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JP4353449B2 - クラッチ/ブレーキ装置 - Google Patents

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JP4353449B2
JP4353449B2 JP2000078542A JP2000078542A JP4353449B2 JP 4353449 B2 JP4353449 B2 JP 4353449B2 JP 2000078542 A JP2000078542 A JP 2000078542A JP 2000078542 A JP2000078542 A JP 2000078542A JP 4353449 B2 JP4353449 B2 JP 4353449B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば芝刈機のエンジンと刈刃との間に取り付けることにより、エンジンの駆動軸を刈刃につなぎ、又は駆動軸から刈刃を切り離すとともに刈刃に制動をかけることが可能なクラッチ/ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチ/ブレーキ装置は、特開平8−219207号公報「クラッチ/ブレーキ・アセンブリ」に提案されているように、例えば芝刈機のエンジンと刈刃との間に取り付けて使用するもので、エンジンの駆動軸を刈刃につなぐ機能と、駆動軸から刈刃を切り離すとともに刈刃に制動をかける機能とを任意に選択することができる装置である。この技術を、次図に再掲して詳しく説明する。なお、符号は振り直した。
【0003】
図10は従来のクラッチ/ブレーキ装置の断面図であり、クラッチ/ブレーキ装置100のクラッチをつないだ状態を示す。
クラッチ/ブレーキ装置100は、図示しないエンジンを駆動することにより駆動軸101を回転し、駆動軸101の回転を入力ハブ102を介してフランジ103に伝える。フランジ103にはコイルばね104でパッド105を押し付けることにより、フランジ103の回転をパッド105を介して摩擦板106に伝える。摩擦板106の回転を指状部分106a,106a(1個のみ示す)を介して出力ハブ107に伝え、出力ハブ107と一体に刈刃(図示しない)を回転する。
【0004】
一方、刈刃を停止させる場合には、回転アクチュエータ108を操作することにより、カム作用でボール109・・・を押し下げ、ボール109・・・でブレーキ部材110を矢印aの如く押し下げる。ブレーキ部材110がパッド105に当ることにより、摩擦板106を押し下げてパッド105をフランジ103から離す。
エンジンの回転をパッド105に伝わらないようにするとともに、ブレーキ部材110で摩擦板106の回転を停止させて刈刃の回転を止める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このクラッチ/ブレーキ装置100は、フランジ103にパッド105を押し付けるためにコイルばね104を使用し、コイルばね104を保持するためにコイルばね104の下端部104aを出力ハブ107で押える構成にしている。このため、出力ハブ107にコイルばね104を押えるための押座領域E1を必要とする。
【0006】
加えて、摩擦板106の回転を出力ハブ107に伝えるために、出力ハブ107の外周から凸部107a,107a(1個のみを示す)を突出させ、この凸部107a,107aを指状部分106a,106aの溝106b,106b(1個のみを示す)に差し込む構成にしている。このため、出力ハブ107は凸部107a,107a、すなわち、凸部領域E2を2箇所必要とする。
このため、出力ハブ107が比較的大型になり、重量が増すので、刈刃の始動や停止を速める上で妨げになっていた。
【0007】
一方、摩擦板106をフランジ103に押し付けるために、摩擦板106と出力ハブ107との間にコイルばね104を配置するので、摩擦板106と出力ハブ107との間の間隔D1が比較的大きくなり、装置をコンパクトに構成する上で妨げになっていた。
【0008】
ところで、摩擦板106の回転を出力ハブ107に伝えるために、出力ハブ107の凸部107a,107aを指状部分106a,106aの溝106b,106bに差し込み、かつフランジ103にパッド105を押し付けるコイルばね104を使用する構成としている。
この凸部107aと溝106bとの間には僅かに隙間があると考えられる。このため、摩擦板106の回転を出力ハブ107に伝える際に、摩擦板106に対して出力ハブ107が僅かに回転してしまい、コイルばね104の上端(摩擦板106に接触している側)と下端(出力ハブ107に接触している側)とにずれが生じる。
【0009】
この状態で、ブレーキ部材110で摩擦板106を押し下げるとともに摩擦板106を停止させると、コイルばね104の上端と下端とのずれを相殺するための復帰力で出力ハブが僅かに逆転する。このため、出力ハブ107の凸部107aが指状部分106aの溝106bを叩いて騒音が発生する。
さらに、コイルばね104の復帰力で出力ハブ107の凸部107aが指状部分106aの溝106bを叩くので、凸部107a及び溝106bの耐久性を十分に確保することはできない。
【0010】
そこで、本発明の目的は、刈刃などの作業手段の始動や停止を速めることがで、またコンパクト化を図ることができ、さらに騒音の低減や耐久性の向上を図ることができるクラッチ/ブレーキ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、駆動軸に取付けられた入力ハブ、この入力ハブ先端において駆動軸と相対回転し作業手段と連結する出力ハブ、この出力ハブと入力ハブとの間に配置し、駆動軸の軸線上を移動する摩擦板、この摩擦板と入力ハブとの接離を行いつつ摩擦板との摺接により摩擦板の回転を停止するブレーキ部材、前記摩擦板と出力ハブとの間に配置して摩擦板をブレーキ部材側へ付勢するばねからなるクラッチ/ブレーキ装置において、前記ばねは、略平板状をなし、その内周側の凹凸を出力ハブの凹凸に係合させ、外端側の凹凸を摩擦板の凹凸に係合させることにより出力ハブに摩擦板を連結したことを特徴とする。
【0012】
ばねを略平板状とし、ばねの外端側の凹凸を摩擦板の凹凸に係合させ、ばねの内周側の凹凸を出力ハブの凹凸に係合させる構成にした。出力ハブにはばねの内周を係合させればよいので、出力ハブに係合用の凸部を形成する必要がなく、出力ハブの形状を小さくすることが可能になる。
これにより、出力ハブが軽量になり、作業手段を速く始動させることが可能になる。加えて、出力ハブの慣性力は小さくなるので、回転中の作業手段を速く停止させることが可能になる。
【0013】
また、略平板状のばねで摩擦板を入力ハブに押し付ける構成にした。略平板状のばねを使用することで、ばねを配置するスペースを小さくする。これにより、摩擦板と出力ハブとの間の間隔を小さくして、装置のコンパクトを図る。
【0014】
さらに、略平板状のばねを使用することで、摩擦板の回転をばねを介して出力ハブに伝える際に、ばねの内周側に対して外周側が捩れるように弾性変形することを防ぐ。このため、回転中の摩擦板を入力ハブから離すとともに停止させたときに、従来技術のようにばねの復帰力で出力ハブを叩くことを防ぐ。
【0015】
請求項2は、ばねは、内周側の凸部と外周側の凹部とを径方向に同位置に配置したことを特徴とする。
【0016】
ここで、略平板状のばねの外周側から内周側に回転力を伝える際に、外周側の伝達位置と内周側の伝達位置との間隔が大きいと、回転力を伝える際にばねが弾性変形することが考えられる。
そこで、ばねに回転を伝える外周側の凹部と、ばねの回転を出力ハブに伝える内周側の凸部とを径方向に同位置に配置することで、外周側の回転伝達位置と内周側の回転伝達位置との間隔を最小にするように設定した。従って、摩擦板からばねの外周側に伝わった回転力を、ばねの外周側から内周側に効率よく伝える。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置を取り付けた芝刈機の側面図である。
芝刈機10は、ケーシング11の前後端にそれぞれ前輪12a及び後輪12bを回転自在に取り付け、ケーシング11の上端にエンジン13を取り付け、エンジン13の駆動軸14にプーリ15を取り付け、プーリ15にかけた駆動ベルト15aで駆動軸14の回転を後輪12bに伝え、駆動軸14にクラッチ/ブレーキ装置20を介して作業手段(刈刃)16を取り付け、ケーシング11の後端にハンドル17を取付け、ハンドル17に走行用クラッチを操作する走行クラッチレバー18を取り付け、走行クラッチレバー18の左側にクラッチ/ブレーキ装置20を操作する刈刃クラッチ/ブレーキレバー19を取り付けた装置である。
