JP4356882B2 - 原子層制御薄膜の形成方法 - Google Patents
原子層制御薄膜の形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4356882B2 JP4356882B2 JP2004042306A JP2004042306A JP4356882B2 JP 4356882 B2 JP4356882 B2 JP 4356882B2 JP 2004042306 A JP2004042306 A JP 2004042306A JP 2004042306 A JP2004042306 A JP 2004042306A JP 4356882 B2 JP4356882 B2 JP 4356882B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- thin film
- reaction furnace
- gas
- supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Description
(1) 前記半導体基板表面に形成する薄膜の原料となる第1の原料を、反応炉に供給し、反応炉内に配置され反応温度に保たれた基板表面に、前記第1の原料を吸着させる第1の工程と、
(2) 前記第1の工程の完了後に前記第1の原料の供給を停止し、前記反応炉内を減圧後若しくは減圧と同時に前記反応炉内に不活性気体を導入することによって少なくとも前記半導体基板表面近傍に残存する前記第1の原料を払拭する第2の工程と、
(3) 前記第2の工程における前記不活性気体の供給停止後に、前記薄膜の構成原料となる第2の原料を、流量制御機構を通じて前記反応炉に供給し、前記反応炉内に配置された前記半導体基板表面に前記第2の原料を接触させ、前記第1の工程で吸着させた前記第1の原料と化学的に反応させることにより薄膜を成長させる第3の工程と、
(4) 前記第3の工程における薄膜成長工程終了後に、前記第2の原料の供給を停止し、反応炉内を減圧後若しくは減圧と同時に不活性気体を導入することによって、少なくとも前記半導体基板表面近傍に残存する前記第2の原料を払拭する第4の工程とを、所望の膜厚に到達するまで繰り返すことによって、前記半導体基板表面に原子層制御薄膜を形成する際に、
前記第2及び第4の工程において、前記不活性気体として、衝突噴流伝熱を利用した熱交換機により少なくとも100℃以上に加熱された高純度窒素を、少なくとも毎分100cm3以上前記反応炉に導入することを特徴とする原子層制御薄膜の形成方法である。
以下、本発明の原理及び作用について説明する。
本発明は、ALD法において、反応炉に供給するパージガスとして、衝突噴流伝熱熱交換機を用いて加熱した高純度窒素ガスを供給することにより、前記本発明の効果を得るものである。
本発明で用いることができる成膜装置を、その概略図である図1を用いて説明する。
この成膜装置は、図1に示すように、その中に被処理基板である半導体基板を収容し、成膜反応によって成膜する反応炉6を備え、この反応炉6には、この反応炉6に接して配置され、反応炉6に原料となる原料の気体及びパージガスを所定の圧力で供給するための気体供給装置5と、前記反応炉6内の圧力を減圧に維持し、かつ反応炉6内のガスを排出するための反応炉減圧ポンプ7が接続されている。前記気体供給装置5には、第1の原料となる原料を収容し、その流量を制御しながら反応炉に供給するための第1の原料収容容器1と、第2の原料となる原料を収容し、その流量を制御しながら反応炉に供給するための第2の原料収容容器2と、反応炉6に供給するパージガスを加熱するための衝突噴流伝熱熱交換機4が接続されている。また、この衝突噴流伝熱熱交換機4には、パージガスである高純度窒素ガスの流量を制御し供給するためのパージガス収容容器3が接続されており、さらに、この衝突噴流伝熱熱交換機4において余剰の窒素ガスは、前記反応炉減圧ポンプ7に接続されている。また、前記減圧ポンプ7の排出口は排気ガス処理システムに接続され、反応炉減圧ポンプ7によって反応炉6から排出される排ガスを無害化などの処理をするようになっている。
本発明では、パージガスとして用いる窒素ガスを均一に加熱することが必要である。そのために、衝突噴流伝熱熱交換機として知られている熱交換機を使用する。この熱交換機は、加熱されている熱供給媒体として、金属板を用い、これに高速でパージガスを衝突させ、そのときの運動エネルギーを用いて効果的に熱交換を行うものである。
この気体供給装置5は、複数種の原料ガス及びパージガスの供給を受け、これらを所定のシーケンスで反応炉6に供給するための装置であり、原料ガス及びパージガスからの配管とこれらを制御するためのバルブと、このバルブの開閉を制御するための制御機構からなっている。前記原料ガス等の供給シーケンスは、この気体供給装置5に内蔵されるマイクロコンピュータのような制御装置によって実現することができる。
前述したように、前記反応炉には、複数種の原料となる原料、及びパージガスが供給されるが、これらの原料を収容し、その流量を制御しながら供給するのが、原料供給容器及びパージガス供給容器である。これらの供給容器は、原料を収容するボンベのような容器と、この容器から導出される配管に接続されているバルブと、このバルブを制御する制御機構からなっている。使用する原料が常温で液体の場合には、原料を加熱気化して前記気体供給装置5に供給することができる。
本発明の成膜装置は、主として以上の機構から構成されているが、その他、反応炉6を加熱するための加熱装置、反応炉6内の温度を測定する温度センサー、反応炉6中の圧力を検知する圧力センサー、被処理基板を保持するための静電チャックなどの基板保持装置、前記基板保持装置を回転させるための駆動機構、原料となる原料やパージガスを反応炉6内で整流させるための整流板などを必要に応じて配置することができる。
また、前記反応炉6がプラズマ成膜装置である場合には、プラズマ発生装置を配置する。
以下本発明の原子層制御薄膜形成方法の第1の実施の形態について説明する。以下、成膜プロセスのフローを記載した図4を用いて本実施の形態を説明する。
第1工程(S41)は、被処理基板を配置した反応炉へ原料となる第1の気体原料を供給し、被処理基板表面に原料となる気体原料を単分子層もしくは原子層状に吸着させる工程である。
次いで、第2工程(S42)が、前記工程で反応炉に供給された第1の原料の内、吸着されずに被処理基板表面近傍を含む反応炉雰囲気中に残留している余剰原料を排除する工程である。
第3工程(S43)が、原料となる第2の気体原料を反応炉中に供給して、さらに単分子層もしくは原子層状に吸着させ、前記第1の気体原料と前記第2の気体原料とを化学的に反応させて、生成する反応物を前記被処理基板表面に分子レベルで制御された層として形成する工程である。
被処理基板上に形成する薄膜が、シリコン酸化膜である場合には、この第2の原料としては、酸素ガス、水、過酸化水素、オゾン等を用いることができる。また、薄膜が、窒化珪素膜である場合には、第2の原料としては、アンモニア、メチルヒドラジン等のヒドラジン系材料、メチルアミン等のアミン系材料等を用いることができる。さらに薄膜が、highK原料薄膜である場合には、第1の原料としては、酸素、水、過酸化水素、オゾン等を用いることができる。
第4の工程(S44)は、前記第2の工程と同様、前記工程で反応炉に供給された第2の原料の内、吸着されずに被処理基板表面近傍を含む反応炉雰囲気中に残留している余剰原料や、前工程における化学反応によって生成した物質を、パージガスの供給で排除する工程である。
この工程は、以上の工程によって生成する薄膜の膜厚が所要の厚さになっているか否かを判定する工程であり、被処理基板上に形成される薄膜を測定し、膜厚が所定の厚さに満たない場合には、前記第1の工程を繰り返すよう判定するか、もしくは、上記工程の繰り返しが予め設定した範囲内であるか否か判定する工程であってもよい。
この実施の形態によれば、比較的簡単な制御によって高精度に制御された薄膜を形成することができる。
本実施の形態は、前記第1の実施の形態において、第1の原料、パージガス、第2の原料及びパージガスの供給を、それぞれ、前工程におけるガスの供給を停止してから次工程のガスの供給を行った例を示したが、本実施の形態の方法は、前工程のガスの供給を停止する前に、次工程のガスの供給を開始するものである。このプロセスのタイミングチャートを図3に示す。図3における各符号は、前記図2と同様である。
図3に示すように、第1の原料の供給の開始後、第1の原料の供給を停止する前に、パージガスの供給を開始する。また、パージガスの供給を停止する前に、第2の原料の供給を開始する。以下同様に、この実施の形態によれば、同時に2種のガスが供給される時間帯が存在することになる。このような、プロセスは、パージガスとして、衝突噴流伝熱によって加熱した高純度窒素ガスを用いることにより、パージ効果が極めて高くなることに起因して実現可能となったものである。
この方法によれば、パージ時間の短縮が可能で、プロセスの効率を大幅に改善することができる。
反応炉6内に、被処理基板である半導体基板を配置し、反応炉減圧用ポンプ7を駆動して、反応炉6内を、圧力133Pa(1Torr)に減圧に保持した。
次いで、第1の原料として、HCD(Si2Cl6)を採用し、これを収容した第1の原料収容容器1から流量を15sccmに制御しながら、図2のタイミングチャートに従って、温度450℃で、10秒間、前記反応炉6に気体状の第1の原料を供給し、第1の原料を基板上に吸着させた。
反応炉6内に、半導体基板を配置し、反応炉減圧用ポンプ7を駆動して、反応炉6内を、圧力133Pa(1Torr)に減圧に保持した。第1の原料として、HCD(Si2Cl6)を採用し、第1の原料収容容器1から、この原料を反応炉内に流量15sccmで供給した。図2のタイミングチャートに従って、温度450℃で、時間10秒間、第1の原料を半導体基板上に成膜した。
2…第2の原料収容容器
3…パージガス収容容器
4…衝突噴流伝熱による熱交換機
5…気体供給装置
6…反応炉
7…反応炉減圧用ポンプ
8…排気ガス処理システム
9…熱交換機の余剰窒素排出配管
Claims (3)
- 反応炉内に配置した半導体基板に、成膜原料を供給し、原子層制御薄膜を形成する方法であって、
(1) 前記半導体基板表面に形成する薄膜の原料となる第1の原料を、反応炉に供給し、反応炉内に配置され反応温度に保たれた基板表面に、前記第1の原料を吸着させる第1の工程と、
(2) 前記第1の工程の完了後に前記第1の原料の供給を停止し、前記反応炉内を減圧後若しくは減圧と同時に前記反応炉内に不活性気体を導入することによって少なくとも前記半導体基板表面近傍に残存する前記第1の原料を払拭する第2の工程と、
(3) 前記第2の工程における前記不活性気体の供給停止後に、前記薄膜の構成原料となる第2の原料を、流量制御機構を通じて前記反応炉に供給し、前記反応炉内に配置された前記半導体基板表面に前記第2の原料を接触させ、前記第1の工程で吸着させた前記第1の原料と化学的に反応させることにより薄膜を成長させる第 3の工程と、
(4) 前記第3の工程における薄膜成長工程終了後に、前記第2の原料の供給を停止し、反応炉内を減圧後若しくは減圧と同時に不活性気体を導入することによって、少なくとも前記半導体基板表面近傍に残存する前記第2の原料を払拭する第4の工程とを、所望の膜厚に到達するまで繰り返すことによって、前記半導体基板表 面に原子層制御薄膜を形成する際に、
前記第2及び第4の工程において、前記不活性気体として、衝突噴流伝熱を利用した熱交換機により少なくとも100℃以上に加熱された高純度窒素を、少なくとも毎分100cm3以上前記反応炉に導入することを特徴とする原子層制御薄膜の形成方法。 - 前記第1の原料ガス供給後から供給停止前までの間に、前記高純度窒素を前記反応炉に導入開始し、または/及び前記第3の工程において前記高純度窒素の供給を停止する前に前記第2の原料を供給すること特徴とする請求項1に記載の原子層制御薄膜の形成方法。
- 前記薄膜が、シリコン酸化膜、窒化珪素膜等の絶縁体薄膜、タングステン、アルミニウム等の金属膜、III−V族、II−VI族、IV−IV族各化合物半導体およびHfO2等の金属酸化膜のいずれかの膜であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子層制御薄膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004042306A JP4356882B2 (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 原子層制御薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004042306A JP4356882B2 (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 原子層制御薄膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005235967A JP2005235967A (ja) | 2005-09-02 |
JP4356882B2 true JP4356882B2 (ja) | 2009-11-04 |
Family
ID=35018613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004042306A Expired - Fee Related JP4356882B2 (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 原子層制御薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4356882B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007329252A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Sharp Corp | 気相成長方法および気相成長装置 |
JP4863296B2 (ja) | 2007-06-22 | 2012-01-25 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
JP2010202912A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 原子層成長装置および方法 |
-
2004
- 2004-02-19 JP JP2004042306A patent/JP4356882B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005235967A (ja) | 2005-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101140069B1 (ko) | 반도체 처리용의 성막 방법 및 장치 및 컴퓨터로 판독가능한 매체 | |
KR100935257B1 (ko) | 반도체 처리용 성막 방법 및 장치와, 컴퓨터 판독 가능 매체 | |
KR101314002B1 (ko) | SiCN막 성막 방법 | |
JP4434149B2 (ja) | 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体 | |
JP4396547B2 (ja) | 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体 | |
US6905549B2 (en) | Vertical type semiconductor device producing apparatus | |
JP6342670B2 (ja) | クリーニング方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム | |
JP4189394B2 (ja) | 縦型cvd装置を使用するcvd方法 | |
US8076251B2 (en) | Method of manufacturing semiconductor device, method of processing substrate and substrate processing apparatus | |
TWI446404B (zh) | 半導體裝置的製造方法、清潔方法及基板處理裝置 | |
KR101503725B1 (ko) | 성막 방법 및 성막 장치 | |
US8236692B2 (en) | Method of manufacturing semiconductor device, cleaning method and cleaning control apparatus | |
KR20130135762A (ko) | 성막 방법 및 성막 장치 | |
TWI424105B (zh) | 成膜裝置及使用其之方法 | |
KR101131645B1 (ko) | 반도체 처리용의 성막 방법 및 장치 | |
JP2007042823A (ja) | 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体 | |
CN1800444B (zh) | 成膜装置及其使用方法 | |
JP5554469B2 (ja) | 薄膜形成装置の洗浄方法、薄膜形成方法及び薄膜形成装置 | |
US10968517B2 (en) | Cleaning method, method of manufacturing semiconductor device, substrate processing apparatus, and recording medium | |
JP4356882B2 (ja) | 原子層制御薄膜の形成方法 | |
KR100980126B1 (ko) | 성막 방법, 성막 장치 및 기억매체 | |
WO2024154233A1 (ja) | 基板処理方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050926 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090519 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090728 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090730 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |