JP4370080B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に対して画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタのような画像記録装置は、紙等の記録媒体にインクを付着させて画像を記録する。前記画像記録装置は、前記記録媒体にインクを吐出するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドを保持するキャリッジと、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構と、前記記録媒体搬送機構による記録媒体の搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に前記記録ヘッドを移動させるキャリッジ駆動手段と、を有している。
【0003】
このような画像記録装置は、所望の1つの画像形成するように、動作される。なお、本明細書中において、画像記録装置により記録される所望の1つの画像を「完成画像」とする。画像記録装置には、前記完成画像を記録するために、完成画像の画像データが提供される。なお、本明細書中において、前記完成画像の基となる画像データのことを「基画像データ」とする。
【0004】
このような画像記録装置は、完成画像を記録するために、まず、基画像データが提供される。そして、この画像記録装置は、基画像データを基に、完成画像を記録する。具体的には、この画像記録装置は、前記キャリッジを主走査方向に沿って駆動させ、この駆動にともなって移動する前記記録ヘッドに、記録媒体に対してインク滴を塗布させる。このことによって、前記画像記録装置は、主走査方向に沿って略等ピッチでインク滴を着弾させ、前記記録ヘッドの幅分の画像の記録を行うように動作する。前記画像記録装置は、上記動作を、順次副走査方向に沿って搬送される前記記録媒体に対して繰り返すことで、前記記録媒体に所望の画像全体(完成画像)を記録する。
【0005】
上述のような画像記録装置は、前記完成画像の幅が、前記記録媒体の主走査方向に沿った幅より場合、前記完成画像を複数の画像に分割して、複数の記録媒体に記録する。具体的には、図25中に示すように、前記画像記録装置は、前記記録媒体の幅よりも幅が大きい完成画像CGを記録するために、まず基画像データGDを読み込む。そして、前記画像記録装置は、この基画像データGDを記録媒体の主走査方向の幅と略同一の幅を有する2つの分割画像SGに分割する。言い換えると、基画像データGDは、2つの分割画像SGが主走査方向に沿って配列されるように分割される。従って、これらの分割画像SGは、自身の幅方向に沿って配列されている。なお、分割画像SGが配列されている方向である幅配列方向は、図25中において参照符号dwで示されている。
【0006】
続いて、前記画像記録装置は、前記各分割画像SGを、夫々記録媒体に記録し、出力画像OGを形成する。各出力画像OGは、主走査方向において一端部OGaと他端部OGbとを有している。言い換えると、各出力画像OGは、前記記録媒体の幅方向において、一端部OGaと他端部OGbとを有している。なお、一端部OGaは、記録媒体の一端部に対応しており、他端部OGbは、記録媒体の他端部に対応している。上記各出力画像OGは、一端部OGaから他端部OGbに向かって移動される前記記録ヘッドにより記録される。このため、主走査方向において、一端部OGaが、記録ヘッドの記録開始位置spであり、他端部OGbが、記録ヘッドの記録終了位置epである。なお、図25中において、前記主走査方向に沿った前記記録ヘッドの移動方向は、矢印mdで示されている。
【0007】
各出力画像OGには、幅配列方向dwに沿って配列された分割画像SGの夫々が記録されている。このため、各出力画像OGは、分割画像SGの配列と同様に幅配列方向dwに配列することで完成画像CGを形成する。する。具体的には、一方の出力画像の他端部OGbと他方の出力画像の一端部OGaとを連結することで、完成画像CGが形成される。また、図25中において、完成画像CGにおいて、2つの出力画像OGの連結された部位である連結部は、参照符号JPで指摘されている。
【0008】
このようにして前記画像記録装置は、1つの完成画像CGを形成し得るように、基画像データGDを分割して複数の記録媒体に記録する。
【0009】
なお、画像記録に伴う記録ヘッドの昇温により、前記記録ヘッド中のインクは、徐々に粘度が低下する。なお、前記記録ヘッドは、インクの粘度が低下した場合、一度に吐出する各インク滴のインク量が多くなり、記録されるインクドットの径は、大きくなる。記録ヘッドは主走査方向に移動しながらインクを吐出して記録を行うので、上述の記録ヘッドにより記録される画像は、主走査方向に沿って、光学濃度(OD)が徐々に大きくなる。前記出力画像OGにおいて、主走査方向においての記録開始位置spが、一端部OGaであり、記録終了位置epが他端部OGbである。このため、一端部OGaと他端部OGbとでは、光学濃度が異なってしまう。なお、出力画像OGの一端部OGaと他端部OGbとでの光学濃度差は、約0.02になる場合がある。
【0010】
一般的に人間の視覚は、互いに隣接する画像の光学濃度の差が約0.02以上である場合、上記隣接する画像に画像濃度の違いがあることを認識する。上記各出力画像OGにおいて、記録された画像は、一端部OGaから他端部OGbまで連続しており、光学濃度は、一端部OGaから他端部OGbまで徐々に変化する。このため、一端部OGaと他端部OGbとでの光学濃度差が、約0.02であっても、一般的な人間の視覚では、画像濃度の違いは認識されない。
【0011】
しかし、上述のように、複数の出力画像OGを組み合わせて完成画像CGを形成する場合、前記完成画像CGの連結部JPにおいて、一方の出力画像OGの一端部OGaと他方の出力画像OGの他端部OGbとが隣接する。即ち、連結部JPにおいて、記録開始位置spで記録された画像と、記録終了位置epで記録された画像とが隣接してしまう。これは、一方の出力画像OGと、他方の出力画像OGとが、共に主走査方向において、記録開始位置を同じ方向(図25中において左側)に配置しているためである。
【0012】
このため上述のように各出力画像OGが、一端部OGaと他端部OGbとで0.02以上の光学濃度差を有している場合、図26中に示すように、連結部JPにおいて、互いに隣接する画像に光学濃度の差が、0.02以上あることになる。従って、完成画像CGを観察する観察者は、2つの出力画像OGの境界である連結部JPにおいて、完成画像CGの画像濃度が不連続であると認識する。従って、上述のようにして記録された完成画像CGは、1つの画像としては画質が悪いと認識されてしまう。
【0013】
上記課題を解決するために、特開平5−238018号公報に記載の画像記録装置が、提案されている。特開平5−238018号公報の画像記録装置は、上述の画像記録装置と同様に構成されているが、前記記録媒体の主走査方向に沿った幅より大きい画像を記録する際の記録方法が異なっている。以下に、図27を参照して、上記公報の画像記録装置の画像形成方法について説明する。
【0014】
上記公報の画像記録装置は、記録する基画像データGDを読み込む。そして、前記画像記録装置は、この基画像データGDを記録媒体の主走査方向の幅と略同一の幅を有する複数の分割画像SGに分割する。なお前述の画像記録装置と同様に、基画像データGDは、分割画像SGが主走査方向に沿って配列されるように、分割される。なお、この説明において、前述の従来の画像記録装置と同様に、基画像データGDは、2つの分割画像SGに分割される。
【0015】
続いて、一方の分割画像SGは、前述の従来の画像記録装置と同様に記録して出力画像OG’を形成する。従って、出力画像OG’において、記録開始位置sp及び記録終了位置epは、前述の従来の画像記録装置と同様である。
【0016】
他方の分割画像SGは、主走査方向に沿った方向において、出力画像OG’を記録した方向とは逆方向に前記記録ヘッドを移動させて出力画像OG”を記録する。図27中において、出力画像OG”を記録する際の前記記録ヘッドの移動方向は、矢印md”で示されている。従って、出力画像OG’は、図27中において、左側から記録が開始され、出力画像OG”は、図27中において、右側から記録が開始される。このため、出力画像OG”を記録する際において、記録開始位置spは、図27中に示されるように、他端部OGb”側に位置し、記録終了位置epは、一端部OGa”側に位置する。即ち、出力画像OG’と出力画像OG”とは、走査方向において記録開始位置spと記録終了位置epとが逆である。
【0017】
記録された出力画像OG’、OG”は、前記分割画像SGの配列と同様に配列されて完成画像CGを形成する。従って、完成画像CGは、前述の従来の画像記録装置と同様に、出力画像OG’の他端部OGb’と出力画像OG”の一端部OGa”とが連結されることにより形成される。しかしながら、出力画像OG’と出力画像OG”とは、主走査方向において記録開始位置spと記録終了位置epとが逆である。このため、連結部JPにおいて、出力画像OG’と出力画像OG”との記録終了位置epで記録された画像が、隣接する。このため、上記公報の画像記録装置は、記録ヘッドの温度上昇による光学濃度差が、出力画像OG’及びOG”の一端部OGaと他端部OGbとにある場合においても、画質を落とすことなく完成画像を形成し得るように、各出力画像を記録し得る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、出力画像OGの一端部OGaと他端部OGbとに、光学濃度差が生じる原因は、インク吐出などの駆動によって温度上昇する記録ヘッドが主走査方向に移動すること以外にもある。例えば、記録媒体のインクの受容特性によるものがある。例えば、記録媒体が表面に塗工液が塗布されたコート紙である場合、コート紙は、以下のようにして製造される。まず、記録媒体である紙201には、図28中に示されているように、塗布装置202により塗工液203が塗布される。塗工液203の塗布後、紙201は、オーブン204により乾燥される。このように乾燥され、ロール状に巻かれて、前記コート紙は、完成する。
【0019】
上記製造において、本来、塗工液の塗布は、紙幅方向全体に渡って、均一な厚さになるように行われなければならない。しかし、塗工装置に紙幅方向の塗工精度のばらつきがあると、紙幅方向において、塗工量が異なり、結果的に紙幅方向において、塗工層の厚さが異なるコート紙が出来上がってしまう。また、オーブン204は、記録媒体の幅方向において、両端部より中央部に熱が集中してしまう。このため、前記コート紙では、前記中央部と両端部とでは、塗工液の乾きに差が生じてしまう。これにより、前記コート紙は、両端部と中央部とにおいて、インクの受容特性が異なってしまう。また、用紙の搬送精度のばらつきにより、前記コート紙は、一端部と他端部とにおいて、オーブンの中央に対する位置が異なってしまう場合がある。このとき、前記コート紙では、一端部と他端部とに、インクの受容特性に差が生じてしまい、これが濃度差或いは色目差などの色調差が生じる原因となる。なお、インクの受容特性が良好な部位は、よくインクを受容するため、画像濃度が濃くなる。受容特性が悪い部位は、インクがうまく受容されず、画像濃度が薄くなる。
