JP4390932B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りタイヤ、より詳細にはパンクなどにより内圧がゼロ(大気圧)乃至ゼロに近い微圧状態で所定距離走行可能な、いわゆるランフラットタイヤと呼ばれるカテゴリに属する空気入りラジアルタイヤに関し、特に、低コストと取扱の簡便性とを保持した上で、パンク状態で比較的長距離を高速走行する際の、優れたランフラット(パンク状態での走行)耐久性を備える、断面幅に対する断面高さの比が比較的大きく、特に偏平比の呼びが60以上である空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
ランフラットタイプのラジアルタイヤ(以下「ランフラットタイヤ」という。)は、主としてタイヤの負荷荷重が比較的小さな乗用車などの車両の使途に供するもので、タイヤがフラット(パンク)状態となっても、それがたとえ急速に生じたとしても、一般道路走行中はもとより高速道路の高速走行中であっても、車両、特に乗用車の操縦安定性を著しく損なうことなく安全に走行可能で、かつ比較的長距離の走行を継続しても使用リム(適用リム)から離脱することなく、しかもタイヤが破壊することなく、安全かつ確実に意図する場所まで所定距離、例えば80〜160km走行可能であることが要求される。
【0003】
そのため各種の構造をもつランフラットタイヤが、ときには工夫をこらした使用リムとの組合わせで提案されている。これら提案の対象となるタイヤは、偏平比の呼びが60未満の超偏平タイヤと、偏平比の呼びが60〜80の比較的断面高さが高い偏平タイヤとに大別される。
【0004】
上記の超偏平タイヤに関し、最も多く市場で実用に供されているランフラットタイヤは、その一例タイヤ20の断面を図5に示すように、ビード部2からサイドウォール部3を経てトレッド部4の端部に至る最内側カーカスプライ6−1のタイヤ内面側に、断面三日月状の厚肉強化ゴム層9を適用する構造のタイヤであり、スポーツカー、スポーツタイプカーなどいずれも高速走行を前提とする車種に装着されることが多い。
【0005】
この種の厚肉強化ゴム層9を有するタイヤ20は、フラット状態で負荷転動した際に成るべく潰れ変形度合いを軽減するため、ラジアルカーカス6はビードコア5の周りをタイヤ内側から外側へ巻上げるターンアッププライ6−1と、このターンアッププライ6−1を外包みするダウンプライ6−2との2プライ乃至2プライ以上の構成とし、かつターンアッププライ6−1とダウンプライ6−2とで包み込む、ビードコア5外周面からタイヤ最大幅位置近くまで延びる硬質のスティフナーゴム8を備え、ときにビード部2からサイドウォール部3に至る間にケブラーコード又はスチールコードのゴム被覆層(インサートプライと呼ばれる層)を配置する。
【0006】
一方、比較的断面高さが高い偏平タイヤは、最近になり比較的排気量の大きな輸入高級乗用車や高級国産乗用車に装着される機会が多く、この種のタイヤは装着リムとの協同でランフラット走行を可能とさせるものであり、それはリムに中子を組み込むタイプが主流を占める。その理由は、比較的断面高さが高い偏平タイヤのサイドウォール部3(図5参照)の高さが超偏平タイヤのそれに比し格段に高く、高さの差の分だけサイドウォール部3激しく撓曲し、その結果、望むランフラット耐久性を得ることができない、というものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような図5に示す構成を有するタイヤ20は、ランフラット走行での耐久性向上のため強化ゴム層9の厚さや高さを増したり、ゴム自体の硬さ、モジュラスを大幅に高めることが提案され実用に供されているが、いずれも製造上の制約、コスト上昇幅の制約があり、結局のところ急激な内圧ゼロ状態となったとき、特に高速走行中の車両の操縦安定性確保は不十分であり、ランフラット状態での走行継続における耐久性も十分ではなく、これらの性能確保及びランフラット耐久性を実用上問題が生じないレベルまで改善したタイヤが望まれている。
【0008】
また、リムに中子を組み込む手段は、まず、タイヤのホイールへの組み付けが容易ではなく、いわゆるリム組み性に問題があり、次に、タイヤ及びホイールアッセンブリーで重量の大幅上昇は不可避であり、しかも車両のバネ下質量の大幅増加をもたらす結果、車両の振動乗心地性を著しく損なうこととなり、高級乗用車に相応しくないという問題を抱えている。
【0009】
そこで発明者らは、特に問題となるランフラット耐久性について、図5に示すタイヤ20のフラット走行時における時系列的故障発生部位と故障原因とを徹底して解明した結果、最も早く故障する部位はベルト7のγ領域(図5参照)の端部であること、この故障が引き金となって、連鎖的にサイドウォール部3のβ領域(図5参照)における強化ゴム層9の故障と、ビード部2のα領域(図5参照)におけるスティフナーゴム8の故障とを引き起こすことが分かり、既に特願平10−121422号にて、ベルト7端部と最外側カーカスプライ6−2(図5参照)との間に、図6に示すようなクッションゴム10を設け、クッションゴム10のtanδをカーカスプライ6のコード被覆ゴムのtanδ以下とする、特に偏平率60以上の空気入りタイヤ21Aを提案し、この空気入りタイヤ21Aは、フラット走行時のベルト7端部の顕著な耐久性向上を有利に実現し、優れたランフラット耐久性を達成し得ることが実証されている。
【0010】
しかし、今日のランフラット耐久性向上要求は止まることを知らず、要求を満たすランフラット耐久性は、偏平比の呼びが60以上の空気入りタイヤといえども、高速道路上でのフラット走行にて制限速度上限での走行持続の下、先に触れた80〜160kmは少なくとも走行可能であること、が条件付けられている。この厳しい条件に対し、先に述べた新規提案の空気入りタイヤ21Aにおける優れたランフラット耐久性をさらに一層向上させる必要が生じてきた、というのが現状である。
