JP4432103B2 - 板状部材の分割方法及び分割装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置や電子部品等のチップを製造する板状部材の分割方法及び分割装置に係り、特に、ウエーハの裏面を研削して所定の厚さに加工した後、レーザー光による改質領域形成加工を行い個々のチップに分割するのに好適な板状部材の分割方法及び分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スマートカードに代表される薄型ICカード等に組込まれる極薄のICチップが要求されるようになってきている。このような極薄のICチップは、100μm以下の極薄のウエーハから個々のチップに分割することによって製造されている。
【0003】
このような背景の下に、従来の半導体装置や電子部品等の板状部材の分割方法は、図9のフローチャートに示されるように、先ず表面に半導体装置や電子部品等が多数形成されたウエーハの表面を保護するために、片面に粘着剤を有する保護テープをウエーハ表面に貼る保護テープ貼付工程が行われる(ステップS101)。次いで、ウエーハを裏面から研削して所定の厚さに加工する裏面研削工程が行われる(ステップS103)。
【0004】
裏面研削工程の後、片面に粘着剤を有するダイシングテープを用いてウエーハをダイシング用フレームに取り付けるフレームマウント工程が行われ、ウエーハとダイシング用のフレームとが一体化される(ステップS105)。次いで、この状態でウエーハをダイシングテープ側で吸着し、表面に貼付されている保護テープを剥離する保護テープ剥離工程が行われる(ステップS107)。
【0005】
保護テープが剥離されたウエーハは、フレームごとダイシングソーに搬送され、高速回転するダイヤモンドブレードで個々のチップに切断される(ステップS109)。次いで、エキスパンド工程でダイシングテープが放射状に引き伸ばされて、個々のチップの間隔が広げられ(ステップS111)、チップマウント工程でリードフレーム等のパッケージ基材にマウントされる(ステップS113)。
【0006】
ところが、この従来の板状部材の分割方法では、ウエーハの裏面研削時にウエーハの表面の汚染防止のための保護テープと、ダイシング以後のチップを保持するためのダイシングテープとを必要とし、消耗品費用の増大につながっていた。
【0007】
また、厚さ100μm以下の極薄のウエーハの場合、この従来のダイシングソーで切断する方法では、切断時にウエーハにチッピングや割れ欠けが生じ、良品チップを不良品にしてしまうという問題があった。
【0008】
この切断時にウエーハにチッピングや割れ欠けが生じるという問題を解決する手段として、従来のダイシングソーによる切断に代えて、たとえば、特許文献1〜特許文献6等に記載されたウエーハの内部に集光点を合わせたレーザー光を入射し、ウエーハ内部に多光子吸収による改質領域を形成して個々のチップに分割するレーザー加工方法に関する技術が提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−192367号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2002−192368号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2002−192369号公報
【0012】
【特許文献4】
特開2002−192370号公報
【0013】
【特許文献5】
特開2002−192371号公報
【0014】
【特許文献6】
特開2002−205180号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の各特許文献で提案されている技術は、従来のダイシングソーによるダイシング装置に代えて、レーザー光を用いた割断技術によるダイシング装置を提案したもので、切断時にウエーハにチッピングや割れ欠けが生じるという問題は解決するものの、エキスパンド工程において分割されるチップの端面形状が不良となる問題点を生じる。
【0016】
図10及び図11は、この現象を説明する概念図である。図10において、ウエーハWの裏面にダイシングテープSが貼付されており、ダイシングテープSの周縁部は枠状のフレームFに固定されている。レーザー光によりウエーハWに碁盤の目状の改質領域Kが形成される。次いで、エキスパンド工程において、ダイシングテープSが伸長され、その結果、ウエーハWが改質領域を起点として分割され、複数のチップTとなる。
【0017】
エキスパンド工程におけるダイシングテープSの伸長は、たとえば、ダイシングテープSのフレームFとウエーハWとの間の輪環状部分に円筒状のリング部材を下から押し上げることによりなされる。
【0018】
図11は、エキスパンド工程におけるウエーハWの分割を説明する概略図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、断面図である。同図(b)に示されるように、レーザー光により形成される改質領域Kは、ウエーハWの内部に存在する。
【0019】
エキスパンド工程において、図11(a)に示されるように左右方向に均等な張力が加えられた場合、線状の改質領域Kの割断起点が不安定となり、分割されるチップの端面形状が直線状にならずに不良となることが多い。
【0020】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウエーハの裏面を研削して所定の厚さに加工した後、レーザー光による改質領域形成加工を行い個々のチップに分割する際に、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することのできる板状部材の分割方法及び分割装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、硬脆材よりなる板状部材の表面又は内部に線状の改質領域を形成し、該線状の改質領域に沿って前記板状部材を分割することにより複数枚の基板を得る板状部材の分割方法において、前記板状部材の表面にテープを貼付するテープ貼付工程と、前記テープが貼付された板状部材の表面又は内部に改質領域を形成する改質領域形成工程と、前記改質領域形成工程の後、前記テープに張力を加えて引き伸ばすエキスパンド工程と、を有する板状部材の分割方法であって、前記テープの周縁部を固定するフレームは前記板状部材の外側を囲むように配置されるとともに、前記フレームは周方向に複数に分割された複数の分割フレームからなり、前記エキスパンド工程は、前記複数の分割フレームのうち前記板状部材を挟んで対向する第1及び第2の分割フレームにおいて、前記周方向に対設する第1の端部近傍同士に与える張力を前記第1の端部とは反対側で対設する第2の端部近傍同士に与える張力とは相対的に異ならせることにより、前記板状部材の平面方向に前記テープへ加える張力を、線状に形成された前記改質領域に沿って変化させることを特徴とする板状部材の分割方法及びこれに使用する分割装置を提供する。
【0022】
本発明によれば、エキスパンド工程において、改質領域の平面位置によって加える張力を変化させる。これにより、線状の改質領域の割断起点をコントロールすることができ、その結果、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができる。
【0023】
なお、線状の改質領域とあるが、必ずしも連続した線状である必要はなく、点線状のように、断続した線状の改質領域でもよい。このような断続した線状の改質領域でも、同様の効果が得られるからである。
【0024】
本発明において、前記エキスパンド工程において、前記加える張力を前記改質領域の線に沿って直線状に変化させることが好ましい。このように、加える張力を改質領域の線に沿って直線状に変化させれば、割断線を改質領域の線に沿って一端から他端に進行させることができ、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができるからである。
【0025】
また、本発明において、前記エキスパンド工程において、前記加える張力を一方向と、該一方向と略90度に交差する他方向とに交互に加えることが好ましい。このように、加える張力をX方向とY方向とに交互に加えれば、チップへの分割がスムースに行えるからである。
【0026】
また、本発明において、前記改質領域形成工程において、前記板状部材にレーザー光を入射させ、前記板状部材の表面又は内部に改質領域を形成することが好ましい。板状部材の表面に線状の改質領域を形成する方法は、ダイシング、スクライビング等の方法でも可能であるが、レーザー光を使用すれば、生産性、ランニングコスト、品質等の各面で優位性が発揮できるからである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係る板状部材の分割方法及び分割装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0028】
図1は、本発明の板状部材の分割方法に係る第1の実施形態を表わすフローチャートである。この第1の実施形態では、先ず、表面側に多数のIC回路が形成されたウエーハの裏面側をテーブルに載置し、次いで、リング状のダイシング用フレームをウエーハの外側に配置する。次いで、上方から片面に紫外線(以下UVと称す)硬化型粘着剤を有するダイシングテープをフレームとウエーハの表面とに貼付し、ウエーハをフレームにマウントする(ステップS11)。この状態でウエーハの表面はダイシングテープで保護されるとともに、フレームと一体化されているので搬送性がよい(以上、テープ貼付工程に相当)。
【0029】
次いで、バックグラインダでウエーハの裏面が研削され所定の厚さ(たとえば50μm)近傍まで加工される。研削の後は、研削時に生成された加工変質層を研磨加工で除去する。ここで用いられるバックグラインダは、研磨機能付きのポリッシュグラインダであり、研削後にウエーハの吸着を解除せずに、そのまま研磨して加工変質層を除去できるので、厚さ30μm程度であっても破損することがない。研磨されたウエーハはバックグラインダに設けられた洗浄、乾燥装置で洗浄され、乾燥される(ステップS13)。
【0030】
次いで、所定の厚さに加工されたウエーハは、研磨機能付きのポリッシュグラインダに組込まれているレーザーダイシング装置で、個々のチップに分割されるべくダイシングされる。ここではウエーハはフレームごとテーブルに吸着され、ダイシングテープを介してウエーハの表面側からレーザー光が入射される。レーザー光の集光点がウエーハの厚さ方向の内部に設定されているので、ウエーハの表面を透過したレーザー光は、ウエーハ内部の集光点でエネルギーが集中し、ウエーハの内部に多光子吸収による改質領域が形成される(以上、改質領域形成工程に相当)。これによりウエーハは分子間力のバランスが崩れ、自然に割断するかあるいは僅かな外力を加えることにより割断されるようになる(ステップS15)。
【0031】
図2は、ポリッシュグラインダに組込まれているレーザーダイシング装置を説明する概念図である。レーザーダイシング装置10は、同図に示されるように、マシンベース11上にXYZθテーブル12が設けられ、ウエーハWを吸着載置してXYZθ方向に精密に移動される。同じくマシンベース11上に設けられたホルダ14にはダイシング用の光学系13が取り付けられている。
【0032】
光学系13にはレーザー光源13Aが設けられ、レーザー光源13Aから発振されたレーザー光はコリメートレンズ、ミラー、コンデンスレンズ等の光学系を経てウエーハWの内部に集光される。ここでは、集光点におけるピークパワー密度が1×108(W/c m2 )以上でかつパルス幅が1μs以下の条件で、ダイシングテープに対して透過性を有するレーザー光が用いられる。なお、集光点の厚さ方向位置は、XYZθテーブル12のZ方向微動によって調整される。
【0033】
また、図示しない観察光学系が設けられており、ウエーハ表面に形成されているパターンを基にウエーハのアライメントが行われ、レーザー光の入射位置が位置決めされる。アライメントが終了すると、XYZθテーブル12がXY方向に移動してウエーハのダイシングストリートに沿ってレーザー光が入射される。
【0034】
図1に示されるステップS15のレーザーダイシングの後は、ダイシングテープを放射状に伸延させ各チップ間の隙間を広げるエキスパンド工程が行われる(ステップS17)。この詳細については、後述する。
【0035】
ダイシングテープがエキスパンドされた状態でダイシングテープ側からUVを照射し、ダイシングテープの粘着剤を硬化させ粘着力を低下させる。なお、このUV照射は、ダイシング工程の最後に行ってもよい。
【0036】
次いで、エキスパンドされた状態で1個のチップがダイシングテープ側から突き上げピンで突き上げられてダイシングテープから剥離され、ピックアップヘッドで吸引され、表裏反転されてチップマウント用のコレットに吸引され、リードフレーム等のパッケージ基材にマウントされる(ステップS19)。チップマウント工程後は、ワイヤボンディング、モールディング、リード切断成形、マーキング等のパッケージング工程が施されICが完成される。以上が第1の実施形態の概略である。
【0037】
次にエキスパンド工程の詳細について説明する。図3は、本発明に係る板状部材の分割方法の原理を説明する概念図であり、図4は、第1の実施形態の概要を示す斜視図であり、図5は、板状部材の分割装置の概要を示す平面図であり、図6は、同じく断面図である。
【0038】
図3において、(a)は、平面図であり、(b)は、断面図である。同図(b)に示されるように、レーザー光により形成される改質領域Kは、ウエーハWの内部に存在する。同図(a)に示されるように、改質領域Kの両側のウエーハWに加えられる張力は矢印で示され、張力の程度は矢印の長さで示される。
【0039】
