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JP4366669B2 - 有機材料のための安定剤としての1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル基を含むブロックオリゴマー - Google Patents

有機材料のための安定剤としての1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル基を含むブロックオリゴマー Download PDF

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JP4366669B2 JP50040899A JP50040899A JP4366669B2 JP 4366669 B2 JP4366669 B2 JP 4366669B2 JP 50040899 A JP50040899 A JP 50040899A JP 50040899 A JP50040899 A JP 50040899A JP 4366669 B2 JP4366669 B2 JP 4366669B2
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Description

本発明は、1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル基を含む特別なブロックオリゴマー、有機材料、特に合成ポリマーのための光安定剤、熱安定剤および酸化安定剤としてのそれらの使用、並びにそのようにして安定化された有機材料に関する。本発明はさらに中間体生成物に関する。
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの誘導体を用いる合成ポリマーの安定化は、例えばUS−A−4086204、US−A−4331586、US−A−4335242、US−A−4234707、US−A−4459395、US−A−4492791、US−A−5204473、EP−A−53775、EP−A−357223、EP−A−377324、EP−A−462069、EP−A−782994およびGB−A−2301106において記載されている。
本発明は特に、1)次式(α)
Figure 0004366669
で表される化合物を次式(β)
Figure 0004366669
で表される化合物と化学量論的比率で反応させて次式(γ)
Figure 0004366669
で表される化合物を得て、
2)式(β)で表される化合物を式(γ)で表される化合物と0.4:1ないし0.75:1、好ましくは0.5:1ないし0.75:1、特に0.5:1のモル比で反応させ、
3)反応2)の生成物中に存在する次式(δ)
Figure 0004366669
で表される末端基を次式(ε)
A-H (ε)
で表される化合物と2(末端基):1.7ないし2:3、好ましくは2:2ないし2:2.6、特に2:2ないし2:2.4のモル比で反応させ、
4)反応3)の生成物中に存在する次式(G−I)
Figure 0004366669
で表される基を次式(G−II)
Figure 0004366669
で表される基に転換することによって得られる生成物であって、
前記反応1)ないし3)は有機溶媒中で無機塩基の存在下で行い、そして
前記転換は反応3)の生成物をヒドロペルオキシドと炭化水素溶媒中で過酸化物分解触媒の存在下で反応させることによって行い、
上記の各式中、
1はヒドロカルビル基を表すかまたは−O−R1はオキシル基を表し、
2は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基、炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基、フェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基または1,4−ピペラジンジイル基、−O−もしくは>N−X1[式中、X1は炭素原子数1ないし12のアシル基または(炭素原子数1ないし12のアルコキシ)カルボニル基を表すか、または以下に与えられるR4の定義の一つを有する。]で表される基によって中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表すか、またはR2は次式(I−a)、(I−b)または(I−c)
Figure 0004366669
Figure 0004366669
[各式中、mは2または3を表し、
2は炭素原子数1ないし18のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基によって置換されたフェニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、そして
基X3は互いに独立して炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表す。]で表される基を表し、
Aは−OR3、−N(R4)(R5)または次式(II)
Figure 0004366669
で表される基を表し、
3、R4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし18のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基によって置換されたフェニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、テトラヒドロフルフリル基または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基もしくは次式(III)
Figure 0004366669
[式中、Yは−O−、−CH2−、−CH2CH2−または>N−CH3を表す。]で表される基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、またR3はさらに水素原子を表すか、または−N(R4)(R5)はさらに式(III)で表される基を表し、
Xは−O−または>N−R6を表し、
6は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、式(G−I)で表される基または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基もしくは式(III)で表される基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、
RはR6について与えられた意味の一つを有し、そして
BはAについて与えられた意味の一つを有する生成物に関する。
式(G−I)で表される基の式(G−II)で表される基への転換は、例えば本明細書に引用文献として組み込まれるUS−A−4921962において記載された方法に類似して行い得る。
1の意味は反応4)において使用される炭化水素溶媒に依存する。R1は好ましくは5ないし18個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す。
1は特に炭素原子数5ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし18のアルキニル基、未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基、6ないし10個の炭素原子を有する二環式または三環式のヒドロカルビル基または未置換またはフェニル基について炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、そして
反応4)における炭化水素溶媒は従ってR1に依存して、炭素原子数5ないし18のアルカン、炭素原子数5ないし18のアルケン、炭素原子数5ないし18のアルキン、未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルカン、未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルケン、6ないし10個の炭素原子を有する二環式または三環式の炭化水素または未置換またはフェニル基について炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルカンである。
さらに好ましい態様に従うと、R1はヘプチル基、オクチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロヘキセニル基、α−メチルベンジル基または1,2,3,4−テトラヒドロネフテニル基を表し、そして
反応4)における炭化水素溶媒はR1に依存して、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロヘキセン、エチルベンゼンまたはテトラリンである。
特に好ましい態様に従うと、R1はオクチル基またはシクロヘキシル基を表し、そして
反応4)における炭化水素溶媒はR1に依存して、オクタンまたはシクロヘキサンである。
18個以下の炭素原子を含むアルキル基の例はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、2−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、第三オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基およびオクタデシル基である。R1は好ましくは炭素原子数6ないし12のアルキル基、特にヘプチル基またはオクチル基を表す。R4、R5およびR6は好ましくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、特に炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。
−OHによって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基の例は2−ヒドロキシエチル基である。
炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって、好ましくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、特にメトキシ基またはエトキシ基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基の例は2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、3−ブトキシプロピル基、3−オクトキシプロピル基および4−メトキシブチル基である。
ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基によって、好ましくはジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基の例は2−ジメチルアミノエチル基、2−ジエチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、3−ジブチルアミノプロピル基および4−ジエチルアミノブチル基である。
式(III)で表される基は好ましくは次式
Figure 0004366669
で表される基である。
式(III)で表される基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基の好ましい例は次式
Figure 0004366669
で表される基である。次式
Figure 0004366669
で表される基が特に好ましい。
未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基の例はシクロペンチル基、メチルシクロペンチル基、ジメチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキシル基、第三ブチルシクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロデシル基およびシクロドデシル基である。未置換または置換されたシクロヘキシル基が好ましい。
6ないし10個の炭素原子を有する二環式または三環式のヒドロカルビル基の好ましい例は1,2,3,4−テトラヒドロネフテニル基である。
未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基の好ましい例はシクロヘキセニル基である。
18個以下の炭素原子を含むアルケニル基の例はアリル基、2−メチルアリル基、ブテニル基、ヘキセニル基、ウンデセニル基およびオクタデセニル基である。1位における炭素原子が飽和しているアルケニル基が好ましく、またアリル基が特に好ましい。
アルキニル基の例はペンチニル基またはオクチニル基である。
1、2または3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし4のアルコキシ基によって置換されたフェニル基の例はメチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、第三ブチルフェニル基、ジ−第三ブチルフェニル基、3,5−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基およびブトキシフェニル基である。
未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基の例はベンジル基、メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、第三ブチルベンジル基および2−フェニルエチル基である。ベンジル基が好ましい。
12個以下の炭素原子を含むアシル基(脂肪族、環式脂肪族または芳香族)の例はホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基およびベンゾイル基である。炭素原子数1ないし8のアルカノイル基およびベンゾイル基が好ましい。アセチル基が特に好ましい。
(炭素原子数1ないし12のアルコキシ)カルボニル基の例はメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル基、ヘキソキシカルボニル基、ヘプトキシカルボニル基、オクトキシカルボニル基、ノニルオキシカルボニル基、デシルオキシカルボニル基、ウンデシルオキシカルボニル基およびドデシルオキシカルボニル基である。
12個以下の炭素原子を含むアルキレン基の例はエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基およびドデカメチレン基である。R2は例えば炭素原子数2ないし8のアルキレン基または炭素原子数4ないし8のアルキレン基、特に炭素原子数2ないし6のアルキレン基、好ましくはヘキサメチレン基を表す。
炭素原子数4ないし12のアルケニレン基の例は3−ヘキセニレン基である。
炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基の例はシクロヘキシレン基である。
1,4−ピペラジンジイル基によって中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基の例は次式
Figure 0004366669
または次式
Figure 0004366669
で表される基である。
