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JP4441014B2 - 無線通信用光電変換素子 - Google Patents

無線通信用光電変換素子 Download PDF

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JP4441014B2
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    • H04B10/25758Optical arrangements for wireless networks between a central unit and a single remote unit by means of an optical fibre
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  • Optical Communication System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無線通信用光電変換素子に関し、詳しくは、マイクロ波フォトニクスを利用した無線通信の分野において、光ファイバから伝送されてきた光信号をマイクロ波信号に変換する、あるいはその逆に端末から伝送されてきたマイクロ波信号を受信して光ファイバへ送信するための光信号に変換する無線通信用光電変換素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ波やサブミリ波を光ファイバで伝送するという発想は古くからケーブルテレビ(CATV)によるリモートアンテナが広く知られ、現在実用化されている。実際数Km離れた山の上に取り付けられた (無電源)アンテナで受信した放送信号を麓の集落迄光ファイバで送り、そこで視聴するというシステムができており、例えば、生岩等は、「導波路型光変調器を用いたテレビ電波受信システム」、電子情報通信学会論文誌C-I、J79-C-I、7、p249−255,1996)において、図8に示すようなテレビ電波受信システムを提案している。
【0003】
一方、最近、これまでに比して大容量のワイヤレス通信(例えば約155Mbps程度)に対する要求が高く、特に、携帯電話などで問題となっている周波数の枯渇問題に対してまだ余裕のある10数GHzから数10GHzのいわゆるマイクロ波、ミリ波といった高周波帯をベースバンドとし、これらのマイクロ波、ミリ波を光ファイバを通して送信し、例えば構内LANへの適用を考えるといった応用も期待されている。しかしながら、マイクロ波、ミリ波のように高周波数の電気信号は空気中を伝送する際の減衰が大きい。従って、構内LANへの適用を考える場合、ビル内の各部屋に基地局を設け、ピコセル通信を行う必要がある。
【0004】
このようなワイヤレス通信には、中央局から光信号を重畳した光波を基地局に送信し、この光波を基地局で電気信号に変換し、変換した電気信号を基地局アンテナから端末局へ送信するダウンリンクと、端末局から送信された電気信号(電波)を、基地局で光信号に変換して中央局に送信するアップリンクの双方向通信がある。
【0005】
今後の高周波化に向かったピコセル通信のためには、基地局の数が膨大になるため、できるだけ簡素な基地局が求められている。
【0006】
簡素な基地局としては、西川らが、「非線形受光方式を用いた無給電光ミリ波基地局の検討」、信学技報、第2回マイクロ波フォトニクス研究会(MPW97)、p52−58に、フォトダイオードの非線形受光方式を用いた基地局構成を報告しているが、現在はまだダウンリンクだけであり、今後これをアップリンクにまで適用することができれば実用化の方向への展開が開けるものと期待されている。また、M.Izutsu et.al., "Tuning properties of microwave-lightwave mixing by MESFETs", Tech.Digest of URSI96, Lille, Sept. 1996に記載されているように、ダウンリンクに対してはフォトダイオード(PD)や3端子素子(MESFETやHEMTなど)を用いて光信号を電波に変換することがある程度可能となっている。問題はアップリンクをどれぐらい簡単な系で構成できるかであった。
【0007】
また、D.Wake et.al.,"Passive picocell: a new concept in wireless network infrastructure",Electronics Letters, Vol.33, No.5, p404-406, 1997には、一部のマイクロ波帯の領域で実用化が可能なものとして、図9に示す電子吸収型変調器(EAM)を用いた双方向通信システムが提案されている。しかしながら、まだ信号強度も弱く完全なパッシブ型では3Mbpsで6m程度のピコセルにしか適用は難しい。実用化のためには、感度向上や高速化のための高周波化に対する技術的ブレークスルーが必要となる。また、電子吸収型変調器の例では、光源を中央局側に設置しており、中央局から送信されてきた光を用いる構成になっているが、この場合には複数の基地局を有するビル内のLANへの適用に対しては、光の複雑な制御等が要求され実用上の問題となる。加えて、EAM が大変高価であるという問題もある。
【0008】
さらに、G.H.Smith et.al.,"Full-duplex fiber-wireless system using electrical and optical SSB modulation for efficient broadband millimeter-wave transport", Proc.MWP'97, Duisburg,p223-226, 1997には、
現在まだ試験段階であるが、38GHzのミリ波帯を用いて155Mbpsのダウンストリームと約50Mbpsのアップストリームとが可能であるとの報告がある。しかしながら、ここで提案されたシステムは大変大掛かりなシステムであり、とてもビル内の各部屋に基地局を設置し、ピコセルによる運用を実用化できるものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上の通り、従来、双方向通信を1素子で実現した例は、先に述べたように図9に示す電子吸収型の変調器を基地局として用いたものしかなかった。一方、ダウンリンクに対しては簡素な基地局を構成できる素子が種々報告されているが、アップリンクを行うための簡素な基地局構成は殆ど無いのが現状である。このため、いわゆる(準)ミリ波帯である数10GHz帯の領域まで適用することができ、できるだけ簡単な素子を用いた基地局の開発が求められていた。
【0010】
従って、本発明の目的は、低コスト・簡素で、且つ高周波帯域に渡って充分な性能を満足する基地局を提供するための、中心となる無線通信用光電変換素子を提供するものである。また、本発明の他の目的は、アップダウンの双方向通信に対する基地局を一つの素子で構成することができる無線通信用光電変換素子を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段により解決される。
請求項1の発明は、アップリンク時にはアンテナを介して受信された情報信号が重畳された光信号を生成すると共に、ダウンリンク時には情報信号が重畳された電気信号を生成しアンテナを介して送信する、無線通信用光電変換素子であって、互いに対向するように配置された第1のミラー及び第2のミラーで構成された第1のミラー共振器、前記第1のミラー共振器の内側に配置された活性層、及び前記第1のミラー共振器の外側に配置され且つ前記活性層に電流を印加する一対の電極を備え、前記一対の電極から電流を印加することにより前記活性層で生成された光を前記第1のミラー共振器により共振して前記第2のミラー側からレーザ光を発振するレーザ光源と、前記レーザ光源の前記第2のミラー側に積層され且つ前記レーザ光源から発振されたレーザ光が透過可能な半導体層からなるチャネル領域、前記チャネル領域の表面に設けられた制御電極、及び前記チャネル領域の表面に設けられた2個の電極を備え、前記制御電極から前記チャネル領域に電圧が印加されて形成される空乏層により前記2個の電極間に流れる電流量を制御する3端子素子と、前記3端子素子の前記チャネル領域の表面側に、前記レーザ光源の前記第1のミラーと対向するように配置されて、前記第1のミラーと共に第2のミラー共振器を構成する第3のミラーと、を備え、アップリンク時に、前記レーザ光源から発振され且つ前記チャネル領域に入射されたレーザ光を、前記第2のミラー共振器により共振すると共に、前記3端子素子の制御電極から入力された電気信号で変調して出力する、無線通信用光電変換素子である。
また、請求項2の発明は、前記第3のミラーを、ミラー電極とされた前記制御電極で兼用した請求項1に記載の無線通信用光電変換素子である。
また、請求項3の発明は、前記3端子素子は、前記制御電極から前記チャネル領域に印加される電圧に応じて空乏層が変化して入射されたレーザ光を変調する請求項1又は2に記載の無線通信用光電変換素子である。
また、請求項4の発明は、ダウンリンク時に、前記3端子素子の前記2個の電極間に流れる電流を、前記チャネル領域に照射された光信号で変調して出力する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の無線通信用光電変換素子である。
また、請求項5の発明は、ダウンリンク時に、前記3端子素子は、前記チャネル領域に入射された光信号に応じてフォトキャリアを発生して前記2個の電極間に流れる電流を変調することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の無線通信用光電変換素子である。
また、請求項6の発明は、前記レーザ光源が、前記第1のミラー共振器として垂直共振器を備えた垂直共振器型面発光レーザである請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の無線通信用光電変換素子である。
【0012】
即ち、本発明の無線通信用光電変換素子は、第1のミラー及び第2のミラーを備えたレーザ共振器よりレーザ光を発振する光源と、該レーザ共振器と共に共振器を構成する第3のミラーと、該第3のミラーにより構成される共振器内に設けられ、前記光源から発振されたレーザ光が透過可能なチャネル(領域)と、該チャネルに電気エネルギーを付与する複数の電極と、を備えている。
【0013】
また、本発明の無線通信用光電変換素子は、第1のミラー及び第2のミラーを備えたレーザ共振器よりレーザ光を発振する光源と、該レーザ共振器と共に共振器を構成すると共に、該共振器内に設けられ、前記光源から発振されたレーザ光が透過可能なチャネルに電気エネルギーを付与するミラー電極を含む複数の電極と、を備えている。
【0014】
アップリンク用素子として用いる場合は、前記チャネルは、前記複数の電極の少なくとも1つの電極に付与された電気エネルギーに応じて空乏層が変化して入射されたレーザ光を変調する。第3のミラーをミラー電極により構成した場合は、前記チャネルは、前記ミラー電極に付与された電気エネルギーに応じて空乏層が変化して入射されたレーザ光を変調する。
【0015】
一方、ダウンリンク用素子として用いる場合は、前記チャネルは、入射された光信号に応じてフォトキャリアを発生して電極に付与された電気エネルギーを変調する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、具体的な実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
【0018】
まず、本発明の無線通信用光電変換素子を適用した通信システムについて説明する。
【0019】
この通信システムは、図2に示すように、ビル12に設けられ外部の光LAN14に接続された中央局CSと、ビル12内の各部屋16の天井に設けられ中央局CSと光ファイバ18で接続された基地局BSと、各部屋16内に設置された端末局UTとから構成されている。分波器を用いることにより、中央局CSと複数の基地局BSとを接続することもできる。ここでは簡略化のため、通常用いられる光LAN用ルーター等は図示していない。なお、このような通信システムにおいて、基地局BSを天井に設ける場合は、電源は天井に配線されている電源ラインから供給することが可能であり、電力供給が困難となることも無い。
【0020】
中央局CSは、光ローカルオシレータLOとカプラ20とから構成されている。基地局BSは、アップリンク用の回路とダウンリンク用の回路とから構成され、各回路には同一構成の光電変換素子が設けられている。また、基地局BSと、端末局UTには、送受信用のアンテナ22、24がそれぞれ設けられている。
【0021】
本発明の光電変換素子は、上記の通信システムにおける基地局BSを構成することができる素子であり、光源(レーザー等)を素子内に設け、素子内で光と電波の相互作用を起こさせる素子構成とした点に特徴がある。
【0022】
この光電変換素子30は、図1に示す通り、3端子素子であるメタルセミコンダクター電界効果トランジスタ(MESFET)に加えて、レーザ光源である垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL)を集積したものであり、MESFET部32とVCSEL部34とからなる。
【0023】
VCSEL部34のn型基板36上には、第1のミラーとしてのn型DBRミラー層38、多重量子井戸活性層(MQW)を含む活性層領域40、及び第2のミラーとしてのp型DBRミラー層42がエピタキシャル成長により順次積層され、n型DBRミラー層38の途中までエッチングされて、直径40μm程度の円柱もしくは角柱の半導体柱(ポスト)が形成されている。このポスト上部には、中央の出射領域44を除いてp側電極46が設けられ、基板36の裏面には、n側電極48が設けられている。このn型DBRミラー層38とp型DBRミラー層42とによってレーザ共振器が構成される。
【0024】
p側電極46が設けられたポスト上部には、約数μm厚程度のMESFET部32のチャネル50がエピタキシャル成長により積層されポスト43を形成している。該チャネル50上には、ソース電極S、ドレイン電極D、及びチャネル50側に反射面が形成された光透過性のミラー電極としてのゲート電極Gの3種の電極が櫛形に形成され、3つの電極のうちゲート電極Gが第3のミラーとしてVCSEL部34のn型DBRミラー層38と共に共振器を構成している。
