JP4438970B2

JP4438970B2 - Pre-filled syringe

Info

Publication number: JP4438970B2
Application number: JP30145796A
Authority: JP
Inventors: 和巳飯島; 一幸柳瀬; 清岩本; 高村澄男
Original assignee: ブラッコインターナショナルビーヴィ
Priority date: 1996-11-13
Filing date: 1996-11-13
Publication date: 2010-03-24
Anticipated expiration: 2016-11-13
Also published as: JPH10137336A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルアーロック基部が強化されたプラスチックシリンジバレルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
シリンジ（注射筒）は、図４に示すようにノズル（筒先）（１５）、ロック（１６）、フランジ（１７）などを有するバレル（外筒）（１８）と、ガスケット（１９）を有するプランジャー（吸子）（２０）から構成される。
従来、シリンジは衛生面や強度の観点からガラス製品が多く使用されていたが、プラスチック素材の進歩に伴い、バレルやプランジャーがプラスチック素材で構成された製品が使用されるようになってきた。
特に近年、病気の二次感染を防ぐという安全衛生上の観点から、そのまま直ちに使用でき、かつ１回限りで使い捨てるディスポーザブル注射筒が使用されるようになり、プラスティックシリンジの需要は益々急増している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、プラスチックシリンジのバレルは、特に先端のルアーノズルとロックからなるルアーロック部分が強度的に充分ではなく、使用時に該先端部付近に圧力がかかることにより、破損する場合があった。
特に、ルアーロック部に注射針、エクステンションチューブないしは三方コックを取り付ける場合に、力の加減により注射針などがねじ込まれ過ぎてロックの基部付近に圧力が集中し破損する場合が多く、バレルとロックの結合部分にひびが入ったり、ひどい場合にはロック本体がバレルからもげてしまうことがあった。
【０００４】
例えば、近時汎用されている既充填シリンジ（prefilled syringe）で、造影剤を人体に投与するときには、１００ｍｌや２００ｍｌなどの用量の大きなシリンジが用いられる。このとき、薬物の粘度などの物理的性質によっても異なるが、かなりの圧力をプランジャーにかけないと薬物を注入することができない。そのため、この場合には一般的に、薬液を一定速度で自動的に注入することができるオートインジェクターという装置が用いられている。従って、この投与時にはかなりの圧力がシリンジの先端部分にかかることになるが、投与時の圧力でルアーロック部が破損することはほとんどない。
実際には、投与に先立ち、人がルアーロック部にエクステンションチューブなどを螺合する場合に、かかる高圧で注入される薬物がノズルとエクステンションチューブの結合部から漏れでないようにするために、エクステンションチューブの螺合につい力を入れすぎてルアーロック部分を破損する事故が起こりやすい。
そこで本発明者等は、上記問題点を解決すべくプラスチックシリンジバレルのルアーロック部分の強化について鋭意研究し本発明を完成した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は，プラスチックシリンジバレル，プランジャーおよび充填物で構成される既充填シリンジであって，前記プラスチックシリンジバレルが，略円柱状のバレル（１）の一端を開口させ，他端に略円錐状に壁（２）を構成するとともに，該壁上にバレル内の中空部から連通する孔（３）を有するルアーノズル（４）と該ルアーノズルを取り囲むロック（５）からなるルアーロック部を突設したプラスチックシリンジバレルであり，ルアーノズル（４）とロック（５）に囲まれて形成されるルアーロック内空間の凹部（６）の底面に接し，バレル軸線（７）と直交する線（８）と，前記壁（２）の接液側面の母線（９）と，ルアーノズル（４）の孔（３）の内壁に接し，バレル軸線（７）と平行な線（１０）の交点（１１）を通り，バレル軸線（７）と直交する線（１２）との距離（ａ）が，１．５〜３．０ｍｍであり，前記充填物が造影剤であることを特徴とする，既充填シリンジである。
前記プラスチックシリンジバレルが，ルアーノズル（４）とロック（５）に囲まれて形成されるルアーロック内空間の凹部（６）の底面に接し，バレル軸線（７）と直交する線（８）と，バレル軸線方向で他端側にあるロック（５）の頂部（１３）を通り，バレル軸線（７）と直交する線（１４）との距離（ｂ）が，６．２〜６．０ｍｍであり、前記ルアーロックの破損が起きるときのトルク強度平均値が12kgfcm以上である。また，前記ロックの厚みが，最も薄いところで1.0ｍｍ以上であっても良い。また，前記ロックの外径の直径が9.8ｍｍ以上であっても良い。また，前記プラスチックが環状ポリオレフィン樹脂であっても良い。また，シリンジバレルのフランジ部分がブラスト処理されていても良い。また，充填物を充填後，例えば滅菌処理が施されている。
【０００６】
【発明の実施形態】
本発明は、シリンジバレル先端のルアーロック部が強化されたプラスチックシリンジバレル、およびそれを使用した既充填シリンジを提供する。
以下に本発明を更に詳しく説明するために、本願発明の実施の形態を示すが、本発明はこれらのものに限定されるものではない。
【０００７】
図１、２に示すように、略円柱状のバレル（１）は、一端に開口端を有し、他端に略円錐状の壁（２）を有している。図示のバレル（１）は、外径は一定であるが、内部は先端（ルアーロック側）に向かってテーパー角度を有しており、先端に向かうほど内径は小さくなっている。さらに、バレルの他端の壁（２）上には、バレル内部に充填される液状物質（通常は薬物である。但し、逆に液状物質をバレル内部に吸引する使用態様もある。）を、例えば人体などに注入するための、バレル内の中空部から連通する孔（３）を有するルアーノズル（４）と、該ルアーノズルに挿嵌される注射針を保持するための、該ルアーノズルを取り囲むロック（５）からなるルアーロック部が突設してある。ルアーノズル（４）は、規格上一定のテーパー（6/100）を有し、対応するテーパーを有した注射針、エクステンションチューブ、ないしは三方コックなどが挿嵌されるようになっている。また、ロック（５）には、注射針、エクステンションチューブ、ないしは三方コックなどを螺合するためのリブ（ねじ山）が設けられている。
【０００８】
ここで、本発明にかかるプラスチックシリンジバレルは、一般に使用されるプラスチック樹脂を適宜選択して構成することができるが、具体的に例示すれば、好ましくは環状ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリメタクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂，ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などが挙げられ、特に好ましくは環状ポリオレフィン樹脂が挙げられる。
【０００９】
線（８）は、バレル（１）の中央を通るバレル軸線（７）と直交し、かつルアーノズル（４）とロック（５）に囲まれて形成されるルアーロック内空間の凹部（６）の底面に接している。該凹部（６）の底面とは、ルアーノズル（４）とロック（５）に囲まれて形成されるルアーロック内空間の底であり、該ルアーロック内空間のバレル内中空部側の面を意味する。
線（１２）はバレル軸線（７）と直交し、かつ他端に設けられた前記壁（２）の接液側面の円錐の母線（９）と、ルアーノズル（４）の孔（３）の内壁に接し、バレル軸線（７）と平行な線（１０）が交わる点（１１）を通っている。ここで、接液側面とは、壁（２）のバレル内側の面を意味し、その母線とは、略円錐をなす壁（２）の円錐の頂点から円錐の底面の円周上に引かれた直線を意味する。
【００１０】
本発明においては、線（８）と線（１２）の距離（ａ）が、1.2ｍｍ以上であることが重要であり、図１、２の場合は（ａ）が2.0ｍｍのものが例示してある。但し、距離（ａ）があまり長くなると、プラスチックの物理的性質上、全体に均一な製品を製造することが困難になるので好ましくない。
この距離（ａ）は具体的に例示すれば、好ましくは1.2〜10.0ｍｍ、または1.2〜8.0ｍｍの範囲であり、より好ましくは1.3〜6.0ｍｍ、または1.4〜4.5ｍｍの範囲であり、それより好ましくは1.5〜3.0ｍｍ、または1.6〜2.63ｍｍの範囲であり、さらに好ましくは1.7〜2.4ｍｍ、または1.8〜2.0ｍｍの範囲であり、最も好ましくは1.88ｍｍである。
【００１１】
次に、図３に示すように線（１４）はバレル軸線（７）と直交し、かつバレル軸線方向で他端側にあるロック（５）の頂部（１３）を通っている。
本発明においては、前記線（８）と線（１４）の距離（ｂ）が、6.8ｍｍ以下であることが重要であり、図３の場合は（ｂ）が6.6ｍｍのものが例示してある。但し、距離（ｂ）があまり短くなると、上記（ａ）のようにプラスチックの物理的性質上、全体に均一な製品を製造することが困難になるので好ましくない。距離（b）は6.8ｍｍ以下であるが、具体的に例示すれば、好ましくは6.8〜3.0ｍｍ、または6.7〜4.0ｍｍの範囲であり、より好ましくは6.6〜5.0ｍｍ、または6.5〜5.2ｍｍの範囲であり、それより好ましくは6.4〜5.3ｍｍ、または6.3〜5.4ｍｍの範囲であり、さらに好ましくは6.2〜5.5ｍｍ、または6.2〜5.7ｍｍの範囲であり、よりさらに好ましくは6.2〜5.9ｍｍ、または6.2〜6.0ｍｍの範囲であり、最も好ましくは6.15ｍｍである。
【００１２】
本発明におけるプラスチックシリンジバレルは、ルアーロック部において、上記の距離（ａ）または（ｂ）どちらかの条件を満たせばよいが、同時に距離（ａ）および（ｂ）の条件を満たすものであってもよい。
