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JP4414278B2 - 車両用シリンダ錠の保護装置 - Google Patents

車両用シリンダ錠の保護装置 Download PDF

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JP4414278B2
JP4414278B2 JP2004158164A JP2004158164A JP4414278B2 JP 4414278 B2 JP4414278 B2 JP 4414278B2 JP 2004158164 A JP2004158164 A JP 2004158164A JP 2004158164 A JP2004158164 A JP 2004158164A JP 4414278 B2 JP4414278 B2 JP 4414278B2
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Description

本発明は、シリンダ錠のキー孔に対応した挿入孔を有するケーシングと、前記挿入孔を閉鎖する閉鎖位置ならびに前記挿入孔を開放する開放位置間での作動を可能として前記ケーシング内に収納されるシャッター板と、マグネットキーを挿脱可能に嵌合し得る嵌合凹部が設けられるローターを有するとともに前記嵌合凹部へのマグネットキーの嵌合時に前記ローターの閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動操作を許容するようにして前記ケーシングに配設されるマグネット錠とを備え、前記ローターの閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動操作に応じて前記シャッター板が前記閉鎖位置および前記開放位置間で作動するようにした車両用シリンダ錠の保護装置に関する。
従来、このようなシリンダ錠の保護装置は、たとえば特許文献1で既に知られており、このものでは、マグネット錠が備えるローターをシャッター板とは別体に形成することによって、シャッター板の材質および製法の選択の自由度を増大し、高強度の材料でシャッター板を形成可能とし、リンク機構を介してローターの回動操作力をシャッター板に伝達するようにしている。
特開2003−161061号公報
ところが、上記従来のものでは、ローターおよびシャッター板がリンク機構を介して常時連結されているので、運転者がローターを回動操作する際に、そのローターの回動に追随して作動する部品点数が比較的多くなり、ローターの操作荷重が比較的大きくなってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、高強度の材料でシャッター板を形成可能としつつ、ローターの操作荷重を小さく抑え得るようにした車両用シリンダ錠の保護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダ錠のキー孔に対応した挿入孔を有するケーシングと、前記挿入孔を閉鎖する閉鎖位置ならびに前記挿入孔を開放する開放位置間での作動を可能として前記ケーシング内に収納されるシャッター板と、マグネットキーを挿脱可能に嵌合し得る嵌合凹部が設けられるローターを有するとともに前記嵌合凹部へのマグネットキーの嵌合時に前記ローターの閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動操作を許容するようにして前記ケーシングに配設されるマグネット錠とを備え、前記ローターの閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動操作に応じて前記シャッター板が前記閉鎖位置および前記開放位置間で作動するようにした車両用シリンダ錠の保護装置において、前記閉鎖操作位置および前記開放操作位置間での前記ローターの回動操作範囲内に設定された所定伝動範囲でだけ前記ローターから前記シャッター板への操作力伝達を可能としつつ前記シャッター板を前記ローターの回動操作に連動して作動せしめる連動駆動手段を含み、前記シャッター板は、前記挿入孔を閉鎖する部分に配置される第1の金属部材と、該シャッター板を前記ケーシングに回動自在に支承するための支軸部が一体に設けられる第2の金属部材とが相互に離間した位置で、合成樹脂から成るシャッター板主部に埋封されて成ることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記連動駆動手段は、前記所定伝動範囲でだけ前記ローターから前記シャッター板への操作力伝達を可能として前記ローターおよび前記シャッター板間に設けられるカム機構と、前記シャッター板が前記閉鎖位置および前記開放位置の一方から前記閉鎖位置および前記開放位置間の中間位置を通過する際に他方に向かって前記シャッター板を付勢するようにして前記シャッター板および前記ケーシング間に設けられる作動補助機構とで構成され、