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JP4385940B2 - 内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法 - Google Patents

内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法 Download PDF

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JP4385940B2 JP2004370876A JP2004370876A JP4385940B2 JP 4385940 B2 JP4385940 B2 JP 4385940B2 JP 2004370876 A JP2004370876 A JP 2004370876A JP 2004370876 A JP2004370876 A JP 2004370876A JP 4385940 B2 JP4385940 B2 JP 4385940B2
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Description

本発明は、内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、自動停止した内燃機関において自動始動時に最初に点火タイミングが到来する気筒での点火燃焼を可能とするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、最初に点火タイミングが到来する気筒での点火燃焼を可能とすることにより、内燃機関の運転開始を迅速に行なうようにしている。
特開2001−342876号公報
4気筒や6気筒などの複数気筒の吸気系に個別に燃料噴射を行なう内燃機関では、通常排気行程の終盤で燃料噴射が行なわれるから、最初に点火タイミングが到来する気筒で点火燃焼を行なうためには、内燃機関の運転を停止する際に吸気行程から圧縮行程で停止する気筒に対して運転停止直前の排気行程の終盤で燃料噴射しておく必要がある。一方、点火燃焼を可能とするには、その気筒においてある程度の圧縮も必要となるから、吸気行程から圧縮行程にかけて適正な範囲で停止する気筒に燃料噴射を行なう必要もある。ところで、各気筒の停止位置と内燃機関を運転停止させる際の回転数とには実験上関連性を見出すことができるから、内燃機関の回転数がある回転数範囲のときに燃料噴射を許可すれば吸気行程から圧縮行程にかけて適正な範囲で停止する気筒に燃料噴射を行なうことができるが、内燃機関の状態や経時変化などにより内燃機関の停止位置にバラツキが生じ、適正な範囲で停止する気筒に燃料噴射を行なうことができない場合も生じる。
本発明の内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法は、各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射可能な内燃機関において所定の範囲で停止する気筒により確実に燃料噴射を行なうことを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法は、こうした内燃機関の運転停止を行なうことにより、内燃機関の始動をより迅速に行なうことを目的の一つとする。
本発明の内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関を有する内燃機関装置であって、
前記内燃機関の各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射可能な燃料噴射手段と、
前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記内燃機関の所定の運転停止が指示されたとき、該内燃機関が運転停止したときに吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒に燃料噴射がなされるよう、前記検出された内燃機関の回転数が開始回転数に至るまでは燃料噴射がなされないよう前記燃料噴射手段を制御し、前記検出された内燃機関の回転数が前記開始回転数に至ってから所定停止回転数に至るまでは燃料噴射が行なわれるよう前記燃料噴射手段を制御し、前記検出された内燃機関の回転数が前記停止回転数に至った以降は燃料噴射がなされないよう前記燃料噴射手段を制御する停止時燃料噴射制御手段と、
前記内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置を検出する停止回転位置
検出手段と、