【００１３】
また、通常ロック（５）もバレル軸線方向にテーパーを有しているが、本願におけるロック（５）の厚み（ロックの外径と内径の差の1/2の値）は最も薄いところ（通常頂部（１３）側）で1.0ｍｍ以上の厚みを有することが好ましいが、より好ましくは1.1ｍｍ以上である。
さらに規格や強度の関係から、ロックの外径は、9.8ｍｍ以上である事が好ましく、より好ましくは10.0ｍｍ以上である。
【００１４】
本願発明は、いかなるプラスチックシリンジにも使用が可能であるが、特に弾力性の低い環状ポリオレフィン樹脂のプラスチックシリンジに好適に使用される。
シリンジバレルのフランジ部分は透明であっても良いが、ブラスト処理を施すことにより、フランジ部分を下にした搬送時に摩擦が小さくなりなめらかに搬送でき、また、製造工程におけるフランジ部分の傷を目立たなくすることもできるので好ましい。
本願にかかるプラスチックシリンジバレルをプランジャーと組み合わせたシリンジも、本願発明と同一の有利な効果を発揮するため有用である。
【００１５】
本願にかかるプラスチックシリンジバレルやシリンジは、ディスポーザブルシリンジとして有用であり、特に既充填シリンジにおいて有効に使用することができ、非常に有用である。
特に、既充填シリンジの充填物が、造影剤など粘度が高い物質である場合に使用することができる。充填物を充填後、オートクレーブなどの通常行われている滅菌処理を施した既充填シリンジは、すぐに使用でき有用である。
【００１６】
また、本発明にかかるプラスチックシリンジバレルは、通常行われているように薬物などを人体などに投与するときに、用時薬物などをプラスチックシリンジバレル内に注入し使用することができるが、もちろん前記のように予め薬物が充填されたいわゆる既充填シリンジにも使用することができる。
本発明に係るシリンジの使用方法に関しても、特に限定されず、前記のようにシリンジ内に充填した液体を投与する場合のみならず、対象物から液体状物質を吸引する場合にも用いることができる。
【００１７】
本発明にかかるプラスチックシリンジバレル、シリンジは、従来公知の方法により製造することができる。例えば、適当な金型を用い、射出成型（インジェクション成型）により簡単に製造することができる。
また、本発明にかかる既充填シリンジも公知の方法により製造され、公知の方法により滅菌処理を施すことができる。
【００１８】
次に、本願発明の効果を証明するために以下の実験を行った。
［実験例］
プラスチックシリンジバレルを、ルアーロック部を上方に向けて鉛直に立て、フランジ部分をトルク測定機（シンポ社製）上に固定した。ルアーロック部に三方コックを螺合して、ルアーロックが破損するときのトルク強度［kgfcm］を測定した。
通常破損が起きやすい、トルク強度10kgfcm以下のものを、試験数ｎに対してプロットした。この結果を以下の表１に示す。
【００１９】
【表１】

【００２０】
２と３は本願発明にかかるプラスチックシリンジバレルである。この結果から明らかなように、本願発明に係るプラスチックシリンジバレルのルアーロック部の破損が起きるときのトルク強度平均値は、いずれも破損が起きやすいトルク強度値10kgfcmを上回り、通常の使用ではほとんど破損は問題とならなかった。
【００２１】
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明のプラスチックシリンジバレルの全体を表す図である。
【図２】本願発明のプラスチックシリンジバレルの先端部の拡大図である。
【図３】本願発明のプラスチックシリンジバレルの先端部の拡大図である。
【図４】一般的なシリンジの全体を表す図である。
【００２２】
【符号の説明】
（１）バレル
（２）壁
（３）孔
（４）ルアーノズル
（５）ロック
（６）凹部
（７）バレル軸線
（８）バレル軸線と直交する線
（９）壁の接液側面の母線
（１０）バレル軸線と平行な線
（１１）交点
（１２）バレル軸線と直交する線
（１３）ロックの頂部
（１４）バレル軸線と直交する線
（１５）ノズル（筒先）
（１６）ロック
（１７）フランジ
（１８）バレル（外筒）
（１９）ガスケット
（２０）プランジャー（吸子）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plastic syringe barrel with a reinforced luer lock base.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 4, the syringe (injection cylinder) has a barrel (outer cylinder) (18) having a nozzle (cylinder tip) (15), a lock (16), a flange (17), etc., and a plan having a gasket (19). It consists of a jar (absorber) (20).
