JP4398133B2 - Door opener - Google Patents
Door opener Download PDFInfo
- Publication number
- JP4398133B2 JP4398133B2 JP2002020430A JP2002020430A JP4398133B2 JP 4398133 B2 JP4398133 B2 JP 4398133B2 JP 2002020430 A JP2002020430 A JP 2002020430A JP 2002020430 A JP2002020430 A JP 2002020430A JP 4398133 B2 JP4398133 B2 JP 4398133B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- opening
- key
- automobile
- closing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドアに用いられるドア開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、その基本性能や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求められている。例えば、自動車に設けられているドアを開閉させるドア開閉装置等はその代表例である。そして、ドア開閉装置の具体例として、ドア錠を遠隔操作によって解錠させるスマートエントリ装置が提案されている。
【0003】
スマートエントリ装置とは、自動車のユーザ(運転者)が自動車に近接した際にドアに設けられたドア錠を自動的に解錠(アンロック)し、運転者が自動車から離れた際にドア錠を自動的に施錠する装置である。
【0004】
こうしたスマートエントリ装置は、通常、運転者が所持する携帯機と自動車内に搭載される送受信装置とからなる。また、自動車にはリクエスト信号を出力するアンテナが設けられている。アンテナは、自動車周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するようになっている。
【0005】
リクエスト信号を携帯機が受信した場合、携帯機はそのリクエスト信号に応答して送信信号を送信する。そして、送信信号がリクエスト信号に応答したものであれば、スマートエントリ装置はドア錠を解錠させる。ゆえに、ドアノブの操作によりドアを開くことが可能になる。
【0006】
その後、送受信装置が携帯機からの送信信号を受信できなくなったときには、スマートエントリ装置は携帯機が自動車から離れたと判断してドア錠を施錠させる。その結果、ドアノブの操作によりドアを開くことが不可能になる。そして、ドア錠を施錠した後は、リクエスト信号をそのまま出力して、携帯機が自動車に近付くことを監視する。すなわち、スマートエントリ装置はこの状態においても機能し続ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドアノブは、通常、自動車の外面においてユーザが確認し易い位置に設置されている。また、バッテリー上がり等によってスマートエントリ装置が機能しなくなった場合を想定して、自動車の外面には、メカキーを挿入して操作することによりドア錠を解錠するためのキーシリンダが設けられている。しかし、ドアノブやキーシリンダは自動車の外面に常時露出しているものであるため、盗難者に狙われる対象となり易い。例えば、キーシリンダへのピッキングによってドア錠が解錠されると、ドアノブが操作されることによりドアが開いてしまう。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動車の盗難防止性を向上させることができるドア開閉装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自動車のドアを開くために操作されるドアノブと、ユーザによって所持されるキーを挿入して操作することにより前記ドアに設けられたドア錠が施解錠されるキーシリンダと、前記ドアノブを操作不能にするとともに前記キーシリンダへの前記キーの挿入を不能とする操作阻止部材とを備え、当該ドア開閉装置と前記キーとの間の無線通信を通じて前記自動車側のIDコードと前記キー側のIDコードとの照合を行い、該照合を通じてIDコード同士が一致していることが判断されることを条件に前記操作阻止部材を移動させて前記ドアノブ及び前記キーシリンダを操作不能状態から操作可能状態にすることにより、前記ドアノブを操作可能にするとともに前記キーシリンダへの前記キーの挿入を可能にすることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作阻止部材を移動させるための条件として、自動車のバッテリーの電圧が所定値以下であることを含むことを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ドアノブの裏側に、前記ドアに設けられたドア錠を解錠させるために操作されるドア開手段を設けたことを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、ユーザの指紋と自動車側に予め設定された指紋とを比較する指紋照合手段が設けられ、ユーザによって所持されるキー側のIDコードと自動車側のIDコードとが一致したときに前記指紋同士が一致したことを条件として、前記指紋照合手段は、前記ドアに設けられたドア錠を解錠させるアクチュエータまたは前記ドアを開くアクチュエータを作動させることを要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記操作阻止部材は、前記ドアノブの操作時に手が挿入される被挿入部の開口部分を開閉するシャッターであり、前記ドアは、前記シャッターの移動範囲内において異物の存在を検出して検出信号を出力する検出手段と、前記検出信号に基づいて前記ドアに設けられたアクチュエータを作動させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記異物の存在を前記検出手段によって検出したときに前記シャッターの閉方向または開方向への移動を禁止することを要旨とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明において、ユーザによって所持されるキー側のIDコードと自動車側のIDコードとを照合すること、または前記キーを挿入して操作することにより開閉可能になる前記ドアを複数のドアの中から選択する解錠位置選択スイッチを、前記自動車の外面に設けたことを要旨とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の発明において、前記自動車の外面にウィンドウ開閉スイッチ、エアコン始動スイッチ及びエンジン始動スイッチのうち少なくとも1つを設け、前記各スイッチを、ユーザによって所持されるキー側のIDコードと自動車側のIDコードとを照合することまたは前記キーを挿入して操作することにより操作可能にすることを要旨とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明において、前記操作阻止部材が移動したときに前記ドアノブを照らす照明手段を備えたことを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のドア開閉装置において、前記操作阻止部材を収容する収容部を更に備え、前記操作阻止部材は、その移動に際して前記収容部に没入し、前記操作阻止部材が前記収容部に没入したとき、前記ドアノブ及び前記キーシリンダが操作可能状態になることを要旨としている。
【0017】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によれば、ドアノブは、ユーザによって所持されるキー側のIDコードと自動車側のIDコードとが一致して操作阻止部材が移動しないと操作可能状態にならない。つまり、盗難者がドアノブを操作しようとしても、操作阻止部材があるために操作できない。よって、盗難者にドアノブが操作されることにより、ドアが開いてしまうのを防止することができる。また、キーシリンダも、ユーザによって所持されるキー側のIDコードと自動車側のIDコードとが一致して操作阻止部材が移動しないとキーを挿入できない。つまり、キーシリンダに正規のキーとは別のキーを挿入しようとしても、操作阻止部材があるために挿入できない。よって、盗難者によってピッキング用治具等がキーシリンダに挿入される等して、ドア錠が解錠されてしまうのを防止することができる。したがって、自動車の盗難防止性を向上させることができる。