【0018】
この芝刈機10は、エンジン13の駆動力で後輪12bを駆動するとともに刈刃16を回転させることにより前進しながら芝を刈り、移動時には刈刃クラッチ/ブレーキレバー19でクラッチ/ブレーキ装置20を操作することにより後輪12bを駆動した状態で刈刃16を停止させることができるものである。
【0019】
図2は図1の2部拡大断面図であり、クラッチ/ブレーキ装置の断面図である。
クラッチ/ブレーキ装置20は、駆動軸14に取付けられた入力ハブ23、この入力ハブ23先端(下端)23aにおいて駆動軸14と相対回転し刈刃16と連結する出力ハブ50、この出力ハブ50と入力ハブ23との間に配置し、駆動軸14の軸線上を移動する摩擦板60、この摩擦板60と入力ハブ23との接離を行いつつ摩擦板60との摺接により摩擦板60の回転を停止するブレーキ部材(ブレーキ板)42、摩擦板60と出力ハブ50との間に配置して摩擦板60をブレーキ板42へ付勢する略平板状なばね(皿ばね)70からなり、皿ばね70の内周側の凸部(係合爪)71を出力ハブ50の凹部(溝)52に係合させ、外端側の凹部(係合溝)73を摩擦板60の凸部(爪)63に係合させることにより出力ハブ50に皿ばね70を介して摩擦板60を連結したものである。
【0020】
駆動軸14は、その先端14aにカラー21を嵌め込み、駆動軸14の先端14aとカラー21とをキー(図示しない)で一体につなぎ、カラー21にプーリ15を一体に取り付けたものである。これにより、駆動軸14の回転をプーリ15を介して駆動ベルト15aに伝えることにより、駆動ベルト15aで後輪12b(図1に示す)を回転する。
【0021】
この駆動軸14にカラー21の下方にスペーサ22を介して入力ハブ23の嵌込孔23bを嵌め込み、駆動軸14の先端14aと入力ハブ23とをキー(図示しない)で一体につなぐ。これにより、駆動軸14が回転すると入力ハブ23も一体に回転する。
この入力ハブ23は、略中央にフランジ部24を備え、上端に上ベアリング25を介して操作板30を回転自在に取り付ける。操作板30は、上ベアリング25に嵌め込む軸受部31を備え、下面にボール40・・・を受入れる凹部33・・・を備え、凹部33・・・にカム面(図示しない)を備える。
【0022】
操作板30の下方にブレーキ板42を配置し、ブレーキ板42の嵌入孔42aを操作板30の軸受部31に回転自在に、かつ軸受部31に沿って上下方向に移動自在に嵌め込む。ブレーキ板42は、上面にボール40・・・を受入れる凹部43・・・を備え、凹部43・・・にカム面(図示しない)を備える。
【0023】
ブレーキ板42と操作板30とに引張ばね45をかけ、かつブレーキ板42の長孔42bに通したボルト46をナット47でケーシング11(図1も参照)に取り付け、ボルト46の頭部46aとブレーキ板42との間に圧縮ばね48を配置する。引張ばね45及び圧縮ばね48の各々のばね力でブレーキ板42を操作板30側に押し付ける。これにより、操作板30とブレーキ板42とでボール40・・・を挟持する。
【0024】
一方、入力ハブ23の下端23aに下ベアリング26を介して出力ハブ50を回転自在に取り付ける。出力ハブ50は、下ベアリング26に圧入する圧入孔50aを備え、かつ外周に凹部(溝52)を備えたボス部51と、ボス部51から外側に張出した拡張部54とからなる。拡張部54のねじ孔54aにボルト58を締め付けることで出力ハブ50に刈刃16を取り付ける。
また、入力ハブ23の挿入孔27にボルト29を差し込んで、駆動軸14の先端にねじ結合する。これにより、ボルト29の頭部を下ベアリング26に当て、下ベアリング26の抜けを防ぐ。
【0025】
入力ハブ23のフランジ部24の下方に摩擦板60を隣接させて配置する。摩擦板60は、ディスク61を駆動軸14に沿って上下方向に移動自在に配置し、ディスク61の上面にパッド65を備える。
ディスク61は、外周部をフランジ部24より外側に延出させ、外周に下方に折り曲げた凸部(爪)63・・・を備える。パッド65は、内周側65a(図4に示す)をフランジ部24に対向させ、外周側65b(図4に示す)をブレーキ板42に対向させた摩擦材である。
このため、ブレーキ板14を下方に押し下げることにより、ブレーキ板14をパッド65の外周側65bに当て、摩擦板60を下方に押し下げる。
【0026】
摩擦板60と出力ハブ50との間の隙間に皿ばね70を配置する。皿ばね70は、内周に凸部(係合爪)71・・・を形成し、外周に凹部(係合溝)73・・・を形成することにより、内周側の係合爪71・・・をボス部51の溝52に差し込み、外周側の係合溝73・・・をディスク61の爪63・・・に嵌め込んだものである。
【0027】
これにより、摩擦板60の回転を爪63・・・から皿ばね70に伝え、皿ばね70の回転を係合爪71・・・でボス部51に伝えることにより、出力ハブ50を回転させる。
さらに、皿ばね70のばね力で摩擦板60を上方に押し上げることにより、パッド65の内周側65a(図4に示す)を入力ハブ23のフランジ部24に押し付ける。
このため、摩擦板60と出力ハブ23との間に、従来使用されていたコイルばねを配置する必要がないので、摩擦板60と出力ハブ23との間の間隔Dを小さくすることができる。従って、装置をコンパクトに構成して、使い勝手を良くすることができる。
なお、75は皿ばね70を確実に保持するストッパである。
【0028】
図3は図2の3−3線断面であり、皿ばね70外周の係合溝73・・・にディスク61の爪63・・・を係合させ、皿ばね70内周の係合爪71・・・をボス部51外周の溝52・・・に係合させた状態を示す。
ディスク61を矢印の如く回転させることにより、ディスク61の回転を爪63・・・を介して皿ばね70に伝え、皿ばね70の回転を係合爪71・・・を介してボス部51に伝える。これにより、出力ハブ50が回転して刈刃16(図2に示す)を回転させる。
【0029】
出力ハブ50は、ボス部51に皿ばね70の内周の係合爪71・・・を係合させればよい。このため、出力ハブ50は、図2に示す刈刃16を取り付けるための拡張部54,54をボス部51から翼のように張出すだけでよいので、出力ハブ50の形状を小さくすることができる。
従って、出力ハブ50が軽量になり、刈刃16(図2に示す)を速く始動させることができる。加えて、出力ハブ50の慣性力を小さくできるので、回転中の刈刃16を速く停止させることができる。
【0030】
また、出力ハブ50を軽量にすることで、ディスク61の回転を爪63・・・を介して皿ばね70に伝え、皿ばね70の回転を係合爪71・・・を介してボス部51に伝える際に、各々の係合部の負担を十分に減らすことができる。従って、出力ハブ50、ディスク61及び皿ばね70の耐久性を高めることもできる。
【0031】
ここで、ディスク61の回転を皿ばね70の外周側から内周側に伝える際に、外周側の伝達位置と内周側の伝達位置との間隔が大きいと、回転を伝える際に皿ばね70が弾性変形することが考えられる。そこで、皿ばね70の内周側の係合爪71と外周側の係合溝73とを皿ばね70の径方向に同位置に配置することで、外周側の伝達位置と内周側の伝達位置との間隔を最小にするように設定した。
従って、摩擦板60の皿ばね70の外周側に伝わった回転を、外周側から内周側に効率よく伝えることができる。
【0032】
また、皿ばね70を使用することで、摩擦板60(図2に示す)の回転を皿ばね70を介して出力ハブ50に伝える際に、皿ばね70の内周側に対して外周側が捩れるように弾性変形することを防ぐ。このため、回転中の摩擦板60を入力ハブ23(図2に示す)から離すとともに停止させたときに、皿ばね70の復帰力で出力ハブ50(すなわち、皿ばね70の係合爪71・・・でボス部51の溝52・・・)を叩くことを防ぐことができる。従って、騒音をなくすことができ、出力ハブ50や皿ばね70の耐久性を十分に高めることができる。
【0033】
図4は図2の4−4線断面図であり、摩擦板60を皿ばね70の上方に配置に配置し、ディスク61の上面にパッド65を取り付けた状態を示す。
パッド65の内周側65aはフランジ部24(図2に示す)に接触する領域で、内周側65aをフランジ部24に接触させることによりフランジ部24の回転を摩擦板60に伝える。これにより、摩擦板60は矢印の如く回転する。
【0034】
一方、パッド65の外周側65bはブレーキ板42(図2に示す)に接触する領域で、外周側65bにブレーキ板42を押し付けることにより、摩擦板60をフランジ部24(図2に示す)から遠ざける方向に移動してパッド65とフランジ部24の接触を解除するとともに、ブレーキ板42で摩擦板60の回転を停止させる。
【0035】
図5は図2の5−5線断面であり、ブレーキ板42の嵌入孔42aを操作板30の軸受部31に回転自在にかつ軸受部31に沿って図面に直交する方向に移動自在に嵌め込み、上面にボール40・・・を載せ、ボール40・・・をガイドプレート41で一定間隔に維持し、引張ばね45及び圧縮ばね48でボール40・・・を操作板30(図2に示す)に押し付けた状態を示す。
【0036】
図6は図2の6−6線断面図であり、入力ハブ23(図2に示す)に上ベアリング25を圧入し、上ベアリング25に操作板30の軸受部31を圧入することにより、入力ハブ23に操作板30を回転自在に取り付けた状態を示す。
操作板30は、ブレーキ板42にかけた引張ばね45の上端を第1突片34にかけ、第2突片35とケーシング11の係合片11aに引張ばね36をかけ、第3突片37に操作ケーブル38の先端38aを取り付けたものである。このケーブル38は、刈刃クラッチ/ブレーキレバー19(図1に示す)につないだものである。
【0037】
これにより、図1に示す刈刃クラッチ/ブレーキレバー19を操作することにより、ケーブル38に矢印▲1▼の如くけん引力が作用し、操作板30を矢印▲2▼の如く操作位置まで回転する。操作板30が回転することにより、操作板30の凹部33・・・に形成したカム面、ブレーキ板42の凹部43・・・(図2に示す)に形成したカム面及びボール40・・・を相対移動させることでブレーキ板42を下方に押し下げる。
一方、図1に示す刈刃クラッチ/ブレーキレバー19の操作を開放すると、引張ばね36のばね力で操作板30を矢印▲3▼の如く待機位置まで回転させる。
【0038】
次に、クラッチ/ブレーキ装置20の作用を説明する。
図7(a),(b)は本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置の第1作用説明図である。
(a)において、駆動軸14を矢印▲4▼の如く回転した状態で、皿ばね70のばね力で摩擦板60を上方に押し上げることにより、パッド65の内周側65aを入力ハブ23のフランジ部24に押し付ける。駆動軸14の回転を入力ハブ23のフランジ部24を介して摩擦板60のパッド65に伝えることにより摩擦板60が回転する。
この摩擦板60の回転を爪63・・・を介して皿ばね70に伝えることにより皿ばね70を回転する。この皿ばね70の回転を係合爪71・・・を介してボス部51に伝えることにより出力ハブ50を回転する。これにより、出力ハブ50と一体に刈刃16が矢印▲5▼の如く回転する。
【0039】
(b)において、図1に示す刈刃クラッチ/ブレーキレバー19を操作することにより、ケーブル38に矢印▲6▼の如くけん引力が作用し、操作板30を矢印▲7▼の如く操作位置まで回転する。
【0040】
図8(a),(b)は本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置の第2作用説明図である。
(a)において、操作位置まで回転した操作板30が停止する。このとき、ケーブル38に矢印▲6▼のけん引力を継続してかける。
(b)において、操作板30が操作位置まで回転することにより、操作板30の凹部33・・・(図2に示す)に形成したカム面33a・・・、ブレーキ板42の凹部43・・・(図2に示す)に形成したカム面44a・・・及びボール40・・・を相対移動させることでブレーキ板42を矢印▲8▼の如く下方に押し下げる。ブレーキ板42がパッド65の外周側65bを押圧して、摩擦板60をブレーキ板42と同様に矢印▲8▼の如く押し下げる。
これにより、パッド65の内周側65aを入力ハブ23のフランジ部24か離して、駆動軸14の回転を摩擦板60に伝わらないようにし、同時にブレーキ板42で摩擦板60の回転を停止させる。
【0041】
図9は本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置の第3作用説明図である。
図1に示す刈刃クラッチ/ブレーキレバー19を開放して、ケーブル38にかけていた矢印▲6▼のけん引力(図8(a)に示す)を解除する。引張ばね36のばね力で操作板30が矢印▲9▼の如く回転して、図7(b)の待機位置に戻る。
これにより、図7(a)に示すように、パッド65の内周側65aをフランジ部24に押し付けて、駆動軸14の回転を刈刃16に伝え、刈刃16を再び回転する。
【0042】