Conventionally, many glass products have been used for syringes from the viewpoint of hygiene and strength, but with the progress of plastic materials, products in which barrels and plungers are made of plastic materials have come to be used.
Particularly in recent years, from the viewpoint of safety and health to prevent secondary infection of diseases, disposable syringes that can be used as they are and can be used only once have been used, and the demand for plastic syringes has increased rapidly. Yes.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the barrel of the plastic syringe, in particular, is not sufficiently strong in the luer lock portion composed of the luer nozzle and the lock at the tip, and may be damaged when pressure is applied near the tip during use.
In particular, when an injection needle, extension tube, or three-way cock is attached to the luer lock, the injection needle is often screwed in due to excessive force, causing pressure to concentrate near the base of the lock, resulting in damage. In some cases, the joints were cracked, and in the worst case, the lock body could come off the barrel.
[0004]
For example, when a contrast medium is administered to a human body using a prefilled syringe that has been widely used recently, a syringe having a large dose such as 100 ml or 200 ml is used. At this time, although depending on physical properties such as the viscosity of the drug, the drug cannot be injected unless a considerable pressure is applied to the plunger. Therefore, in this case, an apparatus called an autoinjector that can automatically inject a chemical solution at a constant speed is generally used. Therefore, a considerable pressure is applied to the tip of the syringe during this administration, but the luer lock portion is hardly damaged by the pressure during the administration.
In fact, when a person screwes an extension tube or the like into a luer lock prior to administration, an extension tube is used to prevent the drug injected at such high pressure from leaking from the joint between the nozzle and the extension tube. An accident that damages the luer lock part due to excessive force applied to the screw is likely to occur.