図3(a)に示されるように、ウエーハWに加えられる張力が、図の上側から下側に向かって直線状に増加するように変化した場合、ウエーハWの分割は図の下側から上側に向かって進行する。これにより、線状の改質領域Kの割断起点をコントロールすることができ、その結果、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができる。
【0040】
図4、図5及び図6は、このような分割方法を行うための装置である。同図に示されるように、ダイシングテープSの周縁部を固定するフレームFは4分割されており、分割されたそれぞれのフレームFの両端部近傍には独立して張力を加えられるようになっている。図6において、ダイシングテープSは支持テーブル16上に載置されている。
【0041】
図5において、加えられる張力は矢印で示され、張力の程度は矢印の長さで示される。また、矢印に添付された丸数字は、張力を加える順序を示している。先ず、丸数字1の矢印で示されるように、ウエーハWに加えられる左右方向の張力が、図の上側から下側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の下側から上側に向かって進行する。
【0042】
次いで、丸数字2の矢印で示されるように、ウエーハWに加えられる上下方向の張力が、図の左側から右側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の右側から左側に向かって進行する。
【0043】
次いで、丸数字3の矢印で示されるように、ウエーハWに加えられる左右方向の張力が、図の下側から上側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の上側から下側に向かって進行する。
【0044】
次いで、丸数字4の矢印で示されるように、ウエーハWに加えられる上下方向の張力が、図の右側から左側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の左側から右側に向かって進行する。このようにして、ウエーハWの全ての分割が終了する。
【0045】
分割されたそれぞれのフレームFの両端部近傍に独立して張力を加えるための機構としては、公知の各種直動装置が採用できる。たとえば、モータとねじ(シャフトとしての雄ねじと軸受としての雌ねじとの組み合わせ)よりなる直動装置が採用できる。
【0046】
なお、図5に示される構成において、短い矢印で示される箇所であっても、張力は加えている必要がある。もし、この箇所に張力を加えないと、ウエーハWの分割予定箇所に圧縮力が加わり、その結果、この箇所にチッピングや割れ欠けが生じることがあるからである。
【0047】
また、一旦張力が加えられ、移動したフレームFは、その位置に固定されていなければならない。移動したフレームFが、その後元の位置に戻った場合には、ダイシングテープSにたるみを生じ、その後のウエーハWの分割に悪影響を及ぼすからである。
【0048】
以上説明した第1の実施形態によれば、エキスパンド工程において、改質領域の平面位置によって加える張力を変化させる。これにより、線状の改質領域Kの割断起点をコントロールすることができ、その結果、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができる。
【0049】
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図7に基いて説明する。この第2の実施形態は前述の第1の実施形態と比べ、エキスパンド工程のみが異なっている。したがって、共通の工程についての詳細な説明は省略する。また、図3に示される基本的な原理も共通であり、これについても説明は省略する。
【0050】
図7に示される装置においては、第1の実施形態と異なり、フレームFは分割されない枠状の一体ものである(図10参照)。そして、フレームFが固定されており、支持テーブル18が上昇することにより、ダイシングテープSに張力が加えられる構成が採用されている。この構成において、支持テーブル18が傾いて上昇することにより、ウエーハWに加えられる張力を部位によって変化させる構造となっている。
【0051】
図7(a)は、ウエーハWの分割開始前のセット状態を示している。上面にウエーハWが貼付されたダイシングテープSは、周縁部をフレームFに固定され、たるみのない状態となっている。ダイシングテープSの下面には支持テーブル18が、全面で接触した状態にある。
【0052】
次いで、図7(b)に示されるように、支持テーブル18の左側のみ上昇し、支持テーブル18が傾いた状態となる。このようにすることにより、ダイシングテープSの左側部分が右側部分よりも大きく延伸され、ウエーハWに加えられる紙面に垂直な方向の張力が、図の右側から左側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の左側から右側に向かって進行する。
【0053】
次いで、図7(c)に示されるように、支持テーブル18の右側も上昇し、支持テーブル18は水平状態となる。
【0054】
次いで、図示は省略するが、支持テーブル18の手前側のみ上昇し、支持テーブル18が傾いた状態となる。このようにすることにより、ダイシングテープSの手前側部分が奥側部分よりも大きく延伸され、ウエーハWに加えられる左右方向の張力が、図の奥側から手前側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の手前側から奥側に向かって進行する。
【0055】
以下、同様な手順により交互に支持テーブル18を傾斜させながら上昇させ、ウエーハWの分割を進行させる。
【0056】
支持テーブル18を傾斜させながら上昇させるための機構としては、公知の各種直動装置が採用できる。たとえば、モータとねじ(シャフトとしての雄ねじと軸受としての雌ねじとの組み合わせ)よりなる直動装置を支持テーブル18の下の4箇所に設け、各シャフトの先端と支持テーブル18とをロッドエンド等の球面座で連結する構成が採用できる。
【0057】
以上説明した第2の実施形態によれば、エキスパンド工程において、改質領域の平面位置によって加える張力を変化させる。これにより、線状の改質領域Kの割断起点をコントロールすることができ、その結果、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができる。
【0058】
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図8に基いて説明する。この第3の実施形態は前述の第1、第2の実施形態と比べ、エキスパンド工程のみが異なっている。したがって、共通の工程についての詳細な説明は省略する。また、図3に示される基本的な原理も共通であり、これについても説明は省略する。
【0059】
図8に示される装置においては、第1の実施形態と異なり、フレームFは分割されない枠状の一体ものである(図10参照)。そして、フレームFが固定されており、支持テーブル20が回転することにより、ダイシングテープSに張力が加えられる構成が採用されている。この構成において、支持テーブル20の中心C0 より偏心量δだけずれた位置にある回転中心C1 を中心に支持テーブル20が回転することにより、ウエーハWに加えられる張力を部位によって変化させる構造となっている。
【0060】
図8(a)は、この装置の平面図であり、フレームFと、ダイシングテープSと、ウエーハWと、支持テーブル20との平面的な位置関係を示している。フレームFと、ダイシングテープSと、ウエーハWとは同心に配され、その中心はC1 である。これに対して、支持テーブル20の中心C0 は、C1 より偏心量δだけずれた位置にあり、また支持テーブル20の回転中心は、C1 の位置にある。したがって、支持テーブル20を回転させると、支持テーブル20の中心C0 の軌跡は、同図(a)において円20Aとなる。
【0061】
図示しない分割開始前のセット状態においては、上面にウエーハWが貼付されたダイシングテープSは、周縁部をフレームFに固定され、たるみのない状態となっている。ダイシングテープSの下面には支持テーブル20が、全面で接触した状態にある。
【0062】
次いで、図8(b)に示されるように、支持テーブル20が上昇し、ダイシングテープSに張力が加えられる。この際、図8(a)に示されるように、支持テーブル20がウエーハW等に対し上側に偏心した位置にあるので、ダイシングテープSの上側部分が下側部分よりも大きく延伸され、ウエーハWに加えられる左右方向の張力が、図の下側から上側に向かって直線状に増加するように変化して加えられ、ウエーハWの分割は図の上側から下側に向かって進行する。
【0063】
次いで、図8(a)及び(b)に示されるように、支持テーブル20が矢印方向に回転し、これにしたがい、ダイシングテープSの大きく延伸される部分が移動していく。その結果、ウエーハWの分割は順次進行し、ウエーハWの全ての分割が終了する。
【0064】
以上説明した第3の実施形態によれば、エキスパンド工程において、改質領域の平面位置によって加える張力を変化させる。これにより、線状の改質領域Kの割断起点をコントロールすることができ、その結果、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができる。
【0065】
以上、本発明に係る板状部材の分割方法及び分割装置の実施形態の各例について説明したが、本発明は上記実施形態の例に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
【0066】
たとえば、実施形態の例では、ダイシングテープSが貼付されたウエーハWの表面又は内部に改質領域を形成する改質領域形成工程にレーザーダイシング装置が採用されているが、これ以外の装置、たとえば、ダイシングソーによりウエーハWの表面に改質領域を形成する構成の改質領域形成工程を採用できる。
【0067】
また、実施形態の例では、硬脆材よりなる板状部材としてウエーハWが採用されているが、これ以外の各種硬脆材をも採用できる。たとえば、各種表示素子(LC、EL等)に使用されるガラス基板の分割にも適用できる。このようなガラス基板のスクライビングによる分割では、ガラス切粉の発生によるキズの発生が大きな問題であったが、本発明によれば、この問題の有効な対処が可能である。
【0068】
また、実施形態の例では、厚さ30μm〜100μm程度の極薄のウエーハに加工して極薄のチップを得るという例で説明したが、本発明の板状部材の分割方法は100μm以上のチップに対しても適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エキスパンド工程において、改質領域の平面位置によって加える張力を変化させる。これにより、線状の改質領域Kの割断起点をコントロールすることができ、その結果、チッピングや割れ欠けが生じることがなく、端面形状が良好な極薄のチップを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板状部材の分割方法の第1の実施形態の流れを示すフローチャート
【図2】レーザーダイシング装置を説明する概念図
【図3】本発明に係る板状部材の分割方法の原理を説明する概念図
【図4】本発明に係る板状部材の分割方法の第1の実施形態の概要を示す斜視図
【図5】板状部材の分割装置の概要を示す平面図
【図6】同じく断面図
【図7】第2の実施形態を説明する概念図
【図8】第3の実施形態を説明する概念図
【図9】従来の板状部材の分割方法の流れを示すフローチャート
【図10】従来のエキスパンド工程を説明する概念図
【図11】従来のエキスパンド工程におけるウエーハの分割を説明する概略図
【符号の説明】
10…レーザーダイシング装置、11…マシンベース、12…XYZθテーブル、13…光学系、13A…レーザー光源、14…ホルダ、F…フレーム、K…改質領域、S…ダイシングテープ、W…ウエーハ(板状部材)
Claims (2)
- 硬脆材よりなる板状部材の表面又は内部に線状の改質領域を形成し、該線状の改質領域に沿って前記板状部材を分割することにより複数枚の基板を得る板状部材の分割方法において、
前記板状部材の表面にテープを貼付するテープ貼付工程と、
前記テープが貼付された板状部材の表面又は内部に改質領域を形成する改質領域形成工程と、
前記改質領域形成工程の後、前記テープに張力を加えて引き伸ばすエキスパンド工程と、
を有する板状部材の分割方法であって、
前記テープの周縁部を固定するフレームは前記板状部材の外側を囲むように配置されるとともに、前記フレームは周方向に複数に分割された複数の分割フレームからなり、
前記エキスパンド工程は、前記複数の分割フレームのうち前記板状部材を挟んで対向する第1及び第2の分割フレームにおいて、前記周方向に対設する第1の端部近傍同士に与える張力を前記第1の端部とは反対側で対設する第2の端部近傍同士に与える張力とは相対的に異ならせることにより、前記板状部材の平面方向に前記テープへ加える張力を、線状に形成された前記改質領域に沿って変化させることを特徴とする板状部材の分割方法。 - 表面にテープが貼付され、かつ表面又は内部に線状の改質領域が形成された硬脆材よりなる板状部材の前記線状の改質領域に沿って分割することにより複数枚の基板を得る板状部材の分割装置であって、
前記テープの周縁部を固定するフレームは前記板状部材の外側を囲むように配置されるとともに、前記フレームは周方向に複数に分割された複数の分割フレームからなり、
前記複数の分割フレームのうち前記板状部材を挟んで対向する第1及び第2の分割フレームにおいて、前記周方向に対設する第1の端部近傍同士に与える張力を前記第1の端部とは反対側で対設する第2の端部近傍同士に与える張力とは相対的に異ならせることにより、前記板状部材の平面方向に前記テープへ加える張力を、線状に形成された前記改質領域に沿って変化させ得るエキスパンド手段が設けられていることを特徴とする板状部材の分割装置。
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