JP4423588B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適なズームレンズに関し、特に屈折率分布型レンズと回折光学素子を用いたズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオカメラや電子スチルカメラ等の小型化に伴い、ズームレンズの小型化が要求されている。近年では、変倍機能を備えたズームレンズの要求は益々強くなり、変倍機能の重要性が増している。また、高画質への要求により撮像素子の高画素化が進み、レンズの性能への要求も厳しくなってきている。このような要求を達成するひとつの手段として、従来から、回折光学素子を用いたズームレンズが知られている。
【0003】
例えば、物体側から順に負・正の2成分タイプのズームレンズで、第1レンズ群又は第2レンズ群は少なくとも1面に回折光学面を有しているもの(例えば、特許文献1を参照)や、負・正・正の3成分タイプのズームレンズで、いずれかのレンズ群に回折光学面を有しているもの(例えば、特許文献2を参照)や、負・正・正の3成分タイプのズームレンズで、第2レンズ群中に回折光学面を有しているもの(例えば、特許文献3を参照)がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−52235号公報
【特許文献2】
特開平11−52237号公報
【特許文献3】
特開2000−221397号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されているいずれのズームレンズも性能、小型化ともに不十分であった。また、特許文献3に開示されているズームレンズでは、第2レンズ群中に設けられている回折光学面がレンズ接合面に導入されているため、製造が困難であった。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、小型の固体撮像素子等を用いてビデオカメラや電子スチルカメラ等の小型撮影装置に好適であり、2.5〜3倍程度の実用的な変倍比を有した、小型で高性能なズームレンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係るズームレンズは、少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、貼り合わせレンズからなり正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群及び第2レンズ群がそれぞれ移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化するように構成され、第1レンズ群及び第2レンズ群中のいずれかのレンズ面に回折光学面を有し、該回折光学面の有効径(直径)をC、広角端におけるレンズ系全体の焦点距離をfw、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式0.2<C/fw<5.0及び−0.459064≦f2/f1<−0.2の条件を満たすように構成されている。
【0008】
また、本発明に係るズームレンズでは、第1レンズ群は負メニスカスレンズを有し、第2レンズ群は屈折率分布型レンズを有し、前記屈折率分布型レンズの光軸上の光線の進行方向の単位長さ当たり(mm)の屈折率勾配をΔNとしたとき、次式−0.2<ΔN<−0.001の条件を満たすことが好ましい。
【0009】
また、本発明に係るズームレンズでは、前記第2レンズ群は、屈折率分布型レンズを有し、前記屈折率分布型レンズの厚さをLgとしたとき、次式0.05<Lg/fw<2.0の条件を満たすことが好ましい。
【0010】
また、本発明に係るズームレンズでは、第1レンズ群は回折光学面を有して、この回折光学面の曲率半径をraとしたとき、次式0.05<|fw/ra|<2.0の条件を満たすことが好ましい。
【0011】
また、本発明に係るズームレンズでは、第2レンズ群は回折光学面を有して、この回折光学面の曲率半径をrbとしたとき、次式0.05<|fw/rb|<2.0の条件を満たすことが好ましい。
【0012】
また、本発明に係るズームレンズでは、第1レンズ群は非球面を有する負メニスカスレンズからなり、第2レンズ群は非球面を有する両凸レンズと負レンズの貼り合わせレンズからなり、像高が1.5mmよりも小さく、第1レンズ群及び第2レンズ群の少なくともいずれかには屈折率分布型レンズを有することが好ましい。
さらに、本発明に係るズームレンズでは、前記第1レンズ群は負メニスカスレンズを有し、前記負メニスカスレンズの物体側の面の曲率半径をr1、前記負メニスカスレンズの像側の面の曲率半径をr2としたとき、次式 1.0<(r1+r2)/(r1−r2)<5.0 の条件を満たすのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成されている。このように物体側から順に、負・正の屈折力配置を採用しているので、前玉径が小さくコンパクトで、且つ射出瞳位置を像面から比較的離した構成を採ることができる。したがって、本発明のズームレンズは、固体撮像素子を用いたカメラなどに好適である。
【0014】
本発明は、このような構成のレンズタイプにおいて、回折光学素子及び屈折率分布型レンズを利用して、ズームレンズの小型化及び高性能化を図った。
【0015】
まず、回折光学素子を用いた点について以下に説明する。本発明では、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2中の少なくともいずれかに、回折作用によるレンズ面(以下、回折光学面という)を導入することにより、特に色収差に関して優れた補正が可能であり、且つ、回折光学素子に特有の問題であったフレアを低減し、その結果、優れた光学性能を達成することができることを見出した。
