JP4449083B1 - キッチン用水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シンク30と、吐水口22、24を有するキッチン用水栓20とを備えたシステムキッチンであって、吐水口22、24から吐水された水の少なくとも一部は、シンク30の上面32と、シンク30の前面36と後面38との中央部と、が交差する所定領域42を通過し、前面36と、後面38と、の中心よりも前面36側のシンク30の底面34に着水するように、吐水口22、24の向きを、前面36に向けたシステムキッチン。
【選択図】図2
Description
このシステムキッチンによれば、吐水口から吐水された水が使用者に近い位置に着水するため、洗い動作が効率化されるとともに、斜めに吐水されるため、水跳ねが減少できる。
このシステムキッチンによれば、シンクの前方側に水が吐水されるため、シンクの側方に延在する調理台の前からでも楽に洗い動作を行うことができる。
このシステムキッチンによれば、洗浄領域の上方に吐水口がないため、洗浄領域への視認性が高まる他、広い空間が確保されることになり、洗い動作が効率化される。なお、洗浄領域については後述する。
このシステムキッチンによれば、広範囲に吐水がかかるため、洗浄物を差し出すだけで、洗浄することが可能となり、洗い動作が効率化される。
このキッチン用水栓によれば、吐水口から吐水された水が使用者に近い位置に着水するため、洗い動作が効率化されるとともに、斜めに吐水されるため、水跳ねが減少できる。
このキッチン用水栓によれば、吐水口の位置が高いため、大物調理器具の取り回しが効率化されるのに加え、吐水部に視界を遮られることがないため、視線の誘導がスムーズになり、より動作が効率化される。
このキッチン用水栓によれば、広範囲に吐水が広がるため、食器や調理器具、食材等の洗浄を素早く行うことができる。
このキッチン用水栓によれば、吐水口を見下ろす視線の延長線上に操作部があるため、視線の誘導がスムーズになり、吐止水の動作が効率化される。
このシステムキッチンによれば、使用者から見て、より手前側のシンクに着水するため、手が届きやすく、身体の負担のない姿勢で洗浄動作を行わせることが可能となる。また、視界を遮られるものがないため、調理動作をより効率化することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを表す模式図である。
本実施形態にかかるシステムキッチン10は、キッチン用水栓20と、シンク30と、を備えている。キッチン用水栓20は、整流用吐水口22と、シャワー用吐水口24と、を有している。シンク30は、シンク上面32と、シンク底面34と、を有している。なお、シンク30は、シンク上面32の左側方および右側方の少なくともいずれかに延在する調理台(図示せず)を有していてもよい。なおここで、「整流」とは水流が略一本の吐水形態を意味し、「シャワー」とは水流が複数本の吐水形態を意味するものとする。
図2に表したように、シャワー水が吐水される場合、水40はシャワー用吐水口24から吐水される。水40は、前述したように、シンク上面32に対して斜め方向に吐水される。また、シャワー用吐水口24から吐水された水40は、シンク上面32と、シンク前面36とシンク後面38との中央部と、が交差する領域(以下、「洗浄領域」という)42を通過する。すなわち、水40が洗浄領域42を通過するように、適宜設定された一定流量の水が吐水される。一定流量の水を吐水させるためには、流量あるいは水圧を固定して定流量にて吐水させることができる手段70を設けるとよい。手段70としては、例えば定量弁や定圧弁などを設けることができる。
図3に表したように、整流水が吐水される場合、水40は整流用吐水口22から吐水される。水40は、前述したように、シンク上面32に対して斜め方向に吐水される。また、整流用吐水口22から吐水された水40は、シャワー水の場合と同様に、洗浄領域42を通過する。すなわち、整流水の場合においても、水40が洗浄領域42を通過するように、適宜設定された一定流量の水が吐水される。そのため、吐水形態に応じて使用者が適宜洗浄領域42を変更することなく洗浄を行うことが出来、且つ楽に作業できる手の可動域にて洗浄を行うことが可能となるため、使用者の洗浄における身体の負荷を低減することが可能なる。
図4に示したように、シャワー用吐水口の向き41bおよび整流用吐水口の向き41aは、シンク前面36に向くようにしている。吐水口の向きとは、吐水口の孔の軸線方向の向きを意味するものであり、例えば、孔が開口面に対し垂直な場合は、開口面に対して垂直な方向を表す。また例えば、吐水口の孔が開口面に対し、ある傾きを持っている場合は、孔の軸線方向を表す。吐水口の向きをシンク前面に向けることで、吐水口から吐水された水が使用者に近い位置に着水するため、洗い動作が効率化される。また、使用者が吐水口を眺めやすくなるため、吐水の状態を確認できやすくなる他、不衛生になりやすい吐水口が確認しやすくなり、清掃を助長する効果も見込める。なお、吐水口の向きは、シンク前面を向いているが、実際に吐水された水40は、重力の影響を受けるため、シンク前面に到達することがないよう設定されている。
図5は、成人女性の水平作業域を例示する模式図である。
また、図6は、システムキッチンと使用者との位置関係を例示する模式図である。
本発明者は、システムキッチンを使用する頻度が多い成人女性の水平作業域を調査している。
キッチン用水栓20の左右方向の幅は、洗浄物の大きさに応じた設定が望ましい。例えば、洗浄する対象は一般的に手、包丁や鍋等の調理器具、食材等であるが、左右方向を幅広く設定すると、小さなものを洗う際に余分な水を使用してしまう。一方、左右方向を幅狭く設定すると、大きなものを洗浄するために手を動かして洗浄を行う必要がある。そこで、本実施形態においては、簡単洗いにおいて、手や包丁等を簡単に洗うことに対して左右方向の幅を設定することで、簡単洗いでは洗浄物を差し出すだけで洗浄可能な状態とした。例えば約40mm程度とすることで、手や包丁の刃の部分を左右方向に手を移動させること無く洗浄することが可能となる。但し、これらの寸法はこれだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。
図8に表した散水板26は、キッチン用水栓20のシャワー用吐水口24に固定される。散水板26は、散水孔群27を有し、この散水孔群27は、水40をシャワー水として吐水するための散水孔27aを有する。散水孔群27は、例えば5行×2列で配列されている。また、散水孔27aは、例えば同心円状に2列で配列されており、合計約30個程度の散水孔27aが設けられている。水40は、それぞれの散水孔27aから吐出され、シャワー水としてシンク底面34に着水する。
図9は、斜め吐水による洗浄効果の検討条件を表す模式図である。
本発明者は、斜めに吐水した場合の洗浄効果について、事前検討を行っている。まず、成人女性の平均的な掌と同じ程度の大きさの板100を、固定棒102の略先端に固定した試料を用意する。固定棒102に固定された側とは反対側の板100の表面には、包丁などに付着した汚れを想定して、疑似汚物が塗布されている。
また、図11は、シャワー水における洗浄効果の検討結果を表す模式図である。
図10に表した整流水の場合の検討結果のように、吐水流量が約5.0L/min程度の場合には、吐水の傾斜角度が約45度程度のときと、約90度程度のときと、において、略全体の疑似汚物104を洗浄することができた。但し、略全体の疑似汚物104を洗浄することができるまでの時間については、傾斜角度が約45度程度のときには約3秒程度であるのに対して、約90度程度のときには約9秒程度となり、シンク上面32およびシンク底面34に対して斜めに吐水する方が、洗浄効果の良いことが分かった。
図12(a)に表したように、洗浄物100に対して水40を斜めに吐水させた場合には、水40が洗浄物100に着水したときに、洗浄物100と水40との衝突面が広くなるため、水40は洗浄物100の表面の広い範囲に広がる。
また、図14は、シャワー水による洗浄効果を説明するための模式図であり、図14(a)は、シャワー水を正面から眺めた模式図であり、図14(b)は、シャワー水を上面から眺めた模式図である。
なお、図13および図14は、洗浄物100に対して水40を垂直に吐水させた場合を例示している。
なお、図10および11に表した検討結果において、板100の上方側に疑似汚物104が残った原因は、図15を参照しつつ説明したメカニズムによるものと考えられる。
本発明者は、斜め吐水にした場合の「水跳ね」について、事前検討を行っている。まず、包丁120の柄の部分に板122を固定した試料を用意する。板122の大きさは、例えば約20cm四方程度である。続いて、包丁120に固定された側とは反対側の板122の表面が上面となるように、包丁120および板122を固定する。このとき、包丁120の刃の長手方向の中心が、前述した洗浄領域42の略中心と一致するように固定する。
図17に表した検討結果のように、水栓角度L16が大きいほど、水跳ね量が少ないことが分かった。つまり、板122に対して垂直方向の運動エネルギーが大きい条件ほど、水跳ね量が多くなっており、水40が当たっている部分(包丁120の刃の部分)に水膜が形成されない限り、力学的条件で一義的に水跳ね量が決まると考えられる。なお、水40が当たっている部分に水膜が形成されると、水跳ね量は変化することが分かった。
本発明者は、斜め吐水にした場合の「水跳ね」について、他の事前検討を行っている。まず、図16を参照しつつ説明した検討と同様の試料を用意する。続いて、包丁120に固定された側とは反対側の板122の表面が上面となるように、包丁120および板122を固定する。
図20に表した検討結果のように、包丁角度L15が大きいほど、水跳ね量が少ない傾向にあることが分かった。これは、包丁角度L15が大きいほど、包丁120に当たった水40は、シンク後面38の方向へ跳ね返るためであると考えられる。したがって、前述したように、使用者が洗い動作を行う場合には、洗浄物は傾斜していることが多いため、洗浄効果だけではなく「水跳ね」の観点においても、シンク上面32およびシンク底面34に対して斜めに吐水する方がより好ましい。
図20(a)に表したように、整流用吐水口の向き41aおよびシャワー用吐水口の向き41bはシンク前面より上方を向いている。このように、吐水口の向きをシンク外に向け、吐水させると、図20(b)に表したように、水40aはシンク前面36に着水するようになり、前述した洗浄領域を通過できなくなる。吐水が使用者にとって、洗浄領域より手前側に来るので、手を伸ばそうとしても窮屈になってしまい、洗い作業の効率が低下する。また、流速の速い吐水を行った場合、シンクの外に水40が直接飛び出るおそれがあるため、好ましくない。
本実施形態にかかるシステムキッチン10は、図1を参照しつつ説明したように、キッチン用水栓20と、シンク30と、を備えている。また、キッチン用水栓20は、使用者から見てシンク30の奥側、すなわちシステムキッチン10の後方、且つカウンター上面62に設けられている。キッチン用水栓20よりシンク前面36側に洗浄領域42が設定されており、この洗浄領域42を水40が通過するように、適宜設定された一定流量の水が吐水される。
図22は、シャワー吐水用の散水板の変形例にかかる散水板を例示する模式図である。
また、図23は、本変形例の散水板を使用したシステムキッチンを表す模式図である。
図23に表したシステムキッチン10は、散水スリット28を有する散水板26aが備えられているため、幕状水を吐水することができる。キッチン用水栓20の構造は、図1および2に表したキッチン用水栓20と同様の構造を有するため、幕状の水40は、シンク底面34に対して斜めに吐水される。さらに、水40が洗浄領域42を通過するように、適宜設定された一定流量の水が吐水される。
本実施形態にかかるキッチン用水栓20は、整流用吐水口22と、散水板26が設けられたシャワー用吐水口24を備えている。
図25に表したように、整流用吐水口22は傾斜した面側に配置されている。したがって整流水が吐水される場合、シャワー水同様に、水は整流用吐水口22より斜め下方に向けて吐水される。
図26に表したキッチン用水栓20は、取付面から鉛直方向に立上がる立位部13の途中に水平方向に分岐された筒状配管が接続され、その先端に操作部16が配置されている。操作部16は、吐止水および温度、流量を調整するためのレバーと、レバーの操作と連動する可動弁体および固定弁体をケーシング内に収納したカートリッジを備えたシングルレバー構造を有している。このように操作部を配置することで、例えば、吐水を行う場合、操作部と、吐水される水が同一方向にあることから、操作部を注視すると同時に、吐水される水も有効視野範囲内に収めることができるため、スムーズに洗浄動作に移ることが可能となる。一方、止水を行う場合においても、洗浄物や吐水を注視すると同時に、操作部を有効視野範囲内に収めることができるため、操作部の場所を迷うことなく、スムーズに止水操作を行うことが可能となる。
また、操作部が水平方向に分岐された場所に配置されているため、濡れた手で吐止水や温調、流調の操作を行った場合においても、濡れた手を介した水栓本体への水伝いを最小限に抑えることが可能となり、水栓本体の清潔性を保つこともできるようになる。
図27に示したシステムキッチン10は、キッチン用水栓20と、シンク30と、を備えている。キッチン用水栓20は、整流用吐水口22と、シャワー用吐水口24と、を有している。シンク30は、シンク上面32と、シンク底面34と、を有しており、シンク上面32は、キッチン用水栓の取付面と一致している。なお、シンク30は、シンク上面32の左側方および右側方の少なくともいずれかに延在する調理台(図示せず)を有していてもよい。
図28に示したキッチン用水栓20は、シャワー用吐水口24の向きの延長線上と、取付面を含む水平面32と、が交差する交差点51と、シャワー用吐水口24が取付面を含む水平面32上に投影された投影点52と、を結ぶ長さL51が、シャワー用吐水口24と、立位部13が取り付けられた取付面上の立位部取付位置53の水平成分距離L41より長くなるように設定されており、そしてシャワー用吐水口24と、立位部取付位置53の垂直成分距離L31は、水平成分距離L41よりも長く設定されている。
このように設定することで、使用者はシンク30内およびその上方の領域47を広く使用できる。すなわち、例えばフライパンや大きな両手鍋などを洗う場合においても、キッチン用水栓20に接触することなく、フライパンや両手鍋を取り回すことが可能となる。さらに、吐水部15によって、領域47の視界を遮られることもなく、洗い作業を行う領域全てを有効視野範囲に納めることができる。したがって使用者は調理器具や、食材、手などの洗浄物の、洗浄状態を容易に、視認することができるようになり、洗浄作業を効率よく行うことが可能となる。
また、立位部13の長さL50を短く設定することで、キッチン用水栓20の上方の領域48も広くなる。したがって、例えば領域48を収納空間として利用すれば、広い収納空間を確保することが可能となる。
図29(a)に示したように、散水板26eに穿設された複数の散水孔27eは、散水板26eが傾斜した方向(図29(a)では上下方向)が長手方向となるように、縦長状に配置されている。また、図29(b)に示したように、散水孔27eは、散水孔26eが傾斜した方向(図29(b)では上下方向)に広く吐水がかかるように、所定の点を中心に外側に向けて広げて穿設されている。このようにすることで散水板26eの寸法を小さくしながらも、広い範囲にシャワー水を吐水させることが可能となるため、洗浄時間の短縮や、使用者の洗い動作を低減するといった作業効率を向上させることが可能となる。
図30(a)に示したキッチン用水栓20は、シャワー用吐水口24の向きの延長線上と、取付面を含む水平面32と、が交差する交差点51と、シャワー用吐水口24が取付面を含む水平面32上に投影された投影点52と、を結ぶ長さL51aが、シャワー用吐水口24と、立位部13が取り付けられた取付面上の立位部取付位置53の水平成分距離L41aより短くなっており、シャワー用吐水口24と、立位部取付位置53の垂直成分距離L31aが、水平成分距離L41aより同じか、若しくは長く設定されている。そしてキッチン用水栓20の吐水部15の長さL40aが、立位部13の長さL50aよりも長く設定されている。これは、図24に表したように、長さL51が、長さL41より長く設定された場合に比べ、水平方向に対する吐水部の傾斜角度が小さくなっている。したがって吐水部15が邪魔となって、吐水された水や洗浄物が視界から遮られるため、視界を確保するための頭部運動を誘発したり、また作業時間が増加するといった使用者の作業効率が著しく低下する。
図31(a)に示したキッチン用水栓20は、シャワー用吐水口24の向きの延長線上と、取付面を含む水平面32と、が交差する交差点51と、シャワー用吐水口24が取付面を含む水平面32上に投影された投影点52と、を結ぶ長さL51cが、シャワー用吐水口24と、立位部13が取り付けられた取付面上の立位部取付位置53の水平成分距離L41cより長くなるように設定されており、シャワー用吐水口24と、立位部取付位置53の垂直成分距離L31cが、水平成分距離L41cよりも同じか、若しくは長く設定されている。そして、キッチン用水栓20の吐水部15の長さL40cは、立位部13の長さL50cよりも短くなっている。これは、図24に表した吐水部15の長さL40が、立位部13の長さL50よりも長く設定した場合に比べ、水平方向に対する吐水部の傾斜角度はほぼ等しいが、シャワー用吐水口24の、キッチン用水栓20の取付面に対する高さが長くなっている。したがって、例えば図31(a)に表されるキッチン用水栓20を、使用者と対峙する場所に設置した場合、シャワー用吐水口24より吐水されてから着水するまでの水の軌跡の距離は長くなる。本発明者らの検討により、使用者が洗い作業を行う際には、シャワー用吐水口24より吐水されてから洗浄物に着水するまでの間を、注視点が移動していることがわかっている。水の軌跡の距離が長くなった場合、人の有効視野範囲を外れてしまうことになり、その結果、頭部運動が誘発されるばかりか視線による動作の誘導が抑制され、作業効率が低下してしまうため好ましくない。
また、シャワー用吐水口24が使用者から離れすぎていると、使用者側に向かって吐水が近づいてくる場合においても、使用者は手をシャワー用吐水口24に近づくように手を差出しながら洗浄物を洗うため、結果として身体が前かがみになる、もしくは肘が伸びたままになる等身体に負担のかかる姿勢になってしまうため、楽な姿勢で作業を行うという観点からも好ましくない。
これは、図24に表したように、長さL51が、長さL41より長く設定された場合に比べ、水平方向に対する吐水部の傾斜角度が小さくなっており、さらに長さL31dは短い。したがって吐水部15が邪魔となって、視認性が低下する他、フライパンや大きな両手鍋などを洗う際には、取り回しづらくなるため使用者の負担が増加し、作業効率が低下するため好ましくない。
図32(a)は、吐水部の変形例について示したキッチン用水栓20の側面模式図であり、図32(b)は、吐水部15の正面模式図である。
図33に表したシステムキッチン10は、キッチン用水栓20と、シンク30と、を備えている。キッチン用水栓20は、整流用吐水口22と、シャワー用吐水口24と、を有している。吐止水および温度、流量を調節する操作部16は、吐水部、立位部からなる水栓本体とは、別に水栓本体の側方で、使用者から見てシンク30の奥側、すなわちシステムキッチン10の後方、かつカウンター上面62に設けられており、吐止水および温度、流量を調整するためのレバーと、レバーの操作と連動する可動弁体および固定弁体をケーシング内に収納したカートリッジを備えたシングルレバー構造を有している。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
12 接続部、
13 立位部、
14 屈曲部、
15 吐水部、
16 操作部、
20 キッチン用水栓、
22 整流用吐水口、
23 整流用配水管、
24 シャワー用吐水口、
25 シャワー用配水管、
26、26e 散水板、
27 散水孔群、
27a、27e 散水孔、
28 散水スリット、
30 シンク、
32 シンク上面、
34 シンク底面、
35 シンク中心、
36 シンク前面、
37 シンク左側面、
38 シンク後面、
39 シンク右側面、
40、40a 水、
41a、41b 吐水口の向き、
42 洗浄領域、
44、46、47,48 領域、
51、54 交差点、
52、55 投影点、
53 立位部取付位置
60 カウンター、
62 カウンター上面、
64 カウンター前端、
70 手段、
100 板(洗浄物)、
100a 中心、
102 固定棒、
104 汚れ(疑似汚物)、
110、112 領域、
120 包丁、
122 板、
L1 洗浄領域42の前後方向に対する領域長さ、
L2 洗浄領域42の上下方向に対する領域長さ、
L3 洗浄領域42の左右方向に対する領域長さ、
L5 洗浄領域42の中心から、シンク左側側面37までの長さ、
L6 カウンター前端64から洗浄領域42の中心までの長さ、
L7 散水板26aの左右方向の幅寸法、
L8 散水板26aの上下方向の幅寸法、
L15 水平方向に対する包丁の角度、
L16 水平方向に対するシャワー用吐水口24の角度、
L17 カウンターの前端64と、包丁120の刃の長手方向の中心と、の距離、
L18 シンク上面32と、包丁120の刃の長手方向の中心と、の距離、
L20 散水スリット28の左右方向の幅寸法、
L21 散水スリット28の上下方向の幅寸法、
L31、L31a、L31b、L31c、L31d シャワー用吐水口24と、立位部取付位置53の垂直成分距離
L32 整流用吐水口22と、立位部取付位置53の垂直成分距離
L40、L40a、L40b、L40c、L40d 吐水部15の長さ
L41、L41a、L41b、L41c、L41d シャワー用吐水口24と、立位部取付位置53の水平成分距離
L42 整流用吐水口22と、立位部取付位置53の水平成分距離
L50、L50a、L50b、L50c、L50d 立位部13の長さ
L51、L51a、L51b、L51c、L51d 交差点51と、投影点52と、を結ぶ長さ、
L52 交差点54と、投影点55と、を結ぶ長さ
Claims (3)
- 使用時に使用者の手前側に位置するシンク前面と、このシンク前面に対向するように配置されるシンク後面と、前記シンク前面の下端と前記シンク後面の下端とに繋がっており前記シンク前面及び前記シンク後面の双方に略直交するように配置されるシンク底面とを備え断面U字状を成すシンク内に吐水するためのキッチン用水栓であって、
前記シンク後面の上端から、使用者から見て前記シンクの後方に延設され、前記シンク底面と略平行な取付面から略鉛直方向に立ち上がる立位部と、
前記立位部よりも長く前記立位部の上端から屈曲部を介して前記シンク前面側に傾斜しつつ上方に延設され、シンク底面側の面に設けられてなる吐水口を有する吐水部と、を有し、
前記吐水口は、複数の散水孔が前記吐水部の前記シンク底面側の面に略直交するように穿設され、その複数の散水孔からシャワー状の吐水を噴出することができるシャワー吐水口を少なくとも有しており、
前記吐水部は、
前記取付面を含む水平面と、前記シンク前面と前記シンク後面との間の中央部とが交差する領域に形成される食器や調理器具、食材等を洗浄するための洗浄領域の上方に、前記吐水部に遮られることなく広い空間を確保できるように、
前記シャワー吐水口を構成する前記複数の散水孔のうち前記シャワー吐水口の上下方向中央近傍に位置する中央散水孔の穿設方向の延長線上と前記取付面を含む水平面とが交差する交差点と、前記中央散水孔位置を前記取付面を含む水平面上に投影した投影点とを結ぶ長さが、前記投影点と前記立位部が前記取付面に取り付けられている立位部取付位置とを結ぶ長さよりも長くなるように構成されるとともに、
前記シャワー吐水口を構成する前記複数の散水孔全ての穿設方向の延長線が、前記シンク前面の上端を超えないように前記上端よりも下方を向くように配置され、
前記シャワー吐水口から吐水された水が、前記洗浄領域を通過し、前記シンク前面と前記シンク後面との間の中央部よりも前記シンク前面側の前記シンク底面に着水し、この着水した水が跳ねて前記シンク前面に衝突するように設けられたことを特徴とするキッチン用水栓。 - 前記吐水口から吐水された水の少なくとも一部は、前記洗浄領域のうち、前記シンク前面と前記シンク後面との間の中央部よりも前記シンク前面側を通過することを特徴とする請求項1に記載のキッチン用水栓。
- 前記水栓の吐止水および温度、流量を調節する操作部は、前記立位部に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載のキッチン用水栓。
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