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JP4389247B2 - 4−イミノ−n−アルコキシまたはオキシポリアルキルピペリジン化合物および重合調節剤としてのそれらの使用 - Google Patents

4−イミノ−n−アルコキシまたはオキシポリアルキルピペリジン化合物および重合調節剤としてのそれらの使用 Download PDF

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JP4389247B2
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Description

本発明は、選択された4−イミノ−N−アルコキシポリアルキルピペリジンに化合物、および(a)少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー;(b)4−イミノ−N−アルコキシ−ポリアルキル−ピペリジン化合物から成る重合性組成物に関するものである。本発明のさらなる側面は、エチレン性不飽和モノマーの重合化方法および、重合の制御のために4−イミノ−N−アルコキシ−ポリアルキル−ピペリジン化合物を用いることである。中間体であるN−オキシルの誘導体、エチレン性不飽和モノマーおよびN−オキシル誘導体とフリーラジカル開始剤との組成物並びに重合方法は、同様に本発明の主題である。
本発明の化合物は、多分散度合の低いポリマー樹脂生成物を提供する。方法はモノマーからポリマーへの良好な変換効率で進む。特に、本発明は、安定したフリーラジカルを介在する重合方法に関するもので、該方法は高い重合速度および高いモノマーからポリマーへの変換率で、単独重合体、ランダム共重合体、ブロック共重合体、マルチブロック共重合体、グラフト共重合体、等を提供する。
1986年4月8日に発行されたソロモンらによる、米国特許US−A−4 581 429号公開公報は、ポリマーの成長を制御して、ブロック重合体やグラフト重合体を含む短鎖またはオリゴマー状単独重合体および共重合体を製造するフリーラジカル重合方法を開示する。この方法は式;R'R"N−O−Xで表される開始剤を使用する。(式中Xは不飽和モノマーを重合化できるフリーラジカル種である。)反応は概して低い反応率である。特に言及したラジカルR'R"N−O・基は1,1,3,3テトラエチルイソインドリン、1,1,3,3テトラプロピルイソインドリン、2,2,6,6テトラメチルピペリジン、2,2,5,5テトラメチルピロリジンまたはジ−第三−ブチルアミンから誘導される。しかしながら提示された化合物がすべての必要条件を満たしているというわけではない。特に、アクリレートの重合化は十分な速さで進まないおよび/または、モノマーからポリマーへの反応率が求められるほどには高くない。
米国特許US−A−4581429号公開公報
英国特許GB2335190号公開公報は、まず、アルキル基が1から4個の炭素原子を有し、少なくとも1つの基はメチル基とは異なる、4−置換の2,2,6,6テトラアルキルピペリジンに基づく重合調節剤/開始剤を開示する。しかしながらヒドロキシドおよびニトロキシドおよびニトロキシルエーテル化合物、特に制御されたラジカル重合化のための調節剤/開始剤として記述されたもののいずれもが4−イミノ置換基を持たない。
驚くべきことに、本発明による4−イミノ2,2,6,6テトラアルキルピペリジン誘導体は、高い収量と純度で製造できるため、多大な生産量を考慮すると、特に産業的価値が高いことがわかった。
4−位置におけるイミノ構造は、特に昇温時の保存上重要である高い熱安定性を保証する。
化合物は、例えば従来の安定性試験に用いられるような高い温度で保存した後でも昇温
時に開始/調節の能力が変わらないことを示す。
ニトロキシルやニトロキシルエーテル介在のフリーラジカル重合に関連するもう一つの問題は、結果として得られるポリマーの顕著な色彩の形成である。4−位置にイミノ構造を持つ本発明の化合物は、これまでの同様の構造を持つ他の従来技術の化合物に比べ、ポリマーに対し、顕著により少ない色しか与えない。
いくつかのケ−スで、最終生産物もしくは少なくとも中間生成物のどちらかは結晶の形を持ち、それゆえ従来の結晶化によって簡単に精製できる。
4−イミノ基は4−オキソ基に比べいくつかのケースでモノマーからポリマーへわずかにより高い変換率をもたらす。
2および/または6位置のメチル基の変わりにエチル基によって導入される立体障害は、更なる開始活性の増加と重合の抑制をもたらす。
更に、4−ヒドロキシルアミン置換体がそのまま残される場合、ポリマーがすでに形作られているときは、OHを反応させてテレケリックスを製造することが可能である。
本発明の対象の一つは、式(1)で表される化合物である。
式(1)
Figure 0004389247
1、G2、G3、およびG4は、独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すかもしくはG1とG2が一緒になりかつG3とG4も一緒になるかまたはG1とG2が一緒になってもしくはG3とG4が一緒になって、ペンタメチレン基を表し;ここでG1、G2、G3、お
よびG4が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す場合、少なくとも一つはメチル基よ
り高級なアルキル基を表す;G5およびG6はそれぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。
nは、1、2、3、もしくは4を表す。Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが
1を表し、R1がアルキル基もしくはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表
し;R2は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表す。
nが1の場合
1は水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくは、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または、炭素原子数5ないし12のシクロア
ルケニル基;
フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって、非置換であるかもしくは、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β―不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;
−SO3 -+ 、−PO(O-+2 、−P(O)(OR22 、−SO2−R2 、−CO
−NH−R2、−CONH2、−COOR2、または、−Si(Me)3、を表し、;(式中、Q+はH+、アンモニウムまたは、アルカリ金属の陽イオンを表す。)
nが2の場合
1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレ
ン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基であって、非置換であるかもしくは、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つによって置換されて良いもの;またはキシリレン基を表すか;もしくは
1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14
個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸の、ビスアシル基を表す。
nが3の場合
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族トリカルボン酸の3価の基を表す。
nが4の場合
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族テトラカルボン酸の4価の基を表し、
そしてXは以下のものからなる群より選択される。
−CH2−アリール、
Figure 0004389247
、−CH2−CH2−アリール、
Figure 0004389247
Figure 0004389247
3−シクロへキセニル、 3−シクロペンテニル、
Figure 0004389247
ここでR20は、水素原子もしくは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;
前記アルキル基は非置換であるかまたは−OH、−COOHもしくは−C(O)R20基の一つ以上で置換されており;そして
アリール基は、非置換であるかまたは炭素原子数1ないし12のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1ないし12のアルキルカルボニル基、グリシジルオキシ基、OH、−COOHもしくは−COO(炭素原子数1ないし12の)アルキル基で置換されたフェニル基もしくはナフチル基を表す。
炭素原子数1ないし18のアルキル基は直鎖または枝分かれしたものがあり得る。例をあげれば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、2−ペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、t−オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、オクタドデシル基である。炭素原子数が36までのアルキル基が可能であるが、炭素原子数1ないし18のアルキル基が望ましい。
−COOHで置換されたアルキル基の例としては、CH2−COOH、CH2−CH2
COOH、(CH23−COOHまたは、CH2− CHCOOH− CH2−CH3があ
る。
ヒドロキシル基または、アルコキシカルボニル基で置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基は例えば、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、メトオキシカルボニルメチル基、またはエトキシカルボニルエチル基である。
3ないし18個の炭素原子を有するアルケニル基は、分岐した基もしくは非分岐の基であり、例えばプロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−2,4−ペンタジエニル基、3−メチル−2−ブテニル基、n−2−オクテニル基、n−2−ドデセニル基、イソドデケニル基である。
3ないし18個の炭素原子を有するアルキニル基は分岐した基もしくは非分岐の基であり、例えばプロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、イソブチニル基、n−2,
4−ペンタジイニル基、3−メチル−2−ブチニル基、n−2オクチニル基、n−2−ドデシニル基、イソドデシニル基である。
アルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ペントキシ基、イソペントキシ基、ヘクソキシ基、ヘプトキシ基またはオクトキシ基である。
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基は、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α、α−ジメチルベンジル基または、2−ペンチルエチル基であり、ベンジル基が望ましい。
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基は、例えば、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロへプチル基、メチルシクロペンチル基またはシクロオクチル基である。
炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基は、例えば、3−シクロペンテニル基、3−シクロへキセニル基、3−シクロへプテニル基である。
1が飽和、不飽和、または芳香族のカルボン酸の1価の基ならば、例えば、アセチル
基、カプロイル基、ステアロイル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、ベンゾイル基、またはβ−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル基である。
1がジカルボン酸の2価の基であるならば、それは例えば、マロニル基、サクシニル
基、グルタリル基、アジポイル基、スベロイル基、セバコイル基、マレオイル基、イタコニル基、フタロイル基、ジブチルマロニル基、ジベンジルマロニル基、ブチル(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロニル基またはビシクロヘプテンジカルボニル基である。
1がトリカルボン酸の3価の基であるならば、それは例えばトリメリトイル基、シト
リル基、またはニトリロトリアセチル基である。
1がテトラカルボン酸の4価の基ならば、例えばブタン−1,2,3,4−テトラカ
ルボン酸もしくはピロメリット酸の4価の基である。
好ましくは、nは1または2を表し、より好ましくはnは1である。
1、G2、G3、G4の少なくとも1つはエチル基またはプロピル基であり、特にエチル基である。
好ましくは、Xは、
Figure 0004389247
からなる群から選択される。ここでR20 は、水素原子または(炭素原子数1ないし8の
)アルキル基を表す。
特に好ましいのは、X が、
Figure 0004389247
からなる群から選択されるときであり、ここでR20 は水素原子または(炭素原子数1な
いし4の)アルキル基を表す。もっとも好ましい置換基は、
Figure 0004389247
である。
本発明の特に好ましい態様において、G1、G2、G3および、G4の中の少なくとも一つはエチル基で、他はもうメチル基を表し、G5およびG6はそれぞれ独立して水素原子もしくはメチル基を表す。
好ましくはYは、酸素原子を表す。
好ましい化合物群は、G1およびG3はメチル基を表し、G2およびG4はエチル基を表すかまたは、G1およびG2はメチル基を表し、G3およびG4はエチル基を表し;G5および G6はそれぞれ互いに独立して水素原子またはメチル基を表し;
Yは、酸素原子を表し、
nは1を表し、
1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基また
は炭素原子数3ないし18のアルケニル基;
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって非置換であるかもしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基の一つ以上で置換されて良いもの;または
−C(O)−(炭素原子数1ないし36の)アルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分を表し;
Xは、以下のものからなる群から選択され、
Figure 0004389247
ここでR20は、水素原子または(炭素原子数1ないし4の)アルキル基である。
好ましい個々の化合物は、以下のものである。









Figure 0004389247
Figure 0004389247
特に好ましいのは
a) 2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム(化合物 101、表 1)、
b) 2, 6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−アセトキシイミノ−ピペリジン(化合物 102、表 1)、
c) 2,2−ジエチル−6,6−ジメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム (化合物 104、表 1)、
d) 2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−ピバロイルオキシイミノ−ピペリジン(化合物 105、表1)または
e) 2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−ベンゾイルオキシイミノ−ピペリジン(化合物 106、表 1)。
本発明の更なる主題は
a)少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーおよび
b)式(I)
Figure 0004389247
[式中、G1、G2、G3、およびG4は、独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、G1とG2が一緒になりかつG3とG4が一緒になるか、またはG1とG2が一緒になってもしくはG3とG4が一緒になって、ペンタメチレン基を表し、G5およびG6はそれぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; そして
X はXから誘導されたフリーラジカルX(がエチレン性不飽和モノマーの重合を開始さ
せ得るような基を表す。
nは、1、2、3、または、4である。
Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基またはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、
2は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表す。
nが1の場合
1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭
素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって、非置換であるかもしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β―不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;
−SO3 -+ 、−PO(O-+2 、−P(O)(OR22 、−SO2−R2
−CO−NH−R2、−CO−NH2、−COOR2、−Si(Me)3、を表し;(式中、Q+はH+、アンモニウムまたは、アルカリ金属の陽イオンを表す。)
nが2の場合、
1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレ
ン基、炭素原子数3ないし18のアルキニレン基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上により置換されて良いもの、またはキシリレン基を表すか、もしくは
1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14
個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸の、ビスアシル基を表し;
nが3の場合、
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族トリカルボン酸の3価の基を表し、
nが4の場合
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族テトラカルボン酸の4価の基を表す。
個々の置換基の定義と優先性はすでに与えられており、それらは組成物に対しても当てはまる。
好ましくは式(I)で表される開始剤/調節剤化合物はモノマーもしくはモノマーの混合物に基づいて、0.01モル% ないし20モル%、より好ましくは、0.01モル%ないし10モル%最も好ましくは、0.05モル%から10モル%の量で存在する。モノマーの混合物が使われた場合、混合物の平均の分子量を基に、モル%が計算される。
好ましくは、エチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーは、
エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、スチレン、置換されたスチレン、共役ジエン、アクロレイン、ビニルアセテート、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、マレイン酸無水物、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリル、(アルキル)アクリルアミド、ハロゲン化ビニルもしくはハロゲン化ビニリデンからなる群より選択される。
特にエチレン性不飽和モノマーは、エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、イソプレン、1,3ブタジエン、α−炭素原子数5ないし18のアルケン、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンまたはCH2=C(Ra)−(C=Z)−Rb
、で表される化合物である。
[式中、Ra は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基、Rbは、NH2、O-(Me+)、グリシジル基、非置換の炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、少なくと
も一つの窒素原子および/または酸素原子で中断されている炭素原子数2ないし100のアルコキシ基もしくはヒドロキシ基で置換されている炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、非置換の 炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ)基、ヒドロキシ基で置換されている炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基、ヒドロキシ基で置換されているジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基、−O−CH2−CH2−N(CH32または−O−CH2−CH2−N+H(C
32 An-を表し、
An- は、無機または有機酸で一価の陰イオンを表し、
Me は、一価の金属原子またはアンモニウムイオンを表し、
Z は、酸素原子または硫黄原子を表す。)]
少なくとも一つの酸素原子で中断されている炭素原子数2ないし100のアルコキシ基としてのRaの例は、以下の式で表されるものである。
Figure 0004389247
(式中、Rcは、炭素原子数1ないし25のアルキル基、フェニル基、または炭素原子数
1ないし18のアルキル基で置換されたフェニル基を表し、Rd は水素原子もしくはメ
チル基でvは1から50までの数を表す。これらのモノマーは例えば、対応するアルコキシラート化したアルコ−ル類もしくはフェノ−ル類のアクリル化により、非イオン性の界面活性剤から誘導される。繰り返しの単位はエチレンオキシド、プロピレンオキシド、または両方の混合物から誘導されても良い。)
適するアクリレートまたはメタクリレートモノマーの更なる例を以下に示す。
Figure 0004389247
(式中、An-およびRaは前述で定義した通りの意味を有し、Reは、メチル基またはベ
ンジル基を表し、An-は、好ましくはCl-、Br-または-3S−CH3を表す。
更なるアクリレ−トノモノマーは、
Figure 0004389247
アクリレート以外の適するモノマーの例は、
Figure 0004389247
である。
好ましくは、Raは、水素原子またはメチル基を表し、Rbは、NH2、ジシジル基、非置
換もしくはOHで置換された炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、非置換の炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基、OHで置換された(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基またはOHで置換されたジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基を表し、
そしてZは、酸素原子を表す。
特に好ましいエチレン性不飽和モノマーは、スチレン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミンまたはジメチルアミノプロピル−メタクリルアミドである。
本発明の更なる主題は、少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーのフリーラジカル重合によリオリゴマー、コオリゴマー、ポリマー、コポリマー(ブロックまたはランダム)を製造する方法であって、該方法は、前記モノマーもしくはモノマー類/オリゴマー類を式(I)で表される開始剤化合物の存在下でO−C結合を分断させて二つのフリーラジカル(ここでラジカル・X が重合を開始できるものである)を形成する反応条件下で、(共)重合することからなる方法である。
好ましいのは、O−C結合の分断が、超音波処理、加熱またはガンマ波からマイクロ波までの範囲の電磁波への暴露により行われる方法である。
更に好ましくは、O−C結合の分断が加熱によって行われ、50℃と160℃の間の温度で起こる。
前記方法は、有機溶媒、または水または有機溶媒と水の混合物の存在の下に行われる。グリコ−ルや脂肪酸のアンモニウム塩のような付加的な溶媒または界面活性剤が存在しても良い。他の適する共溶媒は以下に記述する。
好ましい方法は、できるだけ少量の溶媒を用い、反応混合物中には、約30重量%以上のモノマーと開始剤が、特に好ましくは50重量%以上、最も好ましくは80重量%以上を使用する。
もし有機溶媒が使われる場合、適する溶媒または溶媒の混合物は、典型的には、純粋なアルカン類(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン)、炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン)、ハロゲン化された炭化水素類(クロロベンゼン)、アルカノ−ル類(メタノ−ル、エタノ−ル、エチレングリコ−ル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル)、エステル類(エチルアセテート、プロピル、ブチルまたはヘキシルアセテート)、およびエ−テル類(ジエチルエ−テル、ジブチルエ−テル、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル)またはこれらの混合物である。
水性の重合化反応は、反応の混合物がモノマー変換の間中を通して均一の単相を保つことを確にするために水混和性または親水性の共溶媒によって補われる。
水性溶媒は、すべての重合化反応が完了するまでに反応物またはポリマー生成物の沈殿を防止する溶媒系を提供するのに効果的である限り、いかなる水溶性、水混和性の共溶媒も使用し得る。
本発明で有益な例示的な共溶媒は、脂肪族、アルコ−ル類、グリコ−ル類、エ−テル類、グリコ−ルエ−テル類、ピロリジン類、N−アルキルピロリジノン類、N−アルキルピロリドン類、ポリエチレングリコ−ル類、ポリプロピレングリコ−ル類、アミド類、カルボン酸類とその塩、エステル類、有機硫化物、硫黄酸化物、スルフォン類、アルコ−ル誘導体、ブチルカルビト−ルまたはセロソルブ、のようなヒドロキシエ−テル誘導体、アミノアルコ−ル類、ケトン類など並びにそれらの誘導体や混合物からなる群から選択されて良い。
詳細な例は、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ジオキサン、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、グリセロール、ジプロピレングリコ−ル、テトラヒドロフランおよび他の水溶性または水混和性の物質およびそれらの混合物を含む。水と水溶性または水混和性の有機溶媒の混合物が水性反応媒体として選択される場合、水の共溶媒に対する共溶媒の重量比は概ね約100:0ないし10:90の範囲である。
この方法は、ブロック共重合体を製造するために特に有用である
ブロック共重合体は、例えば、ポリスチレンとポリアクリレートのブロック共重合体[例としてポリ(スチレン−CO−アクリレート)もしくはポリ(スチレン−CO−アクリレート−CO−スチレン)]である。それらは、接着剤として、ポリマーブレンドのための相溶剤としてまたはポリマー強化剤として有用である。ポリ(メチルメタクリレート−CO−アクリレート)ジブロック共重合体もしくはポリ(メチルアクリレート−CO−アクリレート−CO−メタクリレート)トリブロック共重合体は、コーティング系の分散剤として、コーティング添加剤(例; 流動化剤、相溶剤、反応性希釈剤)またはコーティング(例;高固体ペイント)中の樹脂成分として有用である。スチレン、(メタ)アクリレートもしくはアクリロニトリルのブロック共重合体は、プラスチック類、弾性物質類および粘性剤類に有用である。
更に、本発明のブロック共重合体は、該共重合体においてはブロックは極性モノマーと非極性モノマーとの間で交互になっているが、高度に均一なポリマーのブレンドを製造するために両親媒性の界面活性剤または分散剤としてたくさんの用途において有用である。
本発明における(共)重合体は1,000ないし400,000 g/mol、好ましくは2,000ないし25,000g/mol、より好ましくは2,000ないし200,000g/molの分子量を持ち得る。大量に生産されたとき、平均分子量は500,000(最低の分子量は上述と同様で)まで有り得る。平均の分子量は、サイズ排除クロマトグラフィ−(SEC)、ゲル浸透クロマトグラフィ−(GPC)、マトリックス補助
レ−ザ−脱離/イオン化質量分析(MALDI−MS)または、もし開始剤が容易にモノマーと区別できる基を与える場合はNMRもしくは他の慣用の方法により決定され得る。
本発明の重合体または、共重合体は好ましくは、1.0ないし2、より好ましくは1.1ないし1.9、最も好ましくは1.1ないし1.8の多分散性を有する。
このように、本発明は、合成においてグラフトまたは共重合体共に、新奇ブロックの、多重ブロックの、星型(スタ−ポリマー)の、グラディアントな、ランダムな、過度に枝分かれしている、樹枝状の共重合体の合成も含む。
本発明によって製造されるポリマーは次の用途に有用である。
接着剤、洗浄剤、分散剤、乳化剤、界面活性剤、消泡剤、定着剤、防食剤、粘度向上剤、潤滑油、流動調節剤、増粘剤、架橋剤、紙処理、水処理、電子材料、塗料、コ−ティング剤、写真、インク材料、画像材料、超吸収剤、化粧品、洗髪・調髪製品、防腐剤、殺生物剤またはアスファルト、皮製品、セラミックス、木質、改質剤。
本発明の重合化は、“リビング”重合化なので、それは実際思うままに始め、終えることができる。更に、ポリマー生成物はリビング物質における重合の継続をさせる官能性アルコキシアミン類を保持する。このように本発明の一つの実施態様によって、一旦、第一のモノマーが初期の重合化のステップで消費されると、次の重合化のステップで第2のモノマーが加えられて、成長中のポリマー上に2次のブロックを形成することができる。それゆえ、マルチブロック共重合体を製造するために同じかまたは異なるモノマーを用いて、追加的な重合を行うことが可能である。
更に、これはラジカル重合のため、ブロックは本質的にどの順序でも製造可能である。あるものは、イオン重合の場合のように継続的な重合化工程が最も安定度の低い中間生成物から最も安定度の高い中間生成物へと流れねばならないところで、必ずしもブロック共重合体を製造することだけに制限されない。このように、ポリアクリロニトリルまたはポリ(メタ)アクリレートのブロックは最初に製造され、そのあと該ブロックにスチレンまたはブタジエンブロックがそれに反応する等のマルチブロック共重合体を製造することが可能である。
更に本発明のブロック共重合体の異なるブロックを結びつけるのに何の結合基も必要としない。単純に連続的なモノマーを加えて、連続的なブロックを形成することができる。
多数の特殊にデザインされた重合体および共重合体が、本発明により入手可能であり例えば、とりわけ文献にある星型(スタ−)およびグラフト(共)重合体のように、本発明によって近づきやすいものとなる。とりわけC.J.ホーカー(Hawker)により、
アンギュー.ケミー.(Angew.Chemie),1995,107,1623ないし1627頁、に記載された星型およびグラフト(共)重合体、K.マチャチェウスキー( Matyaszewski)らにより、マクロモレキュールズ(Macrmolecules)1996,29巻,No.12,4167ないし4171頁に記載されたデンドリマー、C. J.ホーカー(Hawker)らにより、マクロモレキュール.ケミカルフィジックス(Macromole.Chem.Phys.)198,155ないし166頁(1997)に記載されたグラフト(共)重合体、C.J.ホーカー(Hawker)により、マクロモレキュールズ(Macrmolecules)1996,29,2686ないし2688頁に記載されたランダム共重合体、N.A.リスティゴバーズ(Listigovers)により、マクロモレキュールズ(Macrmolecules)1996,29,8992ないし8993頁に記載されたジブロックとトリブロック共重合体である。
式(II)で表される化合物もまた本発明の主題である。
Figure 0004389247
[式中、G1およびG3は、独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、G2およ
びG4は、独立して炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、
5およびG6は、それぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
nは、1、2、3、または4を表し、
Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基もしくはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、
2は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表す。
nが1の場合
1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭
素原子数3ないし18のアルケニル基または、炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるか、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって非置換であるかもしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β−不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;
−SO3 -+ 、−PO(O-+2 、−P(O)(OR22 、−SO2−R2 、−CO
−NH−R2、−CONH2、−COOR2、または、−Si(Me)3、を表し、;(式中、Q+はH+、アンモニウムまたは、アルカリ金属の陽イオンを表す。)
nが2の場合
1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレ
ン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;またはキシリレン基;もしくは
1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14
個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸の、ビスアシル基を表す。
nが3の場合
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族トリカルボン酸の3価の基を表し、
nが4の場合
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族テトラカルボン酸の4価の基を表す。
個々の置換基の定義と優先性はすでに与えられており、それらは式2で表される化合物にも当てはまる。
結果として、本発明の更なる主題は、
a)少なくとも一つはエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーと
b)式(II)による化合物
Figure 0004389247
[式中、G1、G2、G3、およびG4は独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、またはG1とG2が一緒になりかつG3とG4が一緒になるか、またはG1とG2が一緒になってもしくはG3とG4が一緒になって、ペンタメチレン基を表し、G5およびG6はそれぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。
nは、1、2、3、または4を表し、
Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基を表すかもしくはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、
2は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表す。
nが1の場合
1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭
素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって、非置換であるかもしくは、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β−不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;−SO3 -+、−PO(O-+2、−P(O)(OR 22、−SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2、またはSi(Me)3、を表し、(式中、Q+はH+、アンモニウムまたは、アルカリ金属の陽イオンを表す。)
nが2の場合
1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレ
ン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;またはキシリレン基;もしくは
1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14
個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸の、ビスアシル基を表す。
nが3の場合、
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族トリカルボン酸の3価の基を表し、
nが4の場合
1は、脂肪族、環状脂肪族、芳香族テトラカルボン酸の4価の基を表す。]で表される
化合物;および
c) フリーラジカル源、からなる重合性組成物である。
ラジカル源はビス−アゾ化合物、過酸化物、ペレスターまたはハイドロパーオキサイドであって良い。
炭素を中心に持つラジカルの調製については、とりわけホーベンウェイル(Houben Weyl),メソーデンデアオルガニッシェッンケミー(Methoden der
Organischen Chemie),E19a巻,60ないし147頁の中に記載されている。これらの方法は広く類似の分野に応用され得る。
ラジカル源は好ましくは、2,2'−アゾビスイソブチルニトリル、 2,2'−アゾビス(2−メチル−ブチルニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)、2,2'−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、 1
,1'−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2'−アゾビス(イソブチルアミド)ジハイドレート、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル、ジメチル2,2'−アゾビスイソブチレート、2−(カルバモイルアゾ)イソ
ブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、 2,2'−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2'−アゾビス(N,N'−ジメチレンイソブチルアミジン)前記化合物の遊離塩基または塩素酸化合物、2,2'−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)前記化合物の遊離塩基又塩素酸化合物、2,2'−アゾビス{2−メチル−
N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}または、2,2'
−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミドである。
好ましい過酸化物とハイドロパーオキサイドは、アセチルシクロへキサン、シクロへキサンスルフォニルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、t−アミルパーネオデカノート、t−ブチルパーネオデカノエート、t−ブチルパ−ピバレート、t−アミルパーピバレート、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイド、ジイソノナノイルパーオキサイド、ジデカノイルパーオキサイド、ジオクタノイルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイド、琥珀酸パーオキサイド、ジアセチルパーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー2−エチルヘキサノエート、ビス−(4−クロロベンゾイル)−パーオキサイド、t−ブチルパーイソブチレート、t−ブチルパーマレイネート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーイソノナオネート、2,5−ジメチルへキサン2,5−ジベンゾネート、t−ブチル
パーアセテート、t−アミルパーベンゾネート、t−ブチルパーベンゾネート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2ビス(t−ブチルパーオキシ)プロパン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ−t−ブチルパーオキサイド、 3−t−ブチルパーオキシ3−フェニルフタライド、ジ−t−アミルパーオキサイド、 α,α'−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、3,5−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,5−ジメチル1,2−ジオキソラン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシン−2,5−ジ−t−ブチルパーオキサイド、3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル1,2,4,5−テトラオクサシクロノナン、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ピナンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンモノ−α−ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド または、t−ブチルハイドロパーオキサイドである。
これらの化合物は商業的に入手可能である。
一つ以上のラジカル源が使用される場合は、さまざまな置換のパターンの混合が得られ得る。
式(II)の化合物はモノマーもしくはモノマーの混合物に基づき0.01モル% ないし20モル%、より好ましくは0.01モル%ないし10モル%、最も好ましくは0.05モル%ないし10モル%の量で存在する。
ラジカル源は好ましくはモノマーもしくはモノマーの混合物に基づいて0.01 モル%ないし20モル%、より好ましくは0.01モル%ないし10モル%、最も好ましくは0.05 モル%ないし10モル%の量で存在する。
式(II)で表される化合物に対するラジカル源のモル比は1:10ないし10:1、好ましくは1:5ないし5:1より好ましくは1:2ないし2:1であって良い。
本発明の更なる主題は、少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーのフリーラジカル重合によりオリゴマー、コオリゴマー、ポリマー、コポリマー(ブロックまたはランダム)を製造する方法であって、モノマーもしくはモノマー類/オリゴマー類を式(II)で表される化合物およびフリーラジカル源(該フリーラジカルは重合化を開始することができる)の存在下、(共)重合化することからなる。
定義と優先性、並びに反応条件はすでに与えられており、それらは本方法にも当てはまる。
本発明のより更なる主題は、上述の方法の一つにしたがって、ラジカル重合によって製造されたポリマー;
式 (III)で表される基
Figure 0004389247
(式中、置換基は上記で定義された通りである。)およびエチレン性不飽和モノマーの制御されたラジカル(共)重合のためにフリーラジカル源と共に、式(I)で表される化合物または式(II)で表される化合物を使用することである。
式 IIで表される化合物は、例えば、E.G.ロザンチェフ( Rozantsev),A.V.チュジノフ(Chudinov),V.D.ショール(Sholle).;Izv.アカッド( Akad).ナウク( Nauk).SSSR,サー(Ser).キム(Khim).(9),2114(1980)、に従い、ヒドロキシルアミンとの縮合反応における、相当する4−オキソニトロキシドに始まり、続くOHとの反応により製造される。
Figure 0004389247
その他の可能な反応のスキ−ムは、例えばフランス特許FR 1503149号公報に記載の通り、まず4−オキソニトロキサイドをヒドラジンまたはアミンと反応させて、イミンを生じることである。しかしながら、まず、4−オキソピペリジンをヒドロキシルアミン、ヒドラジンまたはセミカルバシドと反応させて対応するイミノ化合物にし、そしてイミノピペリジンを酸化させて対応するニトロキシドにすることもまた可能である。
式(I)であらわされるアルコキシアミンは、例えば英国特許GB2335190号公報記載のとおりニトロキシドと同様に製造してもよい。式(I)で表される化合物の製造の方法で特に適したプロセスは、4−オキソ−アルコキシアミン、から始まるもので、その製造も英国特許GB2335190号公報に記載されている。
Figure 0004389247
4−オキソ−アルコキシアミンはすでにいくつかの不斉炭素原子を持つ可能性があり、
様々な立体異性体が、通常、個々の異性体との異なる比率の混合物として得られる。しかしながら純粋な形で個々の異性体を分別することが可能である。純粋な個々の異性体と同様に立体異性体の混合物は本発明の範囲内にある。
立体異性体の比率は、塩基または酸のような適する触媒によって影響をうける。この異性体の平衡は4−オキソ−アルコキシアミンの段階で、イミン形成反応の間に、または、最終的な4−イミノ−アルコキシアミンの段階で達せられる。立体異性体の比率の変化により全体的な収量が増加されるが、それは、例えば結晶化により達成される。
適する塩基は、例えばLiOH、KOH、NaOHもしくはCa(OH)2、NaOC
3、NaOCH2CH3、Mg−エタノレートもしくはK−第三ブチラートのようなアル
カリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物またはアルコラ−トである。適する塩基はまたアミン類、特にピペリジン、モルフォリン、ピリジン、トリエチルアミンのような第二アミンまたは、第三アミンまたはDBU(ジアザビシクロウンデカン)、DABCO (ジアザビシクロオクタン)のようなアミジン類である。
適する酸は、例えばHCl、H2SO4、H3PO4、などの無機強酸、CH3SO3Hまたはパラトルエンスルホン酸のような、有機スルホン酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、安息香酸などの有機酸、AlCl3 または、BF3のようなルイス酸、HBF4または、HPF6のような複雑な酸である。
本発明の更なる局面は、次式(I)の化合物の製造のための改良された方法で
あって、
式(I)
Figure 0004389247
で表され、次化合物(X)
Figure 0004389247
で表される化合物と次式(XI)R1−Y−NH2 (XI)
[式中、置換基は上記で定義されたような意味を有する。]とを反応させることからなり、式(X)で表される化合物が最初に酸もしくは塩基の触媒で処理されるかまたは酸もしくは塩基の触媒がイミンを形成する反応の間に添加されることを特徴とする方法である。
ケトンおよび置換されたアミンからイミンを形成する反応はそれ自体知られている。
適する酸または塩基の触媒はすでに述べた。それらは、好ましくは抽出物に基づいて0.01ないし10重量%、より好ましくは0.1ないし10重量%、そして最も好ましくは1ないし5重量%の濃度で用いられる。
もし、式(X)で表される化合物が触媒で前処理される場合、処理期間は典型的には、1分ないし10時間、より好ましくは、10分ないし2時間である。 該処理は室温で好ましく為され得るが、しかしながら、0℃ないし150℃で作業することも可能である。これは、溶液中または、塊状で為されることができる。典型的な溶媒はアルコ−ル類、エ−テル類、ケトン類、脂肪族または芳香族炭化水素である。
前処理された式(X)で表される化合物は直ちにまたは保存ののち、イミン形成反応に従う。触媒は反応の混合物から除去されるかまたはその中に残ることができる。
酸または塩基の触媒が反応の間に添加されるとき、好ましくは開始時に添加される。しかしながら、後の工程で添加することも可能である。
以下の例によって本発明を説明する。
A) 製造実施例
実施例A1:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム(表1、化合物101)
独国出願公開第199 09 767号明細書にしたがって製造した2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−オキソピペリジンを、10重量%のKOHを含有するメタノ−ルの中に溶解し、そして室温にて5時間撹拌した。
メタノ−ルを蒸発させ、残査を水で洗浄し、そして真空乾燥した。
150 ml のメタノ−ル中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−オキソピペリジン95.24g(0.3 モル)およびヒドロキシルアミン50%29.7g(0.45 モル)水溶液を還流下で5時間撹拌した。懸濁液をその後−8℃まで冷却し、ろ過した。100mlの冷えた(−20 oC)メ
タノ−ルで固形分を洗浄し、乾燥して、白色、微結晶粉状、融点130−145 ℃の標題化合物64g(64.1%)を得た。
203222(332.49)計算値C72.25%、H9.70%、N8.43%、実測値72.19%C、 9.54 %H、 8.43 %N。
実施例A2:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−アセトキシイミノ−ピペリジン(表1、化合物102)
エチルアセテート20ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム10g(0.03モル)の懸濁液に4−ジメチルアミノ−ピリジン0.1gと無水酢酸3.8ml(0.04 モル)を添加した。該混合物をその後2時間室温で撹拌した。この間に形成された均一な透明溶液を水とNaHCO3溶液で洗浄し、そして真空乾燥し、無色油状物として標題化合物11.
2g(99.7%)を得る。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 7.33−7.20 m (5ArH), 4.81−4.72 m (1H), 3.3−0.62 m (22H), 2.15 s (OC−CH3), 1.45 d (CH3).
実施例A3:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキ
シ)−ピペリジン−4−オンセミカルバゾン(表1、化合物103)
独国出願公開第199 09 767号明細書にしたがって製造した2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−オキソピペリジン を重量比で10%のKOHを含有するメタノ−ル中に溶解し、そして5時間室温で撹拌したメタノ−ルを蒸発させ、残査を水で洗浄し、真空乾燥した。2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オン6.4 g (0.02 モル)のメタノ−ル20ml溶液にセミカルバジドハイドロクロライド 3.3g(0.03モル)と水酸化カリウム1.67g(0.025モル)(85%)を添加した。混合物は5時間還流下で撹拌したのち水200mlで希釈した。沈殿物をジクロロメタン100ml中に抽出し、有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥した後、蒸発さ
せて、わずかに黄色い樹脂として標題化合物7.8g(98.8%)を得た。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 8.5−7.7 bm (1H),
7.39−7.16 m (5 ArH), 6.5−5.0 bm (2H), 4.87−4.64 m (1H), 2.7−0.63 m (25H)
実施例A4:2,2−ジエチル−6,6−ジメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム (表1、化合物104)
2,2−ジエチル−6,6−ジメチル−ピペリジン−4−オン[製造は、モナシェフテフューアケミー(Monatshefte fur Chemie)88,464(195
7)参照]を対応するニトロキシドに転換し、それをさらには独国出願公開第199 09 767号明細書に記載の方法を用いて2,2−ジエチル−6,6−ジメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンに変換した。無色油状物を得た。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 7.34−7.23 m (5 ArH), 4.80−4.73 m (1H), 2.6−0.64 m (20H), 1.49 d (CH3).
このアルコキシアミン(6.06g、0.02モル)をその後実施例1に類似してメタノ−ル中10mlでヒドロキシルアミン1.77ml(0.03 モル)50%水溶液、と反応させた。標題化合物(5.15 g, 81%)はヘキサン−エチルアセテート (4:1)を用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィ−後無色油状物として得られた。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 8.5 bs (1H), 7.36−7.21 m (5ArH), 4.78−4.70 m (1H),
3.1−0.64 m (20H), 1.52 d (CH3).
実施例A5:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル1−(1−フェニル−エトキシ)−4−ピバロイルオキシイミノ−ピペリジン(表1、化合物105)
トルエン70ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム10g(0.03モル)の懸濁液にトリエチルアミン4.6ml(0.033モル)を加え、その後ピロバイルクロリド4g (0.033 モル)を滴下添加した。該混合物をその後室温で17時間撹拌した。沈殿した
Et3N.HClをろ過除去し、ろ液を5%NaOH50mlで2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空乾燥した。残査をヘキサン−エチルアセテート(9:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィ−をおこなって、無色油状物として標題化合物12.1 g (96.8%)を得た。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 7.34−7.20 m (5ArH), 4.81−4.73 m (1H), 3.3−0.62 m (22H), 1.45 d (CH3), 1.30 bs (9H, t−Bu).
実施例A6:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−ベンゾイルオキシイミノ−ピペリジン(表1、化合物106)
2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリ
ジン−4−オンオキシム10g(0.03モル)、ベンゾイルクロライド4.65g (0.033 モル)および、トリエチルアミン4.6ml(0.033 モル)から実施例A5に類似して製造した。
標題化合物8.1g(61.8%)をメタノ−ルで処理した後、mp.78−125 o
C(異性体の混合物)の無色の固形分として得た。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 8.05−8.0 (m, 2ArH), 7.59−7.54 m (1ArH), 7.50−7.42 m (2ArH), 7.31−6.91 m (5ArH), 4.83−4.75 m (1H), 3.3−0.62 m (22H), 1.47 d (CH3).
実施例 A7:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−N−エチルカルバモイル−オキシイミノ−ピペリジン(表1、化合物107)
トルエン50ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム10g(0.03モル)の懸濁液にエチルソシアネート2.6ml(0.033モル)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、その後、35℃で更に3時間加熱しその後、ろ過し、減圧下で蒸発させて、無色油状物として標題化合物12.1 g (99.2%)を得た。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 7.33−7.12 m (5ArH), 6.36−6.30 bs (NH), 4.80−4.71 m (1H),
3.39−3.30 (q, CH2), 3.25−0.62 m (25H),
1.45 d (CH3).
実施例 A8:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−ステロイルオキシイミノ−ピペリジン(表1、化合物108)
2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム10g(0.03モル)、ステアロイルクロライド9.7g (0.032 モル)とトリエチルアミン4.6 ml(0.033 モル)を実施例5に類似して反応させた。ヘキサン−エチルアセテート(10:1)を用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィ−後、無色油状物として16.65g(92.7%)の標題化合物を得た。
1H−NMR (300 HMz, CDCl3): 7.33−7.20 m (5ArH), 4.78−4.74 m (1H), 3.20−0.62 m (57H),
1.45 d (CH3).
実施例 A9:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−4−メトキシイミノ−ピペリジン(表1、化合物109)
ジメチルホルムアミド40ml中に2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム12g(0.036モル)の懸濁液に窒素存在下で水素化ナトリウム(鉱油中で55% )1.75 g (0.0397モル)を添加し、混合物を35oCで2時間撹拌した。わずかににごった黄色溶液に
その後10−20oCでヨウ化メチル5.65g(0.0397モル)を滴下添加した。
該混合物を室温中で18時間撹拌した後冷水200mlで希釈し、へキサン100 mlで2回抽出をおこなった。抽出物をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。ヘ
キサン−エチルアセテート(24 :1)を用いたシリカゲル上でクロマトグラフィ−は、無色油状物として標題化合物9.6g(77%)を与えた。1H−NMR (300
HMz, CDCl3): 7.32−7.19 m (5ArH), 4.80−4.
72 m (1H), 3.82 (s, CH3O), 3.25−0.62 m (
22H), 1.45 d (CH3).
実施例 A10: 1−ベンジルオキシ−2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オン−O−ベンジル−オキシム (表1、化合物110)
a)石油エ−テル200ml(40−60 oC)中の2,6−ジエチル−2,3,6−
トリメチル−ピペリジン−4−オンオキシム−1−オキシル20g(96.8 mmol)を窒素存在下で水にアスコルビン酸ナトリウム80gの溶液といっしょに激しく17時間撹拌した。スラリーを10oCまで冷却した後、ろ過し、沈殿物を水とヘキサンで洗浄
し、真空乾燥して、白色の 2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−ヒドロキシ−ピペリジン−4−オン、19.95gを得た。
b)DMFA 40ml中に水素化ナトリウム3.8g(87.5 mmol)(鉱油中で55% )のスラリ−に2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−ヒドロキシ−ピペリジン−4−オン8g(35 mmol)を添加した。該混合物を30℃で1時間撹拌し、そして、その後5℃まで冷却した。そして臭化ベンジル10.4ml(87.5
mmol)を5℃〜10℃で滴下添加した。混合物を更に3時間撹拌し、その後冷たい水200mlを注ぎ入れ、メチル−t−ブチルエ−テル50mlで2回抽出した。抽出物を蒸発させ、ヘキサン−エチルアセテート(39:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、無色油状物として標題化合物10.8g(75.5%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): 7.5−7.2 m (10 ArH), 5.1−5.04 m (2H), 4.9−4.7 m (2 H), 3.4−0.7 (m, 22H).
実施例 A11:1−アリルオキシ−2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オン−O−アリル−オキシム(表2、化合物111)
DMFA 50ml中に水素化ナトリウム5.2g(120mmol)(鉱油中で55% )のスラリ−に2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−ヒドロキシ−ピペリジン−4−オン9.6g(42mmol)を添加した。該混合物を30℃で75分間撹拌し、そしてその後室温まで冷却した。そして臭化アリル14.5g(120mmol)を室温で滴下添加した。該混合物を更に2時間撹拌し、その後冷水200ml中に注ぎ入れ、ヘキサン50mlで3回抽出した。抽出物を蒸発させ、ヘキサン−エチルアセテート(39:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィ−し、無色油状物として標題化合物10.75g(83%)を得た。C183222 についての計算値:C 70.09%、H 10.46%、 N 9.08%; 実測値C 70.03、 H 11.23%、 N 9.14%。
実施例 A12:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オン−O−ジエチルホスホナ−ト−オキシム(表2、化合物112)
トルエン70ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム10g(30mmol)の撹拌した懸濁液にトリエチルアミン4.6ml(33mmol)、ジエチルクロロホスフェート5.7 ml(33 mmol)および4−ジメチルアミノピリジン0.15gを添加した。該混合物を室温で72時間撹拌し、そしてその後更に24時間60℃で加熱した。そして室温まで冷却し、水50mlで2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、蒸発させた。残査をヘキサ
ン−エチルアセテート(2:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、無色油状物として標題化合物9.3g(66%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): 7.33−7.22 m(5H),
4.79−4.74 m (1H), 4.26−4.16 m(4H), 3.5−0.5 m (31H).
31P−NMR (162 MHz, CDCl3): 1.655−1.355 m
実施例 A13:[2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−
エトキシ)−ピペリジン−4−イリデンアミノオキシ]−酢酸−第三ブチルエステル (表2、化合物113)
乾燥DMFA 70ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム16.62g(50 mmol) の懸濁液に水素化ナトリウム(鉱油中で55% )2.4g(55mmol)を添加した。該混合物を40℃で1時間撹拌し、10℃まで冷却した。その後t−ブチル−ブロモアセテート8.1ml(55mmolを滴下添加し、そして該混合物を室温で18時間撹拌した。その後水300mlで希釈し、メチル−t−ブチルエ−テル100mlで2回抽出した。抽出物を水50mlで3回洗浄し、MgSO4で乾燥し、蒸発させる。残査をヘキ
サン−エチルアセテート(19:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーして、無色油状物として標題化合物20.85g(93.5%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): 7.33−7.19 m (5 H), 4.81−4.73 m (1 H), 4.47−4.45 m (2H), 3.1−0.5 m (25 H), 1.46 s (9H)
実施例 A14: [2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−イリデンアミノオキシ]−酢酸 (表2、化合物114)
トリフルオロ酢酸30ml中に[2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−イリデネアミノオキシ]酢酸−t−ブチルエステル10.1g(22.6 mmol)を溶解し、そして透明溶液を窒素存在下室温で4時間撹拌した。その後、該混合物を水300mlで希釈し、そしてメチル−t−ブチルエ−テル50 ml で2回抽出した。抽出物を水50mlで3回洗浄し、蒸留し、そしてヘキサン−エチルアセテート(2:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、無色油状物として標題化合物4.7g(53%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): 7.37−7.20 m (5 H), 4.80−4.72 m (1 H), 4.62−4.60 m (2H), 3.4−0.5 m ( 26H).
実施例 A15:2,2,6,6−テトラメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム (表2、化合物115)
メタノ−ル50ml中の2,2,6,6−テトラメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オン(欧州特許出願(1990),欧州特許389430で記述されているように製造したもの)36g(130mmol)の溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液26g(390mmol)を添加した。該混合物を90分間還流し、蒸発させる。残査をヘキサン−エチルアセテート(4:1)を用い450gのシリカゲル上でクロマトグラフィーし、無色油状物で静置で徐々に結晶化する標題化合物21.05 g (55%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): 8.9 bs 1H, 7.37−7.05 m (5 H), 4.83 q (1 H), 3.2−0.7m (16H), 1.51 d (3H).
実施例 A16:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム−アジピン酸エステル(表2、化合物116)トルエン70ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−1−(1−フェニル−エトキシ)−ピペリジン−4−オンオキシム10.5g(31.5mmol)の懸濁液中に、トリエチルアミン4.5ml(32.5mmol)およびアジピン酸ジクロライド2.75g(15mmolモル)を添加した。該混合物を22時間室温で撹拌し、水50mlで2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして蒸発させた。残査をヘキサン−エチルア
セテート(5:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、無色油状物として標題
化合物9.35g(76%)を得た。
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): 7.33−7.20 m (10 H), 4.8−4.74 m (2 H), 3.4−0.5 m (58 H)
実施例 A17:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オンオキシム−1−オキシル(表2、化合物117)
エチルアセテート20mlの2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オンオキシム、ブルネッティー,ヘイモ(Brunetti,Heimo);ロディー,ジーン(Rody,Jean);サマ,ノブオ;クルマダ,トモユキ:独国特許(1976),独国特許2621924 号明細書で記述されているように製造したもの)4.2g(20mmol)の溶液中に室温で撹拌しながら、エチルアセテート20 ml中のm−クロロ過安息香酸(70%)7.4g(30mmol)溶液を滴下添加した。添加完了後の該混合物を更に室温で80分間撹拌し、へキサン100mlで希釈し、1M NaHCO3100mlで3回洗浄した後、MgSO4で乾燥し、静置により固化する赤濁した油状物4.5g(〜100%)を得た。
実施例 A18:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−アセトキシイミノ−1−オキシル(表2、化合物118)
a)トルエン40ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オンオキシム45.3g(0.213モル)の溶液に4−ジメチルアミノピリジン0.2 gおよび無水酢酸20.8mlを添加した。該混合物を75分間30℃で撹拌し、その後トルエン100mlで希釈し、30%水酸化ナトリウム水溶液50 mlおよび水50 mlで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、蒸発させ2,6−ジエチル−2,3
,6−トリメチル−4−アセトキシイミノ−ピペリジン46.65gを得た。
b)エチルアセテート100ml中の2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−4−アセトキシイミノ−ピペリジン25.45g(0.1モル)の溶液を室温で撹拌の下過酢酸(酢酸中で40%)29.9ml(0.19モル) を添加した。該混合物を更に室温で22時間撹拌し、へキサン100mlで希釈し、水100mlと1M NaHCO3
100mlで洗浄した後、MgSO4で乾燥し、そして蒸発させた。残査をヘキサン−エ
チルアセテート(4:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、赤色油状物として標題化合物12.45g(46%)を得た。
122322(227.33)についての計算値: C 62.43%、 H 9.35 %、 N 10.40%、実測値62.46%、H 9.24%、 N 10.28%。
実施例 A19:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オン−O−ベンジル−オキシム−1−オキシル(表2、 化合物119)
ジクロロメタン25ml、50%水酸化ナトリウム水溶液26g、塩化ベンジル17.3
ml(0.15モル)、(C494NHSO4 0.66gおよび、2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オンオキシム−1−オキシル22.7g (0.1 mmol)の該混合物を12時間室温で激しく撹拌した。そして有機層を分離し、水20mlで洗浄し、MgSO4で乾燥し、最後に0.01mbar/58 oCで蒸発させる。赤色油状物として標題化合物31.4g(99%)を得た。
実施例 A20:2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オン−O−メチル−オキシム−1−オキシル(表2、化合物120)
ジクロロメタン30ml、50%水酸化ナトリウム水溶液50g、ヨウ化メチル7ml 、(C494NHSO40.35gおよび2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチル−ピペリジン−4−オンオキシム−1−オキシル1.75g(7.7mmol)の混合物を5時間室温で激しく撹拌した。その後有機層を分離し、水20mlで3回洗浄した後、M
gSO4で乾燥し、蒸発させた。赤色の油状の残査をヘキサン−エチルアセテート (9
:1)を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、赤色油状物として標題化合物1.52g(82%)を得た。
製造した化合物を表 1にまとめる。
Figure 0004389247
Figure 0004389247
B)重合例
全般的な注釈;
溶媒およびモノマーは使用する少し前に、アルゴン雰囲気または真空中でビグロカラムを通して蒸留した。
酸素を除去するため、すべての重合反応の混合物を重合化の前にアルゴンでフラッシュ
し、凍結融解サイクルを適用して減圧下で排気した。反応の混合物をその後アルゴン雰囲気の下で重合した。
重合化反応の開始時にはすべての開始材料が均一になるように溶解していた。
転化率は80°Cおよび0.002torrで少なくとも60分間ポリマーから未反応のモノマーを除去し、残ったポリマーを計量し、そして開始剤の重量を減引することにより決定した。
ポリマーの定性はMALDI−MS(マトリックス アシステッド レーザー脱離イオン化質量分光計)もしくはGPC(ゲル パーミション クロマトグラフィー)によって行った。
MALDI−MS;測定は線形のTOF(飛翔時間)MALDI−MS LDI−1700リニアーサイエンティフィックインク, レノ, 米国 で行った。マトリックスは2,5−ジヒドロキシ安息香酸であり、そしてレーザー波長は337nmである。
GPC; GPCはフラックスインストラメンツ社のRHEOS4000を使用しておこなった。テトラヒドロフラン(THF)を溶媒として使用し、1 ml/分でポンプで流した。二つのクロマトグラフィ−カラムを連続で置く;タイプPlgel 5μm mixed−C 、ポリマーインストラメンツ社,シュロプシャー(Shropshire),英国;で、測定は40℃で行った。カラムはダルトン社の200から2,000,000のMnを有する低分散のポリスチレンを用いて較正した。検出はエルカテック(ERCATECH AG)社のRI−検出器ERC−7515Aを使用して30℃で行った。
実施例 B1:化合物101(表1)1.5mol%を用いた145℃でのn−ブチルアクリレートの重合
冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた50mlの三口フラスコ中で、化合物 101、1.556g(4.68mmol)とn−ブチルアクリレート40g(312 mmol)を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下145℃に加熱し、そして5時間重合を行った。その後、反応混合物を70℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去した。初期モノマーの33.9g(84.8%)が反応した。透明な燈色の粘稠ある流動物を得た。
Mn = 7600 , Mw = 10260 , PD = 1.35
実施例 B2 :化合物102(表1)1.5mol%を用いた145℃でのn−ブチルアクリレートの重合
冷却器および磁気撹拌子を備えた50mlの三口フラスコ中で、化合物102、1.753g(4.68mmol)とn−ブチルアクリレート40g(312mmol)を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下145℃に加熱し、そして5時間重合を行った。その後、反応混合物を70℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去した。
初期モノマーの31.6g(79%)が反応した。透明な燈色の粘稠ある流動物を得た。Mn = 6060 , Mw = 7575 , PD = 1.25
実施例 B3 :化合物103(表1)1.5mol%を用いた145℃でのn−ブチルアクリレートの重合
冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた50 mlの三口フラスコ中で、化合物 103、438 mg(1.17 mmol)とn−ブチルアクリレート10 g (78 mmol)を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下145℃に加
熱し、そして5時間重合を行った。その後、反応混合物を70℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去した。
初期モノマーの7.7g(77%)が反応した。無色透明の粘稠ある流動物を得た。
Mn = 9150 , Mw = 12810 , PD = 1.4
実施例 B4 :化合物102(表1)1.5mol%を用いた145℃でのn−ブチルアクリレートの重合
冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた50mlの三口フラスコ中で、化合物 104、373mg(1.17mmol)とn−ブチルアクリレート10g(78mmol)を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下145℃に加熱し、そして5時間重合を行った。その後、反応混合物を70℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去した。
初期モノマーの6.5 g (65%)が反応した。無色透明の粘稠ある流動物を得た。Mn = 6380 , Mw = 9890 , PD = 1.55
実施例 B5 :化合物105(表 1)1mol%を用いた130℃でのスチレンの重合
冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた100mlの三口フラスコ中で、化合物 105 、1.816g(4.36mmol)とスチレン45.45g(436mmol)を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下130℃に加熱し、そして6時間重合を行った。その後、反応混合物を80℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去し、40.45g(89%)のポリスチレンを得た 。
Mn = 7844 , Mw = 9107 , PD = 1.2
実施例 B6 :化合物106(表1)1mol%を用いた130℃でのスチレンの重合冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた100 mlの三口フラスコ中で、化合物 106、1.905g(4.36mmol)とスチレン45.45g(436mmol)を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下130℃に加熱し、そして6時間重合を行った。その後、反応混合物を80℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去し、43.2g(96%)のポリスチレンを得た 。
Mn =8400, Mw =9436 , PD = 1.1
実施例 B7 :化合物107(表1)1mol%を用いた130℃でのスチレンの重合冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた100mlの三口フラスコ中で、化合物 107 、1.759g(4.36mmol)とスチレン45.45g(436mmol) を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下130℃に加熱し、そして6時間重合を行った。その後、反応混合物を80℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去し、39g(86%)のポリスチレンを得た 。
Mn =7907, Mw =9162 , PD = 1.2
実施例 B8 :化合物108(表1)1mol%を用いた130℃でのスチレンの重合冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた100mlの三口フラスコ中で、化合物 108、2.611g(4.36mmol)とスチレン45.45g(436 mmol) を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下130℃に加熱し、そして6時間重合を行った。その後、反応混合物を80℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去し、39g(86%)のポリスチレンを得た。
Mn =8616, Mw =9952, PD = 1.2
実施例 B9 :化合物109(表1)1mol%を用いた130℃でのスチレンの重合冷却器、磁気撹拌子および温度計を備えた100 mlの三口フラスコ中で、化合物 1
09、1.511g(4.36mmol)とスチレン45.45g(436mmol) を混合し、そして脱気した。得られた透明溶液をアルゴン存在下130℃に加熱し、そして6時間重合を行った。その後、反応混合物を80℃まで冷却した。残存モノマーを高真空下での蒸発により除去し、37.3 g (82%)のポリスチレンを得た 。
Mn =7882, Mw =8820, PD = 1.1
実施例 B10:化合物101(表1)で末端修飾したポリスチレンのn−ブチルアクリレートとの再開始
乾燥し、アルゴンでパ−ジしたシュレンクチュ−ブ中で化合物 101で末端修飾したポリスチレン2.5gをn−ブチルアクリレート15g中に溶解した。該混合物を3回の連続した凍結溶融サイクルで脱気し、アルゴンでパ−ジした。撹拌した溶液を、オイルバスに浸し、145℃で6時間加熱した。残存モノマーを40℃で真空下除去し、ブロック共重合体を質量一定になるまで40℃で乾燥した。モノマー(n−ブチルアクリレート)に関する転化率は 36.2%であった。分子量(MP)は、9300g/mol(化合物
101−末端修飾−ポリススチレン)から47300 g/mol(ポリスチレン−b−ポリブチルアクリレート)へ、重合度分布は1.2から1.8へ増加した。
実施例 B11:化合物101(表1)で末端修飾したポリ−n−ブチルアクリレートのスチレンとの再開始
乾燥し、アルゴンでパ−ジしたシュレンクチュ−ブ中で化合物101で末端修飾したポリ−ブチルアクリレート2.5gをスチレン15gで溶解した。該混合物を3回の連続した凍結溶融サイクルで脱気し、アルゴンでパ−ジした。撹拌した溶液をオイルバスに浸し、130℃で6時間加熱した。残存モノマーを40℃で真空下除去し、ブロック共重合体を質量一定になるまで40℃で乾燥した。モノマー(スチレン)に関する転化率は 66.0%であった。分子量(MP)は8600g/mol(CG41−0330−末端修飾−
ポリブチルアクリレート)から47500g/mol(ポリブチルアクリレート−b−ポリスチレン)へ、重合度分布は1.3 から1.5へ増加した。

Claims (9)

  1. 式(I)
    Figure 0004389247
    [式中、G1、G2、G3、およびG4は、独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すかもしくはG1とG2が一緒になりかつG3とG4も一緒になるかまたはG1とG2が一緒になってもしくはG3とG4が一緒になって、ペンタメチレン基を表し、ここでG1、G2、G3、およびG4が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す場合、少なくとも一つはメチル基より高級なアルキル基を表す;G5およびG6は、それぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    nは、1もしくは2を表し、
    Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基もしくはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、R2は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表し、
    nが1の場合
    1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくは、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
    炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
    フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって、非置換であるかもしくは、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
    −C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β―不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;
    −SO3 -+ 、−PO(O-+2 、−P(O)(OR22 、−SO2−R2 、−CO−NH−R2、−CONH2、−COOR2、または、−Si(Me)3、(式中、Q+は、H+、アンモニウムまたは、アルカリ金属陽イオンを表す。)を表し、
    nが2の場合
    1は炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基であって、非置換であるかもしくは、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つによって置換されて良いもの;またはキシリレン基を表すか;もしくは
    1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸の、ビスアシル基を表し、そしてXは以下のものからなる群より選択され、
    −CH2−アリール、
    Figure 0004389247
    −CH2−CH2−アリール、
    Figure 0004389247
    Figure 0004389247
    3−シクロへキセニル基、3−シクロペンテニル基、
    Figure 0004389247
    20は、水素原子もしくは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;
    前記アルキル基は非置換であるかまたは−OH、−COOHもしくは−C(O)R20基の一つ以上で置換されており、そして
    アリール基は、非置換であるかまたは炭素原子数1ないし12のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1ないし12のアルキルカルボニル基、グリシジルオキシ基、OH、−COOHもしくは−COO(炭素原子数1ないし12の)アルキル基で置換されたフェニル基もしくはナフチル基を表す。]で表される化合物。
  2. 1およびG3は、メチル基を表し、G2およびG4は、エチル基を表すかまたは、G1およ
    びG2は、メチル基を表し、G3およびG4は、エチル基を表し;G5およびG6 はそれぞれ互いに独立して水素原子またはメチル基を表し、
    そして
    Yは、酸素原子を表し、
    nは、1を表し、
    1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子数3ないし18のアルケニル基;
    炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
    フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって非置換であるかもしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基の一つ以上で置換されて良いもの;または
    −C(O)−(炭素原子数1ないし36の)アルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するa,b−不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分を表し;
    Xは、
    Figure 0004389247
    からなる群から選択され、ここでR20は、水素原子または(炭素原子数1ないし4の)アルキル基を表す、請求項1記載の化合物。
  3. a)少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーと
    b)式(I)
    Figure 0004389247
    [式中、G1、G2、G3、およびG4は独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、G1とG2が一緒になりかつG3とG4が一緒になるか、またはG1とG2が一緒になってもしくはG3とG4が一緒になって、ペンタメチレン基を表し、ここでG 1 、G 2 、G 3 、およびG 4 が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す場合、少なくとも一つはメチル基より高級なアルキル基を表す;5およびG6はそれぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、そして
    そしてXは以下のものからなる群より選択され、
    −CH 2 −アリール、
    Figure 0004389247
    −CH 2 −CH 2 −アリール、
    Figure 0004389247
    Figure 0004389247
    3−シクロへキセニル基、3−シクロペンテニル基、
    Figure 0004389247
    (式中、R 20 は、水素原子もしくは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;
    前記アルキル基は非置換であるかまたは−OH、−COOHもしくは−C(O)R 20 基の一つ以上で置換されており、そして
    アリール基は、非置換であるかまたは炭素原子数1ないし12のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1ないし12のアルキルカルボニル基、グリシジルオキシ基、OH、−COOHもしくは−COO(炭素原子数1ないし12の)アルキル基で置換されたフェニル基もしくはナフチル基を表す。)
    nは1または2を表し、
    Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基またはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、
    2は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表し、
    nが1の場合、
    1は、H、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
    フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって非置換もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
    −C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β―不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;
    −SO3 -+ 、−PO(O-+2 、−P(O)(OR22 、−SO2−R2 、−CO−NH−R2、−CO−NH2、−COOR2または、−Si(Me)3、(式中、Q+はH+、アンモニウムまたは、アルカリ金属の陽イオンを表す)を表し、
    nが2の場合
    1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上により置換されて良いもの、またはキシリレン基を表すか、もしくは
    1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸の、ビスアシル基を表す]に従う化合物よりなる重合性組成物。
  4. 少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマ−のフリーラジカル重合によリオリゴマ−、コオリゴマ−、ポリマー、コポリマー(ブロックまたはランダム)を製造する方法であって、該方法は、前記モノマーもしくはモノマー類/オリゴマ−類を、請求項3に記載の式(I)で表される開始剤化合物の存在下で、O−C結合を分断させて二つのフリーラジカル(ここでラジカル・Xが重合を開始できるものである)を形成する反応条件下で、(共)重合することからなる方法。
  5. 式(II)
    Figure 0004389247
    [式中、G1および G3 は、独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    2およびG4は、独立して炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、
    5およびG6は、それぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    nは、1または2を表し、
    Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基もしくはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、
    2は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表し、
    nが1の場合 、
    1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
    フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって非置換であるかもしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
    −C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β−不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;
    −SO3 -+、 −PO(O-+2、 −P(O)(OR 22、−SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2、またはSi(Me)3、(式中、Q+はH+、アンモニウムまたはアルカリ金属の陽イオンである。)を表し、
    nが2の場合
    1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;またはキシリレン基;もしくはR1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸の、ビスアシル基を表す。]で表される
    化合物。
  6. a)少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーもしくはオリゴマー、および
    b)式(II)
    Figure 0004389247
    [式中、G1、G2、G3、およびG4は、独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、またはG1とG2が一緒になりかつG3とG4が一緒になるか、またはG1とG2が一緒になってもしくはG3とG4が一緒になって、ペンタメチレン基を表し、ここでG 1 、G 2 、G 3 、およびG 4 が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す場合、少なくとも一つはメチル基より高級なアルキル基を表す;5およびG6はそれぞれ互いに独立して水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    nは、1または2を表し、
    Yは、酸素原子、NR2を表すかまたは、nが1を表し、R1がアルキル基もしくはアリール基を表す場合、Yは付加的に直接結合を表し、
    2は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくはフェニル基を表し、
    nが1の場合
    1は、水素原子、直鎖もしくは枝分かれした炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
    炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または、炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;
    フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基であって、非置換であるかもしくは、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;
    −C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα、β−不飽和カルボン酸もしくは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分;−SO3 -+、−PO(O-+2、−P(O)(OR2 2 、 −SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2、またはSi(Me)3、(式中、Q+はH+、アンモニウムまたは、アルカリ金属陽イオンを表す。)を表し、
    nが2の場合
    1は、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニレ
    ン基または炭素原子数3ないし18のアルキニレン基であって、非置換であるかもしくはOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基の一つ以上によって置換されて良いもの;またはキシリレン基;もしくは
    1は、2ないし36個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸の、または8ないし14個の炭素原子を有する環状脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸の、ビスアシル基を表す。]で表される
    化合物;および
    c)フリーラジカル源、
    からなる重合性組成物。
  7. 少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーのフリーラジカル重合により、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマーまたは、コポリマー(ブロックまたはランダム)を製造する方法であって、前記モノマーもしくはモノマー類/オリゴマー類を請求項6に記載の式(II)で表される化合物およびフリーラジカル源(該フリーラジカルは重合化を開始することができる)の存在下、(共)重合することからなる方法。
  8. 次式
    Figure 0004389247
    (式中、置換基は請求項3に定義された通りである。)で表される基が付加した請求項4または請求項7に従いラジカル重合によって製造されたポリマー。
  9. 次式(X)
    Figure 0004389247
    (式中、置換基は請求項3で定義された通りの意味を有する)で表される化合物を
    式(XI);R1−Y−NH2 (XI)
    (式中、置換基は請求項3で定義された通りの意味を有する)で表される化合物と反応させることからなり、前記式(X)で表される化合物をまず始めに酸もしくは塩基触媒で処理させるかまたは酸もしくは塩基触媒をイミン形成反応の間に添加することを特徴とする、式(I);
    Figure 0004389247
    (式中、置換基は請求項3で定義された通りの意味を有する)
    で表される化合物の改良された製造方法。
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