JP4401233B2 - 薬剤フィーダ - Google Patents
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Description
駆動ギヤと中間ギヤはクラッチ的な機能を果たし、支持部材に対して薬剤カセットが装着されることにより、支持部材側の駆動ギヤと、薬剤カセット側に設けられた中間ギヤが係合する。そのため支持部材に収容されているモータが駆動すると、駆動ギヤから中間ギヤおよびロータギヤに回転力が伝達され、ロータが回転する。これにより、ロータの外周部に設けられたポケット部が順次薬剤排出口に到達し、ポケット部に保持されている薬剤が薬剤排出口から順次排出される。
前記した様に薬剤フィーダは、薬剤カセットが取り外し可能であり、薬剤カセットを支持部材に装着して使用する。そして薬剤カセットが支持部材に装着されることにより薬剤カセット側に設けられた中間ギヤと支持部材側の駆動ギヤが係合するが、薬剤カセットを支持部材に装着する際に、中間ギヤが駆動ギヤに押され、中間ギヤは支持部材側の駆動ギヤから外力を受ける。
そのため特許文献1に開示されている薬剤フィーダでは、薬剤カセットを装着する際の力によって中間ギヤが僅かに回り、ロータが回転することがある。その結果、本来排出すべきでない薬剤が払い出されるおそれがあった。
即ち薬剤カセットを支持部材に装着する際に発生するロータの回転は僅かであるが、例えばロータのポケット部が中途半端な状態で薬剤排出口と連通している場合があり、この様な場合にはロータが僅かに回転することによってポケット部と薬剤排出口が完全に連通してしまう。そのため従来技術の薬剤フィーダは、薬剤カセットを装着する際に中の薬剤が零れ落ちることがあった。
薬剤フィーダから薬剤が誤排出されると、本来処方すべきでない人に薬剤を配付してしまうこととなり、重大事故につながるおそれがある。
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられており、
前記支持部材には、前記カセット側接続手段と係合する支持側接続手段と、当該支持側接続手段を所定の正方向に回転させ、カセット側接続手段およびロータを正回転させる駆動手段とが設けられており、
前記カセット側接続手段および支持側接続手段の少なくとも一方はガンギ車又はガンギ車に類似する形状であり、
前記支持部材に対して薬剤カセットを装着方向に移動させることにより、カセット側接続手段が支持側接続手段に突き当たり、ロータを優先的に逆方向に回転させた後にカセット側接続手段と支持側接続手段とを係合することが可能であることを特徴とする薬剤フィーダである。
即ち従来技術の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを装着した際にロータが正方向に回転するか逆方向に回転するかは成り行き任せであり、正方向に回転すれば薬剤が落下するおそれがある。これに対して本発明の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを装着した際にロータが優先的に逆回転する。ここで「優先的に逆回転する」とは、必ず逆回転するという意味ではなく、逆回転する率が正回転する率に比べて極めて高く、もし仮に正回転したとしてもその回転量が極僅かである状況を指す。
そのため、本発明の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを支持部材に対して装着してもロータの正回転方向上流側に存在しているポケット部が薬剤排出口に露出せず、当該ポケット部に保持されている薬剤の誤排出が起こらない。
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、歯底面と逆転側面とが交差する位置における歯底面の外接面に対してなす角度が、正転側面と歯底面とが交差する位置における歯底面の外接面と正回転面とがなす角度よりも大きい非対称型の歯部であり、
前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダである。
そのため本発明の薬剤フィーダは、薬剤カセットを装着することによりカセット側接続手段およびロータを逆回転させ、薬剤排出口に対してロータの正回転方向上流側に位置しているポケット部に保持されている薬剤が誤排出されることを確実に防止できる。
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、正転側面および逆転側面が、カセット側接続手段又は支持側接続手段の中心軸線と、歯先面の中央部を通る稜線を含む境界平面を界として非対称であり、正転側面と前記境界平面とがなす角度が逆転側面と境界平面とがなす角度よりも小さい非対称型の歯部であり、
前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダである。
