JP4344598B2 - チューインガムの除去剤およびチューインガムの除去方法 - Google Patents
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本発明の目的は、被着物に付着または固着されているチューインガムを、溶解しまたは軟化させることにより、当該被着物から容易かつ確実に除去することができ、しかも、溶剤臭を発生させることのないチューインガムの除去剤を提供することにある。
本発明の他の目的は、被着物の種類(材質)に関わらず、これに付着または固着されているチューインガムを容易かつ確実に除去することができるチューインガムの除去剤を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、被着物の種類(材質)に関わらず、これに付着または固着されているチューインガムを容易かつ確実に除去することができ、しかも、これを実施する際に溶剤臭を発生させることがないチューインガムの除去方法を提供することにある。
(1)変性シリコーン(A)として、下記化学式(2)で示されるヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンを含有すること。
(2)界面活性剤および水を更に含有する水系組成物からなること。
(3)変性シリコーン(A)1〜20質量%、界面活性剤0.5〜70質量%および水10〜80質量%を含有すること。
<チューインガムの除去剤>
本発明のチューインガムの除去剤は、特定の構造を有する変性シリコーン(A)を含有する点に特徴がある。
ここに、変性シリコーン(A)を示す上記一般式(1)において、Rは、それぞれ独立して、メチル基または炭素数6〜12のアルキル基を表し、Rで表される基の各々は同一であってもよく、異なっていてもよい。但し、Rで表される基の少なくとも1個は炭素数6〜12のアルキル基である。xは0〜10の整数を表す。
また、上記一般式(1)において、分子中のRの総数(2x+6)の80%以上がメチル基であることが好ましく、そのような変性シリコーン(A)は、ガムの溶解効果(ガムベースとの相溶性)が特に優れたものとなる。
このヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンは公知の物質であり、例えば、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンと、1−オクテンとを、白金触媒の存在下にヒドロシリル化反応させることにより製造することができる。
かかるヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンの市販品としては、「シルソフト034」(日本ユニカー株式会社製)を挙げることができる。
他の成分を含有する本発明の除去剤において、変性シリコーン(A)の含有割合は特に限定されるものではないが、1質量%以上であることが好ましく、更に好ましくは1〜20質量%、特に好ましくは2〜10質量%とされる。
変性シリコーン(A)の含有割合が1質量%未満である場合には、ガムベースとの相溶性(ガムの溶解性・ガムへの浸透性・ガムの膨潤性)が不十分となる。
なお、20質量%を超える割合で変性シリコーン(A)を含有させても、含有割合に見合う溶解効果が十分に得られない(20質量%で十分である)反面、変性シリコーン(A)は比較的高価な物質であることから、経済的な観点からは20質量%以下であることが好ましい。
水系の組成物からなる本発明の除去剤には、界面活性剤が含有されていること(すなわち、変性シリコーン(A)、界面活性剤および水を更に含有すること。)が好ましい。
このような含有割合とすることにより、チューインガムの除去効果を十分に発揮することができるとともに、組成物としての安定性にも優れたものとなるので好ましい。
本発明の除去剤(水系の組成物)の形態も特に限定されるものではなく、例えば乳化物、分散液などとすることができる。
本発明の除去方法は、被着物に付着または固着されているチューインガムに、本発明の除去剤を接触させることにより、当該チューインガムを溶解しまたは軟化させる工程を含む。
本発明の除去剤が接触したチューインガムは、当該除去剤により溶解され、または当該除去剤が内部に浸透することにより膨潤して軟化し、被着物に対する付着力は格段に低下する。この状態において、布、スポンジまたはブラシなどで擦ることにより、被着物の表面を破損することなく、当該被着物からチューインガムを容易に除去することができる。また、これに続いて、水洗いすることにより、被着物の表面をより完璧に清浄にすることができる。その場合、洗剤を用いてもよい。
変性シリコーン(A)として、ヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサン「シルソフト034」(日本ユニカー株式会社製)5質量部と、界面活性剤として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル「アデカトールLB−93」(旭電化工業株式会社製)55質量部と、精製水40質量部とをそれぞれ80℃に加熱し、これらを均一に攪拌混合した。この混合物(組成物)を25℃まで冷却することにより、水系の液状組成物からなる本発明の除去剤を得た。得られた除去剤は、半透明で溶剤臭のないものであった。
ヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンに代えて、ジメチルポリシロサン〔粘度=100mm2 /s(25℃)〕5質量部を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により均一な液状組成物からなる比較用の除去剤を得た。
ヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンに代えて、フェニルメチルポリシロキサン「FZ−209」(日本ユニカー株式会社製)5質量部を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により均一な液状組成物からなる比較用の除去剤を得た。
ヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンに代えて、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン「L−7002」(日本ユニカー株式会社製)5質量部を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により均一な液状組成物からなる比較用の除去剤を得た。
ヘプタメチル−n−オクチルトリシロキサンに代えて、デカメチルシクロペンタシロキサン5質量部を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により均一な液状組成物からなる比較用の除去剤を得た。
比較用の除去剤としてモノエタノールアミンを準備した。
比較用の除去剤としてジイソプロパノールアミン(40質量%水溶液) を準備した。
比較用の除去剤としてベンゼンを準備した。
比較用の除去剤としてアセトンを準備した。
比較用の除去剤としてジエチレングリコールモノベンジルエーテルを準備した。
比較用の除去剤としてドライアイスを準備した。
市販のチューインガム「クールミントガム」(株式会社ロッテ製)を味が感じられなくなるまでよく噛んだ後、これを吐き出して下記表1に示す被着物(5種類)のそれぞれに貼り付け、温度25℃、相対湿度65%の暗所に3日間放置することにより、ガムの固着サンプルを作製した。
実施例1および比較例1〜10により得られた除去剤の各々について、下記のようにして、ガムの除去効果に関する評価(1次評価および2次評価)を行った。結果を下記表1に示す。
作製例1で得られたガムの固着サンプル(5種類の基材)の各々のチューインガムに除去剤を滴下し、約5秒後、市販の歯ブラシで、チューインガムを擦り落とし、被着物の表面(ガムが固着されていた領域)の状態を目視により観察し、下記(3)に示す評価基準に基いて評価(1次評価)した。なお、比較例10に係る除去剤(ドライアイス)にあっては、これを、固着サンプル(5種類)の各々のチューインガムに当接して十分に冷却し、ステンレス製のヘラで擦り落とした後、同様にして評価(1次評価)した。
1次評価を行った後の固着サンプル(5種類)の被着物の表面(ガムが固着されていた領域)を流水をかけながら歯ブラシで擦って洗浄した後、当該被着物の表面状態を目視により観察し、1次評価と同様の基準で評価した(2次評価)。
「◎」:固着していたガムの痕跡は認められず、完全に除去されていた。
「○」:固着していたガムの痕跡が若干認められたが、ほぼ除去されていた。
「△」:ガムの固まりは除去されていたが、明らかな痕跡が認められた。
「×」:被着物の表面にガムの固まりが残っていた。または、被着物の表面が破壊された。
ガムの除去効果に関する1次評価を行った際における実験室内の溶剤臭の程度を下記の評価基準に基いて評価した。結果を下記表1に示す。
「○」:溶剤臭は全く発生しなかった。
「×」:溶剤臭が発生し、室内の換気を必要とした。
Claims (5)
- 〔B〕界面活性剤および〔C〕水を更に含有する水系組成物からなる請求項1または請求項2に記載のチューインガムの除去剤。
- 前記変性シリコーン1〜20質量%、前記界面活性剤0.5〜70質量%および前記水10〜80質量%を含有する請求項3に記載のチューインガムの除去剤。
- 被着物に付着または固着されているチューインガムに、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の除去剤を接触させることにより、当該チューインガムを溶解しまたは軟化させる工程を含むチューインガムの除去方法。
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