前記検出された停止回転位置と前記内燃機関を運転停止したときに吸気行程から圧縮行程で停止した気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する開始停止回転数調整手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、内燃機関に所定の運転停止が指示されたときには、内燃機関が運転停止したときに吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒に燃料噴射がなされるよう、内燃機関の回転数が開始回転数に至るまでは燃料噴射がなされないよう内燃機関の各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射する燃料噴射手段を制御し、内燃機関の回転数が開始回転数に至ってから所定停止回転数に至るまでは燃料噴射が行なわれるよう燃料噴射手段を制御し、内燃機関の回転数が停止回転数に至った以降は燃料噴射がなされないよう燃料噴射手段を制御する。そして、内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置と内燃機関を運転停止したときに吸気行程から圧縮行程で停止した気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて開始回転数や停止回転数を調整する。これにより、内燃機関の状態や経時変化などにより内燃機関の停止位置にバラツキが生じても、吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒により確実に燃料噴射を行なうことができる。こうして停止した内燃機関を始動する際に、吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止した気筒にその圧縮行程から膨張行程にかけての点火タイミングで点火すれば、内燃機関を迅速に始動することができる。ここで、前記所定範囲は、吸気行程および圧縮行程の一部を含む範囲であるものとすることもできる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記開始停止回転数調整手段は、前記所定範囲外で停止した気筒に対して燃料噴射が行なわれているときには、前記開始回転数と前記停止回転数との幅が狭くなる傾向に前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定範囲で停止する気筒に燃料噴射を行なうための開始回転数や停止回転数をより適正に調整することができる。この場合、前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれた気筒が圧縮行程の上死点側で前記所定範囲外となって停止しているときには前記開始回転数が小さくなる傾向に調整する手段であるものとすることもできる。また、前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれた気筒が圧縮行程の前の吸気行程側で前記所定範囲外となって停止しているときには前記停止回転数が大きくなる傾向に調整する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記開始停止回転数調整手段は、前記所定範囲内で停止した気筒に対して燃料噴射が行なわれていないときには、前記開始回転数と前記停止回転数との幅が広くなる傾向に前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定範囲で停止する気筒に燃料噴射を行なうための開始回転数や停止回転数をより適正に調整することができる。この場合、前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれなかった気筒が圧縮行程の上死点側で前記所定範囲内となって停止しているときには前記開始回転数が大きくなる傾向に調整する手段であるものとすることもできる。また、前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれなかった気筒が圧縮行程の前の吸気行程側で前記所定範囲内となって停止しているときには前記停止回転数が小さくなる傾向に調整する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の内燃機関装置において、前記所定の運転停止の指示は、前記内燃機関を自動停止すると共に自動停止した内燃機関を自動始動する際の自動停止条件が成立したときになされる指示であるものとすることもできる。この場合、前記内燃機関を自動始動する条件が成立したとき、前記所定範囲で停止した気筒が圧縮行程から膨張行程に至る際に点火して該内燃機関を始動する始動時制御手段を備えるものとすることもできる。
本発明の自動車は、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、内燃機関を有する内燃機関装置であって、前記内燃機関の各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射可能な燃料噴射手段と、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、前記内燃機関に所定の運転停止が指示されたとき、該内燃機関が運転停止したときに吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒に燃料噴射がなされるよう、前記検出された内燃機関の回転数が開始回転数に至るまでは燃料噴射がなされないよう前記燃料噴射手段を制御し、前記検出された内燃機関の回転数が前記開始回転数に至ってから所定停止回転数に至るまでは燃料噴射が行なわれるよう前記燃料噴射手段を制御し、前記検出された内燃機関の回転数が前記停止回転数に至った以降は燃料噴射がなされないよう前記燃料噴射手段を制御する停止時燃料噴射制御手段と、前記内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置を検出する停止回転位置検出手段と、前記検出された停止回転位置と前記内燃機関を運転停止したときに吸気行程から圧縮行程で停止した気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する開始停止回転数調整手段と、を備える内燃機関装置を搭載し、前記内燃機関からの動力を用いて走行することを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を搭載するから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、内燃機関の状態や経時変化などにより内燃機関の停止位置にバラツキが生じても吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒により確実に燃料噴射を行なうことができる効果や、こうして停止した内燃機関を始動する際に吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止した気筒にその圧縮行程から膨張行程にかけての点火タイミングで点火することにより内燃機関を迅速に始動することができる効果などと同様な効果を奏することができる。
本発明の内燃機関の運転停止方法は、
各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射可能な内燃機関を吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲でいずれかの気筒に燃料噴射がなされて停止するよう、前記内燃機関の回転数が開始回転数に至るまでは燃料噴射を禁止し、前記内燃機関の回転数が前記開始回転数に至ってから所定停止回転数に至るまでは燃料噴射を実行し、前記内燃機関の回転数が前記停止回転数に至った以降は燃料噴射を禁止して内燃機関を運転停止する内燃機関の運転停止方法であって、
前記内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置と前記内燃機関を運転停止したときに吸気行程から圧縮行程で停止した気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関の運転停止方法では、内燃機関が運転停止したときに吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒に燃料噴射がなされるために、禁止していた燃料噴射を実行する開始回転数や燃料噴射を再度禁止する停止回転数を、内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置と内燃機関を運転停止したときに吸気行程から圧縮行程で停止した気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて調整するから、内燃機関の状態や経時変化などにより内燃機関の停止位置にバラツキが生じても吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止する気筒により確実に燃料噴射を行なうことができる。こうして停止した内燃機関を始動する際に、吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲で停止した気筒にその圧縮行程から膨張行程にかけての点火タイミングで点火すれば、内燃機関を迅速に始動することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置20を搭載する自動車10の構成の概略を示す構成図である。自動車10は、図示するように、ガソリンにより駆動するエンジン22と、エンジン22をコントロールするエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)70と、エンジン22のクランクシャフト24の動力を変速してデファレンシャルギヤ18を介して駆動輪19a,19bに出力するオートマチックトランスミッション17と、このオートマチックトランスミッション17を制御する図示しないAT用電子制御ユニットとを備える。ここで、実施例の内燃機関装置20としては、エンジン22とエンジンECU70とが相当する。
エンジン22は、吸気マニホールド30に燃料を気筒毎に噴射可能な独立噴射式の4気筒エンジンとして構成されている。エンジン22の各気筒22a〜22dは、吸気行程、圧縮行程、膨張行程(燃焼行程)、排気行程の4行程を1サイクルとして駆動する気筒として構成されており、1番気筒22a,2番気筒22b,3番気筒22c,4番気筒22dの順に直列に配置されると共に1番気筒22a,3番気筒22c,4番気筒22d,2番気筒22bの順にクランク角CAが180°ずつ異なるようクランクシャフト24に連結されている。図2に各気筒22a〜22dの4つの行程とクランク角CAとの関係の一例を示す。なお、図2には、後述するエンジン停止時の制御を行なった際の燃料噴射やその後にエンジン22を始動する際の燃料噴射と点火も示しているが、これらについては後述する。
エンジン22は、導入した空気を清浄するエアクリーナ26と、吸気管27に取り付けられスロットルモータ28aにより駆動されて吸入空気量を調節するスロットルバルブ28と、各気筒22a〜22d毎に分岐した吸気マニホールド30に取り付けられてガソリンを気筒毎に噴射する燃料噴射弁32と、クランクシャフト24の2回転に対して1回転の割合で回転するカムシャフト34のカム34aにより駆動されガソリンと空気との混合気を燃焼室40に導入する吸気バルブ36と、圧縮行程から膨張行程にかけてのタイミングでイグナイタと一体化されたイグニッションコイル41に電圧を印加することにより燃焼室40に電気火花を発生させる点火プラグ42と、カムシャフト34と同様にクランクシャフト24の2回転に対して1回転の割合で回転するカムシャフト35のカム35aにより駆動され燃焼室40の燃焼ガスを排気マニホールド46に排出する排気バルブ38と、排気中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する図示しない浄化装置(三元触媒)とを備え、燃焼室40内での混合気の爆発燃焼により得られるエネルギにより押し下げられるピストン44の往復運動をクランクシャフト24の回転運動に変換する。
エンジン22のクランクシャフト24にはクランクシャフト24の回転角としてのクランク角CAを検出するクランク角センサ48が設けられており、カムシャフト34,35にはその回転角としてのカム角を検出するカム角センサ50が取り付けられている。また、エンジン22には、その冷却水の温度を検出する水温センサ52や吸入空気の温度を検出する吸気温センサ54,スロットルバルブ28のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ56,エンジン22の負荷としての吸入空気量を検出するバキュームセンサ58などの各種センサも取り付けられている。これらのセンサからの信号はエンジンECU70に入力されている。ここで、クランク角センサ48は、クランクシャフト24に取り付けられた図示しないマグネットロータに対向する位置に磁気抵抗素子を配置したMRE回転センサとして構成されており、所定角度(例えばクランク角10°CA)ごとにパルスを出力する。実施例では、このクランク角センサ48が発生するパルスを利用してクランク角CAを特定すると共にエンジン22の回転数Neを計算している。
エンジンECU70は、CPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72の他に、処理プログラムなどを記憶するROM74と、一時的にデータを記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートと、を備える。エンジンECU70には、上述した各種センサからの信号、即ち、クランク角センサ48からのクランク角θやカム角センサ50からのカム角,水温センサ52からの冷却水温,吸気温センサ54からの吸気温,スロットルバルブポジションセンサ56からのスロットルポジション,バキュームセンサ58からの吸入空気量などが入力ポートを介して入力されていると共にシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPやアクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなども入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU70からは、燃料噴射弁32への駆動信号やスロットルバルブ28のポジションを調節するスロットルモータ28aへの駆動信号、イグニッションコイル41への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された実施例の自動車10に搭載された内燃機関装置20の動作、特にアイドルストップにおけるエンジン22の運転停止時の動作について説明する。なお、実施例の自動車10では、車速Vが値0でブレーキペダル85が踏み込まれているなどの所定の自動停止条件が成立したときにエンジン22を自動停止し、エンジン22を自動停止した後にブレーキペダル85の踏み込みが解除されるなどの所定の自動始動条件が成立したときにエンジン22を自動始動する。このエンジン22の自動停止や自動始動の制御については本発明の中核をなさないため、以下では必要に応じて説明するに止める。
図3は、所定の自動停止条件が成立したときにエンジンECU70により実行されるエンジン停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。エンジン停止時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU70のCPU72は、まず、各気筒22a〜22dへの燃料噴射を禁止する(ステップS100)。即ち、いわゆる燃料カットを行なうのである。これにより、エンジン22の回転数Neは減少する。
続いて、エンジン22の回転数Neが燃料噴射開始回転数Nref1に至るのを待って(ステップS110,S120)、燃料噴射を許可する(ステップS130)。ここで、エンジン22の回転数Neは、実施例では、図示しないエンジン回転数演算ルーチンによりクランク角センサ48が発生するパルスを用いて計算されたものを入力するものとしたが、エンジン22の回転数Neを直接するものとしてもよい。燃料噴射開始回転数Nref1は、エンジン22が停止したときに吸気行程から圧縮行程にかけてクランク角CAが角度CA1から角度CA2の範囲(燃料噴射停止範囲)で停止した気筒にエンジン22の停止直前に燃料噴射を行なうことができる最大の回転数として設定されており、このルーチンにより調整される。燃料噴射開始回転数Nref1の調整については後述する。図4に燃料噴射停止範囲の一例を示す。この燃料噴射停止範囲は、エンジン22を停止した後に始動するときの最初の点火タイミング(圧縮行程における上死点(TDC)近傍)で混合気を燃焼させることができると共にこの燃焼によりエンジン22の回転数Neを迅速に上昇させることができる範囲として設定されており、実施例では、吸気行程の後半部の角度CA1から圧縮行程の後半部の角度CA2の範囲として設定した。こうして燃料噴射が許可されると、エンジンECU70は、排気行程の終盤の燃料噴射タイミングに至った気筒に対して燃料噴射弁32から燃料噴射を行なう。
次に、エンジン22の回転数Neが燃料噴射停止回転数Nref2に至るのを待って(ステップS140,S150)、燃料噴射を禁止する(ステップS160)。燃料噴射停止回転数Nref2は、エンジン22が停止したときに上述の燃料噴射停止範囲で停止し
た気筒にエンジン22の停止直前に燃料噴射を行なうことができる最小の回転数として設定されており、このルーチンにより調整される。燃料噴射停止回転数Nref2の調整については後述する。こうして燃料噴射が禁止されると、エンジンECU70は、再び燃料カットを行なう。エンジン停止制御を実行したときのエンジン22の回転数Neと燃料噴射の状態の時間変化の一例を図5に示す。図5では、時間T1にエンジン22の停止指示がなされたことにより燃料カットが行なわれ、時間T2にエンジン22の回転数Neが燃料噴射開始回転数Nref1に至ったことにより燃料噴射が許可され、時間T3にエンジン22の回転数Neが燃料噴射停止回転数Nref2に至ったことにより燃料噴射が再び禁止され、時間T4にエンジン22の回転数Neが値0となってエンジン22が停止する。
燃料噴射が再び禁止されると、その後、エンジン22の回転数Neが値0となるのを待って(ステップS170,S180)、クランク角センサ48からクランク角CAを入力し(ステップS190)、吸気行程から膨張行程の前半にかけて燃料噴射を行なった気筒と燃料噴射を行なわなかった気筒の停止角CAs1,CAs2を吸気行程の上死点(TDC)を角度0°として計算する(ステップS200)。ここで、図4に示すように、実施例では燃料噴射停止範囲は180度以上に設定されているため、燃料噴射を行なった気筒が2つ存在する場合がある。この場合、それぞれの気筒に対して停止角CAs1を計算する。また、同様に、燃料噴射を行なわなかった気筒も2つ存在する場合があるため、その場合にもそれぞれの気筒に対して停止角CAs2を計算する。そして、計算した燃料噴射を行なった各気筒の停止角CAs1が角度CA1から角度CA2の燃料噴射停止範囲内となるか否かを判定し(ステップS210)、停止角CAs1が角度CA2より大きく燃料噴射停止範囲外(CA2<CAs1)となる気筒が存在するときには、燃料噴射開始回転数Nref1が大きいと判断し、燃料噴射開始回転数Nref1から補正量ΔNを減じた値を新たな燃料噴射開始回転数Nref1とする燃料噴射開始回転数Nref1の減少補正を実行する(ステップS220)。逆に、停止角CAs1が角度CA1より小さく燃料噴射停止範囲外(CAs1<CA1)となる気筒が存在するときには、燃料噴射停止回転数Nref2が小さいと判断し、燃料噴射停止回転数Nref2に補正量ΔNを増加した値を新たな燃料噴射停止回転数Nref2とする燃料噴射停止回転数Nref2の増加補正を実行する(ステップS230)。即ち、燃料噴射を行なった気筒が圧縮行程の上死点側に寄って燃料噴射停止範囲外(CA2<CAs1)で停止したときには燃料噴射開始回転数Nref1を減少補正し、燃料噴射を行なった気筒が吸気行程の上死点側に寄って燃料噴射停止範囲外(CAs1<CA1)で停止したときには燃料噴射停止回転数Nref2を増加補正するのである。これは、燃料噴射を行なった気筒が燃料噴射停止範囲外で停止したときには燃料噴射開始回転数Nref1と燃料噴射停止回転数Nref2との範囲が小さくなるように燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2を補正することになる。このように燃料噴射開始回転数Nref1を減少補正したり燃料噴射停止回転数Nref2を増加補正することにより、エンジン22の状態や経年変化などによりエンジン22の停止位置にバラツキが生じても、燃料噴射を行なった気筒を燃料噴射停止範囲内(CA1≦CAs1≦CA2)で停止させることができる。なお、燃料噴射を行なった各気筒が燃料噴射停止範囲内(CA1≦CAs1≦CA2)で停止したときには、次にエンジン22を始動するときにその気筒の次の点火タイミングで混合気を燃焼させることができると判断し、燃料噴射開始回転数Nref1の減少補正や燃料噴射停止回転数Nref2の増加補正は行なわれない。なお、減少補正された燃料噴射開始回転数Nref1や増量補正した燃料噴射停止回転数Nref2は、エンジンECU70に記憶され、イグニッションオフされても保持されて用いられる。
次に、吸気行程から圧縮行程にかけて燃料噴射を行なわなかった各気筒の停止角CAs2が角度CA1から角度CA2の燃料噴射停止範囲外となるか否かを判定し(ステップS240)、停止角CAs2が吸気行程から圧縮行程に至る下死点(BDC)以上で角度CA2以下の燃料噴射停止範囲内(BDC≦CAs2≦CA2)となる気筒が存在するときには、燃料噴射開始回転数Nref1が小さいと判断し、燃料噴射開始回転数Nref1に補正量ΔNを増加した値を新たな燃料噴射開始回転数Nref1とする燃料噴射開始回転数Nref1の増加補正を実行する(ステップS250)。逆に、停止角CAs2が角度CA1以上で吸気行程から圧縮行程に至る下死点(BDC)以下の燃料噴射停止範囲内(CA1≦CAs2≦BDC)となる気筒が存在するときには、燃料噴射停止回転数Nref2が大きいと判断し、燃料噴射停止回転数Nref2から補正量ΔNを減じた値を新たな燃料噴射停止回転数Nref2とする燃料噴射停止回転数Nref2の減少補正を実行して(ステップS260)、エンジン停止制御ルーチンを終了する。即ち、燃料噴射を行なわなかった気筒が圧縮行程の燃料噴射停止範囲内(BDC≦CAs2≦CA2)で停止したときには燃料噴射開始回転数Nref1を増加補正し、燃料噴射を行なわなかった気筒が吸気行程の燃料噴射停止範囲内(CA1≦CAs2≦BDC)で停止したときには燃料噴射停止回転数Nref2を減少補正するのである。これは、燃料噴射を行なわなかった気筒が燃料噴射停止範囲内で停止したときには燃料噴射開始回転数Nref1と燃料噴射停止回転数Nref2との範囲が広くなるように補正することになる。このように燃料噴射開始回転数Nref1を増加補正したり燃料噴射停止回転数Nref2を減少補正することにより、エンジン22の状態や経年変化などによりエンジン22の停止位置にバラツキが生じても、燃料噴射を行なわなかった気筒を燃料噴射停止範囲外(CAs2<CA1,CA2<CAs2)で停止させることができる。なお、燃料噴射を行なわなかった気筒が燃料噴射停止範囲外(CAs2<CA1,CA2<CAs2)で停止したときには、燃料噴射開始回転数Nref1の増加補正や燃料噴射停止回転数Nref2の減少補正は行なわずにエンジン停止制御ルーチンを終了する。前述したように増量補正された燃料噴射開始回転数Nref1や減少補正された燃料噴射停止回転数Nref2は、エンジンECU70に記憶され、イグニッションオフされても保持されて用いられる。
図6は、所定の自動始動条件が成立したときにエンジンECU70により実行されるエンジン始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。エンジン始動制御ルーチンが実行されると、エンジンECU70のCPU72は、まず、エンジン22を停止したときのクランク角CAに基づいて燃料噴射停止範囲で停止した気筒の点火タイミングを計算する(ステップS300)。上述したエンジン停止制御ルーチンにより経時変化などによりエンジン22の停止位置にバラツキが生じても燃料噴射開始回転数Nref1と燃料噴射停止回転数Nref2とを補正することにより、燃料噴射停止範囲に停止している気筒にエンジン22を停止する前に燃料を噴射することができるから、この燃料噴射停止範囲で停止した気筒に点火して燃焼を生じさせるために点火タイミングを計算するのである。続いて、クランキングを開始すると共に(ステップS310)、燃料噴射弁32からの燃料噴射や点火プラグ42による点火を開始し(ステップS320)、燃料噴射停止範囲で停止した気筒の次に点火タイミングとなる気筒(2番目の気筒)への燃料噴射タイミングと点火タイミングを計算する(ステップS330)。いま、1番気筒22aに燃料が噴射されて燃料噴射停止範囲の圧縮行程における約90CA°で停止しているときに始動する場合を考える。この場合の燃料噴射と点火タイミングを図2に示す。このとき、1番気筒22aの次に点火タイミングとなる3番気筒22cは、吸気行程の約90CA°で停止しており、3番気筒22cには燃料噴射は行なわれていない。このため、3番気筒22cにおいて最初の点火タイミングで燃焼を生じさせるには、吸気行程の途中で燃料を噴射し、噴射した燃料を燃焼室40内に導入する必要がある。したがって、燃料噴射のタイミングは吸気行程が終了する前となる。次に1番気筒22aに燃料が噴射されて燃料噴射停止範囲の圧縮行程の角度CA2近傍で停止しているときに始動する場合を考える。このとき、1番気筒22aの次に点火タイミングとなる3番気筒22cは、燃料噴射停止範囲内の吸気行程で停止しており、3番気筒22cにも燃料噴射が行なわれている。このため、燃料噴射のタイミングの計算では燃料噴射は不要とされる。次に、3番目に点火タイミングとなる気筒への燃料噴射タイミングと点火タイミングを計算し(ステップS340)、4番目以降に点火タイミングとなる気筒に対する燃料噴射と点火を通常のタイミングに設定して(ステップS350)、エンジン始動制御ルーチンを終了する。このように燃料噴射タイミングと点火タイミングを計算し、計算した燃料噴射タイミングで燃料を噴射すると共に計算した点火タイミングで点火することにより、エンジン22を始動する際に燃料が噴射されて燃料噴射停止範囲で停止した気筒で燃焼を生じさせることができると共にその次以降に点火タイミングとなる気筒でも燃焼を生じさせることができる。この結果、燃焼によるエネルギをエンジン22の回転数Neを上昇させるのに使用することができるから、エンジン22を迅速に始動することができる。
以上説明した実施例の内燃機関装置20によれば、燃料噴射を行なった気筒がエンジン
22を始動するときの最初の点火タイミングで燃焼を生じさせることができる範囲として設定した燃料噴射停止範囲外で停止したときには、燃料噴射を許可する際のエンジン22の回転数Neである燃料噴射開始回転数Nref1を減少補正したり燃料噴射を再禁止する際のエンジン22の回転数Neである燃料噴射停止回転数Nref2を増加補正することにより、エンジン22の状態や経年変化などによりエンジン22の停止位置にバラツキが生じても、燃料噴射停止範囲外で停止する気筒により確実に燃料噴射が行なわれないようにすることができる。また、燃料噴射を行なわなかった気筒が燃料噴射停止範囲内で停止したときには、燃料噴射開始回転数Nref1を増加補正したり燃料噴射停止回転数Nref2を減少補正することにより、エンジン22の状態や経年変化などによりエンジン22の停止位置にバラツキが生じても、燃料噴射停止範囲内で停止する気筒により確実に燃料噴射を行なうようにすることができる。こうした燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2の補正により燃料噴射停止範囲内で停止する気筒により確実に燃料噴射を行なうことができ、エンジン22の始動をより迅速なものとすることができる。
また、本発明の内燃機関装置20によれば、エンジン22を自動始動するときには、燃料噴射停止範囲に停止している気筒の点火タイミングや2番目,3番目に点火タイミングとなる気筒の燃料噴射タイミングと点火タイミングを計算して燃料噴射と点火を行なうことにより、燃料が噴射されて燃料噴射停止範囲で停止した気筒に点火して燃焼を生じさせることができると共にその次以降に点火タイミングとなる気筒でも燃焼を生じさせることができる。この結果、燃焼によるエネルギをエンジン22の回転数Neを上昇させるのに使用することができるから、エンジン22を迅速に始動することができる。
実施例の内燃機関装置20では、燃料噴射を行なった気筒が燃料噴射停止範囲外で停止したときや燃料噴射を行なわなかった気筒が燃料噴射停止範囲内で停止したときには、補正量ΔNだけ燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2を補正するものとしたが、燃料噴射を行なった気筒の停止角CAs1や燃料噴射を行なわなかった気筒の停止角CAs2に応じて補正量を決定して燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2を補正するものとしてもよい。即ち、燃料噴射を行なった気筒の停止位置が燃料噴射停止範囲の境界から外側に離れるほど大きな補正量により補正したり、燃料噴射を行なわなかった気筒の停止位置が燃料噴射停止範囲の境界から内側に離れるほど大きな補正量により補正するのである。
実施例の内燃機関装置20では、燃料噴射を行なった気筒が燃料噴射停止範囲外で停止したときや燃料噴射を行なわなかった気筒が燃料噴射停止範囲内で停止したときには、その都度、燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2を補正するものとしたが、複数回に亘って燃料噴射を行なった気筒が燃料噴射停止範囲外で停止したときや燃料噴射を行なわなかった気筒が燃料噴射停止範囲内で停止したときに燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2を補正するものとしてもよい。
実施例の内燃機関装置20では、燃料噴射停止範囲を吸気行程から圧縮行程にかけての範囲として設定したが、燃料噴射停止範囲を圧縮行程内の範囲に設定するものとしても構わない。
実施例の内燃機関装置20では、車速Vが値0でブレーキペダル85が踏み込まれているなどの所定の自動停止条件が成立したときにエンジン22を自動停止し、エンジン22を自動停止した後にブレーキペダル85の踏み込みが解除されるなどの所定の自動始動条件が成立したときにエンジン22を自動始動する走行可能なシフトポジションでのアイドルストップにおける事前の燃料噴射について説明したが、走行可能なシフトポジション以外のシフトポジション(例えば、ニュートラルポジションや駐車ポジションなど)におけるアイドルストップの際にも適用してもよい。この場合、エンジン22の停止時のフリクションが異なることから、走行不能なシフトポジションにおける燃料噴射開始回転数Nref1や燃料噴射停止回転数Nref2を走行可能なシフトポジションとは別に記憶しておいて用いるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置の製造産業や自動車製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての内燃機関装置20を搭載する自動車10の構成の概略を示す構成図である。 各気筒22a〜22dの4つの行程とクランク角CAとの関係の一例を示す説明図である。 エンジンECU70により実行されるエンジン停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 燃料噴射停止範囲の一例を示す説明図である。 エンジン停止制御を実行したときのエンジン22の回転数Neと燃料噴射の状態の時間変化の一例を示す説明図である。 エンジンECU70により実行されるエンジン始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自動車、17 オートマチックトランスミッション、18 デファレンシャルギヤ、19a,19b 駆動輪、20 内燃機関装置、22 エンジン、22a 1番気筒、22b 2番気筒、22c 3番気筒、22d 4番気筒、24 クランクシャフト、26 エアクリーナ、27 吸気管、28 スロットルバルブ、28a スロットルモータ、30 吸気マニホールド、32 燃料噴射弁、34,35 カムシャフト、34a,35a カム、36 吸気バルブ、 38 排気バルブ、40 燃焼室、41 イグニッションコイル、42 点火プラグ、44 ピストン、46 排気マニホールド、 48 クランク角センサ、50 カム角センサ、52 水温センサ、54 吸気温センサ、56
スロットルバルブポジションセンサ、58 バキュームセンサ、70 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ。

Claims (12)

  1. 内燃機関を有する内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射可能な燃料噴射手段と、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記内燃機関の所定の運転停止が指示されたとき、該内燃機関が運転停止したときに圧縮行程の一部を含む所定範囲で停止する気筒に燃料噴射がなされるよう、前記検出された内燃機関の回転数が開始回転数に至るまでは燃料噴射がなされないよう前記燃料噴射手段を制御し、前記検出された内燃機関の回転数が前記開始回転数に至ってから所定停止回転数に至るまでは燃料噴射タイミングに至った気筒に対して燃料噴射が行なわれるよう前記燃料噴射手段を制御し、前記検出された内燃機関の回転数が前記停止回転数に至った以降は燃料噴射がなされないよう前記燃料噴射手段を制御する停止時燃料噴射制御手段と、
    前記内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置を検出する停止回転位置検出手段と、
    前記検出された停止回転位置と気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する開始停止回転数調整手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 前記開始停止回転数調整手段は、前記所定範囲外で停止した気筒に対して燃料噴射が行なわれているときには、前記開始回転数と前記停止回転数との幅が狭くなる傾向に前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する手段である請求項1記載の内燃機関装置。
  3. 前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれた気筒が圧縮行程の上死点側で前記所定範囲外となって停止しているときには前記開始回転数が小さくなる傾向に調整する手段である請求項2記載の内燃機関装置。
  4. 前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれた気筒が圧縮行程の前の吸気行程側で前記所定範囲外となって停止しているときには前記停止回転数が大きくなる傾向に調整する手段である請求項2または3記載の内燃機関装置。
  5. 前記開始停止回転数調整手段は、前記所定範囲内で停止した気筒に対して燃料噴射が行なわれていないときには、前記開始回転数と前記停止回転数との幅が広くなる傾向に前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する手段である請求項1ないし4いずれか記載の内燃機関装置。
  6. 前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれなかった気筒が圧縮行程の上死点側で前記所定範囲内となって停止しているときには前記開始回転数が大きくなる傾向に調整する手段である請求項5記載の内燃機関装置。
  7. 前記開始停止回転数調整手段は、燃料噴射が行なわれなかった気筒が圧縮行程の前の吸気行程側で前記所定範囲内となって停止しているときには前記停止回転数が小さくなる傾向に調整する手段である請求項5または6記載の内燃機関装置。
  8. 前記所定範囲は、吸気行程および圧縮行程の一部を含む範囲である請求項1ないし7いずれか記載の内燃機関装置。
  9. 前記所定の運転停止の指示は、前記内燃機関を自動停止すると共に自動停止した内燃機関を自動始動する際の自動停止条件が成立したときになされる指示である請求項1ないし8いずれか記載の内燃機関装置。
  10. 前記内燃機関を自動始動する条件が成立したとき、前記所定範囲で停止した気筒が圧縮行程から膨張行程に至る際に点火して該内燃機関を始動する始動時制御手段を備える請求項9記載の内燃機関装置。
  11. 請求項1ないし10いずれか記載の内燃機関装置を搭載し、前記内燃機関からの動力を用いて走行する自動車。
  12. 各気筒の吸気系に燃料を個別に噴射可能な内燃機関を吸気行程から圧縮行程にかけての所定範囲でいずれかの気筒に燃料噴射がなされて停止するよう、前記内燃機関の回転数が開始回転数に至るまでは燃料噴射を禁止し、前記内燃機関の回転数が前記開始回転数に至ってから所定停止回転数に至るまでは燃料噴射タイミングに至った気筒に対して燃料噴射を実行し、前記内燃機関の回転数が前記停止回転数に至った以降は燃料噴射を禁止して内燃機関を運転停止する内燃機関の運転停止方法であって、
    前記内燃機関の運転停止時のクランクシャフトの停止回転位置と前記内燃機関を運転停止したときに吸気行程から圧縮行程で停止した気筒に対する燃料噴射状態とに基づいて前記開始回転数および/または前記停止回転数を調整する
    ことを特徴とする内燃機関の運転停止方法。
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