【0016】
一般に、光線を偏向させる作用として、屈折作用、反射作用、及び回折作用の3種類が知られている。本発明において、回折光学面とは、光波としての回折作用を利用することにより光を屈曲させ、種々の光学作用を得ることのできるレンズ面をいう。具体的には、回折光学面は、負分散を生じさせることができること、小型化しやすいことなど、数々の利点を有している。その中でも特に、色収差補正に極めて有効であることが知られている。なお、このような回折光学素子の性質に関しては、「『回折光学素子入門』応用物理学会日本光学会監修」に詳しい。
【0017】
さて、本発明に係るズームレンズにおいては、回折光学面を有する一般の光学系の場合と同様に、回折光学面を通過する光線角度は、できるだけ小さい方が好ましい。これは、上記光線角度が大きくなると、回折光学面によるフレアが発生しやすくなり、画質を損ねてしまうからである。そこで、回折光学面によるフレアがあまり影響を及ぼさずに、良好な画像を得るためには、本光学系の場合、その角度が10度以下とすることが望ましい。このような条件が満たされるのであれば、回折光学面は本ズームレンズ中のどこに配置してもよいが、本発明のズームレンズにおいては第1レンズ群G1に回折光学面に配置することにより倍率色収差の補正を、第2レンズ群G2に回折光学面を配置することにより軸上色収差の補正をより効果的に行うことができる。
【0018】
次に、屈折率分布型レンズを用いた点について以下に説明する。本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群及び第2レンズ群中のいずれかのレンズに、光軸方向に屈折率が連続的に変化する屈折率分布型レンズを用いることにより、小型であるにも係らず、収差発生の少ない、優れた光学性能が得られるようになっている。
【0019】
一般に、光学ガラス材料には、無色、透明、均質なものが用いられているが、屈折率分布型レンズとは均質ではなく、屈折率が媒質中で連続的に変化しているものをいう。そして、基本的には、アキシャル型、ラディアル型があることが知られている。アキシャル型とは、光軸方向に屈折率が連続的に変化しているものをいい、ラディアル型とは、光軸と垂直な方向に屈折率が連続的に変化しているものをいう。また、これらの組み合わせもあり得る。図10(A)はアキシャル型の屈折率分布型レンズ1を光軸と垂直な方向から見た断面図であり、光軸と垂直な線は屈折率が等しいポイントを連ねている(すなわち屈折率の等高線を示している)。また、図10(B)はラディアル型の屈折率分布型レンズ2を光軸と垂直な方向から見た断面図であり、光軸と平行な線は屈折率が等しいポイントを連ねている。そして、このアキシャル型の屈折率分布型レンズは、近年、大口径のものの製作が可能となったため、実用に供することが可能となった。
【0020】
このアキシャル型の屈折率分布型レンズについてもう少し述べると、屈折面及び媒質内での局所的な屈折率変化によって、非球面レンズのような作用を有することや、ガラス分散値がレンズ内で連続的に変化することにより、貼り合わせレンズのような効果を有することから、単レンズでも良好な色収差補正能力を有している。このため、高価な非球面レンズや特殊低分散ガラスでしか達し得ない(通常のガラスでは達し得ない)良好な色収差補正が可能である。
【0021】
本発明においては、この(アキシャル型)屈折率分布型レンズと先述の回折光学素子とを組み合わせて用いることにより、諸収差(特に色収差)が良好に補正されて優れた結像性能が得られる。さらに、収差補正に要するレンズ枚数を少なくすることができるので、安価且つ小型な構成にすることもできる。
【0022】
以下、条件式の説明に沿って、本発明のズームレンズを詳細に説明する。本発明のズームレンズにおいて、Cは回折光学面の有効径(直径)、fwは広角端におけるレンズ系全体の焦点距離としたとき、次式(1)を満足する。
【0023】
【数1】
0.2< C /fw <5.0 (1)
【0024】
上記条件式(1)は、回折光学面を有するレンズの適切な有効径(直径)Cを規定している。条件式(1)の上限値を上回ると、有効径が大きくなりすぎ、回折光学面の製作が困難となりコストアップにつながる。また、回折光学面に外部からの有害光が入りやすくなり、フレア等による画質低下を招きやすくなる。反対に、条件式(1)の下限値を下回ると、また、前記回折光学面を有するレンズの有効径Cが小さくなりすぎて、回折光学面の格子ピッチが小さくなる傾向が強まり、回折光学面の製作が困難となりコストアップにつながるばかりか、格子によるフレア発生が大きくなり画質低下を招きやすくなる。さらには、光量不足の傾向が強まり不都合である。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(1)の上限値を3.0とすることが好ましい。また、下限値を0.4とすることが好ましい。
【0025】
また、本発明に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は負メニスカスレンズを有し、第2レンズ群G2は屈折率分布型レンズを有し、この屈折率分布型レンズの光軸上の光線の進行方向の単位長さ当たり(mm)の屈折率勾配をΔNとしたとき、次式(2)を満足する。
【0026】
【数2】
−0.2<ΔN<−0.001 (2)
【0027】
上記条件式(2)は、第2レンズ群中の屈折率分布型レンズの屈折率勾配ΔNの適切な範囲を規定している。この屈折率勾配ΔNの範囲は、本発明が回折光学面との組み合わせによりプラスでもマイナスでも収差バランスを取り得るなかで見出された、より好ましい範囲である。条件式(2)の上限値を上回ると、球面収差が正側に過大となって不都合である。反対に、条件式(2)の下限値を下回ると、ペッツバール和が負側に大きくなりすぎて像面湾曲が甚大となり、画質低下を招きやすくなる。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(2)の上限値を−0.003とすることが好ましい。また、下限値を−0.15とすることが好ましい。
【0028】
また、本発明に係るズームレンズにおいて、屈折率分布型レンズの厚さをLgとしたとき、次式(3)を満たす。
【0029】
【数3】
0.05<Lg/fw<2.0 (3)
【0030】
上記条件式(3)は、最も物体側の屈折率分布型レンズの厚さLgの適切な範囲を規定している。条件式(3)の上限値を上回ると、屈折率分布型レンズの厚さが厚くなりすぎて、レンズ自身を製造しづらくなる不都合が生じるばかりか、光学系全体の重量の増加を招いて小型化に反する。反対に、条件式(3)の下限値を下回ると、屈折率分布型レンズの厚さが薄くなりすぎて、収差補正上の効果が減じて(特に、倍率色収差)、良好な結像性能が得られなくなる。また、屈折率分布型レンズでは、物体側の面と像側の面とで所定の屈折率差を設けるために単位長さ当たりの屈折率の差すなわち勾配を大きくとらなければならず、屈折率分布型レンズの厚さが薄くなりすぎると、レンズ自身を製造しづらくなる不都合が生じる。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(3)の上限値を0.5とすることが好ましい。また、下限値を0.05とすることが好ましい。
【0031】
また、本発明に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の回折光学面を有する面の曲率半径raとしたとき、次式(4)を満足する。
【0032】
【数4】
0.2<|fw/ra|<2.0 (4)
【0033】
上記条件式(4)は、第1レンズ群G1中の回折光学面を有するレンズ面の曲率半径raの適切な範囲を規定している。条件式(4)の下限値を下回ると、回折光学面の曲率半径raが小さくなりすぎてしまい、回折光学面自身を製造しづらくなる不都合が生じるばかりか、コマ収差や像面湾曲収差の発生が甚大となってしまう。特に、広角端においては顕著である。なお、第1レンズ群G1中の回折光学面が平面上に形成されているときは、raは無限大なので、条件式(4)は、|fw/ra|=0である。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(4)の上限値を1.0とすることが好ましい。また、下限値を0.5とすることが好ましい。
【0034】
また、本発明に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群G2中の回折光学面を有する面の曲率半径rbとしたとき、次式(5)を満足する。
【0035】
【数5】
0.2<|fw/rb|<2.0 (5)
【0036】
上記条件式(5)は、第2レンズ群G2中の回折光学面を有するレンズ面の曲率半径rbの適切な範囲を規定している。条件式(5)の下限値を下回ると、回折光学面の曲率半径rbが小さくなりすぎてしまい、回折光学面自身を製造しづらくなる不都合が生じるばかりか、球面収差の発生が甚大となってしまう。特に、望遠端においては顕著である。なお、第1レンズ群G1中の回折光学面が平面上に形成されているときは、rbは無限大なので、条件式(5)は、|fw/rb|=0である。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(5)の上限値を1.0とすることが好ましい。また、下限値を0.2とすることが好ましい。
【0037】
さらに、本発明のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1の焦点距離をf1、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、次式(6)を満足することが望ましい。
【0038】
【数6】
−3.0<f2/f1<−0.2 (6)
【0039】
上記条件式(6)は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の適切なパワー配分を規定している。この条件式(6)の範囲を外れると、収差バランスを失いやすくなるばかりか、小型化の達成が困難となる。条件式(6)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1の焦点距離f1の大きさが大きくなりすぎてしまい、非点収差や歪曲収差の発生が甚大となって、画質を損ねるおそれがある。反対に、条件式(6)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の焦点距離f2の大きさが大きくなりすぎてしまい、光学系の全長が長くなって不都合である。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(6)の上限値を−0.3とすることが好ましい。また、下限値を−1.0とすることが好ましい。
【0040】
また、本発明に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1に設けられた負メニスカスレンズの物体側の面の曲率半径をr1、像側の面の曲率半径r2としたとき、次式(7)を満足することが望ましい。
【0041】
【数7】
1.0<(r1+r2)/(r1−r2)<5.0 (7)
【0042】