【0025】
VCSEL部34には、活性層にAlGaAs、GaAsもしくはInGaAsを用いた近赤外用のVCSELの他、InGaPもしくはAlGaInPを用いた赤色用のVCSELも用いることができる。また、GaN系やZnSe系等の青色もしくは紫外線用のVCSEL、InGaAsP系等の1.3〜1.5μm帯用のVCSELも用いることができる。
【0026】
しかしながら、いずれの場合であっても、MESFET部32のチャネル50は、VCSEL部34から発振されたレーザ光を透過する材料から構成されていなければならない。例えば、活性層にAlGaAsを用いた近赤外用のVCSELを使用する場合、MESFET部32のチャネル50には、InP系の材料を用いる。
【0027】
図3に、本発明の光電変換素子をアップリンク用の光電変換素子として使用する場合の等価回路を示す。光電変換素子30のゲート電極Gは直接あるいは間接にアンテナ22に接続されており、MESFET部32のドレイン電極Dは電源VDに接続され、VCSEL部34のp側電極46は電源VLDに接続されており、MESFET部32のソース電極S及びVCSEL部32のn側電極48は接地されている。
【0028】
アップリンクを行う場合には、図2、図3に示すように、端末局UTに設けられたアンテナ24から送信された電気信号が重畳されたミリ波を、基地局BSに設けられたアンテナ22で受信し、基地局BSに設けられた光電変換素子30において、受信した電気信号と光電変換素子30内の光源から発振されたレーザ光との間で相互作用を起こさせて、電気信号を光信号に変換し、基地局BSと中央局CSとを接続する光ファイバ18を介して、この光信号を中央局CS側に送信する。
【0029】
このとき光電変換素子30内では、図4に示すように、電気信号が重畳されたミリ波がアンテナ22を介してMESFET部32のゲート電極Gに入力される。ゲート電極GにVCSEL部34から例えば1.5μm帯のレーザ光を照射すると、レーザ光はVCSEL部34のn型DBRミラー38とゲート電極G間で多重反射を繰り返し、所定強度以上になったときにゲート電極Gを透過して外部に出力されるが、その間にゲート電極Gに入力された電気信号の強弱に応じてゲート電極G直下にある空乏層領域52が伸び縮みし、MESFET部32のチャネル領域50の半導体の吸収係数が変化し、その変化がチャネル領域50に入射された光の強度を変化させ、結果として出力光の強度変化を生むことになる。この原理は、ゲートに変調がかけられたPDに光が入射した際に変調される現象と類似している。このようにアンテナ22で受信したミリ波に重畳された電気信号で強度変調されたレーザ光が、共振器を構成するミラー電極であるゲート電極Gを透過して射出されて光ファイバ18に入力され、光ファイバ18を介して中央局CSの方に送信される。
【0030】
図5に、本発明の光電変換素子を直接変調してダウンリンク用の光電変換素子として使用する場合の等価回路を示す。光電変換素子30のドレイン電極Dは直接あるいは抵抗及びコンデンサを介して間接的にアンテナ22に接続されるとともに電源VDに接続されており、MESFET部32のゲート電極Gは電源VGに接続されている。なお、VCSEL部34を直接変調する場合は、VCSEL部34のp側電極46には中央局CSからの電気信号(情報信号)が入力される。また、MESFET部32のソース電極S及びVCSEL部34のn側電極48は接地されている。
【0031】
図2においてダウンリンクを行う場合には、図2に示すように、中央局CSに接続された外部の光LAN14から光信号(IF信号)が中央局CSに入力されると、中央局CSに設けられたカプラ20により、この光信号と光ローカルオシレータLOから入力されたミリ波とが混合され、基地局BSと中央局CSとを接続する光ファイバ18を介して、光信号の重畳された光(変調光)を中央局CSから基地局BSに送信する。基地局BSでは、光ファイバから送信された光を、MESFETのチャネルに照射することによりフォトキャリヤを発生させ、このフォトキャリヤによりMESFETのソース・ドレイン電流に変調を生じさせ、信号が光から電気に変換される。なお、図5に示すように、VCSELを使用して電気信号をVCSEL部34のp側電極46に入力して直接変調するようにしてもよい。
【0032】
すなわち、変調光が、MESFET部32のゲート電極Gに入射されると、VCSEL部34のn型DBRミラー38とゲート電極G間で共振される。MESFET部32のゲート電極G及びソース電極Sにはそれぞれ一定の電圧が印加されており、チャネル内に生じ、かつ変調光の照射により変化したフォトキャリヤでMESFET部のゲート下のリアクタンスによる変調が生じ、光信号が電気信号に変換されて、基地局BSのアンテナ22から端末局UTに送信される。端末局UTは、送信された電気信号を端末局UTに設けられたアンテナ24により受信する。
