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JP4369626B2 - 硬貨識別用センサおよび硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨識別用センサおよび硬貨識別方法 Download PDF

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和廣 山川
和明 田畑
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株式会社アヅマシステムズ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM、両替機、自動販売機、券売機等に設けられる硬貨識別用センサ、又は、該硬貨識別用センサを用いた硬貨識別方法に関し、詳しくは、高精度な材質判定および厚さ判定に基づいて硬貨の種類を正確に識別することが可能な硬貨識別用センサおよび硬貨識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近来、硬貨の磁気特性または電気特性を利用して硬貨の種類や真贋を識別するための硬貨識別用センサや硬貨識別方法が数多く提案されている。この種の硬貨識別用センサは、硬貨通過用のギャップを存して対向する独立した一対のコアと、前記ギャップに磁場を発生させるべく、一方のコアに巻装される送信コイルと、硬貨の通過に伴う前記磁場の磁束変化を検出すべく、他方のコアに巻装される受信コイルとを備えて構成されている。また、前記硬貨識別用センサを用いた硬貨識別方法としては、前記受信コイルの出力電圧変化に基づいて硬貨の種類を識別するもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記従来の硬貨識別用センサや硬貨識別方法を用いた硬貨の識別においては、下記に示すような問題点がある。
1)各コイルが独立したコアに巻装されているため、磁気結合が弱く、硬貨の磁気特性が受信コイルの出力波形に明確に表れない。
2)出力波形の僅かな差から硬貨を識別するため、高精度な検出回路が必要となり、コストアップとなる。
3)受信コイルの出力電圧変化は、硬貨の材質および厚さに依存するため、材質に応じて厚さを細工した変造硬貨を、誤って真正硬貨と認識する可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、硬貨の識別に用いられる硬貨識別用センサであって、該硬貨識別用センサは、硬貨通過用のギャップを存してループ状の磁路を形成するコアと、前記ギャップに磁場を発生させるべく、前記コアに巻装される励磁コイルと、硬貨の通過に伴う前記磁場の磁束変化を検出すべく、前記コアに巻装される検出コイルと、該検出コイルの出力波形に基づき、硬貨の材質に依存する固有周波数又は固有周期を特定する固有周波数・固有周期特定手段とを備えることを特徴とするものである。つまり、硬貨通過用のギャップを存してループ状に形成されるコアに、励磁コイルおよび検出コイルを巻装することにより、励磁コイルの印加によって生じる磁気エネルギーを、前記ギャップに集中させて磁気結合を強めることができ、その結果、硬貨の材質や厚さの違いを検出コイルの出力波形に明確に表すことが可能になる。しかも、硬貨の材質に依存する固有周波数又は固有周期を特定できるため、硬貨の厚さに影響されることなく、硬貨の材質を正確に判定することができ、延ては、その材質判定結果に基づいて硬貨の種類を正確に識別することが可能になる。
また、前記固有周波数・固有周期特定手段は、前記励磁コイルにパルス電圧を印加するパルス電圧印加手段と、前記検出コイルから出力される応答波形の固有周期を計測する固有周期計測手段とを備えることを特徴とするものである。つまり、励磁周波数をスイープさせることなく、検出コイルのパルス応答波形に基づいて硬貨の固有周期(固有周波数に依存する量)を計測するため、検出回路を簡略化することができる許りでなく、検出精度を高めることができる。
また、前記硬貨識別用センサは、前記固有周期計測手段が計測した固有周期データ、又は、該固有周期データに基づいて演算される固有周波数データを判定用データと比較するデータ比較手段と、データ比較結果に基づいて硬貨の材質を判定する材質判定手段とを更に備えることを特徴とするものである。つまり、硬貨識別用センサが材質判定手段を備えるため、装置本体側の上位制御部で材質判定を行う必要がなく、その結果、上位制御部の処理負担を軽減できる許りでなく、硬貨識別用センサの汎用性を高めることができる。
また、前記硬貨識別用センサは、前記検出コイルの出力波形に基づき、硬貨の厚さに依存する実部透磁率を特定する実部透磁率特定手段を更に備えることを特徴とするものである。つまり、硬貨の厚さに依存する実部透磁率を特定することができるため、硬貨の厚さを正確に判定することが可能になる。
また、前記実部透磁率特定手段は、前記励磁コイルにパルス電圧を印加するパルス電圧印加手段と、前記検出コイルから出力される応答波形のピーク電圧を計測するピーク電圧計測手段とを備えることを特徴とするものである。つまり、透磁率に依存するピーク電圧を、検出コイルのパルス応答波形に基づいて計測するため、簡単な検出回路で実部透磁率(硬貨の厚さ)を特定することが可能になる。
また、前記硬貨識別用センサは、前記ピーク電圧計測手段が計測したピーク電圧データと、硬貨の材質に対応して予め用意される比例定数とを用いて硬貨の厚さを演算する厚さ演算手段を更に備えることを特徴とするものである。つまり、硬貨識別用センサが厚さ演算手段を備えるため、装置本体側の上位制御部で厚さ演算を行う必要がなく、その結果、上位制御部の処理負担を軽減できる許りでなく、硬貨識別用センサの汎用性を高めることができる。
また、前記硬貨識別用センサは、前記材質判定手段が判定した材質データおよび前記厚さ演算手段が演算した厚さデータを識別用データと比較するデータ比較手段と、データ比較結果に基づいて硬貨の種類を識別する硬貨識別手段とを更に備えることを特徴とするものである。つまり、材質および厚さを個別に判定し、両判定結果に基づいて硬貨の種類を識別するため、材質および厚さに依存する単一の検出データに基づいて硬貨の種類を識別する場合に比して識別精度を大幅に向上させることができる。
また、前記硬貨識別用センサは、前記コアに対し、硬貨通過方向に所定間隔を存して配置される硬貨通過検出手段と、該硬貨通過検出手段の検出信号および前記検出コイルの出力波形に基づいて硬貨の大きさを判定する大きさ判定手段とを更に備えることを特徴とするものである。つまり、硬貨の大きさを判定する手段を更に備えるため、該判定データを硬貨識別用データに加えることにより、識別精度を更に向上させることができる。
また、本発明は、請求項1乃至8の硬貨識別用センサを用いた硬貨識別方法であって、該硬貨識別方法は、前記励磁コイルにパルス電圧を印加するパルス電圧印加工程と、前記検出コイルから出力される応答波形の固有周期を計測する固有周期計測工程と、計測した固有周期データ、又は、該固有周期データに基づいて演算される固有周波数データを判定用データと比較するデータ比較工程と、データ比較結果に基づいて硬貨の材質を判定する材質判定工程とを含むことを特徴とするものである。つまり、励磁周波数をスイープさせることなく、検出コイルのパルス応答波形に基づいて硬貨の固有周期(固有周波数に依存する数値)を計測するため、検出回路を簡略化することができる許りでなく、上記計測結果に基づいて精度の高い材質判定を行うことができる。
また、前記硬貨識別方法は、前記検出コイルから出力される応答波形のピーク電圧を計測するピーク電圧計測工程と、計測したピーク電圧データと硬貨の材質に対応して予め用意される比例定数とを用いて硬貨の厚さを演算する厚さ演算工程とを更に含むことを特徴とするものである。つまり、実部透磁率に依存するピーク電圧を、検出コイルのパルス応答波形に基づいて計測するため、簡単な検出回路で実部透磁率(硬貨の厚さ)を特定することが可能になる。
また、前記硬貨識別方法は、前記材質判定工程で判定した材質データおよび前記厚さ演算工程で演算した厚さデータを識別用データと比較するデータ比較工程と、データ比較結果に基づいて硬貨の種類を識別する硬貨識別工程とを更に含むことを特徴とするものである。つまり、材質および厚さを個別に判定し、両判定結果に基づいて硬貨の種類を識別するため、材質および厚さに依存する単一の検出データに基づいて硬貨の種類を識別する場合に比して識別精度を大幅に向上させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は硬貨識別用センサであって、該硬貨識別用センサ1は、硬貨通路2に設けられるセンサ部3と、該センサ部3の出力波形に基づいて硬貨Cの種類等を識別する識別部4とで構成される。センサ部3は、硬貨通過用のギャップGを存してループ状の磁路を形成するコア5と、前記ギャップGに磁場を発生させるべく、前記コア5に巻装される励磁コイル6と、硬貨Cの通過に伴う前記磁場の磁束変化を検出すべく、前記コア5に巻装される検出コイル7とを備えて構成されており、以下、図1〜図5に基づいてセンサ部3の基本原理を説明する。
【0006】
上記センサ部3に構成される磁気回路の全磁路長lに対し、ギャップGの距離lを狭く(l≫l)すると共に、コア5をフェライト、アモルファス等の高透磁率材で構成すれば、磁心の比透磁率μはμ≫μとなり、磁気回路の磁気エネルギーはギャップGに集中する。励磁コイル6に交流電圧を印加し、ギャップGに交流磁場H=Hiωtを発生させると、検出コイル7により検出される磁束の変化は、B=Bi(ωt−δ)で表され、B=μHにより定義される透磁率μは、
μ=B/H=μ′−iμ″
μ′=(B/H)cosδ ,μ″=(B/H)sinδ
μ″/μ′=tanδ(≡1/Qと定義されることもある。)
tanδは、エネルギー損失に関係する量であり、δは損失角と呼ばれている。
複素透磁率μ=μ′−iμ″の周波数依存性を調和振動モデルと対比して、
μ′⇔(ω −ω)/{(ω −ω+4k ω
μ″⇔2kω/{(ω −ω+4k ω
≒ωのときの様子を図2に示す(kはダンピング定数、ωは固有周波数)。この関係は、Kramers・Kronigの関係で表され、実験と良い一致を示す。
図3に各種硬貨Cの実測値を示す。実測値は、振動モデルのk≒ωのときの形と良い一致を示している。ギャップGに硬貨Cを挿入して固有周波数ωを測定すれば、硬貨Cの材質に固有な量を求めることができる。また、強磁性体であるNiを含んだ白銅の固有周波数は、1.5KHz近くであり、厚さに依存して実部透磁率μ′(複素透磁率の実部)が減少することがわかる。
図4にAlとNiにつき、板厚を変えて実部透磁率μ′の周波数による変化の例を示す。図4に示すように、固有周波数ωは、硬貨Cの材質に固有な量であり、ω=ωのときの実部透磁率μ′の大きさは、硬貨Cの厚さに依存することがわかる。
即ち、上記複素透磁率μは、励磁周波数ωにより変化し、虚部透磁率μ″がゼロ、実部透磁率μ′が最大となる周波数ωが硬貨Cの材質に依存する固有のものであり、この周波数を固有周波数ωと定義した。そして、コインCの材質が同じであれば固有周波数ωが一定であり、その時の実部透磁率μ′が厚さに比例して小さくなる。従って、本発明の硬貨識別用センサ1に設けられるセンサ部3は、磁気回路のギャップGに硬貨Cを通過させ、通過した硬貨Cによる上記の固有周波数ωと、その周波数における実部透磁率μ′とを測定することにより、硬貨Cの材質および厚さの識別を可能にする。
【0007】
次に、上述の原理を実現する手段である固有周波数ωの測定方法を説明する。固有周波数ωの測定方法としては、励磁コイル6の励磁周波数をスイープさせる方法が最も原理的であるが、同様の効果を簡単に得る方法として検出コイル7のパルス応答波形を調べる方法を発明した。
前記励磁コイル6に図5の(A)に示す様なパルス波形を印加した場合における検出コイル7の応答波形を図5の(B)に示す。過渡特性の周期Tは、固有周波数ωによって決り、
ω=2π/T
である。従って、応答波形の周期Tと、正負のピーク電圧v、vを測ることにより、センサ部3のギャップGを通過する硬貨Cの材質および厚さを識別することが可能になる。
【0008】
次に、上述の測定方法を実現する測定回路を説明する。該測定回路は、励磁コイル6に対して1msec毎に20V、2μ幅のパルス電圧を印加し、検出コイル7の応答波形の周期Tと正負のピーク電圧v、vを求める。
周期Tは、材質に固有な上述の固有周波数ωに依存する量であり、同じ固有周波数ωを持つ材質の場合、損失量が厚さに比例するので、
ω=2π/T
により固有周波数ωを求め、そのときの正負のピーク電圧v、vと厚さtの一次式
=K(ω)v+K(ω)v
で近似できる。K、Kは比例定数であり、材質の種類により予め求めておき、基準値として図6に示すようなテーブルを作成する。はじめに求めたωにより硬貨Cの種別(材質)を推定し、対応する比例定数K、Kから厚さtを算出する。
【0009】
図7は、上記識別方式をマイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)を用いて実現する識別部4のブロック図である。図8の▲1▼、▲3▼(拡大図)に示すようなパルスを励磁コイル6に印加する。そのときの検出コイル7の応答波形を図8の▲2▼、▲4▼(拡大図)に示す。検出コイル7は、バンドパスフィルタ8を介してゼロクロス回路9および正負のピークホールド回路11、12に接続されており、ゼロクロス回路9は、応答波形の電圧がゼロとなる立上りエッジを検出する。図8の▲7▼にゼロクロス回路9の出力を示す。周期Tを求めるため周期検出回路13は、第一のゼロクロスパルスでSRフリップフロップをセットし、第二のゼロクロスパルスでSRフリップフロップをリセットして図8の▲8▼に示すようなゲートパルスを得る。ゲートパルスのパルス幅は周期Tである。時間計測のための基準クロックを、このゲートが開いている間、カウンタ14でカウントする。このカウンタ14のカウント値は周期Tに比例する。このカウント値をマイコン15に取込み、カウンタ14をクリアする。また、正負のピークホールド回路11、12の出力を内蔵のA/Dコンバータを介してマイコン15に取込み、正負の正負のピーク電圧v、vを求める。この周期Tと正負のピーク電圧v、vから硬貨Cの材質(種別)および厚さを判定する。
【0010】
次に、図9に示すフローチャートに基づいて識別処理の手順を説明する。上述のように周期Tを計測した後、固有周波数ωを演算し、この固有周波数ωから材質の判定を行う。材質判定は、材質による硬貨Cの種類の集合S
S={A,B,C,・・・N}
に属する任意の材質ξ(ξ∈S)の固有周波数ωξに対して、測定した固有周波数ωが許容誤差εの範囲を含めて一致(|ω−ωξ|<ε)するか否かを判断し、何れかの材質ξに一致する場合は、その材質ξであると判定し、何れの材質ξにも一致しない場合は、偽貨であると判定する。
材質判定に続き、上述のように正負のピーク電圧v、vを計測した後、判定した材質ξに対応する比例定数K1ξ、K2ξをテーブルより参照し、演算式
=K1ξ+K2ξ
を用いて厚さtの演算を行う。
材質ξおよび厚さtを求めた後、これを種別判定用の基準値と比較し、硬貨Cの種類および真偽を判定する。その判定結果は、図10に示すように、16ビットコードで表された識別信号として上位制御部に送信される。16ビットコードの上位2ビットは真偽コード、下位8ビットは厚さコード(0.01mm単位の16進表記)、残りのビットは種類コードである。尚、識別信号通信方式は、シリアル、パラレル、PWM出力等、任意の方式を用いることができる。
【0011】
次に、図11に基づいて硬貨識別用センサ1による硬貨Cの大きさ測定を説明する。硬貨識別用センサ1に大きさ判定機能を付加する場合は、図11の(A)に示す如く、硬貨通路の上手側に、所定間隔Lを存して通過検出用のセンサ部16(光式センサ、渦電流式センサ、前記センサ部3と同等のセンサ等)を設ける。図11の(B)は、所定の大きさの硬貨Cが硬貨通路2を通過したときの各センサ部3、16の出力波形を示している。センサ部3の出力電圧vが変化する時間Tは、通過速度Vと硬貨Cの直径Dとの間に
D=V・T
の関係が成り立つ。センサ部16の通過出力からセンサ部3の出力電圧vが変化するまでの時間をTとすれば、硬貨通過速度Vは、L/Tであるので、硬貨Cの直径Dは、
D=L・(T/T
で求められる。求めた直径データは、例えば、上位制御部に送信され、二次識別用データとして利用される。
【0012】
叙述の如く構成されたものにおいて、硬貨Cの識別に用いられる硬貨識別用センサ1は、硬貨通過用のギャップGを存してループ状の磁路を形成するコア5と、前記ギャップGに磁場を発生させるべく、前記コア5に巻装される励磁コイル6と、硬貨Cの通過に伴う前記磁場の磁束変化を検出すべく、前記コア5に巻装される検出コイル7とを備え、該検出コイル7の出力波形に基づき、硬貨Cの磁気的な固有周波数ω又は固有周期Tを特定する。つまり、硬貨通過用のギャップGを存してループ状に形成されるコア5に、励磁コイル6および検出コイル7を巻装することにより、励磁コイル6の印加によって生じる磁気エネルギーを、前記ギャップGに集中させて磁気結合を強めることができ、その結果、硬貨Cの材質や厚さの違いを検出コイル7の出力波形に明確に表すことが可能になる。しかも、硬貨Cの材質に依存する固有周波数ωを特定できるため、硬貨Cの厚さに影響されることなく、硬貨Cの材質を正確に判定することができ、延ては、その材質判定結果に基づいて硬貨Cの種類を正確に識別することが可能になる。
【0013】
また、前記励磁コイル6にパルス電圧を印加し、検出コイル7から出力される応答波形の固有周期Tを計測するので、励磁周波数をスイープさせる必要がなく、その結果、検出回路を簡略化することができる許りでなく、検出精度を高めることができる。
【0014】
また、前記硬貨識別用センサ1は、計測した固有周期T、又は、該固有周期Tに基づいて演算される固有周波数ωを判定用データと比較し、その比較結果に基づいて硬貨Cの材質を判定するので、上位制御部で材質判定を行う必要がなく、その結果、上位制御部の処理負担を軽減できる許りでなく、硬貨識別用センサ1の汎用性を高めることができる。
【0015】
また、前記硬貨識別用センサ1は、検出コイル7の出力波形に基づき、硬貨Cの厚さに依存する実部透磁率μ′を特定するため、硬貨Cの厚さを正確に判定することができる。
【0016】
また、前記実部透磁率μ′に関係するピーク電圧v、vを、検出コイル7のパルス応答波形に基づいて計測するため、簡単な検出回路で硬貨Cの厚さを特定することが可能になる。
【0017】
また、前記硬貨識別用センサ1は、計測したピーク電圧v、vと、硬貨Cの材質に対応して予め用意される比例定数とを用いて硬貨Cの厚さを演算するので、上位制御部で厚さ演算を行う必要がなく、その結果、上位制御部の処理負担を軽減できる許りでなく、硬貨識別用センサ1の汎用性を高めることができる。
【0018】
また、前記硬貨識別用センサ1は、材質および厚さを個別に判定し、両判定結果に基づいて硬貨Cの種類を識別するため、材質および厚さに依存する単一の検出データに基づいて硬貨Cの種類を識別する場合に比して識別精度を大幅に向上させることができる。
【0019】
また、前記硬貨識別用センサ1は、前記コア5に対し、硬貨通過方向に所定間隔を存して配置される通過検出用のセンサ部16と、該センサ部16の検出信号および前記検出コイル7の出力波形に基づいて硬貨Cの大きさを判定するため、大きさ判定データを硬貨識別用データに加えれば、識別精度を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は硬貨識別用センサの要部正面図、(B)は要部側面図である。
【図2】透磁率と固有周波数の関係を示すグラフである。
【図3】各種硬貨の固有周波数の実測値を示す表である。
【図4】材質と固有周波数の関係および厚さと実部透磁率との関係を示すグラフである。
【図5】(A)は励磁コイルの励磁波形を示す波形図、(B)は検出コイルの検出波形を示す波形図である。
【図6】材質、固有周波数および比例定数の関係を定義したテーブルの説明図である。
【図7】識別部の構成を示すブロック図である。
【図8】識別部の作用を示す波形図である。
【図9】識別部の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】識別信号の内容を示す説明図である。
【図11】(A)は硬貨識別用センサ部および通過検出用センサ部の配置を示す側面図、(B)は各センサ部の出力を示す波形図である。
【符号の説明】
1 硬貨識別用センサ
2 硬貨通路
3 センサ部
4 識別部
5 コア
6 励磁コイル
7 検出コイル
8 バンドパスフィルタ
9 ゼロクロス回路
11 ピークホールド回路
12 ピークホールド回路
13 周期検出回路
14 カウンタ
15 マイコン
16 センサ部
C 硬貨
G ギャップ

Claims (11)

  1. 硬貨の識別に用いられる硬貨識別用センサであって、該硬貨識別用センサは、硬貨通過用のギャップを存してループ状の磁路を形成するコアと、前記ギャップに磁場を発生させるべく、前記コアに巻装される励磁コイルと、硬貨の通過に伴う前記磁場の磁束変化を検出すべく、前記コアに巻装される検出コイルと、該検出コイルの出力波形に基づき、硬貨の材質に依存する固有周波数又は固有周期を特定する固有周波数・固有周期特定手段とを備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  2. 請求項1において、前記固有周波数・固有周期特定手段は、前記励磁コイルにパルス電圧を印加するパルス電圧印加手段と、前記検出コイルから出力される応答波形の固有周期を計測する固有周期計測手段とを備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  3. 請求項1又は2において、前記硬貨識別用センサは、前記固有周期計測手段が計測した固有周期データ、又は、該固有周期データに基づいて演算される固有周波数データを判定用データと比較するデータ比較手段と、データ比較結果に基づいて硬貨の材質を判定する材質判定手段とを更に備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  4. 請求項1乃至3において、前記硬貨識別用センサは、前記検出コイルの出力波形に基づき、硬貨の厚さに依存する実部透磁率を特定する実部透磁率特定手段を更に備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  5. 請求項1乃至4において、前記実部透磁率特定手段は、前記励磁コイルにパルス電圧を印加するパルス電圧印加手段と、前記検出コイルから出力される応答波形のピーク電圧を計測するピーク電圧計測手段とを備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  6. 請求項1乃至5において、前記硬貨識別用センサは、前記ピーク電圧計測手段が計測したピーク電圧データと、硬貨の材質に対応して予め用意される比例定数とを用いて硬貨の厚さを演算する厚さ演算手段を更に備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  7. 請求項1乃至6において、前記硬貨識別用センサは、前記材質判定手段が判定した材質データおよび前記厚さ演算手段が演算した厚さデータを識別用データと比較するデータ比較手段と、データ比較結果に基づいて硬貨の種類を識別する硬貨識別手段とを更に備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  8. 請求項1乃至7において、前記硬貨識別用センサは、前記コアに対し、硬貨通過方向に所定間隔を存して配置される硬貨通過検出手段と、該硬貨通過検出手段の検出信号および前記検出コイルの出力波形に基づいて硬貨の大きさを判定する大きさ判定手段とを更に備えることを特徴とする硬貨識別用センサ。
  9. 請求項1乃至8の硬貨識別用センサを用いた硬貨識別方法であって、該硬貨識別方法は、前記励磁コイルにパルス電圧を印加するパルス電圧印加工程と、前記検出コイルから出力される応答波形の固有周期を計測する固有周期計測工程と、計測した固有周期データ、又は、該固有周期データに基づいて演算される固有周波数データを判定用データと比較するデータ比較工程と、データ比較結果に基づいて硬貨の材質を判定する材質判定工程とを含むことを特徴とする硬貨識別方法。
  10. 請求項9において、前記硬貨識別方法は、前記検出コイルから出力される応答波形のピーク電圧を計測するピーク電圧計測工程と、計測したピーク電圧データと硬貨の材質に対応して予め用意される比例定数とを用いて硬貨の厚さを演算する厚さ演算工程とを更に含むことを特徴とする硬貨識別方法。
  11. 請求項9又は10において、前記硬貨識別方法は、前記材質判定工程で判定した材質データおよび前記厚さ演算工程で演算した厚さデータを識別用データと比較するデータ比較工程と、データ比較結果に基づいて硬貨の種類を識別する硬貨識別工程とを更に含むことを特徴とする硬貨識別方法。
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