なお、前記実施の形態では、皿ばね70の内周側の凸部(係合爪)71を出力ハブ50の凹部(溝)52に係合させ、外端側の凹部(係合溝)73を摩擦板60の凸部(爪)63に係合させることにより出力ハブ50に皿ばね70を介して摩擦板60を連結した例を説明した。本発明に係る係合は、これに限るものではなく、皿ばね70の内周側の凹凸を出力ハブ50の凹凸に係合させ、外端側の凹凸を摩擦板60の凹凸に係合させる構成であればよい。
【0043】
また、前記実施の形態では、皿ばね70を使用する例について説明したが、その他に略平板状のばねであれば任意に使用することができる。
さらに、前記実施の形態では、クラッチ/ブレーキ装置20を芝刈機10に取り付けた例について説明したが、この装置20をその他の作業機に取り付けることも可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、ばねを略平板状とし、ばねの外端側の凹凸を摩擦板の凹凸に係合させ、ばねの内周側の凹凸を出力ハブの凹凸に係合させる構成にした。出力ハブにはばねの内周を係合させればよいので、出力ハブに係合の凸部を形成する必要がなく、出力ハブの形状を小さくすることができる。
【0045】
このため、出力ハブを軽量にすることができ、作業手段を速く始動させることができる。加えて、出力ハブの慣性力を小さくすることができるので、回転中の作業手段を速く停止させることができる。
この結果、作業能率を高めることができ、かつ使い勝手を向上させることができる。
【0046】
また、略平板状のばねで摩擦板を入力ハブに押し付ける構成にした。略平板状のばねは小さなスペースに配置することができるので、摩擦板と出力ハブとの間の間隔を小さくすることができる。従って、装置をコンパクトに構成して、使い勝手を良くすることができる。
【0047】
さらに、略平板状のばねを使用することで、摩擦板の回転をばねを介して出力ハブに伝える際に、ばねの内周側に対して外周側が捩れるように弾性変形することを防ぐことができる。このため、回転中の摩擦板を入力ハブから離すとともに停止させたときに、従来技術のようにばねの復帰力で出力ハブを叩くことを防ぐことができる。従って、騒音をなくすことができ、出力ハブやばねの耐久性を十分に高めることができる。
【0048】
請求項2は、ばねに回転を伝える外周側の凹部と、ばねの回転を出力ハブに伝える内周側の凸部とを径方向に同位置に配置することで、外周側の回転伝達位置と内周側の回転伝達位置との間隔を最小にするように設定した。従って、摩擦板からばねの外周側に伝わった回転力を、ばねの外周側から内周側に効率よく伝えることができる。この結果、装置の信頼性や品質を十分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置を取り付けた芝刈機の側面図
【図2】図1の2部拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置の第1作用説明図
【図8】本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置の第2作用説明図
【図9】本発明に係るクラッチ/ブレーキ装置の第3作用説明図
【図10】従来のクラッチ/ブレーキ装置の断面図
【符号の説明】
10…芝刈機、14…駆動軸、16…作業手段(刈刃)、20…クラッチ/ブレーキ装置、23…入力ハブ、23a…先端(下端)、30…操作板、32…ブレーキ部材(ブレーキ板)、50…出力ハブ、51…ボス部、52…凸部(溝)、60…摩擦板、63…凸部(爪)、70…ばね(皿ばね)、71…凸部(係合爪)、73…凹部(係合溝)。

Claims (2)

  1. 駆動軸に取付けられた入力ハブ、この入力ハブ先端において駆動軸と相対回転し作業手段と連結する出力ハブ、この出力ハブと入力ハブとの間に配置し、駆動軸の軸線上を移動する摩擦板、この摩擦板と入力ハブとの接離を行いつつ摩擦板との摺接により摩擦板の回転を停止するブレーキ部材、前記摩擦板と出力ハブとの間に配置して摩擦板をブレーキ部材側へ付勢するばねからなるクラッチ/ブレーキ装置において、
    前記ばねは、略平板状をなし、その内周側の凹凸を出力ハブの凹凸に係合させ、外端側の凹凸を摩擦板の凹凸に係合させることにより出力ハブに摩擦板を連結したことを特徴とするクラッチ/ブレーキ装置。
  2. 前記ばねは、内周側の凸部と外周側の凹部とを径方向に同位置に配置したことを特徴とする請求項1記載のクラッチ/ブレーキ装置。
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