なお、「キー」とは、自動車から離れた状態でIDコード同士の照合を行うスマートエントリ装置やキーレスエントリ装置に用いられる携帯機をいう。なおかつ、キーシリンダへの挿入時にIDコード同士の照合を行うトランスポンダ、もしくは、キーシリンダへの挿入時にキーシリンダ内にある複数のタンブラの端部を一致させることによりドア錠の施解錠を可能にするメカキーを有する携帯機をいう。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、ドアノブ、あるいはキーシリンダは、バッテリーの電圧が所定値以下であることを条件として操作阻止部材が移動し、操作可能状態、あるいは挿入可能状態となる。すなわち、バッテリー電圧の不足によってIDコード同士の照合ができなくても、ドアノブを操作すること、あるいはキーシリンダにキーを挿入することができる。したがって、バッテリー上がり時でもドアノブ、あるいはキーによってドア錠を施解錠することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、ドア開手段はドアノブの裏側に設けられるため、ドア開手段を容易に隠すことができる。その上、操作阻止部材によってドアノブが操作不能状態になれば、ドア開手段も操作不能状態になる。よって、自動車の盗難防止性を向上させることができる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、ドアは、キー側のIDコードと自動車側のIDコードとが一致したことに加え、ユーザの指紋と自動車側に予め設定された指紋とが一致したことによってはじめて開閉可能になる。そのため、盗難者がキーを用いてドアを開けようとしても、指紋が自動車側に設定された指紋と一致しないためにドアを開けることができない。したがって、自動車の盗難防止性を向上させることができる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、検出手段が異物の存在を検出したとき、制御手段は、アクチュエータを制御することによってシャッターの閉方向または開方向への移動を禁止するようになっている。したがって、ドアノブの操作時にシャッターが異物に接触した場合に、アクチュエータに負荷が掛かるのを防止できる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、ユーザが解錠位置選択スイッチを操作することによって、ドア錠の解錠時に開閉可能になるドアが予め選択される。そのため、ドア錠の解錠時に解錠位置選択スイッチによって選択されていないドアから盗難者が自動車内に侵入するのを防止できる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、ウィンドウ開閉スイッチ、エアコン始動スイッチ及びエンジン始動スイッチのうち少なくとも1つが自動車の外部に設けられている。そのため、ドアを開けなくても、ウィンドウの開閉、エアコンの始動及びエンジンの始動が可能になり利便性が向上する。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、ドアノブの位置を照明手段によって確認することができるため、自動車が暗い場所にあっても容易にドアを開けることができる。
ちなみに、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のドア開閉装置に関しては、請求項9に記載の発明によるように、前記操作阻止部材を収容する収容構造を更に備え、前記操作阻止部材が前記収容構造に没入することにより、前記ドアノブ及び前記キーシリンダが操作可能状態になるといった構成を採用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したドア開閉装置の第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0028】
図1,図2に示すように、自動車1の車室内には、室内灯としてのルームランプ32が設けられている。また、自動車1のドア2には、ドアミラー4、図示しないドア錠及び図6に示すドア開閉装置10が設けられている。ドアミラー4の下部には足元照明4aが取り付けられている。本実施形態において、足元照明4aにはLEDが用いられている。
【0029】
図3(a),(b)に示すように、ドア開閉装置10には、ドア2を開くときに自動車1のユーザ(運転者)5の手6を挿入するための被挿入部10aが設けられている。この被挿入部10aの内奥面10bには、照明手段としてのドアノブランプ31が設けられている。
【0030】
また、図4に示すように、被挿入部10aの内奥面10bには、解錠位置選択スイッチ81、ウィンドウ開閉スイッチ82、エアコン始動スイッチ83及びエンジン始動スイッチ84が設けられている。
【0031】
解錠位置選択スイッチ81は、複数のドア2の中からユーザ5によって所持されるキーとしての携帯機11によって開閉可能になるドア2を選択するためのものである。図5に示すように、解錠位置選択スイッチ81は、後方左ドア解錠ボタン81a、前方左ドア解錠ボタン81b、後方右ドア解錠ボタン81c、前方右ドア解錠ボタン81d及び全ドア解錠ボタン81eからなっている。後方左ドア解錠ボタン81aは、自動車1の左側後方にあるドア2を携帯機11によって開閉可能となるように設定するためのものである。前方左ドア解錠ボタン81bは、自動車1の左側前方にあるドア2を携帯機11によって開閉可能となるように設定するためのものである。後方右ドア解錠ボタン81cは、自動車1の右側後方にあるドア2を携帯機11によって開閉可能となるように設定するためのものである。前方右ドア解錠ボタン81dは、自動車1の右側前方にあるドア2を携帯機11によって開閉可能となるように設定するためのものである。そして、全ドア解錠ボタン81eは、自動車1の全てのドア2を携帯機11によって開閉可能となるように設定するためのものである。すなわち、本実施形態における自動車1は4つのドア2を有している。
【0032】
また、図4、図5に示すウィンドウ開閉スイッチ82、エアコン始動スイッチ83及びエンジン始動スイッチ84は、ドア2が開けられる前にユーザ5による各種操作を可能とするものである。具体的には、ウィンドウ開閉スイッチ82は、ドア2が開けられる前にユーザ5によるドア2のウィンドウ3の開閉を可能とするものである。ウィンドウ開閉スイッチ82は、ウィンドウ3を開けるために操作するウィンドウ開ボタン82aと、ウィンドウ3を閉めるために操作するウィンドウ閉ボタン82bとからなっている。
【0033】
また、エアコン始動スイッチ83は、ドア2が開けられる前にユーザ5によるエアコンの始動を可能とするものである。エアコン始動スイッチ83は、エアコンを始動・停止させるためのエアコン始動・停止ボタン83c、車室内の温度を設定する温度調節ボタン83a及びエアコンからの風量を調節する風量調節ボタン83bからなっている。また、エンジン始動スイッチ84は、ドア2が開けられる前にユーザ5によるエンジンの始動を可能とするものである。
【0034】
また、図3(a),(b)に示すように、前記内奥面10bにはキーシリンダ61が設けられている。キーシリンダ61は、携帯機11に設けられた図示しないメカキーを挿入して回動操作することにより、ドア錠を施解錠させるためのものである。このキーシリンダ61の外周面にはアンテナ27が取り付けられている。
【0035】
図3(a),(b)に示すように、ドア開閉装置10は、操作部材としてのドアノブ51及び操作阻止部材としてのシャッター52を備えている。ドアノブ51は、回動軸51aを中心として矢印F1方向に回動操作することによってドア2を開けるためのものである。ドアノブ51は、被挿入部10aの開口部分のほぼ半分を塞ぐようになっている。それとともに、ドアノブ51は、自動車1の外部から見て前記ドアノブランプ31が隠れるように設けられている。つまり、ドアノブ51の存在は、ドアノブランプ31の間接照明によってユーザ5に示されるようになっている。また、ドアノブ51の裏側においてユーザ5の指が接触する部分には指紋センサ112が設けられている。
【0036】
また、シャッター52は、被挿入部10aの下面10cに設けられたシャッター収容部52aから出没するようになっている。図3(a)に示すように、シャッター52がシャッター収容部52aから突出したとき、シャッター52は自動車1の外部から見て前記キーシリンダ61が隠れるようになっている。また、シャッター52は、シャッター収容部52aから突出してドアノブ51の下端面に当接することにより、被挿入部10aの開口部分を塞ぐようになっている。この状態では、キーシリンダ61に対する携帯機11の挿入が不能になるとともに、ドアノブ51が操作不能になる。また、図3(b)に示すように、シャッター52がシャッター収容部52a内に没入することにより、被挿入部10aの開口部分を開くようになっている。この状態では、被挿入部10a内に手6を挿入することが可能になるため、ドアノブ51が操作可能になる。
【0037】
次に、ドア開閉装置10の電気的な構成を図6に基づいて説明する。
図6に示すように、ドア開閉装置10は、前記携帯機11と前記自動車1に搭載される送受信装置12とを備えている。携帯機11は、受信回路13、マイクロコンピュータ(マイコン)14及び送信回路15を備えている。
【0038】
受信回路13は、送受信装置12からのリクエスト信号を受信して、その信号をマイコン14に入力するための回路である。マイコン14は、受信回路13からのリクエスト信号が入力されたときに、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を出力するための回路である。送信回路15は、その送信信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。なお、受信回路13及び送信回路15にはアンテナ16,17がそれぞれ接続されている。
【0039】
一方、送受信装置12は、送信回路21、受信回路22及び制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)23を備えている。送信回路21には、それぞれ自動車1の室内に取り付けられたアンテナ24,25が接続されている。アンテナ24は自動車1の室外にリクエスト信号を出力するための室外用アンテナであり、アンテナ25は自動車1の室内にリクエスト信号を出力するための室内用アンテナである。受信回路22には、前記被挿入部10a内に設けられた前記アンテナ27が接続されている。
【0040】
送信回路21は、マイコン23から出力されるリクエスト信号を磁気信号に変換して、アンテナ24またはアンテナ25を介して出力するための回路である。したがって、アンテナ24を介してリクエスト信号を出力させたときには、自動車1の周辺の所定領域に磁場が発生する。また、アンテナ25を介してリクエスト信号を出力させたときには、自動車1の室内の所定領域に磁場が発生する。すなわち、これらの所定領域において携帯機11と送受信装置12との通信が可能となる。
【0041】
