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JP4397065B2 - リンクの揺動機構 - Google Patents

リンクの揺動機構 Download PDF

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JP4397065B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2個の駆動手段で揺動運動(直線上の往復運動も含む)を生起するリンクの揺動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
以前より、種々の機械の駆動部分には、リンクをアクチュエータによって揺動させ、その揺動を機械的に伝達することにより、上記駆動部分を駆動することが考えられている。例えば、ミシンの分野では、リンクの揺動を針棒に伝達して、針落ち位置を被縫製物(加工体)の送り方向に対して直交方向に変更したり、リンクの揺動を被縫製物の送り板等に伝達して被縫製物を前後左右に移動させることが行なわれている。
【0003】
ところが、上記のようなリンクの揺動を1つのアクチュエータ(パルスモータ等)で行なうと、駆動部分の移動精度と移動速度とを両立することが困難だった。なぜなら、移動精度を高めてその分解能を0.1mmとするには、パルスモータを1パルス分駆動させたときに駆動部分が0.1mm移動するようにしなければならない。この場合、駆動部分を10mm移動させるには100パルスの出力を必要とし、ミシンの高速化に追従することが困難となる。
逆に、移動速度を追求して10パルスで駆動部分が10mm移動可能とすれば、分解能は1パルスで1mmとなり移動精度が低下する。
【0004】
上記理由から、2個のアクチュエータを用いてリンクの揺動を行なわせることが考案されている。このようなリンクの揺動機構として、例えば、特開平10−61740号公報に開示の技術がある。このリンクの揺動機構を図13に示す。従来の2個のアクチュエータを用いたリンクの揺動機構P0は、棒状の揺動リンクP1、リンクP2、第1アクチュエータP4、偏芯カムP5、第2アクチュエータP6、および、リンクP7等から構成される。そして、第1および第2アクチュエータP4,P6とを用いて、駆動軸P11を軸受けP13,P13に沿って往復運動させるようになっている。
【0005】
揺動リンクP1は、先ず、アクチュエータP4の作動により偏芯カムP5が回動することで可動支点P8を中心に揺動し、リンクP2を介して作用点P12に揺動運動を伝達する。更に、アクチュエータP6の作動により可動支点P8が横方向(駆動軸P11の移動方向)に移動することで、揺動リンクP1も揺動するのでこの揺動がリンクP2を介して作用点P12に伝達される。
そして、一方のアクチュエータP4の駆動による作用点P12の移動に移動精度を求め(例えば分解能0.1mm/1パルス)、他方のアクチュエータP6の駆動による作用点P12の移動に移動速度を求める(例えば分解能1mm/1パルス)ことで、移動速度と移動精度を兼ね備えたリンクの揺動機構を実現できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の2個のアクチュエータを用いたリンクの揺動機構P0では、主要なリンクである揺動リンクP1が固定支点を持たず、揺動リンクP1の重量を2個のアクチュエータP4,P6で受ける構成となっている。そのため、高速でアクチュエータP4,P6を動かすと、揺動リンクP1からアクチュエータP4,P6に過大な負荷がかかるため、あまり高速に駆動できないという課題を発生させた。即ち、高速化の妨げとなっていた。
【0007】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、2個の駆動手段を用いることで移動精度と移動速度との両方を高めることが可能であると共に、主要リンクに固定支点を設けることが可能な構成を実現し、駆動手段にリンクの全重量が掛かるといった不都合がなく高速化を追求できるリンクの揺動機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、固定支点を中心に揺動可能な第1揺動リンクと、
該第1揺動リンクを駆動する第1駆動手段と、
1経路上を運動可能に束縛されている作用点と、
前記第1揺動リンクに連結点が第1揺動リンクの揺動方向と交差する方向に可動な状態に連結されると共に、該連結点と異なる部位で前記作用点に連結され、該作用点に前記第1揺動リンクの運動を伝達する第2リンクと、
少なくとも前記第1揺動リンクが停止している状態において、該第1揺動リンクと前記第2リンクとの連結点を位置決めすると共に、第2リンクの前記連結点および作用点と異なる位置を駆動することによりこの連結点の位置を移動させる第2駆動手段とを備え、
前記第1駆動手段の駆動および第2駆動手段の駆動による各々の運動の合成により前記作用点が運動し、この作用点の運動に基づき動作を伝達する駆動部分への揺動運動を生起することを特徴とするリンクの揺動機構とした。
【0009】
請求項2記載の発明は、固定支点を中心に揺動可能な第3揺動リンクと、
該第3揺動リンクを駆動する第3駆動手段と、
1経路上を運動可能に束縛されている作用点と、
この作用点と前記第3揺動リンクの所定部位との間に連結され、前記第3揺動リンクの運動を前記作用点に伝達する少なくとも2個の連結された第4リンクおよび第5リンクと、
前記第3揺動リンクの運動に基づく前記第4リンクと第5リンクとの中間の連結点の運動の運動軌跡を1経路上に束縛する第1経路と、
この第1経路を該第1経路の直交成分を含む方向に移動させる第4駆動手段とを備え、
前記第3駆動手段の駆動および第4駆動手段の駆動による各々の運動の合成により前記作用点が運動し、この作用点の運動に基づき動作を伝達する駆動部分への揺動運動を生起することを特徴とするリンクの揺動機構とした。
【0010】
請求項5記載の発明は、1経路上を運動可能に束縛されている作用点に連結され該作用点に運動を伝達する第7リンクと、
この第7リンクにおける前記作用点の連結部位と異なる部位に連結された少なくとも1個の第8リンクと、
固定支点を中心に揺動する第9揺動リンクと、
該第9揺動リンクに設けられ、第9揺動リンクの揺動方向の直交成分を含む1経路上に前記第7リンクと第8リンクとの連結点の運動軌跡を束縛する第2経路と、
該第9揺動リンクを駆動して前記第2経路を該第2経路の直交成分を含む方向に移動させる第6駆動手段と、
前記第8リンクを駆動して該第8リンクと第7リンクとの連結点を前記第2経路に沿って移動させる第5駆動手段とを備え、
前記第5駆動手段の駆動および第6駆動手段の駆動による各々の運動の合成により前記作用点が運動し、この作用点の運動に基づき動作を伝達する駆動部分への揺動運動を生起することを特徴とするリンクの揺動機構とした。
【0011】
上記の請求項1,2,5記載の発明によれば、従来の技術で示したように、2個の駆動手段の駆動により作用点を運動させるので、一方の駆動手段による移動に精度を求め、他方の駆動手段による移動に速度を求めることで、移動精度と移動速度との両方を高めることが可能である。
更に、これら発明の特有な構成として、2個の駆動手段から作用点まで連なる複数のリンク(揺動リンクやリンク)に必ず1つの固定支点が設けられているので、固定支点のない従来のものに比べてリンク機構が安定する。更に、固定支点によりリンク重量の負担が分担されるので、その分、駆動手段にかかるリンク重量の負担が減る。即ち、従来の技術であるリンクの揺動機構P0と比較すれば、駆動手段にかかるリンク重量の負担は顕著に減少する。
従って、駆動手段を高速で駆動してリンク(揺動リンクやリンク)が高速で動いても、駆動手段に掛かる負担はさほど大きくならず、高速駆動に十分耐えうる構造を実現できる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記第4駆動手段が、
前記第1経路を該第1経路と交差する方向成分を含んだ1経路上に沿って案内する案内部と、
前記第1経路を案内部に沿って往復駆動するアクチュエータとからなる構成とした。
この請求項3記載の発明によれば、案内部の経路を適宜設計することで、第1経路の移動方向や第1経路の移動に伴う角度変化を自由に設定することが出来る。従って、アクチュエータの駆動量と作用点の移動量との関係を比較的容易にコントロールすることが出来る。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項2記載のリンクの揺動機構において、
前記第4駆動手段が、
前記第1経路が設けられると共に、固定支点を中心に該第1経路と交差する方向に揺動可能な第6揺動リンクと、
該第6揺動リンクを駆動して前記第1経路を移動させるアクチュエータと
からなる構成とした。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のリンクの揺動機構において、
固定支点を中心に揺動可能であると共に前記第8リンクに連結された第10揺動リンクを備え、
前記第5駆動手段が前記第10揺動リンクを揺動する構成とした。
【0015】
上記の請求項4、6記載の発明によれば、請求項1,2,3又は5記載の発明の作用効果に加え、更に固定支点が1個多く設けられるので、リンク機構の安定化、および、駆動手段へのリンク重量の負担軽減を、更に計ることができ、より高速な運転が可能となる。
【0016】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載のリンクの揺動機構において、
前記固定支点を中心に揺動可能な揺動リンクを駆動する駆動手段が、
前記揺動リンクと回転可能に接続された偏心カムと、
この偏芯カムを往復回動するアクチュエータとからなる構成とした。
この請求項7記載の発明によれば、揺動リンクの駆動を最も安定的にがたなく行なわせることが出来る。従って、移動精度および移動速度ともに高めるリンク機構として最も適した構成とすることが出来る。
【0019】
具体的には、請求項記載の発明のように、請求項1〜の何れかに記載のリンクの揺動機構において、前記2個の駆動手段が、駆動量を制御可能なアクチュエータをそれぞれ備えてなり、
一方のアクチュエータの単位駆動量に対する前記作用点の移動量と、他方のアクチュエータの単位駆動量に対する前記作用点の移動量とが、互いに異なる構成とすることで、移動精度と移動速度の両方を兼ね備えたリンクの揺動機構とすることが出来る。
【0020】
また、請求項記載の発明のように、請求項1〜の何れかに記載のリンクの揺動機構の前記作用点の揺動運動を伝達してミシンの駆動部分に使用した構成とすることで、高速で且つ高精度な縫製を実現できるミシンを提供できる。
また、そのミシンの駆動部分として、請求項10記載の発明のように、針棒を揺動または移動させて針落ち位置を変更する駆動部分に使用することで、針振りを行なって千鳥縫いを行なうようなミシンにおいて、千鳥縫いパターンを多種多様に出来ると共に、高速で且つ高精度な千鳥縫いの縫製処理を実現できる。
また、上記のミシンの駆動部分として、請求項11記載の発明のように、加工体(例えば縫製布)を移動させる駆動部分に使用することで、加工体をX−Y方向に動かして刺繍縫いを行なうようなミシンにおいて、多種多様な刺繍を可能とすると共に、高速で且つ高精度な刺繍縫いの縫製処理を実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図7の図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態のリンク揺動機構1を示す正面図、図2はその側面図である。
【0022】
この実施の形態のリンク揺動機構1は、第1揺動リンク3、第1駆動手段のアクチュエータである第1モータ4、偏心カム5、第2リンク6、第2駆動手段のアクチュエータである第2モータ9、および、回動アーム10等から構成される。
第1揺動リンク3は、その一端部が固定支点2を中心に回動可能に支持されたリンクである。第1揺動リンク3の他端側には、平行に向き合った平面3a,3aを有する二股部3A,3Aが、中間部には角駒7がスライド移動可能なスライド溝3Bがそれぞれ設けられている。スライド溝3Bは、第1揺動リンク3の回動方向にほぼ直交な方向に設けられている。
なお、スライド溝3B(即ち第1揺動リンク3と第2リンク6の連結点の可動経路)は、上記方向に限られず、第1揺動リンクさの回動方向が含まれる方向でも良い。また、直線状でなく曲線状でも良い。
【0023】
第1モータ4は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸4aには偏心カム5が取り付けられている。偏心カム5は、第1揺動リンク3の二股部3A,3Aに挟まれた状態に設定され、第1モータ4が駆動することで偏心カム5が回転して第1揺動リンク3が固定支点2を中心に回動する。
第2リンク6は、一端部が角駒7を介して第1揺動リンク3に連結され、他端部が作用点12となりミシンの駆動部分である連接部材H3に回動自在に連結されている。第2リンク6と角駒7は連結ピン7aを中心に回動自在に連結されている。第2リンク6の中間部には角駒8がスライド移動可能なスライド溝6Aが設けられている。スライド溝6Aは、第2リンク6の長手方向に伸びた形状に設けられている。なお、このスライド溝6Aは、上記長手方向の直交成分が含まれる方向に伸びていてもよいし、また、直線状でなく曲線状でも可能である。
【0024】
作用点12は、揺動軸H1の軸線方向のみに移動可能に束縛された点である。即ち、揺動軸H1は連接部材H3と接合されると共に、図示略の軸受けに支持されて軸線方向に移動可能になっている。揺動軸H1には針棒H2とミシン針H2aとが接合されており、揺動軸H1を左右に移動させることで針落ち位置が左右方向に移動するように構成されている。
【0025】
第2モータ9は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸9aは回動アーム10と角駒8を介して第2リンク6に連結されている。駆動軸9aと回動アーム10とは固着されており、回動アーム10と角駒8とは連結ピン8aを中心に回動自在に連結されている。
そして、第2モータ9が駆動することで、角駒7が駆動軸9aを中心に回動移動し、第1リンク6の可動経路を変更する。この変更により第1揺動リンク3が停止した状態で第1揺動リンク3と第2リンク9の連結点である角駒7の位置や、作用点12の位置も移動する。
なお、第1揺動リンク3と第1リンク6の連結点を移動する手段は、上記構成に限られず、例えば、連結点(各駒7)にピンを設けると共に、このピンがほぼ固定支点2を中心とした回動方向に案内する案内溝を設け、該案内溝の位置を固定支点から遠い側から近い側に駆動する構成など、種々の形態がありえる。
【0026】
図9には、一方のモータの駆動による作用点の移動量と他方のモータの駆動による作用点の移動量とを説明する図で、(a)はミシン針H2aの可動範囲のすべてを示す図、(b)は(a)の範囲D1の部分を示す図である。
上記の第1モータ4と第2モータ9のうち、例えば、第1モータ4に移動速度を、第2モータ9に移動精度を求めることが出来る。即ち、第1モータ4に0個のパルス出力からN(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(a)の「0」の点から「N(例えば10)」の点まで大きく移動するように設定し、第2モータ9に0個のパルス出力からL(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(b)に示すように「M(=0〜10)」の点から「M+1」の点までをL(例えば10)個に分割した点ごとの移動を行なうように設定することが出来る。
【0027】
以上のように、この実施の形態のリンク揺動機構1によれば、作用点12延いてはミシン針H2aの移動精度と移動速度との両方を高めることが可能であると共に、第1および第2モータ4,9に接続され作用点12まで連なる複数のリンクのうち第1揺動リンク3に固定支点2が設けられているので、固定支点のない従来のものに比べてリンク機構が安定する。更に、固定支点2によりリンク重量の負担が分担されるので、その分、第1および第2モータ4,9にかかるリンク重量の負担が大幅に減る。従って、第1および第2モータ4,9を高速で駆動してリンク(第1揺動リンク3や第2リンク6)が高速で動いても、第1および第2モータ4,9に掛かる負担はさほど大きくならず、高速駆動に十分耐えうる構造となる。
【0028】
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態のリンク揺動機構20を示す正面図、図4はその側面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成は、同符合を付して説明を省略する。
この実施の形態のリンク揺動機構20は、第3揺動リンク22、第3駆動手段のアクチュエータである第3モータ24、第4リンク26、第5リンク27、第1経路であるスライド溝29Aが設けられた案内部材29、案内部としての案内台30、および、第4駆動手段のアクチュエータである第4モータ31等から構成される。
【0029】
第3揺動リンク22は、その一端部が固定支点21を中心に回動可能に支持され、他端側に偏心カム25と接続される二股部22A,22Aが設けられている。
第3モータ24は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸24aには偏心カム25が取り付けられている。偏心カム25は、第3揺動リンク22の二股部22A,22Aに挟まれ、第3モータ24が駆動することで偏心カム25が回転して第3揺動リンク22が固定支点21を中心に回動する。
第4リンク26と第5リンク27とは、第3揺動リンク22の運動を作用点12に伝達するリンクである。第4リンク26の一端部は、第3揺動リンク22の中間部に連結ピン26aを中心に回動可能に連結され、他端部は第5リンク27の一端部に連結ピン28aを中心に回動可能に連結されている。第5リンク27の他端部は作用点12で回動可能に連接部材H3に連結されている。
【0030】
第4リンク26と第5リンク27の連結点は角駒28に回動可能に連結されていると共に、角駒28は案内部材29のスライド溝29Aに沿ってスライド可能に設けられている。従って、第3揺動リンク22が揺動すると第4リンク26を介して運動が伝達され角駒28がスライド移動し、この移動が第5リンク27を介して伝達されて作用点12が移動する。
スライド溝29Aは、作用点12の揺動方向に沿って設けられている。なお、スライド溝29Aは、この方向に限られず、作用点12の揺動方向の直交成分を含む向きに設けても良いし、また、直線状に限られず曲線状であっても良い。
案内部材29には、スライド溝29Aのほか、長孔29Bと摺動凸部29Cとが設けられている。長孔29Bには、第4モータ31の駆動により駆動軸31aを中心に回動する連結ピン32Aが、長孔29Bに沿って移動可能に接続されている。摺動凸部29Cは、案内台30の摺動溝(第2経路)30Aに保持され、且つ、摺動溝30Aに沿って摺動可能になっている。案内台30はフレーム等に固定されており、摺動溝30Aは案内部材29のスライド溝29Aとほぼ直交する方向に向いて設けられている。
なお、摺動溝30Aは、上記方向に限られず、スライド溝29Aと同方向の成分を含む向きに設けられても良いし、また、直線状に限られず曲線状であっても良い。
【0031】
第4モータ31は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸31aには回転板32を介して連結ピン32Aが接続されている。第4モータ31が駆動することで回転板32が駆動軸31aを中心に回動し、連結ピン32Aが案内部材29を上下に移動させる。この移動により、第4および第5リンク26,27の連結点の可動経路が変化し、第3揺動リンク22が停止している状態で作用点12を移動させる。
【0032】
上記の第3モータ24と第4モータ31のうち、例えば、第3モータ24に移動速度を、第4モータ31に移動精度を求めることが出来る。即ち、第3モータ24に0個のパルス出力からN(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(a)の「0」の点から「N(例えば10)」の点まで大きく移動するように設定し、第4モータ31に0個のパルス出力からL(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(b)に示すように「M(=0〜10)」の点から「M+1」の点までをL(例えば10)個に分割した点ごとの移動を行なうように設定することが出来る。
【0033】
なお、第4リンク26と第5リンク27の連結点の可動経路を変更する手段として、次の第3の実施の形態で示す、第6モータ47、第9揺動リンク46、角駒45およびカム48A等を用いた構成(請求項4記載の構成)としても良く、この構成にすることで固定支点が更に1個増え、機構の安定性と耐高速駆動性を更に高めることが出来る。
【0034】
以上のように、この実施の形態のリンクの揺動機構20によれば、作用点12延いてはミシン針H2aの移動精度と移動速度との両方を高めることが可能であると共に、第3および第4モータ24,31に接続され作用点12まで連なる複数のリンクのうち第3揺動リンク22に固定支点21が設けられているので、固定支点のない従来のものに比べてリンク機構が安定する。更に、固定支点21によりリンク重量の負担が分担されるので、その分、第3および第4モータ24,31にかかるリンク重量の負担が大幅に減る。従って、第3および第4モータ24,31を高速で駆動してリンク(第3揺動リンク22や第4および第5リンク26,27)が高速で動いても、第3および第4モータ24,31に掛かる負担はさほど大きくならず、高速駆動に十分耐えうる構造となる。
【0035】
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態のリンクの揺動機構を示す正面図、図6はその平面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成は、同符合を付して説明を省略する。