前記作動補助機構は、前記ケーシングに設けられるカム面と、前記シャッター板主部に設けた保持穴に保持されて前記カム面に接触し得るボール部材と、前記保持穴に収容されて前記ボール部材を前記カム面に接触する側に付勢するばねとで構成され、前記カム面は、前記シャッター板の前記閉鎖位置および前記開放位置間での作動方向に沿っていずれの側からでも中間位置に向かうにつれて前記ボール部材を上らせるようにした一対の傾斜面を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記シャッター板は、前記ローターの回動軸線と平行な軸線まわりに回動可能として前記ケーシングに支承され、前記カム機構は、前記シャッター板側に向けて突出するようにして前記ローターに設けられる突部と、該突部を係合可能として前記シャッター板に設けられる凹部とで構成され、前記シャッター板の周方向に沿う前記凹部の幅が、前記ローターが閉鎖操作位置および開放操作位置にある状態では前記突部との係合を回避するようにして前記突部の幅よりも大きく設定されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記シャッター板の前記閉鎖位置および前記開放位置間の回動範囲が、前記ローターの前記閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動範囲よりも小さく設定されることを特徴とする。
さらに請求項記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明の構成に加えて、前記ローターは、前記突部が設けられる第3の金属部材が合成樹脂から成るローター主部に埋封されて成り、前記凹部は、前記第2の金属部材に設けられることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ローターを閉鎖操作位置および開放操作位置間で回動操作すると、そのローターの回動操作範囲内の一部の所定伝動範囲でだけローターからシャッター板に操作力が伝達されるようにして連動駆動手段により前記シャッター板が閉鎖位置および開放位置間で作動するので、ローターからシャッター板に操作力が伝達されるまでのローターの操作荷重を軽減し、しかもローターからシャッター板に操作力が伝達される際には操作感をしっかりと感じさせるようにして良好な操作フィーリングを得ることができ、ローターをシャッター板とは別体に形成することによって高強度の材料でシャッター板を形成することができる。またシャッター板は、挿入孔を閉鎖する部分に配置される第1の金属部材と、該シャッター板をケーシングに回動自在に支承するための支軸部が一体に設けられる第2の金属部材とが相互に離間した位置で、合成樹脂から成るシャッター板主部に埋封されて成るので、軽量化および操作荷重の軽減を図りつつ、シャッター板による挿入孔の確実な閉鎖を可能とする。
また請求項2記載の発明によれば、ローターの操作時に作動補助機構によってシャッター板が閉鎖位置または開放位置側に付勢されるので、ローターの操作荷重がカム機構の効果と相まって一層軽減される。しかも簡単な構成の作動補助機構によって、ローターの操作時にシャッター板を閉鎖位置または開放位置側に付勢することができる。
請求項記載の発明によれば、ローターを閉鎖操作位置および開放操作位置間で回動操作したときに、その回動操作範囲内の一部の所定伝動範囲でだけローターからシャッター板に操作力が伝達されるようにするカム機構を簡単に構成することができる。
請求項記載の発明によれば、閉鎖操作位置および開放操作位置間でのローターの回動操作が楽になり、しかもマグネット錠でのマグネットの設定に対して有利となるのでマグネット錠のコンパクトな設計が可能となる。
さらに請求項記載の発明によれば、軽量化および操作荷重の軽減を図りつつム機構の耐久性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1はシャッター板が閉鎖位置に在ってマグネットキーを嵌合する前の状態でのシリンダ錠の保護装置の縦断側面図であって図3の1−1線に沿う断面図、図2はシャッター板が閉鎖位置に在ってマグネットキーを嵌合した状態でのシリンダ錠の保護装置の縦断側面図、図3は図1の3−3線矢視図、図4は図1の4−4線断面図、図5はシャッター板が開放位置に在る状態での図4に対応する断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図である。
先ず図1および図2において、車両たとえば自動二輪車用のシリンダ錠15のシリンダボディ16は、車体フレームのヘッドパイプ(図示せず)に設けられており、このシリンダボディ16の前端部は、車体フレーム側に固定されるケーシング18で覆われる。該ケーシング18は、シリンダボディ16の前端部に取付けられる非磁性材料製のケース部材19と、該ケース部材19に取付けられる非磁性材料製のカバー部材20とから成る。
図3を併せて参照して、ケーシング18には、シリンダ錠15の前端中央部に配置されるキー孔17に対応した挿入孔21が設けられる。この挿入孔21は、ケース部材19およびカバー部材20にそれぞれ同軸に設けられた透孔22,23で構成されており、透孔23の外端部は図示しないキーの挿入を容易とするためにテーパ状に形成される。
さらに図4および図5を併せて参照して、ケーシング18内には、前記挿入孔21を閉鎖する閉鎖位置(図4の位置)ならびに前記挿入孔21を開放する開放位置(図5の位置)間での回動作動を可能としたシャッター板24が収納される。
このシャッター板24の回動作動は、ケーシング18に配設されるマグネット錠25が備える嵌合凹部27に、図2で示すようにマグネットキー28を嵌合することで許容されるものであり、マグネット錠25は、前記シャッター板24とは別体に形成されるローター26を備え、該ローター26に前記嵌合凹部27が設けられる。
ケーシング18のケース部材19には、カバー部材20側に突出した横断面円形の支持突部29が一体に突設されており、該支持突部29に対応する部分でカバー部材20には開口部30が設けられる。
ローター26は、合成樹脂から成るローター主部31の一部に第1金属部材32が埋設されて成るものであり、前記ローター主部31の中央部には、前記支持突部29を嵌合せしめる支持凹部33が設けられ、Oリング34を支持突部29の基部との間に介在させるようにしてローター26は支持突部29で回動可能に支承され、ローター26の外端は前記開口部30に臨むように配置される。
ところで、ローター26の嵌合凹部27は、たとえば変則八角形の横断面形状を有するように形成され、また嵌合凹部27の略中心部には突部35が突設される。而して嵌合凹部27の横断面形状に対応した横断面形状を有するとともに前記突部35を嵌合せしめる凹部36を有するマグネットキー28のみを嵌合凹部27に嵌合可能である。
図6を併せて参照して、前記支持突部29の先端には、たとえば正方形の各角部に対応した複数個たとえば4個の摺動凹部37…が、ローター26側に開口するようにして設けられており、各摺動凹部37…には、ローター26側の磁極配置が適宜の組み合わせとなるようにして棒状の永久磁石38…がそれぞれ摺動可能に嵌合され、各摺動凹部37…の底部および各永久磁石38…間には、各永久磁石38…を支持突部29の先端から突出させる側にばね付勢するばね39…がそれぞれ介設される。
一方、ローター26における支持凹部33の閉塞端には、前記各永久磁石38…の一部を係合させる係合凹部40…が設けられており、各永久磁石38…の一部が係合凹部40…にそれぞれ係合している状態ではローター26の回動作動が阻止されることになる。
一方、マグネットキー28には、前記支持突部29に配設される永久磁石38…の配置に対応した位置に配置される複数個たとえば4個の収容凹部41…が嵌合凹部27の閉塞端側に開口するようにして設けられ、各収容凹部41…には棒状の永久磁石42…がそれぞれ収容される。また各収容凹部41…の開口端は、マグネットキー28に固定される非磁性材料製の閉塞板43で閉じられる。
マグネットキー28に配設される各永久磁石42…は、支持突部29側の各永久磁石38…のローター26側の磁極と同一の磁極がローター26側に配置されるようにして収容凹部41…に収容されるものであり、正規のマグネットキー28が嵌合凹部27に嵌合されたときには、図2で示すように、同一磁極の反発力によって、支持突部29側の永久磁石38…はばね39…のばね力に抗して係合凹部40…から離脱するように摺動凹部37…に押し込まれ、これによりローター26の回動作動が許容されることになる。而してローター26の一部を構成する第1金属部材32には、ケーシング18から突出する棒状の把持部32aが一体に設けられており、該把持部32aを把持してローター26を回動操作することが可能であり、開口部30は、把持部32aがローター26とともに回動するのを許容するように形成される。
シャッター板24は、図4で示す閉鎖位置と、図5で示す開放位置との間でローター26の回動軸線と平行な軸線まわりに回動作動することを可能としてケーシング18のケース部材19およびカバー部材20間に挟まれるものであり、第2および第3金属部材45,46が合成樹脂から成るシャッター板主部44に埋封されて成る。
第2金属部材45は、前記挿入孔21を閉鎖する部分に配置されるようにしてシャッター板主部44に埋封されるものであり、挿入孔21よりも大きな円板状に形成される。また第3金属部材46には、シャッター板24をケーシング18に回動自在に支承するための支軸部46aが一体に設けられる。
ローター26は、図4で示す閉鎖操作位置と、図5で示す開放操作位置との間で回動操作することが可能であり、このローター26の回動操作に連動するように前記シャッター板24が連動駆動手段48によって回動駆動される。
前記連動駆動手段48は、前記閉鎖操作位置および前記開放操作位置間での前記ローターの回動操作範囲内に設定された所定伝動範囲でだけ前記ローター26から前記シャッター板24への操作力伝達を可能としつつ前記シャッター板24を前記ローター26の回動操作に連動して作動せしめるものであり、前記所定伝動範囲でだけ前記ローター26から前記シャッター板24への操作力伝達を可能として前記ローター26および前記シャッター板24間に設けられるカム機構49と、前記シャッター板24が前記閉鎖位置および前記開放位置の一方から前記閉鎖位置および前記開放位置間の中間位置を通過する際に他方に向かって前記シャッター板24を付勢するようにして前記シャッター板24および前記ケーシング18間に設けられる作動補助機構50とで構成される。
前記カム機構49は、前記シャッター板24側に向けて突出するようにして前記ローター26の第1金属部材32に一体に設けられる突部51と、該突部51を係合可能として前記シャッター板24の第3金属部材46に設けられる凹部52とで構成され、シャッター板24の周方向に沿う前記凹部52の幅が、前記ローター26が閉鎖操作位置および開放操作位置にある状態では前記突部52との係合を回避するようにして前記突部52の幅よりも大きく設定される。しかも前記シャッター板24の前記閉鎖位置および前記開放位置間の回動範囲が、前記ローター26の前記閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動範囲よりも小さく設定されるものであり、ローター26の閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動範囲がたとえば25°であるのに対し、シャッター板24の閉鎖位置および開放位置間の回動範囲はたとえば45°である。
図7を併せて参照して、前記作動補助機構50は、前記シャッター板24および前記ケーシング18の一方に設けられるカム面53と、該カム面53に接触する側にばね付勢されて前記シャッター板24および前記ケーシング18の他方に保持されるボール部材54とで構成されるものであり、この実施例では、ケーシング18におけるケース部材19に前記カム面53が設けられ、前記ボール部材54はシャッター板24に保持される。
前記カム面53は、前記シャッター板24の前記閉鎖位置および前記開放位置間での作動方向に沿っていずれの側からでも中間位置に向かうにつれて前記ボール部材54を上らせるようにした一対の傾斜面53a,53bを有する。またボール部材54はシャッター板24のシャッター板主部44に設けられる有底の保持穴55に摺動可能に保持されており、保持穴55の閉塞端およびボール部材54間にばね56が縮設される。
このような連動駆動手段48によれば、ローター26が閉鎖操作位置にある図4の状態から開放操作位置側に向けて図4の反時計方向にローター26を回動操作すると、所定角度だけローター26は単独で回動し、その後、突部51が凹部52の一側面に当接してからはシャッター板24を閉鎖位置から開放位置側へと図4の時計方向に回動させつつローター26が回動し、その間、作動補助機構50ではボール部材54がカム面53の傾斜面53aを上っていく。而してボール部材54が傾斜面53a,53bの連設部に達した後には、それまで圧縮されたばね56のばね力により、ボール部材54が傾斜面53bを下るようにシャッター板24が付勢されることになり、シャッター板24は図5で示す開放位置へと自動的に回動することになる。またローター26が開放操作位置にある図5の状態から閉鎖操作位置側に向けて図5の時計方向にローター26を回動操作すると、所定角度だけローター26は単独で回動し、その後、突部51が凹部52の他側面に当接してからはシャッター板24を開放位置から閉鎖位置側へと図5の反時計方向に回動させつつローター26が回動し、その間、作動補助機構50ではボール部材54がカム面53の傾斜面53bを上っていく。而してボール部材54が傾斜面53b,53aの連設部に達した後には、それまで圧縮されたばね56のばね力により、ボール部材54が傾斜面53aを下るようにシャッター板24が付勢されることになり、シャッター板24は図4で示す閉鎖位置へと自動的に回動することになる。
ケーシング18のケース部材19と、ローター26との間には、ローター26の回動限を定めるクリック機構57が設けられており、このクリック機構57は、ローター26におけるローター主部31の外周に一体に設けられた鍔部31aに対向して開口するようにしてケース部材19に設けられる有底の収納穴59と、該収納穴59に摺動可能に嵌合されるボール部材60と、該ボール部材60を前記鍔部58側に付勢するばね力を発揮するようにして収納穴59に収納されるばね61と、ローター26が閉鎖操作位置にあるときに前記ボール部材60を係合させるようにして鍔部31aに設けられる係合溝62と、ローター26開放操作位置にあるときに前記ボール部材60を係合させるようにして鍔部31bに設けられる係合溝63とを備える。
またケーシング18におけるカバー部材20には、第1金属部材32の把持部32aに当接してローター26の閉鎖操作位置側での回動端を規制するとともに、ローター26におけるローター主部31の鍔部31aに当接してローター26の開放操作位置側での回動端を規制するストッパ64が一体に設けられており、ローター26の回動端を規制する構造を、前記ストッパ64のカバー部材20との一体成形によってコンパクトに構成することができる。
次にこの実施例の作用について説明すると、ケーシング18の挿入孔21を閉鎖する閉鎖位置ならびに挿入孔21を開放する開放位置間での回動作動を可能としてケーシング18内に収納されるシャッター板24が、閉鎖操作位置および開放操作位置間でのローター26の回動操作範囲内に設定された所定伝動範囲でだけローター26からの操作力がシャッター板24に伝達されるようにして、ローター26の回動操作に応じて連動駆動手段48によって回動作動せしめられるので、ローター26からシャッター板24に操作力が伝達されるまでのローター26の操作荷重を軽減し、しかもローター26からシャッター板24に操作力が伝達される際には操作感をしっかりと感じさせるようにして良好な操作フィーリングを得ることができる。
しかも連動駆動手段48は、前記所定伝動範囲でだけローター26からシャッター板24への操作力伝達を可能としてローター26およびシャッター板24間に設けられるカム機構49と、シャッター板24が閉鎖位置および開放位置の一方から閉鎖位置および開放位置間の中間位置を通過する際に他方に向かってシャッター板24を付勢するようにしてシャッター板24およびケーシング18間に設けられる作動補助機構50とで構成されるものであり、ローター26の操作時に作動補助機構50によってシャッター板24が閉鎖位置または開放位置側に付勢されることになり、ローター26の操作荷重がカム機構49の効果と相まって一層軽減されることになる。
また作動補助機構50は、シャッター板24およびケーシング18の一方(この実施例ではケーシング18のケース部材19)に設けられるカム面53と、該カム面53に接触する側にばね付勢されてシャッター板24およびケーシング18の他方(この実施例ではシャッター板24)に保持されるボール部材54とで構成され、カム面53は、シャッター板24の閉鎖位置および開放位置間での作動方向に沿っていずれの側からでも中間位置に向かうにつれてボール部材54を上らせるようにした一対の傾斜面53a,53bを有する簡単な構成のものであり、そのような簡単な構成の作動補助機構50によって、ローター26の操作時にシャッター板24を閉鎖位置または開放位置側に付勢することができる。
またシャッター板24は、ローター26の回動軸線と平行な軸線まわりに回動可能としてケーシング18に支承されており、カム機構49は、シャッター板24側に向けて突出するようにしてローター26に設けられる突部51と、該突部51を係合可能としてシャッター板24に設けられる凹部52とで構成され、シャッター板24の周方向に沿う凹部52の幅が、ローター26が閉鎖操作位置および開放操作位置にある状態では突部51との係合を回避するようにして前記突部51の幅よりも大きく設定されるので、ローター26を閉鎖操作位置および開放操作位置間で回動操作したときに、その回動操作範囲内の一部の所定伝動範囲でだけローター26からシャッター板24に操作力が伝達されるようにするカム機構49を簡単に構成することができる。
またシャッター板24の閉鎖位置および開放位置間の回動範囲が、ローター26の閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動範囲よりも小さく設定されるので、閉鎖操作位置および開放操作位置間でのローター26の回動操作が楽になり、しかもマグネット錠25での永久磁石38…の設定に対して有利となるのでマグネット錠25のコンパクトな設計が可能となる。
さらにローター26は、突部51が設けられる第1金属部材32が合成樹脂から成るローター主部31に埋封されて成り、シャッター板24は、挿入孔21を閉鎖する部分に配置される第2金属部材45と、凹部52が設けられる第3金属部材46とが合成樹脂から成るシャッター板主部44に埋封されて成るものであるので、軽量化および操作荷重の軽減を図りつつ、シャッター板24による挿入孔21の確実な閉鎖を可能とし、カム機構49の耐久性を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
シャッター板が閉鎖位置に在ってマグネットキーを嵌合する前の状態でのシリンダ錠の保護装置の縦断側面図であって図3の1−1線に沿う断面図である。 シャッター板が閉鎖位置に在ってマグネットキーを嵌合した状態でのシリンダ錠の保護装置の縦断側面図である。 図1の3−3線矢視図である。 図1の4−4線断面図である。 シャッター板が開放位置に在る状態での図4に対応する断面図である。 図3の6−6線断面図である。 図4の7−7線断面図である。
15・・・シリンダ錠
17・・・キー孔
18・・・ケーシング
21・・・挿入孔
24・・・シャッター板
25・・・マグネット錠
26・・・ローター
27・・・嵌合凹部
28・・・マグネットキー
31・・・ローター主部
32・・・本発明の「第3の金属部材」としての第1金属部材
44・・・シャッター板主部
45・・・本発明の「第1の金属部材」としての第2金属部材
46・・・本発明の「第2の金属部材」としての第3金属部材
46a・・支軸部
48・・・連動駆動手段
49・・・カム機構
50・・・作動補助機構
51・・・突部
52・・・凹部
53・・・カム面
53a,53b・・・傾斜面
54・・・ボール部材
55・・・保持穴
56・・・ばね

Claims (5)

  1. シリンダ錠(15)のキー孔(17)に対応した挿入孔(21)を有するケーシング(18)と、前記挿入孔(21)を閉鎖する閉鎖位置ならびに前記挿入孔(21)を開放する開放位置間での作動を可能として前記ケーシング(18)内に収納されるシャッター板(24)と、マグネットキー(28)を挿脱可能に嵌合し得る嵌合凹部(27)が設けられるローター(26)を有するとともに前記嵌合凹部(27)へのマグネットキー(28)の嵌合時に前記ローター(26)の閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動操作を許容するようにして前記ケーシング(18)に配設されるマグネット錠(25)とを備え、前記ローター(26)の閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動操作に応じて前記シャッター板(24)が前記閉鎖位置および前記開放位置間で作動するようにした車両用シリンダ錠の保護装置において、
    前記閉鎖操作位置および前記開放操作位置間での前記ローター(26)の回動操作範囲内に設定された所定伝動範囲でだけ前記ローター(26)から前記シャッター板(24)への操作力伝達を可能としつつ前記シャッター板(24)を前記ローター(26)の回動操作に連動して作動せしめる連動駆動手段(48)を含み、
    前記シャッター板(24)は、前記挿入孔(21)を閉鎖する部分に配置される第1の金属部材(45)と、該シャッター板(24)を前記ケーシング(18)に回動自在に支承するための支軸部(46a)が一体に設けられる第2の金属部材(46)とが相互に離間した位置で、合成樹脂から成るシャッター板主部(44)に埋封されて成ることを特徴とする、車両用シリンダ錠の保護装置。
  2. 前記連動駆動手段(48)は、前記所定伝動範囲でだけ前記ローター(26)から前記シャッター板(24)への操作力伝達を可能として前記ローター(26)および前記シャッター板(24)間に設けられるカム機構(49)と、前記シャッター板(24)が前記閉鎖位置および前記開放位置の一方から前記閉鎖位置および前記開放位置間の中間位置を通過する際に他方に向かって前記シャッター板(24)を付勢するようにして前記シャッター板(24)および前記ケーシング(18)間に設けられる作動補助機構(50)とで構成され
    前記作動補助機構(50)は、前記ケーシング(18)に設けられるカム面(53)と、前記シャッター板主部(44)に設けた保持穴(55)に保持されて前記カム面(53)に接触し得るボール部材(54)と、前記保持穴(55)に収容されて前記ボール部材(54)を前記カム面(53)に接触する側に付勢するばね(56)とで構成され、
    前記カム面(53)は、前記シャッター板(24)の前記閉鎖位置および前記開放位置間での作動方向に沿っていずれの側からでも中間位置に向かうにつれて前記ボール部材(54)を上らせるようにした一対の傾斜面(53a,53b)を有することを特徴とする請求項1記載の車両用シリンダ錠の保護装置。
  3. 前記シャッター板(24)は、前記ローター(26)の回動軸線と平行な軸線まわりに回動可能として前記ケーシング(18)に支承され、前記カム機構(49)は、前記シャッター板(24)側に向けて突出するようにして前記ローター(26)に設けられる突部(51)と、該突部(51)を係合可能として前記シャッター板(24)に設けられる凹部(52)とで構成され、前記シャッター板(24)の周方向に沿う前記凹部(52)の幅が、前記ローター(26)が閉鎖操作位置および開放操作位置にある状態では前記突部(51)との係合を回避するようにして前記突部(51)の幅よりも大きく設定されることを特徴とする請求項2記載の車両用シリンダ錠の保護装置。
  4. 前記シャッター板(24)の前記閉鎖位置および前記開放位置間の回動範囲が、前記ローター(26)の前記閉鎖操作位置および開放操作位置間での回動範囲よりも小さく設定されることを特徴とする請求項記載の車両用シリンダ錠の保護装置。
  5. 前記ローター(26)は、前記突部(51)が設けられる第3の金属部材(32)が合成樹脂から成るローター主部(31)に埋封されて成り、前記凹部(52)は、前記第2の金属部材(46)に設けられることを特徴とする請求項3又は4記載の車両用シリンダ錠の保護装置。
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