上記条件式(7)は、第1レンズ群G1中の負メニスカスレンズの形状の適切な範囲を規定している。条件式(7)の上限値を上回ると、レンズの研摩や心取りが困難となりコストアップにつながる。反対に、条件式(7)の下限値を下回ると、非点収差や倍率色収差などの軸収差の劣化が大きくなり、好ましくない。なお、本発明の効果を十分に発揮するには、条件式(7)の上限値を4.0とすることが望ましい。また、条件式(7)の下限値を2.0とすることが望ましい。
【0043】
本発明に係るズームレンズを実際に構成する場合、第1レンズ群G1には、負メニスカスレンズが設けられることが好ましい。このような構成によれば、軸外色収差の補正に効果的である。さらに良好な結像性能を確保するためには、この負メニスカスレンズの物体側の面及び像側の面のいずれかに、回折光学面を設けてもよい。このとき、上記負メニスカスレンズは、屈折率が1.7以上であることが好ましい。
【0044】
第1レンズ群G1は、非球面レンズを少なくとも1枚有することが好ましい。なお、回折光学面はレンズ接合面に形成すると、界面の屈折率差が小さいため、回折格子の高さが大きくなってフレアが発生しやすくなるので、空気と接するレンズ面上に形成することが好ましい。
【0045】
第2レンズ群G2は、小型化を達成するために構成レンズを2枚以内で、最も物体側のレンズが両凸レンズであることが望ましい。また、製造上の公差を緩和するために、第2レンズ群G2を、(両)凸レンズと凹レンズとの貼り合わせレンズを有することが望ましい。このとき、(両)凸レンズのアッベ数は、55以上であることが望ましい。さらに、第2レンズ群G2中における、両凸レンズの物体側のレンズ面に回折光学面を配置することにより、軸上色収差の補正を十分に行うことができる。
【0046】
また、上記した屈折率分布型レンズについて、さらに詳細に述べると、屈折率分布型レンズにおける光軸方向の屈折率の分布は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズ及び第2レンズ群G2の両凸レンズのどちらであっても、光線の進行方向に屈折率が減少するものであることが好ましい。このようにすれば、光線が光軸より離れるに従い、その光線の屈折角は小さくなり、歪曲収差を減少させる補正を極めて有効に行うことができるからである。
【0047】
なお、この屈折率分布型レンズを、第2レンズ群G2中の(両)凸レンズ及び凹レンズのいずれにも用いる場合は、光軸方向に像側に向かってアッベ数が増加することが望ましい。このとき、球面レンズとすると製造しやすくなるので、さらに好ましい。
【0048】
また、本発明において、回折光学面はアッベ数νdが65以下の光学ガラスのレンズ面上に形成することが望ましい。これは、回折格子が製造しやすく、良好な光学性能が得られるからである。ここで、回折光学面をレンズ上に形成する場合、製造を容易にする観点から、フレネルゾーンプレートのように、回折光学面を光軸に対して回転対称な格子構造にすることが好ましい。この場合、通常の非球面レンズと同様に、精研削でも、ガラスモールドでも製作可能である。さらには、レンズ表面に薄い樹脂層を形成し、この樹脂層に格子構造を設けるようにしてもよい。また、回折格子は単純な単層構造に限らず、複数の格子構造を重ねて複層構造にしてもよい。このように、複層構造の回折格子によれば、回折効率の波長特性や画角特性をより一層向上させることができる。
【0049】
さらに、本発明においては、もともと屈折面として非球面状に形成されたレンズLAやLBのレンズ面に回折作用を有するキノフォーム又はマルチレベルのバイナリ層を付加してもよい。以下、この点についてさらに説明する。
【0050】
一般に、ガラスモールド法で非球面レンズを形成する場合、いわゆる「型」を作り、その「型」の形状を転写した多数のレプリカをガラスで安価に且つ精度よく作っている。したがって、もともと屈折面として非球面状に形成されたレンズ面の上に回折光学面を形成するには、その「型」にキノフォーム又はバイナリ層を付加するだけでよい。このような方法は、コストアップ及び工程時間の増加をそれほど招かずに済むため、実用的価値が高い。特に、レンズ面にバイナリ層を付加する方法は、半導体チップの製造方法と似通っているため、より実用的価値が高い。なお、レンズ面を平面状又は球面状に形成し、その表面に薄い透明な樹脂層を付加して、キノフォーム又はバイナリ形状を作成してもよい。
【0051】
また、本発明に係るズームレンズは、このズームレンズのブレを検出するブレ検出手段と、ブレ検出手段からの信号とカメラの作動のシーケンス制御を行う制御手段とに基づいて適正なブレ補正量を定めるブレ制御装置と、ブレ制御装置により定められたブレ補正量に基づいて防振レンズ群を移動させる駆動機構とを組み合わせて、防振レンズシステムを構成することもできる。このとき、第2レンズ群G2を、光軸と直交する方向にシフトする構成がより望ましい。
【0052】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。なお、各実施例において、屈折率分布型レンズは、各色の波長の屈折率変化の係数を用いて、光軸方向に線形に変化するデータとして示している。
【0053】
また、各実施例において、回折光学面の位相差は、通常の屈折率と後述する非球面式(8)とを用いて行う超高屈折法により計算した。超高屈折法とは、非球面形状と回折光学面の格子ピッチとの間の一定の等価関係を利用するものであり、本実施例においては回折光学面は超高屈折法のデータとして、すなわち後述する非球面式(8)とその係数により示している。また、本実施例では収差特性の算出対象として、d線、g線を選んでいる。ここで本実施例において用いた、d線及びg線の波長と、これらスペクトル線に対して設定した具体的な屈折率の値を以下の表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