【0011】
従って、この発明の請求項1〜8に記載した発明は、従来の厚肉強化ゴム層を適用して実用上支障を来さないコストに抑え、かつリム組み性などの取扱の簡便性を保持した上で、製造面での不具合を伴うことなく、また振動乗心地性を許容できる範囲内に保持した上で、しかもパンクなどによる急速なエアー抜けでも、乗用車などの車両の安全走行を保証し、しかも高速道路上を制限速度乃至それに近い速度の高速走行を長時間維持しても致命的故障が生じない、高度に優れたランフラット耐久性を発揮することができる、特に偏平比の呼びが60以上の空気入りタイヤの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載した発明は、一対のビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり、一対のサイドウォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ビードコアの直上位置からトレッド部端に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムと、ビード部のビードコア近傍位置からトレッド部の端部近傍位置までにわたる最内側カーカスプライの内面側に、断面ほぼ三日月状の強化ゴム層とを有する空気入りタイヤにおいて、ベルトの端部とカーカスの最外側プライとの間にクッションゴムを介装し、かつ、ビードフィラーゴムと該ビードフィラーゴムを取り囲むカーカスプライとの間に、50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを、ビードフィラーゴムのタイヤ半径方向外方端と、強化ゴム層のタイヤ半径方向内方端とをそれぞれ通るタイヤ回転軸心と平行な直線間に配置して成ることを特徴とする空気入りタイヤである。
また、この発明の請求項2に記載した発明は、一対のビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり、一対のサイドウォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ビードコアの直上位置からトレッド部端に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムと、ビード部のビードコア近傍位置からトレッド部の端部近傍位置までにわたる最内側カーカスプライの内面側に、断面ほぼ三日月状の強化ゴム層とを有する空気入りタイヤにおいて、ベルトの端部とカーカスの最外側プライとの間にクッションゴムを介装し、かつ、ビードフィラーゴムに対向する位置の強化ゴム層の部分と該強化ゴム層に最隣接するカーカスプライとの間に、50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを、ビードフィラーゴムのタイヤ半径方向外方端と、強化ゴム層のタイヤ半径方向内方端とをそれぞれ通るタイヤ回転軸心と平行な直線間に配置して成ることを特徴とする空気入りタイヤである。
更に、この発明の請求項3に記載した発明は、一対のビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり、一対のサイドウォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ビードコアの直上位置からトレッド部端に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムと、ビード部のビードコア近傍位置からトレッド部の端部近傍位置までにわたる最内側カーカスプライの内面側に、断面ほぼ三日月状の強化ゴム層とを有する空気入りタイヤにおいて、ベルトの端部とカーカスの最外側プライとの間にクッションゴムを介装し、かつ、ビードフィラーゴムと該ビードフィラーゴムを取り囲むカーカスプライとの間に50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを配設するとともに、ビードフィラーゴムに対向する位置の強化ゴム層の部分と該強化ゴム層に最隣接するカーカスプライとの間に50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを配設し、かつ、前記保護ゴムシートを、ビードフィラーゴムのタイヤ半径方向外方端と、強化ゴム層のタイヤ半径方向内方端とをそれぞれ通るタイヤ回転軸心と平行な直線間に配置して成ることを特徴とする空気入りタイヤである。
【0013】
この発明の請求項4に記載した発明は、カーカスの少なくとも1プライは、ビードコアの周りに内側から外側に向かって折り返されてなるターンアッププライであって、トロイド状に延びるプライ本体と折返し部とからなる空気入りタイヤである。
【0014】
ここに、カーカスが2プライ以上で構成される場合には、上記の折返し部を有する、いわゆるターンアッププライと、ターンアッププライをその折返し部を含め外包みするダウンプライとのアップ−ダウンのプライ構成とする。以下同じである。
【0015】
また、この発明の請求項5に記載した発明は、上記構成のタイヤを標準リムに組み付け、前記標準リムに組み付けた空気入りタイヤに最高空気圧の15%に相当する空気圧を適用したタイヤとリムとの組立体の断面にて、標準リムのフランジの曲率中心からタイヤ内側に向かってタイヤ回転軸線と平行に引いた直線に対しタイヤ半径方向外方側に60°の傾斜角度で前記曲率中心から引いた直線と該直線の両側の範囲にわたって、保護ゴムシートが存在する空気入りタイヤである。
【0016】
ここで上記の最高空気圧及び標準リムとは、JATMA YEAR BOOK(1998年版)(以下「JATMA規格」という。)の「一般情報」の章における第4項「タイヤの測定方法」(1)に記載されている最高空気圧(最大負荷能力に対応する空気圧)及び第5項「適用リム」の(1)〜(3)に記載されている標準リムを意味する。より詳細には、JATMA規格にて各タイヤ種別毎に定められた「空気圧−負荷能力対応表」及び「適用リム表」それぞれに記載された数値及びリムサイズを用いるものとする。なお標準リムは「適用リム表」の中で下線を付したリムである。
【0017】
さらに、「空気入りタイヤを標準リムに組み付け、これに最高空気圧の15%に相当する空気圧を適用する」とは、標準リムに組み込んだタイヤに一旦上記最高空気圧以上の内圧を適用してタイヤを標準リムに十分にフィットさせた状態とした後、充てん空気を最高空気圧の15%に相当する微圧まで排気すること、又は十分なフィット状態を保持しながら、一旦、内圧ゼロまで排気して、更めて最高空気圧の15%に相当する微圧まで圧搾空気を充てんすることを意味する。
【0019】
また、請求項6に記載した発明のように、保護ゴムシートは、カーカスプライの折返し部に沿って該折返し部とビードフィラーゴムとの間に配置する場合には、タイヤ半径方向外方端の、ビードコアのタイヤ半径方向最外方端から測った高さHaは、標準リムのフランジの曲率中心からタイヤ内側に向かってタイヤ回転軸線と平行に引いた直線に対しタイヤ半径方向外方側に60°の傾斜角度で前記曲率中心から引いた直線と最外側カーカスプライの外側表面との交点の、上記と同じに測った高さHbの2倍以下であるのが好ましい。
【0020】
保護ゴムシートのゴム物性に関し、請求項7に記載した発明のように、保護ゴムシートの50%モジュラスは、強化ゴム層の50%モジュラスの0.30〜0.84倍の範囲内にあること、そして請求項8に記載した発明のように、保護ゴムシートは、25℃でのtanδが0.04〜0.11の範囲内にある物性を有することがより好適である。
【0021】
ここに上記50%モジュラスの値は、JIS K 6251−1993の「加硫ゴムの引張試験方法」に記載されている内容に従い、「引張応力」の項に記載された算出式に基づき求められる値であり、また、上記tanδの値は、JIS K6394−1995の「加硫ゴムの動的性質試験方法」に記載されている(1)非共振方法のうち「荷重波形、たわみ波形による場合」に従い、変形の種別を引張りとして求められる値である。尚、上記tanδの値は、実際の試験に当り、初期引張荷重160gf、動的ひずみ1.0%、周波数52Hzの試験条件の下で求められる。
【0022】
また、保護ゴムシートの厚さに関し、請求項9に記載した発明のように、保護ゴムシートは0.4〜4.0mmの範囲内の厚さを有することが好ましい。
さらに厳密に言えば、保護ゴムシートは、ビードフィラーゴムとカーカスプライ本体との間及び/又は強化ゴム層とカーカスプライ本体との間に配置する場合には、0.6〜4.0mmの範囲内の厚さを有し、また、カーカスプライの折返し部に沿って該折返し部とビードフィラーゴムとの間に配置する場合には、0.4〜4.0mmの範囲内の厚さを有するのがより好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1は、この発明による空気入りタイヤを標準リムに組み付け、内圧を微圧としたときの組立体の左半断面図であり、図2及び図3は、図1に示すタイヤとは別の発明による空気入りタイヤを標準リムに組み付け、内圧を微圧としたときの組立体の左半断面図であり、図4は、図1に示すタイヤのビード部を中心とする要部の拡大断面図である。
【0024】
図1〜図3において、空気入りタイヤ1は、偏平比の呼びが60以上の乗用車用空気入りタイヤ(以下「タイヤ1」という。)であり、タイヤ1は、一対のビード部2(片側のみ示す)と、一対のサイドウォール部3(片側のみ示す)と、両サイドウォール部3に連なるトレッド部4とを有し、一対のビード部2内に埋設したビードコア5相互間にわたり上記各部2、3、4を補強する1プライ以上、図示例は2プライのラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカス6と、カーカス6の外周でトレッド部4を強化するベルト7とを有する。
【0025】
図示例のカーカス6は、ビードコア5の周りをタイヤ1の内側から外側へ向け折返した折返し部6−1uを有するターンアッププライ6−1と、ターンアッププライ6−1の本体6−1b及び折返し部6−1uを外包みしてビードコア5近傍に終端を有するダウンプライ6−2とを備える。図示例のカーカス6ではターンアッププライ6−1が最内側カーカスプライを形成する。
【0026】
カーカス6のターンアッププライ6−1及びダウンプライ6−2は、ラジアル配列コードのゴム被覆プライになり、コードにはポリエステルコード、レーヨンコード、ナイロンコードのような有機繊維コードを適用する。また、図示を省略したが、カーカス6が、2プライ以上のターンアッププライ6−1と1プライ以上のダウンプライ6−2とを有する構成とすること、また、カーカス6がダウンプライ6−2を有することなく、ターンアッププライ6−1のみを有する構成とすることを可とする。
【0027】
ベルト7は、2層以上、図示例は2層のコード交差層、望ましくは2層のスチールコード交差層7−1、7−2を有する他、これら交差層の外周で2層のスチールコード交差層を外包みする、図1に破線で示す有機繊維コード層、例えばナイロン66コード乃至ケブラーコードの螺旋巻回層7−3を有する。スチールコード交差層はタイヤ赤道面Eを挟んでそれぞれの層のスチールコードが交差する配置になり、図示例ではカーカス6に隣接するスチールコード層7−1の幅がその外側のスチールコード層7−2の幅より広い。
【0028】
また、タイヤ1は、ビードコア5の外周面からトレッド部4の端部に向け先細り状に延びる硬質のビードフィラーゴム8を有し、折返し部6−1uを含むターンアッププライ6−1と、ダウンプライ6−2とでビードフィラーゴム8を覆う。
【0029】
さらにタイヤ1は、ビード部2のビードコア5近傍位置からトレッド部4の端部近傍位置までにわたるカーカス6の最内側プライ、すなわち図1では、ターンアッププライ6−1の内面側に、ランフラットタイヤに固有の、断面が三日月状の強化ゴム層9(片側のみ示す)を備える。強化ゴム層9は、仮にタイヤ内圧がゼロになったとしても、走行中の車両総重量を安定して支持し、タイヤ1の使用リムからの離脱を防止し、タイヤ1の破壊を阻止するため、そして、例えば80〜160km/hでの高速走行中における急速なパンク時にも走行安定性を保持可能とするため、硬質ゴムにより構成され、タイヤ半径方向(以下「半径方向」という。)中央領域を厚さが8〜12mmの厚肉部とする一方、半径方向両端部を先細り状に形成する。
【0030】
また、タイヤ1には、ベルト7の端部とカーカス6の最外側プライのダウンプライ6−2との間にクッションゴム10を介装し、クッションゴム10のtanδをダウンプライ6−2のコード被覆ゴムのtanδの値以下として、ベルト7の端部でのランフラット耐久性向上を図る。
【0031】
ここで、まず、図1に示すタイヤ1は、ビードフィラーゴム8とこれを取り囲むカーカスプライとの間、すなわち、ターンアッププライ6−1の本体6−1b、折返し部6−1u、及びダウンプライ6−2と、ビードフィラーゴム8との間に、少なくとも1枚の保護ゴムシートを有するものであり、より詳細には、ターンアッププライ6−1の本体6−1bとビードフィラーゴム8との間には、ビードフィラーゴム8よりも軟質である1枚の保護ゴムシート11を配設し、折返し部6−1uからダウンプライ6−2にわたるプライ部分とビードフィラーゴム8との間には、ビードフィラーゴム8より軟質の1枚の保護ゴムシート12を配設して、合計2枚の保護シートを有する。
【0032】
これをさらに詳述すれば、図1に示すタイヤ1は、ビードフィラーゴム8を取り囲むカーカスプライの表面、すなわちターンアッププライ6−1の本体6−1bのタイヤ外側を向く表面(以下「外側表面」という。)、折返し部6−1uのタイヤ内側を向く表面(以下「内側表面」という。)及びダウンプライ6−2の内側表面と、これら表面と対向するビードフィラーゴム8との間に保護ゴムシート11、12を有するということである。
【0033】
さらに、ビードフィラーゴム8とターンアッププライ6−1の本体6−1bとの間に保護ゴムシート11を配設するとは、具体的にはビードフィラーゴム8とターンアッププライ6−1の本体6−1bとを保護ゴムシート11を介して互いに結合させることを意味し、また、ビードフィラーゴム8と、折返し部6−1uからダウンプライ6−2にわたるプライ部分との間に保護ゴムシート12を配設するとは、具体的には、ビードフィラーゴム8と前記プライ部分とを保護ゴムシート12を介して互いに結合させることを意味する。なお、折返し部6−1uの巻上げ端位置がサイドウォール部又はこれを超える位置にまで達するような構成のタイヤでは、必ずしもダウンプライ6−2に保護ゴムシート12を接合させる必要はない。
【0034】
次に、図2に示すタイヤ1は、強化ゴム層9と、これに最隣接するカーカスプライ表面、すなわち図示例ではターンアッププライ6−1の本体6−1bの内側表面との間に、強化ゴム層9より軟質の保護ゴムシート13を有するものである。
【0035】
また、図3に示すタイヤ1は、図1に示す保護ゴムシート11及び12と、図2に示す保護ゴムシート13とを合わせ備えるタイヤである。よって、この発明では、保護ゴムシート11のみを備えるタイヤと、保護ゴムシート11及び12のみを備えるタイヤと、保護ゴムシート11、12及び13の全てを備えるタイヤとを包含する。図1〜図3に示す保護ゴムシート11、12、13の半径方向内方端は、いずれもビードコア5の近傍に位置させる。
【0036】
保護ゴムシート11、12、13はいずれも、ビードフィラーゴム8及び強化ゴム層9のいずれとも異なるゴム質を有し、保護ゴムシート11、12、13と、ビードフィラーゴム8及び強化ゴム層9との三者間で、ゴムのJIS硬度乃至50%モジュラス(M50)の値に関し、ビードフィラーゴム8と強化ゴム層9とは比較的高い値を有し、保護ゴムシート11、12、13はビードフィラーゴム8及び強化ゴム層9より低い値を有する。なお図1〜図3に示す符号14は、空気不透過性に優れるハロゲン化ブチルゴムのインナーライナであり、よってタイヤ1はチューブレスタイヤである。
【0037】
ここで、図5に左半断面を示す従来のランフラットタイヤ20に生じる符号α、βで囲む領域の故障は、α領域のビードフィラーゴム8と、β領域の強化ゴム層9とを或る割合の下で、容積を増加させ、かつゴムの硬度乃至モジュラスを高めて、フラット走行下における領域α、βにおけるひずみを低減することにより、ある程度までは改善可能である。しかし、最初の故障部位が、α及びβ領域からベルト7の端部のγ領域に移行し、故障改善度合いに限界が生じ、この改善限界では顧客市場のランフラット耐久性向上要望を満たすことはできない。
【0038】
そこでフラット走行における故障改善度合いを更に高めるため、先に触れたように、図6のタイヤ左半断面図を参照し、ベルト7の最内コード層7−1の端部と最外側のダウンプライ6−2との間にクッションゴム層10を設けたランフラットタイヤ21Aを既に提案し、これによりγ領域のランフラット耐久性を著しく向上させ、これまでに例を見ない優れたランフラット耐久性を実現させることができた。しかし、従来の技術で述べたように、ランフラット耐久性の一層の向上要求は止まるところを知らず、この要求を満たすためには、タイヤ21Aのγ領域のランフラット耐久性向上に伴い、γ領域との間で耐久性上バランスに欠けるα領域での故障が発生しやすくなるという、循環問題の解決が必要となる。
【0039】
このように新たに発生しやすくなるα領域での故障は、ビードフィラーゴム8と、このゴム8に両側で接合するカーカス6のプライとの間のセパレーション、乃至はビードフィラーゴム8に対向する位置の強化ゴム層9とカーカス6のプライとの間のセパレーションである。これらセパレーション故障発生のメカニズムを考究した結果、以下のことを解明することができた。考究結果を、フラット走行中のタイヤ左半断面を示す図7に基づき説明する。図7中、符号15は標準リム、符号15Fはフランジである。
【0040】
図7において、α領域に生じるひずみとβ領域に生じるひずみとを可能な限り低減させるため、ビードフィラーゴム8及び強化ゴム層9の双方のゴムのモジュラス乃至硬度を高め、かつゴムの容積を増加させると、β領域ではセパレーション故障発生の抑制効果が明確に現れる一方、α領域においては、依然としてセパレーション故障が発生し、故障抑制効果を殆ど示さないことが分かった。
【0041】
荷重が負荷されたタイヤのフラット走行時、α領域にどのようなひずみが作用しているかを調べた結果、カーカス6のプライ本体6−1bとビードフィラーゴム8との接合面には図示の矢印A方向の大きなせん断ひずみεa が、カーカス6のプライ折返し部(折返し部高さが低いタイヤではダウンプライも含む)とビードフィラーゴム8との接合面には図示の矢印B方向の大きなせん断ひずみεb が、そしてカーカス6のプライ本体6−1bと強化ゴム層9との接合面には、せん断ひずみεa 、εb の作用方向とは逆方向の、矢印C方向の大きなせん断ひずみεc が、それぞれ発生していることを突き止めた。
【0042】
せん断ひずみεa 、εb は、ビードフィラーゴム8のビードコア5(全体がほぼスチールから構成されている)からの突き上げ力により生じること、せん断ひずみεb にはさらにリム15のフランジ15Fからの突き上げ力も加わること、そしてせん断ひずみεc は、強化ゴム層9のビードコア5に向かう変位傾向により生じることが分かり、これらせん断ひずみεa 、εb 、εc が、カーカス6のプライコードをコード被覆ゴムから引き剥がすように働く結果、コードと被覆ゴムとの間に初期のセパレーション核が生じ、この核が急速に発展してセパレーション故障に至ることを解明した。
【0043】
よって、矢印A、B方向のせん断ひずみεa 、εb が、矢印C方向のせん断ひずみεc に比し著しく大きいタイヤ1においては、図1に示すタイヤ1のように、ビードフィラーゴム8とターンアッププライ6−1の本体6−1bの外側表面との間に、ビードフィラーゴム8より軟質の保護ゴムシート11を配置し、そして、ビードフィラーゴム8と、折返し部6−1uの内側表面からダウンプライ6−2の内側表面にわたるプライ部分との間に、同じくビードフィラーゴム8より軟質の保護ゴムシート12を配置することにより、保護ゴムシート11及び12それぞれにせん断ひずみεa 、εb を集中作用させる。
【0044】
保護ゴムシート11及び12は、ビードフィラーゴム8より軟質であるから、せん断ひずみεa 、εb を保護ゴムシート11及び12に集中させても、保護ゴムシート11、12がターンアッププライ6−1の本体6−1b及び折返し部6−1uを含む前記プライ部分の双方に及ぼすせん断応力は、保護ゴムシート11及び12を備えていないビードフィラーゴム8自体が上記同様に及ぼすせん断応力に比しより小さくなる。
【0045】
上記の、より小さなせん断応力の作用を受けるターンアッププライ6−1の本体6−1bにおけるコードとコード被覆ゴムとの間のひずみは大幅に低減し、同じくより小さなせん断応力の作用を受ける折返し部6−1uを含む前記プライ部分におけるコードとコード被覆ゴムとの間のひずみも大幅に低減し、その結果、α領域におけるコードのセパレーション核の発生と、この核からのセパレーションへの進展が十分に抑制され、結局、タイヤ1全体のランフラット耐久性が大幅に向上する。フラット走行時におけるα領域の変形は定ひずみ変形であるから、上記の効果は常に保証される。
【0046】
また、矢印C方向のせん断ひずみεc が、矢印A、B方向のせん断ひずみεa、εb に比し著しく大きいタイヤ1においては、図2に示すタイヤ1のように、ビードフィラーゴム8に対向する位置における強化ゴム層9と、これに最隣接するカーカスプライ、即ち、ターンアッププライ6−1の本体6−1bの内側表面との間に、強化ゴム層9よりも軟質の保護ゴムシート13を配置することにより、せん断ひずみεc を保護ゴムシート13に集中作用させ、保護ゴムシート13がターンアッププライ6−1の本体6−1bの及ぼすせん断応力を低減させ、これによりターンアッププライ6−1の本体6−1bにおけるコードとコード被覆ゴムとの間のひずみを大幅に低減させ、その結果、α領域におけるセパレーション発生は十分に抑制され、タイヤ1全体のランフラット耐久性が大幅に向上するのは前記するところと同じである。
【0047】
また、せん断ひずみεa 、εb 、εc のいずれをも無視し得ない大きさのタイヤ1にあっては、図3に示すように、先に述べた保護ゴムシート11、12及び13の全てを配置し、これによりせん断ひずみεa 、εb 、εc が作用するα領域各部のセパレーション発生を抑制することができる。なお、せん断ひずみが、εa ≫εb の場合は保護ゴムシート11のみの配置で済ませ、εa ≪εb の場合は保護ゴムシート12のみの配置で済ますことも可とする。