Accordingly, the present inventors have intensively studied on strengthening the luer lock portion of the plastic syringe barrel in order to solve the above-mentioned problems, and completed the present invention.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is a pre-filled syringe composed of a plastic syringe barrel, a plunger, and a filling, wherein the plastic syringe barrel opens one end of a substantially cylindrical barrel (1) and has a substantially cone at the other end. A luer lock part comprising a luer nozzle (4) having a hole (3) communicating with a hollow part in a barrel on the wall and a lock (5) surrounding the luer nozzle. This is a protruding plastic syringe barrel that is in contact with the bottom surface of the recess (6) in the inner space of the luer lock formed by the luer nozzle (4) and the lock (5) and is perpendicular to the barrel axis (7) ( 8), the intersection of the line (10) in contact with the inner wall of the hole (3) of the luer nozzle (4) and parallel to the barrel axis (7) (9) 11) The distance between the line 12 perpendicular to the barrel axis (7) (a) is the 1.5 to 3.0 mm, wherein the filler is a contrast agent, a prefilled syringe.
The plastic syringe barrel is in contact with the bottom surface of the recess (6) in the inner space of the luer lock formed by being surrounded by the luer nozzle (4) and the lock (5), and a line (8) perpendicular to the barrel axis (7); The distance (b) between the line (14) perpendicular to the barrel axis (7) through the top (13) of the lock (5) on the other end side in the barrel axis direction is 6.2 to 6.0 mm. Yes, the average torque strength when the luer lock is broken is 12 kgfcm or more . The thickness of the lock may be 1.0 mm or more at the thinnest place. Moreover, the outer diameter of the lock may be 9.8 mm or more. The plastic may be a cyclic polyolefin resin. Further, the flange portion of the syringe barrel may be blasted. Moreover, after filling the filling material, for example, sterilization is performed.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention provides a plastic syringe barrel in which a luer lock portion at the tip of the syringe barrel is reinforced, and an already-filled syringe using the plastic syringe barrel.
In order to describe the present invention in more detail below, embodiments of the present invention will be shown, but the present invention is not limited to these.
[0007]
As shown in FIGS. 1 and 2, the substantially cylindrical barrel (1) has an open end at one end and a substantially conical wall (2) at the other end. The barrel (1) shown in the figure has a constant outer diameter, but the inside has a taper angle toward the tip (the luer lock side), and the inner diameter decreases toward the tip. Further, on the wall (2) at the other end of the barrel, a liquid substance (usually a drug, but there is a usage mode in which the liquid substance is sucked into the barrel) filled inside the barrel, For example, a luer nozzle (4) having a hole (3) communicating from a hollow portion in a barrel for injecting into a human body and the like, and a luer nozzle for holding an injection needle inserted into the luer nozzle are provided. A luer lock portion comprising a surrounding lock (5) is projected. The luer nozzle (4) has a constant taper (6/100) according to the standard, and an injection needle, an extension tube, a three-way cock, or the like having a corresponding taper is inserted therein. The lock (5) is provided with a rib (thread) for screwing an injection needle, an extension tube, or a three-way cock.
[0008]
Here, the plastic syringe barrel according to the present invention can be configured by appropriately selecting a commonly used plastic resin, but if specifically exemplified, preferably a cyclic polyolefin resin, a polycarbonate resin, a polymethacrylate resin, Examples thereof include polyolefin resins such as polymethyl methacrylate resin, polystyrene resin, polyethylene resin, and polypropylene resin, and polyethylene terephthalate resin. Particularly preferred are cyclic polyolefin resins.
[0009]
The line (8) is perpendicular to the barrel axis (7) passing through the center of the barrel (1) and is formed by being surrounded by the luer nozzle (4) and the lock (5). It touches the bottom of the. The bottom surface of the recess (6) is the bottom of the inner space of the luer lock formed by being surrounded by the luer nozzle (4) and the lock (5). means.