この実施の形態のリンク揺動機構40は、第5駆動手段のアクチュエータである第5モータ41、回転板42、第7および第8リンク43,44、角駒45、第9揺動リンク46、第6駆動手段のアクチュエータである第6モータ47、回転板48、および、カム48A等から構成される。
【0036】
第5モータ41は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸41aには回転板42を介して駆動ピン42Aが接続されている。即ち、第5モータ41が駆動することで駆動ピン42Aが駆動軸41aを中心に回動駆動する。
第7および第8リンク43,44は、第5モータ41に接続された駆動ピン42Aの運動を作用点12に伝達するリンクである。第7リンク43の一端部は上記駆動ピン42Aに回動自在に連結される一方、他端部は第8リンク44の一端部に連結ピン45aを中心に回動可能に連結されている。第8リンク44の他端部は作用点12で回動可能に連接部材H3に連結されている。
【0037】
第7リンク43と第8リンク44の連結点は角駒45に回動可能に連結されていると共に、角駒45は第9揺動リンク46のスライド溝(第2経路)46Bに沿ってスライド可能に設けられている。従って、第5モータ41が駆動して駆動ピン42Aが移動すると第7リンク43を介して運動が伝達され角駒45がスライド移動し、この移動が第8リンク44を介して伝達されて作用点12が移動する。
スライド溝46Bは、第9揺動リンク46の揺動方向に対する直交方向に向いて設けられている。なお、スライド溝46Bは、この方向に限られず、揺動方向の成分が含まれる方向に向いて設けられていても良い。
第9揺動リンク46は、その一端部が固定支点49を中心に回動可能に支持されたリンクである。第9揺動リンク46の他端側には、平行に向き合った平面を有する二股部46A,46Aが、中間部には角駒45がスライド移動可能なスライド溝46Bがそれぞれ設けられている。スライド溝46Bは、第9揺動リンク46の回動方向にほぼ直交な方向に、または、作用点12の運動方向と同方向に設けられている。
【0038】
第6モータ47は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸47aには回転板48を介してカム(丸カム)48Aが接続されている。第6モータ47が駆動することで回転板48が駆動軸47aを中心に回動し、カム48Aが第9揺動リンク46を固定支点49を中心に上下に揺動させる。この揺動により、スライド溝46Bが移動して第7および第8リンク43,44の連結点の可動経路が変化し、第5モータ41の駆動ピン42Aが停止している状態で作用点12を移動させる。
【0039】
上記の第5モータ41と第6モータ47のうち、例えば、第5モータ41に移動速度を、第6モータ47に移動精度を求めることが出来る。即ち、第5モータ41に0個のパルス出力からN(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(a)の「0」の点から「N(例えば10)」の点まで大きく移動するように設定し、第6モータ47に0個のパルス出力からL(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(b)に示すように「M(=0〜10)」の点から「M+1」の点までをL(例えば10)個に分割した点ごとの移動を行なうように設定することが出来る。
【0040】
なお、第7リンク43を駆動する構成として、第2の実施の形態で示した、第3揺動リンク22、第3モータ24および偏心カム25等を用いた構成(請求項6記載の構成)にしてもよく、このような構成とすることで固定支点が更に1個増え、機構の安定性と耐高速駆動性を更に高めることが出来る。
【0041】
以上のように、この実施の形態のリンクの揺動機構40によれば、作用点12延いてはミシン針H2aの移動精度と移動速度との両方を高めることが可能であると共に、第5および第6モータ41,47に接続され作用点12まで連なる複数のリンクのうち第9揺動リンク46に固定支点49が設けられているので、固定支点のない従来のものに比べてリンク機構が安定する。更に、固定支点49によりリンク重量の負担が分担されるので、その分、第5および第6モータ41,47にかかるリンク重量の負担が大幅に減る。従って、第5および第6モータ41,47を高速で駆動してリンク(第7および第8リンク43,44)が高速で動いても、第5および第6モータ41,47に掛かる負担はさほど大きくならず、高速駆動に十分耐えうる構造となる。
【0042】
[第4の実施の形態]
図7は、本発明の第4の実施の形態のリンクの揺動機構を示す正面図、図8は図7の矢印A−A線断面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成は、同符合を付して説明を省略する。
この実施の形態のリンク揺動機構60は、第7駆動手段のアクチュエータである第7モータ61、スプライン軸62、連結管63、ボールネジ軸64、第8駆動手段のアクチュエータである第8モータ65、回動アーム66、および、保持部材67等から構成される。
【0043】
ボールネジ軸64は、ボール溝64aが設けられた軸部で揺動軸H1と同軸上に揺動軸H1と剛接合された軸である(揺動軸H1の延長上にボール溝64aを設けてある)。
連結管63は、一方側がスプライン軸62に対応したスプライン部63Aに、他方側がボールネジ軸64に対応した雌ネジ部63Bに構成されている。連結管63の中央には軸心を中心とした円周状に溝部を有する保持部63Cが設けられており、この溝部に保持部材67が嵌合している。それゆえ、保持部材67は連結管63をその軸心を中心に回転自在に保持した状態にある。
【0044】
ここで、スプライン軸62と連結管63のスプライン部63Aとが、回転運動のみ伝達し往復運動を伝達しない第2伝達手段を、ボールネジ軸64と連結管63の雌ネジ部63Bとが回転運動を往復運動に変換する第1伝達手段を、それぞれ構成している。
なお、第1伝達手段(ボールネジ軸64と連結管63の雌ネジ部63B)と第2伝達手段(スプライン軸62と連結管63のスプライン部63A)とが隣合って並んだ配置となっているが、互いに離間させて配置することも可能である。
【0045】
第7モータ61は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸61aには軸心を同一にしたスプライン軸62が固着されている。そして、第7モータ61が駆動すると、スプライン軸62が軸心を中心に回転して連結管63を回転させる。そして、この連結管63の回転運動が、ボールネジ軸64と雌ネジ部63Bの個所で軸心方向の往復運動に変換され、ボールネジ軸64および作用点12を軸心方向に移動させる。
【0046】
第8モータ65は、駆動量を制御可能なステッピングモータなどであり、その駆動軸65aには駆動軸65aを中心に回動する回動アーム66が固着されている。回動アーム66には長孔66Aが設けられており、この長孔66Aに保持部材67が連結ピン67bを介して該ピン67bを中心に回動自在に連結されている。従って、第8モータ65が駆動して回動アーム66が回動すると、この運動が保持部材67を介して連結管63に伝達され、連結管63およびボールネジ軸64を軸心方向に移動する。また、このときスプライン軸62とスプライン部63Aは摺動して上記移動を妨げない。
【0047】
上記の第7モータ61と第8モータ65のうち、例えば、第8モータ65に移動速度を、第7モータ61に移動精度を求めることが出来る。即ち、第8モータ65に0個のパルス出力からN(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(a)の「0」の点から「N(例えば10)」の点まで大きく移動するように設定し、第7モータ61に0個のパルス出力からL(例えば10)個のパルス出力を行なった場合に、図9(b)に示すように「M(=0〜10)」の点から「M+1」の点までをL(例えば10)個に分割した点ごとの移動を行なうように設定することが出来る。
【0048】
以上のように、この実施の形態のリンクの揺動機構60によれば、第7モータ61と第8モータ65のそれぞれの駆動により作用点12の揺動運動をそれぞれ生起することが出来るので、移動精度と移動速度の両方を兼ね備えたリンクの揺動機構とすることが出来る。
更に、従来のように支点を中心に揺動するリンク等を用いていないので、第7および第8モータ61,65に掛かるリンクの重量負担が小さくなり、高速運転に支障をきたすことがない。
【0049】
なお、本発明は、上述の第1〜第4の実施の形態のリンクの揺動機構1,20,40,60に限られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、駆動手段は、ステッピングモータに限られず、駆動量が制御可能であればどのようなタイプのものを用いてもよいし、アクチュエータが直接に揺動機構を駆動させる構成としても良いし、リンクや介設部材等を介して駆動させる構成としても良い。また、一方のアクチュエータの単位駆動量に対する作用点12の移動量と、他方のアクチュエータの駆動量に対する作用点12の移動量との比率は、10倍や100倍など必要な駆動処理に応じて適宜変更可能である。また、作用点12を大きく移動させるアクチュエータと小さく移動させるアクチュエータとは、実施の形態で示した対応関係に限られず、その逆にすることも可能である。
【0050】
[適用例]
図10は、本発明のリンクの揺動機構が適用される千鳥縫いミシン100の内部機構を示す斜視図、図11は、本発明のリンクの揺動機構が適用されるボタン穴かがりミシン110の内部機構を示す斜視図、図12は、本発明のリンクの揺動機構が適用される閂止めミシン120の内部機構を示す斜視図である。
上述の第1〜第4の実施の形態のリンクの揺動機構1,20,30,40は、ミシンの駆動部分を動かすために使用できる。
【0051】
例えば、図10に示すように、ミシン針101が接続された針棒102をX方向に移動させる駆動部分に適用できる。詳細には、針棒102を支える針棒支持部材103に接続された揺動軸104を、軸受け106,107に沿って移動可能に設け、この揺動軸104に固着された連結部105の連結点90に、第1〜第4の実施の形態の作用点12の運動を伝達する。
それにより、針振りを行なって千鳥縫いを行なうミシン100において、千鳥縫いパターンを多種多様に出来ると共に、高速で且つ高精度な千鳥縫いの縫製処理を実現できる。
【0052】
また、図11に示すように、モータ112の駆動によりギヤ112Aとラック111Aを介して布押え119と布送り板111をX方向に移動させると共に、ミシン針113をY方向に揺動させてボタン孔かがり縫いを行なうボタン孔かがりミシン110において、ミシン針113をY方向に揺動させる駆動部分に適用できる。詳細には、針棒114を支持する支持枠115に、揺動アーム116、回転軸117、揺動アーム118を接続し、揺動アーム118の一端の連結点91に、第1〜第4の実施の形態の作用点12の運動を伝達する。
それにより、Y方向に針振りを行なってボタン孔かがり縫いを行なうボタン孔かがりミシン110において、ボタン孔かがりのパターンを多種多様に出来ると共に、高速で且つ高精度なボタン孔かがり縫いの縫製処理を実現できる。
【0053】
また、図12に示すように、布を保持する布送り板125と布押え126をX−Y方向に駆動して閂止め縫いを行なう閂止めミシン120において、布送り板125をX−Y方向に揺動させる駆動部分に適用できる。詳細には、布送り板125をY方向に駆動するための連結点93に、第1〜第4の実施の形態の作用点12の運動を導き、更に、布送り板125をX方向に駆動するための連結点92に、別に設けた第1〜第4の実施の形態の作用点12の運動を導く。連結点93の運動は、揺動板121の支点122を中心とした揺動に変換され、揺動板121に固定された角駒124をY方向に揺動する。そして、この揺動が布送り板125に連結された可動板123に伝達されて、布送り板125をY方向に揺動する。また、連結点92の運動は、可動板123を介して布送り板125をX方向に揺動する。
このような閂止めミシン120とすることで、閂止めのパターンを多種多様に出来ると共に、高速で且つ高精度な閂止め縫いの縫製処理を実現できる。
【0054】
なお、本発明のリンクの揺動機構は、上記ミシンの駆動部分に適用されるのみならず、種々の駆動部分に適用可能であり、更に、ミシンのほかにも種々の機械に適用しても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上、この発明(請求項1〜7記載の発明)によれば、従来の技術で示したように、2個の駆動手段の駆動により作用点を運動させるので、一方の駆動手段による移動に精度を求め、他方の駆動手段による移動に速度を求めることで、移動精度と移動速度との両方を高めることが可能である。
それに加え、これら発明の特有な構成として、2個の駆動手段から作用点まで連なる複数のリンク(揺動リンクやリンク)に必ず1個又は2個の固定支点が設けられているので、固定支点のない従来のものに比べてリンク機構が安定する。更に、固定支点によりリンク重量の負担が分担されるので、その分、駆動手段にかかるリンク重量の負担が減る。即ち、従来の技術であるリンクの揺動機構P0と比較すれば、駆動手段にかかるリンク重量の負担は顕著に減少する。
従って、駆動手段を高速で駆動してリンク(揺動リンクやリンク)が高速で動いても、駆動手段に掛かる負担はさほど大きくならず、高速駆動に十分耐えうる構造を実現できる。
【0057】
そして、請求項記載の発明によれば、一方のアクチュエータの単位駆動量に対する前記作用点の移動量と、他方のアクチュエータの単位駆動量に対する前記作用点の移動量とが、互いに異なる構成とすることで、移動精度と移動速度の両方を兼ね備えたリンクの揺動機構とすることが出来る。
【0058】
また、請求項9〜11記載の発明によれば、高速で且つ高精度な縫製を実現できるミシン、例えば、針振りを行なって千鳥縫いを行なうようなミシンにおいて、千鳥縫いパターンを多種多様に出来ると共に、高速で且つ高精度な千鳥縫いの縫製処理を実現できるミシン、また、加工体(例えば縫製布)を移動させる駆動部分に使用することで、加工体をX−Y方向に動かして刺繍縫いを行なうようなミシンにおいて、多種多様な刺繍を可能とすると共に、高速で且つ高精度な刺繍縫いの縫製処理を実現できるミシンを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のリンクの揺動機構を示す正面図である。
【図2】同、リンクの揺動機構を示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のリンクの揺動機構を示す正面図である。
【図4】同、リンクの揺動機構を示す側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のリンクの揺動機構を示す正面図である。
【図6】同、リンクの揺動機構を示す平面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態のリンクの揺動機構を示す正面図である。
【図8】図7の矢印A−A線断面図である。
【図9】一方のアクチュエータ駆動による作用点の移動量と他方のアクチュエータ駆動による作用点の移動量とを説明する図である。
【図10】本発明のリンクの揺動機構が適用される千鳥縫いミシンの内部機構を示す斜視図である。
【図11】本発明のリンクの揺動機構が適用されるボタン穴かがりミシンの内部機構を示す斜視図である。
【図12】本発明のリンクの揺動機構が適用される閂止めミシンの内部機構を示す斜視図である。
【図13】2個の駆動手段を用いた従来のリンクの揺動機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 リンクの揺動機構(請求項1に対応するもの)
2 固定支点
3 第1揺動リンク
4 第1モータ
5 偏心カム
6 第2リンク
7 角駒
7a 連結ピン(第1揺動リンクと第2リンクの連結点)
8 角駒
9 第2モータ
10 回動アーム
12 作用点
20 リンクの揺動機構(請求項2に対応するもの)
21 固定支点
22 第3揺動リンク
24 第3モータ
26 第4リンク
27 第5リンク
29 案内部材
29A スライド溝(第1経路)
30 案内台(案内部)
31A スライド溝(第2経路)
31 第4モータ
40 リンクの揺動機構(請求項5に対応するもの)
41 第5モータ
43 第7リンク
44 第8リンク
45 角駒
46 第9揺動リンク
47 第6モータ
48 回転板(偏心カムを構成)
48A カム(偏心カムを構成)
60 リンクの揺動機構(請求項8に対応するもの)
61 第7モータ
62 スプライン軸(第2伝達手段を構成)
63 連結管
63A スプライン部(第2伝達手段を構成)
63B 雌ネジ部(第1伝達手段を構成)
63C 保持部
64 ボールネジ軸(第1伝達手段を構成)
65 第8モータ
66 回動アーム
67 保持部材
90〜93 連結点
100 千鳥縫いミシン
101 ミシン針
102 針棒
110 ボタン穴かがりミシン
113 ミシン針
114 針棒
120 閂止めミシン
125 布送り板
126 布押え

Claims (11)

  1. 固定支点を中心に揺動可能な第1揺動リンクと、
    該第1揺動リンクを駆動する第1駆動手段と、
    1経路上を運動可能に束縛されている作用点と、
    前記第1揺動リンクに連結点が第1揺動リンクの揺動方向と交差する方向に可動な状態に連結されると共に、該連結点と異なる部位で前記作用点に連結され、該作用点に前記第1揺動リンクの運動を伝達する第2リンクと、
    少なくとも前記第1揺動リンクが停止している状態において、該第1揺動リンクと前記第2リンクとの連結点を位置決めすると共に、第2リンクの前記連結点および作用点と異なる位置を駆動することによりこの連結点の位置を移動させる第2駆動手段とを備え、
    前記第1駆動手段の駆動および第2駆動手段の駆動による各々の運動の合成により前記作用点が運動し、この作用点の運動に基づき動作を伝達する駆動部分への揺動運動を生起することを特徴とするリンクの揺動機構。
  2. 固定支点を中心に揺動可能な第3揺動リンクと、
    該第3揺動リンクを駆動する第3駆動手段と、
    1経路上を運動可能に束縛されている作用点と、
    この作用点と前記第3揺動リンクの所定部位との間に連結され、前記第3揺動リンクの運動を前記作用点に伝達する少なくとも2個の連結された第4リンクおよび第5リンクと、
    前記第3揺動リンクの運動に基づく前記第4リンクと第5リンクとの中間の連結点の運動の運動軌跡を1経路上に束縛する第1経路と、
    この第1経路を該第1経路の直交成分を含む方向に移動させる第4駆動手段とを備え、
    前記第3駆動手段の駆動および第4駆動手段の駆動による各々の運動の合成により前記作用点が運動し、この作用点の運動に基づき動作を伝達する駆動部分への揺動運動を生起することを特徴とするリンクの揺動機構。
  3. 前記第4駆動手段は、
    前記第1経路を該第1経路と交差する方向成分を含んだ1経路上に沿って案内する案内部と、
    前記第1経路を案内部に沿って往復駆動するアクチュエータとから構成されることを特徴とする請求項2記載のリンクの揺動機構。
  4. 前記第4駆動手段は、
    前記第1経路が設けられると共に、固定支点を中心に該第1経路と交差する方向に揺動可能な第6揺動リンクと、
    該第6揺動リンクを駆動して前記第1経路を移動させるアクチュエータと
    から構成されることを特徴とする請求項2記載のリンクの揺動機構。
  5. 1経路上を運動可能に束縛されている作用点に連結され該作用点に運動を伝達する第7リンクと、
    この第7リンクにおける前記作用点の連結部位と異なる部位に連結された少なくとも1個の第8リンクと、
    固定支点を中心に揺動する第9揺動リンクと、
    該第9揺動リンクに設けられ、第9揺動リンクの揺動方向の直交成分を含む1経路上に前記第7リンクと第8リンクとの連結点の運動軌跡を束縛する第2経路と、
    該第9揺動リンクを駆動して前記第2経路を該第2経路の直交成分を含む方向に移動させる第6駆動手段と、
    前記第8リンクを駆動して該第8リンクと第7リンクとの連結点を前記第2経路に沿って移動させる第5駆動手段とを備え、
    前記第5駆動手段の駆動および第6駆動手段の駆動による各々の運動の合成により前記作用点が運動し、この作用点の運動に基づき動作を伝達する駆動部分への揺動運動を生起することを特徴とするリンクの揺動機構。
  6. 固定支点を中心に揺動可能であると共に前記第8リンクに連結された第10揺動リンクを備え、
    前記第5駆動手段は前記第10揺動リンクを揺動することを特徴とする請求項5記載のリンクの揺動機構。
  7. 前記固定支点を中心に揺動可能な揺動リンクを駆動する駆動手段は、
    前記揺動リンクと回転可能に接続された偏心カムと、
    この偏芯カムを往復回動するアクチュエータと
    から構成されることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のリンクの揺動機構。
  8. 請求項1〜の何れかに記載のリンクの揺動機構において、
    前記2個の駆動手段は、駆動量を制御可能なアクチュエータをそれぞれ備えてなり、
    一方のアクチュエータの単位駆動量に対する前記作用点の移動量と、他方のアクチュエータの単位駆動量に対する前記作用点の移動量とが、互いに異なることを特徴とするリンクの揺動機構。
  9. 前記作用点の揺動運動を伝達してミシンの駆動部分に使用したことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のリンクの揺動機構。
  10. 前記作用点の揺動運動を伝達して、針棒を揺動または移動させて針落ち位置を変更する駆動部分に使用したことを特徴とする請求項記載のリンクの揺動機構。
  11. 前記作用点の揺動運動を伝達して、加工体を移動させる駆動部分に使用したことを特徴とする請求項記載のリンクの揺動機構。
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