受信回路22は、携帯機11から出力された送信信号をアンテナ27を介して受信して、その送信信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号をマイコン23へ出力するための回路である。
【0042】
また、送受信装置12のマイコン23には、スタートスイッチ28、エンジン始動装置29、前記足元照明4a、前記ルームランプ32、前記ドアノブランプ31、前記エンジン始動スイッチ84及びアクチュエータとしてのドア錠駆動用モータ121が接続されている。スタートスイッチ28は、自動車1の室内における運転席近傍に設けられたスイッチである。ドア錠駆動用モータ121は、前記ドア2に設けられたドア錠を施解錠させるためのものである。
【0043】
また、マイコン23には、指紋照合装置111、バッテリー電圧モニター71及び阻止部材移動機構41が接続されている。指紋照合装置111は、前記指紋センサ112及び指紋照合手段としての指紋認証部113を有している。指紋センサ112としては、光学式または静電容量式のものがよく用いられている。光学式の指紋センサ112とは、同指紋センサ112上に置かれた指に光を照射し、そのときの反射光量の大小を電気信号に変換することによって指紋の模様を読み取るものである。また、静電容量式の指紋センサ112とは、同指紋センサ112上に指が置かれたときに、指紋の凹凸で生じる電位差を利用して静電容量を計測することによって指紋の模様を読み取るものである。指紋認証部113は、指紋センサ112によって読み取られたユーザ5の指紋と指紋認証部113に予め設定された指紋とを比較するようになっている。指紋認証部113は、これら指紋同士が一致したことを条件としてマイコン23に指紋検出信号を出力するようになっている。
【0044】
また、バッテリー電圧モニター71は、自動車1のバッテリーの電圧が所定値を満たしているか否かを常に監視するようになっている。バッテリー電圧モニター71は、バッテリーの電圧が所定値以下であることを条件としてマイコン23に電圧低下検出信号を出力するようになっている。
【0045】
また、阻止部材移動機構41は、検出手段としての異物検出センサ42及びアクチュエータとしてのシャッター開閉用モータ43を備えている。異物検出センサ42は、シャッター52が閉方向または開方向へ移動しているときに異物の存在を検出すると、マイコン23に異物検出信号を出力するようになっている。マイコン23は、異物検出信号に基づいてシャッター開閉用モータ43に対してモータ駆動制御信号を出力するようになっている。そして、マイコン23は、異物の存在が異物検出センサ42によって検出されたときに、シャッター開閉用モータ43を停止させてシャッター52のこれまでの進行方向への移動を禁止するようになっている。そのため、シャッター52が開方向に移動するときに手6等が巻き込まれてしまうのを防止できる。なお、本実施形態では、発光素子及び受光素子を備えるフォトインタラプタ等の光センサが異物検出センサ42として用いられている。そのため、発光素子及び受光素子は、ドアノブ51の下端面、シャッター52の上端面及び被挿入部10aの内側面においてシャッター52の側面と接触する面のうち少なくとも1箇所に設けられる。
【0046】
マイコン23は、具体的にはCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、リクエスト信号を間欠的に出力する。また、マイコン23には予め設定された所定のIDコードが記憶されており、前記受信信号が入力されたときには、マイコン23のIDコードと受信信号に含まれるIDコードとを比較する。そして、それらIDコードが一致したときに、マイコン23は、前記指紋検出信号に基づいてシャッター開閉用モータ43に対してモータ駆動制御信号を出力する。
【0047】
詳しくは、携帯機11からの送信信号がアンテナ24から出力されたリクエスト信号に応答したものであれば、マイコン23は、携帯機11が車外にあるものと判断してシャッター開閉用モータ43を駆動する。このとき、前記シャッター52が前記シャッター収容部52a内に収容されてキーシリンダ61が露出することにより、キーシリンダ61が挿入不能状態から挿入可能状態になる。それとともに、ドアノブ51が操作不能状態から操作可能状態になる。
【0048】
また、マイコン23は、足元照明4a、ルームランプ32及びドアノブランプ31を点灯させるとともに、解錠位置選択スイッチ81、ウィンドウ開閉スイッチ82、エアコン始動スイッチ83及びエンジン始動スイッチ84を操作可能にする。このとき、キーシリンダ61に携帯機11を挿入して回動操作するかまたはユーザ5の指を異物検出センサ42に接触させることにより、ドア錠が解錠される。
【0049】
そして、前記受信信号を受信できなくなったときには、マイコン23は携帯機11が自動車1から離れたと判断してシャッター開閉用モータ43を駆動する。また、電圧低下検出信号が入力されたときには、マイコン23はバッテリーが上がることを予測してシャッター開閉用モータ43を駆動する。このとき、前記シャッター52が移動してドアノブ51が操作不能状態から操作可能状態になる。よって、ドア開閉装置10は、携帯機11が自動車1の外部に位置するときには可能な限りスマートエントリ装置として機能する。
【0050】
また、携帯機11からの送信信号がアンテナ25から出力されたリクエスト信号に応答したものであれば、マイコン23は、携帯機11が車内にあるものと判断してエンジン始動装置29に対して許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。そして、この状態でスタートスイッチ28を操作すると、図示しないスタータリレーが導通して図示しないスタータモータが駆動し、エンジンが始動するようになっている。よって、ドア開閉装置10は、携帯機11が自動車1の室内に位置するときにはスマートイグニッション装置として機能する。
【0051】
次に、この第1実施形態におけるドア開閉装置10の動作について説明する。図7に示すように、ステップS1において、送受信装置12に設けられたマイコン23は、バッテリー電圧モニター71からの電圧低下信号を受信したか否かを判断する。そして、電圧低下信号を受信していない場合、マイコン23はステップS2の処理へ移行する。なお、ステップS1において電圧低下信号を受信した場合には、マイコン23はステップS3の処理へ移行する。
【0052】
ステップS2において、ユーザ5が自動車1に近付くと、マイコン23は室外照合を行う。具体的には、マイコン23は、送信信号に含まれるIDコードとマイコン23に予め設定された所定のIDコードとを、所定のプログラムに基づいて比較する。そして、IDコード同士が一致していると判断した場合、マイコン23はステップS3の処理へ移行する。なお、ステップS2においてIDコード同士が一致していないと判断した場合、マイコン23は再びステップS1の処理を行う。
【0053】
ステップS3において、マイコン23は、IDコード同士が一致することまたはバッテリーの電圧が所定値以下であることを条件としてシャッター開閉用モータ43を駆動し、シャッター52を開く。そして、マイコン23は、異物の存在を検知して出力される異物検出信号を受信したか否かを判断する(ステップS4)。異物検出信号を受信していない場合、マイコン23はステップS5の処理へ移行する。なお、ステップS4において異物検出信号を受信した場合には、マイコン23はステップS22の処理へ移行する。
【0054】
ステップS22において、マイコン23は、スタートしてから異物検出信号を複数回(本実施形態において3回)受信したか否かを判断する。異物検出信号の受信が1回目または2回目である場合、マイコン23はステップS24の処理へ移行する。ステップS24において、マイコン23はシャッター開閉用モータ43を駆動してシャッター52を反転させる。そして、マイコン23は再びステップS3の処理を行う。なお、ステップS22において、異物検出信号の受信が3回目である場合、マイコン23はステップS23の処理へ移行する。また、ステップS22において、マイコン23がノイズ等の影響により異物検出信号を4回以上受信したと判断した等の場合でも、マイコン23はステップS23の処理へ移行する。ステップS23において、マイコン23は車両に取り付けられた図示しないブザーを用いて警報を鳴らす。そして、マイコン23はここでの処理を一旦終了する。
【0055】
ステップS5において、ドアノブ51の操作時に指と指紋センサ112との接触により指紋認証が行われ、マイコン23は、ユーザ5の指紋と指紋認証部113に予め設定された指紋とが一致したか否かを判断する。そして、指紋同士が一致した場合、マイコン23はステップS6の処理へ移行する。ステップS6において、マイコン23は、指紋同士が一致したことを条件としてドア錠駆動用モータ121を駆動させることにより、ドア錠を解錠してドア2を開閉可能な状態にする。そして、ステップS7において、図示しないドアカーテシスイッチによりドア2の閉状態を検出すると、ユーザ5が自動車1に乗り込んでドア2を閉めたと判断され、マイコン23はステップS8の処理へ移行する。ステップS8においてシャッター52を閉じることによってドアノブ51が操作不能となり、マイコン23はステップS9の処理へ移行する。なお、ステップS8とステップS9との間に、ステップS4、S22〜S24の処理と同様の処理(異物の検出に基づいたシャッター52の制御)を行ってもよい。
【0056】
なお、ステップS5において指紋同士が一致していない場合には、マイコン23はステップS21の処理へ移行する。ステップS21において、マイコン23はシャッター開閉用モータ43を駆動してシャッター52を反転させる。そして、マイコン23は再びステップS1の処理を行う。なお、ステップS21とステップS1との間に、ステップS4、S22〜S24の処理と同様の処理(異物の検出に基づいたシャッター52の制御)を行ってもよい。
【0057】
ステップS9において、マイコン23は室内照合処理を行う。具体的には、マイコン23は、再びIDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致することを条件としてエンジン始動装置29に対してエンジン始動許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。そして、この状態においてスタートスイッチ28を操作することによって、エンジンが始動する。
【0058】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キーシリンダ61は、携帯機11側のIDコードとマイコン23に予め設定されたIDコードとが一致したことを条件としてシャッター52を移動させないと携帯機11を挿入できない。つまり、キーシリンダ61に正規の携帯機11とは別のキーを挿入しようとしても、シャッター52があるために挿入できない。よって、盗難者によってピッキング用治具がキーシリンダ61に挿入される等して、ドア錠が解錠されてしまうのを防止することができる。したがって、自動車1の盗難防止性を向上させることができる。
【0059】
また、キーシリンダ61は、バッテリーの電圧が所定値以下であることを条件としてシャッター52が移動し、挿入可能状態となる。すなわち、バッテリーの電圧の不足によってIDコード同士の照合ができなくても、シャッター52が開いているため、キーシリンダ61に携帯機11を挿入することができる。したがって、バッテリーが上がってしまったときでも携帯機11によってドア錠を施解錠することができる。また、バッテリーの交換をユーザ5に促すことができる。
【0060】
さらに、キーシリンダ61は、携帯機11を所持したユーザ5が自動車1に近付かない限り、シャッター52によって隠されている。よって、自動車1をデザインする際にキーシリンダ61を考慮する必要がなくなるため、自動車1のデザインの自由度が大きくなる。
【0061】
(2)ドア2は、携帯機11側のIDコードとマイコン23に予め設定されたIDコードとが一致したことに加え、ユーザ5の指紋と指紋認証部113に予め設定された指紋とが一致したことによってはじめて開閉可能になる。そのため、盗難者が携帯機11を用いてドア2を開けようとしても、指紋が指紋認証部113に設定された指紋と一致しないためにドア2を開けることができない。したがって、自動車1の盗難防止性を向上させることができる。
【0062】
(3)指紋センサ112はドアノブ51の裏側にあり、シャッター52によって塞がれる部分(被挿入部10a)内に配置されている。そのため、指紋センサ112を自動車1の外部に設置した場合でも、指紋センサ112の指紋認識率が雨水や粉塵の付着によって低下してしまうのを未然に防止できる。
【0063】
(4)異物検出センサ42が手6の存在を検出したとき、マイコン23は、シャッター開閉用モータ43を停止することによってシャッター52の閉方向または開方向への移動を禁止するようになっている。したがって、ドアノブ51の操作時にシャッター52が異物に接触した場合に、シャッター開閉用モータ43に負荷が掛かるのを防止できる。
【0064】
(5)ユーザ5が、後方左ドア解錠ボタン81a、前方左ドア解錠ボタン81b、後方右ドア解錠ボタン81c、前方右ドア解錠ボタン81d及び全ドア解錠ボタン81eのいずれかを操作することによって、ドア錠の解錠時に開閉可能になるドア2が予め選択される。そのため、ドア錠が解錠されたときに解錠位置選択スイッチ81によって選択されていないドア2から盗難者が自動車1内に侵入するのを防止できる。
【0065】
(6)ウィンドウ開閉スイッチ82、エアコン始動スイッチ83及びエンジン始動スイッチ84が被挿入部10aの内奥面10bに設けられている。そのため、ドア2を開けなくても、ウィンドウ3の開閉、エアコンの始動及びエンジンの始動が可能になり利便性が向上する。
【0066】
(7)解錠位置選択スイッチ81、ウィンドウ開閉スイッチ82、エアコン始動スイッチ83及びエンジン始動スイッチ84は、被挿入部10aの内奥面10bに設けられ、シャッター52によって塞がれている。そのため、これらスイッチ81,82,83,84が盗難者に操作されるのを防止できるとともに、各スイッチ81,82,83,84に汚れが付着するのを防止できる。
【0067】
(8)ドアノブ51の位置をドアノブランプ31によって確認することができるため、夜間に自動車1に乗り込むときや、自動車1が屋内駐車場等の暗い場所にあるときでも、容易にドア2を開けることができる。
【0068】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態を図8〜図12に従って説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0069】
図8〜図10に示すように、ドア開閉装置10は、操作部材としてのノブ部91及び操作阻止部材としての出没部材92を備えている。ノブ部91は、手6で図10に示す矢印F2方向に操作することにより、ドア2を開けるためのものである。また、ノブ部91の裏側においてユーザ5の指が接触する部分には、ドア開手段としてのオープンスイッチ93が設けられている。オープンスイッチ93は、ドア錠を解錠させるために操作されるものである。オープンスイッチ93は、図11に示す指紋センサ112を有している。なお、図10に示すように、ノブ部91は、被挿入部10aの指挿入部131に設けられたドアノブランプ31によって照らされるようになっている。
【0070】
また、図8に示すように、出没部材92は被挿入部10aの開口部分を塞ぐようになっている。このとき、出没部材92の先端面92aと自動車1の外面1aとの間には段差が生じることはない。また、指挿入部131は出没部材92によって塞がれてしまう。そのため、指挿入部131に対する指の挿入が不能になるとともに、ノブ部91が操作不能になる。また、図9,図10に示すように、出没部材92が被挿入部10a内に没入したとき、指挿入部131内に指を挿入することが可能になるため、ノブ部91が操作可能になる。
【0071】
次に、ドア開閉装置10の電気的な構成を図11に基づいて説明する。
図11に示すように、前記オープンスイッチ93は送受信装置12のマイコン23に接続されている。オープンスイッチ93は、指で押圧されたときにマイコン23にドア錠駆動信号を出力するようになっている。マイコン23は、ドア錠駆動信号に基づいてドア錠駆動用モータ121を駆動させ、ドア錠を開錠させるようになっている。
【0072】
次に、この第2実施形態におけるドア開閉装置10の動作について説明する。図12に示すように、ステップS31において、送受信装置12に設けられたマイコン23は、バッテリー電圧モニター71からの電圧低下信号を受信したか否かを判断する。そして、電圧低下信号を受信していない場合、マイコン23はステップS32の処理へ移行する。なお、ステップS31において電圧低下信号を受信した場合には、マイコン23はステップS33の処理へ移行する。
【0073】
ステップS32において、ユーザ5が自動車1に近付くと、マイコン23は室外照合を行う。具体的には、マイコン23は、送信信号に含まれるIDコードとマイコン23に予め設定された所定のIDコードとを、所定のプログラムに基づいて比較する。そして、IDコード同士が一致していると判断した場合、マイコン23はステップS33の処理へ移行する。なお、ステップS32においてIDコード同士が一致していないと判断した場合、マイコン23は再びステップS31の処理を行う。
【0074】
ステップS33において、マイコン23は、IDコード同士が一致することまたはバッテリーの電圧が所定値以下であることを条件としてシャッター開閉用モータ43を駆動し、出没部材92を被挿入部10a内に没入させる。そして、マイコン23は、異物の存在を検知して出力される異物検出信号を受信したか否かを判断する(ステップS34)。異物検出信号を受信していない場合、マイコン23はステップS35の処理へ移行する。なお、ステップS34において異物検出信号を受信した場合には、マイコン23はステップS52の処理へ移行する。
【0075】
ステップS52において、マイコン23は、スタートしてから異物検出信号を複数回(本実施形態において3回)受信したか否かを判断する。異物検出信号の受信が1回目または2回目である場合、マイコン23はステップS54の処理へ移行する。ステップS54において、マイコン23はシャッター開閉用モータ43を駆動して出没部材92を反転させる。そして、マイコン23は再びステップS33の処理を行う。なお、ステップS52において、異物検出信号の受信が3回目である場合、マイコン23はステップS53の処理へ移行する。また、ステップS52において、マイコン23がノイズ等の影響により異物検出信号を4回以上受信したと判断した等の場合でも、マイコン23はステップS53の処理へ移行する。ステップS53において、マイコン23は車両に取り付けられた図示しないブザーを用いて警報を鳴らす。そして、マイコン23はここでの処理を一旦終了する。
【0076】
ステップS35において、ドアノブ51の操作時に指と指紋センサ112との接触により指紋認証が行われ、マイコン23は、ユーザ5の指紋と指紋認証部113に予め設定された指紋とが一致したか否かを判断する。そして、指紋同士が一致した場合、マイコン23はステップS36の処理へ移行する。ステップS36において、マイコン23は、指紋同士が一致したことを条件としてドア錠駆動用モータ121を駆動させることにより、ドア錠を解錠してドア2を開閉可能な状態にする。そして、ステップS37において、図示しないドアカーテシスイッチによりドア2の閉状態を検出すると、ユーザ5が自動車1に乗り込んでドア2を閉めたと判断され、マイコン23はステップS38の処理へ移行する。ステップS38において出没部材92が被挿入部10aの開口部分を塞ぐことによってドアノブ51が操作不能となり、マイコン23はステップS39の処理へ移行する。なお、ステップS38とステップS39との間に、ステップS34、S52〜S54の処理と同様の処理(異物の検出に基づいた出没部材92の制御)を行ってもよい。
【0077】
なお、ステップS35において指紋同士が一致していない場合には、マイコン23はステップS51の処理へ移行する。ステップS51において、マイコン23はシャッター開閉用モータ43を駆動して出没部材92を反転させる。そして、マイコン23は再びステップS31の処理を行う。なお、ステップS51とステップS31との間に、ステップS34、S52〜S54の処理と同様の処理(異物の検出に基づいた出没部材92の制御)を行ってもよい。
【0078】
ステップS39において、マイコン23は室内照合処理を行う。具体的には、マイコン23は、再びIDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致することを条件としてエンジン始動装置29に対してエンジン始動許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。そして、この状態においてスタートスイッチ28を操作することによって、エンジンが始動する。
【0079】
したがって、この第2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(9)ノブ部91は、携帯機11側のIDコードとマイコン23に予め設定されたIDコードとが一致したことを条件として出没部材92を移動させないと操作可能状態にならない。つまり、盗難者がノブ部91を操作するために被挿入部10aに手6を挿入しようとしても、被挿入部10aの開口部分が出没部材92で塞がれているために操作できない。よって、盗難者にノブ部91が操作されることにより、ドア2が開いてしまうのを防止することができる。したがって、自動車1の盗難防止性を向上させることができる。また、自動車1をデザインする際にノブ部91や出没部材92を考慮する必要がなくなるため、自動車1のデザインの自由度が大きくなる。
【0080】
(10)オープンスイッチ93はノブ部91の裏側に設けられるため、オープンスイッチ93を容易に隠すことができる。その上、出没部材92によってノブ部91が操作不能状態になれば、オープンスイッチ93も操作不能状態になる。よって、自動車1の盗難防止性を向上させることができる。
【0081】
(11)出没部材92の先端面92aと自動車1の外面1aとの間には段差が生じることはない。つまり、走行時において自動車1はフラッシュサーフェイス化されているため、自動車1の風切音や空気抵抗の低減に貢献できる。
【0082】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1実施形態では、シャッター52は、携帯機11側のIDコードと自動車1側のIDコードとが一致したことまたはバッテリーの電圧が所定値以下であることを条件として移動するようになっていた。しかし、シャッター52は、携帯機11側のIDコードと自動車1側のIDコードとが一致したときのみに移動するようになっていてもよい。
【0083】
・図14に示すように、ドア開閉装置10にシャッター開閉用モータ43を設ける代わりに、出没部材92を付勢するバネ102と、出没部材92に係合するソレノイド101とを設けてもよい。この場合、携帯機11側のIDコードとマイコン23側のIDコードとが一致したときに、ソレノイド101と出没部材92との係合が解除される。そのため、出没部材92は、手6で押すことによって被挿入部10a内への没入が可能になる。なお、IDコード同士が一致したときに出没部材92が点灯するようになっていれば、出没部材92を押圧する前に、同出没部材92を被挿入部10a内に没入させることができるかどうかを確認できる。
【0084】
・前記第2実施形態では、オープンスイッチ93を操作したときにドア錠が解錠されるようになっていた。しかし、オープンスイッチ93を操作したときにドア2が開くようになっていてもよい。
【0085】
・前記第1及び第2実施形態において、異物検出センサ42が異物の存在を検出したとき、シャッター開閉用モータ43を逆回転させることによってシャッター52の閉方向への移動を禁止するようにしてもよい。
【0086】
また、検出手段として異物検出センサ42を用いる代わりに、シャッター52に一定以上の荷重が加わったことを検出して異物検出信号を出力する圧力センサを用いてもよい。また、電流が流れているにもかかわらずシャッター開閉用モータ43が回転していないことを検出して異物検出信号を出力するセンサを用いてもよい。さらに、シャッター開閉用モータ43の回転が途中で止まっていることを検出して異物検出信号を出力する回転角センサを用いてもよい。また、シャッター52が被挿入部10aの開口部分を完全に塞いでいないことを検知して異物検出信号を出力するセンサを用いてもよい。
【0087】
・前記第1及び第2実施形態において、阻止部材移動機構41、指紋照合装置111及びバッテリー電圧モニター71のうち少なくともいずれか1つを省略してもよい。
【0088】
・前記第1実施形態において、解錠位置選択スイッチ81、ウィンドウ開閉スイッチ82、エアコン始動スイッチ83及びエンジン始動スイッチ84のうち少なくともいずれか1つを被挿入部10aの内奥面10bに設けるようにしてもよい。また、これらスイッチ81,82,83,84は設けられなくてもよい。
【0089】
・前記第1及び第2実施形態において、ドアノブランプ31をドアノブ51の内部に設け、ドアノブランプ31の点灯時にドアノブ51を判別できるようにしてもよい。具体的には、図13(a)に示すように、ドアノブランプ31をドアノブ51の内部に設けるとともに、ドアノブ51全体をハーフミラー膜141で覆うようにしてもよい。この場合、ドアノブ51は、ドアノブランプ31の非点灯時において金属光沢を有しているが、ドアノブランプ31の点灯時にはドアノブ51全体が光るようになる。
【0090】
また、図13(b)に示すように、ドアノブランプ31をドアノブ51の内部に設けるとともに、ドアノブ51の外周部に光透過性樹脂からなる光透過部142を設けてもよい。この場合、ドアノブランプ31の点灯時にドアノブ51の輪郭が判別できるようになる。
【0091】
また、図13(c)に示すように、ドアノブランプ31をドアノブ51の内部に設けるとともに、ドアノブ51に照明用窓143を設けてもよい。この場合、ドアノブランプ31の点灯時にドアノブ51の位置が判別できるようになる。
【0092】
・前記第1及び第2実施形態において、シャッター52及び出没部材92が移動したときに、自動車1のルームランプ32を点灯させるようにしなくてもよい。
【0093】
・前記第1及び第2実施形態では、ユーザ5が自動車1に近付いたときに自動的にIDコード同士の照合を行うスマートエントリ装置が用いられていた。しかし、ユーザ5のボタン操作によってIDコード同士の照合を行うキーレスエントリ装置を用いてもよい。
【0094】
次に、上記実施形態及び別例によって把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)請求項1〜8のいずれか一項において、前記操作阻止部材が移動したときに自動車の室内灯を点灯させることを特徴とするドア開閉装置。よって、技術的思想(1)によれば、自動車に迎えてもらったという満足感をユーザに与えることができる。
【0095】
(2)自動車のドアを開くために操作される操作部材と、ユーザによって所持されるキーを挿入して操作することにより前記ドアに設けられたドア錠を施解錠させるキーシリンダと、前記キーの挿入を不能にするキー挿入阻止部材とを備え、前記キー側のIDコードと自動車側のIDコードとが一致したことまたはバッテリーの電圧が所定値以下であることを条件として、前記キー挿入阻止部材を移動させて前記キーシリンダを挿入不能状態から挿入可能状態にすることにより、前記キーの挿入を可能にすることを特徴とするドア開閉装置。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、自動車の盗難防止性を向上させることができる。その効果に加え、特に請求項2に記載の発明によれば、バッテリー上がり時でもキーによってドア錠を施解錠することができる。
【0097】
請求項5に記載の発明によれば、ドアノブの操作時にシャッターが異物に接触した場合に、アクチュエータに負荷が掛かるのを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、ドア錠の解錠時に解錠位置選択スイッチによって選択されていないドアから盗難者が自動車内に侵入するのを防止できる。
【0098】
請求項7に記載の発明によれば、ドアを開けなくても、ウィンドウの開閉、エアコンの始動及びエンジンの始動が可能になり利便性が向上する。
請求項8に記載の発明によれば、自動車が暗い場所にあっても容易にドアを開けることができる。
請求項9に記載の発明によれば、上記請求項1〜請求項8に記載の発明による効果に準じた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における自動車の全体斜視図。
【図2】 乗車するときの自動車の状態を示す全体斜視図。
【図3】 (a)は、シャッターが閉じられているときのドア開閉装置を示す要部斜視図、(b)は、シャッターが開いているときのドア開閉装置を示す要部斜視図。
【図4】 シャッターが開いているときのドア開閉装置を示す要部正面図。
【図5】 各スイッチの配置図。
【図6】 ドア開閉装置の概略構成を示すブロック図。
【図7】 ドア開閉装置の動きを示すフローチャート。
【図8】 第2実施形態における自動車の全体斜視図。
【図9】 乗車するときの自動車の状態を示す全体斜視図。
【図10】 ドア開閉装置の断面図。
【図11】 ドア開閉装置の概略構成を示すブロック図。
【図12】 ドア開閉装置の動きを示すフローチャート。
【図13】 (a)は、別例におけるドアノブの断面図、(b)及び(c)は、別例におけるドアノブの全体斜視図。