【0020】
また、出力画像OGの一端部OGaと他端部OGbとに光学濃度差が生じる原因は、メカ的な精度のばらつきによるプラテンギャップ(ヘッドとプラテンとの間の隙間)のばらつき、マルチパス時のインクドットのアライメントのばらつきなどによるもの等もある。
【0021】
このような、インク吐出などの駆動によって温度上昇する記録ヘッドが主走査方向に移動すること以外の原因により生じた出力画像OGの一端部OGaと他端部OGbとの光学濃度差或いは色調差は、前記公報の画像記録装置では、解消することが出来ない。特に、前記キャリッジ駆動手段を構成する部材の組立精度やキャリッジの駆動制御にばらつきがあり、主走査方向に沿った一端と他端とで画像の濃度が異なる場合や記録媒体にその幅方向に不均一性が有る場合には、単に前記記録ヘッドの主走査方向における移動開始位置や移動方向を変えるだけでは、前記光学濃度差を解消することは困難である。
【0022】
本発明の目的は、上記課題を鑑みて、記録媒体の主走査方向の幅より大きな画像出力を複数枚の記録媒体に分割して記録する際に、記録後の記録媒体の繋ぎ目の濃度差が視覚上目立ちにくい、記録品位の高い大判画像出力が得られる画像記録装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像記録装置は、上記課題を解決し目的を達成するために、以下の構成を有している。
【0024】
本発明の一態様の画像記録装置は、長尺な記録媒体の幅の寸法よりも大きなサイズの完成画像を形成するために、前記完成画像の基画像データを分割し、該分割した分割画像データを前記記録媒体に記録する画像記録装置であって、前記記録媒体を搬送し、前記分割画像データに基づいて前記記録媒体に分割画像を記録する画像記録手段と、前記基画像データを画像処理する画像処理部と、前記画像記録手段、及び前記画像処理部を制御する制御部と、を具備し、前記画像処理部は、前記完成画像を前記記録媒体の幅の方向に分割するように前記基画像データを分割すると共に、分割された複数の前記分割画像データによる前記分割画像の天地を前記幅の方向に交互に反転するように画像処理し、前記画像記録手段は、前記画像処理された分割画像データに基づいて前記記録媒体上に記録を行う。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。まず、第一の実施の形態について図1を用いて説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
(構成)
まず、第一の実施の形態について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に従った画像記録装置を示す概略的な正面図である。
【0030】
本実施の形態の画像記録装置1は、記録媒体200に対して、インクを吐出して画像を記録する。画像記録装置1は、記録媒体搬送機構10と、記録ヘッド20と、ヘッド駆動機構30と、制御部40とを有している。
【0031】
記録媒体搬送機構10は、搬送ローラ11、12とを有している。記録媒体搬送機構10は、搬送ローラ11、12とを協働させて、記録媒体200を所定の方向に搬送する。本実施の形態において、記録媒体200は、ロール状のものが使用される。記録媒体200は、図1中の上方から下方に向かって搬送される。記録ヘッド20は、図示しないインク供給源に接続されており、記録媒体200にインクを吐出する。ヘッド駆動機構30は、キャリッジ31と、キャリッジ駆動機構32とを有している。キャリッジ31は、記録ヘッド20を保持している。キャリッジ駆動機構32は、記録媒体200の搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に記録ヘッド20を移動させる。従って、キャリッジ駆動機構32は、キャリッジ31を介して記録ヘッド20を移動させ得る。なお、図1中において、前記副走査方向は、参照符号ASで指摘している矢印に沿った方向であり、前記主走査方向は、参照符号AMで指摘している矢印に沿った方向である。なお、前記副走査方向は、記録媒体の幅方向と略一致している。
【0032】
なお、記録媒体搬送機構10と、記録ヘッド20と、ヘッド駆動機構30とは、協働して、記録媒体200に対して画像を記録する画像記録手段60である。
【0033】
制御部40は、画像記録手段60の動作を制御する制御手段である。制御部40は、記録ヘッド20に接続されており、記録ヘッド20の駆動を制御する。なお、制御部40は、コンピュータ50のような画像供給装置に接続される。なお、上記画像供給装置は、画像記録装置1に対して、記録する画像の画像データを供給し得るような、スキャナー、デジタルカメラ、FAXなどの他の公知の装置に代えられ得る。
【0034】
以下に、図2を参照して制御部40をより詳しく説明する。制御部40は、メインCPU41と、入力部42と、記憶部43と、画像処理部44と、プリンタ制御部45とを有している。メインCPU41は、制御部40の制御を司るCPUである。入力部42は、前記画像供給装置の接続部である。記憶部43は、コンピュータ50からの画像データ並びに、メインCPU41の演算結果等を記憶するメモリである。画像処理部44は、メインCPU41から送られてきた画像データを画像処理する。プリンタ制御部45は、メインCPU41の命令により画像記録手段60の駆動を制御する。
【0035】
(動作)
以下に、上記構成の画像記録装置1の動作について説明する。特に、画像記録装置1が、記録媒体の幅より大きい幅を有する完成画像CGを記録する際の動作について説明する。なお、本実施の形態の画像記録装置1は、下記の画像の記録方式に限定される分けではないが、1パス片方向印字形式で画像を記録する。なお、本実施の形態において、コンピュータ50中には、画像記録装置1により記録する完成画像CGの画像データである基画像データGDと、記録媒体の幅である記録媒体幅RWとが格納されているものとする。また、本実施の形態において、基画像データGDは、幅方向に長い長方形形状の画像の画像データである。また、基画像データGDは、所定の解像度(例えば300dpi)において記録された場合に、記録媒体に記録された完成画像と同じ幅を有するような画像データである。また、例として、基画像データGDは、家屋を示す絵のグラフィックデータである。
【0036】
画像記録装置1は、記録媒体の幅より大きい画像を記録する際には、完成画像CGを、記録媒体の幅と略同一な複数の画像に分割して、各記録媒体に記録する。具体的には、画像記録装置1は、基画像データGDを複数の画像データに分割し、各画像データを基に、各画像データに対応した画像を各記録媒体に記録する。そして、記録された各画像は、連結されて、1つの完成画像を形成する。
【0037】
このように完成画像CGを形成するために、画像記録装置1は、図3中に示すように、画像入力工程と、画像寸法判定工程、画像分割工程と、画像回転工程と、画像記録工程とを行う。
【0038】
[画像入力工程]まず、前記画像入力工程が行われる。この画像入力工程において、画像記録装置1には、入力部42を介して基画像データGDと、記録媒体幅RWとが入力される。基画像データGDと、記録媒体幅RWとは、記憶部43に格納される。記録媒体幅RWは、画像記録装置1が、幅方向に沿って記録媒体に記録可能な最大の寸法である。そして、メインCPU41は、基画像データGDの幅である基画像データ幅GWを読みとり、記憶部43に格納する。続いて画像寸法判定工程が行われる。なお、基画像データ幅GWは、所定の解像度においての基画像データGDの幅方向の寸法である。
【0039】
[画像寸法判定工程]この画像寸法判定工程において、基画像データ幅GWと記録媒体幅RWとの大きさが比べられる。基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWに比べて大きい場合、基画像データGDは、1つの記録媒体に記録することができない。このため、基画像データGDは、複数の記録媒体に分けて記録し得るように、続く画像分割工程により、記録媒体幅RWと等しい幅を有している複数の画像データに分割される。
【0040】
なお、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWに比べて小さい又は等しい場合、基画像データGDは、そのまま画像記録手段60により記録媒体に記録される。この場合、上記記録により、画像記録装置1は、記録媒体上に所望の完成画像CGを形成し、記録を終了する。
【0041】
[画像分割工程]この画像分割工程では、画像処理部44は、基画像データGDを所定のサイズの複数の記録媒体に記録し得るように、分割する。上述のように本実施の形態において、記録媒体は、ロール状のものが使用されている。このため、基画像データGDの幅と直交する方向の長さは、比較的長くても記録可能である。このため、画像処理部44は、基画像データGDを、基画像データGDの幅方向の一端から他端に向けて(図4中において左右方向)、順に前記幅方向に沿って、前記記録媒体幅RW毎に分割していく。この結果、基画像データGDの画像は、自身の幅方向に配列される複数の分割画像SGに分割される。従って、基画像データGDは、複数の分割画像SGの画像データに分割される。なお、これらの分割画像SGは、自身の幅方向に沿って配列されている。これらの分割画像SGが配列されている方向である幅配列方向を、図4中において参照符号dwで示している。なお、分割画像SGの画像データは、基画像データGDと同一の解像度である。
【0042】
上述のように基画像データGDを分割するため、基画像データGDの分割数である分割総数SCを求める。分割総数SCは、画像データ幅GDを記録媒体幅RWで割った商になる。なお、本明細書中において、用語「商」とは、除算結果の整数部分を指している。例えば、基画像データ幅GWが4m、記録媒体幅RWが2mの場合、剰余なしで商は、2になる。従って、基画像データGDの示す画像は、図4中に示されるように、2つの分割画像SGに分割される。この場合、分割画像SGの分割画像幅SWは、全て均一になる。
【0043】
なお、分割総数SCは、基画像データ幅GWを記録媒体幅RWで割った際に、剰余がある場合、前記商に1を加えた値になる。例えば、基画像データ幅GWが4m、記録媒体幅RWが3mの場合、剰余ありで商は、1になる。このため、分割総数SCは、商の1に1を加えた値が分割数にされる。このため、基画像データGDは、2つの分割画像SGを有するように、2つの画像データに分割される。なお、図5中に示されるように、基画像データ幅GWが4m、記録媒体幅RWが3mで分割された場合、一方の分割画像SGの幅である分割画像幅SWは、記録媒体幅RWと同様な3mにされるが、他端側の分割画像SGの分割画像幅SWは、1mである。
【0044】
また、各分割画像SGは、基画像データGDの示す画像を、その幅方向の一端から順に分割して形成される。また、各分割画像SGは、前記幅と直交する方向(長さ方向)に延びるように分割された基画像データGDの画像を構成する一部分である。従って、各分割画像SGは、形成された順に、幅配列方向dwに沿って、最初に形成された分割画像から離れる。従って、各分割画像SGの幅配列方向dwに沿った配置は、形成された順番に対応していると言える。従って、メインCPU41は、基画像データGDが各分割画像に分割される毎に、各分割画像SGが形成された順番を幅方向順番データWDとして記憶部43に格納する。これとともに、メインCPU41は、この幅方向順番データWDに対応させて各分割画像SGの画像データを記憶部43に格納する。また、分割画像SGの総数も、分割総数SCとして記憶部43に格納する。これにより、画像分割工程が終了する。続いて画像回転工程が行われる。
【0045】
[画像回転工程]以下に画像回転工程を、図6を参照して説明する。図6は、画像回転工程においての制御手順を示すフローチャートである。
【0046】
前記画像回転工程では、画像処理部44が、各分割画像SGが隣接する分割画像SGに対して向きが異なるように、メインCPU41により選定された分割画像SGに対して画像処理を行う。この画像処理について、以下の各ステップで詳しく説明する。
【0047】
(ステップS11)前記画像回転工程では、各分割画像に対して画像処理を行うために、メインCPU41は、前記画像処理のループ回数をカウントする。この画像回転工程のループ回数は、ループカウンタiとして記憶部中に格納される。なお、前記ループを1回目から行うために、このステップS11中において、ループカウンタiの値は、1に初期化される。このようにしてステップS11が終了すると、続いてステップS12が行われる。
【0048】
(ステップS12)ステップS12において、ループカウンタiの値が、偶数か奇数かを判定する。この判定により、ループカウンタiが奇数の場合、ステップS15が続いて行われる。また、この判定により、ループカウンタiが偶数の場合、ステップS13が続いて行われる。
【0049】
(ステップS13)ステップS13において、全分割画像SG中から、ループカウンタiと同一の値をもつ幅方向順番データWDに対応した分割画像SGを選択する。そして、選択された分割画像SGは、画像処理部44により、180度回転される。言い換えると、選択された分割画像SGは、元の画像に対して点対称になるように回転される。例えば、図7(a)中に示されている分割画像SGには、紙面において下向きの矢印P1が描かれている。このような分割画像SGは、画像処理部44により、図7(b)中に示されているように回転される。この回転により、図7(b)中の矢印P1は、上向きになる。即ち、分割画像SGは、画像の向きが、幅方向と直交する方向において逆になるように回転にされる。このため、回転される前の分割画像SGの上部SUは、紙面において上側に位置しているが、回転後の分割画像SGの上部SUは、紙面において下側に位置している。同様にして、下部SLは、回転後には、紙面において上側に位置する。また、図7(a)(b)中において、分割画像の一端部は、参照符号SS1で指摘されており、他端部は参照符号SS2で指摘されている。このとき、一端部SS1並びに他端部SS2も、前記回転後には、位置が入れ替われる。このようにしてステップS13が終了すると、ステップS14が続いて行われる。
【0050】
(ステップS14)ステップS14において、ステップS13で回転された分割画像が、再び幅方向順番データWDと対応されて記憶部43に保存される。このようにしてステップS14が終了すると、続いてステップS15が行われる。
【0051】
(ステップS15)ステップS15において、ループカウンタiの値と、分割総数SCの値とが、比較される。分割総数SCは、分割画像SGの総数に相当する。このため、ループカウンタiが、分割総数SCと同じ値になった場合、全ての分割画像SGは、ステップS12が行われたとみなし得る。このため、ループカウンタiの値と、分割総数SCの値とが同数の場合、前記画像回転工程は終了する。なお、ループカウンタiが分割総数SCの値より小さいとき、続いてステップS16が行われる。
【0052】
(ステップS16)ステップS16では、ループカウンタiの値に1を加える。これにより、画像回転工程の1回のループが終了したことになる。続いて再びステップS12が行われる。
【0053】
このようにして、画像回転工程が行われると、全ての偶数番目に形成された分割画像SGが、回転される。即ち、基画像データGDの幅方向(即ち、幅配列方向dw)において、回転されなかった分割画像SGと、回転された分割画像SGとが、交互になる。なお、基画像データGDが図4中に示されるように分割された場合には、最初に形成された分割画像SGは、回転されないため、図8(a)中に示されているように、形成されたときと同じ状態で記憶部43に格納される。2番目に形成された分割画像SGは、回転されたため、図8(b)中に示されているように、画像の向きが下向きにされた状態で記憶部43に格納される。この画像記録工程が終了すると、続いて画像記録工程が行われる。
【0054】
[画像記録工程]画像記録工程では、各分割画像が記録媒体1枚毎に印刷される。このため、メインCPU41は、幅方向順番データWDの小さい順に分割画像SGの画像データをプリンタ制御部45に送るとともに、プリンタ制御部45に画像記録命令を出す。前記画像記録命令を受けたプリンタ制御部45は、前記画像記録手段60を制御して、各分割画像SGを記録媒体に記録させる。
【0055】
具体的には、プリンタ制御部45は、ヘッド駆動機構30を制御して記録ヘッド20を記録媒体の幅方向の一端から他端へ向けて移動させる。即ち、記録ヘッド20は、主走査方向に沿って、一方から他方に向けて移動される。記録ヘッド20は、主走査方向の移動に伴って、インクを記録媒体に向けて吐出する。これにより記録媒体には、主走査方向に沿って、副走査方向に沿った記録ヘッドの記録幅分の画像が形成される。このとき、前記主走査方向は、分割画像SGの幅方向と実質的に一致されている。
【0056】
このようにして主走査方向に沿った画像が形成されると、記録ヘッド20は、再び記録媒体の一端側に戻される。この記録ヘッドの移動時には、インクは吐出されない。そして、記録媒体搬送機構10は、記録ヘッド20の記録幅分だけ、記録媒体を副走査方向に搬送する。なお、上記記録において、前記副走査方向は、分割画像SGの幅方向と直交する方向に実質的に一致されている。この搬送が終了すると、再び記録ヘッド20は、主走査方向に沿って画像を記録する。上記動作の繰り返しにより、分割画像SGを記録した出力画像OGが、記録媒体上に形成される。
【0057】
各分割画像SGは、画像記録工程により、順次幅方向順番データWDの小さい順に記録されていく。記録ヘッド20は、全ての分割画像SGの記録に渡って、主走査方向に沿って記録媒体の一端から他端に向けて移動される。これとともに、記録媒体搬送機構10もまた、全ての分割画像SGの記録に渡って、常に副走査方向に前記記録媒体を搬送する。また、幅方向順番データWDが偶数である分割画像SGは、図7(b)に示されるように回転されており、幅方向順番データWDが奇数である分割画像SGは、図7(a)に示されるように回転されていない。このため、幅方向順番データWDが奇数である分割画像SGは、上部側から(図7(a)中において上部SU)記録される。また、幅方向順番データWDが偶数である分割画像SGは、回転前においての下部(図7(b)中において下部SL)側から記録される。従って、画像記録手段60は、各分割画像SGを、隣接する分割画像SGに対して異なる向きから記録して、各出力画像OGを出力していると言える。このようにして記録された互いに向きが異なる出力画像OGは、図9の最上段で示されるように、幅方向において、一端OS1が図中左側に位置し、他端OS2が図中右側に位置する。なお、2つの出力画像OGにおいて、記録ヘッド20の記録開始位置spは、一端OS1側に位置し、記録終了位置epは、他端OS2側に位置される。
【0058】
また、本実施の形態において、幅方向順番データWDは、基画像データGDの幅方向においての各分割画像SGの位置を示している。さらに、画像記録手段60は、上述のように幅方向順番データWDの順に出力画像OGを出力する。このため、画像記録手段60は、異なる向きの分割画像SGが記録された出力画像OGを、順次出力しているといえる。
【0059】
このようにして画像記録装置1は、1つの基画像データGDを複数の記録媒体に分割して記録する。
【0060】
複数の出力画像OGは、以下で説明する組立作業により、所定の配列で組み合わされることにより、1つの完成画像CGを形成する。図9中は、組立作業を示す図である。なお、図9中において、記録媒体の一端部を参照符号OS1で指摘し、他端部を参照符号OS2で指摘している。また、図9中には、前記主走査方向に沿った記録ヘッド20の移動方向は、矢印mdで示されている。また、主走査方向においての記録ヘッドの記録開始位置が、参照符号spで指摘されている。同様に、記録ヘッドの記録終了位置が、参照符号epで指摘されている。
【0061】
また、図9中の左側の出力画像OGは、幅方向順番データWDが1の分割画像SGを記録したものである。即ち、左側の出力画像OGが、最初に記録された出力画像OGである。また、図9中の右側の出力画像OGは、幅方向順番データWDが2の分割画像SGを記録したものである。即ち、右側の出力画像OGが、2番目に記録された出力画像OGである。
【0062】
この組立作業において、まず、出力画像OGの向きを調整するステップS17を行う。ステップS17では、前記画像記録工程において、回転された分割画像を記録した出力画像OGを、記録媒体を180度回転することにより、180度回転させる。上記回転により、全ての出力画像OGは、向きが統一される。
【0063】
なお、図9中に示されている2つの出力画像OGは、記録ヘッド20が移動方向mdに移動して記録されたものである。このため、両出力画像OGにおいて、ステップS17が行われる前では、図9の最上段に示されるように、記録開始位置spで記録された部位は、紙面において左側に位置しており、記録終了位置epで記録された部位は、紙面において右側に位置している。右側の出力画像OGは、ステップS17により回転され、記録開始位置spで記録された部位が右側に移動される。同様に、記録終了位置epにおいて記録された部位は、左側に移動する。これとともに、記録媒体の一端OS1は、左側から右側に移動し、他端OS2は、右側から左側に移動する。
【0064】
続いて、各出力画像を組み立てるステップS18が行われる。ステップS18では、まず、各出力画像OGを、対応する分割画像SGの配列と同様に並べる。具体的には、各出力画像OGは、幅方向順番データWDの小さい分割画像SGを記録したものから順に、幅配列方向dwに沿って配列される。
【0065】
なお、上述のように、右側の出力画像OGにおいて、前記回転により、出力画像OGを構成する各インクドットが、記録媒体の記録面の重心を中心に、180度回転移動される。このため、図9の第2段目に示されるように、右側の出力画像OGにおいて、記録終了位置epが左側に移動されている。このため、連結部JPでは、両画像の記録終了位置epで記録された部分同士が、隣接する。従って、記録ヘッド20が主走査方向に沿った移動によりインクの粘度が変化して、記録開始位置spと記録終了位置epとの画像濃度に差が生じた場合においても、図10中に示されるように連結部JPにおいて、インクの粘度が略同一の状態で記録された画像同士が隣接され得る。
【0066】
さらに、前記回転により、右側の出力画像OGの記録開始位置sp及び記録終了位置epで記録された部位は、互いに位置が入れ替わるように回転移動される。このため、ヘッド駆動手段が、主走査方向に沿った一端と他端とで画像の濃度が異なる記録行うような精度のばらつきがある場合においても、図9の第3段目に示されるように、連結部JPにおいて、画像濃度の略同一の状態で記録された画像同士が隣接され得る。
【0067】
また、上述のようにステップS17において、右側の出力画像OGの記録された記録媒体の一端OS1は、左側から右側に移動し、他端OS2は、右側から左側に移動している。このため、連結部JPにおいて、両記録媒体の他端OS2が隣接する。従って、各記録媒体の一端と他端とに、インクの受容特性に差があった場合においても、略特性が同一である端部同士を隣接させ得る。
【0068】
そして、各出力画像OGは、互いに隣接する出力画像OGの端部と、自身の端部とが連結される。これにより、全ての出力画像OGにより、1つの完成画像CGが形成される。
【0069】
上述のように画像記録装置1は、幅方向順番データWDの1つおきに記録方向を逆にして各分割画像を記録する。そして、完成画像CGは、記録媒体を回転することにより向きが統一された複数の出力画像を連結することにより形成される。従って、完成画像CGの連結部JPにおいて、各出力画像OGは、隣接する出力画像OGと、記録時においての主走査方向の同一側の端部が隣接する。このため、画像記録装置の精度並びに記録媒体の特性により、各出力画像OGの一端と他端とに光学濃度差(画像濃度差)及び/又は色調差を有している場合であっても、連結部JPの濃度差及び/又は色調差を無くす若しくは小さくし得る。従って、画像記録装置1は、上述のようにして複数の出力画像OGを出力することにより、記録媒体の幅を超えるような大判画像出力を、高記録品位で出力し得る。
【0070】
また、本実施の形態において、ステップS12において、幅方向順番データWDが偶数のものを選定しているが、奇数のものを選定することも可能である。
【0071】
なお、本実施の形態において、記録媒体は、ロール状のものが使用されているが、記録前に切断されている記録媒体を使用することも可能である。即ち、各分割画像をはみ出すことなく記録し得る寸法を有するならば、記録媒体の形状は任意である。
【0072】
また、本実施の形態において、各出力画像OGには、隣接する出力画像OGと連結する際に、重ね合わせる部分である重ねしろを形成することが可能である。重ねしろを有している場合、各出力画像OGは、互いの重ねしろで重ね合わせることにより、より正確に両画像の位置合わせが可能である。また、前記重ねしろは、両画像の位置合わせ後、切断することが可能である。また、前記画像記録工程において、前記重ねしろに、幅方向順番データWDを記録することが可能である。幅方向順番データWDは、各分割画像の幅配列方向dwの位置を示す位置情報でもある。このため、各出力画像OGが幅方向順番データWDを有している場合、どの分割画像SGを記録しているかを容易に判断し得る。これとともに、幅方向順番データWDにより、前記各出力画像OGの配置を容易に判断し得る。従って、前記組立作業を容易に行うことが可能である。
【0073】
また、前記画像記録工程において、つなぎ目となる位置に位置合わせ用の印を記録することが可能である。位置合わせ用の印としては、例えば、黒インクやイエローインクを用いて記録した十字マークである。十字マークの場合、水平及び垂直方向の位置決めが容易に行えるので、更につなぎ合わせの精度が上げられる。十字マークを記録するインクとして、黒インクを用いるケースとしては、出力画像のつなぎ目周辺の画像濃度が比較的高い場合である。また、出力画像のつなぎ目の周辺の画像濃度が比較的低い場合や白地の場合には、目立たないように濃度の低いイエローインクを用いるのが好ましい。
【0074】
また、本実施の形態において、基画像データGDが、2つの分割画像SGに分割された場合について説明した。しかしながら、本実施の形態の画像記録装置1は、2つよりおおい分割画像に分割することが可能である。この場合、偶数番目に形成された分割画像SGが、画像回転工程により、回転される。
【0075】
また、本実施の形態において、基画像データGDに対する画像処理をパソコン上のプログラムにより行うことが可能である。具体的には、パソコン上に、画像寸法判定工程、画像分割工程と、画像回転工程とを行うプログラムをインストールし、形成した分割画像を画像記録装置により記録することが可能である。
【0076】
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、第1の実施の形態とは、画像分割工程が異なる。具体的には、本実施の形態の画像記録装置1は、画像分割工程において、基画像データGDを所定の分割数で分割することにより分割画像SGを形成する。なお、装置構成等は第1の実施の形態と同様である。
【0077】
まず、本実施の形態の形態の画像記録装置1は、画像入力工程において、記録媒体幅RWに加えて、前記所定の分割数である分割総数SCが入力される。分割総数SCは、任意に設定され、コンピュータ50から入力部42を介してメインCPU41に送られ、記憶部43に格納される。
【0078】
画像分割工程において、画像処理部44が、基画像データGDを分割総数SCで均等の幅の分割画像SGに分割する。
【0079】
続いて、各分割画像SGは、所定の解像度の分割画像幅SWが記録媒体幅RWと同一になるように、拡大又は縮小される。これにより、分割画像幅SWが記録媒体幅RWと実質的に同一になった各分割画像SGは、第1の実施の形態と同様に、画像回転工程並びに画像記録工程が行われるとともに、画像組立作業が行われる。これにより、完成画像CGが形成される。
【0080】
上記構成により、各分割画像は、前記記録媒体の幅と略同一になるように拡大又は縮小される。このため、各分割画像は、自身の幅を確実に記録媒体の幅と一致させ得る。従って、各記録媒体には均一に画像が記録され、記録媒体の無駄を省き得る。
【0081】
以下に、本実施の形態の変形例を説明する。
【0082】
(変形例1)
本変形例に従った画像記録装置1は、上述の画像記録装置1と同様に、画像分割工程において、所定の分割総数SCで均等の幅の分割画像SGに分割する。しかしながら、本変形例に従った画像記録装置1は、各分割画像SGを拡大又は縮小せずに分割画像を記録することが、第2の実施と異なる。
【0083】
本変形例の画像分割工程について、図11を参照して、以下の各ステップで詳しく説明する。図11は、本変形例の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。
【0084】
(ステップS21)ステップS21において、最小の分割数である2が、分割総数SCとして設定されている。この設定されている分割総数SCが、記憶部43に格納される。続いて、ステップS22が行われる。
【0085】
(ステップS22)ステップS22において、格納されている分割総数SCで基画像データ幅GWを割り、分割画像幅SWを求める。これにより求まった分割画像幅SWは、上記分割総数SCで均等に分割された際の分割画像SGの幅寸法である。続いて、ステップS23が行われる。
【0086】
(ステップS23)ステップS23において、分割画像幅SWが、記録媒体幅RW以下であるか判定する。分割画像幅SWが、記録媒体幅RWより大きい場合、続いてステップS24が行われる。分割画像幅SWが、記録媒体幅RW以下である場合、続いてステップS25が行われる。
【0087】
(ステップS24)ステップS24において、分割総数SCの値に1が加えられる。このステップS24が終了すると、再びステップS22が行われる。
【0088】
(ステップS25)ステップS25において、基画像データGDは、上記分割総数SCにより、実際に分割される。この分割により、複数の分割画像SGが形成される。
【0089】
上述のようにステップS23により、入力された分割総数SCで分割された分割画像幅SWと、記録媒体幅RWとの大小が比較される。分割画像幅SWが記録媒体RWより大きい場合、ステップS24により分割総数SCの値が増加される。そして、増加された分割総数SCにより、再び分割画像幅SWが、算出される。なお、分割画像幅SWが、記録媒体幅RW以下になるまで、上記ステップS23乃至S24は繰り返される。
【0090】
このため、本変形例1の画像記録装置1は、基画像データGDを、確実に記録媒体幅RW以下の分割画像幅SWを備える分割画像SGに分割し得る。
【0091】
なお、ステップS23により、分割画像幅SWが記録媒体RWより大きい場合、ユーザーに対して、より大きい分割総数SCを入力求めるメッセージを出力し、再びに分割総数SCを入力させることも可能である。
【0092】
なお、上記ステップS21において、分割総数SCには、最小の分割数である2が入力される。即ち、上記画像分割工程は、基画像データGDを2つに分割した場合から処理が始められる。このため、前記画像分割工程において、記録媒体の無駄を省くように、確実に基画像データGDに対する最小の好適な分割数により、基画像データGDを分割し得る。
【0093】
しかしながら、ステップS21において、任意の分割数を入力し、入力された分割数で基画像データGDを分割した場合から処理を始めることも可能である。例えば、分割総数SCに4が入力された場合、ステップS22においては、基画像データGDを均等に4つに分割した場合の分割画像幅SWが、求められる。続いて各ステップが行われるように処理が進められる。
【0094】
上記画像分割工程が終了すると、続いて、画像回転工程並びに画像記録工程が行われる。本変形例の画像回転工程並びに画像記録工程について、図12を参照して説明する。
【0095】
まず、画像回転工程が行われる。本変形例において、画像回転工程は、第1の実施の形態と同様である。図12中の最上段には、画像回転工程が行われる前の2つの分割画像SGが示されている。図12中の最上段において説明の為に、左側の分割画像を参照符号SGaで指摘し、右側の分割画像をSGbで指摘する。各分割画像SGa,SGbは、配列方向dwに沿って、一端SS1と、他端SS2とを有している。また、両分割画像SGa,SGbにおいて、互いの一端SS1は、配列方向dwにおいて、同一側(図12中において左側)に位置している。
【0096】
図12中の第2段目には、画像回転工程後の各分割画像SGa,SGbが示されている。上記画像回転工程において、分割画像SGbが、回転される。この結果、分割画像SGbは、第1の実施の形態の画像回転工程で説明したように、配列方向dwにおいて、一端SS1と他端SS2との位置が入れ替われる。
【0097】
続いて、画像記録工程が行われる。本変形例の画像記録工程について、図12を参照して説明する。この画像記録工程において、分割画像幅SWと記録媒体幅RWとが同一の場合、分割画像SGは、第1の実施の形態と同様に、記録される。
【0098】
分割画像幅SWが記録媒体幅RWより小さい場合、分割画像SGは、記録媒体の幅全体に渡って記録することが出来ない。即ち、分割画像SGの両端は、記録媒体の両端に位置することが出来ない。このため、画像回転工程終了後の各分割画像SGは、配列方向dwに沿って同一側の端部が、各記録媒体の幅方向に沿った同位置に位置するように記録される。具体的には、画像回転工程により回転されなかった分割画像SGaは、一端SS1が記録媒体の幅方向の一端と一致するように記録される。また、画像回転工程により回転された分割画像SGbは、他端SS2が記録媒体の幅方向の一端と一致するように記録される。このように記録された出力画像OGa,OGbは、図12中の第3段目に示されている。
【0099】
このように記録された出力画像OGa,OGbは、記録媒体幅RW−分割画像幅SWの幅寸法を備えている余白部分が形成される。各出力画像OGa、OGbは、余白部分が切り取られた後、第1の実施の形態と同様に、組立作業が行われる(図12中の第4段目並びに最下段参照)。
【0100】
このように画像回転工程終了後の各分割画像SGa,SGbは、配列方向dwに沿って、同一側の端部が記録媒体の同一側に記録されるように、記録媒体に記録される。このため、接合部JPにおいて、出力画像OGa,OGbの記録された記録媒体の夫々は、幅方向に沿って、自身の一端から分割画像幅SWの部分が互いに接合される。即ち、互い隣接する出力画像OGa,OGbの記録された記録媒体は、幅方向において同位置において互いに接合される。
【0101】
従って、本変形例の画像記録装置1は、記録媒体幅RW全体に渡って記録されていない出力画像においても、常に、幅方向において同位置の記録媒体の部分を接合して、完成画像CGを形成し得る。このため、各記録媒体が、幅方向に沿って、インクの受容特性に差があった場合においても、略特性が同一である端部同士を隣接させ得る。
【0102】
(第3の実施の形態)
以下に第3の実施の形態に従った画像記録装置1を説明する。本実施の形態に従った画像記録装置1は、記録媒体幅RWが異なる複数種の記録媒体を選択的に提供する記録媒体供給手段を有している点が、第2の実施の形態とは、異なる。なお、上記記録媒体供給手段以外の装置構成等は第1の実施の形態と同様である。
【0103】
前記記録媒体供給手段は、公知の給紙装置であり、制御部40に接続されている。前記記録媒体供給手段は、制御部40により選定された記録媒体幅RWを備える記録媒体を画像記録手段60に供給する。なお、本実施の形態の記録媒体供給手段が一般的な用紙幅であるA0、A1、A2と同様な記録媒体幅を備えている3種類の記録媒体を有している場合について、以下で説明する。なお説明のために、A0の記録媒体は、記録媒体幅RW0を有しているものとする。同様に、A1の記録媒体は、記録媒体幅RW1,A2の記録媒体は、記録媒体幅RW2を有しているものとする。
【0104】
本実施の形態の画像記録装置1は、第2の実施の形態と同様に、制御され、画像を記録するが、画像分割工程が第2の実施の形態と異なる。本実施の形態の画像分割工程について、図13を参照して、以下の各ステップで詳しく説明する。図13は、本変形例の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。
【0105】
(ステップS31)ステップS31において、任意の分割総数SCを入力する。入力された分割総数SCは、記憶部43に格納される。続いて、ステップS32が行われる。
【0106】
(ステップS32)ステップS32において、入力された分割総数SCで基画像データ幅GWを割り、分割画像幅SWを求める。これにより求まった分割画像幅SWは、上記分割総数SCで均等に分割された際の分割画像SGの幅寸法である。続いて、ステップS33が行われる。
【0107】
(ステップS33)ステップS33において、分割画像幅SWが、記録媒体供給手段中の記録媒体において最も大きい記録媒体幅RW0以下であるか判定する。即ち、分割画像SWが、A0の記録媒体の記録媒体幅RW0以下であるか判定する。分割画像幅SWが、記録媒体幅RW0より大きい場合、続いてステップS34が行われる。分割画像幅SWが、記録媒体幅RW0以下である場合、続いてステップS35が行われる。
【0108】
(ステップS34)ステップS34において、分割総数SCの値に1が加えられる。このステップS34が終了すると、再びステップS32が行われる。
【0109】
(ステップS35)ステップS35において、基画像データGDは、上記分割総数SCにより、実際に分割される。この分割により、複数の分割画像SGが形成される。
【0110】
(ステップS36)ステップS36において、分割画像幅SWが、前記記録媒体供給手段中の記録媒体において2番目に大きい記録媒体幅RW1以下であるか判定する。即ち、分割画像SWが、A1の記録媒体の記録媒体幅RW1以下であるか判定する。この判定において、分割画像幅SWが記録媒体幅RW1より大きいと判定された場合、ステップS33の判定と合わして、分割画像SGは、A1並びにA2の記録媒体には、記録することが出来ないが、A0の記録媒体には、記録することが出来る分割画像幅SWを有していることが分かる。
【0111】
分割画像幅SWが、記録媒体幅RW1より大きい場合、続いてステップS37が行われる。分割画像幅SWが、記録媒体幅RW0以下の場合、続いてステップS38が行われる。
【0112】
(ステップS37)ステップS37では、ステップS36の判定に基づき、記録媒体供給手段が、A0の記録媒体を画像記録手段60に供給する。
【0113】
(ステップS38)ステップS38において、分割画像幅SWが、記録媒体供給手段中の記録媒体において最も小さい記録媒体幅RW2以下であるか判定する。即ち、分割画像SWが、A2の記録媒体の記録媒体幅RW2以下であるか判定する。この判定において、分割画像幅SWが記録媒体幅RW2より大きいと判定された場合、ステップS33、S36の判定と合わして、分割画像幅SWが、3種類の記録媒体の記録媒体幅RW1,2,3の中で記録媒体幅RW1と近いことが分かる。また、分割画像幅SWが記録媒体幅RW2以下であると判定された場合、分割画像幅SWが、3種類の記録媒体の記録媒体幅RW1,2,3の中で記録媒体幅RW2と近いことが分かる
このため、分割画像幅SWが、記録媒体幅RW1より大きい場合、続いてステップS39が行われる。分割画像幅SWが、記録媒体幅RW0より小さい場合、続いてステップS40が行われる。
【0114】
(ステップS39)ステップS39では、ステップS38の判定に基づき、記録媒体供給手段が、A1の記録媒体を画像記録手段60に供給する。
【0115】
(ステップS40)ステップS39では、ステップS38の判定に基づき、記録媒体供給手段が、A2の記録媒体を画像記録手段60に供給する。
【0116】
このようにして、基画像データGDが分割されるとともに、記録に用いる記録媒体が画像記録手段60に供給されると、続いて、本実施の形態の画像記録装置は、供給された記録媒体に対して第1の実施の形態と同様な画像記録工程を行う。続いて、組立作業が行われ、完成画像CGが組み立てられる。
【0117】
このようにして、本実施の形態の画像記録装置1は、第2の実施の形態と同様に基画像データGDを、所望の画像分割数で分割することが出来る。また、本実施の形態の画像記録装置1は、第2の実施の形態の変形例1と同様に基画像データGDを、確実に記録媒体幅RWより小さい分割画像幅SWの分割画像SGに分割し得る。
【0118】
また、本実施の形態の画像記録装置1は、分割画像幅SWと近い記録媒体幅RWを有する記録媒体を選定して、分割画像を記録する。このため、本実施の形態の画像記録装置1は、各記録媒体において、画像が記録されない余白部分を少なくし、無駄を省き得る。
【0119】
(第4の実施の形態)
以下、第4の実施形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、偶数枚の出力画像OGを出力する。このため、本実施の形態は、画像分割工程が第1の実施形態と相違しており、装置構成等は第1の実施形態と同様である。
【0120】
以下に、図14を参照して画像分割工程を説明する。図14は、本実施の形態の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。本実施の形態の画像記録装置1は、画像分割工程において、以下の複数のステップを行う。
【0121】
(ステップS41)まず、ステップS41が行われる。ステップS41において、基画像データ幅GWを記録媒体幅RWで割り、商QU並びに剰余REを求める。続いてステップS42が行われる。
【0122】
(ステップS42)ステップS42において、基画像データ幅GWを記録媒体幅RWで割った解に剰余REがあるか調べる。剰余REが無い場合、続いて、ステップS43が行われる。また、剰余REがある場合、続いてステップS44が行われる。
【0123】
(ステップS43)ステップS43において、剰余REが無い場合においての商QUが偶数であるかを調べる。これにより、商QUが偶数である場合、基画像データ幅GWは、記録媒体幅RWの偶数倍である。この場合、基画像データGDは、第1の実施の形態と同様に、画像分割工程が行われる。
【0124】
なお、商QUが奇数だった場合、ステップS46が行われる。
【0125】
(ステップS44)ステップS44において、剰余REが有る場合においての商QUが偶数であるかを調べる。偶数倍である場合、続いてステップS45が行われる。また、奇数倍である場合、続いてステップS46が行われる。
【0126】
(ステップS45)ステップS45において、商QUに2を加えた値を倍率係数MCとして記憶部43に格納する。これにより、偶数の商に2が加えられるため、偶数の倍率係数MCをつくる。続いて、ステップS47が行われる。
【0127】
(ステップS46)ステップS46において、商QUに1を加えた値を倍率係数MCとして記憶部43に格納する。これにより、奇数の商に1を加えるため、偶数の倍率係数MCが作られる。続いて、ステップS47が行われる。
【0128】
(ステップS47)ステップS47において、基画像データ幅GWが前述の倍率係数MCに記録媒体幅RWを乗じた値になるように、基画像データGDは、拡大される。なお、先のステップS45並びにS46により、倍率係数MCは、偶数にされている。従って、基画像データ幅GWは、確実に記録媒体幅RWの偶数倍にされる。続いてステップS48が行われる。
【0129】
(ステップS48)ステップS48において、基画像データGDは、第1の実施の形態と同様に、自身の幅方向に沿って、記録媒体幅RW毎に分割される。
【0130】
(ステップS49)ステップS48において、各分割画像SGは、幅方向順番データWDとともに、記憶部43に格納される。
【0131】
このようにして、画像分割工程が終了する。続いて、本実施の形態の画像記録装置1は、第1の実施の形態と同様に、各分割画像SGを出力する。そして、出力された各出力画像OGは、第1の実施の形態と同様な組立作業により、完成画像CGに組み立てられる。
【0132】
上述のように、本実施の形態の画像記録装置1は、分割される前に、基画像データGDの基画像データ幅GWを記録媒体幅RWの偶数倍に拡大する。これにより、本実施の形態の画像記録装置1は、確実に基画像データGDを偶数個の分割画像SGに分割し得る。分割画像SGが偶数個である場合、完成画像CGの幅方向の他端部に位置する分割画像SGは、180度回転された画像になる。言い換えると、前記他端部の分割画像SGは、前記幅方向の一端部に位置する分割画像SGに対して逆方向を向く。このため、完成画像CGの幅方向の一端と他端とを連結して、筒状の完成画像CGを形成した場合、完成画像CGの幅方向の一端と他端との連結部JPでは、略同じ状態の記録媒体の部位が隣接する。これとともに、完成画像CGの前記一端と他端との連結部JPでは、主走査方向において略同位置で記録された画像が隣接する。図15中に示されるように一端CE1及び他端CE2の画像濃度は、略同一になる。なお、図15は、倍率係数MCが4のときに記録した4つの出力画像OGを幅配列方向dwに沿って配列した際の配列方向に沿った各位置の画像濃度を示す図である。また、図15中において、完成画像CGの幅方向の一端部が、参照符号CE1、他端部が参照符号CE2で示されている。
【0133】
上述のように、本実施の形態の画像記録装置1は、完成画像CGの前記一端と他端との連結部JPが略同一の画像濃度になるように出力画像OGを出力し得る。このため、本実施の形態の画像記録装置1は、環状の完成画像を形成する場合においても、高品位の画像を出力し得る。
【0134】
また、本実施の形態の画像記録装置1は、基画像データ幅GWを記録媒体幅RWの偶数倍にするため、確実に分割画像幅SWと記録媒体幅RWとを一致させ得る。従って、本実施の形態の画像記録装置1は、記録媒体全体に渡って、無駄なく記録し得る。
【0135】
なお、本実施の形態では、記録媒体幅(分割画像幅)を固定として、これに合わせて基画像データGDの基画像データ幅GWを変更しているが、基画像データ幅GWを固定し、これに合わせて分割画像幅を変更してもよい。以下に、図16を参照して上記画像分割工程の変形例について説明する。
【0136】
(変形例1)
変形例1に従った画像分割工程において、以下の複数のステップを行う。
【0137】
(ステップS41’)この分割画像工程ではまず、このステップS41’が行われる。このステップS41’において、基画像データ幅GWを所定の分割幅(この幅は、記録媒体幅RWより小さい)で割り、商QU並びに剰余REを求める。続いてステップS42’が行われる。
【0138】
(ステップS42’)ステップS42’において、基画像データ幅GWを所定の分割幅AWで割った解に剰余REがあるか調べる。剰余REが無い場合、続いて、ステップS43’が行われる。また、剰余REがある場合、続いてステップS44’が行われる。
【0139】
(ステップS43’)ステップS43’において、剰余REが無い場合においての商QUが偶数であるかを調べる。これにより、商QUが偶数である場合、基画像データ幅GWは、記録媒体幅RWの偶数倍である。この場合、基画像データGDは、第1の実施の形態と同様に、画像分割工程が行われる。
【0140】
なお、商QUが奇数だった場合、ステップS46’が行われる。
【0141】
(ステップS44’)ステップS44’において、剰余REが有る場合においての商QUが偶数であるかを調べる。偶数倍である場合、続いてステップS45’が行われる。また、奇数倍である場合、続いてステップS46’が行われる。
【0142】
(ステップS45’)ステップS45’において、商QUに2を加えた値を倍率係数MCとして記憶部43に格納する。これにより、偶数の商に2が加えられるため、偶数の倍率係数MCをつくる。続いて、ステップS47’が行われる。
【0143】
(ステップS46’)ステップS46’において、商QUに1を加えた値を倍率係数MCとして記憶部43に格納する。これにより、奇数の商に1を加えるため、偶数の倍率係数MCが作られる。続いて、ステップS47’が行われる。
【0144】
(ステップS47’)ステップS47’において、基画像データ幅GWを、倍率係数MCで割り、新たに分割画像幅SWを求める。なお、先のステップS45’並びにS46’により、倍率係数MCは、偶数にされている。従って、分割画像幅SWは、基画像データGDを偶数個に分割し得る寸法に設定される。
【0145】
(ステップS48’)ステップS48’において、基画像データGDは、幅方向に沿って、ステップS47’で求めた分割画像幅SW毎に分割される。続いてステップS49’が行われる。
【0146】
(ステップS49’)ステップS49’において、各分割画像SGは、幅方向順番データWDとともに、記憶部43に格納される。
【0147】
このようにして、画像分割工程が終了する。続いて、本実施の形態の画像記録装置1は、第1の実施の形態と同様に、各分割画像SGを出力する。そして、出力された各出力画像OGは、第1の実施の形態と同様な組立作業により、完成画像CGに組み立てられる。
【0148】
このようにして、本変形例の画像記録装置1は、基画像データGDを偶数個に分割し得るため、環状の完成画像を形成する場合においても高品位にされ得る画像を出力し得る。
【0149】
(第5の実施の形態)
以下、第5の実施形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、偶数枚の出力画像OGを出力する。このため、本実施の形態は、画像分割工程が第4の実施形態と相違しており、装置構成等は第1の実施形態と同様である。
【0150】
本実施の形態の画像記録装置は、基画像データ幅GWが記録媒体幅RWの奇数倍である場合において、画像分割工程が第4の実施形態と相違している。以下に、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWの3倍であるときにおいて説明する。まず、ステップS41と同様に、基画像データ幅GWを記録媒体幅RWで割り、商QU並びに剰余REを求める。本実施の形態の場合、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWの3倍であるため、商QUが3であり、剰余REがない。
【0151】
この場合、まず、基画像データGDの一端から、幅方向において、記録媒体幅RWの半分の幅を有する分割画像SGを形成する。続いて、前記幅方向に沿って記録媒体幅RWの分割画像SGを2つ形成する。そして、残りの記録媒体幅RWの半分の幅を有する分割画像を形成する。すなわち、記録媒体幅RWの1つ分の基画像データGD以外を記録媒体幅RWで形成する。これとともに、基画像データGDの一端部から、記録媒体幅RWの半分の幅の分割画像を形成し、基画像データGDの他端部から、記録媒体幅RWの半分の幅の分割画像SGを形成する。これにより、偶数個の分割画像SGが、確実に形成される。なお、記録媒体幅RWの半分の分割画像は、第2の実施の形態の変形例1で説明したように、組立工程での接合部JPにおいて、隣接する記録媒体と、幅方向において同位置の記録媒体の部分が隣接するように、記録される記録媒体に対して位置調整されて記録される。具体的には、上述の記録媒体幅RWの半分の分割画像は、夫々、幅方向において記録媒体の略中央から記録される。
【0152】
上記各分割画像SGを記録した各出力画像OGは、図17中に示されるようになる。なお、図17中の各出力画像OGは、記録時の記録ヘッドの移動方向mdが同一方向を向くように示されている。上記2つの半分の幅の分割画像が記録された出力画像OGは、画像が記録されていない部分が切断された後に、他の出力画像OGと連結される。
【0153】
また、出力された各出力画像OGを幅配列方向dwに沿って配列した際の各位置での画像濃度は、図18中に示される。このように1つの基画像データGDを分割並びに出力した場合においても、完成画像CGの幅方向の一端CE1と他端CE2との連結部では、略同じ状態の記録媒体の部位が隣接する。これとともに、完成画像CGの一端CE1と他端CE2との連結部では、主走査方向において略同位置で記録された画像が隣接する。従って、本実施の形態の画像記録装置1は、完成画像CGの一端CE1と他端CE2との連結部が略同一の画像濃度及び/又は色調になるように出力画像OGを出力し得る。このため、本実施の形態の画像記録装置1は、環状の完成画像を形成する場合においても、高品位の画像を出力し得る。
【0154】
なお、本実施の形態において、記録媒体幅RWの3倍の基画像データ幅GWを有する基画像データGDの分割について説明した。しかしながら、本実施の形態の画像記録装置1は、記録媒体幅RWの非整数倍の基画像データ幅GWを有する基画像データGDを分割することも可能である。例えば、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWの2.6倍だった場合、基画像データGDの一端と他端との夫々から記録媒体幅RWの0.3倍の分割画像幅SWを有する分割画像SGを形成する。これにより形成された分割画像SGは、上述のように位置調整されて記録媒体に記録される。このように記録されることで、記録媒体幅RWの非整数倍の基画像データ幅GWを有する基画像データGDを分割した場合においても、本実施の形態の画像記録装置1は、完成画像CGの一端CE1と他端CE2との連結部が略同一の画像濃度及び/又は色調になるように出力画像OGを出力し得る。
【0155】
(第6の実施の形態)
以下、第6の実施形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、偶数個の出力画像OGを出力する。このため、本実施の形態は、画像分割工程が第5の実施形態と相違しており、装置構成等は第1の実施形態と同様である。
【0156】
本実施の形態の画像記録装置は、基画像データ幅GWが記録媒体幅RWの奇数倍である場合において、画像分割工程が第5の実施形態と相違している。以下に、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWの3倍であるときにおいて説明する。まず、ステップS41と同様に、基画像データ幅GWを記録媒体幅RWで割り、商QU並びに剰余REを求める。本実施の形態の場合、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWの3倍であるため、商QUが3であり、剰余REがない。
【0157】
この場合、まず、基画像データGDの一端から、幅方向において、記録媒体幅RWの幅を有する分割画像SGを形成する。これにより、3つの分割画像SGが形成される。基画像データGDの幅方向においての端部の分割画像SGは、前記幅方向においての中央から半分に分割される。これにより、偶数個の分割画像SGが、確実に形成される。なお、上記2つの記録媒体幅RWの半分の幅の分割画像は、夫々記録媒体の一端側から記録される。上記2つの半分の幅の分割画像が記録された出力画像OGは、画像が記録されていない部分が切断された後に、他の出力画像OGと連結される。
【0158】
これにより、出力された各出力画像OGは、図19中に示されるようになる。また、出力された各出力画像OGを幅配列方向dwに沿って配列した際の各位置での画像濃度は、図20中に示されるようになる。このように1つの基画像データGDを分割並びに出力した場合においても、完成画像CGの幅方向の一端CE1と他端CE2との連結部では、略同じ状態の記録媒体の部位が隣接する。これとともに、完成画像CGの一端CE1と他端CE2との連結部では、主走査方向において略同位置で記録された画像が隣接する。従って、本実施の形態の画像記録装置1は、完成画像CGの一端CE1と他端CE2との連結部が略同一の画像濃度になるように出力画像OGを出力し得る。このため、本実施の形態の画像記録装置1は、環状の完成画像を形成する場合においても、高品位の画像を出力し得る。なお本実施の形態の画像記録装置において、分割画像SGの幅が、記録媒体幅RWよりも小さくなるように、偶数個の分割画像に基画像データ幅GWを分割することは当然である。
【0159】
なお、本実施の形態において、記録媒体幅RWの3倍の基画像データ幅GWを有する基画像データGDの分割について説明した。しかしながら、本実施の形態の画像記録装置1は、記録媒体幅RWの非整数倍の基画像データ幅GWを有する基画像データGDを分割することも可能である。例えば、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWの2.6倍だった場合、基画像データGDの幅方向においての一端から、配列方向dwに沿って、記録媒体幅RWの分割画像幅SWを備える2つの分割画像SGと、記録媒体幅RWの0.6倍の分割画像幅SWを備える幅方向に狭い分割画像SGを形成する。そして、前記幅方向に狭い分割画像SGを、幅方向において中央から分割し、それぞれ記録媒体幅RWの0.3倍の分割画像幅SWを備える2つの分割画像SGを形成する。このように形成された分割画像SGは、上述のように位置調整されて記録媒体に記録される。このように記録されることで、記録媒体幅RWの非整数倍の基画像データ幅GWを有する基画像データGDを分割した場合においても、本実施の形態の画像記録装置1は、完成画像CGの一端CE1と他端CE2との連結部が略同一の画像濃度及び/又は色調になるように出力画像OGを出力し得る。
【0160】
また、本実施の形態において、基画像データGDの幅方向において他端部の分割画像SGを2つに分割したが、一端部の分割画像SGを2つに分割することも可能であるし、中央部の分割画像SGを2つに分割することも可能である。従って、分割画像の数を偶数個にし得るならば、分割される分割画像SGの配列方向dwに沿った位置は、任意である。
【0161】
(第7の実施の形態)
以下、第7の実施形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、基画像データGDを幅方向だけではなく、幅方向と直交する方向にも分割する。このため、本実施の形態は、画像入力工程乃至画像出力工程が第1の実施形態と相違しているが、装置構成等は第1の実施形態と同様である。
【0162】
[画像入力工程]まず、本実施の形態の画像記録装置1は、記録媒体幅RWに加えて、記録媒体長さRLが入力される。この記録媒体長さRLは、分割画像SGを記録する際に用いる記録媒体の幅と直交する方向の寸法である。記録媒体長さRLは、任意に設定され、コンピュータ50から入力部42を介してメインCPU41に送られ、記憶部43に格納される。これとともに、メインCPU41は、基画像データGDの長さ(幅と直交する方向の寸法)である画像データ長さGLと、基画像データ幅GWを読みとり、記憶部43に格納する。上記画像入力工程が終了すると、続いて画像寸法判定工程が行われる。
【0163】
[画像寸法判定工程]本実施の形態の画像寸法判定工程では、画像データ幅GLと記録媒体長さRLとの大きさが比べられる。そして、この結果が、記憶部43中に格納される。この画像寸法判定工程が終了すると、続いて画像分割工程が行われる。
【0164】
[画像分割工程]本実施の形態の画像分割工程においての処理について、以下で説明する。まず、前記画像寸法判定工程において、メインCPU41が、画像データ長さGLが記録媒体長さRLより小さいと判定した場合について説明する。
【0165】
このように判定した際に、メインCPU41は、基画像データ幅GWと記録媒体幅RWとの大きさを比べる。そして、メインCPU41は、基画像データ幅GWと記録媒体幅RWとの比較結果により異なる処理を行う。
【0166】
基画像データ幅GWが記録媒体幅RWと等しい若しくは小さい場合、基画像データGDは、1つの記録媒体に記録し得る寸法を有していることが分かる。このため、基画像データGDは、そのまま画像記録手段60により1つの記録媒体に記録される。
【0167】
基画像データ幅GWが記録媒体幅RWより大きい場合、基画像データGDは、第1の実施の形態と同様に分割される。
【0168】
次に、前記画像寸法判定工程において、メインCPU41が、画像データ長さGLが記録媒体長さRLより大きいと判断した場合について説明する。この場合、基画像データGDは、自身の幅方向と直交する方向(長さ方向)に沿って、一端から順に記録媒体長さRL毎に分割される。この分割により、複数の中間画像MGが形成される。
【0169】
例えば、基画像データGDが、図21中に示されるような寸法を有している場合、中間画像MGは、以下のように形成される。図21中に示されている基画像データGDにおいて、基画像データ幅GWは、記録媒体幅RWの4倍の寸法を有しており、画像データ長さGLは、記録媒体長さRLの3倍の寸法を有している。中間画像MGは、上述のように基画像データGDを上記長さ方向へ分割することにより、3つの中間画像MGに分割される。即ち、基画像データGDは、中間画像MGが長さ方向に沿って配列されるように分割される。このため、中間画像MGの配列方向を長さ配列方向とし、図21中において、参照符号dlで指摘している。
【0170】
上述のように各中間画像MGは、基画像データGDの長さ方向の一端から順に画像データを分割して形成される。なお、各分割画像SGは、前記幅方向に延びるように分割された基画像データGDの部分である。従って、各中間画像MGは、形成された順に、基画像データGDの長さ方向に沿って、最初に形成された中間画像MGから離れる。従って、各中間画像MGの長さ方向に沿った配置は、形成された順番に対応していると言える。
【0171】
従って、メインCPU41は、基画像データGDが長さ方向に分割されると、各中間画像MGが形成された順番を長さ方向順番データLDとして記憶部43に格納する。これとともに、メインCPU41は、この長さ方向順番データLDに対応させて各中間画像MGを記憶部43に格納する。
【0172】
続いて、メインCPU41は、中間画像MGの幅である中間画像幅MWを、各中間画像MGから読みとり、この長さ方向順番データLDに対応させて記憶部43に格納する。
【0173】
続いて、メインCPU41は、各中間画像幅MWと記録媒体幅RWとの大きさを比べる。なお、メインCPU41は、中間画像幅MWと記録媒体幅RWとの比較結果により異なる処理を行う。
【0174】
中間画像幅MWが記録媒体幅RWと等しい若しくは小さい場合、その中間画像MGは、1つの記録媒体に記録し得る寸法を有していることが分かる。このため、中間画像MGは、そのまま画像記録手段60により1つの記録媒体に記録される。
【0175】
中間画像幅MWが記録媒体幅RWより大きい場合、その中間画像MGは、第1の実施の形態においての基画像データGDの分割と同様に、幅方向においての一端から順に記録媒体幅RWで分割される。即ち、各中間画像MGは、分割画像SGが幅方向に沿って配列されるように分割される。このため、分割画像SGの配列方向を幅配列方向とし、図21中において、参照符号dwで指摘している。
【0176】
そして、メインCPU41は、中間画像MGが分割されると、各分割画像SGが形成された順番を幅方向順番データWDとして記憶部43に格納する。なお、本実施の形態の幅方向順番データWDは、各中間画像MG毎の分割画像SGの形成された順番である。このため、幅方向順番データWDは、各長さ方向順番データLDと対応させて記憶部43に格納される。このようにして、画像分割工程が終了すると、続いて、画像回転工程が行われる。
【0177】
[画像回転工程]本実施の形態の画像回転工程では、各中間画像MGに対応した長さ方向順番データ毎に第1の実施の形態と同様に、幅方向順番データWD順に分割画像SGに対して画像処理を行う。具体的には、各長さ方向順番データLD毎に、幅方向順番データWDが偶数の分割画像SGが、180度回転される。このように各分割画像SGが回転されるため、図22中に示されるように、各分割画像SGは、幅配列方向において隣接する分割画像SGと画像の向きが異なる。また、各分割画像SGは、長さ配列方向において隣接する分割画像と画像の向きが等しい。従って、図22中において、紙面において左側から2列目の分割画像SG1_2,2_2、3_2、並びに4_2と4列目の分割画像SG1_4,2_4、3_4、並びに4_4が、回転されている。この画像回転工程が終了すると、続いて、画像記録工程が行われる。
【0178】
[画像記録工程]本実施の形態の画像記録工程では、各長さ方向順番データ毎に第1の実施の形態と同様に、幅方向順番データWDの小さい順に順次、分割画像SGを記録媒体に記録する。このように各分割画像SGが記録されることにより、各分割画像SGは、幅方向に沿って隣接する分割画像SGに対して異なる向きから記録して、各出力画像OGを出力していると言える。
【0179】
上述のように出力された出力画像OGは、組立作業により完成画像CGに組み立てられる。本実施の形態の組立作業では、まず、第1の実施の形態と同様に再び全ての出力画像OGの向きを統一する。
【0180】
続いて、各出力画像OGは、互いに連結される。各出力画像OGを、対応する分割画像SGの配列と同様に並べる。具体的には、出力画像OGは、幅配列方向dwにおいて、幅方向順番データWDの小さい分割画像SGを記録した出力画像OGから順に配列される。これとともに、各出力画像OGは、長さ配列方向dlにおいて、長さ方向順番データLDの小さい分割画像SGから順に配列される。
【0181】
このように配列されるため、各出力画像OGは、異なる向きの分割画像が記録された出力画像OGと幅方向において隣接する。即ち、180度回転された分割画像SGが記録された出力画像OGと、回転されていない分割画像SGが記録された出力画像OGとが、隣接する。従って、各出力画像OGの記録開始位置sp並びに記録終了位置epは、図23中に示されるように、互いに隣接する出力画像OGの記録開始位置sp並びに記録終了位置epと互いに隣接する。さらに、完成画像CGの連結部JPにおいて、各出力画像OGは、隣接する出力画像OGと、記録時においての主走査方向の同一側の端部が隣接する。このため、画像記録装置の精度並びに記録媒体の特性により、各出力画像OGの一端と他端とに光学濃度差(画像濃度差)を有している場合であっても、連結部JPの濃度差を無くす若しくは小さくし得る。従って、画像記録装置1は、上述のようにして複数の出力画像OGを出力することにより、記録媒体の幅を超えるような大判画像出力を、高記録品位で出力し得る。
【0182】
また、本実施の形態の画像記録装置1は、基画像データGDを幅方向と、幅方向と直交する方向において分割して記録し得る。このため、記録媒体が、幅方向と幅方向と直交する方向との両方向に所定の寸法に切断されている場合においても、画像記録装置1は、基画像データGDを複数の記録媒体に分割して出力して、完成画像CGを形成し得る。
【0183】
なお、本実施の形態の画像記録装置1は、第4乃至第6の実施の形態のように、各中間画像MGを幅方向において偶数個に分割することが可能である。これにより、本実施の形態の画像記録装置1は、環状の完成画像を形成する場合においても、高品位の画像を出力し得る。
【0184】
また、本実施の形態において、基画像データGDに対する画像処理をパソコン上のプログラムにより行うことが可能である。具体的には、パソコン上に、画像寸法判定工程、画像分割工程と、画像回転工程とを行うプログラムをインストールし、形成した分割画像を画像記録装置により記録することが可能である。
【0185】
なお、本実施の形態では、画像回転工程において、幅配列方向dwに沿って互い隣接する分割画像SGの向きが180度異なるように反転されている。しかしながら、画像回転工程において、幅配列方向dw並びに長さ配列方向dlに沿った両方向において、互い隣接する分割画像SGの向きが180度異なるように反転され得る。この場合、各出力画像OGが、幅配列方向dwだけでなく、長さ配列方向dlにおいて画像濃度差及び/又は色調差があった場合においても、高品位の完成画像を形成し得る。
【0186】
(第8の実施の形態)
以下、第8の実施形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、画像回転工程が第7の実施形態と相違しているが、装置構成等は第1の実施形態と同様である。
【0187】
本実施の形態の画像記録装置1は、画像回転工程において、第7の実施の形態と同様に分割画像SGに回転する。続いて、メインCPU41は、最初に記録する分割画像SGを決定する。そしてメインCPU41は、各分割画像SGについて、前述の最初に記録する分割画像SGからの距離を順に求める。具体的には、各分割画像SGは、幅方向並びに幅方向と直交する方向において各分割画像SGと前記最初に記録する分割画像SGとの間に介在する分割画像SGの数を求める。例えば、図24中に示される分割画像SG1_1が、最初に記録される画像として設定された場合について説明する。
【0188】
図24中において分割画像SG1_1に隣接する分割画像は、分割画像SG1_2、2_1である。このため、これらの分割画像SG1_2は、幅方向において分割画像SG1_1と隣接している。このため、分割画像SG1_2は、分割画像SG1_1との間に介在する画像がない。従って、分割画像SG1_2は、幅方向と直交する方向において、分割画像SG1_1と同位置である。従って、分割画像SG1_2は、分割画像SG1_1から分割画像1枚分離れた位置にある。このため、分割画像SG1_2は、分割画像SG1_1から距離1離れているとする。同様に、分割画像SG2_1は、分割画像SG1_1から幅方向と直交する方向において距離1離れている。
【0189】
また、分割画像SG2_2も、幅方向並びに幅方向と直交する方向において介在する画像がない。このため、分割画像SG2_2は、分割画像SG1_1から距離が1である。
【0190】
分割画像SG1_3は、幅方向において、分割画像SG1_1との間に分割画像SG1_2がある。しかしながら分割画像SG1_3は、幅と直交する方向において、分割画像SG1_1と同一の位置である。このため、分割画像SG1_3は、距離が2である。
【0191】
分割画像SG2_3は、幅方向において、分割画像SG1_1との間に一枚分の分割画像がある。これとともに、分割画像SG2_3は、幅と直交する方向において、分割画像SG2_1と同様に、分割画像SG1_1から分割画像一枚分離れた位置にある。このため、分割画像SG2_3は、距離が3である。
【0192】
各分割画像SGは、このようにして求められた距離の小さい順に、形成順番データMDが割り当てられる。なお、形成順番データMDは、前記最初に記録する分割画像に最も小さい値(例えば1)が割り当てられる。
【0193】
そして、画像記録装置1は、形成順番データMDの小さい順に分割画像SGを記録する。これにより、本実施の形態の完成画像CGにおいて、互いに隣接する出力画像OGは、画像記録装置1により記録された順番を近くし得る。このため、本実施の形態の画像記録装置1は、記録された順番により記録媒体の質が変化する場合においても、大判画像出力を、高記録品位で出力し得る。
【0194】
(第9の実施の形態)
以下、第9の実施形態の画像記録装置について説明する。本実施の形態の画像記録装置1は、制御部の制御が第1の実施形態と相違しているが、装置構成等は第1の実施形態と同様である。
【0195】
本実施の形態において、制御部は、画像寸法判定工程において、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWに比べて小さい又は等しい場合の処理が第1の実施の形態と異なっている。本実施の形態の画像記録装置1は、第1の実施の形態と同様に、基画像データ幅GWが、記録媒体幅RWに比べて小さい又は等しい場合、基画像データGDは、そのまま画像記録手段60により記録媒体に記録される。しかしながら、画像記録装置1は、基画像データGDを記録媒体1つに記録するごとに、180度回転する。そして、画像記録装置1は、続く、次の記録媒体に基画像データGDを記録する際に、回転された基画像データGDを記録媒体に記録する。
【0196】
このようにして、画像記録装置1は、記録媒体毎に、同一の画像を異なる記録方向で順次記録していく。そして、これらの複数の出力画像OGにより、完成画像CGが形成される。
【0197】
上記制御により、同一の柄の繰り返しにより大判画像出力を、高記録品位で出力し得る。
【0198】
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0199】
【発明の効果】
本発明は、上記課題を鑑みて、記録媒体の主走査方向の幅より大きな画像出力を複数枚の記録媒体に分割して記録する際に、記録後の記録媒体の繋ぎ目の濃度差が視覚上目立ちにくい、記録品位の高い大判画像出力が得られる画像記録装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態に従った画像記録装置を示す概略的な正面図である。
【図2】図2は、図1の画像記録装置の制御部を示す図である。
【図3】図3は、図1の画像記録装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、第1の実施の形態において形成される分割画像を示す図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態において形成される分割画像を示す図である。
【図6】図6は、画像回転工程においての制御手順を示すフローチャートである。
【図7】図7(a)は、回転前の分割画像を示す図である。図7(b)は、回転後の分割画像を示す図である。
【図8】図8(a)は、図4中の回転前の分割画像を示す図である。図8(b)は、回転した図7(a)の分割画像を示す図である。
【図9】図9は、組立作業を示す図である。
【図10】図10は、第1の実施の形態の完成画像の画像濃度の分布を示す図である。
【図11】図11は、第2の実施の形態の変形例の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、第2の実施の形態の変形例において形成される分割画像、出力画像並びに完成画像を示す図である。
【図13】図13は、第3の実施の形態の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。
【図14】図14は、第4の実施の形態の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。
【図15】図15は、第4の実施の形態の完成画像の画像濃度の分布を示す図である。
【図16】図16は、第4の実施の形態の変形例の画像分割工程おいての制御手順を示すフローチャートである。
【図17】図17は、第5の実施の形態において形成される出力画像並びに完成画像を示す図である。
【図18】図18は、第5の実施の形態の完成画像の画像濃度の分布を示す図である。
【図19】図19は、第6の実施の形態において形成される出力画像並びに完成画像を示す図である。
【図20】図20は、第6の実施の形態の完成画像の画像濃度の分布を示す図である。
【図21】図21は、第7の実施の形態において形成される中間画像並びに分割画像を示す図である。
【図22】図22は、第7の実施の形態において形成される画像回転工程後の分割画像を示す図である。
【図23】図23は、第7の実施の形態において形成される出力画像を示す図である。
【図24】図24は、第8の実施の形態において形成される分割画像を示す図である。
【図25】図25は、従来の画像記録装置において形成される分割画像並びに完成画像を示す図である。
【図26】図26は、従来の完成画像の画像濃度の分布を示す図である。
【図27】図27は、他の従来の画像記録装置において形成される分割画像並びに完成画像を示す図である。
【図28】図28は、塗工液の塗布される記録媒体を示す図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置
20 記録ヘッド
30 ヘッド駆動機構
40 制御部
41 メインCPU
42 入力部
43 記憶部
44 画像処理部
45 プリンタ制御部
50 コンピュータ
60 画像記録手段
GD 基画像データ
SG 分割画像
OG 出力画像
CG 完成画像
MG 中間画像
WD 幅方向順番データ
LD 長さ方向順番データ
MD 形成順番データ
Claims (3)
- 長尺な記録媒体の幅の寸法よりも大きなサイズの完成画像を形成するために、前記完成画像の基画像データを分割し、該分割した分割画像データを前記記録媒体に記録する画像記録装置であって、
前記記録媒体を搬送し、前記分割画像データに基づいて前記記録媒体に分割画像を記録する画像記録手段と、
前記基画像データを画像処理する画像処理部と、
前記画像記録手段、及び前記画像処理部を制御する制御部と、を具備し、
前記画像処理部は、前記完成画像を前記記録媒体の幅の方向に分割するように前記基画像データを分割すると共に、分割された複数の前記分割画像データによる前記分割画像の天地を前記幅の方向に交互に反転するように画像処理し、
前記画像記録手段は、前記画像処理された分割画像データに基づいて前記記録媒体上に記録を行う、ことを特徴とする画像記録装置。 - 前記画像処理部の機能が外部コンピュータに搭載され、
前記外部コンピュータは、前記完成画像を前記記録媒体の幅の方向に分割するように前記基画像データを分割すると共に、分割された複数の前記分割画像データによる前記分割画像の天地を前記幅の方向に交互に反転するように画像処理し、該画像処理された分割画像データが前記画像記録装置の前記制御部に入力されることで前記画像記録手段により画像記録が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記記録媒体は、コーティング処理が施されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の画像記録装置。
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