[go: up one dir, main page]

JP4403094B2 - スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4403094B2
JP4403094B2 JP2005108458A JP2005108458A JP4403094B2 JP 4403094 B2 JP4403094 B2 JP 4403094B2 JP 2005108458 A JP2005108458 A JP 2005108458A JP 2005108458 A JP2005108458 A JP 2005108458A JP 4403094 B2 JP4403094 B2 JP 4403094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency signal
weighting
scalable
block
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005108458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006287848A (ja
Inventor
幸浩 坂東
誠之 高村
一人 上倉
由幸 八島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2005108458A priority Critical patent/JP4403094B2/ja
Publication of JP2006287848A publication Critical patent/JP2006287848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4403094B2 publication Critical patent/JP4403094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

本発明は,スケーラブル符号化を行う高能率画像信号符号化方法に関し,特に時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理において,大きな予測誤差が生じないようにしたスケーラブル符号化/復号方法に関する。
近年,多様化するネットワーク環境・端末環境などに対応するためのスケーラブル符号化が注目を集めている。スケーラブル符号化では,画像信号を階層的に分割し,各階層毎に符号化が行われる。階層分割の方法としては,
(i)空間周波数に関する帯域分割,
(ii)時間周波数に関する帯域分割,
などがある。(i)としては,wavelet 分割,(ii)としては,Motion Compensation Temporal Fitering (MCTF)(非特許文献1参照)が代表例である。
MCTFは,prediction step とupdate step の二つの処理で構成される。prediction step は,動き補償に基づくフレーム間予測処理であり,予測誤差を出力するhigh pass フィルタリングにあたる。一方,update step は,prediction step で出力された予測誤差を入力信号に加算する処理であり,low passフィルタリングにあたる。完全再構成条件が求められる場合,MCTFはlifting により構成される。以下に,Haar型のMCTFの例を示す。
Figure 0004403094
ここで,sk (p)は,第kフレームの座標値p=(x,y)における画素値である。vは動きベクトルである。hk (p)は,prediction step により出力されるhigh pass フレームであり,lk (p)は,update step により出力されるlow passフレームである。
"Three-dimensional subband coding with motion compensation ",J.R.Ohm ,IEEE Trans. Image Processing,Vol.3 ,No.5,pp.559-571,Sept. ,1994.
update step におけるhigh pass フレーム(予測誤差)の加算は,出力信号にlow pass特性を付与するが,予測誤差が大きな場合には,update step 後のlow passフレームにおいてghoasting による歪みが顕在化する。このghoasting はlow passフレームの画質劣化を招くと同時に,符号化効率の低下につながる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって,update step において,大きな予測誤差の加算を抑制するlow passフィルタの適応的設計法を確立することを目的とする。
本発明のスケーラブル符号化方法は,上記課題を解決するため,時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理において,入力信号と高域信号の線形和をとることで低域信号を生成する際,ブロックに分割された高域信号の各ブロック内の空間的な位置に応じて,ブロック境界部での重み係数がブロック内の他の部分の重み係数より小さい重み係数を算出し,該重み係数を用いて該線形和における高域信号の加算値を変化させることを特徴とする。これによって,ブロック境界部に局在する予測誤差を抑制することが可能となり,その結果,低域信号フレーム(low passフレーム)におけるghoasting を低減することができる。