【図14】 別例におけるドア開閉装置の断面図。
【符号の説明】
1…自動車、1a…外面、2…ドア、5…ユーザ、6…手、10…ドア開閉装置、10a…被挿入部、11…キーとしての携帯機、23…制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)、31…照明手段としてのドアノブランプ、42…検出手段としての異物検出センサ、43…アクチュエータとしてのシャッター開閉用モータ、51…操作部材としてのドアノブ、52…操作阻止部材としてのシャッター、61…キーシリンダ、81…解錠位置選択スイッチ、82…ウィンドウ開閉スイッチ、83…エアコン始動スイッチ、84…エンジン始動スイッチ、91…操作部材としてのノブ部、92…操作阻止部材としての出没部材、93…ドア開手段としてのオープンスイッチ、113…指紋照合手段としての指紋認証部、121…アクチュエータとしてのドア錠駆動用モータ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door opening and closing device used for an automobile door.
[0002]
[Prior art]
In recent years, automobiles have been required to have improved operability as well as basic performance and safety. For example, a door opening / closing device that opens and closes a door provided in an automobile is a typical example. As a specific example of the door opening and closing device, a smart entry device that unlocks the door lock by remote operation has been proposed.
[0003]
The smart entry device automatically unlocks (unlocks) the door lock provided on the door when the user (driver) of the car approaches the car and locks the door when the driver leaves the car. Is a device that automatically locks.
[0004]
Such a smart entry device is usually composed of a portable device possessed by a driver and a transmission / reception device mounted in an automobile. An automobile is provided with an antenna that outputs a request signal. The antenna outputs a request signal to a predetermined area around the automobile.
[0005]
When the portable device receives the request signal, the portable device transmits a transmission signal in response to the request signal. If the transmission signal is a response to the request signal, the smart entry device unlocks the door lock. Therefore, the door can be opened by operating the door knob.
[0006]
Thereafter, when the transmission / reception device cannot receive a transmission signal from the portable device, the smart entry device determines that the portable device has left the automobile and locks the door. As a result, it becomes impossible to open the door by operating the door knob. And after locking a door lock, a request signal is output as it is and it monitors that a portable machine approaches a car. That is, the smart entry device continues to function even in this state.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the doorknob is normally installed in the position where a user can confirm easily on the outer surface of a motor vehicle. In addition, assuming that the smart entry device does not function due to battery exhaustion or the like, a key cylinder for unlocking the door lock by inserting and operating a mechanical key is provided on the outer surface of the automobile. . However, since the door knob and the key cylinder are always exposed on the outer surface of the automobile, they are easily targeted by theft. For example, when the door lock is unlocked by picking to the key cylinder, the door is opened by operating the door knob.
[0008]
This invention is made | formed in view of said subject, The objective is to provide the door opening / closing apparatus which can improve the anti-theft property of a motor vehicle.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in
[0010]
ContractClaim2The invention described in claim1In order to move the operation blocking memberArticle ofAs a matter of condition, the voltage of the car battery is below a predetermined valueIncludingIt is a summary.
[0011]
Claim3The invention described in claim 1Or 2The gist of the invention is that door opening means operated to unlock the door lock provided on the door is provided on the back side of the door knob.
[0012]
Claim4The invention described in
[0013]
Claim5The invention described in
[0014]
Claim6The invention described in
[0015]
Claim7The invention described in
[0016]
Claim8The invention described in
A ninth aspect of the present invention is the door opening and closing device according to any one of the first to eighth aspects, further comprising a housing portion that houses the operation blocking member, wherein the operation blocking member is moved during the movement thereof. The gist is that the door knob and the key cylinder are in an operable state when they are immersed in the housing portion and the operation blocking member is immersed in the housing portion.