以下の説明では、特に断りのない限り上下の位置関係は図1に示す姿勢を基準とする。図1は、本実施形態の薬剤フィーダの斜視図である。図2は、図1に示す薬剤フィーダのギヤ列を示す斜視図である。図3は、図1に示す薬剤フィーダの支持台に薬剤カセットを装着する途上におけるギヤ列を示す斜視図である。図4は、本実施形態の薬剤フィーダの分解斜視図であり、支持台と薬剤カセットを示す。
薬剤カセット2及び支持台3は分離可能であるが、両者が結合された状態において図2に示す様なモータ54からロータ10に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ54から動力を受けてロータ10が回転する。また一連の動力伝達経路の内、後記する連結ギヤ(中間ギヤ)22とローラギヤ15は図5の様に薬剤カセット2側に属し、モータ54と駆動ギヤ52は支持台3側に属する。さらに本実施形態では、後記する様に連結ギヤ22の一部たる大径ギヤ25と駆動ギヤ52にガンギ車が採用されている。またモータ54と駆動ギヤ52の間にロータリーエンコーダ(回転量検出手段)33が設けられている。
以下、各部材について説明する。
収容部5は、多数の薬剤Tを収容する容器として機能するものであり、内部に大きな薬剤収容空間32を持つ。収容部5は中の薬剤Tの残量が目視できる様に透明な樹脂によって作られている。
収容部5の天面側には開口を塞ぐ蓋体7が着脱自在に装着されている。収容部5の底面8の略中央部には、下方に向けて窪んだ凹部8aが設けられている。凹部8aの平面断面形状及び開口形状は円形である。
凹部8aの内部には、ロータ10が回転自在な状態で収容されている。凹部8aは、図5に示すように有底であり、底面8bがある。
リブ12の幅RWは、ポケット部11の幅PWと等しい。リブ12の上下方向中間部には、ロータ10の周方向に延伸し、ポケット部11に連通したスリット12aが形成されている。スリット12aは、ロータ10の全周を環状に取り巻く。
ロータ10の底面側には、図5、図8に示すように、鉛直下方に向けて突出した回転軸20が設けられている。回転軸20は、凹部8aの底面8bから下方に突出している。回転軸20の先端(下端)には、図5の様にロータギヤ15が取り付けられている。ロータギヤ15の取付け構造は、図8の通りであり、ロータ10の底面側にボス13をネジ止めすることにより、底面8bの外側(図5の下方)、即ち台座部6側に露出するように一体化されている。ボス13とロータギヤ15の間にはOリング16が介在されている。
本実施形態では、図2,図16の様にモータ54からロータ10に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ54から動力を受けてロータ10が回転するとき、支持部側の駆動ギヤ52が駆動し大径ギヤ部25がこれに従動することとなるが、ロータ10を所定の正回転方向に回転する際に駆動ギヤ52と当接して力の伝達に寄与する側の歯側面28を正転側面という。また正転側面28の反対側に設けられた歯側面30(バックラッシュ側)を逆転側面という。
なお図11は、図4に示す薬剤カセットのB方向矢視図である。
なお本実施形態では、仕切差込口21は薬剤排出口18と連通するが、仕切差込口21と薬剤排出口18は必ずしも連通する必要はない。
具体的には、仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FWは、ポケット部11の幅PWと略等しい。具体的には本実施形態では、延出量FWはポケット部11の幅PWのプラスマイナス20%である。
そのためロータ10の回転に伴って到来するポケット部11は、仕切部材35によって一旦分断され、さらに回転が進んで薬剤排出口18よりも下流側に至り、さらにポケット部11の幅PWの2倍に相当する距離(延出量FW)だけ移動した後に下方ポケット部11aと上方ポケット部11bが完全合流する。即ち当該ポケット部11の進行方向後端側が仕切部材35を完全に離れた位置で下方ポケット部11aと上方ポケット部11bが合流する。
そのためロータ10の回転に伴って到来するポケット部11に保持された薬剤Tは、仕切部材35と接して薬剤排出口18の上流側において上下に分断された後、薬剤排出口18よりも下流側に至り、さらにポケット部11の幅PWの2倍に相当する距離(延出量FW)だけ回転移動した後に下方ポケット部11aに移動する。即ち上方ポケット部11bにある薬剤Tは、当該ポケット部11の進行方向後端側が仕切部材35を完全に離れた位置で下方ポケット部11aに移動する。
なお仕切部材35は前記した様に櫛状であるが、その櫛目は、図9の様に傾斜している。櫛目の傾斜方向は、ロータ10の回転方向に対して順目である。
開口36の内壁には薬剤の錠数を計量する錠数カウンター37が設けられている。
即ち本実施形態の駆動ギヤ52には、正転側面57および逆転側面58が形成されている。
そして正転側面57の付け根部分における歯底面56の外接面P3と正転側面57とがなす角度はθ1である。また、逆転側面58の付け根部分における歯底面56の外接面P4と逆転側面58のなす角度θ2は前記したθ1よりも大きい(θ2>θ1)。
また、支持台3には、薬剤カセット2を装着することにより薬剤排出口18と連通する薬剤案内通路53が形成されている。
即ち図2,図16に示すように、モータ54の回転軸に駆動ギヤ52が取り付けられ、駆動ギヤ52は連結ギヤ22の大径ギヤ部25と嵌合し、さらに連結ギヤ22の小径ギヤ部23とロータギヤ15が嵌合し、ロータギヤ15にロータ10が結合されている。
したがってモータ54が回転すると、図16に示すように駆動ギヤ52が時計方向(F方向)に回転し、これと嵌合する連結ギヤ22の大径ギヤ部25が反時計方向(F方向)に回転し、大径ギヤ部25と一体の小径ギヤ部23が反時計方向(F方向)に回転し、これと嵌合するロータギヤ15が時計方向(F方向)に回転し、ロータギヤ15と共にロータ10が時計方向(F方向)に回転する。
以下、本実施形態の特徴的動作について説明する。
図17は、図3に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2を装着する途上におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。図18は、図17に示す状態から進行し、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3と薬剤カセット2が完全に嵌合した状態の中途段階におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。図19は、図18に示す状態から進行し、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3と薬剤カセット2が完全に嵌合した状態の中途段階におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。図20は、図19に示す状態からさらに進行し、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2が完全に装着された状態におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。
図21(a)は、図3に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2を装着する途上(または薬剤の排出が終了したとき)における薬剤フィーダ1の動作状態であってロータ10と薬剤排出口18と薬剤Tの関係を示す概念図であり、(b)は(a)の状態における薬剤排出口18近傍の拡大斜視図である。
図22(a)は、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2が完全に装着された状態(または薬剤の排出が終了した後にロータを逆回転したとき)における薬剤フィーダ1の動作状態であってロータ10と薬剤排出口18と薬剤Tの関係を示す概念図であり、(b)は(a)の状態における薬剤排出口18近傍の拡大斜視図である。
薬剤カセット2を矢印I方向に押し込むと、図3及び図17の様に連結ギヤ22の大径ギヤ部25と支持台3の天面に露出している駆動ギヤ52が離れた状態から、図18,図19、図20に示すように次第に大径ギヤ部25が支持台3の天面に露出している駆動ギヤ52に近接する。
この状態から、薬剤カセット2を矢印I方向に押し込むと、図18のように薬剤カセット2側の大径ギヤ部25の歯部26の歯先面27が支持台3側の駆動ギヤ52の歯部55を構成する一方の歯側面58に当接する。ここで、薬剤カセット2の装着時は、モータ54が停止中であるため、歯部に当たっても支持台3側の駆動ギヤ52は殆ど回転せず、ほぼ固定状態となっている。一方、薬剤カセット2側の連結ギヤ22は、自由に回転可能な状態となっている。即ち、薬剤カセット2の装着時には、駆動ギヤ52に外力を加えて回転させるために要するトルクが、連結ギヤ22(大径ギヤ部25)を回転させるのに要するトルクよりも遙かに大きい。そのため、さらに薬剤カセット2を矢印I方向に押し込むと、図19、図20のように大径ギヤ部25が駆動ギヤ52に近接すると共に、大径ギヤ部25の歯先面27が駆動ギヤ52の逆転側面58に沿って摺動する。これに伴って薬剤カセット2側の大径ギヤ部25が逆方向(図19 矢印R方向)に回転する。大径ギヤ部25が逆回転すると、これに連動して小径ギヤ部23およびロータギヤ15が回転し、ロータ10が逆回転する。
この場合においても、駆動ギヤ(ガンギ型)52を正転側面57側が正転方向に向き、逆転側面58が逆転方向に向くように配置することにより、薬剤カセット2の装着時に歯部70が逆転側面58に沿って摺動し、大径ギヤ部25およびロータ10が逆回転する。そのため、図23に示すような構成とした場合であっても薬剤カセット2の装着時におけるロータ10の正回転を阻止し、薬剤Tの誤排出を防止することができる。
本実施形態の薬剤充填装置100は、多品種の薬剤群から特定の薬剤を選択し、バイアルに充填する機能を有するものである。
本実施形態の薬剤充填装置100は、大きく分けて、保管棚102、薬剤供給部103、薬剤一時停止部105、薬剤搬送部106、薬剤充填部107、バイアル貯蔵部108及びバイアル移送部109によって構成されている。
保管棚102は、薬剤が充填されたバイアルを仮置きするものである。保管棚102には、タッチパネル110等の入力手段(処方指示部)があり、処方箋の内容や、患者の氏名、年齢等の情報を入力する。また図示しない表示装置を備える。
本実施形態の薬剤充填装置100は、タッチパネル110への入力を端緒として動作する。本実施形態の薬剤充填装置100では、薬剤とバイアルが別々に薬剤充填部107に運ばれ、当該薬剤充填部107において薬剤がバイアルに充填される。
即ちタッチパネルによって薬剤の種類が入力されると、当該薬剤が内蔵された薬剤カセット2が取り付けられた薬剤フィーダ1が機能する。
即ち本実施形態の薬剤フィーダ1は、モータ54が回転してロータ10を回転させ、薬剤カセット2の薬剤排出口18から一個づつ薬剤が排出される。薬剤排出口18から排出された薬剤は、支持台2の開口36に入って図示しない共通通路に落下する。
排出された薬剤は、薬剤充填部107側に運ばれバイアルに充填される。
以下、この機能について説明する。
図27に示す制御装置80は、図示しないCPUを内蔵し、逆回転量記憶機能とタイマー機能を備える。逆回転量記憶機能は、モータ54を逆回転する際の適正な回転量を予め記憶しておくものである。
モータ54を逆回転する際の適正な回転量は、仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FW相当(プラスマイナス20%)であり、ポケット部11aの幅相当(プラスマイナス20%)である。
本実施形態の薬剤フィーダ1の制御は、前記した様にタッチパネル110への入力を端緒とし、タッチパネル110に処方箋の内容が入力される。そしてタッチパネル110は、薬剤フィーダ1の制御装置80に処方箋の内容をデータ送信する。
図28に示すフローチャートでは、ステップ1で薬剤充填装置100のタッチパネル110から処方箋データを受信する。
続いてステップ4に移行し、所定のタイマーを起動する。このタイマーは、薬剤フィーダ1から薬剤を排出するのに要する予想最大時間を計時するものである。即ち、所定量の薬剤を排出するのに要する時間の最大時間であり、これ以上の時間を要する場合は、薬剤フィーダ1の薬剤カセット2に薬剤が無いと考えるべき時間を計時する。
錠数カウンター37の信号は、制御装置80に入力される。ステップ6においては、ステップ3で受信した数、例えば60個に達したか否かが判断される。
モータ54を停止することによって錠剤カセット2内のロータ10が停止し、薬剤の排出は停止されるが、ロータ10がどの様な状態で停止しているかは成り行きである。
例えば前記した図21に示す様に薬剤排出口18から薬剤Tを保持した状態で下方ポケット部11aの一部が覗き、薬剤Tの一部が薬剤排出口18から露出して薬剤Tが不安定な状態となっているおそれがある。
即ちロータリーエンコーダ(回転量検出手段)33から送信される信号に基づいてロータ10の回転量を演算し、モータ10を逆転する信号を出力し、ロータ10の回転量を監視して仕切部材35の延出量FW相当となったところでステップ9に移行し、モータ54を停止する。
なお本実施形態では、ロータリーエンコーダ33をモータ54の回転軸に取り付け、モータ54の回転量から間接的にローラ54の回転量を検知したが、もちろん他の部位に回転量検出手段を設けてもよい。またローラ10の回転量を直接的に検知することも可能である。
即ちロータ10の逆転側(上流側)に位置し、一部が薬剤排出口18に露出していた下方ポケット部11aは、図22のように薬剤排出口18から遠ざかり、凹部8aの周壁の裏側に完全に隠れる。そのため薬剤Tは安定に保持された状態となり、薬剤フィーダ1が振動しても薬剤Tが脱落することはない。またこの状態のときに薬剤フィーダ1の錠剤カセット2を取り外しても、薬剤Tが排出されることはない。
一方、前述したステップ6おける排出個数の判定で、まだ所定の数量に達していない場合は、ステップ11に移行し、前記したステップ4で計時を開始したタイマーを確認する。ステップ4で計時を開始したタイマーがまだ満了していなければステップ6に戻り、以下ステップ6,11を繰り返して所定個数が排出されるかタイマーが満了するかのいずれかを待つ。
そしてステップ17に移行して薬剤の充填を待つ。薬剤カセット2に薬剤が充填されるとステップ12に移行し、ソフト上のフラグ17がリセットされ、ステップ19で欠品である旨の表示が消える。そしてステップ6に戻り、所定個数が排出されればステップ7に移行して前記した工程を繰り返す。
即ち先に示した実施形態は、薬剤をバイアルに充填する様な場合を想定したものであり、相当数の薬剤を一回に排出するが、装置によっては1個、2個といった少数の薬剤を多数回に渡って排出する場合もある。
例えば3時間置きに3錠づつ薬剤を飲む様な処方であり、これに合わせて3錠づつの薬剤を一つの包装に包み、これを3日分提供する様な場合を想定すると、先の「個別処理方式」では、3個薬剤を排出するごとにモータ54を逆回転し、これを24回繰り返すこととなる。そのため作業効率が悪く作業終了までに時間がかかり過ぎる。
ロータ10の逆回転量は、仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FWを基準として設計すべきであり、逆回転量は仕切部材35の延出量FW以下であることが望ましく、より望ましくは延出量FWの80%以下である。
図30は、仕切部材35のロータ10の回転方向側に対する延出量FWをポケット部11の幅PWの3倍とした場合における薬剤フィーダの仕切部材と薬剤排出口及びロータ10の関係を示す斜視図である。
モータ54を逆回転させる際の回転量は、微小量であってもある程度の効果は期待できるが、ギヤのバックラッシュ等を勘案して確実にロータ10が回転する量だけはモータ54を回転させるべきである。
ロータ10の逆回転量の絶対量の好ましい上限は、ポケットの幅PWの4倍程度である。またより好ましくはポケット幅PWの3倍以下である。
従ってロータ10の逆回転量の絶対量の好ましい範囲は、ポケットの幅PWの100%〜300%である。言い換えるとロータ10の逆回転量の好ましい範囲は、ロータ10のポケット部11の幅PW以上であって、隣接するポケット部11とこれを挟むリブ12の合計幅以下である。
2 薬剤カセット
3 支持台(支持部材)
10 ロータ
11 ポケット部
11a 下方ポケット部(排出側ポケット部)
11b 上方ポケット部(収容側ポケット部)
18 排出口
32 薬剤収容空間
35 仕切部材
52 駆動ギヤ(支持側接続手段)
54 モータ(駆動手段)
Claims (6)
- 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられており、
前記支持部材には、前記カセット側接続手段と係合する支持側接続手段と、当該支持側接続手段を所定の正方向に回転させ、カセット側接続手段およびロータを正回転させる駆動手段とが設けられており、
前記カセット側接続手段および支持側接続手段の少なくとも一方はガンギ車又はガンギ車に類似する形状であり、
前記支持部材に対して薬剤カセットを装着方向に移動させることにより、カセット側接続手段が支持側接続手段に突き当たり、ロータを優先的に逆方向に回転させた後にカセット側接続手段と支持側接続手段とを係合することが可能であることを特徴とする薬剤フィーダ。 - 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、歯底面と逆転側面とが交差する位置における歯底面の外接面に対してなす角度が、正転側面と歯底面とが交差する位置における歯底面の外接面と正回転面とがなす角度よりも大きい非対称型の歯部であり、
前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダ。 - 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、正転側面および逆転側面が、カセット側接続手段又は支持側接続手段の中心軸線と、歯先面の中央部を通る稜線を含む境界平面を界として非対称であり、正転側面と前記境界平面とがなす角度が逆転側面と境界平面とがなす角度よりも小さい非対称型の歯部であり、
前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダ。 - ロータ側接続手段および支持側接続手段のうち、少なくともロータ側接続手段がガンギ車によって構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の薬剤フィーダ。
- ロータの周方向に延伸し、ポケット部をロータの回転に伴って薬剤排出口と連通する排出側ポケット部と、収容部側に連通する収容側ポケット部とに仕切る仕切部材が設けられており、当該仕切部材は、薬剤排出口よりもロータの正回転方向下流側まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
- 支持側接続手段の作動に要するトルクは、ロータ側接続手段の作動に要するトルクよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
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