また,上記発明において,空間的な重み付け処理と併せて,高域信号の画素値の絶対平均値に応じて該画素値を重み付けし,空間方向および振幅方向に対して適応的な重み付け処理を高域信号に対して行うことを特徴とする。これによって,予測誤差の低減を効果的に行うことができる。
また,上記発明において,空間的な重み係数を算出する際,空間重み窓関数の値を予めルックアップテーブルに格納しておくことで,該関数の値の算出を該テーブルの参照により行うことを特徴とする。これによって,演算量の削減を実現し,予測誤差の算出を実用的な計算時間で行うことが可能になる。
本発明のスケーラブル復号方法は,時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理に対応する復号処理において,低域信号と高域信号の線形和をとることで画像フレーム信号を生成する際,ブロックに分割された高域信号の各ブロック内の空間的な位置に応じた重み係数を算出し,該重み係数を用いて該線形和における高域信号の加算値を適応的に変化させることを特徴とする。
また,上記発明において,空間的な重み付け処理と併せて,高域信号の画素値の絶対平均値に応じて該画素値を重み付けし,空間方向および振幅方向に対して適応的な重み付け処理を高域信号に対して行うことを特徴とする。
また,上記発明において,空間的な重み係数を算出する際,空間重み窓関数の値を予めルックアップテーブルに格納しておくことで,該関数の値の算出を該テーブルの参照により行うことを特徴とする。
すなわち,本発明は,MCTFにおける低域信号フレーム(low passフレーム)の生成において,従来の (i) 動きベクトル, (ii) 高域信号フレーム(high pass フレーム), (iii)原信号(符号化の場合)・復号フレーム(復号の場合)に加えて,さらに (iv) 空間的な位置に応じた重み係数を用いる点が従来技術と異なる。MCTFのupdate step において,動き補償で用いるブロック内の空間的な位置に応じた重みを乗じることにより,ghoasting の発生を抑圧する。具体的には,例えば次のような処理を行う。
[Weighted Update Step]
ブロックベースの動き補償(MC)を用いたフレーム間予測の場合,ブロック中心部と比較してブロック境界部に大きな予測誤差が発生する傾向にある。つまり,ブロック境界部には,update step においてghoasting の発生する可能性が高いことになる。
そこで,本発明では,図1に示すように,update step においてMCのブロック内の空間的な位置に応じた重みを乗じることにより,ghoasting の発生を抑圧する。なお,図1において,1は偶数(2k)フレーム,2は奇数(2k+1)フレームである。3のMCは動き補償部,4は差分器,5のIMCは逆動き補償部を表す。また,6のFは後述する重み関数による適応処理部を示す。7は加算器であり,8はlow passフレーム,9はhigh pass フレームを表す。
以下では,MCにおけるブロックを動き補償ブロックと呼び,同ブロックのサイズをBx ×By とする。
本発明におけるupdate step は,以下のようになる。
Figure 0004403094
ここで,WH はブロック内の空間的位置に応じて重みを変化させる関数であり,空間重み窓関数と呼ぶ。同関数の例としては,以下のような2次元分離型フィルタをあげることができる。
Figure 0004403094
w()の例を以下に2つ示す。なお,以下では,w(x,Bx )の例を示すが,w(y,By )についても同様である。
〔w()の例1〕
Figure 0004403094
ここで,α,βは重み関数の特性を制御するパラメータであり,αの値が大きいほど,境界部でのghoasting 抑圧強度が強くなる。一方,βの値が小さいほど,境界部でのghoasting 抑圧強度が強くなる。
〔w()の例2〕
Figure 0004403094
ここで,α,βは前述の例1と同様である。一方,nは重み関数の形状を制御するパラメータである。例えば,n=1の場合,ラプラス分布型の重み関数となり,n=2の場合,ガウス分布型の重み関数となる。
Weighted update stepは,lifting 構造を用いて実装できる。符号化器側の構成を図2に示す。一方,復号器側の構成を図3に示す。ここで,図2および図3におけるFは次式となる。
Figure 0004403094
図中のP,Uは,各々prediction step ,update step の処理部である。Ah ,Al は正規化係数を示す。記述の簡略化のため,本明細書中では,Ah =1,Al =1として説明を行う。z-1は遅延を表し,“2↓”および“2↑”は,各々ダウンサンプリングおよびアップサンプリングを表す。
なお,各動き補償ブロック毎に,各格子点における空間重み窓関数の値は予めルックアップテーブルに格納するものとする。これにより,該関数の値の算出を該テーブルの参照により行うことが可能となる。
[Adaptive Weighted Update Step ]
前述のWeighted update stepに入力画素値の大きさも考慮した適応処理を導入する。この場合,update Step は以下のようになる。
Figure 0004403094