[0017]
The “action” of the present invention will be described below.
According to the invention described in
The “key” refers to a portable device used in a smart entry device or a keyless entry device that performs collation between ID codes in a state of being away from the automobile. In addition, a transponder that collates ID codes when inserted into the key cylinder, or a door lock can be unlocked by matching the ends of a plurality of tumblers in the key cylinder when inserted into the key cylinder. A portable device having a mechanical key.
[0019]
Claim2According to the invention described in the above, the door knob or the key cylinder is in an operable state or an insertable state, with the operation blocking member moving on condition that the voltage of the battery is not more than a predetermined value. That is, even if the ID codes cannot be collated due to insufficient battery voltage, the door knob can be operated or the key can be inserted into the key cylinder. Therefore, the door can be locked and unlocked by the door knob or key even when the battery is exhausted.
[0021]
Claim3Since the door opening means is provided on the back side of the door knob, the door opening means can be easily hidden. In addition, when the door knob is disabled due to the operation blocking member, the door opening means is also disabled. Therefore, the anti-theft property of a car can be improved.
[0022]
Claim4According to the invention described in (4), the door is opened and closed only when the key ID code matches the automobile ID code, and the user's fingerprint matches the preset fingerprint on the car. It becomes possible. Therefore, even if the thief tries to open the door using the key, the door cannot be opened because the fingerprint does not match the fingerprint set on the automobile side. Therefore, the anti-theft property of the automobile can be improved.
[0023]
Claim5According to the invention described in (1), when the detection means detects the presence of a foreign object, the control means prohibits the movement of the shutter in the closing direction or the opening direction by controlling the actuator. Therefore, it is possible to prevent a load from being applied to the actuator when the shutter contacts a foreign object during the operation of the door knob.
[0024]
Claim6According to the invention described in (1), the door that can be opened and closed when the door is unlocked is selected in advance by the user operating the unlock position selection switch. Therefore, it is possible to prevent a thief from entering the vehicle from a door that is not selected by the unlock position selection switch when unlocking the door lock.
[0025]
Claim7According to the invention, at least one of the window opening / closing switch, the air conditioner start switch, and the engine start switch is provided outside the automobile. Therefore, it is possible to open and close the window, start the air conditioner, and start the engine without opening the door, which improves convenience.
[0026]
Claim8Since the position of the door knob can be confirmed by the illumination means, the door can be easily opened even in a dark place.
Incidentally, regarding the door opening and closing device according to any one of
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment of a door opening and closing device embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
[0028]
As shown in FIGS. 1 and 2, a
[0029]
As shown in FIGS. 3A and 3B, the door opening and
[0030]
As shown in FIG. 4, an unlocking
[0031]
The unlocking
[0032]
Moreover, the window opening /
[0033]
The air conditioner start
[0034]
As shown in FIGS. 3A and 3B, a
[0035]
As shown in FIGS. 3A and 3B, the door opening and
[0036]
Further, the
[0037]
Next, the electrical configuration of the door opening and
As shown in FIG. 6, the door opening /
[0038]
The
[0039]
On the other hand, the transmission /
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
Further, the battery voltage monitor 71 constantly monitors whether or not the battery voltage of the
[0045]
The blocking
[0046]
Specifically, the
[0047]
Specifically, if the transmission signal from the
[0048]
Further, the
[0049]
When the reception signal cannot be received, the
[0050]
If the transmission signal from the
[0051]
Next, operation | movement of the door opening /
[0052]
In step S2, when the
[0053]
In step S <b> 3, the
[0054]
In step S22, the
[0055]
In step S5, fingerprint authentication is performed by contact between the finger and the
[0056]
If the fingerprints do not match at step S5, the
[0057]
In step S9, the
[0058]
According to this embodiment, the following effects can be obtained.
(1) The
[0059]
Further, the
[0060]
Further, the
[0061]
(2) In the
[0062]
(3) The
[0063]
(4) When the foreign
[0064]
(5) The
[0065]
(6) The window opening /
[0066]
(7) The unlock
[0067]
(8) Since the position of the
[0068]
(Second Embodiment)
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the second embodiment, detailed description of the same parts as those in the first embodiment is omitted.
[0069]
As shown in FIGS. 8 to 10, the door opening and
[0070]
In addition, as shown in FIG. 8, the projecting
[0071]
Next, the electrical configuration of the door opening and
As shown in FIG. 11, the
[0072]
Next, operation | movement of the door opening /
[0073]
In step S32, when the
[0074]
In step S33, the
[0075]
In step S52, the
[0076]
In step S35, fingerprint authentication is performed by contact between the finger and the
[0077]
If the fingerprints do not match at step S35, the
[0078]
In step S39, the
[0079]
Therefore, according to the second embodiment, the following effects can be obtained.
(9) The
[0080]
(10) Since the
[0081]
(11) A step does not occur between the
[0082]
In addition, you may change this embodiment as follows.
In the first embodiment, the
[0083]
As shown in FIG. 14, instead of providing the shutter opening /
[0084]
In the second embodiment, when the
[0085]
In the first and second embodiments, when the foreign
[0086]
Further, instead of using the foreign
[0087]
In the first and second embodiments, at least one of the blocking
[0088]
In the first embodiment, at least one of the unlock
[0089]
In the first and second embodiments, the
[0090]
Further, as shown in FIG. 13B, the
[0091]
Further, as shown in FIG. 13C, the
[0092]
In the first and second embodiments, the
[0093]
In the first and second embodiments, the smart entry device that automatically collates ID codes when the
[0094]
Next, the technical idea grasped by the above embodiment and another example will be described below.
(1) The door opening and closing device according to any one of
[0095]
(2) An operation member operated to open the door of the automobile, a key cylinder for locking and unlocking a door lock provided on the door by inserting and operating a key possessed by a user, A key insertion blocking member for disabling insertion, on the condition that the ID code on the key side coincides with the ID code on the automobile side or that the battery voltage is equal to or lower than a predetermined value. The door opening and closing device is characterized in that the key can be inserted by moving the key cylinder from the non-insertable state to the insertable state.
[0096]
【The invention's effect】
As detailed above, claims 1 to claim4According to the invention described in the above, it is possible to improve the antitheft property of the automobile. In addition to its effect, the claims2According to the invention described in (1), the door can be locked and unlocked by the key even when the battery is exhausted.
[0097]
Claim5According to the invention described in (4), it is possible to prevent a load from being applied to the actuator when the shutter contacts a foreign object during the operation of the door knob.
Claim6According to the invention described in (1), it is possible to prevent a thief from entering the vehicle from a door that is not selected by the unlock position selection switch when the door lock is unlocked.
[0098]
Claim7According to the invention described in (1), it is possible to open and close the window, start the air conditioner and start the engine without opening the door, and the convenience is improved.
Claim8According to the invention described in (1), the door can be easily opened even when the automobile is in a dark place.
According to the ninth aspect of the present invention, it is possible to obtain an effect according to the effect of the first to eighth aspects of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of an automobile according to a first embodiment.
FIG. 2 is an overall perspective view showing a state of an automobile when getting on.
FIG. 3A is a perspective view showing a main part of a door opening / closing device when the shutter is closed, and FIG. 3B is a perspective view showing a main part of the door opening / closing device when the shutter is open.
FIG. 4 is a main part front view showing a door opening and closing device when a shutter is open.
FIG. 5 is a layout diagram of each switch.
FIG. 6 is a block diagram showing a schematic configuration of a door opening / closing device.
FIG. 7 is a flowchart showing the movement of the door opening / closing device.
FIG. 8 is an overall perspective view of an automobile according to a second embodiment.
FIG. 9 is an overall perspective view showing a state of the automobile when getting on.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a door opening / closing device.
FIG. 11 is a block diagram showing a schematic configuration of a door opening / closing device.
FIG. 12 is a flowchart showing the movement of the door opening / closing device.
13A is a cross-sectional view of a door knob in another example, and FIGS. 13B and 13C are overall perspective views of the door knob in another example.
FIG. 14 is a cross-sectional view of a door opening / closing device according to another example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (9)
当該ドア開閉装置と前記キーとの間の無線通信を通じて前記自動車側のIDコードと前記キー側のIDコードとの照合を行い、該照合を通じてIDコード同士が一致していることが判断されることを条件に前記操作阻止部材を移動させて前記ドアノブ及び前記キーシリンダを操作不能状態から操作可能状態にすることにより、前記ドアノブを操作可能にするとともに前記キーシリンダへの前記キーの挿入を可能にすることを特徴とするドア開閉装置。A door knob that is operated to open the door of the automobile, a key cylinder that locks and unlocks a door lock provided on the door by inserting and operating a key possessed by a user, and the door knob cannot be operated. And an operation blocking member that disables the insertion of the key into the key cylinder,
The ID code on the vehicle side and the ID code on the key side are collated through wireless communication between the door opening / closing device and the key, and it is determined that the ID codes match through the collation. By moving the operation blocking member on condition that the door knob and the key cylinder are changed from an inoperable state to an operable state, the door knob can be operated and the key can be inserted into the key cylinder. A door opening and closing device.
前記操作阻止部材を収容する収容構造を更に備え、前記操作阻止部材が前記収容構造に没入することにより、前記ドアノブ及び前記キーシリンダが操作可能状態になる The housing further includes a housing structure that houses the operation blocking member, and the door knob and the key cylinder are in an operable state when the operation blocking member is immersed in the housing structure.
ことを特徴とするドア開閉装置。 A door opening and closing device characterized by that.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020430A JP4398133B2 (en) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | Door opener |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020430A JP4398133B2 (en) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | Door opener |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003221960A JP2003221960A (en) | 2003-08-08 |
JP4398133B2 true JP4398133B2 (en) | 2010-01-13 |
Family
ID=27743929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002020430A Expired - Fee Related JP4398133B2 (en) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | Door opener |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4398133B2 (en) |
Families Citing this family (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4627991B2 (en) * | 2004-01-05 | 2011-02-09 | 朝日電装株式会社 | Cylinder lock protector |
JP2006090032A (en) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fujikura Ltd | Switch device and switch module of automatic door opening equipment |
JP2007039982A (en) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Denso Corp | In-vehicle equipment control system |
JP2007146501A (en) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Fujitsu Ten Ltd | Vehicle controller |
JP2008031666A (en) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Union Corp | Door pull with lock device |
ITMI20101450A1 (en) * | 2010-07-30 | 2012-01-30 | Valeo Spa | VEHICLE DOOR HANDLE INCLUDING A SOCKET SOCKET |
KR101219398B1 (en) * | 2010-11-18 | 2013-01-11 | 기아자동차주식회사 | Tailgate outside handle assembly |
JP6020926B2 (en) * | 2013-07-01 | 2016-11-02 | 富士ゼロックス株式会社 | Cutting apparatus, post-processing apparatus, and image forming apparatus |
JP6451622B2 (en) * | 2015-12-24 | 2019-01-16 | 株式会社デンソー | In-vehicle device and authentication system |
GB2548145B (en) * | 2016-03-10 | 2021-03-31 | Bentley Motors Ltd | Door handle assembly |
CN106043223B (en) * | 2016-05-30 | 2018-06-26 | 奇瑞汽车股份有限公司 | The device and its control method of air conditioning for automobiles are opened outside a kind of vehicle |
JP2019011672A (en) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 美和ロック株式会社 | Door operating device, and door |
JP7046519B2 (en) * | 2017-07-27 | 2022-04-04 | 株式会社アルファ | Vehicle door open / close operation device |
JP7083625B2 (en) * | 2017-11-13 | 2022-06-13 | 株式会社アルファ | Vehicle door open / close operation device |
JP7169754B2 (en) * | 2018-03-26 | 2022-11-11 | 株式会社Lixil | door and handle |
FR3079864B1 (en) * | 2018-04-10 | 2022-07-22 | Renault Sas | DEVICE FOR OPENING AN OPENING VEHICLE AND VEHICLE EQUIPPED WITH SUCH A DEVICE |
JP6886429B2 (en) * | 2018-06-04 | 2021-06-16 | 株式会社東海理化電機製作所 | Biological information sensor device |
US11085212B2 (en) * | 2018-07-25 | 2021-08-10 | Ford Global Technologies, Llc | Selectively concealed door handle |
DE102018117961A1 (en) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg | Handle arrangement of a motor vehicle |
CN113167078B (en) * | 2018-12-11 | 2022-09-20 | 日产自动车株式会社 | Vehicle travel control method and vehicle travel control device |
CN109898924B (en) * | 2019-03-11 | 2023-11-17 | 苏州琨山通用锁具有限公司 | Semi-hidden fingerprint head structure of intelligent door lock |
DE102021123539A1 (en) * | 2021-09-10 | 2023-03-16 | SCHÜCO International KG | Window, door or facade element with a handle arrangement and handle arrangement |
JP7632272B2 (en) | 2021-12-27 | 2025-02-19 | 豊田合成株式会社 | Door handle device for vehicle |
JP7537421B2 (en) | 2021-12-27 | 2024-08-21 | 豊田合成株式会社 | Abnormality detection device for vehicle door handle device |
CN114274897B (en) * | 2021-12-30 | 2023-09-26 | 奇瑞汽车股份有限公司 | Control method of hidden door handle and vehicle |
-
2002
- 2002-01-29 JP JP2002020430A patent/JP4398133B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003221960A (en) | 2003-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4398133B2 (en) | Door opener | |
US8451087B2 (en) | Passive entry system for automotive vehicle doors | |
US7171293B2 (en) | Vehicle drive system controller | |
US6194997B1 (en) | Antitheft system for a motor vehicle | |
US5113182A (en) | Vehicle door locking system detecting that all doors are closed | |
US8648693B2 (en) | Key slot device for in-vehicle auxiliary key | |
JP3478540B2 (en) | Locking system especially for automobiles | |
US20100073130A1 (en) | Key holding device for in-vehicle auxiliary key | |
US7199710B2 (en) | Controller for remote control system | |
JP2001227218A (en) | Control device | |
US20090206990A1 (en) | Aftermarket convenience entry and start system | |
KR20040021550A (en) | Key-less locking system for vehicle, especially motor vehicle | |
US20070018788A1 (en) | Unlock control device | |
US20080211642A1 (en) | Antitheft device for vehicle | |
US7143857B2 (en) | Vehicle drive system operation apparatus and vehicle drive control system | |
US7521819B2 (en) | Automobile key for keyless vehicle operation | |
JP2003327085A (en) | Electronic key device for vehicle and vehicle starting control method | |
JP3582384B2 (en) | In-vehicle equipment remote control device | |
EP1218228B1 (en) | Exterior mounted access device control for a vehicle passive entry system | |
JP3521126B2 (en) | Smart entry system for vehicles | |
JP3879397B2 (en) | Keyless entry system | |
JP2003239783A (en) | Vehicle engine control device and vehicle engine control method | |
US7215242B2 (en) | Vehicular burglar-proof system | |
JP2823447B2 (en) | Vehicle anti-theft device | |
JP3492255B2 (en) | Smart entry system for vehicles |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040924 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20041108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090408 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091013 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091022 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |