JP4390326B2 - 内視鏡用噴霧具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、体腔内に液体を散布するために内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通して使用される内視鏡用噴霧具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の内視鏡用噴霧具を示しており、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性の液体供給管91の先端開口部に、外周面に螺旋溝93が形成されたスクリュー体92が配置されている。
【0003】
そして、螺旋溝93の外面を塞ぐ状態にスクリュー体92に被せられた先端キャップ94の内側には、液体供給管91から螺旋溝93を通ってその先端から放出された液体が軸線周りに回転をするように、スクリュー体92の先端面との間に液体回転室95が形成され、その液体回転室95の先端面の中心位置に形成された噴出孔96から前方に向かって液体が噴霧されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の内視鏡用噴霧具のスクリュー体92は、円柱状の素材の外周面に螺旋溝93を形成したものであり、螺旋溝93を通過する液体が軸線周りに回転しながら液体回転室95に送り出される。
【0005】
したがって、液体回転室95内に入ってきた液体が液体回転室95の中心に形成された噴出孔96から放出されるには、液体回転室95内で流れの向きを変えなければならないため乱流となり、それによって流れの回転力が減殺されて噴霧状態が不十分になりがちであった。
【0006】
そこで本発明は、螺旋溝において与えられた回転力が減殺されることなく液体が噴出孔から放出されて、良好な噴霧状態を得ることができる内視鏡用噴霧具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用噴霧具は、送液管を通って後方から送られてきた液体を軸線周りに回転させるための螺旋溝が形成されたスクリュー体の前面側に面して、先端壁の中央部分に噴出孔が形成された液体回転室が配置された内視鏡用噴霧具において、スクリュー体の先側半部を略半球状に形成して、複数条の螺旋溝をスクリュー体の外周面に形成したものである。
【0008】
なお、スクリュー体の先端部分が前方に向かって尖った形状に形成されていてもよく、その場合、液体回転室の内径が、先側へ向かって滑らかに小さく形成されていてもよい。
【0009】
また、スクリュー体の先端部分が、液体回転室の軸線に対して略垂直な方向に切り削がれた平面状に形成されていてもよく、その場合、液体回転室の内壁面が、スクリュー体と同じ球面状に形成されていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の参考例の内視鏡用噴霧具の先端部分を示しており、図2はそのII−II断面図である。
【0011】
液体散布を行うための先端ノズル1が、図示されていない内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱自在な例えば四フッ化エチレン樹脂製の可撓性チューブからなる送液管2の先端に取り付けられている。図示されていない送液管2の手元側端部には、送液管2内に液体を注入するための注入口金が取り付けられている。
【0012】
先端ノズル1は、送液管2を通って送られてきた液体を軸線周りに回転させるための螺旋溝15が先側の部分に形成されたノズル本体11に、略U字状の断面形状を有するキャップ状に形成された先端キャップ12が被せられてかしめ固定された構成になっている。
【0013】
ノズル本体11の後端寄りの部分には、外周面に雄ネジ部13が形成されており、その雄ネジ部13が送液管2の先端にねじ込み接着されて、ノズル本体11が送液管2の先端に連結固着されている。
【0014】
ノズル本体11の先端寄りの部分は、複数条(例えば8条)の螺旋溝15が形成されたスクリュー体14になっている。スクリュー体14の先側の半部は略半球状に形成されていて、中間の最大径部分が先端キャップ12の内壁面に接している。
【0015】
図2はその部分の断面形状を示し、図3はスクリュー体14を先端側から見た形状を示している。スクリュー体14の後半部分は、図1に示されるように、外径が徐々に細くなる形状に形成されている。
【0016】
ノズル本体11の後半部分の軸線位置には、流路孔16が後端から穿設されていて、ノズル本体11の中間部分の外周部分に形成された中間環状溝17に、複数の連通孔18を介して連通している。
【0017】
中間環状溝17は螺旋溝15の後端部分に直接面している。したがって、送液管2を通って後方から送られてきた液体は、流路孔16を通り、連通孔18から中間環状溝17を経て螺旋溝15内を通過することにより、軸線周りに回転をする状態になる。
【0018】
スクリュー体14の先側部分と先端キャップ12の先端壁内面との間の空間は、軸線周りに回転しながら複数の螺旋溝15から送り出されてきた液体が合流して軸線周りに回転する液体回転室20になっている。
【0019】
先端キャップ12の内面の先端部分の角部にあたる部分は滑らかな円弧状の曲面に形成されており、それによって、液体回転室20の内径が先側へ向かって滑らかに小さくなっている。
【0020】
先端キャップ12には、液体回転室20の先端壁の中央部分を貫通する噴出孔10が穿設されている。そして、スクリュー体14の先端部分が噴出孔10の中心に向かって小さく尖った形状に形成されており、スクリュー体14にはその先端部分まで螺旋溝15が形成されている。
【0021】
したがって、手元側から送液管2内に液体を送り込むと、螺旋溝15を通過することによって軸線周りに回転しながら液体回転室20内に送り込まれた液体が、噴出孔10から放射状の広がりをもって放出(噴霧)される。
【0022】
そして、スクリュー体14と液体回転室20とが上述のような形状に形成されていることから、螺旋溝15から液体回転室20内に送り込まれた液体は、流れが滑らかに噴出孔10に向かうので乱流にならず、螺旋溝15において与えられた回転力が減殺されることなく噴出孔10から放出され、強力で良好な噴霧状態を得ることができる。
【0023】
なお、本発明は例えば図4に示される実施の形態のように、スクリュー体14の先端部分を、液体回転室20の軸線に対して略垂直な方向に切り削いだ平面状に形成してもよい。
【0024】
また、この実施の形態においては、液体回転室20の内壁面が、スクリュー体14の先側半部と同じ半球面状に形成されていて、スクリュー体14が切り削がれた部分が液体回転室20になっている。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、スクリュー体の先側半部を略半球状に形成して、複数条の螺旋溝をスクリュー体の外周面に形成したことにより、螺旋溝から液体回転室内に送り込まれた液体が乱流になることなく滑らかに噴出孔に向かうので、螺旋溝において与えられた回転力が減殺されることなく噴出孔から放出され、良好な噴霧状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の内視鏡用噴霧具の先端部分の側面断面図である。
【図2】 図1におけるII−II断面図である。
【図3】 本発明の参考例のスクリュー体の単体の正面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の内視鏡用噴霧具の先端部分の側面断面図である。
【図5】 従来の内視鏡用噴霧具の先端部分の側面断面図である。
【符号の説明】
1 先端ノズル
2 送液管
10 噴出孔
11 ノズル本体
12 先端キャップ
14 スクリュー体
15 螺旋溝
20 液体回転室
Claims (1)
- 送液管を通って後方から送られてきた液体を軸線周りに回転させるための螺旋溝が形成されたスクリュー体が、先端壁の中央部分に噴出孔が形成された先端キャップ内に配置された内視鏡用噴霧具において、
上記スクリュー体の先端面が、外周面に上記螺旋溝が複数条形成された半球面の先寄りの部分を軸線に対し略垂直な方向に切り削いだ平面状に形成されると共に、上記先端キャップの内壁面が、上記スクリュー体の半球面が嵌まる半球状に形成されて、
上記スクリュー体の切り削がれた部分が、上記スクリュー体を通った液体を回転させるための液体回転室になっていることを特徴とする内視鏡用噴霧具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27172999A JP4390326B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 内視鏡用噴霧具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27172999A JP4390326B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 内視鏡用噴霧具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001087395A JP2001087395A (ja) | 2001-04-03 |
JP4390326B2 true JP4390326B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=17504034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27172999A Expired - Fee Related JP4390326B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 内視鏡用噴霧具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4390326B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104548292A (zh) * | 2014-12-25 | 2015-04-29 | 江苏安特尔医疗科技有限公司 | 内镜手术喷洒管 |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27172999A patent/JP4390326B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104548292A (zh) * | 2014-12-25 | 2015-04-29 | 江苏安特尔医疗科技有限公司 | 内镜手术喷洒管 |
Also Published As
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JP2001087395A (ja) | 2001-04-03 |
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