JP4387955B2 - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents
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Description
なお、本明細書において組成を示すために用いる数値は、すべて原子%(at%)に基づく。また、課題を解決するための他の手段については、本願の請求項2〜16に示した通りである。
ここで、H1、H2は(ただし、H1≧H2)、磁化−磁界曲線において、磁化が0となる点で示される2つの磁界である。上記曲線は、固定磁性層が磁化反転しない磁界の範囲において自由磁性層を磁化反転させた場合における磁界と磁化との関係を示している。図26(a)に示すように、シフト磁界Hintは、磁化−磁界曲線(M−H曲線、磁化曲線)のシフト量を示す指標である。同様に、図26(b)に示すように、シフト磁界Hintは、M−H曲線と対応する磁気抵抗曲線から、MR比が半分になる2つの磁界H1、H2から求めることもできる。以下、シフト磁界は、その絶対値により表示する。
的な強磁性的結合(オレンジピールカップリング)により発生し、この局部的な強磁性的結合は界面の凸凹により誘発される。自由磁性層または固体磁性層に上記強磁性材料を用いると、従来の元素Mからなる磁性層を用いた場合よりも、磁極が弱まり、かつ界面が平滑化するため、結果としてシフト磁界を抑制できる。
薄膜化が可能であり再現性にも優れている。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(1)/強磁性材料M−X(2)/Al−O(1.0)/Co−Fe(3)/Ta(15)
ここで、カッコ内の数値は膜厚を示す(単位:nm、以下、同様にして膜厚を表示する)。Al−Oの膜厚の値は、酸化処理前のAlの設計膜厚値(合計値)を示している(Al−N、Al−N−Oにおける窒化、酸窒化処理を含め、以下において同様)。Al−Oは、Alを0.3〜0.7nmの膜厚で成膜した後、酸素含有雰囲気中(200Torr(約0.267MPa)、1min)において酸化を繰り返して作製した。
ここで、Rmaxは最大抵抗値、Rminは最小抵抗値である(以降においても同様である)。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.9)/Co−Fe(1)/強磁性材料M−X(2)/Al−O(1.0)/強磁性材料M−X(2)/Ni−Fe(5)/Ta(15)
Al−Oの成膜法は、参考例1と同様とした。さらに、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、5kOe磁場中で3時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2μm×3μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/強磁性材料M−X(5)/Al−O(0.8)/Co(3)/Ir−Mn(15)/Ta(20)
Al−Oは、Alを0.8nmの膜厚で成膜した後、ICP酸化法を適用して作製した。Ir−Mnは反強磁性層に相当する。さらに、それぞれの膜を参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を250℃、5kOe磁場中で2時間熱処理してIr−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は3μm×3μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Ni−Fe−Cr(4)/Pt−Mn(25)/強磁性材料M−X(2.5)/Al−O(0.7)/Co−Fe(2)/Ni−Fe(3)/Ta(20)
Al−Oの成膜法は、参考例1と同様とした。Ta(3)/Ni−Fe−Cr(4)は、Pt−Mnの結晶配向性を制御するための下地層である。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、5kOe磁場中で5時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は1.5μm×3μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Co−Sm(80)/Co−Fe(3)/Al−O(1.1)/強磁性材料M−X(5)/Ta(20)
Al−Oは、Alを0.3〜0.7nmの膜厚で成膜した後、ICP酸化法を適用して作製した。Co−Smは高保磁力層に相当する。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を150℃、500Oeの磁場中で1時間熱処理してCo−Smに結晶磁気異方性を付与した。サンプルの素子面積は4μm×5μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Ni−Fe(3)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.9)/Co−Fe(3)/Al−N(1.0)/強磁性材料M−X(5)/Ta(20)
Al−Nは、Alを1.0nmの膜厚で成膜した後、ICP窒化法を適用して作製した。ICP窒化法は、窒素含有雰囲気中で行った。Ta(3)/Ni−Fe(3)はPt−Mnの下地層である。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、10kOeの磁場中で3時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2μm×4μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Ni−Fe−Cr(4)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.9)/Co−Fe(1.5)/強磁性材料M−X(1.5)/Al−O(0.8)/強磁性材料M−X(1)/Ni−Fe(5)/Ta(15)
Al−Oの成膜法は、参考例1と同様とした。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を実施例1と同様の条件で熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2μm×3μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Ni−Fe(3)/Ir−Mn(15)/Co−Fe(1)/強磁性材料M−X(2)/Al−O(1.0)/Ni−Fe(4)/Ru(0.8)/Ni−Fe(3)/Ta(20)
Al−Oは、Alを0.4nmの膜厚で成膜し、これを酸素含有雰囲気中(200Torr、1min)で酸化し、さらにAlを0.6nmの膜厚で成膜し、ICP酸化法により酸化して作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を260℃、5kOeの磁場中で3時間熱処理してIr−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2.5μm×4μmとした。
磁性層の磁化反転磁界をH1、H2(H1>H2)とすると、保磁力(Hc)はHc=(H1−H2)/2、シフト磁界(Hint)はHint=(H1+H2)/2と表される。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/強磁性材料M−X(5)/Al−O(1.0)/Co(3)/Ru(0.7)/Co(3)/Ir−Mn(20)/Ta(25)
Al−Oは、参考例1と同様にして作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、10kOeの磁場中で3時間熱処理してIr−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2.5μm×4μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.7)/Co−Fe(2)/強磁性材料M−X(a)(1)/Al−O(0.7)/強磁性材料M−X(b)(1)/Ni−Fe(6)/Ta(25)
Al−Oは、Alを0.7nmの膜厚で成膜した後、ICP酸化法を適用して作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、10kOeの磁場中で3時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2.5μm×3.5μmとした。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/強磁性材料M−X(5)/Al−O(0.7)/Co−Fe(3)/Ru(0.8)/Co−Fe(3)/Pt−Mn(20)/Ta(25)
Al−Oは、参考例1と同様にして作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、10kOeの磁場中で3時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は3μm×4μmとした。
・従来例101:
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.8)/Co−Fe(3)/Al−O(1.0)/Ni−Fe(3)/Al−O(1.0)/Co−Fe(3)/Ru(0.8)/Co−Fe(3)/Pt−Mn(20)/Ta(15)
・参考例102:
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.8)/Co−Fe(1)/Fe−Pt(2)/Al−O(1.0)/Fe−Pt(3)/Al−O(1.0)/Fe−Pt(2)/Co−Fe(1)/Ru(0.8)/Co−Fe(3)/Pt−Mn(20)/Ta(15)
Al−Oは、参考例1と同様にして作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、10kOe磁場中で3時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は2μm×3μmである。
高速のMRAMを実現するには優位性を有する。
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Ni−Fe−Cr(4)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.8)/Co−Fe(1)/強磁性材料M−X(3)/Cu(3)/強磁性材料M−X(1)/Ni−Fe(3)/Ta(15)
それぞれの膜を参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、5kOeの磁場中で5時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は0.5μm×0.5μmとした。
参考例m02、m06および従来例m04のCPP−GMR膜を用いて図11に示した構造を有するシールド型磁気抵抗効果ヘッドを作製した。基板(図11で図示略)としてAl2O3−TiC基板を用い、記録用磁極38と磁気シールド31、35にはNi0.8Fe0.2メッキ合金を用い、絶縁膜36にはAl2O3を用い、電極32、34にはAuを用いた。
(参考例14)
参考例1および2で作製した参考例a06、b04および従来例a01、b01のTMR膜を用いて図12に示したヨーク型構造の磁気抵抗効果ヘッドを作製した。上部シールド41a及び下部シールド41bにはNi0.8Fe0.2メッキ合金を用いた。この例では、下部シールドのNi−FeをCMP研磨した後、TMR膜は上記参考例とは逆に形成した。具体的には、Co−Fe膜(a06、a01の試料の場合)およびNi−Fe膜(b04、b01の試料の場合)から成膜し、最後にPt−Mn膜を成膜して、この上に電極膜(Au)を形成した。再生ヘッド部の素子サイズは0.3μm×0.3μmとした。作製したヘッドに、センス電流として直流電流を流し、約50Oeの交流信号磁界を印加してヘッドの出力を評価した。結果を表14に示す。参考例a06、b04のヘッド出力はそれぞれ従来例a01、b01のヘッド出力と相対比較した結果である。
(参考例15)
CMOS基板上に、図15に示したような基本構成のメモリー素子で集積メモリーを作製した。素子配列は、16×16素子のメモリーを1ブロックとして合計8ブロックとした。ここで、メモリ素子には、参考例1で作製した参考例a07と従来例a01のTMR素子を用いた。各サンプルの素子断面積は0.2μm×0.3μmとした。また、各ブロックの1素子は、配線抵抗、素子最低抵抗、FET抵抗をキャンセルするためのダミー素子とした。ワード線およびビット線等はCuを用いた。
(参考例16)
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Ni−Fe−Cr(4)/Pt−Mn(20)/Co−Fe(3)/Ru(0.9)/Co−Fe(1)/強磁性材料M−X(2)/Al−O(1.0)/強磁性材料M−X(2)/Ni−Fe(5)/Ta(15)
Al−Oは、参考例1と同様にして作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にしてメサ型に微細加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続いて、素子を280℃、5kOe磁場中で5時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は1μm×1.5μmとした。
(参考例17)
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/Pt−Mn(20)/固定磁性層/Al−N−O(1.0)/Ni−Fe(5)/Ta(15)
Al−N−Oは、Alを1.0nmの膜厚で成膜後、酸素および窒素を含有する雰囲気中でICP酸窒化法を適用して作製した。上記の膜を作製した後、素子を260℃、5kOe磁場中で5時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。さらに、それぞれの膜を参考例1と同様にして膜をメサ型に微細加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。サンプルの素子面積は0.5μm×0.2μmとした。
(参考例18)
熱酸化膜付Si基板/Ta(3)/Cu(50)/Ta(3)/自由磁性層/Al−O(0.8)/Co−Fe(2.5)/Ru(0.8)/Co−Fe(2.5)/Pt−Mn(15)/Ta(15)
Al−Oは、参考例1と同様にして作製した。上記膜を作製した後、素子を280℃、5kOeの磁場中で3時間熱処理してPt−Mnに一方向異方性を付与した。さらに、それぞれの膜を参考例1と同様にして各膜をメサ型に微細加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。サンプルの素子面積は0.1μm×0.2μmとした。ここでは、自由磁性層として、表17q01〜q08に示した単層膜または多層膜を用いた。この素子の磁気抵抗を室温で測定し、そのときの自由磁性層の保磁力(Hc)を調べた。表17に併せて結果を示す。
(参考例19)
熱酸化膜付Si基板上に多元マグネトロンスパッタリングを用いて以下のサンプルを作製し、MR特性および耐熱性を調べた。
Al−Oは、参考例1と同様にして作製した。それぞれの膜は、参考例1と同様にして各膜をメサ型に微細加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。引き続き、素子を280℃、5kOeの磁場中で5時間熱処理してIr−Mnに一方向異方性を付与した。サンプルの素子面積は0.5μm×1μmとした。このMR素子は、図2に準ずるTMR素子の構成を有する。ここでは、強磁性材料M−Xを含む種々の異なる固定磁性層についてMR素子を作製し、耐熱性を調べた。表18において、r01、r05の自由磁性層にはFe0.8Ni0.2を、他の試料の自由磁性層には[Fe0.8Ni0.2]70Pt30を用いた。耐熱性を調べるために、素子を5kOeの磁界中で真空熱処理し、目的の各温度に5時間保持した。その後、室温で磁気抵抗を測定した。図23にMR比の熱処理温度依存性を示す。
熱酸化膜付Si基板上に多元マグネトロンスパッタリングを用いて以下のサンプルを作製し、MR特性および耐熱性を調べた。
ここでは、Al−Nの膜厚(1.0)は、窒化処理前のAlの設計膜厚の合計値を示す。Al−Nは、ICP窒化法により作製した。それぞれの膜を、参考例1と同様にして各膜をメサ型に微細加工し、上部電極としてCu(50)/Ta(3)を形成した。サンプルの素子面積は2μm×4μmとした。このMR素子は、固定磁性層が表19に示す積層フェリであり、自由磁性層がCo−Fe/Ni−Feの2層膜となっている。MR素子を室温から450℃までの無磁界中の熱処理を実施し、MR比の耐熱性を調べた。磁気抵抗測定は、各熱処理後に室温で最大500Oeの磁界を印加して行った。図24に、熱処理前のMR比に対する熱処理後のMR比の熱処理温度依存性を示す。
熱酸化膜付Si基板上に多元マグネトロンスパッタリングを用いて以下のサンプルを作製し、MR特性および耐熱性を調べた。
Al−Oの成膜法は参考例1と同様とした。上記膜を作製した後、素子を280℃、5kOe磁場中で3時間熱処理し、Pt−Mnに一方向異方性を付与した。さらに、それぞれの膜を参考例1と同様にメサ型に加工し、上部電極として、Ta(5)/Pt(10)/Cu(50)/Ta(3)を形成した。サンプルの素子面積は、0.5μm×0.3μmとした。
Claims (16)
- 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記磁性層が自由磁性層と固定磁性層とを含み、
前記自由磁性層の磁化が、前記固定磁性層の磁化に比べて、外部磁界によって相対的に回転しやすく、
前記自由磁性層が、前記強磁性材料M−Xを含む、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記磁性層が自由磁性層と固定磁性層とを含み、
前記自由磁性層の磁化が、前記固定磁性層の磁化に比べて、外部磁界によって相対的に回転しやすく、
前記固定磁性層の磁化回転を抑制する反強磁性層をさらに含む、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 前記強磁性材料M−Xを含む前記磁性層が多層膜であり、前記多層膜に含まれる少なくとも1つの磁性膜が前記強磁性材料M−Xを含む請求項2に記載の磁気抵抗効果素子。
- 前記強磁性材料M−Xを含む前記磁性膜が、前記非磁性層に接している請求項3に記載の磁気抵抗効果素子。
- 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記強磁性材料M−Xを含む前記磁性層が、非磁性膜と、前記非磁性膜を挟持する一対の磁性膜とを含む、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記強磁性材料M−Xが、厚さ方向に組成勾配を有する、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記強磁性材料M−Xが、Mからなる材料が常温常圧下で優先的にとる結晶構造とは異なる結晶構造を有する、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 前記強磁性材料M−Xの前記結晶構造が、fccおよびbccから選ばれる少なくとも一方を含む請求項7に記載の磁気抵抗効果素子。
- 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記強磁性材料M−Xが、少なくとも2つの結晶構造を含む混晶からなる、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 前記混晶が、fcc、fct、bcc、bctおよびhcpから選ばれる少なくとも2つを含む混晶である請求項9に記載の磁気抵抗効果素子。
- 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなり、
前記強磁性材料M−Xが、結晶質である、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mは、Fe、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の元素であり、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d - 前記強磁性材料M−Xが、平均結晶粒径が10nm以下の柱状晶からなる請求項11に記載の磁気抵抗効果素子。
- 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなる、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mが、式Fe1-p-qCopNiqにより示され、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値であり、
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d
pおよびqは、それぞれ、以下の式を満たす数値である。
0<p<1
0<q≦0.9
p+q<1 - qが、0<q≦0.65を満たす数値である請求項13に記載の磁気抵抗効果素子。
- 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなる、磁気抵抗効果素子。
ただし、Mが、式Fe1-qNiqにより示され、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
Xは、式X1bX3dにより示され、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値であり、
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d
qは、以下の式を満たす数値である。
0<q≦0.9 - 少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層の間に配置された少なくとも1つの非磁性層とを含む多層膜を含み、
前記少なくとも2つの磁性層における磁化方向の相対角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁性層の少なくとも1つが、式M100-aXaにより示される強磁性材料M−Xからなる磁気抵抗効果素子。
ただし、Mが、式Fe1-pCopにより示され、
Xは、式X1 bX3 dにより示され、
X1はPtであり、
X3はOであり、
a、b、およびdは、それぞれ、以下の式を満たす数値であり、
0.05≦a≦60
0<b≦60
0<d≦12
a=b+d
pは、以下の式を満たす数値である。
0<p≦0.9
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