【0048】
さらに、図1〜図3は、タイヤ1をその標準リム15(図では、リムの輪郭線のみを示す。)に組み付けたタイヤ1とリム15の組立体に、タイヤ1の最高空気圧の15%の微圧を充てんしたときの組立体の左半断面を示し、図1〜図3において、リム15のフランジ15Fの輪郭の円弧の曲率中心Pからタイヤ1の内側に向かい、タイヤ1の回転軸線(図示省略)と平行に引いた直線Lに対し、半径方向外方側に60°の傾斜角度で前記曲率中心Pから引いた直線Lp上を含むその両側の範囲にわたって、ビードフィラーゴム8と保護ゴムシート11、12、13とが存在することを要する。なぜなら、直線Lp上を含むその両側の範囲にわたって、前記したα領域(図5参照)が存在するからである。
【0049】
また、図1〜図3において、保護ゴムシート11、12、13は、ビードフィラーゴム8の半径方向外方端Qを通りタイヤ1の回転軸線と平行な直線Lqと、強化ゴム層9の半径方向内方端Rを通りタイヤ1の回転軸線と平行な直線Lrとで挟まれる領域内に配置する。
【0050】
また、図1に示すタイヤ1の要部拡大図である図4において、カーカスプライの折返し部に沿ってこれとビードフィラーゴムとの間に保護ゴムシート12を配置する場合には、ビードコア5の最大半径位置を通りタイヤ1の回転軸線と平行な直線L5 からタイヤ径方向に測った保護ゴムシート12の半径方向外方端の高さHa(mm)は、曲率中心Pを通る60°の直線LP と、カーカス6の最外側プライの外側表面、図示例ではダウンプライ6−2の外側表面との交点Sの、直線L5 から測った高さHb(mm)との間で、Ha=1.6×Hb〜2×Hbの範囲内とするのが適合する。この範囲内とすれば保護ゴムシート12を前記したα領域内に存在させることができる。高さHaが2×Hbを超える高さまで保護ゴムシート12を延長しても、カーカス6のプライセパレーション発生抑制効果は向上せず、意味をもたない。これに対しビードフィラーゴム8の半径方向外方端Qの下限高さ位置は2×Hb以上とすることが好ましい。
【0051】
ここで以下、保護ゴムシート11、12、13の適合ゴム物性範囲と、適合厚さ範囲とに関し述べる。いずれも3種類のサイズの乗用車用ラジアルプライタイヤ1について実験した結果を纏め、導き出したものである。サイズは、225/60R16、215/65R15、245/70R16(RV車両用)であり、これらタイヤ1を各サイズ毎の標準リム15に組み付け、一旦各タイヤ1に最高空気圧を適用してタイヤ1をリム15に完全にフィットさせた後、空気圧をゼロ(バルブコアを取り外した状態)とし、これらタイヤ1とリム15との組立体を、表面速度89km/hで回転するドラムに各タイヤをその最大負荷能力の約76%に相当する荷重で押圧し、故障が生じるまでに走行した距離を計測することでランフラット耐久性を確かめた。
【0052】
適合ゴム物性範囲として、まず、荷重負荷の下でのタイヤ1のフラット走行では、α領域の発熱量が多量であるため、高温度による熱故障を回避する必要があり、発熱量を左右するゴム物性としての25℃でのtanδを取り上げ、保護ゴムシート11、12、13のtanδを4水準とするランフラット耐久性実験を実施し、実験結果をプロット図として図8に示し、次に、保護ゴムシート11、12、13にせん断ひずみを有効に集中させることができる50%モジュラス(M50)を、強化ゴム層9の50%モジュラス(M50)に対する比率として4水準とり、ランフラット耐久性実験を実施し、実験結果をプロット図として図9に示す。但し、ビードフィラーゴム8と強化ゴム層9には同一ゴムを用いた。
【0053】
また、保護ゴムシート11、12、13の適合厚さは、保護ゴムシート11、13の場合と、保護ゴムシート12の場合とに分けて、それぞれ厚さ(mm)を5水準にとり、各水準にてタイヤ1のランフラット耐久性実験を実施し、保護ゴムシート11、13の場合の実験結果は図10に、保護ゴムシート12の場合の実験結果は図11に、それぞれプロット図として示す。図8〜図11の縦軸の数値は、いずれも従来タイヤ21の改良タイヤ21Aをコントロールタイヤとして、これを100とする指数であらわし、値が大なるほど良いとした。なお各図中、印●はプライセパレーション故障をあらわし、印■はプライセパレーション故障ではなく、強化ゴム層9の破壊故障である。
【0054】
図8から、25℃におけるtanδは0.11以下であるゴムが保護ゴムシート11、12、13として適合することが分かり、その一方で、tanδが0.04未満ではランフラット耐久性の向上が見られず(別実験による)、しかもtanδが0.04未満のゴムは引張強さが小さくなり過ぎ、保護ゴムシート用ゴムとして不適合であるから、結局、25℃におけるtanδは0.04〜0.11の範囲内にあるのが好ましい。
【0055】
図9から、ビードフィラーゴム8及び強化ゴム層9の50%モジュラスに対する保護ゴムシート11、12、13の50%モジュラスの比率は84%以下であるのが保護ゴムシート11、12、13として好ましいことが分かる一方、この50%モジュラス比率が30%未満では、ビードフィラーゴム8及び強化ゴム層9との間で極端な剛性段差が付される結果、保護ゴムシート11、12、13に故障が転移して、これらゴムシートを用いる効果が相殺される。よって、保護ゴムシート11、12、13の50%モジュラスは、強化ゴム層9(ビードフィラーゴム8)の50%モジュラスの0.30〜0.84倍の範囲内が適合する。尚、図8及び図9での上限値はいずれもコントロールタイヤ21Aの1.1倍以上を基準としたものである。
【0056】
図10から、保護ゴムシート11、13の厚さは0.6mm以上であることが好ましく、図11から保護ゴムシート12の厚さは0.4mm以上であることが好ましいことが分かる。その一方で、保護ゴムシート11、12、13が4.0mmを超える厚さになると、余りにも厚くなり過ぎて保護ゴムシート11、12、13を配置した部分の発熱量が過大になり、耐発熱性が低下し、ランフラット耐久性の向上が達成できないため不可である。結局、保護ゴムシート11、13の厚さは0.6〜4.0mmの範囲内にあること、そして保護ゴムシート12の厚さは0.4〜4.0mmの範囲内にあることが好ましい。尚、図10及び図11での下限値はいずれもコントロールタイヤ21Aの1.1倍以上を基準としたものである。
【0057】
【実施例】
乗用車用ラジアルタイヤで、サイズは、225/60R16であり、構成は図1〜図3に示すところに従い、カーカス6は1プライのターンアッププライ6−1と1プライのダウンプライ6−2とからなり、いずれもラジアル配列ポリエステルコードのゴム被覆になり、ベルト7は2層のゴム被覆スチールコード交差層7−1、7−2と、1層の6,6ナイロンコードの螺旋巻回ゴム被覆層からなるキャッププライ7−3とを有する。
【0058】
保護ゴムシート11、12、13の25℃におけるtanδ、強化ゴム層9(ビードフィラーゴム8と同一ゴム)の50%モジュラスに対する保護ゴムシート11、12、13の50%モジュラスの比(M50R)の値、保護ゴムシート11の厚さd11(mm)、保護ゴムシート12の厚さd12(mm)、保護ゴムシート13の厚さd13(mm)を、それぞれ実施例1〜13につき表1に示す。なお各実施例に対応する図面を表1に併記する。各実施例のランフラット耐久性を評価するため、保護ゴムシート及びクッションゴム10をもたない他は全て実施例1に合わせた従来例タイヤ20、及び保護ゴムシートをもたない比較例タイヤ21Aも準備した。
【0059】
【表1】
【0060】
実施例1〜13、従来例及び比較例の各タイヤを供試タイヤとして、これらタイヤを標準リム61/2 JJに組み付け、これに一旦最高空気圧乃至それに近い空気圧を充てんした後、空気圧をゼロ(大気圧)としてタイヤをフラット状態とし、表面速度89km/hで回転するドラムに各フラットタイヤを、最大負荷能力750kgf の76%に相当する荷重570kgf 負荷の下で押圧し、タイヤに故障が生じるまでの走行距離を測定した。測定結果は比較例タイヤを100とする指数にてあらわし、この指数をもってランフラット耐久性とした。値は大なるほど良く、走行距離指数として測定結果を表1に記載した。
【0061】
表1に示す結果から、従来例タイヤに対しては元より、比較例タイヤに対しても保護ゴムシート11、12、13を設けた実施例の各タイヤのランフラット耐久性が向上していること、それも強化ゴム層9のゴムに対する50%モジュラスの比を適当に設定することにより、また、保護ゴムシートの厚さを適当に設定することにより、ランフラット耐久性を大幅に向上させることができることが分かる。
【0062】
【発明の効果】
この発明の請求項1〜8に記載した発明によれば、従来の厚肉強化ゴム層を適用し、保護ゴムシートの追加のみの簡単な構成により高い生産性の下で、製造コストも含め実用性に富むコストを保持し、かつリム組み性などの取扱の簡便性も保持した上で、パンクなどによる急速なエアー抜けでも、乗用車などの車両の安全走行を保証し、しかも高速道路上を制限速度乃至それに近い速度の高速走行を長時間維持しても致命的故障が生じない、高度に優れたランフラット耐久性を発揮することができる、特に偏平比の呼びが60以上の空気入りタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態例の空気入りタイヤとリムとの組立体の左半断面図である。
【図2】 図1に示すタイヤとは別のタイヤとリムとの組立体の左半断面図である。
【図3】 図1、2に示すタイヤとは別のタイヤとリムとの組立体の左半断面図である。
【図4】 図1に示すタイヤの要部拡大断面図である。
【図5】 従来の空気入りタイヤの左半断面図である。
【図6】 比較空気入りタイヤの左半断面図である。
【図7】 ランフラット走行時のタイヤの半断面図である。
【図8】 ドラムによるフラット走行距離とtanδとの関係を示すプロット図である。
【図9】 ドラムによるフラット走行距離と強化ゴム層の50%モジュラスに対する保護ゴムシートの50%モジュラスの比率との関係を示すプロット図である。
【図10】 ドラムによるフラット走行距離と保護ゴムシート11,13の厚さとの関係を示すプロット図である。
【図11】 ドラムによるフラット走行距離と他の保護ゴムシートの厚さ12との関係を示すプロット図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 トレッド部
5 ビードコア
6 カーカス
6−1 ターンアッププライ
6−1b プライ本体
6−1u 折返し部
6−2 ダウンプライ
7 ベルト
8 ビードフィラーゴム
9 強化ゴム層
10 クッションゴム
11、12、13 保護ゴムシート
14 インナーライナ
15 標準リム
15F リムのフランジ
E タイヤ赤道面
P リムフランジ円弧の曲率中心
Lp 中心Pからの60度の傾斜直線
Q ビードフィラーゴムの半径方向外方端
Lq 端Qを通るタイヤ回転軸線に平行な直線
R 強化ゴム層半径方向内方端
Lr 端Rを通るタイヤ回転軸線に平行な直線
S 傾斜直線Lpと最外側プライ外面との交点
L5 ビードコア半径方向最外方端を通るタイヤ回転軸線に平行な直線
Ha 折返し部に沿う保護ゴムシート12の半径方向外方端位置を直線L5 からタイヤ径方向に測ったときの高さ
Hb 交点Sを直線L5 からタイヤ径方向に測ったときの高さ
Claims (9)
- 一対のビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり、一対のサイドウォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ビードコアの直上位置からトレッド部端に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムと、ビード部のビードコア近傍位置からトレッド部の端部近傍位置までにわたる最内側カーカスプライの内面側に、断面ほぼ三日月状の強化ゴム層とを有する空気入りタイヤにおいて、
ベルトの端部とカーカスの最外側プライとの間にクッションゴムを介装し、かつ、ビードフィラーゴムと該ビードフィラーゴムを取り囲むカーカスプライとの間に、50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを、ビードフィラーゴムのタイヤ半径方向外方端と、強化ゴム層のタイヤ半径方向内方端とをそれぞれ通るタイヤ回転軸心と平行な直線間に配置して成ることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 一対のビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり、一対のサイドウォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ビードコアの直上位置からトレッド部端に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムと、ビード部のビードコア近傍位置からトレッド部の端部近傍位置までにわたる最内側カーカスプライの内面側に、断面ほぼ三日月状の強化ゴム層とを有する空気入りタイヤにおいて、
ベルトの端部とカーカスの最外側プライとの間にクッションゴムを介装し、かつ、ビードフィラーゴムに対向する位置の強化ゴム層の部分と該強化ゴム層に最隣接するカーカスプライとの間に、50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを、ビードフィラーゴムのタイヤ半径方向外方端と、強化ゴム層のタイヤ半径方向内方端とをそれぞれ通るタイヤ回転軸心と平行な直線間に配置して成ることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 一対のビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり、一対のサイドウォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ビードコアの直上位置からトレッド部端に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムと、ビード部のビードコア近傍位置からトレッド部の端部近傍位置までにわたる最内側カーカスプライの内面側に、断面ほぼ三日月状の強化ゴム層とを有する空気入りタイヤにおいて、
ベルトの端部とカーカスの最外側プライとの間にクッションゴムを介装し、かつ、ビードフィラーゴムと該ビードフィラーゴムを取り囲むカーカスプライとの間に50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを配設するとともに、ビードフィラーゴムに対向する位置の強化ゴム層の部分と該強化ゴム層に最隣接するカーカスプライとの間に50%モジュラスがビードフィラーゴム及び強化ゴム層よりも低い値をもつ少なくとも1枚の保護ゴムシートを配設し、かつ、前記保護ゴムシートを、ビードフィラーゴムのタイヤ半径方向外方端と、強化ゴム層のタイヤ半径方向内方端とをそれぞれ通るタイヤ回転軸心と平行な直線間に配置して成ることを特徴とする空気入りタイヤ。 - カーカスの少なくとも1プライは、ビードコアの周りに内側から外側に向かって折り返されてなるターンアッププライであって、トロイド状に延びるプライ本体と折返し部とからなる請求項1〜3のいずれか一項に記載した空気入りタイヤ。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載した空気入りタイヤを標準リムに組み付け、前記標準リムに組み付けた空気入りタイヤに最高空気圧の15%に相当する空気圧を適用したタイヤとリムとの組立体の断面にて、
標準リムのフランジの曲率中心からタイヤ内側に向かってタイヤ回転軸線と平行に引いた直線に対しタイヤ半径方向外方側に60°の傾斜角度で前記曲率中心から引いた直線と該直線の両側の範囲にわたって保護ゴムシートとが存在する空気入りタイヤ。 - 保護ゴムシートを、カーカスプライの折返し部に沿って該折返し部とビードフィラーゴムとの間に配置し、タイヤ半径方向外方端の、ビードコアのタイヤ半径方向最外方端から測った高さ(Ha)を、標準リムのフランジの曲率中心からタイヤ内側に向かってタイヤ回転軸線と平行に引いた直線に対しタイヤ半径方向外方側に60°の傾斜角度で前記曲率中心から引いた直線と最外側カーカスプライの外側表面との交点の、上記と同じに測った高さ(Hb)の2倍以下とする、請求項1、3〜5のいずれか一項に記載した空気入りタイヤ。
- 保護ゴムシートの50%モジュラスは、強化ゴム層の50%モジュラスの0.30〜0.84倍の範囲内にある請求項1〜6のいずれか一項に記載した空気入りタイヤ。
- 保護ゴムシートは、25℃でのtanδが0.04〜0.11の範囲内にある物性を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載した空気入りタイヤ。
- 保護ゴムシートは、0.4〜4.0mmの範囲内の厚さを有する請求項1〜8のいずれか一項に記載した空気入りタイヤ。
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