各実施例において非球面は、光軸に垂直な方向の高さ(入射高)をyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をxとし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をCnとしたとき、次式(8)で表される。
【0056】
【数8】
x=(y2/r)/{1+(1−κ・y2/r2)1/2}+C4y4+C6y6
+C8y8+C10y10+C12y12+C14y14+C16y16 (8)
【0057】
なお、本実施例において用いた超高屈折法については、前述の「『回折光学素子入門』応用物理学会日本光学会監修」に詳しい。
【0058】
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例に係るズームレンズML1のレンズ構成及び広角端(W)から望遠端(T)への変倍における各レンズ群の移動軌跡を示す図である。第1実施例においてズームレンズML1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1からなり負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、両凸レンズL2と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3との貼り合わせレンズからなり正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成されている。
【0059】
なお、本実施例では、第2レンズ群G2の負メニスカスレンズL3が屈折率分布型レンズGRINからなっており、その屈折率分布は光線の進行方向に屈折率が減少するものとなるように構成した。また、第2レンズ群G2の両凸レンズL2が回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)からなっている。また、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズL1及び第2レンズ群G2の負メニスカスレンズL3は非球面を有している。
【0060】
また、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間において、第2レンズ群G2の近傍に開口絞りSが配置され、この開口絞りSは変倍時に第2レンズ群G2とともに移動する。
【0061】
広角端(W)から望遠端(T)へのズーム作動は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を群単位で移動させて行われ、この第1実施例では、図1中に実線の矢印A1,A2で示すように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少して、第2レンズ群G2と像面Iとの間隔が増大するように移動させる。
【0062】
下の表2に、本第1実施例における各レンズの諸元を示す。表2における面番号1〜8は、図1における符号1〜8に対応している。また、表2におけるrはレンズ面の曲率半径(非球面の場合には基準球面の曲率半径)を、dはレンズ面の間隔を、n(d)はd線、n(g)はg線に対する屈折率をそれぞれ示している。また、非球面形状に形成されたレンズ面には、面番号の右に*印を付し、これらの面の諸元は上記の超高屈折法を用いて示している。また、前述の条件式(1)〜(7)に対応する値、すなわち条件対応値も以下に示している。
【0063】
表2において、面番号3が開口絞りSを示す。また、面番号2に示す面間隔(すなわち面番号2と面番号3との面間隔)d2及び面番号8に示す面間隔(すなわち面番号8と像面Iとの面間隔)d8は、ズーム作動に応じて変化するため、広角端(W)及び望遠端(T)におけるこれらの値を以下に示している。そして、面番号4及び5が回折光学面Gfに相当し、この回折光学面Gfの諸元は超高屈折法を用いて示している。また、屈折率分布型レンズにおいて、光軸方向の屈折率の変化量は、表中の「1mm当たりの屈折率の変化量」にレンズ厚さ0.500000を掛けた量となる。
【0064】
なお、諸元の表中に記載されている長さの単位は全てmmであるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。以上、表の説明は、他の実施例においても同様である。
【0065】
【表2】
【0066】
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分かる。
【0067】
図2、3は、第1実施例の諸収差図である。すなわち、図2は広角端(W)における諸収差図であり、図3は望遠端(T)における諸収差図である。各収差図において、dはd線を、gはg線をそれぞれ示している。なお、球面収差図におけるHは最大の入射高を1に規格化した入射高を、非点収差図及び歪曲収差図におけるYは像高の最大値をそれぞれ示している。なお、本実施例において、像高は1.4である。また、非点収差図では実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様である。
【0068】
各収差図から明らかなように、第1実施例におけるズームレンズML1では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0069】
(参考例)
図4は、本願の参考例に係るズームレンズML2のレンズ構成及び広角端(W)から望遠端(T)への変倍における各レンズ群の移動軌跡を示す図である。参考例においてズームレンズML2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1からなり負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、両凸レンズL2と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3との貼り合わせレンズからなり正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成されている。
【0070】
なお、本参考例では、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズL1が屈折率分布型レンズGRINからなっており、その屈折率分布は光線の進行方向に屈折率が減少するものとなるように構成した。また、第2レンズ群G2の両凸レンズL2が回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)DOEからなっている。また、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズL1及び第2レンズ群G2の負メニスカスレンズL3は非球面を有している。
【0071】
また、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間において、第2レンズ群G2の近傍に開口絞りSが配置され、この開口絞りSは変倍時に第2レンズ群G2とともに移動する。
【0072】
広角端(W)から望遠端(T)へのズーム作動は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を群単位で移動させて行われ、この参考例では、図4中に実線の矢印A3,A4で示すように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少して、第2レンズ群G2と像面Iとの間隔が増大するように移動させる。
【0073】
下の表3に、本参考例における各レンズの諸元を示す。表3における面番号1〜8は、図4における符号1〜8に対応している。また、前述の条件式(1)〜(7)に対応する値、すなわち条件対応値も以下に示している。
【0074】
なお、表3おいて、面番号3が開口絞りSを示す。また、面番号2に示す面間隔(すなわち面番号2と面番号3との面間隔)d2及び面番号8に示す面間隔(すなわち面番号8と像面Iとの面間隔)d8は、ズーム作動に応じて変化するため、広角端(W)及び望遠端(T)におけるこれらの値を以下に示している。そして、面番号4及び5が回折光学面Gfに相当し、この回折光学面Gfの諸元は超高屈折法を用いて示している。また、屈折率分布型レンズにおいて、光軸方向の屈折率の変化量は、表中の「1mm当たりの屈折率の変化量」にレンズ厚さ1.345350を掛けた量となる。
【0075】
【表3】
【0076】
このように本参考例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分かる。
【0077】
図5、6は、参考例の諸収差図である。すなわち、図5は広角端(W)における諸収差図であり、図6は望遠端(T)における諸収差図である。なお、本参考例において、像高は1.4である。各収差図から明らかなように、参考例のズームレンズML2では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0078】
(第2実施例)
図7は、本発明の第2実施例に係るズームレンズML3のレンズ構成及び広角端(W)から望遠端(T)への変倍における各レンズ群の移動軌跡を示す図である。第2実施例においてズームレンズML3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1からなり負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、両凸レンズL2と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3との貼り合わせレンズからなり正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成されている。
【0079】
なお、本実施例では、第2レンズ群G2の負メニスカスレンズL3が屈折率分布型レンズGRINからなっており、その屈折率分布は光線の進行方向に屈折率が減少するものとなるように構成した。また、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズL1及び第2レンズ群G2の両凸レンズL2が、それぞれ回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)DOEからなっている。また、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズL1は、回折光学面Gfの他に非球面も有している。
【0080】
広角端(W)から望遠端(T)へのズーム作動は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を群単位で移動させて行われ、この第2実施例では、図7中に実線の矢印A5,A6で示すように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少して、第2レンズ群G2と像面Iとの間隔が増大するように移動させる。
【0081】
下の表4に、本第2実施例における各レンズの諸元を示す。表4における面番号1〜8は、図7における符号1〜8に対応している。また、前述の条件式(1)〜(7)に対応する値、すなわち条件対応値も以下に示している。
【0082】
なお、面番号3に示す面間隔(すなわち面番号3と面番号4との面間隔)d3及び面番号8に示す面間隔(すなわち面番号8と像面Iとの面間隔)d8はズーム作動に応じて変化するため、広角端(W)及び望遠端(T)におけるこれらの値を以下に示している。また、面番号1及び2と、面番号4及び5とが回折光学面Gfに相当し、これら回折光学面Gfの諸元は超高屈折法を用いて示している。また、屈折率分布型レンズにおいて、光軸方向の屈折率の変化量は、表中の「1mm当たりの屈折率の変化量」にレンズ厚さ0.500000を掛けた量となる。
【0083】
【表4】
【0084】
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)は全て満たされることが分かる。
【0085】
図8、9は、第2実施例の諸収差図である。すなわち、図8は広角端(W)における諸収差図であり、図9は望遠端(T)における諸収差図である。なお、本実施例において、像高は1.4である。各収差図から明らかなように、第2実施例のズームレンズML3では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、固体撮像素子等を用いてビデオカメラや電子スチルカメラ等の小型撮影装置に好適であり、2.5〜3倍程度の実用的な変倍比を有した、小型で高性能なズームレンズを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図2】 第1実施例の広角端(W)における諸収差図である。
【図3】 第1実施例の望遠端(T)における諸収差図である。
【図4】 本願の参考例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図5】 参考例の広角端(W)における諸収差図である。
【図6】 参考例の望遠端(T)における諸収差図である。
【図7】 本発明の第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図8】 第2実施例の広角端(W)における諸収差図である。
【図9】 第2実施例の望遠端(T)における諸収差図である。
【図10】 (A)はアキシャル型の屈折率分布型レンズを光軸と垂直な方向から見た断面図であり、(B)はラディアル型の屈折率分布型レンズを光軸と垂直な方向から見た断面図である。
Claims (8)
- 少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、貼り合わせレンズからなり正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群がそれぞれ移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化するように構成され、
前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群中のいずれかのレンズ面に回折光学面を有し、
該回折光学面の有効径(直径)をC、広角端におけるレンズ系全体の焦点距離をfw、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
0.2<C/fw<5.0
−0.459064≦f2/f1<−0.2
の条件を満たすことを特徴とするズームレンズ。 - 前記第1レンズ群は、負メニスカスレンズを有し、
前記第2レンズ群は、屈折率分布型レンズを有し、
前記屈折率分布型レンズの光軸上の光線の進行方向の単位長さ当たり(mm)の屈折率勾配をΔNとしたとき、次式
−0.2<ΔN<−0.001
の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群は、屈折率分布型レンズを有し、
前記屈折率分布型レンズの厚さをLgとしたとき、次式
0.05<Lg/fw<2.0
の条件を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群は回折光学面を有して、前記回折光学面の曲率半径をraとしたとき、次式
0.05<|fw/ra|<2.0
の条件を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群は回折光学面を有して、前記回折光学面の曲率半径をrbとしたとき、次式
0.05<|fw/rb|<2.0
の条件を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群は、非球面を有する負メニスカスレンズからなり、前記第2レンズ群は非球面を有する両凸レンズと負レンズの接合レンズからなり、
像高が1.5mmよりも小さく、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群の少なくともいずれかには屈折率分布型レンズを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群は負メニスカスレンズを有し、前記負メニスカスレンズの物体側の面の曲率半径をr1、前記負メニスカスレンズの像側の面の曲率半径をr2としたとき、次式
1.0<(r1+r2)/(r1−r2)<5.0
の条件を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記回折光学面は、レンズ表面に樹脂層で形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
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