−O−例えば1、2または3個の−O−によって中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基の例は3−オキサペンタン−1,5−ジイル基、4−オキサヘプタン−1,7−ジイル基、3,6−ジオキサオクタン−1,8−ジイル基、4,7−ジオキサデカン−1,10−ジイル基、4,9−ジオキサドデカン−1,12−ジイル基、3,6,9−トリオキサウンデカン−1,11−ジイル基および4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジイル基である。
>N−X1によって中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基の例は−CH2CH2CH2−N(X1)−CH2CH2−N(X1)−CH2CH2CH2−、特に−CH2CH2CH2−N(CH3)−CH2CH2−N(CH3)−CH2CH2CH2−である。
炭素原子数5ないし7のシクロアルキレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基の例はシクロヘキシレンジメチレン基である。
炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基の例はメチレンジシクロヘキシレン基およびイソプロピリデンジシクロヘキシレン基である。
フェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基の例はフェニレンジメチレン基である。
式(γ)で表される化合物中で、Rは好ましくは式(G−I)で表される基を表す。
好ましいのは式中、R2は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基、炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基、フェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基または−O−もしくは>N−X1[式中、X1は炭素原子数1ないし12のアシル基または(炭素原子数1ないし12のアルコキシ)カルボニル基を表すか、またはR4の定義の一つを有する。]によって中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表すか、またはR2は式(I−b)で表される基を表し、
3、R4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし18のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基によって置換されたフェニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、また
3はさらに水素原子を表すか、または−N(R4)(R5)はさらに式(III)で表される基を表し、
6は炭素原子数1ないし18のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基または式(G−I)で表される基を表すところの生成物である。
また好ましいのは式中、R2は炭素原子数2ないし10のアルキレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘキシレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基、炭素原子数1ないし4のアルキレンジシクロヘキシレン基またはフェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基を表し、
3、R4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換されたフェニル基、未置換またはフェニル基について炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換されたベンジル基を表すか、または−N(R4)(R5)はさらに式(III)で表される基を表し、そして
6は炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換されたベンジル基または式(G−I)で表される基を表すところの生成物である。
さらに好ましいのは式中、R2は炭素原子数2ないし8のアルキレン基を表し、
3、R4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし8のアルキル基、未置換またはメチル基によって置換されたシクロヘキシル基、未置換またはメチル基によって置換されたフェニル基、ベンジル基を表すか、または−N(R4)(R5)はさらに4−モルホリニル基を表し、そして
6は炭素原子数1ないし8のアルキル基、未置換またはメチル基によって置換されたシクロヘキシル基、ベンジル基または式(G−I)で表される基を表すところの生成物である。
特に好ましいのは式中、R1はオクチル基またはシクロヘキシル基を表し、そして
反応4)における炭化水素溶媒はR1に依存してオクタンまたはシクロヘキサンであり、
2は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、
Aは−N(R4)(R5)または式(II)で表される基を表し、
4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし8のアルキル基を表すか、または−N(R4)(R5)はさらに4−モルホリニル基を表し、
Xは>NR6を表し、
6は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表し、そして
BはAについて与えられた意味の一つを有するところの生成物である。
また特に好ましいのは式中、R1はオクチル基またはシクロヘキシル基を表し、そして
反応4)における炭化水素溶媒はR1に依存してオクタンまたはシクロヘキサンであり、
2は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、
Rは式(G−I)で表される基を表し、
Aは−N(R4)(R5)を表し、
4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし8のアルキル基を表し、
Bは式(II)で表される基を表し、
Xは>NR6を表し、
6は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表すところの生成物である。
反応1)、2)および3)において使用される有機溶媒は特に芳香族炭化水素または脂肪族ケトンである。
芳香族炭化水素の例はトルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ジイソプロピルベンゼンおよび第三ブチルベンゼンである。
脂肪族ケトンの例はメチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、エチルブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、メチルヘキシルケトンおよびエチルアミルケトンである。本質的に水可溶性のケトンが好ましい。
好ましい溶媒はトルエン、キシレン、メチルブチルケトンおよびメチルイソブチルケトンである。キシレンおよびメチルイソブチルケトンが特に好ましい。
本発明のプロセスにおいて使用される無機塩基の例は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムである。水酸化ナトリウムが好ましい。
反応1)ないし3)は好ましくは不活性雰囲気下、特に窒素下で行われる。
溶媒に依存して、反応1)は例えば10℃ないし90℃、好ましくは20℃ないし90℃、特に50℃ないし85℃の温度で行われる。
反応2)は都合良く密閉系において例えば110℃ないし200℃、好ましくは130℃ないし190℃、特に150℃ないし160℃の温度で行われる。反応混合物を所望の温度に加熱するとき、反応が密閉系において行われるので、圧力が上昇する。使用される溶媒の低い沸点のために、一般に3ないし8bar、例えば4ないし6barの圧力が反応器中で測定される。
反応3)もまた都合良く密閉系において例えば110℃ないし180℃、好ましくは130℃ないし170℃、特に140℃ないし160℃の温度で行われる。高い温度のために、普通3ないし8bar、例えば4ないし6barの圧力が反応器中で再び測定される。
所望により、反応3)の完了後、式(ε)で表される化合物および結局未反応の開始材料が最終混合物から蒸留によってまたは通常の精製技術を使用することによって排除されることができる。
反応3)の生成物は続く反応4)の前に都合良く単離される。
反応4)において使用される過酸化物分解触媒は例えば金属カルボニル、金属オキシド、金属アセチルアセトネートまたは金属アルコキシドであり、該金属は周期表のIVb、Vb、VIb、VIIbおよびVIII群より選択され、好ましくはバナジウム(III)アセチルアセトネート、コバルトカルボニル、クロム(VI)オキシド、チタン(IV)イソプロポキシド、チタンテトラブトキシド、モリブデンヘキサカルボニル、モリブデントリオキシド等である。最も好ましい触媒はMoO3である。
適したヒドロペルオキシドは第三ブチルヒドロペルオキシド、第三アミルヒドロペルオキシド、第三ヘキシルヒドロペルオキシド、第三オクチルヒドロペルオキシド、エチルベンゼンヒドロペルオキシド、テトラリンヒドロペルオキシドまたはクメン(=イソプロピルベンゼン)ヒドロペルオキシドである。最も好ましいヒドロペルオキシドは第三ブチルヒドロペルオキシドである。
反応4)において、ヒドロペルオキシド2ないし8モル、好ましくは3ないし6モル、過酸化物分解触媒0.001ないし0.1モル、好ましくは0.005ないし0.05モルおよび炭化水素溶媒5ないし30モル、好ましくは10ないし20モルが、例えば反応3)の生成物中に存在する次式(G−I)
Figure 0004366669
で表される立体障害アミン部分1モル当りに適用される。
式(G−I)で表される立体障害アミン部分の次式
Figure 0004366669
で表される基への転換は例えば75℃ないし160℃、好ましくは100℃ないし150℃の温度で行われる。
反応4)において式(G−I)で表される立体障害アミン部分が水性ヒドロペルオキシドで過酸化物分解触媒の存在下で不活性有機溶媒中で(例えばUS−A−4691015において記載される方法に類似して)最初に処理されるとき、比較的短時間のうちに得られる初期反応生成物は、高度に着色されまたそれ自身で単離されることができる対応するN−オキシル中間体(−OR1=オキシル基)である。
本発明のさらに好ましい態様は従って式中、基−O−R1がオキシル基を表し、そして反応4)における炭化水素溶媒が不活性有機溶媒、好ましくはトルエンまたは1,2−ジクロロエタンであるところの、上記の反応1)ないし4)に従って得られる生成物に関する。
反応4)における有機溶媒が不安定な水素原子を有する炭化水素であるとき、アミンを対応するN−オキシル誘導体に変換するために必要である量を超えるヒドロペルオキシドの十分なモル過剰量が残存し、そして反応混合物を穏やかな温度(好ましくは100℃ないし150℃)でさらなる期間の間加熱したとき、さらなる反応が(その場で元来のアミンから生成したかまたはプロセスにおいて初期の開始中間体として用いられた)N−オキシル化合物と炭化水素溶媒の間で起きて対応するN−ヒドロカルビルオキシ誘導体を与える。
反応4)における元来の反応混合物は無色であるが、しかしN−オキシル中間体が形成されるとき高度に着色する。この着色はN−オキシル化合物が無色のN−ヒドロカルビルオキシ生成物に変換されたとき消失する。このプロセスはそれ故本質的に反応の度合いを表す組み込まれた変色指示薬を有する。反応混合物が無色となったとき、有色のN−オキシル中間体がN−ヒドロカルビルオキシ生成物に完全に変換されたことを表す。
本発明の一つの態様は、式(G−II)中の−OR1がオキシル基を表す反応4)の生成物を水素化して次式(G−III)
Figure 0004366669
で表される基を有する生成物を得ることによって得られる生成物でもある。
水素化は既知の方法、例えば有機溶媒、例えばメタノールまたはエタノール中で、水素化触媒、好ましくは炭素上のパラジウムまたはPtO2の存在下で、例えばUS−A−4691015において記載されるような方法に従って行われる。
所望により、反応4)において得られた生成物は以下の方法の一つに従って精製されることができる:
a)残留過酸化物を分解し、そして溶媒を蒸発させて粗固形生成物を得る。固形物をシクロヘキサン、オクタン、ヘキサン、石油エーテル、キシレン、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、第三ブチルアルコール、第三アミルアルコール、イソプロピルアルコール、エタノール、メタノール、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトアニリド、ジエチルエーテル、ジブチルエーテルおよび/または水のような不活性溶媒と共に攪拌する。該混合物を攪拌しながら加熱する。攪拌後、混合物を冷却し、そして固形生成物をろ過によって収集し、そして乾燥する。
b)残留過酸化物を分解し、そして溶媒を部分的に蒸発させる。残渣をろ過して固形分を得て、これを上記のうちの一つのような不活性溶媒で洗浄し、それを深冷し、そしてその後乾燥する。
c)残留過酸化物を分解し、そして溶媒を高温で蒸発させて融解物を得る。暖かい融解物を上記のうちの一つのような不活性溶媒と混合し、これを深冷し、そして生じた沈殿物をろ過によって収集し、そして乾燥する。この手順の変法は、暖かい融解物と溶媒を混合し、そしてその後混合物を冷却して沈殿物を得ること、または暖かい融解物を溶媒と混合し、加熱して全ての固形物を溶液にし、そしてその後冷却し、そして沈殿を得ることを包含する。
d)残留過酸化物を分解し、そして溶媒を高温で蒸発させて融解物を得る。融解物を上記のうちの一つのような不活性溶媒中に加熱を伴ってまたは伴わずに溶解し、そして生じた溶液を少量の過剰な溶媒を蒸留除去することによって濃縮する。溶液をその後上記のうちの一つのような第二の溶媒と生成物が沈殿するような温度で混合する。固形分をろ過によって収集し、そして乾燥する。
より特別に、反応4)において得られる生成物を好ましくは以下のように精製する:
反応4)が完了した後、粗反応混合物を50℃に冷却し、そして残留過酸化物の濃度が0.5%より低くなるまで20%水性亜硫酸ナトリウムで処理する。水層を分離除去し、そして生成物溶液を減圧下で加熱することによって有機層を濃縮する。粗生成物を過剰な第三ブチルアルコール中に溶解し、そして溶液を減圧下で加熱することにより溶媒を固形分の濃度が50%となるまで除去する。この溶液を徐々に冷メタノール中に添加する。生じた沈殿物をろ過し、メタノールで洗浄し、そして加熱により真空下で乾燥する。
一般に、上記されるプロセスにおいて使用される開始材料は既知である。それらが市販で入手可能でない場合、それらは既知の方法に類似して製造されることができる。
式(α)で表される化合物は、例えばシアヌル酸クロリドを化合物B−Hと化学量論的比率で有機溶媒および無機塩基の存在下で反応させることによって製造されることができる。式(α)で表される化合物の製造のために、上記で示された反応1)ないし3)においてと同じ溶媒および同じ無機塩基を使用することが適切である。
所望により、式(α)で表される開始材料の製造後、反応1)が式(α)で表される化合物の単離無しに直ちに続くことができる。
式(β)で表されるいくつかの開始材料は例えばWO−A−95/21157、US−A−4316837およびUS−A−4743688において記載される。
本発明の更なる態様は上記の反応1)ないし3)によって得られる生成物である。
次式
Figure 0004366669
で表される基中の窒素原子が炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキル基、O・、−OH、炭素原子数1ないし18のヒドロカルビルオキシ基(例えば炭素原子数1ないし18のアルコキシ基または炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基)、−CH2CN、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数3ないし6のアルキニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基または炭素原子数1ないし8のアシル基によって置換された生成物は、上記の反応1)ないし3)に類似して適切な開始材料を使用して製造され得る。窒素原子は好ましくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、特にメチル基によって置換される。次式
Figure 0004366669
で表される基を含むそれらの開始材料は例えば、US−A−4921962、US−A−5021577およびUS−A−5204473において記載される方法に類似して製造され得る。
反応3)の生成物は単一の特別な化合物でなく、分子量分布を有する化合物である。
多分散性はポリマー性化合物の分子量分布を示す。本願においては、多分散性は重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比率を表す。1に等しいMw/Mnの値は、化合物が単分散体であり唯一の分子量を有しかつ分子量分布を有さないことを意味する。狭い分子量分布は1に近い多分散性(Mw/Mn)によって評価される。
反応3)の好ましい生成物は1.1ないし1.7、例えば1.1ないし1.6または1.3ないし1.7、特に1.3ないし1.6の多分散性を有する。
反応3)の生成物が例えば5モル%未満、特に2モル%未満または1モル%未満の次式
Figure 0004366669
で表される部分によって末端キャップされていない線状副産物を含むことが注目される。
反応1)および2)の間、次式
Figure 0004366669
で表される環式化合物が副産物として形成され得る。US−A−4442250から既知であるその化合物は、反応3)の生成物中に例えば15モル%未満の量で存在し得る。
反応3)の生成物は好ましくは、次式(M−I)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物、次式(M−II)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物および次式(M−III)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物を含む混合物であって、
前記混合物は繰り返し単位の数においてのみ異なり、
上記の各式中、A、B、RおよびR2は上記で定義されたものを表し、そして
全混合物(=100モル%)に対して、
式(M−I)で表される化合物の総量は15ないし45モル%、例えば20ないし45モル%または25ないし45モル%または30ないし45モル%または30ないし40モル%であり、
式(M−II)で表される化合物の総量は15ないし35モル%、例えば15ないし30モル%または15ないし25モル%または20ないし25モル%であり、また
式(M−III)で表される化合物の総量は3ないし18モル%、例えば3ないし12モル%または5ないし12モル%である混合物である。
好ましいのはさらに次式(M−IV)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物を含む混合物であって、そして
全混合物(=100モル%)に対して、
式(M−IV)で表される化合物の総量は1ないし15モル%、例えば1ないし10モル%または1ないし5モル%である混合物である。
反応4)は特に式(M−I)、(M−II)、(M−III)および所望による(M−IV)で表される化合物を含む混合物中に存在する次式(G−I)
Figure 0004366669
で表される基の次式(G−II)
Figure 0004366669
で表される基への転換に関する。
転換後、反応4)の生成物中の式(P−I)、(P−II)、(P−III)および所望による(P−IV)で表される以下に表される化合物の量は、式(M−I)、(M−II)、(M−III)および所望による(M−IV)で表される上記で表される初期化合物の量に対応する、なぜならばこれらの化合物の骨格は反応の間に影響を受けないからである。
従って、本発明のさらなる態様は次式(P−I)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物、次式(P−II)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物および次式(P−III)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物を含む混合物であって、
前記化合物は繰り返し単位の数においてのみ異なり、
全混合物(=100モル%)に対して、
式(P−I)で表される化合物の総量は15ないし45モル%、例えば20ないし45モル%または25ないし45モル%または30ないし45モル%または30ないし40モル%であり、
式(P−II)で表される化合物の総量は15ないし35モル%、例えば15ないし30モル%または15ないし25モル%または20ないし25モル%であり、また
式(P−III)で表される化合物の総量は3ないし18モル%、例えば3ないし12モル%または5ないし12モル%であり、そして
上記の各式中、
1は水素原子、ヒドロカルビル基を表すかまたは−O−R1はオキシ基を表し、
2は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基、炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基、フェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基または1,4−ピペラジンジイル基、−O−もしくは>N−X1[式中、X1は炭素原子数1ないし12のアシル基または(炭素原子数1ないし12のアルコキシ)カルボニル基を表すか、または以下に与えられるR4の定義の一つを有する。]で表される基によって中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表すか、またはR2は次式(I−a)、(I−b)または(I−c)
Figure 0004366669
[各式中、mは2または3を表し、
2は炭素原子数1ないし18のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基によって置換されたフェニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、そして
基X3は互いに独立して炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表す。]で表される基を表し、
*は−OR3、−N(R4)(R5)または次式(G−IV)
Figure 0004366669
で表される基を表し、
3、R4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし18のアルキル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基によって置換されたフェニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、テトラヒドロフルフリル基または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基もしくは次式(III)
Figure 0004366669
[式中、Yは−O−、−CH2−、−CH2CH2−または>N−CH3を表す。]で表される基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、またR3はさらに水素原子を表すか、または−N(R4)(R5)はさらに式(III)で表される基を表し、
*は−O−または>N−R6 *を表し、
6 *は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、未置換または1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、次式(G−II)
Figure 0004366669
で表される基または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基もしくは式(III)で表される基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、
*はR6 *について与えられた意味の一つを有し、そして
*はA*について与えられた意味の一つを有する混合物である。
好ましいのはさらに次式(P−IV)
Figure 0004366669
で表される単分散化合物を含む混合物であって、
式中、基A*、B*、R*、R1およびR2は上記で定義されたものを表し、
全混合物(=100モル%)に対して、
式(P−IV)で表される化合物の総量は1ないし15モル%、例えば1ないし10モル%または1ないし5モル%である混合物である。
好ましいのは式中、
1はオクチル基またはシクロヘキシル基を表し、
2は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、
*は式(G−II)で表される基を表し、
*は−N(R4)(R5)を表し、
4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし8のアルキル基を表し、
*は式(G−IV)で表される基を表し、
*は>NR6 *を表し、そして
6 *は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表すそれらの混合物である。
本発明に従う混合物において、基R1は式(P−I)、(P−II)、(P−III)および/または(P−IV)で表される二つまたはそれ以上の化合物の間の結合基として働くことができる。この場合、次式(L−I)
Figure 0004366669
で表される架橋が示された化合物の間に形成される。
1 *の意味はR1の意味から推論される。これらの二つの基の間の唯一の差異はR1 *が一つまたは二つのさらなる原子価を有することである。それ故、シクロヘキシル基としてのR1はシクロヘキサンジイル基またはシクロヘキサントリイル基としてのR1 *に相当し、またオクチル基としてのR1はオクタンジイル基またはオクタントリイル基としてのR1 *に相当する。
本発明の生成物並びに記載された混合物は、有機材料、特に合成のポリマーおよびコポリマーの抗光性、抗熱性および抗酸化性を改良することにおいて非常に有効である。特に、低い顔料との相互作用並びに非常に良い色相が、ポリプロピレン、特にポリプロピレン繊維、より特に難燃剤の存在下において並びに農業的使用のための低密度ポリエチレン(LDPE)において観察される。本発明の生成物並びに記載される混合物がそれ自身で難燃剤であることがさらに注目される。
安定化されることができる有機材料の例は以下のものである:
1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリイソプレンまたはポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋されることができる。)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度・高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度・超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)および(ULDPE)。
ポリオレフィン、すなわち前段落において例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレンおよびポリプロピレンは、様々な方法、また特に以下の方法によって製造されることができる。
a)ラジカル重合(普通、高圧下および高温で)。
b)普通、周期表のIVb、Vb、VIbまたはVIII群の金属の1種またはそれ以上を含む触媒を使用する触媒重合。これらの金属は通常、典型的にはπ−またはσ−配位し得るオキシド、ハライド、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニルおよび/またはアリールのような1個またはそれ以上のリガンドを有する。これらの金属錯体は遊離形態または典型的には活性化塩化マグネシウム、チタン(III)クロリド、アルミナまたは酸化ケイ素のような基材上に固定され得る。これらの触媒は重合媒体中に可溶または不溶であり得る。触媒は重合においてそれら自身により使用されることができ、または典型的には金属アルキル、金属ヒドライド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシドまたは金属アルキルオキサンのようなさらなる活性化剤が使用されることができ、該金属は周期表のIa、IIaおよび/またはIIIa群の元素である。活性化剤はさらなるエステル、エーテル、アミンまたはシリルエーテル基で都合良く変性され得る。これらの触媒系は通常、フィリップス、スタンダード・オイル・インディアナ、チグラー(−ナッタ)、TNZ(デュポン)、メタロセンまたはシングルサイト触媒(SSC)と命名される。
2.1)以下で述べたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレン(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)の混合物および異なる型のポリエチレン(例えばLDPE/HDPE)の混合物。
3.モノオレフィンおよびジオレフィンの相互または他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)および低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびそれらの一酸化炭素とのコポリマーまたはエチレン/アクリル酸コポリマーおよびそれらの塩(アイオノマー)並びにエチレンとプロピレンおよびヘキサジエン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボルネンのようなジエンとのターポリマー、およびそのようなコポリマー相互および1)において述べたポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAAおよび交互またはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマーおよびそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
4.炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)であって、それらの水素化変性物(例えば粘着付与剤)を含むもの、およびポリアルキレンおよびデンプンの混合物。
5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
6.スチレンまたはα−メチルスチレンとジエンまたはアクリル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート、スチレンコポリマーおよび他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーの高衝撃強度性の混合物、およびスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンまたはスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンのようなスチレンのブロックコポリマー。
7.スチレンまたはα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーにスチレン、ポリブタジエンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタアクリロニトリル)、ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルおよびメチルメタクリレート、ポリブタジエンにスチレンおよび無水マレイン酸、ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸またはマレイミド、ポリブタジエンにスチレンおよびマレイミド、ポリブタジエンにスチレンおよびアルキルアクリレートまたはメタクリレート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアルキルアクリレートまたはポリアルキルメタクリレートにスチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、並びにそれらの6)以下に列挙したコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、ASAまたはAESポリマーとして既知であるコポリマー混合物。
8.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩素化および臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化またはスルホ塩素化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリン・ホモ−およびコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ボリフッ化ビニリデン、並びにそれらのコボリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー。
9.α,β−不飽和酸から誘導されたポリマー並びにポリアクリレートおよびポリメタクリレートのようなそれらの誘導体、ブチルアクリレートで耐衝撃変性されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミドおよびポリアクリロニトリル。
10.9)以下で述べたモノマーの相互または他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレートまたはアクリロニトリル/ビニルハライドコポリマーまたはアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
11.不飽和アルコールおよびアミンから誘導されたポリマーまたはアシル誘導体またはそれらのアセタール、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラル、ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミン、並びにそれらの1)において述べたオレフィンとのコポリマー。
12.ポリアルキレングリコール、ボリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらのビスグリシジルエーテルとのコポリマーのような環式エーテルのホモポリマーおよびコポリマー。
13.ポリオキシメチレンのようなポリアセタールおよびコモノマーとしてエチレンオキシドを含むそれらのポリオキシメチレン、熱可塑性ポリウレタン、アクリレートまたはMBSで変性されたポリアセタール。
14.ポリフェニレンオキシドおよびスルフィド、およびポリフェニレンオキシドとスチレンポリマーまたはポリアミドとの混合物。
15.一方の成分としてヒドロキシル基で末端終了されたポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエンおよび他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシアナートから誘導されたポリウレタン、並びにそれらの前駆物質。
16.ジアミシとジカルボン酸からおよび/またはアミノカルボン酸または対応するラクタムから誘導されたポリアミドおよびコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミンおよびアジピン酸から開始した芳香族ポリアミド、ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸または/およびテレフタル酸から変性剤としてのエラストマーを伴ってまたは伴わずに製造されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド、およびまた上記されたポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマーまたは化学結合もしくはグラフトしたエラストマーとの、または例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコールのようなポリエーテルとのブロックコポリマー、並びにEPDMまたはABSで変性されたポリアミドまたはコポリアミド、および加工の間に縮合されたポリアミド(RIMポリアミド系)。
17.ポリ尿素、ポリイミド、ボリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントインおよびポリベンズイミダゾール。
18.ジカルボン酸とジオールからおよび/またはヒドロキシカルボン酸または対応するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレートおよびポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシル基で末端終了されたポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエステル、およびまたポリカーボネートまたはMBSで変性されたポリエステル。
19.ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネート。
20.ポリスルホン、ポリエーテルスルホンおよびポリエーテルケトン。
21.一方の成分としてアルデヒドおよび他方の成分としてフェノール、尿素およびメラミンから誘導された架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
22.乾式および不乾式アルキド樹脂。
23.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとのコポリエステルおよび架橋剤としてのビニル化合物から誘導された不飽和ポリエステル樹脂、およびまた低燃焼性のそれらのハロゲン含有変性体。
24.置換アクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエステルアクリレートから誘導された架橋可能なアクリル樹脂。
25.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアナート、イソシアヌレート、ポリイソシアナートまたはエポキシ樹脂で架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹脂。
26.脂肪族、環式脂肪族、ヘテロ環式または芳香族のグリシジル化合物から誘導された架橋エポキシ樹脂、例えばビスフェノールAおよびビスフェノールFのジグリシジルエーテルの生成物であって、無水物またはアミンのような慣用の硬化剤と、促進剤を伴ってまたは伴わずに架橋されたもの。
27.セルロース、ゴム、ゼラチンのような天然ポリマーおよび化学変性されたそれらの同質誘導体、例えばセルロースアセテート、セルロースプロピオネートおよびセルロースブチレート、またはメチルセルロースのようなセルロースエーテル、並びにロジンおよびそれらの誘導体。
28.上記されたポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDMまたはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6およびコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABSまたはPBT/PET/PC。
29.純粋なモノマー性化合物またはそのような化合物の混合物である天然発生および合成有機材料、例えば鉱物油、動物および植物脂肪、油およびワックス、または合成エステル(例えばフタレート、アジペート、ホスフェートまたはトリメリテート)をベースとした油、脂肪およびワックス、およびまた合成エステルと鉱物油とのあらゆる重量比における混合物であって、典型的に紡績組成物として使用されるもの、並びにそのような材料の水性乳液。
30.天然または合成ゴムの水性乳液、例えば天然ラテックスまたはカルボキシル化スチレン/ブタジエンコポリマーのラテックス。
本発明はそれ故また、光、熱または酸化によって起こされる分解を受けやすい有機材料と本発明に従う生成物または混合物を含む組成物にも関する。
有機材料は好ましくは合成ポリマー、より特に上記した群より選択されるものである。ポリオレフィンが好ましく、またポリエチレンおよびポリプロピレンが特に好ましい。
本発明のさらなる態様は、光、熱または酸化によって起こされる分解に対して有機材料を安定化する方法であって、前記有機材料に本発明に従う生成物または混合物を混入することからなる方法に関する。
本発明に従う生成物または混合物は、安定化される材料の性質、最終使用および他の添加剤の存在に依存して様々な比率で使用されることができる。
一般に、安定化される材料の重量%に対して、0.01ないし5重量%、好ましくは0.05ないし2重量%、特に0.05ないし1重量%の本発明に従う生成物または混合物を使用することが適切である。
本発明に従う生成物または混合物は例えばポリマー性材料に、該材料の重合または架橋の前、間または後に添加されることができる。さらに、それらはポリマー性材料中に純粋な形態でまたはワックス、油もしくはポリマー中にカプセル化されて混入されることができる。
一般に、本発明に従う生成物または混合物はポリマー性材料中に様々な方法によって、例えば粉末の形態での乾燥混合、または溶液もしくは懸濁液の形態での湿式混合によって、または2.5ないし25重量%の濃度で本発明に従う生成物または混合物を含むマスターバッチの形態において混入されることができ、そのような操作において、ポリマーは粉末、顆粒、溶液、懸濁液の形態でまたはラテックスの形態で使用されることができる。
本発明に従う生成物または混合物で安定化される材料は成形品、フィルム、テープ、モノフィラメント、繊維、表面被覆等の製造のために使用されることができる。
所望により、合成ポリマーのための慣用の添加剤、例えば酸化防止剤、UV吸収剤、ニッケル安定剤、顔料、充填剤、可塑剤、腐食防止剤および金属奪活剤が本発明に従う生成物または混合物を含む有機材料に添加されることができる。
前記慣用の添加剤の特別な例は以下のものである:
1. 酸化防止剤
1.1. アルキル化モノフェノール、例えば、
2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、
2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、
2,6−ジ−第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、
2,6−ジ−第三ブチル−4−イソブチルフェノール、
2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、
2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、
2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、
2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、
線形または側鎖において分岐したノニルフェノール、例えば、
2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物。
1.2. アルキルチオメチルフェノール、例えば、
2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、
2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、
2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、
2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
1.3. ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン、例えば、
2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、
2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、
2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、
2,6−ジ−第三ブチルヒドロキノン、
2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、
ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
1.4. トコフェロール、例えば、
α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、
δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミンE)。
1.5. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば、
2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、
2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、
4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、
4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、
4,4’−チオビス(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、
4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
1.6. アルキリデンビスフェノール、例えば、
2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、
2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、
4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、
1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、
2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、
1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、
1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、
エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、
ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、
ビス[2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、
1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、
1,1,5,5−テトラキス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
1.7. O−、N−およびS−ベンジル化合物、例えば、
3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、
オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、
トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、
トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、
ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、
ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、
イソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
1.8. ヒドロキシベンジル化マロネート、例えば、
ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、
ジオクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、
ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、
ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
1.9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、
1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、
2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
1.10. トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、
2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、
2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、
2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、
2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、
1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
1.11. ベンジルホスホネート、例えば、
ジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、
ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、
ジオクタデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、
ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
1.12. アシルアミノフェノール、例えば、
4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、
オクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
1.13. β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、
アルコール例、メタノール、エタノール、n−オクタノール、
i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、
3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
1.14. β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、
アルコール例、メタノール、エタノール、n−オクタノール、
i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、
3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
1.15. β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、
アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、
3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
1.16. 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、
アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、
3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
1.17. β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、
N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(ユニロイヤルによって供給されるナウガードRXL−1)。
1.18. アスコルビン酸(ビタミンC)
1.19. アミン酸化防止剤、例えば、
N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、
N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、
N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、
N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、
N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、
4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、
N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、
ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、
4−イソプロポキシジフェニルアミン、
N−フェニル−1−ナフチルアミン、
N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、
N−フェニル−2−ナフチルアミン、
オクチル化ジフェニルアミン、例えば
p,p’−ジ−第三オクチルジフェニルアミン、
4−n−ブチルアミノフェノール、
4−ブチリルアミノフェノール、
4−ノナノイルアミノフェノール、
4−ドデカノイルアミノフェノール、
4−オクタデカノイルアミノフェノール、
ビス(4−メトキシフェニル)アミン、
2,6−ジ−第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、
2,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、
1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、
(o−トリル)ビグアニド、
ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、
第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、
モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、
モノ−およびジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、
モノ−およびジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、
モノ−およびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、
モノ−およびジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、
2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、
フェノチアジン、
モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、
モノ−およびジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、
N−アリルフェノチアジン、
N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、
N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ−4−イル)ヘキサメチレンジアミン、
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、
2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オン、
2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オール。
2. UV吸収剤および光安定剤
2.1. 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、例えば、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’,5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾリ−2−イルフェノール]、
2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物、
次式[R−CH2CH2−COO−CH2CH2−]2−[式中、Rは3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾリ−2−イルフェニル基を表す。]で表されるもの、
2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α、α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール。
2.2. 2−ヒドロキシベンゾフェノン、例えば、
4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、
4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシおよび2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
2.3. 置換および未置換安息香酸のエステル、例えば、
4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、
オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、
ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、
ベンゾイルレゾルシノール、
2,4−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
ヘキサデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
オクタデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
2−メチル−4,6−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
2.4. アクリレート、例えば、
エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、
イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、
メチルα−カルボメトキシシンナメート、
メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、
ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、
メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートおよび
N−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
2.5. ニッケル化合物、例えば、
2,2’−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、例えば1:1または1:2錯体であって、n−ブチルアミン、トリエタノールアミンまたはN−シクロヘキシルジエタノールアミンのようなさらなる配位子を伴うまたは伴わないもの、
ニッケルジブチルジチオカルバメート、
4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステル、例えばメチルまたはエチルエステルのニッケル塩、
ケトキシムのニッケル錯体、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシム、
1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体であって、さらなる配位子を伴うまたは伴わないもの。
2.6. 立体障害アミン、例えば、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、
1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンおよびコハク酸の縮合生成物、
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの線状または環式縮合生成物、
トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、
1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、
4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジル)マロネート、
3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、
ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、
ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの線状または環式縮合生成物、
2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンおよび1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合生成物、
2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンおよび1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合生成物、
8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、
3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、
3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、
4−ヘキサデシルオキシ−および4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合生成物、
1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンおよび2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物(CAS・Reg.No.[136504−96−6])、
N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、
N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、
2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカン、
7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカンおよびエピクロロヒドリンの反応生成物
1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エタン
N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、
4−メトキシメチレン−マロン酸の1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、
ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、
マレイン酸無水物−α−オレフィンコポリマーの2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンまたは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。
2.7. オキサミド、例えば、
4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、
2,2’−ジエトキシオキサニリド、
2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、
2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、
2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、
N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、
2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エトキサニリド、および
その2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−第三ブトキサニリドとの混合物、
o−およびp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物、および
o−およびp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
2.8. 2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、例えば、
2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、
2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、
2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
3. 金属奪活剤、例えば、
N,N’−ジフェニルオキサミド、
N−サリチラル−N’−サリチロイルヒドラジン、
N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、
3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、
ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、
オキサニリド、
イソフタロイルジヒドラジド、
セバコイルビスフェニルヒドラジド、
N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、
N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、
N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
4. ホスフィットおよびホスホナイト、例えば、
トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、
フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、
ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、
トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、
ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、
ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、
ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、
ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、
ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、
ビス(2,4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、
トリステアリルソルビトールトリホスフィット、
テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、
6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、
6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、
ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、
ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、
2,2’,2”−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、
2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット。
5. ヒドロキシルアミン、例えば、
N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、
N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、
N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、
N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、
N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、
N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、
N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、
N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、
N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、
水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
6. ニトロン、例えば、
N−ベンジル−α−フェニル−ニトロン、
N−エチル−α−メチル−ニトロン、
N−オクチル−α−ヘプチル−ニトロン、
N−ラウリル−α−ウンデシル−ニトロン、
N−テトラデシル−α−トリデシル−ニトロン、
N−ヘキサデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、
N−オクタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、
N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、
N−オクタデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、
N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、
N−オクタデシル−α−ヘキサデシル−ニトロン、
水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
7. チオ相乗剤、例えば、
ジラウリルチオジプロピオネートまたはジステアリルチオジプロピオネート。
8. 過酸化物捕捉剤、例えば、
β−チオジプロピオン酸のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、
メルカプトベンズイミダゾールまたは2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、
亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、
ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
9. ポリアミド安定剤、例えば、
ヨウ化物および/またはリン化合物と組み合わされた銅塩および二価マグネシウムの塩。
10. 塩基性補助安定剤、例えば、
メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、
トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、
ポリアミド、ポリウレタン、
高級脂肪酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えば
カルシウムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、
マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレートおよび
カリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレートまたは
亜鉛ピロカテコレート。
11.核剤、例えば、
タルクのような無機物質、
二酸化チタン、酸化マグネシウムのような金属酸化物、
ホスフェート、カーボネートまたはサルフェートであって、好ましくはアルカリ土類金属のもの、
モノ−またはポリカルボン酸のような有機化合物およびそれらの塩、例えば、
4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、
ナトリウムスクシネートまたはナトリウムベンゾエート、
イオン性コポリマー(“アイオノマー”)のようなポリマー性化合物。
12.充填剤および強化剤、例えば、
炭酸カルシウム、シリケート、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、
タルク、カオリン、雲母、バリウムサルフェート、
金属オキシドおよびヒドロキシド、カーボンブラック、グラファイト、
木粉および他の天然生成物の粉末または繊維、合成繊維。
13. その他の添加剤、例えば、
可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、流動添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白剤、難燃剤、帯電防止剤および発泡剤。
14. ベンゾフラノンおよびインドリノン、例えば、
U.S.4,325,863、U.S.4,338,244、
U.S.5,175,312、U.S.5,216,052、
U.S.5,252,643、DE−A−4316611、
DE−A−4316622、DE−A−4316876、
EP−A−0589839もしくはEP−A−0591102において開示されるもの、または
3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、
5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラノ−2−オン、
3,3’−ビス[5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラノ−2−オン]、
5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラノ−2−オン、
3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、
3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、
3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、
3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン。
本発明に従う生成物または混合物の慣用の添加剤に対する重量比は、例えば1:0.5ないし1:5であり得る。
本発明の生成物または混合物はまた、安定剤として、特に光安定剤として、写真複製および例えばリサーチ・ディスクロージャー1990、31429(474ないし480頁)に記載されるような他の複製技術の従来技術に既知であるほとんど全ての材料のために使用されることもできる。
本発明は以下の実施例によってより詳細に説明される。他に示されない限り、全ての部および百分率は重量部および重量百分率である。
以下の例の構造式中で、n’は分子中に繰り返し単位が存在し、そして得られた生成物が均一でないことを示す。
実施例1Aにおいて開示される開始材料は、数平均分子量Mnおよび多分散性Mw/Mnによって評価した。
GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)を、寸法におけるそれらの差異によって分子を分離するための分析手段として使用して分子量平均(Mw、Mn)またはポリマーの分子量分布についての情報を得た。
該技術は良く知られており、また例えばW.W.ヤン等による“モダン・サイズ・エクスクルージョン・リキッド・クロマトグラフィー”、J.ウィリー&サンズ編集、N.Y.、USA、1979、4〜8、249〜283および315〜340頁に記載される。
以下の実施例において表されるGPC分析は、HPLC設備:250nmの波長を有するRUV1000UV/VIS検出器を備えたRTSP・AS−1000型で行った。“GPC−SS−250×7.7mm×318”Rバルコ−マイクロゲル−3混合ゲルをカラムとして使用した。
溶出液(流速1ml/分)は分光光度計(Rメルク−1.00016)のためのテトラヒドロフラン−Rユーバソル+ジエタノールアミン(Rフルカ31590)0.02モル/Lであった。検査する試料0.5gを溶出液100ml中に溶解させた。
注入体積は20μLでありまたクロマトグラム期間は15分であった。
実施例I−1:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
キシレン1286g中のシアヌル酸クロリド221.2g(1.2モル)の溶液に、攪拌および窒素雰囲気下でN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ブチルアミン254.8g(1.2モル)を3時間にわたって添加し、添加の間約30℃の温度に保った。濃厚であるが良く攪拌することができる懸濁液を得て、これを上記の温度にさらに15分間保った。続いて、NaOH30%(%w/v)の水溶液176.3gおよび水200mlの混合物を1時間にわたって約30℃で添加した。反応混合物を約30℃でさらに2.5時間保持した。この時間の間に、全ての固形分は溶解し、そして乳液が形成した。その後、塩基性水溶液を分離した。
残留キシレン溶液を50℃に加熱し、そして水200g中のN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,6−ヘキサンジアミン236.8g(0.6モル)を2時間にわたって添加した。引き続いて、NaOH30%(%w/v)の水溶液176.3gを2時間にわたって添加した。添加の間、温度を約50℃に保持した。その後、温度を1時間にわたって約80℃に上昇させた。反応混合物を、攪拌下で約80℃でさらに1.5時間保持した。
塩基性水溶液を約80℃で除去し、そしてキシレン380gを真空下で蒸留除去した(68〜82℃/200〜120mbar)。
約80℃に保持した有機溶液に、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,6−ヘキサンジアミン118.4g(0.3モル)を5分間にわたって添加した。引き続いて、反応混合物を5分間攪拌し、そしてNaOH30%(%w/v)の水溶液92gを約80℃で5分間にわたって添加した。その後、反応混合物を加圧反応器に移した。水300gおよびキシレン170gを添加し、そして反応器の密閉および窒素での不活性化の後、温度を160℃に2時間にわたって上昇させた。混合物を160℃で9時間5.4barの圧力下で保持した。
60℃への冷却後、ジ−n−ブチルアミン89.0g(0.69モル)を5分間にわたって添加し、そして引き続いてNaOH30%(%w/v)の水溶液86.4gを5分間にわたって添加した。
反応器を再び密閉した後、混合物を160℃に1時間にわたって加熱し、そして160℃で4時間5barの圧力下に保持した。
60℃への冷却後、キシレン130gおよび水150gを添加した。混合物を90℃に攪拌下で加熱した。水溶液を分離した。
有機相を水400gで2回洗浄し、そして共沸により乾燥した。溶液を約30℃に冷却し、ろ過し、そして真空下で濃縮した(125〜230℃/350〜1mbar)。冷却により、融解物は固形分を与えた。
得られた生成物の融点は133〜137℃であった。
Mn(GPC=ゲル浸透クロマトグラフィーによる)=2200g/モル
Mw/Mn=1.6
GPC分析は図1のようなクロマトグラムを表した。
得られた生成物の分析:
n’=1を有する化合物:39モル%
n’=3を有する化合物:20モル%
n’=5を有する化合物:9.3モル%
n’=7を有する化合物:4.4モル%
実施例I−2:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
約5℃で保持したメチルイソブチルケトン250ml中のシアヌル酸クロリド55.3g(0.3モル)の溶液に、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−n−ブチルアミン63.7g(0.3モル)を添加し、添加の間約5℃の温度に保った。
その後、水40mlをNaOH30%(%w/v)の水溶液176.3gと一緒に添加した。
添加後、混合物を室温に加熱し、そしてメチルイソブチルケトン125ml中のN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−1,6−ヘキサンジアミン59.2g(0.15モル)を室温で添加した。
混合物をその後60℃に加熱し、そしてさらなる水40mlの添加後、60℃で1時間保持した。
NaOH30%(%w/v)の水溶液40gを添加し、そして混合物を70℃に加熱した。1/2時間後、メチルイソブチルケトン200mlおよび水30mlを70℃で弱い真空下で蒸留除去した。
70℃に保持した有機混合物に、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−1,6−ヘキサンジアミン29.6g(0.075モル)を添加し、そしてさらにNaOH30%(%w/v)の水溶液20gを添加した。
その後、反応混合物を加圧反応器に移した。メチルイソブチルケトン50mlおよび水40mlを添加し、そして反応器の密閉および窒素での不活性化の後、温度を160℃に上昇させた。
混合物を160℃で4時間6barの圧力下で保持した。
60℃への冷却後、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−n−ブチルアミン36.6g(0.17モル)をNaOH30%(%w/v)の水溶液20gと一緒に添加した。
反応器を再び密閉した後、混合物を140℃に加熱し、そして140℃で4時間5barの圧力下に保持した。
50℃への冷却後、メチルイソブチルケトン125mlおよび水100mlを添加した。
塩基性水溶液を分離し、そして有機相を水100mlで1回洗浄した。
有機相を真空下で220℃/20mbarで濃縮した。
冷却後、融解生成物はm.p.=172〜174℃を有する固形分を与えた。
Mn(GPCによる)=2080g/モル
Mw/Mn=1.52
GPC分析は図2のようなクロマトグラムを表した。
得られた生成物の分析:
n’=1を有する化合物:31モル%
n’=3を有する化合物:23モル%
n’=5を有する化合物:5モル%
n’=7を有する化合物:1モル%
実施例1:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
機械的に攪拌した1.0Lの四つ首フラスコをI−1に従う生成物40.0g(0.16モル)、MoO30.40gおよびシクロヘキサン320mlで満たした。混合物を還流に加熱した。70%第三ブチルヒドロペルオキシド82.4g(0.64モル)を30分以内に添加した。水を共沸蒸留によって収集し、そして還流を1時間継続した。反応混合物を磁気的に攪拌したガラス加圧ボトルに移し、そして130℃で5時間加熱した。反応混合物を70℃に冷却し、そしてMoO3をろ過除去した。ろ液をH2O100ml中のNa2SO320gの溶液で1時間60℃で洗浄した。相を分離し、有機相をMgSO4上で乾燥し、そして総体積を100mlに減じた。溶液をメタノール500ml中に5℃でドレインした。沈殿物をろ過し、そして乾燥させて52.8g(理論値の95%)とした。得られた生成物は140℃〜170℃の融解範囲を有した。
1H−NMR:0.85〜2.40ppm(複雑な混合)、
3.25〜3.35ppm(s、ブロード、NCH2)、
3.62ppm(s、ブロード、NOCH)、
4.90〜5.40ppm(ブロード、NCH)。
13C−NMR:81.8ppm(NOCH)、
165ppm(トリアジン、C)。
3.25、3.62および4.90ppmでのプロトンの比率は2:1:1であった。
実施例1−A:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
実施例I−1の生成物885g(3.54モル)、シクロヘキサン6000g(71.4モル)およびモリブデントリオキシド2.2gの混合物を還流に加熱した。70%水性第三ブチルヒドロペルオキシド3360g(26.1モル)の溶液を還流混合物に1〜2時間にわたって添加し、そして水を共沸蒸留によって除去した。反応マスを加圧反応器に移し、そして125℃で30〜50psig(2.1〜3.5bar)で赤色が消失するまで加熱した。粗反応マスを冷却し、そして水性亜硫酸ナトリウムで処理して残留過酸化物を破壊した。水層を分離し、そして有機層を減圧下で融解物に濃縮し、これを冷メタノールに徐々に供給してろ過後、ほぼ白色の固形生成物を得た。
平均透過値(10%トルエン):425nm=21.8%、
450nm=37.4%、
475nm=62.6%。
実施例1−B:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
実施例1−Aの手順を以下を除いて繰り返した:仕上げの間、シクロヘキサンを除去した後に得られる融解物を第三ブチルアルコールで希釈し、そして固形分50%に濃縮した。溶液を冷却し、そして冷メタノールを急速に添加してろ過後、ほぼ白色の固形生成物を得た。
平均透過値(10%トルエン):425nm=57.0%、
450nm=71.5%、
475nm=79.7%。
実施例2:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
機械的に攪拌した1.0Lの四つ首フラスコを実施例I−1に従う生成物40.0g(0.160モル)、MoO30.40gおよびn−オクタン320mlで満たした。混合物を還流に加熱し、そして第三ブチルヒドロペルオキシド82.4g(0.640モル)を30分以内に添加した。水を共沸蒸留によって分離し、そして還流を90分間継続した。反応混合物を磁気的に攪拌した加圧ボトルに移し、そして135℃で3時間加熱した。MoO3をろ過し、そしてろ液をH2O100ml中のNa2SO320gの溶液で30分間60℃で洗浄した。相を分離し、有機相を水100mlで、そしてその後飽和NaCl100mlで洗浄した。有機相をMgSO4上で乾燥し、そしてその後100mlの総体積に蒸発させた。溶液をメタノール500ml中に5℃でドレインした。軟質のガラス質である沈殿物を1時間55℃の真空オーブン中で乾燥した。今や硬質のガラス質である生成物を乳鉢で粉砕し、そしてその後乾燥させて47.4g(理論値の78%)とした。生成物は95℃〜120℃の融解範囲を有した。
1H−NMR:0.82〜2.40ppm(複雑な混合)、
3.25〜3.40ppm(s、ブロード、NCH2)、
3.60〜3.92ppm(複雑、NOCHおよびNC49のNCH2)、
4.90〜5.40ppm(複雑、NCH)。
13C−NMR:78.6〜83.4ppm(三つのピーク、NOCH)、
165ppm(トリアジン、C)。
3.25および4.90ppmでのプロトンの比率は2:1であった。
実施例2−A:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
実施例I−1の生成物1304g(5.21モル)、オクタン10.3kg(90.2モル)および三酸化モリブデン4.0gの混合物を還流に加熱した。70%水性第三ブチルヒドロペルオキシド3873g(30.1モル)の溶液を還流混合物に1〜2時間にわたって添加し、そして水を共沸蒸留によって除去した。反応マスを還流で大気圧で赤色が消失するまで加熱した。粗反応マスを冷却し、そして水性亜硫酸ナトリウムで処理して残留過酸化物を破壊した。水層を分離し、そして有機層を減圧下で融解物に濃縮し、これを冷メタノールに徐々に供給してろ過後、ほぼ白色の固形生成物を得た。
平均透過値(10%キシレン):425nm=39.3%、
450nm=75.1%、
475nm=87.3%。
実施例2−B:次式で表される生成物の製造
Figure 0004366669
実施例2−Aの手順を以下を除いて繰り返した:仕上げの間、オクタンを除去した後に得られる融解物を第三ブチルアルコールで希釈し、そして固形分50%に濃縮した。溶液を冷却し、そして冷メタノールを急速に添加してろ過後、ほぼ白色の固形生成物を得た。
平均透過値(10%トルエン):425nm=59.8%、
450nm=82.5%、
475nm=91.2%。
実施例I−A:ポリプロピレン繊維における光安定化作用
表1において表す安定剤2.5g、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット1g、カルシウムモノエチル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル−ホスホネート1g、カルシウムステアレート1gおよび二酸化チタン2.5gを、低速混合機中でメルト・インデックス=12g/10分(230℃および2.16kgで測定)を有するポリプロピレン粉末1000gと混合した。
混合物を200〜230℃で押出してポリマー顆粒を得て、これをその後パイロット型装置(Rレオナルド−スミラゴ(VA)、イタリア)を使用して以下の条件下で操作して繊維に変えた:
押出し温度: 230〜245℃
ヘッド温度: 255〜260℃
延伸率: 1:3.5
線密度: フィラメント当り11dtex
この方法で製造した繊維を、白色板紙上に取り付けた後、63℃のブラックパネル温度を有する65WRウエザー−オー−メーター(ASTM・D2565−85)中で暴露した。
光への様々な暴露時間後に取った試料について、残留靭性を定速張力計を使用して測定し、そして初期靭性を半減するに必要な時を単位とする暴露時間(T50)をその後計算した。
Figure 0004366669
表1において列挙する化合物はポリプロピレン繊維中で良好な光安定化作用を表す。
実施例I−B:ポリプロピレンプラックにおける顔料相互作用
表2において表す安定剤5.625g、ピグメント・ブルー15“フラッシュ”(ポリエチレン中の50%混合物)13.500gおよびポリプロピレン粉末(230℃および2.16kgで測定したほぼ14のメルト・インデックスを有する)25.875gを添加して室温でRハーク内部混合機(60cc3ピースレオミキサーを使用しカムブレードを備えたRハーク・ブッヒラー・レオコルド・システム40)を満たした。カムブレードを5RPM(分当たりの回転)で回転させた。ラムで5kgの重量下のボールを密閉した。温度を180℃に上昇させ、そして180℃で保った。総時間は30分であった。
混合物を180℃で30分後に除去し、そして室温に冷却した。そのようにして得られた混合物、所謂“濃縮物”を再び使用する。
この濃縮物0.900g、二酸化チタン“フラッシュ”(ポリエチレン中の50%混合物)3.600gおよびポリプロピレン粉末(230℃および2.16kgで測定したほぼ14のメルト・インデックスを有する)40.500gを、Rハーク混合機ボールに160℃で添加した。カムブレードを20RPMで回転させた。ラムで5kgの重量下のボールを密閉した。温度を170℃に上昇させ、そしてRPMを125に増加させた。総時間は30分であった。
粉砕した混合物を170℃で除去し、手掴みツールに室温で移し、そして1mm×直径25mmの円形プラックに変形させた。そのようにして得た混合物を所謂“レットダウン(letdown)”し、そしてプラックは“レットダウンプラック”とした。
表2において示した安定剤を含む試料レットダウンプラック対安定剤を伴わない対照レットダウンプラックの色差、デルタE(CIE、色差等式)を測定した。測定をアプライド・カラーシステムズ分光光度計CS−5型(USA)を使用して行った。使用した測定パラメーターは400〜700nm走査、小範囲視野、反射率、照明D65、10等級観察機であった。
上記の処理条件は顔料および安定剤の濃縮物(マスターバッチ)の製造および引き続く最終プラスチック成形品へのレットダウン(希釈)を模倣するために計画した。
高いデルタEは顔料の凝集および悪い分散を示す。0.5またはそれ未満のデルタEは目視による差異が見られない。
Figure 0004366669
表2において列挙する安定剤はポリプロピレンプラック中で低い顔料相互作用を表す。これは有利である。
実施例I−C:ポリプロピレンテープにおける光安定化作用
表3において列挙する化合物各々1g、トリス[2,4−ジ−第三ブチルフェニル]ホスフィット1g、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]1gおよびカルシウムステアレート1gを、ターボミキサー中で2.1のメルト・インデックス(230℃および2.16kgで測定)を有するポリプロピレン粉末1000gと混合した。
混合物を200〜220℃で押出してポリマー顆粒を得て、これを引き続いて半工業的な型の装置(Rレオナルド−スミラゴ(VA)、イタリア)を使用して以下の条件下で作業して、厚さ50μmおよび幅2.5mmの延伸テープに変えた:
押出し温度: 210〜230℃
ヘッド温度: 240〜260℃
延伸率: 1:6
そのようにして製造したテープを白色板紙上に取り付け、そして63℃のブラックパネル温度を有するウエザー−オー−メーター65WR(ASTM・D2565−85)中で暴露した。
様々な光暴露時間後に取った試料についての残留靭性を定速張力計を使用して測定し、これから初期靭性を半減するに必要な暴露時間(T50)(時)を測定した。
Figure 0004366669
表3において列挙する化合物はポリプロピレンテープ中で良好な光安定化作用を表す。
実施例I−D:ポリプロピレンブラックにおける酸化防止作用
表4において列挙する化合物各々1gおよびカルシウムステアレート1gを低速混合機中で4.3のメルト・インデックス(230℃および2.16kgで測定)を有するポリプロピレン粉末1000gと混合した。
混合物を200〜220℃で押出してポリマー顆粒を得て、これをその後220℃での射出成形によって厚さ1mmのプラックに変えた。
プラックをその後DIN53451型を使用してパンチし、そして得られた試料を135℃の温度で保持した強制循環空気オーブン中で暴露した。
試料が破損するために必要な時間(時)を決定するために、試料を規則的な間隔でそれらを180°反転することによって検査した。
Figure 0004366669
表4において列挙する化合物はポリプロピレンプラック中で良好な酸化防止剤である。
実施例I−E:オーブン老化後のポリプロピレンプラックの色
表5において列挙する化合物各々5g、トリス[2,4−ジ−第三ブチルフェニル]ホスフィット1g、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]1gおよびカルシウムステアレート1gを、低速混合機中で2.1のメルト・インデックス(230℃および2.16kgで測定)を有するポリプロピレン粉末1000gと混合した。
混合物を200〜220℃で2回押出してポリマー顆粒を得て、これをその後230℃で6分間の圧縮成形によって厚さ1mmのプラックに変えた。
プラックをその後120℃で保持した強制循環空気オーブン中で7日間暴露した。オーブン暴露後、プラックの黄色度指数(YI)をASTM・D1925に従ってRミノルタCR210比色計(ミノルタ、日本)によって測定した。
Figure 0004366669
表5において列挙する化合物で安定化されたポリプロピレンプラックはオーブン老化後良好な黄色度指数を有した。
実施例I−F:回転成形
亜鉛ステアレート0.05%、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]0.05%およびトリス[2,4−ジ−第三ブチルフェニル]ホスフィット0.10%を含む線状低密度ポリエチレン(ヘキセン−コポリマー、RカンタムMP635−661、MI=6.5dg/分、密度=0.935g/cm3)を、実施例I−1の化合物0.17%と乾燥ブレンドし、そしてその後234℃でペレットに融解混合した。ペレット化し完全に配合した樹脂をレダクション・エンジニアリング・モデル50プルベライザー(100メッシュと35メッシュとの間の粒子寸法)を使用して粉末に粉砕した。粉砕した樹脂をキャストアルミニウム型(16”×16”×16”)中に置き、それを実験室規模の回転成形機(FSP・M20Rクラムシェル)中のガス炊きオーブン中で2軸により回転した。処理条件は以下のいずれかであった:288℃で15分(=条件1)または316℃で12分(=条件2)。
a)色決定
成形した箱型物を2”×2”プラックに切断し、そして120℃でブルーM強制ドラフトオーブン中で暴露した。黄色度指数をアプライド・カラー・システムズ分光光度計についてASTM・D1925に従う反射率モードによって決定した。
実施例I−1の化合物を含む試料は成形後および熱老化後に薄い色を示した。
b)UV光安定化作用
成形した箱形物から切断した他の2”×2”プラックをRアトラス・キセノン−アーク−ウエザー−オ−メーター中でASTM・G26に従って63℃pbt、340nmでの0.35kW/cm3暴露した。試料をRダイナットアップ8250型ドロップ・タワーを使用して衝撃強度における変化について定期的に試験した。この試験における破壊はプラックの衝撃強度の喪失の観察によって決定した。特性におけるこの喪失が生じるにかかる時間が長ければ長い程、安定剤系はより有効である。
実施例I−1の化合物を含むプラックは上記の標準によって決定されるとき良好な光安定化作用を示す。
実施例A:
顔料着色した熱可塑性オレフィン(TPO)ペレットを、ポリオレフィンブレンド(エチレン−プロピレンコポリマーを含むポリプロピレン、RA.シュルマン・インク、アクロン、オハイオ、USAからのRポリトロープTPP518−01)を以下に列挙する添加剤とRスペリオール/MPM1”一軸押出し機中で一般の多目的スクリュー(24:1L/D)で200℃で混合し、水浴中で冷却し、そしてペレット化することによって製造した。押出しおよび成形の前に、添加剤をタンブル乾燥機中で乾燥ブレンドした。
Figure 0004366669
生じたペレットを1.524mm厚の2”×2”プラックに約190℃でRボーイ30Mインジェクション・モールディング・マシンで成形した。
試験プラックを金属枠中に取り付け、そしてRアトラスCi65キセノン・アーク・ウエザー−オー−メーター中でブラックパネル温度70℃、340ナノメートルで0.55W/m2および相対湿度50%で断続的な明/暗サイクルおよび水噴霧を用いて(Rソサイエティー・オブ・オートモーティブ・エンジニアーズ−SAE・J1960テスト・プロセデュアー−エクステリア・オートモーティブ条件)暴露した。
試験試料の光沢測定をRバイク−ガードナー・ハゼ/グロス・メーターで60℃でASTM・D523に従って行った。
結果を表6に表す。
Figure 0004366669
表6において列挙する安定剤を含む配合物は、前記安定剤を有さないものよりも非常により優れた光分解に対する耐性を表した。未安定化試験試料は上記で説明したUV暴露化で素早く破壊された。
実施例B:
カルシウムステアレート0.05重量%およびジ(水素化牛脂)ヒドロキシルアミン0.05重量%を基礎安定剤として含む繊維等級のポリプロピレンを表7において示す安定剤と乾燥ブレンドし、そしてその後234℃でペレットに融解混合した。ペレット化し完全に配合した樹脂をその後246℃または274℃でRヒルズ実験室型繊維押出し機を使用して繊維に紡いだ。41フィラメントの紡いだトウを1:3.2の比率で延伸して615/41の最終デニールを与えた。
安定化したポリプロピレンからRラウソン−−ヘンフィル・アナリシス・ニッターで“靴下”を編み、そしてRアトラス・キセノン−アーク−ウエザー−オー−メーター中でSAE・J1885インテリア・オートモーティブ条件を使用して89℃bpt、340nmでの0.55kW/cm2で噴霧サイクルを用いずに暴露した。この試験における破壊は、鈍いガラス棒で“引っ掻いた”ときの靴下の物理的な破壊の観察によって決定した。この大規模な破壊が起こるのにかかる時間が長ければ長い程、安定剤はより有効である。
結果を表7に表す。
Figure 0004366669

Claims (2)

  1. 1)次式(α)
    Figure 0004366669
    で表される化合物を次式(β)
    Figure 0004366669
    で表される化合物と化学量論的比率で反応させて次式(γ)
    Figure 0004366669
    で表される化合物を得て、
    2)式(β)で表される化合物を式(γ)で表される化合物と0.4:1ないし0.75:1のモル比で反応させ、
    3)反応2)の生成物中に存在する次式(δ)
    Figure 0004366669
    で表される末端基を次式(ε)
    A−H (ε)
    で表される化合物と2:1.7ないし2:3のモル比で反応させ、
    4)反応3)の生成物中に存在する次式(G−I)
    Figure 0004366669
    で表される基を次式(G−II)
    Figure 0004366669
    で表される基に転換することを特徴とする方法であって、
    前記反応1)ないし3)は有機溶媒中で無機塩基の存在下で行い、そして 前記転換は反応3)の生成物をヒドロペルオキシドと炭化水素溶媒中で過酸化物分解触媒の存在下で反応させることによって行い、
    上記の各式中、
    1はヒドロカルビル基を表すかまたは−O−R1はオキシル基を表し、
    2は炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し
    は−OR3、−N(R4)(R5)または次式(II)
    Figure 0004366669
    で表される基を表し、
    3、R4およびR5は同一または異なって、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表すか、または−N(R 4 )(R 5 )はさらに式(III)で表される基を表し、
    Figure 0004366669
    [式中、Yは−O−を表す。
    たR3はさらに水素原子を表し、
    Xは−O−または>N−R6を表し、
    6は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、式(G−I)で表される基または2、3もしくは4位において−OHまたは炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、
    RはR6について与えられた意味の一つを有し、そして
    BはAについて与えられた意味の一つを有する、方法。
  2. 1)次式(α)
    Figure 0004366669
    で表される化合物を次式(β−1)
    Figure 0004366669
    で表される化合物と化学量論的比率で反応させて次式(γ−1)
    Figure 0004366669
    で表される化合物を得て、
    2)式(β−1)で表される化合物を式(γ−1)で表される化合物と0.4:1ないし0.75:1のモル比で反応させ、
    3)反応2)の生成物中に存在する次式(δ)
    Figure 0004366669
    で表される末端基を次式(ε)
    A−H (ε)
    で表される化合物と2:1.7ないし2:3のモル比で反応させることを特徴とする方法であって、
    前記反応1)ないし3)は有機溶媒中で無機塩基の存在下で行い、
    上記の各式中、
    Zは水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキル基、O・、−OH、炭素原子数1ないし18のヒドロカルビルオキシ基、−CH2CN、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数3ないし6のアルキニル基、未置換またはフェニル基について1、2もしくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基または炭素原子数1ないし8のアシル基を表し、
    2は炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し、
    Aは−OR3、−N(R4)(R5)または次式(II−1)
    Figure 0004366669
    で表される基を表し、
    3、R4およびR5は同一または異なって、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表すか、または−N(R 4 )(R 5 )はさらに式(III)で表される基を表し、
    Figure 0004366669
    [式中、Yは−O−を表す。
    は−O−または>N−R6を表し、
    6は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、次式(IV−1)
    Figure 0004366669
    で表される基または2、3もしくは4位において−OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基を表し、RはR6について与えられた意味の一つを有し、そして
    BはAについて与えられた意味の一つを有する、方法。
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