【0033】
なお、3端子素子を使用したダウンリンクのシステムについては、塩見ほか、「光照射MESFETを用いたHMIC発振器の光パルス変調」、電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会、SC-3-3、p367,1996等にも記載されている。
【0034】
上述した実施形態では、3端子素子としてMESFETを用いたが、MESFETの代わりに、高電子移動トランジスタ(HEMT)やヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)を用いてもよい。この場合においても、アップリンクの場合は、ゲート部(ベース部)に電気信号を印加すればよい。
【0035】
また、レーザ光源としてVCSELを用いたが、第1のミラー及び第2のミラーを備えたレーザ共振器よりレーザ光を発振する光源であれば特に制限は無く、端面発光型のレーザを用いることもできる。
【0036】
本実施形態では、エピタキシャル成長によりMESFETをVCSEL上に集積したが、MESFETとVCSELとを別々に作製した後に両者を貼り合わせることにより集積されていてもよい。
【0037】
本実施形態では、MESFETのゲート電極を第3のミラーとして用いたが、電極と第3のミラーとを別々に設けてもよい。
【0038】
本実施形態では、図6(B)に示すように、第3のミラー60をレーザーの共振器62の外側に配置する構成としたが、図6(A)に示すように、レーザー共振器62の内側に第3のミラー60を配置することもできる。内側に配置する場合はレーザーの共振器長が短いので、そこに第3のミラーを設けることは容易ではなく、光路の変更など種々の工夫が必要となり、実デバイスを作る上では制限が多いと思われるが、理論上は可能である。
【0039】
また、光電変換素子の駆動方法についても、上述した実施形態により何ら制限されるわけではない。例えば、上述した実施形態では、アップリンクを行う場合、ゲート電極に電気信号を入力し、ソース・ドレイン電流については特に言及していないが、ソース・ドレイン電流も当然変調される。また、アンテナからの電気信号をゲートのみに入力した場合を示したが、ドレイン電圧によっても空乏層の厚さに変化を生じる為、ドレイン側あるいはドレインとゲートの両側にアンテナからの電気信号を入力することで、より大きな変調効果を得ることができる。さらにまた、V-GrooveFETやMultichannelFETのように、FETのチャンネル下部の形状を種々制御することにより、空乏層の変化を大きくし、光の変調をより大きく行うようにしてもよい。
【0040】
本実施形態では、光の変調を起こしやすいようにするために基板に直交して光を導入したが、上記原理に従えば直交に拘る事も無く、基板に平行にしたり、ある角度を持たせて光を入射させることが出来る事は容易に想像される。また、本実施形態では、強度変調された光をゲート電極Gを透過させて外部に出力したが、ミアンダ型のゲート電極エッジからの光の漏れを利用して変調光を出力してもよく、図7に示すように、FET基板の略中央部にゲート電極Gに対して45°傾斜したハーフミラーを設けると共に、ハーフミラーから光電変換素子の一方の端面に光を導く光導波路を形成し、ハーフミラー及び光導波路を利用して変調光を一方の端面から射出するか、または両方の端面から射出するようにしてもよい。なお、この場合には、ゲート電極Gは必ずしも光透過性である必要はない。
【0041】
本実施形態では、アップダウンの双方向で本発明の光電変換素子を用いたが、アップリンクとダウンリンクのいずれか一方に本発明の光電変換素子を用い、他方は本発明の光電変換素子とは異なる素子を用いて行ってもよい。 例えば、アップリンクは本実施形態の素子を用いて行い、ダウンリンクについては、既存の例えばFET等の3端子素子のみからなる素子を用い、FETのチャネルに直接光ファイバで送信された光信号の重畳された光を注入することもできる。
【0042】
なお、本実施形態では、ゲート電極にのみ信号を入力する場合を示したが、VCSEL部に変調信号を入力してレーザ光を直接変調するなどして、ゲート電極側だけでなくレーザ光側に変調信号を乗せてもよい。このとき、ゲート電極側の信号周波数とレーザ光側の信号周波数とを異ならせるようにすると、検出側ではこれらの差分となる低い周波数を検出することとなるので、素子側での実効的な信号周波数を下げることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の無線通信用光電変換素子は、簡素で、且つ高周波帯域に渡って充分な性能を満足する基地局として用いることができ、これを用いることで、より簡易な通信システムを低コストで構成することができる。
【0044】
また、本発明の無線通信用光電変換素子は、アップリンク及びダウンリンクのいずれにも使用することが可能であり、アップダウンの双方向に対する基地局を一つの素子で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信用光電変換素子を適用した通信システムの概略図である。
【図2】本発明の実施形態に係る無線通信用光電変換素子の概略断面図である。
【図3】本発明の光電変換素子をアップリンク用の光電変換素子として使用する場合の等価回路図である。
【図4】本発明の光電変換素子にアップリンク信号を導入した場合の空乏層の変化を示す概略断面図である。
【図5】本発明の光電変換素子をダウンリンク用の光電変換素子として使用する場合の等価回路図である。
【図6】(A)は、レーザー共振器の内側に第3のミラーを配置する構成を示す図であり、(B)は、第3のミラーをレーザーの共振器の外側に配置する構成を示す図である。
【図7】本発明の光電変換素子において強度変調された光を端面から出力する場合の光の経路を示す概略断面図である。
【図8】従来のCATVにおけるテレビ電波受信システムを示す概略図である。
【図9】従来のEAMを用いた双方向通信システムを示す概略図である。
【符号の説明】
CS 中央局
BS 基地局
UT 端末局
12 ビル
14 光LAN
16 部屋
18 光ファイバ
LO 光ローカルオシレータ
20 カプラ
22、24 アンテナ
30 光電変換素子
32 MESFET部
34 VCSEL部
36 n型基板
38 n型DBRミラー層
40 活性層領域
42 p型DBRミラー層
44 出射領域
46 p側電極
48 n側電極
50 チャネル
43 ポスト
52 空乏層
S ソース電極
D ドレイン電極
G ゲート電極
60 第3のミラー
62 レーザ共振器

Claims (6)

  1. アップリンク時にはアンテナを介して受信された情報信号が重畳された光信号を生成すると共に、ダウンリンク時には情報信号が重畳された電気信号を生成しアンテナを介して送信する、無線通信用光電変換素子であって、
    互いに対向するように配置された第1のミラー及び第2のミラーで構成された第1のミラー共振器、前記第1のミラー共振器の内側に配置された活性層、及び前記第1のミラー共振器の外側に配置され且つ前記活性層に電流を印加する一対の電極を備え、前記一対の電極から電流を印加することにより前記活性層で生成された光を前記第1のミラー共振器により共振して前記第2のミラー側からレーザ光を発振するレーザ光源と、
    前記レーザ光源の前記第2のミラー側に積層され且つ前記レーザ光源から発振されたレーザ光が透過可能な半導体層からなるチャネル領域、前記チャネル領域の表面に設けられた制御電極、及び前記チャネル領域の表面に設けられた2個の電極を備え、前記制御電極から前記チャネル領域に電圧が印加されて形成される空乏層により前記2個の電極間に流れる電流量を制御する3端子素子と、
    前記3端子素子の前記チャネル領域の表面側に、前記レーザ光源の前記第1のミラーと対向するように配置されて、前記第1のミラーと共に第2のミラー共振器を構成する第3のミラーと、
    を備え、
    アップリンク時に、前記レーザ光源から発振され且つ前記チャネル領域に入射されたレーザ光を、前記第2のミラー共振器により共振すると共に、前記3端子素子の制御電極から入力された電気信号で変調して出力する、
    無線通信用光電変換素子。
  2. 前記第3のミラーを、ミラー電極とされた前記制御電極で兼用した請求項1に記載の無線通信用光電変換素子。
  3. 前記3端子素子は、前記制御電極から前記チャネル領域に印加される電圧に応じて空乏層が変化して入射されたレーザ光を変調する請求項1又は2に記載の無線通信用光電変換素子。
  4. ダウンリンク時に、前記3端子素子の前記2個の電極間に流れる電流を、前記チャネル領域に照射された光信号で変調して出力する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の無線通信用光電変換素子。
  5. ダウンリンク時に、前記3端子素子は、前記チャネル領域に入射された光信号に応じてフォトキャリアを発生して前記2個の電極間に流れる電流を変調することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の無線通信用光電変換素子。
  6. 前記レーザ光源が、前記第1のミラー共振器として垂直共振器を備えた垂直共振器型面発光レーザである請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の無線通信用光電変換素子。
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