ここで,A()は次式に示す非線形関数であり,振幅値制御関数と呼ぶ。
Figure 0004403094
ここで,T1 ,T2 は,外部から与えられる閾値を示すパラメータであり,M(hk (x,y),bx ,by )は,以下に示す平均値である。
Figure 0004403094
ここで,x0 ,y0 は以下の通りである。
0 =x−(x mod bx
0 =y−(y mod by
A()はサイズbx ×by の矩形領域に対する重み係数を設定する。同矩形領域を振幅値制御ブロックと呼び,振幅値制御ブロックに対する重み係数を振幅値制御重み係数と呼ぶ。この矩形領域のサイズを表すパラメータbx ,by は外部から与えられるものとする。例えば,bx =1,by =1とした場合,画素単位で振幅値制御重み係数を設定することになり,bx =Bx ,by =By とすれば,動き補償ブロック毎に振幅値制御重み係数を設定することになる。
Adaptive weighted update step は,前述のWeighted update stepと同様にlifting 構造を用いて実装できる。この場合,図2および図3におけるFは次式となる。
Figure 0004403094
Adaptive weighted update step を用いたMCTFは以下のように表現できる。なお,prediction step は通常のMCTFと同様である。
Figure 0004403094
一方,復号側におけるMCTFの逆変換処理は以下のようになる。
Figure 0004403094
本発明によりupdate step においてlow passフィルタリングを行う際,ブロック境界部に局在する予測誤差を抑制することが可能となり,MCTFにおけるlow passフレームにおけるghoasting を低減できる。low passフレームは再帰的にMCTFによるフィルタリングの対象となるため,このghoasting の低減は符号化効率の向上につながる。
また,空間的な重み係数を算出する際,空間重み窓関数の値を予めルックアップテーブルに格納しておくことで,該関数の値の算出を該テーブルの参照により行うことが可能となる。このテーブル参照により,同一の値を繰り返し算出することを回避でき,演算量が削減される。
[符号化処理]
本発明の符号化器の実施形態について図面を参照して説明する。図4は,本発明の実施の形態に係る符号化処理のフローチャートである。
まず,ステップS11では,フレーム信号を入力とし,prediction step 処理を行い,high pass 信号および動きベクトル情報を出力する。具体的な算出方法は式(10)に従う。
ステップS12では,ステップS11で出力されたhigh pass 信号および動きベクトル情報をレジスタに格納する。
ステップS13では,振幅値制御ブロックのサイズ,同ブロックのフレーム内での位置を示す座標値,同ブロックの領域に相当するhigh pass 信号を入力とし,振幅値制御ブロック内の平均画素値を算出する処理を行い,同平均画素値を出力する。具体的な算出方法は式(9)に従う。
ステップS14では,振幅値制御ブロック内の平均画素値を入力とし,振幅値制御関数に基づき振幅値制御重み係数を算出する処理を行い,同重み係数を出力する。出力された重み係数は振幅値制御ブロック毎にレジスタに格納される。具体的な算出方法は式(8)に従う。
ステップS15では,動き補償ブロック内のすべての振幅値制御ブロックに対して,振幅値制御重み係数の算出が終了したか否かの判定処理を行い,終了している場合には,真値を出力し,ステップS16へ進む。そうでなければ,偽値を出力し,ステップS13およびS14を繰り返す。
ステップS16では,動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロック内の各振幅値制御ブロックの重み係数を入力とし,同重み係数をhigh pass 信号に乗じる処理を行い,同処理後のhigh pass 信号を用いて同処理前のhigh pass 信号の格納されていたレジスタの内容を上書きする。
ステップS17では,空間重み窓関数を読み込む。
次に,ステップS18では,ステップS16で出力された動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,空間重み窓関数を入力とし,水平方向の位置に応じて同重み関数より求まる重み係数をhigh pass 信号に乗じる処理を行い,同処理後のhigh pass 信号を用いて同処理前のhigh pass 信号の格納されていたレジスタの内容を上書きする。
ステップS19では,ステップS18で出力された動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,空間重み窓関数を入力とし,垂直方向の位置に応じて同重み関数より求まる重み係数をhigh pass 信号に乗じる処理を行い,同処理後のhigh pass 信号を用いて同処理前のhigh pass 信号の格納されていたレジスタの内容を上書きする。
ステップS20では,以上のステップS18,S19の処理が動き補償ブロック内のすべての画素に対して終了したか否かの判定処理を行い,終了している場合には,真値を出力してステップS21へ進む。そうでなければ,偽値を出力し,ステップS18,S19を繰り返す。
ステップS21では,ステップS19で出力された動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロックに対する動きベクトル,偶数フレーム信号を入力とし,update step 処理を行い,low pass信号を出力する。具体的な算出方法は式(11)に従う。ステップS22では,ステップS21で出力されたlow pass信号をレジスタに格納する。
ステップS23では,以上ステップS11〜S22の処理がすべての動き補償ブロックに対して終了したか否かの判定処理を行い,終了している場合には,真値を出力して終了する。そうでなければ,偽値を出力してステップS11〜S22の処理を繰り返す。
[復号処理]
本発明の復号器の実施形態について図面を参照して説明する。図5は,本発明の実施の形態に係る復号処理のフローチャートである。
まず,ステップS31では,high pass フレーム信号,low passフレーム信号,動きベクトル情報を読み込む。
ステップS32〜S39では,前述した符号化処理におけるステップS13〜S20と同様な処理を行う。
ステップS40では,ステップS38で出力された動き補償ブロック内の領域に相当するlow pass信号,同high pass 信号,同ブロックに対する動きベクトルを入力とし,update step 処理を行い,偶数フレーム信号を出力する。具体的な算出方法は式(12)に従う。ステップS41では,ステップS40で出力された偶数フレーム信号をレジスタに格納する。
ステップS42では,ステップS40で出力された動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロックに対する動きベクトル,偶数フレーム信号を入力とし,prediction step 処理を行い,奇数フレーム信号を出力する。具体的な算出方法は式(13)に従う。ステップS43では,ステップS42で出力された奇数フレーム信号をレジスタに格納する。
ステップS44では,以上ステップS31〜S43の処理がすべての動き補償ブロックに対して終了したか否かの判定処理を行い,終了している場合には,真値を出力して終了する。そうでなければ,偽値を出力してステップS31〜S43の処理を繰り返す。
[符号化装置]
図6に本発明の符号化装置のブロック図を示す。入力した符号化対象信号は,符号化対象信号記憶部11に記憶される。
prediction step 処理部12は,符号化対象信号記憶部11から読み出した符号化対象信号を入力として,prediction step 処理を行い,high pass 信号および動きベクトル情報を各々,high pass 信号記憶部14および動きベクトル記憶部13に書き出す。具体的な算出方法は式(10)に従う。なお,ここで,書き出したhigh pass 信号および動きベクトル情報は本装置の出力として,出力される。
振幅値制御処理部15は,high pass 信号記憶部14から読み出したhigh pass 信号,振幅値制御ブロックのサイズ,同ブロックのフレーム内での位置を示す座標値を入力とし,同ブロックの領域に相当するhigh pass 信号に対して,振幅値制御重み係数を算出する処理を行い,同重み係数を出力する。
本処理の詳細については,図7を用いて説明する。図7は,振幅値制御処理部15のブロック図である。
平均値算出部21は,振幅値制御ブロックのサイズ,同ブロックのフレーム内での位置を示す座標値,同ブロックの領域に相当するhigh pass 信号を入力とし,振幅値制御ブロック内の平均画素値を算出する処理を行い,同平均画素値を平均値記憶部22に書き出す。具体的な算出方法は式(9)に従う。
重み係数算出部24は,平均値記憶部22から読み出した振幅値制御ブロック内の平均画素値,同ブロックの領域に相当するhigh pass 信号,振幅値制御関数記憶部23から読み出した振幅値制御関数を入力とし,振幅値制御関数に基づき振幅値制御重み係数を算出する処理を行い,同重み係数を重み係数記憶部25に書き出す。具体的な算出方法は式(8)に従う。
繰返し処理判定部26は,動き補償ブロックにおけるすべての振幅値制御ブロックに対して,振幅値制御重み係数の算出を行う。すべての振幅値制御ブロックに対して処理が終了した場合には,次の処理に移る。
図6の空間方向重み付け処理部16は,振幅値制御処理部15の重み係数記憶部25から読み出した各振幅値制御ブロックに対する重み係数,high pass 信号記憶部14から読み出したhigh pass 信号,動き補償ブロックのサイズ,同ブロックのフレーム内での位置を示す座標値を入力とし,同ブロックの領域に相当するhigh pass 信号に対して,同ブロック内の空間的な位置に応じた重み付けを行う処理を行い,重み付け後のhigh pass 信号を出力する。
本処理の詳細については,図8を用いて説明する。図8は,空間方向重み付け処理部16のブロック図である。
重み付け処理部31は,動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロック内の各振幅値制御重み係数を入力とし,同重み係数をhigh pass 信号に乗じる処理を行い,重み係数が乗じられたhigh pass 信号をhigh pass 信号記憶部32に書き出す。
次に重み付け処理部33は,high pass 信号記憶部32から読み込まれた動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,空間重み窓関数記憶部34から読み込まれた空間重み窓関数を入力とし,水平方向の位置に応じて同重み関数より求まる重み係数をhigh pass 信号に乗じる処理を行い,同処理後のhigh pass 信号をhigh pass 信号記憶部35に書き出す。
また,重み付け処理部36は,high pass 信号記憶部35から読み込まれた動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,空間重み窓関数記憶部34から読み込まれた空間重み窓関数を入力とし,水平方向の位置に応じて同重み関数より求まる重み係数をhigh pass 信号に乗じる処理を行い,同処理後のhigh pass 信号をhigh pass 信号記憶部37に書き出す。
繰返し処理判定部38は,以上の重み付け処理部31から重み付け処理部36によりhigh pass 信号記憶部37にhigh pass 信号を記憶するまでの処理をhigh pass フレーム内のすべての動き補償ブロックに対して行う。すべての動き補償ブロックに対して処理が終了した場合には,次の処理に移る。
図6のupdate step 処理部17は,空間方向重み付け処理部16のhigh pass 信号記憶部37(図8)から読み込まれた動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロックに対する動きベクトル,符号化対象信号記憶部11から読み出した偶数フレーム信号を入力とし,update step 処理を行い,出力されたlow pass信号をlow pass信号記憶部18に書き出す。具体的な算出方法は式(11)に従う。なお,ここで,書き出したlow pass信号は本装置の出力として,出力される。
[復号装置]
図9に本発明の復号装置のブロック図を示す。入力したhigh pass フレームは,high pass 信号記憶部41に記憶される。また,入力したlow passフレームは,low pass信号記憶部42に記憶される。入力した動きベクトルは,動きベクトル記憶部43に記憶される。
振幅値制御処理部44,空間方向重み付け処理部45は,図6に示す振幅値制御処理部15,空間方向重み付け処理部16と同じ処理機能を持つ。
update step 処理部46は,振幅値制御処理部44および空間方向重み付け処理部45によって重み付け処理された動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロックに対する動きベクトル,low pass信号記憶部42から読み出したlow passフレームを入力とし,update step 処理を行い,出力された偶数フレームを偶数フレーム記憶部47に書き出す。具体的な算出方法は式(12)に従う。なお,ここで,書き出した偶数フレームは本装置の出力として,出力される。
prediction step 処理部48は,high pass 信号記憶部41から読み込まれた動き補償ブロック内の領域に相当するhigh pass 信号,同ブロックに対する動きベクトル,偶数フレーム記憶部47から読み出した偶数フレームを入力とし,prediction step 処理を行い,出力された奇数フレームを奇数フレーム記憶部49に書き出す。具体的な算出方法は式(13)に従う。なお,ここで,書き出した奇数フレームは本装置の出力として,出力される。
以上の符号化および復号の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することもでき,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明の概要説明図である。 符号化器における重み関数を用いたupdate step の処理説明図である。 復号器における重み関数を用いたupdate step の処理説明図である。 符号化処理のフローチャートである。 復号処理のフローチャートである。 符号化装置のブロック図である。 振幅値制御処理部のブロック図である。 空間方向重み付け処理部のブロック図である。 復号装置のブロック図である。
符号の説明
1 偶数(2k)フレーム
2 奇数(2k+1)フレーム
3 動き補償部(MC)
4 差分器
5 逆動き補償部(IMC)
6 重み関数による適応処理部(F)
7 加算器
8 low passフレーム
9 high pass フレーム
11 符号化対象信号記憶部
12,48 prediction step 処理部
13 動きベクトル記憶部
14 high pass 信号記憶部
15,44 振幅値制御処理部
16,45 空間方向重み付け処理部
17,46 update step 処理部
18 low pass信号記憶部
21 平均値算出部
22 平均値記憶部
23 振幅値制御関数記憶部
24 重み係数算出部
25 重み係数記憶部
26,38 繰返し処理判定部
31,33,36 重み付け処理部
32,35,37 high pass 信号記憶部
34 空間重み窓関数記憶部
41 high pass 信号記憶部
42 low pass信号記憶部
43 動きベクトル記憶部
47 偶数フレーム記憶部
49 奇数フレーム記憶部

Claims (12)

  1. 時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理を行うスケーラブル符号化方法において,
    符号化対象信号を入力し,動き補償に基づくフレーム間予測処理により高域信号を算出する過程と,
    ブロックに分割された前記高域信号の各ブロック内の空間的な位置に応じて,ブロック境界部での重み係数がブロック内の他の部分の重み係数より小さい重み係数を算出する過程と,
    入力した符号化対象信号と前記高域信号との線形和をとることで低域信号を生成する際に,高域信号の加算値を前記重み係数を用いて変化させて低域信号を生成する過程とを有する
    ことを特徴とするスケーラブル符号化方法。
  2. 請求項1記載のスケーラブル符号化方法において,
    前記高域信号に対する空間的な位置に応じた重み係数による空間的な重み付け処理と併せて,高域信号のbx ×by (bx ,by は所定の正の整数)の矩形領域内の画素値の絶対平均値に応じて該画素値を重み付けする処理を行い,空間方向および振幅方向に対して適応的な重み付け処理を高域信号に対して行う
    ことを特徴とするスケーラブル符号化方法。
  3. 請求項1または請求項2記載のスケーラブル符号化方法において,
    前記空間的な位置に応じた重み係数を算出する際に,予め前記重み係数を決定する空間重み窓関数の値が格納されたルックアップテーブルを用い,該空間重み窓関数の値の算出を該ルックアップテーブルの参照により行う
    ことを特徴とするスケーラブル符号化方法。
  4. 時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理に対応する復号処理を行うスケーラブル復号方法において,
    入力した低域信号と高域信号の線形和をとることで復号画像フレーム信号を生成する際に,ブロックに分割された高域信号の各ブロック内の空間的な位置に応じて,ブロック境界部での重み係数がブロック内の他の部分の重み係数より小さい重み係数を算出する過程と,
    該重み係数を用いて前記線形和における高域信号の加算値を変化させ,入力した低域信号とブロック内の空間的な位置に応じて重み付け処理された高域信号との線形和により復号画像フレーム信号を生成する過程とを有する
    ことを特徴とするスケーラブル復号方法。
  5. 請求項4記載のスケーラブル復号方法において,
    前記復号画像フレーム信号を生成する過程では,高域信号に対する前記空間的な位置に応じた重み係数による空間的な重み付け処理と併せて,高域信号のbx ×by (bx ,by は所定の正の整数)の矩形領域内の画素値の絶対平均値に応じて該画素値を重み付けする処理を行い,空間方向および振幅方向に対して適応的な重み付け処理を高域信号に対して行う
    ことを特徴とするスケーラブル復号方法。
  6. 請求項4または請求項5記載のスケーラブル復号方法において,
    前記空間的な位置に応じた重み係数を算出する際に,予め前記重み係数を決定する空間重み窓関数の値が格納されたルックアップテーブルを用い,該空間重み窓関数の値の算出を該ルックアップテーブルの参照により行う
    ことを特徴とするスケーラブル復号方法。
  7. 時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理を行うスケーラブル符号化装置において,
    符号化対象信号を入力し,動き補償に基づくフレーム間予測処理により高域信号を算出する手段と,
    ブロックに分割された前記高域信号の各ブロック内の空間的な位置に応じて,ブロック境界部での重み係数がブロック内の他の部分の重み係数より小さい重み係数を算出する手段と,
    入力した符号化対象信号と前記高域信号との線形和をとることで低域信号を生成する際に,高域信号の加算値を前記重み係数を用いて変化させて低域信号を生成する手段とを備える
    ことを特徴とするスケーラブル符号化装置。
  8. 時間スケーラビリティを実現するための時間軸方向のフィルタリング処理に対応する復号処理を行うスケーラブル復号装置において,
    入力した低域信号と高域信号の線形和をとることで復号画像フレーム信号を生成する際に,ブロックに分割された高域信号の各ブロック内の空間的な位置に応じて,ブロック境界部での重み係数がブロック内の他の部分の重み係数より小さい重み係数を算出する手段と,
    該重み係数を用いて前記線形和における高域信号の加算値を変化させ,入力した低域信号とブロック内の空間的な位置に応じて重み付け処理された高域信号との線形和により復号された復号画像フレーム信号を生成する手段とを備える
    ことを特徴とするスケーラブル復号装置。
  9. 請求項1,請求項2または請求項3記載のスケーラブル符号化方法をコンピュータに実行させるためのスケーラブル符号化プログラム。
  10. 請求項4,請求項5または請求項6記載のスケーラブル復号方法をコンピュータに実行させるためのスケーラブル復号プログラム。
  11. 請求項1,請求項2または請求項3記載のスケーラブル符号化方法をコンピュータに実行させるためのスケーラブル符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項4,請求項5または請求項6記載のスケーラブル復号方法をコンピュータに実行させるためのスケーラブル復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2005108458A 2005-04-05 2005-04-05 スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP4403094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005108458A JP4403094B2 (ja) 2005-04-05 2005-04-05 スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005108458A JP4403094B2 (ja) 2005-04-05 2005-04-05 スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006287848A JP2006287848A (ja) 2006-10-19
JP4403094B2 true JP4403094B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=37409233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005108458A Expired - Fee Related JP4403094B2 (ja) 2005-04-05 2005-04-05 スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4403094B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9036695B2 (en) 2010-11-02 2015-05-19 Sharp Laboratories Of America, Inc. Motion-compensated temporal filtering based on variable filter parameters
US11064196B2 (en) * 2018-09-03 2021-07-13 Qualcomm Incorporated Parametrizable, quantization-noise aware bilateral filter for video coding

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006287848A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920599B2 (ja) ハイブリッドビデオ圧縮の量子化雑音除去用の非線形ループ内デノイズフィルタ
TWI646827B (zh) 使用非對稱內插濾波器的內插影像用的方法與裝置
WO2010001911A1 (ja) フィルタ装置
CN103238320B (zh) 通过使用平滑插值滤波器对图像进行插值的方法和装置
RU2696311C1 (ru) Устройство и способ для компенсации движения видео с выбираемым интерполяционным фильтром
CN105847797B (zh) 图像解码方法
JP4988715B2 (ja) ビデオ符号化におけるノイズフィルタリング方法及び装置
JP5203379B2 (ja) ビデオ圧縮用の空間規約誘導時間予測
JP5174238B2 (ja) スパース変換を使用する画像/ビデオ品質向上及び超解像
GB2519289A (en) Method and apparatus for displacement vector component transformation in video coding and decoding
JPWO2005055613A1 (ja) 動画像の符号化方法及び装置、並びに動画像の復号方法及び装置
JP4403094B2 (ja) スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
KR101675117B1 (ko) 다계층의 저해상도 영상을 이용한 고해상도 영상 생성 방법 및 그 장치
CN111903132B (zh) 图像处理装置和方法
JP4824708B2 (ja) 動画像符号化方法,装置,プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4719108B2 (ja) 映像符号化方法、映像符号化装置、映像符号化プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4270733B2 (ja) 画像のサイズ変換方法及び装置
JP2010062953A (ja) フレームレート変換装置、フレームレート変換方法及びフレームレート変換プログラム
JP4768011B2 (ja) 動画像符号化装置、及び、動画像復号装置
JP4117886B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体
JP4219302B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体
CN103098476B (zh) 混合视频解码器、混合视频编码器及数据流
JP2021197683A (ja) 学習装置、ループフィルタ制御装置及びそれらのプログラム、並びに、復号装置
JP2013223149A (ja) 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4403094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees