間毎に日板駆動信号を発する24時間スイッチと、
この信号を受けた制御回路により始動する日板送り用変換機と、
送り歯とフランジ部とを有するゼネバ車と、前記フランジ部及び前記日板の日歯車と係合する日回シ車とを備えて、前記日板送り用変換機からの動力を受けて動作する日送り機構と、を有し、
前記制御回路は、前記日板駆動信号に基づいて、停止している前記ゼネバ車を回転させ、前記日板を送り、その後前記ゼネバ車を前記日回シ車が前記フランジ部により回転規制される位置で停止させるよう前記日板送り用変換機を制御し、
前記ゼネバ車が停止しているときの前記送り歯の位置を、前記日板送り用変換機の正転時の回転速度と逆転時の回転速度との比に応じた、前記日板の正転、逆転時の修正始動時間が均等に近い位置とした
ことを特徴とするカレンダー送り装置を備えた電子時計。 - カレンダーの日付を表示する回転表示板である日板を有する電子時計において、
24時間毎に日板駆動信号を発する24時間スイッチと、
この信号を受けた制御回路により始動する日板送り用変換機と、
送り歯とフランジ部とを有するゼネバ車と、前記フランジ部及び前記日板の日歯車と係合する日回シ車とを備えて、前記日板送り用変換機からの動力を受けて動作する日送り機構と、を有し、
前記制御回路は、前記日板駆動信号に基づいて、停止している前記ゼネバ車を回転させ、前記日板を送り、その後前記ゼネバ車を前記日回シ車が前記フランジ部により回転規制される位置で停止させるよう前記日板送り用変換機を制御し、
さらに前記日板送り用変換機の駆動回路の負荷検出回路と、
前記負荷検出回路からの信号を受けて、一定時間を計数するカウンタ回路と、を有し、
前記負荷検出回路により前記ゼネバ車による前記日板の送り開始を検出し、
前記制御回路は、前記カウンタ回路の出力に基づいて、前記日板送り用変換機を停止して前記ゼネバ車の回転を停止させる
ことを特徴とするカレンダー送り装置を備えた電子時計。 - カレンダーの日付を表示する回転表示板である日板を有する電子時計において、
24時間毎に日板駆動信号を発する24時間スイッチと、
この信号を受けた制御回路により始動する日板送り用変換機と、
送り歯とフランジ部とを有するゼネバ車と、前記フランジ部及び前記日板の日歯車と係合する日回シ車とを備えて、前記日板送り用変換機からの動力を受けて動作する日送り機構と、を有し、
前記制御回路は、前記日板駆動信号に基づいて、停止している前記ゼネバ車を回転させ、前記日板を送り、その後前記ゼネバ車を前記日回シ車が前記フランジ部により回転規制される位置で停止させるよう前記日板送り用変換機を制御し、
さらに、前記制御回路は、停止している前記ゼネバ車の始動から、前記ゼネバ車の前記送り歯が、少なくとも前記日回シ車が有する歯に当接するまでの間は、前記ゼネバ車の前記送り歯により前記日回シ車を送っている間よりも早い回転速度で前記日板送り用変換機を駆動する
ことを特徴とするカレンダー送り装置を備えた電子時計。 - カレンダーの日付を表示する回転表示板である日板を有する電子時計において、
24時間毎に日板駆動信号を発する24時間スイッチと、
この信号を受けた制御回路により始動する日板送り用変換機と、
送り歯とフランジ部とを有するゼネバ車と、前記フランジ部及び前記日板の日歯車と係合する日回シ車とを備えて、前記日板送り用変換機からの動力を受けて動作する日送り機構と、を有し、
前記制御回路は、前記日板駆動信号に基づいて、停止している前記ゼネバ車を回転させ、前記日板を送り、その後前記ゼネバ車を前記日回シ車が前記フランジ部により回転規制される位置で停止させるよう前記日板送り用変換機を制御し、
前記日板が非駆動状態では前記日板の回転規制を行ない、前記日板が駆動時には前記日板の回転規制を解除する位置に作動する躍制レバーを設け、
前記躍制レバーは、前記ゼネバ車に設けた偏心カムと係合している
ことを特徴とするカレンダー送り装置を備えた電子時計。
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