JP4431210B2 - 周波数偏差検出装置および周波数偏差検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、DTMF信号の周波数偏差を検出する周波数偏差検出装置および周波数偏差検出方法に関し、特に、DTMF信号の周波数偏差を精度よく検出する周波数偏差検出装置および周波数偏差検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プッシュボタン式の電話機等に用いられる信号方式として、ITU(International Telecommunication Union)、Q22,Q23およびQ24等で勧告されているDTMF(Dual Tone Multi Frequency)がある。DTMFにおいては、4種類の低群周波数(Low Frequency Group:697,770,852および941Hz)および4種類の高群周波数(High Frequency Group:1209,1336,1477および1633Hz)からそれぞれ一つずつ周波数を選択して加算し、DTMF信号を生成する。図13は、従来の低群周波数および高群周波数の組合せが表す記号を示す図表である。図に示すように、DTMFにあっては、DTMF信号の低群周波数および高群周波数の組合せにより、16種類のシンボル(図中の記号の列)を表す。
【0003】
DTMF信号を受信する場合、周波数偏差,ツイステッドおよび信号レベル等がチェックされ、規格を満足すればDTMF信号として認められる。ここで、周波数偏差とは、規定された低群周波数および高群周波数に比べて、受信信号に主に含まれている周波数が何%ずれているかという値である。1.8%の周波数偏差以内であればDTMF信号として受信しなければならず、周波数偏差が3.0%以上であればDTMF信号として受信してはならない。
【0004】
また、最小持続時間(40msec)および24msec以下の信号は受信しない等の制約があり、たとえば、周波数偏差検出のために受信信号の周波数分析を行う場合、受信信号と分析の同期がとられていないので、受信信号のはじまりと分析区間のはじまりとのずれを考慮して、DTMF信号の最小持続時間内に少なくとも一つの分析区間が確保されるように分析区間を設定して分析を行う必要がある。すなわち、DTMFの規格の制約により求められる一定の分析のスループットを維持する必要がある。従来は、8kHzサンプルレートの音声信号に対して105サンプル分程度(13msec)の分析区間で分析を行っている。
【0005】
ところで、DTMF信号の周波数偏差を検出する従来の周波数偏差検出装置として、受信信号の一定数のサンプル、たとえば、8kHzサンプルレートの105サンプル程度を規定の8つの周波数(4つの低群周波数および4つの高群周波数)に関して周波数解析して周波数成分を抽出し、それぞれの周波数成分の信号強度から周波数偏差を検出するDTMFレシーバ(DTMF受信器)があった。
【0006】
図14は、従来におけるDTMF受信器の概略構成を示すブロック図である。従来のDTMF受信器は、受信信号の周波数成分を分析する周波数分析器1と、周波数分析器1から周波数成分の分析結果を入力し、周波数偏差,ツイステッドおよび信号レベル等をチェックしてDTMF信号であるか否かを判定し、DTMF信号であれば、低群周波数および高群周波数の組合せに応じた情報を5ビットバス2に出力するDTMF信号判定器3と、を備えている。
【0007】
周波数分析器1は、697Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器11と、770Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器12と、852Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器13と、941Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器14と、1209Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器15と、1336Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器16と、1447Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器17と、1633Hzの周波数成分の強度を検出する周波数検出器18と、を備えている。
【0008】
このDTMF受信器にあっては、周波数分析器1に設けられた周波数検出器11〜周波数検出器18が、それぞれ受信信号を入力し、Goertzelアルゴリズムを用いた方法で各規定周波数(697,770,852,941,1209,1336,1477および1633Hz)に関するDFT(離散フーリエ変換)を行い、各周波数成分の強度を検出する。なお、Goertzelアルゴリズムとは、FFT(高速フーリエ変換)アルゴリズムと同様にDFTを行うアルゴリズムであり、限られた数の周波数成分のみを検出する場合に有利なアルゴリズムである。DFTにおいては、一般的に、分析区間が長ければ長いほど、高い周波数精度を得ることができる。
【0009】
DTMF信号判定器3は、受信信号の周波数成分の分析結果、すなわち、周波数検出器11〜周波数検出器18が検出した各周波数成分の強度を入力して比較する。図15は、従来の受信信号の一例を示すグラフである。図15の例において、低群周波数(LG)の内では697Hzが最も大きい強度を示し、高群周波数(HG)の内では1336Hzが最も大きい強度を示しているので、697Hzおよび1336Hzの組合せのDTMF信号であると推定できる。697Hzおよび1336Hzの周波数成分について周波数偏差,信号強度およびツイスト等のチェックを行い、規格に従ってDTMF信号であるか否かの判定を行う。ここで、周波数偏差が大きいほど、換言すれば、周波数成分の強度のピークが規定周波数からずれるほど、規定周波数における周波数成分の強度が低下することを利用して周波数偏差を求める。
【0010】
図16は、従来のDTMF受信器の動作を示す説明図である。従来のDTMF受信機の動作において、周波数分析器1は、8kHzサンプルレートの105サンプル(約13msec)ごとの分析区間で、分析区間0〜分析区間4というように連続して受信信号の周波数分析を行う。すなわち、分析区間0がおわれば分析区間1というように、それぞれの分析区間が連なっている。DTMF信号判定器3は、105サンプルごとに、周波数分析器1から周波数成分の分析結果を入力し、周波数偏差,ツイステッドおよび信号レベル等をチェックしてDTMF信号であるか否かを判定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術によれば、8kHzサンプルレートの105サンプル(約13msec)分程度という短い分析区間で分析を行い、また、規定周波数の周波数成分の強度のみから周波数偏差を推定するため、1.8%という規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られず、適切な周波数偏差の検出が行うことができない場合があるという問題点があった。また、連続した分析区間で分析を行うため、十分に長い分析区間で分析を行おうとした場合、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されない場合があるといった問題点があった。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるようにしつつ、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度を確保し、適切な周波数偏差の検出が行うことができる周波数偏差検出装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる周波数偏差検出装置にあっては、DTMF信号の周波数偏差を検出する周波数偏差検出装置において、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析する複数の周波数偏差分析手段を有し、前記複数の周波数偏差分析手段の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っていることを特徴とする。
【0014】
この周波数偏差検出装置によれば、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの複数の分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析し、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、それぞれの分析区間をずらして重なり合わせている。
【0015】
つぎの発明にかかる周波数偏差検出装置にあっては、さらに、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析する周波数分析手段と、前記周波数分析手段の分析結果に基いて、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出する検出手段と、を有し、前記複数の周波数偏差分析手段は、前記検出手段で検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ分析を行うことを特徴とする。
【0016】
この周波数偏差検出装置によれば、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析し、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出し、検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ周波数偏差検出のための分析を行う。
【0017】
つぎの発明にかかる周波数偏差検出装置にあっては、前記周波数偏差分析手段の分析区間のずれは、8kHzサンプルレートの105サンプル分程度であり、前記周波数偏差分析手段の分析区間の長さは、8kHzサンプルレートの150サンプル分程度であることを特徴とする。
【0018】
この周波数偏差検出装置によれば、周波数偏差検出のための分析区間のずれは、8kHzサンプルレートの105サンプル分程度、分析区間の長さは、8kHzサンプルレートの150サンプル分程度である。
【0019】
つぎの発明にかかる周波数偏差検出装置にあっては、前記周波数分析手段の分析区間は、8kHzサンプルレートの60サンプル分程度であることを特徴とする。
【0020】
この周波数偏差検出装置によれば、どの規定周波数の周波数成分が含まれているかを検出するのに十分な長さであって従来の分析区間よりも短い8kHzサンプルレートの60サンプル分程度の分析区間で複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析する。
【0021】
つぎの発明にかかる周波数偏差検出方法にあっては、DTMF信号の周波数偏差を検出する周波数偏差検出方法において、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの複数の分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析する周波数偏差分析工程を含み、前記周波数偏差分析工程の複数の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っていることを特徴とする。
【0022】
この周波数偏差検出方法によれば、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの複数の分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析させ、これら複数の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っている。
【0023】
つぎの発明にかかる周波数偏差検出方法にあっては、さらに、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析し、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出する検出工程を含み、前記複数の周波数偏差分析工程は、前記検出工程で検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ分析を行うことを特徴とする。
【0024】
この周波数偏差検出方法によれば、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析させ、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出させて、検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ周波数偏差検出のための分析を行わせる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる周波数偏差検出装置および周波数偏差検出方法の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる周波数偏差検出装置の概略構成を示すブロック図である。実施の形態1にかかるDTMF(Dual Tone Multi Frequency)受信器(周波数偏差検出装置)は、受信信号の周波数分析を行い、DTMFで規定された規定周波数(697,770,852,941,1209,1336,1447および1633Hz)の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差分析器20および周波数偏差分析器21と、周波数偏差分析器20および周波数偏差分析器21からの検出結果を入力し、周波数偏差,ツイステッドおよび信号レベル等をチェックしてDTMF信号であるか否かを判定し、DTMF信号であれば、低群周波数および高群周波数の組合せに応じた情報を5ビットバス22に出力するDTMF信号判定器23と、を備えている。
【0027】
周波数偏差分析器20は、低群の周波数(697,770,852および941Hz)の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器24〜周波数偏差検出器27と、高群の周波数(1209,1336,1447および1633Hz)の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器28〜周波数偏差検出器31と、を備えている。周波数偏差分析器21も同様に、低群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器32〜周波数偏差検出器35と、高群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器36〜周波数偏差検出器39と、を備えている。
【0028】
図2は、実施の形態1にかかる低群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。低群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器24〜27,32〜35は全て同様の構成であって、規定周波数およびその周辺の周波数の信号強度を検出する複数の周波数検出器と、周波数偏差がDTMFの規格で許容されている規定周波数偏差以内かどうかを判定する周波数偏差判定器と、を備えている。
【0029】
たとえば、周波数偏差検出器24の場合、規定周波数697Hzの3.0%増しの周波数、すなわち、697×1.03=717.91HzについてGoertzelアルゴリズムを用いたDFT(離散フーリエ変換)を行って信号強度を検出する周波数検出器40と、同様に、規定周波数697Hzの1.0%増しの周波数の信号強度を検出する周波数検出器41と、規定周波数697Hzの周波数の信号強度を検出する周波数検出器42と、規定周波数697Hzから1.5%差し引いた周波数の信号強度を検出する周波数検出器43と、規定周波数697Hzから4.0%差し引いた周波数の信号強度を検出する周波数検出器43と、周波数検出器40〜周波数検出器44の検出結果から、受信信号の規定周波数697Hzにおける周波数偏差がDTMFの規格で許容されている規定周波数偏差以内かどうかを判定する周波数偏差判定器45と、を備えている。
【0030】
図3は、実施の形態1にかかる高群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。高群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器28〜31,36〜39は全て同様の構成であって、低群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器と同様に、規定周波数およびその周辺の周波数の信号強度を検出する複数の周波数検出器と、周波数偏差がDTMFの規格で許容されている規定周波数偏差以内かどうかを判定する周波数偏差判定器と、を備えている。
【0031】
たとえば、周波数偏差検出器28の場合、規定周波数1209Hzの4.0%増しの周波数、すなわち、1209×1.04=1257.36HzについてGoertzelアルゴリズムを用いたDFTを行って信号強度を検出する周波数検出器46と、同様に、規定周波数1209Hzの1.0%増しの周波数の信号強度を検出する周波数検出器47と、規定周波数1209Hzの周波数の信号強度を検出する周波数検出器48と、規定周波数1209Hzから1.5%差し引いた周波数の信号強度を検出する周波数検出器49と、規定周波数1209Hzから3.5%差し引いた周波数の信号強度を検出する周波数検出器50と、周波数検出器46〜周波数検出器50の検出結果から、受信信号の規定周波数1209Hzにおける周波数偏差がDTMFの規格で許容されている規定周波数偏差以内かどうかを判定する周波数偏差判定器51と、を備えている。
【0032】
以上の構成において、実施の形態1の動作を図4〜図7を参照して説明する。図4は、実施の形態1にかかる周波数偏差検出装置の動作を示す説明図である。実施の形態1にかかる周波数偏差検出装置の動作において、まず、8kHzサンプルされている受信信号が周波数偏差分析器20および周波数偏差分析器21に入力される。周波数偏差分析器20と周波数偏差分析器21とはそれぞれ独立に動作し、受信信号の連続する150サンプルを用いて周波数分析を行い、DTMFの各規定周波数の信号強度および周波数偏差を検出する。二つの周波数偏差分析器の分析区間、すなわち、各規定周波数の信号強度および周波数偏差を検出するために用いる150サンプル分の分析区間をずらして重ね合わせられており、従来と同様の105サンプル毎に周波数偏差分析器20,周波数偏差分析器21のいずれか一方が検出結果を生成する。
【0033】
このことにより、周波数偏差分析器20,周波数偏差分析器21のそれぞれで150サンプル程度という十分な分析区間が得られ、1.8%程度の高い周波数精度での分析が可能となり、同時に、周波数偏差分析器20,周波数偏差分析器21全体として105サンプル程度毎という高い分析のスループットを維持することができる。
【0034】
周波数偏差分析器20,周波数偏差分析器21の各周波数偏差検出器は、連続した150サンプルのデータについて、Goertzelアルゴリズムを用い、それぞれの担当する規定周波数周辺の周波数成分について分析し、周波数偏差を検出する。詳細には、まず、周波数偏差検出器内部の5つの周波数検出器が、低群周波数の場合は、規定周波数の+3.0%,+1.0%,0%(規定周波数),−1.5%および―4.0%の周波数について周波数成分を検出し、高群周波数の場合は、規定周波数の+4.0%,+1.0%,0%(規定周波数),−1.5%および―3.5%の周波数について周波数成分を検出する。続いて周波数偏差判定器が5つの周波数検出器からの検出結果に基いて周波数偏差が規格内か否かを判定する。
【0035】
なお、前述した周波数偏差検出器のGoertzelアルゴリズムを用いたDFTの計算は、受信信号のサンプルを受け取るたびに順次実行していってもよいし、ある程度サンプルを記憶した時点でサンプル受信の合間に分割して実行してもよいし、分析区間の終わりに一度に行ってもよい。また、Goertzelアルゴリズム以外のアルゴリズムを用いて周波数成分の強度を検出してもよい。さらに、周波数偏差検出器として高速な積和演算を実行するDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)等をもちいてDFTの計算を高速化してもよい。
【0036】
DTMF信号判定器23は、周波数偏差分析器20および周波数偏差分析器21から各DTMF周波数(規定周波数)の信号強度および周波数偏差の判定結果を105サンプル毎に受け取り、低群の中の最大の強度の周波数成分と、高群の中の最大の周波数成分とを用いて、それぞれの周波数偏差測定結果(周波数偏差判定結果)および周波数成分の強度(信号強度)から受信した信号がDTMF信号か否かを判定し、判定結果を105サンプル毎に5ビットバス22に出力する。
【0037】
つぎに、周波数偏差判定器の判定動作について、図5〜図7を参照して説明する。図5は、実施の形態1にかかる周波数偏差判定器の判定動作の流れを示すフローチャートであり、図6は、実施の形態1にかかる周波数偏差判定器で規格内と判定される場合における受信信号の周波数特性の一例を示すグラフであり、図7は、実施の形態1にかかる周波数偏差判定器で規格外と判定される場合における受信信号の周波数特性の一例を示すグラフである。
【0038】
たとえば、周波数偏差判定器45の場合、周波数検出器40〜周波数検出器44からの5つの検出結果を比較し、規定周波数に近い周波数、すなわち、規定周波数,規定周波数の1.0%増しの周波数、または、規定周波数から1.5%差し引いた周波数の信号強度が5つの検出結果の内で最大の信号強度であるか否かを判定し(S1)、これらのいずれかが最大の信号強度である場合は、図6に示すように、周波数偏差が規格内であると判断して周波数偏差が規格内であることを示す信号をDTMF信号判定器23に出力する。一方、規定周波数に近い三つの周波数のいずれもが最大の信号強度でない場合は、図7に示すように、周波数偏差が規格外であると判断して周波数偏差が規格外であることを示す信号をDTMF信号判定器23に出力する。なお、他の周波数偏差判定器も同様の動作を行う。
【0039】
前述したように、実施の形態1によれば、複数の周波数偏差分析器20,21が、DTMFで規定された各周波数(697,770,852,941,1209,1336,1447および1633Hz)の周辺の周波数成分を、DTMFで要求される1.8%程度の高い周波数精度で分析するのに十分な長さ(8kHzサンプルの150サンプル)の分析区間で分析して周波数偏差を検出し、周波数偏差分析器20,21のそれぞれの分析区間をずらせて重なり合わせ、高い分析のスループット(8kHzサンプルの105サンプル程度)で周波数偏差の検出を行うため、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるようにしつつ、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度を確保し、適切な周波数偏差の検出が行うことができる。
【0040】
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の概略構成を示すブロック図である。実施の形態2にかかるDTMFレシーバ(周波数偏差検出装置)は、受信信号の周波数分析を行う周波数分析器60と、周波数分析器60の分析結果を入力し、DTMFで規定されている低群の周波数(697,770,852および941Hz)のうちで最大の信号強度の周波数を検出するピーク検出器61と、周波数分析器60の分析結果を入力し、DTMFで規定されている高群の周波数(1209,1336,1447および1633Hz)のうちで最大の信号強度の周波数を検出するピーク検出器62と、周波数分析器60の分析結果を入力してDTMF信号の判定を行い、判定結果を5ビットバス64に出力するDTMF信号判定器63と、ピーク検出器61で検出された低群の周波数およびピーク検出器62で検出された高群の周波数の周辺の周波数を分析し、周波数偏差を検出する周波数偏差分析器65および周波数偏差分析器66と、5ビットバス64を介して送信されるDTMF信号判定器63の判定結果および周波数偏差分析器65,周波数偏差分析器66の周波数偏差の検出結果を入力し、受信信号がDTMF信号であるか否かを判定して5ビットバス68に判定結果を出力するDTMF信号判定器67と、を備えている。
【0041】
周波数分析器60は、DTMFで規定されている高群および低群の周波数(規定周波数)それぞれの信号強度を検出する周波数検出器71〜周波数検出器78を備えている。周波数検出器71〜周波数検出器78は、全て同様の動作を行い、Goertzelアルゴリズムを用いた方法で、それぞれ担当する規定周波数の周波数成分の強度(信号強度)を検出する。ここで、周波数検出器71〜周波数検出器78は、従来の周波数検出器と同様に、8kHzサンプル周期の105サンプルごとに信号強度の検出を行って検出結果をDTMF信号判定器63に出力するとともに、105サンプルのはじめの60サンプルにおいて信号強度の検出を行い、ピーク検出器61,ピーク検出器62に出力する。
【0042】
周波数偏差分析器65および周波数偏差分析器66は同様の構成を有し、それぞれ、高群の周波数の周波数偏差を検出する周波数偏差検出器81,周波数偏差検出器83と、低群の周波数の周波数偏差を検出する周波数偏差検出器82,周波数偏差検出器84と、を備えている。
【0043】
図9は、実施の形態2にかかる高群の周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。高群の周波数偏差検出器81および周波数偏差検出器83は同様の構成を有しており、たとえば、周波数偏差検出器81は、高群周波数の内どの周波数成分が最大の信号強度を持つかを示す信号をピーク検出器62から入力して最大の信号強度を持つ規定周波数を設定する周波数設定器90と、受信信号を入力し、周波数設定器90で設定された周波数の+4.0%,+1.0%,0%(設定された周波数),−1.5%および−3.5%の周波数の信号強度を検出する周波数検出器91〜周波数検出器95と、周波数検出器91〜周波数検出器95の検出結果から、受信信号の周波数偏差がDTMF規格に定められた周波数偏差の許容範囲内か否かを判定し、判定結果をDTMF信号判定器67に出力する周波数偏差判定器96と、を備えている。
【0044】
図10は、実施の形態2にかかる低群の周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。低群の周波数偏差検出器82および周波数偏差検出器84は同様の構成を有しており、高群の周波数偏差検出器と同様に、たとえば、周波数偏差検出器84は、低群周波数の内どの周波数成分が最大の信号強度を持つかを示す信号をピーク検出器61から入力して最大の信号強度を持つ規定周波数を設定する周波数設定器100と、受信信号を入力し、周波数設定器100で設定された周波数の+3.0%,+1.0%,0%(設定された周波数),−1.5%および−4.0%の周波数の信号強度を検出する周波数検出器101〜周波数検出器105と、周波数検出器101〜周波数検出器105の検出結果から、受信信号の周波数偏差がDTMF規格に定められた周波数偏差の許容範囲内か否かを判定し、判定結果をDTMF信号判定器67に出力する周波数偏差判定器106と、を備えている。
【0045】
以上の構成において、実施の形態2の動作を、図11,図12を参照して説明する。図11は、実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の動作の流れを示すフローチャートであり、図12は、実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の動作を示す説明図である。実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の動作において、まず、受信信号が周波数分析器60,周波数偏差分析器65および周波数偏差分析器66に入力される。
【0046】
周波数分析器60は、8kHzサンプルレートの105サンプル分の分析区間ごとにGoertzelアルゴリズムを用いて受信信号の周波数分析を行い、各規定周波数の信号強度を検出してDTMF信号判定器63に出力する。ここで、105サンプル分の分析区間の最初から60サンプル目に、最初の60サンプルについての各規定周波数の信号強度を検出し、周波数検出器71〜周波数検出器74で検出した低群周波数の検出結果についてはピーク検出器61に、周波数検出器75〜周波数検出器78で検出した高群周波数の検出結果についてはピーク検出器62に出力する(S11)。ここで、60サンプル分の分析区間は、受信信号にどのDTMF信号(規定周波数)が主に含まれているかを大まかに判定するのに十分であり、105サンプル分より少ない分析区間で検出することにより、周波数偏差の分析区間を長くとることができる。
【0047】
なお、前述した周波数分析器60のGoertzelアルゴリズムを用いたDFTの計算は、受信信号のサンプルを受け取るたびに順次実行していってもよいし、ある程度サンプルを記憶した時点でサンプル受信の合間に分割して実行してもよいし、60サンプル目に一度に行ってもよい。また、Goertzelアルゴリズム以外のアルゴリズムを用いて信号強度を検出してもよい。さらに、周波数分析器60として高速な積和演算を実行するDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)等をもちいてDFTの計算を高速化してもよい。
【0048】
ピーク検出器61,ピーク検出器62は、周波数分析器60の検出結果を入力して低群,高群それぞれの周波数の信号強度を比較し、低群,高群それぞれの周波数の内で最も信号強度が大きい周波数を検出し、検出結果を周波数偏差分析器65および周波数偏差分析器66に出力する(S12)。周波数偏差分析器65および周波数偏差分析器66は、ピーク検出器61,ピーク検出器62の検出タイミングの一つおきに交互に分析を開始し、150サンプル分の分析区間で、ピーク検出器61,ピーク検出器62の検出した低群および高群の周波数周辺の周波数についてのみ分析を行い、周波数偏差の検出を行う(S13)。
【0049】
ここで、周波数偏差分析器65,周波数偏差分析器66が、ピーク検出器61,ピーク検出器62からの検出結果入力前の受信信号のサンプルを記憶し、ピーク検出器61,ピーク検出器62からの検出結果入力後に信号強度の計算をまとめて行うようにすれば、周波数偏差分析器65,周波数偏差分析器66の分析区間と周波数分析器60の分析区間とを重なり合わせることもできる。なお、周波数偏差の検出方法については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0050】
DTMF信号判定器63は、周波数分析器60から105サンプル毎に出力されるDTMFの周波数成分強度(信号強度)より、DTMF信号の強度,ツイストおよびS/N比等を検査し、これら全てがDTMFの規格を満たす場合に、どのDTMF信号(規定周波数)が検出されたかを5ビットバス64を介してDTMF信号判定器67に出力する。DTMF信号判定器67は、105サンプルごとに、DTMF信号判定器63から出力される従来と同様の判定結果と、周波数偏差分析器65および周波数偏差分析器66から出力される周波数偏差の検出結果と、を入力し、これら双方がDTMF規格を満たすことを示していた場合に、5ビットバス68にDTMF信号が検出されたという情報を出力する(S14)。
【0051】
前述したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、周波数偏差分析器65,周波数偏差分析器66の150サンプル程度の十分長い分析区間をずらせて重なり合うようにするため、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるようにしつつ、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度を確保し、適切な周波数偏差の検出が行うことができる。また、あらかじめ受信信号に含まれるDTMFで規定周波数を検出し、検出した周波数についてのみ周波数偏差の検出を行うため、計算量,メモリ容量,素子数または回路規模を削減することができ、コストを低減することができる。
【0052】
なお、前述した実施の形態1,実施の形態2では、周波数偏差分析器を二つ設け、これらの周波数偏差分析器の分析区間を8kHzサンプルレートの150サンプル分程度とし、この分析区間のずれを105サンプル分程度とし、また、60サンプル分の分析区間で受信信号に主に含まれる周波数を検出していたが、この例に限定されるものではなく、周波数偏差分析器を三つ以上設けてもよいし、DTMFの規格を満足するものであればどのようなものであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明によれば、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの複数の分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析し、これら複数の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っているため、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるようにしつつ、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度を確保し、適切な周波数偏差の検出が行うことができる、という効果を奏する。
【0054】
つぎの発明によれば、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析し、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出し、検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ周波数偏差検出のための分析を行うため、計算量,メモリ容量,素子数または回路規模を削減することができ、コストを低減することができる、という効果を奏する。
【0055】
つぎの発明によれば、周波数偏差検出のための分析区間のずれは、8kHzサンプルレートの105サンプル分程度、分析区間の長さは、8kHzサンプルレートの150サンプル分程度であるため、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるようにしつつ、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度を確保し、適切な周波数偏差の検出が行うことができる、という効果を奏する。
【0056】
つぎの発明によれば、どの規定周波数の周波数成分が含まれているかを検出するのに十分な長さであって従来の分析区間よりも短い8kHzサンプルレートの60サンプル分程度の分析区間で複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析するため、従来の分析区間から短縮した時間を周波数偏差検出のための分析区間にあてることができ、より適切な周波数偏差の検出が行うことができる、という効果を奏する。
【0057】
つぎの発明によれば、この周波数偏差検出方法によれば、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの複数の分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析させ、これら複数の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っているため、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるようにしつつ、規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度を確保し、適切な周波数偏差の検出が行うことができる、という効果を奏する。
【0058】
つぎの発明によれば、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析させ、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出させて、検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ周波数偏差検出のための分析を行わせるため、計算量,メモリ容量,素子数または回路規模を削減することができ、コストを低減することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる周波数偏差検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1にかかる低群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1にかかる高群の周波数の信号強度および周波数偏差を検出する周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態1にかかる周波数偏差検出装置の動作を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1にかかる周波数偏差判定器の判定動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態1にかかる周波数偏差判定器で規格内と判定される場合における受信信号の周波数特性の一例を示すグラフである。
【図7】 実施の形態1にかかる周波数偏差判定器で規格外と判定される場合における受信信号の周波数特性の一例を示すグラフである。
【図8】 本発明の実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態2にかかる高群の周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態2にかかる低群の周波数偏差検出器の概略構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態2にかかる周波数偏差検出装置の動作を示す説明図である。
【図13】 従来における低群周波数および高群周波数の組合せの表す記号を示す図表である。
【図14】 従来におけるDTMF受信器の概略構成を示すブロック図である。
【図15】 従来における受信信号の一例を示すグラフである。
【図16】 従来におけるDTMF受信器の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
60 周波数分析器、20,21,65,66 周波数派偏差分析器、23,63,67 DTMF信号判定器 61,62 ピーク検出器、90,100 周波数設定器。
Claims (6)
- DTMF信号の周波数偏差を検出する周波数偏差検出装置において、
規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析する複数の周波数偏差分析手段を有し、
前記複数の周波数偏差分析手段の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っていることを特徴とする周波数偏差検出装置。 - さらに、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析する周波数分析手段と、
前記周波数分析手段の分析結果に基いて、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出する検出手段と、
を有し、
前記複数の周波数偏差分析手段は、前記検出手段で検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ分析を行うことを特徴とする請求項1に記載の周波数偏差検出装置。 - 前記周波数偏差分析手段の分析区間のずれは、8kHzサンプルレートの105サンプル分程度であり、前記周波数偏差分析手段の分析区間の長さは、8kHzサンプルレートの150サンプル分程度であることを特徴とする請求項1または2に記載の周波数偏差検出装置。
- 前記周波数分析手段の分析区間は、8kHzサンプルレートの60サンプル分程度であることを特徴とする請求項2に記載の周波数偏差検出装置。
- DTMF信号の周波数偏差を検出する周波数偏差検出方法において、
規定の周波数偏差を検出するのに十分な精度が得られるような長さの複数の分析区間で規定周波数の周辺の周波数成分について受信信号を分析する周波数偏差分析工程を含み、
前記周波数偏差分析工程の複数の分析区間は、DTMF信号の最小持続時間に少なくとも一つの分析区間が確保されるように、ずれて重なり合っていることを特徴とする周波数偏差検出方法。 - さらに、複数の規定周波数の周波数成分について受信信号を分析し、いずれの高群および低群の組合せの規定周波数が受信信号に主に含まれているかを検出する検出工程を含み、
前記複数の周波数偏差分析工程は、前記検出工程で検出された高群および低群の規定周波数の周辺の周波数成分についてのみ分析を行うことを特徴とする請求項5に記載の周波数偏差検出方法。
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