The line (12) is perpendicular to the barrel axis (7), and the conical generatrix (9) on the wetted side surface of the wall (2) provided at the other end of the hole (3) of the luer nozzle (4) It is in contact with the inner wall and passes through a point (11) where a line (10) parallel to the barrel axis (7) intersects. Here, the wetted side surface means the surface inside the barrel of the wall (2), and its generating line is drawn from the apex of the cone of the substantially conical wall (2) to the circumference of the bottom surface of the cone. Means a straight line.
[0010]
In the present invention, it is important that the distance (a) between the line (8) and the line (12) is 1.2 mm or more. In the case of FIGS. It is. However, if the distance (a) is too long, it is not preferable because it is difficult to produce a uniform product as a whole due to the physical properties of the plastic.
Specifically, this distance (a) is preferably in the range of 1.2 to 10.0 mm, or 1.2 to 8.0 mm, more preferably in the range of 1.3 to 6.0 mm, or 1.4 to 4.5 mm. The range is preferably 1.5 to 3.0 mm, or 1.6 to 2.63 mm, more preferably 1.7 to 2.4 mm, or 1.8 to 2.0 mm, and most preferably 1.88 mm.
[0011]
Next, as shown in FIG. 3, the line (14) is perpendicular to the barrel axis (7) and passes through the top (13) of the lock (5) on the other end side in the barrel axis direction.
In the present invention, it is important that the distance (b) between the line (8) and the line (14) is 6.8 mm or less. In the case of FIG. 3, (b) is 6.6 mm. is there. However, if the distance (b) is too short, it is not preferable because it becomes difficult to produce a uniform product as a whole due to the physical properties of the plastic as in (a) above. Although the distance (b) is 6.8 mm or less, specifically, it is preferably in the range of 6.8 to 3.0 mm, or 6.7 to 4.0 mm, more preferably 6.6 to 5.0 mm, or 6.5 to 5.2 mm. In the range, more preferably in the range of 6.4 to 5.3 mm, or 6.3 to 5.4 mm, still more preferably in the range of 6.2 to 5.5 mm, or 6.2 to 5.7 mm, still more preferably 6.2 to 5.9 mm, Or it is the range of 6.2-6.0 mm, Most preferably, it is 6.15 mm.
[0012]
The plastic syringe barrel in the present invention may satisfy either of the above conditions of distance (a) or (b) in the luer lock part, but at the same time satisfies the conditions of distances (a) and (b). Also good.
[0013]
The normal lock (5) also has a taper in the barrel axis direction, but the thickness of the lock (5) in this application (the value of 1/2 of the difference between the outer diameter and the inner diameter of the lock) is the thinnest (normally The top (13) side) preferably has a thickness of 1.0 mm or more, more preferably 1.1 mm or more.
Furthermore, from the relationship of standards and strength, the outer diameter of the lock is preferably 9.8 mm or more, and more preferably 10.0 mm or more.
[0014]
The present invention can be used for any plastic syringe, but is particularly suitable for a plastic syringe of a cyclic polyolefin resin having low elasticity.
The flange part of the syringe barrel may be transparent, but by performing blasting, the friction is reduced during transportation with the flange part down, and the flange part in the manufacturing process is less noticeable. It is also preferable since
A syringe in which the plastic syringe barrel according to the present application is combined with a plunger is also useful because it exhibits the same advantageous effects as the present invention.
[0015]
The plastic syringe barrel and syringe according to the present application are useful as a disposable syringe, and can be used effectively in an already-filled syringe, and are very useful.
In particular, it can be used when the prefilled syringe is a substance having a high viscosity such as a contrast medium. An already-filled syringe which has been subjected to a usual sterilization treatment such as an autoclave after filling the filling material can be used immediately and is useful.
[0016]
In addition, the plastic syringe barrel according to the present invention can be used by injecting a drug etc. at the time of use into the plastic syringe barrel when administering the drug etc. to the human body etc. as usual. Thus, it can also be used for a so-called pre-filled syringe pre-filled with a drug.
The method of using the syringe according to the present invention is not particularly limited, and can be used not only when administering the liquid filled in the syringe as described above, but also when sucking a liquid substance from the object. .
[0017]
The plastic syringe barrel and syringe according to the present invention can be produced by a conventionally known method. For example, it can be easily manufactured by injection molding (injection molding) using an appropriate mold.
Moreover, the prefilled syringe concerning this invention is also manufactured by a well-known method, and can sterilize by a well-known method.
[0018]
Next, the following experiment was conducted to prove the effect of the present invention.
[Experimental example]
The plastic syringe barrel was vertically set with the luer lock portion facing upward, and the flange portion was fixed on a torque measuring machine (manufactured by Sympo). A three-way cock was screwed into the luer lock, and the torque strength [kgfcm] when the luer lock was broken was measured.
Those with a torque strength of 10 kgfcm or less, which are likely to break normally, were plotted against the number of tests n. The results are shown in Table 1 below.
[0019]
[Table 1]

[0020]
2 and 3 are plastic syringe barrels according to the present invention. As is clear from this result, the torque strength average value when the luer lock part of the plastic syringe barrel according to the present invention breaks exceeds the torque strength value of 10 kgfcm, which is easy to break, and is almost broken under normal use. Was not a problem.
[0021]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing the entire plastic syringe barrel of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of the distal end portion of the plastic syringe barrel of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged view of the distal end portion of the plastic syringe barrel of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing an entire general syringe.
[0022]
[Explanation of symbols]
(1) Barrel (2) Wall (3) Hole (4) Luer nozzle (5) Lock (6) Recess (7) Barrel axis (8) Line perpendicular to barrel axis (9) Busbar on the wetted side of the wall ( 10) Line parallel to the barrel axis (11) Intersection (12) Line orthogonal to the barrel axis (13) Top of the lock (14) Line orthogonal to the barrel axis (15) Nozzle (tube tip)
(16) Lock (17) Flange (18) Barrel (outer cylinder)
(19) Gasket (20) Plunger (absorber)

Claims

A pre-filled syringe consisting of a plastic syringe barrel, plunger and filling,
The plastic syringe barrel has one end of a substantially cylindrical barrel (1) opened and a wall (2) having a substantially conical shape at the other end, and a hole communicating with a hollow portion in the barrel on the wall ( 3) a plastic syringe barrel projecting a luer lock portion comprising a luer nozzle (4) having a lure nozzle (4) and a lock (5) surrounding the luer nozzle, and is formed surrounded by the luer nozzle (4) and the lock (5) A line (8) in contact with the bottom surface of the recess (6) in the inner space of the luer lock and perpendicular to the barrel axis (7), a busbar (9) on the liquid contact side of the wall (2), and a luer nozzle (4) The distance (a) between the line (12) perpendicular to the barrel axis (7) passing through the intersection (11) of the line (10) parallel to the barrel axis (7) and in contact with the inner wall of the hole (3) of 1.5-3.0 mm,
The filler is a contrast agent;
The plastic syringe barrel is in contact with the bottom surface of the recess (6) in the inner space of the luer lock formed by being surrounded by the luer nozzle (4) and the lock (5), and a line (8) perpendicular to the barrel axis (7); The distance (b) between the line (14) perpendicular to the barrel axis (7) through the top (13) of the lock (5) on the other end side in the barrel axis direction is 6.2 to 6.0 mm. A pre-filled syringe, characterized in that the average torque intensity when the luer lock is broken is 12 kgfcm or more .

The pre-filled syringe according to claim 1, wherein the thickness of the lock is 1.0 mm or more at the thinnest position.

The pre-filled syringe according to claim 1 or 2, wherein an outer diameter of the lock is 9.8 mm or more.

The prefilled syringe according to any one of claims 1 to 3, wherein the plastic is a cyclic polyolefin resin.

The pre-filled syringe according to any one of claims 1 to 4, wherein a flange portion of the syringe barrel is blasted.

The pre-filled syringe according to any one of claims 1 to 5, which is sterilized after filling with a filling material.